JP2016211649A - ボルト・ナットの弛み止め構造及びそれに用いるボルト - Google Patents

ボルト・ナットの弛み止め構造及びそれに用いるボルト Download PDF

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重信 濱中
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Abstract

【課題】 ボルトの雄ねじ強度及び弛み止め性能を保証できるようにしたボルト・ナットの弛み止め構造及びそれに用いるボルトを提供する。【解決手段】 ボルト軸部10Aには右ねじ又は左ねじの台形ねじ10Bが形成され、該台形ねじの頂面には第2のねじ10Cが頂面に接する仮想円筒上にて連続し、しかも台形ねじのピッチよりも小さいピッチでかつ台形ねじに対して逆ねじとなるように形成され、台形ねじには締付けナット11が螺合され、第2のねじにはロックナット12が螺合され、ロックナットが締付けナットと競られることによって締付けナットの戻り回転が阻止されていることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明はボルト・ナットの弛み止め構造及びそれに用いるボルトに関し、特にボルトの雄ねじ強度及び弛み止め性能を保証できるようにした構造及びボルトに関する。
ボルト・ナットを用いて締結する方式は多くの構造物において採用されている。ボルトは被締結部材に形成した雌ねじに単純に螺合し締付け、あるいは被締結部材を挿通して裏側のナットに単純に螺合し締付けただけでは、座面の陥没による弛み、ねじ締結体の接触部のあらさ、うねりあるいは形状誤差による初期弛み、軸力の静的な変動あるいは動的な変動に起因するナットの戻り回転などにより、締結の弛みが生ずることが懸念される。
これに対し、ボルト雄ねじに右ねじ半部と左ねじ半部を交互に重複して設け、右ねじのナットと左ねじのナットをダブルナット状に重ねて螺合して弛み止めを行うようにした弛み止め構造が提案されている(特許文献1)。
特許第4663813号公報
しかし、特許文献1記載の弛み止め構造ではナットの雌ねじはボルト雄ねじの周方向の1/2程度のねじ山と噛合するので、雄ねじの一部で雌ねじからの荷重を受けなければならず、雄ねじのねじ山が損傷することが懸念される。
本発明はかかる問題点に鑑み、ボルトの雄ねじ強度及び弛み止め性能を保証できるようにしたボルト・ナットの弛み止め構造及びそれに用いるボルトを提供することを課題とする。
そこで、本発明に係るボルト・ナットの弛み止め構造は、被接合部材の挿通穴にボルト軸部を挿通し、ボルト軸部に締付けナットを螺合して締め付けるようにしたボルト・ナットの締結構造において、ボルト軸部には右ねじ又は左ねじの台形ねじが形成され、該台形ねじの頂面には第2のねじが上記頂面に接する仮想円筒上にて上記台形ねじのピッチよりも小さいピッチでかつ上記台形ねじに対して逆ねじとなるように形成され、上記台形ねじには締付けナットが螺合され、上記第2のねじにはロックナットが螺合され、該ロックナットが上記締付けナットと競られることによって上記締付けナットの戻り回転が阻止されていることを特徴とする。
本発明の特徴の1つはボルト軸部に右ねじ又は左ねじの台形ねじを形成し、台形ねじの頂面に台形ねじよりも小さいピッチの第2のねじを台形ねじとは逆ねじ、つまり左ねじ又は右ねじとなるように形成し、台形ねじに締付けナットを螺合させ、第2のねじにロックナットを螺合させるようにした点にある。
これにより、ロックナットは締付けナットと競り合うが、ロックナットは締付けナットのピッチに比較して小さいピッチであること、さらに締付けナットと逆方向のつる巻線を有するロックナットが螺合されているので、衝撃や軸力の変動に起因して締付けナットと競り合ったロックナットが回転しようとしても回転できず、締付けナットの戻り回転を確実に阻止できることとなる。
また、台形ねじはボルト軸部の全周に形成されているので、ボルト雄ねじの強度は特許文献1記載の弛み止め構造のようにナットの雌ねじがボルト雄ねじの周方向の1/2程度のねじ山と噛合する場合に比較して荷重を雄ねじ全体で受けることができ、雄ねじのねじ山が損傷するおそれが少ない。
台形ねじ頂面の第2のねじの形状は特に限定されないが、ねじの加工性及び雌雄のねじの噛み合いを考慮すると、三角ねじが好ましい。
また、台形ねじ頂面に第2のねじを形成した上述のボルトも斬新である。すなわち、本発明に係るボルト・ナットの弛み止め構造に用いられるボルトは、ボルト軸部に締付けナットを螺合し、ロックナットによって締付けナットの戻り回転を阻止するようにしたボルト・ナットの弛み止め構造において用いられ、ボルト軸部には台形ねじが形成され、該台形ねじの頂面には上記頂面に接する仮想円筒上にて連続する第2のねじが上記台形ねじのピッチよりも小さいピッチでかつ上記台形ねじに対して逆ねじとなるように形成されており、上記台形ねじには締付けナットが螺合され、上記第2のねじにはロックナットが螺合され、該ロックナットが上記締付けナットと競られることによって上記締付けナットの戻り回転が阻止されるようになっていることを特徴とする。
本発明のボルト・ナットの弛み止め構造の好ましい実施形態を示す断面図である。 上記実施形態においてボルト軸部、締付けナット及びロックナットを示す図である。 上記実施形態におけるボルト軸部と締付けナット及びロックナットの噛合状態を示す図である。
以下、本発明を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。図1ないし図3は本発明に係るボルト・ナットの弛み止め構造の好ましい実施形態を示す。図において、被接合部材14、15はボルト10、締付けナット11及びロックねじナット12によって締め付け接合されている。
ボルト10は六角状の頭部と軸部10Aとからなり、軸部10Aには台形ねじ10Cが右ねじとなるように形成され、台形ねじ10Bの頂面には第2のねじ10Cが頂面に接する仮想円筒上にて連続し、しかも台形ねじ10Cのピッチよりも小さいピッチでかつ台形ねじ10Bに対して逆ねじ、つまり左ねじとなるように形成されている。
他方、締付けナット11には台形ねじ10Cは噛合し得る寸法の雌ねじが形成され、ロックナット12には第2のねじ10Cと噛合し得る寸法の雌ねじが締付けナット11の雌ねじに対して逆ねじとなるように形成されている。
被接合部材14、15を接合する場合、図1に示されるように、被接合部材14、15の挿通穴にボルト軸部10Aを挿通し、ボルト10の頭部と締付けナット11を適当な工具で把持し、ボルト軸部10Aの台形ねじ10Bに締付けナット11を螺合させ、所定の軸力が得られるトルクで締め付ける。
その後、図3(a)(b)に示されるように、第2のねじ10Cにロックナット12を螺合させ、締付けナット11とは逆方向に回転させて螺進させ、締付けナット11の頂面に当接させて押し付け、締付けナット11とロックナット12を一体化する。
この状態で締付けナット11が締結の弛む方向に回転、つまり戻り回転しようとすると、ロックナット12が締付けナット11と一体化され、しかもロックナット12は締付けナット11とは逆ねじであるので、締付けナット11は廻り止めされ、ボルト10と締付けナット11の締結が弛むことはない。
しかも、第2のねじ10Cは台形ねじ10Bに比較して小さいピッチであるので、衝撃や軸力の変動に起因してロックナット12が戻り回転してもボルト軸線方向にはほとんど後退せず、締付けナット11の戻り回転を確実に阻止できることとなる。
本例の弛み止め構造の効果を確認すべく、弛み試験を行った。試験機はアメリカ航空機規格・NAS3350規格相当機を使用し、振動時間最大17分、振幅11mm、振動数1780rpm、振動ストローク19mmとした。本例の弛み止め構造ではSS400の六角引き抜き材から強度区分4.8のボルトブランクを削りだし、M16でピッチ4mmのメートル台形右ねじ、第2のねじはM16でピッチ1mmのメートル三角左ねじを形成し、締付けナット及びロックナットは台形ねじ及び第2のねじと噛合し得る寸法に形成した。
比較例として、M16並目ねじのボルトを用い、2つのナットで締結したもの(比較例1)、1つのナットで締結したもの(比較例2)、M17並目ねじのボルトを用い、1つのナットで締結したもの(比較例3)に対して上記同様の弛み試験を行った。ただし、比較例1については2回弛み試験を行った。
弛み試験の結果、本例の弛み止め構造では日を変えて2回試験を行っこところ、最大振動時間17分が経過しても全く弛みは生じなかった。これに対し、比較例1では57秒、1分55秒で弛みが発生した。比較例2では37秒で、比較例3は1分7秒で弛みが発生した。
その結果、本例の弛み止め構造によって優れた弛み止め効果を発揮し、締結の信頼性を大幅に向上できることが確認された。
10 ボルト
10A 軸部
10B 台形ねじ
10C 第2のねじ
11 締付けナット
12 ロックナット
14,15 被締結部材

Claims (3)

  1. 被接合部材の挿通穴にボルト軸部を挿通し、ボルト軸部に締付けナットを螺合して締め付けるようにしたボルト・ナットの締結構造において、
    ボルト軸部(10A)には台形ねじ(10B)が形成され、該台形ねじ(10B)の頂面には上記頂面に接する仮想円筒上にて連続する第2のねじ(10C)が上記台形ねじ(10B)のピッチよりも小さいピッチでかつ上記台形ねじ(10B)に対して逆ねじとなるように形成され、上記台形ねじ(10B)には締付けナット(11)が螺合され、上記第2のねじ(10C)にはロックナット(12)が螺合され、該ロックナット(12)が上記締付けナット(11)と競られることによって上記締付けナット(11)の戻り回転が阻止されていることを特徴とするボルト・ナットの弛み止め構造。
  2. 上記第2のねじ(10C)が三角ねじである請求項1記載のボルト・ナットの弛み止め構造。
  3. ボルト軸部に締付けナットを螺合し、ロックナットによって締付けナットの戻り回転を阻止するようにしたボルト・ナットの弛み止め構造において用いられ、
    ボルト軸部(10A)には台形ねじ(10B)が形成され、該台形ねじ(10B)の頂面には上記頂面に接する仮想円筒上にて連続する第2のねじ(10C)が上記台形ねじ(10B)のピッチよりも小さいピッチでかつ上記台形ねじ(10B)に対して逆ねじとなるように形成されており、
    上記台形ねじ(10B)には締付けナット(11)が螺合され、上記第2のねじ(10C)にはロックナット(12)が螺合され、該ロックナット(12)が上記締付けナット(11)と競られることによって上記締付けナット(11)の戻り回転が阻止されるようになっていることを特徴とするボルト・ナットの弛み止め構造に用いるボルト。
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