JP2016205048A - 人工芝 - Google Patents

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Toshihiro Tamura
俊裕 田村
羽嶋 宏治
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宏治 羽嶋
孝志 堀尾
Takashi Horio
孝志 堀尾
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【課題】金属スパイク等の板状の歯を有する靴の使用に対しても優れた耐久性を有するとともに、充填物が飛散し難い人工芝を得る。【解決手段】基布2に合成樹脂製のパイル3を植設してなる人工芝1において、パイル3には、異種形状で同じ素材からなる少なくとも第1および第2の2種類のヤーンが含まれており、第1ヤーンは360μm以上の厚みを有し、第2ヤーンは幅が1.4mm以上でかつ断面2次モーメントが0.0013mm4以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、基布に合成樹脂製のパイルを植設してなる人工芝に関し、さらに詳しく言えば、野球等の金属スパイクを使用する競技用途として好適な人工芝に関するものである。
人工芝のうち、特にパイル間に砂やゴムチップ等の充填材を充填したいわゆる充填材入り人工芝は、天然芝に近い性状を持つ人工芝サーフェイスとして、サッカーやラグビー、野球場等の各種運動競技施設に普及している。
この種の人工芝の一つとして、パイル長(基布から先端までの長さ)を例えば60mm以上と長くした、いわゆるロングパイル人工芝がある。ロングパイル人工芝においても、そのパイル間に砂やゴムチップ等の粒状物が充填されるが、パイル先端の露出部分を長くすることで、天然芝により近い性状を実現できることから高い評価を得ている。
そのパイル(ヤーンもしくは芝葉とも言う)には、外観的にも天然芝に近似し、また、充填物の飛散を極力少なくすることを意図して、薄くて幅広に賦形された糸状のプラスチックが使用されている(例えば、特許文献1参照)。
従来において、人工芝の仕様は運動競技別に分けられてなく、野球場にも例えばサッカー場と同じ人工芝(ロングパイル人工芝)が用いられている。
しかしながら、野球場用途の場合、サッカー等のその他の運動競技と異なり、スパイクに鋭利な金属が用いられていることから、ヤーン(芝葉)が早期に切れて部分的に芝が失われる、という問題がある。
特開2014−9538号公報
金属スパイク等の鋭利な突起物の使用によるヤーンのちぎれを抑えるには、ヤーンを倒れにくくすることが有効であるが、このようにすると、ボールの落下衝撃等により充填物が飛散しやすくなるばかりでなく、外観(見た目)も損なわれる、という別の問題が発生する。
そこで、本発明の課題は、金属スパイク(もしくはこれに相当する鋭利な突起物)の使用に対しても優れた耐久性を有するとともに、充填物が飛散し難い人工芝を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、基布に合成樹脂製のパイルを植設してなる人工芝において、上記パイルには、異種形状で同じ素材からなる少なくとも第1および第2の2種類のヤーンが含まれ、上記第1ヤーンは360μm以上の厚みを有し、上記第2ヤーンは幅が1.4mm以上でかつ断面2次モーメントが0.0013mm以下であることを特徴としている。
本発明において、上記第1ヤーンの断面2次モーメントは、0.0015mm以上であることが好ましい。また、上記第2ヤーンの断面2次モーメントは、好ましくは0.00008mm以上である。
また、上記パイルの複素弾性率は、4.0〜6.0×10dyn/cmであることが好ましい。上記パイルには、上記第1ヤーンと上記第2ヤーンとが1:1の比率で含まれているとよい。上記第1および第2ヤーンは、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(L−LDPE)からなることが好ましい。
本発明の人工芝は、靴底に金属スパイクに代表される例えば板状の鋭利な突起物を有する靴を使用する競技、特には野球やソフトボールに好適である。なお、鋭利な突起物には、金属製,樹脂製を問わず板状のほか釘状や歯状のものも含まれる。
本発明によれば、360μm以上の厚みを有する「倒れにくい」第1ヤーンと、幅が1.4mm以上でかつ断面2次モーメントが0.0013mm以下である「倒れやすい」第2ヤーンとを組み合わせて用いるようにしたことにより、金属スパイク等の鋭利な突起物によってもちぎれにくい優れた耐久性を有するとともに、充填物が飛散し難い人工芝を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る人工芝を示す模式的な断面図。
次に、図1を参照して、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1に示すように、この実施形態に係る人工芝1は、シート状に形成された基布2に対し、パイル3を所定の間隔をもって植設することにより作成され、基布2の裏面側には、パイル3の抜け止め用としてのバッキング材4が塗布されている。
基布2には、通常、例えばポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂からなる平織り布が用いられるが、これ以外の織布であってもよく、本発明において、基布2の形態や材質は特に限定されない。
この人工芝1は、パイル3間に粒状物5が充填された充填材入り人工芝である。充填される粒状物5は、砂に代表される硬質粒状物および/またはゴムチップに代表される軟質粒状物である。
この実施形態において、パイル3には、第1ヤーン3aと第2ヤーン3bの2種類のヤーンが好ましくは1:1の割合で含まれている。第1ヤーン3aは倒れにくいヤーンで、これに対して、第2ヤーン3bは倒れやすいヤーンである。
第1ヤーン3aと第2ヤーン3bは合成樹脂製で、素材を同じくするが形状が異なっている。素材は、ポリエチレンやポリプロピレンであってもよいが、好ましくは、第1ヤーン3aと第2ヤーン3bともに、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(L−LDPE)である。
形状(断面形状)としては、第1ヤーン3aと第2ヤーン3bともに、三角形状、菱形形状であることが好ましいが、これ以外に、円形、楕円形、長円形、四角形、V字形、L字形もしくはS字形(いずれも断面形状)等であってもよい。
第1ヤーン3aは倒れにくいヤーンであることから、360μm以上の厚みを有し、好ましくは断面2次モーメントは0.0015mm以上であることを要する。幅寸法は任意に選択されてよい。
これに対して、第2ヤーン3bは倒れやすく、かつ、充填材(粒状物)の飛散を抑えるうえで、幅が1.4mm以上で、かつ、断面2次モーメントが0.0013mm以下であることを要する。
なお、第2ヤーン3bの断面2次モーメントの下限値は、好ましくは0.00008mmとする。この下限値0.000084mmは、厚み0.1mm,幅1.0mmである断面長方形状のヤーンが備える断面2次モーメントに相当する。
この実施形態において、パイル3(第1ヤーン3a,第2ヤーン3b)の複素弾性率は4.0〜6.0×10dyn/cm、より好ましくは4.5〜5.0×10dyn/cmである。
(1)ヤーンの作成:
本発明の人工芝を作製するにあたって、まず、次のヤーンA〜Hまでの8種類のヤーンを作成した。
〔ヤーンA〕直鎖状低密度ポリエチレン樹脂をφ60mmの押出機を使用して温度180℃で溶融押出し、30℃の水槽で冷却固化した。次に、ロール延伸法を用いて90〜100℃にて一軸延伸加工した後、90〜100℃の熱水槽内で弛緩熱処理を行って、厚み310μm,幅1.5mmの断面三角形状のヤーンAを得た。この厚み、幅の測定値をもとに断面2次モーメントを計算したところ、ヤーンAの断面2次モーメントは0.0012mmであった。なお、厚み,幅の測定は、ミツトヨ社製ノギス(品番:500−151−30)を使用した(以下同様)。
〔ヤーンB〕押出機に取り付けられるダイスの形状を変更して、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂をφ60mmの押出機を使用して温度180℃で溶融押出し、30℃の水槽で冷却固化した。次に、ロール延伸法を用いて90〜100℃にて一軸延伸加工した後、90〜100℃の熱水槽内で弛緩熱処理を行って、厚み400μm,幅1.2mmの断面菱形形状のヤーンBを得た。この厚み、幅の測定値をもとに断面2次モーメントを計算したところ、ヤーンBの断面2次モーメントは0.0016mmであった。
〔ヤーンC〕押出機に取り付けられるダイスの形状を変更して、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂をφ60mmの押出機を使用して温度180℃で溶融押出し、30℃の水槽で冷却固化した。次に、ロール延伸法を用いて90〜100℃にて一軸延伸加工した後、90〜100℃の熱水槽内で弛緩熱処理を行って、厚み350μm,幅1.4mmの断面菱形形状のヤーンCを得た。この厚み、幅の測定値をもとに断面2次モーメントを計算したところ、ヤーンCの断面2次モーメントは0.0013mmであった。
〔ヤーンD〕押出機に取り付けられるダイスの形状を変更して、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂をφ60mmの押出機を使用して温度180℃で溶融押出し、30℃の水槽で冷却固化した。次に、ロール延伸法を用いて90〜100℃にて一軸延伸加工した後、90〜100℃の熱水槽内で弛緩熱処理を行って、厚み400μm,幅1.6mmの断面菱形形状のヤーンDを得た。この厚み、幅の測定値をもとに断面2次モーメントを計算したところ、ヤーンDの断面2次モーメントは0.0021mmであった。
〔ヤーンE〕押出機に取り付けられるダイスの形状を変更して、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂をφ60mmの押出機を使用して温度180℃で溶融押出し、30℃の水槽で冷却固化した。次に、ロール延伸法を用いて90〜100℃にて一軸延伸加工した後、90〜100℃の熱水槽内で弛緩熱処理を行って、厚み240μm,幅1.1mmの断面三角形状のヤーンEを得た。この厚み、幅の測定値をもとに断面2次モーメントを計算したところ、ヤーンEの断面2次モーメントは0.0004mmであった。
〔ヤーンF〕押出機に取り付けられるダイスの形状を変更して、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂をφ60mmの押出機を使用して温度180℃で溶融押出し、30℃の水槽で冷却固化した。次に、ロール延伸法を用いて90〜100℃にて一軸延伸加工した後、90〜100℃の熱水槽内で弛緩熱処理を行って、厚み240μm,幅1.5mmの断面三角形状のヤーンFを得た。この厚み、幅の測定値をもとに断面2次モーメントを計算したところ、ヤーンFの断面2次モーメントは0.0006mmであった。
〔ヤーンG〕押出機に取り付けられるダイスの形状を変更して、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂をφ60mmの押出機を使用して温度180℃で溶融押出し、30℃の水槽で冷却固化した。次に、ロール延伸法を用いて90〜100℃にて一軸延伸加工した後、90〜100℃の熱水槽内で弛緩熱処理を行って、厚み360μm,幅1.1mmの断面菱形形状のヤーンGを得た。この厚み、幅の測定値をもとに断面2次モーメントを計算したところ、ヤーンGの断面2次モーメントは0.0015mmであった。
〔ヤーンH〕押出機に取り付けられるダイスの形状を変更して、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂をφ60mmの押出機を使用して温度180℃で溶融押出し、30℃の水槽で冷却固化した。次に、ロール延伸法を用いて90〜100℃にて一軸延伸加工した後、90〜100℃の熱水槽内で弛緩熱処理を行って、厚み120μm,幅1.6mmの断面菱形形状のヤーンHを得た。この厚み、幅の測定値をもとに断面2次モーメントを計算したところ、ヤーンHの断面2次モーメントは0.0001mmであった。
(2)人工芝の作製:
上記のようにして得たヤーンA〜Hを使用して充填材入り人工芝(本発明の実施例1〜4,比較例1〜8)を作製した。
〔実施例1〕ヤーンA(厚み310μm,幅1.5mmの断面三角形状で、断面2次モーメントは0.0012mm)と、ヤーンB(厚み400μm,幅1.2mmの菱形形状で、断面2次モーメントは0.0016mm)とを1:1で組み合わせて使用。
ヤーンAを3本、ヤーンBを3本の計6本を一束に撚り合わせて1本のパイルとし、5/16ゲージのタフティング機を用いてポリプロピレン製の平織り布にパイル高(基布から先端までのパイル長さ)60mmとなるように植設した後、基布の裏面側に、固形分として70%SBRラテックスを塗布量1100g/mで塗布し、105℃で高温乾燥した。このカーペットパイル間に、弾性粒状物としてのゴムチップを11kg/m、硬質粒状物としての目砂を20kg/mとして充填して人工芝を敷設した。敷設後、ヤーンの複素弾性率を粘弾性スペクトルメータ(株式会社UBM社製、周波数10Hz,歪み50μm)で測定したところ、4.0〜6.0×10dyn/cmであった。
〔実施例2〕ヤーンB(厚み400μm,幅1.2mmの菱形形状で、断面2次モーメントは0.0016mm)と、ヤーンF(厚み240μm,幅1.5mmの三角形状で、断面2次モーメントは0.0006mm)とを1:1で組み合わせて使用した以外は、上記実施例1と同様として人工芝を敷設した。
〔実施例3〕ヤーンB(厚み400μm,幅1.2mmの菱形形状で、断面2次モーメントは0.0016mm)と、ヤーンC(厚み350μm,幅1.4mmの菱形形状で、断面2次モーメントは0.0013mm)とを1:1で組み合わせて使用した以外は、上記実施例1と同様として人工芝を敷設した。
〔実施例4〕ヤーンF(厚み240μm,幅1.5mmの三角形状で、断面2次モーメントは0.0006mm)と、ヤーンG(厚み360μm,幅1.1mmの菱形形状で、断面2次モーメントは0.0015mm)とを1:1で組み合わせて使用した以外は、上記実施例1と同様として人工芝を敷設した。
〔比較例1〕ヤーンA(厚み310μm,幅1.5mmの断面三角形状で、断面2次モーメントは0.0012mm)の1種類のみを使用した以外は、上記実施例1と同様として人工芝を敷設した。
〔比較例2〕ヤーンB(厚み400μm,幅1.2mmの菱形形状で、断面2次モーメントは0.0016mm)の1種類のみを使用した以外は、上記実施例1と同様として人工芝を敷設した。
〔比較例3〕ヤーンC(厚み350μm,幅1.4mmの菱形形状で、断面2次モーメントは0.0013mm)の1種類のみを使用した以外は、上記実施例1と同様として人工芝を敷設した。
〔比較例4〕ヤーンD(厚み400μm,幅1.6mmの菱形形状で、断面2次モーメントは0.0021mm)の1種類のみを使用した以外は、上記実施例1と同様として人工芝を敷設した。
〔比較例5〕ヤーンE(厚み240μm,幅1.1mmの三角形状で、断面2次モーメントは0.0004mm)の1種類のみを使用した以外は、上記実施例1と同様として人工芝を敷設した。
〔比較例6〕ヤーンF(厚み240μm,幅1.5mmの三角形状で、断面2次モーメントは0.0006mm)の1種類のみを使用した以外は、上記実施例1と同様として人工芝を敷設した。
〔比較例7〕ヤーンG(厚み360μm,幅1.1mmの菱形形状で、断面2次モーメントは0.0015mm)の1種類のみを使用した以外は、上記実施例1と同様として人工芝を敷設した。
〔比較例8〕ヤーンH(厚み120μm,幅1.6mmの菱形形状で、断面2次モーメントは0.0001mm)の1種類のみを使用した以外は、上記実施例1と同様として人工芝を敷設した。
(3)試験方法(金属スパイク試験):
上記各人工芝(実施例1〜4,比較例1〜8に係る人工芝)を直径100mmの円盤状に切り出し、それとほぼ同じ径の有底のシリンダ容器の底部に配置し、シリンダ容器の内周面に沿って挿入可能な圧縮子により人工芝を荷重3kNで4000回押圧した。圧縮子の先端には、野球用金属スパイク刃(アシックス社製:GSZSCのつま先側のみ)を取り付けた。上記試験を行った後、人工芝のヤーンを無作為に10本抽出し、亀裂が生じている本数が0〜3本の場合は「○」の良判定、4本以上は「×」の不良判定とした。
(4)充填物の飛散状態の観察:
野球用のピッチングマシンを用いて、7m先の人工芝に向けて硬式野球ボールを120km/hの速度で発射し、ボール落下後0.033秒時点におけるゴムチップ(充填物)の跳ね上がり高さを観察し、その高さが30cmを超えたものを「×」の不良判定、30cm以下のものを「○」の良判定とした。判定は高速度カメラ(Photron社製:FASTCAM)にて撮影した結果に基づいて行った。
(5)評価:
実施例1〜4:厚みの小さい幅広のヤーンと、厚みの大きい幅狭のヤーンとを組み合わせたことにより、人工芝全体としてヤーンは倒れにくいものの充填物を被覆できるため、充填物の飛散防止効果は良好の「○」、また、金属スパイクに対する耐久性も良好の「○」であった。
比較例1,3,6,8:厚みが小さく(360μm未満)、幅が広い(1.4mm以上)ヤーン単体では倒れやすいため、充填物の飛散防止効果は良好の「○」であるが、金属スパイクに対する耐久性は不良の「×」であった。
比較例2,4,7:厚みが大きい(360μm以上)、幅が狭い(1.4mm未満)ヤーン単体では倒れにくいため、金属スパイクに対する耐久性は良好の「○」であるが、充填物の飛散防止効果は不良の「×」であった。
比較例5:厚みが240μmと薄く、かつ、幅も1.1mmと狭いヤーン単体であるため、金属スパイクに対する耐久性および充填物の飛散防止効果ともに不良の「×」であった。
上記実施例1〜4に係る人工芝および比較例1〜8に係る人工芝の各仕様と評価を次表1にまとめて記す。
Figure 2016205048
以上説明したように、本発明によれば、充填材入り人工芝のパイルに、断面2次モーメントの大きい幅狭のヤーンと、これに対して断面2次モーメントの小さい幅広のヤーンとを組み合わせて用いたことにより、人工芝全体としてヤーンは倒れにくいものの充填物を被覆できるため、充填物の飛散防止効果および金属スパイク(もしくはこれに相当する鋭利な突起物)に対する耐久性がともに良好である人工芝を提供することができる。
1 人工芝
2 基布
3 パイル
3a 第1ヤーン
3b 第2ヤーン
4 バッキング材
5 粒状物(充填材)

Claims (8)

  1. 基布に合成樹脂製のパイルを植設してなる人工芝において、上記パイルには、異種形状で同じ素材からなる少なくとも第1および第2の2種類のヤーンが含まれ、上記第1ヤーンは360μm以上の厚みを有し、上記第2ヤーンは幅が1.4mm以上でかつ断面2次モーメントが0.0013mm以下であることを特徴とする人工芝。
  2. 上記第1ヤーンの断面2次モーメントは0.0015mm以上であることを特徴とする請求項1に記載の人工芝。
  3. 上記第2ヤーンの断面2次モーメントは0.000084mm以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の人工芝。
  4. 上記パイルの複素弾性率は4.0〜6.0×10dyn/cmであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の人工芝。
  5. 上記パイルには、上記第1ヤーンと上記第2ヤーンとが1:1の比率で含まれていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の人工芝。
  6. 上記第1および第2ヤーンが直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(L−LDPE)からなることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の人工芝。
  7. 靴底に板状の歯を有する靴を使用する競技に使用されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の人工芝。
  8. 野球、ソフトボールに使用されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の人工芝。
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