JP2016214234A - 家畜用乳頭パック材料及び乳用家畜の乳房炎予防方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)ミルカーの点検整備を含めた搾乳施設等の衛生対策。
(2)乳頭の消毒。
(3)臨床型乳房炎の治療。
(4)乾乳期治療(dry cow therapy,DCT)。
(5)問題牛の淘汰(以上、非特許文献1,2,3)。
「ラテックス」は本来、天然ゴムの樹から採取される乳白色の水系エマルジョンにつけられた名称で、通常はラテックスと言えば天然ゴムラテックスを指す(狭義のラテックス)。然しながら、合成ゴムや合成樹脂などのゴム系高分子を分散質とし、種々の有機溶媒又は無機物の水溶液を分散媒としたコロイドゾルもラテックスと呼称されている(広義のラテックス)。乳化重合法を用いて製造した合成ゴムの水分散液を合成ゴムラテックスと呼称して、天然ゴムラテックスと区別することもあり、またゴム以外の樹脂のエマルジョンを樹脂ラテックスと呼称し、ゴムラテックスと区別することもある。然しながら、近年、天然ゴムラテックス、合成ゴムラテックス及び樹脂ラテックスの全てを包有する用語として「(高分子)ラテックス」という用語が使用されている。従って、本発明でも、上記ラテックスの全て(天然ゴムラテックス、合成ゴムラテック及び樹脂ラテックスの全て)を包含するものとして、「ラテックス」なる文言を使用する(室井宗一:高分子ラテックスの化学、高分子刊行会(1976)参照)。
本発明の特徴の一つは、ラテックスを含有する乳頭パック材料に特定量の界面活性剤を配合した点にある。界面活性剤を配合することで、分散媒中のラテックス粒子を安定化させるだけでなく、油膜被覆乳頭へのなじみを良くし、乳頭へのパック材の塗布性を良くする効果を有する。
本発明の乳頭パック材料には、以上に説明した主成分としての各成分以外にも、必要に応じて各種の添加剤を配合することができる。添加剤としては、例えば、(C)凝集剤、殺菌消毒剤、充填材、増粘剤、着色料、香料、防腐剤等が挙げられる。
ラテックス粒子を構成するポリマー微粒子の表面には、例えば乳化剤分子の親水基(スルホン酸基、水酸基など)が結合して負電荷を帯びている。凝集剤は、ラテックス粒子を構成するポリマー微粒子の表面の電荷を中和し、結果としてポリマー微粒子の集合体であるラテックス粒子を凝集させる役割を有する。
低分子無機系凝集剤は、多種多様な金属塩が例示される。凝集剤の中でも金属塩は、特に、このような負電荷を帯びるラテックス粒子の凝集を効果的に生じさせる。本発明において凝集剤として作用する金属塩は、広義には、酸由来の陰イオンと塩基由来の陽イオンがイオン結合した化合物と定義し、酸と塩基の中和反応、酸と塩基性酸化物との反応、酸と金属単体との反応、塩基と酸性酸化物との反応、塩基と非金属の単体との反応、酸性酸化物と塩基性酸化物との反応、非金属単体と金属との反応によって生成され、ラテックスの分散媒中で電離して金属イオンを生じうる化合物である。金属塩の種類は、上記作用を有するものである限り特に制限されることなく、既に公知のもの全てが使用できる。そのような金属塩として、例えば、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化鉄、塩化スズ、塩化アルミニウム、塩化チタン、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウム、硫酸鉄、硫酸ジルコニウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化スズ、水酸化アルミニウム、水酸化鉄、水酸化ジルコニウム、水酸化スズ、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸亜鉛、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、乳酸カルシウム、乳酸亜鉛、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、フッ化チタン酸カリウムなどの金属塩が挙げられる。これらは2種以上の混合物であっても良い。これらの中でも瞬時にラテックス粒子を凝集させるため二価の金属塩が好ましく、その中でもカルシウム塩、マグネシウム塩がより好ましい。
高分子無機系凝集剤としては、ポリ塩化アルミニウム([Al2(OH)nCl6-n]m)、ポリ硫酸アルミニウム([Al2(OH)n(SO4)3-n/2]m)、ポリ塩化鉄(III)([Fe2(OH)nCl6-n]m)、ポリ硫酸鉄(III)([Fe2(OH)n(SO4)3-n/2]m)等が例示される。
本発明で凝集剤として使用される高分子有機系凝集剤としては、[ノニオン系]として、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、尿素―ホルマリン樹脂等が例示され、[アニオン系]として、ポリアクリル酸ナトリウム(アクリルアミド−アクリル酸ナトリウム共重合物)、ポリアクリルアミド部分加水分解物、スルホメチル化ポリアクリルアミド、ポリアミノアルキル(メタ)アクリレート、ハロゲン化ポリビニルピリジウム、ハロゲン化ポリジアリルアンモニウム脂等が例示され、[カチオン系]として、ポリアミノメチルアクリルアミド、ポリビニルイミダゾリン、キトサン、エポキシアミン系等が例示される。これらは、数万〜数百万の分子量を有し、分子量が大きいほど電荷が大きくなる。
高分子ラテックスを構成するポリマー微粒子を凝集させる凝集剤としての酸は、その種類は特段に限定されないが、安全性の面などからクエン酸、乳酸、酢酸、リンゴ酸、フマル酸、マレイン酸、酒石酸、グルコン酸、コハク酸、プロピオン酸、酪酸等が好ましい。これらは、金属との塩でも良く、また2種以上の混合物であっても良い。
本発明において、(C)凝集剤を用いる場合、少なくとも(A)ラテックス、(B)界面活性剤、(C)凝集剤を含む組成物に乳頭を浸漬させてパックを形成させることが出来るが、操作時間に余裕を持たせるために、i)少なくとも(A)ラテックス、(B)界面活性剤を含む基剤とii)少なくとも(C)凝集剤を含有する硬化剤の2つに分けて保存する形態が好ましい。
乳頭皮膚上や乳頭口付近に起こる肌荒れやビランを改善するために、パック材に保湿成分、化粧成分、薬用成分を添加しても良い。保湿成分の例としては、ヒアルロン酸ナトリウム、グリセリン、ラノリン、ソルビトール等を好ましい例として挙げることができる。化粧成分としては、ヒマシ油、ヤシ脂肪酸カリウム等を好ましい例として挙げることができる。薬用成分としては、アロエベラ葉エキス、ユーカリ油等を好ましい例として挙げることができる。
(1)家畜用乳頭パック材料の調製方法
家畜用乳頭パック材料(基剤と硬化剤に分けて保存する場合は、基剤と硬化剤各々)の調製方法は、特に制限されるものではないが、公知の攪拌混合機を用いて調製することが出来る。ここで、攪拌混合機としては、例えばボールミルのような回転容器型混合混錬機、リボンミキサー、コニーダー、インターナルミキサー、スクリューニーダー、ヘンシェルミキサー、万能ミキサー、レーディゲミキサー、バタフライミキサー、羽根攪拌装置などの水平軸または垂直軸を有する固定容器型の混合混錬機を利用することが出来る。なお、硬化剤調製に関して、水及び/又は水溶性溶媒を用いる場合、(C)凝集剤が(D)水及び/又は水溶性溶媒に対して相対的に溶解性の高い場合は、溶解対象となる成分や、この成分が溶解した溶液に強いせん断力が加わらない攪拌装置を利用することもできる。このような攪拌装置としては、各種攪拌翼を備えた可搬型攪拌機、同堅型攪拌機、同側面攪拌機、管路攪拌機、羽根攪拌装置などを用いることが出来る。
本発明のパックは、少なくとも(A)ラテックス、(B)界面活性剤を含む乳頭パック材料に乳頭を付着させることにより生成する。基剤と硬化剤に分けて保存している場合は、一方を乳頭に付着させた後、他方を乳頭に付着させてパックを形成させることになるが、脂ぎった乳頭においても均一なパックを形成させるために基剤を乳頭に付着させた後、硬化剤を乳頭に付着させるのが好ましい。
本発明の家畜用乳頭パック材料は、上記(2)のようにして、乳用家畜の乳頭にパックが形成される。乳用家畜用パックは、乳用家畜の乳頭の保護に用いることができる。具体的には、伝染性乳房炎からの保護、環境性乳房炎からの保護、汚れその他の外的環境因子からの保護のために用いることができる。なお、乳用家畜とは、特に搾乳用家畜であり、例えば乳牛、山羊、その他搾乳が行われる家畜である。
(A)ラテックス
表中では「ラテックス成分」と表記する。
天然ゴムラテックス(NR):固形分濃度50質量%、粘度50mPa・s、最低造膜温度10℃。
イソプレンゴムラテックス(IR) 固形分50質量%、粘度50mPa・s、最低造膜温度10℃。
ウレタンゴムラテックス(UR) 固形分50質量%、粘度50mPa・s、最低造膜温度10℃。
ブタジエンゴムラテックス(BR) 固形分50質量%、粘度50mPa・s、最低造膜温度10℃。
ニトリルゴムラテックス(NIR) 固形分50質量%、粘度50mPa・s、最低造膜温度10℃。
クロロプレンゴムラテックス(CR) 固形分50質量%、粘度100mPa・s、最低造膜温度10℃。
酢酸ビニルゴムラテックス(VA) 固形分50質量%、粘度50mPa・s、最低造膜温度10℃。
上記すべてラテックスの分散溶媒は水である。
ラウリル酸アンモニウム(LAA)。
ラウリル酸ナトリウム(LS)。
ラウリル硫酸ナトリウム(LSS)。
ドデカンスルホン酸ナトリウム(SDS)。
テトラプロピルアンモニウムクロリド(PAC)。
金属塩をMXと称する。
乳酸:LA。
塩化カルシウム:CC。
溶媒
水:WA。
エタノール:ET。
Alg−K:アルギン酸カリウム(20℃ 1%水溶液粘度 300mPa・sec)。
Alg−Na:アルギン酸ナトリウム(20℃ 1%水溶液粘度 300mPa・sec)。
硫酸カルシウム:硫酸カルシウム二水和物。
a:ポリウレタンゴムのテトラヒドロフラン溶液、固形分濃度12質量%、粘度10mPa・s、最低造膜温度10℃。
b:酢酸ビニルゴムのキシレン溶液、固形分濃度12質量%、粘度10mPa・s、最低造膜温度10℃。
c:ブチルゴムのトルエン溶液、固形分濃度9質量%、粘度10mPa・s、最低造膜温度10℃。
d:ブタジエンゴムのトルエン溶液、固形分濃度9質量%、粘度10mPa・s、最低造膜温度10℃。
(1)「油脂被膜乳頭への密着性」の評価方法
乳牛の乳頭の形状(内径3cmφ、長さ4cm)をした型の中に、歯科用シリコーン印象材(トクヤマデンタル社製 「ソフリライナータフ スーパーソフト」)を入れ、印象材が硬化後、型から取り出し、疑似乳頭を作製した。
○:疑似乳頭との密着性も良好で、脱落も生じていない状態。
△:疑似乳頭との密着性が損なわれているものの、脱落までには至っていない状態(乳頭パックが下方に移動している)。
×:乳頭パックが疑似乳頭から脱落した状態。
乳牛の乳頭の形状(内径3cmφ、長さ4cm)をした型の中に、歯科用シリコーン印象材(トクヤマデンタル社製 「ソフリライナータフ スーパーソフト」)を入れ、印象材が硬化後、型から取り出し、疑似乳頭を作製した。
○:疑似乳頭との密着性も良好で、脱落も生じていない状態。
△:疑似乳頭との密着性が損なわれているものの、脱落までには至っていない状態(乳頭パックが下方に移動している)。
×:乳頭パックが疑似乳頭から脱落した状態。
(1)で市販の牛乳を付着させた疑似乳頭にそれぞれ乳頭パック材料(実施例1〜実施例15、比較例1〜比較例3)、乳頭パック材料を構成する基剤(実施例16〜実施例21、比較例4〜比較例9)、乳頭パック組成物調製用高分子化合物の有機溶媒溶液(比較例10〜比較例13)、ペースト(比較例14及び比較例15)を付着させた際に、塗布性を目視により以下の基準により評価した。
3:均一に塗布出来ている状態。
2:ややムラがあるが概ね均一に塗布出来ている状態。
1:ムラが大きいが、全面に塗布出来ている状態。
0:ムラが非常に大きく、塗布出来ていない部分がある状態。
実際の乳用牛の乳頭に乳頭パック材料を付着させた。試験に用いる乳牛は、乳頭が乳汁や乳頭皮膚上の油脂により脂ぎった状態であるものを選択した。なお、乳牛にパックを装着したのは搾乳作業後すぐである。乳用牛2頭分(1頭あたり乳頭が4つあるので計8乳頭)に乳頭パック材料を付着させた。
○:装着した8乳頭中6乳頭以上パック残留
△:装着した8乳頭中4〜5乳頭パック残留
×:装着した8乳頭中パック残留は3乳頭以下
(5)「耐久性」の評価方法
乳牛の乳頭の形状(内径3cmφ、長さ4cm)をした型の中に、歯科用シリコーン印象材(トクヤマデンタル社製 「ソフリライナータフ スーパーソフト」)を入れ、印象材が硬化後、型から取り出し、疑似乳頭を作製した。
耐久性 評価基準:
○:パックの破損や浮き上がりは認められない。
△:パックが一部破損しているものの、乳頭口付近は被覆されている。
×:全体が破損、あるいは剥離している。
パックが残留している乳頭からパックを内部に汚れが付かないように慎重に剥がした。パックをしていた乳頭口部分約1cm2を綿棒(Promedia ST−25、エルメックス社製)によりふき取り、10mLの生理食塩水に綿棒を浸漬させた。その内の1mLを培地(好気性金用培地、6400AC、3M社製)に滴下し、37℃で48時間培養した。培養後、培地中のコロニー数をカウントし、1個の細菌が1個のコロニーを形成すると仮定し、コロニー数から上記10mLの生理食塩水中の細菌数を算出した(コロニー数×10=細菌数)。求めた細菌数を以下の基準に従い評価した。一般的には、1000個/cm2未満であれば清潔に保たれていると判断できる。
なお、外部の細菌数(土の中にいる細菌数)はばらつきがあるものの概ね10000個/cm2以上である。
○1000個/cm2未満:細菌数が少なく、パック内部が清潔に保たれている。
△1000個/cm2以上10000個/cm2未満:細菌数はやや多めだが、外部の細菌数よりは少ない。
×10000個/cm2以上:細菌数が多くなっており、パックによる細菌数低減効果が確認できない。
上記の(4)においてパック装着12時間後にパックを取り外した際に、そのパックが容易に外すことが出来るか評価した。
○:1回できれいにパックを剥がすことが出来る。
△:1回ではパックを剥がせないが、2〜3回で剥がすことが出来る。
×:2〜3回ふき取ってもパックを剥がすことが出来ない。パックが断片的になっている。
ラテックス200gに界面活性剤0.4gを添加し、羽根攪拌装置で30分間攪拌混合を行い、乳頭パック材料を調製した。乳頭パック材料の各構成成分の種類や量(質量部)を表1に示した。市販の牛乳(乳脂肪分3.6%)及び乳頭パック材料をそれぞれ20g容器に量りとった。乳頭パック材料を用いて、パックを生成させ「油脂被膜乳頭への密着性」、「密着性」、「油脂被膜乳頭への塗布性」、「油脂被膜乳頭における維持性」、「耐久性」、「細菌試験」及び「パック外し易さ」の評価を行った。表1に各成分の配合量等を示した。
乳頭パック材料の組成を表1〜表2に示すものにした以外は、実施例1と同様にしてパックを生成させ、「油脂被膜乳頭への密着性」、「密着性」、「油脂被膜乳頭への塗布性」、「油脂被膜乳頭における維持性」、「耐久性」、「細菌試験」及び「パック外し易さ」の評価を行った。
ラテックス200gに界面活性剤0.4gを添加し、羽根攪拌装置で30分間攪拌混合を行い、基剤を調製した。また、乳酸を100g量りとり硬化剤とした。得られた乳頭パック材料の各構成成分の種類や量(質量部)を表2に示した。市販の牛乳(乳脂肪分3.6%)、基剤、硬化剤をそれぞれ20g容器に量り取った。基剤及び硬化剤を用いて、パックを生成させ「油脂被膜乳頭への密着性」、「密着性」、「油脂被膜乳頭への塗布性」、「油脂被膜乳頭における維持性」、「耐久性」、「細菌試験」及び「パック外し易さ」の評価を行った。
基剤、硬化剤の組成を表2に示すものにした以外は、実施例14と同様にしてパックを生成させ、「油脂被膜乳頭への密着性」、「密着性」、「油脂被膜乳頭への塗布性」、「油脂被膜乳頭における維持性」、「耐久性」、「細菌試験」及び「パック外し易さ」の評価を行った。
ラテックス200gに界面活性剤0.4gを添加し、羽根攪拌装置で30分間攪拌混合を行い、基剤を調製した。また、水100gに乳酸20gを添加し、羽根攪拌装置で60分間攪拌混合を行い、硬化剤を調製した。得られた乳頭パック材料の各構成成分の種類や量(質量部)を表2に示した。市販の牛乳(乳脂肪分3.6%)、基剤、硬化剤をそれぞれ20g容器に量り取った。基剤及び硬化剤を用いて、パックを生成させ「油脂被膜乳頭への密着性」、「密着性」、「油脂被膜乳頭への塗布性」、「油脂被膜乳頭における維持性」、「耐久性」、「細菌試験」及び「パック外し易さ」の評価を行った。
基剤及び硬化剤の組成を表2に示すものにした以外は、実施例16と同様にしてパックを生成させ、「油脂被膜乳頭への密着性」、「密着性」、「油脂被膜乳頭への塗布性」、「油脂被膜乳頭における維持性」、「耐久性」、「細菌試験」及び「パック外し易さ」の評価を行った。
ラテックスをそのまま乳頭パック材料として用いた。市販の牛乳(乳脂肪分3.6%)及び乳頭パック材料をそれぞれ20g容器に量りとった。乳頭パック材料を用いて、パックを生成させ「油脂被膜乳頭への密着性」、「密着性」、「油脂被膜乳頭への塗布性」、「油脂被膜乳頭における維持性」、「耐久性」、「細菌試験」及び「パック外し易さ」の評価を行った。
ラテックス100gに界面活性剤0.02gを添加し、羽根攪拌装置で30分間攪拌混合を行い、乳頭パック材料を調製した。乳頭パック材料の各構成成分の種類や量(質量部)を表3に示した。市販の牛乳(乳脂肪分3.6%)及び乳頭パック材料をそれぞれ20g容器に量りとった。乳頭パック材料を用いて、パックを生成させ「油脂被膜乳頭への密着性」、「密着性」、「油脂被膜乳頭への塗布性」、「油脂被膜乳頭における維持性」、「耐久性」、「細菌試験」及び「パック外し易さ」の評価を行った。
乳頭パック材料の組成を表3に示すものにした以外は、比較例2と同様にしてパックを生成させ、「油脂被膜乳頭への密着性」、「密着性」、「油脂被膜乳頭への塗布性」、「油脂被膜乳頭における維持性」、「耐久性」、「細菌試験」及び「パック外し易さ」の評価を行った。
ラテックスをそのまま基剤として用いた。乳酸100gを量りとりそのまま硬化剤として用いた。市販の牛乳(乳脂肪分3.6%)、基剤、硬化剤をそれぞれ20g容器に量り取った。基剤及び硬化剤を用いて、パックを生成させ「油脂被膜乳頭への密着性」、「密着性」、「油脂被膜乳頭への塗布性」、「油脂被膜乳頭における維持性」、「耐久性」、「細菌試験」及び「パック外し易さ」の評価を行った。
基剤及び硬化剤の組成を表3に示すものにした以外は、比較例4と同様にしてパックを生成させ、「油脂被膜乳頭への密着性」、「密着性」、「油脂被膜乳頭への塗布性」、「油脂被膜乳頭における維持性」、「耐久性」、「細菌試験」及び「パック外し易さ」の評価を行った。
ラテックス100gをそのまま基剤として用いた。また、水100gに乳酸20gを添加し、羽根攪拌装置で60分間攪拌混合を行い、硬化剤を調製した。乳頭パック材料の各構成成分の種類や量(質量部)を表3に示した。市販の牛乳(乳脂肪分3.6%)、基剤、硬化剤をそれぞれ20g容器に量り取った。基剤及び硬化剤を用いて、パックを生成させ「油脂被膜乳頭への密着性」、「密着性」、「油脂被膜乳頭への塗布性」、「油脂被膜乳頭における維持性」、「耐久性」、「細菌試験」及び「パック外し易さ」の評価を行った。
基剤及び硬化剤の組成を表3に示すものにした以外は、比較例6と同様にしてパックを生成させ、「油脂被膜乳頭への密着性」、「密着性」、「油脂被膜乳頭への塗布性」、「油脂被膜乳頭における維持性」、「耐久性」、「細菌試験」及び「パック外し易さ」の評価を行った。
ポリウレタンゴム12g、テトラヒドロフラン88gをそれぞれ秤量し、羽根攪拌装置で30分間攪拌混合を行い、乳頭パック材料を調製した。乳頭パック材料の各構成成分の種類や量(質量部)を表4に示した。市販の牛乳(乳脂肪分3.6%)及び乳頭パック材料をそれぞれ20g容器に量りとった。乳頭パック材料を用いて、パックを生成させ「油脂被膜乳頭への密着性」、「密着性」、「油脂被膜乳頭への塗布性」、「油脂被膜乳頭における維持性」、「耐久性」、「細菌試験」及び「パック外し易さ」の評価を行った。
乳頭パック材料の組成を表4に示すものにした以外は、比較例10と同様にしてパックを生成させ「油脂被膜乳頭への密着性」、「密着性」、「油脂被膜乳頭への塗布性」、「油脂被膜乳頭における維持性」、「耐久性」、「細菌試験」及び「パック外し易さ」の評価を行った。
アルギン酸ナトリウム20.0g、硫酸カルシウム20.0gをそれぞれ小型ミキサー(イワタニ社製 フードミキサー)に投入し5分間撹拌し、均一な粉成分を得た。また液成分として蒸留水600gを用意した。必要に応じ、市販の牛乳(乳脂肪分3.6%)を20g容器に量り取って用いた。粉成分及び液成分を用いてパックを生成させ、「油脂被膜乳頭への密着性」、「密着性」、「油脂被膜乳頭への塗布性」、「油脂被膜乳頭における維持性」、「耐久性」、「細菌試験」及び「パック外し易さ」の評価を行った。
粉成分の組成を表5に示すものにした以外は、比較例14と同様にしてパックを生成させ、「油脂被膜乳頭への密着性」、「密着性」、「油脂被膜乳頭への塗布性」、「油脂被膜乳頭における維持性」、「耐久性」、「細菌試験」及び「パック外し易さ」の評価を行った。
Claims (11)
- 家畜の乳頭に密着させるパックを形成するための材料であって、(A)ラテックスと(B)界面活性剤を含み、かつ(B)界面活性剤の含有量が0.05質量%以上10質量%以下であることを特徴とする家畜用乳頭パック材料。
- 前記(A)ラテックスが、ゴム系高分子またはその誘導体の水分散液である請求項1に記載の家畜用乳頭パック材料。
- 前記(A)ラテックスが、天然ゴム、イソプレンゴム、ウレタンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、酢酸ビニルゴムから選択されるゴム系高分子またはその誘導体の水分散液である請求項1または2に記載の家畜用乳頭パック材料。
- 前記(B)界面活性剤がアニオン系界面活性剤である請求項1〜3のいずれか一項に記載の家畜用乳頭パック材料。
- 更に、(C)低分子無機系凝集剤、高分子無機系凝集剤、高分子有機系凝集剤、酸、及びそれらの混合物から成る群から選択された凝集剤を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の家畜用乳頭パック材料。
- 保存形態が、i)(A)ラテックスと(B)界面活性剤とを含む基剤、ii)(C)低分子無機系凝集剤、高分子無機系凝集剤、高分子有機系凝集剤、酸、及びそれらの混合物から成る群から選択された凝集剤を含有する硬化剤からなる形態である請求項5記載の家畜用乳頭パック材料。
- 前記(C)凝集剤が、カルシウム塩またはマグネシウム塩から選ばれる少なくとも1種の多価金属化合物であることを特徴とする請求項5または6に記載の家畜用乳頭パック材料。
- 前記(C)凝集剤が、クエン酸、乳酸、酢酸、リンゴ酸、フマル酸、マレイン酸、酒石酸、グルコン酸、コハク酸、プロピオン酸から選ばれる少なくとも1種の酸であることを特徴とする請求項5または6に記載の家畜用乳頭パック材料。
- 前記ii)硬化剤が更に、(D)水及び/又は水溶性溶媒を含むことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の家畜用乳頭パック材料。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の家畜用乳頭パック材料を用い、乳頭に密着させるパックを生成させることを特徴とする乳用家畜の乳房炎予防方法。
- 請求項6に記載の家畜用乳頭パック材料を用い、i)(A)ラテックスと(B)界面活性剤とを含む基剤、及びii)(C)凝集剤を含有する硬化剤の一方を乳用家畜の乳頭に付着させ、ついで他方を付着させることにより乳頭に密着させるパックを生成させることを特徴とする乳用家畜の乳房炎予防方法。
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