JP2016211782A - 加湿装置 - Google Patents

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Kazuyuki Takagi
和幸 高木
直 早川
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直 早川
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【課題】気化フィルタの部分的なスケールの析出を抑え、長期にわたって加湿能力を維持するとともに気化フィルタの長寿命化を図ることのできる加湿装置を提供すること。
【解決手段】本体1に着脱自在に装着される給水タンク5a,5bと、給水タンクの下部に設けられた給水口15a,15bと、給水口を介して給水タンクから供給された水により第一定水面および第二定水面が形成される水槽部7と、水槽部の水中に下部が浸されて設置される気化フィルタ8とを備える加湿装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、室内の乾燥を防止するための加湿器に関するものである。
従来、特許文献1に示すように、水を貯えた水槽部内に気化フィルタを設置し、この気化フィルタに送風することにより加湿空気を発生させる気化式の加湿装置が提案されている。
このような気化式の加湿装置では、水槽部には給水タンクから供給された水が一定水位貯えられていて、気化フィルタはこの水槽部内の水に一部が浸された状態で設置されている。また、気化フィルタには、例えばレーヨンやポリエステルなどの繊維からなる不織布をプリーツ状に折り曲げて形成されたものが用いられ、毛細管現象によって水槽部内の水を上方まで吸い上げることでフィルタ全体が湿潤している。そして、気化フィルタに通風することで気化フィルタの水分が気化されて加湿空気となるので、この加湿空気を室内に放出することで加湿運転が行われるようになっている。
また通常、加湿水としては水道水が使用される。水道水中には水溶性の不純物であるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が含まれていて、加湿運転を行うことで気化フィルタの水分は気化するが、ミネラル成分は気化することができずにスケールとして気化フィルタに析出してしまう。析出したスケールは毛細管現象を妨げて、これが加湿能力の低下の原因となるため、気化フィルタには定期的な清掃が必要とされている。
特開2014−47963号公報
上述の構成における加湿装置では、通風により気化フィルタの水分が気化すると、気化した分の水が毛細管現象によって吸い上げられるため水槽部内の水が消費されるが、消費された分の水は給水タンクから供給されるので水槽部の水位は常に一定に保たれており、いわゆる定水面が形成されている。この定水面付近は最も水が気化しやすく、また析出したスケールにより気化フィルタの水を吸い上げる能力が低下すると、スケールの析出する位置が下方に集中するようになるため、定水面の直上部近傍は他の部分に比べてスケールの析出量が多くなってしまう。さらには、水中に含まれる水垢や埃などの汚れもこの付近で気化フィルタに付着する。
そして、このように気化フィルタの定水面の直上部近傍で多量にスケールが析出したり汚れが付着したりすると、それより上方への水の吸い上げが阻害されてしまうことになる。そのため、定水面の直上部近傍より上の部分にはスケールがそれほど析出しておらず十分に吸水が可能な状態であるにもかかわらず、気化フィルタは湿潤することができなくなって加湿能力が低下してしまう虞があった。また、気化フィルタの洗浄頻度も高くなるため、フィルタ寿命の低下を招いてしまっていた。
本発明は、上記課題を解決するためのもので、気化フィルタの部分的なスケールの析出等を抑え、長期にわたって加湿能力を維持するとともに気化フィルタの長寿命化を図ることのできる加湿装置を提供することを目的とする。
本発明は、本体に着脱自在に装着される給水タンクと、前記給水タンクの下部に設けられた給水口と、前記給水口を介して前記給水タンクから供給された水により第一定水面および第二定水面が形成される水槽部と、前記水槽部の水中に下部が浸されて設置される気化フィルタとを備えることを特徴とする加湿装置である。
また、2つの給水タンクと、前記2つの給水タンクの給水口を異なる高さに配置するタンク位置調節機構を備え、給水口が高い位置にある給水タンクから前記水槽部に水が供給されるときには第一定水面が形成され、給水口が低い位置にある給水タンクから前記水槽部に水が供給されるときには第一定水面より低い第二定水面が形成されることを特徴とする請求項1記載の加湿装置である。
上述のように構成することにより、スケールが多量に析出したり汚れが付着する位置が一定ではなくなるため、気化フィルタの一部分に集中的にスケールが析出したり汚れたりすることが抑えられ、加湿能力を長期にわたって維持するとともに気化フィルタの長寿命化を図ることができる。
加湿装置の外観斜視図である。 実施例1の加湿装置の縦断面構成図である。 実施例1の加湿装置の横断面構成図である。 実施例1における給水タンク装着部の断面拡大図である。 実施例1における給水タンクと水面位置の変化を説明する図である。 実施例2におけるタンク位置調節機構を説明する図である。 実施例2における給水タンクと水面位置の変化を説明する図である。
好適と考える本発明の実施形態を、本発明の作用効果を示して簡単に説明する。
本発明は、水槽部内に気化フィルタを設置し、この気化フィルタに送風することにより加湿空気を発生させる気化式の加湿装置であって、水槽部には第一定水面と第二定水面の2つの定水面が形成される構成としたものである。
このような加湿装置においては、水槽部には一定の水が貯えられていわゆる定水面が形成されるようになっているが、気化フィルタの水面直上付近には他の部分と比べてスケールが多く析出する傾向があるため、水面の高さが常に一定であるとその部分に集中的にスケールが析出してしまう。また、水面付近にはスケールだけでなく水垢や埃などの汚れも付着する。そしてスケールや汚れが蓄積して気化フィルタが目詰まりを起こすと、それより上方への水の吸い上げを阻害して加湿能力の低下を引き起こすことになる。そこで、第一定水面と第二定水面の2つの高さの異なる定水面が形成される構成とすることにより、スケールの析出や汚れが付着しやすい位置を変えることができるため、気化フィルタの一部分に集中的にスケールが析出したり汚れたりしてしまうことが抑えられる。また、定水面が高い位置にあるときは、低い位置の定水面のときに気化フィルタに析出したスケールが水中に没することになり、スケールは水に溶ける性質があるため、この低い位置でのスケールは水中に溶解する。よって、気化フィルタの目詰まりは解消されて加湿能力の低下を防止することができる。さらには、気化フィルタの清掃頻度が少なくなるので、気化フィルタの寿命を延ばすことも可能となる。
また、高さの異なる定水面を形成する構成として、給水タンクを2つ設け、この給水タンクの給水口を異なる高さに配置した。これにより、給水口が高い位置にある給水タンクに水が入っているときは、この給水タンクから水槽部に水が供給されて第一定水面が形成される。そして、給水口が高い位置にある給水タンクの水がなくなると、今度は給水口が低い位置にある給水タンクから水槽部に水が供給されて第二定水面が形成されることになる。
以下、本発明の一実施例としての加湿装置を図面により説明する。
図1は加湿装置の外観斜視図である。加湿装置の本体1の上面には、加湿装置の動作を指示するためのスイッチや運転状態を表示するランプ等が複数設けられた表示操作部2、加湿空気を吹き出す吹出口3が設けられている。また、本体1の側面には室内の空気を本体1に取り入れるための吸込口4が設けられ、後述する水槽部7に水を供給する第一給水タンク5a、第二給水タンク5bの2つの給水タンクが本体1に着脱自在に設けられている。そして本体1の正面には、それぞれの給水タンク内の水量を確認することのできる水量窓6が設けられている。
図2は加湿装置の縦断面構成図、図3は横断面構成図である。本体1の底部には第一給水タンク5aおよび第二給水タンク5bから水が供給されて一定量の水を貯える水槽部7と、この水槽部7内に吸水性を有する気化フィルタ8が配置されていて、気化フィルタ8は一部が水槽部7内の水に浸漬されており、この水を吸い上げることにより湿潤している。
水槽部7は天面が開口した形状であり、2つの給水タンク5a、5bを取り外すと本体1から引出せるように摺動可能に設けられている。また、水槽部7は2つの給水タンク5a、5bを装着する給水タンク装着部9と、気化フィルタ8を装着する気化フィルタ装着部10に区画されており、給水タンク装着部9には水槽部7の水位に応じて回動して水槽部7内の水位を検出するフロート11と、後述する給水キャップ13a、13bの給水口15a、15bを開放するピン部12が設けられている。
そして、給水タンク装着部9には図4の拡大図に示すように、タンク位置調節機構としての段差16が形成されており、第一給水タンク5aが装着される部分と第二給水タンク5bが装着される部分とでは高さが異なっている。
また、2つの給水タンク5a、5bの先端には、給水キャップ13a、13bが取り付けられており、この給水キャップ13a、13bには常閉弁からなる弁機構14を組み付けた給水口15a、15bが設けられている。これにより、給水タンク5a、5bを給水タンク装着部9に立設させると、ピン部12が給水キャップ13a、13bの弁機構14のバネを押し上げて給水口15a、15bを開放し、開放された給水口15a、15bを介して給水タンク5a、5b内の水が水槽部7に供給されるようになっている。また、給水タンク装着部9に形成された段差16により、第一給水タンク5aの給水口15aが第二給水タンク5bの給水口15bよりも高い位置に配置されているので、図のように両方の給水タンクに水が入っていると、高い位置にある給水口15aの先端に水面が形成されている。
そして、気化フィルタ8の上部には送風機17が設けられており、この送風機17の駆動により吸込口4から吹出口3にいたる通風路に送風が行われる。また、通風路中の気化フィルタ8の上流には、吸込口4から導入された空気を加熱して温風とするための温風用ヒータ(図示せず)が設けられている。
次に、上述の構成からなる加湿装置の動作について図5を用いて説明する。図中の黒矢印は給水タンクから水が供給されていることを示す。
まず、第一給水タンク5aと第二給水タンク5bの両方の給水タンクに水を入れ本体1に装着すると、図5(a)に示すように第一給水タンク5aおよび第二給水タンク5bの両方の給水口15a、15bを介してそれぞれの給水タンク内の水が水槽部7に供給されるので水槽部7の水位が上昇する。そして低い位置の給水口、すなわち第二給水タンク5bの給水口15b先端に水面が到達すると、第二給水タンク5bからの水の供給が停止し、第一給水タンク5aからのみ水が供給される。
そして、第一給水タンク5aから供給された水によりさらに水槽部7の水位が上昇して、図5(b)に示すように高い位置の給水口、すなわち第一給水タンク5aの給水口15a先端に水面が到達すると、水面はこの高さで一定に保たれ、水槽部7には第一定水面が形成される。また、気化フィルタ8は水槽部7内の水を吸い上げて湿潤する。
この状態で表示操作部2の運転スイッチを操作して運転開始の指示を行うと、送風機17が駆動される。送風機17の駆動によって、室内の空気は吸込口4から本体1内に取り入れられ、取り入れられた空気は図示しない温風用ヒータを通過する間に温風となって、さらに温風は気化フィルタ8を通過する際に加湿空気となって吹出口3から排出されて加湿運転が行われる。
このように加湿運転が行われると、気化フィルタ8を通過する温風により気化フィルタ8の水分が気化する。気化した分の水は気化フィルタ8の毛細管現象によって水槽部7から吸い上げられるため水槽部7内の水が消費されるが、消費された分の水は第一給水タンク5aから供給されるので水槽部7には第一定水面が形成されることになる。
また、加湿運転が行われると、送風機17からの送風により気化フィルタ8に含まれる水分は気化するが、水中に含まれるミネラル成分は気化することができずにスケールとして気化フィルタ8に析出する。なお、水面付近は最も水が気化しやすいため、気化フィルタ8の第一定水面の直上部近傍は他の部分に比べてスケールが多く析出することになる。また、第一定水面付近にはスケールだけでなく水垢や埃などの汚れも付着する。
そして図5(b)の状態から加湿運転を継続すると、第一給水タンク5aの水が消費されていき、やがて第一給水タンク5aの水はなくなる。第一給水タンク5aの水がなくなっても、水面は第二給水タンク5bの給水口15bよりも上にあるため、第二給水タンク5bからも水は供給されないので、水槽部7の水位は徐々に低下して行く。そして水面が第二給水タンク5bの給水口15bよりも低くなると、今度は第二給水タンク5bから水の供給が開始され、図5(c)に示すように水槽部7内には第二給水タンク5bの給水口15b先端に第二定水面が形成されて加湿運転が行われる。
このようにして第二給水タンク5bから水槽部7に水が供給されている間は、水槽部7には第二定水面が形成されているため、気化フィルタ8には第二定水面の直上部近傍でスケールが多く析出し、また水垢や埃などの汚れが付着する。
つまり、第一給水タンク5aに水が入っているかによって定水面の高さが2段階に変化し、これによりスケールの析出や汚れの付着が起こりやすい位置も2箇所に分散されるので、気化フィルタ8の一部分に集中的にスケールが析出したり汚れたりして目詰まりを起こしてしまうことが抑えられる。その結果、水の吸い上げが阻害されてしまうことが抑えられるので、気化フィルタ8は全体に水を吸い上げて湿潤することが可能となり、加湿能力の低下を抑えることができる。
その後、第二給水タンク5bの水がなくなると、水槽部7には水が供給されなくなるため、水槽部7の水位は徐々に低下していく。そして所定水位以下になるとフロート11が作動するので、表示操作部2には給水サインを出すことで水がなくなったことを報知して使用者に水の補給を促す。なお、それぞれの給水タンク5a、5b内に残っている水の量は、本体1正面の水量窓6からも確認できるので、この水量窓6に表示される水量が少なくなっていれば給水サインが出る前に水を補給することもできる。
そして、使用者が第一給水タンク5aと第二給水タンク5bに水を補給して本体1に装着すると、図5(a)の状態に戻って第一給水タンク5aと第二給水タンク5bの両方から水槽部7に水が供給されるので、水槽部7の水位が上昇し、水面は再び図5(b)のように第一給水タンク5aの給水口15a先端で一定に保たれて、第一定水面が形成される。
このように、加湿運転を継続すると、給水タンクの水が消費されて、やがて給水タンクの水がなくなり、水のなくなった給水タンクに水を補給するといった動作が繰り返され、水槽部7にはその都度第一定水面と第二定水面が交互に形成されることになる。
水槽部7に形成される水面が第二定水面のときに水面の直上部近傍で気化フィルタ8に析出したスケールは、水面が第一定水面に変化すると水中に没することになる。スケールは水に溶ける性質があるため、第二定水面のときに気化フィルタ8に析出したスケールは水に溶解することとなり、この部分での気化フィルタ8の目詰まりが解消される。
なお、第一定水面のときに気化フィルタ8に析出したスケールは溶解しないためそのまま蓄積されることになるが、スケールが析出しやすい位置が分散されたことにより、水面の高さが常に同じ場合よりも1箇所に蓄積する量は減少するので、従来と比べて加湿能力の低下を防止することができるとともに、気化フィルタ8の寿命を延ばすことが可能となる。
また、加湿装置が給水タンクを2つ備えている場合、2つの給水タンクの給水口の位置を同じ高さに設計すると、両方の給水タンクから同時に水が供給されるため、どちらの給水タンクにもほぼ同量の水が残ることになる。そのため、例えば就寝前に給水タンクの水を満水にしておこうとしたときに、どちらの給水タンクにも水が半分程度しか入っていないような状況が起こりうる。すると、就寝中に水切れが起こらないようにするためには、両方の給水タンクを持って水の補給に行かなければならない。
これに対し、本発明のように給水口15a、15bの位置を異なる高さに配置すれば、必ず高い位置に給水口15aのある第一給水タンク5aから先に水が消費され、第一給水タンク5aの水がなくなってから低い位置に給水口15bのある第二給水タンク5bの水が消費されるようになる。つまり、第一給水タンク5aと第二給水タンク5bとでは残っている水の量に差が生じるため、上述と同様に就寝前に給水タンクに水を補給しようとしたときに、第一給水タンク5aの水がなくなっているが第二給水タンク5bにはまだ十分に水が残っているのであれば、第一給水タンク5aだけを取り出して水の補給に行けばよいので使い勝手がよい。
ただし、まだ水が入っている第二給水タンク5bを本体1に残し、第一給水タンク5aに水を補給して本体1に装着すると、第一給水タンク5aの水から先に消費されてしまい、第二給水タンク5bの水が長期間使用されなくなってしまう虞がある。このような状態が起こらないようにするためには、第一給水タンク5aを本体1に装着する際に、第二給水タンク5bと位置を入れ替えて第二給水タンク5bの給水口15bが高い位置になるようにすると、先に補給した第二給水タンク5bの水から使い切ることができるので衛生的に好ましい。
次に、本発明の実施例2について図6、図7を用いて説明する。なお、実施例1と同じ構成部品については同じ符号を付し説明を省略する。
図6は実施例2のタンク位置調節機構16を模式的に表したものであって、タンク位置調節機構16は、支点19と、支持部材20とから構成されている。また、支持部材20の両端部はピン部12に繋がっていて、第一給水タンク5aと第二給水タンク5bを本体1に装着すると、支点19を介して支持部材20がシーソーの動作をするようになっている。
次に、上述の構成からなる加湿装置の動作について図7を用いて説明する。図中の黒矢印は給水タンクから水が供給されていることを示す。
まず、第一給水タンク5aと第二給水タンク5bの両方のタンクに水を入れ本体1に装着すると、図7(a)に示すように軽いほうの給水タンク(本実施例では第一給水タンク5a)が上になってタンク位置調節機構16が静止し、第一給水タンク5aおよび第二給水タンク5bの両方の給水口15a、15bを介してそれぞれの給水タンク内の水が水槽部7に供給されて水槽部7の水位が上昇する。そして低い位置の給水口、すなわち第二給水タンク5bの給水口15bに水面が到達すると、第二給水タンク5bからの水の供給が停止し、第一給水タンク5aからのみ水が供給される。
そして、第一給水タンク5aから供給された水によりさらに水位が上昇して図7(b)に示すように、高い位置の給水口、すなわち第一給水タンク5aの給水口15a先端に水面が到達すると、水面はこの高さで一定に保たれ水槽部7には第一定水面が形成される。また、気化フィルタ8は水槽部内の水を吸い上げて湿潤する。
この状態で表示操作部2の運転スイッチを操作して運転開始の指示を行うと、送風機17が駆動される。送風機17の駆動によって、室内の空気は吸込口4から本体1内に取り入れられ、取り入れられた空気は図示しない温風用ヒータを通過する間に温風となって、さらに温風は気化フィルタ8を通過する際に加湿空気となって吹出口3から排出されて加湿運転が行われる。
このように加湿運転が行われると、気化フィルタ8を通過する温風により気化フィルタ8の水分が気化する。気化した分の水は気化フィルタ8の毛細管現象によって水槽部7から吸い上げられるため水槽部7内の水が消費されるが、消費された分の水は第一給水タンク5aから供給されるので水槽部7には第一定水面が形成されることになる。
また、加湿運転が行われると、送風機17からの送風により気化フィルタ8に含まれる水分は気化するが、水中に含まれるミネラル成分は気化することができずにスケールとして気化フィルタ8に析出する。なお、水面付近は最も水が気化しやすいため、第一定水面の直上部近傍は他の部分に比べてスケールが多く析出することになる。また、第一定水面付近にはスケールだけでなく水垢や埃などの汚れも付着する。
そして図7(b)の状態から加湿運転を継続すると、第一給水タンク5aの水が消費されていき、やがて第一給水タンク5aの水はなくなる。第一給水タンク5aの水がなくなっても、水面は第二給水タンク5bの給水口15bよりも上にあるため第二給水タンク5bからも水は供給されないので、水槽部7の水位は徐々に低下して行く。そして水面が第二給水タンク5bの給水口15bよりも低くなると、今度は第二給水タンク5bから水の供給が開始され、図7(c)に示すように水槽部7内には第二給水タンク5bの給水口15b先端に第二定水面が形成されて加湿運転が行われる。
このようにして第二給水タンク5bから水槽部7に水が供給されている間は、水槽部7には第二定水面が形成されているため、気化フィルタ8には第二定水面の直上部近傍でスケールが多く析出し、また水垢や埃などの汚れが付着する。
つまり、2つの給水タンク5a、5bの重量によって定水面の高さが2段階に変化し、これによりスケールの析出や汚れの付着が起こりやすい位置も2箇所に分散されるので、気化フィルタ8の一部分に集中的にスケールが析出したり汚れたりして目詰まりを起こしてしまうことが抑えられる。その結果、水の吸い上げが阻害されてしまうことが抑えられるので、気化フィルタ8は全体に水を吸い上げて湿潤することが可能となり、加湿能力の低下を抑えることができる。
その後、第二給水タンク5bの水がなくなると、水槽部7には水が供給されなくなるため、水槽部7の水位は徐々に低下していく。そして所定水位以下になるとフロート11が作動するので、表示操作部2には給水サインを出すことで水がなくなったことを報知して使用者に水の補給を促す。
また、それぞれの給水タンク5a、5b内に残っている水の量は、本体正面1の水量窓6から確認できるので、使用者はこの水量窓6を見て給水タンクの水がなくなっていることに気づけば、給水サインが出る前に水を補給することもできる。例えば、使用者が水位窓6を見て第一給水タンク5aの水がなくなったことに気づき、しかし第二給水タンク5bにはある程度の水が残っていたため、第一給水タンク5aだけに水を補給して本体1に装着したとする。すると、図7(d)に示すように第一給水タンク5aと第二給水タンク5bの重量が逆転し、第一給水タンク5aの給水口15aよりも第二給水タンク5bの給水口15bが高い位置になる。第一給水タンク5aに水を補給する前の図7(c)では、水槽部7には第二定水面が形成されていたが、給水タンクの重量が逆転したことにより第二給水タンク5bの給水口15bは第二定水面よりも高い位置となったため、水槽部7には第二給水タンク5bからのみ水が供給され、これにより水槽部7の水位が上昇する。そして、水面が第二給水タンク5bの給水口15b先端に到達すると、水面はこの高さで一定に保たれ、図7(e)で示すように水槽部7には再び第一定水面が形成される。
このように、加湿運転を継続すると、給水タンクの水が消費されて、やがて給水タンクの水がなくなり、水のなくなった給水タンクに水を補給すると給水タンクの重量が逆転するといった動作が繰り返されることになる。そしてその都度、水槽部7には第一定水面と第二定水面が交互に形成される。
水面が第二定水面のときに水面の直上部近傍で気化フィルタ8に析出したスケールは、水面が第一定水面に変化すると水中に没することになる。スケールは水に溶ける性質があるため、第二定水面のときに気化フィルタ8に析出したスケールは水に溶解することとなり、この部分での気化フィルタ8の目詰まりが解消される。
なお、第一定水面のときに気化フィルタ8に析出したスケールは溶解しないためそのまま蓄積されることになるが、スケールが析出しやすい位置が分散されたことにより、水面の高さが常に同じ場合よりも1箇所に蓄積する量は減少するので、従来と比べて加湿能力の低下を防止することができるとともに、気化フィルタ8の寿命を延ばすことが可能となる。
また、給水タンクを2つ備えている場合、2つの給水タンクの給水口の位置を同じ高さに設計すると、両方のタンクから同時に水が供給されるため、どちらの給水タンクにもほぼ同量の水が残ることになる。そのため、例えば就寝前に給水タンクの水を満水にしておこうとしたときに、どちらの給水タンクにも水が半分程度しか入っていないような状況が起こりうる。すると、就寝中に水切れが起こらないようにするためには、両方の給水タンクを持って水の補給に行かなければならない。
これに対し、本発明のように給水口15a、15bの位置を異なる高さに配置すれば、必ず高い位置に給水口のある給水タンクから先に水が消費され、高い位置に給水口のある給水タンクの水がなくなってから低い位置に給水口のある給水タンクの水が消費されるようになる。つまり、第一給水タンク5aと第二給水タンク5bとでは残っている水の量に差が生じるため、上述と同様に就寝前に給水タンクに水を補給しようとしたときに、第一給水タンク5aの水がなくなっているが第二給水タンク5bにはまだ十分に水が残っているのであれば、第一給水タンク5aだけを取り出して水の補給に行けばよいので使い勝手がよい。
さらに、2つの給水タンク5a、5bの重量により給水口15a、15bの位置関係が変わり、軽いほうの給水タンクが上にくるようになっているので、水のなくなった給水タンクに水を補給して本体1に装着すると、先に本体1に装着されていたもう一方の給水タンクの給水口が高い位置になる。そのため、必ず先に補給した水から使い切ることができ衛生的である。
1 本体
5a 第一給水タンク
5b 第二給水タンク
7 水槽部
8 気化フィルタ
15a、15b 給水口
16 タンク位置調節機構(段差)

Claims (2)

  1. 本体に着脱自在に装着される給水タンクと、前記給水タンクの下部に設けられた給水口と、前記給水口を介して前記給水タンクから供給された水により第一定水面および第二定水面が形成される水槽部と、前記水槽部の水中に下部が浸されて設置される気化フィルタとを備えることを特徴とする加湿装置。
  2. 2つの給水タンクと、前記2つの給水タンクの給水口を異なる高さに配置するタンク位置調節機構を備え、給水口が高い位置にある給水タンクから前記水槽部に水が供給されるときには第一定水面が形成され、給水口が低い位置にある給水タンクから前記水槽部に水が供給されるときには第一定水面より低い第二定水面が形成されることを特徴とする請求項1記載の加湿装置。
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