JP2016215487A - メンテナンス装置及び液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液体噴射部の払拭を行うワイパーの姿勢を適切に切り替えることができるメンテナンス装置及び液体噴射装置を提供する。
【解決手段】メンテナンス装置は、液体噴射部を払拭するワイパー58,59と、駆動歯部65を有する小型ラック部材62と、駆動歯部65に噛合可能な間欠歯車60を有し、小型ラック部材62の移動に伴って回動することにより、ワイパー58,59を起立姿勢と非起立姿勢とに切り替える保持部材57とを備える。間欠歯車60は、ワイパー58,59の姿勢の切り替えを行う際に駆動歯部65に最初に噛合する歯状突部76と、駆動歯部65に2番目に噛合する歯状突部77と、歯状突部76,77の間に配置される欠歯部74と、を有する。駆動歯部65は、歯状突部76が噛合する歯面66aと、歯状突部77が噛合する歯面67aと、歯面66a,67aの間に配置されて間欠歯車60の噛合を規制する規制部66dと、を有する。
【選択図】図10
【解決手段】メンテナンス装置は、液体噴射部を払拭するワイパー58,59と、駆動歯部65を有する小型ラック部材62と、駆動歯部65に噛合可能な間欠歯車60を有し、小型ラック部材62の移動に伴って回動することにより、ワイパー58,59を起立姿勢と非起立姿勢とに切り替える保持部材57とを備える。間欠歯車60は、ワイパー58,59の姿勢の切り替えを行う際に駆動歯部65に最初に噛合する歯状突部76と、駆動歯部65に2番目に噛合する歯状突部77と、歯状突部76,77の間に配置される欠歯部74と、を有する。駆動歯部65は、歯状突部76が噛合する歯面66aと、歯状突部77が噛合する歯面67aと、歯面66a,67aの間に配置されて間欠歯車60の噛合を規制する規制部66dと、を有する。
【選択図】図10
Description
本発明は、液体噴射部のメンテナンスを行うメンテナンス装置及び同メンテナンス装置を備える液体噴射装置に関する。
インクジェット式のプリンターなどの液体噴射装置が備えるメンテナンス装置には、液体噴射部を払拭するワイパーをラック・アンド・ピニオン機構により回動させて、その姿勢を変化させるものがある(例えば、特許文献1)。
ところで、ワイパーまたはワイパーを保持する保持部材に歯車(ピニオン)を設け、この歯車に噛合可能なラック部を有するラック部材を移動させてワイパーを回動させる場合、ラック部材が振動等の外力で意図せずに移動すると、ワイパーの姿勢が不要に変化してしまい、ワイピングが適切に行えなくなってしまう、という課題がある。
なお、このような課題は、インクジェット式のプリンターに限らず、払拭により液体噴射部のメンテナンスを行うワイパーをラック・アンド・ピニオン機構により回動させるメンテナンス装置においては、概ね共通したものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体噴射部の払拭を行うワイパーの姿勢を適切に切り替えることができるメンテナンス装置及び液体噴射装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するメンテナンス装置は、液体噴射部に対して払拭方向に相対移動して前記液体噴射部を払拭するワイパーと、駆動歯部を有するラック部材と、前記駆動歯部に噛合可能な間欠歯車を有し、前記ワイパーを保持した状態で、前記ラック部材の移動に伴って回動することにより、前記ワイパーの姿勢を前記液体噴射部に接触可能な起立姿勢と前記液体噴射部に対する接触を回避可能な非起立姿勢と、に切り替える保持部材と、を備え、前記保持部材の前記間欠歯車は、前記ワイパーの姿勢の切り替えを行う際に前記ラック部材の前記駆動歯部に最初に噛合する第1歯と、前記駆動歯部に2番目に噛合する第2歯と、前記第1歯と前記第2歯との間に配置される欠歯部と、を有し、前記ラック部材の前記駆動歯部は、前記ワイパーの姿勢の切り替えを行う際に前記第1歯が噛合する第1噛合部と、前記第2歯が噛合する第2噛合部と、前記第1噛合部と前記第2噛合部との間に配置されて前記間欠歯車の噛合を規制する規制部と、を有する。
上記課題を解決するメンテナンス装置は、液体噴射部に対して払拭方向に相対移動して前記液体噴射部を払拭するワイパーと、駆動歯部を有するラック部材と、前記駆動歯部に噛合可能な間欠歯車を有し、前記ワイパーを保持した状態で、前記ラック部材の移動に伴って回動することにより、前記ワイパーの姿勢を前記液体噴射部に接触可能な起立姿勢と前記液体噴射部に対する接触を回避可能な非起立姿勢と、に切り替える保持部材と、を備え、前記保持部材の前記間欠歯車は、前記ワイパーの姿勢の切り替えを行う際に前記ラック部材の前記駆動歯部に最初に噛合する第1歯と、前記駆動歯部に2番目に噛合する第2歯と、前記第1歯と前記第2歯との間に配置される欠歯部と、を有し、前記ラック部材の前記駆動歯部は、前記ワイパーの姿勢の切り替えを行う際に前記第1歯が噛合する第1噛合部と、前記第2歯が噛合する第2噛合部と、前記第1噛合部と前記第2噛合部との間に配置されて前記間欠歯車の噛合を規制する規制部と、を有する。
ワイパーの姿勢の切り替えを行うタイミングでラック部材の駆動歯部が保持部材の間欠歯車に噛合する場合、切り替えを行わないときには駆動歯部と間欠歯車との噛合が外れている。そのため、駆動歯部と間欠歯車との噛合が外れているときに、意図せずにラック部材が移動したり保持部材が回動したりしてしまうと、駆動歯部と間欠歯車との最初の噛み合い位置がずれて、ワイパーの姿勢を正しく切り替えることができなくなる虞がある。その点、上記構成によれば、意図せずにラック部材が移動した場合には、間欠歯車の欠歯部により間欠歯車と駆動歯部の噛合が抑制されるし、意図せずに保持部材が回動した場合には、駆動歯部が有する規制部が間欠歯車の噛合を規制するので、噛み合いのずれが生じにくい。また、間欠歯車と駆動歯部が正しい噛み合いで噛合した場合には、駆動歯部の規制部が間欠歯車の欠歯部に収容されることにより、ラック部材の移動に伴って保持部材を適切に回動させて、液体噴射部の払拭を行うワイパーの姿勢を適切に切り替えることができる。
上記メンテナンス装置において、前記ワイパーの姿勢の切り替えが完了すると、前記駆動歯部と前記間欠歯車との噛合が外れる。
この構成によれば、ラック部材の移動に伴ってワイパーの姿勢が切り替えられると、駆動歯部と間欠歯車との噛合が外れるので、ワイパーの姿勢の切り替えが完了した後にラック部材が意図せずに移動しても、ワイパーの姿勢が変化しにくい。
この構成によれば、ラック部材の移動に伴ってワイパーの姿勢が切り替えられると、駆動歯部と間欠歯車との噛合が外れるので、ワイパーの姿勢の切り替えが完了した後にラック部材が意図せずに移動しても、ワイパーの姿勢が変化しにくい。
上記メンテナンス装置において、前記駆動歯部及び前記間欠歯車の互いに噛合する歯状突部は、前記払拭方向と交差する前記保持部材の回動軸方向に所定の幅を有して、前記回動軸方向において前記ワイパーと重なる位置に配置される。
この構成によれば、駆動歯部及び間欠歯車の歯状突部は、保持部材の回動軸方向に所定の幅を有して、回動軸方向においてワイパーと重なる位置に配置されるので、駆動歯部及び間欠歯車が回動軸方向においてワイパーと異なる位置に配置される場合よりも、保持部材が回動する際に回動軸方向に対して傾きにくい。したがって、ワイパーの姿勢を安定させることができる。
上記メンテナンス装置において、前記保持部材の回動軸方向と交差する方向に前記保持部材を付勢する付勢部材を備え、前記保持部材は、前記ワイパーが前記起立姿勢のときに前記付勢部材と係合する第1係合部と、前記ワイパーが前記非起立姿勢のときに前記付勢部材と係合する第2係合部と、前記ワイパーの姿勢が切り替わるときに前記付勢部材と係合する第3係合部と、を有し、前記第3係合部は、前記第1係合部及び前記第2係合部よりも、前記回動軸中心と交差する方向において前記回動軸中心から離れた位置にある。
この構成によれば、保持部材は、回動軸方向と交差する方向に作用する付勢力により、例えば振動等による意図しない回動が抑制されるため、ワイパーの姿勢の安定させることができる。また、ワイパーの姿勢が切り替わるときには、回動軸中心から離れた位置にある第3係合部が付勢部材と係合するので、ワイパーが起立姿勢及び非起立姿勢のときよりも、強い付勢力を受ける。すなわち、ワイパーの姿勢の切り替えに要する回動量の分、保持部材を回動させるには、その強い付勢力に抗する力が必要になるので、意図しない外力によるワイパーの姿勢の変化が抑制される。
上記課題を解決する液体噴射装置は、液体を噴射可能な液体噴射部と、上記メンテナンス装置と、を備える。
この構成によれば、上記メンテナンス装置と同様の作用効果を得ることができる。
この構成によれば、上記メンテナンス装置と同様の作用効果を得ることができる。
以下、液体噴射装置の実施形態について、図を参照して説明する。液体噴射装置は、例えば、用紙などの媒体に液体の一例であるインクを噴射することによって記録(印刷)を行うインクジェット式のプリンターである。
図1に示すように、本実施形態の液体噴射装置11は、脚台12と、脚台12に支持された略直方体形状の本体部13と、本体部13に向けての媒体STを給送する給送部14とを備えている。給送部14は、媒体STをロール状に巻き重ねたロール体RSの状態で回転可能に保持するとともに、保持したロール体RSを回転させることで媒体STを巻き解いて本体部13内に給送する。
本体部13内には、背面側に位置する給送部14が給送した媒体STを本体部13内で支持する支持部15が配置されるとともに、本体部13の前面側には支持部15に支持された媒体STを本体部13の外に排出するための排紙口16が開口する。また、支持部15の上面側には、媒体STを支える複数のリブ15aが走査方向Xに沿って複数突設される。
本実施形態において、本体部13の長手方向に沿う一方向を走査方向X、支持部15上において媒体STが搬送される方向を搬送方向Yという。なお、走査方向Xと搬送方向Yは互いに交差(例えば、直交)する方向であって、走査方向Xと搬送方向Yはいずれも重力方向Zと交差(例えば、直交)する方向である。
本体部13の走査方向Xにおける一端側には、液体の一例であるインクを収容した複数の液体収容体21が着脱可能に装着される収容体保持部22が設けられる。液体収容体21は、収容する液体の種類(色)毎に、複数(本実施形態では4つ)設けられる。なお、収容体保持部22に収容される液体収容体21の数や大きさは、任意に変更することができる。また、液体収容体21に注入孔を設けて、液体を注入孔から注入することによって補給することができるようにしたり、注入孔に接続した供給チューブを介して外部から液体を供給しつつ印刷を行うようにしたりすることもできる。
なお、走査方向Xにおいて、本体部13の収容体保持部22が設けられた側の端をホーム側の端、その反対側の端を反ホーム側の端、というが、反ホーム側の端にも収容体保持部22を設けてもよい。また、支持部15の鉛直下方には、走査方向Xにおける両端に近い位置に、複数(例えば2つ)の廃液収容体装着部23が設けられる。
図2に示すように、液体噴射装置11は、本体部13内に走査方向Xに延びるように架設されたガイド軸31と、ガイド軸31に保持されたキャリッジ32と、キャリッジ32に保持された液体噴射部33と、を備える。液体噴射部33は、液体を噴射可能な複数のノズル34を有する。液体収容体21が収容体保持部22に装着されると、液体収容体21に収容された液体は、図示しない供給機構を介して液体噴射部33に供給される。そして、供給された液体を液体噴射部33がノズル34から媒体STに向けて噴射することにより、印刷(記録)が行われる。
廃液収容体装着部23(23R,23L)には、液体噴射部33から廃液として排出された液体を収容する廃液収容体24が着脱可能に装着される。例えば、媒体STの端に余白を残さないように印刷する縁なし印刷を行う場合には、媒体STからはみ出た液体が支持部15のリブ15aがない部分で受容され、廃液収容体装着部23の鉛直上方に設けられる廃液導入部25を介して廃液収容体装着部23に装着された廃液収容体24に収容される。
なお、液体噴射部33の走査方向Xに沿う移動領域において、支持部15が設けられた領域を印刷領域PA、印刷領域PAの外側の領域を非印刷領域RA,LAとすると、廃液収容体装着部23は印刷領域PAと対応する位置に配置され、収容体保持部22は非印刷領域RAと対応する位置に配置される。
また、液体噴射装置11は、液体噴射部33のメンテナンスを行うためのメンテナンス装置35を備える。メンテナンス装置35は、例えば非印刷領域RAに配置され、液体噴射部33のノズル34から液体を吸引排出させるための吸引用キャップ36及び吸引ポンプ37と、液体噴射部33を払拭するワイピングユニット38と、フラッシングユニット39と、保湿用キャップ40と、駆動源41と、を備える。
駆動源41は、例えば、メンテナンス装置35の各構成部材を動作させるための1つまたは複数のモーターである。吸引用キャップ36及び保湿用キャップ40は液体噴射部33に対して相対移動可能に構成され、液体噴射部33に近づく方向に相対移動したときに、ノズル34が開口する閉空間を形成するキャッピングを行う。そして、保湿用キャップ40は、キャッピングを行うことによってノズル34の乾燥を抑制する。
液体噴射装置11が印刷を行わない時、液体噴射部33は保湿用キャップ40と対応する位置に移動して、保湿用キャップ40にキャッピングされた状態で待機する。そのため、走査方向Xにおいて保湿用キャップ40がある位置を液体噴射部33のホームポジションという。すなわち、液体噴射部33の走査方向Xにおいては、印刷領域PAよりも保湿用キャップ40がある側がホーム側となる。
吸引用キャップ36がキャッピングをした状態で吸引ポンプ37が駆動することにより、吸引用キャップ36が液体噴射部33との間に囲み形成する閉空間が負圧となり、その負圧によってノズル34から液体が吸引排出される吸引クリーニングが実行される。吸引クリーニングによってノズル34から排出された液体は、廃液として廃液収容体24に収容される。
図3に示すように、吸引ポンプ37は、例えば、吸引用キャップ36に連通する吸引チューブ37aの途中に設けられたチューブポンプである。
液体噴射部33においては、搬送方向Yに所定の間隔で並ぶ複数のノズル34がノズル列NLを形成し、液体の色毎に、搬送方向Yにおける位置が異なる2つ(一対)のノズル列NLが並ぶ。また、この色毎に設けられた対をなすノズル列NLは、液体噴射部33において走査方向Xに所定の間隔で並ぶ。
液体噴射部33においては、搬送方向Yに所定の間隔で並ぶ複数のノズル34がノズル列NLを形成し、液体の色毎に、搬送方向Yにおける位置が異なる2つ(一対)のノズル列NLが並ぶ。また、この色毎に設けられた対をなすノズル列NLは、液体噴射部33において走査方向Xに所定の間隔で並ぶ。
液体噴射部33においてノズル34が開口する面を開口面33aとすると、液体噴射部33は、開口面33aを形成する板部材を押さえるための固定枠33bを有する(図7を参考に参照)。そして、対をなすノズル列NLを形成する多数のノズル34が開口する開口面33aを露出させるように、固定枠33bには複数(本実施形態では4つ)の開口部33cが設けられる。
メンテナンス装置35は、一色のインクに対応する一対のノズル列NL毎に吸引クリーニングを行うように、走査方向X及び搬送方向Yにおける位置が異なる2つの吸引用キャップ36を有する。また、2つの吸引用キャップ36は、その枠状の先端が液体噴射部33の開口部33c内に位置する矩形状の開口面33aに接触することにより、ノズル34が開口する閉空間を形成する。
液体噴射部33は、ノズル34の目詰まりなどを予防及び解消する目的で、ノズル34から印刷とは無関係に液滴を強制的に噴射(排出)するフラッシングを行う。フラッシングユニット39は、フラッシングによりノズル34から排出された液体を受容する。
フラッシングユニット39は、噴射された液滴を受容する有底箱状の液滴受容部42と、液滴受容部42の開口を覆うための蓋部材43と、を備える。液滴受容部42は、一色のインクに対応する一対のノズル列NL毎に行われたフラッシングで排出された液滴を受容することができるように、一対のノズル列NLに対応する大きさに形成される。
蓋部材43は、図示しない駆動機構により液滴受容部42の開口を覆う位置と液滴受容部42の開口を露出させる位置との間で移動する。液滴受容部42には、チューブポンプである吸引ポンプ37から延びる吸引チューブ37bが接続され、吸引ポンプ37が駆動すると、液滴受容部42が受容した液体が吸引チューブ37bを通じて廃液収容体24(図2参照)に収容される。
次に、ワイピングユニット38の構成について詳述する。
ワイピングユニット38は、搬送方向Yに沿って延びるガイド軸51と、ガイド軸51と平行をなすように搬送方向Yに延びるガイド壁52と、ガイド壁52の搬送方向Yにおける下流端付近に設けられた第1突部53と、ガイド軸51及びガイド壁52に係合する長尺ラック部材54と、駆動力伝達機構55と、を備える。駆動力伝達機構55は、駆動源41の駆動により得られる一方向への回転運動を直線運動に変換するものであって、長尺ラック部材54は駆動力伝達機構55が伝達する駆動力によって搬送方向Yに沿って往復移動する。
ワイピングユニット38は、搬送方向Yに沿って延びるガイド軸51と、ガイド軸51と平行をなすように搬送方向Yに延びるガイド壁52と、ガイド壁52の搬送方向Yにおける下流端付近に設けられた第1突部53と、ガイド軸51及びガイド壁52に係合する長尺ラック部材54と、駆動力伝達機構55と、を備える。駆動力伝達機構55は、駆動源41の駆動により得られる一方向への回転運動を直線運動に変換するものであって、長尺ラック部材54は駆動力伝達機構55が伝達する駆動力によって搬送方向Yに沿って往復移動する。
ワイピングユニット38は、液体噴射部33を払拭するワイパー58,59と、ワイパー58,59を保持する保持部材57と、小型ラック部材62と、を有する。ワイピングユニット38は、長尺ラック部材54が搬送方向Y下流に移動するとき、保持部材57を介して長尺ラック部材54に支持されたワイパー58,59が液体噴射部33に対して払拭方向となる搬送方向Yに相対移動して、液体噴射部33を払拭するワイピングを行う。
ワイパー58は、対をなすノズル列NLを1回のワイピングにより払拭するように、2つのノズル列NLに対応して2つ設けられる。ワイパー58は、特にノズル34の開口付近に対する接触圧が高くなるように、走査方向Xにおける中央が搬送方向Yの下流に向けて突出するように湾曲している。
ワイパー59は、2つのワイパー58の搬送方向Y上流に配置され、矩形状の開口面33aに対する接触圧が均一になるように、走査方向Xに延びる板状をなす。なお、ワイピングユニット38は、ワイパー58またはワイパー59の何れか一方のみ有するようにしてもよい。
長尺ラック部材54は搬送方向Yが長手方向になるとともに、長手方向となる搬送方向Yの下流側の端部に設けられた取付部56を有する。ワイパー58,59を保持した保持部材57は、取付部56に回動可能に取り付けられる。また、小型ラック部材62は、取付部56及び保持部材57に対して搬送方向Yに沿って相対移動可能な態様で取付部56に保持される。
ワイピングユニット38は、ワイパー58,59が起立姿勢となって図3及び図4に示す初期位置から図5に示す折り返し位置まで、長尺ラック部材54とともに搬送方向Y下流に向けて往路移動するときに、ワイパー58,59が液体噴射部33の開口面33aに摺接することでワイピングを行う。よって、本実施形態においては、搬送方向Yがワイピングの際にワイパー58,59が液体噴射部33を払拭する払拭方向となる。
また、ワイピングを行ったワイパー58,59は、折り返し位置において起立姿勢から非起立姿勢に姿勢が切り替えられ、長尺ラック部材54は折り返し位置から搬送方向Y上流に向けて復路移動することによって初期位置に戻る。すなわち、長尺ラック部材54が復路移動する際には、ワイパー58,59が非起立姿勢になることにより、ワイパー58,59と液体噴射部33との不要な接触が回避される。
なお、折り返し位置付近にワイパー58,59に付着した付着物を除去するためのワイパークリーナーを配置して、ワイパー58,59の姿勢の切り替え動作に伴って、ワイパークリーナーによるワイパー58,59の清掃を行うようにしてもよい。
図4及び図5に示すように、保持部材57は、走査方向Xが回動軸方向となる一対の軸部57aを中心に回動可能に構成されるとともに、回動軸方向における基端側(図4及び図5では右端側)の軸部57aが付勢部材61によって回動軸方向と交差する鉛直上向きに付勢されている。本実施形態の付勢部材61は棒ばねであるが、板ばねやコイルばね、弾性変形可能なゴム部材など、別の素材や形態の付勢部材を採用することもできる。
図5に示すように、小型ラック部材62は、長尺ラック部材54の往路移動方向である搬送方向Y下流に向けて延びる板状部63を有し、その先端に第1突出部63aが突設される。そして、長尺ラック部材54が搬送方向Y下流に向けて往路移動したときに第1突出部63aが第1突部53にぶつかると、小型ラック部材62の移動が規制される。すると、搬送方向Y下流に向けて引き続き復路移動する長尺ラック部材54に対して小型ラック部材62が搬送方向Y上流に向けて相対移動することになり、その相対移動に伴って小型ラック部材62が保持部材57を回動させる。このとき、保持部材57の回動により、ワイパー58,59は起立姿勢から非起立姿勢に姿勢が切り替えられる。
また、ガイド壁52の搬送方向Y上流端には、走査方向Xに突出する第2突部52aが突設される。そして、長尺ラック部材54が搬送方向Y上流に向けて復路移動したときに小型ラック部材62が第2突部52aにぶつかると、小型ラック部材62の移動が規制される。すると、搬送方向Y上流に向けて引き続き復路移動する長尺ラック部材54に対して小型ラック部材62が搬送方向Y下流に向けて相対移動することになり、その相対移動に伴って小型ラック部材62が保持部材57を回動させる。このとき、保持部材57の回動により、ワイパー58,59は非起立姿勢から起立姿勢に姿勢が切り替えられる。
図6(a)に示すように、小型ラック部材62は、搬送方向Y上流に向けて復路移動したときに第2突部52a(図3参照)にぶつかる第2突出部63bを有するとともに、板状部63の上端に接続される駆動歯部65を有する。
小型ラック部材62において、駆動歯部65の搬送方向Y上流端には、板ばねとして機能するばね部65aが突設される。また、駆動歯部65は、払拭方向となる搬送方向Yに沿って並ぶ複数(本実施形態では3つ)の凸部からなる歯状突部66,67,68を有する。本実施形態では、搬送方向Yの上流端に位置する凸部を第1歯状突部66、搬送方向Yの下流端に位置する凸部を第3歯状突部68、その2つの歯状突部66,68の間に位置する凸部を第2歯状突部67とする。
また、第1歯状突部66の搬送方向Yの上流に向く端面を第1歯面66aとするとともに、第1歯状突部66の搬送方向Yの下流に向く端面を第2歯面66bとする。また、第2歯状突部67の搬送方向Yの上流に向く端面を第1歯面67aとするとともに、第2歯状突部67の搬送方向Yの下流に向く端面を第2歯面67bとする。また、第3歯状突部68の搬送方向Yの上流に向く端面を第1歯面68aとするとともに、第3歯状突部68の搬送方向Yの下流に向く端面を第2歯面68bとする。
駆動歯部65においては、第2歯状突部67が正規のピッチで設けられた歯であり、第2歯面66bと第1歯面67aは対応する歯車と噛合する際に、その歯車の歯が進入する歯溝C1を形成し、第2歯面67bと第1歯面68aは対応する歯車と噛合する際に、その歯車の歯が進入する歯溝C2を形成する。また、第2歯状突部67の両側に位置する歯状突部66,68は、それぞれ1つの歯溝の形成を省略する態様の欠歯領域(二点鎖線で示す)からなる規制部66d,68dを有する。その結果、歯状突部66,68は、正規のピッチで並ぶ2つの歯状突部の歯先を周方向に繋げたような変則的な形状を有する。
歯状突部66,67,68は、回動軸方向となる走査方向Xにおける長さが板状部63よりも長い所定の長さを有し、このうち歯状突部66,68は、それぞれ第1歯面66aと第2歯面68bの長さを短縮するように、走査方向Xにおける端部からそれぞれ搬送方向Yの上流と下流に向けて延びる延設部66c,68cを有する。そのため、走査方向Xにおいて、第1歯面66aと第2歯面68bの長さは、歯溝C1,C2よりも短い。
次に、保持部材57の構成について詳述する。
保持部材57は、駆動歯部65に噛合可能な間欠歯車60を有し、ワイパー58,59を保持した状態で、小型ラック部材62の移動に伴って回動することにより、ワイパー58,59の姿勢を液体噴射部33に接触可能な起立姿勢と液体噴射部33に対する接触を回避可能な非起立姿勢とに切り替える。保持部材57の回動軸中心は軸部57aの軸中心及び間欠歯車60の回動中心と一致する。
保持部材57は、駆動歯部65に噛合可能な間欠歯車60を有し、ワイパー58,59を保持した状態で、小型ラック部材62の移動に伴って回動することにより、ワイパー58,59の姿勢を液体噴射部33に接触可能な起立姿勢と液体噴射部33に対する接触を回避可能な非起立姿勢とに切り替える。保持部材57の回動軸中心は軸部57aの軸中心及び間欠歯車60の回動中心と一致する。
図6(b)に示すように、本実施形態の間欠歯車60は、4つの歯状突部76,77,78,79を有する。間欠歯車60においては、歯状突部77,78が正規のピッチで設けられた歯であり、周方向における一端部に位置する歯状突部76とその隣の歯状突部77との間は、正規のピッチの歯を一つ欠いた第1欠歯部74となっている。また、間欠歯車60において周方向における他端部に位置する歯状突部79は、歯状突部78と面する端面に歯面79aが形成された変則的な形状を有する。また、歯状突部78と歯面79aとの間は、正規のピッチの歯を一つ欠いた第2欠歯部75となっている。
間欠歯車60が駆動歯部65と噛合するとき、歯状突部77,78は、それぞれ駆動歯部65の歯溝C1,C2に入る。間欠歯車60の歯状突部76,79は、それぞれ長さが短縮された第1歯面66a,第2歯面68bと対応するように、歯状突部77,78よりも回転軸方向における長さが短い(図6(a)に示す歯状突部77,78,79を参照)。そして、間欠歯車60が駆動歯部65と噛合するとき、歯状突部76,79は、走査方向X下流における端部が延設部66c,68cより走査方向X上流(ホーム側)に位置する。
軸部57aの周囲には、付勢部材61と係合する係合突部71が突設される。係合突部71は、軸部57aの軸方向から見た側面視において略L字状をなす端面を有する。係合突部71の端面は、互いに交差する方向に延びる面である第1係合部71a及び第2係合部71bと、第1係合部71aと第2係合部71bの交差部分からなる第3係合部71cと、からなる。そして、第3係合部71cは、図6(b)に示すように、第1係合部71a及び第2係合部71bよりも、保持部材57の回動軸中心から離れた位置にある。
保持部材57において、第1係合部71aは、ワイパー58,59が起立姿勢のときに付勢部材61と係合する一方、第2係合部71bはワイパー58,59が非起立姿勢のときに付勢部材61と係合する。すなわち、ワイパー58,59が起立姿勢及び非起立姿勢のときには、平面からなる係合部71a,71bが棒ばねからなる付勢部材61の付勢力を受けるため、その姿勢が安定する。
また、ワイパー58,59の姿勢が切り替わるときには、第3係合部71cが付勢部材61と係合する。すなわち、ワイパー58,59の姿勢が切り替わるときには、凸部である第3係合部71cが付勢部材61を弾性変形させて、その弾性復元力である付勢力に抗しつつ、保持部材57が回動する。このように、ワイパー58,59の姿勢が切り替わるためには、第3係合部71cが棒ばねからなる付勢部材61を湾曲させる必要があるため、その付勢力に抗する大きさの力を要する。そのため、振動等の意図しない外力により、ワイパー58,59の姿勢が切り替わってしまうという事態が回避される。
保持部材57は、対をなす軸部57aが長尺ラック部材54の取付部56に設けられた軸受け部56aに回動自在に支持される。小型ラック部材62は、取付部56に設けられたガイド部56bに沿って搬送方向Yにスライド移動可能な態様で、長尺ラック部材54に保持される。
小型ラック部材62が長尺ラック部材54に対して搬送方向Y下流に相対移動した場合には、走査方向Xに所定の幅を有する駆動歯部65が取付部56に設けられた第1規制壁部54aに衝突することにより、搬送方向Y下流に向かう移動が規制される。一方、小型ラック部材62が長尺ラック部材54に対して搬送方向Y上流に相対移動した場合には、取付部56に設けられた第2規制壁部56cにばね部65aが衝突することにより、搬送方向Y上流に向かう移動が規制される。
すなわち、小型ラック部材62は、外力を受けないときには長尺ラック部材54とともに移動し、外力を受けたときには、所定の範囲で長尺ラック部材54に対して相対移動する。また、保持部材57の軸部57aは長尺ラック部材54に支持されるので、小型ラック部材62が長尺ラック部材54に対して相対移動するときに、小型ラック部材62の駆動歯部65が保持部材57の間欠歯車60と噛合して、保持部材57を回動させる。
このように、長尺ラック部材54に保持された小型ラック部材62は、取付部56において搬送方向Yに沿うスライド移動をすることで、駆動歯部65(ラック)が間欠歯車60(ピニオン)に噛合して保持部材57を回動させるラック・アンド・ピニオン機構として機能する。なお、小型ラック部材62が振動等によって意図せずに移動したときに保持部材57を不要に回動させることがないように、ワイパー58,59の姿勢の切り替えが完了した後には、駆動歯部65と間欠歯車60との噛合が外れることが好ましい。また、駆動歯部65と間欠歯車60との噛合が外れた状態において、小型ラック部材62の移動領域に所定の余裕(遊び)があれば、小型ラック部材62が多少移動しても、すぐに保持部材57を回動させることがないので、好ましい。
次に、ワイパー58,59の姿勢の切り替え動作について説明する。
図7に示すように、ワイパー58,59が起立姿勢となって長尺ラック部材54とともに搬送方向Yに移動しながら液体噴射部33のワイピングを行うとき、小型ラック部材62の駆動歯部65は、歯状突部66が間欠歯車60の歯状突部76より搬送方向Y下流に位置している。このとき、ワイパー58,59を保持する保持部材57は、平面からなる第1係合部71aが棒ばねからなる付勢部材61の付勢力を受けるため、その姿勢が安定する。
図7に示すように、ワイパー58,59が起立姿勢となって長尺ラック部材54とともに搬送方向Yに移動しながら液体噴射部33のワイピングを行うとき、小型ラック部材62の駆動歯部65は、歯状突部66が間欠歯車60の歯状突部76より搬送方向Y下流に位置している。このとき、ワイパー58,59を保持する保持部材57は、平面からなる第1係合部71aが棒ばねからなる付勢部材61の付勢力を受けるため、その姿勢が安定する。
そして、ワイパー58,59がワイピングを終えて往路の終端付近に至ると、長尺ラック部材54の搬送方向Y下流への移動に伴って小型ラック部材62が相対的にスライド移動し、ワイパー58,59の姿勢が起立姿勢から非起立姿勢に切り替わる。
具体的には、図8に示すように、長尺ラック部材54とともに搬送方向Yに移動する小型ラック部材62の第1突出部63aが第1突部53にぶつかると、移動が規制された小型ラック部材62が停止する一方で、保持部材57が長尺ラック部材54とともに搬送方向Y下流に進む。すると、小型ラック部材62の駆動歯部65が有する歯状突部66が間欠歯車60の歯状突部76と係合し、保持部材57が軸部57aを中心に図8における反時計方向に回動を開始する。
そして、駆動歯部65の第1歯面66a、67a、68aがそれぞれ順番に間欠歯車60の歯状突部76,77,78に係合することで、間欠歯車60が略90度回動すると、ワイパー58,59が起立姿勢から非起立姿勢(横倒し姿勢)に変化する。すなわち、駆動歯部65が間欠歯車60に噛合して保持部材57の軸部57aに対して相対移動することにより、第3係合部71cが棒ばねからなる付勢部材61を湾曲(弾性変形)させつつ、保持部材57を回動させる。
図9に示すように、ワイパー58,59が非起立姿勢(横倒し姿勢)になると、長尺ラック部材54は搬送方向Y下流への往路移動を終了して、搬送方向Y上流への復路移動を開始する。長尺ラック部材54が搬送方向Y上流に復路移動するとき、ワイパー58,59は非起立姿勢になっているので、液体噴射部33への接触が回避される。そして、ワイパー58,59が非起立姿勢になっているとき、ワイパー58,59を保持する保持部材57は、平面からなる第2係合部71bが棒ばねからなる付勢部材61の付勢力を受けるため、その姿勢が安定する。
ワイパー58,59が復路の終端付近に至ると、長尺ラック部材54の搬送方向Y上流への移動に伴って小型ラック部材62が相対的にスライド移動し、ワイパー58,59の姿勢が非起立姿勢から起立姿勢に切り替わる。
具体的には、長尺ラック部材54とともに搬送方向Y上流に移動する小型ラック部材62の第2突出部63bが図5に示す第2突部52aにぶつかると、移動が規制された小型ラック部材62が停止する一方で、保持部材57が長尺ラック部材54とともに搬送方向Y上流に進む。すると、図9に示すように小型ラック部材62の駆動歯部65が有する歯状突部68が間欠歯車60の歯状突部79と係合し、保持部材57が軸部57aを中心に図9における時計方向に回動を開始する。
そして、駆動歯部65の第2歯面68b、67b、66bがそれぞれ順番に間欠歯車60の歯状突部78,77,76に係合することで、間欠歯車60が略90度回動すると、ワイパー58,59が非起立姿勢(横倒し姿勢)から起立姿勢に変化する。すなわち、駆動歯部65が間欠歯車60に噛合して保持部材57の軸部57aに対して相対移動することにより、凸部からなる第3係合部71cが付勢部材61を湾曲(弾性変形)させて、保持部材57を回動させる。
なお、メンテナンス装置35において、駆動歯部65及び間欠歯車60の互いに噛合する歯状突部は、払拭方向となる搬送方向Yと交差する保持部材57の回動軸方向に所定の幅を有して、回動軸方向においてワイパー58,59と重なる位置に配置される。そのため、保持部材57が回動するときにワイパー58,59が回動軸方向に対して傾きにくい。
駆動歯部65及び間欠歯車60の互いに噛合する歯状突部の幅(回動軸方向における長さ)は、保持部材57と同等の長さであってあることが好ましいが、例えば係合突部71等を形成する関係で、保持部材57の半分程度の長さでもよい。また、駆動歯部65及び間欠歯車60の互いに噛合する歯状突部は、回動軸方向において保持部材57の中央付近に配置することが好ましい。
次に、本実施形態のメンテナンス装置35及び液体噴射装置11の作用について、ワイピングユニット38の機能に着目して、説明する。
図10及び図11に示すように、ワイパー58,59の姿勢を起立姿勢(図10に示す姿勢)から非起立姿勢(図11に示す姿勢)に切り替える際には、駆動歯部65の第1歯面66a、67a、68aがそれぞれ順番に間欠歯車60の歯状突部76,77,78に係合することで、間欠歯車60を回動させる。
図10及び図11に示すように、ワイパー58,59の姿勢を起立姿勢(図10に示す姿勢)から非起立姿勢(図11に示す姿勢)に切り替える際には、駆動歯部65の第1歯面66a、67a、68aがそれぞれ順番に間欠歯車60の歯状突部76,77,78に係合することで、間欠歯車60を回動させる。
また、ワイパー58,59の姿勢を図11に示す非起立姿勢から図10に示す起立姿勢に切り替える際には、駆動歯部65の第2歯面68b、67b、66bがそれぞれ順番に間欠歯車60の歯面79a、歯状突部78,77に係合することで、間欠歯車60を回動させる。そして、ワイパー58,59の姿勢の切り替えが完了すると、駆動歯部65と間欠歯車60との噛合が外れる。
ここで、ワイパー58,59の姿勢を起立姿勢から非起立姿勢に切り替える際に小型ラック部材62の駆動歯部65に最初に噛合する間欠歯車60の第1歯は歯状突部76であり、駆動歯部65に2番目に噛合する第2歯は歯状突部77となる。また、ワイパー58,59の姿勢を起立姿勢から非起立姿勢に切り替える際に、歯状突部76が最初に噛合する駆動歯部65の第1噛合部は歯面66aであり、その次に歯状突部77が噛合する第2噛合部は歯面67aである。そして、間欠歯車60は、歯状突部76と歯状突部77の間に第1欠歯部74を有し、駆動歯部65は、第1欠歯部74と対応する位置に、間欠歯車60の噛合を規制する規制部66dを有する。
同様に、ワイパー58,59の姿勢を非起立姿勢から起立姿勢に切り替える際に小型ラック部材62の駆動歯部65に最初に噛合する間欠歯車60の第1歯は歯状突部79であり、駆動歯部65に2番目に噛合する第2歯は歯状突部78となる。また、ワイパー58,59の姿勢を非起立姿勢から起立姿勢に切り替える際に、歯状突部79が最初に噛合する駆動歯部65の第1噛合部は歯面68bであり、その次に歯状突部78が噛合する第2噛合部は歯面67bである。そして、間欠歯車60は、歯状突部79と歯状突部78の間に配置された第2欠歯部75を有し、駆動歯部65は、第2欠歯部75と対応する位置に配置されて間欠歯車60の噛合を規制する規制部68dを有する。
そして、ワイパー58,59の姿勢を切り替えるために保持部材57が回動する際には、駆動歯部65において規制部66d,68dを有する歯状突部66,68が、それぞれ間欠歯車60の欠歯部74,75に収容される。
ここで、本実施形態との比較例として、間欠歯車60の欠歯部74,75に正規のピッチで歯(図10及び図11に二点鎖線で示す仮想歯D1,D2)が配置され、駆動歯部65の規制部66d,68dに二点鎖線で示すように正規のピッチで歯溝が形成されているとする。この比較例では、駆動歯部65と間欠歯車60との噛合が外れた状態で、意図しない外力によって小型ラック部材62が移動したり保持部材57が回動したりすると、駆動歯部65と間欠歯車60の噛み合いがずれる虞がある。
例えば、図10に示すように、ワイパー58,59の姿勢が非起立姿勢から起立姿勢に切り替えられて駆動歯部65と間欠歯車60との噛合が外れた状態で小型ラック部材62が搬送方向Y下流に移動すると、仮想歯D1が第1噛合部である第1歯面66aと係合してしまう虞がある。
また、図11に示すように、ワイパー58,59の姿勢が起立姿勢から非起立姿勢に切り替えられて駆動歯部65と間欠歯車60との噛合が外れた状態で小型ラック部材62が搬送方向Y上流に移動すると、仮想歯D2が第1噛合部である第2歯面68bと係合してしまう虞がある。
このように、駆動歯部65と間欠歯車60の最初の噛み合い位置がずれると、保持部材57の回動量が変動して、ワイパー58,59の姿勢を正しく切り替えることができない。その点、本実施形態では、間欠歯車60に第1欠歯部74を設けているので、小型ラック部材62の位置が搬送方向Y下流にずれた状態で保持部材57が回動しても、歯状突部77は第1噛合部である第1歯面66aと係合しない。また、間欠歯車60に第2欠歯部75を設けているので、小型ラック部材62の位置が搬送方向Y上流にずれた状態で保持部材57が回動しても、歯状突部78は第1噛合部である第2歯面68bと係合しない。
さらに、本実施形態では、駆動歯部65に規制部66dを設けているので、保持部材57が意図せずに図10における反時計方向に回動しても、歯状突部77と駆動歯部65との噛合が妨げられる。同様に、駆動歯部65に規制部68dを設けているので、回動部材が意図せずに図11における時計方向に回動しても、歯状突部78と駆動歯部65との噛合が妨げられる。
加えて、駆動歯部65の第1噛合部である第1歯面66a及び第2歯面68bは、延設部66c,68cの存在により走査方向Xにおける長さが歯溝C1,C2より短いので、第1歯でない歯状突部77,78が噛合しにくい。したがって、駆動歯部65と間欠歯車60との噛合が外れた状態で、小型ラック部材62が長尺ラック部材54に対して不要な移動をしたり保持部材57が回動したりした場合にも、駆動歯部65と間欠歯車60の噛み合いがずれにくい。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ワイパー58,59の姿勢の切り替えを行うタイミングで小型ラック部材62の駆動歯部65が保持部材57の間欠歯車60に噛合する場合、切り替えを行わないときには駆動歯部65と間欠歯車60との噛合が外れている。そのため、駆動歯部65と間欠歯車60との噛合が外れているときに、意図せずに小型ラック部材62が移動したり保持部材57が回動したりしてしまうと、駆動歯部65と間欠歯車60との最初の噛み合い位置がずれて、ワイパー58,59の姿勢を正しく切り替えることができなくなる虞がある。その点、上記実施形態によれば、意図せずに小型ラック部材62が移動した場合には、間欠歯車60の欠歯部74,75により間欠歯車60と駆動歯部65の噛合が抑制されるし、意図せずに保持部材57が回動した場合には、駆動歯部65が有する規制部66d,68dが間欠歯車60の噛合を規制するので、噛み合いのずれが生じにくい。また、間欠歯車60と駆動歯部65が正しい噛み合いで噛合した場合には、駆動歯部65の規制部66d,68dが間欠歯車60の欠歯部74,75に収容されることにより、小型ラック部材62の移動に伴って保持部材57を適切に回動させて、液体噴射部33の払拭を行うワイパー58,59の姿勢を適切に切り替えることができる。
(1)ワイパー58,59の姿勢の切り替えを行うタイミングで小型ラック部材62の駆動歯部65が保持部材57の間欠歯車60に噛合する場合、切り替えを行わないときには駆動歯部65と間欠歯車60との噛合が外れている。そのため、駆動歯部65と間欠歯車60との噛合が外れているときに、意図せずに小型ラック部材62が移動したり保持部材57が回動したりしてしまうと、駆動歯部65と間欠歯車60との最初の噛み合い位置がずれて、ワイパー58,59の姿勢を正しく切り替えることができなくなる虞がある。その点、上記実施形態によれば、意図せずに小型ラック部材62が移動した場合には、間欠歯車60の欠歯部74,75により間欠歯車60と駆動歯部65の噛合が抑制されるし、意図せずに保持部材57が回動した場合には、駆動歯部65が有する規制部66d,68dが間欠歯車60の噛合を規制するので、噛み合いのずれが生じにくい。また、間欠歯車60と駆動歯部65が正しい噛み合いで噛合した場合には、駆動歯部65の規制部66d,68dが間欠歯車60の欠歯部74,75に収容されることにより、小型ラック部材62の移動に伴って保持部材57を適切に回動させて、液体噴射部33の払拭を行うワイパー58,59の姿勢を適切に切り替えることができる。
(2)小型ラック部材62の移動に伴ってワイパー58,59の姿勢が切り替えられると、駆動歯部65と間欠歯車60との噛合が外れるので、ワイパー58,59の姿勢の切り替えが完了した後に小型ラック部材62が意図せずに移動しても、ワイパー58,59の姿勢が変化しにくい。
(3)駆動歯部65及び間欠歯車60の歯状突部は、保持部材57の回動軸方向に所定の幅を有して、回動軸方向においてワイパー58,59と重なる位置に配置されるので、駆動歯部65及び間欠歯車60が回動軸方向においてワイパー58,59と異なる位置に配置される場合よりも、保持部材57が回動する際に回動軸方向に対して傾きにくい。したがって、ワイパー58,59の姿勢を安定させることができる。
(4)保持部材57は、回動軸方向と交差する方向に作用する付勢力により、例えば振動等による意図しない回動が抑制されるため、ワイパー58,59の姿勢の安定させることができる。また、ワイパー58,59の姿勢が切り替わるときには、回動軸中心から離れた位置にある第3係合部71cが付勢部材61と係合するので、ワイパー58,59が起立姿勢及び非起立姿勢のときよりも、強い付勢力を受ける。すなわち、ワイパー58,59の姿勢の切り替えに要する回動量の分、保持部材57を回動させるには、その強い付勢力に抗する力が必要になるので、意図しない外力によるワイパー58,59の姿勢の変化が抑制される。
なお、上記実施形態は以下に示す変更例のように変更してもよい。
・駆動歯部65において、歯状突部66,68の延設部66c,68cを設けず、間欠歯車60において歯状突部76,79の回転軸方向における長さを歯状突部77,78と等しくしてもよい。
・駆動歯部65において、歯状突部66,68の延設部66c,68cを設けず、間欠歯車60において歯状突部76,79の回転軸方向における長さを歯状突部77,78と等しくしてもよい。
・駆動歯部65及び間欠歯車60を回転軸方向においてワイパー58,59からずれた位置(例えば回転軸方向において軸部27aと重なる位置)に配置してもよい。また、駆動歯部65及び間欠歯車60の回転軸方向における長さは任意に変更することができる。
・規制部66d,68dは、歯状突部66,68において歯溝の形成を省略する態様の欠歯領域に限らず、例えば正規のピッチの歯を設けた後に、歯溝の部分にピン等の別部材を配置することで間欠歯車60の噛合を規制するようにしてもよい。
・保持部材57が係合突部71を備えなくてもよい。
・ワイパー58,59の姿勢が起立状態と非起立姿勢とで切り替わるときの保持部材57の回動角度は90°に限らない。例えば、保持部材57の回動角度が90°より小さくても、ワイパー58,59の姿勢が変化して、復路移動時に液体噴射部33に接触しなければよい。
・ワイパー58,59の姿勢が起立状態と非起立姿勢とで切り替わるときの保持部材57の回動角度は90°に限らない。例えば、保持部材57の回動角度が90°より小さくても、ワイパー58,59の姿勢が変化して、復路移動時に液体噴射部33に接触しなければよい。
・移動しない起立姿勢のワイパー58,59に接触するように液体噴射部33が走査方向Xに沿って移動してワイピングを行った後、ワイパー58,59の姿勢を切り替えるために小型ラック部材62を別の部材で押圧するなどして移動させることにより、保持部材57を回動させるようにしてもよい。この構成によれば、例えば液体噴射部33が走査方向Xに沿ってホーム側に向けて移動しつつワイピングを行った後、保持部材57を回動させてワイパー58,59の姿勢を非起立姿勢に変化させれば、液体噴射部33がワイパー58,59と接触することなく印刷領域PAに戻ることができる。そのため、例えば印刷の合間などに液体噴射部33が非印刷領域RAに移動して、速やかにワイピングを行うことができる。この場合、ワイパー58,59の払拭方向及び小型ラック部材62の移動方向は走査方向Xに沿う方向になるので、全てのノズル列NLを一回のワイピングで払拭することができる。また、この構成によれば、ワイパー58,59を払拭方向に移動させるための長尺ラック部材54及び駆動力伝達機構55を備えなくてもよいので、構成を簡素化することができる。
・第1係合部71a、第2係合部71b及び第3係合部71cは、必ずしも1つの部材または部分である係合突部71により構成されなくてもよい。例えば、第1係合部71a、第2係合部71b及び第3係合部71cが、互いに離れた位置にある別体によってそれぞれ構成されてもよい。
・上記実施形態のメンテナンス装置35は、ワイパー58,59の姿勢が起立姿勢と非起立姿勢の何れの姿勢に切り替わる場合にも同様の作用効果を奏するように欠歯部74,75と規制部66d,68dを備える。これに対して、何れか一方の姿勢への切り替えを開始する時にのみ誤った噛み合いが抑制されるように、メンテナンス装置35が欠歯部と規制部を1つずつ備えるようにしてもよい。この場合には、その一方の姿勢への切り替えが完了したときに、駆動歯部と間欠歯車とが噛合した状態で保たれていてもよい。
・ワイピングユニット38が付勢部材61を備えなくてもよい。
・保持部材57が、上記実施形態のワイパー58,59に加えて、ワイパー58,59が非起立姿勢になったときに起立姿勢になり、ワイパー58,59が起立姿勢になったときに非起立姿勢になる別のワイパーを保持してもよい。この場合には、長尺ラック部材54が往路移動するときにワイパー58,59によるワイピングを行い、長尺ラック部材54が復路移動するときに別のワイパーによるワイピングを行うことができる。これにより、例えば掻き取り力の強いワイパー58,59で固着物を除去した後、液体吸収力の強い別のワイパーで仕上げ拭きをするなど、性質の異なるワイパーによる二度拭きを効率よく行うことができる。その他、ワイパーは、液体を吸収可能な吸収体に変更したり、ロール状にしたりするなど、その形状や材質は任意に変更することができる。
・保持部材57が、上記実施形態のワイパー58,59に加えて、ワイパー58,59が非起立姿勢になったときに起立姿勢になり、ワイパー58,59が起立姿勢になったときに非起立姿勢になる別のワイパーを保持してもよい。この場合には、長尺ラック部材54が往路移動するときにワイパー58,59によるワイピングを行い、長尺ラック部材54が復路移動するときに別のワイパーによるワイピングを行うことができる。これにより、例えば掻き取り力の強いワイパー58,59で固着物を除去した後、液体吸収力の強い別のワイパーで仕上げ拭きをするなど、性質の異なるワイパーによる二度拭きを効率よく行うことができる。その他、ワイパーは、液体を吸収可能な吸収体に変更したり、ロール状にしたりするなど、その形状や材質は任意に変更することができる。
・駆動源41はモーターに限らず、例えば油圧により移動するピストンなど、流体の流動に伴う圧力変動に基づいて長尺ラック部材54または小型ラック部材62を直線移動させる構成としてもよい。
・メンテナンス装置35は液体噴射装置11に固定配置されるものに限らず、本体部13に対して着脱可能に取り付けられるものであってもよい。
・メンテナンス装置35の構成要素は上記実施形態に例示した組み合わせに限らず、例えばワイピングユニット38のみを備えるものであってもよいし、ワイピングユニット38に加えて、全てのノズル34を同時に吸引可能な吸引機構を備えるものであってもよい。
・メンテナンス装置35の構成要素は上記実施形態に例示した組み合わせに限らず、例えばワイピングユニット38のみを備えるものであってもよいし、ワイピングユニット38に加えて、全てのノズル34を同時に吸引可能な吸引機構を備えるものであってもよい。
・収容体保持部22がキャリッジ32に設けられるいわゆるオンキャリッジタイプの液体噴射装置11に変更してもよい。
・液体収容体21は必ずしも本体部13の中にその全体が収容される必要はなく、収容体保持部22に装着された液体収容体21の一部が本体部13から突出してもよい。
・液体収容体21は必ずしも本体部13の中にその全体が収容される必要はなく、収容体保持部22に装着された液体収容体21の一部が本体部13から突出してもよい。
・液体噴射装置11は、キャリッジ32を備えず、媒体の幅全体と対応した長尺状の固定された液体噴射部を備える、いわゆるフルラインタイプの液体噴射装置に変更してもよい。この場合の液体噴射部は、ノズルが形成された複数の単位ヘッド部を並列配置することによって印刷範囲が媒体の幅全体に亘るようにしてもよいし、単一の長尺ヘッドに媒体の幅全体に亘るように多数のノズルを配置することによって、印刷範囲が媒体の幅全体に亘るようにしてもよい。
・液体噴射部が噴射する液体はインクに限らず、例えば機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体などであってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射して記録を行う構成にしてもよい。
・媒体は用紙に限らず、プラスチックフィルムや薄い板材などでもよいし、捺染装置などに用いられる布帛であってもよい。
11…液体噴射装置、33…液体噴射部、35…メンテナンス装置、57…保持部材、58,59…ワイパー、60…間欠歯車、61…付勢部材、62…ラック部材としての小型ラック部材、65…駆動歯部、66,67,68…駆動歯部の歯状突部、66d,68d…規制部、66a,68b…第1噛合部としての歯面、67a,67b…第2噛合部としての歯面、71a…第1係合部、71b…第2係合部、71c…第3係合部、74,75…欠歯部、76,79…第1歯としての歯状突部、76,77,78,79…間欠歯車の歯状突部。
Claims (5)
- 液体噴射部に対して払拭方向に相対移動して前記液体噴射部を払拭するワイパーと、
駆動歯部を有するラック部材と、
前記駆動歯部に噛合可能な間欠歯車を有し、前記ワイパーを保持した状態で、前記ラック部材の移動に伴って回動することにより、前記ワイパーの姿勢を前記液体噴射部に接触可能な起立姿勢と前記液体噴射部に対する接触を回避可能な非起立姿勢と、に切り替える保持部材と、
を備え、
前記保持部材の前記間欠歯車は、前記ワイパーの姿勢の切り替えを行う際に前記ラック部材の前記駆動歯部に最初に噛合する第1歯と、前記駆動歯部に2番目に噛合する第2歯と、前記第1歯と前記第2歯との間に配置される欠歯部と、を有し、
前記ラック部材の前記駆動歯部は、前記ワイパーの姿勢の切り替えを行う際に前記第1歯が噛合する第1噛合部と、前記第2歯が噛合する第2噛合部と、前記第1噛合部と前記第2噛合部との間に配置されて前記間欠歯車の噛合を規制する規制部と、を有することを特徴とするメンテナンス装置。 - 前記ワイパーの姿勢の切り替えが完了すると、前記駆動歯部と前記間欠歯車との噛合が外れる
ことを特徴とする請求項1に記載のメンテナンス装置。 - 前記駆動歯部及び前記間欠歯車の互いに噛合する歯状突部は、前記払拭方向と交差する前記保持部材の回動軸方向に所定の幅を有して、前記回動軸方向において前記ワイパーと重なる位置に配置される
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のメンテナンス装置。 - 前記保持部材の回動軸方向と交差する方向に前記保持部材を付勢する付勢部材を備え、
前記保持部材は、前記ワイパーが前記起立姿勢のときに前記付勢部材と係合する第1係合部と、前記ワイパーが前記非起立姿勢のときに前記付勢部材と係合する第2係合部と、前記ワイパーの姿勢が切り替わるときに前記付勢部材と係合する第3係合部と、を有し、
前記第3係合部は、前記第1係合部及び前記第2係合部よりも、前記回動軸中心と交差する方向において前記回動軸中心から離れた位置にある
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のメンテナンス装置。 - 液体を噴射可能な液体噴射部と、
請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のメンテナンス装置と、
を備えることを特徴とする液体噴射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015102525A JP2016215487A (ja) | 2015-05-20 | 2015-05-20 | メンテナンス装置及び液体噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015102525A JP2016215487A (ja) | 2015-05-20 | 2015-05-20 | メンテナンス装置及び液体噴射装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016215487A true JP2016215487A (ja) | 2016-12-22 |
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ID=57580049
Family Applications (1)
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JP2015102525A Pending JP2016215487A (ja) | 2015-05-20 | 2015-05-20 | メンテナンス装置及び液体噴射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016215487A (ja) |
-
2015
- 2015-05-20 JP JP2015102525A patent/JP2016215487A/ja active Pending
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