JP2016203666A - 自動車の衝撃吸収材 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動車の外層材と内装部材の間に取り付けられ、軽量かつ衝撃エネルギー吸収特性に優れた衝撃吸収材を提供する。
【解決手段】
自動車の外装材20と内装材30との間に取り付けられ、外装材側または内装材側から加わる衝撃を吸収可能な吸収部10を有する。吸収部は、発泡倍率が5倍から15倍の多孔質の発泡部材によって構成される。
【選択図】図2
【解決手段】
自動車の外装材20と内装材30との間に取り付けられ、外装材側または内装材側から加わる衝撃を吸収可能な吸収部10を有する。吸収部は、発泡倍率が5倍から15倍の多孔質の発泡部材によって構成される。
【選択図】図2
Description
本発明は、自動車の外装部材と内装部材との間の空間に取り付けられる衝撃吸収材に関する。
自動車には、通常、ルーフパネルなどの硬質な外装材とヘッドライニングなどの比較的柔軟な内装材との間の空間に衝撃吸収材が設けられている。このように外装材と内装材の間の空間に設けられた衝撃吸収部材は、例えば、自動車の衝突事故、横転事故等などにおいて乗員の頭部等が内装材に衝突したときに衝撃エネルギーを吸収する緩衝材として機能し、乗員の頭部を保護するために用いることができる。また、このような衝撃吸収材は、乗員の頭部等の内装材への衝突だけでなく、例えば、外装材側から衝突があった場合に、自動車の構成部品、車両内の乗員等を保護するために用いることもできる。
外装材と内装材の間の空間に設けられる衝撃吸収部材としては、例えば特許文献1に開示されているような硬質アルミニウムおよびクラフト紙から成る筒状の衝撃吸収材が一般的に用いられている。このような筒状の衝撃吸収材は、筒の軸方向から衝撃が加わるように自動車の外装材と内装材の間の空間に配置され、衝撃が加わった際に潰れることによって衝撃エネルギーを吸収する。
上記のような筒状の衝撃吸収材は、筒壁全体によって圧縮荷重(衝撃荷重)を支えることによって比較的大きい圧縮荷重が加わった場合であっても潰れずに耐えることができる。そして、筒壁全体によって耐えられないほど大きい圧縮荷重が加わると、まず筒壁の一部分が折れる(座屈する)。そして、このような筒状の衝撃吸収材は、一度筒壁の一部分が座屈しまうと筒壁全体によって圧縮荷重に耐えることはできなくなるため、初めに座屈したときに必要とされた圧縮荷重よりも小さい圧縮荷重によって一気に潰れてしまう。このように、筒状の衝撃吸収材は一度筒壁の一部分が座屈してしまうと衝撃エネルギーの吸収量が低下してしまう。このため、従来の筒状の衝撃吸収材に対して衝撃エネルギー吸収量等の衝撃エネルギー吸収特性がさらに優れた衝撃エネルギー吸収材の開発が求められている。
また上記のような筒状の衝撃吸収材においては、アルミニウムとクラフト紙を用いており、比較的重いという問題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、自動車の外層材と内装部材の間に取り付けられ、軽量かつ衝撃エネルギー吸収特性に優れた衝撃吸収材を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明は、自動車の外装材と内装材との間に取り付けられ、前記外装材側または内装材側から加わる衝撃を吸収可能な吸収部を有し、前記吸収部は、発泡倍率が5倍以上15倍未満の多孔質の発泡部材によって構成される。
本発明に係る自動車の衝撃吸収材によれば、吸収部は多孔質の発泡部材によって構成される。発泡部材である吸収部の内部には多数の空隙が設けられており、吸収部に衝撃荷重(圧縮荷重)が加わった場合、これらの空隙の1つ1つが潰れようとして互いに押し合うため、加わった衝撃荷重はこれらの多数の空隙によって比較的均一に分散される。そして、空隙の1つ1つが徐々に潰れていくことによって、吸収部は衝撃エネルギーを吸収する。このように、吸収部は一定の圧縮荷重によって徐々に潰れていくため、衝撃荷重が加わった場合に筒状の衝撃吸収材のように折れて潰れることはなく、衝撃エネルギー吸収量が比較的大きい。このため、衝撃エネルギー吸収量が大きく、優れた衝撃エネルギー吸収特性を備える衝撃吸収材を提供することができる。また、吸収部は多孔質構造であるため、比較的軽量な衝撃吸収材を提供することができる。
また、本発明に係る自動車の衝撃吸収材によれば、吸収部の発泡倍率は5倍以上15倍未満である。発泡倍率とは発泡処理前の素材密度と発泡部材(素材を発泡処理したもの)の密度との比であり、空隙が多く、軽くて柔らかい発泡部材ほど発泡倍率は高い。つまり、発泡倍率が5未満の発泡部材は、空隙が少なく比較的硬い。そのため、例えば乗員が内装材に衝突した場合に、発泡倍率の低い発泡部材は比較的大きい衝撃荷重が加わらない限り潰れず、乗員等に伝わる衝撃エネルギーが減衰されない。また、発泡倍率が5未満の発泡部材は密度が高いため比較的重い。一方、発泡倍率が15倍以上であると、柔らかすぎて小さい衝撃荷重で潰れてしまい、衝撃エネルギーを十分に吸収することができない。このように、吸収部の発泡倍率を5倍以上15倍未満と規定することによって、軽量であり、かつ、自動車の内装材と外装材の間に設けられる緩衝材として、適切な衝撃エネルギー吸収特性を備える衝撃吸収材を提供することができる。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明に係る実施形態について説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面における部材の大きさや比率は、説明の都合上誇張され実際の大きさや比率とは異なる場合がある。
(第1実施形態)
図1〜5を参照して、第1実施形態に係る自動車の衝撃吸収材100について説明する。
図1〜5を参照して、第1実施形態に係る自動車の衝撃吸収材100について説明する。
図1は、自動車の上面図であって、第1実施形態に係る衝撃吸収材100の配置の説明に供する図である。図2は、図1の2−2線に沿う断面図である。図3は、図1の3−3線に沿う断面図である。図4は、図1の4−4線に沿う断面図である。図5(A)は、衝撃吸収材100を示す斜視図、図5(B)は、衝撃吸収材100を示す正面図である。
衝撃吸収材100は、概説すると、図2に示すように、自動車の外装材20と内装材30との間に取り付けられ、内装材30側または外装材20側から加わる衝撃を吸収可能な吸収部10を有し、吸収部10は、発泡倍率が5倍以上15倍未満の多孔質の発泡部材によって構成される。
以下、衝撃吸収材100の各部の構成について詳述する。
図1を参照して、衝撃吸収材100は、自動車の屋根を構成する外装材20であるルーフパネル21と、ルーフパネル21に面して車内側に設けられ、車内の天井部分に相当する内装材30であるヘッドライニング31との間に設けられる。
具体的には、図2に示すように、衝撃吸収材100は、車両の前方において、ルーフパネル21とヘッドライニング31の間に配置されているフロントルーフレール40と、ヘッドライニング31の間の空間aに配置する。また、図3に示すように、衝撃吸収材100は、車両の側面側において、ルーフパネル21とヘッドライニング31の間に配置されているルーフサイドレール50と、ヘッドライニング31の間の空間bに配置する。また、図4に示すように、衝撃吸収材100は、車両の後方側において、ルーフパネル21とヘッドライニング31の間に配置されているリアルーフレール60と、ヘッドライニング31の間の空間cに配置する。一般的に、ルーフパネル21とヘッドライニング31との距離は数mm〜50mm程度であり、車種、ルーフパネル21の形状、ヘッドライニング31の形状等によって異なる。衝撃吸収材100の大きさおよび形状は、配置する空間の大きさに合わせて適宜定めればよい。
図2に示す配置では、車両内の座席Sに座っている乗員Pの頭部が、事故等の衝撃によって車両の前方側に設けられたヘッドライニング31に衝突した場合、フロントルーフレール40とヘッドライニング31の間に設けた衝撃吸収材100が緩衝材となり、乗員Pの頭部への衝撃を和らげることができる。また、図3に示す配置では、車両内の座席Sに座っている乗員Pの頭部が、事故等の衝撃によって車両の側面側に設けられたヘッドライニング31に衝突した場合、ルーフサイドレール50とヘッドライニング31の間に設けた衝撃吸収材100が緩衝材となり、乗員Pの頭部への衝撃を和らげることができる。また、図4に示す配置では、車両内の座席Sに座っている乗員Pの頭部が、事故等の衝撃によって車両の後方側に設けられたヘッドライニング31に衝突した場合、リアルーフレール60とヘッドライニング31の間に設けた衝撃吸収材100が緩衝材となり、乗員Pの頭部への衝撃を和らげることができる。
なお、上記のいずれの場合も、吸収部10は、ヘッドライニング31のルーフパネル21に臨む側の面に接着剤等の公知の接着機能を備える接着材料を用いて貼り付けることによって取り付けられる。ただし取付方法はこれに限定されず、例えばボルト等を用いて固定することも可能である。
図5(A)に示すように、吸収部10は、略直方体形状の発泡部材によって構成される。発泡部材の材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、EPDM(ethylene−propylene−diene methylene linkage:エチレンプロピレンジエン三元共重合体)等のオレフィン樹脂、ABS(acrylonitrile−butadiene−styrene resin:アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体)、PA(poly amide:ポリアミド)、ゴム、ポリウレタン等の樹脂材料が挙げられる。また、これらの材料に熱老化防止剤、紫外線吸収剤、機械的補強材を添加することも可能である。第1実施形態に係る吸収部10は、ポリスチレンとポリオレフィンの複合材を原材料とする発泡部材によって構成され、弾性率が高く軽量なオレフィン系樹脂を原材料として含んでいる。
図5(A)、(B)に示すように、吸収部10の外周縁10a、10b、10c、10d、10e、10f、10g、10h、10i、10j、10k、10lの角部は、丸められた形状となっている。このような吸収部10の外周縁の加工処理は、例えば金型を用いてプレス成形することによって行ってもよいし、また、切削器具や鑢等を用いて行ってもよい。また、吸収部10の外周縁の角部は、丸めるのではなく面取りする構成にしてもよい。
吸収部10の発泡倍率は、下記の式1に示すように、
発泡倍率=発泡処理前の素材の密度/発泡部材の密度 (式1)
と定義する。例えば、発泡倍率が1倍であるということは素材に発泡処理が施されていないことを示す。また、例えば、発泡部材に設けられた空隙が多いほど、発泡部材の密度は小さくなるため、発泡倍率が高くなる。より詳細な理由は実施例において述べるが、吸収部の発泡倍率を5倍以上15倍未満と規定することによって、衝撃吸収材100は軽量であり、かつ、自動車の内装材30と外装材20の間に設けられる緩衝材として適切な衝撃エネルギー吸収特性を備える。なお、吸収部10のより好ましい発泡倍率は、5倍以上13倍以下、さらに好ましい発泡倍率は5倍以上10倍以下である。
発泡倍率=発泡処理前の素材の密度/発泡部材の密度 (式1)
と定義する。例えば、発泡倍率が1倍であるということは素材に発泡処理が施されていないことを示す。また、例えば、発泡部材に設けられた空隙が多いほど、発泡部材の密度は小さくなるため、発泡倍率が高くなる。より詳細な理由は実施例において述べるが、吸収部の発泡倍率を5倍以上15倍未満と規定することによって、衝撃吸収材100は軽量であり、かつ、自動車の内装材30と外装材20の間に設けられる緩衝材として適切な衝撃エネルギー吸収特性を備える。なお、吸収部10のより好ましい発泡倍率は、5倍以上13倍以下、さらに好ましい発泡倍率は5倍以上10倍以下である。
また、同じ発泡倍率であっても、大きい空隙が吸収部10に少数設けられているよりは、小さい空隙が吸収部10に多数設けられている方が好ましい。空隙が多数設けられている方が吸収部10が徐々に潰れていき、衝撃エネルギー吸収量が大きいためである。
次に、第1実施形態の実施例を説明する。
図6(A)は、実施例に係るサンプルの衝撃エネルギー吸収特性の評価方法の説明に供する図、図6(B)は、実施例に係るサンプルの衝撃エネルギー吸収特性を示す概略のグラフである。
下記表1に示す8つのサンプル(サンプル1〜8)を準備した。サンプル1は、発泡部材から成るサンプル2〜8との比較用に準備したサンプルであって、自動車の内装材と外装材の間に設けられる衝撃吸収材として一般的に用いられているアルミチューブ(O−Flex(商品名)、株式会社オーツカ製)である。アルミチューブの軸方向に沿う長さは25mmとした。サンプル2〜8は、いずれもポリスチレンとポリオレフィンの複合材料であるピオセラン(登録商標)から成る発泡部材であり、サンプルの幅は60mm、奥行きは60mm、厚みはサンプル1のアルミチューブに合わせて25mmとした。なおサンプル2〜8は発泡倍率が3〜20倍の発泡部材であって、サンプル2〜8の順に発泡倍率が高くなる。
サンプル1〜8の衝撃エネルギー吸収特性の評価試験は、材料に圧縮荷重を加えてその材料の材料特性を評価可能な万能試験機(インストロン社製)を用いて行った。具体的には、図6(A)に示すように、サンプルTを固定台Kの上に載置し、固定台Kの上方に設けられている圧子Iを23℃の雰囲気下において一定速度V(100mm/min)において徐々に降下させ、その時の負荷荷重を計測した。
図6(B)は、比較用のサンプル1(アルミチューブ)および第1実施形態の実施例の1つであるサンプル3(発泡倍率5倍の発泡部材)の衝撃エネルギー吸収特性の評価試験結果を示す図である。縦軸は計測された負荷荷重、横軸が圧子Iの降下量(ストローク)を示す。なお圧子Iのストロークは、サンプルの変形量に相当する。
まず、サンプル1(アルミチューブ)の衝撃エネルギー吸収特性の結果を用いながら、衝撃エネルギー吸収特性の評価方法について説明する。図6(B)に示すように、アルミチューブが潰れる直前の負荷荷重F2(以下、「初期荷重」とも称する)は比較的大きく、その後アルミチューブが潰れ始めると負荷荷重は一気に減少した。そして、アルミチューブがほとんど潰れきる(図中Lの地点)と、負荷荷重は再び上昇した。
このような結果となるのは、下記のような理由からである。サンプル1(アルミチューブ)は筒状の構造であり、筒の軸方向から圧縮荷重を加えた場合、アルミチューブは筒壁全体によって負荷荷重に耐えることができるため、比較的大きい負荷荷重が加わらないと潰れない。そして、筒壁全体によって耐えられないほど大きい負荷荷重(初期荷重F2)が加わると、まず筒壁の一部分が折れる(座屈する)。筒壁が座屈すると、筒壁全体によって負荷荷重に耐えることはできなくなるため、それ以降は初めに座屈したときよりも小さい負荷荷重において潰れる。そして、アルミチューブがほとんど潰れきる(図中Lの地点)とアルミチューブは固くなるため、圧子Iを降下させるために必要な負荷荷重は増大する。
なお、アルミチューブが潰れきった時のストロークLは「底付き点」と呼ばれ、底付き点に至るまでの負荷荷重によって囲まれた面積(図中の間隔の広い斜線によって囲まれた部分)が、アルミチューブの衝撃エネルギー吸収量J2に相当する。
自動車の外装材と内装材の間に取り付ける衝撃吸収材として適切な衝撃エネルギー吸収特性を有するか否かは、初期荷重および衝撃エネルギー吸収量に基づいて判断する。具体的には、自動車の外装材と内装材の間に取り付ける衝撃吸収材は、初期荷重が小さく、衝撃エネルギー吸収量が大きいことが好ましい。初期荷重が大きすぎると、強い衝撃が加わらない限り衝撃吸収材は潰れず、衝撃吸収材に衝突した乗員等に伝わる衝撃が減衰されないからである。また、衝撃エネルギー吸収量が小さすぎると、衝撃エネルギーが十分に吸収されないからである。
サンプル1(アルミチューブ)は、前述したように初期荷重F2は比較的高く、また初期荷重F2が加わった後は筒壁が折れることによって負荷荷重が急激に減少するため、衝撃エネルギー吸収量J2は比較的小さい。
一方、第1実施形態の実施例であるサンプル3(発泡倍率5倍の発泡部材)は、アルミチューブの初期荷重F2より小さい初期荷重F1において潰れ始め、その後も初期荷重F1と同程度の負荷荷重によって潰れていった。そして、サンプル3がほとんど潰れきると(図中Lの地点)、負荷荷重は再び上昇した。
このような結果となるのは、下記のような理由からである。サンプル3は、多孔質の発泡部材から成る。発泡部材の内部には多数の空隙が設けられており、負荷荷重が加わった場合、これらの空隙の1つ1つが潰れようとして互いに押し合うため、加わった負荷荷重はこれらの多数の空隙によって比較的均一に分散される。そして、これらの多数の空隙の1つ1つは、分散された負荷荷重によって徐々に潰れていく。このため、サンプル3は、一定の負荷荷重によって徐々に潰れていく。このようにサンプル3は、一度変形が始まったあとも一定の荷重によって潰れていき、負荷荷重が低下しないため、アルミチューブの衝撃エネルギー吸収量J2(図中の間隔の広い斜線部)よりも大きい衝撃エネルギー吸収量J1(図中の間隔の狭い斜線部)を有する。具体的には、サンプル3の衝撃エネルギー吸収量J1は、アルミチューブの衝撃エネルギー吸収量J2の約1.5倍であった。
次に、上記表1を参照して、サンプル1〜8の初期荷重および衝撃エネルギー吸収量の評価結果を説明する。前述した評価試験から得られた初期荷重の値および衝撃エネルギー吸収量の値を社内基準に照し合わせ、各サンプルが自動車の内装材と外装材の間に取り付ける衝撃吸収材として用いることができるか否かを判断した。
表1に示す「×」は、社内基準を満たさず、自動車の外装材と内装材の間に取り付ける衝撃吸収材として用いることができないことを示す。「△」は、社内基準を満たし、最低限の衝撃エネルギー吸収特性を備えていることを示す。「○」は、社内基準を満たし、「△」よりも優れた衝撃エネルギー吸収特性を備え、より強い衝撃に対して使用可能であることを示す。「◎」は、社内基準を満たし、「○」よりもさらに優れた衝撃エネルギー吸収特性を備え、さらに強い衝撃に対して使用可能であることを示す。
表1に示すように、発泡倍率が3倍であるサンプル2は、衝撃エネルギー吸収量の評価において「◎」を得たものの、初期荷重の評価において「×」の評価を得た。これは、サンプル2は、発泡倍率が低く固すぎるため、初期荷重が大きくなってしまうからである。
発泡倍率が5倍〜13倍のサンプル3〜6は、初期荷重および衝撃エネルギー吸収の両方において「○」または「◎」の評価を有し、従来のアルミチューブと同等以上の衝撃エネルギー吸収特性を備えることがわかった。
発泡倍率が15倍であるサンプル7は、初期荷重においては「○」の評価を得ているものの、衝撃エネルギー吸収量の評価は「△」であり、自動車の内装材と外装材の間に取り付ける衝撃吸収材としては最低限使用可能なレベルである。これは、サンプル7は、発泡倍率が高く柔らかすぎ、小さい負荷荷重において潰れてしまい、衝撃エネルギー吸収量が少ないからである。
以上より、発泡倍率が5倍以上15倍未満の発泡部材であれば、自動車の内装材と外装材の間に取り付ける衝撃吸収材として十分使用可能であると判断した。
また、同表に示すように、第1実施形態の実施例であるサンプル3〜6は、いずれも比較用のサンプル1(アルミチューブ)と比較して軽量である。例えば、第1実施形態の実施例であるサンプル3〜6の中において最も重いサンプル3(発泡倍率5倍)は、アルミチューブの質量の50%以下である。
以上説明したように、吸収部の発泡倍率を5倍以上15倍未満に規定することによって、軽量かつ衝撃エネルギー吸収特性に優れる衝撃吸収材100を提供することができる。
上記第1実施形態に係る衝撃吸収材100は、自動車の外装材20と内装材30との間に取り付けられ、外装材20側または内装材30側から加わる衝撃を吸収可能な吸収部10を有し、吸収部10は、発泡倍率が5倍以上15倍未満の多孔質の発泡部材によって構成される。上記構成によれば、衝撃吸収材100は軽量であり、かつ自動車の内装材30と外装材20の間に設けられる衝撃吸収材として、優れた衝撃エネルギー吸収特性を有している。
また、上記第1実施形態に係る衝撃吸収材100によれば、吸収部10はオレフィン系樹脂を原材料として含む。オレフィン系樹脂は、弾性率の改良剤が多く知られており、弾性率の高い樹脂を安価に、入手性良く調達することができ、衝撃エネルギー吸収量を比較的大きくすることができる。そのため、より衝撃エネルギーの吸収特性に優れた衝撃エネルギー吸収材を提供することができる。
また、上記第1実施形態に係る衝撃吸収材100によれば、外周縁10a、10b、10c、10d、10e、10f、10g、10h、10i、10j、10k、10lの角部が丸められた形状となっている。衝撃吸収材100に角部を備えたまま外装材20と内装材30の間に取付けてしまうと、衝撃吸収材100の角部が柔軟な内装材30に接したときに、内装材30に段差等が生じてしまい、自動車の内装の外観を損なう。角部を丸めることによって、このような内装材30の段差等の発生を防止し、車両内装の意匠の美観を高めることができる。
また、上記第1実施形態に係る衝撃吸収材100によれば、外装材20はルーフパネル21であり、内装材30はヘッドライニング31である。乗員Pの頭部付近に設けられるヘッドライニング31に衝撃エネルギーの吸収特性に優れた衝撃吸収材100を取り付けることによって、乗員Pがヘッドライニング31に衝突した場合、乗員Pの頭部等を保護することができる。
(第1実施形態の変形例)
次に、第1実施形態の変形例に係る自動車の衝撃吸収材200について説明する。
次に、第1実施形態の変形例に係る自動車の衝撃吸収材200について説明する。
図7は、衝撃吸収材200を示す概略図である。
図7に示すように、第1実施形態の変形例に係る自動車の衝撃吸収材200は、略直方体の吸収部10を備える第1実施形態の衝撃吸収材100とは異なり、内装材30の形状に沿って賦形されている吸収部210を備える。
具体的には、衝撃吸収材200は、内装材30であるヘッドライニング31と、ルーフサイドレール50の形状に沿って賦形されている。なお、これに限定されず、例えば、フロントルーフレール40とヘッドライニング31の間に配置する場合は、これらの形状に沿って賦形してもよい。また、例えば、リアルーフレール60とヘッドライニング31のに配置する場合はこれらの形状に沿って賦形してもよい。また、例えば、外装材20側に貼り付ける場合は、外装材20の形状に沿って賦形してもよい。このような吸収部210の賦形処理は、例えば金型を用いたプレス成型によって行ってもよいし、切削器具等を用いて切削することによって行ってもよい。
上記第1実施形態の変形例に係る衝撃吸収材200によれば、吸収部210は、外装材20および/または内装材30の形状に沿って賦形されている。一般的に、ルーフパネル21などの外装材20およびヘッドライニング31等の内装材30には複雑な形状が付与されている。さらに、衝撃吸収材200は、衝撃エネルギー吸収量を維持するために比較的剛性が高い材料から成るため、ルーフパネル21やヘッドライニング31などの複雑な形状に合わせて折り曲げながら取り付けることが困難である。吸収部210は、予め外装材20および内装材30の形状に沿って賦形されているため、外装材20および内装材30間に比較的容易に取り付けることができる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態に係る衝撃吸収材300について説明する。
次に第2実施形態に係る衝撃吸収材300について説明する。
図8は、衝撃吸収材300を示す概略図である。
第2実施形態に係る衝撃吸収材300は、図8に示すように、第1実施形態に係る衝撃吸収材100と同様に、外装材20であるルーフパネル21と内装材30であるヘッドライニング31の間に取り付ける。ただし、第2実施形態に係る衝撃吸収材300は、第1吸収部310および第2吸収部311の2層構造である点において、第1実施形態に係る衝撃吸収材100と相違する。以下、第2実施形態に係る衝撃吸収材300について詳述する。なお、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
図8に示すように、衝撃吸収材300は、概説すると、外装材20と内装材30との間において積層されて取り付けられる第1吸収部310および第2吸収部311を有する。第1吸収部310および第2吸収部311は異なる発泡倍率を有し、積層する第1吸収部310および第2吸収部311のうち発泡倍率の低い第2吸収部311を衝撃が加わる側に配置している。
以下衝撃吸収材300の各部の構成について詳述する。
第1吸収部310および第2吸収部311はいずれも略直方体の発泡部材から成る。第1吸収部310の発泡倍率および第2吸収部311の発泡倍率は、いずれも5倍以上15倍未満であり、第2吸収部311の発泡倍率は第1吸収部310の発泡倍率よりも低い。第1吸収部310および第2吸収部311は、接着剤等の公知の接着機能を備える接着部材によって互いに接着され一体となっている。
第2実施形態では、乗員Pが内装材30のヘッドライニング31に衝突することを想定している。そのため、前述した衝撃の加わる側とは、第2実施形態においては、ヘッドライニング31側のことである。したがって、発泡倍率が低い第2吸収部311がヘッドライニング31に面するように、衝撃吸収材300を、外装材20と内装材30との間の空間bに配置する。
このように、衝撃が加わる内装材30側に、発泡倍率の低い第2吸収部311を配置するのは、乗員Pの頭部等が内装材30に衝突した場合に、効率的に衝撃エネルギーを吸収するためである。
例えば、乗員Pの頭部が内装材30に衝突する速度が速い場合、乗員Pの頭部が内装材30に衝突することによって生じる衝撃エネルギー量は大きく、このような大きい衝撃エネルギーを衝撃吸収材300によって減衰する必要がある。衝撃が加わる側の一層目に発泡倍率が高く柔らかい吸収部を配置しておくと、一層目の吸収部は一気に潰れてしまい、衝撃エネルギーはあまり減衰されないまま2層目以降の吸収部に伝播する。これに対して、衝撃が加わる側の1層目に発泡倍率が低い固い吸収部を配置しておけば、1層目の吸収部において十分に衝撃エネルギーを吸収し、低減された衝撃エネルギーが2層目以降の発泡倍率の高い吸収部に伝播するため、効率的に衝撃エネルギーを吸収することができる。このような効果は、最も発泡倍率の低い吸収部を衝撃が加わる側の1層目に配置すれば十分に得ることができるため、例えば衝撃の加わる側から順に発泡倍率が高くなるように配置する必要はない。
なお、第2実施形態では、内装材30側から衝撃が加わる場合を想定しているが、外装材20側から衝撃が加わることが想定されるような場所に衝撃吸収材300を配置する場合は、外装材20側に発泡倍率の低い第2吸収部311を配置することが好ましい。
また、第2実施形態では、発泡倍率の低い第2吸収部311を衝撃が加わる側に配置する構成としたが、例えば、衝突によって生じる衝撃エネルギーが小さいことが想定される場所に衝撃吸収材300を配置する場合は、発泡倍率の高い第1吸収部310を衝撃が加わる側に配置することも可能である。
また、第2実施形態では、第1吸収部310および第2吸収部311は異なる発泡倍率を備える構成としたが、これに限定されない。例えば、第1吸収部310および第2吸収部311が同一の発泡倍率を備える構成としてもよい。
また、第2実施形態では、衝撃吸収材300は、第1吸収部310および第2吸収部311の2層構造であるとしたが、これに限定されない。例えば、発泡倍率が同一である3つの吸収部から成る3層構造であってもよいし、発泡倍率が同一である2つの吸収部および発泡倍率が異なる1つの吸収部から成る3層構造であってもよいし、発泡倍率がそれぞれ異なる3つの吸収部から成る3層構造であってもよい。また、外装材20側および内装材30側の両方から衝撃が加わる場合は、例えば、発泡倍率の低い2つの発泡部材の間に、発泡倍率の高い1つの発泡部材を挟み込んだ3層構造とすることも可能である。
次に、第2実施形態の実施例について説明する。なお、衝撃エネルギー吸収特性の評価方法に関しては、第1実施形態と同様の方法を用いて行ったため、説明を省略する。
下記表2に示す4つのサンプル(サンプル9〜12)を準備した。サンプル9〜12はいずれも2つの発泡部材を積層したサンプルであり、2つの発泡部材の合計厚みは25mmである。なお、表中の「上層」とは圧縮荷重が加わる側の吸収部を示している。サンプル9、10では、上層の吸収部の発泡倍率と下層の吸収部の発泡倍率とが同一である。サンプル11、12では、上層の吸収部の発泡倍率と下層の吸収部の発泡倍率とが異なる。特にサンプル12は、圧縮荷重の加わる上層側に発泡倍率の低い吸収部を配置しており、第2実施形態の実施例に相当する。また、表2に示すサンプル3、5は、表1に示す第1実施形態の実施例のサンプル3、5と同一のサンプルであり、サンプル9〜12との評価結果との比較のために表2に記載した。
まず、上層と下層の吸収部における発泡倍率が同一であるサンプル9、10の評価結果について説明する。
表2を参照して、上層の吸収部と下層の吸収部における発泡倍率がいずれも5倍であるサンプル9は、発泡倍率が5倍の単層のサンプル3と、初期荷重の評価および衝撃エネルギー吸収量の評価において同一の結果を得た。同様に、上層の吸収部と下層の吸収部における発泡倍率がいずれも10倍であるサンプル10は、発泡倍率が10倍の単層のサンプル5と、初期荷重の評価および衝撃エネルギー吸収量の評価において同一の結果を得た。このように単層にした場合と積層構造の場合とで衝撃エネルギー吸収特性が変化しないのは、発泡部材に設けられた空隙の総量が単層にした場合と積層構造の場合とで変わらないためである。
次に、上層側の吸収部の発泡倍率が下層側の吸収部の発泡倍率よりも高いサンプル11の評価結果について説明する。
図9は、発泡倍率5倍の単層構造のサンプル3、および、上層の発泡倍率が10倍、下層の発泡倍率が5倍である2層構造のサンプル11の衝撃エネルギー吸収特性を示す概略のグラフである。
図9に示すように、サンプル11の初期荷重F3は、サンプル3の初期荷重F1よりも小さい。これは、サンプル11は圧縮荷重が加わる上層の発泡倍率が高いため、より小さい圧縮荷重において潰れ始めるためである。なお、初期荷重F3が低減されたことによって、サンプル11の衝撃エネルギー吸収量J3(間隔の狭い斜線によって囲まれた面積)は、サンプル3の衝撃エネルギー吸収量J1(間隔の広い斜線によって囲まれた面積)に対してやや小さくなる。ただし、表2に示すように「◎」の評価を得ており、衝撃エネルギー吸収材として優れた評価を保っている。
表2に示すように、上層の発泡倍率と下層の発泡倍率がいずれも5倍であるサンプル9を、上層の吸収部の発泡倍率のみを10倍と高くしたサンプル11と比較すると、上層の吸収部の発泡倍率を高くすることによって、初期荷重の評価は「○」から「◎」になることがわかる。これは、発泡倍率が高く潰れやすい吸収部を負荷荷重が加わる側に配置しているために、初期荷重が低下したからである。また、上層の発泡倍率と下層の発泡倍率がいずれも10倍であるサンプル10を、下層の吸収部の発泡倍率のみを5倍と低くしたサンプル11と比較すると、衝撃エネルギー吸収量の評価が「○」から「◎」になることがわかる。これは、潰すために必要とされる圧縮荷重が比較的大きい、発泡倍率の低い吸収部を、負荷荷重が加わる側に配置しているために、衝撃エネルギー吸収量が増加したからである。
このように、異なる発泡倍率の吸収部を組み合わせることによって、初期荷重および衝撃エネルギー吸収量を調整することができる。
次に、上層側の吸収部の発泡倍率が下層側の吸収部の発泡倍率よりも低いサンプル12(第2実施形態の実施例)の評価結果について説明する。
上層側の吸収部の発泡倍率が下層側の吸収部の発泡倍率よりも低いサンプル12は、上層側の吸収部の発泡倍率が下層側の吸収部の発泡倍率よりも高いサンプル11よりも初期荷重の評価は低い。ただし、サンプル12の初期荷重の評価は「○」であり、自動車の外装材および内装材の間に取り付ける衝撃吸収材として十分に使用可能である。
なお、上記の他にも下記表3に示すように種々のサンプル(サンプル13〜17)を作成し、同様の評価を行い、同様の傾向を得ることができた。なお、表3には、3層構造の例としてサンプル18〜19の結果も示している。
以上説明したように、圧縮荷重(衝突)が加わる側の吸収部の発泡倍率を低くしても、衝撃エネルギー吸収材としての性能は十分に確保できている。このため、衝撃吸収材を衝突エネルギーの高い衝突が起き得る箇所に配置する場合は、衝撃エネルギーを効率的に吸収することを考慮して、発泡倍率の低い吸収部を衝撃が加わる側に配置することが好ましい。
上記第2実施形態に係る衝撃吸収材300によれば、第1吸収部310および第2吸収部311は、外装材20と内装材30との間において複数積層されて取り付けられる。実施例の説明において述べたように、単層であっても積層構造であっても発泡倍率が同じであれば衝撃エネルギーの吸収特性は変わらない。そのため、例えば所定の厚みの吸収部をラインナップとして用意しておき、衝撃吸収材が所望の厚みを備えるように適宜吸収部の積層枚数を調整することができる。また、目的に応じて異なる発泡倍率の吸収部を組み合わせることも可能である。
上記第2実施形態に係る衝撃吸収材300によれば、積層された第1吸収部310および第2吸収部311は、異なる発泡倍率を有する。異なる発泡倍率の吸収部を組み合わせることによって、初期荷重および衝撃エネルギー吸収量を調整し、所望の衝撃吸収特性を備える衝撃吸収材を提供することができる。
上記第2実施形態に係る衝撃吸収材300によれば、発泡倍率が最も低い第2吸収部311を衝撃が加わる側に配置する。このように衝突が加わる側の一層目に発泡倍率が低く固い吸収部を配置しておくことによって、一層目の吸収部において十分に衝撃エネルギーを吸収し、減衰された衝撃エネルギーを2層目以降の発泡倍率の高い吸収部に伝播させることができ、より効率的に衝撃エネルギーを減衰することができる。
以上のように複数の実施形態を通じて本発明に係る衝撃吸収材を説明したが、本発明に係る衝撃吸収材は実施形態において説明した構成のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々改変することが可能である。
例えば、上記実施形態に係る衝撃吸収材100、200、300は、フロントルーフレール40、ルーフサイドレール50、またはリアルーフレール60とヘッドライニング31との間に取り付ける構成としたがこれに限定されない。例えば、ルーフボウ、ボディサイドパネル、A、B、Cピラー、バックドアの最外殻パネル、バックドアパネルレインフォース等と内装材との間に取り付けることも可能である。
また、上記実施形態に係る衝撃吸収材100、200、300は、発泡部材によって構成される吸収部から成るとしたが、これに限定されない。例えばハニカムシート、ブロー成形体などの異なる衝撃吸収材と組合せることも可能である。
100、200、300 衝撃吸収材、
10、210、310、311 吸収部、
20 外装材、
21 ルーフパネル、
30 内装材、
31 ヘッドライニング、
40 フロントルーフレール、
50 ルーフサイドレール、
60 リアルーフレール、
P 乗員、
S 座席、
F1、F2、F3 初期荷重、
J1、J2、J3 衝撃エネルギー吸収量。
10、210、310、311 吸収部、
20 外装材、
21 ルーフパネル、
30 内装材、
31 ヘッドライニング、
40 フロントルーフレール、
50 ルーフサイドレール、
60 リアルーフレール、
P 乗員、
S 座席、
F1、F2、F3 初期荷重、
J1、J2、J3 衝撃エネルギー吸収量。
Claims (8)
- 自動車の外装材と内装材との間に取り付けられ、前記外装材側または前記内装材側から加わる衝撃を吸収可能な吸収部を有し、
前記吸収部は、発泡倍率が5倍以上15倍未満の多孔質の発泡部材によって構成されてなる自動車の衝撃吸収材。 - 前記吸収部は、前記外装材と前記内装材との間において複数積層されて取り付けられる請求項1に記載の自動車の衝撃吸収材。
- 積層された複数の前記吸収部は、異なる発泡倍率を有する請求項2に記載の自動車の衝撃吸収材。
- 積層する複数の前記吸収部のうち発泡倍率が最も低い前記吸収部を衝撃が加わる側に配置する請求項3に記載の自動車の衝撃吸収材。
- 前記吸収部は、オレフィン系樹脂を原材料として含む請求項1から4のいずれか1項に記載の自動車の衝撃吸収材。
- 前記吸収部は、前記外装材および/または前記内装材の形状に沿う外形形状を有する請求項1から5のいずれか1項に記載の自動車の衝撃吸収材。
- 前記吸収部の外周縁の角部が丸められた形状か、または面取りされた形状となっている請求項1から6のいずれか1項に記載の自動車の衝撃吸収材。
- 前記外装材はルーフパネルであり、前記内装材はヘッドライニングである請求項1から7のいずれか1項に記載の自動車の衝撃吸収材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015083540A JP2016203666A (ja) | 2015-04-15 | 2015-04-15 | 自動車の衝撃吸収材 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015083540A JP2016203666A (ja) | 2015-04-15 | 2015-04-15 | 自動車の衝撃吸収材 |
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2015
- 2015-04-15 JP JP2015083540A patent/JP2016203666A/ja active Pending
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