JP2005062034A - 軌道計測用ゲージ、軌道計測システム、及び、軌道計測方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】軌道計測用ゲージは、ゲージ本体に両側の2つのプリズムミラーが取り付けられている。第1プリズムミラーを固定する第1ゲージ本体は、左側レール6に対して位置決めされる左側位置決め部位14を有し、第2プリズムミラーを固定する第2ゲージ本体は、右側レール7に対して位置決めされる左側位置決め部位24を有している。ステーションは、レーザー測距により、両プリズム間の相対的位置ベクトルを計測する。1回の計測は、軌道計測に要求される軌間、水準、通り、高低の計算のためのデータを与える。このため、計測作業が簡素である。
【選択図】 図2
Description
また、基準レールに沿って、レーザ光線を照射して、このレーザ光線を鉄道レールに沿って移動する台車上の受光器で受信し、各測定点での基準レールからレーザ光線までの距離を計測してレールの通りを測定するものも提案されている(特許文献2)。この測定方法も前述した4項目を測定できるものではない。更に、車両に測定装置を搭載し、この測定装置でレールの移動量を計測する測定装置も各種のシステムが提案されているがいずれもシステムが大掛かりであり、例えば保線作業を終了した直後に簡単に計測できるシステムではない。
本発明の他の課題は、更に計測作業が簡素である軌道計測用ゲージ、軌道計測システム、及び、軌道計測方法を提供することにある。
Z=B−A
光学的測距儀2のその計算器は、(B−A)の絶対値を計算する。このようなベクトルと絶対値は、通信端末3又は光学的測距儀2で記録される。ベクトルA,Bは、光学的測距儀2から計算計算センタ(図示されず)に送信され得る。(B−A)の絶対値は、その計算センタ又は光学的測距儀2で計算され、リアルタイムに通信端末3に送信されることが好ましい。光学的測距儀2はその絶対値が不適正であれば不適正信号52を通信端末3に送信し、通信端末3はその不適正信号に対応する警告を監視作業員に対して表示する。(B−A)の絶対値を光学的測距儀2から受け取る通信端末3は、その値の不適正を判断して監視作業員にその不適正を通知する。不適正表示を受ける監視作業員は、その不適正に対応する位置で再計測を光学的測距儀2に促す再計測信号を光学的測距儀2に送信し、光学的測距儀2は再度に同じ位置の軌間ベクトルを計測する。
2…ステーション
3…通信端末
6…左側レール
7…右側レール
8…第1ゲージ本体
9…第2ゲージ本体
10…付勢具
11…第1プリズムミラー
12…第2プリズムミラー
14…左側位置決め部位
15…左側内接面
24…右側位置決め部位
25…右側内接面
37…レーザー光投射器
38…光電気信号変換面
39−1…基準点
47…移動式本体
48…結合桁
52…不適正信号
P…有効反射点
Q…有効反射点
Claims (16)
- 第1ゲージ本体と、
前記第1ゲージ本体に対して規定方向に進退動する第2ゲージ本体と、
前記第1ゲージ本体に固着され入射光に平行に反射光を反射する第1プリズムミラーと、
前記第2ゲージ本体に固着され入射光に平行に反射光を反射する第2プリズムミラーとを構成し、
前記第1ゲージ本体は左側レールに対して位置決めされる左側位置決め部位を有し、
前記第2ゲージ本体は右側レールに対して位置決めされる右側位置決め部位を有する
ものである軌道計測用ゲージ。 - 請求項1に記載の軌道計測用ゲージにおいて、
前記左側位置決め部位は前記左側レールに接する左側接面を有し、前記第1プリズムミラーの有効反射点は前記左側接面に含まれ、且つ、前記右側位置決め部位は前記右側レールに接する右側接面を有し、前記第2プリズムミラーの有効反射点は前記右側接面に含まる
ことを特徴とする軌道計測用ゲージ。 - 請求項2に記載の軌道計測用ゲージにおいて、
前記第1ゲージ本体と前記第2ゲージ本体を前記規定方向に相対的に移動させる移動力を前記第1ゲージ本体と前記第2ゲージ本体に付勢する付勢具と
を備えたことを特徴とする軌道計測用ゲージ。 - 請求項1に記載の軌道計測用ゲージにおいて、
移動式本体と、
前記第1ゲージ本体を前記移動式本体に結合する結合体と、
前記移動式本体を前記左側レールに案内する案内輪と
を備えたことを特徴とする軌道計測用ゲージ。 - ゲージと、
ステーションと、
前記ステーションに対して双方向に通信する移動式の通信端末とを構成し、
前記ゲージは、
ゲージ本体と、
前記ゲージの第1位置に配置される第1プリズムミラーと、
前記ゲージの第2位置に配置される第2プリズムミラーとを形成し、
前記第1位置と前記第2位置は、左側レールと右側レールの間のレール間3次元相対的位置ベクトルに対応し、
前記ステーションは、
光波を出射する発光器と、
前記第1プリズムミラーと前記第2プリズムミラーで反射する反射光を受光する受光器とを形成し、
前記ステーションは、
前記第1プリズムミラーで反射する反射光に対応して前記第1プリズムミラーと前記ステーションに設定されている基準点との間の第1相対的位置ベクトルを計測し、前記第2プリズムミラーで反射する反射光に対応して前記第2プリズムミラーと前記基準点との間の第2相対的位置ベクトルを計測する計測機能を有する
ものである軌道計測システム。 - 請求項5に記載の軌道計測システムにおいて、
前記通信端末は、
前記第1相対的位置ベクトルの計測を開始する第1開始信号を前記ステーションに送信する第1通信機能と、
前記第2相対的位置ベクトルの計測を開始する第2開始信号を前記ステーションに送信する第2通信機能とを有する
ことを特徴とする軌道計測システム。 - 請求項5に記載の軌道計測システムにおいて、
前記ステーションは、前記第1相対的位置ベクトルと前記第2相対的位置ベクトルに対応して求められ前記第1プリズムミラーと前記第2プリズムミラーとの間の距離に対応するレール間位置ベクトルが不適正である不適正信号を前記通信端末に送信する通信機能を有する
ことを特徴とする軌道計測システム。 - 請求項7に記載の軌道計測システムにおいて、
前記通信端末は、前記不適正信号に対応する警告を表示する表示機能を有する
ことを特徴とする軌道計測システム。 - 請求項5に記載の軌道計測システムにおいて、
前記ステーションは、前記第1相対的位置ベクトルと前記第2相対的位置ベクトルに対応して求められ前記第1プリズムミラーと前記第2プリズムミラーとの間の距離に対応するレール間位置ベクトルが不適正である不適正信号を前記通信端末に送信する通信機能を有し、
前記通信端末は、
前記第1相対的位置ベクトルの計測を開始する第1開始信号を前記ステーションに送信する第1通信機能と、
前記第2相対的位置ベクトルの計測を開始する第2開始信号を前記ステーションに送信する第2通信機能と、
前記不適性信号に対応して前記第1開始信号と前記第2開始信号を前記ステーションに再度に送信する第3通信機能とを有する
ことを特徴とする軌道計測システム。 - 請求項9に記載の軌道計測システムにおいて、
前記ステーションは、前記第1相対的位置ベクトルと前記第2相対的位置ベクトルに対応する前記レール間位置ベクトルを計算する計算機能を更に有する
ことを特徴とする軌道計測システム。 - 請求項10に記載の軌道計測システムにおいて、
前記ステーションは、前記第1相対的位置ベクトルと前記第2相対的位置ベクトルを記録する記録機能を有する
ことを特徴とする軌道計測システム。 - 請求項10に記載の軌道計測システムにおいて、
前記ステーションは、前記レール間位置ベクトルを記録する記録機能を有する
ことを特徴とする軌道計測システム。 - 請求項1の軌道計測用ゲージを用いて軌道データを収集する軌道計測方法であり、
前記左側レールの近傍域に光波距離計を設置する作業員の距離計設置工程と、
前記近傍域に通信端末を設置する作業員の端末設置工程と、
前記軌道計測用ゲージを前記左側レールと前記右側レールとで規定される軌道の第1位置に位置づけ接触させて前記軌道計測用ゲージを設置する作業員の第1ゲージ設置工程と、
前記光波距離計と前記第1位置の前記第1プリズムミラーとの間の第1相対的位置ベクトルの計測を開始する第1計測開始信号を前記通信端末を用いて前記光波距離計に送信する作業員の第1通信工程と、
前記光波距離計と前記第1位置の前記第2プリズムミラーとの間の第2相対的位置ベクトルの計測を開始する第2計測開始信号を前記通信端末を用いて前記光波距離計に送信する作業員の第2通信工程と、
前記軌道計測用ゲージを前記軌道の第2位置に移動して設置する作業員の第2ゲージ設置工程と、
前記光波距離計と前記第2位置の前記第1プリズムミラーとの間の第3相対的位置ベクトルの計測を開始する第3計測開始信号を前記通信端末を用いて前記光波距離計に送信する作業員の第3通信工程と、
前記光波距離計と前記第2位置の前記第2プリズムミラーとの間の第4相対的位置ベクトルの計測を開始する第4計測開始信号を前記通信端末を用いて前記光波距離計に送信する作業員の第4通信工程
とを構成する軌道計測方法。 - 請求項13に記載の軌道計測方法において、
前記第1プリズムミラーを回転させて前記第1プリズムミラーの反射面が前記光波距離計に対して向く角度を調整する作業員の第1調整工程と、
前記第2プリズムミラーを回転させて前記第2プリズムミラーの反射面が前記光波距離計に対して向く角度を調整する作業員の第2調整工程と
からなることを特徴とする軌道計測方法。 - 請求項14に記載の軌道計測方法において、
回転する前記第1プリズムミラーと回転する前記第2プリズムミラーの有効反射点は位置不変に保持されている
ことを特徴とする軌道計測方法。 - 請求項1の軌道計測用ゲージを用いて軌道データを収集する軌道計測方法であり、
前記左側レールの近傍域に光波距離計を設置する作業員の距離計設置工程と、
前記近傍域に通信端末を設置する作業員の端末設置工程と、
前記軌道計測用ゲージを前記左側レールと前記右側レールとで規定される軌道の第1位置に位置づけ接触させて前記軌道計測用ゲージを設置する作業員の第1ゲージ設置工程と、
前記光波距離計と前記第1位置の前記第1プリズムミラーとの間の第1相対的位置ベクトルの計測を開始する第1計測開始信号を前記通信端末を用いて前記光波距離計に送信する通信端末の第1通信工程と、
前記光波距離計と前記第1位置の前記第2プリズムミラーとの間の第2相対的位置ベクトルの計測を開始する第2計測開始信号を前記通信端末を用いて前記光波距離計に送信する通信端末の第2通信工程と、
前記軌道計測用ゲージを前記軌道の第2位置に移動して設置する作業員の第2ゲージ設置工程と、
前記光波距離計と前記第2位置の前記第1プリズムミラーとの間の第3相対的位置ベクトルの計測を開始する第3計測開始信号を前記通信端末を用いて前記光波距離計に送信する通信端末の第3通信工程と、
前記光波距離計と前記第2位置の前記第2プリズムミラーとの間の第4相対的位置ベクトルの計測を開始する第4計測開始信号を前記通信端末を用いて前記光波距離計に送信する通信端末の第4通信工程とを構成し、
前記第1通信工程と前記第2通信工程と前記第3通信工程と前記第41通信工程とはそれぞれに自動化されている
ことを特徴とする軌道計測方法。
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