JP2016203986A - 包装容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】主収容物を取り出す際に当該主収容物と一緒にシート状物体が取り出されないようにしたうえで、当該シート状物体を単体で比較的簡単に引き出せるようにした包装容器を提供する。
【解決手段】角筒形の周壁2の第1壁部3の内面には、シート状物体30を出し入れ可能に収容するためのポケット14が設けられている。ポケット14は、第1壁部3と内板13との間に設けられる隙間とされている。前記隙間における前記一方開口側は開放されていて、前記隙間における他方開口側は閉塞されている。一方開口側の蓋7の貼付片7bが引っ張られて捲られると、第1壁部3の切り取り可能な領域3cが切り取られることになってポケット14内に差し入れられるシート状物体30の差し入れ方向後端側が外側と内側とに露呈される状態になる。
【選択図】図2

Description

本発明は、角筒形の周壁の一方開口および他方開口がそれぞれ蓋で閉塞されかつ主収容物およびシート状物体が収容される包装容器に関する。
この種の包装容器としては、例えば特許文献1〜3に示すようなものがある。
特許文献1に示す包装容器の内部空間は、1つになっている。この包装容器は、内部空間が1つしかないので、当該包装容器に、薬品やお菓子などの主収容物だけでなく、前記主収容物に関連する説明書(折り畳んだ紙など)、おまけ用シールまたはカードなどのシート状物体も収容する場合には、前記単一の内部空間に前記主収容物と前記シート状物体とを一緒に収容することになる。
その場合、前記包装容器を開封して前記主収容物を取り出す際に、当該主収容物と一緒に前記シート状物体も引っ張り出されてしまうことが懸念される。仮に、取り出し者が前記シート状物体の存在を意識していない場合には、前記主収容物と一緒に引っ張り出されたシート状物体を落としてしまうおそれがある。
これに対し、特許文献2,3に示す包装容器は、その内部空間に中仕切片または中仕切板を設けることで当該内部空間が2つになっている。これらの包装容器では、内部空間が2つあるので、当該包装容器に前記主収容物と前記シート状物体とを収容する場合には、前記2つの内部空間に前記主収容物と前記シート状物体とを別々に振り分けて収容することが可能になる。
特開2010−159059号公報 特開2009−269644号公報 特開2008−254795号公報
上記特許文献2の包装容器は、妻板片(前板)と中仕切片とで作る内部空間の上部開口が、四角筒形の周壁の上部開口と面一になっているために、前記内部空間にシート状物体を収容している場合には、前記包装容器を開封して前記主収容物を取り出す際に、当該主収容物と一緒に前記シート状物体が取り出されなくなると言えるものの、逆に前記シート状物体のみを手で掴みにくいために取り出しにくくなっていると言える。
上記特許文献3の包装容器は、係止板を開放すると、上面板の取出切欠部から包み紙(シート状物体)の差し入れ方向後端側が外側に露呈するようになっているものの、この包み紙の差し入れ方向後端側の内側に中仕切板が存在しているために、この包み紙を取り出すときには、包み紙の差し入れ方向後端側を外側からのみ指でつまんで引っ張り出さなければならない。そのとき、包み紙をその厚み方向両方から掴むことができないので、この包み紙を取り出しにくいなど、ここに改良の余地がある。
このような事情に鑑み、本発明は、角筒形の周壁の一方開口および他方開口がそれぞれ蓋で閉塞されかつ主収容物およびシート状物体が収容される包装容器において、前記一方開口側の蓋を開放して内部空間から主収容物を取り出す際に当該主収容物と一緒にシート状物体が取り出されないようにしたうえで、当該シート状物体を単体で比較的簡単に引き出せるようにすることを目的としている。
本発明は、角筒形の周壁の一方開口および他方開口がそれぞれ蓋で閉塞されかつ主収容物およびシート状物体が収容される包装容器であって、前記周壁を構成する多数の壁部のうちの一つ(第1壁部)の内面には、シート状物体を出し入れ可能に収容するためのポケットが設けられており、前記ポケットは、前記第1壁部とそれの内面に重ね合わされるように取り付けられる内板との間に設けられる隙間とされており、当該隙間における前記一方開口側は開放されていて、前記隙間における前記他方開口側は閉塞されており、前記一方開口側の蓋は、前記周壁において前記第1壁部と対向配置される第2壁部の前記一方開口側に連接されるもので、かつ前記第2壁部との連接部位で谷折りされることによって前記一方開口を閉塞する状態になる蓋本体と、当該蓋本体の先端に延出されかつ前記蓋本体との連接部位で谷折りされることによって前記第1壁部の外面に重ね合わされる状態になる貼付片とを有し、前記第1壁部において前記一方開口側には、当該一方開口側の蓋の開封前に、前記一方開口側の端縁から前記他方開口側へ向けて入り込んだ所定位置までの領域を切取可能とするための切取ミシン目が設けられており、前記貼付片は、前記一方開口側の蓋の開封前に、前記第1壁部において前記切取可能となる領域に接着されており、この貼付片が引っ張られて捲られたときに、前記第1壁部において前記切取可能となる領域が切り取られることになって前記ポケット内に差し入れられるシート状物体の差し入れ方向後端側が外側と内側とに露呈される状態になる、ことを特徴としている。
なお、前記主収容物は、薬品やお菓子などが挙げられる。また、前記シート状物体としては、前記主収容物に関連する説明書(折り畳んだ紙など)、おまけ用シールまたはカードなどが挙げられ、さらには前記主収容物をチューイングガムとする場合には当該チューイングガムの廃棄用包み紙が挙げられる。
この構成では、例えば前記包装容器の内部空間に前記主収容物を収容し、前記ポケットに前記シート状物体を収容することが可能になる。これにより、前記主収容物と前記シート状物体とが別々に分かれて収容されることになるので、前記包装容器を開封して、その内部空間から前記主収容物を取り出す際に、当該主収容物と一緒に前記シート状物体が取り出されなくなる。
しかも、前記一方開口側の蓋を開放すると、前記第1壁部において切り取り可能な領域が切り取られることになって、当該切り取り跡から前記ポケット内に差し入れられているシート状物体の差し入れ方向後端側が外側と内側との両方に露呈するようになる。これにより、前記ポケット内に差し入れられているシート状物体をその厚み方向両方から作業者が比較的簡単に掴むことが可能になって、引っ張り出しやすくなる。
なお、上記包装容器において、前記内板は、前記第1壁部における前記一方開口側に連接されるとともに当該連接部位およびその周辺の所定領域に孔が設けられるもので、かつ前記第1壁部との連接部位で谷折りされることによって前記第1壁部の内面に重ね合わされるとともに当該重ね合わせ部分において前記他方開口側が前記第1壁部の内面に接着されるものとすることができる。
この構成では、前記内板が前記周壁と一体に連接されているから、別体である場合に比べて部品点数が少なくなるなど、製造コストの上昇を抑制できることが明らかになる。
なお、上記包装容器は、一枚のシートから所定形状に打ち抜き加工されたブランクを折り曲げるとともに貼り合わせることにより製作されるものであって、前記周壁は、四つの矩形状の壁部(上壁部、下壁部、左壁部、右壁部)で構成され、前記一方開口側の蓋は、前記下壁部の前端に折り目を介して連接される前蓋とされ、前記他方開口側の蓋は、前記下壁部の後端に折り目を介して連接される後蓋とされ、前記内板は、前記上壁部の前端に折り目を介して連接され、かつ当該折り目で谷折りされることにより前記上壁部の内面に重ね合わされるとともに、当該重ね合わせ部分において先端寄り位置が接着されており、前記切取ミシン目は、前記前蓋の開封前に、前記上壁部の前端側領域において前記内板との連接部位から後端側へ向けて入り込んだ所定位置までの領域を切取可能とするようにコ字形に形成されており、前記内板および前記上壁部には、それらの境界から前記内板側と前記上壁部側との両方に向けて広がる矩形状の孔が設けられており、この孔は、前記前蓋を開放することに伴い前記領域が切り取られたときに、当該切り取り跡と連なって、前記ポケット内に差し入れられるシート状物体の差し入れ方向後端側を外側と内側とに露呈するための切り欠きを作る、ものとすることができる。
この構成では、前記ポケット付の包装容器を、一枚のシートから打ち抜き、折り曲げ、貼り付け作業を経て製作されるものであることを特定しており、この特定により比較的安価かつ簡単に製作可能になることが明らかになる。
本発明に係る包装容器は、前記一方開口側の蓋を開放して内部空間から主収容物を取り出す際に当該主収容物と一緒にシート状物体が取り出されなくなる一方で、当該シート状物体を単体で比較的簡単に引き出すことが可能になる。
本発明に係る包装容器の一実施形態で、前蓋を開放した状態を示す斜視図である。 図1の包装容器に主収容物、シート状物体を収容する様子を示す斜視図である。 図1の包装容器の平面図である。 図3の(4)−(4)線断面の矢視図である。 図1の包装容器において前蓋を閉じた状態を示す斜視図である。 図1の包装容器のベースとして、一枚のシートを打ち抜き加工してなるブランクを示す展開図である。 図6のブランクの組立手順の初期段階を示す図である。 図7の続きを示す工程図である。 図8の続きを示す工程図である。 図9の続きを示す工程図である。 図5の包装容器において前蓋を開封した後で再度閉じた状態を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1から図11に、本発明の一実施形態を示している。図中、1は横置きあるいは横長タイプの包装容器を示している。
包装容器1は、角筒形の周壁2の前方開口(出し入れ口)を前蓋7で、また、周壁2の後方開口を後蓋8でそれぞれ閉塞する構成になっており、主収容物20およびシート状物体30が収容されるようになっている。
主収容物20は、例えば薬品やお菓子などとされ、周壁2と前蓋7と後蓋8とで囲まれる内部空間1aに収容される。シート状物体30は、前記主収容物20に関連する説明書(折り畳んだ紙など)、おまけ用シールまたはカードなどとされ、下記するポケット14に収容される。
周壁2は、上下左右の4つの長方形の壁部、つまり上壁部(第1壁部に相当)3、下壁部(第2壁部に相当)4、左壁部5、右壁部6を有している。上壁部3および下壁部4のほうが左壁部5および右壁部6よりも幅広に設定されている。
下壁部4の長手方向一端側(前端側)には前蓋7が一体に連接されており、また、下壁部4の長手方向他端側(後端側)には後蓋8が一体に連接されている。
前蓋7は、矩形状の蓋本体7aに矩形状の貼付片7bを一体に連接した構成になっている。蓋本体7aは、下壁部4との連接部位で谷折りされることによって内部空間1aの前方開口を閉塞する状態にされる。貼付片7bは、蓋本体7aとの連接部位で谷折りされることによって上壁部3の外面(表面)に重ね合わされて接着される状態にされる。
また、下壁部4の一方長辺には、側方糊代板9が一体に連接されている。この側方糊代板9は、後蓋8の内面(裏面)が接着されるもので、幅狭な長方形に形成されている。
左壁部5および右壁部6の長手方向一端側(前端側)には前フラップ11a,11bが一体に連接されており、また、左壁部5および右壁部6の長手方向他端側(後端側)には後フラップ12a,12bが一体に連接されている。
上壁部3の前端には内板13が一体に連接されており、また、上壁部3の後端には、後蓋8の内面が接着される後方糊代板10が一体に連接されている。
そして、上壁部3の内面には、シート状物体30を出し入れ可能に収容するためのポケット14が設けられている。
このポケット14は、上壁部3とそれの内面に重ね合わされるように接着される内板13との間に設けられる隙間とされている。この隙間における前蓋7側は開放されていて、前記隙間における後蓋8側は閉塞されている。
また、前蓋7の開封後において、上壁部3の前端側には、後端側へ入り込む切り欠き3aが形成されていて、この切り欠き3aによって内板13の前端側の領域が外側に露呈される状態になる。なお、この切り欠き3aは、前蓋7の開封前には下記するようなことから存在していない。
さらに、前蓋7の貼付片7bの自由端側短辺の中間領域には、爪状係止片7cが設けられている。この爪状係止片7cは、長方形になっていて、その幅方向両端には切り込み7dが設けられている。この爪状係止片7cは、前蓋7を開放した後で再度閉じるときに、図11に示すように、ポケット14の前側に差し入れられるが、その状態においては爪状係止片7cの両側の切り込み7dを上壁部3に挟みつけるようにすることで、前蓋7が閉じたままの状態に保持されるようになる。
次に、図6〜図10を参照して、上記包装容器1の組み立て手順を説明する。
組み立てに先立ち、一枚のシート(コートボール)から図6に示すような所定形状に打ち抜き加工されたブランク100を用意する。図6では、ブランク100の裏面つまり組立後の包装容器1の内面となる面を上向きにしている。ブランク100の表面は包装容器1の外面となる。
図6に示すブランク100は、下壁部4の左側長辺に側方糊代板9が第1折り目101を介して連接されており、また、下壁部4の右側長辺に右壁部6、上壁部3ならびに左壁部5がそれぞれ第2、第3、第4折り目102,103,104を介して順に連接されている。
下壁部4の前端には前蓋7が第5折り目105を介して連接されており、また、下壁部4の後端には後蓋8が第6折り目106を介して連接されている。左壁部5および右壁部6の前端には前フラップ11a,11bが第7、第8折り目107,108を介して連接されており、また、左壁部5および右壁部6の後端には後フラップ12a,12bがそれぞれ第9、第10折り目109,110を介して連接されている。上壁部3の前端には内板13が第11折り目111を介して連接されており、また、上壁部3の後端には後方糊代板10が第12折り目112を介して連接されている。
上壁部3の前端側には、前蓋7の開封前に、内板13との連接部位から後端側へ向けて入り込んだ所定位置までの領域3cを切取可能とするためのコ字形の切取ミシン目3dが設けられている。また、上壁部3の後端には、後蓋8を開放するときに作業者の指を引っ掛けやすくして切取可能とするための部分円形の切取ミシン目3dが設けられている。
内板13および上壁部3には、それらの境界から内板13側と上壁部3側との両方に広がる矩形状の孔13aが設けられている。この孔13aは、前蓋7を開放したときに、ポケット14内に差し入れられるシート状物体30を作業者が掴みやすくするための切り欠き3aを作るために設けられている。内板13の左右長辺の長手方向中間位置と先端寄り位置との合計3ヶ所には、切り込み13b,13c,13dが設けられている。
このようなブランク100において、まず、内板13を図6の第11折り目111で180度谷折りすることにより、図7に示すように、内板13の内面を上壁部3の内面に重ね合わせるとともに、当該重ね合わせ部分において内板13の左右2つの切り込み13b,13cと先端寄りの1つの切り込み13dとを適宜の接着剤を用いて接着する。これにより、上壁部3と内板13との間に隙間からなるポケット14が形成され、このポケット14の左右および後蓋8側が閉塞された状態になるが、ポケット14の前蓋7側は孔13aによって開放された状態になる。
なお、内板13は、その左右2つの切り込み13b,13cの外側領域(図3、図4の15参照)と、先端寄りの1つの切り込み13dの後側領域(図3、図4の16参照)との外面を上壁部3の内面に接着するようにしているから、図4に示すように、内板13の内面を上壁部3の内面から離すように外力を加えると、切り込み13b,13c,13dの存在によって内板13において前記接着されている3つの領域15,16を除く領域が上壁部3の内面から比較的簡単に浮くようになるので、この内板13と上壁部3との間の隙間からなるポケット14内にシート状物体30を差し入れやすくなっている。
次いで、下壁部4の側方糊代板9を第1折り目101で180度谷折りすることにより下壁部4の内面に重ね合わせておいて、第3折り目103を180度谷折りすることにより下壁部4および右壁部6に対して左壁部5および上壁部3を重ね合わせてから、下壁部4の側方糊代板9の外面に左壁部5の内面を適宜の接着剤を用いて接着する。そして、下壁部4を下に配置したまま、第2、第4折り目102,104を90度谷折りすることにより、図8に示すように、下壁部4、右壁部6、上壁部3ならびに左壁部5を角筒形状にする。
この後、右壁部6および左壁部5の各後フラップ12a,12bを第9、第10折り目109,110で90度谷折りするとともに、上壁部3の後方糊代板10を第12折り目112で90度谷折りしておいて、後蓋8を第6折り目106で90度谷折りすることにより、後方糊代板10の外面に後蓋8の内面を接着する。これにより、図9に示すように、内部空間1aの後方開口が閉塞される。
最後に、右壁部6および左壁部5の各前フラップ11a,11bを第7、第8折り目107,108で90度谷折りしておいて、下壁部4の前蓋7の蓋本体7aを第5折り目105で90度谷折りするとともに、前蓋7の貼付片7bを第13折り目113で90度谷折りしてから、上壁部3においてコ字形の切取ミシン目3dの内側の領域3cの外面に前蓋7の貼付片7bの内面を適宜の接着剤を用いて接着する。これにより、図10に示すように、内部空間1aの前方開口が閉塞される。
ところで、前蓋7で前方開口を閉塞する前に、周壁2で囲む内部空間1aに主収容物20を収容し、ポケット14にシート状物体30を差し入れる必要がある。特に、シート状物体30の差し入れタイミングとしては、図7に示すように内板13を接着した後で行うのが好ましい。その理由を説明する。
そもそも、包装容器1を組み立てる前では上壁部3においてコ字形の切取ミシン目3dの前蓋7寄りの領域3cが切り取られていない関係より、ポケット14の前蓋7側が外側に露呈するようになっていないので、このポケット14にシート状物体30を差し入れにくいと言える。
しかし、図7の状態では、内板13の孔13aから上壁部3の前記領域3cの内面が上向きに露呈しているために、前記孔13aから露呈している前記領域3cが、シート状物体30を孔13aの縁から前記ポケット14となる隙間に差し入れるときのガイドとなるので、シート状物体30を差し入れやすくなると言える。
しかも、上記しているように内板13の前記3ヶ所を上壁部3に接着することによってポケット14の後蓋8側(シート状物体30の差し入れ方向先端側)を閉塞しているので、シート状物体30をポケット14内の奥まで差し入れるだけで、当該シート状物体30の差し入れ方向後端側をポケット14の外側に露呈させたままの状態にすることが可能になる。
このようにして組み立てられた包装容器1を開封するには、前蓋7の貼付片7bを引っ張って捲ると、上壁部3においてコ字形の切取ミシン目3dの内側の領域3cが前蓋7の内面に接着されているために、前蓋7と共に当該領域3cが切取ミシン目3dから切り取られることになる。
このようにして前記領域3cが切り取られると、当該切り取り跡が孔13aと連なって上壁部3の前蓋7側に後蓋8側へ入り込む切り欠き3aを作るようになる。これにより、要するに、前蓋7を開放すると、ポケット14に差し入れられているシート状物体30の差し入れ方向後端側が切り欠き3aおよび内板13の孔13aから外側と内側との両方に露呈されることになる。
そして、シート状物体30をポケット14から取り出すと、内板13における前蓋7側の領域が切り欠き3aから外側に露呈される状態になる。また、前蓋7が開放されている状態では、当然ながら、包装容器1の内部空間1aから主収容物20を取り出すことが可能になる。
ところで、前記開封した包装容器1に、前記取り出した主収容物20やシート状物体30を収容する場合には、それらを収容した後で、図11に示すように、前蓋7の貼付片7bを上壁部3に向けて倒して、当該貼付片7bの爪状係止片7cをポケット14の前方開口側に差し入れて爪状係止片7cの両側の切り込み7dを上壁部3に挟みつけるようにする。これにより、前蓋7が閉じたままの状態に保持されることになる。
このようにした状態であれば、前蓋7が勝手に開かなくなるので、包装容器1を取り扱いやすくなる。
この後、再度、包装容器1から主収容物20やシート状物体30を取り出したいときには、前蓋7を引っ張るだけで、貼付片7bの爪状係止片7cがポケット14から引き出されることになって、包装容器1の前方開口を開放させることが可能になる。
以上説明したように本発明を適用した実施形態の包装容器1は、その内部空間1aに主収容物20を収容し、ポケット14にシート状物体30を収容することが可能になる。
このように、主収容物20とシート状物体30とが別々に振り分けられて収容されることになるので、包装容器1の前方開口を開封して、その内部空間1aから主収容物20を取り出す際に、当該主収容物20と一緒にシート状物体30が取り出されなくなるなど、取扱い易くなる。
しかも、前蓋7を開放すると、ポケット14内に差し入れられているシート状物体30の差し入れ方向後端側が上壁部3における切り欠き3aから外側と内側との両方に露呈するようになっているので、このシート状物体30をその厚み方向両方から掴みやすくなって比較的簡単に引っ張り出せるようになるなど、取扱い易くなる。
このように、本発明によれば、使い勝手の良い包装容器を提供することができる。
ところで、この実施形態の包装容器1の場合、図7に示すようにブランク100の内板13のみを折り曲げて接着することによりポケット14を作った状態において、このポケット14にシート状物体30を収容するようにすれば、上壁部3の内面が内板13の孔13aから上向きに露呈するので、ここからポケット14にシート状物体30を比較的容易に差し入れることが可能になる。
さらに、前記ポケット14である隙間における後蓋側つまりシート状物体30の差し入れ方向先端側が閉塞されているので、ポケット14にシート状物体30を差し入れるときに、当該シート状物体30が前記隙間からなるポケット14内の奥に入り込み過ぎるという不具合が回避されるようになる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲内で適宜に変更することが可能である。
(1)上記実施形態では、周壁2を4つの壁部3,4,5,6で構成した例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、図示していないが、周壁2は例えば5つの壁部またはそれ以上の壁部で構成されていてもかまわない。
(2)上記実施形態では、包装容器1を横置きあるいは横長タイプの場合を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、図示していないが、例えば縦置きあるいは縦長タイプの包装容器とすることが可能である。
本発明は、角筒形の周壁の一方開口および他方開口がそれぞれ蓋で閉塞されかつ主収容物およびシート状物体が収容される包装容器に好適に利用することが可能である。
1 包装容器
1a 内部空間
2 周壁
3 上壁部(第1壁部)
3a 切り欠き
3b 前端側の切取ミシン目
3c 切取可能な領域
4 下壁部(第2壁部)
5 左壁部
6 右壁部
7 前蓋
7a 蓋本体
7b 貼付片
8 後蓋
13 内板
13a 孔
14 ポケット
20 主収容物
30 シート状物体

Claims (3)

  1. 角筒形の周壁の一方開口および他方開口がそれぞれ蓋で閉塞されかつ主収容物およびシート状物体が収容される包装容器であって、
    前記周壁を構成する多数の壁部のうちの一つ(第1壁部)の内面には、シート状物体を出し入れ可能に収容するためのポケットが設けられており、
    前記ポケットは、前記第1壁部とそれの内面に重ね合わされるように取り付けられる内板との間に設けられる隙間とされており、
    当該隙間における前記一方開口側は開放されていて、前記隙間における前記他方開口側は閉塞されており、
    前記一方開口側の蓋は、前記周壁において前記第1壁部と対向配置される第2壁部の前記一方開口側に連接されるもので、かつ前記第2壁部との連接部位で谷折りされることによって前記一方開口を閉塞する状態になる蓋本体と、当該蓋本体の先端に延出されかつ前記蓋本体との連接部位で谷折りされることによって前記第1壁部の外面に重ね合わされる状態になる貼付片とを有し、
    前記第1壁部において前記一方開口側には、当該一方開口側の蓋の開封前に、前記一方開口側の端縁から前記他方開口側へ向けて入り込んだ所定位置までの領域を切取可能とするための切取ミシン目が設けられており、
    前記貼付片は、前記一方開口側の蓋の開封前に、前記第1壁部において前記切取可能となる領域に接着されており、
    この貼付片が引っ張られて捲られたときに、前記第1壁部において前記切取可能となる領域が切り取られることになって前記ポケット内に差し入れられるシート状物体の差し入れ方向後端側が外側と内側とに露呈される状態になる、ことを特徴とする包装容器。
  2. 請求項1に記載の包装容器において、
    前記内板は、前記第1壁部における前記一方開口側に連接されるとともに当該連接部位およびその周辺の所定領域に孔が設けられるもので、かつ前記第1壁部との連接部位で谷折りされることによって前記第1壁部の内面に重ね合わされるとともに当該重ね合わせ部分において前記他方開口側が前記第1壁部の内面に接着されるものである、ことを特徴とする包装容器。
  3. 請求項1に記載の包装容器は、一枚のシートから所定形状に打ち抜き加工されたブランクを折り曲げるとともに貼り合わせることにより製作されるものであって、
    前記周壁は、四つの矩形状の壁部(上壁部、下壁部、左壁部、右壁部)で構成され、
    前記一方開口側の蓋は、前記下壁部の前端に折り目を介して連接される前蓋とされ、
    前記他方開口側の蓋は、前記下壁部の後端に折り目を介して連接される後蓋とされ、
    前記内板は、前記上壁部の前端に折り目を介して連接され、かつ当該折り目で谷折りされることにより前記上壁部の内面に重ね合わされるとともに、当該重ね合わせ部分において先端寄り位置が接着されており、
    前記切取ミシン目は、前記前蓋の開封前に、前記上壁部の前端側領域において前記内板との連接部位から後端側へ向けて入り込んだ所定位置までの領域を切取可能とするようにコ字形に形成されており、
    前記内板および前記上壁部には、それらの境界から前記内板側と前記上壁部側との両方に向けて広がる矩形状の孔が設けられており、
    この孔は、前記前蓋を開放することに伴い前記領域が切り取られたときに、当該切り取り跡と連なって、前記ポケット内に差し入れられるシート状物体の差し入れ方向後端側を外側と内側とに露呈するための切り欠きを作る、ことを特徴とする包装容器。
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