JP2016204189A - 誘電体薄膜 - Google Patents
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Abstract
【課題】誘電性を有しかつ所望の高比誘電率を有する誘電特性の良好な誘電体薄膜を実現する。【解決手段】Pt膜等の金属薄膜2は、単結晶基板1の特定の面方位(例えば、(100))上に前記単結晶基板1と同一の面方位(例えば、(100))に配向して形成されており、前記配向膜3は金属薄膜2上で配向成長している。配向膜3は、組成が異なる同一成分系の複数の複合酸化物からなる第1の酸化物薄膜3aと第2の酸化物薄膜3bとで形成された超格子構造を有し、斯かる超格子構造を有する配向膜3が複数積層されて積層体4を形成している。同一成分系の複合酸化物としては、例えばチタン酸バリウム系化合物が使用される。【選択図】図1
Description
本発明は誘電体薄膜に関し、より詳しくは超格子構造の配向膜を有する誘電体薄膜に関する。
従来より、ペロブスカイト型結晶構造等の複合酸化物を薄膜化しつつ、所望の誘電特性を確保し、これにより薄膜キャパシタ等の各種誘電体デバイスへの応用を可能とした誘電体薄膜の研究・開発が盛んに行われている。
例えば、特許文献1には、異なる強誘電体を少なくとも2種類積層した超格子構造を有する強誘電体薄膜が提案されている。
この特許文献1では、強誘電体のうちの1種類がBaTiO3、PbTiO3又は(PbxLa1-x )( TiyZr1-y )O3(ただし、0≦x≦1、0≦y≦1)、或いはLiTaO3又はLi(TaxNb1-x )O3(ただし、0≦x≦1)からなる複合酸化物で形成し、該複合酸化物とSrTiO3とを交互に積層することにより、超格子構造を有する強誘電体薄膜を得ている。
すなわち、特許文献1では、結晶構造が類似しかつ格子定数が僅かに異なる誘電体材料、例えば、BaTiO3とSrTiO3を使用し、これら誘電体材料からなる薄膜を積層して超格子構造とし、格子定数の差により薄膜表面の面内方向に格子歪みを発生させている。このように特許文献1では、格子歪みによって薄膜表面の面内方向に圧力を発生させることにより、構成イオンの定常位置の変位を人工的に大きくし、これにより強誘電体薄膜を得ようとしている。
また、特許文献2には、基板上に、化学式ABO3(ただし、AはCa、Sr、Ba、Pb、Laからなる群より選択された少なくとも1種の元素;BはTi、Zr、Nb、Taからなる群より選択された少なくとも1種の元素)で表される少なくとも2種類のペロブスカイト型酸化物薄膜が積層された酸化物超格子において、前記酸化物薄膜が、それぞれの分極軸と異なる方位に配向している酸化物超格子が提案されている。
特許文献2では、2種類のペロブスカイト型酸化物薄膜を交互に積層し、特許文献1のような超格子構造の誘電体薄膜を形成した場合、酸化物薄膜が分極軸と同一の方位に配向していると、大きな残留分極が生じることから、前記酸化物薄膜が、それぞれの分極軸と異なる方位に配向するようにし、これにより高比誘電率と低残留分極を有する誘電体薄膜を得ようとしている。
特許文献1及び2では、いずれも結晶構造が類似しかつ格子定数が僅かに異なる薄膜材料、例えばBaTiO3薄膜とSrTiO3薄膜とを交互に積層し、超格子構造の誘電体薄膜を得ている。この場合、BaTiO3薄膜とSrTiO3薄膜との接合界面ではBaTiO3薄膜の結晶格子は収縮し、SrTiO3薄膜の結晶格子は伸長することから、格子不整合を緩和することができ、これにより応力を制御している。
しかしながら、特許文献1及び2では、2種類の薄膜材料の接合界面での格子不整合を緩和し、格子歪みを生じさせて応力を制御しているものの、超格子構造とすることにより却って比誘電率の低下を招くおそれがある。例えば、BaTiO3とSrTiO3とを交互に積層して超格子構造の配向膜を形成した場合、BaTiO3は材料自体の比誘電率は高いが、SrTiO3は材料自体の比誘電率が低く、このため400〜600程度の比誘電率しか得ることができず、超格子構造とすることにより誘電特性の低下を招くおそれがある。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであって、強誘電性を有しかつ所望の高比誘電率を有する誘電特性の良好な誘電体薄膜を提供することを目的とする。
超格子構造は、結晶格子の格子定数が異なる複数の薄膜を積層することにより、その周期構造が各薄膜の単位格子よりも長くなった結晶格子を有する構造体である。
複数の複合酸化物を積層して超格子構造とした場合、一方の複合酸化物と他方の複合酸化物との接合界面では各薄膜が伸縮し、格子不整合が緩和されると共に格子歪みが生じ、斯かる格子歪みに起因して積層方向に応力が発生し、かかる応力が強誘電性の向上に寄与すると考えられる。
そこで、本発明者は、複数の複合酸化物を使用した超格子構造の配向膜について鋭意研究したところ、主成分を同一元素で構成し、化学量論比を互いに異ならせることにより、強誘電性を有しかつ所望の高比誘電率を有する誘電特性の良好な誘電体薄膜を得ることができるという知見を得た。
本発明はこのような知見に基づきなされたものであって、本発明に係る誘電体薄膜は、複数の複合酸化物が積層された超格子構造を有する配向膜で形成され、前記複数の複合酸化物は、主成分が同一元素で構成されると共に化学量論比が互いに異なることを特徴としている。
また、本発明の誘電体薄膜は、前記複数の複合酸化物は、陽イオンサイトを構成する複数の元素の配合比率が互いに異なるのが好ましい。
また、本発明の誘電体薄膜は、前記複合酸化物が、主成分が一般式AmBO3で表されるペロブスカイト型結晶構造を有しているのが好ましい。
この場合、前記mは、0.8〜1.2であるのが好ましい。
これにより、強誘電性を有しかつ所望の比誘電率を確保できる誘電体薄膜を容易に得ることができる。
また、本発明の誘電体薄膜は、前記複合酸化物のうち、少なくとも一種はBサイトが理論化学量論比よりも過剰となるように配合されているのが好ましい。
これにより、より高比誘電率を有する誘電体薄膜を得ることができる。
また、本発明の誘電体薄膜は、前記複合酸化物のうち、少なくとも一種はAサイトが理論化学量論比よりも過剰となるように配合されているのも好ましい。
さらに、本発明の誘電体薄膜は、前記複合酸化物のうち、少なくとも一種は理論化学量論比となるように配合されているのも好ましい。
また、本発明の誘電体薄膜は、前記配向膜は、酸化物を主成分とした単結晶基板上に形成されているのが好ましい。
これにより特定方位に配向した単結晶基板上に所望の配向膜を容易に得ることができる。
さらに、本発明の誘電体薄膜は、前記配向膜と前記単結晶基板との間に金属薄膜が介在されているのが好ましい。
これにより薄膜キャパシタ等の誘電体デバイスに応用可能な誘電体薄膜を容易に得ることができる。
また、本発明の誘電体薄膜は、前記配向膜を複数積層して積層体を形成しているのが好ましい。
また、本発明の誘電体薄膜は、前記複合酸化物が、チタン酸バリウム系化合物であるのが好ましい。
本発明の誘電体薄膜によれば、複数の複合酸化物が積層された超格子構造を有する配向膜で形成され、前記複数の複合酸化物は、主成分が同一元素で構成されると共に化学量論比が互いに異なるので、超格子構造を有する複合酸化物の接合界面では格子不整合が緩和されると共に格子歪みが生じ、斯かる格子歪みにより積層方向に応力が生じる。しかも、複合酸化物は組成が異なる同一成分系で形成されていることから、比誘電率の低下が回避可能であり、これにより強誘電性及び高比誘電率を有する誘電体薄膜を容易に得ることができる。
次に、本発明の実施の形態を詳説する。
図1は、本発明に係る誘電体薄膜の一実施の形態を模式的に示す断面図である。
この誘電体薄膜は、単結晶基板1の表面に金属薄膜2が形成され、超格子構造を有する配向膜3を複数積層した積層体4が、前記金属薄膜2の表面に形成されている。
具体的には、金属薄膜2は、単結晶基板1の特定の面方位(例えば、(100))上に前記単結晶基板1と同一の面方位(例えば、(100))に配向して形成されており、前記配向膜3は金属薄膜2上で配向成長している。
配向膜3は、主成分が同一の元素で構成され、化学量論比が互いに異なる複数の複合酸化物、すなわち第1の酸化物薄膜3aと第2の酸化物薄膜3bとを有し、これら第1及び第2の酸化物薄膜3a、3bで超格子構造を形成している。
ここで、超格子構造とは、結晶格子の格子定数が異なる複数の薄膜を積層し、その周期構造が薄膜の単位格子よりも長くなった結晶格子を有する構造体をいう。
そして、本実施の形態では、上述したように主成分が同一の元素で構成され、化学量論比が互いに異なる複数の複合酸化物を積層して超格子構造を形成している。すなわち、例えば、複合酸化物は、主成分が一般式AmBO3で表されるペロブスカイト型結晶構造の場合、AmBO3を形成する陽イオンサイトの成分A、Bは同一であり、AサイトとBサイトの配合モル比mが異なる第1の酸化物薄膜3aと第2の酸化物薄膜3bとで配向膜3を形成している。そして、第1の酸化物薄膜3aと第2の酸化物薄膜3bは、主成分が同一の元素で構成され、化学量論比が互いに異なることから格子定数が異なり、格子不整合が生じて結晶格子が歪む。そして、この場合、図1に示すように、一方の酸化物薄膜、例えば、第1の酸化物薄膜3aは矢印A方向に収縮し、他方の酸化物薄膜、例えば、第2の酸化物薄膜3bは全く伸縮しないか又は矢印A方向とは逆方向に伸長し、これにより格子不整合が緩和されると共に格子歪みが生じ、斯かる格子歪みにより矢印B方向、すなわち積層体4の積層方向に応力が発生し、この応力に起因して強誘電性及び比誘電率が向上し、これにより誘電特性の良好な誘電体薄膜を得ることができる。
図2は、印加電界(E)と分極量(P)との関係の変化を示すP−Eヒステリシス曲線である。図中、実線が本発明の超格子構造の誘電体薄膜を示し、破線は本発明範囲外の単相積層構造の誘電体薄膜を示している。横軸が電界、縦軸が分極である。
この図2から明らかなように、同一の元素で構成し化学量論比を異ならせて超格子構造とした配向膜3は、同一元素でかつ化学量論比も同一の単相膜を積層した単相積層構造の配向膜に比べ、大きな分極を得ることができる。これは上述したように、化学量論比の相違から格子不整合が生じるが、斯かる格子不整合が緩和されると共に格子歪みが生じる。そして、この格子歪みに起因して積層方向に応力が発生し、これにより強誘電性が向上するためと考えられる。
そして、このような積層方向への応力に起因して比誘電率も向上させることができる。
すなわち、特許文献1、2のように、構成元素が異なる複数の複合酸化物、例えばBaTiO3とSrTiO3を積層して超格子構造とした場合、BaTiO3の比誘電率は900〜1000と大きいが、SrTiO3の比誘電率は200〜300程度と低い。そして、比誘電率は、これらBaTiO3とSrTiO3の材料自体の比誘電率の影響を受けるため、誘電体薄膜として十分に大きな所望の高比誘電率を得ることができない。
また、特許文献2では、残留分極を低くすることはできるものの、所望の強誘電性を有する配向膜を得るのは困難である。
しかるに、本実施の形態では、主成分が同一の元素で構成され、化学量論比が互いに異なる複数の複合酸化物を使用することにより、第1の酸化物薄膜3aと第2の酸化物薄膜3bとの接合界面で第1の酸化物薄膜3a及び第2の酸化物薄膜3bが伸縮して格子不整合が緩和されると共に格子歪みが生じ、斯かる格子歪みに起因して積層方向への応力が増加し、これにより単相積層構造や複合酸化物の陽イオンサイトの成分を異ならせた場合に比べ、強誘電性が良好で高い比誘電率を有する誘電体薄膜を得ることができる。
具体的には、後述する実施例から明らかなように、積層体4の総積層数を20層とした場合、複合酸化物の陽イオンサイトの成分を異ならせたときは、比誘電率が400程度であり、単相積層構造のときは、比誘電率が900〜1000程度であるのに対し、同一成分系で組成を異ならせたときは、1100以上の高比誘電率を得ることができる。
このような薄膜材料としては、高比誘電率を有するものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、AサイトがBa、Ca、Pb、La等で形成され、BサイトがTi、Zr、Ta等で形成された各種ペロブスカイト型結晶構造を有する複合酸化物を好んで使用することができる。その中でもAサイトをBa、BサイトをTiで形成したBamTiO3は材料自体の比誘電率が高いことから特に好ましい。
また、上記配合モル比mは、特に限定されるものでないが、好ましくは0.8〜1.2である。配合モル比mが0.8未満、又は1.2を超えると複合酸化物の化学組成が理論化学量論比から過度に偏移し、却って比誘電率の低下を招くおそれがある。
第1の酸化物薄膜3a及び第2の酸化物薄膜3bを形成する複合酸化物としては、組成面から種々の組み合わせが考えられる。例えば、複合酸化物がBamTiO3で表されるチタン酸バリウム系化合物の場合であれば、BaTiO3とBa0.95TiO3、BaTiO3とBa1.05TiO3、Ba0.95TiO3とBa1.05TiO3等を組み合わせて使用することができる。
そして、このように主成分の構成元素が同一で化学量論比が互いに異なる複数のチタン酸バリウム系化合物を組み合わせることにより、一方のチタン酸バリウム系化合物が収縮し、他方のチタン酸バリウム系化合物は伸縮が生じないか伸長し、格子不整合が緩和されると共に格子歪みが生じ、斯かる格子歪みにより積層方向に応力が発生する。
例えば、一方がBaTiO3で、他方がBa1.05TiO3の場合は、BaTiO3は伸縮しないが、Ba1.05TiO3は収縮して格子不整合が緩和されて格子歪みが生じると共に、積層方向に応力が発生し、強誘電性及び比誘電率が向上する。
また、一方がBaTiO3で、他方がBa0.95TiO3の場合は、BaTiO3は伸縮しないが、Ba0.95TiO3は収縮し、上述と同様、格子歪みにより積層方向に応力が発生し、強誘電性及び比誘電率が向上する。特に、このようなBサイトリッチの場合は、Aサイトリッチの場合に比べ、より高い比誘電率を得ることができ、より好ましい。
さらに、一方がAサイトリッチ、例えばBa1.05TiO3、他方がBサイトリッチ、例えば、Ba0.95TiO3とした組み合わせも好ましく、この場合は、Ba0.95TiO3は伸縮せず、Ba1.05TiO3は収縮し、上述と同様、格子歪みにより積層方向に応力が発生し、強誘電性及び比誘電率が向上する。
尚、単結晶基板1としては、特に限定されるものではなく、例えば、MgO、BaTiO3、SrTiO3、Al2O3、SiO2、LiNbO3、LiTaO3、(LaAlO3)(Sr2AlTaO6)等を主成分としたものを使用することができる。
また、金属薄膜2についても特に限定されるものではなく、例えば、Pt、Au、Ni、Cu等、良導電性を有し単結晶基板1上で特定の面方位に容易に配向するものであればよい。
次に、上記誘電体薄膜の製造方法を説明する。
まず、組成が異なる同一成分系の複合酸化物を含有した第1及び第2の酸化物溶液を作製する。すなわち、酢酸バリウム等の第1の金属化合物及びチタンイソプロポキシド等の第2の金属化合物を用意する。そして、合成後の陽イオンサイトの構成元素の組成が互いに異なるように、第1及び第2の金属化合物を所定量秤量する。そして、これら秤量物を溶媒、例えば酢酸及び2-メトキシエタノールの混合溶液中に投入し、第1の金属化合物と第2の金属化合物とを反応させ、これにより同一成分系で組成が異なる所定濃度の第1及び第2の酸化物溶液を作製する。
次に、特定の面方位、例えば(100)面上に(100)面配向した金属薄膜2が形成された単結晶基板1を用意する。
次に、スピンコート法を使用し、金属薄膜2上に第1の酸化物溶液を塗布し、酸素雰囲気下、所定温度(例えば、800℃)、所定時間(例えば、20〜30分)熱処理を行い、硬化させて第1の酸化物薄膜3aを作製する。
次いで、再びスピンコート法を使用し、第1の酸化物薄膜3a上に第2の酸化物溶液を塗布し、上述と同様の熱処理条件で熱処理し、第2の酸化物薄膜3bを作製し、これにより第1の酸化物薄膜3a及び第2の酸化物薄膜3bからなる超格子構造の配向膜3を得る
その後、上記操作を繰り返し、配向膜3を複数積層して積層体4を形成し、これにより誘電体薄膜が作製される。
このように本実施の形態では、スピンコート法を使用して配向膜3、更には配向膜3が複数積層された積層体4を作製することにより、誘電体薄膜を簡便かつ大量に作製することができ、量産性にも適したものとなる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態では、超格子構造の配向膜3を第1の酸化物薄膜3aと第2の酸化物薄膜3bの二層膜で形成しているが、組成が異なる同一成分系の三種類以上の複合酸化物で超格子構造の配向膜を形成してもよい。
また、複合酸化物は、主成分が同一元素であればよく、微量の不可避不純物が混入していても、誘電特性に影響を与えるものではない。
また、単結晶基板1の(100)面上に(100)面に配向した金属薄膜2を形成しているが、配向方位についても限定されるものでなく、単結晶基板1の(001)面や(111)面上に(100)面や(111)面に配向した金属薄膜を形成し、斯かる金属薄膜上に配向膜を形成してもよい。
また、誘電体薄膜をスピンコート法で作製したが、スパッタ法やレーザアブレーション法等の気相法で作製してもよい。
次に、本発明の実施例を具体的に説明する。
(BamTiO3溶液の作製)
酢酸バリウム及びチタンイソプロポキシドを用意した。そして、BaとTiの配合比率が1:1となるように、酢酸バリウム及びチタンイソプロポキシドを秤量し、これら秤量物を溶媒としての酢酸及び2-メトキシエタノールの混合溶液中に投入し、酢酸バリウムとチタンイソプロポキシドとを反応させ、濃度が0.07mol/LのBaTiO3溶液を作製した。
酢酸バリウム及びチタンイソプロポキシドを用意した。そして、BaとTiの配合比率が1:1となるように、酢酸バリウム及びチタンイソプロポキシドを秤量し、これら秤量物を溶媒としての酢酸及び2-メトキシエタノールの混合溶液中に投入し、酢酸バリウムとチタンイソプロポキシドとを反応させ、濃度が0.07mol/LのBaTiO3溶液を作製した。
同様に、BaとTiとの配合比率が1.05:1となるように、酢酸バリウム及びチタンイソプロポキシドを秤量し、濃度が0.07mol/LのBa1.05TiO3溶液を作製した。
また、BaとTiとの配合比率が0.95:1となるように、酢酸バリウム及びチタンイソプロポキシドを秤量し、濃度が0.07mol/LのBa0.95TiO3溶液を作製した。
(誘電体薄膜試料の作製)
<試料番号1>
(100)配向したPt膜が表面に形成されたMgO基板(単結晶基板)を用意した。
<試料番号1>
(100)配向したPt膜が表面に形成されたMgO基板(単結晶基板)を用意した。
そして、スピンコート法を使用し、Pt膜上に上記BaTiO3溶液を塗布し、酸素雰囲気下、800℃の温度で20分間、熱処理を行い、Pt膜上に膜厚7nmのBaTiO3の単相膜(BaTiO3薄膜)を作製した。
その後、同様の操作を繰り返し、BaTiO3薄膜が総計で20層積層された総膜厚が140nmの試料番号1の試料を作製した。
<試料番号2>
試料番号1と同様の方法・手順で、Pt膜上に上記Ba0.95TiO3溶液を塗布し、Ba0.95TiO3薄膜が総計で20層積層された総膜厚が140nmの試料番号2の試料を作製した。
試料番号1と同様の方法・手順で、Pt膜上に上記Ba0.95TiO3溶液を塗布し、Ba0.95TiO3薄膜が総計で20層積層された総膜厚が140nmの試料番号2の試料を作製した。
<試料番号3>
試料番号1と同様の方法・手順で、Pt膜上に上記Ba1.05TiO3溶液を塗布し、Ba1.05TiO3薄膜が総計で20層積層された総膜厚が140nmの試料番号3の試料を作製した。
試料番号1と同様の方法・手順で、Pt膜上に上記Ba1.05TiO3溶液を塗布し、Ba1.05TiO3薄膜が総計で20層積層された総膜厚が140nmの試料番号3の試料を作製した。
<試料番号4>
図3に示すように、試料番号1と同様、(100)配向したPt膜52が表面に形成されたMgO基板51を用意した。
図3に示すように、試料番号1と同様、(100)配向したPt膜52が表面に形成されたMgO基板51を用意した。
そして、スピンコート法を使用し、Pt膜52上に上記BaTiO3溶液を塗布し、酸素雰囲気下、800℃の温度で20分間、熱処理を行い、Pt膜52上に膜厚7nmのBaTiO3薄膜53aを得た。
次に、再びスピンコート法を使用し、BaTiO3膜53a上に上記Ba0.95TiO3溶液を塗布し、酸素雰囲気下、800℃の温度で20分間、熱処理を行い、BaTiO3薄膜53a上に膜厚7nmのBa0.95TiO3膜53bを作製し、BaTiO3薄膜53a及びBa0.95TiO3薄膜53bからなる配向膜53を得た。
その後、上記操作を繰り返し、BaTiO3薄膜53aとBa0.95TiO3薄膜53bとが交互に積層された超格子構造を有する積層体54を作製し、総計で20層、総膜厚が140nmの試料番号4の試料を得た。
<試料番号5>
試料番号4と同様の方法・手順で、BaTiO3薄膜とBa1.05TiO3薄膜とが交互に積層された超格子構造を有する総計で20層、総膜厚が140nmの試料番号5の試料を作製した。
試料番号4と同様の方法・手順で、BaTiO3薄膜とBa1.05TiO3薄膜とが交互に積層された超格子構造を有する総計で20層、総膜厚が140nmの試料番号5の試料を作製した。
<試料番号6>
試料番号4と同様の方法・手順で、Ba0.95TiO3薄膜とBa1.05TiO3薄膜とが交互に積層された超格子構造を有する総計で20層、総膜厚が140nmの試料番号6の試料を作製した。
試料番号4と同様の方法・手順で、Ba0.95TiO3薄膜とBa1.05TiO3薄膜とが交互に積層された超格子構造を有する総計で20層、総膜厚が140nmの試料番号6の試料を作製した。
(試料の評価)
<X線回折スペクトル>
試料番号1〜6の各試料についてX線回折装置を使用し、X線回折スペクトルを測定した。
<X線回折スペクトル>
試料番号1〜6の各試料についてX線回折装置を使用し、X線回折スペクトルを測定した。
図4は、その測定結果を示している。図中、横軸は回折角2θ(°)、縦軸はX線強度(a.u.)である。
この図4から明らかなように、試料番号1〜6はX線強度のピークは(h00)面方位に生じており、試料番号1〜6の各試料は(100)面方位に配向した配向膜を形成していることが分かった。
そして、超格子構造を有する試料番号4〜6では、結晶格子が接合界面で格子不整合を起こしながらも配向成長していることが確認された。
<比誘電率>
スパッタ法を使用し、試料番号1〜6の表面にPt膜を形成した。
スパッタ法を使用し、試料番号1〜6の表面にPt膜を形成した。
そして、LCRメータを使用し、測定周波数100kHz、印加電圧100mVの測定条件で比誘電率を測定した。
表1はその測定結果を示している。
試料番号1〜6から明らかなように、本発明試料である超格子構造の試料番号4〜6は、単相膜を積層した試料番号1〜3に比べ、比誘電率が高くなることが分かった。これは試料番号4〜6では、構成元素は同一であるが化学量論比が互いに異なる2つの薄膜の接合界面で結晶格子の格子不整合に起因した格子歪みが生じ、この格子歪みに起因して積層方向に応力が生じ、この応力が比誘電率の向上に寄与したものと思われる。
また、試料番号4〜6から分かるように、一方が化学量論組成で他方がBサイトリッチの場合は、より一層比誘電率を向上させることができることが分かった。
<P−Eヒステリシス曲線>
試料番号1〜6について、強誘電体テスター(米ラジアントテクノロジー社製、プレシジョン・プレミアII)を使用し、P−Eヒステリシスを測定した。
試料番号1〜6について、強誘電体テスター(米ラジアントテクノロジー社製、プレシジョン・プレミアII)を使用し、P−Eヒステリシスを測定した。
図5は、試料番号1、2、4のP−Eヒステリシス曲線を示している。図中、横軸は電界(kV/cm)、縦軸は分極(μC/cm2)である。
この図5から明らかなように、本発明の試料番号4は、本発明範囲外の試料番号1及び2に比べ、大きな分極量が得られており、強誘電性が向上していることが分かる。これは試料番号4では、BaTiO3薄膜とBa1.05TiO3薄膜との接合界面で結晶格子の格子不整合に起因した格子歪みが生じ、この格子歪みに起因して積層方向に応力が生じ、この応力が強誘電性の向上に寄与したものと思われる。
図6は、試料番号1、3、5のP−Eヒステリシス曲線を示している。図中、横軸は電界(kV/cm)、縦軸は分極(μC/cm2)である。
この図6から明らかなように、本発明の試料番号5は、本発明範囲外の試料番号1及び3に比べ、大きな分極量が得られており、強誘電性が向上していることが分かった。これは、上述した図5と同様、試料番号5では、BaTiO3膜とBa0.95TiO3膜との接合界面で結晶格子の格子不整合に起因した格子歪みが生じ、この格子歪みに起因して積層方向に応力が生じ、この応力が強誘電性の向上に寄与したものと思われる。
図7は、試料番号2、3、6のP−Eヒステリシス曲線を示している。図中、横軸は電界(kV/cm)、縦軸は分極(μC/cm2)である。
この図7から明らかなように、本発明の試料番号6は、本発明範囲外の試料番号2及び3に比べ、大きな分極量が得られており、強誘電性が向上していることが分かった。これは、上述した図5と同様、試料番号6では、Ba0.95TiO3膜とBa1.05TiO3薄膜との接合界面で結晶格子の格子不整合に起因した格子歪みが生じ、この格子歪みに起因して積層方向に応力が生じ、この応力が強誘電性の向上に寄与したものと思われる。
このように図5〜図7より、本発明の試料番号4〜6は、本発明範囲外の単相積層構造に比べ、強誘電性が向上することが分かった。
実施例と同様の方法・手順で、濃度が0.07mol/LのBaTiO3溶液を作製した。
また、酢酸ストロンチウム及びチタンイソプロポキシドを用意し、SrとTiの配合比率が1:1となるように秤量した。そして、これら秤量物を溶媒としての酢酸及び2-メトキシエタノールの混合溶液中に投入し、酢酸ストロンチウムとチタンイソプロポキシドとを反応させ、濃度が0.07mol/LのSrTiO3溶液を作製した。
実施例と同様、(100)面方位に配向したPt膜が形成されたMgO基板を用意した。
そして、スピンコート法を使用し、Pt膜上に上記SrTiO3溶液を塗布し、酸素雰囲気下、800℃の温度で20分間、熱処理を行い、Pt膜上に膜厚7nmのSrTiO3薄膜を得た。
次に、再びスピンコート法を使用し、SrTiO3薄膜上に上記BaTiO3溶液を塗布し、酸素雰囲気下、800℃の温度で20分間、熱処理を行い、SrTiO3薄膜上に膜厚7nmのBaTiO3薄膜を得た。
その後、上記操作を繰り返し、SrTiO3薄膜とBaTiO3薄膜とが交互に積層された超格子構造を有する総計で20層、総膜厚が140nmの比較例試料を作製した。
次に、比較例試料について、実施例と同様の方法・手順でX線回折スペクトルを測定した。
図8は、その測定結果を示している。図中、横軸は回折角2θ(°)、縦軸はX線強度(a.u.)である。
この図8から明らかなように、BaTiO3及びSrTiO3のX線強度のピークは(h00)面方位に生じており、BaTiO3薄膜及びSrTiO3薄膜は、いずれも(100)面方位に配向した配向膜を形成していることが分かった。
次に、スパッタ法を使用し、比較例試料の表面にPt膜を形成した。そして、実施例と同様の方法・手順で比誘電率を測定したところ400であり、単相積層構造(試料番号1〜3)よりも小さくなった。これはSrTiO3自体の比誘電率が小さいためと考えられる。
次に、実施例と同様の方法・手順で、比較例試料のP−Eヒステリシスを測定した。
図9は、比較例試料のP−Eヒステリシス曲線を示している。図中、横軸は電界(kV/cm)、縦軸は分極(μC/cm2)である。
この図9から明らかなように、分極量は印加電界に略比例して増加しており、分極量も小さく、本発明のような強誘電性を得ることができないことが確認された。
強誘電性及び比誘電率が向上した誘電体薄膜を実現する。
1 単結晶基板
2 金属薄膜
3a 第1の酸化物薄膜
3b 第2の酸化物薄膜
3 配向膜
4 積層体
2 金属薄膜
3a 第1の酸化物薄膜
3b 第2の酸化物薄膜
3 配向膜
4 積層体
Claims (11)
- 複数の複合酸化物が積層された超格子構造を有する配向膜で形成され、
前記複数の複合酸化物は、主成分が同一元素で構成されると共に化学量論比が互いに異なることを特徴とする誘電体薄膜。 - 前記複数の複合酸化物は、陽イオンサイトを構成する複数の元素の配合比率が互いに異なることを特徴とする請求項1記載の誘電体薄膜。
- 前記複合酸化物は、主成分が一般式AmBO3で表されるペロブスカイト型結晶構造を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の誘電体薄膜。
- 前記mは、0.8〜1.2であることを特徴とする請求項3記載の誘電体薄膜。
- 前記複合酸化物のうち、少なくとも一種はBサイトが理論化学量論比よりも過剰となるように配合されていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の誘電体薄膜。
- 前記複合酸化物のうち、少なくとも一種はAサイトが理論化学量論比よりも過剰となるように配合されていることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の誘電体薄膜。
- 前記複合酸化物のうち、少なくとも一種は理論化学量論比となるように配合されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の誘電体薄膜。
- 前記配向膜は、酸化物を主成分とした単結晶基板上に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の誘電体薄膜。
- 前記配向膜と前記単結晶基板との間に金属薄膜が介在されていることを特徴とする請求項8記載の誘電体薄膜。
- 前記配向膜を複数積層して積層体を形成していることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の誘電体薄膜。
- 前記複合酸化物は、チタン酸バリウム系化合物であることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の誘電体薄膜。
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