JP2016212601A - 転倒防止装置 - Google Patents

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信行 須藤
Nobuyuki Sudo
信行 須藤
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Abstract

【課題】自立型機器の設置を容易にすると共に、その自立型機器の転倒を防止する手段を提供する。【解決手段】筺体3の底面から突出した脚部4に嵌合する溝部11を有する固定部12と、筐体の一側面に接する接触面13aを有する接触部13と、接触面から筐体の外側に突出する棒状の転倒防止部14とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、現金自動預払機や発券機、現金計数機等の自立型機器の転倒を防止する転倒防止装置に関する。
従来の現金自動預払機の設置装置は、正面側を解放した「コ」の字状のスカートの側面に取付穴を設けると共に内側に固定用穴を設け、現金自動預払機の底面より狭い範囲の床面に打込んだアンカーボルトにスカートの固定用穴を挿通させてナットにより固定し、固定されたスカート内に現金自動預払機のキャスタを用いて移動させ、現金自動預払機の下部側面に設けたネジ穴にスカートの取付穴に挿通させた特殊ネジを取付けることによって現金自動預払機を設置している。
また、床面にアンカーボルトを打込めない場合は、現金自動預払機の底面と同等の形状の重量のあるプレートに植込みボルトを取付け、その植込みボルトにスカートの固定用穴を挿通させてナットにより固定し、プレート上に固定されたスカート内に、前面側に設けたスロープにより現金自動預払機のキャスタを用いて押上げ、現金自動預払機の下部側面に設けたネジ穴にスカートの取付穴に挿通させた特殊ネジを取付けることによって現金自動預払機を設置している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−329228号公報(段落0022−0025、第2図、第3図)
しかしながら、上述した従来の技術においては、屋内等の理由によって床面にアンカーボルトを打込めない場合は、現金自動預払機の底面と同等の形状の重量のあるプレート上にスロープにより現金自動預払機を押上げて現金自動預払機を設置しているため、設置時や移設時に、重量のあるプレートの移動にリフタ等の特別な器具が必要となり、また、比較的重量のある現金自動預払機を押上げるためには多大な労力と時間を要し、現金自動預払機の設置手順が煩雑になって作業効率が低下するという問題がある。
また、このような重量のあるプレートによって、地震や振動等による現金自動預払機の転倒を防止しようとすると、現金自動預払機内の紙幣や硬貨が少なくなっている場合を想定する必要があり、転倒防止のための重心位置を確保するためには、プレートの重量を更に重くすることが必要になり、重機等を要する場合には屋内に設置することが困難になるという問題がある。
また、重心位置を確保するためにプレートの重量を重くすると、押上げ高さが更に高くなって現金自動預払機の設置が困難になるという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、現金自動預払機等の自立型機器の設置を容易にすると共に、その自立型機器の転倒を防止する手段を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、筺体の底面から突出した脚部に嵌合する溝部を有する固定部と、前記筐体の一側面に接する接触面を有する接触部と、前記接触面から前記筐体の外側に突出する棒状の転倒防止部と、を備えたことを特徴とする。
これにより、本発明は、自立型機器をプレート等の上に押上げる必要がなくなり、屋内であっても、自立型機器を特別な器具を用いることなく容易に設置することができ、設置作業の効率化を図ることができると共に、自立型機器の転倒を防止することができるという効果が得られる。
実施例1の転倒防止装置の外観を示す説明図 実施例1の自立型機器の設置状態を示す説明図 実施例1の自立型機器の設置状態の態様を示す説明図 実施例1の変形例の転倒防止装置の外観を示す説明図 実施例1の変形例の自立型機器の設置状態を示す説明図 実施例2の右側用の転倒防止装置の外観を示す説明図 実施例2の自立型機器の正面側から見た設置状態を示す説明図 実施例3の右側用の転倒防止装置を示す説明図((a)は上面図、(b)は正面図) 実施例3の自立型機器の設置状態を示す説明図 実施例4の右側用の転倒防止装置を示す説明図((a)は上面図、(b)は正面図) 実施例4の自立型機器の上面側から見た設置状態を示す説明図
以下に、図面を参照して本発明による転倒防止装置の実施例について説明する。
以下に、図1ないし図3を用いて本実施例の転倒防止装置について説明する。
本実施例の転倒防止装置1は、図1、図2に示すように、現金自動預払機や発券機、現金計数機等の自立型機器の筐体3の底板3a側に固定される。
筐体3は、底板3a、上板3b、正面板3c、裏板3d、両側の側板3eからなる箱状部材であって、その底面の正面板3c側に設けられた、軸部4aと基台4bからなる脚部4と、裏板3d側に設けられたキャスタ5により、床面7(図2参照)上に自立状態で設置される。
転倒防止装置1は、溝部11が設けられた固定部12と、側板3eの外面(以下、側面という。)に接触する接触面13aが設けられた接触部13と、接触面13aから側面の鉛直方向の外側(以下、単に外側という。)に突出長さAで突出する転倒防止部14等で構成され、筺体3の左右両側の側板3eに固定される。
このため、右側用と左側用の転倒防止装置1は勝手違いに形成される。
固定部12と転倒防止部14は、筺体3の裏板3d側が解放された「コ」の字状断面形状を有する鋼材等で一体に形成された棒状部材であって、筺体3の側面に沿った方向の前後方向の長さCは、筺体3の正面板3cと裏板3d間の前後長Dより極端に短い長さに形成され、「コ」の字状棒状部材の上下間の接続部の長さ、つまり高さは、筺体3の設置時における底板3aの外面(以下、底面という。)と床面7の間の距離と同等に形成される。
また、「コ」の字状棒状部材の上面には、溶接等の接合手段によって板状の接触部13が設けられ、その接触部13には、締結手段としてのボルト16(図2参照)等を挿通させる固定穴13b(図1参照)が形成されている。
固定部12の上面に設けられた溝部11は、脚部4の軸部4aに所定の隙間を介して嵌合するよう形成され、脚部4への取付時に、その軸部4aを正面側および左右両側から支持する。
本実施例の転倒防止装置1の転倒防止部14の突出方向の突出長さAは、筺体3の側面間の距離、つまり筐体3の突出方向の長さである筐体幅Bの1/2以上、1未満の長さに形成される。
このようにすれば、転倒防止の評価試験において、規定強度の揺れや振動に対して筐体3の転倒を防止することができるからである。
上記の転倒防止装置1は、図2に示すように、自立型機器をキャスタ5により設置場所へ搬送して筺体3を床面7上に設置した後に、筺体3の正面側から底面と床面7との間に、固定部12の溝部11を一方の脚部4の軸部4aに嵌合させながら挿入し、その後に接触部13の固定穴13bに挿通させたボルト16を筐体の側板3eに設けられた図示しないネジ穴に螺合させて締結し固定する。他方の脚部4側に固定する場合も同様である。
以上説明したように、本実施例では、自立型機器の設置後に、転倒防止装置1の溝部11を一方の脚部4の軸部4aに嵌合させて筺体3の側板3eに固定するので、自立型機器をプレート等の上に押上げる必要がなくなり、屋内であっても、自立型機器を特別な器具を用いることなく容易に設置することができ、設置作業の効率化を図ることができる。
また、転倒防止装置1の棒状の転倒防止部14を、筺体3の側面から外側に突出させた状態で固定するので、自立型機器の転倒を防止することができると共に、裏板3d側を壁に近接させて設置することができる。
更に、転倒防止装置1を正面板3c側に設けられた脚部4に嵌合させて固定し、その棒状の転倒防止部14の前後方向の長さCを、筺体3の前後長Dより極端に短い長さにしたので、前後方向の長さが比較的短い機器であれば、機器同士を離間させることなく、隣接させて設置することが可能になり、機器の設置場所の利用効率の向上を図ることができる。
なお、本実施例では、転倒防止装置1を接触部13により筐体3に固定するとして説明したが、固定部12に図示しない固定穴を設け、筺体3の底板3aに設けたネジ穴にボルト等により固定するようにしてもよく、固定部12と接触部13の両方で固定するようにしてもよい。
また、本実施例では、図3(a)に示す自立型機器を単独で設置する場合を例に説明したが、図3(b)に示すように、自立型機器を複数台並設する場合は、左右の端部に設置した自立型機器の筐体3の解放側に位置する脚部4に、それぞれ本実施例の転倒防止装置1を設置するようにする。
また、図3(c)または(d)に示すように、他の機器左側または右側に隣接させて設置する場合は、自立型機器の筐体3の解放側に位置する脚部4に、本実施例の転倒防止装置1を一つ設置するようにする。
このように、本実施例の転倒防止装置1は、筺体3に左側および/もしくは右側に個別に固定することができるので、様々な態様の自立型機器の設置形態に対応することができる。
<変形例>
上記実施例1では、自立型機器を単独で設置する場合に、左右両側に接触部13を有する転倒防止装置1をそれぞれ固定するとして説明したが、図4に示すように、左右の転倒防止装置1を一体にして、1つの転倒防止装置1aとし、接触部13を省略するようにしてもよい。
すなわち、本変形例の転倒防止装置1aの固定部12と左右の転倒防止部14は、筺体3の裏板3d側が解放された「コ」の字状断面形状を有する鋼材等で一体に形成された棒状部材であって、筺体3の側面に沿った方向の前後方向の長さCは、上記実施例1と同様に、筺体3の前後長Dより極端に短い長さに形成され、上下間の接続部の高さは、筺体3の設置時における底面と床面7の間の距離と同等に形成される。
また、「コ」の字状棒状部材の固定部12の溝部11が設けられた上面には、締結手段としてのボルト16等を挿通させる固定穴12aが設けられている。
更に、転倒防止装置1aの両側の転倒防止部14の、筺体3の側面から外側に向かって突出するそれぞれの突出長さAは、上記実施例1と同様に、筺体3の筐体幅Bの1/2以上、1未満の長さに形成される。
上記の転倒防止装置1aは、図5に示すように、自立型機器をキャスタ5により設置場所へ搬送して筺体3を床面7上に設置した後に、筺体3の正面側から底面と床面7との間に、固定部12の溝部11を左右両側の脚部4の軸部4aに嵌合させながら挿入し、その後に固定部12の固定穴12aに挿通させたボルト16を筐体の底板3aに設けられた図示しないネジ穴に螺合させて締結し固定する。
このようにすれば、屋内であっても、自立型機器の設置後に、転倒防止装置1aを筐体3に容易に取付けることができ、自立型機器の設置作業の効率化を図ることができると共に、自立型機器の転倒を防止することができる他、裏板3d側を壁に近接させて設置することができる。
また、転倒防止装置1aを正面板3c側に設けられた脚部4に嵌合させて固定し、その棒状の転倒防止部14の前後方向の長さCを、筺体3の前後長Dより極端に短い長さにしたので、図5に示すように、前後方向の長さが比較的短い機器であれば、機器同士を離間させることなく、隣接させて設置することが可能になり、機器の設置場所の利用効率の向上を図ることができる。
以下に、図6および図7を用いて本実施例の転倒防止装置について説明する。なお上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例の転倒防止装置21は、図6に示すように、固定部22と転倒防止部24等で構成され、転倒防止部24が、筺体3の左右両側の側面から突出するように、筺体3の底板3aの下側に前後方向に並べて固定される。
このため、右側用と左側用の転倒防止装置21は勝手違いに形成される。
固定部22は、矩形断面形状を有する鋼材等で形成された、外側端が解放された角筒状の棒状部材であって、その上面には、固定部22を筐体3の底板3aの下側に固定するためのネジ穴22aが形成され、正面側の面には、転倒防止部24を固定部22に固定するための図示しないテーパピンに嵌合するピン穴25が形成されている。
また、固定部22の上下面間の距離、つまり高さは、筺体3の設置時における底面と床面7の間の距離と同等に形成される。
転倒防止部24は、固定部22の内側面に嵌合する外形面を有する角筒状または角棒状の鋼材等で形成された棒状部材であって、固定部22の外側端から引出し可能に構成されており、その正面側の面の両側の端部には、転倒防止部24を引出した後の固定時に、ピン穴25に嵌合したテーパピンに嵌合する固定位置にピン穴26aが形成され、収容時に、ピン穴25に嵌合したテーパピンに嵌合する収容位置にピン穴26bが形成されている。
また、転倒防止部24の上面には、固定部22のネジ穴22aに螺合したボルト16の先端を挿通させるための逃げ溝27が形成されている。
本実施例の転倒防止部24の、筺体3の側面に沿った方向の前後方向の長さCは、上記実施例1と同様に、筺体3の前後長Dより極端に短い長さに形成され、引出し時における筺体3の側面から外側に向かって突出する突出長さAは、上記実施例1と同様に、筺体3の筐体幅Bの1/2以上、1未満の長さに形成され、収容時には、先端が筺体3の側面から突出しない長さに形成されている。
このため、本実施例の固定部22の突出方向の長さである全長Eは、筐体幅Bより短く、突出長さAより長くなるよう、つまりB>E>Aの関係となるように形成される。
上記の転倒防止装置21は、自立型機器の設置前に、予めボルト16を固定部22のネジ穴22aに螺合させて、筐体3の底板3aに2つの固定部22を正面側に寄せて前後方向に並べて固定し、それぞれの固定部22内に、転倒防止部24を逃げ溝27の解放側から挿入し、転倒防止部24の先端側の収容位置に形成されたピン穴26bに、固定部22のピン穴25に嵌合するテーパピンを差込んで収容状態(図7に示す左側の状態)で仮止めし、転倒防止装置21を取付けた自立型機器を設置場所へキャスタ5により搬送して筺体3を床面7上に設置し、その後に、仮止めしたテーパピンを引抜き、図7の右側に示すように、転倒防止部24を、筺体3の側面の外側に引出して、転倒防止部24の後端側の固定位置に形成されたピン穴26aと、固定部22のピン穴25との位置合わせを行い、その状態でテーパピンを打込んで突出状態の転倒防止部24を固定部22に固定する。
なお、図3に示したように、複数台並設する場合や、他の機器の左側または右側に隣接させて設置する場合は、自立型機器の筐体3の解放側となる側のみに、本実施例の転倒防止装置21を取付けて搬送するようにする。
この場合に、自立型機器の筐体3の底板3aに、右側用と左側用の転倒防止装置21を前後に並べて予め取付けておき、設置場所へ搬送したときに、解放側となる側の転倒防止部24のみを筐体3の外側に引出して固定するようにしてもよい。このようにすれば、様々な態様の設置形態に対応することができる他、自立型機器の移設時等に改めて転倒防止装置21の取付け、取外しをする必要がなくなり、直接移設場所へ搬送して自立型機器を容易に設置することができる。
以上説明したように、本実施例では、自立型機器の筐体3の底面に転倒防止装置21を取付け、転倒防止部24を筐体3の側面から突出させない収容状態で仮止めして設置場所に搬送し、設置後に、転倒防止部24を引出して突出状態で固定するので、自立型機器をプレート等の上に押上げる必要がなくなり、屋内であっても、自立型機器を特別な器具を用いることなく容易に設置することができる他、自立型機器の設置時に、現場での転倒防止装置21の取付作業を省略することができると共に、移設時に転倒防止装置21の取外作業を省略することができ、設置時等における作業効率の向上を図ることができる。
また、転倒防止装置21の棒状の転倒防止部24を引出して、筺体3の側面から外側に突出させた状態で固定するので、自立型機器の転倒を防止することができると共に、裏板3d側を壁に近接させて設置することができる。
更に、搬送時に、転倒防止装置21の転倒防止部24を筐体3の側面から突出させない収容状態にして搬送するので、自立型機器を単独で搬送する場合と同様に搬送することが可能になり、転倒防止装置21を設けた自立型機器の設置における自由度を高めることができる。
本実施例では、転倒防止装置21の転倒防止部24の先端部と床面7との間に固定部22の底部の板厚に相当する隙間が形成されるが、これによる不安定さを解消するために、転倒防止部24の先端部の下面に、固定部22の底部の板厚に相当する厚さを有する鋼板等からなる接地部を溶接等の接合手段により取付けるようにしてもよい。この場合には、転倒防止部24の収容時に接地部に該当する固定部22の部位を切欠いて、接地部を収容するようにするとよい。
また、本実施例では、転倒防止部24をテーパピンにより固定部22に固定するとして説明したが、テーパピンに替えて円筒状または円柱状のピンを用いるようにしてもよい。
以下に、図8および図9を用いて本実施例の転倒防止装置について説明する。なお上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例の転倒防止装置31は、図8に示すように、固定部32と、転倒防止部34と、固定部32と転倒防止部34とを回動可能に連結する連結部35等で構成され、転倒防止部34が、筺体3の左右両側の側面から突出するように、筺体3の底板3aの下側に左右方向に並べて固定される。
このため、右側用と左側用の転倒防止装置31は勝手違いに形成される。
固定部32は、矩形断面形状を有する鋼材等で形成された、固定時における上面の外側の端部が切欠かれ、かつ外側端が解放された角筒状の棒状部材であって(図8(a)参照)、その上面の残部には、固定部32を筐体3の底板3aの下側に固定するためのネジ穴32aが形成され、正面側の面には、転倒防止部34を固定部32に固定するための図示しないテーパピンに嵌合する2つのピン穴36a、36bが形成されており、ピン穴36aは、転倒防止部34の固定時にテーパピンを差込む固定位置に形成され、ピン穴36bは、転倒防止部34の収容時にテーパピンを差込む収容位置に形成される。
また、固定部32の上下面間の距離、つまり高さは、筺体3の設置時における底面と床面7の間の距離と同等に形成される。
転倒防止部34は、固定部32の内側面に嵌合する外形面を有する角筒状または角棒状の鋼材等で形成された棒状部材であって、固定部32と転倒防止部34の連結部35に設けられた回転軸35aを中心に、筐体3の側面の鉛直方向を含む床面7の鉛直面に沿って回動可能に設けられており、その正面側の面には、転倒防止部34の固定時に、ピン穴36aに嵌合したテーパピンに嵌合し、収容時に、ピン穴36bに嵌合したテーパピンに嵌合するピン穴37が設けられている。
また、転倒防止部34の先端部の下面には、固定部32の底部の板厚に相当する厚さを有する鋼板等からなる接地部38が、溶接等の接合手段により取付けられている。
本実施例の転倒防止部34の、筺体3の側面に沿った方向の前後方向の長さCは、上記実施例1と同様に、筺体3の前後長Dより極端に短い長さに形成され、図9に示すように、固定時における筺体3の側面から外側に向かって突出する突出長さAは、上記実施例1と同様に、筺体3の筐体幅Bの1/2以上、1未満の長さに形成されている。
また、収容時には、転倒防止部34の固定時における上面が、筺体3の側面に接触した収容状態(図9に示す左側の状態)で収容される。
上記の転倒防止装置31は、固定部32と転倒防止部34とを回転軸35aにより連結して組立てておき、自立型機器の設置前に、予めボルト16を固定部32のネジ穴32aに螺合させて、筐体3の底板3aに2つの固定部32を正面側に寄せて左右方向に並べて固定し、それぞれの転倒防止部34の上面を、筺体3の側面に接触させ、固定部32の収容位置に形成されたピン穴36bにテーパピンを差込み、転倒防止部34のピン穴37に嵌合させて収容状態で仮止めし、転倒防止装置31を取付けた自立型機器を設置場所へキャスタ5により搬送して筺体3を床面7上に設置し、その後に、仮止めしたテーパピンを引抜き、図9の右側に示すように、転倒防止部34を、連結部35の回転軸35aを中心に床面7の鉛直面に沿って外側に回動させて、接地部38を床面に接触させ、転倒防止部34に形成されたピン穴37と、固定部32の固定位置に形成されたピン穴36aとの位置合わせを行い、その状態でテーパピンを打込んで突出状態の転倒防止部34を固定部32に固定する。
なお、図3に示したように、複数台並設する場合や、他の機器の左側または右側に隣接させて設置する場合は、自立型機器の筐体3の解放側となる側のみに、本実施例の転倒防止装置31を取付けて搬送するようにする。このようにすれば、様々な態様の自立型機器の設置形態に対応することができる。
以上説明したように、本実施例では、自立型機器の筐体3の底面に転倒防止装置31を取付け、転倒防止部34を筺体3の側面に接触させた収容状態で仮止めして設置場所に搬送し、設置後に、転倒防止部34を回動させて突出状態で固定するので、自立型機器をプレート等の上に押上げる必要がなくなり、屋内であっても、自立型機器を特別な器具を用いることなく容易に設置することができる他、自立型機器の設置時に、現場での転倒防止装置31の取付作業を省略することができると共に、移設時に転倒防止装置31の取外作業を省略することができ、設置時等における作業効率の更なる向上を図ることができる。
また、転倒防止装置31の棒状の転倒防止部34を回動させて、筺体3の側面から外側に突出させた状態で固定するので、自立型機器の転倒を防止することができると共に、裏板3d側を壁に近接させて設置することができる。
更に、転倒防止部34の先端部に接地部38を設けたので、自立型機器の設置時における安定性を高めることができる。
なお、本実施例では、転倒防止部34をテーパピンにより固定部32に固定するとして説明したが、テーパピンに替えて円筒状または円柱状のピンを用いるようにしてもよい。
以下に、図10および図11を用いて本実施例の転倒防止装置について説明する。なお上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例の転倒防止装置41は、図10に示すように、固定部42と、転倒防止部44と、固定部42と転倒防止部44とを回動可能に連結する連結部45等で構成され、転倒防止部44が、筺体3の左右両側の側面から突出するように、筺体3の底板3aの下側に左右方向に並べて固定される。
このため、右側用と左側用の転倒防止装置41は勝手違いに形成される。
固定部42は、矩形断面形状を有する鋼材等で形成された、裏面の外側の端部が切欠かれ、かつ外側端が解放された角筒状の棒状部材であって(図10参照)、その上面には、固定部42を筐体3の底板3aの下側に固定するためのネジ穴42aが形成され、正面側の面には、転倒防止部44を固定部42に固定するための図示しないテーパピンに嵌合するピン穴46が形成されている。
また、固定部42の上下面間の距離、つまり高さは、筺体3の設置時における底面と床面7の間の距離と同等に形成される。
転倒防止部44は、固定部42の内側面に嵌合する外形面を有する角筒状または角棒状の鋼材等で形成された棒状部材であって、固定部42と転倒防止部44の連結部45に設けられた回転軸45aを中心に、床面7に沿って回動可能に設けられており、その正面側および内側の面には、転倒防止部44の固定時に、ピン穴46に嵌合したテーパピンに嵌合する固定位置にピン穴47aが設けられ、収容時に、ピン穴46に嵌合したテーパピンに嵌合する収容位置にピン穴47bが形成されている(図10(a)参照)。
また、転倒防止部44の先端部の下面には、固定部42の底部の板厚に相当する厚さを有する鋼板等からなる接地部48が、溶接等の接合手段により取付けられている。
本実施例の転倒防止部44の、筺体3の側面に沿った方向の前後方向の長さCは、上記実施例1と同様に、筺体3の前後長Dより極端に短い長さに形成され、図11に示すように、固定時における筺体3の側面から外側に向かって突出する突出長さAは、上記実施例1と同様に、筺体3の筐体幅Bの1/2以上、1未満の長さに形成されている
また、収容時には、転倒防止部44が、固定時における下面が筺体3の側面から突出しない収容状態(図11に示す左側の状態)で、筺体3の底板3aの下側に収容される。
上記の転倒防止装置41は、固定部42と転倒防止部44とを回転軸45aにより連結して組立てておき、自立型機器の設置前に、予めボルト16を固定部42のネジ穴42aに螺合させて、筐体3の底板3aに2つの固定部42を正面側に寄せて左右方向に並べて固定し、それぞれの転倒防止部44の収容位置に形成されたピン穴47bに、固定部42のピン穴46に嵌合するテーパピンを差込んで収容状態で仮止めし、転倒防止装置41を取付けた自立型機器を設置場所へキャスタ5により搬送して筺体3を床面7上に設置し、その後に、仮止めしたテーパピンを引抜き、図11の右側に示すように、転倒防止部44を、連結部45の回転軸45aを中心に床面7に沿って外側に回動させて、接地部48を床面に接触させ、転倒防止部44の固定位置に形成されたピン穴47aと、固定部42のピン穴46との位置合わせを行い、その状態でテーパピンを打込んで突出状態の転倒防止部44を固定部42に固定する。
なお、図3に示したように、複数台並設する場合や、他の機器の左側または右側に隣接させて設置する場合は、自立型機器の筐体3の解放側となる側のみに、本実施例の転倒防止装置41を取付けて搬送するようにする。
この場合に、自立型機器の筐体3の底板3aに、右側用と左側用の転倒防止装置41を左右に並べて予め取付けておき、設置場所へ搬送したときに、解放側となる側の転倒防止部24のみを筐体3の外側に回動させて固定するようにしてもよい。このようにすれば、様々な態様の自立型機器の設置形態に対応することができる他、自立型機器の移設時等に改めて転倒防止装置41の取付け、取外しをする必要がなくなり、直接移設場所へ搬送して自立型機器を容易に設置することができる。
以上説明したように、本実施例では、自立型機器の筐体3の底面に転倒防止装置41を取付け、転倒防止部44を筐体3の側面から突出させない収容状態で仮止めして設置場所に搬送し、設置後に、転倒防止部44を回動させて突出状態で固定するので、自立型機器をプレート等の上に押上げる必要がなくなり、屋内であっても、自立型機器を特別な器具を用いることなく容易に設置することができる他、自立型機器の設置時に現場での転倒防止装置41の取付作業を省略することができると共に、移設時に転倒防止装置41の取外作業を省略することができ、設置時等における作業効率の更なる向上を図ることができる。
また、転倒防止装置41の棒状の転倒防止部44を回動させて、筺体3の側面から外側に突出させた状態で固定するので、自立型機器の転倒を防止することができると共に、裏板3d側を壁に近接させて設置することができる。
更に、搬送時に、転倒防止装置41の転倒防止部44を筐体3の側面から突出させない収容状態にして搬送するので、自立型機器を単独で搬送する場合と同様に搬送することが可能になり、転倒防止装置41を設けた自立型機器の設置における自由度を高めることができる。
更に、転倒防止部44の先端部に接地部48を設けたので、自立型機器の設置時における安定性を高めることができる。
なお、本実施例では、転倒防止部44をテーパピンにより固定部42に固定するとして説明したが、テーパピンに替えて円筒状または円柱状のピンを用いるようにしてもよい。
また、上記各実施例においては、転倒防止装置1、21、31、41を正面板3c側に寄せて左右に突出するように固定するとして説明したが、設置環境に応じて裏板3d側に寄せての左右または左右のいずれか一方に突出するように固定してもよく、正面板3c側と裏板3d側に片方ずつ固定するようにしてもよい。
1、1a、21、31、41 転倒防止装置
3 筐体
3a 底板
3b 上板
3c 正面板
3d 裏板
3e 側板
4 脚部
4a 軸部
4b 基台
7 床面
11 溝部
12、22、32、42 固定部
12a、13b 固定穴
13 接触部
13a 接触面
14、24、34、44 転倒防止部
16 ボルト
25、26a、26b、36a、36b、37、46a、46b、47 ピン穴
35、45 連結部
35a、45a 回転軸
38、48 接地部

Claims (11)

  1. 筺体の底面から突出した脚部に嵌合する溝部を有する固定部と、
    前記筐体の一側面に接する接触面を有する接触部と、
    前記接触面から前記筐体の外側に突出する棒状の転倒防止部と、を備えたことを特徴とする転倒防止装置。
  2. 請求項1に記載の転倒防止装置において、
    前記接触部を、前記筐体の一側面に固定することを特徴とする転倒防止装置。
  3. 筺体の底面から突出した脚部に嵌合する溝部を有する固定部と、
    前記筐体の両方の側面から外側に突出する棒状の転倒防止部と、を備えたことを特徴とする転倒防止装置。
  4. 筺体の底面に固定された固定部と、
    前記固定部に引出し可能に収容された棒状の転倒防止部と、を備え、
    前記転倒防止部を、前記筐体の一側面から外側に引出して前記固定部に固定することを特徴とする転倒防止装置。
  5. 請求項4に記載の転倒防止装置において、
    前記転倒防止部を、前記筐体の一側面から外側に突出しない状態にして収容することを特徴とする転倒防止装置。
  6. 筺体の底面に固定された固定部と、
    前記固定部に設けた連結部の回転軸を中心に回動可能に設けられた棒状の転倒防止部と、を備え、
    前記転倒防止部を、前記筐体の一側面から外側に回動させて前記固定部に固定することを特徴とする転倒防止装置。
  7. 請求項6に記載の転倒防止装置において、
    前記転倒防止部を、床面の鉛直面に沿って回動させ、
    前記転倒防止部の上面を、前記筐体の一側面に接触させて収容することを特徴とする転倒防止装置。
  8. 請求項6に記載の転倒防止装置において、
    前記転倒防止部を、床面に沿って回動させ、
    前記転倒防止部の正面側の面を、前記筐体の一側面から外側に突出しない状態にして収容することを特徴とする転倒防止装置。
  9. 請求項4ないし請求項8のいずれか一項に記載の転倒防止装置において、
    前記転倒防止部の先端部に、床面に接触する接地部を設けたことを特徴とする転倒防止装置。
  10. 請求項1または請求項2、請求項4ないし請求項9のいずれか一項に記載の転倒防止装置において、
    前記転倒防止部を、前記筐体の両方の側面からそれぞれ外側に突出させて取付ることを特徴とする転倒防止装置。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の転倒防止装置において、
    前記転倒防止部の、前記筐体の側面からの突出方向の突出長さを、前記筐体の前記側面間の距離である筐体幅の1/2以上、1未満としたことを特徴とする転倒防止装置。
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