JP2016208673A - 電気接続箱及びワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】電子部品の良好なメンテナンス性と収容性と組付け作業性とを得ること。
【解決手段】接続体保持部材71で保持されない第1接続体10Aと接続体収容室61との間の接続体保持機構72は、第1接続体10Aの接続体収容室61に対する開口部61b側から作業用開口部61a側への着脱と作業用開口部61a側から開口部61側への取り付けとが行えるように構成し、第2接続体10Bを保持する接続体保持部材71と接続体収容室61との間の保持部材保持機構73は、接続体保持部材71の接続体収容室61に対する開口部61b側から作業用開口部61a側への着脱と作業用開口部61a側から開口部61b側への取り付けとが行えるように構成すること。
【選択図】図2

Description

本発明は、電気接続箱及びワイヤハーネスに関する。
従来、筐体等の内部に収容された電子部品のメンテナンス性を向上させる技術が知られている。例えば、下記の特許文献1及び2には、筐体内において開口の近くに電子部品を配置することで、電子部品のメンテナンス性を向上させた電気接続箱が開示されている。特許文献1の電気接続箱では、その開口を塞ぐ蓋を開けることによって、その開口の近くのヒュージブルリンク(電子部品)の溶断の確認を容易にしている。特許文献2の電気接続箱では、その開口を塞ぐカバーを開けることによって、その開口の近くのヒューズ(電子部品)の交換を容易にしている。しかしながら、これらの電気接続箱においては、筐体内における開口から離れた場所に電子部品を配置した場合、その電子部品のメンテナンス性が低下してしまうので、同一空間内での電子部品の高密度な収容が難しい。下記の特許文献3及び4に記載の電気接続箱は、電子部品のメンテナンス性と収容性の向上を図るべく構成されたものである。この電気接続箱においては、リレーやヒューズ等の電子部品と当該電子部品の保持部材(ブロック)との接続体を筐体内で上下2段に重ねて配置している。尚、下記の特許文献5には、上段の接続体を成す保持部材に下段の接続体を取り付ける技術が開示されている。
特開2004−215422号公報 特開2008−113534号公報 特開2009−278800号公報 特開2011−10514号公報 特開2013−223367号公報
ところで、特許文献3の電気接続箱は、筐体の上部の開口(メンテナンス作業用の開口)から上段の接続体と下段の接続体を着脱させる構造を採っている。このため、上段の接続体を筐体へと組み付ける際には、上段の接続体の下部から引き出されている電線(電子部品に直接的又は間接的に電気接続されている電線)を、先に筐体内に収容されている下段の接続体を避けながら配索作業する必要がある。一方、特許文献4の電気接続箱は、筐体の上部の開口から上段の接続体を着脱させ、かつ、筐体の下部の開口から下段の接続体を着脱させる構造を採っている。このため、この電気接続箱は、先に上段の接続体を筐体内に収容した後で、下段の接続体を下部の開口から収容することができるので、下段の接続体を避けながらの上段の電線の配索作業を回避することができる。しかしながら、この電気接続箱は、上段の接続体を筐体へと組み付ける際に、上段の長尺の電線を先に筐体内に挿入し、その後で上段の接続体を筐体内に収容しなければならないので、組付け作業性について改善の余地がある。
そこで、本発明は、電子部品の良好なメンテナンス性と収容性と組付け作業性とを得ることのできる電気接続箱と、このような電気接続箱を備えたワイヤハーネスと、を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為、本発明に係る電気接続箱は、少なくとも1つの電子部品と、前記電子部品の端子を収容しつつ当該電子部品を保持する電子部品保持部材と、前記端子に対して電気的に接続された複数本の電線と、を組み付けた接続体を複数備えると共に、複数の前記接続体を互いに間隔を空けた積層状態で収容可能な接続体収容室が形成された筐体と、前記接続体を前記接続体収容室に保持するための保持機構と、を備え、前記接続体収容室は、複数の前記接続体の積層方向における両端に、前記接続体の挿入及び抜去が可能な形状の開口部を有し、それぞれの当該開口部の内の一方を前記接続体のメンテナンス作業時の作業用開口部として利用可能であり、前記保持機構は、複数の前記接続体の内の少なくとも1つを保持する接続体保持部材を備えると共に、前記接続体保持部材で保持されない前記接続体と前記接続体収容室との間に配置された接続体保持機構又は/及び前記接続体保持部材と前記接続体収容室との間に配置された保持部材保持機構を備え、前記接続体保持機構は、前記接続体の前記接続体収容室に対するそれぞれの前記開口部の内の他方の開口部側から前記作業用開口部側への着脱と前記作業用開口部側から前記他方の開口部側への取り付けとが行えるように構成し、前記保持部材保持機構は、前記接続体保持部材の前記接続体収容室に対する前記他方の開口部側から前記作業用開口部側への着脱と前記作業用開口部側から前記他方の開口部側への取り付けとが行えるように構成することを特徴としている。
ここで、前記接続体保持部材は、前記接続体収容室に積層状態で配置される全ての前記接続体を保持することが望ましい。
また、前記作業用開口部に最も近い前記接続体は、前記接続体収容室に前記接続体保持機構で保持させると共に、前記接続体保持部材に保持させることが望ましい。
また、前記接続体保持部材と前記接続体収容室との間には、前記作業用開口部側に配置されている前記接続体の前記電線を挿通させ且つ前記他方の開口部から引き出させる電線挿通路を設けることが望ましい。
また、上記目的を達成する為、本発明に係るワイヤハーネスは、電子部品が収容された電気接続箱と、前記電子部品の端子に対して電気的に接続された電線と、を有し、前記電気接続箱は、少なくとも1つの前記電子部品と、前記端子を収容しつつ前記電子部品を保持する電子部品保持部材と、複数本の前記電線と、を組み付けた接続体を複数備えると共に、複数の前記接続体を互いに間隔を空けた積層状態で収容可能な接続体収容室が形成された筐体と、前記接続体を前記接続体収容室に保持するための保持機構と、を備え、前記接続体収容室は、複数の前記接続体の積層方向における両端に、前記接続体の挿入及び抜去が可能な形状の開口部を有し、それぞれの当該開口部の内の一方を前記接続体のメンテナンス作業時の作業用開口部として利用可能であり、前記保持機構は、複数の前記接続体の内の少なくとも1つを保持する接続体保持部材を備えると共に、前記接続体保持部材で保持されない前記接続体と前記接続体収容室との間に配置された接続体保持機構又は/及び前記接続体保持部材と前記接続体収容室との間に配置された保持部材保持機構を備え、前記接続体保持機構は、前記接続体の前記接続体収容室に対するそれぞれの前記開口部の内の他方の開口部側から前記作業用開口部側への着脱と前記作業用開口部側から前記他方の開口部側への取り付けとが行えるように構成し、前記保持部材保持機構は、前記接続体保持部材の前記接続体収容室に対する前記他方の開口部側から前記作業用開口部側への着脱と前記作業用開口部側から前記他方の開口部側への取り付けとが行えるように構成することを特徴としている。
本発明に係る電気接続箱及びワイヤハーネスにおいては、複数の接続体の内の少なくとも1つを保持する接続体保持部材を備えると共に、接続体保持部材で保持されない接続体と接続体収容室との間に配置された接続体保持機構又は/及び接続体保持部材と接続体収容室との間に配置された保持部材保持機構を備える。そして、接続体保持機構は、接続体の接続体収容室に対するそれぞれの開口部の内の他方の開口部側から作業用開口部側への着脱と作業用開口部側から他方の開口部側への取り付けとが行えるように構成し、保持部材保持機構は、接続体保持部材の接続体収容室に対する他方の開口部側から作業用開口部側への着脱と作業用開口部側から他方の開口部側への取り付けとが行えるように構成している。このため、本発明に係る電気接続箱及びワイヤハーネスは、電子部品を含む接続体の良好な組付け作業性と、この接続体の良好なメンテナンス性と、電子部品の良好な収容性と、を同時に実現することができる。
図1は、実施形態の電気接続箱及びワイヤハーネスを示す斜視図である。 図2は、実施形態の電気接続箱及びワイヤハーネスの分解図である。 図3は、実施形態の第1接続体の分解図である。 図4は、実施形態の第1接続体の上面図である。 図5は、実施形態の第2接続体の分解図である。 図6は、実施形態の第2接続体の上面図である。 図7は、実施形態の筐体の上面図である。 図8は、実施形態の第1接続体と筐体の組付け状態を示した上面図である。 図9は、実施形態の接続体保持機構と保持部材保持機構の一部を示す斜視図である。 図10は、図7のX1−X1線とX2−X2線とY1−Y1線とY2−Y2線で切った断面図であり、実施形態の接続体保持機構と保持部材保持機構を示す図である。 図11は、実施形態の接続体保持部材の下面図である。 図12は、実施形態の第2接続体と接続体保持部材の組付け状態を示した下面図である。 図13は、実施形態における別構成の接続体保持機構の一部を示す斜視図である。 図14は、図11のZ1−Z1線とZ2−Z2線とZ3−Z3線で切った断面図であり、実施形態における別構成の接続体保持機構を示す図である。 図15は、実施形態の接続体保持部材と筐体の組付け状態を示した上面図である。 図16は、実施形態の接続体保持部材の筐体への組付け工程を説明する斜視図である。 図17は、実施形態の第1接続体の筐体からの取り外し工程を説明する斜視図である。 図18は、実施形態の接続体保持部材の筐体からの取り外し工程を説明する斜視図である。 図19は、実施形態の第2接続体の接続体保持部材からの取り外し工程を説明する斜視図である。 図20は、変形例の第1接続体と第2接続体と接続体保持部材の分解図である。 図21は、変形例の接続体保持部材の下面図である。 図22は、変形例の接続体保持部材の上面図である。 図23は、変形例の第1接続体の上面図である。 図24は、変形例の筐体の上面図である。 図25は、変形例の第1接続体と第2接続体と接続体保持部材の一体化物を示す斜視図である。 図26は、具体例としての筐体への図25の一体化物の組付け工程を説明する斜視図である。 図27は、具体例としての筐体からの図25の一体化物の取り外し工程を説明する斜視図である。
以下に、本発明に係る電気接続箱及びワイヤハーネスの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係る電気接続箱及びワイヤハーネスの実施形態の1つを図1から図19に基づいて説明する。
図1の符号1は、本実施形態の電気接続箱を示す。また、図1の符号WHは、その電気接続箱1を備えたワイヤハーネスを示す。本実施形態の電気接続箱1とは、例えば、図示しない電源(二次電池)と電子機器との間に介在させ、その電源から電子機器への供給電力を調整するものである。例えば、この電気接続箱1とワイヤハーネスWHは、車両に搭載され、車両の電源と電子機器との間に介装させる。この電気接続箱1は、リレーボックス、ヒューズボックス、ジャンクションボックス等と称される場合もある。
電気接続箱1は、電子部品20等の各種構成部品が組み付けられた接続体10と、この接続体10を収容する接続体収容室61が形成された筐体60と、その接続体10を接続体収容室61に保持するための保持機構70と、を備える(図2)。
接続体10は、少なくとも1つの電子部品20と、この電子部品20を保持する保持部材(以下、「電子部品保持部材」という。)30と、電子部品20に対して電気的に接続された複数本の電線40と、が組み付けられたものである(図3−図6)。
電子部品20とは、例えば、リレー、ヒューズやヒュージブルリンク等のことである。電子部品20は、リレー本体やヒューズ本体等の電子部品本体21と、この電子部品本体21に対して電気的に接続された電気接続部としての端子22と、を備える。
端子22は、金属等の導電性材料によって構成される。例えば、端子22は、電子部品本体21と電気的に接続されている金属製のバスバーの一部として形成されている。この端子22は、金属製の相手側端子(図示略)と着脱自在に且つ電気的に接続される。この端子22と相手側端子は、一方が雄型に成形され、他方が雌型に成形される。この例示では、端子22を雄型に成形し、相手側端子を雌型に成形している。その相手側端子は、電子部品保持部材30の内部に収容されている。この例示の電子部品20においては、4つの端子22を電子部品本体21から同一方向に向けて延出させている。
電子部品保持部材30は、合成樹脂等の絶縁性材料によって成形される。この電子部品保持部材30には、電子部品20の端子22を個別に収容する収容室(以下、「端子収容室」という。)31が形成されている。本実施形態の接続体10においては、その端子収容室31への端子22の挿入方向を全て同じ向きに合わせている。
端子収容室31には、上記の相手側端子が嵌合される。電子部品20は、端子22を相手側端子の接続部に挿入することで、この相手側端子に保持される。このため、電子部品保持部材30においては、この端子収容室31に電子部品20の端子22を収容しつつ、この電子部品20が保持される。尚、電子部品保持部材30には、端子収容室31と共に、電子部品本体21の収容室を形成してもよい。この場合、電子部品20は、その電子部品本体21の収容室に保持させることができる。
ここで、相手側端子には、電線40が電気的に接続される。例えば、電線40は、相手側端子における端子22との接続部とは反対側に圧着させる。この場合には、電線40の圧着された相手側端子を、電子部品保持部材30における端子22の挿入口とは逆側から端子収容室31に挿入して、この端子収容室31に嵌合させる。また、電線40は、その端部に電線用端子(図示略)を電気接続し、この電線用端子を相手側端子に接続することによって、相手側端子との電気的な接続を構築してもよい。この場合、相手側端子には、端子22との接続部とは反対側に、電線用端子との接続部が形成される。電線40は、このように、相手側端子を介して、電子部品20の端子22に電気的に接続される。
本実施形態の電気接続箱1は、そのように構成した接続体10を複数備えている。その複数の接続体10は、互いに間隔を空けた積層状態で筐体60の内部に収容する。複数の接続体10の積層方向としては、例えば、車両上下方向や車両前後方向等、電気接続箱1の配置に応じた様々な方向が考えられる。
筐体60は、合成樹脂等の絶縁性材料によって成形される。この筐体60には、積層された複数の接続体10の収容が可能な収容室(以下、「接続体収容室」という。)61が形成されている。その接続体収容室61は、複数の接続体10の積層方向における両端に開口部61a,61bを有する。それぞれの開口部61a,61bは、接続体10の接続体収容室61への挿入と接続体収容室61からの抜去とが行える大きさと形状に形成する。それぞれの開口部61a,61bの内の少なくとも一方は、接続体10のメンテナンス作業時の作業用開口部として利用する。この例示では、一方の開口部61aを作業用開口部として利用する。メンテナンス作業とは、例えば、電子部品20や電線40の状態の確認作業(ヒューズの溶断の有無の確認等)、電子部品20の交換作業などのことである。このため、最も作業用開口部に近い接続体10は、電子部品20を作業用開口部から露出させた状態で接続体収容室61に収容する。これにより、作業者は、例えば、この接続体10を筐体60に保持させたままで、この接続体10の電子部品20のメンテナンス作業を作業用開口部側から行うことができる。この接続体10の電子部品20は、作業用開口部よりも接続体収容室61の内方に配置してもよく、図1に示すように、作業用開口部から接続体収容室61の外に突出させてもよい。一方、他の接続体10については、電子部品20における電子部品本体21が作業用開口部側を向くように接続体収容室61の中に配置する。これにより、作業者は、この接続体10に重なっている作業用開口部側の接続体10を接続体収容室61から取り外した場合、この取り外しに伴い露出した接続体収容室61の中の電子部品20のメンテナンス作業を作業用開口部側から行うことができる。
筐体60には、その接続体収容室61の他に、積層されていない同様の接続体10の収容室、少なくとも電子部品20と当該電子部品20を保持する保持部材とを備えた別形態の接続体(図示略)の収容室又は電子部品20そのものの収容室等が形成されていてもよい。
この電気接続箱1は、前述したように、接続体10を接続体収容室61に保持するための保持機構70を備える。
保持機構70は、複数の接続体10の内の少なくとも1つを保持する接続体保持部材71を備える。接続体保持部材71は、保持対象となる接続体10を保持した状態で、接続体収容室61に収容され且つ保持される。この電気接続箱1においては、接続体保持部材71の接続体収容室61に対する他方の開口部61b側から作業用開口部(一方の開口部61a)側への着脱と、接続体保持部材71の接続体収容室61に対する作業用開口部側から他方の開口部61b側への取り付けと、が少なくとも行えるように構成する。
また、保持機構70は、接続体保持部材71で保持されない接続体10と接続体収容室61との間に配置された接続体保持機構72又は/及び接続体保持部材71と接続体収容室61との間に配置された保持部材保持機構73を備える。本実施形態では、接続体保持機構72と保持部材保持機構73の双方を備えている。接続体保持機構72は、接続体保持部材71で保持する接続体10の接続体収容室61に対する他方の開口部61b側から作業用開口部(一方の開口部61a)側への着脱と、この接続体10の接続体収容室61に対する作業用開口部側から他方の開口部61b側への取り付けと、が少なくとも行えるように構成する。保持部材保持機構73は、接続体保持部材71の接続体収容室61に対する他方の開口部61b側から作業用開口部(一方の開口部61a)側への着脱と、接続体保持部材71の接続体収容室61に対する作業用開口部側から他方の開口部61b側への取り付けと、が少なくとも行えるように構成する。
ここで、接続体保持部材71と当該接続体保持部材71に保持される接続体10との間には、接続体保持機構72と同様の構成のものを配置してもよい。但し、この例示の保持機構70は、その間に、接続体保持機構72とは別の構成から成る接続体保持機構74を備える。接続体保持機構74は、接続体10の接続体保持部材71に対する着脱が行えるように構成する。
具体的に、この例示では、積層された接続体10として、第1接続体10Aと第2接続体10Bとが設けられている。接続体収容室61においては、作業用開口部(開口部61a)側に第1接続体10Aを配置し、開口部61b側に第2接続体10Bを配置する。この例示の電気接続箱1においては、第1接続体10Aと第2接続体10Bが車両上下方向に積層され、作業者が車両上側の作業用開口部から車載状態のままで電子部品20等のメンテナンス作業を行うことができる。
上段の第1接続体10Aは、4つの電子部品20と、それぞれの電子部品20を保持する電子部品保持部材30Aと、電子部品20の端子22毎の電線40と、を備える(図2、図3)。電子部品保持部材30Aは、方体状に成形している。この電子部品保持部材30Aにおいては、その6面の内の1面が4つの電子部品20の取り付け面となり、この取り付け面に4つの電子部品20を格子状に並べて配置する。ここでは、その6面の内の車載状態でのメンテナンス作業を行う側の面(車両上側の面)を、それぞれの電子部品20が配置される取り付け面とする。その取り付け面には、端子22の挿入口が形成されている。その端子22の挿入口とは、端子収容室31に収容された際の作業用開口部側の開口のことである。
下段の第2接続体10Bは、3つの電子部品20と、それぞれの電子部品20を保持する電子部品保持部材30Bと、電子部品20の端子22毎の電線40と、を備える(図2、図5)。電子部品保持部材30Bにおいては、車載状態でのメンテナンス作業を行う側の面(車両上側の面)が3つの電子部品20の取り付け面となり、この取り付け面に3つの電子部品20をL字状に並べて配置する。電子部品保持部材30Bは、そのL字状の配置に合わせてL字状に成形し、車両上側にL字型の取り付け面を形成する。その取り付け面には、端子22の挿入口が形成されている。その端子22の挿入口とは、端子収容室31に収容された際の作業用開口部側の開口のことである。
接続体収容室61は、その電子部品保持部材30A,30Bの形状と後で詳述する接続体保持部材71の形状とに合わせて直方体状に形成する。この接続体収容室61に対しては、接続体10と接続体保持部材71の挿入や抜去が行われる。このため、接続体収容室61の開口部61a,61bは、接続体10及び接続体保持部材71の接続体収容室61への挿入と接続体収容室61からの抜去とが行える大きさと形状に形成する。
本実施形態において、作業用開口部(一方の開口部61a)側に配置される第1接続体10Aは、接続体収容室61に直接保持させる。このため、第1接続体10Aと接続体収容室61との間には、接続体保持機構72を設ける。この例示では、図4、図7及び図8に示すように、第1接続体10Aと接続体収容室61の内壁面62aとの間及び第1接続体10Aと接続体収容室61の内壁面62bとの間に、接続体保持機構72を2つずつ配置している。つまり、この例示では、接続体収容室61の4つの内壁面の内の対向する2つの内壁面62a,62bで第1接続体10Aを保持している。
接続体保持機構72は、第1接続体10Aに設けた第1係合部72Aと、接続体収容室61の内壁面62a,62bに設けた第2係合部72Bと、を備える。
第1係合部72Aは、内壁面62aに対向する電子部品保持部材30Aの側壁面32aと、内壁面62bに対向する電子部品保持部材30Aの側壁面32bと、に設ける(図4)。第1係合部72Aは、側壁面32a,32bの面上から突出させた係合爪であり、第2係合部72Bとの間で係合される係合面72Aを備える(図3及び図4)。それぞれの側壁面32a,32bには、2つの第1係合部72Aが、接続体10の積層方向に対する直交方向に並列配置される。その並列配置された2つの第1係合部72Aにおいては、一方の第1係合部72Aの係合面72Aが積層方向における一方側(開口部61a側)に配置され、他方の第1係合部72Aの係合面72Aが積層方向における他方側(開口部61b側)に配置される。
第2係合部72Bは、第1係合部72Aの係合面72Aを引っ掛けて係止するロックアームである。第2係合部72Bは、第1接続体10Aの4つの第1係合部72Aと各々対向する位置に配置する。第2係合部72Bは、接続体10の積層方向に延在する2つのアーム部72Bと、この2つのアーム部72Bの端部を繋ぐ軸部72Bと、を備えたコの字状のものである(図9及び図10)。2つのアーム部72Bは、互いに間隔を空けて平行に配置すると共に、内壁面62a,62bから間隔を空けて配置する。第2係合部72Bは、開口部61a側に係合面72Aを有する第1係合部72Aを係合するものである場合、2つのアーム部72Bにおける開口部61a側の端部を軸部72Bで繋ぎ、2つのアーム部72Bにおける開口部61b側の端部を内壁面62a(62b)に固定する。これに対して、開口部61b側に係合面72Aを有する第1係合部72Aを係合するものである場合には、2つのアーム部72Bにおける開口部61b側の端部を軸部72Bで繋ぎ、2つのアーム部72Bにおける開口部61a側の端部を内壁面62b(62a)に固定する。第2係合部72Bは、軸部72Bに力を加えることで、アーム部72Bの固定点を支点にして傾倒することができる。第2係合部72Bは、軸部72Bに加えている力を解放することで、元の位置に戻る。
側壁面32a,32bにおける一方の接続体保持機構72においては、第1接続体10Aの接続体収容室61への挿入と共に、第1係合部72Aが第2係合部72Bの軸部72Bを乗り越えて、第2係合部72Bにおける2つのアーム部72Bと軸部72Bとで囲まれた空間内に第1係合部72Aが挿入される。これにより、この一方の接続体保持機構72においては、第1係合部72Aと第2係合部72Bとが係合されたロック状態になる(図8及び図10)。図8は、第1接続体10Aが接続体収容室61に組み付けられた状態を示す上面図(開口部61a側から見た図)である。これに対して、側壁面32a,32bにおける他方の接続体保持機構72においては、第1係合部72Aが第2係合部72Bにおけるコの字状の開口部分から2つのアーム部72Bと軸部72Bとで囲まれた空間内に挿入される。
第1係合部72Aの乗り越えの際、第2係合部72Bは、第1係合部72Aからの力が軸部72Bに加わり、内壁面62a,62bから離れていく方向へと傾倒する。この第2係合部72Bは、空間内に第1係合部72Aが挿入されると、この第1係合部72Aからの力が解放されるので、元の位置に戻る。側壁面32aと内壁面62aとの間の2つの接続体保持機構72では、第1接続体10Aが積層方向の内の一方に動こうとしたときに、一方の接続体保持機構72において係合面72Aが軸部72Bで係止され、第1接続体10Aが積層方向の内の他方に動こうとしたときに、他方の接続体保持機構72において係合面72Aが軸部72Bで係止される。このような係合面72Aと軸部72Bとの間の係止状態は、側壁面32bと内壁面62bとの間の2つの接続体保持機構72においても同様に起こっている。このため、第1接続体10Aは、開口部61a側にも開口部61b側にも抜け出ることができず、接続体収容室61に保持される。
接続体保持機構72においては、そのロック状態を解除する場合、マイナスドライバの如き治具で軸部72Bを接続体収容室61の内壁面62a,62b側に押し動かして、係合面72Aが軸部72Bで係止されないようにすればよい。
第1接続体10Aは、これら4つの接続体保持機構72によって、接続体収容室61に対する他方の開口部61b側から作業用開口部(一方の開口部61a)側への着脱と、作業用開口部側から他方の開口部61b側への着脱と、を行うことができる。このため、第1接続体10Aは、開口部61b側から接続体収容室61に挿入し、この接続体収容室61に保持することができる。また、第1接続体10Aは、開口部61b側から抜き出したい場合、開口部61b側で係止している軸部72Bを押し動かして、接続体保持機構72のロック状態を解除することによって、開口部61b側から取り外すことができる。一方、第1接続体10Aは、開口部61a側から抜き出したい場合、開口部61a側で係止している軸部72Bを押し動かして、接続体保持機構72のロック状態を解除することによって、開口部61a側から取り外すことができる。また、第1接続体10Aは、開口部61a側から接続体収容室61に挿入し、この接続体収容室61に保持することができる。このため、作業者は、作業用開口部から取り外してメンテナンス作業を行った第1接続体10Aを、電気接続箱1を車両から取り外さなくても、接続体収容室61に再び戻すことができる。このように、第1接続体10Aは、どちらの開口部61a,61bからも着脱することができる。従って、この電気接続箱1は、第1接続体10Aのメンテナンス作業性に優れている。
ここで、電子部品保持部材30Aの側壁面32a,32bには、各々、並列配置された2つの第1係合部72Aを挟み込むように、接続体10の積層方向に延在させた第1ガイド部81を設けている(図3、図4、図8)。この例示の第1ガイド部81は、側壁面32a,32bの面上から突出させている。更に、接続体収容室61の内壁面62a,62bには、各々、並列配置された2つの第2係合部72Bを挟み込むように、接続体10の積層方向に延在させた第2ガイド部82を設けている(図7−図9)。この例示の第2ガイド部82は、内壁面62a,62bの面上から突出させている。第1ガイド部81と第2ガイド部82は、互いに嵌合状態で相手を積層方向に案内するものである。これにより、作業者は、第1接続体10Aの接続体収容室61に対する着脱作業を容易に行うことができる。
次に、他方の開口部61b側に配置される第2接続体10Bについて説明する。この第2接続体10Bは、接続体保持部材71を介して接続体収容室61に間接的に保持させる。このため、接続体保持部材71と接続体収容室61との間には、保持部材保持機構73を設ける。更に、第2接続体10Bと接続体保持部材71との間には、接続体保持機構74を設ける。
先に、接続体保持部材71と接続体保持機構74について説明する。
接続体保持部材71は、接続体10を収容し且つ保持する接続体収容室を少なくとも1つ備える。この例示の接続体保持部材71は、図11に示すように、第2接続体10Bが収容される接続体収容室71Aを1つ備える。図11は、接続体収容室61に収容された接続体保持部材71を開口部61b側から見た下面図である。接続体収容室71Aは、第2接続体10Bの形状に合わせて、4つの側壁部71a,71b,71c,71dで囲まれた方体状の内部空間として形成する。但し、本実施形態の接続体保持部材71には、第2接続体10B以外の接続体10(第1接続体10A)の電線40を案内するための後述する電線挿通路Pを形成すべく、側壁部71bと側壁部71cとの間に凹部71eを設ける(図2及び図15)。
接続体収容室71Aにおいては、4つの側壁部71a,71b,71c,71dの端部で囲まれた一方の開口部71fを第2接続体10Bの挿入及び抜去に利用する。その開口部71fは、接続体収容室61に収容された際に、開口部61b側に配置される。このため、第2接続体10Bは、接続体10の積層方向に沿って、接続体収容室71Aに着脱される。尚、接続体収容室71Aに対する第2接続体10Bの挿入及び抜去の方向は、必ずしも積層方向に沿わせなくてもよい。
この例示の接続体収容室71Aにおいては、4つの側壁部71a,71b,71c,71dで囲まれた他方の開口部を塞ぐ仕切り壁部71gを設けている。仕切り壁部71gは、積層状態の第1接続体10Aと第2接続体10Bとの間に配置された間仕切りである。この仕切り壁部71gは、接続体保持部材71に必須の構成ではないが、組付け時に第1接続体10Aの電線40の接続体収容室71Aへの進入を防ぐことができるので、接続体保持部材71に設けておくことが望ましい。
接続体保持機構74は、第2接続体10Bと4つの側壁部71a,71b,71c,71dの内の少なくとも2つとの間に配置する。この例示では、互いに対向している電子部品保持部材30Bの側壁面33aと側壁部71aの内壁面との間、互いに対向している電子部品保持部材30Bの側壁面33bと側壁部71bの内壁面との間、及び、互いに対向している電子部品保持部材30Bの側壁面33dと側壁部71dの内壁面との間に、接続体保持機構74を1つずつ配置している(図6、図11、図12)。図12は、第2接続体10Bが接続体収容室71Aに組み付けられた状態を示す下面図(接続体収容室61に収容された際に開口部61b側から見た図)である。
接続体保持機構74は、第2接続体10B(側壁面33a,33b,33d)に設けた第1係合部74Aと(図6及び図12)、接続体収容室71Aの内壁面(側壁部71a,71b,71dのそれぞれの内壁面)に設けた第2係合部74Bと(図11及び図12)、を備える。
第1係合部74Aは、側壁面33a,33b,33dの面上から突出させた係合爪であり、第2係合部74Bとの間で係合される係合面74Aを備える(図5)。それぞれの側壁面33a,33b,33dには、第1係合部74Aを1つ配置する。それぞれの第1係合部74Aの係合面74Aは、接続体収容室71Aの開口部71f側(つまり、接続体10の積層方向における開口部61b側)に配置される。
第2係合部74Bは、第2接続体10Bの3つの第1係合部74Aと各々対向する位置に配置する。第2係合部74Bは、側壁部71a,71b,71dのそれぞれの内壁面の面上から突出させた係合爪であり、第1係合部74Aとの間で係合される係合面74Bを備える(図13及び図14)。その係合面74Bは、第2接続体10Bが接続体収容室71Aに収容されたときに第1係合部74Aの係合面74Aと対向する面である。
更に、電子部品保持部材30Bの側壁面33a,33b,33dには、各々、第1係合部74Aを挟み込むように、接続体10の積層方向に延在させた第1ガイド部85を設けている(図5、図6、図12)。この例示の第1ガイド部85は、側壁面33a,33b,33dの面上から突出させている。更に、接続体収容室71Aにおける側壁部71a,71b,71dのそれぞれの内壁面には、各々、第2係合部74Bを挟み込むように、接続体10の積層方向に延在させた第2ガイド部86を設けている(図11−図14)。この例示の第2ガイド部86は、その内壁面の面上から突出させている。第1ガイド部85と第2ガイド部86は、互いに嵌合状態で相手を積層方向に案内するものである。これにより、作業者は、第2接続体10Bの接続体収容室71Aに対する着脱作業を容易に行うことができる。ここで、第2ガイド部86における仕切り壁部71g側の端部には、案内されてきた第1ガイド部85の端部を係止する係止部87が形成されている(図11、図13、図14)。
それぞれの接続体保持機構74においては、開口部71fからの第2接続体10Bの接続体収容室71Aへの挿入と共に、第1係合部74Aが第2係合部74Bを乗り越えて、第1係合部74Aと第2係合部74Bとが係合されたロック状態になる(図12及び図14)。ここで、第1係合部74Aは、係合面74Aを有する部分が側壁面33a,33b,33dに対して浮いており、側壁面33a,33b,33d側に力を加えることで傾倒させることができる。このため、第2接続体10Bの挿入時には、第2係合部74Bからの力で第1係合部74Aが側壁面33a,33b,33d側に傾倒しながら、この第1係合部74Aが第2係合部74Bを乗り越えていく。第1係合部74Aは、第2係合部74Bを乗り越えた後、元の位置に戻る。そのロック状態での接続体保持機構74においては、第1係合部74Aと第2係合部74Bのそれぞれの係合面74A,74Bが向かい合い、かつ、互いに当接している。このため、第2接続体10Bは、開口部71fから抜け出ないように接続体収容室71Aに保持される。更に、この係合面74A,74B同士のロック状態においては、第2接続体10Bが仕切り壁部71g側に動こうとしても、第2接続体10Bの第1ガイド部85の端部が接続体収容室71Aの係止部87によって係止されるので、仕切り壁部71g側への第2接続体10Bの抜けも防ぐことができる。尚、第2接続体10Bを接続体収容室71Aから取り外す際には、マイナスドライバの如き治具で第1係合部74Aを側壁面33a,33b,33d側に押し動かせばよい。
第2接続体10Bは、この接続体保持部材71に保持された状態のまま、筐体60の接続体収容室61に収容され、かつ、この接続体収容室61に保持部材保持機構73によって保持される。
保持部材保持機構73には、接続体保持機構72と同一構造のものを用いる。保持部材保持機構73は、接続体保持部材71に設けた第1係合部73Aと、接続体収容室61の内壁面62c,62dに設けた第2係合部73Bと、を備える。
第1係合部73Aは、内壁面62cに対向する接続体保持部材71の側壁部71cの外壁面と、内壁面62dに対向する接続体保持部材71の側壁部71dの外壁面と、に設ける(図11及び図12)。第1係合部73Aは、接続体保持機構72の第1係合部72Aと同様の係合爪であり、第2係合部73Bとの間で係合される係合面73Aを備える(図11)。接続体保持部材71のそれぞれの外壁面には、2つの第1係合部73Aが、接続体10の積層方向に対する直交方向に並列配置される。その並列配置された2つの第1係合部73Aにおいては、一方の第1係合部73Aの係合面73Aが積層方向における一方側(開口部61a側)に配置され、他方の第1係合部73Aの係合面73Aが積層方向における他方側(開口部61b側)に配置される。
ここで、側壁部71c,71dは、仕切り壁部71gよりも開口部61a側に延在させる。この例示では、側壁部71c,71dを開口部61aの近くにまで延在させ、開口部61a側の端部に第1係合部73Aを配置する。尚、第1接続体10Aは、仕切り壁部71gよりも開口部61a側の側壁部71c,71dで挟み込まれている。
第2係合部73Bは、接続体保持機構72の第2係合部72Bと同様のロックアームであり、2つのアーム部73Bと軸部73Bとを備えたコの字状に形成される(図9及び図10)。第2係合部73Bは、接続体保持部材71の4つの第1係合部73Aと各々対向する位置に配置する。第2係合部73Bは、開口部61a側に係合面73Aを有する第1係合部73Aを係合するものである場合、2つのアーム部73Bにおける開口部61a側の端部を軸部73Bで繋ぎ、2つのアーム部73Bにおける開口部61b側の端部を内壁面62c(62d)に固定する。これに対して、開口部61b側に係合面73Aを有する第1係合部73Aを係合するものである場合には、2つのアーム部73Bにおける開口部61b側の端部を軸部73Bで繋ぎ、2つのアーム部73Bにおける開口部61a側の端部を内壁面62c(62d)に固定する。
側壁部71cの外壁面と内壁面62cとの間の2つの保持部材保持機構73では、接続体保持部材71が積層方向の内の一方に動こうとしたときに、一方の保持部材保持機構73において係合面73Aが軸部73Bで係止され、接続体保持部材71が積層方向の内の他方に動こうとしたときに、他方の保持部材保持機構73において係合面73Aが軸部73Bで係止される。このような係合面73Aと軸部73Bとの間の係止状態は、側壁部71dの外壁面と内壁面62dとの間の2つの保持部材保持機構73においても同様に起こっている。このため、接続体保持部材71は、開口部61a側にも開口部61b側にも抜け出ることができず、接続体収容室61に保持される。
ここで、保持部材保持機構73においては、そのロック状態を解除する場合、マイナスドライバの如き治具で軸部73Bを接続体収容室61の内壁面62c,62d側に押し動かして、係合面73Aが軸部73Bで係止されないようにすればよい。ここで、前述したように、保持部材保持機構73は、開口部61aの近くに配置されている。このため、作業者は、保持部材保持機構73のロック解除作業を容易に行うことができる。
接続体保持部材71は、これら4つの保持部材保持機構73によって、接続体収容室61に対する他方の開口部61b側から作業用開口部(一方の開口部61a)側への着脱と、作業用開口部側から他方の開口部61b側への着脱と、を行うことができる。このため、接続体保持部材71は、開口部61b側から接続体収容室61に挿入し、この接続体収容室61に保持することができる。また、接続体保持部材71は、開口部61b側から抜き出したい場合、開口部61b側で係止している軸部73Bを押し動かして、保持部材保持機構73のロック状態を解除することによって、開口部61b側から取り外すことができる。一方、接続体保持部材71は、開口部61a側から抜き出したい場合、開口部61a側で係止している軸部73Bを押し動かして、保持部材保持機構73のロック状態を解除することによって、開口部61a側から取り外すことができる。また、接続体保持部材71は、開口部61a側から接続体収容室61に挿入し、この接続体収容室61に保持することができる。このように、接続体保持部材71は、どちらの開口部61a,61bからも着脱することができる。従って、この電気接続箱1は、第1接続体10Aのみならず、接続体保持部材71に保持されている第2接続体10Bのメンテナンス作業性にも優れている。
ここで、側壁部71c,71dの外壁面には、各々、並列配置された2つの第1係合部73Aを挟み込むように、接続体10の積層方向に延在させた第1ガイド部81を設けている(図11及び図12)。更に、接続体収容室61の内壁面62c,62dには、各々、並列配置された2つの第2係合部73Bを挟み込むように、接続体10の積層方向に延在させた第2ガイド部82を設けている(図7及び図8)。第1ガイド部81と第2ガイド部82は、前述したように、互いに嵌合状態で相手を積層方向に案内するものである。これにより、作業者は、接続体保持部材71の接続体収容室61に対する着脱作業を容易に行うことができる。
このように構成した電気接続箱1においては、図2に示すように、先ず、第1接続体10Aを開口部61b側から接続体収容室61に挿入する。仮に、第1接続体10Aを開口部61a側から挿入するとなると、作業者は、第1接続体10Aの長尺の電線40を開口部61a側から接続体収容室61に挿入し、その後で第1接続体10A(電子部品20と電子部品保持部材30Aとが組み付けられている本体部分)を開口部61a側から接続体収容室61に挿入することになる。しかしながら、この電気接続箱1においては、接続体保持機構72によって第1接続体10Aを開口部61b側から挿入することができるので、電線40を先に挿入するという工程が不要になる。このため、この電気接続箱1は、組付け作業性に優れたものとなる。前述したように、この電気接続箱1においては、第1接続体10Aの接続体収容室61への挿入に伴い、接続体保持機構72がロック状態となり、第1接続体10Aが接続体収容室61に保持される。
一方、この電気接続箱1においては、図2に示すように、第2接続体10Bを開口部71f側から接続体保持部材71の接続体収容室71Aに挿入しておく。前述したように、接続体保持部材71においては、第2接続体10Bの接続体収容室71Aへの挿入に伴い、接続体保持機構74がロック状態となり、更に第1ガイド部85の端部が係止部87で係止される状態になっているので、第2接続体10Bが接続体収容室71Aに保持される。
次に、この電気接続箱1においては、第2接続体10Bが保持されている接続体保持部材71を開口部61b側から接続体収容室61に挿入する(図16)。図16では、説明の便宜上、仕切り壁部71gの図示を省略している。接続体保持部材71の挿入の際には、開口部61bから第1接続体10Aの電線40が飛び出している。尚、この例示では、第1接続体10Aのそれぞれの電線40がテープ等で束ねられている(図2等)。ここで、図15に示すように、接続体保持部材71の凹部71eと接続体収容室61との間には、第1接続体10Aの電線40を挿通させ且つ開口部61bから引き出させる電線挿通路Pが形成される。具体的に、その電線挿通路Pは、接続体収容室61の内部において、第1接続体10A側と開口部61b側とを連通させる。このため、作業者は、電線挿通路Pとなる接続体保持部材71の凹部71eに第1接続体10Aの電線40を導きながら、接続体保持部材71を開口部61b側から接続体収容室61に挿入する。これにより、この電気接続箱1においては、接続体保持部材71を組み付ける際に、第1接続体10Aの電線40の噛み込みの発生を抑えることができる。前述したように、この電気接続箱1においては、接続体保持部材71の接続体収容室61への挿入に伴い、保持部材保持機構73がロック状態となり、接続体保持部材71が接続体収容室61に保持される。従って、第2接続体10Bは、その接続体保持部材71を介して接続体収容室61に保持される。
ここで、図示しないが、この電気接続箱1においては、開口部61a側がアッパーカバーで塞がれると共に、開口部61b側がアンダーカバーで塞がれる。
この電気接続箱1のメンテナンス作業時には、アッパーカバーを外し、第1接続体10Aの電子部品20の状態確認(ヒューズの溶断等)や交換を行うことができる。更に、メンテナンス作業時には、図17に示すように第1接続体10Aを開口部61a側から取り外すことで、例えば第1接続体10Aの電線40の状態確認(導通等)を行うことができる。
また、この電気接続箱1においては、第1接続体10Aを取り外した後、図18に示すように、第2接続体10Bと共に接続体保持部材71を開口部61a側から取り外すことができる。図18では、説明の便宜上、仕切り壁部71gの図示を省略している。そして、第2接続体10Bは、図19に示すように接続体保持部材71から取り外すことで、電子部品20や電線40等のメンテナンス作業を行うことができる。このように、この電気接続箱1においては、接続体収容室61の奥深くに配置される接続体10(第2接続体10B)を接続体保持部材71に保持させ、この接続体保持部材71と一緒に接続体収容室61に対して着脱できるようにしているので、そのような接続体10の着脱が容易になり、延いては、この接続体10のメンテナンス作業性を向上させることができる。
以上示したように、本実施形態の電気接続箱1は、その組付け時における作業性を向上させることができる。更に、この電気接続箱1は、車両に取り付けた後のメンテナンス作業時における作業性についても向上させることができる。また更に、この電気接続箱1は、組付け作業性やメンテナンス性に優れているので、接続体収容室61の内部に複数の接続体10を積層することができる。よって、この電気接続箱1は、接続体収容室61の内部を有効活用して、多くの電子部品20を収容することができるので、電子部品20の収容性を向上させることができる。このように、本実施形態の電気接続箱1は、電子部品20を含む接続体10の良好な組付け作業性と、この接続体10の良好なメンテナンス性と、電子部品20の良好な収容性と、を同時に実現することができる。従って、この電気接続箱1を備えた本実施形態のワイヤハーネスWHについても、同様の効果を得ることができる。
[変形例]
本変形例の電気接続箱は、前述した実施形態の電気接続箱1において、接続体保持部材71を図20に示す接続体保持部材171に置き換えると共に、この置換に応じた変更を適宜行ったものである。
本変形例の接続体保持部材171は、筐体60の接続体収容室61に積層状態で配置される全ての接続体10を保持するものである。本変形例では、実施形態と同じように、第1接続体10Aと第2接続体10Bとを備えるものとして説明する。
接続体保持部材171においては、第1接続体10Aを収容する第1接続体収容室171Aと、第2接続体10Bを収容する第2接続体収容室171Bと、が形成されている。
第2接続体収容室171Bは、図21に示すように、実施形態の接続体保持部材71における接続体収容室71Aと同じものであり、4つの側壁部171a,171b,171c,171dによって囲まれている。更に、この第2接続体収容室171Bと第2接続体10Bとの間には、実施形態と同じ接続体保持機構74が設けられている。このため、第2接続体10Bは、開口部171f側からの第2接続体収容室171Bに対する着脱を行うことができる。本変形例においても、接続体保持機構74は、実施形態と同じ位置(つまり、互いに対向している電子部品保持部材30Bの側壁面33aと側壁部171aの内壁面との間、互いに対向している電子部品保持部材30Bの側壁面33bと側壁部171bの内壁面との間、及び、互いに対向している電子部品保持部材30Bの側壁面33dと側壁部171dの内壁面との間)に、1つずつ配置している。その側壁面33a,33b,33dには、各々、第1係合部74Aを設けると共に、第1ガイド部85を設ける。また、第2接続体収容室171Bにおいては、側壁部171a,171b,171dのそれぞれの内壁面に第2係合部74Bを設けると共に、第2ガイド部86及び係止部87を設ける。
一方、第1接続体収容室171Aは、図22に示すように、4つの側壁部171a,171b,171c,171dによって囲まれた空間である。この第1接続体収容室171Aと第1接続体10Aとの間には、第2接続体収容室171Bと同じ接続体保持機構74が少なくとも2箇所に設けられている。この例示では、互いに対向している電子部品保持部材30Aの側壁面32aと側壁部171aの内壁面との間、互いに対向している電子部品保持部材30Aの側壁面32cと側壁部171cの内壁面との間、及び、互いに対向している電子部品保持部材30Aの側壁面32dと側壁部171dの内壁面との間に、接続体保持機構74を1つずつ配置している。その側壁面32a,32c,32dには、各々、第1係合部74Aを設けると共に、第1ガイド部85を設ける(図23)。また、第1接続体収容室171Aにおいては、側壁部171a,171c,171dのそれぞれの内壁面に第2係合部74Bを設けると共に、第2ガイド部86及び係止部87を設ける(図22)。その第1係合部74Aにおいては、第1接続体10Aの第1接続体収容室171Aへの挿入方向とは逆向きに係合面74Aを向けている。そして、第2係合部74Bの係合面74Bは、係合面74Aに対向させるべく、第1接続体10Aの第1接続体収容室171Aへの挿入方向に向けている。第1接続体10Aは、これらの接続体保持機構74によって、開口部171h側からの第1接続体収容室171Aに対する着脱を行うことができる。
尚、本変形例の第1接続体10Aは、接続体収容室61に直接保持させず、第2接続体10Bと同じように、接続体保持部材171を介して接続体収容室61に保持させる。このため、本変形例の第1接続体10Aは、実施形態のものとは異なり、接続体保持機構72の第1係合部72Aを設けていない。
ここで、この接続体保持部材171においては、第1接続体収容室171Aと第2接続体収容室171Bとの間に、仕切り壁部171gが設けられている(図20)。また、第2接続体収容室171B側の側壁部171bと側壁部171cとの間には、接続体保持部材71と同じように、接続体収容室61との間で電線挿通路Pを成す凹部171eが形成されている。一方、この接続体保持部材171では、第1接続体収容室171A側の側壁部171bと側壁部171cとの間に切欠き171iを設けている(図20)。その切欠き171iは、第1接続体10Aの電線40を第1接続体収容室171Aの外に引き出す部位であると共に、その電線40を凹部171eに導くものでもある。
接続体保持部材171と接続体収容室61との間には、実施形態と同じように、保持部材保持機構73を設ける。この例示では、互いに対向している側壁部171aの外壁面と内壁面62aとの間、及び、互いに対向している側壁部171bの外壁面と内壁面62bとの間に、保持部材保持機構73を2つずつ設けると共に、第1及び第2のガイド部81,82を設ける(図21、図22、図24)。側壁部171a,171bのそれぞれの外壁面には、2つの第1係合部73Aが、接続体10の積層方向に対する直交方向に並列配置される。その並列配置された2つの第1係合部73Aにおいては、一方の第1係合部73Aの係合面73Aが積層方向における一方側(開口部61a側)に配置され、他方の第1係合部73Aの係合面73Aが積層方向における他方側(開口部61b側)に配置される。第2係合部73Bは、軸部73Bで係合面73Aを係止できるように、その4つの第1係合部73Aと各々対向する内壁面62a,62bの所定位置に配置する。このため、接続体保持部材171は、実施形態の接続体保持部材71と同じように、開口部61a側にも開口部61b側にも抜け出ることができず、接続体収容室61に保持される。また、この接続体保持部材171は、これら4つの保持部材保持機構73によって、実施形態の接続体保持部材71と同じように、接続体収容室61に対する他方の開口部61b側から作業用開口部(一方の開口部61a)側への着脱と、作業用開口部側から他方の開口部61b側への着脱と、を行うことができる。
本変形例では、先ず、図20に示すように第1接続体10Aと第2接続体10Bを接続体保持部材171の第1接続体収容室171Aと第2接続体収容室171Bに収容し、これらを接続体保持機構74によって一体化させる(図25)。その際、第1接続体10Aは、切欠き171iを介して電線40を凹部171eに導きながら、開口部171hから挿入していく。
ところで、図26には、筐体60の具体例を示している。本図の符号60Aは、接続体収容室61が形成されるフレームを示している。この種の筐体60は、そのフレーム60Aの一方の開口(開口部61a側)がアッパーカバー(図示略)で塞がれると共に、開口部61b側がアンダーカバー(図示略)で塞がれる。フレーム60Aには、接続体保持部材171だけでなく、例えば単体の電子部品20等も取り付けられる。
次に、この電気接続箱2においては、その第1接続体10Aと第2接続体10Bと接続体保持部材171の一体化物を開口部61b側から接続体収容室61に挿入する(図26)。その挿入に際して、接続体収容室61には、他の接続体10等の他部品が挿入されていない。そして、その一体化物の挿入時には、第1接続体10Aの電線40が凹部171eに沿わされている。このため、この電気接続箱2においては、第1接続体10Aが接続体収容室61に先に挿入されている実施形態の電気接続箱1と比べて、組付け作業時における第1接続体10Aの電線40の噛み込みをより抑えることができる。
この電気接続箱2においては、その一体化物の挿入に伴い、保持部材保持機構73がロック状態となり、接続体保持部材171が接続体収容室61に保持される。従って、この電気接続箱2では、全ての接続体10(第1接続体10Aと第2接続体10B)が接続体保持部材171を介して接続体収容室61に保持される。
この電気接続箱2のメンテナンス作業時には、アッパーカバーを外し、第1接続体10Aの電子部品20の状態確認(ヒューズの溶断等)や交換を行うことができる。更に、メンテナンス作業時には、図27に示すように接続体保持部材171を開口部61a側から取り外すだけで、全ての接続体10(第1接続体10Aと第2接続体10B)を接続体収容室61から取り出すことができる。そして、この電気接続箱2においては、接続体保持部材171からメンテナンス対象又は全ての接続体10を取り外すことで、取り外した接続体10のメンテナンス作業を行うことができる。従って、この電気接続箱2は、何れの階層に配置された接続体10であっても、メンテナンス作業を容易に行うことができる。よって、この電気接続箱2は、接続体10の更なる多段化を図ることができるので、更に収容性を向上させることができる。
以上示したように、本変形例の電気接続箱2は、実施形態の電気接続箱1と同様の効果が得られるだけでなく、その電気接続箱1に対して、電子部品20を含む接続体10の組付け作業性と、この接続体10のメンテナンス性と、電子部品20の収容性と、を更に向上させることができる。よって、この電気接続箱2を備えた本変形例のワイヤハーネスWHについても、同様の効果を得ることができる。
ここで、本変形例では、実施形態の電気接続箱1において、作業用開口部に最も近い接続体10(第1接続体10A)と接続体保持部材71との間に接続体保持機構74を少なくとも2箇所に追加することで、全ての接続体10を接続体保持部材71に保持させてもよい。ここで、この場合には、接続体収容室61と接続体保持部材71との間の保持部材保持機構73を残してもよく、また、この保持部材保持機構73を全て廃止してもよい。このように構成したとしても、上記の電気接続箱2と同様の効果を得ることができる。更に、この場合には、接続体10の積層化が必要無いときに、上層の第1接続体10Aのみを接続体収容室61に収容することができるので、筐体60を変えることなく、電気接続箱のバリエーションの拡張を図ることができる。
1,2 電気接続箱
10 接続体
10A 第1接続体
10B 第2接続体
20 電子部品
22 端子
30,30A,30B 電子部品保持部材
31 端子収容室
40 電線
60 筐体
61 接続体収容室
61a 開口部(一方の開口部、作業用開口部)
61b 開口部(他方の開口部)
70 保持機構
71,171 接続体保持部材
71A,171A,171B 接続体収容室
72 接続体保持機構
73 保持部材保持機構
74 接続体保持機構
P 電線挿通路

Claims (5)

  1. 少なくとも1つの電子部品と、前記電子部品の端子を収容しつつ当該電子部品を保持する電子部品保持部材と、前記端子に対して電気的に接続された複数本の電線と、を組み付けた接続体を複数備えると共に、
    複数の前記接続体を互いに間隔を空けた積層状態で収容可能な接続体収容室が形成された筐体と、
    前記接続体を前記接続体収容室に保持するための保持機構と、
    を備え、
    前記接続体収容室は、複数の前記接続体の積層方向における両端に、前記接続体の挿入及び抜去が可能な形状の開口部を有し、それぞれの当該開口部の内の一方を前記接続体のメンテナンス作業時の作業用開口部として利用可能であり、
    前記保持機構は、複数の前記接続体の内の少なくとも1つを保持する接続体保持部材を備えると共に、前記接続体保持部材で保持されない前記接続体と前記接続体収容室との間に配置された接続体保持機構又は/及び前記接続体保持部材と前記接続体収容室との間に配置された保持部材保持機構を備え、
    前記接続体保持機構は、前記接続体の前記接続体収容室に対するそれぞれの前記開口部の内の他方の開口部側から前記作業用開口部側への着脱と前記作業用開口部側から前記他方の開口部側への取り付けとが行えるように構成し、
    前記保持部材保持機構は、前記接続体保持部材の前記接続体収容室に対する前記他方の開口部側から前記作業用開口部側への着脱と前記作業用開口部側から前記他方の開口部側への取り付けとが行えるように構成することを特徴とした電気接続箱。
  2. 前記接続体保持部材は、前記接続体収容室に積層状態で配置される全ての前記接続体を保持することを特徴とした請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記作業用開口部に最も近い前記接続体は、前記接続体収容室に前記接続体保持機構で保持させると共に、前記接続体保持部材に保持させることを特徴とした請求項1又は2に記載の電気接続箱。
  4. 前記接続体保持部材と前記接続体収容室との間には、前記作業用開口部側に配置されている前記接続体の前記電線を挿通させ且つ前記他方の開口部から引き出させる電線挿通路を設けることを特徴とした請求項1,2又は3に記載の電気接続箱。
  5. 電子部品が収容された電気接続箱と、
    前記電子部品の端子に対して電気的に接続された電線と、
    を有し、
    前記電気接続箱は、
    少なくとも1つの前記電子部品と、前記端子を収容しつつ前記電子部品を保持する電子部品保持部材と、複数本の前記電線と、を組み付けた接続体を複数備えると共に、
    複数の前記接続体を互いに間隔を空けた積層状態で収容可能な接続体収容室が形成された筐体と、
    前記接続体を前記接続体収容室に保持するための保持機構と、
    を備え、
    前記接続体収容室は、複数の前記接続体の積層方向における両端に、前記接続体の挿入及び抜去が可能な形状の開口部を有し、それぞれの当該開口部の内の一方を前記接続体のメンテナンス作業時の作業用開口部として利用可能であり、
    前記保持機構は、複数の前記接続体の内の少なくとも1つを保持する接続体保持部材を備えると共に、前記接続体保持部材で保持されない前記接続体と前記接続体収容室との間に配置された接続体保持機構又は/及び前記接続体保持部材と前記接続体収容室との間に配置された保持部材保持機構を備え、
    前記接続体保持機構は、前記接続体の前記接続体収容室に対するそれぞれの前記開口部の内の他方の開口部側から前記作業用開口部側への着脱と前記作業用開口部側から前記他方の開口部側への取り付けとが行えるように構成し、
    前記保持部材保持機構は、前記接続体保持部材の前記接続体収容室に対する前記他方の開口部側から前記作業用開口部側への着脱と前記作業用開口部側から前記他方の開口部側への取り付けとが行えるように構成することを特徴としたワイヤハーネス。
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