JP2016215330A - 墨出し補助具 - Google Patents
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Abstract
Description
また、墨糸の一端には、カルコと呼ばれる針が取り付けられており、構造物にカルコを刺すことにより、墨糸の一端を構造物に固定することができるようになっている。
なお、近年では、墨糸の一端部を、例えば特許文献1に示すような墨出し補助具で押さえるといったことが行われてきている。こうすることで、カルコを刺すことが困難な構造物における墨出しを一人でも行うことが可能となる。
また、間仕切り壁のような立体物の取り付け位置を墨出しする際には、間仕切り壁の一方の仕上げ面を示す線の隣に、他方の仕上げ面を示す線を引くといったように、一の面に線を複数本墨出しすることも多い。このような場合には、上述したような手間のかかる調節作業を繰り返し行わなければならない。
また、巻尺の先端に形成されている爪を本体の上面からスリットに引っ掛けることができるので、例えば、墨出しした線からの距離を測定する、或いは当該線から所定距離の箇所に印を付す、といった場合に、墨出し補助具を移動させずに、巻尺の爪をスリットに引っ掛け、巻尺を伸ばすことにより、スリット(墨出しした線)からの距離を一人でも容易に測定することができるようになり、施工効率を高めることができる。
このようにすれば、差し込み穴に差し込まれたカルコは、上方に向かうに従ってスリットの形成された側面から遠ざかるように傾くことになるので、スリットから出た墨糸が当該側面の向く方向に引っ張られても、或いはスリットから床に沿って真っ直ぐに張られた墨糸が上方に引っ張られても、カルコが抜けにくく、墨出しを一層容易に行うことができる。
また、スリットから出た墨糸を鉛直上方に引っ張ることも可能となるので、壁面への墨出しも行うことができる。
このようにすれば、ある差し込み穴にカルコを差し込んで墨出しを行った後、墨出し補助具からカルコだけを引き抜き、当該カルコを他の差し込み差し込んで同様に墨出しを行うことにより、墨出し補助具を移動させることなく、互いに平行な線を複数引くことができるので、墨出しの効率を高めることができる。
特に、差し込み穴と差し込み穴との間隔を、使用頻度の高い部材の幅と等しく設定しておくことにより、当該部材の取り付け位置を容易に墨出しすることができる。
まず、本実施形態における墨出し補助具の構造について説明する。図1は墨出し補助具1の上面図、図2,3は墨出し補助具1の側面図である。
本実施形態の墨出し補助具1は、図1,2に示したように、本体10と、把手20と、すべり止め30と、で構成されている。
なお、所定の重量を得られるのであれば、本体10を他の材料で形成しても差し支えない。また、平面視形状が矩形、すなわち、四つの側面がそれぞれ隣接する側面と直交する形状でさえあれば、板状に限らず、箱状としてもよい。
また、各差し込み穴11〜13は、図2に示したように、下方に向かうに従って、側面10aに向かうように傾いている。具体的には、差し込み穴11〜13における一端側寄りの壁面11a〜13aと側面10aとのなす角θが20度程度となっている。
すべり止め30は、例えば、ゴム製のメッシュマットのような、摩擦係数の高い材料でできたシート状のもので、本体10の下面に張り付けられている。これにより、本体10が金属製で表面の摩擦係数が低くても、本体10が床を摺動してしまうのを防ぐことができる。
次に、上述した墨出し補助具1を用いた墨出し方法について、鉄筋コンクリートの床面に、間仕切り壁を構成するLGS(軽量鉄骨)製のライナーを設置するための仕上げ墨を墨出しする場合を例に説明する。
このように、本実施形態の墨出し補助具1を用いることで、カルコCを刺すことが困難な硬質構造物への墨出しを一人でも行うことができる。その結果、カルコCを抑える人員が不要になり、施工コストを下げることができる。
例えば、上記実施形態では、スリットの間隔L1,L2,L3をそれぞれ50mm,100mm,66mmとして説明したが、間仕切り壁のスタッドはこの他にも、75mm,90mmといったものもある。このため、L1,L2,L3の値は、50,66,75,90,100を含む数値群から任意の数値を選択して設定することが可能である。また、上記実施形態の墨出し補助具1を、間仕切り壁以外の部材の墨出しで用いる場合には、L1,L2,L3の値を上記以外の数値に設定することも可能である。
また、上記実施形態では、差し込み穴を、本体10の長手方向一端部に5つ、他端部に3つそれぞれ形成した場合について説明したが、7つ以上としてもよい。また、短手方向端部に形成してもよい。
また、上記実施形態では、インクの色を特に指定しなかったが、芯墨を黒、幅がL1の仕上げ墨を黄、L2の仕上げ墨を赤、L3の仕上げ墨を青、といったように、幅の違いに応じて異なる色のインクを染み込ませた墨糸Sを用いてもよい。
また、上記実施形態では、すべり止めを摩擦係数の高いシート状のものとしたが、鋭利な針のようなものを本体の下面から突出させるようにしてもよい。
10 本体
10a,10b 側面
11〜15 差し込み穴
11b〜15b スリット
20 把手
C カルコ
S 墨糸
また、巻尺の先端に形成されている爪を本体の上面からスリットに引っ掛けることができるので、例えば、墨出しした線からの距離を測定する、或いは当該線から所定距離の箇所に印を付す、といった場合に、墨出し補助具を移動させずに、巻尺の爪をスリットに引っ掛け、巻尺を伸ばすことにより、スリット(墨出しした線)からの距離を一人でも容易に測定することができるようになり、施工効率を高めることができる。
また、差し込み穴に差し込まれたカルコは、上方に向かうに従ってスリットの形成された側面から遠ざかるように傾くことになるので、スリットから出た墨糸が当該側面の向く方向に引っ張られても、或いはスリットから床に沿って真っ直ぐに張られた墨糸が上方に引っ張られても、カルコが抜けにくく、墨出しを一層容易に行うことができる。
また、スリットから出た墨糸を鉛直上方に引っ張ることも可能となるので、壁面への墨出しも行うことができる。
Claims (3)
- 構造物に墨出しを行う際に、一端にカルコが取り付けられた墨糸と併用する墨出し補助具であって、
板状または箱状に形成された本体を備え、
前記本体は、
その上面から下面へ向かうように形成され前記カルコを挿入可能な差し込み穴と、
当該本体の側面と前記差し込み穴との間に、前記本体の上面まで達するように形成され前記墨糸を挿通可能なスリットと、を有していることを特徴とする墨出し補助具。 - 前記差し込み穴は、下方に向かうに従って前記側面に近づくように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の墨出し補助具。
- 前記差し込み穴は、前記側面に沿って互いに所定の間隔を空けて並ぶように複数形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の墨出し補助具。
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JP2015104097A JP5990625B1 (ja) | 2015-05-22 | 2015-05-22 | 墨出し補助具 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015104097A JP5990625B1 (ja) | 2015-05-22 | 2015-05-22 | 墨出し補助具 |
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Family
ID=56920983
Family Applications (1)
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JP2015104097A Active JP5990625B1 (ja) | 2015-05-22 | 2015-05-22 | 墨出し補助具 |
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- 2015-05-22 JP JP2015104097A patent/JP5990625B1/ja active Active
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