JP5460905B1 - 医療機械器具受渡システム - Google Patents

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Abstract

【課題】天井吊下ユニットに傾きが生じている場合であっても、簡易迅速に且つ正確にシリンジポンプ等の医療機械器具を移動(天井吊下ユニットと搬送カート間の移動)させることができるシステムを提供する。
【解決手段】長手方向中程且つ長手方向の異なる位置に少なくとも2つ設けられた上下カラー114、116を備え、長手方向が上下となるように配置されると共に上下カラー114、116の上下の領域に医療機械器具Xを取付可能な受渡部110と、一端側が天井吊下ユニット10に取り付けられ、他端側が上下カラー114、116直下を把持可能な第1のクランプ部132を備えた天井吊下ユニットアーム部130と、キャスター156により移動可能とされると共に、上下カラー114、116直下を把持可能な第2のクランプ部166を備え、当該第2のクランプ部166を昇降させる昇降機構を備えた搬送カートと、を備える医療機械器具受渡システム。
【選択図】図4

Description

本発明は、シリンジポンプ等の医療機械器具を自由に受け渡すシステム、より詳しくは、天井吊下ユニットと搬送カート間においてこれら医療機械器具を受け渡すシステムに関する。
近年、床面の有効利用を図ると共に、医療機器類の転倒防止やコード類の引っ掛け事故防止などを目的として、天井面から大型医療機器を吊下式に配置する場合が多い。例えば特許文献1のように、引き出しや各種医療機器を天井から吊下式に構成されているものもあれば、非特許文献1のように、電源やガス、高圧エア更には各種情報ジャック類などを一纏めにしたサプライユニット(シーリングペンダントと称される場合もある。)を天井から吊下式に構成されたものも存在する。
図12として図示しているように、非特許文献1に記載されている天井吊下ユニット10は、天井面から移動可能に吊り下げられており、電源コンセント等を複数備えている。更に天井吊下ユニット20から左右に広がるアーム30を備えており、当該アーム30にポール40を固定し、このポール40にシリンジポンプ等の各種医療機械器具50が設置されて利用されることもある。
一方、シリンジポンプ等の医療機械器具50は、患者の移動に伴って移動させたい場合があり、そのような目的を達成する為の搬送カートも公知である(非特許文献2参照)。
特開2005−118057号公報
株式会社セントラルユニ社のウェブサイト(http://www.central-uni.co.jp/products/intensive-care/sealing-supply-unit/) 株式会社SISM(出願人)のウェブサイト(http://www.sism.co.jp/mobile-cart-s.html)
上記のように天井吊下ユニット側に設置されたシリンジポンプ等の医療機械器具を患者の移動に伴って搬送カート側に移動させたい場合もあるが、従来は、シリンジポンプや輸液バッグ等の各種医療機械器具を個別に搬送カート側に移動させる必要があり、移動作業に手間や時間がかかると共に、当該移動に伴う接続ミスやケーブルの引っ掛け等を誘発することにもなりかねないという問題点があった。一方で出願人は、天井吊下ユニット自体に相当程度の重量があり、天井吊下ユニットが天井面から強固に固定されているといえども詳細に観察すると当該重量によって傾いている場合も多いという事実を発見した。
そこで出願人は、天井吊下ユニットに傾きが生じている(生じる可能性がある)場合であっても、簡易迅速に且つ正確にシリンジポンプ等の医療機械器具を移動(天井吊下ユニットと搬送カート間の移動)させることができるシステムを発明したのである。
上記課題を解決するべく、本願発明は、長手方向中程且つ長手方向の異なる位置に少なくとも2つ設けられた第1、第2の大径部を備え、長手方向が上下となるように配置されると共に前記第1、第2の大径部の上下の領域に医療機械器具を取付可能な受渡部と、一端側が天井吊下ユニットに取り付けられ、他端側が前記大径部直下を把持可能な第1のクランプ部を備えた天井吊下ユニットアーム部と、キャスターにより移動可能とされると共に、前記大径部直下を把持可能な第2のクランプ部を備え、前記受渡部を把持した状態のまま足踏み式のペダル操作によって当該第2のクランプ部を所望の位置に昇降させる昇降機構を備えた搬送カートと、を備えることを特徴とする。
このような構成を採用したことによって、医療機械器具を取り付けた受渡部自体を天井吊下ユニットと搬送カートの間で受渡可能とし、医療機械器具を個別に移動させる手間を省いている。また、長手方向が上下に配置され、その中程に大径部を設け、その大径部の上下に医療機械器具を取り付けることができる領域を設けているので、一の受渡部に沢山の医療機械器具を取り付ける事が可能となっている。更に長手方向中程の位置にある大径部直下を各アーム部が把持して保持するので、安定的に保持する事ができ、バランスを崩して転倒する等の可能性を低減している。更に、搬送カートには、搬送カートに備わる第2のクランプ部を昇降させる為の昇降機構が備わっているので、この昇降機構で第2のクランプ部を所望のタイミングで昇降させる事によって、受渡部を受け渡す相手となる天井吊り下げユニットに傾きが生じてそれに伴い受渡部自体に傾きが生じた場合(生じるような場合)でも、受渡時にこの傾きを修正して受け渡す事が可能となっている。即ち、安定的な受渡が可能となるのである。仮に受渡部自体に傾きが生じた状態のままで受渡部を受け渡そうとすると各クランプ部が本来のクランプ力を発揮する事ができない可能性もあり、更にクランプ部自体や把持される大径部直下の部分に無理な負荷が生じて損傷等が生じる場合もある。これを嫌って剛性の高い部材で構成すれば自ずと重量が増し、更なる傾きを誘発する事にもなるし、重量増加によって取り扱いが不便となる。本発明はこのようなデメリットを発生させることなく、受渡部に取り付けるシリンジポンプ等の医療機械器具を纏めて簡易且つ迅速に天井吊下ユニットと搬送カート間で移動させる事を可能としている。
また前記大径部を、前記受渡部の長手方向所望の位置に移動して固定することが可能に構成してもよい。
このように構成すれば、高さの異なる種々の天井吊り下げユニットに対応することも可能であるし、受渡部に取り付ける各種医療機械器具の大きさや重量、数等に応じて適切な位置(例えば上下の重量バランスに優れた位置、取り付ける各種医療機械器具の操作性を考慮した位置など)で各クランプ部による把持を行う事が可能となる。
また前記搬送カートは、前記昇降機構により昇降する主支柱を備え、前記第2のクランプ部は前記主支柱から水平方向に延びる搬送カートアーム部の先端に設けられると共に、当該搬送カートアーム部を少なくとも2つ備え且つ当該搬送カートアーム部が前記主支柱に対して所望の半径方向に位置決め可能に構成してもよい。
このように構成することによって、一の搬送カートで複数の受渡部を把持して保持する事が可能となる。更に搬送カートアーム部は主支柱(の軸心)に対して所望の半径方向に適宜移動することが可能に構成されているので、複数の受渡部を把持して保持する場合でも搬送カート全体としてバランスを容易に取ることができるので、搬送カートがバランスを崩して転倒する等の事態を未然に防止することができる。更にアームが動くので、受渡部を受け渡す際にもクランプ部の位置決めが行い易いというメリットもある。
また前記受渡部に、複数の差込口を備えた電源コンセントボックスを備えるように構成してもよい。
このように構成することによって、受渡部に取り付ける医療機械器具が電力の供給を必要とする場合でも、電源の差し替え等の手間を最低限に省くことが可能となっている。
また本願発明は医療機械器具の搬送方法として捉えることも可能である。即ち、長手方向中程且つ長手方向の異なる位置に少なくとも2つ設けられた第1、第2の大径部を備え、長手方向が上下となるように配置されると共に前記第1、第2の大径部の上下の領域に医療機械器具を取付可能な受渡部と、一端側が天井吊下ユニットに取り付けられ、他端側が前記大径部直下を把持可能な第1のクランプ部を備えた天井吊下ユニットアーム部と、キャスターにより移動可能とされると共に、前記大径部直下を把持可能な第2のクランプ部を備え、前記受渡部を把持した状態のまま足踏み式のペダル操作によって当該第2のクランプ部を所望の位置に昇降させる昇降機構を備えた搬送カートと、を備えた医療機械器具受渡システムを用いて前記医療機械器具を前記搬送カートから前記天井吊下ユニットへと受け渡す方法であって、前記第2のクランプ部が前記第1の大径部直下を把持しているとき前記第2の大径部を前記昇降機構を利用して前記第1のクランプ部の高さ位置よりも高い位置にまで上昇させて位置決めする工程と、前記第1のクランプ部上に前記第2の大径部が位置するように前記搬送カートを位置決めする工程と、前記昇降機構を利用して前記第1のクランプ部が前記第2の大径部に当接する位置まで前記第2の大径部を下降させる工程と、前記前記第1のクランプ部で前記大径部直下を把持すると共に、前記第2のクランプ部の把持を開放する工程と、前記昇降機構を利用して、前記第2のクランプ部を下降させる工程と、を経て前記医療機械器具を前記搬送カートから前記天井吊下ユニットへと受け渡す方法として捉えられる。
また、天井吊下ユニットから搬送カートへと受け渡す方法としても捉えることができ、具体的には、長手方向中程且つ長手方向の異なる位置に少なくとも2つ設けられた第1、第2の大径部を備え、長手方向が上下となるように配置されると共に前記第1、第2の大径部の上下の領域に医療機械器具を取付可能な受渡部と、一端側が天井吊下ユニットに取り付けられ、他端側が前記大径部直下を把持可能な第1のクランプ部を備えた天井吊下ユニットアーム部と、キャスターにより移動可能とされると共に、前記大径部直下を把持可能な第2のクランプ部を備え、前記受渡部を把持した状態のまま足踏み式のペダル操作によって当該第2のクランプ部を所望の位置に昇降させる昇降機構を備えた搬送カートと、を備えた医療機械器具受渡システムを用いて前記医療機械器具を前記天井吊下ユニットから前記搬送カートへと受け渡す方法であって、前記第1のクランプ部が前記第1の大径部直下を把持しているとき前記第2のクランプ部を前記昇降機構を利用して前記第2の大径部の高さ位置よりも低い位置まで下降させて位置決めする工程と、前記第2のクランプ部上に前記第2の大径部が位置するように前記搬送カートを位置決めする工程と、前記昇降機構を利用して前記第2のクランプ部が前記第2の大径部に当接する位置まで前記第2のクランプ部を上昇させる工程と、前記第2のクランプ部で前記大径部直下を把持すると共に、前記第1のクランプ部の把持を開放する工程と、前記昇降機構を利用して、前記第2のクランプ部を上昇させる工程と、を経て前記医療機械器具を前記天井吊下ユニットから前記搬送カートへと受け渡す方法として捉えられる。
本発明を適用することで、天井吊下ユニットと搬送カート間において、個別に医療機械器具を移動させる必要がなく、短時間で確実な移動が可能となる。
本発明に係る医療機械器具受渡システムを構成する天井吊下ユニットアーム部と、当該アーム部に把持されている受渡部を示した図である。 本発明に係る医療機械器具受渡システムを構成する搬送カートと、当該搬送カートに保持されている受渡部を示した図である。 第1、第2の大径部周辺の拡大図であって、第1のクランプ部及び第2のクランプ部がそれぞれ大径部直下を把持している状態を示した図である。 医療機械器具が取り付けられた受渡部を搬送カートから天井吊下ユニットへと受け渡す手順を示した第1の図面である。 医療機械器具が取り付けられた受渡部を搬送カートから天井吊下ユニットへと受け渡す手順を示した第2の図面である。 医療機械器具が取り付けられた受渡部を搬送カートから天井吊下ユニットへと受け渡す手順を示した第3の図面である。 医療機械器具が取り付けられた受渡部を搬送カートから天井吊下ユニットへと受け渡す手順を示した第4の図面である。 医療機械器具が取り付けられた受渡部を天井吊下ユニットから搬送カートへと受け渡す手順を示した第1の図面である。 医療機械器具が取り付けられた受渡部を天井吊下ユニットから搬送カートへと受け渡す手順を示した第2の図面である。 医療機械器具が取り付けられた受渡部を天井吊下ユニットから搬送カートへと受け渡す手順を示した第3の図面である。 医療機械器具が取り付けられた受渡部を天井吊下ユニットから搬送カートへと受け渡す手順を示した第4の図面である。 非特許文献1に開示されている天井吊下ユニットの概略構成図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態の一例である医療機械器具受渡システム100について説明を加える。なお、図面理解容易の為、各部の大きさや寸法を誇張して表現している部分があり、実際の製品と必ずしも一致しない部分があることを付記しておく。また各図面は符号の向きに見るものとし、当該向きを基本に上下左右、手前、奥と表現する。
〈医療機械器具受渡システムの構成〉
図1及び図2に示しているように、本発明に係る医療機械器具受渡システム100は、シリンジポンプや輸液バッグ等の各種医療機械器具を取り付ける受渡部110と、天井吊下ユニット10側に取り付けられる天井吊下ユニットアーム部130と、搬送カート150により構成されている。なお符号10は、天井吊下ユニットであり、符号12はこの天井吊下ユニット10に装着されたテーブル兼収納ボックスである。
受渡部110は、細長い棒状体に構成されており、長手方向が上下となるように配置される。長手方向略中程に2つのカラー114、116を備えている。上側に位置するのが上部カラー(第1の大径部)114であり、この第1の大径部114から所定の間隔を空けて下方に位置するのが下部カラー(第2の大径部)116である。これら両カラー114、116は、いずれも半環状の部材をノブにより一体化して構成されており(図3参照)、当該ノブを緩めることで受渡部110の長手方向所望の位置に移動させて固定することが可能とされている。これら両カラー114、116が装着されている位置よりも上側の領域及び下側の領域がシリンジポンプ等の各種医療機械器具を取り付ける為の医療機械器具取付領域112である。
受渡部110の下端近傍には複数の差込口124aを備えた電源コンセントボックス124が装着されている。またこの電源コンセントボックス124には複数の差込口124aに一括して電力を供給する為の電源ケーブル124bが接続されている。また受渡部110は中空とされていて、内部により小径の伸縮ポール118が内蔵されている。この伸縮ポール118は、受渡部110の上端から上方に露出しており、調整ノブ120を利用して所望の高さ位置に位置決めすることが可能とされている。また伸縮ポール118の先端には輸液バッグ等を引っ掛けるための輸液等バッグ用フック122が取り付けられている。
天井吊下ユニットアーム部130は、一端が天井吊下ユニット10側に固定されている。この固定方法は特に限定されず、天井吊下ユニット10の構造に応じて変更可能である。本実施形態においては、天井吊下ユニット10に備わるバー部材14を把持する態様で固定されている。また天井吊下ユニットアーム部130の他端は受渡部110の両カラー114,116直下を把持することができる第1のクランプ部132が備わっている。この第1のクランプ部132は締付ノブ134を回すことによって連動して移動する締付板132aによって受渡部110の両カラー114、116直下の位置を把持する構成とされている(図3参照)。なお、本実施形態では天井吊下ユニットアーム部130には複数の関節部が設けられて水平方向に自由に曲げることができるように構成されている。
搬送カート150は、下端に放射状に延びた脚部154を備え、更に当該脚部154の先端近傍に夫々キャスター156を備える。脚部154上には油圧により作動する昇降機構158が配置されていて、操作ペダル153を操作するとピストン部160が上昇又は下降するように構成されている。具体的には、操作ペダル153を踏み込むとピストン部160が上昇し操作ペダル153から足を離すとその位置でピストン部160は位置決め固定される。一方操作ペダル153を更に強く踏み込むと、強く踏み込んでいる間のみピストン部160が下降し、強い踏み込みを止めると下降が停止してその位置でピストン部160が位置決めされる。この操作方向は特に上記に限定されるものではなく、決まった操作によりピストン部160を昇降させて所望の位置でピストン部160を位置決め固定できれば足りる。
ピストン部160の上部には、メインポール(主支柱)162が配置固定されている。このメインポール162には水平方向に延びる2本の搬送カートアーム164が備わっている。搬送カートアーム164は2つの関節部164a、164bを備えており、水平方向に自由に方向を変えることが可能に構成されている。また搬送カートアーム164の先端には、受渡部110に備わる両カラー114、116の直下を把持することが可能な第2のクランプ部166が備わっている。この第2のクランプ部166は締付ノブ168を回すことによって連動して移動する締付板166aによって受渡部110の両カラー114、116直下の位置を把持する構成とされている(図3参照)。なお符号161は、搬送カート150全体を移動させる際等に使用するハンドル部である。
〈搬送カートから天井吊下ユニット側へと受渡部を受け渡す手順〉
最初に搬送カート150から天井吊下ユニット10に取り付けられた天井吊下ユニットアーム部130へと受渡部110を受け渡す手順について図4〜図7を参照しつつ説明する。なお、下記説明する手順では、天井吊下ユニットアーム部130に備わる第1のクランプ部132が上部カラー(第1の大径部)114直下の位置を、搬送カートアーム164に備わる第2のクランプ部166が下部カラー(第2の大径部)116直下の位置を把持する態様を前提に説明しているが、逆であってもよい。
まず、上部カラー114の高さ位置が、天井吊下ユニットアーム部130の第1のクランプ132の高さ位置よりも僅かに高くなる程度にまで、昇降機構158を利用して調整する。更に第1のクランプ部132に備わる締付ノブ134を調整して締付板134aを開いておく。その状態で搬送カート150全体を移動させて、上部カラー114直下の部分を第1のクランプ部132が把持することができる位置に移動する(図4参照)。
続いて、上部カラー114直下の部分を第1のクランプ部132が把持することができる位置で、搬送カート150側の第2のクランプ部166の把持を開放する(締付ノブ168を緩める。)。その後、第1のクランプ部132の締付ノブ134を締め付けて受渡部110を把持する。これにより受渡部110は搬送カート150から天井吊下ユニットアーム部130側に受け渡されるが、2つのクランプ部132、166の把持が同時に解かれた場合でも、上下カラー114,116が存在していて各クランプ部132,166の上面に引っ掛かるように作用するので、受渡部110が落下してしまうことはない。なお、第2のクランプ部166が下部カラー116を持ち上げるように作用しているので、この時点では受渡部110に傾きは生じていない(図5参照)。
続いて、搬送カート150の位置はそのままに、昇降機構158を利用して第2のクランプ部166を下降させる。これにより、第2のクランプ部166が下部カラー116を持ち上げる作用がなくなり、受渡部110の重みによって天井吊下ユニットアーム部130が傾斜し、それに連動して受渡部110も傾くこととなる(図6参照)。しかし搬送カート150側の第2のクランプ部166は十分に開放されているので、この傾きの影響を受ける事はない。
その後搬送カート150を移動させれば、搬送カート150から天井吊下ユニット10に取り付けられた天井吊下ユニットアーム部130への受渡部110の受け渡しが完了する(図7参照)。
即ち、第2のクランプ部166が下部カラー116直下を把持しているとき上部カラー114を昇降機構158を利用して第1のクランプ部132の高さ位置よりも高い位置にまで上昇させて位置決めする工程と、第1のクランプ部132上に上部カラー114が位置するように搬送カート150を位置決めする工程と、昇降機構158を利用して第1のクランプ部132が上部カラー114に当接する位置まで上部カラー114を下降させる工程と、第1のクランプ部132で上部カラー114直下を把持すると共に、第2のクランプ部166の把持を開放する工程と、昇降機構158を利用して、第2のクランプ部166を下降させる工程と、を経て医療機械器具Xを搬送カート150から天井吊下ユニット10側へと受け渡すのである。
〈天井吊下ユニット側から搬送カートへと受渡部を受け渡す手順〉
次に、天井吊下ユニット10に取り付けられた天井吊下ユニットアーム部130から搬送カート150へと受渡部110を受け渡す手順について図8〜図11を参照しつつ説明する。なお、下記説明する手順でも、天井吊下ユニットアーム部130に備わる第1のクランプ部132が上部カラー(第1の大径部)114直下の位置を、搬送カートアーム164に備わる第2のクランプ部166が下部カラー(第2の大径部)116直下の位置を把持する態様を前提に説明しているが、逆であってもよい。
まず、受渡部110を受け取ろうとする搬送カート150側の第2のクランプ部166の高さ位置が、天井吊下ユニットアーム部130に把持されている受渡部110の下部カラー116の高さ位置よりも低い位置になるまで、昇降機構158を利用して調整する。更に第2のクランプ部166に備わる締付ノブ168を調整して締付板166aを開いておく。その状態で搬送カート150全体を移動させて、下部カラー116よりも下の部分を第2のクランプ部166が把持することができる位置に移動する(図8参照)。このとき受渡部110は、天井吊下ユニット10側から傾いた状態で保持されているが、第2のクランプ部166は十分開放されているので影響を受けない(図9参照)。
続いて、搬送カート150の昇降機構158を利用して、第2のクランプ部166を上昇させる。上昇に伴い、第2のクランプ部166が下部カラー116の下面に当接することになるが、引き続き、受渡部110の傾きが解消される高さまで、下部カラー116を持ち上げるようにして上昇させる。この動作によって、受渡部110の傾きが解消する(図10参照)。
受渡部110の傾きを解消した後、即ち、天井吊下ユニットアーム部130を水平にした後、搬送カート150側の第2のクランプ部166の締付ノブ168を締める。その後、第1のクランプ部132の締付ノブ134を緩めて受渡部110を開放する。これにより受渡部110は天井吊下ユニットアーム部130側から搬送カート150に受け渡されるが、万が一、2つのクランプ部132、166の把持が同時に解かれた場合でも、上下カラー114,116が存在していて各クランプ部132,166の上面に引っ掛かるように作用するので、受渡部110が落下してしまうことはない(図10参照)。
その後搬送カート150を移動させれば、天井吊下ユニット10に取り付けられた天井吊下ユニットアーム部130から搬送カート150への受渡部110の受け渡しが完了する(図12参照)。この時、搬送カート150の移動に先立って昇降機構158を操作して受渡部110を僅かに上昇させてから移動させると搬送カート150の引き離しがスムースとなる。
即ち、第1のクランプ部132が上部カラー114直下を把持しているとき第2のクランプ部166を昇降機構158を利用して下部カラー116の高さ位置よりも低い位置まで下降させて位置決めする工程と、第2のクランプ部166上に下部カラー116が位置するように搬送カート150を位置決めする工程と、昇降機構158を利用して第2のクランプ部166が下部カラー116に当接する位置まで第2のクランプ部166を上昇させる工程と、第2のクランプ部166で下部カラー116直下を把持すると共に、第1のクランプ部132の把持を開放する工程と、昇降機構158を利用して、第2のクランプ部166を上昇させる工程と、を経てシリンジポンプ等の医療機械器具Xを天井吊下ユニット10側から搬送カート150へと受け渡すのである。
なお上記手順では、受渡部110の重量によって天井吊下ユニットアーム部130が傾き、それに伴って受渡部110も傾く事を前提に説明しているが、本願発明に係る受渡システムの場合、傾きが生じない場合でも問題なく利用できる。更に、天井吊下ユニット10そのものに元々傾きが生じており、それに伴い受渡部110の受け渡しに常に傾きが生じるような場合でも、問題なく対応することができる。
10…天井吊下ユニット(シーリングペンダント)
12…テーブル兼収納ボックス
100…医療機械器具受渡システム
110…受渡部
112…医療機械器具取付領域
114…上部カラー(第1の大径部)
116…下部カラー(第2の大径部)
118…伸縮ポール
120…調整ノブ
122…輸液等バッグ用フック
124…電源コンセントボックス
124a…差込口
124b…電源ケーブル
130…天井吊下ユニットアーム部
132…第1のクランプ部
134…締付ノブ
150…搬送カート
153…操作ペダル
154…脚部
156…キャスター
158…昇降機構
160…ピストン部
162…メインポール(主支柱)
164…搬送カートアーム
164a…第1関節部
164b…第2関節部
166…第2のクランプ部
168…締付ノブ
X…医療機械器具(シリンジポンプ等)

Claims (1)

  1. 長手方向中程且つ長手方向の異なる位置に少なくとも2つ設けられた第1、第2の大径部を備え、長手方向が上下となるように配置されると共に前記第1、第2の大径部の上下の領域に医療機械器具を取付可能な受渡部と、一端側が天井吊下ユニットに取り付けられ、他端側が前記大径部直下を把持可能な第1のクランプ部を備えた天井吊下ユニットアーム部と、キャスターにより移動可能とされると共に、前記大径部直下を把持可能な第2のクランプ部を備え、前記受渡部を把持した状態のまま足踏み式のペダル操作によって当該第2のクランプ部を所望の位置に昇降させる昇降機構を備えた搬送カートと、を備えた医療機械器具受渡システムを用いて前記医療機械器具を前記天井吊下ユニット側から前記搬送カートへと受け渡す方法であって、
    前記第1のクランプ部が前記第1の大径部直下を把持しているとき前記第2のクランプ部を前記昇降機構を利用して前記第2の大径部の高さ位置よりも低い位置まで下降させて位置決めする工程と、
    前記第2のクランプ部上に前記第2の大径部が位置するように前記搬送カートを位置決めする工程と、
    前記昇降機構を利用して前記第2のクランプ部が前記第2の大径部に当接し、且つ前記天井吊下ユニットアーム部が水平となる位置まで前記第2のクランプ部を上昇させる工程と、
    前記天井吊下ユニットアーム部が水平となった位置において、前記第2のクランプ部で前記大径部直下を把持すると共に、前記第1のクランプ部の把持を開放する工程と、
    前記昇降機構を利用して、前記第2のクランプ部を上昇させる工程と、
    を経て前記医療機械器具を前記天井吊下ユニット側から前記搬送カートへと受け渡す方法。
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