JP2016203424A - テストパターンおよび位置ズレ量測定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクジェットヘッドにおけるノズル列方向の位置ズレを精度良く検査することができるテストパターンおよび位置ズレ測定方法を提供する。
【解決手段】検査基準のインクジェットヘッドおよび検査対象のインクジェットヘッドにより描画されるテストパターンTPであって、検査基準のインクジェットヘッドのノズル列63により奇数個分の吐出ノズル61を隔てて描画された2本の基準ライン71と、検査対象のインクジェットヘッドの1の吐出ノズル61であり、且つ第2のインクジェットヘッドの理想的な配置位置からの位置ズレ量が0ノズルピッチ時の着弾位置が、ノズル列方向において2本の基準ライン71の中間位置に来る吐出ノズル61により描画された評価ラインL1と、を備えた。
【選択図】図3
【解決手段】検査基準のインクジェットヘッドおよび検査対象のインクジェットヘッドにより描画されるテストパターンTPであって、検査基準のインクジェットヘッドのノズル列63により奇数個分の吐出ノズル61を隔てて描画された2本の基準ライン71と、検査対象のインクジェットヘッドの1の吐出ノズル61であり、且つ第2のインクジェットヘッドの理想的な配置位置からの位置ズレ量が0ノズルピッチ時の着弾位置が、ノズル列方向において2本の基準ライン71の中間位置に来る吐出ノズル61により描画された評価ラインL1と、を備えた。
【選択図】図3
Description
インクジェット方式の印刷装置において、インクジェットヘッドの位置ズレを検査するために描画されるテストパターンおよび位置ズレ量測定方法に関するものである。
従来、インクジェット方式の印刷装置として、紙を搬送方向に搬送させる搬送ユニットと、搬送中の紙に対してノズルからインクを吐出して、紙上に画像を印刷するヘッドユニットと、を備えたものが知られている(特許文献1参照)。ヘッドユニットは、搬送方向に沿って配設された4つのヘッドから成り、各ヘッドは、紙幅方向に沿って千鳥列状に配置した複数のインクジェットヘッド(短尺ヘッド)を有している。
ところで、上記従来の印刷装置では、インクジェットヘッドのいくつかのノズルにより複数の評価ライン(罫線)を印刷し、この印刷された複数の評価ラインをスキャナーで取り込んで画像認識することで、インクジェットヘッドのノズル列方向の位置ズレを検査している。
しかしながら、このような構成では、印刷された評価ラインを画像認識する構成上、画像認識しづらい条件の場合、位置ズレを精度良く検査することができないという問題があった。例えば、ホワイトやクリア(透明)のインクを吐出するインクジェットヘッドが検査対象となっている場合、評価ラインがホワイトやクリアのインクで描画されるため、評価ラインが画像認識しづらく、位置ズレを精度良く検査することが困難であった。
これに対し、電子顕微鏡を使った目視検査で、位置ズレを検査することが考えられる。例えば、基準となる第1のインクジェットヘッドのノズルにより基準ラインを印刷すると共に、検査対象となる第2のインクジェットヘッドのノズルにより評価ラインを印刷する。そして、印刷された基準ラインと評価ラインとのノズル列方向の位置が一致するか否かを目視検査することで、第1のインクジェットヘッドに対する第2のインクジェットヘッドの位置ズレを検査することが考えられる。
しかしながら、かかる構成においても、ホワイトやクリアのインクを吐出するインクジェットヘッドが検査対象となっている等の場合、インクジェットヘッドの位置ズレを精度良く検査することができなかった。
しかしながら、このような構成では、印刷された評価ラインを画像認識する構成上、画像認識しづらい条件の場合、位置ズレを精度良く検査することができないという問題があった。例えば、ホワイトやクリア(透明)のインクを吐出するインクジェットヘッドが検査対象となっている場合、評価ラインがホワイトやクリアのインクで描画されるため、評価ラインが画像認識しづらく、位置ズレを精度良く検査することが困難であった。
これに対し、電子顕微鏡を使った目視検査で、位置ズレを検査することが考えられる。例えば、基準となる第1のインクジェットヘッドのノズルにより基準ラインを印刷すると共に、検査対象となる第2のインクジェットヘッドのノズルにより評価ラインを印刷する。そして、印刷された基準ラインと評価ラインとのノズル列方向の位置が一致するか否かを目視検査することで、第1のインクジェットヘッドに対する第2のインクジェットヘッドの位置ズレを検査することが考えられる。
しかしながら、かかる構成においても、ホワイトやクリアのインクを吐出するインクジェットヘッドが検査対象となっている等の場合、インクジェットヘッドの位置ズレを精度良く検査することができなかった。
本発明は、インクジェットヘッドにおけるノズル列方向の位置ズレを精度良く検査することができるテストパターンおよび位置ズレ量測定方法を提供することを課題としている。
本発明のテストパターンは、基準となる第1のインクジェットヘッドに対する、第1のインクジェットヘッドから走査方向に離間し検査対象となる第2のインクジェットヘッドの、走査方向と交差するノズル列方向の位置ズレを検査するために、第1のインクジェットヘッドおよび第2のインクジェットヘッドにより描画されるテストパターンであって、第1のインクジェットヘッドのノズル列により奇数個分のノズルを隔てて描画された2本の基準ラインと、第2のインクジェットヘッドの1のノズルであり、且つ第2のインクジェットヘッドの理想的な配置位置からの位置ズレ量が0ノズルピッチ時の着弾位置が、ノズル列方向において2本の基準ラインの中間位置に来るノズルにより描画された評価ラインと、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、基準となるインクジェットヘッド(第1のインクジェットヘッド)により描画された2本の基準ラインと、検査対象となるインクジェットヘッド(第2のインクジェットヘッド)の1のノズルから実際に描画された評価ラインとを目視し、評価ラインが、2本の基準ラインの中間位置となっているか否かによって、位置ズレを検査する。そのため、一方の基準ラインと評価ラインとの間隔と、他方の基準ラインと評価ラインとの間隔との2箇所を見て、インクジェットヘッドの位置ズレを検査する構成となる。このように、2箇所を見て位置ズレを検査する構成となるため、単に基準ラインと評価ラインとが一致するか否かを見て位置ズレを検査する構成と比べ、インクジェットヘッドの位置ズレを精度良く検査することができる。
本発明の他のテストパターンは、基準となる第1のインクジェットヘッドに対する、第1のインクジェットヘッドから走査方向に離間し検査対象となる第2のインクジェットヘッドの、走査方向と交差するノズル列方向の位置ズレを検査するために、第1のインクジェットヘッドおよび第2のインクジェットヘッドにより描画されるテストパターンであって、第1のインクジェットヘッドのノズル列により偶数個分のノズルを隔てて描画された2本の基準ラインと、第2のインクジェットヘッドの1のノズルであり、且つ第2のインクジェットヘッドの理想的な配置位置からの位置ズレ量が0.5ノズルピッチ時の着弾位置が、ノズル列方向において2本の基準ラインの中間位置に来るノズルにより描画された評価ラインと、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、基準となるインクジェットヘッド(第1のインクジェットヘッド)により描画された2本の基準ラインと、検査対象となるインクジェットヘッド(第2のインクジェットヘッド)の1のノズルから実際に描画された評価ラインとを目視し、評価ラインが、2本の基準ラインの中間位置となっているか否かによって、インクジェットヘッドが0.5ノズルピッチ分位置ズレしているか否かを検査する。そのため、一方の基準ラインと評価ラインとの間隔と、他方の基準ラインと評価ラインとの間隔との2箇所を見て、インクジェットヘッドの位置ズレを検査する構成となる。このように、2箇所を見て位置ズレを検査する構成となるため、単に基準ラインと評価ラインとが一致するか否かを見て位置ズレを検査する構成と比べ、インクジェットヘッドの位置ズレを精度良く検査することができる。
また、偶数個分のノズルを隔てて描画された2本の基準ラインの中間位置と、評価ラインとを比較する構成としたことで、0.5ノズルピッチ単位で位置ズレしているか否か検査することができる。
なお、ここでは、位置ズレ量0.5ノズルピッチ時の着弾位置が2本の基準ラインの中間位置に来るノズルにより描画された評価ラインを備え、0.5ノズルピッチ分位置ズレしているか否かを検査する構成としたが、位置ズレ量1.5ノズルピッチ時の着弾位置が2本の基準ラインの中間位置に来るノズルにより描画された評価ラインを備え、1.5ノズルピッチ分位置ズレしているか否かを検査する構成であっても良い。ひいては、位置ズレ量2.5ノズルピッチ、3.5ノズルピッチ、4.5ノズルピッチ、…時の着弾位置が2本の基準ラインの中間位置に来るノズルにより描画された評価ラインを備え、2.5ノズルピッチ、3.5ノズルピッチ、4.5ノズルピッチ、…分位置ズレしているか否かを検査する構成であっても良い。
また、偶数個分のノズルを隔てて描画された2本の基準ラインの中間位置と、評価ラインとを比較する構成としたことで、0.5ノズルピッチ単位で位置ズレしているか否か検査することができる。
なお、ここでは、位置ズレ量0.5ノズルピッチ時の着弾位置が2本の基準ラインの中間位置に来るノズルにより描画された評価ラインを備え、0.5ノズルピッチ分位置ズレしているか否かを検査する構成としたが、位置ズレ量1.5ノズルピッチ時の着弾位置が2本の基準ラインの中間位置に来るノズルにより描画された評価ラインを備え、1.5ノズルピッチ分位置ズレしているか否かを検査する構成であっても良い。ひいては、位置ズレ量2.5ノズルピッチ、3.5ノズルピッチ、4.5ノズルピッチ、…時の着弾位置が2本の基準ラインの中間位置に来るノズルにより描画された評価ラインを備え、2.5ノズルピッチ、3.5ノズルピッチ、4.5ノズルピッチ、…分位置ズレしているか否かを検査する構成であっても良い。
本発明の他のテストパターンは、基準となる第1のインクジェットヘッドに対する、第1のインクジェットヘッドから走査方向に離間し検査対象となる第2のインクジェットヘッドの、走査方向と交差するノズル列方向の位置ズレを検査するために、第1のインクジェットヘッドおよび第2のインクジェットヘッドにより描画されるテストパターンであって、第1のインクジェットヘッドのノズル列により奇数個分のノズルを隔てて描画された2本の基準ラインと、第2のインクジェットヘッドの1のノズルであり、且つ第2のインクジェットヘッドの理想的な配置位置からの位置ズレ量が1ノズルピッチ時の着弾位置が、ノズル列方向において2本の基準ラインの中間位置に来るノズルにより描画された評価ラインと、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、基準となるインクジェットヘッド(第1のインクジェットヘッド)により描画された2本の基準ラインと、検査対象となるインクジェットヘッド(第2のインクジェットヘッド)の1のノズルから実際に描画された評価ラインとを目視し、評価ラインが、2本の基準ラインの中間位置となっているか否かによって、インクジェットヘッドが1ノズルピッチ分位置ズレしているか否かを検査する。そのため、一方の基準ラインと評価ラインとの間隔と、他方の基準ラインと評価ラインとの間隔との2箇所を見て、インクジェットヘッドの位置ズレを検査する構成となる。このように、2箇所を見て位置ズレを検査する構成となるため、単に基準ラインと評価ラインとが一致するか否かを見て位置ズレを検査する構成と比べ、インクジェットヘッドの位置ズレを精度良く検査することができる。
なお、ここでは、位置ズレ量1ノズルピッチ時の着弾位置が2本の基準ラインの中間位置に来るノズルにより描画された評価ラインを備え、1ノズルピッチ分位置ズレしているか否かを検査する構成であったが、位置ズレ量2ノズルピッチ時の着弾位置が2本の基準ラインの中間位置に来るノズルにより描画された評価ラインを備え、2ノズルピッチ分位置ズレしているか否かを検査する構成であっても良い。ひいては、位置ズレ量3ノズルピッチ、4ノズルピッチ、5ノズルピッチ、…時の着弾位置が2本の基準ラインの中間位置に来るノズルにより描画された評価ラインを備え、3ノズルピッチ、4ノズルピッチ、5ノズルピッチ、…分位置ズレしているか否かを検査する構成であっても良い。
なお、ここでは、位置ズレ量1ノズルピッチ時の着弾位置が2本の基準ラインの中間位置に来るノズルにより描画された評価ラインを備え、1ノズルピッチ分位置ズレしているか否かを検査する構成であったが、位置ズレ量2ノズルピッチ時の着弾位置が2本の基準ラインの中間位置に来るノズルにより描画された評価ラインを備え、2ノズルピッチ分位置ズレしているか否かを検査する構成であっても良い。ひいては、位置ズレ量3ノズルピッチ、4ノズルピッチ、5ノズルピッチ、…時の着弾位置が2本の基準ラインの中間位置に来るノズルにより描画された評価ラインを備え、3ノズルピッチ、4ノズルピッチ、5ノズルピッチ、…分位置ズレしているか否かを検査する構成であっても良い。
本発明の他のテストパターンは、基準となる第1のインクジェットヘッドに対する、第1のインクジェットヘッドから走査方向に離間し検査対象となる第2のインクジェットヘッドの、走査方向と交差するノズル列方向の位置ズレ量を測定するために、第1のインクジェットヘッドおよび第2のインクジェットヘッドにより描画されるテストパターンであって、第1のインクジェットヘッドのノズル列により奇数個分のノズルを隔てて描画された2本の基準ラインを有する第1検査ラインと、第2のインクジェットヘッドの1のノズルであり、且つ第2のインクジェットヘッドの理想的な配置位置からの位置ズレ量が0ノズルピッチ時の着弾位置が、ノズル列方向において第1検査ラインの2本の基準ラインの中間位置に来る第1のノズルにより描画された第1評価ラインと、第1のインクジェットヘッドのノズル列により偶数個分のノズルを隔てて描画された2本の基準ラインを有する第2検査ラインと、第2のインクジェットヘッドの1のノズルであり、且つ第2のインクジェットヘッドの理想的な配置位置からの位置ズレ量が0.5ノズルピッチ時の着弾位置が、ノズル列方向において第2検査ラインの2本の基準ラインの中間位置に来る第2のノズルにより描画された第2評価ラインと、第1のインクジェットヘッドのノズル列により奇数個分のノズルを隔てて描画された2本の基準ラインを有する第3検査ラインと、第2のインクジェットヘッドの1のノズルであり、且つ第2のインクジェットヘッドの理想的な配置位置からの位置ズレ量が1ノズルピッチ時の着弾位置が、ノズル列方向において第3検査ラインの2本の基準ラインの中間位置に来る第3のノズルにより描画された第3評価ラインと、を備えたことを特徴とする。
この場合、第1検査ライン、第2検査ラインおよび第3検査ラインは、走査方向において同一位置に、且つノズル列方向に間隔を存して描画されていることが好ましい。
また、各基準ラインは、1のノズルにより描画されたものであることが好ましい。
本発明の位置ズレ量測定方法は、上記のテストパターンを用い、第1のインクジェットヘッドに対する、第2のインクジェットヘッドの、ノズル列方向の位置ズレ量を測定する位置ズレ量測定方法であって、第1検査ラインを描画する工程と、第2検査ラインを描画する工程と、第3検査ラインを描画する工程と、第1のノズルにより、第1評価ラインを描画する工程と、第2のノズルにより、第2評価ラインを描画する工程と、第3のノズルにより、第3評価ラインを描画する工程と、を実行することを特徴とする。
これらの構成によれば、各検査ラインにおいて、基準となるインクジェットヘッド(第1のインクジェットヘッド)により描画された2本の基準ラインと、検査対象となるインクジェットヘッド(第2のインクジェットヘッド)のノズルから実際に描画された評価ラインとを目視し、評価ラインが、2本の基準ラインの中間位置となっているか否かによって、インクジェットヘッドの位置ズレを検査する。そのため、一方の基準ラインと評価ラインとの間隔と、他方の基準ラインと評価ラインとの間隔との2箇所を見て、インクジェットヘッドの位置ズレを検査する構成となる。このように、2箇所を見て位置ズレを検査する構成となるため、単に基準ラインと評価ラインとが一致するか否かを見て位置ズレを検査する構成と比べ、インクジェットヘッドの位置ズレを精度良く検査することができる。
そして、第1検査ラインおよび第1評価ラインにより、インクジェットヘッドの位置ズレの有無を検査することができ、第2検査ラインおよび第2評価ラインにより、インクジェットヘッドが0.5ノズルピッチ分位置ズレしているか否か検査することができ、第3検査ラインおよび第3評価ラインにより、インクジェットヘッドが1ノズルピッチ分位置ズレしているか否かを検査することができるため、0.5ノズルピッチ単位でインクジェットヘッドの位置ズレ量を測定することができる。
そして、第1検査ラインおよび第1評価ラインにより、インクジェットヘッドの位置ズレの有無を検査することができ、第2検査ラインおよび第2評価ラインにより、インクジェットヘッドが0.5ノズルピッチ分位置ズレしているか否か検査することができ、第3検査ラインおよび第3評価ラインにより、インクジェットヘッドが1ノズルピッチ分位置ズレしているか否かを検査することができるため、0.5ノズルピッチ単位でインクジェットヘッドの位置ズレ量を測定することができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係るテストパターンおよび位置ズレ量測定方法について説明する。実施形態では、本発明のテストパターンおよび位置ズレ量測定方法を適用した印刷装置を例示する。この印刷装置は、セットされた印刷媒体をロール・ツー・ロール方式で送ると共に、送られていく印刷媒体にインクジェット方式で紫外線硬化インク(以下、UVインク)を吐出して印刷を行うものである。
図1に示すように、印刷装置1は、連続紙である印刷媒体Pをロール・ツー・ロール方式で送る媒体送り部11と、送られていく印刷媒体Pに対しインクジェット方式でUVインクを吐出(印刷)するインク吐出部12と、印刷媒体Pに塗着したUVインクを紫外線照射により硬化させる紫外線照射部13と、これら構成装置を収容する安全カバー14と、これら各部を制御する制御部15と、を備えている。なお、印刷媒体Pの材質としては、特に限定されるものではなく、紙系、フィルム系など、さまざまなものが用いられる。
媒体送り部11は、ロール状に巻回した印刷媒体Pを繰り出す繰出しリール21と、繰り出された印刷媒体Pを保持しながら送る回転ドラム22と、回転ドラム22から送り出された印刷媒体Pをロール状に巻き取る巻取りリール23と、回転ドラム22を中心に印刷媒体Pの送り経路を規制する複数のローラー24と、を備えている。
印刷媒体Pは、回転ドラム22の外周面に摩擦力により保持され、回転ドラム22の回転によって、回転ドラム22の外周面に沿って送られる。これに対し、回転ドラム22の外周面の一部には、インク吐出部12が対峙しており、送られていく印刷媒体PにUVインクを吐出する。すなわち、回転ドラム22は、印刷媒体Pを支持すると共に、インク吐出部12(後述の各ヘッドユニット31a〜31f)に対し、印刷媒体Pを挟んで対向するプラテンとして機能している。
インク吐出部12は、回転ドラム22の外周面に沿って並んだ6個のヘッドユニット31a〜31fを備えている。すなわち、6個のヘッドユニット31a〜31fは、回転ドラム22による印刷媒体Pの紙送り方向(走査方向)に沿って並んでいる。また、6個のヘッドユニット31a〜31fは、それぞれ、プラテンギャップを介して回転ドラム22の外周面に対向するように配設されている。そして、6個のヘッドユニット31a〜31fは、それぞれ異なる色のインクに対応し、対応した色のインクを吐出する。具体的には、6個のヘッドユニット31a〜31fは、紙送り方向の上流側から、ホワイト、シアン、マゼンダ、ブラック、イエロー、クリア(透明)のインクにそれぞれ対応して、これを吐出可能な構成となっている。すなわち、媒体送り部11によって送られていく印刷媒体Pに対し、各ヘッドユニット31a〜31fから、各色のインク(UVインク)を吐出することで、各色の描画処理を行われる。
なお、以下の説明では、説明の便宜上、各色のインクを吐出するヘッドユニット31a〜31fを、以下、単に、各色のヘッドユニット31a〜31fと呼称する。例えば、ホワイトのインクを吐出するヘッドユニット31aを、ホワイトのヘッドユニット31aと呼称し、シアンのインクを吐出するヘッドユニット31bを、シアンのヘッドユニット31bと呼称する。
紫外線照射部13は、6個のヘッドユニット31a〜31fに対応する6個の照射ユニット41a〜41fを備えている。各照射ユニット41a〜41fは、対応する各ヘッドユニット31a〜31fの紙送り方向下流側に配設されている。その結果、複数のヘッドユニット31a〜31fと、複数の照射ユニット41a〜41fとは、紙送り方向に交互に並んで配設されている。
なお、6個の照射ユニット41a〜41fのうち、シアン、マゼンダおよびブラックのヘッドユニット31b〜31dに対応する照射ユニット41b〜41dは、印刷媒体Pに着弾したUVインクを仮硬化する仮硬化用の照射ユニットである。一方、6個の照射ユニット41a〜41fのうち、ホワイト、イエローおよびクリアのヘッドユニット31a、31e、31fに対応する3個の照射ユニット41a、41e、41fは、仮硬化用の照射ユニット41b〜41dより大きい積算光量の紫外線を照射して、印刷媒体Pに着弾されたUVインクを完全に硬化(本硬化)する本硬化用の照射ユニットである。
ここで図2を参照して、各ヘッドユニット31a〜31fについて説明する。各ヘッドユニット31a〜31fは、圧電素子を用いたピエゾ方式の複数のインクジェットヘッド51を有している。複数のインクジェットヘッド51は、印刷媒体Pの全幅に対応する印刷ラインを構成すべく、紙送り方向に対し直交する紙幅方向に千鳥状に並んで配設されている。また、各インクジェットヘッド51は、紙幅方向に等ピッチで列設した400個の吐出ノズル61(ノズル)から成る個別ノズル列62を、2列有している。この2列の個別ノズル列62は、ノズル列方向に相互に半ピッチ分位置ズレして配設されている。すなわち、2列の個別ノズル列62により、ノズル列方向に千鳥状に並んだ800個の吐出ノズル61から成るノズル列63を構成している。なお、以下の説明では、「ノズルピッチ」と記載した場合、当該ノズル列63の紙幅方向のノズルピッチを表すものとする。
印刷装置1による印刷処理では、制御部15により、媒体送り部11およびインク吐出部12を制御し、回転ドラム22によって印刷媒体Pをノズル列方向と交差する紙送り方向に送りつつ、送られていく印刷媒体Pに対し、複数のヘッドユニット31a〜31fによりUVインクを吐出する。このとき、ヘッドユニット31a〜31f毎に、印刷データに基づいて、各インクジェットヘッド51の各ノズル列63からUVインクを選択的に吐出することで、印刷媒体Pに対し各色の描画処理を行う。
ところで、各ヘッドユニット31a〜31fに搭載された各インクジェットヘッド51は、取付誤差等の影響で、理想的な配置位置(設計上の位置)から紙幅方向(ノズル列方向)に位置ズレしている場合がある。これに対し、本実施形態では、各インクジェットヘッドの紙幅方向の位置ズレ量を測定し、測定した位置ズレ量に基づいて印刷データを補正することで対応している。ここで、各インクジェットヘッド51の紙幅方向の位置ズレ量を測定する位置ズレ量測定処理について説明する。
位置ズレ量測定処理は、シアン、マゼンダ、ブラックおよびイエローのヘッドユニット31b〜31eに対する位置ズレ量測定処理と、ホワイトおよびクリアのインクのヘッドユニット31a、31fに対する位置ズレ量測定処理と、に分けて行う。まず、シアン、マゼンダ、ブラックおよびイエローのヘッドユニット31b〜31eに対する位置ズレ量測定処理について説明する。
シアン、マゼンダ、ブラックおよびイエローのヘッドユニット31b〜31eに対する位置ズレ量測定処理では、まず、当該各ヘッドユニット31b〜31eに搭載された各インクジェットヘッド51の特定の吐出ノズル61により、評価ラインを描画する。すなわち、制御部15により、媒体送り部11およびインク吐出部12を制御し、回転ドラム22によって印刷媒体Pを紙送り方向に送りつつ、送られていく印刷媒体Pに対し、各インクジェットヘッド51の特定の吐出ノズル61からUVインクを吐出して、評価ラインを描画する。そして、その描画結果を図外のスキャナーで取り込み、画像認識して、各インクジェットヘッド51の位置ズレ量を測定する。すなわち、描画された評価ラインに基づいて、上記特定の吐出ノズル61の位置を検出し、検出した上記特定の吐出ノズル61の位置に基づいて、各インクジェットヘッド51の位置を検出する。その後、その検出結果に基づいて、インクジェットヘッド51の位置ズレ量を測定する。これによって、シアン、マゼンダ、ブラックおよびイエローのヘッドユニット31b〜31eに搭載された各インクジェットヘッド51の紙幅方向の位置ズレ量を測定することができる。
次に、ホワイトおよびクリアのヘッドユニット31a、31fに対する位置ズレ量測定処理について説明する。ホワイトおよびクリアのヘッドユニット31a、31fに対する位置ズレ量測定処理は、検査基準となるインクジェットヘッド51(第1のインクジェットヘッド)に対する、当該インクジェットヘッド51から紙送り方向に離間し検査対象となるインクジェットヘッド51(第2のインクジェットヘッド)の、紙幅方向の位置ズレ量を測定する形で行われる。具体的には、ホワイトのヘッドユニット31aの各インクジェットヘッド51を検査対象とするときには、シアンのヘッドユニット31bの各インクジェットヘッド51を検査基準とし、クリアのヘッドユニット31fの各インクジェットヘッド51を検査対象とするときには、ブラックのヘッドユニット31dの各インクジェットヘッド51を検査基準とする。
なお、紙幅方向において、検査対象のインクジェットヘッド51に対応する位置に配設されたインクジェットヘッド51を、検査基準のインクジェットヘッド51として用いるものとする。例えば、ホワイトのヘッドユニット31aにおける、図2中上から1番目のインクジェットヘッド51を検査対象とするとき、シアンのヘッドユニット31bにおける、図2中上から1番目のインクジェットヘッド51を検査基準とする。以下、検査基準となるインクジェットヘッド51を検査基準ヘッドと呼称し、検査対象となるインクジェットヘッド51を検査対象ヘッドと呼称する。
そして、ホワイトおよびクリアのヘッドユニット31a、31fに対する位置ズレ量測定処理では、検査基準ヘッドおよび検査対象ヘッドによりテストパターンTPを描画し、この描画結果を、電子顕微鏡を使った目視検査で検査することで、検査対象ヘッドの位置ズレ量を測定する。ここで図3を参照して、検査対象ヘッドの位置ズレ量を測定するために、検査基準ヘッドおよび検査対象ヘッドにより描画されるテストパターンTPについて説明する。
図3に示すように、テストパターンTPは、検査基準ヘッドにより描画される第1検査ライン72a、第2検査ライン72bおよび第3検査ライン72cと、検査対象ヘッドにより描画される第1評価ラインL1、第2評価ラインL2および第3評価ラインL3と、を備えている。同図に示すように、第1検査ライン72a、第2検査ライン72bおよび第3検査ライン72cは、それぞれ2本の基準ライン71で構成されており、紙送り方向において同一位置に、且つ紙幅方向に間隔を存して配置されている。一方、第1評価ラインL1、第2評価ラインL2および第3評価ラインL3は、各検査ライン72a、72b、72cに対応したものであると共に、紙送り方向において同一位置に配置されている。詳細は後述するが、各検査ライン72a〜72cは、それぞれ、2本の基準ライン71の中間位置と、検査対象ヘッドにより描画された各評価ラインL1〜L3との位置関係に基づいて、検査対象ヘッドの位置ズレを検査するためのものである。
第1検査ライン72aは、検査基準ヘッドのノズル列63により描画される2本の基準ライン71により構成されている。第1検査ライン72aの2本の基準ライン71は、奇数個分の吐出ノズル61を隔てて描画される。すなわち、当該2本の基準ライン71は、検査基準ヘッドのノズル列63における奇数個分の吐出ノズル61を隔てた2つの吐出ノズル61により描画される。
これに対し、第1評価ラインL1は、検査対象ヘッドの1の吐出ノズル61であり、且つ検査対象ヘッドが理想的な配置位置に位置する時の着弾位置が、紙幅方向において第1検査ライン72aの2本の基準ライン71の中間位置に来る特定の吐出ノズル61(以下、第1特定ノズル)により描画される。すなわち、検査対象ヘッドが理想的な配置位置に位置するとき、第1検査ライン72aの2本の基準ライン71の中間位置と、第1評価ラインL1とが、紙幅方向で一致するようになっている。
よって、検査基準ヘッドに対する検査対象ヘッドの位置が紙幅方向に位置ズレしていると、第1検査ライン72aの2本の基準ライン71の中間位置と第1評価ラインL1とが紙幅方向で一致しなくなる。このように、第1検査ライン72aでは、2本の基準ライン71の中間位置と第1評価ラインL1とが紙幅方向で一致するか否かによって、検査対象ヘッドの位置ズレの有無が検査可能な構成となっている。なお、請求項にいう「第1のノズル」は、本実施形態の第1特定ノズルである。
第2検査ライン72bは、検査基準ヘッドのノズル列63により描画される2本の基準ライン71により構成されている。第2検査ライン72bの2本の基準ライン71は、偶数個分の吐出ノズル61を隔てて描画される。すなわち、当該2本の基準ライン71は、検査基準ヘッドのノズル列63における偶数個分の吐出ノズル61を隔てた2つの吐出ノズル61により描画される。
これに対し、第2評価ラインL2は、検査対象ヘッドの1の吐出ノズル61であり、且つ検査対象ヘッドの理想的な配置位置からの位置ズレ量が0.5ノズルピッチ時の着弾位置が、紙幅方向において第2検査ライン72bの2本の基準ライン71の中間位置に来る特定の吐出ノズル61(以下、第2特定ノズル)により描画される。すなわち、検査対象ヘッドが理想的な配置位置に位置するとき、第2検査ライン72bの2本の基準ライン71の中間位置と、第2評価ラインL2とが、紙幅方向に0.5ノズルピッチ分、位置ズレするようになっている。
よって、検査基準ヘッドに対する検査対象ヘッドの位置が、紙幅方向に0.5ノズルピッチ分位置ズレしていると、第2検査ライン72bの2本の基準ライン71の中間位置と第2評価ラインL2とが紙幅方向で一致する。このように、第2検査ライン72bでは、2本の基準ライン71の中間位置と、第2評価ラインL2とが紙幅方向で一致するか否かによって、検査対象ヘッドが、0.5ノズルピッチ分位置ズレしているか否かを検査可能な構成となっている。なお、請求項にいう「第2のノズル」は、本実施形態の第2特定ノズルである。
第3検査ライン72cは、検査基準ヘッドのノズル列63により描画される2本の基準ライン71により構成されている。第3検査ライン72cの2本の基準ライン71は、奇数個分の吐出ノズル61を隔てて描画される。すなわち、当該2本の基準ライン71は、検査基準ヘッドのノズル列63における奇数個分の吐出ノズル61を隔てた2つの吐出ノズル61により描画される。
これに対し、第3評価ラインL3は、検査対象ヘッドの1の吐出ノズル61であり、且つ検査対象ヘッドの理想的な配置位置からの位置ズレ量が1ノズルピッチ時の着弾位置が、紙幅方向において第3検査ライン72cの2本の基準ライン71の中間位置に来る特定の吐出ノズル61(以下、第3特定ノズル)により描画される。すなわち、検査対象ヘッドが理想的な配置位置に位置するとき、第3検査ライン72cの2本の基準ライン71の中間位置と、第3評価ラインL3とが、紙幅方向に1ノズルピッチ分、位置ズレするようになっている。
よって、検査基準ヘッドに対する検査対象ヘッドの位置が紙幅方向に1ノズルピッチ分位置ズレしていると、第3検査ライン72cの2本の基準ライン71の中間位置と第3評価ラインL3とが紙幅方向で一致する。このように、第3検査ライン72cでは、2本の基準ライン71の中間位置と、第3評価ラインL3とが紙幅方向で一致するか否かによって、検査対象ヘッドが、1ノズルピッチ分位置ズレしているか否かを検査可能な構成となっている。なお、請求項にいう「第3のノズル」は、本実施形態の第3特定ノズルである。
ここで図4を参照して、当該テストパターンTPを用いた、ホワイトおよびクリアのヘッドユニット31a、31fに対する位置ズレ量測定処理の詳細について説明する。
図4に示すように、ホワイトおよびクリアのヘッドユニット31a、31fに対する位置ズレ量測定処理では、まず、各検査基準ヘッド(シアンおよびブラックのヘッドユニット31b、31dの各インクジェットヘッド51)において、第1検査ライン72aを描画する工程と、第2検査ライン72bを描画する工程と、第3検査ライン72cを描画する工程とを同時に実行する(図4(a)参照)。すなわち、制御部15により、媒体送り部11およびインク吐出部12を制御し、回転ドラム22によって印刷媒体Pを紙送り方向に送りつつ、送られていく印刷媒体Pに対し、各検査基準ヘッドの上記2つの吐出ノズル61からUVインクを吐出して、各基準ライン71を描画し、各検査ライン72a〜72cを描画する。
各検査ライン72a〜72cを描画したら、各検査対象ヘッド(ホワイトおよびクリアのヘッドユニット31a、31fの各インクジェットヘッド51)において、第1特定ノズルにより第1評価ラインL1を描画する工程と、第2特定ノズルにより第2評価ラインL2を描画する工程と、第3特定ノズルにより第3評価ラインL3を描画する工程と、を同時に実行する(図4(b)参照)。すなわち、制御部15により、媒体送り部11およびインク吐出部12を制御し、回転ドラム22によって印刷媒体Pを紙送り方向に送りつつ、送られていく印刷媒体Pに対し、各検査対象ヘッドの各特定ノズルからUVインクを吐出して、各評価ラインL1〜L3を描画する。これらによって、テストパターンTPを描画する。
テストパターンTPを描画したら、テストパターンTPの描画結果に対し、電子顕微鏡を使った目視検査を行う。すなわち、図5(a)に示すように、第1検査ライン72aと、第1評価ラインL1とを目視し、2本の基準ライン71の中間位置と、第1評価ラインL1とが一致しているか否かに基づいて、検査対象ヘッドの位置ズレの有無を検査する。また、図5(b)に示すように、第2検査ライン72bと、第2評価ラインL2とを目視し、2本の基準ライン71の中間位置と、第2評価ラインL2とが一致するか否かに基づいて、検査対象ヘッドが、0.5ノズルピッチ分位置ズレしているか否かを検査する。さらに、第3検査ライン72cと、第3評価ラインL3とを目視し、2本の基準ライン71の中間位置と、第3評価ラインL3とが一致するか否かに基づいて、検査対象ヘッドが、1ノズルピッチ分位置ズレしているか否かを検査する。
これらの検査結果によって、検査基準ヘッドに対する検査対象ヘッドの紙幅方向の位置ズレ量が分かり、本位置ズレ量測定処理を終了する。これにより、ホワイトおよびクリアのヘッドユニット31a、31fに搭載された各インクジェットヘッド51の紙幅方向の位置ズレ量が測定することができる。
以上、上記実施形態の構成によれば、ホワイトおよびクリアのヘッドユニット31a、31fに対する位置ズレ量測定処理において、各検査ライン72a〜72cで、2本の基準ライン71と、各特定ノズルから実際に描画された評価ラインL1〜L3とを目視し、評価ラインL1〜L3が、2本の基準ライン71の中間位置となっているか否かによって、位置ズレを検査する。そのため、一方の基準ライン71と評価ラインL1〜L3との間隔と、他方の基準ライン71と評価ラインL1〜L3との間隔との2箇所を見て、インクジェットヘッド51の位置ズレを検査する構成となる。このように、2箇所を見て位置ズレを検査する構成となるため、単に基準ライン71と評価ラインL1〜L3との位置が一致するか否かを見て位置ズレを検査する構成と比べ、インクジェットヘッド51の位置ズレを精度良く検査することができる。
また、第2検査ライン72bにおいて、偶数個分の吐出ノズル61を隔てて描画された2本の基準ライン71の中間位置と、評価ラインL2とを比較する構成としたことで、0.5ノズルピッチ単位で位置ズレしているか否か検査することができる。すなわち、0.5ノズルピッチ単位で、インクジェットヘッド51の位置ズレ量を測定することができる。
なお、上記実施形態においては、第2評価ラインL2および第3評価ラインL3として、第2検査ライン72bおよび第3検査ライン72cの中間位置に対し、着弾位置が図3中下側に位置ズレした吐出ノズル61により描画されたものを用いたが、これに加え、上記中間位置に対し、着弾位置が図3中上側に位置ズレした吐出ノズル61により描画された第2評価ラインL2および第3評価ラインL3を用いても良い。すなわち、インクジェットヘッド51が、図3中下側に、0.5ノズルピッチ分、または1ノズルピッチ分位置ズレしたか否かを検査可能とする構成であっても良い。
また、上記実施形態においては、評価ラインL1〜L3として、上記中間位置に対し、着弾位置が0.5ノズルピッチ分位置ズレした吐出ノズル61により描画されたものと、1ノズルピッチ分位置ズレした吐出ノズル61により描画されたものを用い、0.5ノズルピッチ分、または1ノズルピッチ分位置ズレしているか否かを検査可能とする構成であったが、これに限るものではない。すなわち、評価ラインL1〜L3として、上記中間位置に対し、着弾位置が1.5ノズルピッチ、2.5ノズルピッチ、3.5ノズルピッチ、…分位置ズレした吐出ノズル61により描画されたものを用い、インクジェットヘッド51が、1.5ノズルピッチ、2.5ノズルピッチ、3.5ノズルピッチ、…分位置ズレしているか否かを検査可能とする構成であっても良い。また、評価ラインL1〜L3として、上記中間位置に対し、着弾位置が2ノズルピッチ、3ノズルピッチ、4ノズルピッチ、…分位置ズレした吐出ノズル61により描画されたものを用い、インクジェットヘッド51が、2ノズルピッチ、3ノズルピッチ、4ノズルピッチ、…分位置ズレしているか否かを検査可能とする構成であっても良い。
なお、上記実施形態においては、1本の各基準ライン71を1の吐出ノズル61により描画する構成であったが、1本の各基準ライン71を複数の吐出ノズル61により描画する構成であっても良い。
また、上記実施形態においては、検査対象ヘッドとは異なるヘッドユニット31a〜31fに搭載されたインクジェットヘッド51を、検査基準ヘッドとして用いる構成であったが、検査対象ヘッドと同一のヘッドユニット31a〜31fに搭載されたインクジェットヘッド51を、検査基準ヘッドとして用いる構成であっても良い。すなわち、異なるヘッドユニット31a〜31f間のインクジェットヘッド51の位置ズレを検査する構成であっても良いし、同一ヘッドユニット31a〜31f内のインクジェットヘッド51の位置ズレを検査する構成であっても良い。
さらに、上記実施形態においては、測定したインクジェットヘッド51の位置ズレ量に基づいて印刷データを補正する構成であったが、測定したインクジェットヘッド51の位置ズレ量に基づいて、インクジェットヘッド51の位置を物理的に(機械的に)調整する構成であっても良い。
なお、上記実施形態においては、ホワイトおよびクリアのヘッドユニット31a、31fに対する位置ズレ量測定処理について、本発明を適用したが、その他の色のヘッドユニット31b〜31eに対する位置ズレ量測定処理についても、本発明を適用しても良い。
また、上記実施形態においては、ヘッドユニット31a〜31fに対し印刷媒体Pを移動して印刷処理を行う印刷装置1に、本発明を適用したが、印刷媒体Pに対しヘッドユニット31a〜31fを移動して印刷処理を行う印刷装置1に、本発明を適用しても良い。
さらに、上記実施形態においては、連続紙に対して印刷処理を行う印刷装置1に、本発明を適用したが、枚葉紙に対して印刷処理を行う印刷装置1に、本発明を適用しても良い。
51:インクジェットヘッド、 61:吐出ノズル、 63:ノズル列、 71:基準ライン、 72a:第1検査ライン、 72b:第2検査ライン、 72c:第3検査ライン、 L1:第1評価ライン、 L2:第2評価ライン、 L3:第3評価ライン、 TP:テストパターン。
Claims (7)
- 基準となる第1のインクジェットヘッドに対する、前記第1のインクジェットヘッドから走査方向に離間し検査対象となる第2のインクジェットヘッドの、前記走査方向と交差するノズル列方向の位置ズレを検査するために、前記第1のインクジェットヘッドおよび前記第2のインクジェットヘッドにより描画されるテストパターンであって、
前記第1のインクジェットヘッドのノズル列により奇数個分のノズルを隔てて描画された2本の基準ラインと、
前記第2のインクジェットヘッドの1のノズルであり、且つ前記第2のインクジェットヘッドの理想的な配置位置からの位置ズレ量が0ノズルピッチ時の着弾位置が、前記ノズル列方向において前記2本の基準ラインの中間位置に来るノズルにより描画された評価ラインと、を備えたことを特徴とするテストパターン。 - 基準となる第1のインクジェットヘッドに対する、前記第1のインクジェットヘッドから走査方向に離間し検査対象となる第2のインクジェットヘッドの、前記走査方向と交差するノズル列方向の位置ズレを検査するために、前記第1のインクジェットヘッドおよび第2のインクジェットヘッドにより描画されるテストパターンであって、
前記第1のインクジェットヘッドのノズル列により偶数個分のノズルを隔てて描画された2本の基準ラインと、
前記第2のインクジェットヘッドの1のノズルであり、且つ前記第2のインクジェットヘッドの理想的な配置位置からの位置ズレ量が0.5ノズルピッチ時の着弾位置が、前記ノズル列方向において前記2本の基準ラインの中間位置に来るノズルにより描画された評価ラインと、を備えたことを特徴とするテストパターン。 - 基準となる第1のインクジェットヘッドに対する、前記第1のインクジェットヘッドから走査方向に離間し検査対象となる第2のインクジェットヘッドの、前記走査方向と交差するノズル列方向の位置ズレを検査するために、前記第1のインクジェットヘッドおよび第2のインクジェットヘッドにより描画されるテストパターンであって、
前記第1のインクジェットヘッドのノズル列により奇数個分のノズルを隔てて描画された2本の基準ラインと、
前記第2のインクジェットヘッドの1のノズルであり、且つ前記第2のインクジェットヘッドの理想的な配置位置からの位置ズレ量が1ノズルピッチ時の着弾位置が、前記ノズル列方向において前記2本の基準ラインの中間位置に来るノズルにより描画された評価ラインと、を備えたことを特徴とするテストパターン。 - 基準となる第1のインクジェットヘッドに対する、前記第1のインクジェットヘッドから走査方向に離間し検査対象となる第2のインクジェットヘッドの、前記走査方向と交差するノズル列方向の位置ズレ量を測定するために、前記第1のインクジェットヘッドおよび前記第2のインクジェットヘッドにより描画されるテストパターンであって、
前記第1のインクジェットヘッドのノズル列により奇数個分のノズルを隔てて描画された2本の基準ラインを有する第1検査ラインと、
前記第2のインクジェットヘッドの1のノズルであり、且つ前記第2のインクジェットヘッドの理想的な配置位置からの位置ズレ量が0ノズルピッチ時の着弾位置が、前記ノズル列方向において前記第1検査ラインの前記2本の基準ラインの中間位置に来る第1のノズルにより描画された第1評価ラインと、
前記第1のインクジェットヘッドのノズル列により偶数個分のノズルを隔てて描画された2本の基準ラインを有する第2検査ラインと、
前記第2のインクジェットヘッドの1のノズルであり、且つ前記第2のインクジェットヘッドの理想的な配置位置からの位置ズレ量が0.5ノズルピッチ時の着弾位置が、前記ノズル列方向において前記第2検査ラインの前記2本の基準ラインの中間位置に来る第2のノズルにより描画された第2評価ラインと、
前記第1のインクジェットヘッドのノズル列により奇数個分のノズルを隔てて描画された2本の基準ラインを有する第3検査ラインと、
前記第2のインクジェットヘッドの1のノズルであり、且つ前記第2のインクジェットヘッドの理想的な配置位置からの位置ズレ量が1ノズルピッチ時の着弾位置が、前記ノズル列方向において前記第3検査ラインの前記2本の基準ラインの中間位置に来る第3のノズルにより描画された第3評価ラインと、を備えたことを特徴とするテストパターン。 - 前記第1検査ライン、前記第2検査ラインおよび前記第3検査ラインは、前記走査方向において同一位置に、且つ前記ノズル列方向に間隔を存して描画されていることを特徴とする請求項4に記載のテストパターン。
- 前記各基準ラインは、1のノズルにより描画されたものであることを特徴とする請求項4または5に記載のテストパターン。
- 請求項4ないし6のいずれか一項に記載のテストパターンを用い、前記第1のインクジェットヘッドに対する、前記第2のインクジェットヘッドの、前記ノズル列方向の位置ズレ量を測定する位置ズレ量測定方法であって、
前記第1検査ラインを描画する工程と、
前記第2検査ラインを描画する工程と、
前記第3検査ラインを描画する工程と、
前記第1のノズルにより、前記第1評価ラインを描画する工程と、
前記第2のノズルにより、前記第2評価ラインを描画する工程と、
前記第3のノズルにより、前記第3評価ラインを描画する工程と、を実行することを特徴とする位置ズレ量測定方法。
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