JP2016203405A - 転写具付筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の、筒軸状の筺体の、一方に筆記具を、他方に転写具を、各々備えた転写具付筆記具では、少なくとも転写具における送出軸部の転写テープの巻き長さを変えずに筺体の内径を小さくできない点を解消する。
【解決手段】本発明の転写具付筆記具1は、筒軸状の筺体2の、一方に筆記具3が、他方に、転写テープが巻装された送出軸部5、該転写テープの基材を巻き取る巻取軸部6、転写媒体を被転写体へ転写する転写部7、を備えた転写具4が、各々収納され、巻取軸部6を筺体2の一方側、送出軸部5を筺体2の他方側となるように配置したときに、送出軸部5の直径部を含む巻取軸部6側を筺体2の他方より外に位置させる構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、筒軸状の筺体の、一方に筆記具を、他方に転写具を、各々備えた転写具付筆記具において、転写具における送出軸部の転写テープの巻き長さを変えずに筺体の内径を小さくすることができる技術に関する。
転写媒体を紙などの被転写体に転写する転写具は、主要構成として、筐体内に、基材に転写媒体が塗布された転写テープが巻装された送出軸部、転写テープのうちの転写媒体が被転写体へ転写された後の基材を巻き取る巻取軸部、及び転写テープの転写媒体を被転写体へ転写する転写部を備えている。なお、以下、特別に転写テープ、転写媒体、基材を説明しない限り、送出側における転写テープ、巻取側における基材、を総称して「基材」と言うこととする。
最近では、筆記具(例えばボールペン)構成を収納した筺体における、ペン先が位置する一方端と反対の該ケースの他方端に上記転写具の構成のうち筺体を除く構成を収納したものも提案されている(特許文献1)。特許文献1では、ペン先とは反対側の筺体(ここを以下「ホルダ」という)には収納された消しゴムや印鑑に代わり、転写具の筺体を除く構成を収納するために、以下の構成としている。
すなわち、特許文献1では、上記転写具の構成において、送出軸部及び巻取軸部を回転可能に枢支すると共に転写部を設けた枢支板を、該送出軸部と該巻取軸部の軸両端に設けて、枢支板により一体とされた送出軸部、巻取軸部、転写部をホルダ内に収納する構成としている。
上記特許文献1の構成によれば、例えばホルダ内径16mmに対して、基材2.5mを巻いた送出軸部が収納されるといったように、どうしても転写具として所定の巻き長さの送出軸部を収納しようとすると、送出軸部における基材の「巻径」に対応するホルダ内径が必要となる。
なお、巻径に関して送出軸部を基準に考える理由は、送出軸部においては基材に転写媒体が塗布されている「転写テープ」が巻装される一方、巻取軸部においては転写媒体が被転写体へ転写された後の「基材」だけが巻装されており、使用前の転写テープが巻装された送出軸部と、使用後の基材が巻装された巻取軸部とでは、転写媒体の塗布厚分だけ該送出軸部の方が巻径が大きいためである。
また、上記特許文献1の構成によれば、例えばホルダ内径16mmに対して、基材2.5mを巻いた送出軸部の巻径に較べ、枢支板2枚分の「厚み寸法」と該送出軸部の「幅寸法」が大きいのであれば、当然にこれら厚み寸法と幅寸法を合わせた寸法が収納できるホルダ内径が必要となる。
しかしながら、特許文献1の構成では、筆記具としての使い勝手を考慮すると、これ以上、ケース(ホルダ)径を大きくすることは望ましくなく、むしろできるだけホルダ径を小さく(細く)することが望ましいが、ホルダ径を小さくするということは、結果的に、同等の巻き長さ、巻径の送出軸部をホルダ内に納めることができないこととなる。
つまり、特許文献1の構成では、筆記具として筺体の径を細くしようとすると、転写具構成の送出軸部における巻き長さを短くする必要があり、その逆に、送出軸部の巻き長さを長くしようとすると、筺体の径(特にホルダの内径)を太くする必要があり、筺体の径をできるだけ大きくしないことと、送出軸部の巻き長さを長くすること、の両立させることができなかった。
特開2004−136469号公報
解決しようとする問題は、従来の筆記具が収納された側とは反対側の筺体に転写具を収納する転写具付筆記具の構成では、筺体の径を大きくすると筆記具の使い勝手が悪化し、送出軸部の巻き長さを短くすると転写具の使用寿命も短くなり、これらの両者をバランスよく向上させる、あるいは、少なくとも送出軸部の巻き長さを変えることなく筺体の径を小さくすることができない点である。
上記課題を解決するため、本発明は、筒軸状の筺体の、一方に筆記具が、他方に、基材に転写媒体を塗布した転写テープが巻装された送出軸部、該転写テープの基材を巻き取る巻取軸部、転写媒体を被転写体へ転写する転写部、を備えた転写具が、各々収納された転写具付筆記具であって、前記巻取軸部を前記筺体の一方側、前記送出軸部を前記筺体の他方側となるように配置したときに、前記送出軸部の直径部を含む巻取軸部側を前記筺体の他方より外に位置させることを最も主要な特徴とする。
上記構成とすることで、筒軸状の筺体の他方、すなわち転写具を挿入する側の内径を、送出軸部の巻き長さ、すなわち巻径(直径)に合わせる必要がなく、転写媒体を転写した後の巻取軸部の基材の巻径寸法まで細くすることができる一方、送出軸部の巻き長さについては筺体の他方の内径の制限を緩和することができる。
つまり、本発明は、送出軸部の巻き長さを長くするために筺体の径を著しく太くしたり、筺体の径を細くするために送出軸部の巻き長さを著しく短くしたり、といったことなく、筺体の径を細くすることと、送出軸部の巻き長さを長くすることとをバランスよく両立させることができる。
本発明の筆記具付転写具における転写具部分の、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は部分断面図、である。 (a)〜(c)は本発明の筆記具付転写具から転写具部分が抜き出た状態を示す図である。 本発明の筆記具付転写具における転写具部分の、(a)は筺体に対して挿入されている状態を示す図、(b)は転写具だけの構造を示す図、である。 本発明の筆記具付転写具の転写具部分におけるカバーの、(a)は本体部を、(b)(c)は先端部を、各々示す図である。 (a)(b)は本発明の筆記具付転写具の転写具部分におけるキャップをカバーの先端部から開けた状態を示す図である。 (a)(b)は本発明の筆記具付転写具の転写具部分におけるキャップをカバーの先端部から閉めた状態を示す図である。
本発明の転写具付筆記具は、筺体の径を細くすることと、送出軸部の巻き長さを長くすること、とが相反するという課題を、転写具の巻取軸部を筺体の一方側、送出軸部を筺体の他方側となるように配置して、送出軸部の直径部を含む巻取軸部側を筺体の他方より外に位置させる構成とすることで解消した。
また、本発明は、上記において、転写部と一体的に形成された先端部と、該転写部先端を露出して基材の搬送経路を確保した状態で前記筺体の他方に転写具を挿入した際に該筺体の他方より外に位置する部位を覆う、送出軸部と巻取軸部の軸方向の一方部と他方部に分割された本体部とからなり、かつ前記筺体の他方に対する転写具の抜け止めを可能とするカバーを有する形態としてもよい。
こうすることで、転写具構成が筺体から抜け出すことを積極的に防止することができると共に、転写具の特に送出軸部及び転写部周辺が外部と接触することを確実に保護するカバーを先端部と本体部(一方部と他方部)により組み立て容易でかつ剛性を損なうことなく構成することができる。
また、本発明は、上記において、送出軸部の軸の両端と該巻取軸部の軸の片端を枢支した支持板を有し、前記送出軸部の軸の両端をそれぞれ枢支した両側の支持板のうち、巻取軸部の軸の片端を枢支していない側が筺体の他方から外に位置する形態としてもよい。
こうすることで、送出軸部の軸両端を支持する支持板のうち、片方の支持板は巻取軸部の軸の片端を支持した片持ち状態とされ、かつこの片持ち状態となった側と反対側の支持板が筺体の他方から外に位置することで、筺体内の空間では支持板1枚分のスペースが削減されるから、筺体の細径化に寄与できる。
さらに、本発明は、上記において、露出するために開いた状態と、保護するために閉じた状態と、のそれぞれの維持が可能なキャップを転写部構成の一部に開閉自在に設けた構成としてもよい。
こうすることで、キャップの閉時には転写部の先端を確実に保護することができると共に、開時にはその状態を維持して良好に使用することができ、一方、閉時にはその状態を維持することで転写媒体や基材が傷付くことを防止でき、さらに転写部構成の一部に開閉自在に設けているので該キャップを無くすことがない。
また、本発明は、上記において、転写部は、筺体の他方に対し、一定範囲で軸回転が許容される構成とする形態としてもよい。
こうすることで、被転写体に対する筺体の傾動に転写部を追従させることができ、よって転写部先端の一部だけしか被転写体と接触しない、いわゆる片当たりによって転写媒体が全面的な転写ができないといった転写不良が抑制される。
さらに、本発明は、上記構成において、筺体の他方の外周面にクリップを設け、このクリップと筺体の他方の外周との接続部を空洞として該接続部における内部空間を広く確保した形態としてもよい。
こうすることで、筺体の他方の外径寸法はそのままで、接続部の空洞とした分だけ筺体の他方の内部空間を広く確保できるから、巻き長さの多い転写具構成を収納することができるようになる。
また、本発明の転写具付筆記具に用いられる転写具部分の交換カートリッジとしては、巻取軸部を前記筺体の一方側、前記送出軸部を前記筺体の他方側となるように配置し、かつ送出軸部の軸の両端と該巻取軸部の軸の片端を枢支した支持板を有し、前記送出軸部の軸の両端をそれぞれ枢支した両側の支持板のうち、前記巻取軸部の軸の片端を枢支していない側が筺体の他方から外に位置するように構成すると共に、前記筺体の他方の内周面と接触する該支持板の一部に抜止部を形成したものが望ましい。
本発明のカートリッジを用いることで、転写具付筆記具の筺体における他方の内径が小さくても、送出軸部及び巻取軸部の各々の軸両端をそれぞれ支持板で支持する構成に較べて、1枚分の支持板の厚みを筺体の他方の内径から省略することができ、転写具付筆記具における筺体の他方の内径の細寸法化に寄与できる。
以下、図1〜図6を参照して本発明の具体的実施形態について説明する。1は、本発明の転写具付筆記具である。本発明における転写具付筆記具1は、筒軸状の筐体2の、一方に筆記具3の構成が、他方に転写具4の構成が挿入されたものである。なお、本実施例では、以下、筐体2の他方についてはホルダ2Aと言うこととし、また、筆記具3は本発明の特徴としていない通常の構成とされているので、説明は省略する。
転写具4の構成としては、転写媒体が塗布された基材(つまり転写テープ)が巻装された送出軸部5、転写テープのうちの基材を巻き取る巻取軸部6、及び転写テープのうちの転写媒体を被転写体へ転写する転写部7を備え、本例においては部品点数を削減してホルダ2A内のスペースを有効に利用する目的で送出軸部5と巻取軸部6との駆動には両者の軸部(後述する支持板8b側=支持板8aが巻取軸部6の軸のもう片方を枢支していない側)に架けたベルトBを採用している。
なお、改めて、以下の説明では、特に転写媒体、転写テープと記さない限り、送出側及び巻取側の経路上で搬送されるのは基材(送出側ではこの基材に転写媒体が塗布されている、巻取側では基材だけが搬送される)であることから、全般的に「基材」と記して説明する。
図1及び図2に示すように、転写具4は、ホルダ2Aへ挿入する方向、つまり筆記具3側から見て、巻取軸部6、送出軸部5の順に、すなわち、送出軸部5が筺体2におけるホルダ2A側に位置するように挿入される。このとき、送出軸部5における転写テープの巻径の最大部、つまり直径部を含む巻取軸部6側がホルダ2Aより外に位置するように挿入される。
本発明における、「送出軸部5の直径部を含む巻取軸部6側をホルダ2Aより外に位置させる」とは、図3に示すように、次のことを意味する。「送出軸部5の直径部」とは、転写具4をホルダ2Aに挿入する方向に対して直交する送出軸部5の直径部位を意味する。したがって、送出軸部5の「直径部を含む巻取軸部6側」とは、送出軸部5における直径部位とこの位置より巻取軸部6側に位置する部位を意味する。
一方、「ホルダ2Aより外に位置させる」とは、ホルダ2Aの挿入開口(内径を測ることのできる直径部位)の先端よりさらに該ホルダ2Aの送出軸部5側へ移動した空間、つまり簡単に言えば該ホルダ2Aに挿入されていない状態を意味する。
本例では、図1に示されるように、ホルダ2Aの外周の一部にクリップ2Bが設けられている。このクリップ2Bは、転写具付筆記具1を携帯時に例えば衣服の胸ポケットなどに係合させるものであるが、本発明においては、転写具4を収納する空間を増やす意義をなす。
すなわち、クリップ2Bは、ホルダ2Aとの接続部位に空洞部2bが形成されており、この空洞部2bに、筺体2の径(ホルダ2Aの内径)を細くした場合、あるいは送出軸部5の巻き長さを長くした場合、の一方又は両方における送出軸部5の直径部位を含む巻取軸部6側が収納されることとなる。
さらに、本例における転写具4は、巻取軸部6を筺体2のホルダ2Aに挿入した際に筆記具3側(一方側)、送出軸部5を筺体2の転写具4側つまり筆記具3とは反対側(他方側)、となるように、支持板8に送出軸部5及び巻取軸部6が枢支されている。
図2に示すように、支持板8は支持板8a,支持板8bからなる。支持板8aは、送出軸部5の軸の片方端と巻取軸部6の軸の片方端を枢支している。また、支持板8bは、送出軸部5の軸のもう片方の端部を枢支しており、巻取軸部5の軸のもう片方は枢支していない。さらに、支持板8aはホルダ2A内に挿入され、支持板8bはホルダ2A外に位置するように構成されている。
ここで言う「支持板8bがホルダ2A外に位置する」とは、支持板8bの、支持板8aの対向面とは反対側の面(外側)が、ホルダ2Aの内径に接しない状態を意味する。
つまり、支持板8bは、図1(a)に示すように、ホルダ2Aの先端が支持板8bの部分だけ抉られているような場合は該支持板8bの外側が内径に接しない状態なので、ホルダ2A外に位置することとなる。もちろん、ホルダ2Aが抉られていない状況で支持板8bがホルダ2Aに全く挿入されていない状況も態様としては有り得る。
また、支持板8aに片持ち枢支された巻取軸部6は、上記のとおり、この側にはベルトBが架けられているので、ベルトBが該送出軸部5と巻取軸部6との軸間を接近させるような適切な張力がかかっていることにより、支持構造と駆動回転、いずれにおいても問題はない。
ここで、支持板8による枢支について説明する。支持板8aは、送出軸部5、巻取軸部6の軸端の外側(軸端面)を覆って該軸端を外周縁が回動可能かつ自立するように枢支している。つまり、軸端の外側に支持板8aの板厚が存在することとなる。
これに対し、支持板8bは、送出軸部5は上記支持板8aのように枢支するが、巻取軸部6については、支持板8bの板厚分が巻取軸6側へ窪んだ段部が形成されてベルトBの厚みに吸収され、かつ巻取軸部6側でベルトBが架けられるプーリのクラウン部と接触してベルトBの張力によって送出軸部5と巻取軸部6との接近に対して抗する支えとして機能している。
つまり、支持板8bは巻取軸部6を支持板8aのようには枢支してなく、該支持板8bの板厚はプーリ(ベルトB)の厚みに吸収されている。よって、支持板8bの板厚は支持板8aのようにホルダ2Aの内部空間を占有することがない。
本例では、図1(b)及び図2(c)等に示すように、支持板8aにおける送出軸部5と巻取軸部6の中間位置で該送出軸部5と巻取軸部6の存在する側とは反対の面に、突状の抜止部8Aが形成されている。
この抜止部8Aは、支持板8aに形成された切溝8aaにより該抜止部8Aの部位が弾性変形可能とされ、この部位が弾性変形した状態でホルダ2A内壁を摺動しつつ移動した後に、該ホルダ2A内に形成された窪部2aと係合した際に弾性復元して、支持板8がホルダ2Aから抜け出ることを防止している。
さらに、支持板8は、支持板8a及び支持板8bの転写部4側の先端部に、図3に示すカバー9を設けている。カバー9は、本例では、本体部9Aと先端部9Bとからなる。
本体部9Aは、転写具4をホルダ2Aに挿入した際に、ホルダ2Aより外に位置する部位を覆う。本例では、本体部9Aは、未使用の送出軸部5の直径部が収まる内径を筆記具3側として、転写具4側に内径が小さくなる本例では切頭円錐状としているが、未使用の送出軸部5の直径部が収まる内径とする筒状としていてもよい。すなわち、転写具付筆記具1を全体的に見れば、このカバー9の本体部9Aの部分だけが太い形態も有り得る。
本体部9Aは、さらに、送出軸部5と巻取軸部6の軸方向に一方部9Aaと他方部9Abに分割されている。そして、一方部9Aaと他方部9Abとは、送出軸部5の軸中心位置の互いの対向面に相対する面に向かって突設した嵌合軸(不図示)を該送出軸部5の軸内で嵌合させることによって一体的に結合させて、省スペース化と転写具部分の小型化を達成している。
本例では、本体部9Aの、一方部9Aaは支持板8aと一体的に形成され、他方部9Abは支持板8bと一体的に形成されていることから、該本体部9Aも抜止部8Aによってホルダ2Aから抜け出ないようになっている。
また、本例では、本体部9Aは、支持板8aと支持板8bの該本体部9Aの先端に、該本体部9Aの筒部を抜けて突出した係合部9a,9aが形成されており、この係合部9a,9aが後述する先端部9Bの係合孔9b,9bと係合する構成とされている。さらに、本体部9Aの先端外周面には段部9cが形成されており、この段部9cが先端部9Bの後端の内周面に形成されたガイド9dと嵌合する。
図4に示すように、先端部9Bは、転写部7が一体的に形成され、転写テープの搬送経路を確保した状態で本体部9Aの一方部9Aaと他方部9Abの一体結合の剛性強化の機能を果たすと共に、本例では、ホルダ2Aに対して、具体的にはホルダ2Aに対して挿入されている送出軸部5及び巻取軸部6を枢支した支持板8a,支持板8bと一体的に形成された本体部9Aに対して、一定範囲の軸回転が許容される構成とされている。
すなわち、カバー9は、組み立ての容易性や小スペースにおける効率的な部品形状を勘案して本体部9Aを一方部9Aaと他方部9Abとで構成しているのであるが、一方部9Aaと他方部9Abとを結合を強固なものとし、かつ使用時に使用者から加わる荷重に耐える(がたついたり、隙間が生じない)構造とするために、さらに先端部9Bを設けることとしているのである。
本例では、先端部9Bの筺体の後端(筆記具側)の内周面に形成されたガイド9dが、一方部9Aaと他方部9Abとを一体とした状態で転写部7側の先端外周に形成された段部9cと嵌合する。つまり、本例のカバー9は、先端部9Bにより一方部9Aaと他方部9Abとを束ねるようにして設けることで、上記の効果、つまり小型化と省スペース化、さらに剛性向上の両立を達成するようにしている。
さらに、先端部9Bは、本体部9Aの係合部9a,9aと該先端部9Bの転写部7の形成された部位の両側面部に形成された係合孔9b,9bとが嵌合する。また、先端部9Bは、後端の内周面に形成されたガイド9dと、本体部9Aの先端の外周面に形成された段部9cとが嵌合すると共に、係合孔9b,9bが、係合部9a,9aより余裕のある大きさとされていることで、本体部9Aに対して該係合孔9b,9bと係合部9a,9aが当接する範囲での軸回転が許容される。
さらに本例においては、先端部9Bは、搬送方向上流側(図3においては下方)に、転写部7の先端の露出と保護するために開閉自在とすると共に閉じた状態と開いた状態の各々の状態の維持が可能とされたキャップ9Cが設けられている。
キャップ9Cは、図4〜図6に示すように、先端部9Bの搬送方向上流側にヒンジ部9eを介して設けられ、該ヒンジ部9eを形成した方向と反対の端部(つまり転写部7を覆う部位)の外面に係止窪9fが形成され、この係止窪9fが本体部9Aの搬送方向上流側でキャップ9Cの開時に係止窪9fに対応する位置に形成された係止突9gにより係止されることで、開いた状態が維持される構成となっている。
また、キャップ9Cは、転写部7を保護する側において、該転写部7を覆う部位の幅方向の両端に狭持部9hが形成されており、一方、先端部9Bの転写部7の幅方向両端には該狭持部9hに十分に接触するように被狭持部9iが形成されている。キャップ9Cは、これら狭持部9hと被狭持部9iとが接触係合することで閉状態が維持される構成となっている。なお、本例では、被狭持部9i同士の間隔は狭持部9h同士の間隔より僅かに広く設定され、キャップ9Cの材質の弾性変形によって被狭持部9iを把持するようにしている。
キャップ9Cは、開閉自在でかつ開状態と閉状態を維持できる構成を、ヒンジ部9eを介して、カバー9の先端部9Bに設けているので、開状態のままで上記のように転写部7を片当たり防止のために軸回転及び閉状態で軸回転してもキャップ9Cが外れることを防止できると共に、開閉いずれの状態であっても紛失することがない。
なお、以上の説明において、転写具7は、本例では転写具付筆記具1に対して全体がホルダ2Aに対して挿脱可能な構成として説明しているが、該転写具7の構成のうち、転写具付筆記具1の転写具4の構成の交換部材となるカートリッジ40としては次のように構成する。
すなわち、カートリッジ40は、上記構成においては支持板8aと支持板8bとにより送出軸部5と巻取軸部6とを支持した構成、あるいは、支持板8とカバー9における本体部9Aとが一体となった構成、までが相当する。なお、カバー9の先端部9Bは非交換部材としてもよいし、カートリッジ40側の構成の一部(つまり交換部材)としてもよい。
カートリッジ40は、転写具付筆記具1の対応が前提となるが、支持板8bはホルダ2A内に挿入されることがないので、該ホルダ2A内径の圧迫を軽減でき、その分だけ該ホルダ2Aの径を細くすることができる(ホルダ2Aの内径の細い転写具付筆記具1の交換用のカートリッジ40として採用できる)。
1 転写具付筆記具
2 筺体
2A ホルダ
2B クリップ
3 筆記具
4 転写具
5 送出軸部
6 巻取軸部
7 転写部
8 支持板
8A 抜止部
8a 支持板
8b 支持板
9 カバー
9A 本体部
9B 先端部
9C キャップ
40 カートリッジ

Claims (7)

  1. 筒軸状の筺体の、一方に筆記具が、他方に、基材に転写媒体を塗布した転写テープが巻装された送出軸部、該転写テープの基材を巻き取る巻取軸部、転写媒体を被転写体へ転写する転写部、を備えた転写具が、各々収納された転写具付筆記具であって、前記巻取軸部を前記筺体の一方側、前記送出軸部を前記筺体の他方側となるように配置したときに、前記送出軸部の直径部を含む巻取軸部側を前記筺体の他方より外に位置させる構成としたことを特徴とする転写具付筆記具。
  2. 転写部と一体的に形成された先端部と、該転写部先端を露出して転写テープの搬送経路を確保した状態で前記筺体の他方に転写具を挿入した際に該筺体の他方より外に位置する部位を覆う、送出軸部と巻取軸部の軸方向の一方部と他方部に分割された本体部とからなり、かつ前記筺体の他方に対する転写具の抜け止めを可能とするカバーを有することを特徴とする請求項1記載の転写具付筆記具。
  3. 送出軸部の軸の両端と該巻取軸部の軸の片端を枢支した支持板を有し、前記送出軸部の軸の両端をそれぞれ枢支した両側の支持板のうち、前記巻取軸部の軸の片端を枢支していない側が筺体の他方から外に位置することを特徴とする請求項1又は2記載の転写具付筆記具。
  4. 転写部先端を、露出するために開いた状態と、保護するために閉じた状態と、のそれぞれの維持が可能なキャップを転写部構成の一部に開閉自在に設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の転写具付筆記具。
  5. 転写部は、筺体の他方に対し、一定範囲で軸回転が許容される構成であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の転写具付筆記具。
  6. 筺体の他方の外周面にクリップを設け、このクリップと筺体の他方の外周との接続部を空洞として該接続部における内部空間を広く確保したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の転写具付筆記具。
  7. 筒軸状の筺体の、一方に筆記具が、他方に、基材に転写媒体を塗布した転写テープが巻装された送出軸部、該転写テープの基材を巻き取る巻取軸部、転写媒体を被転写体へ転写する転写部、を備えた転写具が、各々収納された転写具付筆記具に用いられる転写具のカートリッジであって、前記巻取軸部を前記筺体の一方側、前記送出軸部を前記筺体の他方側となるように配置し、かつ送出軸部の軸の両端と該巻取軸部の軸の片端を枢支した支持板を有し、前記送出軸部の軸の両端をそれぞれ枢支した両側の支持板のうち、前記巻取軸部の軸の片端を枢支していない側が筺体の他方から外に位置するように構成すると共に、前記筺体の他方の内周面と接触する該支持板の一部に抜止部を形成したことを特徴とするカートリッジ。
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