JP2016205989A - 圧力センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】圧力検出範囲における低圧側のセンサ出力の高精度化と圧力検出範囲の拡大との両立を図ることができる圧力センサを提供する。
【解決手段】第1増幅部30は、センシング部10から入力した検出信号を所定の増幅率で増幅して圧力信号として出力する。判定部40は、第1増幅部30から圧力信号を入力し、圧力検出範囲を二分割する基準値に対して圧力信号の信号値が当該基準値よりも低圧側の値であるか否かを判定する。信号出力部60は、判定部40によって圧力信号の信号値が基準値よりも低圧側の値ではないと判定された場合、圧力信号の信号値が基準値よりも高圧側の値であることを示す高圧信号を出力する。これにより、低圧側の圧力を第1増幅部30によって高精度に検出できる。また、センシング部10の構造が高圧側の値によって制限されないので、圧力検出範囲を従来よりも広く設定できる。
【選択図】図2
【解決手段】第1増幅部30は、センシング部10から入力した検出信号を所定の増幅率で増幅して圧力信号として出力する。判定部40は、第1増幅部30から圧力信号を入力し、圧力検出範囲を二分割する基準値に対して圧力信号の信号値が当該基準値よりも低圧側の値であるか否かを判定する。信号出力部60は、判定部40によって圧力信号の信号値が基準値よりも低圧側の値ではないと判定された場合、圧力信号の信号値が基準値よりも高圧側の値であることを示す高圧信号を出力する。これにより、低圧側の圧力を第1増幅部30によって高精度に検出できる。また、センシング部10の構造が高圧側の値によって制限されないので、圧力検出範囲を従来よりも広く設定できる。
【選択図】図2
Description
本発明は、圧力を測定するための圧力センサに関する。
従来より、センサウェハの一部が局所的に薄く形成されたダイヤフラムを有する圧力測定デバイスが、例えば特許文献1で提案されている。この圧力測定デバイスは、圧力媒体の圧力によって変形するダイヤフラムの変形量に対応した電気的に測定することにより、圧力値に対応したセンサ出力を取得する構成になっている。
ここで、圧力媒体の圧力が小さい場合にはダイヤフラムの変形量も小さい。この場合のダイヤフラムの変形は非線形の度合いが小さいので、ダイヤフラムの変形量に対応したセンサ出力はほぼ線型的に変化する。しかしながら、圧力媒体の圧力が大きくなるほどダイヤフラムの変形は非線形の度合いが大きくなるので、ダイヤフラムの変形量に応じたセンサ出力に含まれる非線形成分が大きくなってしまう。
そこで、必要とする圧力検出範囲ではセンサ出力に含まれる非線形成分が一定範囲に収まるようにダイヤフラムのサイズや厚みを調整することでダイヤフラムにおける非線形の変形を抑えることが考えられる。しかし、圧力検出範囲における低圧側ではダイヤフラムの変形そのものが非常に小さいために増幅回路によるセンサ出力の増幅が必要になる。また、圧力検出範囲の上限値に合わせた増幅率で低圧側のセンサ出力を増幅することになるので、低圧側の圧力を高精度に検出することができないという問題がある。さらに、ダイヤフラムの変形量の範囲を大きくすることができないので、検出可能な圧力検出範囲が限られてしまうという問題がある。
本発明は上記点に鑑み、圧力検出範囲における低圧側のセンサ出力の高精度化と圧力検出範囲の拡大との両立を図ることができる圧力センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、圧力検出範囲における圧力を検出すると共に、圧力に応じた検出信号を出力するセンシング部(10)と、センシング部(10)から検出信号を入力し、検出信号を所定の増幅率で増幅して圧力信号として出力する増幅部(30)と、を備えている。
また、増幅部(30)から圧力信号を入力し、圧力検出範囲を二分割する基準値に対して圧力信号の信号値が当該基準値よりも低圧側の値であるか否かを判定基準に従って判定する判定部(40)を備えている。
さらに、判定部(40)によって圧力信号の信号値が基準値よりも低圧側の値ではないと判定された場合、圧力信号の信号値が基準値よりも低圧側の値でないことを示す判定信号を出力する信号出力部(60)を備えていることを特徴とする。
これによると、圧力検出範囲において基準値よりも低圧側の圧力信号は増幅部(30)によって増幅されるので、圧力検出範囲における低圧側の圧力を高精度に検出することができる。また、圧力を検出するためのセンシング部(10)の構造を制限する必要がないので、圧力検出範囲がセンシング部(10)の構造によって制限されない。すなわち、圧力検出範囲を従来よりも広く設定することができる。したがって、圧力検出範囲における低圧側の信号値の高精度化と圧力検出範囲の拡大との両立を図ることができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態に係る圧力センサは、圧力媒体の圧力を検出するものである。図1に示されるように、圧力センサは、センサチップ1及び回路チップ2を備えている。
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態に係る圧力センサは、圧力媒体の圧力を検出するものである。図1に示されるように、圧力センサは、センサチップ1及び回路チップ2を備えている。
センサチップ1と回路チップ2とは、VSワイヤ3、VPワイヤ4、及びVMワイヤ5によって電気的に接続されている。各ワイヤ3〜5は、ボンディングワイヤである。センサチップ1及び回路チップ2に圧力センサを構成する回路が形成されている。
具体的には、図2に示されるように、圧力センサは、センシング部10、電源部20、第1増幅部30、判定部40、記憶部50、信号出力部60、信号切替部70、及び第2増幅部80を備えている。このうちのセンシング部10はセンサチップ1に形成されている。一方、電源部20、第1増幅部30、判定部40、記憶部50、信号出力部60、信号切替部70、及び第2増幅部80は回路チップ2に形成されている。
センサチップ1及び回路チップ2はシリコン基板等の半導体基板を元に形成されている。すなわち、圧力センサの各構成は半導体プロセスによってセンサチップ1及び回路チップ2に形成されている。センサチップ1及び回路チップ2は、図示しないケースに収容される。
センシング部10は、圧力検出範囲における圧力を検出するセンシング手段である。センシング部10は、例えばセンサチップ1の一部が薄肉化された図示しないダイヤフラムに形成されている。圧力検出範囲は予め設定された範囲であり、例えば0Pa〜数MPaの範囲である。圧力検出範囲は、ダイヤフラムの厚みやサイズ等によって調整されている。なお、電源の電圧範囲を0V〜5Vとすると、圧力検出範囲は例えば0.5V〜4.5Vである。
また、センシング部10は、ブリッジ回路部11、VS配線12、VP配線13、及びVM配線14を有している。ブリッジ回路部11は、圧力の印加に応じて抵抗値が変化する第1抵抗11a、第2抵抗11b、第3抵抗11c、及び第4抵抗11dによって構成されている。第1抵抗11aと第2抵抗11bとが直列接続され、第3抵抗11cと第4抵抗11dとが直列接続されている。各抵抗11a〜11dは、センサチップ1のダイヤフラムに形成されたP++型領域やN−−型領域等の拡散抵抗である。
VS配線12は、ブリッジ回路部11に入力電圧を印加するための配線である。VS配線12の一部が上記のVSワイヤ3として構成されている。
VP配線13は、一方が第1抵抗11aと第2抵抗11bとの第1中点11eに接続され、他方が第1増幅部30に接続されている。VP配線13の一部が上記のVPワイヤ4として構成されている。
また、VM配線14は、一方が第3抵抗11cと第4抵抗11dとの第2中点11fに接続され、他方が第1増幅部30に接続されている。負極配線の一部が上記のVMワイヤ5として構成されている。
そして、センシング部10は、ブリッジ回路部11に印加される入力電圧に基づいて第1中点11eの第1電圧と第2中点11fの第2電圧との電位差を検出信号として出力する。センサチップ1のダイヤフラムに印加される圧力の大きさに応じて検出信号の信号値が変化するので、圧力の大きさに対応した第1電圧がVP配線13に印加されると共に第2電圧がVM配線14に印加される。
なお、ダイヤフラムで検出される圧力は絶対圧でも差圧でも良い。絶対圧は、ダイヤフラムの一方の面に真空圧が印加され、他方の面に圧力媒体の圧力が印加されることで検出される。また、差圧はダイヤフラムの両面に印加される圧力によって検出される。
電源部20は、一定の電流を生成する定電流源として構成されている。電源部20は、定電流(i)をVS配線12を介してブリッジ回路部11に供給する。これにより、ブリッジ回路部11に入力電圧が印加される。なお、電源部20は、定電流源でも定電圧源でも良い。
第1増幅部30は、センシング部10から検出信号を入力し、検出信号を所定の増幅率で増幅して圧力信号として出力するものである。具体的には、第1増幅部30は、ブリッジ回路部11から第1電圧及び第2電圧を入力し、第1電圧と第2電圧との差電圧を所定の増幅率で増幅するように構成された差動増幅回路部である。本実施形態では、第1増幅部30は圧力信号の信号値をA倍する。
判定部40は、第1増幅部30から圧力信号を入力し、圧力検出範囲を二分割する基準値に対して圧力信号の信号値が当該基準値よりも低圧側の値であるか否かを判定基準に従って判定するものである。ここで、判定基準とは、圧力信号の信号値に対して予め設定された閾値である。
また、「圧力検出範囲を二分割する」とは、圧力検出範囲を二等分する場合に限られない。例えば圧力検出範囲を1/3と2/3とに二分割する場合も含まれる。本実施形態では、圧力検出範囲を二分割する基準値は、圧力検出範囲を二等分する中央値とする。これにより、判定部40は、圧力信号の信号値が基準値を基準として低圧側の値であるか、または高圧側の値であるかを判定する。
さらに、判定部40は、VS配線12、VP配線13、及びVM配線14の断線の有無を判定する機能を有している。すなわち、判定部40は、判定基準に従って、圧力信号の信号値がVS配線12の断線を示す値であるか否かを判定する。同様に、判定部40は、判定基準に従って、圧力信号の信号値がVP配線13またはVM配線14の断線を示す値であるか否かを判定する。
記憶部50は、判定部40の判定に用いられる判定基準が記憶された記憶手段である。本実施形態では、判定基準は、圧力信号の信号値に対して設定された第1〜第4閾値の4つの閾値を含んでいる。これらの閾値は第1閾値が最も小さい値であり、第2閾値、第3閾値、第4閾値の順に大きな値になっている。
第1閾値は、VP配線13の断線の有無を判定するために用いられる。第1閾値及び第2閾値は、圧力信号の信号値が低圧側の値であるかを判定するために用いられる。第2閾値は、圧力検出範囲を二等分する圧力信号の信号値に対応した閾値である。
第2閾値及び第3閾値は、圧力信号の信号値が高圧側の値であるかを判定するために用いられる。第3閾値及び第4閾値は、VS配線12の断線を判定するために用いられる。第4閾値は、VM配線14の断線を判定するために用いられる。
記憶部50は、データの書き込み及び消去が可能なメモリである。すなわち、判定基準は、記憶部50において書き換え可能に記憶されている。これにより、製品の製造後、圧力センサが使用される状況や環境、測定対象等に応じた判定基準の書き込みが可能になり、圧力センサの汎用性が向上する。
そして、判定部40は、記憶部50に記憶されたこれらの判定基準を用いて判定を行う。また、判定部40は判定結果を信号出力部60及び信号切替部70に出力する。
信号出力部60は、判定部40によって圧力信号の信号値が基準値よりも低圧側の値ではないと判定された場合、判定部40の判定結果に応じた判定信号を発生及び出力するものである。判定信号は、圧力信号の信号値が基準値よりも低圧側の値でないことを示す信号である。本実施形態では、判定信号は、圧力信号の信号値が高圧側を示す信号や、各配線12〜14の断線を示す信号である。
具体的には、信号出力部60は、判定信号として圧力信号の信号値が基準値よりも高圧側の値であることを示す高圧信号を出力する。また、信号出力部60は、判定信号としてVS配線12の断線を示すVS断線信号を出力する。さらに、信号出力部60は、判定信号としてVP配線13の断線を示すVP断線信号を出力し、判定信号としてVM配線14の断線を示すVM断線信号を出力する。
判定信号である高圧信号、VS断線信号、VP断線信号、及びVM断線信号は、例えばDuty比が異なる信号である。なお、これらの判定信号は、判定結果に応じた三角波、Sin波、矩形波等の波形の信号でも良い。このように、信号出力部60は、判定結果に応じた複数の判定信号を発生する回路である。
信号切替部70は、判定部40に判定結果に従って、第1増幅部30の出力と信号出力部60の出力とのいずれか一方が外部装置に出力されるように出力経路を切り替えるものである。このため、信号切替部70は、第1スイッチ71及び第2スイッチ72を有している。第1スイッチ71は、第1増幅部30と第2増幅部80とを接続している。第2スイッチ72は、信号出力部60と出力端子90とを接続している。各スイッチ71、72は例えば半導体スイッチとして構成されている。
具体的には、判定部40によって圧力信号の信号値が基準値よりも低圧側の値であると判定された場合、信号切替部70は第1スイッチ71をONして第2スイッチ72をOFFすることにより圧力信号を外部に出力可能にする。一方、判定部40によって圧力信号の信号値が基準値よりも低圧側の値でないと判定された場合、信号切替部70は第1スイッチ71をOFFして第2スイッチ72をONすることにより判定信号を外部に出力可能にする。これにより、圧力信号及び判定信号のいずれか一方を圧力センサから外部に出力することができる。
第2増幅部80は、第1増幅部30から圧力信号を入力し、圧力信号を所定の増幅率で増幅してセンサ出力として出力するものである。第2増幅部80は例えば差動増幅回路部として構成されている。また、第2増幅部80は圧力信号の信号値をB倍する。したがって、圧力センサは圧力信号を2段増幅してセンサ出力として外部に出力する。以上が、本実施形態に係る圧力センサの全体構成である。
次に、圧力センサの作動について説明する。まず、各配線12〜14に断線がない正常時について説明する。センサチップ1のダイヤフラムに圧力媒体の圧力が印加されることでセンシング部10から圧力の大きさに応じた検出信号が出力される。検出信号は第1増幅部30でA倍されて圧力信号として出力される。
図3に示されるように、圧力信号の信号値は第1閾値と第3閾値との範囲にある。また、圧力信号の信号値は、圧力値に対してほぼ線形的に変化する。そして、判定部40によって圧力信号の信号値が基準値よりも低圧側の値であるか否かが判定される。すなわち、圧力信号の信号値が第1閾値から第2閾値までの範囲に含まれるか否かが判定される。なお、図3では圧力検出範囲を0%〜100%の範囲で示している。
圧力信号の信号値が第1閾値から第2閾値までの範囲に含まれる場合は圧力信号の信号値が基準値よりも低圧側の値である。この場合、判定部40によって第1スイッチ71がONされ、第2スイッチ72がOFFされる。これにより、低圧側の圧力信号は第2増幅部80でさらにB倍されてセンサ出力として出力される。つまり、図4に示されるように、圧力信号の信号値が低圧側の値の場合、圧力値に応じてほぼ線形的に変化する圧力信号がセンサ出力として出力される。
一方、圧力信号の信号値が第2閾値よりも大きい場合、すなわち圧力信号の信号値が第2閾値から第3閾値までの範囲に含まれる場合は圧力信号の信号値が基準値よりも高圧側の値である。この場合、判定部40によって第1スイッチ71がOFFされ、第2スイッチ72がONされる。これにより、圧力信号は出力されない。また、判定部40の判定結果に応じて信号出力部60から判定信号として高圧信号が出力される。つまり、図4に示されるように、圧力信号の信号値が高圧側の値の場合、所定のDuty比の信号がセンサ出力として出力される。
続いて、各配線12〜14が断線した場合について説明する。各配線12〜14の断線は、各ワイヤ3〜5の断線の可能性が最も高い。もちろん、各配線12〜14のうちセンサチップ1や回路チップ2に形成された部分の断線の可能性もある。
図3に示されるように、VS配線12の断線時は、判定部40によって圧力信号の信号値が第3閾値から第4閾値までの範囲に含まれるか否かが判定される。圧力信号の信号値が第3閾値から第4閾値までの範囲に含まれる場合はVS配線12が断線している。
また、VP配線13の断線時は、判定部40によって圧力信号の信号値が第1閾値よりも小さい値であるか否かが判定される。圧力信号の信号値が第1閾値よりも小さい値の場合はVP配線13が断線している。
また、VM配線14の断線時は、判定部40によって圧力信号の信号値が第4閾値よりも大きい値であるか否かが判定される。圧力信号の信号値が第4閾値よりも大きい値の場合はVM配線14が断線している。
このような断線時では、判定部40によって第1スイッチ71がOFFされ、第2スイッチ72がONされる。また、信号出力部60から判定信号が出力される。VP配線13の断線時は信号出力部60からVS断線信号が出力され、VP配線13の断線時は信号出力部60からVP断線信号が出力され、VM配線14の断線時は信号出力部60からVM断線信号が出力される。これらの判定信号はそれぞれ異なるDuty比に設定されている。そして、これらの判定信号がセンサ出力として外部に出力される。
上記のように圧力センサから出力されたセンサ出力は、圧力値を制御に用いる外部装置に入力される。そして、外部装置においてセンサ出力の内容が識別され、制御等に用いられる。
以上説明したように、本実施形態では、センシング部10で検出可能な圧力検出範囲において基準値よりも低圧側の圧力信号は第1増幅部30によって増幅されるので、圧力検出範囲における低圧側の圧力を高精度に検出することができる。本実施形態では、圧力信号は第2増幅部80によっても増幅されるので、圧力信号の信号値の精度を向上させることができる。
また、圧力検出範囲において圧力信号の信号値が基準値よりも低圧側の値ではない場合、判定信号が生成される。言い換えると、圧力検出範囲の高圧側の圧力値については精度が不要である。このため、高圧側の圧力値を高精度に検出できるようにセンシング部10の構造を制限する必要がない。つまり、圧力検出範囲のおける低圧側の圧力値の精度を、高圧側の圧力値の精度に合わせる必要が無いので、圧力検出範囲を従来よりも広く設定することができる。したがって、圧力検出範囲における低圧側の信号値の高精度化と圧力検出範囲の拡大との両立を図ることができる。
さらに、本実施形態では、各配線12〜14に断線が無い場合であって圧力信号の信号値が基準値よりも高圧側の場合はセンシング部10に高圧側の圧力が印加されていることを示す高圧信号が圧力センサから出力される。このため、圧力検出範囲の全体で高精度なセンサ出力が必要ではなく低圧側では高精度なセンサ出力が要求される一方、圧力検出範囲の高圧側では圧力印加の有無のみを検出できれば良い、という圧力測定のニーズに対応することができる。
具体的には、車両において圧力センサを使用するシステムでは、例えばAT油圧が測定される。この場合、圧力検出範囲は0〜1MPaの範囲である。そして、実際に精度良く圧力検出したい範囲は0〜0.3MPa程度である。このようなシステムにおいて、0.3MPaより高圧側では高い圧力が印加されていることが高圧信号によって判別可能になる。したがって、本実施形態に係る圧力センサは圧力測定だけでなく、圧力スイッチとしても機能させることができる。
なお、本実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係については、第1増幅部30が特許請求の範囲の「増幅部」に対応する。また、VSワイヤ3が特許請求の範囲の「入力ボンディングワイヤ」に対応し、VPワイヤ4が特許請求の範囲の「第1ボンディングワイヤ」に対応し、VMワイヤ5が特許請求の範囲の「第2ボンディングワイヤ」に対応する。
また、VS配線12が特許請求の範囲の「入力配線」に対応し、VP配線13が特許請求の範囲の「第1配線」に対応し、VM配線14が特許請求の範囲の「第2配線」に対応する。さらに、VS断線信号が特許請求の範囲の「入力断線信号」に対応し、VP断線信号が特許請求の範囲の「第1断線信号」に対応し、VM断線信号が特許請求の範囲の「第2断線信号」に対応する。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明する。図5に示されるように、信号出力部60は、各判定信号をそれぞれ生成及び出力する構成になっている。すなわち、信号出力部60は、高圧信号を生成及び出力する第1信号出力部61、VS断線信号を生成及び出力する第2信号出力部62、VP断線信号を生成及び出力する第3信号出力部63、VM断線信号を生成及び出力する第4信号出力部64を有している。各信号出力部61〜64は、常時、信号を出力している。
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明する。図5に示されるように、信号出力部60は、各判定信号をそれぞれ生成及び出力する構成になっている。すなわち、信号出力部60は、高圧信号を生成及び出力する第1信号出力部61、VS断線信号を生成及び出力する第2信号出力部62、VP断線信号を生成及び出力する第3信号出力部63、VM断線信号を生成及び出力する第4信号出力部64を有している。各信号出力部61〜64は、常時、信号を出力している。
また、信号切替部70は、第1信号出力部61に対応した第3スイッチ73、第2信号出力部62に対応した第4スイッチ74、第3信号出力部63に対応した第5スイッチ75、第4信号出力部64に対応した第6スイッチ76を有している。
このような構成によると、信号出力部60は判定部40の判定結果に応じた判定信号を生成する必要がなく、判定結果に応じた各スイッチ71、73〜76のいずれかをONし、その他をOFFすれば良い。以上のように、信号出力部60は一つの構成ではなく、複数に分割されていても良い。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1、第2実施形態と異なる部分について説明する。図6に示されるように、圧力センサは、信号切替部70を備えていない構成になっている。具体的には、信号出力部60は各判定信号に対応した出力端子91〜94に接続されている。そして、信号出力部60は、判定部40の判定結果に応じて高圧信号を出力端子91に出力し、VS断線信号を出力端子92に出力し、VP断線信号を出力端子93に出力し、VM断線信号を出力端子94に出力する。
本実施形態では、第1、第2実施形態と異なる部分について説明する。図6に示されるように、圧力センサは、信号切替部70を備えていない構成になっている。具体的には、信号出力部60は各判定信号に対応した出力端子91〜94に接続されている。そして、信号出力部60は、判定部40の判定結果に応じて高圧信号を出力端子91に出力し、VS断線信号を出力端子92に出力し、VP断線信号を出力端子93に出力し、VM断線信号を出力端子94に出力する。
このような構成では、第2増幅部80から常に圧力信号がセンサ出力として出力される一方、判定部40の判定結果に応じて判定信号が出力される。出力端子90〜94の数は多くなるが、信号切替部70を不要とすることができる。なお、外部装置は圧力センサから入力される信号を識別して制御に用いることになる。
(他の実施形態)
上記各実施形態で示された圧力センサの構成は一例であり、上記で示した構成に限定されることなく、本発明を実現できる他の構成とすることもできる。例えば、センシング部10を構成する各抵抗11a〜11dは拡散抵抗ではなく、圧力に応じて抵抗値が変化する他の構成でも良い。
上記各実施形態で示された圧力センサの構成は一例であり、上記で示した構成に限定されることなく、本発明を実現できる他の構成とすることもできる。例えば、センシング部10を構成する各抵抗11a〜11dは拡散抵抗ではなく、圧力に応じて抵抗値が変化する他の構成でも良い。
上記各実施形態では、第2増幅部80が設けられていたが、これは圧力信号をさらに増幅して高精度化を図った構成である。したがって、第1増幅部30で十分な信号増幅が可能である場合は圧力センサに第2増幅部80が設けられていなくても良い。
上記各実施形態では、各配線12〜14の断線を検出する構成になっていたが、これは圧力センサの構成の一例である。したがって、圧力センサは断線検出機能を有しない構成でも良い。この場合、圧力センサは、低圧側の圧力信号を出力するか、または高圧信号を出力する構成となる。
また、圧力センサはセンサチップ1と回路チップ2との2チップ構成に限られず、1チップに形成されていても良いし、3チップに形成されていても良い。1チップの場合は各ワイヤ3〜5は不要となるので、判定部40は1チップ内に形成された各配線12〜14の断線が検出されることになる。一方、3チップ以上の場合は、各チップを繋ぐボンディングワイヤの断線の可能性が高いので、ボンディングワイヤの断線が検出されることになる。
上記各実施形態では、判定基準は記憶部50に記憶されていたが、判定基準は判定部40に設定されていても良い。また、記憶部50に記憶された判定基準は書き換え可能でなくても良い。すなわち、判定基準のデータは記憶部50に固定されていても良い。
10 センシング部
30 第1増幅部
40 判定部
60 信号出力部
30 第1増幅部
40 判定部
60 信号出力部
Claims (9)
- 圧力検出範囲における圧力を検出すると共に、前記圧力に応じた検出信号を出力するセンシング部(10)と、
前記センシング部(10)から前記検出信号を入力し、前記検出信号を所定の増幅率で増幅して圧力信号として出力する増幅部(30)と、
前記増幅部(30)から前記圧力信号を入力し、前記圧力検出範囲を二分割する基準値に対して前記圧力信号の信号値が当該基準値よりも低圧側の値であるか否かを判定基準に従って判定する判定部(40)と、
前記判定部(40)によって前記圧力信号の信号値が前記基準値よりも低圧側の値ではないと判定された場合、前記圧力信号の信号値が前記基準値よりも低圧側の値でないことを示す判定信号を出力する信号出力部(60)と、
を備えていることを特徴とする圧力センサ。 - 前記判定部(40)によって前記圧力信号の信号値が前記基準値よりも低圧側の値であると判定された場合には前記圧力信号を外部に出力可能にする一方、前記判定部(40)によって前記圧力信号の信号値が前記基準値よりも低圧側の値でないと判定された場合には前記判定信号を外部に出力可能にするように出力経路を切り替える信号切替部(70)を備えていることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
- 前記信号出力部(60)は、前記判定信号として前記圧力信号の信号値が前記基準値よりも高圧側の値であることを示す高圧信号を出力することを特徴とする請求項1または2に記載の圧力センサ。
- 前記センシング部(10)は、圧力の印加に応じて抵抗値が変化する第1抵抗(11a)、第2抵抗(11b)、第3抵抗(11c)、及び第4抵抗(11d)によって構成されたブリッジ回路部(11)と、前記第1抵抗(11a)と前記第2抵抗(11b)との第1中点(11e)に接続された第1配線(13)と、前記第3抵抗(11c)と前記第4抵抗(11d)との第2中点(11f)に接続された第2配線(14)と、を有し、前記ブリッジ回路部(11)に印加される入力電圧に基づいて前記第1配線(13)と前記第2配線(14)との電位差を前記検出信号として出力し、
前記判定部(40)は、前記判定基準に従って、前記圧力信号の信号値が前記第1配線(13)の断線を示す値であるか否かを判定する一方、前記圧力信号の信号値が前記第2配線(14)の断線を示す値であるか否かを判定し、
前記信号出力部(60)は、前記判定部(40)によって前記第1配線(13)が断線していると判定された場合、前記判定信号として前記第1配線(13)の断線を示す第1断線信号を出力する一方、前記判定部(40)によって前記第2配線(14)が断線していると判定された場合、前記判定信号として前記第2配線(14)の断線を示す第2断線信号を出力することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の圧力センサ。 - 前記センシング部(10)はセンサチップ(1)に形成され、前記増幅部(30)は回路チップ(2)に形成されており、
前記第1配線の一部及び前記第2配線の一部は、前記センサチップ(1)の前記センシング部(10)と前記回路チップ(2)の前記増幅部(30)とを電気的に接続する第1ボンディングワイヤ(4)及び第2ボンディングワイヤ(5)として構成されており、
前記判定部(40)は、前記第1ボンディングワイヤ(4)及び前記第2ボンディングワイヤ(5)のいずれかの断線の有無を判定することを特徴とする請求項4に記載の圧力センサ。 - 前記センシング部(10)は、圧力の印加に応じて抵抗値が変化する第1抵抗(11a)、第2抵抗(11b)、第3抵抗(11c)、及び第4抵抗(11d)によって構成されたブリッジ回路部(11)と、前記ブリッジ回路部(11)に入力電圧を印加する入力配線(12)と、を有し、前記入力電圧に基づいて前記検出信号を出力し、
前記判定部(40)は、前記判定基準に従って、前記圧力信号の信号値が前記入力配線(12)の断線を示す値であるか否かを判定し、
前記信号出力部(60)は、前記判定部(40)によって前記入力配線(12)が断線していると判定された場合、前記判定信号として前記入力配線(12)の断線を示す入力断線信号を出力することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の圧力センサ。 - 前記センシング部(10)はセンサチップ(1)に形成され、前記入力電圧を生成する電源部(20)が回路チップ(2)に形成されており、
前記入力配線の一部は、前記センサチップ(1)の前記センシング部(10)と前記回路チップ(2)の前記電源部(20)とを電気的に接続する入力ボンディングワイヤ(3)として構成されており、
前記判定部(40)は、前記入力ボンディングワイヤ(3)の断線の有無を判定することを特徴とする請求項6に記載の圧力センサ。 - 前記判定部(40)の判定に用いられる前記判定基準が記憶された記憶部(50)を備え、
前記判定部(40)は、前記記憶部(50)に記憶された前記判定基準を用いて判定を行うことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の圧力センサ。 - 前記判定基準は、前記記憶部(50)において書き換え可能に記憶されていることを特徴とする請求項8に記載の圧力センサ。
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2016
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