JP2016204905A - 出隅部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】建造物の壁面を構成する第一壁と第二壁とを結び、該壁面における出隅を構成する出隅部材に関し、違和感を与えないような色合いをもった出隅部材を提供する。
【解決手段】第一壁SBに接続する第一接続板部10は、第一接続板部10と第二接続板部20を接合することで形成された角部30側の端部領域である角部側第一端部領域10eに第一着色層10Pを有し、第二壁EBに接続する第二接続板部20は、角部30側の端部領域である角部側第二端部領域20eに第二着色層20Pを有し、第一着色層10Pは、第二着色層20Pの色合いと角部側第一端部領域10eに隣接した第一壁SB側の色合いとが異なる場合は、それらの色合いの間の色合いのものであり、第二着色層20Pは、第一着色層10Pの色合いと角部側第二端部領域20eに隣接した第二壁EB側の色合いとが異なる場合は、それらの色合いの間の色合いのものである。
【選択図】図6

Description

本発明は、建造物の壁面を構成する第一壁と該壁面を構成する第二壁とを結び、該壁面における出隅を構成する出隅部材に関する。
建築物を含む建造物では、色彩や模様をプリントした壁板が用いられることが多くなってきている(例えば、特許文献1等参照)。壁板が用いられる場合、建造物の出っ張った角部分には出隅部材が設置される。出隅部材を得るにあたっては、まず、壁板から2枚の帯状の板片を切り出し、次いで、2枚の帯状の板片それぞれにおける一方の側端面を斜めに切断し、切断面どうしを接合して断面略L字状の出隅部材を得る。
出隅部材では、切断面どうしを接合することで角部が形成され、その角部が面取り加工される。面取り加工された部分は、板片の素地が露出してしまい、板片のプリント面との差異が目立ってしまうことから、この部分に柄をプリントしたり塗布したりすることが提案されている(例えば、特許文献2〜4等参照)。すなわち、2枚の帯状の板片それぞれの柄をスキャンして、その柄を面取り加工された部分に半分ずつ印刷することが提案されている。
特開2014−111885号公報 特開2006−9287号公報 特開2006−348648号公報 特開2013−185316号公報
ところで、同じ種類の壁板であっても、色彩および模様の組合せが微妙に違うことがある。この違いは、同じ種類であっても、若干異なる組合せをあえてプリントしてデザインの拡がりを与えることで生じたり、プリントする位置がズレることでも生じる。また、板片を切り出す壁板の部位によっても、色彩および模様の組合せが異なる。これらのことから、2枚の帯状の板片それぞれの柄をスキャンしても、スキャンした柄が異なり、その柄を半分ずつ印刷してしまうと、面取り部で色彩および模様の連続性が途切れ、違和感を与えてしまい、意匠的に好ましくない。このことは、例え面取り部がなくても2枚の帯状の板片の境で生じることであり、色彩および模様の組合せが印刷によってなされたものであるか否かに関係なく生じることでもある。また、ミクロ的に見れば、模様は色彩によって表されるものであり、色合いが重要になる。
本発明は上記事情に鑑み、違和感を与えないような色合いをもった出隅部材を提供することを目的とする。
上記目的を解決する本発明の出隅部材は、
建造物の壁面を構成する第一壁と該壁面を構成する第二壁とを結び、該壁面における出隅を構成する出隅部材において、
前記第一壁に接続する第一接続板部と、
前記第二壁に接続する第二接続板部と、
前記第一接続板部と前記第二接続板部を接合することで形成された角部とを有し、
前記第一接続板部は、前記角部側の端部領域である角部側第一端部領域に第一着色層を有するものであり、
前記第二接続板部は、前記角部側の端部領域である角部側第二端部領域に第二着色層を有するものであり、
前記第一着色層は、前記第二着色層の色合いと前記角部側第一端部領域に隣接した前記第一壁側の色合いとが異なる場合は、それらの色合いの間の色合いのものであり、
前記第二着色層は、前記第一着色層の色合いと前記角部側第二端部領域に隣接した前記第二壁側の色合いとが異なる場合は、それらの色合いの間の色合いのものであることを特徴とする。
本発明の出隅部材によれば、前記角部側第一端部領域から前記角部を経由して前記角部側第二端部領域に向かって自然な色合いの変化になり、見る者に違和感を与えることが低減される。
なお、ここにいう第一着色層および第二着色層いずれも、着色方法は限定されず、例えば、塗装や転写であってもよい。また、第一着色層は、第一基材面に接して設けられた層であってもよいし、第一基材面との間に他の層(例えば、既存の着色層やシーラー層)を介在させて設けられた層であってもよく、第二着色層は、第二基材面に接して設けられた層であってもよいし、第二基材面との間に他の層(例えば、既存の着色層やシーラー層)を介在させて設けられた層であってもよい。
また、前記角部は、線状のものであってもよいし、平らな部分が設けられたものであってもよい。
また、ここにいう色合いとは、色彩と模様の組合せのことであってもよいし、無模様の場合は色彩だけのことであってもよい。
また、前記第一接続板部および前記第二接続板部それぞれは、上下に延びた帯状ラインが幅方向に複数並べられ、色合いが異なる隣り合った帯状ラインを含むものであってもよいし、隣り合う総ての帯状ラインどうしで色合いが異なってもよい。
また、第一着色層にしても第二着色層にしても、それらの色合いの間の色合いとは、それらの色合いの中間の色合い一種類であってもよいし、それらの色合いの間に含まれる複数種類の色合いであってもよい。
さらに、前記角部側第一端部領域から前記角部を経由して前記角部側第二端部領域に向かってグラデーションが施されたものであってもよい。ここにいうグラデーションとは、色彩と模様の組合せ(色合い)のグラデーションであってもよいし、色彩のみのグラデーションであってもよいし、模様のみのグラデーションであってもよい。
また、本発明の出隅部材において、
前記角部は、面取りがなされたものであって、前記角部側第一端部領域の色合いと前記角部側第二端部領域の色合いとが異なる場合は、それらの色合いの間の色合いの角部着色層を有するものであることを特徴としてもよい。
前記角部は、前記帯状ラインが幅方向に複数並べられ、色合いが同じ隣り合った帯状ラインを含むものであってもよい。
さらに、本発明の出隅部材において、
前記角部着色層は、前記角部側第一端部領域に近いほど該角部側第一端部領域の色合いに近く、前記角部側第二端部領域に近いほど該角部側第二端部領域の色合いに近いものであることを特徴としてもよい。
こうすることで、前記角部の範囲だけでも、きめ細やかなグラデーションが施され、意匠的に特に好ましい。前記角部は、隣り合う総ての帯状ラインどうしで色合いが異なるものであってもよい。
また、本発明の出隅部材において、
前記角部が、シーラー層を有するものであり、
前記角部着色層は、前記シーラー層上に設けられたものであり、
前記シーラー層は、前記角部から、前記第一接続板部側にはみ出して設けられるとともに前記第二接続板部側にもはみ出して設けられたものであり、
前記第一着色層は、前記シーラー層上に設けられるとともに該シーラー層よりも前記第一壁側にまで設けられたものであり、
前記第二着色層は、前記シーラー層上に設けられるとともに該シーラー層よりも前記第二壁側にまで設けられたものであることを特徴としてもよい。
面取りがなされた角部にのみシーラー層を設ければよいが、実際には、その角部全域にのみシーラー層を設けることは困難であり、安全を見て角部より広めにシーラー層を設ける。また、角部全域にのみシーラー液を塗布することができたとしても、シーラー液が前記第一接続板部や前記第二接続板部に垂れ落ちてしまう場合もあり得る。シーラー液は、インクや塗料に比べて粘度が低いものが多く、このような垂れ落ちが生じやすい場合もある。そうすると、シーラー層は、前記角部から、前記第一接続板部側にはみ出して設けられるとともに前記第二接続板部側にもはみ出して設けられたものになる。シーラー層には、紫外線が長時間照射されると変色する性質があり、このシーラー層を完全に前記第一着色層および前記第二着色層で覆うことが好ましく、そのためには、シーラー層よりも広く前記第一着色層および前記第二着色層を設けることが好適である。
また、本発明の出隅部材において、
前記第一着色層、前記第二着色層、および前記角部着色層はいずれも、プリントされた層であることを特徴としてもよい。
さらに、前記第一プリント層、前記第二プリント層、および前記角部プリント層は、インクを吹き付けた層であってもよい。また、前記第一プリント層上、前記第二プリント層上、および前記角部プリント層上それぞれに、透明なコーティング層が設けられた態様であってもよい。
本発明によれば、違和感を与えないような色合いをもった出隅部材を提供することができる。
本発明の一実施形態の出隅部材を示す斜視図である。 本実施形態の出隅部材の製造工程の流れを示すフローチャートである。 図1に示す出隅部材の平面図に、上下に延びた帯状ラインを示した図である。 スキャナ機能を有し、出隅部材に印刷を施すインクジェット式のプリンタの外観斜視図である。 図1に示す出隅部材に設けられた各層をわかりやすく誇張して示す出隅部材の断面図である。 (a)は、図2に示すステップS41で生成する印刷データをわかりやすく説明するための図であり、(b)〜(d)は、模様に着目してステップS41で生成する印刷データをわかりやすく説明するための図である。 図4に示すプリンタの内部で出隅部材に印刷を施している様子を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態の出隅部材を示す斜視図である。
この図1には、出隅部材1の他に、住宅における南側の一面を構成する南側外壁板SBと、東側の一面を構成する東側外壁板EBも図示されている。南側外壁板SBにしても東側外壁板EBにしても、窯業系の板材(サイディング材)の表面に、色彩および模様の組合せがインクジェットプリンタで印刷されたものである。南側外壁板SBは第一壁の一例に相当し、東側外壁板EBは第二壁の一例に相当する。なお、本発明は、住宅に限らず建築物に適用することができ、建築物よりも広い概念の建造物までにも適用することができる。また、本発明は、外壁板に限らず、内壁板等にも適用可能であり、また、その材質も窯業系の材質に限らない。
図1に示す出隅部材1は、住宅における南側の一面を構成する南側外壁板SBと、東側の一面を構成する東側外壁板EBを結ぶ、断面略L字状のものである。南側外壁板SBも東側外壁板EBも数mの高さであるのに対して、図1に示す出隅部材1は、短尺タイプのものであって45cm程度の長さであり、図1に示す出隅部材1を複数個上下に連結して、住宅における東南の出隅を形成する。
なお、出隅部材には、3m程度の長さの長尺タイプのものもあり、この長尺タイプの出隅部材にも本発明を適用可能である。
この出隅部材1を得るには、まず、南側外壁板SBの種類と同じ種類の外壁板から2枚の帯状の板片11,12を切り出す。なお、東側外壁板EBの種類と同じ種類の外壁板から2枚の帯状の板片11,12を切り出してもよい。また、好ましくは、南側外壁板SBの種類と同じ種類の外壁板から1枚の帯状の板片11を切り出し、東側外壁板EBの種類と同じ種類の外壁板から1枚の帯状の板片12を切り出す。
次いで、2枚の帯状の板片11,12それぞれの一端側(図では上側)の端部では、板厚方向のおもて側半分を切り欠き、一端側連結部101を形成するとともに、他端側(図では下側)の端部では、板厚方向の裏面側半分を切り欠き、他端側連結部102を形成する。出隅部材1を上下に連結する際には、一端側連結部101と他端側連結部102を接着剤で貼り合わせる。また、2枚の帯状の板片の内、一方の板片11は右側の側端面を斜め45度程度(例えば、44.5度)に切断し、もう一方の板片12は左側の側端面を斜め45度程度(例えば、44.5度)に切断する。そして、45度程度の切断面どうしを接着剤で接合し、角部30を形成する。
以下、上述した一方の板片11は、以下、第一板片11と称する。また、もう一方の板片12は、第二板片12と称する。
図2は、本実施形態の出隅部材の製造工程の流れを示すフローチャートである。
第一板片11および第二板片12それぞれの切断面どうしを接着剤で接合する際、角部30にズレが生じ、一方の板片が他方の板片よりも突出してしまったり、あるいは、角部30の境目から接着剤がはみ出してしまうことがある。このようなズレの修正や接着剤の除去、さらには、意匠状や耐久性の観点から、角部30に面取り加工を施す(ステップS10)。ここでの面取り加工は、テノーナー切削機のような機械的手段で行ってもよいし、あるいはエアグラインダを用いた手作業で行ってもよい。面取り加工の加工幅は、1mm以上15mm以下であり、加工長は、出隅部材1の全長から一端側連結部101の高さ分を除いた長さになる。面取り加工を施すことで平坦部31が形成される。以上説明したように、本実施形態の出隅部材1における角部30は、面取り加工された部位、すなわち平坦部31であって、第一板片11のおもて右側の縁が削り取られた部分と第二板片12のおもて左側の縁が削り取られた部分を合わせた部位になる。また、第一板片11の、角部30を除いた部位を、第一接続板部10と称し、第二板片12の、角部30を除いた部位を、第二接続板部20と称する。
なお、意匠上や耐久性の観点のみからすれば、接合する前に、板片の縁を平坦に加工しておいてもよい。
図3は、図1に示す出隅部材の平面図に、上下に延びた帯状ラインを示した図である。
この図3には、第一接続板部10、第二接続板部20、および角部30が図示されている。また、第一接続板部10と角部30の境界線となる左面取りラインL1と、第二接続板部20と角部30の境界線となる右面取りラインL2も図示されている。
さらに、角部30における中心線が2点鎖線で示されている。この中心線は、角部30の幅方向中央位置で上下に延びた線であって、面取り加工が行われる前の、第一板片11のおもて右側の縁と第二板片12のおもて左側の縁の境界線に相当する。以下、この中心線をライン0と称する。ライン0を中心にして、左側に、幅1mmの帯状ラインが6本示されており、右側にも、左側と同じように幅1mmの帯状ラインが6本示されている。角部30には、左側に、ライン0−1の帯状ラインおよびライン1−2の帯状ライン、右側に、ライン0−1’の帯状ラインおよびライン1’−2’の帯状ラインが示されている。また、左面取りラインL1を跨ぐように、ライン2−3の帯状ラインが示され、右面取りラインL2を跨ぐように、ライン2’−3’の帯状ラインが示されている。加えて、第一接続板部10における角部30側の端部領域である角部側第一端部領域には、ライン3−4の帯状ラインおよびライン4−5の帯状ラインが示され、第二接続板部20における角部30側の端部領域である角部側第二端部領域には、ライン3’−4’の帯状ラインおよびライン4’−5’の帯状ラインが示されている。そして、最も外側、言い換えれば、最も南側外壁板SB側には、ライン5−6の帯状ラインが示され、最も東側外壁板EB側には、ライン5’−6’の帯状ラインが示されている。ライン5−6の帯状ラインおよびライン5’−6’の帯状ラインには、ハッチングを施している。ここで、角部側第一端部領域は、左面取りラインL1とライン5−6の帯状ラインとの間の領域であり、角部側第二端部領域は、右面取りラインL2とライン5’−6’の帯状ラインとの間の領域である。
図2に示すように、角部30の面取り加工(ステップS10)が終了すると、出隅部材1の表面スキャン(ステップS20)を実施する。この表面スキャン(ステップS20)では、角部側第一端部領域に隣接した南側外壁板SB側の領域(ここでは、ハッチングが施されたライン5−6の帯状ラインの領域)と、角部側第二端部領域に隣接した東側外壁板EB側の領域(ここでは、ハッチングが施されたライン5’−6’の帯状ラインの領域)との2つの領域をそれぞれスキャンする。
図4は、スキャナ機能を有し、出隅部材に印刷を施すインクジェット式のプリンタの外観斜視図である。
図4に示すプリンタ9は、出隅部材を載置するステージ91を有する。このステージ91は、前後方向に出し入れ自在なものであって、図4に示すプリンタ9では、ステージ91が引き出され、そのステージ91の載置面911に、出隅部材1が、角部30を上にして長手方向を前後方向に合わせた状態で載置されている。また、このステージ91は、前後方向に延びる回動軸を中心にして左右に回動自在なものであり、載置面911に載置された出隅部材1が載置面911上で動かないよう、出隅部材1は、固定部材915(図7参照)によって載置面911上に固定される。
図4に示すプリンタ9は、ステージ91が所定の位置まで押し込まれ、操作パネル92に設けられた不図示のスキャン開始ボタンが押下されると、まず、ステージ91が左方向に回動し、図3に示すライン5−6の帯状ラインの領域を読み取り部が光学的に読み取り、次いで、ステージ91が右方向に回動し、図3に示すライン5’−6’の帯状ラインの領域を上記読み取り部が光学的に読み取り、2つの領域それぞれの画像を表す画像データが取得される。ここで、ステージ91は固定で読み取り部が回動してもよいし、両者が相対的に回動するようにしてもよい。
なお、このようなスキャナ機能を有するプリンタ9とは別の、スキャナ専用の汎用機器を用いて、スキャンさせたい帯状ラインを読み取り面に位置合わせしてスキャンさせてもよい。あるいは、ライン5−6の帯状ラインの領域を読み取る読み取り部と、ライン5’−6’の帯状ラインの領域を読み取る読み取り部とが別々に設けられたものを用いて、ステージ91を回動させずに、両領域を同時に読み取ってもよい。
この後、シーラー層の形成と、印刷データの生成が並行して行われるが、いずれか一方を先に行ってもよい。
図5は、図1に示す出隅部材に設けられた各層をわかりやすく誇張して示す出隅部材の断面図である。
出隅部材1に用いられる板片を切り出す外壁板には、窯業系の板材の表面に、色彩および模様の組合せがインクジェットプリンタで印刷された印刷層が形成されており、図5に示す第一板片11にも第二板片12にも印刷層PR1,PR2が形成されている。
シーラー層Sの形成では、面取り加工が施された平坦部31を含む領域に、防水性を高める目的やこの後形成されるプリント層との密着性を高めるためにシーラー層Sを形成する。すなわち、平坦部31を中心に、第一接続板部10と第二接続板部20それぞれにわたってシーラー液を塗布し(ステップS31)、次いで、塗布したシーラー液を乾燥させる(ステップS32)。シーラー層Sは、第一板片11のおもて右側の縁が削り取られた基材切削面と、その基材切削面に塗り残しが生じないようにその基材切削面につながる第一板片11の表面(印刷層PR1)、および第二板片12のおもて左側の縁が削り取られた基材切削面と、その基材切削面に塗り残しが生じないようにその基材切削面につながる第二板片12の表面(印刷層PR2)に形成される。
なお、シーラー層Sの形成は、図4に示すプリンタ9から出隅部材1を一旦取り出して、行われるが、プリンタ9のインクジェット式の印刷機能を改良し、プリンタ9内で、シーラー液を吹き付けるようにしてもよい。
一方、プリンタ9では、ステップS20で取得した、図3に示すライン5−6の帯状ラインの領域の画像を表す画像データ(以下、第1画像データと称する。)と、ライン5’−6’の帯状ラインの領域の画像を表す画像データ(以下、第2画像データと称する。)とに基づいて、第1画像データが表す画像の領域(ライン5−6の帯状ラインの領域)と、第2画像データが表す画像の領域(ライン5’−6’の帯状ラインの領域)との間の領域における色彩および模様の組合せの印刷データを生成する(ステップS41)。
図6(a)は、図2に示すステップS41で生成する印刷データをわかりやすく説明するための図である。この図6(a)には、角部30と、その角部30の両側につながる角部側第一端部領域10eと角部側第二端部領域20eも示されている。なお、角部側第一端部領域10eは、第一接続板部10における角部30側の端部領域であり、角部側第二端部領域20eは、第二接続板部20における角部30側の端部領域である。
また、図6(a)には、図3に示すラインと同じラインが示されており、合計12本の幅1mmの帯状ラインも示されている。この図6(a)では、帯状ラインは、全長のうちの一部のみが示されており、図6(a)に示す各帯状ラインでは、長さ1mmごとにA〜Jの10区画に区分けされている。すなわち、縦1mm、横1mmの区画単位で、色合いを表す数値データが示されている。この図6(a)では、わかりやすくするために、色彩および模様の組合せデータとして、グレースケールの色彩のデータを例にあげている。すなわち、縦1mm、横1mmの区画単位で、黒色の比率と白色の比率を数値で示している。例えば、図2に示すステップS20でスキャンした、第一接続板部10におけるライン5−6の帯状ラインの領域の画像データ(第1画像データ)のうち、B〜Eの各区画では白色の画像データであり、Fの区画では黒色の画像データであり、Aの区画では黒色90%、白色10%の灰色の画像データである。一方、第二接続板部20におけるライン5−6の帯状ラインの領域の画像データ(第2画像データ)では、A〜CおよびEの各区画では白色の画像データであり、Dの区画では黒色の画像データである。
図4に示すプリンタ9は、演算部を備え、その演算部は、CPUと、制御プログラムや各種データを記憶するためのROMと、一時的にデータを記憶するためのRAM等からなっている。プリンタ9の演算部では、第1画像データから各区画の色彩を表す数値データを抽出し、第2画像データからも各区画の色彩を表す数値データを抽出する。
図2に示すステップS41では、プリンタ9の演算部が、ライン5−6とライン5’−6’で白の割合が異なる場合、すなわちライン5−6における色彩と、ライン5’−6’における色彩とが異なる場合には、ライン5−6から角部30を経由してライン5’−6’に向かってグラデーションが形成されるように、ライン4−5、ライン3−4、ライン2−3、ライン1−2、ライン0−1、ライン0−1’、ライン1’−2’、ライン2’−3’、ライン3’−4’、ライン4’−5’における各区画の色彩データ(印刷データ)を生成する。すなわち、第1画像データから抽出した色彩を表す数値データと、第2画像データから抽出した色彩を表す数値データとに基づいて印刷データを生成する。
例えば、区画Dでは、白から黒に徐々に変化していく印刷データを生成する。より具体的に説明すれば、ライン5−6では白100%であるのに対し、ライン0−1では白50%であり、白の割合を10%ずつ低下させている。また、ライン0−1’でも白50%であり、ライン5’−6’では白0%であり、ここでも白の割合を10%ずつ低下させている。なお、この例では、ライン0の両側の区画では、印刷データは一致しており、同じ色彩であるが、印刷データを異ならせてもよい。例えば、区画Dにおける、ライン0−1では白49%,黒51%とし、ライン0−1’では白51%,黒49%としてもよい。
一方、区画Bのように、ライン5−6とライン5’−6’で白の割合が同じ場合、すなわちライン5−6における色彩と、ライン5’−6’における色彩が同じ場合には、白の割合を総てそろえ、色彩の変化がないように印刷データを生成する。したがって、角部側第一端部領域10eの色彩と角部側第二端部領域20eの色彩は同じになる。さらに、角部側第二端部領域20eの色彩と、角部側第一端部領域10eに隣接した南側外壁板SB側の色彩である、ライン5−6の色彩も同じになり、角部側第一端部領域10eの色彩と、角部側第二端部領域20eに隣接した東側外壁板EB側の色彩である、ライン5’−6’の色彩も同じになる。
このようにして、図2に示すステップS41では、プリンタ9の演算部が、ライン4−5から角部30を経由してライン4’−5’までの各区画の印刷データを生成する。なお、プリンタ9から第1画像データおよび第2画像データを出力し、不図示のパーソナルコンピュータ等で、第1画像データおよび第2画像データに基づいて印刷データを生成し、不図示のパーソナルコンピュータ等から、生成した印刷データをプリンタ9に出力するようにしてもよい。
ここでの説明は、白〜黒のグレースケールを用いた説明であったが、フルカラー(例えば、256色以上)の場合には、例えば、カラーチャート(色彩表)、あるいはカラーマップやカラーパレットにおける180度反対側の色彩(ライン5−6の色彩に相当))と色彩(ライン5’−6’の色彩に相当)間の色彩(ライン4−5からライン4’−5’までの色彩)を印刷データとすればよい。
以上の説明では、色彩のみに着目して説明したが、今度は模様に着目して説明を補足する。
図6(b)〜同図(d)は、模様に着目してステップS41で生成する印刷データをわかりやすく説明するための図である。
図6(b)〜同図(d)の各図における1区画は、例えば、縦5mm、横5mmであってもよく、この場合には、ライン0−1およびライン0−1’が角部30になり、ライン1−2からライン4−5が角部側第一端部領域10eになり、ライン1’−2’からライン4’−5’が角部側第二端部領域20eになる。そして、ライン5−6およびライン5’−6’が、図2に示すステップS20でスキャンされる領域になる。
ここでは説明をわかりやすくするために、白地に黒色の六角形の模様が付された例を用いて説明する。各区画内に記された数字は、黒色の六角形の模様の数を示す。図6(b)〜同図(d)それぞれの右端には、ライン5’−6’における1区画の模様を模式的に示している。ここでは、黒色の六角形の模様が均等配置されている。
図6(b)に示す例では、ライン5−6とライン5’−6’で黒色の六角形の模様の数が同じであり、この場合には、模様の個数を総ての区画でそろえ、模様の変化がないように印刷データを生成する。
図6(c)に示す例では、黒色の六角形の模様の数が、ライン5−6では5個であるのに対して、ライン5’−6’では1個であり、模様の数が異なっている。この場合には、模様の数を徐々に減らす印刷データを生成する。ここでは、2区画ごとに模様の数を1つ減らしており、ライン0の両側では、印刷データは一致しているが、異なっていてもよい。
図6(d)に示す例では、黒色の六角形の模様の数が、ライン5−6では5個であるのに対して、ライン5’−6’では10個であり、模様の数がここでも異なっている。この場合には、模様の数を徐々に増やす印刷データを生成する。ここでは、模様の数が、6個の印刷データを1区画、7個の印刷データを2区画、8個の印刷データを3区画、9個の印刷データを4区画それぞれ生成する。
以上説明したように、模様についても徐々に変化させていく印刷データを生成するが、模様は色彩によって表されるものであり、模様も含めて色合いとして印刷データを生成する。
ステップS50では、図4に示すプリンタ9を用いて出隅部材1に印刷を施す。図4に示すプリンタ9は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のインクボックスが装填されたインクジェット式のものである。図4では、ブラックのインク収納トレイ93kが左方向に引き出された状態である。このインク収納トレイ93kに、ブラックのインクボックスKBが装填される。なお、インク収納トレイ93kは予備のインクボックスを収納しておくスペースKSも用意されており、図4では、そのスペースKSに予備のインクボックスKBが矢印の方向に収納される。
このプリンタ9では、シーラー層Sが全面に形成された角部30、シーラー層Sが角部30側にだけ形成された角部側第一端部領域10e全域、およびシーラー層Sが同じく角部30側にだけ形成された角部側第二端部領域20e全域に、印刷がなされる。すなわち、プリンタ9は、ステップS41で生成した、ライン4−5から角部30を経由してライン4’−5’までの各区画の印刷データに基づき印刷を実行する。
図7は、図4に示すプリンタの内部で出隅部材に印刷を施している様子を示す図である。
図7に示すように、プリンタ9の内部には、垂直方向にインクを吹き出すインクジェットノズル94が配置されている。また、上述のごとく、出隅部材1が載置される載置面911を有するステージ91は、前後方向(図7の紙面に対して垂直な方向)に延びる回動軸912を中心にして左右に回動自在なものである。図7(b)に示すステージ91は水平状態にあり、同図(a)に示すステージ91は水平状態から右に45度回動した状態にあり、同図(c)に示すステージ91は水平状態から左に45度回動した状態にある。インクジェットノズル94の先端面に対して印刷する面が平行になるように、ステージ91は回動する。
また、インクジェットノズル94は、上下方向にも、左右方向にも移動可能なものである。ここでいう上下方向とは、載置面911に載置された出隅部材1に対して接離する方向であって、上方向が出隅部材1から離れる方向であり、下方向が出隅部材1に接近する方向である。インクジェットノズル94は、印刷する面から10mm程度離れていても、正確に印刷を行うことができ、インクジェットノズル94の高さ位置が、印刷する面から10mm程度離れた範囲に収まるように、インクジェットノズル94は上下動する。
さらに、インクジェットノズル94は、左右方向(横方向)にも、出隅部材1の長手方向と一致する前後方向(縦方向)にも移動可能なものである。インクジェットノズル94は、印刷時には、横方向に往復動しながら縦方向に移動する。なお、インクジェットノズル94は固定で、ステージ91が横方向や縦方向に移動してもよいし、両者が相対的に移動するようにしてもよい。ただし、インクの垂れを考慮すると、出隅部材1の印刷面が水平になるようにステージ91が回動することが好ましい。
ステップS50では、ステップS41で生成した印刷データに従って、図7(a)に示すようにして、ライン4−5の帯状ラインの領域からライン2−3の帯状ラインの領域までを印刷し、同図(b)に示すようにして、ライン2−3の帯状ラインの領域からライン2’−3’の帯状ラインの領域までを印刷し、同図(c)に示すようにして、ライン2’−3’の帯状ラインの領域からライン4’−5’の帯状ラインの領域までを印刷する。なお、ライン2−3の帯状ラインの領域は、第一接続板部10と角部30との境(左面取りラインL1)が含まれるため、ステージ91の角度を変えて2回印刷され、ライン2’−3’の帯状ラインの領域は、第二接続板部20と角部30との境(右面取りラインL2)が含まれるため、これもステージ91の角度を変えて2回印刷される。
なお、従来では、面取り加工が施された平坦部31には、板片を切り出した外壁板の下地色と同じ色合いの専用塗料を、刷毛塗りやローラ塗りによって塗布している。外壁板の種類が増えると、それに合わせて専用塗料も用意しなければならず、コスト的にも管理的にも大変になってしまうといった欠点があるが、図4に示す4色のインクによるプリンタであれば、専用塗料を用意する必要がなくなり、コスト的にも管理的にも大幅に楽になる。
図2に示すように、ステップS50に続くステップS60では、印刷面を乾燥させ、以上でプリント層が完成する。図5に示すように、角部側第一端部領域10e(ライン4−5の帯状ラインの領域から左面取りラインL1まで)に形成されたプリント層は、第一着色層10Pの一例に相当し、角部(平坦部31)に形成されたプリント層は、角部着色層30Pの一例に相当し、角部側第二端部領域20e(ライン4’−5’の帯状ラインの領域から右面取りラインL2まで)に形成されたプリント層は、第二着色層20Pの一例に相当する。
第一着色層10Pは、図6に示す区画Dのように、角部側第二端部領域20e(第二着色層20P)の色合いと、角部側第一端部領域10eに隣接した、南側外壁板SB側となるライン5−6の色合いとが異なる場合は、それらの色合いの間の色合いのものになる。また、第二着色層20Pも、図6に示す区画Dのように、角部側第一端部領域10e(第一着色層10P)の色合いと、角部側第二端部領域20eに隣接した、東側外壁板EB側となるライン5’−6’の色合いとが異なる場合は、それらの色合いの間の色合いのものになる。すなわち、ライン5−6の色合いとライン5’−6’の色合いとが異なる場合は、第一着色層10Pから角部30を経由して第二着色層20Pまでの色合いがグラデーションの色合いになる。さらに、角部30では、図6に示す区画Dのように、角部側第一端部領域10eの色合いと角部側第二端部領域20eの色合いとが異なる場合は、それらの色合いの間の色合いになり、より細かく見れば、ライン1−2とライン1’−2’を見比べればわかるように、角部側第一端部領域10eに近いほど角部側第一端部領域10eの色合いに近く、角部側第二端部領域20eに近いほど角部側第二端部領域20eの色合いに近い。
したがって、本実施形態の出隅部材1によれば、角部30を中心にして自然な色合いの変化になり、見る者に違和感を与えることが低減される。
図2に示すステップS70では、無色透明なコーティング剤を塗布し、ステップS80では、そのコーティング剤を乾燥させることで、保護層としてのコーティング層を形成し、終了となる。こうして形成されたコーティング層Cは、図5に示すように、第一着色層10P、角部着色層30P、および第二着色層20P全域を覆うように設けられ、さらに、第一板片11の印刷層PR1も、第二板片12の印刷層PR2も覆う。すなわち、コーティング層Cは出隅部材1全体を覆うものである。なお、印刷層PR1,PR2の上にコーティング層が既に形成されている第一板片11や第二板片12を用いる場合には、既に形成されているコーティング層の上に、第一着色層10Pや角部着色層30Pや第二着色層20Pが形成されることになり、新たに形成するコーティング層Cは、出隅部材1全体を覆わなくても、これらの着色層10P,30P,20Pを覆えば十分である。
以上説明した出隅部材1は、角部30に面取り加工が施されたものであったが、面取り加工を必ず施さなければならないわけではなく、角部30は、第一板片11のおもて右側の縁と第二板片12のおもて左側の縁が合わさった線状の部位であってもよい。この場合でも、線状の角部にプリント層を設けることはできるが、プリント層を設けてもさほど目立たない。一方、面取り加工が施された平坦部31では、同一平面であるために色合いの変化が目立ちやすく、本発明が有効に機能しやすい。
また、角部30は全域に印刷を施したが、第一接続板部10や第二接続板部20では、角部30側の一部の領域(角部側第一端部領域10eおよび角部側第二端部領域20e)にしか印刷を施していない。これは、第一接続板部10自身の色合い、すなわち第一板片11の印刷層PR1の色合い、および第二接続板部20自身の色合い、すなわち第二板片12の印刷層PR2の色合いを尊重した結果であって、例えば、南側外壁板SBと東側外壁板EBの色合い(色彩と模様の組み合わせ)が全く異なる場合には、第一接続板部10全体や第二接続板部20全体から対応しなければならない場合も生じる。この場合には、例えば、表面が白色系の窯業系板材から第一板片11および第二板片12を切り出し、南側外壁板SBの色合いから東側外壁板EBの色合いに徐々に変化するグラディエーションの色合いを、第一接続板部10全域から角部30全域を経由して第二接続板部20全域に印刷し、第一接続板部10全域、角部30全域、および第二接続板部20全域それぞれにプリント層を設けてもよい。
また、本実施形態では、第一着色層10P、第二着色層20P、および角部着色層30Pはいずれも、図4に示すプリンタ9を用いた印刷であったが、着色方法は限定されず、例えば、塗装や転写であってもよい。
さらに、本実施形態では、保護層としてのコーティング層Cを設けたが、コーティング層Cは省略してもよい。
最後に図4に示すプリンタ9の特徴について以下、付記する。
(付記1)
回動するステージと、
前記ステージの載置面に載置される被塗装品を該載置面に固定する固定部材と、
前記載置面に載置され前記固定部材によって該載置面に固定された被塗装品における被塗装面が略水平な状態で該被塗装面にインクを吹き付けるノズルとを備えたことを特徴とするプリンタ。
なお、前記ステージは、少なくとも略90度は回動するものであってもよい。略水平な状態とは、完全に水平な状態も含み、その完全に水平な状態から数度傾いていてもよいことを意味する。言い換えれば、インクが垂れない程度には傾いていてもよい。
(付記2)
前記ステージが回動する前に前記ノズルからインクが吹き付けられ印刷された第1被印刷面の印刷前の第1色合いと、該ステージが回動した後に該ノズルからインクが吹き付けられ印刷された第2被印刷面の印刷前の第2色合いとの間の第3色合いを求める演算部を備え、
前記ノズルが、前記第1被印刷面から前記第2被印刷面にわたって前記第3色合いの着色層を形成するものであることを特徴とする付記1記載のプリンタ。
(付記3)
前記ノズルからインクが吹き付けられ印刷される前の前記第1被印刷面の一部、および該ノズルからインクが吹き付けられ印刷される前の前記第2被印刷面の一部を光学的に読み取る読み取り部を備え、
前記演算部は、前記読み取り部で読み取った前記第1被印刷面の一部を表す第1画像データを取得し、該読み取り部で読み取った前記第2被印刷面の一部を表す第2画像データも取得し、該第1画像データおよび該第2画像データに基づいて前記第3色合いを表す印刷データを生成するものであり、
前記ノズルが、前記印刷データに基づいて前記第3色合いの着色層を形成するものであることを特徴とする付記2記載のプリンタ。
なお、前記被塗装品は、建造物の壁面を構成する第一壁と該壁面を構成する第二壁とを結び、該壁面における出隅を構成する出隅部材であって、
前記第一壁に接続する第一接続板部と、
前記第二壁に接続する第二接続板部と、
前記第一接続板部と前記第二接続板部を接合することで形成された角部とを有し、
前記第一接続板部は、前記第1被印刷面を有するものであり、
前記第二接続板部は、前記第2被印刷面を有するものであってもよい。
例えば、本発明の出隅部材に印刷を施すプリンタであってもよい。
1 出隅部材
10 第一接続板部
10P 第一着色層
10e 角部側第一端部領域
11 第一板片
12 第二板片
20 第二接続板部
20P 第二着色層
20e 角部側第二端部領域
30 角部
30P 角部着色層
31 平坦部
L1 左面取りライン
L2 右面取りライン
S シーラー層
9 プリンタ

Claims (5)

  1. 建造物の壁面を構成する第一壁と該壁面を構成する第二壁とを結び、該壁面における出隅を構成する出隅部材において、
    前記第一壁に接続する第一接続板部と、
    前記第二壁に接続する第二接続板部と、
    前記第一接続板部と前記第二接続板部を接合することで形成された角部とを有し、
    前記第一接続板部は、前記角部側の端部領域である角部側第一端部領域に第一着色層を有するものであり、
    前記第二接続板部は、前記角部側の端部領域である角部側第二端部領域に第二着色層を有するものであり、
    前記第一着色層は、前記第二着色層の色合いと前記角部側第一端部領域に隣接した前記第一壁側の色合いとが異なる場合は、それらの色合いの間の色合いのものであり、
    前記第二着色層は、前記第一着色層の色合いと前記角部側第二端部領域に隣接した前記第二壁側の色合いとが異なる場合は、それらの色合いの間の色合いのものであることを特徴とする出隅部材。
  2. 前記角部は、面取りがなされたものであって、前記角部側第一端部領域の色合いと前記角部側第二端部領域の色合いとが異なる場合は、それらの色合いの間の色合いの角部着色層を有するものであることを特徴とする請求項1記載の出隅部材。
  3. 前記角部着色層は、前記角部側第一端部領域に近いほど該角部側第一端部領域の色合いに近く、前記角部側第二端部領域に近いほど該角部側第二端部領域の色合いに近いものであることを特徴とする請求項2記載の出隅部材。
  4. 前記角部が、シーラー層を有するものであり、
    前記角部着色層は、前記シーラー層上に設けられたものであり、
    前記シーラー層は、前記角部から、前記第一接続板部側にはみ出して設けられるとともに前記第二接続板部側にもはみ出して設けられたものであり、
    前記第一着色層は、前記シーラー層上に設けられるとともに該シーラー層よりも前記第一壁側にまで設けられたものであり、
    前記第二着色層は、前記シーラー層上に設けられるとともに該シーラー層よりも前記第二壁側にまで設けられたものであることを特徴とする請求項2又は3記載の出隅部材。
  5. 前記第一着色層、前記第二着色層、および前記角部着色層はいずれも、プリントされた層であることを特徴とする請求項2から4のうちいずれか1項記載の出隅部材。
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