JP2016214383A - 洗浄機 - Google Patents

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【課題】水蒸気の放出を抑制するエアカーテンを安価な構成で実現できる洗浄機を提供する。【解決手段】洗浄機1では、洗浄室2Aは、被洗浄物Dを出し入れする開口部Kを有する一側面2Aaと上面2Acとを含んで形成されており、一側面2Aaと上面2Acとの隅部2Adは、湾曲面であり、隅部2Adに向かって空気が吹き出る吹出部65と、吹出部65に空気を送り出す送風部60と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、食器等の被洗浄物を洗浄する洗浄機に関する。
本体部の洗浄室に収容した食器等の被洗浄物を洗浄する洗浄機が知られている。このような洗浄機では、被洗浄物の洗浄時及び被洗浄物の濯ぎ時に水蒸気が発生する。洗浄室内で発生した水蒸気は、蒸気口又は隙間等から洗浄室外に排出される。また、水蒸気は、本体部のドアが開かれたときに開口部から放出される。しかしながら、洗浄室から排出される水蒸気は、高温のため火傷の原因となるといった問題がある。
このような問題を解決するために、例えば、特許文献1に記載されている洗浄機では、開口部から水蒸気が放出することを防止するためのエアカーテンを形成する装置を備えている。
特開平64−22233号公報
しかしながら、上記従来の洗浄機では、エアカーテンを形成する装置がエアコンプレッサ、加圧及び減圧タンク等を含んで複雑に構成されているため高価となり、当該装置を含む洗浄機も高価にならざるを得ない。洗浄機の高価格化は、洗浄機導入の障壁となり得る。
そこで、本発明の目的は、水蒸気の放出を抑制するエアカーテンを安価な構成で実現できる洗浄機を提供することにある。
本発明の洗浄機は、洗浄室に収容された被洗浄物を洗浄する洗浄機であって、洗浄室は、被洗浄物を出し入れする開口部を有する一側面と上面とを含んで形成されており、一側面と上面との隅部は、湾曲面であり、隅部に向かって空気が吹き出る吹出部と、吹出部に空気を送り出す送風部と、を備える。
この構成の洗浄機では、送風部から送り出された空気が吹出部から隅部に向かって吹き出る。隅部に吹き付けられた空気は、湾曲面において分散すると共に湾曲面に沿って下方に流れ、一側面に沿って開口部の上方から放出される。これにより、洗浄機では、開口部にエアカーテンが形成される。このように、洗浄機では、湾曲面である隅部に空気を吹き付ける構成でエアカーテンを形成できる。したがって、洗浄機では、複数の高価な機器を必要とせず、簡易な構成とすることができる。そのため、洗浄機では、水蒸気の放出を抑制するエアカーテンを安価な構成で実現できる。
本発明の洗浄機では、送風部は、洗浄室内の水蒸気を含む空気を吸引して吹出部に送り出し、空気が送り出される流路上に空気を冷却する冷却部が設けられていてもよい。
このような洗浄機では、送風部において、洗浄室内からの空気の吸引、及び、吹出部への空気の送り出しを行う。したがって、構成の簡易化を図ることができる。また、空気に含まれる水蒸気は、冷却部において冷却されて結露することで一部が水となる。そのため、流路を流通する空気は、水蒸気の包含量が減少した空気となる。隅部には、その水蒸気の包含量が減少した空気が吹き付けられる。これにより、洗浄室及び食器を当該空気によって乾燥させることができる。したがって、洗浄室内においてカビや細菌が繁殖することを抑制できる。
本発明の洗浄機では、吹出部は、管路部材であり、隅部に対向する位置において洗浄室の幅方向に沿って延在しており、空気が排出される排気口が当該延在方向において所定の間隔をあけて複数設けられていてもよい。
このような構成の洗浄機では、隅部に対して複数の排気口から空気が吹き付けられる。そのため、洗浄室の幅方向において、開口部に向かって吹き出る空気に偏りが生じることを抑制できる。その結果、均一なエアカーテンを形成することができる。
本発明の洗浄機では、吹出部は、排気口が設けられている部分よりも上流側で、且つ排気口が設けられている部分よりも下方に凸となる略U字状に折り返される折返し部を有し、折返し部の最下位置に排出口が設けられていてもよい。
このような構成の洗浄機では、熱交換器から排出される空気に水が含まれている場合であっても、折返し部の排出口から水が排出される。したがって、排気口からは水を含まない空気が排出されるため、エアカーテンに水が含まれることを抑制できる。
本発明によれば、水蒸気の放出を抑制するエアカーテンを安価な構成で実現できる。
一実施形態に係る食器洗浄機の斜視図である。 図1の食器洗浄機の概略構成を示す図である。 図1の熱交換器を示した斜視図である。 第2排気管の構成を示す斜視図である。 第2排気管の断面構成を示す図である。 屈曲部を示す図である。 他の実施形態に係る排出部の断面構成を示す図である。
以下、図面を参照して一実施形態に係る食器洗浄機(洗浄機)について説明する。図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、必ずしも一致していない。なお、説明の便宜のため、図1において、前後方向、左右方向、及び上下方向をそれぞれ設定した。
図1に示されるように、一実施形態に係る食器洗浄機1は、洗浄室2Aの前面にドア4が設けられたアンダーカウンタ式の洗浄機である。図1及び図2に示されるように、食器洗浄機1は、本体部2と、上側洗浄ノズル5と、上側濯ぎノズル6と、下側洗浄ノズル7と、下側濯ぎノズル8と、排気部61と、洗浄タンク9と、貯湯タンク18と、洗剤供給ポンプ32と、リンス剤供給ポンプ37と、熱交換器80と、を備えている。
本体部2は、ステンレス製のパネルにより形成されている。本体部2は、食器(被洗浄物)Dをセットしたラックを出し入れする開口部Kが前方に向かって開口している洗浄室2Aと、排水ポンプ52、貯湯タンク18、マイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)55等が設けられている機械室2Bと、に区画されている。本体部2の底面の四隅には、脚部3が取り付けられている。
洗浄室2Aは、開口部Kが設けられた前面(一側面)2Aa(図5参照)と、前面2Aaと対向する後面2Ab(図2参照)と、前面2Aaの上端部と後面2Abの上端部とを連結する上面2Ac(図5参照)と、前面2Aaと後面2Abとを連結する一対の側面(図示せず)と、を含んで画成されている。前面2Aaと上面2Acとの隅部2Ad(図5参照)は、所定のRを有する湾曲面とされている。
本体部2には、洗浄室2A内に食器Dを出し入れするためのドア4が取り付けられている。洗浄室2A内には、ラックレール2Cが設けられ、このラックレール2C上に、食器Dが並べられた食器ラック(図示せず)が載置される。本体部2の前面におけるドア4の上部には、ユーザが運転モード及び各種設定を入力するための操作パネル2Dが設けられている。
上側洗浄ノズル5及び上側濯ぎノズル6は、洗浄室2Aの上部に設けられている。上側洗浄ノズル5は、放射状に延びる3本のアームを含んでおり回転自在に配置されている。上側濯ぎノズル6は、2本のアームを含んでおり回転自在に配置されている。下側洗浄ノズル7及び下側濯ぎノズル8は、洗浄室2Aの下部に設けられている。下側洗浄ノズル7は、放射状に延びる3本のアームを含んでおり回転自在に配置されている。下側濯ぎノズル8は、2本のアームを含んでおり回転自在に配置されている。
食器ラックに並べられた食器Dには、洗浄工程において上側洗浄ノズル5及び下側洗浄ノズル7によって上下から洗浄水が噴射され、濯ぎ工程において上側濯ぎノズル6及び下側濯ぎノズル8によって上下から濯ぎ水が噴射される。
洗浄室2Aには、排気部61が接続されている。排気部61は、例えば、洗浄室2Aにおける側面上方に接続されている。洗浄室2Aでは、後述する濯ぎ工程等において水蒸気(湯気を含む)が発生する。排気部61には、当該水蒸気を含む空気(以後、単に「水蒸気」とも称す。)を排出する排気ファン(送風部)60が設けられている。排気ファン60は、マイコン55によって作動の制御がなされる。洗浄室2A内の水蒸気は、排気ファン60の吸引によって排気部61を介して第1排気管63内を押し上げられて、後述する熱交換器80及び第2排気管65(吹出部)に送り出される。
洗浄タンク9は、洗浄室2Aの下方に配置されており、洗浄水を貯留する。洗浄タンク9には、洗浄水の水位を検知するための水位検知スイッチ10が設けられている。水位検知スイッチ10は、洗浄タンク9内の水位が所定水位Hを超えている場合にONとなり、所定水位H以下の場合にOFFとなるスイッチである。
洗浄タンク9の側面には、洗浄水吸込管13を介して洗浄ポンプ14が接続されている。洗浄タンク9の洗浄水吸込管13が取り付けられた部分には、ポンプフィルタ12が設けられている。洗浄ポンプ14の吐出口には洗浄水吐出管15が接続されている。洗浄水吐出管15は、第1洗浄水吐出管16と第2洗浄水吐出管17とに分岐している。第1洗浄水吐出管16は、上側洗浄ノズル5に接続されている。第2洗浄水吐出管17は、下側洗浄ノズル7に接続されている。
洗浄タンク9の底部9Aには、排水吸込管9Bを介して排水管50が接続されている。排水管50には、洗浄タンク9から排水を排出する排水ポンプ52が設けられている。排水ポンプ52は、マイコン55によって作動の制御がなされる。洗浄タンク9に貯留された水は、排水ポンプ52によって排水管50を介して外部に排出される。なお、排水管50が排水吸込管9Bよりも下方に排水を排出する場合には、排水ポンプ52が設けられていなくてもよい。
図1に示されるように、熱交換器80は、洗浄室2A上方の本体部2における上部に配置されている。図3に示されるように、熱交換器80は、排気流路83と、給水流路(冷却部)85と、排気流路83及び給水流路85を収容する筐体81と、を有している。なお、図3では、説明の便宜のため、蓋部81A(図2参照)を外した状態を示している。熱交換器80は、排気流路83を流通する水蒸気と給水流路85を流れる水との間で熱交換を行う装置である。
排気流路83は、洗浄室2Aから排気される水蒸気が流通する流路である。排気流路83の一端83Bは、第1排気管63が接続されており、排気流路83の他端83Cは、第2排気管65が接続されている。また、排気流路83には、給水流路85における他端85Bから給水流路の一端85Aに沿って、排気流路83の一端83Bから排気流路83の他端83Cまでの流路を形成する仕切板83Aが設けられている。すなわち、排気流路83の一端83Bから流入する水蒸気は、給水流路85における他端85Bから給水流路の一端85Aまでの管路に沿って、排気流路83の他端83Cまで流れる。排気流路83を流れる水蒸気を含む空気は、その水蒸気の一部が結露して水となり、水蒸気の包含量が減少した空気となる。
第2排気管65は、流路方向に直交する断面形状が円形状である管路部材であり、その中空部には、水蒸気の包含量が減少した空気が流通する。図4及び図5に示されるように、第2排気管65は、その一部が洗浄室2Aの内部に配置されている。具体的には、第2排気管65は、例えば、洗浄室2Aの前方の上部に配置され、洗浄室2A(本体部2)の左右方向(幅方向)に沿って延在している。
洗浄室2A内の第2排気管65には、延在方向において所定の間隔をあけて孔(排気口)65Aが複数設けられている。孔65Aの数は、適宜設定されればよい。孔65Aは、第2排気管65において、本体部2の前方側の側部に設けられている。図5に示されるように、第2排気管65は、洗浄室2Aの隅部2Adに対向する位置に配置されている。水蒸気の包含量が減少した空気は、第2排気管65の孔65Aから、隅部2Adに向かって吹き出る。第2排気管65から排出された水蒸気の包含量が減少した空気は、洗浄室2Aの隅部2Adに吹き付けられて分散すると共に、隅部2Adの湾曲面及び前面2Aaに沿って下方に流れる。これにより、図4に示されるように、本体部2の開口部Kの上部から水蒸気の包含量が減少した空気が放出され、開口部Kにエアカーテンが形成される。第2排気管65から排出された水蒸気の包含量が減少した空気は、洗浄室2A及び食器Dを乾燥させ得る。
図6に示されるように、第2排気管65は、折返し部65Bを有している。折返し部65Bは、洗浄室2A内に位置している。折返し部65Bは、孔65Aの上流側に設けられており、下向きに凸となる略U字状に折り返されている。折返し部65Bの下部は、孔65Aが設けられている部分の下部よりも低い位置に設けられている。折返し部65Bの最下位置(最も低い部分)には、孔(排出口)65Cが設けられている。孔65Cは、水蒸気の包含量が減少した空気に水が含まれている場合に、その水を排出する。
図3に示されるように、給水流路85は、流路方向に直交する断面形状が円形状である管路部材であり、その中空部には、貯湯タンク18に供給する濯ぎ水が流通する。給水流路85は、排気流路83を流通する水蒸気を冷却させる冷却部としての機能を有している。給水流路85の例には、銅からなり耐腐食塗装がなれたフレキシブル管、ステンレス鋼からなるフレキシブル管、管の外周に設けられたフィンを有するフィンチューブ、及び管の外周にスパイラル状に巻き付けられたフィンを有するフィンチューブ等が含まれる。給水流路85の一端85Aは、後述する給水管21Aが接続されており、給水流路85の他端85Bは、後述する給水管21Dが接続されている。
熱交換器80の筐体81の底部81Bには、底部81Bを厚み方向に貫通する穴81Cが設けられている。穴81Cは、底部81Bの一隅部に形成されている。穴81Cは、本体部2の洗浄室2Aに連通している。具体的には、穴81Cは、本体部2の上部において角部に設けられた排水部(図示せず)に連通している。熱交換器80の底部81Bは、穴81Cが設けられている位置を最下位置として、図3において一点鎖線の矢印で示す方向に向かって下り勾配で傾斜している。これにより、熱交換器80内の水は、穴81Cに向かって流れ、穴81C及び排水部を介して洗浄室2A内に排出される。
図2に示されるように、貯湯タンク18は、食器Dを濯ぐ水が貯留されるタンクである。貯湯タンク18には、外部の給湯器(図示せず)から給水管21Aを介して水が供給される。給水管21Aには、ストレーナ19が設けられている。給水管21Aにおけるストレーナ19の下流側には、分岐部21Bが設けられている。分岐部21Bの一方は、ウォータバルブ20Aを介して貯湯タンク18に接続されている。ウォータバルブ20Aは、マイコン55によって制御されている。分岐部21Bの他方は、給水管21Cを介して前述した熱交換器80における給水流路85の一端85A(図3参照)に接続されている。
貯湯タンク18内には、食器Dを濯ぐ水を所定温度に維持するための濯ぎ水ヒータ22と、この濯ぎ水の温度を検知するための水温センサ23とが設置されている。貯湯タンク18には、濯ぎ水吸込管24を介して濯ぎポンプ25が接続されている。この濯ぎポンプ25の吐出口には濯ぎ水吐出管26が接続されている。濯ぎ水吐出管26は、第1濯ぎ水吐出管27と第2濯ぎ水吐出管28とに分岐している。第1濯ぎ水吐出管27は、上側濯ぎノズル6に接続されている。第2濯ぎ水吐出管28は、下側濯ぎノズル8に接続されている。
洗剤供給ポンプ32は、食器洗浄機1の外側、すなわち、本体部2の外側に配置されている。洗剤供給ポンプ32は、洗剤タンク33内に貯留された洗剤を洗浄室2Aに供給するためのベローズポンプである。洗剤供給ポンプ32は、洗浄室2Aの側壁に接続された洗剤吐出管34と接続され、信号線によりマイコン55に接続されている。洗剤供給ポンプ32は、マイコン55から出力される信号に応じて作動し、接続された洗剤吸込管35から洗剤タンク33内の洗剤を吸い込み、洗剤吐出管34へ所定量の洗剤を吐出する。この洗剤は、洗剤吐出管34の先端に設けられ、洗浄室2Aと洗剤吐出管34とを接続する洗剤吐出口36から洗浄室2A内に吐出される。洗浄室2A内に吐出された洗剤は、洗浄室2Aの下方の洗浄タンク9内に流れ込み洗浄水に混入される。
リンス剤供給ポンプ37は、食器洗浄機1の外側、すなわち、本体部2の外側に配置されている。リンス剤供給ポンプ37は、リンス剤タンク38内に貯留されたリンス剤を濯ぎ水路に供給するためのものである。リンス剤供給ポンプ37は、第1濯ぎ水吐出管27と連通するリンス剤吐出管39に接続され、信号線によりマイコン55に接続されている。リンス剤供給ポンプ37は、マイコン55から出力される信号に応じて作動し、接続されたリンス剤吸込管40からリンス剤タンク38内の洗剤を吸い込み、リンス剤吐出管39へリンス剤を吐出する。リンス剤は、リンス剤供給ポンプ37によってリンス剤吐出管39から濯ぎ水吐出管26内の濯ぎ水路へ吐出され、濯ぎ水に混入される。
マイコン55は、機械室2Bに配置されている。マイコン55は、食器洗浄機1における動作全般を制御する。マイコン55は、電装ボックス55Aに内蔵されている。マイコン55は、集積回路に実装されたコンピュータシステムあるいはプロセッサである。マイコン55は、食器洗浄機1における各種動作を制御する部分であり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read OnlyMemory)、RAM(Random Access Memory)等、相互に接続されている。
次に、上述した食器洗浄機1の動作について説明する。食器洗浄機1は、電源スイッチがONされると、貯湯タンク18内の水を濯ぎポンプ25によって洗浄室2Aへ噴射することにより、洗浄タンク9内へ水が供給される。これにより初期給湯が行われる。そして、初期給湯量に合った量の洗剤が洗浄タンク9内へ供給されて、洗浄タンク9内の洗浄水の洗剤濃度が所定濃度となる。
初期給湯後、ユーザが食器Dをラッキングしてドア4を閉めると、ドアスイッチ(図示せず)によってドア4が閉められたことが検知されると共に、運転開始信号がマイコン55へ入力される。運転開始信号がマイコン55へ入力されると、マイコン55は、洗浄ポンプを作動させ、食器Dの洗浄(洗浄工程)を開始させる。食器Dの洗浄は、洗浄タンク9内の洗浄水を洗浄室2A内の食器Dに向けて噴射することにより行われる。
洗浄工程が終了すると、マイコン55は、排水ポンプ52を作動させ、洗浄タンク9に貯留された洗浄水の排出(排水工程)を開始させる。本実施形態の食器洗浄機1では、洗浄ポンプ14が作動することにより、後述する濯ぎ工程によって洗浄室2Aに供給される濯ぎ水と同じ量の洗浄水が洗浄タンク9から排出される。
排水工程が終了すると、マイコン55は、濯ぎポンプ25を作動させ、食器Dの濯ぎ(濯ぎ工程)を開始させる。食器Dの濯ぎは、貯湯タンク18内の濯ぎ水を洗浄室2A内の食器Dに向けて噴射することにより行われる。
濯ぎポンプ25を始動することにより、貯湯タンク18内に貯留された濯ぎ水は、濯ぎ水吐出管26などを介して上側及び下側濯ぎノズル6,8に圧送されて、各濯ぎノズル6,8から食器Dに向けて噴射される。食器Dに噴射された濯ぎ水は、図示しないフィルタを介して洗浄タンク9内に回収されて洗浄水と混ざり合い、次回の洗浄工程における洗浄水として使用される。
上側及び下側濯ぎノズル6,8から食器Dに濯ぎ水が噴射されると、洗浄室2A内に水蒸気が発生する。本実施形態の食器洗浄機1では、濯ぎ工程が開始されると排気ファン60が作動を開始し、洗浄室2A内で発生した水蒸気が排気ファン60によって排出される(排気工程)。なお、排気ファン60の作動開始タイミングは、このタイミングに限定されず、上側及び下側洗浄ノズル5,7から水が噴射される洗浄工程から開始されてもよい。
排気ファン60によって洗浄室2Aから水蒸気が排出されると、水蒸気は、排気部61を介して第1排気管63内を押し上げられて、熱交換器80に送り出される。水蒸気は、熱交換器80の排気流路83を流通する。水蒸気が流通する排気流路83に、当該水蒸気と比較して冷たい水が給水流路85を流れると、排気流路83を流通する「水蒸気」と、給水流路85を流通する「水」との間で熱交換が行われる。
これにより、給水流路85の一端85Aから流入された水は、流入時よりも温度が高くなった状態で給水流路85の他端85Bから流出される。また、排気流路83を流れる水蒸気を含む空気は、水蒸気の包含量が減少した空気となって第2排気管65を介して洗浄室2Aに排出される。これにより、開口部Kに、エアカーテンが形成される。洗浄室2Aに排出された水蒸気の包含量が減少した空気は、当該空気に含まれる水蒸気及び洗浄室2A内の水蒸気を含む空気と一緒に排気ファン60によって洗浄室2Aから排出され、洗浄室2A及び熱交換器80において循環する。
なお、給水流路85の他端85Bに接続される給水管21D上には、ウォータバルブ20Bが設けられているので、ウォータバルブ20Bの開閉状態によっては給水流路85に水が滞留している場合がある。この場合には、排気流路83を流通する「水蒸気」と、給水流路85に滞留している「水」との間で熱交換が行われる。
排気ファン60の作動により洗浄室2A内の水蒸気の回収が所定の時間行われると、排気ファン60の作動が停止される。排気ファン60の作動が停止されると、熱交換器80の排気流路83における水蒸気の流通が停止する。これにより、第2排気管65から洗浄室2A内への水蒸気の包含量が減少した空気の排出が停止される。このとき、洗浄室2A内には、水蒸気(湯気)がほとんど存在していない。
また、本実施形態の食器洗浄機1では、積算運転回数(本実施形態における運転回数とは、食器Dの洗浄工程及び濯ぎ工程を1サイクルとしたときのサイクルの回数をいう。)が規定回数に到達すると、洗浄タンク9に貯留された排水を全て排出する機能(全排水機能)を備えている。当該全排水機能は、運転が繰り返し行われることにより次第に汚れていく洗浄タンク9内の洗浄水を清浄な洗浄水に置き換えることを目的として搭載されている。
次に、上記実施形態の食器洗浄機1の作用効果について説明する。上記実施形態の食器洗浄機1では、排気ファン60から送り出された空気が第2排気管65から隅部2Adに向かって吹き出る。隅部2Adに吹き付けられた空気は、湾曲面において分散すると共に湾曲面に沿って下方に流れ、前面2Aaに沿って開口部Kの上方から放出される。これにより、食器洗浄機1では、開口部Kにエアカーテンが形成される。このように、食器洗浄機1では、湾曲面である隅部2Adに空気を吹き付ける構成でエアカーテンを形成できる。したがって、食器洗浄機1では、複数の高価な機器を必要とせず、簡易な構成とすることができる。そのため、食器洗浄機1では、水蒸気の放出を抑制するエアカーテンを安価な構成で実現できる。
また、上記実施形態の食器洗浄機1では、洗浄室2A内の水蒸気が回収されているときに開口部Kにエアカーテンが形成されるため、水蒸気の回収が終了する前にドア4が開けられた場合であっても、エアカーテンにより、水蒸気が開口部Kから放出されることを抑制できる。したがって、食器洗浄機1では、水蒸気による火傷等を防止することができる。
また、上記実施形態の食器洗浄機1では、排気ファン60において、洗浄室2A内からの水蒸気の吸引と、第2排気管65への水蒸気の含有量が減少した空気の送り出しとを行う。したがって、構成の簡易化を図ることができる。また、空気に含まれる水蒸気は、給水流路85において冷却されて結露することで一部が水となる。そのため、空気は、水蒸気の包含量が減少した空気となる。隅部2Adには、その水蒸気の包含量が減少した空気が吹き付けられる。これにより、洗浄室2A及び食器Dを当該空気によって乾燥させることができる。したがって、洗浄室2A内においてカビや細菌が繁殖することを抑制できる。
また、上記実施形態の食器洗浄機1では、第2排気管65は、隅部2Adに対向する位置において洗浄室2Aの幅方向に沿って延在している。第2排気管65には、当該第2排気管65の延在方向において所定の間隔をあけて複数の孔65A設けられている。このような構成の食器洗浄機1では、隅部2Adに対して複数の孔65Aから水蒸気の包含量が減少した空気が吹き付けられる。そのため、洗浄室2Aの幅方向において、開口部Kに向かって流れる水蒸気の包含量が減少した空気に偏りが生じることを抑制できる。その結果、食器洗浄機1では、均一なエアカーテンを形成することができる。
また、上記実施形態の食器洗浄機1では、第2排気管65は、折返し部65Bを有している。折返し部65Bの最下位置には、孔65Cが設けられている。このような構成の食器洗浄機1では、熱交換器80から排出される水蒸気の包含量が減少した空気に水が含まれている場合であっても、折返し部65Bの孔65Cから水が排出される。したがって、第2排気管65の孔65Aからは水を含まない水蒸気の包含量が減少した空気が排出されるため、エアカーテンに水が含まれることを抑制できる。
また、上記実施形態の食器洗浄機1では、第2排気管65から排出される空気は、熱交換器80における熱交換よって水蒸気の包含量が減少した空気である。したがって、水蒸気の包含量が減少した空気が第2排気管65から洗浄室2A内に排出されることにより、洗浄室2A及び食器Dを乾燥させることができる。その結果、食器洗浄機1では、洗浄室2A内にカビや細菌が繁殖することを抑制できる。
以上、一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
<変形例1>
上記実施形態の食器洗浄機1では、隅部2Adに向かって水蒸気の包含量が減少した空気が吹き出る吹出部として、第2排気管65を用いる形態を一例に説明したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、図7に示されるように、隅部2Adに向かって水蒸気の包含量が減少した空気が吹き出る吹出部は、上面2Acの前端部が洗浄室2A側に切り起こされて形成されており、排気口Sを形成する切起し部2Aeと、排気口Sと熱交換器80Aの排気流路83とを連通させるカバー部80Bと、を有する形態であってもよい。この構成では、切起し部2Aeの角度を調整することにより、排気流路83を流通する水蒸気の包含量が減少した空気は、排気口Sを介して隅部2Adに向かって吹き出される。隅部2Adに吹き付けられた水蒸気の包含量が減少した空気は、湾曲面に沿って下方に流れ、前面2Aaに沿って開口部Kの上方から放出される。これにより開口部Kにエアカーテンが形成される。
<変形例2>
上記実施形態の食器洗浄機1では、第2排気管65に折返し部65Bを有する形態を一例に説明したが、本発明はこれに限定されない。折返し部65Bは、第2排気管65において必ずしも設けられていなくてもよい。また、第2排気管65が折返し部65Bを備える場合には、熱交換器80内の水を孔65Cから排出できるため、熱交換器80の底部81Bの穴81Cが設けられていなくてもよい。
<変形例3>
上記実施形態の食器洗浄機1では、吹出部に空気を送り出す送風部として排気部61に設けられた排気ファン60を用いる形態を一例に説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、送風部は、第2排気管65に設けられてもよい。また、排気ファン60に加えて、第2排気管65に空気を送り出す送風部を更に備えていてもよい。当該送風部は、洗浄室2A内の空気を導入してもよいし、洗浄室2A(食器洗浄機1)の外部から空気を導入してもよい。送風部が洗浄室2Aの外部から空気を導入する場合には、洗浄室2Aと外部とを連通する排気孔が設けられる。
<変形例4>
上記実施形態の食器洗浄機1では、隅部2Adに向かって空気が吹き出る吹出部として、熱交換器80に接続された第2排気管65を一例に説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、熱交換器80から排出された空気を外部に排出する場合には、熱交換器80とは独立する吹出部を備えていてもよい。この構成において、当該吹出部に空気を送り出す送風部は、洗浄室2A内の空気を導入してもよいし、洗浄室2A(食器洗浄機1)の外部から空気を導入してもよい。送風部が洗浄室2Aの外部から空気を導入する場合には、洗浄室2Aと外部とを連通する排気孔が設けられる。
<変形例5>
上記実施形態の食器洗浄機1では、熱交換器80を備える形態を一例に説明したが、本発明はこれに限定されない。熱交換器は設けられていなくてもよい。この場合、吹出部には、食器洗浄機が備える送風部(ファン等)から空気が送り出されてもよい。当該送風部は、洗浄室2A内の空気を導入してもよいし、洗浄室2A(食器洗浄機1)の外部から空気を導入してもよい。送風部が洗浄室2Aの外部から空気を導入する場合には、洗浄室2Aと外部とを連通する排気孔が設けられる。
<変形例6>
上記実施形態の食器洗浄機1では、第2排気管65において、延在方向に沿って複数の孔65Aが設けられている形態を一例に説明したが、本発明はこれに限定されない。第2排気管65から隅部2Adに水蒸気の包含量が減少した空気が排出される構成であれば、排気口の構造は如何なるものであってもよい。
<変形例7>
上記実施形態の食器洗浄機1では、排気部61が洗浄室2Aにおける側面上方に接続されている形態を一例に説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、排気部61は、洗浄室2Aにおける上面に接続されていてもよい。また、排気部61が第1排気管63に接続されており、第1排気管63を介して熱交換器80に水蒸気が送り出される形態を一例に説明したが、第1排気管63は設けられていなくてもよい。この場合、排気部61が熱交換器80に直接接続されていてもよい。
<変形例8>
上記実施形態の食器洗浄機1では、貯湯タンク18に供給される水を流通する給水管21C、給水管21D及び給水流路85のうち、給水流路85を熱交換器80の凝縮部として用いる形態を一例に説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、凝縮部は、他の水が流通する流路であってもよいし、電気的に冷却される装置であってもよい。
<変形例9>
上記実施形態の食器洗浄機1では、排気部61に排気ファン60が設けられている形態を一例に説明したが、本発明はこれに限定されない。排気ファン60は、第2排気管65に設けられていてもよい。
<その他の変形例>
上記実施形態及び上記変形例では、管路部材の中を給水が流通し、その周りを水蒸気が流通する構成の熱交換器80を例に挙げ説明したが、管路部材の中を水蒸気が流通し、その周りを給水が流通する構成の熱交換器であってもよい。
上記実施形態及び上記変形例では、洗浄室2Aの前面にドア4が設けられたアンダーカウンタ式の食器洗浄機を例に挙げて説明したが、本願発明は、食器Dを収容するためのラックを搬送しながら洗浄を行うコンベアタイプの食器洗浄機に適用することも可能である。
上記実施形態及び上記変形例では、熱交換器80が、本体部2の上方に配置されている例を挙げて説明したが、例えば、本体部2における機械室2Bに配置されてもよいし、食器洗浄機1の外側に配置されてもよい。また、貯湯タンク18は、本体部2における機械室2Bに配置されている例を挙げて説明したが、本体部2の外部に配置されていてもよい。すなわち、外付け用の貯湯タンク18が設けられる構成の食器洗浄機であってもよい。
上記実施形態及び上記変形例において熱交換器を備える場合には、外部の給湯器からの水を熱交換器80を経由して貯湯タンク18に供給する経路と、外部の給湯器からの水を直接貯湯タンク18に供給する経路とが形成されている構成を例に挙げて説明したが、熱交換器80を経由して貯湯タンク18に供給する経路のみが形成される構成としてもよい。
上記実施形態では洗浄室2Aから水蒸気を排出する手段として排気ファン60を例に挙げたが、洗浄室2Aから排気部61に水蒸気を送り出せる手段であれば、これに限定されない。
本発明は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態、上記変形例及びその他の変形例として記載の内容を適宜組み合わせてもよい。
1…食器洗浄機、2A…洗浄室、2Aa…前面(一側面)、2Ac…上面、2Ad…隅部、2Ae…切起し部(吹出部)、60…排気ファン(送風部)、65…第2排気管(吹出部)、65A…孔(排気口)、65B…折返し部、65C…孔(排出口)、80B…カバー部(吹出部)、85…給水流路(冷却部)。

Claims (4)

  1. 洗浄室に収容された被洗浄物を洗浄する洗浄機であって、
    前記洗浄室は、前記被洗浄物を出し入れする開口部を有する一側面と上面とを含んで形成されており、
    前記一側面と前記上面との隅部は、湾曲面であり、
    前記隅部に向かって空気が吹き出る吹出部と、
    前記吹出部に前記空気を送り出す送風部と、を備える、洗浄機。
  2. 前記送風部は、前記洗浄室内の水蒸気を含む空気を吸引して前記吹出部に送り出し、
    前記空気が送り出される流路上に前記空気を冷却する冷却部が設けられている、請求項1に記載の洗浄機。
  3. 前記吹出部は、管路部材であり、前記隅部に対向する位置において前記洗浄室の幅方向に沿って延在しており、前記空気が排出される排気口が当該延在方向において所定の間隔をあけて複数設けられている、請求項1又は2に記載の洗浄機。
  4. 前記吹出部は、前記排気口が設けられている部分よりも上流側で、且つ前記排気口が設けられている部分よりも下方に凸となる略U字状に折り返される折返し部を有し、
    前記折返し部の最下位置に排出口が設けられている、請求項3に記載の洗浄機。
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