JP2016213795A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 OB画素を増やすことなく、精度良く横縞状ノイズを補正する。【解決手段】 水平方向及び垂直方向に配列された複数の画素複数の画素からの水平方向に隣接する同色の色成分を有する信号を混合し、被写体像を撮像して得られた前記複数の画素の撮像信号に対し水平方向の画素数を1/mに低画素化して読み出し、m画素中n画素を混合する際に、混合に使用されない画素からノイズ信号を読み出し、同一の水平走査期間内に読み出された複数の前記ノイズ信号を演算して前記ノイズ信号と同一の水平走査期間内に読み出された前記撮像信号の補正を行う。【選択図】 図6
Description
本発明は、撮像装置に関する。
近年、デジタル一眼レフカメラやビデオカメラに、CMOS撮像素子が多く使用されている。また、撮像素子の画素数が多画素化され、最近では、1000万画素を超える撮像素子が多くなってきている。このような多画素化により画素サイズは縮小傾向にあり、1画素で蓄積できる電荷が少なくなる。
一方、撮像の高速化、高ISO化が求められており、高ISO化に対応するためには、得られた撮像信号に対してより大きなゲインをかける必要がある。ゲインを大きくすると光信号成分だけではなく、回路等で発生するノイズ成分も増幅されてしまうため、高ISOの画像は低ISOの画像よりもノイズが大きくなる。
ノイズには、行または列ごとに一様のレベル差となって出力画像に現れるパターンノイズがある。例えば、撮像素子に供給する各種基準電源やグラウンド(GND)が共通であり、選択行の読み出し動作中にこれらの電源やGNDの電位が変動すると、その際に読み出されていた画素の出力信号には、ほぼ一様のレベル差が生じる。
通常、撮像素子の信号読み出しは画面左上から1行ずつ左から右へと読み出される。電源やGNDの電位変動によって発生したレベル差は、ほぼ行ごとのレベル差となって現れる。このような水平方向に一様なパターンノイズを、本出願では横縞ノイズと呼ぶ。なお、電源やGNDの変動がランダムであれば、横縞ノイズもランダムになる。
このようなランダムな横縞ノイズを補正する手法として、撮像素子の遮光されたオプティカルブラック(OB)画素の出力信号のライン平均値を算出し、その行の有効画素の画素信号からOB画素のライン平均値を減算する方法がある(特許文献1)。
しかし、OB画素の画素信号のライン平均値を減算する方法において、ランダムノイズが多い画像中においては、横縞ノイズを補正するための補正値を算出するのが困難である。また、横縞ノイズを精度良く補正するために、CMOS撮像素子のレイアウトとしてOB画素を数百列も割り当てるのは現実的とはいえない。
本発明は、OB画素を増やすことなく、精度良く横縞ノイズを補正することのできる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明は、複数の画素が行列状に配置された画素領域と、前記画素領域から信号を読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段により前記画素領域の有効画素領域における行方向において隣接する複数の画素から読み出した信号を混合する混合手段と、前記読み出し手段により前記有効画素領域における前記行方向において隣接するm画素(mは任意の自然数)のうちのn画素から撮像信号を読み出し、n画素(nは任意の自然数であり、m>n)から読み出された撮像信号を前記混合手段により混合する場合に、前記撮像信号が読み出されない画素列からノイズ信号を読み出すように制御する制御手段と、前記ノイズ信号に基づいて、前記ノイズ信号と同一行から読み出され前記混合手段により混合された撮像信号を補正する補正手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、精度良く横縞ノイズを補正することができる。
以下に、本発明を実施するための実施例を詳しく説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の代表的な実施例を示す撮像装置100のブロック図である。
図1は、本発明の代表的な実施例を示す撮像装置100のブロック図である。
図1において、撮影レンズ101を通過した被写体からの像光は、絞り102を介して撮影レンズ101の焦点位置近傍にある撮像素子103上に結像する。撮像素子103は例えばCMOS撮像素子であり、撮影レンズ101により結像された被写体像を撮像して画像として取り込む。
アナログ信号処理回路(AFE)104は、撮像素子103から出力される画像信号に対して相関二重サンプリング処理、信号増幅、基準レベル調整、A/D変換処理等を行う。デジタル信号処理回路(DFE)105は、AFE104から出力される画像信号に対して基準レベル調整等のデジタル画像処理を行う。
画像処理回路106は、DFE105から出力された画像信号に対して、後述するA像、B像の相関演算や焦点検出、また所定の画像処理や欠陥補正等を施す。メモリ回路107は、画像処理回路106から出力された画像信号等を記録保持する不揮発性メモリである。記録回路108は、メモリカード等の記録媒体であり、メモリ回路107と同様に画像処理回路106から出力された画像信号等を記録保持する。
制御回路109は、撮像素子103や画像処理回路106等の撮像装置全体を統括的に駆動制御する。操作回路110は、撮像装置100に備え付けられた操作部材からの信号を受け付け、制御回路109に対してユーザーの命令を反映する。表示回路111は、撮影された画像やライブビュー画像、各種設定画面等を表示する。
次に、撮像素子103の構成を図2及び図3を用いて説明する。図2は、本発明の実施例における撮像素子103の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように撮像素子103の画素領域には、複数の画素200が行列状に配置されている。なお、図2では説明を簡略にするために画素200を8行8列の計64個として図示するが、実際には数百万、数千万の画素200が配置されている。各画素にはそれぞれ赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタが設けられ、画素200はベイヤー配列に従って配列されている。
図2において、画素200の各々に記載されている文字及び数字は、設けられるカラーフィルタの色と画素アドレスを示している。例えばG01は、0行1列目のG画素である。画素領域の各列には、列信号線201が設けられている。列信号線201には、垂直走査回路208の駆動制御により各列の各画素200からノイズ信号と画素信号が読み出される。電流源202は、各列信号線201に接続される。
列信号線201には列回路203が接続され、各列信号線201に読み出されたノイズ信号と画素信号が入力される。列回路203に読み出されたノイズ信号と画素信号は、スイッチ204、205を介して差動増幅器206に入力される。差動増幅器206は、画素信号とノイズ信号の差分を出力する。
列回路203は画素領域の上下に配置されており、奇数列の列信号線201がチャンネル1(CH1)の列回路203に接続され、偶数列の列信号線201がチャンネル2(CH2)の列回路203に接続されている。水平走査回路207は、トランジスタ204、205のオン/オフを制御する。
垂直走査回路208は、各行ごとに接続される制御信号線209を介して各行の画素200を選択的に駆動することで、選択した行に配置されている画素200から信号を読み出す。なお、図2では0行目の制御信号線209のみ記載しているが、実際には各行に配置されている。
ここで、本実施形の撮像装置100は、静止画と動画の両方を記録する機能を備えている。静止画を記録する場合には、撮像素子103の全画素から撮像信号を読み出すことで高解像度の画像を得ることができる。また、動画では、必要な画素数が静止画とは異なる。例えば、Full HDと呼ばれるHDフォーマットの動画解像度は、水平1920画素×垂直1080画素であり、約200万画素である。すなわち、1000万画素を超える画素数の撮像素子を用いて動画記録を行うためには、撮像素子から出力される画素信号を低画素化する必要がある。
低画素化の方法として、本実施例では、所定の周期で画素信号を混合する混合処理を実行する。一般的に、所定の周期で画素を読み飛ばす画素間引き処理ではモアレが発生するため、画素混合処理の方が画質的に優れている。図3は、実施例1における撮像素子103の画素回路及び列回路の一例を示す図である。図3では、動画駆動における低画素化の際に画素信号を混合する3行3列の同色9画素と3列分の列回路のみを示したものである。
図2で示した撮像素子103では、各色の画素200がベイヤー配列に従って配列されているが、図の簡略化のため同色9画素のみ記載している。また、画素200及び列回路の詳細な回路構成は1列分のみ記載し、他の2列については省略している。また、低画素化に際し、画素信号を混合する画素数はこれに限定されるものではない。
図3において、画素200は、フォトダイオード(光電変換部、以下PDと表記)301、MOSトランジスタで構成される転送スイッチ302、リセットスイッチ303、フローティングディフュージョン(電荷電圧変換部、以下FDと表記)304を有する。さらに、ソースフォロワアンプ(SF)305、選択スイッチ306、垂直混合スイッチ(以下VADDと表記)308を有する。
PD301は、撮像レンズによって結像された光学像を受けて電荷を発生し、蓄積する。PD301で蓄積された電荷は、転送スイッチ302を介してFD304に転送される。FD304に転送された電荷は、電圧に変換されてSF305から出力される。各画素を列信号線307と接続する選択スイッチ306がオンになることで、画素信号がSF305から列信号線307に出力される。図3において、列信号線307aは1列目、列信号線307bは2列目、列信号線307cは3列目にそれぞれ配置されていることを表している。
リセットスイッチ303は、FD304の電位をリセット電源電圧VDDにリセットするとともに、転送スイッチ302を介してPD301の電位をリセット電源電圧VDDにリセットする。垂直混合スイッチ308をオンすることで、隣接する同色画素のFD304同士を短絡し、隣接する複数の同色画素で発生した電荷を混合することができる。
転送スイッチ302、リセットスイッチ303、選択スイッチ306、垂直混合スイッチ308は、それぞれ垂直走査回路に接続されている制御信号線209に出力される制御信号PTX、PRES、PSEL、PVADDによってオン/オフが制御される。
続いて、列回路309の回路構成について説明する。ここで、列回路309aは1列目、列回路309bは2列目、列回路309cは3列目に配置された列信号線であることを表している。
列回路309の各々は、クランプ容量310a、310b、310c、スイッチ311a、311b、311c、フィードバック容量312、オペアンプ313、基準電源314、スイッチ315を備えている。また、容量316、317、スイッチ318、319、スイッチ204、205を備えている。
スイッチ311a、311b、311cは、後述するスイッチ326とクランプ容量310a、310b、310cとの間に設けられている。基準電源314は、オペアンプ313に基準電圧Vrefを供給する。スイッチ315は、リセット信号PC0Rによりオン/オフが制御され、フィードバック容量312の両端をショートさせる。
容量316、317は、オペアンプ313により増幅された信号の信号電圧を保持する。
スイッチ318、319は、それぞれ制御信号PTS、PTNによりオン/オフが制御され、容量316、317への信号の書き込みを制御する。
スイッチ204、205は、それぞれ水平走査回路207からの制御信号PHS、PHNによりオン/オフが制御され、容量316、317に保持された信号を水平出力線323、324を介して差動増幅器206に出力する。
列信号線307と後述するスイッチ326の間に設けられたスイッチ328は、水平走査回路207により列ごとにオン/オフが制御される。スイッチ328がオフした場合には、スイッチ329は列回路307をグラウンドに接続するスイッチ329がオンされる。
スイッチ328とスイッチ311a、311b、311cとの間に設けられたスイッチ326は、水平走査回路207により列ごとにオン/オフが制御される。列信号線307を異なる列の列回路309との間に設けられた水平混合スイッチ327は、水平走査回路207によりオン/オフが制御される。
図4は、図3の回路構成のCMOS撮像素子を用いた、通常撮影モード(非混合モード)の信号読み出し動作例を示すタイミングチャートである。スイッチ328a、328b、328cは、撮影モードにかかわらずオンするように制御される。非混合動作時は、水平混合スイッチ327a、327bはオフのままである。そして、スイッチ326a、326b、326cをオンし、1列目の列信号線307aは列回路309a、2列目の列信号線307bは列回路309b、3列目の列信号線307cは列回路309cにそれぞれ接続される。また、スイッチ311a、311b、311cは、いずれもオンするように制御される。
時刻t0において、PD301からの電荷の読み出しに先立ち、リセットスイッチ303の制御信号PRESがHighレベルになる。これによって、SF305のゲートであるFD304がリセット電源電圧VDDにリセットされる。
時刻t1において、制御信号PSELをHighレベルとして選択スイッチ306をオンし、SF305を動作状態とする。時刻t2において、制御信号PRESをLowレベルとすることでFD304のリセットを解除する。このときのFD304の電位を列信号線307にリセット信号レベル(リセットノイズ成分)として読み出され、列回路309に入力される。
時刻t3において、リセット信号PC0RをLowレベルとすることでスイッチ315をオフする。
時刻t4において制御信号PTNをHighレベル、時刻t5において制御信号PTNをLowレベルとしてスイッチ319をオンオフ動作させることにより、オペアンプ313により増幅されたリセット信号レベルが容量317に書き込まれる。
時刻t6において制御信号PTXをHighレベル、時刻t7において制御信号PTXをLowレベルとして転送スイッチ302をオンオフ動作させることにより、PD301に蓄積された光電荷をFD304に転送する。そして、FD304に転送された電荷量に応じた電位変動が列信号線307に光信号レベル(光成分+リセットノイズ成分)として読み出され、列回路309に入力される。
時刻t8において制御信号PTSをHighレベル、時刻t9において制御信号PTSをLowレベルとしてスイッチ318をオンオフ動作させることにより、オペアンプ313により増幅された光信号レベルが容量316に書き込まれる。
なお、容量316、317に信号が書き込まれる際に、クランプ容量310とフィードバック容量312の比に応じた反転ゲインがかかり出力される。クランプ容量310a、310b、310cの各々のクランプ容量をC0とすると、ゲイン量は3×C0/Cfとなる。
時刻t10において、制御信号PRESをHighレベルとすることで、FD304をリセット状態にする。
続いて、容量316、317に保持された信号を水平走査回路207により読み出す。時刻t11から時刻t12の間に、列回路309ごとに制御信号PHS、PHNを順次Highレベル、Lowレベルとし、スイッチ204、205を動作させる。そして、容量316、317に保持された信号が水平出力線323、324を介して差動増幅器206に出力される。差動増幅器206は、光信号レベル(光成分+リセットノイズ成分)とリセット信号レベル(リセットノイズ成分)との差分を差動増幅して、光成分に対応する信号を出力する。
図5は、図3の回路構成のCMOS撮像素子を用いた、低画素撮影モード(混合モード)の信号読み出し動作例を示すタイミングチャートである。ここでは、図3に示した3行3列の同色9画素の信号を混合して読み出す場合を例に説明する。図4の非混合モードとの違いは、制御信号PVADDが常時Highレベルになるように制御される点である。そして、制御信号PVADDがHighレベルになることで、垂直方向で混合する3行の画素の間にある垂直混合スイッチ308がオンになるように制御する。
また、垂直方向で出力画素信号を混合する3行それぞれの画素に対し、制御信号PRES、PTX、PSELを同時にオンオフ制御する。そして、制御信号PSELを3行同時にHighレベルとすることで、3行分の出力画素信号が混合されて列信号線307に読み出される。すなわち、垂直3画素の画素信号を混合して読み出すことができる。なお、本実施例のような垂直混合スイッチを設けず、制御信号PSELを3行同時にHighレベルにすることのみにより、3行分の出力画素信号を列信号線307上で混合して読み出すように構成してもよい。
続いて、列信号線307a、307b、307cにそれぞれ読み出された信号を混合して読み出す、水平混合動作について説明する。水平混合時は、1列目のスイッチ326aと2列目のスイッチ311aをオフし、水平混合スイッチ327aをオンするように制御する。このように制御することで、1列目の列信号線307aが2列目の列回路309bにあるクランプ容量310aと接続され、1列目の画素信号がクランプ容量310aに保持される。
また、3列目のスイッチ326cと2列目のスイッチ311cをオフし、水平混合スイッチ327bをオンするように制御する。このように制御することで、3列目の列信号線307cが2列目のクランプ容量310cと接続され、3列目の画素信号がクランプ容量310cに保持される。
さらに、2列目のスイッチ326bと2列目のスイッチ311bをオンするように制御することで、2列目の列信号線307bは2列目のクランプ容量310bと接続され、2列目の画素信号はクランプ容量310bに保持される。
クランプ容量310a、310b、310cに保持された3列の画素信号は、混合されることで平均化され、オペアンプ313により増幅されて出力される。すなわち、水平3画素分の画素信号を混合して読み出すことができる。各画素200からの信号読み出し駆動は、通常撮影モード(非混合モード)と同様なので説明を省略する。本実施例では、このように、行方向において隣接する3画素のうちの全画素から撮像信号を読み出し、読み出した撮像信号を混合する方法を水平3/3画素混合と呼ぶ。なお、混合する画素数は3画素に限るものではなく、隣接するm画素のうちのm画素の撮像信号を混合することができる(mは任意の自然数)。また、水平3/3画素混合駆動の場合、使用しない列回路309の電源をオフしておいても良い。図3の場合、列回路309a、309cが該当する。使用しない列回路の電源をオフすることによって、低消費電力化を図ることができる。
次に、3列のうち1列の出力信号を混合せず、撮像に使用しない水平2/3画素混合方法について説明する。上述した水平3/3画素混合との違いは、スイッチのオン/オフの組み合わせが異なる点である。ここでは、図3における列信号線307a、307bそれぞれに読み出された画素信号を混合し、列信号線307cに読み出された画素信号を撮像に使用しない駆動について説明する。
ここでは、1列目のスイッチ326aと2列目のスイッチ311aをオフし、水平混合スイッチ327aをオンするように制御する。このように制御することで、1列目の列信号線307aが2列目の列回路309bにあるクランプ容量310aと接続され、1列目の画素信号がクランプ容量310aに保持される。一方、水平混合スイッチ327bと2列目のスイッチ311cをオフするように制御する。この場合、クランプ容量310cの片側はどこにも接続されていないことになるが、クランプ容量310cの両端をショートさせる構成としても良い。
また、2列目のスイッチ326bと2列目のスイッチ311bをオンするように制御することで、2列目の列信号線307bは2列目のクランプ容量310bと接続され、2列目の画素信号がクランプ容量310bに保持される。
このように制御することによって、クランプ容量310aに保持された1列目の画素信号とクランプ容量310bに保持された2列目の画素信号が混合されることで平均化される。本実施例では、このように、行方向において隣接する3画素のうちの2画素から撮像信号を読み出し、読み出した撮像信号を混合する方法を水平2/3画素混合と呼ぶ。なお、混合する画素数は、2画素に限るものではなく、隣接するm画素のうちのn画素の撮像信号を混合することができる(mは任意の自然数)。また、この場合、水平2/3画素混合駆動の電荷量は、水平3/3画素混合駆動と比べて2/3になるため、後段でゲイン補正をすることが望ましい。
ここで、水平2/3画素混合駆動を行った場合、3列のうちの1列は撮像信号の取得に使用されないことになる(3列目の列信号線307c)。本実施例では、この列からノイズ補正に用いられるノイズ信号を取得する。
本実施例における、ノイズ信号読み出し方法について説明する。図3に示した画素配列の1列目と2列目からは水平2/3画素混合により撮像信号を取得する。一方、3列目のからはノイズ信号を読み出す。
信号の読み出しに先立ち、スイッチ328cをオフし、スイッチ329cをオンする。また、水平混合スイッチ327bをオフし、スイッチ326cをオンする。このように制御することで、各画素が接続される列信号線307cと列回路309cの間は遮断され、列回路309cにグラウンド電位が入力されることになる。そして、列回路309cのスイッチ311a、311b、311cは、いずれもオンするように制御される。この状態で、図5のタイミングチャートに従って信号の読み出しを行う。
時刻t0から時刻t2までの各画素における動作は実行されるものの、スイッチ328cがオフしているため、各画素の出力信号は列回路309cに入力されない。
時刻t3において、リセット信号PC0RをLowレベルとすることでスイッチ315をオフする。
時刻t4において制御信号PTNをHighレベル、時刻t5において制御信号PTNをLowレベルとしてスイッチ319をオンオフ動作させることにより、オペアンプ313により増幅されたグラウンド電位の第1の信号レベルが容量317に書き込まれる。
時刻t6において制御信号PTXをHighレベル、時刻t7において制御信号PTXをLowレベルとして転送スイッチ302をオンオフ動作させることにより、PD301に蓄積された光電荷をFD304に転送する。FD304に転送された電荷量に応じた電位変動が列信号線307に光信号レベル(光成分+リセットノイズ成分)として読み出されるが、列回路309には入力されない。
時刻t8において制御信号PTSをHighレベル、時刻t9において制御信号PTSをLowレベルとしてスイッチ318をオンオフ動作させることにより、オペアンプ313により増幅されたグラウンド電位の第2の信号レベルが容量316に書き込まれる。
なお、容量316、317に信号が書き込まれる際に、クランプ容量310とフィードバック容量312の比に応じた反転ゲインがかかり出力される。クランプ容量310a、310b、310cの各々のクランプ容量をC0とすると、ゲイン量は3×C0/Cfとなる。
時刻t10において、制御信号PRESをHighレベルとすることで、FD304をリセット状態にする。
続いて、容量316、317に保持された信号を水平走査回路207により読み出す。時刻t11から時刻t12の間に、列回路309ごとに制御信号PHS、PHNを順次Highレベル、Lowレベルとし、スイッチ204、205を動作させる。そして、容量316、317に保持された信号が水平出力線323、324を介して差動増幅器206に出力される。差動増幅器206は、第2の信号レベルと第1の信号レベルとの差分を差動増幅して、ノイズ信号として出力する。
読み出されたノイズ信号には、読み出し動作中の電源電圧やグラウンド電位の変動の影響によるノイズ成分が含まれる。ところで、このような電源電圧やグラウンド電位の変動は、同時に読み出される他の列(1列目と2列目)の信号にも同様に影響するため、ほぼ同じレベルのノイズ成分が含まれることになる。
すなわち、選択行の読み出し動作中に受ける電源電圧やグラウンド電位が変動の影響により画像全面にほぼ一様のレベル差を生じさせ、撮像画像には横縞となって現れる。3列目から読み出されるノイズ信号を用いることにより、この横縞を補正することができる。
なお、ノイズ信号の読み出し方法は、以上説明した方法に限られるものではない。例えば、ノイズ信号の読み出しに使用する3列目の画素に対しては、制御信号PTXを出力する配線を1列目や2列目とは独立して設けておいてもよい。そして、時刻t6から時刻t7において制御信号PTXをHighレベルにしないことで、転送スイッチ302をオンオフ動作させないでオフ状態にするように制御する駆動を行うことによってもノイズ信号の読み出しは可能である。その場合には、スイッチ328cをオンし、スイッチ329cをオフするように制御すればよい。
図6は、低画素撮影モード(混合モード)における行方向の画素信号の読み出し例を示した図である。水平方向は画素数が1/3に削減される。また、ここでは垂直方向の混合については説明を省略する。
図6において、0、2、4列目のR画素に対し、水平2/3画素混合読み出し駆動を行い、0列目と2列目からR画素信号を取得する。撮像に使用しない4列目からノイズ信号(N信号)を取得する。6、8、10列目以降に対しても同様に、水平2/3画素混合読み出しとノイズ信号読み出しにより、低画素化された撮像信号とノイズ信号を取得する。
また、G画素に対しても同様の処理を行うことにより、1/3に低画素化された撮像信号とノイズ信号を取得する。なお、この駆動は図5のタイミングチャートに従い、選択行に対して同時に行う。
次に、本実施例における横縞補正処理について説明する。ノイズ信号を用いて横縞補正について説明する。横縞補正処理は、撮像素子103より信号を読み出した後のDFE105や画像処理回路106などで実施することができる。
同じタイミングで同一行から読み出されたノイズ信号の平均値Naveを算出し、式1のように、i行目、j列目の撮像信号X(i、j)からi行目のノイズ信号平均値Nave(i)を減算することにより、補正後の撮像信号X’(i、j)を求める。
X’(i、j)=X(i、j)−Nave(i) ・・・(式1)
X’(i、j)=X(i、j)−Nave(i) ・・・(式1)
式1に示した演算を行うことにより、横縞ノイズを補正することができる。なお、図2で示したような画素部の上下側に列回路203を備えた撮像素子の場合、読み出し動作中に受ける電源電圧やグラウンド電位の変動による影響は上下で異なる。このような構成では、下側の列回路203から読み出した撮像信号は、下側の列回路203から読み出されたノイズ信号を用いて補正することが望ましい。
以上のように、動画撮影のような低画素撮影モード(混合モード)において、撮像信号を取得しない画素列からノイズ信号を取得して同一行から読み出される撮像信号を補正することにより、精度良く横縞ノイズを補正することが可能となる。
なお、本実施例においては、水平2/3画素混合により撮像信号の取得に使用しない全ての列からノイズ信号を読み出す例について説明したが、ノイズ信号は間引いて読み出しても良い。ノイズ信号を読み出す画素列を調節することで、信号読み出し速度とノイズ補正の精度とのバランスをとることができる。
また、列回路309に読み出された信号に対して、水平走査回路322の制御により差動増幅器206に読み出す場合に、列の配列順に左から右へ順次読み出してもよいが、撮像信号を先に読み出してからノイズ信号を後から読み出す構成としてもよい。いずれにしても、画像処理回路106において、読み出される信号の順序を記憶しておくことにより、処理は可能である。
また、本実施例においては信号を読み出す画素数を1/3に削減する方法について説明したが、低画素化の割合はこれに限定されず、1/5や1/7でも良い。その際は、撮像信号に対して水平3/5画素混合や3/7画素混合を実行することによってノイズ信号読み出しを行うことができる。
以上説明したように、本実施例によれば、有効画素領域の一部の画素列をノイズ抽出用に割り当てる場合でも、ノイズ抽出用の画素列として撮像に使用されない列を用いるため、撮像画像を作成する場合に周辺画素から補間する必要ない。そして、撮像画像に影響を与えることなく、また、補正用の基準信号を取得するためのOB画素を増やすことなく、動画撮影等において低画素化する混合駆動モードにおいて、横縞ノイズを高精度で補正することができる。
(実施例2)
実施例1においては、低画素撮影モード(混合モード)では、一律に水平2/3画素混合駆動を行ったが、水平3/3画素混合と水平2/3画素混合を混在させても良い。図7は、本発明の実施例2における低画素撮影モード(混合モード)における行方向の画素信号の読み出し例を示した図である。
実施例1においては、低画素撮影モード(混合モード)では、一律に水平2/3画素混合駆動を行ったが、水平3/3画素混合と水平2/3画素混合を混在させても良い。図7は、本発明の実施例2における低画素撮影モード(混合モード)における行方向の画素信号の読み出し例を示した図である。
図7において、0、2、4列目のR画素に対し、水平3/3画素混合読み出し駆動を行い、3列の画素信号からR画素信号を取得する。また、6、8、10列目のR画素に対しては、2/3画素混合読み出し駆動を行い、6列目と8列目からR画素信号を取得する。そして、撮像に使用しない10列目からノイズ信号(N信号)を取得する。12、14、16列目に対しては3/3画素混合読み出し駆動を行う。
G画素に対しては、3、5、6列目及び9、11、13列目に対して3/3画素混合読み出し駆動を行う。そして、15、17、19列目に対して2/3画素混合読み出し駆動を行い、19列目からノイズ信号を取得する。なお、この駆動は図5のタイミングチャートに従い、選択行に対して同時に行う。このようにして、1/3に低画素化された撮像信号と2画素分のノイズ信号を得る。そして、画像処理回路106などで実施例1と同様の方法で横縞補正処理を行えばよい。
以上のように、水平3/3画素混合と水平2/3画素混合を混在させることにより、撮像画像情報の欠落を低減し、かつ精度良く横縞補正を実施することが可能となる。なお、水平3/3画素混合を行う列、及び水平2/3画素混合とノイズ信号を読み出す列は、行毎に変更してもよい。そして、水平2/3画素混合を行う位置を分散させることにより、好適に撮像画像を得ることができる。ただし、ノイズ信号を読み出すサンプル数は各行同じ数にした方が、1水平走査期間が変動することがなく好適である。
また、水平2/3画素混合を行い、ノイズ信号を読み出す列数は、設定されたISO感度などの撮影条件に応じて変更してもよい。例えば、横縞ノイズが少ない低ISO感度設定時には、全て水平3/3画素混合を行い、高ISO感度設定になるにつれてノイズ信号のサンプル数を増やすなどしてもよい。なお、撮影条件は、ISO感度設定に限らず、例えば撮影時の温度などでもかまわない。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
103 撮像素子
104 AFE
105 DFE
106 画像処理回路
109 制御回路
104 AFE
105 DFE
106 画像処理回路
109 制御回路
Claims (6)
- 複数の画素が行列状に配置された画素領域と、
前記画素領域から信号を読み出す読み出し手段と、
前記読み出し手段により前記画素領域の有効画素領域における行方向において隣接する複数の画素から読み出した信号を混合する混合手段と、
前記読み出し手段により前記有効画素領域における前記行方向において隣接するm画素(mは任意の自然数)のうちのn画素から撮像信号を読み出し、n画素(nは任意の自然数であり、m>n)から読み出された撮像信号を前記混合手段により混合する場合に、前記撮像信号が読み出されない画素列からノイズ信号を読み出すように制御する制御手段と、
前記ノイズ信号に基づいて、前記ノイズ信号と同一行から読み出され前記混合手段により混合された撮像信号を補正する補正手段と、
を有することを特徴とする撮像装置。 - 前記混合手段は、前記読み出し手段により前記有効画素領域における行方向において隣接する複数の同色画素から読み出した信号を混合することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記補正手段は、前記撮像信号が読み出されない複数の画素列から読み出したノイズ信号を演算し、演算されたノイズ信号に基づいて前記撮像信号を補正することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
- 前記ノイズ信号を読み出す列数を撮影条件に応じて変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記画素領域の各列に設けられた列信号線と、
前記列信号線に接続された列回路と、
前記列信号線と前記列回路とを接続または遮断するスイッチ手段とを有し、
前記制御手段は、前記第2の画素領域から前記ノイズ信号を読み出す際に、前記スイッチ手段により前記列信号線と前記列回路とを遮断するように制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記画素領域に配置された各画素は、光電変換部と、電荷電圧変換部と、前記光電変換部の電荷を前記電荷電圧変換部に転送する転送スイッチとを備え、
前記制御手段は、前記第2の画素領域から前記ノイズ信号を読み出す際に、前記第2の画素領域における各画素の前記転送スイッチをオフ状態にするように制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015098488A JP2016213795A (ja) | 2015-05-13 | 2015-05-13 | 撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015098488A Pending JP2016213795A (ja) | 2015-05-13 | 2015-05-13 | 撮像装置 |
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Country | Link |
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-
2015
- 2015-05-13 JP JP2015098488A patent/JP2016213795A/ja active Pending
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