JP2016214601A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】省スペース且つ低コストで複数の可動体の個別動作を実現可能な遊技機を提供する。
【解決手段】第1可動体41と第2可動体42とを含む複数の可動体41,42を備えた遊技機で、正転方向及び逆転方向の駆動が可能な駆動手段43と、駆動手段43の駆動力を第1可動体41に伝達する第1伝達機構44と、駆動手段43の駆動力を第2可動体42に伝達する第2伝達機構45と、第1回転部75,76aと第2回転部62a,78との間に配置され且つ第1回転部75,76aに対する第2回転部62a,78の二方向の相対回転のうちの一方を許容し他方を阻止するワンウェイクラッチ77,79とを備え、ワンウェイクラッチ77,79を、第1伝達機構44に配置される第1ワンウェイクラッチ77と、第2伝達機構45に配置される第2ワンウェイクラッチ79とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、スロットマシン等の遊技機に関するものである。
パチンコ機等の遊技機では、モータやソレノイド等の駆動手段によって作動する演出用の可動体を搭載したものが主流となっている。また最近では、個別に作動可能な複数の可動体を搭載したものも多い(例えば特許文献1)。
特開2011−87682号公報
複数の可動体を個別に作動させる場合、従来は例えば可動体毎に駆動手段を設けていたためにコスト高となり、また大きな占有スペースが必要になる等の問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、省スペース且つ低コストで複数の可動体の個別動作を実現可能な遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、第1可動体41と第2可動体42とを含む複数の可動体41,42を備えた遊技機において、正転方向及び逆転方向の駆動が可能な駆動手段43と、前記駆動手段43の駆動力を前記第1可動体41に伝達する第1伝達機構44と、前記駆動手段43の駆動力を前記第2可動体42に伝達する第2伝達機構45と、第1回転部75,76aと第2回転部62a,78との間に配置され且つ前記第1回転部75,76aに対する前記第2回転部62a,78の二方向の相対回転のうちの一方を許容し他方を阻止するワンウェイクラッチ77,79とを備え、前記ワンウェイクラッチ77,79は、前記第1伝達機構44に配置される第1ワンウェイクラッチ77と、前記第2伝達機構45に配置される第2ワンウェイクラッチ79とを含むものである。
また、前記第1ワンウェイクラッチ77は、前記駆動手段43の前記正転方向の駆動を前記第1可動体41側に伝達し、前記第2ワンウェイクラッチ79は、前記駆動手段43の前記逆転方向の駆動を前記第2可動体42側に伝達するように構成してもよい。
また、前記第1伝達機構44は、駆動ギヤ74と、該駆動ギヤ74に噛合する第1可動体中継ギヤ75とを備え、前記第2伝達機構45は、前記駆動ギヤ74と、該駆動ギヤ74に噛合する第2可動体中継ギヤ76とを備え、前記第1伝達機構44における前記第1可動体中継ギヤ75の前記第1可動体41側に前記第1ワンウェイクラッチ77を配置し、前記第2伝達機構45における前記第2可動体中継ギヤ76の前記第2可動体42側に前記第2ワンウェイクラッチ79を配置してもよい。
本発明によれば、省スペース且つ低コストで複数の可動体の個別動作を実現可能である。
本発明の第1の実施形態に係るパチンコ機の全体斜視図である。 同パチンコ機の遊技盤の正面図である。 同パチンコ機の裏ベース体の正面図である。 同パチンコ機の可動演出ユニットの正面図である。 同パチンコ機の可動演出ユニットの背面図である。 同パチンコ機の可動演出ユニットの分解斜視図である。 同パチンコ機の遊技盤の平面断面図である。 同パチンコ機の遊技盤の側面断面図である。 同パチンコ機のワンウェイクラッチの動作説明図である。 同パチンコ機のワンウェイクラッチの動作説明図である。 同パチンコ機の駆動手段が正転方向に作動する場合の第1,第2可動体の動作説明図である。 同パチンコ機の駆動手段が逆転方向に作動する場合の第1,第2可動体の動作説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るパチンコ機の遊技盤の正面図である。 同パチンコ機の裏ベース体の正面図である。 同パチンコ機の可動演出ユニットの斜視図である。 同パチンコ機の可動演出ユニットの分解斜視図である。 同パチンコ機の可動演出ユニットの正面断面図である。 同パチンコ機の遊技盤の平面断面図である。 同パチンコ機の遊技盤の側面断面図である。 同パチンコ機の可動演出ユニットの側面断面図である。 同パチンコ機のワンウェイクラッチの動作説明図である。 同パチンコ機の第2可動体が第1状態のときに駆動手段が正転方向に作動する場合の第1,第2可動体の動作説明図である。 同パチンコ機の第2可動体が第1状態のときに駆動手段が逆転方向に作動する場合の第1,第2可動体の動作説明図である。 同パチンコ機の第2可動体が第2状態のときに駆動手段が正転方向に作動する場合の第1,第2可動体の動作説明図である。 本発明の第3の実施形態に係るパチンコ機の遊技盤の正面図である。 同パチンコ機の裏ベース体の正面図である。 同パチンコ機の可動演出ユニットの分解斜視図である。 同パチンコ機の可動演出ユニットの装飾カバーを取り外した状態の正面図である。 同パチンコ機の可動演出ユニットの平面断面図である。 同パチンコ機の逆入力遮断クラッチの動作説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図12は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1に示す遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側にヒンジ3により縦軸廻りに開閉自在に枢着された前枠4とを備えている。
前枠4には、その上部側に遊技盤5(図2)が例えば前側から着脱自在に装着されている。また、前枠4の前側には、遊技盤5の前側に対応する第1前扉6と、この第1前扉6の下側に配置された第2前扉7とが、ヒンジ3と略同一軸心上のヒンジ8により縦軸廻りに開閉自在に枢支されている。なお、上下の第1前扉6と第2前扉7とを一体にして、一つの前扉とすることも可能である。
第2前扉7の前側には発射用の遊技球を貯留する球貯留皿9が配置され、その側方に、遊技球を発射する発射手段(図示省略)を作動させるための発射ハンドル10が設けられている。第1前扉6には遊技盤5の遊技領域11(図2参照)に対応するガラス窓12が設けられ、遊技者はこのガラス窓12を介して遊技領域11内を視認可能である。
遊技盤5の前面側には、図2に示すように、発射手段から発射された遊技球を案内するガイドレール13が環状に装着されると共に、そのガイドレール13の内側の遊技領域11に、中央表示ユニット14、普通図柄始動手段15、特別図柄始動手段16、大入賞手段17、普通入賞手段18等の各種遊技部品が配置されている。
中央表示ユニット14は、図2,図3に示すように、遊技盤5に形成された装着孔に対して前側から着脱自在に装着される前構造体21と、後側に液晶表示ユニット等の画像表示手段22が装着され且つ前構造体21に対応して遊技盤5の裏側に着脱自在に装着される後構造体23と、可動演出ユニット24とを備えている。
前構造体21は、画像表示手段22の前側でその周囲を取り囲む枠状に形成されており、側部の入球口25に入球した遊技球を自由に転動させて前側に落下させるステージ26が画像表示手段22の下部前側に配置される他、普通図柄表示手段27、特別図柄表示手段28等の各種表示手段が設けられている。また、ステージ26の後側には、後側への遊技球の侵入を阻止するための区画壁29が立設されている。
後構造体23は、前側が開放した略箱形に形成され且つその背壁31に画像表示手段22の表示画面22aに対応する矩形状の表示窓32が形成された裏ベース体33と、この裏ベース体33の前縁側から遊技盤5の背面に沿う鍔状に設けられた固定壁34とを例えば一体に備え、背壁31の後側に画像表示手段22を装着した状態で、固定壁34を遊技盤5の背面側に固定することにより遊技盤5に着脱自在に装着されている。なお、可動演出ユニット24は裏ベース体33内の例えば表示窓32の下側に着脱自在に装着されている。
可動演出ユニット24は、図2〜図8に示すように、第1可動体41及び第2可動体42と、それら第1可動体41及び第2可動体42を駆動する駆動手段43と、駆動手段43の駆動力を第1可動体41に伝達する第1伝達機構44と、駆動手段43の駆動力を第2可動体42に伝達する第2伝達機構45と、それら第1可動体41、第2可動体42、駆動手段43等を支持する支持フレーム46とを備えている。第2可動体42は、例えば左右一対の左第2可動体42aと右第2可動体42bとで構成されている。
支持フレーム46は、図4〜図6等に示すように、本体フレーム47と、この本体フレーム47に着脱自在に装着されるサブフレーム48とで構成されている。本体フレーム47は、駆動手段43等が配置される中央配置部49と、その中央配置部49の左右両側における上部側に設けられ且つ夫々左第2可動体42a、右第2可動体42bが配置される一対の左配置部50a及び右配置部50bと、中央配置部49の左右両側に配置され且つ中央配置部49と左配置部50a、中央配置部49と右配置部50bを一体に連結する連結部51とを備え、例えば裏ベース体33の背壁31にネジ止め等により着脱自在に固定されている。
またサブフレーム48は、後フレーム部52と、この後フレーム部52の前側に装着される前カバー部53とで構成されている。後フレーム部52は、図6,図8等に示すように第1可動体配置部54とギヤ配置部55とが上下に隣接して配置されており、ギヤ配置部55が本体フレーム47の中央配置部49の上部前側に着脱自在に固定され、第1可動体配置部54の前側に前カバー部53が着脱自在に装着されている。
第1可動体41は、例えば正面視ドーナツ型の略円盤状で、背面側には外歯ギヤ56が一体に設けられ、前面側には任意の装飾が施されている。第1可動体配置部54は、第1可動体41に対応する正面視ドーナツ型で、その前面側に、第1可動体41側の外歯ギヤ56に噛合するガイドギヤ57が周方向に略等間隔で複数(ここでは4つ)配置されると共に、第1可動体41の背面側を摺動自在に支持する後ガイド部58が例えば内縁部から前向きに突設されている。
また前カバー部53は、第1可動体41の前側に対応する例えば正面視ドーナツ型の前面板59と、この前面板59の外縁側から第1可動体41の外周に沿って後向きに突設される周壁60とを一体に備えている。前面板59は例えば少なくとも一部が透明に形成されており、前側から第1可動体41の少なくとも一部を視認可能となっている。また前カバー部53には、第1可動体41の前面側を摺動自在に支持する前ガイド部61が例えば内縁部から後向きに突設されている。このように、第1可動体41は、後ガイド部58と前ガイド部61との間で複数のガイドギヤ57により前後方向の中心軸廻りに回転自在に支持されている。なお第1可動体41は、図2,図8等に示すように、例えばその上部側が区画壁29の後側に位置するように配置されており、例えば区画壁29に形成された表示窓29aを介して前側から第1可動体41の前面側の一部を視認可能となっている。
ギヤ配置部55には、例えばその前側に、第1可動体41の外歯ギヤ56に例えば下側から噛合する第1可動体駆動ギヤ62が配置されている。第1可動体駆動ギヤ62は、中心部に後向き突出状のシャフト62aが固定されており、そのシャフト62aの先端側(後端側)をギヤ配置部55の後側に貫通させた状態で、ギヤ配置部55により回転自在に支持されている。これにより、第1可動体駆動ギヤ62が回転すると、それに伴って第1可動体41が回転する。
なお、例えばサブフレーム48には、図6に示すように第1可動体41の回転位置を検出する第1可動体検出手段63が装着されている。第1可動体検出手段63は、例えばフォトセンサにより構成されており、第1可動体41が所定の原点位置にあるときに、例えば第1可動体41の裏側に設けられた突起状の被検出部63aを検出するように配置されている。第1可動体41の駆動に関する駆動手段43の駆動制御は、第1可動体検出手段63からの検出信号に基づいて行われる。
本体フレーム47における左右の配置部50a,50bは、遊技盤5の盤面に略平行な板状に形成され、例えばその前側に、左第2可動体42a,右第2可動体42bが前後方向の回転軸64廻りに揺動自在に支持されている。左第2可動体42a及び右第2可動体42bは、例えば配置部50a,50bと平行な略板状で、互いに左右対称に形成されており、回転軸64に対して互いに異なる半径方向に延設された2つの第1アーム部65及び第2アーム部66と、第1アーム部65の先端側に設けられた装飾部67とを例えば一体に備えている。
第2アーム部66の先端側には、その背面側にガイドピン68が例えば一体に設けられており、また左右の配置部50a,50bには、回転軸64を中心とする円弧状に形成されたガイド孔69がガイドピン68に対応して設けられている。左第2可動体42a及び右第2可動体42bは、ガイドピン68がガイド孔69に沿って移動することにより、第1状態と第2状態との間の可動範囲内で揺動可能となっている。左第2可動体42a及び右第2可動体42bは、第1状態のときに例えば装飾部67の略全体が画像表示手段22の外側に退避し(図2に点線で示す)、第2状態のときに装飾部67の少なくとも一部が画像表示手段22の前側に位置するようになっている(図2に二点鎖線で示す)。
本体フレーム47の中央配置部49の背面側には、図5〜図7等に示すように、左右一対の第2可動体駆動ギヤ71a,71bが、前後方向の回転軸72廻りに回転自在に支持されており、左第2可動体42a及び右第2可動体42bは、連結棒30a,30bによりそれら第2可動体駆動ギヤ71a,71bと連結されている。即ち、連結棒30a,30bは、その一端側が左第2可動体42a及び右第2可動体42bのガイドピン68に、他端側が第2可動体駆動ギヤ71a,71bの外周部近傍に設けられた連結部73に、夫々前後方向の軸廻りに回動自在に連結されている。これにより、第2可動体駆動ギヤ71a,71bが回転すると、その回転運動が連結棒30a,30bを介して往復運動に変換され、左第2可動体42a及び右第2可動体42bが第1状態と第2状態との間で揺動する。
なお、例えば中央配置部49には、図6に示すように第2可動体42の揺動位置を検出する第2可動体検出手段70が装着されている。第2可動体検出手段70は、例えばフォトセンサにより構成されており、第2可動体42が所定の原点位置(例えば第1状態)にあるときに、例えば第2可動体駆動ギヤ71aに設けられた突起状の被検出部70aを検出するように配置されている。もちろん、第2可動体42に設けた被検出部70aを第2可動体検出手段70により検出するようにしてもよい。第2可動体42の駆動に関する駆動手段43の駆動制御は、第2可動体検出手段70からの検出信号に基づいて行われる。
中央配置部49の前側には、図4,図6,図8等に示すように、例えばその下部側にステッピングモータ等よりなる駆動手段43が、例えば駆動軸43aを後側に向けた状態で着脱自在に装着されており、その駆動軸43aには駆動ギヤ74が固定されている。また、駆動ギヤ74には、第1可動体中継ギヤ75と第2可動体中継ギヤ76とが夫々噛合している。なお、駆動手段43は正逆両方向への駆動が可能であり、本実施形態では、駆動ギヤ74を正面視反時計廻りに回転させる方向を正転方向、正面視時計廻りに回転させる方向を逆転方向という。
第1可動体中継ギヤ75には、その中心部にリング状の第1ワンウェイクラッチ77が固定されており、その第1ワンウェイクラッチ77の中心孔に第1可動体駆動ギヤ62のシャフト62aが前側から挿通されている。第1可動体中継ギヤ75は、例えばギヤ配置部55とその後側の本体フレーム47との間に配置されている。
第1ワンウェイクラッチ77は、その中心孔に挿通されたシャフト62aに対する二方向の相対回転のうちの一方(例えば正面視で反時計廻り)を許容し、他方(例えば正面視で時計廻り)を阻止するように構成されている。これにより、図9(a)に示すように第1可動体中継ギヤ(第1回転部)75が正面視反時計廻りに回転する際にはその回転はシャフト(第2回転部)62a側、即ち第1可動体駆動ギヤ62には伝達されず、図9(b)に示すように第1可動体中継ギヤ75が正面視時計廻りに回転する際にはその回転がシャフト62a側、即ち第1可動体駆動ギヤ62に伝達される。
第2可動体中継ギヤ76は、中心部に後向き突出状のシャフト76aが固定され、そのシャフト76aの先端側(後端側)を本体フレーム47の後側に貫通させた状態で、中央配置部49の前面側で回転自在に支持されている。中央配置部49の背面側には、左右の第2可動体駆動ギヤ71a,71bのうちの例えば左側の第2可動体駆動ギヤ71aに噛合する振分ギヤ78が配置されている。振分ギヤ78には、その中心部にリング状の第2ワンウェイクラッチ79が固定されており、その第2ワンウェイクラッチ79の中心孔に、第2可動体中継ギヤ76のシャフト76aが前側から挿通されている。また、振分ギヤ78と右側の第2可動体駆動ギヤ71bとの間には、それらを連動させるための連動ギヤ80が前後方向の軸廻りに回転自在に支持されている。
第2ワンウェイクラッチ79は、その中心孔に挿通されたシャフト76aに対する二方向の相対回転のうちの一方(例えば正面視で時計廻り)を許容し、他方(例えば正面視で反時計廻り)を阻止するように構成されている。これにより、図10(a)に示すように第2可動体中継ギヤ76側のシャフト(第1回転部)76aが正面視時計廻りに回転する際にはその回転は振分ギヤ(第2回転部)78には伝達されず、図10(b)に示すように第2可動体中継ギヤ76側のシャフト76aが正面視反時計廻りに回転する際にはその回転が振分ギヤ78に伝達される。
なお、駆動ギヤ74、第1可動体中継ギヤ75、第1ワンウェイクラッチ77、第1可動体駆動ギヤ62等が第1伝達機構44を構成し、駆動ギヤ74、第2可動体中継ギヤ76、第2ワンウェイクラッチ79、振分ギヤ78、連動ギヤ80、第2可動体駆動ギヤ71a,71b、連結棒30a,30b等が第2伝達機構45を構成している。
以上のような可動演出ユニット24では、駆動手段43が正転方向に作動すると、図11に示すように、駆動ギヤ74が正面視反時計廻りに、第1可動体中継ギヤ75及び第2可動体中継ギヤ76が正面視時計廻りに夫々回転する。このとき、第1可動体中継ギヤ75の正面視時計廻りの回転は、図11(a)に示すように第1ワンウェイクラッチ77により第1可動体駆動ギヤ62に伝達されるため、第1可動体駆動ギヤ62も第1可動体中継ギヤ75と共に正面視時計廻りに回転し、それによって第1可動体41は正面視反時計廻りに回転する。
一方、第2可動体中継ギヤ76の正面視時計廻りの回転は、図11(b)に示すように第2可動体中継ギヤ76のシャフト76aが第2ワンウェイクラッチ79により振分ギヤ78に対して空転することにより振分ギヤ78には伝達されず、従って左右の第2可動体42a,42bは動作しない。このように、駆動手段43を正転方向に作動させた場合には、第1可動体41と第2可動体42とのうちの第1可動体41のみが動作する。
また、駆動手段43が逆転方向に作動すると、図12に示すように、駆動ギヤ74が正面視時計廻りに、第1可動体中継ギヤ75及び第2可動体中継ギヤ76が正面視反時計廻りに夫々回転する。このとき、第2可動体中継ギヤ76の正面視反時計廻りの回転は、図12(b)に示すように第2ワンウェイクラッチ79により振分ギヤ78に伝達されるため、振分ギヤ78も第2可動体中継ギヤ76と共に正面視反時計廻りに回転する。またそれによって左側の第2可動体駆動ギヤ71aが正面視時計廻りに回転し、更に連動ギヤ80を介して右側の第2可動体駆動ギヤ71bが正面視反時計廻りに回転するため、連結棒30a,30bを介して左右の第2可動体42a,42bが第1状態と第2状態との間で揺動する。
一方、第1可動体中継ギヤ75の正面視反時計廻りの回転は、図12(a)に示すように第1可動体駆動ギヤ62のシャフト62aが第1ワンウェイクラッチ77により第1可動体中継ギヤ75に対して空転することにより第1可動体駆動ギヤ62には伝達されず、従って第1可動体41は動作しない。このように、駆動手段43を逆転方向に作動させた場合には、第1可動体41と第2可動体42とのうちの第2可動体42のみが動作する。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機では、正転方向及び逆転方向の駆動が可能な駆動手段43と、駆動手段43の駆動力を第1可動体41に伝達する第1伝達機構44と、駆動手段43の駆動力を第2可動体42に伝達する第2伝達機構45と、第1回転部75,76aと第2回転部62a,78との間に配置され且つ第1回転部75,76aに対する第2回転部62a,78の二方向の相対回転のうちの一方を許容し他方を阻止するワンウェイクラッチ77,79とを備え、ワンウェイクラッチ77,79は、第1伝達機構44に配置される第1ワンウェイクラッチ77と、第2伝達機構45に配置される第2ワンウェイクラッチ79とを含んでいるため、省スペース且つ低コストで複数の可動体41,42の個別動作を実現可能である。
図13〜図24は本発明の第2の実施形態を例示し、1つの駆動手段と1つのワンウェイクラッチとを用いて2つの可動体を個別に動作させるように構成した例を示している。本実施形態のパチンコ機では、第1の実施形態の可動演出ユニット24に代えて可動演出ユニット81を搭載している。
可動演出ユニット81は、図13〜図16等に示すように、第1可動体82及び第2可動体83と、それら第1可動体82及び第2可動体83を駆動する駆動手段84と、駆動手段84の駆動力を第1可動体82に伝達する第1伝達機構85と、駆動手段84の駆動力を第2可動体83に伝達する第2伝達機構86と、第2可動体83を弾性付勢するバネ部材87と、それら第1可動体82、第2可動体83、駆動手段84等を支持する本体ケース88とを備え、裏ベース体33内の例えば表示窓32の上側に装着されている。
本体ケース88は、図15,図16等に示すように、例えばベース体89とその前側に着脱自在に装着されるカバー体90とで扁平箱形に形成され、例えばその右端側に第1可動体駆動軸91が、左端側に第2可動体駆動軸92が、内部から前側に向けて回転自在に突出しており、第1可動体駆動軸91の前端側に第1可動体82が、第2可動体駆動軸92の前端側に第2可動体83が夫々固定されている。
第1可動体82は、例えば第1可動体駆動軸91を中心とする略円盤状で、その前面側に任意の装飾が施されている。第2可動体83は、第2可動体駆動軸92から例えば本体ケース88の長手方向(左右方向)の一方側(例えば右側)に突出する細長状で、その表面に任意の装飾が施されている。
本体ケース88のベース体89は、図16等に示すように、遊技盤5に略平行な例えば横長略矩形状のベース板93を備え、図18,図19等に示すように裏ベース体33の背壁31にネジ止め等により固定されている。ベース板93の前面側には、駆動手段装着領域94とギヤ配置領域95とが形成され、内嵌合壁96がギヤ配置領域95の周囲を略取り囲むように前向きに突設されている。
ベース体89の前側の駆動手段装着領域94には、図16,図19等に示すように、ステッピングモータ等よりなる駆動手段84が、例えばその駆動軸84aをベース板93の後側に貫通させた状態で着脱自在に固定されている。ベース体89の例えば後側には、駆動手段84の駆動軸84aに固定される駆動ギヤ97と、この駆動ギヤ97に噛合する第1可動体駆動ギヤ98とが配置されている。第1可動体駆動ギヤ98は、本体ケース88の後側に突出する第1可動体駆動軸91の後端側に固定されている。即ち、第1可動体駆動ギヤ98が回転すると、それに伴って第1可動体駆動軸91を介して第1可動体82が回転する。なお、駆動手段84は正逆両方向への駆動が可能であり、本実施形態では、駆動ギヤ97を正面視反時計廻りに回転させる方向を正転方向、正面視時計廻りに回転させる方向を逆転方向という。
本体ケース88のカバー体90は、ベース体89の前側のギヤ配置領域95を前側から略覆うもので、図16等に示すように、ベース板93に平行な前面板99と、この前面板99の外縁側から後向きに突設され且つベース体89側の内嵌合壁96の外側に嵌合する外嵌合壁100とを一体に備えている。
本体ケース88内のギヤ配置領域95には、図16〜図18等に示すように、第1可動体駆動軸91に対して分岐第1ギヤ(分岐ギヤ)101が、第2可動体駆動軸92に対して第2可動体駆動ギヤ102が夫々配置されると共に、それら分岐第1ギヤ101と第2可動体駆動ギヤ102とを連結する一又は複数、例えば2つの分岐第2ギヤ103、分岐第3ギヤ104が前後方向の軸廻りに回転自在に支持されている。
分岐第1ギヤ(第1回転部)101には、図16〜図19等に示すようにその中心部にリング状のワンウェイクラッチ105が固定されており、そのワンウェイクラッチ105の中心孔に第1可動体駆動軸(第2回転部)91が挿通されている。ワンウェイクラッチ105は、その中心孔に挿通された第1可動体駆動軸91に対する二方向の相対回転のうちの一方(例えば正面視で反時計廻り)を許容し、他方(例えば正面視で時計廻り)を阻止するように構成されている。これにより、図21(a)に示すように第1可動体駆動軸91が正面視時計廻りに回転する際にはその回転は分岐第1ギヤ101には伝達されず、図21(b)に示すように第1可動体駆動軸91が正面視反時計廻りに回転する際にはその回転が分岐第1ギヤ101に伝達される。
第2可動体駆動ギヤ102は、図16〜図18,図20等に示すように、第2可動体駆動軸92の後端側に固定されている。即ち、第2可動体駆動ギヤ102と第2可動体83とは第2可動体駆動軸92を介してその第2可動体駆動軸92廻りに一体的に回転するようになっている。
第2可動体83は、図示しないストッパー等により、その可動範囲が、第2可動体駆動軸92に対して略水平となる第1状態(図13に破線で示す)と、第2可動体駆動軸92に対して下向きとなる第2状態(図13に二点鎖線で示す)との間の略90度の範囲に制限されており、またバネ部材(付勢手段)87により、第2状態側から原点位置である第1状態側に向けて弾性付勢されている。バネ部材87は、例えばねじりコイルバネにより構成され、そのコイル部に第2可動体駆動軸92が挿通されると共に、一端部87aが本体ケース88側に、他端部87bが第2可動体83側に夫々固定されている。
また例えば本体ケース88には、図16に示すように、第1可動体82の回転位置を検出するフォトセンサ等よりなる第1可動体検出手段106と、第2可動体83の揺動位置を検出する同じくフォトセンサ等よりなる第2可動体検出手段107とが装着されている。第1可動体検出手段106は、第1可動体82が所定の原点位置にあるときに、例えば第1可動体82の裏側に設けられた突起状の被検出部106aを検出するように配置され、また第2可動体検出手段107は、第2可動体83が原点位置(例えば第1状態)にあるときに、例えば第2可動体83の裏側に設けられた突起状の被検出部107aを検出するように配置されている。第1可動体82,第2可動体83の駆動に関する駆動手段43の駆動制御は、第1可動体検出手段106,第2可動体検出手段107からの検出信号に基づいて行われる。
なお、駆動ギヤ97、第1可動体駆動ギヤ98、第1可動体駆動軸91等が第1伝達機構85を構成し、ワンウェイクラッチ105、分岐第1ギヤ101、分岐第2ギヤ103、分岐第3ギヤ104、第2可動体駆動ギヤ102、第2可動体駆動軸92等が第2伝達機構86を構成している。
以上のような可動演出ユニット81では、第2可動体83が第1状態(図13に破線で示す)に保持されているときに駆動手段84が正転方向に作動すると、図22に示すように、駆動ギヤ97が正面視反時計廻りに、第1可動体駆動ギヤ98が正面視時計廻りに夫々回転し、第1可動体駆動軸91を介して第1可動体82が正面視時計廻りに回転する。このとき、ワンウェイクラッチ105により、分岐第1ギヤ101に対して第1可動体駆動軸91が空転するため、第1可動体駆動軸91の駆動力は分岐第1ギヤ101側には伝達されず、従って第2可動体83はバネ部材87によって第1状態に保持されたままとなる。このように第2可動体83が第1状態に保持されているときに駆動手段84を正転方向に作動させた場合には、第1可動体82と第2可動体83とのうちの第1可動体82のみが動作する。なお、第1可動体82は可動範囲に制限がないため、駆動手段84の正転方向への駆動ステップ数にも制限はない。
一方、駆動手段84が逆転方向に作動すると、図23に示すように、駆動ギヤ97が正面視時計廻りに、第1可動体駆動ギヤ98が正面視反時計廻りに夫々回転し、第1可動体駆動軸91を介して第1可動体82が正面視反時計廻りに回転する。このとき、ワンウェイクラッチ105により、第1可動体駆動軸91の正面視反時計廻りの回転が分岐第1ギヤ101に伝達されるため、分岐第2ギヤ103、分岐第3ギヤ104を介して第2可動体駆動ギヤ102が時計廻りに回転する。そして、第2可動体駆動軸92を介して第2可動体83がバネ部材87の付勢力に抗して正面視時計廻りに回転し、例えば第2状態(図13に二点鎖線で示す)に達した時点で駆動手段84の逆転方向への駆動は停止される。このように、駆動手段84を逆転方向に作動させた場合には、第1可動体82と第2可動体83とが共に動作する。
また、第2可動体83が第2状態にあるときに駆動手段84が正転方向に作動すると、図24に示すように、第2可動体83が第1状態にあるとき(図22)と同様、駆動ギヤ97が正面視反時計廻りに、第1可動体駆動ギヤ98が正面視時計廻りに夫々回転し、第1可動体駆動軸91を介して第1可動体82が正面視時計廻りに回転する。一方、第2可動体83は、バネ部材87によって第1状態側、即ち正面視反時計廻りに弾性付勢されている。この付勢力は、第2可動体駆動軸92、第2可動体駆動ギヤ102、分岐第3ギヤ104、分岐第2ギヤ103を経て分岐第1ギヤ101を正面視時計廻りに回転させようとする。
しかしながら、分岐第1ギヤ101にはワンウェイクラッチ105を介して第1可動体駆動軸91が挿通されているため、分岐第1ギヤ101は第1可動体駆動軸91に対して正面視時計廻りに相対回転することができない。従って、分岐第1ギヤ101の正面視時計廻りの回転は第1可動体駆動軸91の正面視時計廻りの回転を追い越すことができず、分岐第1ギヤ101は、第2可動体83が第1状態に達するまで第1可動体駆動軸91に追従する形で正面視時計廻りに回転する。このように、第2可動体83が第2状態(図24に実線で示す)にあるときに駆動手段84を正転方向に作動させた場合には、第2可動体83が第1状態(図24に二点鎖線で示す)に達するまでは第1可動体82と共にその第1可動体82と同期して第2可動体83が動作し、第2可動体83が第1状態に達した後は第1可動体82のみが引き続き動作する。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機では、正転方向及び逆転方向の駆動が可能な駆動手段84と、駆動手段84の駆動力を第1可動体82に伝達する第1伝達機構85と、駆動手段84の駆動力を第2可動体83に伝達する第2伝達機構86と、第1回転部101と第2回転部91との間に配置され且つ第1回転部101に対する第2回転部91の二方向の相対回転のうちの一方を許容し他方を阻止するワンウェイクラッチ105とを備え、第2伝達機構86にワンウェイクラッチ105を設けているため、省スペース且つ低コストで複数の可動体82,83の個別動作を実現可能である。
図25〜図30は本発明の第3の実施形態を例示し、駆動手段の駆動力を可動体に伝達するための伝達機構に、逆入力遮断クラッチを配置した例を示している。本実施形態のパチンコ機では、第1の実施形態の可動演出ユニット24、第2の実施形態の可動演出ユニット81に代えて可動演出ユニット111を搭載している。
可動演出ユニット111は、図25〜図28等に示すように、可動体112と、駆動手段113と、駆動手段113の駆動力を可動体112に伝達する伝達機構114と、それら可動体112、駆動手段113等を支持する支持ベース体115とを備え、裏ベース体33内の例えば表示窓32の上側に装着されている。
支持ベース体115は、図27〜図29等に示すように、平板状のベース板116と、このベース板116の前面側に網の目状に配設された補強リブ117とを一体に備え、裏ベース体33の背壁31にネジ止め等により着脱自在に固定されており、例えば左端側に回転軸118が、右端側にガイド孔119が、それら回転軸118とガイド孔119との中間部分に駆動手段113が夫々配置されている。
回転軸118は、支持ベース体115から前向きに突設されており、その前端側に可動体112が回転自在に支持されている。ガイド孔119は、可動体112の揺動動作を所定の可動範囲に規制するもので、回転軸118を中心とする周方向の長孔状に形成され、可動体112側のガイドピン119aが前側から挿入されている。可動体112は、ガイドピン119aがガイド孔119に沿って移動することにより、第1状態(図25に実線で示す)とそれよりも下側の第2状態(図25に二点鎖線で示す)との間の可動範囲内で揺動可能となっている。
駆動手段113は、例えばステッピングモータにより構成されており、図29に示すように駆動軸113aを前側に向けた状態で例えば支持ベース体115の後側に着脱自在に固定されており、その駆動軸113aに駆動ギヤ120が固定されている。また、例えば駆動手段113の近傍には、逆入力遮断クラッチ121が、入力軸121aを後向きに、出力軸121bを前向きにした状態で例えば支持ベース体115の後側に着脱自在に固定されている。逆入力遮断クラッチ121の入力軸121aには、駆動ギヤ120に噛合する入力側中継ギヤ122が固定されている。また、逆入力遮断クラッチ121の出力軸121bは、支持ベース体115を前向きに貫通しており、その先端部には支持ベース体115の前側で出力側中継ギヤ123が固定されている。
逆入力遮断クラッチ121は、入力軸(第1回転部)121a側から出力軸(第2回転部)121b側への回転力の伝達を許容し且つ出力軸121b側から入力軸121a側への回転力の伝達を遮断するように構成されている。これにより、駆動手段113の駆動による回転力は逆入力遮断クラッチ121を介して出力側中継ギヤ123側に伝達されるが、出力側中継ギヤ123側で発生した回転力は逆入力遮断クラッチ121で遮断され、駆動手段113側には伝達されない。なお、駆動手段113は正逆両方向への駆動が可能であり、本実施形態では、駆動ギヤ120を正面視時計廻りに回転させる方向を正転方向、正面視反時計廻りに回転させる方向を逆転方向という。
また、支持ベース体115の前面側には、図27〜図29に示すように可動体112の位置を検出する可動体検出手段124が装着されている。可動体検出手段124は、例えばフォトセンサにより構成されており、可動体112が所定の原点位置(ここでは第1状態)にあるときに、例えば可動体112の裏側に設けられた突起状の被検出部124aを検出するように配置されている。可動体112の駆動に関する駆動手段113の駆動制御は、可動体検出手段124からの検出信号に基づいて行われる。
可動体112は、図27〜図29等に示すように、回転軸118の前端側に回転自在に装着される可動ベース体125と、この可動ベース体125の前側に装着される装飾カバー126とで構成されている。可動ベース体125は、回転軸118を中心とする正面視略扇形状に形成された平板状のベース板127と、このベース板127の前後両面側に突設するように網の目状に配設された補強リブ128と、ベース板127の裏側に回転軸118を中心とする円弧状に配置され且つ出力側中継ギヤ123が噛合する外歯ギヤ129と、被検出部124aとを例えば一体に備えている。これにより、可動体112は、駆動手段113が正転方向に作動したときに第1状態から第2状態に向けて下向きに揺動し、駆動手段113が逆転方向に作動したときに第2状態から第1状態に向けて上向きに揺動する。
装飾カバー126は、可動ベース体125に対して前側から装着される装着部130と、この装着部130に対して回転軸118の半径方向外側に配置される装飾部131と、それら装着部130と装飾部131とを接続するアーム部132とを例えば一体に備えており、例えばアーム部132の裏側にガイドピン119aが突設されている。装飾部131は、例えば動物等をモチーフにした造形物で、本実施形態ではイルカの形状に形成されている。
なお、可動体112は、第1状態(原点位置)のときに装飾部131の略全体が画像表示手段22の外側に退避し(図25に実線で示す)、第2状態のときに装飾部131の少なくとも一部が画像表示手段22の前側に位置するようになっている(図25に二点鎖線で示す)。また、駆動ギヤ120、入力側中継ギヤ122、逆入力遮断クラッチ121、出力側中継ギヤ123、外歯ギヤ129等が伝達機構114を構成している。
以上のような可動演出ユニット111では、例えば可動体112が第1状態(原点位置)にあるときに駆動手段113が正転方向に所定ステップ数作動すると、駆動ギヤ120が正面視時計廻りに回転することにより、図30(a)に示すように入力側中継ギヤ122が正面視反時計廻りに回転し、逆入力遮断クラッチ121を介して出力側中継ギヤ123が正面視反時計廻りに回転するため、外歯ギヤ129を介して可動体112が下向きに揺動した後、例えば第2状態に達したところで停止する。このとき、図30(b)に示すように可動体112側で発生した回転力は逆入力遮断クラッチ121により遮断され、駆動手段113側には伝達されないため、例えば可動体112を急停止させたような場合でも、反動によるバウンド動作等は抑制される。
また、例えば可動体112が第2状態にあるときに駆動手段113が逆転方向に所定ステップ数作動すると、駆動ギヤ120が正面視反時計廻りに回転することにより、図30(a)に示すように入力側中継ギヤ122が正面視時計廻りに回転し、逆入力遮断クラッチ121を介して出力側中継ギヤ123が正面視時計廻りに回転するため、外歯ギヤ129を介して可動体112が上向きに揺動した後、例えば第1状態(原点位置)に達したところで停止する。そして、図30(b)に示すように可動体112側で発生した回転力は逆入力遮断クラッチ121により遮断され、駆動手段113側には伝達されないため、その後の可動体112は自重等により降下することなく第1状態に保持される。
このように、伝達機構114に逆入力遮断クラッチ121を設けることにより、駆動手段113が作動していない状態では、可動体112側の動作を阻止することができ、低コスト且つ省スペースで可動体112の自重等による動作を阻止できる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、第3の実施形態の可動演出ユニット111は、可動体112を回転軸118廻りに揺動可能とし、駆動手段113の駆動により回転する入力側中継ギヤ122と、可動体112の外歯ギヤ129に噛合する出力側中継ギヤ123との間に逆入力遮断クラッチ121を設けた例を示したが、これに限られるものではなく、逆入力遮断クラッチの入力軸を駆動手段側に、逆入力遮断クラッチの出力軸を可動体側に夫々連結すればよい。例えば、可動体を上下方向に平行移動可能とし、駆動手段の駆動により回転する駆動ギヤと、可動体が固定された無端状の駆動ベルトを駆動する駆動ローラとの間に逆入力遮断クラッチを配置してもよい。
また、逆入力遮断クラッチ121を設ける場合の可動体は上下方向に動作するものに限られるものではなく、水平方向に平行移動するもの、左右に揺動するもの、前後方向,上下方向等の軸廻りに回転するもの等であってもよい。例えば、第1の実施形態における第1伝達機構44、第2伝達機構45に逆入力遮断クラッチを配置してもよいし、第2の実施形態における第1伝達機構85、第2伝達機構86に逆入力遮断クラッチを配置してもよい。
また本発明は、パチンコ機に限らず、アレンジボール機、雀球遊技機、スロットマシン等の各種遊技機において同様に実施することが可能である。
41 第1可動体
42 第2可動体
43 駆動手段
44 第1伝達機構
45 第2伝達機構
62a シャフト(第2回転部)
74 駆動ギヤ
75 第1可動体中継ギヤ(第1回転部)
76 第2可動体中継ギヤ
76a シャフト(第1回転部)
77 第1ワンウェイクラッチ
78 第2ワンウェイクラッチ(第2回転部)
79 第2ワンウェイクラッチ

Claims (3)

  1. 第1可動体と第2可動体とを含む複数の可動体を備えた
    遊技機において、
    正転方向及び逆転方向の駆動が可能な駆動手段と、
    前記駆動手段の駆動力を前記第1可動体に伝達する第1伝達機構と、
    前記駆動手段の駆動力を前記第2可動体に伝達する第2伝達機構と、
    第1回転部と第2回転部との間に配置され且つ前記第1回転部に対する前記第2回転部の二方向の相対回転のうちの一方を許容し他方を阻止するワンウェイクラッチとを備え、
    前記ワンウェイクラッチは、前記第1伝達機構に配置される第1ワンウェイクラッチと、前記第2伝達機構に配置される第2ワンウェイクラッチとを含む
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1ワンウェイクラッチは、前記駆動手段の前記正転方向の駆動を前記第1可動体側に伝達し、
    前記第2ワンウェイクラッチは、前記駆動手段の前記逆転方向の駆動を前記第2可動体側に伝達するように構成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第1伝達機構は、駆動ギヤと、該駆動ギヤに噛合する第1可動体中継ギヤとを備え、
    前記第2伝達機構は、前記駆動ギヤと、該駆動ギヤに噛合する第2可動体中継ギヤとを備え、
    前記第1伝達機構における前記第1可動体中継ギヤの前記第1可動体側に前記第1ワンウェイクラッチを配置し、
    前記第2伝達機構における前記第2可動体中継ギヤの前記第2可動体側に前記第2ワンウェイクラッチを配置した
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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