JP2016206065A - 追尾式レーザ干渉計を用いた空間位置測定方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】測定途中に追尾式レーザ干渉計本体の位置がずれても、算出される空間補正パラメータ等の値に影響を与えない空間位置測定方法を提供する。
【解決手段】レトロリフレクタ42、レーザ干渉測長計72、追尾用光学装置76、2軸回転機構80、角度検出器を有し、移動体22が移動すると、移動体22に取付けられたレトロリフレクタ42より戻り方向に反射されたレーザ光74の光軸の位置ずれを追尾用光学装置76の光位置検出器78で検出し、レーザ光軸の位置ずれが所定範囲内に収まるように2軸回転機構80を制御するようにされた追尾式レーザ干渉計40を用い、移動体22を複数の測定点に移動して、各測定点の位置を検出する際に、測定中における追尾式レーザ干渉計本体50の配設位置を検出し、配設位置が変化した時は、変化前後で追尾式レーザ干渉計本体50の配設位置が異なるデータとして扱う。
【選択図】図1

Description

本発明は、追尾式レーザ干渉計を用いた空間位置測定方法及び装置に係り、特に、3次元座標測定機(CMM)の空間補正パラメータの測定に用いるのに好適な、複数位置の測定途中に追尾式レーザ干渉計本体の位置がずれても、位置測定結果を生かして高精度の測定を行うことが可能な、追尾式レーザ干渉計を用いた空間位置測定方法及び装置に関する。
移動体を追尾しながら、その移動体の変位や位置を高精度に測定するための追尾式レーザ干渉計として、特許文献1〜3に記載されたものがある。これら追尾式レーザ干渉計は、CMMの空間補正パラメータの測定や、工作機械の校正を行う時に使用され、この補正/校正対象(CMMのZ軸スピンドル先端や加工用刃物)には測定対象となるレトロリフレクタ(再帰反射体)が装着される。
図1に追尾式レーザ干渉計の構成例を示す。追尾式レーザ干渉計40は、測定対象物である移動体22に固定されたレトロリフレクタ42と、レーザ光源60、光学測定装置70、2軸回転装置80を備えた追尾式レーザ干渉計本体50と、2軸回転装置80の制御装置(以下、回転機構制御装置と称する)82とから構成される。2軸回転装置80は、互いに直交する2軸回転機構を含み、各軸に角度検出器(図示省略)を有している。レーザ光74は、レーザ光源60から光学測定装置70へ光ファイバー62を用いて導かれる。光学測定装置70は、基準点Oからレトロリフレクタ42までの距離(即ち長さ)Lを測定するレーザ干渉(測長)計(以下、単にレーザ干渉計と称する)72と、レトロリフレクタ42の追尾制御で使用される追尾用光学装置76とからなる。
レトロリフレクタ42は入射光と反射光の光軸が平行で、かつ、前記レトロリフレクタ42の中心に対して入射光と反射光の光軸が点対称となる光学素子である。そのため、入射光がレトロリフレクタ42の反射中心から離れた位置に入射すると、反射光は入射光に対してずれた位置に返る。追尾用光学装置76は、その入射光と反射光のずれ量を観測する光位置検出器78を有し、ずれ量を検出し、回転機構制御装置82に送る。
前記回転機構制御装置82では、追尾用光学装置76から送られてきた信号(入射光と反射光のずれ量)と、2軸回転機構のそれぞれの回転軸にある角度検出器から出力される角度信号を用い、ずれ量が所定範囲内となるように2軸回転装置80を制御する。
直交する2軸回転機構により構成されている2軸回転装置80に取り付けられたレーザ干渉計72は、レトロリフレクタ42から戻ってきた光を干渉させ、干渉光の強度変化を位相で検出する検出器を有し、その2軸回転機構の回転中心(交点)を基準点Oとし、この基準点Oからレトロリフレクタ42までの距離Lが、回転機構制御装置82を介して測定される。
この構成により、追尾式レーザ干渉計40の測定では、2軸回転装置80の角度信号と、レーザ干渉計72で観測される距離情報(L)が測定値として得られる。これら測定値を用いると、追尾式レーザ干渉計40を、三次元座標計測用の装置として用いることができる。
又、複数台の追尾式レーザ干渉計40を用いることにより、前記レーザ干渉計72で観測される距離情報(L)のみを用いて、3辺測長を行い、三次元座標値を求めることもできる。
一方、出願人は、CMMの測定精度を高めるべく空間補正を行う技術を特許文献4、5で提案している。
さらに、補正対象のCMMの空間補正パラメータを、追尾式レーザ干渉計を用いて測定する方法も知られている。この方法は、非特許文献1に記載されているように、CMMの空間補正パラメータを、マルチラテレーション(多辺測長)の原理を用いて算出している。マルチラテレーションの原理を用いる場合、遠距離では誤差が大きくなるロータリーエンコーダにより得られる角度の情報は使用せず、距離(長さ)の情報のみから空間補正パラメータを算出する。また、追尾式レーザ干渉計本体を移動させて、通常4箇所以上の場所から長さの測定を行う。
非特許文献1では、図2に例示するように、P、P、P、Pの4箇所の配設位置から長さ測定を行っている。それぞれの配設位置(P、P、P、P)から、レトロリフレクタの位置を変えて、通常数十点から数百点ずつの測定を行い、測定したデータからCMMの空間補正パラメータを求める。
特許第2603429号公報 米国特許第6147748号明細書 特許第4776454号公報 特許第2902285号公報 特許第4675047号公報
Kenta Umetsuら、Geometric calibration of a coordinate measuring machine using a laser tracking system,Measurement Science and Technology, Vol.16, 2005, p.2466-2472.
しかしながら、従来の技術には、測定中に、意図しない外力などにより追尾式レーザ干渉計本体の位置がずれると、得られるCMMの空間補正パラメータに、この位置ずれの影響による誤差が生じてしまうという問題がある。
例えば、ある配設位置Pからレトロリフレクタまでの長さの測定を、レトロリフレクタの位置を変えながら100回行う場合を考える。50回目の測定が終了してから、51回目の測定が始まるまでの間に、ケーブルにより引張られたり、追尾式レーザ干渉計本体を載せたテーブルが慣性等で動いたりして、意図しない外力により、追尾式レーザ干渉計本体の位置がずれたとする。従来の追尾式レーザ干渉計では、追尾式レーザ干渉計本体の位置がずれたことを判別することができないので、追尾式レーザ干渉計本体の位置は変わらず、レトロリフレクタの位置が変わったものとして、51回目から100回目のデータを取り扱ってしまう。これにより、従来法では、算出した空間補正パラメータが、位置ずれによる誤差の影響を受けてしまう。
本発明は、前記従来の問題点を解消するべくなされたもので、例えばCMMの空間補正パラメータの測定のような複数位置の測定途中に、意図しない外力等により追尾式レーザ干渉計本体の位置がずれても、算出される空間補正パラメータ等の値に影響を与えることがなく、位置測定結果を生かせるようにすることを課題とする。
本発明は、移動体に取り付けられたレトロリフレクタ、該レトロリフレクタに向けてレーザ光を照射し、前記レトロリフレクタにより戻り方向に反射されたレーザ光の干渉を利用して前記レトロリフレクタ迄の距離を検出するレーザ干渉測長計、前記レーザ光の光軸の位置ずれを検出する光位置検出器を有する追尾用光学装置、前記レーザ光の出射方向を変えることができる、互いに直交する2軸回転機構、該2軸回転機構の各軸に配設された角度検出器を有し、前記移動体が移動すると、前記レトロリフレクタより戻り方向に反射された前記レーザ光の光軸の位置ずれを前記光位置検出器で検出し、レーザ光軸の位置ずれが所定範囲内に収まるように前記2軸回転機構を制御するようにされた追尾式レーザ干渉計を用い、前記移動体を複数の測定点に移動して、各測定点の位置を検出する際に、測定中における追尾式レーザ干渉計本体の配設位置を検出し、該配設位置が変化した時は、変化前後で前記追尾式レーザ干渉計本体の配設位置が異なるデータとして扱うことを特徴とする追尾式レーザ干渉計を用いた空間位置測定方法により、前記課題を解決するものである。
ここで、前記移動体を座標測定機のスピンドル先端として、前記追尾式レーザ干渉計により前記座標測定機の空間補正パラメータを求めることができる。
本発明は、又、移動体に取り付けられたレトロリフレクタ、該レトロリフレクタに向けてレーザ光を照射し、前記レトロリフレクタにより戻り方向に反射されたレーザ光の干渉を利用して前記レトロリフレクタ迄の距離を検出するレーザ干渉測長計、前記レーザ光の光軸の位置ずれを検出する光位置検出器を有する追尾用光学装置、前記レーザ光の出射方向を変えることができる、互いに直交する2軸回転機構、該2軸回転機構の各軸に配設された角度検出器を有し、前記移動体が移動すると、前記レトロリフレクタより戻り方向に反射された前記レーザ光の光軸の位置ずれを前記光位置検出器で検出し、レーザ光軸の位置ずれが所定範囲内に収まるように前記2軸回転機構を制御するようにされた追尾式レーザ干渉計と、該追尾式レーザ干渉計の配設位置を検出する位置センサと、該追尾式レーザ干渉計を用い、前記移動体を複数の測定点に移動して、各測定点の位置を検出する際に、測定中に前記位置センサで検出される追尾式レーザ干渉計本体の配設位置が変化した時は、変化前後で前記追尾式レーザ干渉計本体の配設位置が異なるデータとして扱うデータ処理手段と、を備えたことを特徴とする追尾式レーザ干渉計を用いた空間位置測定装置を提供するものである。
本発明によれば、例えばCMMの空間補正パラメータの測定のような複数位置の測定途中に、意図しない外力等により追尾式レーザ干渉計本体の位置がずれても、算出される空間補正パラメータ等の値に影響を与えることがなく、位置測定結果を生かすことができる。従って、追尾式レーザ干渉計によって測定される空間補正パラメータ等の信頼性が向上する。
従来の追尾式レーザ干渉計の構成例を示すブロック図 従来の追尾式レーザ干渉計を用いたCMMの空間補正パラメータの測定状態を示す斜視図 本発明に係る測定装置の実施形態の要部構成を示す斜視図 図3のIV部を側面から見た拡大断面図 CMMへのレトロリフレクタへの取付状態を示す正面図 前記実施形態の処理手順を示す流れ図 前記実施形態でCMMの空間補正パラメータを測定している状態を示す斜視図 同じくデータの状態を示す図
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態及び実施例に記載した内容により限定されるものではない。又、以下に記載した実施形態及び実施例における構成要件には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。更に、以下に記載した実施形態及び実施例で開示した構成要素は適宜組み合わせてもよいし、適宜選択して用いてもよい。
本発明を実施するための追尾式レーザ干渉計を用いた測定装置の実施形態を図3〜図5に示す。
本実施形態は、図1に示した従来例と同様の追尾式レーザ干渉計40において、図3(要部構成を示す斜視図)、図4(図3のIV部を側面から見た拡大断面図)に示す如く、追尾式レーザ干渉計本体50のベース板90の下側に、該ベース板90の配設位置を検出するための位置センサとして2次元スケール92を配設するとともに、データ処理装置94で、測定中に追尾式レーザ干渉計本体50の配設位置が変化したときは、変化前後で追尾式レーザ干渉計本体50の配設位置が異なるデータとして扱うようにしたものである。図において、81はホルダである。
追尾式レーザ干渉計40のレトロリフレクタ42は、図5に示す如く、CMM30のZ軸スピンドル38の先端(図では下端)に配設される。図5において、32は、CMM30の定盤、34は、該定盤32上を図の前後のY軸方向に移動する門型コラム、36は、該門型コラム34上を図の左右のX軸方向に移動するスライダであり、Z軸スピンドル38は、このスライダ36上を図の上下方向のZ軸方向に移動する。
前記2次元スケール92は、測定対象物の2次元的な移動を検知するエンコーダであり、例えば株式会社ミツトヨ製MICSYSを用いることができる。これらの2次元エンコーダは、これに対向する平面との相対的な変位を測定するエンコーダであり、前記平面内で互いに直交する2つの方向への変位を検出することができる。2次元エンコーダとして、例えばパソコン用のマウスを用いることも可能である。
この2次元エンコーダが出力する2つの変位量を、δx、δyとする。
以下、シーケンシャルマルチラテレーションの方法を用いて、補正対象のCMM30の空間精度補正を行う場合について説明する。シーケンシャルマルチラテレーションは、1台の追尾式レーザ干渉計40を用いてマルチラテレーションを行う方法であり、図2に示したように、配設位置P〜Pに、順次追尾式レーザ干渉計本体50を置いて、測定を行う方法である。
追尾式レーザ干渉計本体50を、まず補正対象のCMM30の定盤32上の配設位置Pに固定し、図5に示したように、補正対象のCMM30のZ軸スピンドル38の先端にレトロリフレクタ42を取り付ける。
その後、図6に示すフローチャートに沿って測定を行う。
即ち、まず、ステップ100でCMM30を操作して最初の測定点UにZ軸スピンドル38先端のレトロリフレクタ42を移動する。
次いでステップ110で、変位量δx、δyおよび、カウンタEの値を0にリセットして初期化する。ここで、カウンタEの値は、追尾式レーザ干渉計本体50が測定中にずれた回数を示す変数である。
次いでステップ120で、レトロリフレクタ42の測定点Uでの距離dを追尾式レーザ干渉計40で測定する。また同時に、補正対象のCMM30で、測定点Uの座標UCMM1を測定する。
次いでステップ130で、追尾式レーザ干渉計本体50が測定中にずれたか否かの判別を行う。具体的には、追尾式レーザ干渉計40のデータ処理装置94を用いて、2次元スケール92の変位量δxとδyの自乗和の平方根δSが、予め設定された追尾式レーザ干渉計本体50のずれ量の閾値δS(例えば0.2μm)を超えているかいないかの比較を行う。
δS≦δSでステップ130の判定結果が正の場合は、追尾式レーザ干渉計本体50が測定中にずれていないと判定してステップ140に進み、距離d、座標UCMM1、およびこのときのカウンタEの値ET1を、追尾式レーザ干渉計40のデータ処理装置94に記憶する。
一方、δS>δSでステップ130の判定結果が否の場合は、追尾式レーザ干渉計本体50が測定中にずれたと判定して、ステップ120に戻り、測定をやり直す。ただし、測定をやり直す前に、ステップ150でカウンタEの値を1に変更し、ステップ160で変位量δxおよびδyの値を0にリセットして初期化する。
次いでステップ200に進み、CMM30を操作して次の測定点U(例えば2点目の測定点U)にレトロリフレクタ42を移動させる。
次いでステップ210に進み、ステップ130と同様の方法で、追尾式レーザ干渉計本体50がレトロリフレクタ42の移動中にずれたか否かの判定を行う。
δS≦δSでステップ210の判定結果が正の場合は、追尾式レーザ干渉計本体50がレトロリフレクタ42の移動中にずれていないと判定して、ステップ220に進み、追尾式レーザ干渉計40によるレトロリフレクタ42までの距離d(2点目の場合はd)の測定と、補正対象のCMM30による測定点U(2点目の場合はU)の座標UCMMm(2点目の場合はUCMM2)の測定を同時に行う。
一方、δS>δSでステップ210の判定結果が否の場合は、追尾式レーザ干渉計本体50がレトロリフレクタ42の移動中にずれたと判定して、ステップ230でカウンタEの値を、それまでの値ETm−1(2点目の場合はET1)に1を加えた値に変更し、ステップ240で変位量δxとδyの値を0にリセットして初期化する。その後、ステップ220に進み、距離d(2点目の場合はd)と座標UCMMm(2点目の場合はUCMM2)の値の測定を同時に行う。
ステップ220終了後、ステップ250に進み、前出ステップ210と同様の判定を行う。ステップ250の判定結果が否の場合は、ステップ260、270に進み、前出ステップ230、240と同様の処理を行う。
一方、ステップ250の判定結果が正の場合は、ステップ280に進み、測定したd、UCMMm、およびこのときのカウンタEの値ETmを、追尾式レーザ干渉計40のデータ処理装置94に記憶する。
全ての測定点Uで測定が終了したかをチェックするステップ290の判定結果が正になるまで、上記ステップ200〜280の手順を繰り返して、予め決められた全ての測定点U〜Uにレトロリフレクタ42を移動させて測定を行い、レトロリフレクタ42までの距離d〜d、補正対象のCMM30で測定した測定点U〜Uの座標UCMM1〜UCMMm、及びカウンタEの値ETmを記憶する。
上記ステップ100〜290の配設位置Pからの測定が終了したら、次に追尾式レーザ干渉計本体50を移動させて配設位置Pからの測定を同様に行い、その後同様に配設位置Pおよび配設位置Pからの測定を行う。
上記配設位置P〜Pからの測定が終了したら、測定したデータを用いて、CMM30の空間精度パラメータの算出を行う。この算出の際、もし、測定中に追尾式レーザ干渉計本体50の位置がずれていた場合には、ずれの前後のデータを、元の配設位置(例えばP)とは別の配設位置(例えばP)から測定したデータであるとして取り扱って、CMM30の空間精度パラメータの算出を行う。
例えば、追尾式レーザ干渉計本体50を配設位置Pに設置して、レトロリフレクタ42の位置を変えてm=100回の測定を行なっている際に、測定開始からm=50回目の測定終了までは追尾式レーザ干渉計本体50の位置ずれがなく、m=50回目の測定が終了してから、51回目の測定が始まるまでの間に、意図しない外力により、追尾式レーザ干渉計本体50の位置がδS以上ずれたとする。また、その後、m=100回の測定が終了するまでに、δS以上の位置ずれが生じなかったとする。
このとき、記録されたm=1〜50回目の測定のときのカウンタEの値、つまりET1〜ET50は0であり、51回目〜100回目の測定のときのカウンタEの値(ET51〜ET100)は1になっている。これを用いて、51回目〜100回目の測定データの距離(dおよび座標UCMMm)を、図7及び図8に示すように、それまでの配設位置Pからではなく新しい配設位置Pから測定したものとしてCMM30の空間精度パラメータの算出を行う。この際、配設位置Pの位置は、他の配設位置P〜Pと同様に、長さの測定データの連立方程式を解くことにより求める。
位置ずれの回数が、n回になった場合は、同様に新しい配設位置Pの数をn個増やしてCMM30の空間精度パラメータの算出を行う。
前記実施形態に示した装置および方法を用いることにより、追尾式レーザ干渉計本体50の位置が、予め設定された閾値δS以上変位した場合に、これを検知することができる。また、この閾値δS以上の変位発生前後のデータを、追尾式レーザ干渉計本体50の配設位置Pが異なるデータとして扱ってCMM30の空間補正パラメータを算出することにより、意図しない外力などにより、追尾式レーザ干渉計本体50の位置がずれても、算出した空間補正パラメータは、この位置ずれの影響を受けない。従って、追尾式レーザ干渉計40によって測定する空間補正パラメータの信頼性が向上する。
なお、実施形態においては本発明がCMMの空間精度補正パラメータの測定に用いられていたが、本発明の適用対象はこれに限定されず、追尾式レーザ干渉計を用いて移動体を複数の測定点に移動し、同じ配設位置から各測定点の位置を検出する際に同様に適用することができる。
30…三次元座標測定機(CMM)
32…定盤
38…Z軸スピンドル
40…追尾式レーザ干渉計
42…レトロリフレクタ
50…追尾式レーザ干渉計本体
70…光学測定装置
72…レーザ干渉(測長)計
74…レーザ光
76…追尾用光学装置
78…光位置検出器
80…2軸回転装置
81…ホルダ
90…ベース板
92…2次元スケール
94…データ処理装置
O…基準点
、P、P、P、P…配設位置

Claims (3)

  1. 移動体に取り付けられたレトロリフレクタ、該レトロリフレクタに向けてレーザ光を照射し、前記レトロリフレクタにより戻り方向に反射されたレーザ光の干渉を利用して前記レトロリフレクタ迄の距離を検出するレーザ干渉測長計、前記レーザ光の光軸の位置ずれを検出する光位置検出器を有する追尾用光学装置、前記レーザ光の出射方向を変えることができる、互いに直交する2軸回転機構、該2軸回転機構の各軸に配設された角度検出器を有し、前記移動体が移動すると、前記レトロリフレクタより戻り方向に反射された前記レーザ光の光軸の位置ずれを前記光位置検出器で検出し、レーザ光軸の位置ずれが所定範囲内に収まるように前記2軸回転機構を制御するようにされた追尾式レーザ干渉計を用い、前記移動体を複数の測定点に移動して、各測定点の位置を検出する際に、
    測定中における追尾式レーザ干渉計本体の配設位置を検出し、
    該配設位置が変化した時は、変化前後で前記追尾式レーザ干渉計本体の配設位置が異なるデータとして扱うことを特徴とする追尾式レーザ干渉計を用いた空間位置測定方法。
  2. 前記移動体が座標測定機のスピンドル先端であり、前記追尾式レーザ干渉計により前記座標測定機の空間補正パラメータを求めることを特徴とする請求項1に記載の追尾式レーザ干渉計を用いた空間位置測定方法。
  3. 移動体に取り付けられたレトロリフレクタ、該レトロリフレクタに向けてレーザ光を照射し、前記レトロリフレクタにより戻り方向に反射されたレーザ光の干渉を利用して前記レトロリフレクタ迄の距離を検出するレーザ干渉測長計、前記レーザ光の光軸の位置ずれを検出する光位置検出器を有する追尾用光学装置、前記レーザ光の出射方向を変えることができる、互いに直交する2軸回転機構、該2軸回転機構の各軸に配設された角度検出器を有し、前記移動体が移動すると、前記レトロリフレクタより戻り方向に反射された前記レーザ光の光軸の位置ずれを前記光位置検出器で検出し、レーザ光軸の位置ずれが所定範囲内に収まるように前記2軸回転機構を制御するようにされた追尾式レーザ干渉計と、
    該追尾式レーザ干渉計の配設位置を検出する位置センサと、
    該追尾式レーザ干渉計を用い、前記移動体を複数の測定点に移動して、各測定点の位置を検出する際に、測定中に前記位置センサで検出される追尾式レーザ干渉計本体の配設位置が変化した時は、変化前後で前記追尾式レーザ干渉計本体の配設位置が異なるデータとして扱うデータ処理手段と、
    を備えたことを特徴とする追尾式レーザ干渉計を用いた空間位置測定装置。
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