JP2016205058A - 軌道検測方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】鉄道レールを計測するとき、長い区間の軌道をより正確に検測する軌道検測装置を提供する。
【解決手段】計測機2を第1移動台3に搭載し、プリズム4、傾斜センサーを第2移動台7に搭載する。第1移動台3と第2移動台7がレール上で所定距離を離れて位置したとき、計測機2が投射した光線がプリズム4に反射し、反射光として計測機2に受信することで、プリズム4までの距離を計測する。前記傾斜センサーは、レールの傾きを測定し、計測された距離と傾きを用いて軌道変位を検測する。第1移動台3を停止させ、第2移動台7を所定距離前進させながら検測を行う。その後、第2移動台7を停止させ、第1移動台3を第2移動台7へ前進させながら検測を行うことにより、軌道変位の高低変位、通り変位、水準変位、平面変位、軌間変位の5項目を検測できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、鉄道レールの軌道変位を検測する軌道検測方法及びその装置に関する。更に詳しくは、鉄道レールに沿って移動しながら鉄道レールの軌道変位を検測する軌道検測方法及びその装置に関する。
鉄道線路を構成する軌道を定期的に検測しその状態を把握することは、鉄道の安全確保にとって極めて重要である。軌道はその上を走る列車運転等により、レールが基準位置に対して変位する。レールの位置が設計位置からずれることを軌道変位と呼ぶ。この軌道変位としては、高低変位、通り変位、水準変位、平面性変位、軌間変位の5項目が規定されている。この5項目は周知事項であるがその概要のみを説明する。
高低変位は、レールの上下方向のズレであり、車両の上下並進運動、ピッチングに影響を及ぼす。通り変位は、レールの左右方向のズレであり、車両の左右並進運動、ヨーイングに影響を及ぼす。水準変位は、左右レールの高さの差であり、車両のローリングに影響を及ぼす。軌道の曲線区間では、車両の遠心力を打ち消すために外軌側のレールを高くする。これを「カント」と呼び、水準変位とは区別する。平面性変位は、一定距離を隔てた2点の水準変位の差であり、車両の輪重変動に影響を及ぼす。
軌間変位は、左右のレールの間隔の設計値からの差である。軌道変位の検測は、通常は5m、10m等の所定距離毎に行っている。例えば、通り変位、高低変位は、10mの測定弦を設定して、その中心点に対するレールの変位を測定する方法が標準となっている。これらの変位の検測装置の中で、手押しにより簡易型軌道検測車でレールを走行させて、上記5項目を同時に検測するものも提案されている(特許文献1)。ただ、この検測の5項目は局所的な相対値であることから長いスパンのズレは考慮しておらず本来のレールの法線に則しているとは言えなかった。
この検測は、同時に5項目を検測できる利点はあるが、そのための軌道検測車の機構が複雑なものになり、機構的に不安定にならざるをえない。また、レーザー光線を用いたもので、受光器を台車に搭載する「鉄道レールの通り測量用受光装置」が提案されている(特許文献2、3)。しかしながら、この装置は、レールの左右方向のズレのみの通り変位のためのものであり、通り変位以外の他の変位は計測できない。
本発明の出願人は、上記の状況に鑑みて、トータルステーションシステムを用いた測量用のレーザー測距により、上記5変位の計測が可能な軌道計測用ゲージを提案した(特許文献4)。しかしながら、この検測方法は、短い距離を順次、一定間隔毎に計測作業を行うものであるから、計測作業自体はある程度の手間と時間を要することから作業時間に制約を受ける夜間においては有効であったと言い難い。
特開平7−223539号公報 特開平5−1908号公報 特開平7−208992号公報 特開2005−62034号公報
以上説明したように、従来の方法で計測すると、レール長が長距離の場合、本来の法線からのずれが大きくても、計測距離が短いため計測変位が管理値内の値になる。そのため、従来の検測方法より、鉄道レールの軌道をより正確に、かつ迅速に検測することが求められている。
10mの測定弦による測定方法では、測定中に1点でも特異データがあると、測定の全体に与える影響が大きく、その改善が求められている。
本発明は上述のような技術背景のもとになされたものであり、下記の目的を達成する。
本発明の目的は、鉄道レールを計測するとき、長い区間の軌道をより正確に検測する軌道検測装置を提供する。
本発明の他の目的は、鉄道レールを計測するとき、迅速にかつ簡易な装置により検測を可能にする軌道検測装置を提供する。
本発明は、前記目的を達成するため、次の手段を採る。
本発明の発明1の軌道検測方法は、複数本のレールからなる鉄道軌道の変位を検測するための軌道検測方法において、光線を投射して前記光線の反射光を受信して距離を測量するための計測機を、前記レール上を移動するための第1移動手段に搭載し、前記光線を反射するための反射手段及び、前記複数本の前記レールのレール頭頂部の高低、又は、前記複数本の前記レールのレール頭部内側面間の間隔を検出するための傾斜検出手段を、前記レール上を移動するための第2移動手段に搭載し、前記第1移動手段と第2移動手段が前記レール上で所定距離を離れて位置したとき、前記計測機が投射した前記光線が前記反射手段に反射し、前記反射光として前記計測機に受信することで、前記反射手段までの距離を計測し、前記傾斜検出手段は、前記レールの傾きを測定し、前記計測された前記距離と前記傾きを用いて前記変位を検測することを特徴とする。
本発明の発明2の軌道検測方法は、発明1において、前記反射手段は、第1反射手段と第2反射手段からなり、前記第1反射手段と前記第2反射手段は、各前記レール頭頂部の上にそれぞれ位置するように、前記第2移動手段に搭載され、前記第1移動手段を所定位置に停止させて、前記第2反射手段を前記第1反射手段から所定距離離れるまでに移動させながら、前記計測機は前記第1反射手段までの距離を計測し、かつ、前記傾斜検出手段の計測値を受信し、その後、前記第2移動手段を停止させて、前記第1反射手段を前記第2反射手段までに移動させながら、前記計測機は前記第2反射手段までの距離を計測し、かつ、前記傾斜検出手段の計測値を受信し、前記計測された前記距離と前記傾きを用いて前記軌道変位を検測することを特徴とする。
本発明の発明3の軌道検測方法は、発明1又は2において、前記傾斜検出手段は、第1傾斜検出手段と第2傾斜検出手段からなり、記第1傾斜検出手段は、前記レールの上に、前記レールの長手方向軸線と垂直に配置され、前記鉄道レールの高さの傾きを検出するための検出手段であり、前記第2傾斜検出手段は、前記レールの間の軸間を計測するための検出手段であり、前記レールの頭部側面とそれに対向する前記レールの頭部側面の間に配置され、前記軸間の距離に応じて傾斜するリンク上に配置されたものであることを特徴とする。
本発明の発明4の軌道検測方法は、発明1ないし3から選択される1発明において、前記軌道変位は、前記レールの高低変位、通り変位、水準変位、平面性変位、及び軌間変位の中から選択される1以上の変位であることを特徴とする。
本発明の発明5の軌道検測装置は、複数レールの軌道変位を検測するための軌道検測装置において、
光線を投射して前記光線の反射光を受信して測量するための計測機と、
前記計測機を搭載し、前記レール上を移動するための第1移動手段(3)と、
一方の前記レールの頭頂面と内軌側面を基準として移動する第1移動部材(7a)と、他方の前記レールの頭頂面を基準として移動する第2移動部材(7b,7d,10)と、前記第1移動部材(7a)と前記第2移動部材(7b,7d,10)を連結する連結部材(7c,7e)とからなる基台(15)と、
一端が前記第1移動部材(7a)に揺動自在に連結された第1リンクと、一端が前記第1リンクの他端が揺動自在に連結され、他端が第3移動部材(9c,9d,11c)に揺動自在に連結され、前記他方のレールの頭側面に案内され移動する第2リンクとからなるリンク機構(9)と、
前記第1移動部材上に搭載され前記光線を反射するための第1反射手段と、
前記第2移動部材上に搭載され前記光線を反射するための第2反射手段と、
前記基台(15)の傾斜を計測する第1傾斜検出手段(5)と、及び、
前記第1リンク及び前記第2リンクに配置された第2傾斜検出手段(6)と
からなることを特徴とする。
本発明によると、次の効果が奏される。本発明によると、鉄道レールを計測するとき、長い区間の軌道をより正確に検測できるようになった。また、鉄道レールを計測するとき、迅速にかつ簡易な装置により検測することが可能になった。更に、鉄道レールを計測するとき、被計測点の絶対座標を計測するので、絶対線形まで測定できるようになった。更に、軌道変位の高低変位、通り変位、水準変位、平面性変位、軌間変位の5項目と同時に絶対線形まで測定できるようになった。また、本発明の装置は、移動手段を移動させながら測定するので、測定弦は10mより短く設定することができる。従って、測定中に特異データがあっても、測定全体に与える影響を小さくすることができる。
図1は、本発明の軌道検測装置の実施の形態であり、一方の第2移動台の外観を示す立体図である。 図2は、図1のA−A断面の第2移動台の基台を示す正面図である。 図3は、図1のB−B断面の基台上に搭載されレール間の距離を検測するためのリンク機構の側面図である。 図4は、図1のC−C断面の図3のリンク機構の右側面図である。 図5は、本発明の軌道検測装置である第1移動台及び第2移動台により、軌道上で検測している状態を示す平面図である。 図6は、本発明の軌道検測装置である第1移動台及び第2移動台により、軌道上で検測している状態を示す平面図であり、図6(a)は計測機が他のプリズムを選択する様子を示す平面図であり、図6(b)は第1移動台を第2移動台へ移動しながら検測する様子を示す平面図であり、図6(c)は計測機がプリズムを変更選択して焦点する様子を示す平面図である。 図7は、レールR2の基点、基準距離を示す概念図であり、図7(a)は基点を示す概念図で、図7(b)は基点とプリズムのプリズム中心との距離を示す概念図である。 図8は、基点と角度θの関係及び、基点の軌間方向の補正量の求め方を様式的に図示している図である。 図9は、レールR1の基点、その軌間方向の補正量等のレールR1の変位を計算する様子を示す概念図で、図9(a)は基点、点P1、P2、P3の定義を示す概念図で、図9(b)はレールR1の変位を計算する様子を示す概念図である。 図10は、測定例1の測定場所を図示した概念図である。 図11は、測定例1の測定値とこの測定値から求められる変位量を示すグラフ(特異点が測点27を含む)である。 図12は、測定例1の測定値の特異点が場合のグラフである。
以下、本発明の実施の形態である軌道検測装置1を、図面を参照して説明する。軌道検測装置1は、図5に示すように、レールR1,R2上を移動可能な第1移動台3及び第2移動台7の2台の移動台で構成されており、この2台の移動台で連携して軌道を検測する。一方の第1移動台3上には、レーザー測距を行う公知の計測機である計測機(トータルステーション)2が搭載されている。他方の第2移動台7上には、2台のプリズム4、傾斜センサー5(図1を参照。)、傾斜センサー6(図1を参照。)等が搭載されている。
軌道検測装置1は、例外はあるが基本的には2本のレールの軌道変位を検測するため検測装置である。第1移動台3上の計測機2は、レーザー光をプリズム4へ投射し、その反射光を受信して、計測機2からプリズム4までの距離を計算して求めるものである。計測機2は、被測定物までの距離を測定するものであり、公知の光学式測量装置である。計測機2は、汎用の測量装置、特に、反射プリズムを用いて測距を行うレーザー測量装置を例に説明する。
このような計測機2は、例えば、トータルステーションが代表的なものであり、測量業界で利用されている。本発明の実施の形態では、このような汎用の光学装置、レーザー測量装置をそのまま利用して測量を行う。鉄道は、通常は2本以上のレールからなっているが、本実施の形態では、2本のレールR1、R2から成る鉄道を例に説明する。
[第2移動台7]
図1は、第2移動台7の外観を示す立体図である。第2移動台7上には、2台のプリズム4、傾斜センサー5、傾斜センサー6が搭載されている。プリズム4は、計測機2から投射されたレーザー光を反射するためのものである。プリズム4は、入射した光を平行に反射光として戻せるプリズムが入っているものであれば、任意の測量用のプリズムを用いることができる。
このプリズム4は、360°プリズムであると全方向からプリズムをとらえることができ、測距作業の効率が向上するため好ましい。本例では、限定しないが、プリズム4としては360度プリズムを用いて説明する。このような360度プリズムは、自動視準、自動追尾に良く利用されており、その構造、機能は公知であるので、測定原理等についての詳細な説明は省略する。360度プリズムの例としては、ソキア社製の360度プリズムATP1Sやライカ社製のミニ360度ピンポールプリズムGRZ101等が例示できる。
傾斜センサー5と傾斜センサー6は、それが設置された台上面の水平からの傾斜角度を測定するものである。傾斜センサー5と傾斜センサー6は、任意の原理のものが利用できる。例えば、傾斜センサー5と傾斜センサー6は、MEMS技術を利用した傾斜センサー、電解液の傾きを利用した傾斜センサー等を利用することができる。第2移動台7は、一方のレールR1上を移動するアングル状部材7aが配置されている。このアングル状部材7aは、断面形状がL字形状である。
第2移動台7は、他方のレールR2上を移動する2つのアングル状部材7b、7dを備えている。アングル状部材7aとアングル状部材7b、7dは、板部材である連結板材7c、7eで連結されている。更に、2つのアングル状部材7b、7dは、板状部材である反射台10で相互に連結されている。一方のレールR1上を移動するアングル状部材7a、他方のレールR2上を移動する2つのアングル状部材7b、7d、これらを連結する板部材である連結板材7c、7e、更に、2つのアングル状部材7b、7dを相互に連結する反射台10は、一体であり、基台15を構成する。
アングル状部材7aは、レールR1に搭載されて移動するものであるから、円滑に移動するための転動部材を備えている。即ち、レールR1の頭頂面上を転動するローラー8a、及びレールR1の頭部側面を転動するローラー8bが、アングル状部材7aの両端にそれぞれ配置されている。このためにアングル状部材7aは、レールR1の頭頂面、及び頭部側面に案内(基準位置)として移動する。他方、アングル状部材7b、7dには、他方のレールR2の頭頂面上を、転動するローラー8c、8dがそれぞれ配置されている。
従って、基台15は、レールR1の頭頂面及び頭部側面、更には、他方のレールR2の頭頂面に案内されて軌道上を移動することになる。連結板材7cの上には、傾斜センサー5が配置、固定されている。傾斜センサー5は、連結板材7cの傾きを検出する機器である。連結板材7eは、細長い板状の部材であり、その一端はアングル状部材7aの側面に固定され、他端はアングル状部材7dの側面に固定されている。連結板材7cは、細長い板状の部材であり、その一端はアングル状部材7aの側面に固定され、他端はアングル状部材7dの側面に固定されている。
連結板材7cと連結板材7eは平行である。連結板材7cと連結板材7eの間にはスライド機構9がある。アングル状部材7aとアングル状部材7b、7dは、それぞれその長手軸がレールR1とレールR2の軸と平行になるように配置されている。レールR1とレールR2は、通常、高低差がなく、平行に配置される。曲がり部分では、列車などの遠心力を吸収するために高低差を付ける。そのため、通常は、アングル状部材7aとアングル状部材7bは、高低差がなく平行になる。
連結板材7cは、アングル状部材7aとアングル状部材7bに固定されているので、通常の軌道面ではほぼ水平になり、傾斜センサー5の測定した傾斜角が0°になる。レールR1とレールR2に高低差ができると、アングル状部材7aとアングル状部材7bは高低差ができ、従って、連結板材7cが傾き、傾斜センサー5がこの傾きの角度を測定する。傾斜センサー5は、測定した傾斜データ(角度データ)を計測機2又は電子計算機(図示せず。)へ送る。
[スライド機構9]
スライド機構9は、第2移動台7の基台15上に搭載されたものである。スライド機構9は、レールR1の頭部側面とレールR2の頭部側面の間の距離を計測するための機構である。スライド機構9は、板状の第1リンク9a、第2リンク9b、アングル状部材9c、ローラー9d等からなる。第1リンク9aと第2リンク9bの一端は、互いに揺動自在に軸11aで連結されている。
第1リンク9aのレールR1側は、アングル状部材7aに、軸11bで揺動自在に連結されている。他方の第2リンク9bのレールR2側は、軸11cでアングル状部材9cに、揺動自在に連結されている。アングル状部材9cには、レールR2の頭部側面を転動するローラー9dが設けられている。以上の機構から理解されるように、スライド機構9は、レールR1とレールR2の頭部側面の幅の変化に従って、軸11aを中心に揺動することになる。
第1リンク9a上と第2リンク9b上にはそれぞれ傾斜センサー6を備えている。傾斜センサー6は、第1リンク9aと第2リンク9bの傾き角度を検出する機器である。ローラー8bとローラー9dは、レールR1とレール2の内軌道面を揺動する。アングル状部材9cは反射台10に固定されない。アングル状部材9cの上面は、反射台10とレールR2にスライド自在である(図3を参照。)。第1リンク9aと第2リンク9bは、レールR1、R2の頭部側面(内軌道面)へローラー8bとローラー8dを押し寄せる働きをする。
このためにレールR1、R2は常に一定の間隔を有するので、レールR1の頭部側面とレールR2の頭部側面の間の距離は一定であり、傾斜センサー6で測定した値も一定になる。レールR1、R2に軌間変位があると、それに従って、第1リンク9aと第2リンク9bが変化し、傾斜センサー6で測定した値も変化する。傾斜センサー6は測定した傾斜データ(角度データ)を計測機2又は電子計算機(図示せず。)へ送る。反射台10の上にプリズム4が固定される。
具体的には、反射台10の上面にプリズム4用のピンポール4aが固定され、このピンポール4aにプリズム4が固定される。アングル状部材7aの上面にプリズム4用のピンポール4aが固定され、このピンポール4aにプリズム4が固定される。この2個のプリズム4は、反射台10とアングル状部材7aの中央部に固定される。第1移動台3は計測機2を搭載してレールR1とレール2を移動するものであり、任意の台車を利用することができる。
本例では、第1移動台3は、第2移動台7と略同じ構造のものを利用するので詳細な説明は省略する。第1移動台3は、スライド部を有しない。計測機2は、レーザー光を発光し、反射光を受光するレーザー光発振受信部(図示せず。)を有する。レーザー光発振受信部は、レーザー光を被測定物へ視準する視準機能を備えている。また、計測機2は、計測機2から反射点までの距離を計算して、この距離に関する距離データを出力する計算手段(図示せず。)を有する。計算手段は、計測機2で測定したプリズム4までの角度と距離を測定する。
また、計測機2は、計算手段に測定結果若しくは計算結果、計算手段の計算に必要なデータを格納するためのメモリ手段(図示せず。)を有する。計測機2は、計測機2を鉛直方向の上下、及び左右旋回させてレーザー照射方向を設定するモータドライブ機構(図示せず。)と、前記計算手段からなる本体を有する。計測機2は、このモータドライブ機構を用いて、レーザー光発振受信部のレーザー光の照射角度を指定された水平角・高度角に設定する角度設定機能(図示せず。)を有する。
計測機2の本体は第1移動台3の上に搭載される。又は、第1移動台3の上に支持脚を設置し、この支持脚に計測機2の本体を支持固定しても良い。計測機2は、通信手段(図示せず。)と接続され、計測機2の計算手段で計算した結果及び/又はレーザー照射方向等を示す出力データを、他の電子計算機へ送信する。電子計算機は、この出力データを、計測機2の通信手段とデータ通信している電子計算機の通信手段を介して受信する。
通信手段は、電子計算機に無線又は有線の接続手段で接続される。計測機2は、プリズム4で反射した反射光を、レーザー光発振受信部で受信する。計測機2と電子計算機との通信は、無線通信、有線通信等の任意の既知の通信方式を採用することができる。光学装置から出力された距離データと照射角度データは、計測機2に接続された通信手段により、電子計算機へ送信される。電子計算機は、計測機2から送信されてきた距離データと照射角度データ等のデータを受信して、電子計算機のメモリ(図示せず。)に格納する。
電子計算機は、傾斜センサー5と傾斜センサー6と通信する機能を有する。電子計算機は、傾斜センサー5と傾斜センサー6から傾斜角度データを受信する。電子計算機は、蓄積された複数の距離データ、照射角度データ、傾斜角度データ等のデータを用いて、経時的な軌道変位量を計算する。本発明は、計測機2の発明を要旨とするものではく、かつこの構造、機能は公知技術であるので、計測機2の詳細な機能、構造の説明、測定原理の説明は省略する。
〔検測〕
本発明の実施の形態の軌道検測装置1を用いて複数レールの軌道変位を検測する手順を説明する。まず、軌道検測装置1を用意する。図5に図示したように、第1移動台3に計測機2を搭載し、第2移動台7にプリズム4、傾斜センサー5,6(図中に図示せず。)を搭載して、レールR1,R2の上に設置する。この設置した概要を図5に図示している。図5の中では、参照番号Sでまくら木を表す。
図5に図示したように、第1移動台3、第2移動台7が停止している位置は、それぞれ開始位置とする。この状態で、軌道検測装置1による検測を開始する。検測開始時、計測機2は、稼働し、自己位置を算出する。計測機2は、自己位置を算出するとき、その絶対座標又は相対座標を利用することができる。計測機2は自己位置を検測開始時1回だけ取得し、2回目以後は最初座標との相対値を利用して計算することができる。
計測機2の自己位置を特定する検測方法は、既知の技術であり、その詳細な説明は省略する。次に、計測機2は、プリズム4へレーザー光を投射し、その反射光を受信する。プリズム4が各レールの毎に用意され、各レールの上になるように設置される。本例では、レールが2本あるので、プリズム4が2個になる。まず、計測機2は、矢印a1で示すように、レールR1上に設置されているプリズム4を選択して、計測する。
この計測時、傾斜センサー5、6で測定したデータは、計測機2又は電子計算機へ送信する(以下同様である。)。そして、第2移動台7は、レールR1,R2上を前進させて、停止位置に停止する。この移動の様子を図5の中では太い矢印a2で図示している。この移動時には、計測機2は、選択されたプリズム4を追尾しながら計測する。第2移動台7の移動距離は所定距離に設定する。この所定距離は、10m、50m、100m等のような所定間隔である。検測する軌道変位の種類、レールの設置状況等によって、この移動距離を変更することができる。
この計測時、計測機2は、プリズム4のX、Y、Zの座標計算をしてレールR1の座標を求めていく。計算結果は、計測機2内のメモリ手段又は計測機2と通信可能状態の電子計算機のメモリ手段に格納される。このX、Y、Zの座標は、プリズム4の絶対座標又は相対座標である。第2移動台7が目的地の停止位置に達すると、第2移動台7が停止、計測機2は他のプリズム4(反対側のプリズム)に焦点を移す。そして、該プリズム4の追尾を開始し、計測を開始する。
本例では、計測機2はレールR2上のプリズム4に切り替えて計測を開始する。この様子を図6(a)に矢印a3で示している。そして、第1移動台3を開始位置から第2移動台7へ前進移動させて、第2移動台7の近くに停止させる。この移動の様子を、図6(b)に矢印a4で示している。この移動中には、同じく、選択したプリズム4を追尾しながら測定を行う。
この様子を図6(b)に矢印a5で示している。第1移動台3は第2移動台7の近くの目的地の停止位置に達し停止すると、計測機2は焦点をレールR1上のプリズム4に切り替える。この様子を図6(c)に矢印a6で示している。そして、計測機2は、自己位置を算出する。そして、第2移動台7を前進させながら計測を行う。上記の計測の手順を繰り返す。図7には、レールR2の位置を算出するとき、計算の基準となる基点20を示している。
基点20は、図7(a)に図示したように、レールR2の頭部の頭頂面の接線と、レールR2の頭部の内側(レールR1側)の頭部側面の接線が交差する点になる。プリズム4の中心点となるプリズム中心23がこの基点20の真上になるように設置される。図7(b)に図示したように、プリズム4とピンポール4aの縦軸線21はこの基点20を通るように、プリズム4とピンポール4aが設置される。プリズム中心23はプリズム4の縦軸線21と横軸線22の交差点である。プリズム中心23と基点20の高低差である基準距離はhとする。
レールR1、R2は同じであり、その形状と寸法が分かれば、ローラー8a、8b、プリズム4をアングル状部材7aに設置し、基準距離hを求めることができる。また、図7(b)に図示したように、傾斜センサー軸線24は、傾斜センサー5の軸線であり、縦軸線21と直角を成す。連結板材7cが水平であるとき、傾斜センサー5の測定角度θが基本的に0°とする。連結板材7cに傾きがあると、傾斜センサー5がその傾きの角度θを測定する。この場合、図8に図示したように、基点20と角度θ等を様式的に図示することができる。
以下、その軌道変位の計算に基準距離h等を利用して軌道変位を求める計算例を示す。
〔レールR2の基点の軌間方向の補正量〕
連結板材7cが角度θだけ傾いていると、プリズム中心23はプリズム中心23’に移動する。縦軸線21も角度θ傾いて縦軸線21’になる。このとき、プリズム中心23’から垂直に引いた軸線25は、縦軸線21’と角度θを有する。基点26は角度θがあると点26’になる。
このとき、基点20の軌間方向の補正量tを次のように求める。
Figure 2016205058
又は
Figure 2016205058
θが小さい値の場合は、tanθとsinθがほぼ等しい値であるため、sinθで計算することができる。
反対側のレールR1の水準hは、次の式で求めることができる。
Figure 2016205058
又は
Figure 2016205058
ここで、WRはレールの軌間値で、本例の場合、レールR1とレールR2の間の軌間距離である(図2、図8を参照。)。WRの値は、狭軌の鉄道の場合1067mm、広軌の鉄道の場合1435mmである。水準hはWRと比べ極端に小さいので、上述の式3、4のようにタンジェント又サインで近似することができる。
〔レールR2の基点の軌間方向の補正量〕
レールR2の基点の軌間方向の補正量は、レールR2の基点20の軌間方向の補正量tが分かっているので、この値と、傾斜センサー5,6の測定角度を利用して、算出される。
図9には、この計算に利用される各基準点を図示している。基点20は、上述の図7(a)で定義した点である。レールR1の基点26は、基点20と同じように、レールR1の頭部の頭頂面の接線と、レールR1の頭部の内側(レールR2側)の頭部側面の接線が交差する点になる。点P1は、軸11bと第1リンク9aの接続点である。点P2は、軸11cと第2リンク9bの接続点である。点P3は、第1リンク9aと第2リンク9bの接続点である。
点P1と点P3の間の距離はL1(第1リンク9aの長さ)、点P3と点P2の間の距離はL2(第2リンク9bの長さ)である。角度θ1は、第1リンク9aの角度であり、第1リンク9aの上に設置された傾斜センサー6によって測定される。角度θ2は、第2リンク9bの角度であり、第2リンク9bの上に設置された傾斜センサー6によって測定される。
図9(a)には、連結板材7cと傾斜センサー5は想像線で図示しており、傾斜センサー5で測定した角度は前述の通りθとして計算に用いる。
軌道変位がない場合、基点20と点P1の相対関係は、図9(b)に図示した通り、基点20が点P1よりh1だけ高く、その間の水平軸上の間隔はW1になっている。同様に、基点26と点P2の相対関係は、図9(b)に図示した通り、基点26が点P2よりh2だけ高く、その間の水平軸上の間隔はW2になっている。傾斜センサー5で角度θを測定したとき、言い換えると、レールR1とレールR2に高低差があると、レールR2の水平補正値Hと、高さ補正値Vは次の通り求める。ここで、θが小さく、サインを利用する。
Figure 2016205058
Figure 2016205058
点P1と点P3の水平距離LP1-P3は次の式で求める。
Figure 2016205058
点P1と点P3の高さ距離HP1-P3は次の式で求める。
Figure 2016205058
点P3と点P2の水平距離LP3-P2は次の式で求める。
Figure 2016205058
点P3と点P2の高さ距離HP3-P2は次の式で求める。
Figure 2016205058
これらの値を利用して、高低変位、通り変位、水準変位、平面性変位、軌間変位等の軌道変位を求める。軌道変位の計算方法は汎用の方法を利用するため詳細な説明は省略する。
このように、本発明の装置は、鉄道レールを計測するとき、被計測点の絶対座標を利用して計測することができるので、鉄道レールの絶対線形まで測定できるようになった。更に、本発明の装置は、軌道変位の5項目と同時に、鉄道レールの絶対線形が測定でき、鉄道レールとその軌道変位を絶対座標で管理することができる。軌道変位を絶対座標で管理すると、計測結果が正確に把握することができる。
従来は、計測距離が短くなると、管理値オーバーになっていた計測結果が管理値内の値になるという欠点があった。この欠点は、被検測点の座標をプリズム4を追尾しながら絶対値で求めていくので、鉄道レールの軌道をより正確に検測することができる。本発明の実施の形態の軌道検測装置1は、レールR1、R2を移動しながら検測し、検測結果データである傾斜データ、座標データを保存して処理する。
上述した電子計算機は、中央処理装置、主記憶手段、補助記憶手段(メモリ)、入出力装置を備えた汎用の電子計算機であり、デスクトップ型パソコン、ノートブック、タブレット端末等の任意の電子計算機を利用することができる。このように、本発明の装置は、従来の装置に比べ簡易になり、検測が簡単で、従来方法より正確である。
[測定例1]
本発明の軌道検測装置1による方法を検証するために、従来の軌道検測装置を用いて測定を行った。この測定では、株式会社カネコ(所在地:東京都杉並区)製の軌道変位測定器トラックマスターを用いた。この測定では、2本線の軌道の高低変位を測定した。特に、図10に図示しているように、2軌道が交差する交差点の近傍を、矢印で示す測定方向に沿って測定した。測定結果は図11のグラフに図示している。
図11の横軸は、測定を行った測点を示しており、各測点は0.5m間隔である。図11の縦軸は、変位量をmmで表している。図11に三角マーカーで表されるグラフは、2m弦を用いた実測値である(以下、グラフ1という。)。図11にダイアモンドマーカーで表されるグラフは、実測値を10m弦実測値に倍長変換して求められたものである(以下、グラフ2という。)。
グラフ1の測点nの値である変位量Xnからグラフ2の値Yn(測点Nの10m弦実測値に倍長変換するとき)は次の式を利用して求めている。
Figure 2016205058
図11に四角マーカーで表されるグラフは、グラフ2の各測定点の21点移動平均線の変位量であり(以下、グラフ3という。)、その値Znは次の式を利用して求めている。
Figure 2016205058
この測定で2m弦を用いた測定を行った。測定では、測点27の1点が特異の値が測定された。図11のグラフ1の測点27は、「13.94mm」と、その前の測点26の「−1.12mm」、その後の測点28の「−1.2mm」から大きくずれている。この測点27は、図10の図で、測点No27として図示されており、2軌道の交差する点に当たる。このグラフ2とグラフ3は測点19〜35に当たる部分の値が、正と負の値を交互の取っており、明らかに不正確である。
まとめると、1点の特異測定値(乱れ)が10m区間の検測データに影響を与えている。仮に、この測点27をその前後の測点の平均値とすると、図12に図示したグラフにある。図12のグラフから分かるように、グラフ1の実測値に特異点が無い場合、グラフ2とグラフ3は共に緩やかな曲線となっている。この測定例1では、測定時の座標を計算に誤差が出るために特異点が発生し、従って、倍長変換の演算式に起因する特異データは積み重なって、10m区間のデータに影響が出ている。
本発明の技術は、プリズムを追尾しながらリアルタイムで測定しているので、座標はそれに従って連続的に求められ、特異点が発生しない。従って、上述の測定例1で発生したように、座標に起因する特異点が発生しないし、それに伴って10m弦変位量が正確に求められる。
本発明は、鉄道の分野に利用するとよい。
1…軌道検測装置
2…計測機
3…第1移動台
4…プリズム
4a…ピンポール
5,6…傾斜センサー
7…第2移動台
7a,7b,7d…(L字形状の)アングル状部材
7c,7e…連結板材
8a、8b、8c、8d…ローラー
9…スライド部
9a…第1リンク
9b…第2リンク
9c…アングル状部材
9d…ローラー
10…反射台
11a,11b,11c…軸
15…基台
20,26…基点
23…プリズム中心
R1,R2…レール
S…まくら木

Claims (5)

  1. 複数本のレールからなる鉄道軌道の変位を検測するための軌道検測方法において、
    光線を投射して前記光線の反射光を受信して距離を測量するための計測機を、前記レール上を移動するための第1移動手段に搭載し、
    前記光線を反射するための反射手段及び、前記複数本の前記レールのレール頭頂部の高低、又は、前記複数本の前記レールのレール頭部内側面間の間隔を検出するための傾斜検出手段を、前記レール上を移動するための第2移動手段に搭載し、
    前記第1移動手段と第2移動手段が前記レール上で所定距離を離れて位置したとき、前記計測機が投射した前記光線が前記反射手段に反射し、前記反射光として前記計測機に受信することで、前記反射手段までの距離を計測し、
    前記傾斜検出手段は、前記レールの傾きを測定し、
    前記計測された前記距離と前記傾きを用いて前記変位を検測する
    ことを特徴とする軌道検測方法。
  2. 請求項1に記載の軌道検測方法において、
    前記反射手段は、第1反射手段と第2反射手段からなり、
    前記第1反射手段と前記第2反射手段は、各前記レール頭頂部の上にそれぞれ位置するように、前記第2移動手段に搭載され、
    前記第1移動手段を所定位置に停止させて、前記第2反射手段を前記第1反射手段から所定距離離れるまでに移動させながら、前記計測機は前記第1反射手段までの距離を計測し、かつ、前記傾斜検出手段の計測値を受信し、
    その後、前記第2移動手段を停止させて、前記第1反射手段を前記第2反射手段までに移動させながら、前記計測機は前記第2反射手段までの距離を計測し、かつ、前記傾斜検出手段の計測値を受信し、
    前記計測された前記距離と前記傾きを用いて前記軌道変位を検測する
    ことを特徴とする軌道検測方法。
  3. 請求項1又は2に記載の軌道検測方法において、
    前記傾斜検出手段は、第1傾斜検出手段と第2傾斜検出手段からなり、
    前記第1傾斜検出手段は、前記レールの上に、前記レールの長手方向軸線と垂直に配置され、前記鉄道レールの高さの傾きを検出するための検出手段であり、
    前記第2傾斜検出手段は、前記レールの間の軸間を計測するための検出手段であり、前記レールの頭部側面とそれに対向する前記レールの頭部側面の間に配置され、前記軸間の距離に応じて傾斜するリンク上に配置されたものである
    ことを特徴とする軌道検測方法。
  4. 請求項1ないし3から選択される1項に記載の軌道検測方法において、
    前記軌道変位は、前記レールの高低変位、通り変位、水準変位、平面性変位、及び軌間変位の中から選択される1以上の変位である
    ことを特徴とする軌道検測方法。
  5. 複数本のレールの軌道変位を検測するための軌道検測装置において、
    光線を投射して前記光線の反射光を受信して測量するための計測機と、
    前記計測機を搭載し、前記レール上を移動するための第1移動手段(3)と、
    一方の前記レールの頭頂面と内軌側面を基準として移動する第1移動部材(7a)と、他方の前記レールの頭頂面を基準として移動する第2移動部材(7b,7d,10)と、前記第1移動部材(7a)と前記第2移動部材(7b,7d,10)を連結する連結部材(7c,7e)とからなる基台(15)と、
    一端が前記第1移動部材(7a)に揺動自在に連結された第1リンクと、一端が前記第1リンクの他端が揺動自在に連結され、他端が第3移動部材(9c,9d,11c)に揺動自在に連結され、前記他方のレールの頭側面に案内され移動する第2リンクとからなるリンク機構(9)と、
    前記第1移動部材上に搭載され前記光線を反射するための第1反射手段と、
    前記第2移動部材上に搭載され前記光線を反射するための第2反射手段と、
    前記基台(15)の傾斜を計測する第1傾斜検出手段(5)と、及び、
    前記第1リンク及び前記第2リンクに配置された第2傾斜検出手段(6)と
    からなることを特徴とする軌道検測装置。
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