JP2016210349A - 車両用音発生装置 - Google Patents

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堂太 山本
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Abstract

【課題】車両接近音を機械的に発生させることができ、信頼性の高い車両用音発生装置を提供する。【解決手段】車両用音発生装置10は、変速機ケース52と、変速機ケース52に対し回転可能なデフケース51と、デフケース51に設けられた打撃部材20と、変速機ケース52に設けられた振動板30と、を備える。打撃部材20は、デフケース51の回転によって振動板30に接触可能に配置され、打撃部材20と振動板30とは、デフケース51の回転によって打撃音を発生させる。【選択図】図2

Description

本発明は、電気モータを駆動源として走行する車両などの走行音が静粛な車両の接近を認識させるための告知音を発生させることができる車両用音発生装置に関する。
HEV・EV系車両が電気モータを動力源として走行(EV走行)している時には、車両から発生する音が従来の内燃機関車両に比べると極端に小さく、車両の接近が歩行者などに伝わらず、車両の接近に気づいてもらえないことがある。このため、従来のHEV・EV系車両では、電子音による車両接近音(告知音)をスピーカーから発生させるようにした車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の車両接近音制御装置は、自車両の走行速度、先行車両の有無、自車両と先行車両との間の車間距離、ロードノイズまたは自車ノイズの大きさ、つまり先行車両の有無を含む自車両の走行状況に応じて効果的な告知音の発生を図っている。
特許第5333260号公報
しかし、特許文献1に記載の車両接近音制御装置は、車速センサ、照度計測機能を有した車両搭載カメラ、ロードノイズ検知センサ、マイクロフォン、告知音量レベル制御部、並びに告知音発生部を備え、車両接近音の音量レベルを告知音量レベル制御部で制御して告知音発生部から発生させている。このため、システムのコストが高くなり、また電気的な故障が発生した際には、告知音が鳴らなくなる可能性がある。
本発明の目的は、車両接近音を機械的に発生させることができ、信頼性の高い車両用音発生装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
ケース(例えば、後述の実施形態での変速機ケース52)と、
該ケースに対し回転可能な回転体(例えば、後述の実施形態でのデフケース51)と、
前記回転体に設けられた第1部材(例えば、後述の実施形態での打撃部材20)と、
前記ケースに設けられた第2部材(例えば、後述の実施形態での振動板30)と、を備えた、車両用音発生装置(例えば、後述の実施形態での車両用音発生装置10)であって、
前記第1部材は、前記回転体の回転によって前記第2部材に接触可能に配置され、
前記第1部材と前記第2部材とは、前記回転体の回転によって打撃音を発生させる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記第1部材は、前記回転体の側面に対し傾斜して配置される弾性部材(例えば、後述の実施形態での板ばね21)と、該弾性部材の先端部に設けられ、前記第2部材に接触可能な打撃部(例えば、後述の実施形態での打撃部22)と、を有し、
前記弾性部材は、
前記回転体が第1速度(例えば、後述の実施形態でのc(rpm))以下で回転する場合に前記打撃部が前記第2部材に接触し、
前記回転体が第1速度より早い速度で回転する場合に前記打撃部が遠心力によって前記第2部材に接触しないように構成される。
また、請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、
前記第2部材は、少なくとも第1被接触部(例えば、後述の実施形態での振動アーム33)及び第2被接触部(例えば、後述の実施形態での振動アーム34)を有し、
前記弾性部材は、
前記回転体が前記第1速度よりも小さい第2速度(例えば、後述の実施形態でのb(rpm))以下で回転する場合に前記打撃部が前記第1被接触部及び前記第2被接触部と接触し、
前記回転体が前記第2速度より早く且つ前記第1速度以下で回転する場合に前記打撃部が遠心力によって前記第1被接触部に接触せず、前記第2被接触部と接触し、
前記回転体が前記第1速度より早く回転する場合に前記打撃部が遠心力によって前記第1被接触部及び前記第2被接触部と接触しないように構成される。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、
前記回転体が一回転する間に、前記第1部材と前記第2部材は少なくとも2回以上接触して打撃音を発生するように構成され、
前記回転体の回転速度が一定のときに、前記打撃音が等ピッチにならないように構成される。
また、請求項5に記載の発明では、請求項4に記載の発明において、
前記打撃音が不協和音とならないように構成される。
また、請求項6に記載の発明では、請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明において、
前記ケースは、変速機を収容する変速機ケース(例えば、後述の実施形態での変速機ケース52)であり、
前記回転体は、差動装置を収容する差動装置ケース(例えば、後述の実施形態でのデフケース51)である。
請求項1に記載の発明によれば、回転体の回転により第1部材と第2部材とが接触して打撃音が発生するので、電気エネルギーを使わずに車両接近音を発生させて車両の接近を周囲に知らしめることができる。また、車両接近音を機械的に発生させるので、信頼性の高い車両用音発生装置を安価に製作することができる。
請求項2に記載の発明によれば、車両がある程度の車速になってタイヤ等の走行音によって車両の接近が周囲に分かるようになった場合に、弾性部材が遠心力によって弾性変形して打撃部が第2部材に接触しないように構成されるので、車両の接近を周囲に知らしめる必要のある車両走行時にのみ打撃音を発生させることができる。
請求項3の発明によれば、車両の走行速度に応じて打撃音の音階や発生回数を変えることができる。
請求項4に記載の発明によれば、打撃音を不等ピッチとすることで打撃音を認識させやすくなる。
請求項5に記載の発明によれば、打撃音による周囲に与える不快感を抑制することができる。
請求項6に記載の発明によれば、車輪の回転と連動して打撃音を発生させることができる。また、動力伝達経路の最下流側に位置する差動装置ケースを回転体とすることで、打撃音が周囲に聞こえやすくなる。また、例えば、車両が無人で坂を下っているときなど、車両が誤って移動している場合でも、車両接近音を発生させることができ、周囲の歩行者へ早期に異常を知らせることができる。
ディファレンシャル装置に配設された車両用音発生装置の一実施形態の断面図である。 ディファレンシャルケースに取り付けられた打撃部材、及び振動板の斜視図である。 極低速走行時の打撃部材と振動板との位置関係を示す要部側面図である。 極低速走行時においてディファレンシャルケースの1回転中に打撃音が6回発生する状態を示すチャートである。 低速走行時の打撃部材と振動板との位置関係を示す要部側面図である。 低速走行時においてディファレンシャルケースの1回転中に打撃音が4回発生する状態を示すチャートである。 中速走行時の打撃部材と振動板との位置関係を示す要部側面図である。 中速走行時においてディファレンシャルケースの1回転中に打撃音が2回発生する状態を示すチャートである。 高速走行時の打撃部材と振動板との位置関係を示す要部側面図である。 高速走行時において打撃音が発生しない状態を示すチャートである。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、ディファレンシャル装置に配設された車両用音発生装置の一実施形態の断面図であり、図2は、ディファレンシャルケースに取り付けられた打撃部材、及び変速機ケースに取り付けられた振動板の斜視図である。
図1及び図2に示すように、車両用音発生装置10は、一対の打撃部材20と、振動板30とを備え、ディファレンシャル装置50に配設されている。
先ず、ディファレンシャル装置50について説明する。ディファレンシャル装置50は、エンジンなどの不図示の駆動源からの回転を、回転差を吸収しつつ、不図示の駆動輪に伝達する装置である。ディファレンシャル装置50のディファレンシャルケース(以下、単にデフケースと言う)51は、変速機ケース52にベアリング53を介して回転可能に支持されると共に、リングギヤ54が一体に固定されている。リングギヤ54は、不図示のドライブギヤに噛合して回転する。
デフケース51には、ピニオンシャフト55がデフケース51の内部を縦断するように配置されると共に、デフケース51に回転不能に固定されている。デフケース51の内部において、ピニオンシャフト55には2個のピニオンギヤ56がピニオンシャフト55に対して相対回転可能に取り付けられている。
2個のサイドギヤ57は、それぞれ2個のピニオンギヤ56に噛合すると共に、一端(内側)においてピニオンシャフト55に微小距離をおいて対面し、他端(外側)において左右の駆動輪に接続されるアクスルシャフト58に連結されている。ピニオンギヤ56の回転軸は、リングギヤ54の回転軸に直交し、サイドギヤ57の回転軸は、ピニオンギヤ56の回転軸に直交すると共に、リングギヤ54の回転軸と平行となるように配置されている。
ディファレンシャル装置50は、車両の旋回時などの際、必要に応じて2個のサイドギヤ57の回転を増減速させることで左右の駆動輪の回転差を吸収しつつ、エンジンからの回転をアクスルシャフト58を介して左右の駆動輪に伝達して車両を走行させる。
打撃部材20は、弾性部材である板ばね21と、板ばね21の先端部に固定された、例えば、金属製の打撃部22と、を備える。板ばね21は、矩形状の薄板材から構成され、その基端部は、リベット23などによりデフケース51の側面に固定されている。詳細には、板ばね21は、その先端部、即ち、打撃部22が振動板30の方向に所定の角度θで傾斜するようにデフケース51の側面(デフケース51の回転軸CLと直交する面)に固定されている。
板ばね21は、その幅方向がデフケース51の側面に沿い、長手方向が径方向に延びるように固定されている。即ち、板ばね21は、デフケース51の円周方向の剛性が高く変形し難くなるとともに、デフケース51の回転軸CL方向の剛性が低く回転軸CL方向に弾性変形可能となっている。
一対の打撃部材20は、円周方向180°異なる位相でデフケース51の側面に固定され、デフケース51の回転に伴って一体回転する。デフケース51と共に打撃部材20が回転すると、板ばね21の先端部に固定されている質量体でもある打撃部22に作用する遠心力Fによって、板ばね21がデフケース51の回転軸CL方向に弾性変形する。遠心力Fによる板ばね21の弾性変形については、後に詳述する。
なお、一対の打撃部材20の位相は、180°に限定されず、任意の位相で固定することができる。また、打撃部材20の数も、2つに限定されず、任意の個数を配設することができる。
振動板30は、略円弧状に形成された基部31と、基部31の外周側から径方向外方に伸び、更にデフケース51(打撃部材20)方向に突出するように折り曲げられて延設された3つの振動アーム32,33,34と、を備える。3つの振動アーム32,33,34の基部31からのそれぞれの高さH1,H2,H3(図3参照)は、振動アーム32,33,34の順に高く形成されている。そして、振動板30の基部31は、デフケース51に対向する、変速機ケース52の側面59にボルト60によって固定されている。なお、図2以降の図面については、変速機ケース52を省略している。
振動板30は、3つの振動アーム32,33,34が、デフケース51と共に回転する打撃部22の回転軌跡Q上に位置するように、変速機ケース52に固定されている。そして、デフケース51と共に打撃部材20が回転すると、打撃部22が順次3つの振動アーム32,33,34に接触して打撃音を発生させる。
打撃音の周波数(音の高さ)は、それぞれの振動アーム32,33,34の長さ、幅、厚さなどから決まる固有振動数によって異なる。従って、打撃音の音色は、各振動アーム32,33,34の固有振動数を変更することで任意に調整可能である。
なお、打撃部材20及び振動板30は、潤滑油を貯留している変速機ケース52の内部に配設されているので、デフケース51と共に回転する打撃部材20は、デフケース51の1回転ごとに潤滑油が付着することになる。一方、振動板30は、潤滑油中に浸漬していると打撃音が小さくなり、また外部にも伝達され難くなるので、潤滑油が付着し難い、変速機ケース52の上部に配置するのが好ましい。打撃部材20(打撃部22)に付着した潤滑油は、打撃音に与える影響は小さく、接触による打撃部22及び振動板30の摩耗を低減させる。
次に、上記の構成を備えた本実施形態の車両用音発生装置の作用について、図3から図10を参照して説明する。
図1を参照して、打撃部22の質量をm、デフケース51の回転軸CLから打撃部22の中心までの距離をR、デフケース51(打撃部材20)の回転角速度をωとすると、打撃部22には、F=mRωの遠心力が径方向外方に作用する。打撃部22の質量m、及びデフケース51の回転軸CLから打撃部22の中心までの距離Rは、一定であるので、遠心力Fの大きさは、デフケース51(打撃部材20)の回転角速度ω、即ち、車両の車速によって決定される。そして、板ばね21には、板ばね21の長手方向にF1=Fcosθの分力が作用し、長手方向と直交方向にF2=Fsinθの分力が作用する。分力F2は、打撃部22が振動板30から離間する方向に板ばね21を弾性変形させる。
図3及び図4に示すように、車両の走行速度が極低車速の場合、すなわち、デフケース51の回転速度Vが、0(rpm)<V≦a(rpm)の場合、打撃部22に作用する遠心力Fが小さいので、板ばね21の弾性変形は極僅かである。従って、打撃部22は、3つの振動アーム32,33,34に順次接触し、それぞれの固有振動数によって決まる打撃音を発生させて、車両が接近していることを周囲の人に知らしめる。
なお、図4及び以降の図6、8、10において、DIFF回転はデフケース51の1回転を示し、上方から、打撃部22が振動アーム32と接触することによって発生する打撃音、打撃部22が振動アーム33と接触することによって発生する打撃音、打撃部22が振動アーム34と接触することによって発生する打撃音を示している。実線で示されるハッチング付の丸印は、実際に発生した打撃音を示し、波線で示されるハッチング付の丸印は、打撃部22が空振りすることによって鳴らなかった打撃音を示している。
本実施形態の車両用音発生装置10においては、一対の打撃部材20と、3つの振動アーム32,33,34と、を備えるので、デフケース51の1回転当たり、6回の打撃音が発生する。そして、打撃音の発生間隔は、3つの振動アーム32,33,34の周方向間隔(位相)によって決定される。
打撃音の発生間隔は、一定間隔であってもよいが、周囲の人の注意をより喚起するためには、振動アーム32,33,34を不等ピッチに配置して、打撃音を異なる間隔で発生させることが好ましい。また、振動アーム32,33,34の打撃音は、残響が重なる場合がある。複数の打撃音が重なっても、人に不快感を与えないように、振動アーム32,33,34のそれぞれの打撃音は、不協和音とならない音程であることが望ましい。
図5及び図6に示すように、車両の走行速度が低車速の場合、すなわち、デフケース51の回転速度Vが、a(rpm)<V≦b(rpm)の場合、打撃部22に作用する遠心力Fの分力F2により板ばね21が弾性変形し、一番短い振動アーム32には接触しなくなり、振動アーム33,34とだけ接触するようになる。これにより、打撃部22が振動アーム33,34と接触する打撃音が、デフケース51の1回転当たり4回発生する。
このときの打撃音の発生サイクル(デフケース51の1回転)は、極低車速時の発生サイクルより短く、更に1サイクル中の打撃音の回数も異なるので、車両の走行速度が低速であることが認識可能となる。
図7及び図8に示すように、車両の走行速度が中車速の場合、すなわち、デフケース51の回転速度Vが、b(rpm)<V≦c(rpm)の場合、打撃部22に作用する遠心力Fが大きくなり、分力F2によって板ばね21が更に弾性変形し、一番短い振動アーム32、及び次に短い振動アーム33には接触しなくなり、振動アーム34にだけ接触する。これにより、打撃部22が振動アーム34と接触する打撃音が、デフケース51の1回転当たり2回発生する。打撃音の発生サイクルは、更に短くなり、1サイクル中の打撃音の回数も異なるので、車両の走行速度が更に速いことが認識可能となる。
図9及び図10に示すように、車両の走行速度が高車速の場合、すなわち、デフケース51の回転速度Vが、V>c(rpm)の場合、打撃部22に作用する遠心力Fが更に大きくなり、分力F2によって板ばね21が更に弾性変形して、3つの振動アーム32,33,34のいずれにも接触しなくなる。従って、打撃音の発生が停止する。この場合、車両はある程度以上の車速になっているので、タイヤ等の走行音によって車両の接近は認識可能である。
以上説明したように、本実施形態に係る車両用音発生装置10によれば、打撃部材20は、デフケース51の回転によって振動板30に接触可能に配置され、打撃部材20と振動板30とは、デフケース51の回転によって打撃音を発生させるので、電気エネルギーを使わずに車両接近音を発生させて車両の接近を周囲に知らしめることができる。また、車両接近音を機械的に発生させるので、信頼性の高い車両用音発生装置10を安価に製作することができる。
また、打撃部材20は、デフケース51の側面に対し傾斜して配置される板ばね21と、板ばね21の先端部に設けられ、振動板30に接触可能な打撃部22と、を有し、板ばね21は、車速が高車速でない場合、すなわち、デフケース51の回転速度Vが、V≦c(rpm)の場合に打撃部22が振動板30に接触し、車速が高車速の場合、すなわち、デフケース51の回転速度Vが、V>c(rpm)の場合に打撃部22が遠心力によって振動板30に接触しないように構成されるので、車両がある程度の車速になってタイヤ等の走行音によって車両の接近が周囲に分かるようになった場合に、板ばね21が遠心力によって弾性変形して打撃部22が振動板30に接触しなくなり、車両の接近を周囲に知らしめる必要のある車両走行時にのみ打撃音を発生させることができる。
また、振動板30は、少なくとも振動アーム33,34を有し、板ばね21は、車速が極低車速及び低車速である場合、すなわち、デフケース51の回転速度Vが、V≦b(rpm)に打撃部22が振動アーム33,34と接触し、車速が中車速である場合、すなわち、デフケース51の回転速度Vが、b(rpm)<V≦c(rpm)に打撃部22が遠心力によって振動アーム33に接触せず、振動アーム34と接触し、車速が高車速である場合、すなわち、デフケース51の回転速度Vが、V>c(rpm)に打撃部22が遠心力によって振動アーム33,34と接触しないように構成されるので、車両の走行速度に応じて打撃音の音階や発生回数を変えることができる。
また、デフケース51が一回転する間に、打撃部材20と振動板30は少なくとも2回以上接触して打撃音を発生するように構成され、車速が一定のときに、打撃音が等ピッチにならないように構成されるので、打撃音を不等ピッチとすることで打撃音を認識させやすくなる。
また、打撃音が不協和音とならないように構成されるので、打撃音による周囲に与える不快感を抑制することができる。
更に、振動板30は変速機ケース52に取り付けられ、打撃部材20はデフケース51に取り付けられるので、車輪の回転と連動して打撃音を発生させることができる。また、動力伝達経路の最下流側に位置するデフケース51に打撃部材20を設けることで、打撃音が周囲に聞こえやすくなる。また、例えば、車両が無人で坂を下っているときなど、車両が誤って移動している場合でも、車両接近音を発生させることができ、周囲の歩行者へ早期に異常を知らせることができる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。なお、上記の実施形態においては、車両用音発生装置は、ディファレンシャル装置に配設されたものとして説明したが、ディファレンシャル装置に限定されず、車速に連動する部分であれば任意の位置に配設することができる。
10 車両用音発生装置
20 打撃部材(第1部材)
21 板ばね(弾性部材)
22 打撃部
30 振動板(第2部材)
33 振動アーム(第1被接触部)
34 振動アーム(第2被接触部)
50 ディファレンシャル装置(差動装置)
51 デフケース(回転体、差動装置ケース)
52 変速機ケース(ケース)

Claims (6)

  1. ケースと、
    該ケースに対し回転可能な回転体と、
    前記回転体に設けられた第1部材と、
    前記ケースに設けられた第2部材と、を備えた、車両用音発生装置であって、
    前記第1部材は、前記回転体の回転によって前記第2部材に接触可能に配置され、
    前記第1部材と前記第2部材とは、前記回転体の回転によって打撃音を発生させる、車両用音発生装置。
  2. 請求項1に記載の車両用音発生装置であって、
    前記第1部材は、前記回転体の側面に対し傾斜して配置される弾性部材と、該弾性部材の先端部に設けられ、前記第2部材に接触可能な打撃部と、を有し、
    前記弾性部材は、
    前記回転体が第1速度以下で回転する場合に前記打撃部が前記第2部材に接触し、
    前記回転体が第1速度より早い速度で回転する場合に前記打撃部が遠心力によって前記第2部材に接触しないように構成される、車両用音発生装置。
  3. 請求項2に記載の車両用音発生装置であって、
    前記第2部材は、少なくとも第1被接触部及び第2被接触部を有し、
    前記弾性部材は、
    前記回転体が前記第1速度よりも小さい第2速度以下で回転する場合に前記打撃部が前記第1被接触部及び前記第2被接触部と接触し、
    前記回転体が前記第2速度より早く且つ前記第1速度以下で回転する場合に前記打撃部が遠心力によって前記第1被接触部に接触せず、前記第2被接触部と接触し、
    前記回転体が前記第1速度より早く回転する場合に前記打撃部が遠心力によって前記第1被接触部及び前記第2被接触部と接触しないように構成される、車両用音発生装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用音発生装置であって、
    前記回転体が一回転する間に、前記第1部材と前記第2部材は少なくとも2回以上接触して打撃音を発生するように構成され、
    前記回転体の回転速度が一定のときに、前記打撃音が等ピッチにならないように構成される、車両用音発生装置。
  5. 請求項4に記載の車両用音発生装置であって、
    前記打撃音が不協和音とならないように構成される、車両用音発生装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用音発生装置であって、
    前記ケースは、変速機を収容する変速機ケースであり、
    前記回転体は、差動装置を収容する差動装置ケースである、車両用音発生装置。
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