JP2016207392A - センサ搭載構造及びコネクタ - Google Patents

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Hiroshi Moriguchi
弘志 森口
杉山 大介
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大介 杉山
潤一 渡辺
Junichi Watanabe
潤一 渡辺
順一 渡邊
順一 渡邊
俊介 青木
Shunsuke Aoki
俊介 青木
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Abstract

【課題】端子の発熱源の温度を精度よく検出すること。【解決手段】本発明のセンサ搭載構造は、電線端末29から露出された芯線と端子17との接続部83に位置させて設けられた温度センサ49と、この温度センサ49を接続部83に押し付ける押し付け部材47とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、センサ搭載構造とこの構造を備えたコネクタに関する。
従来、電気自動車等においては、車両に搭載された受電用の充電コネクタに充電スタンドの充電コネクタを接続することで、車両側のバッテリを充電するようになっている。この種の充電コネクタには、端子の接触抵抗による発熱等を検知するため、温度センサ(サーミスタ等)が設けられている。
特許文献1には、ハウジングに装着されるリアホルダに温度センサ(サーミスタ)と電線を密着させて保持することで、電線の温度を測定するコネクタが開示されている。しかしながら、特許文献1の温度センサは、電線温度の測定を目的としているから、端子同士の接触部分や端子と電線との接続部分の温度を正確に検知できない。
一方、特許文献2には、相手端子と接触する端子接触部と、電線端末から露出された芯線が接続される電線接続部と、温度センサを収容する角筒状のセンサ固定部とを備えた端子が開示されている。センサ固定部は、端子の底板から立ち上がる一対の側板を折り曲げて角筒状に形成される。
特開2015−8099号公報 特開2015−11797号公報
ところで、特許文献2では、センサ固定部の対向する側壁の孔にそれぞれ温度センサのロック部を係止させて、温度センサをセンサ固定部に固定しているが、温度センサを端子の底板に当接させて固定しようとすると、温度センサが破損するおそれがある。そのため、温度センサと底板との間には所定の隙間を設けることが望ましいが、端子接触部や電線接続部で発生した熱は端子の底板を伝って伝熱されるため、温度センサと底板との間に隙間を設けると、これらの発熱源の温度を精度よく検出できなくなる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、端子の発熱源の温度を精度よく検出することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明のセンサ搭載構造は、電線端末から露出された芯線と端子との接続部に位置させて設けられた温度センサと、この温度センサを接続部に押し付ける押し付け部材とを備えてなることを特徴とする。
これによれば、温度センサと接続部との間に空気層が介在することがなく、接続部の温度を直に検出することができるから、発熱源となる接続部の温度を精度よく検出することができる。押付け部材は、温度センサを接続部に押し付けるものであれば、特に限定されるものではない。ここで、接続部とは、端子に芯線が圧着又は溶着された部位を意味し、圧着された場合は、端子の圧着片や芯線が圧着された底板等を含み、溶着された場合は、溶着された芯線の束や芯線が溶着された底板等を含む。さらに接続部にはこれらの部位の表面に装着された熱収縮チューブ等の絶縁材を含むものとする。
この場合において、押し付け部材は、温度センサを接続部のどの位置に押し付けてもよいが、端子の底板の芯線と反対側の面に押し付けることが好ましい。この端子の底板の面は、凹凸がなく比較的滑らかであるから、底板の芯線と反対側の面に温度センサを押し付けるようにすれば、接続部と温度センサとの接触面積を広く確保することができ、温度センサの検出精度も高くなる。
また、押付け部材は、温度センサの底板と反対側の面を包む金属製の保持板を有して形成されることが好ましい。このように温度センサを保持板で包むことにより、接続部から放出された熱のロスを少なくしてより多くの熱を温度センサに伝えることができるから、温度センサの検出精度を高めることができる。
また、押付け部材は、保持板と接続された金属製の連結部材、又は保持板から延びる連絡部が、端子に当接されていることが好ましい。これによれば、接続部の発熱が、連結部材又は連絡部を介して保持板に伝えられ、保持板の熱が温度センサに伝えられる。したがって、温度センサには、接続部から熱が直に伝えられるだけでなく、接続部から端子側に拡散された熱を伝えることができるから、温度センサの検出精度が高くなる。この場合、連結部材や連絡部は、端子に引っ掛けて保持板を端子側に引っ張るように形成すれば、保持板によって温度センサを接続部側に押し付けることができる。
また、押付け部材は、上記の構成に代えて、温度センサと接続部を覆う熱収縮チューブとすることができる。すなわち、接続部と温度センサを周知の熱収縮チューブで覆うことにより、熱収縮チューブの収縮力によって温度センサを接続部に押し付けることができる。
この場合において、少なくとも温度センサの接続部と反対側の面が、弾力性を有する弾性部材に包まれて熱収縮チューブに覆われていることが好ましい。これによれば、熱収縮チューブを熱収縮させたときに、弾性部材は熱収縮チューブに押し付けられて弾性変形し、温度センサと熱収縮チューブとの隙間を埋める緩衝材として機能するから、熱収縮チューブと温度センサとの隙間から電線側に水が浸入するのを防ぐことができる。
この場合において、弾性部材は、温度センサの前端側の部分が端子に押し付けられていることが好ましい。これによれば、温度センサの前端面が弾性部材で覆われるから、温度センサに沿って水が浸入するのを確実に防ぐことができる。
本発明によれば、端子の発熱源の温度を精度よく検出することができる。
第1の実施形態の充電コネクタの分解斜視図である。 第1の実施形態のセンサ搭載構造の分解斜視図である。 第1の実施形態の取付金具の分解斜視図である。 第1の実施形態の充電コネクタの横断面図である。 第1の実施形態のセンサ搭載構造を拡大した斜視図である。 第2の実施形態の充電コネクタの横断面図である。 第3の実施形態のセンサ搭載構造の斜視図である。 弾性部材が装着された温度センサの斜視図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明を実施するための第1の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明のセンサ搭載構造が適用される充電コネクタ11の分解斜視図である。充電コネクタ11は、電気自動車等の車両に搭載される受電側のコネクタである。なお、本実施形態では、充電コネクタ11を例に説明するが、本発明のセンサ搭載構造は、その他の種類のコネクタにも適用することができる。以下では、図1のX方向を前後方向、Y方向を幅方向、Z方向を高さ方向と定義し、相手コネクタへの嵌合方向を前方として説明する。
コネクタ11は、図1に示すように、複数の端子収容室13が形成された樹脂製のハウジング15と、各端子収容室13に後方から収容される複数の端子17と、ハウジング15に前方から収容されるフロントホルダ19とを備える。ハウジング15は、図示しない相手側の充電コネクタのハウジングが嵌合される円筒状の嵌合部21と、嵌合部21の外面から周方向に亘って突出する鍔部23と、鍔部23に対して嵌合部21と反対方向に延びる円筒状の筒部25とを有している。
嵌合部21の前端部には、各端子収容室13が開口して設けられ、この開口から図示しない相手側の端子が挿入される。鍔部23は矩形状に形成され、前後に貫通する複数のボルト挿通孔27が四隅に設けられる。本実施形態の充電コネクタ11は、このボルト挿通孔27を利用して車両側にボルトで固定される。筒部25の後端部には、各端子収容室13が開口して設けられ、この開口から挿入された端子17が端子収容室13の所定位置に保持される。各端子17に接続された電線29は、各端子収容室の開口より後方に引き出される。嵌合部21の外周面には、相手側のハウジングを係止する係止突起31が突出して設けられる。
複数の端子17は、雄端子であり、所定形状の金属板をプレス加工で折り曲げて形成される。各端子17は、図2に示すように、相手端子が接触される円筒状の接触部35と、電線29の端末から露出された芯線が接続される圧着部37と、接触部35と圧着部37の間に位置して角筒状に形成された箱部39とを有している。接触部35と圧着部37と箱部39は、底板41を介して互いに連なっている。
圧着部37は、一対の圧着片43と、一対の圧着片43により芯線が押し付けられる底板41とを含み、一対の圧着片43と底板41との間に芯線を圧着保持するようになっている。接触部35には、絶縁性の先端部45が前方に突出して設けられる。
端子17には、図2に示すように、金属製の取付金具47と、サーミスタ等の温度センサ49が取り付けられる。温度センサ49は、端子17と取付金具47との間に挟まれて保持される。温度センサ49は、セラミックス製のケース51と、ケース51内の図示しない検出部に接続された電線53とを有しており、検出部が検知した温度に基づいて電気信号を出力するようになっている。ケース51は、上下方向に互いに平行な面が全長に亘って形成されている。ケース51の一対の側面には、それぞれロック部55a,55bが突設されている。
取付金具47は、所定形状の金属板をプレス加工して折り曲げて形成される。取付金具47は、図3に示すように、金具本体57と、金具本体57に取り付けられる連結金具59の2部品で構成される。
金具本体57は、図3に示すように、前後方向を長手とする矩形状の保持板61と、保持板61の幅方向の両側を略直角に折り曲げて立ち上げた一対の側板63a,63bと、一対の側板63a,63bの一端部からそれぞれ上方に延出してU字状に連なる電線取付部65とを有している。一対の側板63a,63bの内側には、温度センサ49のケース51が収容されるようになっている。一対の側板63a,63bの他端部には、それぞれ上方に突出する突片67a,67bが形成され、各突片67a,67bには、それぞれ係止突起69が突設されている。また、一対の側板63a,63bには、それぞれ温度センサ49のロック部55a,55bが挿入される2つの係止孔71a,71bが形成される。本実施形態の金具本体57は、例えば、側板63a,63bとそれぞれ連なる保持板61を折り重ねて形成することができる。
一方、連結金具59は、帯状の金属板を門型に折り曲げて形成される。この連結金具59の下方に延びる一対の脚部73a,73bには、それぞれ係止突起69が係止される係止孔75が形成される。
次に、端子17に温度センサ49を組み付ける手順を説明しつつ、本実施形態のセンサ搭載構造の構成を詳細に説明する。まず、図2に示すように、電線29の端末から露出された芯線が圧着された端子17を用意する。
続いて、図2の矢印で示すように、金具本体57の上方から温度センサ49を組み付ける。具体的には、温度センサ49の電線53を電線取付部65に挿通させた状態で、上方からケース51を一対の側板63a,63bの間に押し込む。ケース51から突出するロック部55a,55bには、一対の側板63a,63bの内面が摺動する図示しない傾斜面が形成され、ケース51を押し込むことで一対の側板63a,63bが傾斜面に押し広げられるようになっている。したがって、ケース51を押し込むことで、ケース51の左右のロック部55a,55bがそれぞれ側板63a,63bの係止孔71a,71bに係止される。これにより、温度センサ49はケース51が金具本体57の保持板61と一対の側板63a,63bに当接され、金具本体57に包まれた状態で保持される。
続いて、温度センサ49が保持された金具本体57を図2の矢印で示すように電線29に組み付ける。すなわち、金具本体57の電線取付部65に電線29を前方から挿通する。そして、電線29が挿通された金具本体57を電線29に沿って前方に移動させ、温度センサ49のケース51を端子17の圧着部37の底板41と対向配置する。
次に、連結金具59を金具本体57に連結させる。連結金具59は、図3に示すように、下方に延びる一対の脚部73a,73bをそれぞれ金具本体57の一対の突片67a,67bの外側に位置させて下方に押し込むことで、それぞれ係止突起69に乗り上げる。さらに連結金具59を下方に押し込むと、一対の脚部73a,73bがそれぞれ係止突起69を乗り越えて弾性復帰することで、各係止突起69がそれぞれ一対の脚部73a,73bの係止孔75に係止される。これにより、連結金具59は、一端部が電線取付部65を介して電線29に支持され、他端部が端子17に接続(懸架)された状態で金具本体57と連結される。すなわち、取付金具47は、端子17と電線29に支持される。その結果、金具本体57の保持板61と底板41との間に温度センサ49のケース51が挟持され、ケース51が圧着部37の底板41を押圧する。
次に、図1に示すように、温度センサ49が取り付けられた端子17をハウジング15の筒部25の後方から端子収容室13の所定位置まで挿入した後、フロントホルダ19を前方からハウジング15の嵌合部21に組み付ける。図4は、充電コネクタ11の断面図であり、端子収容室13の所定位置に端子17が挿入された状態を示す。以下、端子17を組み付ける際の動作を説明する。
端子収容室13に挿入された端子17は、箱部39の前端面39aがランス77に当接する。さらに端子17を奥に挿入すると、ランス77が撓み変形して端子17の挿入が許容され、箱部39の前端面39aがハウジング15の挿入規制部79に当接する位置まで挿入されると、ランス77が弾性復帰して箱部39の後端面39bに係止される。これにより、端子17は、挿入規制部79とランス77によって挿入方向及び引き抜き方向の移動が規制され、位置決めされる。続いて、ハウジング15にフロントホルダ19が組付けられると、フロントホルダ19の爪部19aは、ランス77が端子17と離れる方向に撓み変形しないように、ランス77を係止する。
端子収容室13に位置決めされた端子17は、温度センサ49及び取付金具47が端子収容室13の所定位置に配置され、端子収容室13の後方から電線29,53が引き出される。このような構成において、温度センサ49は、圧着部37の温度を連続的又は断続的に検出し、検出温度に応じた電気信号を出力する。そして、圧着部37の接触抵抗が増加して発熱が生じると、外部の電気機器がこれを検知して、端子の通電を遮断する。これにより、ハウジング15や端子17の損傷が防止される。
図5は、ハウジング13に収容された端子17の圧着部37を拡大した図である。この図では、圧着部37を防水するための熱収縮チューブ81(点線)が圧着部37を覆う例を示す。すなわち、温度センサ49のケース51は、熱収縮チューブ77を介して圧着部37の底板41を押圧する。この場合、圧着部37とケース51の間には、熱収縮チューブ81が介在することになるが、それでもケース51は圧着部37と十分近い位置にあり、空気層が介在していないから、圧着部37の温度を精度よく検出できる。なお、熱収縮チューブ81は、この例に代えて、取付金具47を外側から覆うように設けることもできる。
本実施形態のセンサ搭載構造は、電線端末から露出された芯線と端子17とを接続する接続部である圧着部37及び圧着部37を覆う熱収縮チューブ(以下、接続部83と総称する。)と当接する温度センサ49と、この温度センサ49のケース51を接続部83に押圧する取付金具47とを備えて構成されるから、接続部83と温度センサ49との間に空気層が介在することがなく、接触抵抗が増加等で端子17の発熱源となる接続部83の温度を温度センサ49によって直に検出することができる。したがって、接続部83の温度と温度センサ49の検出温度との差が極めて小さく、接続部83の発熱温度を精度よく検知することができるから、発熱時の応答性が向上し、発熱に伴う端子17やハウジング15の損傷を確実に防ぐことができる。
また、本実施形態のように、温度センサ49のケース51を接続部83の底板41の芯線と反対側の面に沿って当接させることで、ケース51と接続部83との接触面積を広く確保することができ、温度センサ49の検出精度を高めることができる。なお、ケース51の位置は、底板41に限られるものではなく、例えば、圧着部37に当接させることも可能である。
また、本実施形態では、温度センサ49のケース51を底板41の反対側から金具本体57(保持板61)で包み込んでいるから、接続部83から放出された熱のロスを少なくすることができ、その分多くの熱を温度センサ49に伝えることができる。したがって、温度センサ49の検出精度をより高めることができる。
また、本実施形態では、金具本体57の電線取付部65が電線29を取り囲むように電線29に取り付けられ、かつ、金具本体57と連結された連結金具59が端子17に接触して取り付けられるから、接続部83の発熱は、電線29と連結金具59を介してそれぞれ金具本体57に伝熱し、加熱された金具本体57の熱が金具本体57に包まれた温度センサ49のケース51に伝熱される。したがって、温度センサ49には、接続部83(底板41)から直に熱が伝えられるだけでなく、接続部83から電線29や端子17に拡散する熱を伝えることができるから、温度センサ49の検出精度をさらに高めることができる。
また、本実施形態では、金具本体57を連結金具59によって端子17に支持する例を説明したが、連結金具59に代えて、又は連結金具59とともに、保持板61と連なって延びる連結部を設け、この連結部を端子17に接触させることもできる。これによれば、連結部を介して端子の熱を保持板61に伝熱させることができるから、連結金具59と同様に、温度センサ49の検出精度を高めることができる。
なお、本実施形態では、端子17に電線29の芯線を圧着させる接続構造を例に説明したが、接続構造は圧着に限られるものではなく、例えば、端子17に電線29の芯線を溶着(超音波溶着等)させて接続することもできる。この場合、温度センサ49のケース51を押圧する接続部83は、端子17の底板41だけでなく、溶着された芯線の束を含む。
以下では、本発明を実施するための他の各実施形態について説明する。ただ、これらの各実施形態はいずれも基本的には第1の実施形態と同様である。したがって、以下では、各実施形態に特徴的な構成についてだけ説明し、第1の実施形態と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
(第2の実施形態)
第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、温度センサ17を接続部83に押し付ける手段を取付金具47に代えて、熱収縮チューブ81とした点にある。すなわち、熱収縮チューブ81は加熱すると径方向に収縮するため、接続部83と温度センサ49のケース51を熱収縮チューブ81で覆って加熱することで、熱収縮チューブ81の収縮力が、ケース51を接続部83に押し付ける。これにより、第1の実施形態と同様、空気層や他の部材を介在させることなく、接続部83に温度センサ49のケース51を押し付けて保持することができるから、接続部83の温度を精度よく検出することができ、発熱時の応答性を高めることができる。熱収縮チューブとしては、加熱することで長さの変化が少なく径が大きく収縮するチューブであれば、種類が限定されるものではなく、市販品を使用することができる。
図6は、本実施形態のセンサ搭載構造を備えた端子85がハウジング15に収容された状態を示す断面図である。温度センサ49のケース51は、熱収縮チューブ81によって接続部83の底板41を押し付ける格好で保持される。熱収縮チューブ81は、接続部83とケース51を含め、端子17の箱部39の後端面39b付近から端子収容室13の外側に至るまで、端子17と電線19,53を広く覆って装着される。
本実施形態によれば、熱収縮チューブで温度センサ49を保持することができるから、専用の保持具を必要とせず、部品コストを削減することができる。また、熱収縮チューブ81は、第1の実施形態においても、防水目的で接続部83だけを覆う場合があるが、本実施形態のように、接続部83と温度センサ49の両方を熱収縮チューブ81で覆うことにより、接続部83の防水と温度センサ49の保持を同時に行うことができ、トータルの作業工数の低減が可能になる。また、熱収縮チューブは収縮すると温度センサや接続部の表面に貼り付けられるから、無駄なスペースが生じることがなく、ハウジング15の収容スペースを小さくできる。
なお、本実施形態では、温度センサ49のケース51が接続部83の底板41を押し付けて保持する例を説明したが、熱収縮チューブ81は、ケース51を接続部83の底板41以外の部位に重ねた状態で収縮させることにより、底板41以外の部位を押し付けて保持することも可能である。
(第3の実施形態)
第3の実施形態が第2の実施形態と異なる点は、少なくとも温度センサ17の接続部83と反対側の面が、弾力性を有する弾性部材に包まれた状態で、熱収縮チューブ81に覆われていることにある。これによれば、熱収縮チューブ81を熱収縮させたときに、弾性部材は、熱収縮チューブの収縮力によって弾性変形し、温度センサ17と熱収縮チューブ81との隙間を埋める緩衝材として機能する。したがって、熱収縮チューブ81と温度センサ17との隙間を介して電線側に水が浸入するのを防ぐことができる。
図7は、本実施形態のセンサ搭載構造を説明する端子の斜視図であり、熱収縮チューブ81の内側の構造を示す。本実施形態の端子87は、図示されない温度センサ17のケース51が、接続部83の図示されない圧着部37に当接する格好で組付けられる。ケース51には、圧着部37と反対側から弾性部材89が被さるように装着される。圧着部37に組み付けられたケース51は、接続部83と弾性部材89に覆われている。
ケース51に装着する弾性部材89は、図8に示すように、ケース51の圧着部37と当接する下面91と電線53が突出する後端面を除くすべての面を覆って形成される。弾性部材89は、ケース51の下面91と反対側の上面を覆う上端部93と、上端部93と連なりケース51の両側面に沿って下面91よりも下方に延びる一対の側端部95と、上端部93と連なりケース51の前端面97を覆って下面91よりも下方に延びる前端部99とを有している。前端部99は、下方に先窄み状に延びる段付き形状に形成され、前後方向に延びる一対の段付面101を有している。一対の側端部95は、下面91よりも下方に延びる部分の対向面が傾斜面を有しており、圧着部37の側面に沿って当接するようになっている。上端部93は、前後方向に亘って角部がR状又は面取り状に形成されている。
本実施形態では、弾性部材89は、ケース51と一体化されているが、ケース51と別体のものをケース51に組み付けて使用することもできる。弾性部材89は、汎用の合成ゴムで形成されるが、弾力性と所定の止水性を有する弾性部材であれば、材質は特に限定されるものではなく、後述するポリオレフィン系の材料で形成することもできる。
ケース51を圧着部37に位置させると、図7に示すように、弾性部材89の前端部99が、端子17の底板41から立設する一対の側板103の間に押し込まれ、一対の段付面101が側板103の上面に当接し、先端面105が底板41に当接する。また、一対の側端部95は、圧着部37を幅方向から覆って被さるように配置される。この状態で端子87の接続部83と弾性部材89を熱収縮チューブ81で覆うと、弾性部材89は熱収縮チューブ81の収縮力によって、一対の側端部95が圧着部37と密着するとともに、前端部99の先端面105が底板41を押圧する。
本実施形態によれば、熱収縮チューブ81を熱収縮させることで、温度センサ49と熱収縮チューブ81との隙間を弾性部材89で埋めることができる。また、端子87の一対の側壁101の隙間は、端子87を熱収縮チューブ81で覆うだけでは、埋められないが、本実施形態の弾性部材89を用いれば、こうした隙間を埋めて完全な防水が可能となる。すなわち、本実施形態の弾性部材89は、熱収縮チューブ81の熱収縮によって、一対の側端部95が圧着部37を包み込むように幅方向から押圧し、かつ、ケース51の前方に位置する前端部99が底板41を押圧して一対の側壁101間の隙間を埋めるように設けられるから、弾性部材89と接続部83を熱収縮チューブ81で巻き付けるだけで、熱収縮チューブ81の内側に水が浸入するのを防ぐことができる。
また、熱収縮チューブ81は、凹凸の装着面に対して密着性が低下するが、本実施形態の弾性部材89をケース51に装着することで、熱収縮チューブ81の装着面を直線と曲線を連ねた滑らかな面とすることができるから、熱収縮チューブ81の収縮を均一化することができ、密着性を高めることができる。
なお、本実施形態では、弾性部材89を合成ゴムで形成する例を説明したが、例えば、弾性部材89をポリオレフィン系の材料で形成すれば、熱収縮チューブ81の加熱時において、熱収縮チューブ81と弾性部材89が表面付近で一体化されるから、弾性部材89と熱収縮チューブ81との隙間の防水性を高めることができる。
11 充電コネクタ
17 端子
29 電線
37 圧着部
41 底板
43 圧着片
47 取付金具
49 温度センサ
57 金具本体
59 連結金具
61 保持板
81 熱収縮チューブ
83 接続部
89 弾性部材
99 前端部

Claims (8)

  1. 電線端末から露出された芯線と端子との接続部に位置させて設けられた温度センサと、この温度センサを前記接続部に押し付ける押し付け部材とを備えてなるセンサ搭載構造。
  2. 前記押し付け部材は、前記温度センサを前記端子の底板の前記芯線と反対側の面に押し付ける請求項1に記載のセンサ搭載構造。
  3. 前記押付け部材は、前記温度センサの前記底板と反対側の面を包む金属製の保持板を有して形成される請求項2に記載のセンサ搭載構造。
  4. 前記押付け部材は、前記保持板と接続された金属製の連結部材、又は前記保持板から延びる連絡部が、前記端子に当接されている請求項3に記載のセンサ搭載構造。
  5. 前記押付け部材は、前記温度センサと前記接続部を覆う熱収縮チューブである請求項1又は2に記載のセンサ搭載構造。
  6. 少なくとも前記温度センサの前記接続部と反対側の面が、弾力性を有する弾性部材に包まれて前記熱収縮チューブに覆われている請求項5に記載のセンサ搭載構造。
  7. 前記弾性部材は、前記温度センサの前端側の部分が前記端子に押し付けられていることを特徴とする請求項6に記載のセンサ搭載構造。
  8. 請求項1乃至7のいずれかのセンサ搭載構造を有しているコネクタ。
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