JP2016215250A - 挿入用耐火物の挿入治具及び挿入方法 - Google Patents

挿入用耐火物の挿入治具及び挿入方法 Download PDF

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【課題】軽労で挿入用耐火物を溶融金属容器の貫通孔へ挿入することができ、しかも低コストで実現可能な、挿入用耐火物の挿入治具及び挿入方法を提供する【解決手段】先端に挿入用耐火物保持部を有する保持ロッド1と、保持ロッド1の耐火物保持部近傍に設けられた連結部3と、連結部3に設けられ、バランサー6のロープ又はチェーン64に連結可能な連結端子4とを備え、連結部3及び連結端子4の少なくとも一方が回動可能に設けられた挿入治具Aを使用して、バランサー6によって、挿入用耐火物5を保持した保持ロッド1を吊り上げつつ、挿入用耐火物5を貫通孔へ挿入する。【選択図】図2

Description

本発明は、取鍋やタンディッシュ等の溶融金属容器に使用されるノズルやポーラスプラグ等の挿入用耐火物を、溶融金属容器の貫通孔へ挿入するために使用する挿入治具と、その挿入治具を使用した挿入用耐火物の挿入方法に関する。なお、本明細書では、溶融金属容器の貫通孔に挿入されて使用されるノズルやポーラスプラグ等の耐火物を総称して「挿入用耐火物」という。
取鍋やタンディッシュ等の溶融金属容器では、溶融金属を排出するために耐火物製のノズルが使用され、また取鍋では、ガスを吹き込むための耐火物製のポーラスプラグが使用される。これらの挿入用耐火物は、溶融金属容器の底に設けられた貫通孔に挿入されて使用され、寿命が来ると新しい挿入用耐火物に交換される。これらの挿入用耐火物は多くの場合は溶融金属容器の外側から底の貫通孔へ挿入しなければならない。
挿入用耐火物の重量が軽い場合には、図9に示すような保持ロッド11を使用して、図10に示すように作業者が、挿入用耐耐火物である上ノズル5を溶融金属容器である取鍋9の貫通孔91へ挿入することができる。しかし、挿入用耐火物は重いものは20kg以上となるため、作業者の負担が大きい。そこで、挿入装置あるいは脱着装置も開発されている。
例えば、特許文献1には、バランサーの端部に治具受け台を備えたスライディングノズル耐火物交換装置が開示されている。しかしながら、この治具受け台は、スライディングノズル耐火物の向きを変えるための駆動シリンダーを有しており、さらには治具受け台の長さが長く、しかも治具受け台の一端でスライディングノズル耐火物を保持し、他端がバランサーで保持されている。すなわち、スライディングノズル耐火物を保持した治具受け台の重心からかなり離れた位置をバランサーで保持しなければならず、バランサーへの負荷がスライディングノズル耐火物の重量の数倍にもなり、大きな能力のバランサーが必要となる。このため、交換装置が大型で高価なものになってしまう。しかも、この交換装置を挿入用耐火物の貫通孔への挿入に適用した場合、貫通孔近くで挿入用耐火物の細かい位置調整を行い難い。
また、特許文献2には、スライディングノズル装置の固定金枠に着脱可能にフレームを取り付け、このフレームに上ノズルを保持可能なロッドを保持し、ロッドを作業者が持って貫通孔内へノズルを押し込む方法が開示されている。しかし、この方法においては、作業者がフレームを持ち上げてスライディングノズル装置へ着脱する作業が必要であるところ、フレームは重量物であり作業負荷が大きい。また、上ノズルの挿入時には、上ノズルとロッドを支えているフレームの支点とロッドを人力で保持する位置が変化し、溶融金属容器の貫通孔付近では、人力で上ノズルを支えることができない場合もある。
特開平7−60434号公報 特開2010−179359号公報
本発明が解決しようとする課題は、軽労で挿入用耐火物を溶融金属容器の貫通孔へ挿入することができ、しかも低コストで実現可能な、挿入用耐火物の挿入治具及び挿入方法を提供することにある。
本発明者らは、挿入用耐火物を保持する保持ロッドを使用して溶融金属容器の貫通孔へ挿入用耐火物を挿入する際に、その挿入用耐火物を保持した保持ロッドの重心位置近傍をバランサーのロープ又はチェーンで吊ることで、作業者への負荷を軽減できるとともに、挿入用耐火物の移動の自由度が高くなって移動範囲を広くでき、しかも低コスト化も可能であることを見出した。
すなわち、本発明の挿入用耐火物の挿入治具は、溶融金属容器の貫通孔へ挿入用耐火物を挿入するための挿入治具であって、先端に挿入用耐火物保持部を有する保持ロッドと、この保持ロッドの耐火物保持部近傍に設けられた連結部と、この連結部に設けられ、バランサーのロープ又はチェーンに連結可能な連結端子と、を備え、連結部及び連結端子の少なくとも一方が回動可能に設けられていることを特徴とするものである。
また、本発明の挿入用耐火物の挿入方法は、上記本発明の挿入用耐火物の挿入治具を使用して、溶融金属容器の貫通孔へ挿入用耐火物を挿入する方法において、連結端子をバランサーのロープ又はチェーンに連結し、このバランサーによって、挿入用耐火物を保持した保持ロッドを吊り上げつつ、当該挿入用耐火物を貫通孔へ挿入することを特徴とするものである。
本発明の挿入用耐火物の挿入治具では、保持ロッドの耐火物保持部近傍に連結部が設けられ、この連結部にバランサーのロープ又はチェーンに連結可能な連結端子が設けられている。保持ロッドの耐火物保持部近傍は、挿入用耐火物を保持した保持ロッドの重心位置近傍である。すなわち、本発明の挿入用耐火物の挿入治具によれば、挿入用耐火物を保持した保持ロッドの重心位置近傍をバランサーのロープ又はチェーンで吊ることができるため、作業者には挿入用耐火物の重量がほとんど掛からず作業者への負荷が軽減される。
また、連結部及び連結端子の少なくとも一方が回動可能に設けられており、しかもバランサーのロープ又はチェーン自体も柔軟に変形できるから、挿入用耐火物の移動の自由度が高くなり、挿入用耐火物を任意の方向(範囲)に移動させることができる。
さらに、本発明の挿入用耐火物の挿入治具は、保持ロッドに連結部及び連結端子を設けるだけで得られ、また、バランサーに掛かる重量も軽いため、バランサーをコンパクトにすることができる。したがって、本発明の挿入用耐火物の挿入治具及び挿入方法は、低コストで実現可能である。
本発明の第1の実施例による挿入用耐火物の挿入治具を挿入用耐火物とともに示す断面図である。 図1の挿入治具の使用状態を示す図である(保持ロッドをバランサーで吊り上げた状態)。 図1の挿入治具の使用状態を示す図である(一人の作業者が上ノズルを保持した状態で保持ロッドをほぼ鉛直にした状態)。 本発明の第2の実施例による挿入用耐火物の挿入治具を挿入用耐火物とともに示す断面図である。 図4の挿入治具の使用状態を示す図である(保持ロッドをバランサーで吊り上げた状態)。 図4の挿入治具をロッドスタンドに保持した状態を示す図である。 本発明の第3の実施例による挿入用耐火物の挿入治具を示す断面図である。 図7の挿入治具の使用状態を示す断面図である。 従来の挿入用耐火物の挿入治具を示す図である。 図9の挿入治具を使用した挿入用耐火物の挿入方法を示す図である。
以下、図面に示す実施例に基づき本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施例)
図1は、本発明の第1の実施例による挿入用耐火物の挿入治具を挿入用耐火物とともに示す断面図である。
図1に示す挿入治具Aは、先端(前方)に耐火物保持部2を有する保持ロッド1と、保持ロッド1の耐火物保持部2近傍に設けられた連結部3と、この連結部3に回動可能に連結された連結端子4とで構成されている。そして図1では、保持ロッド1の耐火物保持部2に挿入用耐火物として上ノズル5が保持されている。なお、以下の説明では、挿入治具Aにおいて挿入用耐火物として上ノズル5を保持する方を前方といい、その反対側を後方という。
耐火物保持部2は、円盤状の受け部21とこの受け部21から突出する突出部22とで構成されている。突出部22は保持ロッド1と長手方向中心軸が一致するように円盤状の受け部21の中心に設けられている。本実施例において、保持ロッド1のロッドと突出部22はいずれも金属パイプであり、このうち突出部22を構成する金属パイプは、上ノズル5のノズル孔の長さの約2/3の長さとしている。受け部21は金属製で上ノズル5の後方側の面と当接可能になっている。これらの突出部22と受け部21とによって、挿入治具A(保持ロッド1)の移動中も上ノズル5を保持することができる。また、受け部21は、上ノズル5を溶融金属容器の貫通孔に挿入するときに、上ノズル5に押し付け力を伝えることができる。なお、受け部21は円盤以外の形状でも良く、例えば多角形の板あるいは複数の棒状の突起などで構成することもできる。
連結部3は、保持ロッド1の長手方向中心軸に対して垂直方向に伸びるように、保持ロッド1に固定して設けられ、この連結部3の先端に、連結端子4が保持ロッド1の長手方向中心軸及び連結部3の長手方向中心軸を含む面内、すなわち使用時の鉛直面内で回動可能に設けられている。本実施例において、連結部3は、受け部21から後方へ50mmの位置に設けている。保持ロッド1の連結部3から後方の端までの長さは900mmである。また、上ノズル5は、長さ300mm、外径180mm、重量22kgで、この上ノズル5を保持する耐火物保持部2の受け部21の外径は100mm、突出部22の長さは140mmである。
図2は、図1の挿入治具Aの使用状態を示す図で、具体的には保持ロッド1をバランサー6で吊り上げた状態を示す。
本実施例ではバランサー6として、アイコクアルファ株式会社製のHANDY HAND RE030で定格荷重30kgのものを使用したが、基本構成は次のとおりである。鉛直方向に立つ支柱61に、水平方向に延びる第1アーム61が水平面内で回動可能に保持され、この第1アーム62の先端に、水平方向に伸びる第2アーム63が、第1アーム62の先端を中心として水平面内で回動可能に保持されている。さらに、第2アーム63の先端から、一端がモーター(図示省略)に取り付けられたロープ64が、上記モーターの駆動により伸縮可能に伸びている。ロープ64の他端にはフック65を有し、フック65は連結端子4の先端に連結している。なお、連結端子4の先端にも、ロープ64のフック65と連結可能なフックを設けても良い。
図2の状態では上ノズル5の荷重の大部分はバランサー6によって保持されているため、作業者への負荷はほとんど掛かっていない。そして、このバランサー6によって上ノズル5は、2つのアーム(第1アーム61と第2アーム62)の水平面内での回動の組合せによって構成される回動範囲内において、水平面内で任意の方向に移動可能である。また、鉛直方向にはロープ64の伸縮範囲において移動可能である。さらに、連結端子4が連結部3に鉛直面内で回動可能に連結されているため、上ノズル5の上下方向の角度は任意の角度で変えることができる。なお、水平方向の移動は作業者の移動に追従し、鉛直方向(上下方向)には、バランサー6の荷重追従機能により作業者の動作方向に上下に移動する。
図3は、図1の挿入治具Aの別の使用状態を示す図で、具体的には一人の作業者が上ノズル5を保持した状態で保持ロッド1をほぼ鉛直にした状態である。この状態でもう一人の作業者が上ノズル5の外面にモルタルを塗布することができる。本実施例では、連結端子4が連結部31の先端に取り付けられており、保持ロッド1の長手方向中心軸と、連結部3の連結端子4との接合部分(連結部分)との間の距離が、上ノズル5の最大半径よりも大きいので、ロープ64が上ノズル5の外面に塗布したモルタルと接触することはない。なお、挿入用耐火物の形状が円筒又は円錐台でない場合の「最大半径」とは、その挿入用耐火物の長手方向中心軸から外面までの長さのうち最大のものをいうこととする。
以上の構成において、作業者は、バランサー6の可動範囲内であれば上ノズル5を任意の位置まで移動することができる。すなわち、溶融金属容器の底の貫通孔まで移動することができる。そして貫通孔に上ノズル5を挿入する際には、上ノズル5の高さと角度を調整しながら、貫通孔へ挿入することができる。なお、取鍋の底の周囲には取鍋を置くときの支持部となる円筒状の張出し部があるが、ロープ64を使用しているので、ロープ64が張出し部に接触した状態でも、保持ロッド1は貫通孔方向に移動できるため、上ノズル5はバランサー6で吊られた状態で貫通孔へ近づくことができる。
このとき、連結部3は、挿入用耐火物を保持した状態での保持ロッド1の重心位置又は重心位置近傍に設けることで、作業者の負担が少なくなる。重心位置は挿入用耐火物の重量や形状(長さ)、保持ロッド1のロッドの重量や長さなどで変わる。通常は挿入用耐火物が重いことから、重心位置は挿入用耐火物側になる場合が多い。そこで本発明では、保持ロッド1の耐火物保持部2近傍に連結部3を設け、その位置が重心位置近傍となるようにしている。この「近傍」の範囲については厳密に定義する必要はなく、技術常識によって連結部3の位置が重心位置の近くになると言えればよい。したがって、連結部3は、耐火物保持部2(挿入用耐火物を保持した状態での保持ロッド1の重心位置)の「近傍」と言える範囲において、作業者が作業しやすい位置に設けることができる。
このように連結部3を保持ロッド1の耐火物保持部2近傍に設けたことで、バランサー6は保持ロッド1の重心位置近傍を吊り上げることができる。したがってバランサー6に掛かる重量は、上ノズル5と保持ロッド1の合計重量、及び作業者の保持力程度となり、小型のバランサーを使用することができる。小型のバランサーは、移動することができるため狭い作業場でも使用することができ、さらには他の作業と兼用することもできる。
バランサーとは、重量物を保持した状態で、作業者の動きに合わせて重量物を上下左右に移動可能とするもので、一般的にもバランサー、あるいは無重力バランサーなどと呼ばれ、市販されているものを使用することが可能である。これらのうち、対象物をロープ又はチェーンで吊り上げるタイプのものはそのまま使用することができるが、特許文献1のようなロープ又はチェーンを使用しないタイプについては、ロープ又はチェーンを連結すれば使用することができる。「ロープ又はチェーン」とは要するに紐状体であれば良く、特に限定されない。
なお、本実施例において連結部3は保持ロッド1に固定して設けたが、保持ロッド1の長手方向中心軸に沿ってスライド可能に設けることもできる。そうすれば、後に第3の実施例で説明するように、特に貫通孔の位置が深い場合、保持ロッド1を連結部3に対してスライドさせながら挿入用耐火物を貫通孔の奥まで挿入することができる。
(第2の実施例)
図4は、本発明の第2の実施例による挿入用耐火物の挿入治具を挿入用耐火物とともに示す断面図である。
本実施例は、2つの連結部3を、保持ロッド1の長手方向中心軸に対して対称、かつ保持ロッド1の長手方向中心軸に対して垂直方向に伸びるように設けた例である。さらに、連結端子4は、連結部3の長手方向中心軸を回転軸として回動可能に設けられている。その他の構成は第1の実施例(図1)と同じであり、図4において第1の実施例(図1)と同一の構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図5は、図4の挿入治具Aの使用状態を示す図で、具体的には保持ロッド1をバランサー6で吊り上げた状態を示す。
図5において、第2アーム63の先端から伸びるロープ64の先端にはガイドバー66がその中央を保持され、ガイドバー66の両端からロープ64a,64bがそれぞれ伸びている。この2本のロープ64a,64bは、2つの連結部3の先端に回動可能に連結されている連結端子4にそれぞれ連結している。
図6に示すように、本実施例では、挿入用耐火物である上ノズル5の外面にモルタルを塗布する場合には、ロッドスタンド7を利用することで1名の作業者で上ノズル5の外面にモルタルを塗布することができる。ロッドスタンド7の構成としては、手押し台車のベース部71から鉛直に伸びる垂直フレーム72に、挿入治具Aの連結部3を載置するための載置部73が設けられ、ベース部71に、保持ロッド1が入る孔74が設けられている。
この構成において、保持ロッド1の後方の端部を孔74に入れて、連結部3を載置部73に載置することで保持ロッド1(挿入治具A)がロッドスタンド7に保持される。この状態で保持ロッド1先端の耐火物保持部2へ上ノズル5を装着することで保持ロッド1に上ノズル5が保持できる。この状態で、上ノズル5の外面にモルタルを塗ることができる。モルタルを塗った後は、保持ロッド1の2つ連結部3のそれぞれの連結端子4にバランサー6のロープ64a,64bを連結する。その後は図5に示したように、保持ロッド1を作業者が持ち、バランサー6のロープ64又はロープ64a,64bを上昇させることで、上ノズル5を保持した保持ロッド1を上方に移動することができる。このとき、連結部3の長さを十分確保しておけば、ガイドバー66から延びるロープ64a,64bがモルタルと接触することはなく、移動中にモルタルが剥がれることもない。
このように、連結部3を2つ設けることで、より安定して挿入用耐火物を保持することができる。
なお、本実施例では、連結部3を保持ロッド1に対して固定的に設け、連結端子4を連結部3に対して当該連結部3の長手方向中心軸を回転軸として回動可能に設けたが、その代わりに、連結部3を保持ロッド1に対して当該連結部3の長手方向中心軸を回転軸として回動可能に設け、連結端子4を連結部3に対して固定的に設けても、本実施例と同様の作用効果を奏する。また、連結部3と連結端子4の両方を回動可能に設けることもできる。
(第3の実施例)
図7は、本発明の第3の実施例による挿入用耐火物の挿入治具を示す断面図、図8は、図7の挿入治具の使用状態を示す断面図である。
本実施例は、挿入用耐火物としてポーラスプラグ8を保持するように構成した例である。すなわち、ポーラスプラグ8を保持するために本実施例の耐火物保持部2は、受け部21と、この受け部21の中央に開口する挿入孔23を有している。この挿入孔23へポーラスプラグ8のガス導入パイプ81を挿入することで、耐火物保持部2にポーラスプラグ8を保持することができる。また、連結部3は基端部31が円筒のパイプになっており、円筒の保持ロッド1の長手方向中心軸に沿ってスライド可能となっている。そして、連結部3の先端部32の先端に、連結端子4が鉛直面内で回動可能に連結されている。
図8は本実施例の挿入治具Aの使用状態を示す断面図であって、具体的にはポーラスプラグ8をロープ64で吊られた保持ロッド1で保持して、取鍋の貫通孔91へ挿入する要領を示している、なお、図8において、作業者は省略している。
図8(a)に示すように、ポーラスプラグ8を取鍋の貫通孔91の近くまで移動する際は、連結部3の基端部31が受け部21に当接した状態になっている。そして図8(b)に示すように、ポーラスプラグ8を取鍋の貫通孔91に挿入する際は、保持ロッド1を連結部3の基端部31に対してスライドさせるようにして、ポーラスプラグ8と一緒に取鍋の貫通孔91内へ押し込むことができる。ポーラスプラグ8の挿入が終わると、そのポーラスプラグ8を残してポーラスプラグのガス導入パイプ81から保持ロッド1を引抜くことができる。
このように、連結部3を保持ロッド1の長手方向中心軸に沿ってスライド可能とすることで、貫通孔91へ挿入する際に、保持ロッド1を送り出すことができるので、貫通孔91の奥までポーラスプラグ8を挿入することができる。
1 保持ロッド
2 耐火物保持部
21 受け部
22 突出部
23 挿入孔
3 連結部
31 基端部
32 先端部
4 連結端子
5 上ノズル(挿入用耐火物)
51 ノズル孔
6 バランサー
61 支柱
62 第1アーム
63 第2アーム
64、64a、64b ロープ
65 フック
66 ガイドバー
7 ロッドスタンド
71 ベース部
72 垂直フレーム
73 載置部
74 孔
8 ポーラスプラグ(挿入用耐火物)
81 ガス導入パイプ
9 取鍋(溶融金属容器)
91 貫通孔

Claims (5)

  1. 溶融金属容器の貫通孔へ挿入用耐火物を挿入するための挿入治具であって、
    先端に挿入用耐火物保持部を有する保持ロッドと、
    この保持ロッドの耐火物保持部近傍に設けられた連結部と、
    この連結部に設けられ、バランサーのロープ又はチェーンに連結可能な連結端子と、
    を備え、
    連結部及び連結端子の少なくとも一方が回動可能に設けられている挿入用耐火物の挿入治具。
  2. 連結部は、保持ロッドの長手方向中心軸に対して対称、かつ保持ロッドの長手方向中心軸に対して垂直方向に伸びるように2つ設けられている、請求項1に記載の挿入用耐火物の挿入治具。
  3. 保持ロッドの長手方向中心軸と、連結部の連結端子との接合部分との間の距離が、挿入用耐火物の最大半径よりも大きい、請求項1又は請求項2に記載の挿入用耐火物の挿入治具。
  4. 連結部は、保持ロッドの長手方向中心軸に沿ってスライド可能に設けられている、請求項1から請求項3のいずれかに記載の挿入用耐火物の挿入治具。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の挿入用耐火物の挿入治具を使用して、溶融金属容器の貫通孔へ挿入用耐火物を挿入する方法において、
    連結端子をバランサーのロープ又はチェーンに連結し、このバランサーによって、挿入用耐火物を保持した保持ロッドを吊り上げつつ、当該挿入用耐火物を貫通孔へ挿入する、挿入用耐火物の挿入方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102255817B1 (ko) * 2019-11-15 2021-05-25 주식회사 포스코 전기로 작업구의 침식 방지 장치

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