JP2016202834A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】賞球を得られやすい有利遊技状態を従来にはない斬新な方式によって実現できる遊技機を提供する。
【解決手段】通常遊技状態において、開放されている始動口52への入球容易さが大入賞口56の開放に起因して低減される低減期間が生じるような構造になっている。また、始動口52の開放期間(第一開放期間)のうち低減期間を除く期間(許容期間)が有利遊技状態では通常遊技状態より長くなるように制御される。さらに、第一開放期間のうち低減期間における入球容易さが、始動口52より大入賞口56が大きくなっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、遊技機に関し、特にパチンコ機に関する。
通常の遊技状態において当り遊技に当選する確率を低く設定し、遊技者にとって有利な遊技状態(以下、有利遊技状態)において当り遊技に当選する確率を高くし、有利遊技状態において当り遊技を頻発させることによって賞球を得られやすくする遊技機が存在する。このような遊技機では、有利遊技状態に移行することが遊技者の関心事になる。
この種の遊技機として、下記の特許文献1を例示する。
特許文献1に記載されている遊技機は、所定の条件が成立することによって有利遊技状態(ST確変)に移行して小当り遊技に当選する確率が向上する。小当り遊技に当選した場合であっても当該有利遊技状態は解除されないので、有利遊技状態に滞在している期間にわたって小当り遊技が頻発する遊技性になっている(特許文献1における図30等を参照)。
特開2013−220118号公報
特許文献1のように小当り遊技が頻発する遊技性では、当選の頻度が高すぎるために当選から得られる興趣が低減するといった課題が生じる場合があった。
また、小当り遊技が頻発する遊技性自体も現在では多数の遊技機に採用されるに至り、決して目新しい方式ではなくなってしまった。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、賞球を得られやすい有利遊技状態を従来にはない斬新な方式によって実現できる遊技機を提供するものである。
本発明によれば、第一可動部材が付設されており、かつ遊技球の入球を契機として賞球が与えられる第一入賞口と、第二可動部材が付設されており、かつ前記遊技球の入球を契機として前記第一入賞口より少ない賞球が与えられる第二入賞口と、が配設されている遊技盤と、互いに近接したタイミングで成立しうる第一条件または第二条件のうち前記第一条件の成立に起因して前記第一可動部材を可動させて前記第一入賞口を開放する第一開放制御手段と、前記第二条件の成立に起因して前記第二可動部材を可動させて前記第二入賞口を開放する第二開放制御手段と、通常遊技状態または前記通常遊技状態より遊技者にとって有利な有利遊技状態のいずれかに遷移させる遊技状態制御手段と、を備え、前記通常遊技状態に滞在している場合において、開放されている前記第一入賞口への入球容易さが前記第二入賞口の開放に起因して低減される期間である低減期間が生じるように、前記第一入賞口と前記第二入賞口とが前記遊技盤に配設されており、前記有利遊技状態に滞在している場合において、前記第一入賞口が開放されている期間である第一開放期間のうち前記低減期間を除く許容期間を生じさせ、かつ生じさせた前記許容期間が前記通常遊技状態において生じうる前記許容期間より長くなるように、前記第一開放制御手段または前記第二開放制御手段が前記第一可動部材または前記第二可動部材を可動させ、前記第一開放期間において前記低減期間が生じている場合には、前記第二入賞口への入球容易さが前記第一入賞口への入球容易さより大きくなり、前記第一開放期間において前記許容期間が生じている場合の前記第一入賞口への入球容易さが、前記第一開放期間において前記低減期間が生じている場合の前記第一入賞口への入球容易さより大きくなる遊技機が提供される。
本発明の遊技機は、通常遊技状態では第二入賞口に入球しやすく、有利遊技状態では通常遊技状態より第一入賞口への入球容易さが向上する。また、第一入賞口への入球によって得られる賞球が第二入賞口に比べて多い。従って、有利遊技状態に滞在している場合は、通常遊技状態に滞在している場合に比べて賞球を得られやすくなる。
これにより、従来にはない斬新な有利遊技状態が実現される。また、当該有利遊技状態は、従来にはない画期的な方式であるため、遊技者の関心を惹きやすい。
本発明によれば、賞球を得られやすい有利遊技状態を従来にはない斬新な方式によって実現できる遊技機が提供される。
遊技機の正面図である。 遊技機内に配設された遊技盤を示す図である。 飾り部材の後方に設けられた大入賞口を示す図である。図3(a)は特別電動役物が閉鎖されている状態を示しており、図3(b)は特別電動役物が開放されている状態を示している。 遊技機内に配設された図柄表示装置を示す図である。 遊技機の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。 遊技機の払出制御構成を示す機能ブロック図である。 入球時処理の処理手順を示すフローチャートである。 開始処理の処理手順を示すフローチャートである。 通常遊技状態における普通電動役物と特別電動役物の作動タイミングの一例を示す図である。 有利遊技状態における普通電動役物と特別電動役物の作動タイミングの一例を示す図である。 有利遊技状態における普通電動役物と特別電動役物の作動タイミングの一例を示す図である。 有利遊技状態における普通電動役物と特別電動役物の作動タイミングの一例を示す図である。 有利遊技状態における普通電動役物と特別電動役物の作動タイミングの一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。また、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」とは、特に断りのない限り、図1に示すように遊技機10を正面側(遊技者側)から見た状態で指称するものとする。
<遊技機10の概要について>
本実施形態の遊技機10の概要について、図2または図5を用いて説明する。
図2は、遊技機10内に配設された遊技盤40を示す図である。
図5は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
遊技機10は、遊技盤40と、普通電役制御部180(第一開放制御手段)と、特別電役制御部190(第二開放制御手段)と、遊技状態制御部140(遊技状態制御手段)と、を備える。
遊技盤40には、第一入賞口(例えば、始動口52)と第二入賞口(例えば、大入賞口56)とが配設されている。
始動口52には、第一可動部材(例えば、普通電動役物62)が付設されており、かつ遊技球の入球を契機として賞球(例えば、15個)が与えられる。
大入賞口56には、第二可動部材(例えば、特別電動役物66)が付設されており、かつ遊技球の入球を契機として始動口52より少ない賞球(例えば、3個)が与えられる。
普通電役制御部180は、互いに近接したタイミングで成立しうる第一条件(例えば、作動ゲート54への遊技球の通過)または第二条件(例えば、始動口53への遊技球の入球)のうち第一条件の成立に起因して普通電動役物62を可動させて始動口52を開放する。
特別電役制御部190は、始動口53への遊技球の入球に起因して特別電動役物66を可動させて大入賞口56を開放する。
遊技状態制御部140は、通常遊技状態または通常遊技状態より遊技者にとって有利な有利遊技状態のいずれかに遷移させる。
遊技機10は、通常遊技状態に滞在している場合において低減期間LTが生じるように、始動口52と大入賞口56とが遊技盤40に配設されている。ここで低減期間LTとは、開放されている始動口52への入球容易さが大入賞口56の開放に起因して低減される期間である。
また、遊技機10は、有利遊技状態に滞在している場合において生じさせた許容期間PTが通常遊技状態において生じうる許容期間PTより長くなるように、普通電役制御部180または特別電役制御部190が普通電動役物62または特別電動役物66を可動させる。ここで許容期間PTとは、始動口52が開放されている期間である第一開放期間OTのうち低減期間LTを除く期間である。
また、遊技機10は、第一開放期間OTにおいて低減期間LTが生じている場合には、大入賞口56への入球容易さが始動口52への入球容易さより大きくなる。
また、第一開放期間OTにおいて許容期間PTが生じている場合の始動口52への入球容易さが、第一開放期間OTにおいて低減期間LTが生じている場合の始動口52への入球容易さより大きくなる。
上記のように、遊技機10は、有利遊技状態における許容期間PTが通常遊技状態における許容期間PTより長くなるように制御するので、通常遊技状態より有利遊技状態では始動口52に入球しやすくなる。さらに、始動口52への入球によって得られる賞球が大入賞口56に比べて多いので、有利遊技状態に滞在している場合は、通常遊技状態に滞在している場合に比べて賞球を得られやすい。
本実施形態における第一入賞口は始動口52であり、第二入賞口は大入賞口56であることを例として説明したが、これに限られない。すなわち、第一入賞口または第二入賞口であるための要件は、上記に記した互いの相対的な関係で決まるものである。従って、これらの要件に合致するものであれば、第一入賞口または第二入賞口は、いわゆる大入賞口、始動口、通常の入賞口のいずれに属するものであってもよい。
ここで、通常の入賞口とは、大入賞口以外の入賞口のうち特別電動役物または特別図柄表示装置のいずれかの作動の契機にならない入賞口をいう。
本実施形態における第一可動部材は普通電動役物62であり、第二可動部材は特別電動役物66であることを例として説明したが、これに限られない。上記のように、第一可動部材は第一入賞口に付設される部材であり、第二可動部材は第二入賞口に付設される部材であるため、第一可動部材または第二可動部材が特別電動役物であるか普通電動役物であるかは、第一入賞口または第二入賞口の種別によって定まる。
本実施形態における第一条件は作動ゲート54への遊技球の通過であり、第二条件は始動口53への遊技球の入球であることを例として説明したが、これを逆にしてもよい。すなわち、第一条件が始動口53への遊技球の入球であり、第二条件が作動ゲート54への遊技球の通過であってもよい。
また、第一条件または第二条件としては、以下の変形例も挙げられる。
(i)第一条件または第二条件は、普通図柄変動ゲームまたは特別図柄変動ゲームの当選とする例。
(ii)第一条件または第二条件は、普通図柄表示装置における当選図柄または特別図柄表示装置における当選図柄の報知とする例。
(iii)第一条件または第二条件は、特定の入賞口に配設された第一のセンサまたは第二のセンサによる検知とする例。
上記の第一条件または第二条件は互いに近接したタイミングで成立しうる二つの条件であればよく、本発明を実施するにあたっては、これらの条件が必然的に近接したタイミングになりうる構成を備えることが好ましい。ここで「互いに近接したタイミングで成立しうる」とは、遊技領域40a上に発射された一の遊技球が転動流下して、入賞球またはアウト球として処理されるまでの時間より短時間で成立可能であることをいう。
本実施形態における遊技機10は、遊技球の通過が第一条件または第二条件のうち一方の成立契機となる作動ゲート54(特定ゲート)と、遊技球の入球が他方の成立契機となる始動口53(第二始動口)と、が遊技盤40に配設されており、作動ゲート54を通過した一の遊技球が始動口53に入球可能に構成されていることによって、第一条件と第二条件とが互いに近接したタイミングで成立しうる。
「開放されている始動口52(第一入賞口)への入球容易さが大入賞口56(第二入賞口)の開放に起因して低減される」とは、始動口52が開放されている前提において、大入賞口56が開放されている状態と閉鎖されている状態とを比べた場合、前者の方が始動口52への入球容易さが低減している状態をいう。
また、ここで低減期間LTとは、上記の状態にある期間をいう。本実施形態のように始動口52と大入賞口56との位置が近接しており(図2参照)、始動口52の領域から大入賞口56の領域へと遊技球が流下する時間が無視できる程度に小さい場合、始動口52の開放期間と大入賞口56の開放期間とが重複している期間(重複期間)と低減期間LTは概ね一致する。一方で、始動口52の領域から大入賞口56の領域へと遊技球が流下する時間が無視できない程度に存在する場合、重複期間と低減期間LTとがずれる場合がある。
「有利遊技状態において生じさせた許容期間PTが通常遊技状態において生じうる許容期間PTより長い」とは、有利遊技状態において開放された始動口52(第一入賞口)における第一開放期間OTの一回あたりに含まれる許容期間PTが、通常遊技状態において開放された始動口52における第一開放期間OTの一回あたりに含まれる許容期間PTより長いことをいう。
なお、上記の関係において、通常遊技状態において生じる許容期間PTが零である場合、すなわち通常遊技状態において許容期間PTが生じない場合も含む。一方で、有利遊技状態において生じる許容期間PTについては零を超えるように制御される。
<遊技機10の構造について>
図1から図6を用いて遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。
図2は、遊技機10内に設置される遊技盤40を示す図である。
図3は、飾り部材45の後方に設けられた大入賞口55を示す図である。図3(a)は特別電動役物65が閉鎖されている状態を示しており、図3(b)は特別電動役物65が開放されている状態を示している。
図4は、遊技機10内に配設された図柄表示装置90を示す図である。
図5は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
図6は、遊技機10の払出制御構成を示す機能ブロック図である。
なお、図3において図示している波線は省略線であり、飾り部材45の近傍以外の遊技盤40(遊技領域40a)の図示を省略していることを表している。
本実施形態の遊技機10は、いわゆるパチンコ機であり、多数の遊技釘(図示せず)が立設された遊技盤40の前面領域(以下、遊技領域40aと称す)に遊技球を発射し、遊技球が入賞口(例えば、始動口52や大入賞口56等)に入球すると賞球が得られる遊技を行うものである。
遊技機10は、図1または図2に示すように、前後に開口する矩形枠状の外枠15と、外枠15の開口前面側に遊技盤40を着脱可能に保持する中枠(図示せず)と、遊技盤40(中枠)の前面側を覆うよう構成された前枠20と、を備える。
前枠20は、ヒンジ機構21により左端側を回動自在に支持され、中枠に対して開閉可能となっている。なお、前枠20は、シリンダ錠23により施錠・解錠が可能となっている。
前枠20は、遊技領域40aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域40aおよび遊技盤40を透視保護している。
遊技機10は、遊技球を貯留する上球受け皿27および下球受け皿29を備える。また、遊技機10は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備える。また、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球を遊技盤40(遊技領域40a)に発射させる発射装置(図示せず)が構成されている。
本実施形態における上球受け皿27、下球受け皿29または操作ハンドル31は上下に離間して前枠20と一体的に設けられる例によって示しているが、これらは前枠20と分離可能に設けられてもよい。
前枠20の上枠部32の左側と右側にそれぞれ一対のスピーカ33(33a、33b)が配設されている。また、前枠20の上枠部32と左右側枠部34、36は光透過性のカバーにより形成されており、その内部にはそれぞれ照明装置35(35a、35b、35c)が配設されている。スピーカ33や照明装置35は、遊技中に発生する演出やエラー報知等と連動して音声出力または点灯若しくは消灯することができる。
前枠20は、上球受け皿27の前方部にボタン37が配設されている。ボタン37は、遊技中に発生する演出を切り替えるまたは遊技者が遊技機10に関わる種々の情報を得るために行う遊技者の操作を受け付けることができる。
下球受け皿29の下部には、下球受け皿29に貯留された遊技球を下方へ排出する球抜き機構39が設けられている。この球抜き機構39を操作することにより、下球受け皿29の底面に形成された底面口(図示せず)が開口して、当該底面口から遊技球が自然落下して排出される。
演出表示装置80は、遊技盤40の略中央に配設されている。演出表示装置80は、演出図柄の変動を含む各種の演出を表示することができる。ここで演出図柄とは、遊技機10における遊技の興趣をより高めるために、演出表示装置80に表示される図柄であり、具体的には数字や絵柄またはそれらの組み合わせから構成されている。
一般的に、遊技機10の遊技者は演出表示装置80に表示される演出図柄の変動演出により当該遊技の興趣を喚起されており、演出表示装置80は遊技者にとって視認しやすい位置に配置されている。
演出表示装置80としては、一般的には液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式やドットマトリックス式等、多様な方式の表示装置を採用し得る。
演出表示装置80は、その表示領域の略中央に演出図柄が表示され、さらに当該演出図柄の左側および右側にもそれぞれ演出図柄が表示される。すなわち、演出表示装置80には、「左」「中」「右」にそれぞれ演出図柄が表示され、表示された演出図柄が一または複数の列をなしている。これらの演出図柄が上下方向あるいは左右方向にスクロールすることにより、演出図柄が演出表示装置80の表示領域に変動表示される。
図柄表示装置90は、演出表示装置80の右下側など、演出表示装置80よりも遊技者が視認しにくい位置に配設される。また、図柄表示装置90の表示領域は演出表示装置80の表示領域よりも小さい面積になっている。
図柄表示装置90は、複数のランプが配列されている。本実施形態で図柄表示装置90に用いられるランプとは、発光ダイオード(以下、LEDと称す)である。図柄表示装置90は、発光するLEDの配列によって種々の情報を示し、特別図柄表示装置(第1特別図柄表示装置91、第2特別図柄表示装置92)と普通図柄表示装置93とを含んでいる。
第1特別図柄表示装置91および第2特別図柄表示装置92は、複数個のLEDの発光パターンにより特別図柄変動ゲームの抽選結果(特別図柄)を表示する。より詳細には、図4に示すように、第1特別図柄表示装置91は左側のLED8個から構成され、第2特別図柄表示装置92は右側のLED8個から構成される。
普通図柄表示装置93は第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92より少ない数(例:2個)のLEDの発光パターンにより普通図柄変動ゲームの抽選結果(普通図柄)を表示する。
なお、図4に示すように、図柄表示装置90は、第1特別図柄表示装置91、第2特別図柄表示装置92または普通図柄表示装置93の表示に用いられないLEDも含んでおり、特別図柄変動ゲームまたは普通図柄変動ゲームの抽選結果の他にも、保留されている乱数値(いわゆる保留玉)の数や大当り遊技のラウンド回数等の情報も表示しうる。
ここで特別図柄とは、第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92に表示するために選択されうるデータ群、あるいは第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92に表示されうる図柄(LEDの発光パターン)をいう。なお、以下、特別図柄のことを「特図」と略して表記する場合がある。
また、ここで特別図柄変動ゲームとは、特別電動役物65や特別電動役物66(いわゆるアタッカー)を開放させるための抽選結果を示すために、第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92を変動表示させた後に特定の特別図柄を停止表示させることをいう。本明細書において、特別図柄変動ゲームの実行とは、第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92における特別図柄の表示(変動表示および停止表示)をいう場合と、当該表示のために行われる一連の内部処理の実行をいう場合とがある。
ここで普通図柄とは、普通図柄表示装置93に表示するために選択されうるデータ群、あるいは普通図柄表示装置93に表示されうる図柄(LEDの発光パターン)をいう。なお、以下、普通図柄のことを「普図」と略して表記する場合がある。
また、ここで普通図柄変動ゲームとは、普通電動役物62(いわゆる電動チューリップ)を開放させるための抽選結果を示すために、普通図柄表示装置93を変動表示させた後に特定の普通図柄を停止表示させることをいう。本明細書において、普通図柄変動ゲームの実行とは、普通図柄表示装置93における普通図柄の表示(変動表示および停止表示)をいう場合と、当該表示のために行われる一連の内部処理の実行をいう場合とがある。
なお、本実施形態において図柄表示装置90に配列される複数のランプはLEDとして説明しているが、ランプの種別はこれに限定されるものではない。そして、当該ランプの配置についても図4に図示するものに限らず、多様な配置を採用しうる。
遊技盤40の前面には、多数の遊技釘(図示せず)や風車42、装飾部材(例えば、飾り部材45)といった障害物が配置されていることにより、打ち出された遊技球が転動するように遊技領域40aが画成されている。また、遊技領域40aの左側および上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域40aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール41および内レール43が配置されている。なお、外レール41は、遊技領域40a中央から視て内レール43より外側に位置している。
ここで風車42とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構で、くぎ状のものをいう。
遊技機10は操作ハンドル31の回転操作量(例えば回転角度)の大小によって遊技球の打ち出しの強弱をつけることが可能になっている。また、より弱く打ち出された遊技球が転動する第1流路X(いわゆる左打ち)、より強く打ち出された遊技球が転動する第2流路Y(いわゆる右打ち)、のいずれか一方を遊技球が転動するように各種障害物が遊技領域40aに配置されている。
遊技領域40aには、各種の入賞口(例えば、始動口51や大入賞口55等)が配設され、各入賞口の後方には入球した遊技球を検知する各種スイッチ(例えばカウントスイッチSW1やカウントスイッチSW5等)が配設されている。なお、以下の説明において入賞とは、遊技球が特定の入賞口に入球することをいう。
本実施形態においては、上記の各種スイッチは遊技者が視認できないように配設されており、図1および図2においては図示しない。
図2には、主要な入賞口として、始動口51、始動口52、始動口53、作動ゲート54、大入賞口55、大入賞口56、普通入賞口57(57a、57b、57c)を図示する。ここで図示する入賞口は一例であり、その数や配置は適宜変更しても構わない。
始動口51は、遊技領域40aの中央下部(演出表示装置80の下方)に配置されており、一般的に「ヘソ」と呼ばれる。
始動口51には入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW1が配置されており、始動口51に入球した遊技球がカウントスイッチSW1で検知されることにより、第1特別図柄表示装置91における特別図柄変動ゲームを始動させる始動条件と、予め定めた数の遊技球を賞球として払い出す払出条件と、が成立する。
始動口52は、遊技領域40aの右下部(演出表示装置80の右下側)であって大入賞口56より下流側に配置されており、普通電動役物62が付設されている。また、上述したように、始動口52は、通常遊技状態より有利遊技状態において入球容易になる入賞口(第一入賞口)である。
普通電動役物62は、始動口52への入球が容易である開放状態または入球が困難である閉鎖状態のいずれか一方に可換に遷移する可動部材であり、アクチュエータAC2の作動により開閉動作を行う。なお、普通電動役物62(アクチュエータAC2)の制御については、後に詳述する。
始動口52には入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW2が配設されており、始動口52に入球した遊技球がカウントスイッチSW2で検知されることにより、第1特別図柄表示装置91における特別図柄変動ゲームの始動条件と、賞球の払出条件と、が成立する。
始動口53は、遊技領域40aの右下部(演出表示装置80の右下側)であって作動ゲート54の下流側に配置されている。
始動口53には入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW3が配設されており、始動口53に入球した遊技球がカウントスイッチSW3で検知されることにより、第2特別図柄表示装置92における特別図柄変動ゲームの始動条件と、賞球の払出条件と、が成立する。
作動ゲート54は、遊技領域40aの右下部(演出表示装置80の右下側)であって始動口53の上流側に配置されている。作動ゲート54は通過した遊技球が通過後再び遊技領域40aを転動する、いわゆるゲートタイプの入賞口であり、作動ゲート54を通過した一の遊技球が始動口53に入球可能になっている。なお、本明細書では遊技球が作動ゲート54を通過することも「入球」と称する場合がある。
作動ゲート54には、通過した遊技球を検知するカウントスイッチSW4が配設されており、作動ゲート54を通過した遊技球がカウントスイッチSW4で検知されることにより、普通図柄表示装置93における普通図柄変動ゲームの始動条件が成立する。
本実施形態の遊技機10においては、図6にカウントスイッチSW4が図示されていないことから明らかであるように、カウントスイッチSW4の検知は賞球の払出条件に含まれていない。すなわち、本実施形態の作動ゲート54に遊技球が入球しても賞球は零である。
大入賞口56は、遊技領域40aの右下部(演出表示装置80の右側)であって始動口52の上流側に配置されており、特別電動役物66が付設されている。また、上述したように、大入賞口56は、その開放に起因して始動口52への入球容易さを低減させる入賞口(第二入賞口)である。
特別電動役物66は、大入賞口56への入球が容易である開放状態または入球が困難である閉鎖状態のいずれか一方に可換に遷移する可動部材であり、アクチュエータAC6の作動により開閉動作を行う。なお、大入賞口56(アクチュエータAC6)の制御については、後に詳述する。
大入賞口56には、入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW6が配設されており、大入賞口56に入球した遊技球がカウントスイッチSW6で検知されることにより、賞球の払出条件が成立する。
また、大入賞口56に入球した遊技球の流下経路の途中には確変領域(図示せず)が設けられている。確変領域にはカウントスイッチSW8が配設されており、カウントスイッチSW8の検知を条件の一つとして確変状態への移行条件が成立しうる。なお、確変状態については、後に詳細に説明する。
閉鎖状態における特別電動役物66は、遊技領域40aの面位置と略一致するように延在しており、当該面位置より後方の大入賞口56に蓋をする。
また、開放状態における特別電動役物66は、遊技領域40aの面位置より前方に飛び出し、上方から流下してくる遊技球の受け皿として機能するように作動し、受け入れた遊技球を大入賞口56へと誘導すると共に、始動口52への遊技球の流下を阻害する。すなわち、開放状態における特別電動役物66は、下流側に位置する始動口52の転動流路(始動口52に遊技球が入球するまでに通過しうる経路)を塞いでしまう。
本実施形態における特別電動役物66は、後に説明する小当り遊技または一部の大当り遊技の実行中に開放状態となるように作動して大入賞口56への遊技球の入球を許容する。
上記の大入賞口56および特別電動役物66の特徴を整理すると、以下のようになる。
すなわち、遊技盤40(遊技領域40a)における遊技球の転動流路において、大入賞口56(第二入賞口)は始動口52(第一入賞口)より上流に配設されている。そして、開放状態(大入賞口56が開放されている状態)において、大入賞口56の近傍に転動した遊技球を始動口52とは異なる領域に転動させるように遊技領域40aが構成されていることによって、大入賞口56の開放に起因して始動口52への入球が阻害される。
ここで「始動口52とは異なる領域に転動させる」構成には、本実施形態のように、特別電動役物66(第二可動部材)が始動口52(第一入賞口)への転動流路を塞ぐ等、積極的に遊技球の入球を邪魔する構成(積極的な阻害)も含まれるが、他の構成も採りうる。例えば、特別電動役物66が遊技盤40内に引っ込んだ状態(図3(b)に示す特別電動役物65と同様の状態)において、特別電動役物66の周囲の部材が遊技球を大入賞口56に促し、結果的に始動口52への入球が少なくなる構成(消極的な阻害)も採りうる。
図2に図示するように、本実施形態における作動ゲート54および始動口53は、上下に位置するように近接している。また、本実施形態における大入賞口56(特別電動役物66)および始動口52(普通電動役物62)は上下に位置するように近接している。
また、作動ゲート54および始動口53の位置と、大入賞口56および始動口52の位置とは左右に並列するようになっている。
上記の配置は、作動ゲート54と通過した遊技球が始動口53に向けて流下させ、当該遊技球が始動口52へ流下することを避けることを意図するものである。また、上記の配置は、作動ゲート54を通過していない遊技球(例えば、特別電動役物66や普通電動役物62によって転動方向が変わった遊技球)が始動口53に入球することを避けることを意図するものである。従って、図2では図示しない遊技釘も、これらの意図が反映されるように配設されることが好ましい。
大入賞口55は、遊技領域40aの右部(演出表示装置80の右側)であって、始動口52、始動口53、作動ゲート54および大入賞口56の上流側に配置されており、特別電動役物65が付設されている。
特別電動役物65は、大入賞口55への入球が容易である開放状態または入球が困難である閉鎖状態のいずれか一方に可換に遷移する可動部材であり、アクチュエータAC5の作動により開閉動作を行う。なお、大入賞口55(アクチュエータAC5)の制御については、後に詳述する。
また、大入賞口55には、入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW5が配設されており、大入賞口55に入球した遊技球がカウントスイッチSW5で検知されることにより、賞球の払出条件が付与される。
閉鎖状態における特別電動役物65は、図3(a)に示すように、遊技領域40aに対して垂直方向に突出し、遊技領域40aと飾り部材45との間に形成されている領域および当該領域に存在している大入賞口55に蓋をする。
閉鎖状態における特別電動役物65に対して上方から流下してくる遊技球が、特別電動役物65の上に乗った状態で滞留するように、遊技領域40aと飾り部材45とには柱状の滞留部材48(48a、48b、48c、48d、48e)が配設されている。具体的には、遊技領域40aの面上に滞留部材48c、滞留部材48d、滞留部材48eが形成されており、飾り部材45の背面に滞留部材48a、滞留部材48bが形成されている。
なお、ここで図示している滞留部材48の形状、個数および配置は一例であり、これに限らない。すなわち、滞留部材48は、特別電動役物65の上に遊技球が乗っている状態を、滞留部材48を設けない場合より長く維持するように作用する部材であればよい。
また、開放状態における特別電動役物65は、図3(b)に示すように、遊技領域40aの後方に埋没し、上方から流下してくる遊技球が大入賞口55へ流下することを許容する(阻害しない)状態になる。
なお、特別電動役物65が開放状態の位置から閉鎖状態の位置へ移動した場合、特別電動役物65の上に乗っていた(滞留させていた)遊技球は、概ね大入賞口55へと流下するようになっている。
本実施形態における特別電動役物65は、後に説明する一部の大当り遊技の実行中に開放状態(図3(b)に示す状態)となるように作動して大入賞口55への遊技球の入球を許容する。
普通入賞口57(57a、57b、57c)は、遊技領域40aの左下部(演出表示装置80の左下側)に配置されている。普通入賞口57には入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW7が配設されており、普通入賞口57に入球した遊技球がカウントスイッチSW7で検知されることによって賞球の払出条件が付与され得る。
なお、本実施形態においては三つの普通入賞口57a、57b、57cに対して一つのカウントスイッチSW7が設けられている実施例で説明したが、個別にセンサ(カウントスイッチ)を設けてもよい。このとき、それぞれのセンサによって賞球の払出条件が異なってもよく、同一であってもよい。
本実施形態における遊技領域40aは、遊技球が第2流路Yから転動したときよりも、遊技球が第1流路Xから転動したときに始動口51または普通入賞口57に入球しやすくなるように、各種障害物が配置されている。つまり、始動口51または普通入賞口57は、遊技領域40aの左側を主とする第1流路Xに設けられている。
また、本実施形態における遊技領域40aは、遊技球が第1流路Xから転動したときよりも、遊技球が第2流路Yから転動したときに始動口52、始動口53、作動ゲート54、大入賞口55または大入賞口56に入球しやすくなるように、各種障害物が配置されている。つまり、始動口52、始動口53、作動ゲート54、大入賞口55または大入賞口56は、遊技領域40aの右側を主とする第2流路Yに設けられている。
すなわち、始動口51(第一始動口)が配設されている第1流路Xにおける転動領域(第一領域)と、作動ゲート54(特定ゲート)と始動口53(第二始動口)とが配設されている第2流路Yにおける転動領域(第二領域)と、が遊技盤40において互いに異なる位置に形成されている。
上記の大入賞口55または特別電動役物65の特徴を整理すると、以下のようになる。
すなわち、大入賞口55(第三入賞口)は、大当り遊技の実行中に連続作動される特別電動役物65(第三可動部材)が付設され、かつ第2流路Yにおける転動流路(第二領域)に配設されている。大入賞口55は、始動口52(第一入賞口)および大入賞口56(第二入賞口)に比べて、第2流路Y(第二領域における遊技球の転動流路)の上流側に配設されている。
また、特別電動役物65は、大入賞口55への入球を閉鎖する閉鎖状態において、遊技球を滞留させる。また、特別電動役物65は、閉鎖状態から大入賞口55への入球を開放する開放状態に遷移した場合において、滞留させていた遊技球を大入賞口55に流下させる構成になっている。
大当り遊技中には始動口52(第一入賞口)や大入賞口56(第二入賞口)より優先して大入賞口55(第三入賞口)に入球可能に遊技盤40(遊技領域40a)が構成されているので、特別電動役物65が開放状態になる大当り遊技において得られる賞球の期待値が維持される。
また、上記のように特別電動役物65は大当り遊技中に開放状態から閉鎖状態に遷移する可動部材であるが、大当り遊技中において複数回実行されるラウンド遊技の間にも、その上に遊技球を滞留させることができる。
通常の構成ではラウンド遊技間にアタッカーによって大入賞口への入球が阻害された遊技球は下流に流下することになる。しかし、本実施形態の特別電動役物65は上記の滞留部材48が付設されているので、ラウンド遊技間に特別電動役物65で大入賞口55への入球が阻害された遊技球は特別電動役物65の上で滞留し、次のラウンドの開始時に概ね大入賞口55に入球する。すなわち、特別電動役物65が開放状態になる大当り遊技の実行中において、大入賞口55の下流側に位置する始動口52や大入賞口56に入球する遊技球が少なくなるので、大当り遊技において得られる賞球の期待値のばらつきが少なくなる。
アウト口59は、遊技領域40aの最下部に配置されている。上述した各入賞口(作動ゲート54を除く)に入球しなかった遊技球はアウト口59に落入し、アウト球として処理される。
ここまで、本実施形態における遊技機10の構造について説明してきたが、これらは一例であって、別の構造によって本発明を実施することもできる。
<遊技機10の制御構成について>
続いて、図5と図6を用いて遊技機10の制御構成について説明する。なお、上述した図1から図4に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
図5は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。また、図6は、遊技機10の払出制御構成を示す機能ブロック図である。
なお、図5または図6で図示される各機能は本実施形態の遊技機10を説明する上で必要な機能を挙げたものであり、ここに図示しない機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する機能の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の機能が省かれても良い。
遊技機10は、基板(図示せず)を自機の内部に備えており、図5または図6に図示している構成要素を含む基板と当該基板に電気的に接続している機能部品との処理によって実現している。より具体的には当該基板は、制御動作を所定の手順で実行するCPU(図示せず)と、当該CPUの制御プログラムを格納するROM(図示せず)と、必要なデータの書き込みおよび読み出しができるRAM(図示せず)を備えている。CPUは、ROMから読み出した制御プログラムを実行し、RAMに種々のデータを書き込む、またはRAMから読み出すことによって種々の機能を実現することができる。
なお、図5または図6に図示している構成要素は単独で作動または複数で連動して種々の機能を実現することができ、一の基板に含まれる構成要素のみで実現できる機能、複数の基板に含まれる構成要素間で種々のデータ授受を行うことにより実現できる機能、基板と当該基板に非搭載の機能部品とが電気的に接続していることにより実現できる機能等が混在している。これらの各種機能を実現するためのハードウェア構成は幾通りも存在しうるものであって、必ずしも一つに限定されない。
主制御部100は、遊技を統括的に制御し、遊技に関連する演出等について他の構成要素(例えば演出制御部210)に指令を出力する。主制御部100は、遊技の結果に影響を及ぼす機能または及ぼす虞がある機能を有する基板であって、いわゆる主基板として機能する構成要素である。図5に示すように、主制御部100は多数の構成要素を有し、これらの構成要素が互いに接続している構成になっているが、ここに図示している構成要素、またはこれらの接続は一例であって、必ずしもこれに限られるものではない。
主制御部100が備える主な構成要素としては、特図抽選制御部130、普図抽選制御部170、遊技状態制御部140、図柄表示制御部150、変動パターン決定部160、情報伝送部110等が挙げられる。
特図抽選制御部130は、特別図柄変動ゲームに関連して他の構成要素を制御する機能を有している。
普図抽選制御部170は、普通図柄変動ゲームに関連して他の構成要素を制御する機能を有している。
遊技状態制御部140は、各当り遊技を制御する機能、または確変状態の有無を管理し、これらの付与や解除(通常遊技状態への移行)を制御する機能を有している。
図柄表示制御部150(図柄変動制御手段)は、当否抽選部131または開放抽選部171による抽選結果を図柄の停止表示によって報知させる特別図柄変動ゲームまたは普通図柄変動ゲーム(図柄変動ゲーム)を図柄表示装置90に実行させる機能を有している。
変動パターン決定部160(変動時間決定手段)は、特別図柄変動ゲーム(図柄変動ゲーム)において図柄が変動してから停止するまでの時間である変動時間および当該変動時間を示す情報が含まれる変動パターンを決定する機能を有している。また、変動パターン決定部160によって決定された変動パターンは、情報伝送部110を介して演出制御部210に出力されて演出表示装置80における表示演出(リーチ演出等)を実行する際にも用いられる。
情報伝送部110は、主制御部100に含まれる各構成要素にて生成された制御情報(コマンド)を他の構成要素(例えば、演出制御部210等)に出力する機能を有している。情報伝送部110によって出力されるコマンドには、上述の変動時間情報の他にも、特図抽選や普図抽選の結果、確変状態の有無、保留されている乱数値に関する情報または当り遊技の実行に関する情報等が含まれてもよい。
また、遊技機10は、主制御部100が備える構成要素の他に、演出制御部210、払出制御部230等を備えている。
演出制御部210は、遊技機10によって行われる遊技(特別図柄変動ゲームや各当り遊技等)に関連する演出を制御する機能を有している。
払出制御部230は、各入賞口への入賞の特典として付与される賞球の払い出しを制御する機能を有している。
前段落および本段落にて列挙した各構成要素について、以下ではより詳細に説明する。
<特図抽選について>
主制御部100は、特図保留制御部115と、特図抽選制御部130と、を備える。
また、特図抽選制御部130は特別図柄変動ゲームを司る機能であり、当否抽選部131と特図選択部132とを有している。
特図保留制御部115は、始動口51または始動口52の入賞を契機として乱数値M1を取得して保留させる。また、特図保留制御部115は、始動口53の入賞を契機として乱数値M2を取得して保留させる。
より具体的には、特図保留制御部115は、カウントスイッチSW1によって始動口51の入賞が検知される、またはカウントスイッチSW2によって始動口52の入賞が検知されると乱数値M1を取得し、専用の記憶領域に格納(保留)させる。また、特図保留制御部115は、カウントスイッチSW3によって始動口53の入賞が検知されると乱数値M2を取得し、専用の記憶領域に格納(保留)させる。
乱数値M1の保留上限数または乱数値M2の保留上限数は予め定められており、本実施形態では乱数値M1および乱数値M2の各々について4個が保留上限数と設定されている。
特図保留制御部115は、始動口51または始動口52の入賞を契機として取得される乱数値M1と、始動口53の入賞を契機として取得される乱数値M2と、を区別して保留する。
特図保留制御部115は保留されている乱数値の数をそれぞれについて監視してもよい。この場合、特図保留制御部115は、監視している乱数値の数を、図柄表示装置90に表示させるように図柄表示制御部150に指令を出してもよいし、演出表示装置80に表示させるように情報伝送部110を介して演出制御部210に指令を出してもよい。
当否抽選部131は、始動口51または始動口52への遊技球の入賞を契機として取得された乱数値M1を用いて大当り遊技の当否抽選を行う。また、当否抽選部131は、始動口53への遊技球の入賞を契機として取得された乱数値M2を用いて大当り遊技または小当り遊技の当否抽選を行う。
すなわち、本実施形態における当否抽選部131は、上述した第二条件の成立(始動口53への遊技球の入球)を契機として抽選を行う第二抽選手段と、後述する第三条件の成立(始動口51または始動口52への遊技球の入球)を契機として抽選を行う第三抽選手段と、を含んでいる。
ここで「入賞を契機として所定の処理を行う」とは、入賞を検知することを一つの条件として、その後に当該所定の処理が実行されうることをいう。すなわち、入賞が検知されたとしても、必ずしも当該所定の処理が実行されなくてもよい。例えば、保留されている乱数値M1の数が保留上限数に達している場合に始動口51または始動口52に入賞したとき、または保留されている乱数値M2の数が保留上限数に達している場合に始動口53に入賞したときは、当否抽選部131による抽選の契機にならない。
当否抽選部131による抽選は、所定の変動開始条件が成立した場合に、特図保留制御部115が保留されている乱数値M1または乱数値M2を読み出し、当否抽選部131に出力することによって行われる。
ここで所定の変動開始条件とは、第1特別図柄表示装置91および第2特別図柄表示装置92によって実行される特別図柄変動ゲームが終了し、双方の特別図柄変動ゲームにおいて抽選された特別図柄が停止表示されていることである。ただし、第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92のいずれか一方で当選図柄が停止表示された場合、当該当選図柄を契機として行われる大当り遊技または小当り遊技が終了するまで、他方で行われている特別図柄変動ゲームの変動表示が維持されて停止表示にならないものとする。
上記のような変動開始条件が設定されているので、本実施形態における当否抽選部131は、乱数値M1と乱数値M2とが共に特図保留制御部115に保留されている場合であっても、乱数値M1による抽選と乱数値M2による抽選とを並行して行うことができる。このような抽選処理は一般的に同時変動とも称される。
大当り遊技に関する当否抽選部131の当選確率は、乱数値M1または乱数値M2の双方について、通常遊技状態においては1/199.805(328/65536)、確変状態においては1/99.902(656/65536)となるように設定されている。
また、小当り遊技に関する当否抽選部131の当選確率は、乱数値M2を用いた場合における、通常遊技状態または確変状態においても共通に1/1.010(64880/65536)となるように設定されている。
上記のような設定になっているので、始動口53の入賞を契機とする当否抽選部131の抽選が行われた場合には、概ね小当り遊技が当選する当選確率になっている。また、確変状態において始動口53の入賞を契機とする当否抽選部131の抽選が行われた場合には、大当り遊技または小当り遊技の少なくとも一方に必ず当選する。
なお、上記の各当選確率は一例であって適宜変更可能である。
特図選択部132は、当否抽選部131による当否抽選の結果に基づいて特別図柄を選択する。
特図選択部132によって選択された特別図柄は、後述する第1特別図柄表示制御部151または第2特別図柄表示制御部152によって、特別図柄変動ゲームの実行中に第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92に表示される。
ここでいう選択には、当否抽選に用いられた乱数値M1と、予め用意されている特別図柄の種類が同数であって選択をせずに一意に決定される場合も含む。
<普図抽選について>
遊技機10は、普図保留制御部116と、普図抽選制御部170と、普通電役制御部180と、を備える。
普図抽選制御部170は普通図柄変動ゲームを司る機能であり、開放抽選部171と普図選択部172とを有する。また、普通電役制御部180は、普通電動役物62を制御する機能である。
普図保留制御部116は、カウントスイッチSW3によって作動ゲート54の入賞が検知されると、乱数値M3を取得して専用の記憶領域に格納(保留)させる。ここで乱数値M3は、開放抽選部171による抽選に用いられる乱数値である。保留可能な乱数値M3の上限数である保留上限数は予め定められており、本実施形態において保留上限数は4個と設定されている。
普図保留制御部116は、普通図柄表示装置93によって実行されている普通図柄変動ゲームが終了しているとき、保留されている乱数値M3を読み出す。
普図保留制御部116は保留されている乱数値M3の数を監視している。また、普図保留制御部116は、監視している乱数値M3の数を、図柄表示装置90に表示させるように図柄表示制御部150に指令を出してもよいし、演出表示装置80に表示させるように情報伝送部110を介して演出制御部210に指令を出してもよい。
開放抽選部171(第一抽選手段)は、作動ゲート54への遊技球の通過(第一条件の成立)を契機として抽選を行う。より詳細には、開放抽選部171は、第一条件の成立を契機として取得される乱数値M3を用いて、普通電動役物62を開放状態に遷移させるか否かの開放抽選を行う。
開放抽選部171による抽選に当選したとき、普通電役制御部180はアクチュエータAC1を作動させて所定の開放条件で普通電動役物62を開放させる。
なお、開放抽選部171による抽選の当選確率は適宜設定可能であるが、本実施形態においては100%とする。すなわち、作動ゲート54を遊技球が通過した場合、必ず普通電動役物62が開放されることを前提として以下説明する。
普図選択部172は、開放抽選部171による抽選の当否結果に基づいて普通図柄を選択し、選択された普通図柄を図柄表示制御部150(普図表示制御部153)に出力して普通図柄表示装置93に表示させる。普通図柄表示装置93に対応している二つのLEDは一方が当選、一方が落選に対応しており、普図表示制御部153は普図選択部172が選択した普通図柄に従っていずれか一方を発光させる。
なお、ここでいう選択とは、特図選択部132による選択と同様に、開放抽選部171による抽選に用いられた乱数値M3と、予め用意されている特別図柄の種類が同数であって選択をせずに一意に決定される場合も含まれる。
<遊技状態制御について>
遊技状態制御部140は各当り遊技や確変状態を制御する機能を有しており、確変制御部141と大当り制御部142と小当り制御部143とを有している。
確変制御部141は、通常遊技状態または当否抽選部131による当否抽選に当選する確率が通常遊技状態より高確率な確変状態のいずれか一方に移行させる。
ここで確変状態とは、当否抽選部131による当否抽選の当選確率が通常遊技状態より高確率になることである。確変状態の方式は、一般的にループ方式・ST方式・転落抽選方式の三種類に大別される。
ループ方式の確変とは、確変大当りに係る大当り遊技の後に確変状態に移行し、少なくとも次回大当りまで継続する確変をいう。
ST方式の確変とは、"スペシャルタイム確変"あるいは"回数切り確変"等とも称され、確変大当りに係る大当り遊技の後に確変状態に移行した後、所定回数の特別図柄変動ゲームのうちに大当り抽選に当選しない場合に、通常遊技状態に移行する確変をいう。
転落抽選方式の確変とは、確変大当りに係る大当り遊技の後に確変に移行した後に行われる特別図柄変動ゲームにおいて確変状態から通常遊技状態へ転落するか否かを抽選(転落抽選)し、転落抽選に当選した場合に通常遊技状態へ移行する確変をいう。
なお、本実施形態における遊技機10はループ方式の確変を実行するものとして説明するが、他の確変方式を有している遊技機に本発明を適用してもよい。
確変制御部141は、カウントスイッチSW8による検知が行われた場合に、当該検知を契機として確変状態に移行させる。より詳細には、少なくとも一部において大入賞口56が開放された大当り遊技の終了時に、当該大当り遊技の開始から終了までにカウントスイッチSW8による検知が発生したか否かを判定し、当該検知が発生した場合には、確変制御部141は通常遊技状態から確変状態に移行させる。なお、大入賞口56は小当り遊技の実行中にも開放されるので、小当り遊技中にもカウントスイッチSW8による検知は生じうるが、この場合には確変状態への移行はないものとする。すなわち、確変制御部141は、小当り遊技の終了時に通常遊技状態から確変状態に移行させる場合はない。
確変状態において実行される特別図柄変動ゲームにて大当り遊技に当選した場合、確変制御部141は当該大当り遊技の開始時に確変状態から通常遊技状態へと移行させる。そして、当該大当り遊技においてカウントスイッチSW8による検知が行われた場合には再び確変状態へと移行し、当該検知が行われない場合には通常遊技状態のまま次回の特別図柄変動ゲームが行われる。
なお、確変状態において実行される特別図柄変動ゲームにて小当り遊技に当選した場合については、確変制御部141は、当該小当り遊技を経ても確変状態を維持させたままであり、通常遊技状態に移行させることはない。
本実施形態における有利遊技状態は、上記の確変状態が付与されている場合において実行される遊技状態であって、本実施形態においては確変状態と有利遊技状態とは等しいものとみなせる。
従って、本実施形態においては本発明における有利遊技状態への移行条件と、確変状態の移行条件とは、等しくなる。また、通常遊技状態から有利遊技状態への移行処理を実行する主体は、確変制御部141ともいえる。
上記を換言すれば、次のようになる。すなわち、始動口51(第一始動口)への遊技球の入球は特別図柄変動ゲームの開始条件(第三条件)の成立契機であり、確変制御部141(遊技状態制御手段)は、第三条件の成立に起因して通常遊技状態から有利遊技状態に遷移させうる。なお、本実施形態では、上述した始動口51(第一始動口)への入球に限らず始動口52(第一入賞口)への入球も当否抽選部131による抽選(第三条件の成立)の契機になる。
より詳細には、当否抽選部131(第三抽選手段)は、カウントスイッチSW1の検知を契機として抽選を行い、大当り制御部142(大当り制御手段)は、当否抽選部131による抽選に当選した場合に、大当り遊技を実行する。確変制御部141は、大当り遊技の少なくとも一部(確変領域に遊技球が入球した大当り遊技)の終了時に通常遊技状態から有利遊技状態に遷移させる。
なお、本実施形態のように、確変状態に移行する際に本発明における有利遊技状態を実行する態様は、実施例の一つであり、本発明における有利遊技状態は必ずしも確変状態(当選確率が高確率である状態)に行われる必要はない。
大当り制御部142は、大当り遊技を制御する構成要素である。
本実施形態における大当り遊技は、具体的には以下のように実行される。
まず、当否抽選部131によって大当り遊技に当選した場合、大当り遊技に対応する特別図柄が特図選択部132によって選択され、選択された特別図柄が第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92に停止表示された後(特別図柄変動ゲームが終了した後)に、大当り制御部142は大当り遊技を開始させる。
大当り遊技が開始されると、大当り制御部142は演出制御部210に大当り遊技の開始を示すオープニング演出に関する指令を出す。演出制御部210は大当り制御部142の指令に従い所定時間(オープニング時間)にわたってオープニング演出を実行する。なお、オープニング演出において遊技者に右打ちを推奨する等して、第2流路Yへの遊技球の打ち出しを促すことが好ましい。
オープニング演出の終了後には、大入賞口55または大入賞口56が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定回数(ラウンド回数)を上限として複数回行われる。ラウンド遊技では、大入賞口55または大入賞口56が所定回数開放される。また、開放された大入賞口55または大入賞口56に規定個数の遊技球が入球した後、または規定時間(ラウンド遊技時間)が経過後に、大入賞口55または大入賞口56が閉鎖されてそのラウンド遊技が終了する。
ラウンド遊技の終了後には、大入賞口55または大入賞口56が所定の時間(インターバル時間)だけ閉鎖され、次のラウンド遊技の開始と共に再び大入賞口55が開放される。
本実施形態におけるラウンド回数は、原則9回(9ラウンド)であるが、一部16回(16ラウンド)とする場合がある。また、大入賞口55または大入賞口56のいずれが開放されるかはラウンド回数の順番によって決められている。ここでは、すべての大当り遊技において大入賞口56が開放されるラウンドは2ラウンド目であり、その他のラウンドでは大入賞口55が開放される。
本実施形態におけるラウンド遊技時間は、現実的に遊技球が入球可能な通常時間(例えば、25秒間)にわたって大入賞口55または大入賞口56を開放させるものと、現実的に遊技球が入球不可能な微小時間(例えば、0.04秒間)にわたって大入賞口55または大入賞口56を開放させるものと、が混在している。例えば、第1特別図柄表示装置91における特別図柄変動ゲームを契機として実行される大当り遊技は、上記のラウンド回数のうち一回が微小時間であり、他の回が通常時間になっているので、実質的には8ラウンドまたは15ラウンドに相当する大当り遊技として実行される。また、第2特別図柄表示装置92における特別図柄変動ゲームを契機として実行される大当り遊技は、上記のラウンド回数の全てが微小時間になっているので、実質的には0ラウンドに相当する大当り遊技、すなわち賞球が零である大当り遊技として実行される。
微小時間が割り振られるラウンド回数の順番は、その大当り遊技の契機として停止表示された特別図柄(当選図柄)に起因して定められる。例えば、特別図柄Aが停止表示された後に実行される大当り遊技は1ラウンド目を微小時間とし、特別図柄Bが停止表示された後に実行される大当り遊技は2ラウンド目を微小時間とする等である。この例において、前者の場合は大入賞口56が開放される2ラウンド目に通常時間が割り当てられるので、遊技球が大入賞口56に入球し確変領域を通過しうる。一方で、後者の場合は、大入賞口56が開放される2ラウンド目に微小時間が割り当てられるので、遊技球が大入賞口56に入球せず確変領域も通過できない。このようにして、終了時に確変状態に移行しうる大当り遊技と通常遊技状態のままである大当り遊技とを振り分けることができる。
上記を整理すると、本実施形態における大当り遊技は以下の態様が含まれる。なお、以下に挙げた態様の全部を必ずしも含む必要はなく、一部が欠如する実施形態によって本発明を実施してもよい。
(i)実質8ラウンドの大当り遊技(終了時に確変状態に移行)。
(ii)実質8ラウンドの大当り遊技(終了時に通常遊技状態を維持)。
(iii)実質15ラウンドの大当り遊技(終了時に確変状態に移行)。
(iv)実質15ラウンドの大当り遊技(終了時に通常遊技状態を維持)。
(v)実質0ラウンドの大当り遊技(終了時に通常遊技状態を維持)。
大当り制御部142は、上述したように制御するために、ラウンド回数・ラウンド遊技時間・インターバル時間等を制御情報として含む指令を特別電役制御部190に出力する。
特別電役制御部190は、大当り制御部142から受けた指令に従って、アクチュエータAC2を作動させて特別電動役物65を開放させる、またはアクチュエータAC3を作動させて特別電動役物66を開放させる。
また、特別電役制御部190は、特別電動役物65または特別電動役物66を開放させている間、1回のラウンド遊技中に大入賞口55または大入賞口56に入球した遊技球の個数をカウントスイッチSW5またはカウントスイッチSW6の検知に基づいて監視している。そして、特別電役制御部190は、監視している入賞した遊技球が上限数に達したとき、アクチュエータAC2を作動させて特別電動役物65を閉鎖させる、またはアクチュエータAC3を作動させて特別電動役物66を閉鎖させる。
大当り制御部142は、演出制御部210にラウンド遊技中に係る演出に関する指令を出す。演出制御部210は大当り制御部142の指令に従ってラウンド演出を実行する。
規定のラウンド回数が終了すると、大当り制御部142は情報伝送部110を介して演出制御部210に大当り遊技の終了を示すエンディング演出に関する指令を出す。演出制御部210は大当り制御部142の指令に従い所定時間(エンディング時間)にわたってエンディング演出を実行し、大当り制御部142は大当り遊技を終了させる。
小当り制御部143は、小当り遊技を制御する機能である。
本実施形態における小当り遊技は、具体的には以下のように実行される。
まず、当否抽選部131によって小当り遊技に当選した場合、小当り遊技に対応する特別図柄が特図選択部132によって選択され、選択された特別図柄が第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92に停止表示された後(特別図柄変動ゲームが終了した後)に、小当り制御部143は小当り遊技を開始させる。
小当り遊技が開始されると、小当り制御部143は特別電役制御部190に指令を出力する。特別電役制御部190は、直ちにアクチュエータAC6によって特別電動役物66を単独作動させる。また、特別電役制御部190は、特別電動役物66の作動によって開放された大入賞口56に入球した遊技球を、カウントスイッチSW6の検知に基づいて監視している。特別電役制御部190は、監視している遊技球の数が規定個数に達した後に、または規定時間が経過した後に、アクチュエータAC6によって特別電動役物66を作動させ大入賞口56を閉鎖させる。
上記を換言すると次のようになる。小当り制御部143(小当り制御手段)は、当否抽選部131(第二抽選手段)による抽選に当選した場合に、小当り遊技を実行する。特別電役制御部190(第二開放制御手段)は、小当り遊技の実行中に特別電動役物66(第二可動部材)を単独可動させる。
なお、本実施形態においては小当り遊技におけるオープニング演出やエンディング演出等は言及しなかったが、これらは実行されても、実行されなくてもよい。
<図柄表示と演出表示について>
遊技機10は、図柄表示制御部150と、変動パターン決定部160と、演出制御部210と、を備える。
図柄表示制御部150は、特別図柄変動ゲームの結果である特別図柄、または普通図柄変動ゲームの結果である普通図柄、を図柄表示装置90に表示させる。
演出制御部210は、主に特別図柄変動ゲームや各当り遊技に関する演出表示を、演出表示装置80に表示させる。
変動パターン決定部160(変動時間付与手段)は、特別図柄変動ゲーム(図柄変動ゲーム)にて特別図柄(図柄)が変動する時間を示す変動時間情報を少なくとも含む変動パターンを定め、変動パターンを図柄表示制御部150および演出制御部210に出力する。
図柄表示制御部150は出力された変動パターンに応じて特別図柄変動ゲームを表示させ、また演出制御部210は出力された変動パターンに応じて演出表示を表示させる。
なお、上記の説明において、演出制御部210は、演出表示装置80の演出表示を制御する旨を説明したが、その他に照明装置35による点灯(点滅)演出、またはスピーカ33による音声演出についても制御することができ、これらの演出表示、点灯演出、音声演出等を組み合わせて遊技者の興趣を喚起することができる。
また、演出制御部210は、ボタン37にて受け付けた遊技者の操作に応じて各種演出を可変に切り替えることもできる。
また、演出制御部210は、図5では図示していないが、いわゆる演出ギミックを制御してもよい。
また、上記の説明において、変動パターン決定部160によって定められる変動パターンは変動時間情報を少なくとも含む旨を説明した。この他にも、変動パターンには、リーチ演出をするかバラケ目にするかを示す情報等が含まれてもよい。
<払出制御について>
遊技機10は、上球受け皿27に連通している払出機構部70を制御し、上球受け皿27へ賞球を払い出すことができる払出制御部230を備える。より詳細には、主制御部100は、各カウントスイッチによる入賞検知に応じて所定の賞球を払い出すように払出制御部230に対して指令を出力する。そして、払出制御部230は、主制御部100から受け付けた指令に基づいて払出機構部70を制御する。なお、払出機構部70は中枠(図示せず)の後方に配設されており、前枠20が閉じた状態では視認することができない。
本実施形態において、カウントスイッチSW1、カウントスイッチSW2、カウントスイッチSW3、カウントスイッチSW5、カウントスイッチSW6またはカウントスイッチSW7による検知で賞球が得られるように払出条件が予め設定されている。
なお、上述したように、カウントスイッチSW2またはカウントスイッチSW5の一回の検知に対して15個の賞球、カウントスイッチSW6の一回の検知に対して3個の賞球と設定されている。ここで挙げた賞球の払出条件は一例であり、本発明の実施に不都合のない範囲において適宜変更してもよい。また、ここで挙げていない各カウントスイッチの払出条件についても適宜設定するとよい。
なお、上記の払出条件を設定するにあたり、以下のような設定にすることが好ましい。
すなわち、通常遊技状態に滞在している場合、第1流路Xにおける転動領域(第一領域)に遊技球を発射させて得られる賞球の期待値が、第2流路Yにおける転動領域(第二領域)に遊技球を発射させて得られる賞球の期待値より高く設定されているとよい。そして、有利遊技状態に滞在している場合、第二領域に遊技球を発射させて得られる賞球の期待値が、第一領域に遊技球を発射させて得られる賞球の期待値より高く設定されているとよい。
なお、本実施形態では第一領域における賞球は、始動口51または普通入賞口57への入賞(カウントスイッチSW1またはカウントスイッチSW7の検知)を払出条件とするものである。また、第二領域における賞球は、始動口52、始動口53、大入賞口55、大入賞口56または普通入賞口57への入賞(カウントスイッチSW2、カウントスイッチSW3、カウントスイッチSW5、カウントスイッチSW6またはカウントスイッチSW7の検知)を払出条件とするものである。従って、各入賞口の配置、各入賞口周辺の遊技釘等を含む各部材(図示せず)の配置、各入賞口に割り当てられた賞球の数、当り遊技の当選確率、当り遊技における役物の開放時間等を調整することによって、上記の設定を実現することができる。
また、なお、第二領域に遊技球を発射させて得られる賞球の期待値には、大入賞口55および大入賞口56の賞球(当り遊技中に得られる賞球)が考慮されるものとする。
また、通常遊技状態において、第一領域へ発射した遊技球が始動口51(第一始動口)に入球する容易さが、第二領域へ発射した遊技球が始動口52(第一入賞口)に入球する容易さより大きく設定されているとよい。そして、有利遊技状態において、第二領域へ発射した遊技球が始動口52に入球する容易さが、第一領域へ発射した遊技球が始動口51に入球する容易さより大きく設定されているとよい。
より好ましくは、第二領域に発射されて消費される遊技球の期待値と、第二領域に発射させて得られる賞球の期待値とを比べたとき、通常遊技状態では前者が大きく、有利遊技状態では後者が大きくなるように設定されているとよい。
上記のような設定により、通常遊技状態では第一領域を狙って遊技球を発射し(左打ち)、有利遊技状態では第二領域を狙って遊技球を発射する(右打ち)ことが推奨される遊技性が実現できる。
また、第二領域を狙って同じように遊技球を発射したとしても、賞球の得られやすさ、または大当り遊技の抽選機会の得られやすさ(ムダ玉の少なさ)について、通常遊技状態と有利遊技状態で異ならせることができる。
<各種処理の処理手順について>
次に、上記で説明した各種処理の処理手順について、図7または図8を用いて説明する。なお、上述した図1から図6に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
図7は、入球時処理の処理手順を示すフローチャートである。図8は、開始処理の処理手順を示すフローチャートである。
なお、これらのフローチャートで図示される処理手順は、本発明の処理手順やその実行タイミングを限定するものではない。このため、本発明に関する処理を実施するときには、その複数の処理手順は内容的に支障のない範囲で変更することができ、また複数の処理の実行タイミングの一部または全部が互いに重複していてもよい。
また、図7または図8で図示される各処理は、本発明の説明に必要な主たる処理であって、遊技機10によって実行される全ての処理を示すものではない。
まず、入球時処理について説明する。ここで入球時処理とは、始動口51、始動口52または始動口53に対して遊技球が入球した後に実行される一連の処理である。
始動口51、始動口52または始動口53への入球が検知されるまで(ステップS102のNO)、ステップS104以降の処理は行われないまま待機となる。
また、始動口51、始動口52または始動口53への入球が検知されたとしても(ステップS102のYES)、特図保留制御部115による保留数が上限に達していれば(ステップS104のYES)、ステップS106以降の処理は行われないまま待機となる。
始動口51、始動口52または始動口53への入球が検知されて(ステップS102のYES)、かつ特図保留制御部115による保留数が上限に達していないとき(ステップS104のNO)、特図保留制御部115による保留数が加算される(ステップS106)。また、特図保留制御部115によって乱数値が取得されて、専用の記憶領域に記憶(保留)される(ステップS108)。
ステップS106で加算された保留数を示す情報を含むコマンドが、情報伝送部110から演出制御部210に対して出力されて(ステップS110)、その入球時処理は終了となる。
続いて、開始処理の処理手順について説明する。ここで開始処理とは、第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92において実行される特別図柄変動ゲームを開始させる際に行われる一連の処理である。
なお、本実施形態における遊技機10では同時変動方式を採用しており、第1特別図柄表示装置91における特別図柄変動ゲームと第2特別図柄表示装置92における特別図柄変動ゲームとは並行して実行される。
まず、特図抽選制御部130は、変動条件が成立しているか否かを判定する(ステップS202)。ここで変動条件とは、上述した所定の変動開始条件のことである。
ステップS202の判定が否定されるとき(ステップS202のNO)、ステップS204以降の処理は実行されずに、その開始処理は終了となる。
ステップS202の判定が肯定されるとき(ステップS202のYES)、特図保留制御部115は、乱数値(乱数値M1または乱数値M2)の保留数Nが零を超えるか否かを判定する(ステップS204)。
ステップS204の判定が肯定されるとき(ステップS204のYES)、特図保留制御部115は、乱数値の保留数Nから1を減算して(ステップS206)、保留されている乱数値を読み出す(ステップS208)。
また、ステップS204の判定が否定されるとき(ステップS204のNO)、ステップS206以降の処理は実行されずに、その開始処理は終了となる。
ステップS208で乱数値(乱数値M1または乱数値M2)が読み出されることを契機として各判定処理が実行される(ステップS210)。
ここでステップS210に含まれる処理としては、具体的には、上述した当否抽選部131による当否抽選や特図選択部132による特別図柄の選択が少なくとも含まれる。また、上述していないが、(i)有利遊技状態(確変状態)が付与されているか否か、(ii)演出表示装置80に表示される演出図柄をリーチ目で停止させるか否か、(iii)特定の演出を行うか否か等の判定処理が、ステップS210の処理に含まれてもよい。
変動パターン決定部160は、ステップS210の処理結果を用いて変動パターンを生成する(ステップS212)。なお、ステップS212における変動パターン決定処理は、後述する普通電動役物62と特別電動役物66の可動制御に影響を与える場合がある。これについては、後に詳述する。
ステップS202からステップS212までの一連の処理結果を制御情報として含むコマンドが、情報伝送部110から演出制御部210に対して出力されて(ステップS214)、その開始処理は終了となる。
ステップS214にて出力されるコマンドには、例えば、ステップS210で実行された判定の処理結果を示す情報やステップS212で決定された変動パターンを示す情報、またはこれらに関連して実行される演出に用いられる情報等が含まれてもよい。
ここまで、始動口51、始動口52または始動口53に関する入球処理および第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92における特別図柄変動ゲームに関する開始処理の処理手順について説明した。
作動ゲート54に関する通過処理および普通図柄表示装置93における普通図柄変動ゲームに関する開始処理の処理手順も、上記の処理手順に近似するものであるので、ここでの詳細な説明は省く。なお、本実施形態の普通図柄表示装置93で変動表示される時間はいずれの遊技状態においても一定時間として一意に定まるものであり、上記の変動パターン決定処理に相当する処理は普通図柄変動ゲームに関する開始処理では行われない。
<普通電動役物62と特別電動役物66の制御について>
遊技機10は、上述のように、有利遊技状態における許容期間PTが通常遊技状態における許容期間PTより長くなるように普通電動役物62または特別電動役物66を制御するので、通常遊技状態より有利遊技状態では始動口52に入球しやすくなることを特徴とする。
この特徴を実現する普通電動役物62と特別電動役物66の制御について、図9から図13を用いて説明する。なお、上述した図1から図8に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
図9は、通常遊技状態における普通電動役物62と特別電動役物66の作動タイミングの一例を示す図である。図10から図13は、有利遊技状態における普通電動役物62と特別電動役物66の作動タイミングの一例を示す図である。
これらの図面において、○印は特図保留制御部115または普図保留制御部116によって乱数が読み出されたタイミング、すなわち特別図柄変動ゲームまたは普通図柄変動ゲームが開始されるタイミングを示している。なお、当該タイミングは概ね当否抽選部131、特図選択部132、変動パターン決定部160、開放抽選部171または普図選択部172等による判定処理のタイミングと一致している。
また、これらの図面において、△印は第2特別図柄表示装置92または普通図柄表示装置93において変動表示から停止表示に切り替わるタイミング、すなわち特別図柄変動ゲームまたは普通図柄変動ゲームが終了するタイミングを示している。
通常遊技状態で第2流路Yに遊技球を発射した(右打ちの)場合であって、普図保留制御部116および特図保留制御部115に乱数値が保留されていないとき、一の遊技球が作動ゲート54および始動口53に入球すると、図9に示すように、略同一のタイミングで乱数が読み出される。
上述のように、作動ゲート54を遊技球が通過した場合、必ず普通電役制御部180によって普通電動役物62が開放される。また、始動口53に遊技球が通過した場合、概ね当選(1/1.010の確率で当選)となり、特別電役制御部190によって特別電動役物66が開放される。
このとき、図9に示すように、普通電役制御部180(第一開放制御手段)は、開放抽選部171(第一抽選手段)による抽選が当選である旨を示す図柄が停止された後に、普通電動役物62(第一可変部材)を可動して始動口52(第一入賞口)を開放する。
また、特別電役制御部190(第二開放制御手段)は、当否抽選部131(第二抽選手段)による抽選が当選である旨を示す図柄が停止された後に、特別電動役物66(第二可変部材)を可動して大入賞口56(第二入賞口)を開放する。
また、本実施形態の通常遊技状態では、普通図柄変動ゲームの実行時間(普通図柄の変動時間P)と特別図柄変動ゲームの実行時間(特別図柄の変動時間P)とが等しく設定されている。従って、図9に示すように略同一のタイミングで普通図柄変動ゲームおよび特別図柄変動ゲームが開始された場合、普通電動役物62の開放タイミングと特別電動役物66の開放タイミングも略同一になる。
さらに、本実施形態の通常遊技状態では、普通電動役物62の開放時間tと特別電動役物66の開放時間tとが等しく設定されているので、上記の場合、普通電動役物62の閉鎖タイミングと特別電動役物66の閉鎖タイミングも略同一になる。
普通電動役物62の動作態様と特別電動役物66の動作態様とが上記のようになるので、本実施形態における通常遊技状態では始動口52が開放される期間(第一開放期間OT)と大入賞口56が開放される期間(小当り遊技の実行期間)とが重複する。
始動口52と大入賞口56とは既に述べたとおりの関係にあるので、第一開放期間OTにおいて賞球が小(3個)である大入賞口56への入球が優先され、賞球が大(15個)である始動口52への入球は皆無になる。
このように、本実施形態における通常遊技状態では始動口52への入球容易さが極めて低いものになる。
一方で、本実施形態における有利遊技状態では始動口52への入球容易さが、通常遊技状態より向上する。これを実現するために実行されうる普通電動役物62または特別電動役物66の制御態様を、以下に説明する。
なお、本発明を実施するにあたって、以下に列挙する態様を単独で採用してもよいし、複数の態様を組み合わせて採用してもよい。
図10は、有利遊技状態における普通電動役物62と特別電動役物66の作動タイミングの一例を示す図である。
図9に示す態様と比較すればわかるように、特別図柄の変動時間Pが長くなることによって、普通電動役物62の開放タイミングと特別電動役物66の開放タイミングにずれが生じる。これによって、有利遊技状態における始動口52が開放される期間(第一開放期間OT)における始動口52の入球容易さが大入賞口56の開放によって阻害されなくなる。
図10に示す状態にするため、内部的に実行される処理は次のようになる。すなわち、変動パターン決定部160(変動時間決定手段)が、特別図柄変動ゲーム(第一抽選手段または第二抽選手段に起因する図柄変動ゲームの少なくとも一方)について、通常遊技状態と有利遊技状態とで異なる特別図柄の変動時間P(変動パターン)を決定する。
なお、図10では有利遊技状態における低減期間LTが零になる(第一開放期間OTと小当り遊技の実行時間が重複しない)態様を示したが、当該低減期間LTは、必ずしも零になる必要はなく、通常遊技状態における低減期間LTより短くなればよい。
また、ここでは特別図柄の変動時間P(変動パターン)を通常遊技状態と有利遊技状態とで異ならせる態様で説明したが、普通図柄の変動時間Pを通常遊技状態と有利遊技状態とで異ならせる態様であっても同様の効果を得ることができる。
図11は、有利遊技状態における普通電動役物62と特別電動役物66の作動タイミングの一例を示す図である。
図9に示す態様と比較すればわかるように、特別図柄変動ゲームの終了した後(特別図柄の変動時間Pが経過した後)、小当り遊技のオープニング時間OPを設けることによって、普通電動役物62の開放タイミングと特別電動役物66の開放タイミングにずれが生じる。これによって、有利遊技状態における始動口52が開放される期間(第一開放期間OT)における始動口52の入球容易さが大入賞口56の開放によって阻害されなくなる。
図11に示す状態にするため、内部的に実行される処理は次のようになる。すなわち、特別電役制御部190(第二開放制御手段)は、小当り遊技のオープニング時間OPを、通常遊技状態と有利遊技状態とで異ならせる。なお、図11では有利遊技状態における低減期間LTが零になる(第一開放期間OTと小当り遊技の実行時間が重複しない)態様を示したが、当該低減期間LTは、必ずしも零になる必要はなく、通常遊技状態における低減期間LTより短くなればよい。
ここで小当り遊技のオープニング時間OPとは、小当り遊技の当選である旨の抽選結果が報知されてから特別電動役物66(第二可変部材)を可動するまでの有限時間(インターバル時間)であればよく、その時間において小当り遊技に関する演出を実行するか否かは問わない。
また、ここでは当否抽選部131による抽選の当選結果が報知されてから特別電動役物66が可動するまでのインターバル時間を、通常遊技状態と有利遊技状態とで変更する態様で説明したが、本発明の実施はこの態様に限られない。例えば、開放抽選部171による抽選の当選結果が報知されてから普通電動役物62(第一可動部材)が可動するまでのインターバル時間を、普通電役制御部180(第一開放制御手段)が通常遊技状態と有利遊技状態とで変更する態様であってもよい。
図10に示す態様と図11に示す態様とでは、以下の点で共通する。
すなわち、有利遊技状態における低減期間LTが通常遊技状態における低減期間LTより短くなるように、普通電役制御部180(第一開放制御手段)または特別電役制御部190(第二開放制御手段)が普通電動役物62(第一可動部材)または特別電動役物66(第二可動部材)を可動させる。
また、普通電動役物62(第一可動部材または第二可動部材のうち一方)の動作態様は通常遊技状態と有利遊技状態とで共通であり、特別電動役物66(他方)の動作態様が、通常遊技状態と有利遊技状態とで異なる。これにより、有利遊技状態における低減期間LTが通常遊技状態における低減期間LTより短くなっている。
図10または図11に示す態様は、上記のように開放抽選部171による当選確率および普通電動役物62の作動態様が通常遊技状態と有利遊技状態とで共通なので、当該態様で制御される有利遊技状態は、いわゆる変短状態とはいえない。ここで変短状態とは、以下のいずれか少なくとも一つが実行される遊技状態をいう。
(i)普通電動役物の開放抽選の当選確率が通常遊技状態より高確率になる。
(ii)普通電動役物の一回当たりの開放時間が通常遊技状態より延長される。
(iii)普通電動役物の開放抽選の当選に応じて普通電動役物が開放される回数が通常遊技状態より増加される。
(iv)普通図柄表示装置における一回あたりの変動表示時間が短縮される。
なお、上記の(ii)および(iii)の少なくとも一つが行われることを、一般的には"電チューサポート"または"電サポ"等と称する。
図12は、有利遊技状態における普通電動役物62と特別電動役物66の作動タイミングの一例を示す図である。
図9に示す態様と比較すればわかるように、普通電動役物62の開放時間tが特別電動役物66の開放時間tより長くなっており、普通電動役物62の開放時間tが長くなった分だけ始動口52の許容期間PTが長くなっている。
上記を換言すると、次のようになる。すなわち、普通電役制御部180(第一開放制御手段)が、普通電動役物62(第一可変部材)を可動してから復位させるまでの開放時間(普通電動役物62の開放時間t)を、通常遊技状態と有利遊技状態とで異ならせることによって、有利遊技状態における許容期間PTが通常遊技状態における許容期間PTより長くなっている。これにより、第一開放期間OTにおける始動口52の入球容易さが、有利遊技状態において通常遊技状態より向上する。
なお、ここでは普通電動役物62の開放時間tを通常遊技状態と有利遊技状態とで異ならせる態様で説明したが、特別電動役物66の開放時間tを通常遊技状態と有利遊技状態とで異ならせる態様であっても同様の効果を得ることができる。すなわち、特別電役制御部190(第二開放制御手段)が、特別電動役物66(第二可変部材)を可動してから復位させるまでの開放時間を、通常遊技状態と有利遊技状態とで異ならせることによって、有利遊技状態における許容期間PTが通常遊技状態における許容期間PTより長くなってもよい。
図13は、有利遊技状態における普通電動役物62と特別電動役物66の作動タイミングの一例を示す図である。
図9に示す態様と比較すればわかるように、普通電動役物62の開放回数が通常遊技状態より増えて2回になっており、1回分の普通電動役物62の開放時間tだけ始動口52の許容期間PTが長くなっている。
上記を換言すると、次のようになる。すなわち、普通電役制御部180(第一開放制御手段)が、一回の第一条件の成立に起因して普通電動役物62(第一可変部材)を可動させる回数を通常遊技状態と有利遊技状態とで異ならせることによって、有利遊技状態における許容期間PTが通常遊技状態における許容期間PTより長くなっている。これにより、第一開放期間OTにおける始動口52の入球容易さが、有利遊技状態において通常遊技状態より向上する。
なお、ここでは普通電動役物62の開放回数を通常遊技状態と有利遊技状態とで異ならせる態様で説明したが、特別電動役物66の開放回数を通常遊技状態と有利遊技状態とで異ならせる態様であっても同様の効果を得ることができる。すなわち、特別電役制御部190(第二開放制御手段)が、一回の第二条件の成立に起因して特別電動役物66(第二可変部材)を可動させる回数を通常遊技状態と有利遊技状態とで異ならせることによって、有利遊技状態における許容期間PTが通常遊技状態における許容期間PTより長くなってもよい。
図12に示す態様と図13に示す態様とでは、以下の点で共通する。すなわち、特別電動役物66(第一可動部材または第二可動部材のうち一方)の動作態様は通常遊技状態と有利遊技状態とで共通であり、普通電動役物62(他方)の動作態様が、通常遊技状態と有利遊技状態とで異なる。これにより、有利遊技状態における低減期間LTが通常遊技状態における低減期間LTより短くなっている。
また、図12または図13に示す態様では、上記のように普通電動役物62の作動態様が通常遊技状態と有利遊技状態とで異なるので、当該態様で制御される有利遊技状態はいわゆる変短状態である。
<本発明の遊技性について>
ここまで遊技機10の有する各構成要素、および各構成要素が作動することによって実現される各機能について説明した。ここでは、説明した各構成要素および各機能によって実現される遊技性について説明する。
なお、ここでの説明については、上述した図1から図6に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
遊技機10は、遊技盤40(遊技領域40a)の構成上、作動ゲート54への入球(第一条件)と始動口53への入球(第二条件)とが略同一タイミングで成立するようになっている。
また、第一条件の成立に起因して開放される普通電動役物62の開放時間tと、第二条件の成立に起因して開放される特別電動役物66の開放時間tと、が通常遊技状態において重複するようになっている。
さらに、普通電動役物62の開放時間tと特別電動役物66の開放時間tとが重複する場合、第2流路Yに発射された遊技球は、大入賞口56または特別電動役物66に阻害されて、始動口52に入球しがたい構成に遊技盤40(遊技領域40a)がなっている。
すなわち、賞球が多い始動口52への入球が賞球の少ない大入賞口56の開放によって阻まれるので、通常遊技状態で第2流路Yに遊技球を発射しても賞球が得がたい遊技性になる。
本実施形態で述べた構成を前提として、通常遊技状態における第1流路Xに遊技球を発射した場合(左打ち)または第2流路Yに遊技球を発射した場合(右打ち)の賞球の期待値をシミュレーションしたところ、以下のような結果が得られた。
大当り遊技の当選を無視した場合、左打ちによって得られる賞球の期待値は右打ちによって得られる賞球の期待値より下回った。これは、右打ちの場合、賞球(3個)が付与される大入賞口56への入球が多いことに起因する。
しかし、大当り遊技の当選も考慮すると、左打ちによって得られる賞球の期待値は右打ちによって得られる賞球の期待値より上回った。これは、始動口53への入球(第2特別図柄表示装置92における特別図柄変動ゲーム)を契機とする大当り遊技が実質的に0ラウンドであって、賞球が得られないことに起因する。
一方で、普通電動役物62の開放時間tと特別電動役物66の開放時間tとがずれるように制御されるので、有利遊技状態では通常遊技状態より始動口52への入球が容易になっている。
すなわち、賞球の少ない大入賞口56の開放が、賞球が多い始動口52の開放によって低減されないので、有利遊技状態で第2流路Yに遊技球を発射すると賞球が得られやすい遊技性になる。
本実施形態で述べた構成を前提として、有利遊技状態における第1流路Xに遊技球を発射した場合(左打ち)または第2流路Yに遊技球を発射した場合(右打ち)の賞球の期待値をシミュレーションしたところ、以下のような結果が得られた。
大当り遊技の当選を考慮してもしなくても、右打ちによって得られる賞球の期待値が左打ちによって得られる賞球の期待値より上回った。これは、有利遊技状態における右打ちの場合、賞球(15個)が付与される始動口52への入球が多いことに起因する。
上記のような遊技性を遊技機10は有しているので、有利遊技状態においては大当り遊技に当選しない期間が長いほど多くの賞球が得られる。また、このような遊技性で賞球を増やす遊技機はこれまでにないので、遊技者に斬新な興趣を与えることができる。
また、本実施形態では同時変動方式を採用しているので、例えば第1特別図柄表示装置91における変動時間(変動パターン)が通常より長大なものであれば、第2特別図柄表示装置92の変動時間の計測が停止されて停止表示がされないまま時間が経過する。この場合において有利遊技状態であれば、大入賞口56は開放されないが始動口52は開放される遊技状態になるので、始動口52の入球容易さがさらに向上する。
この遊技状態において、当該遊技状態を示唆する特別な演出を演出制御部210が実行することによって、遊技者の興趣はより強く喚起される。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形、改良等の態様も含む。例えば、上述の実施形態では、本発明の有利遊技状態の開始条件を確変状態の開始条件(特定の大当り遊技の終了時)と同一にし、有利遊技状態の終了条件を確変状態の終了条件(確変状態で当選した大当り遊技の開始時)と同一とする態様で説明したが、これに限られる必要はない。すなわち、本発明の有利遊技状態の開始条件または終了条件は、確変状態とは異なる条件によって成立してもよい。
例えば、前回の大当り遊技の終了後に実行された特別図柄変動ゲームの回数が所定値に達することを、有利遊技状態の開始条件または終了条件としてもよい。すなわち、いわゆる天井機能として本発明の有利遊技状態を活用することができる。
または、特定の入賞口への入球を契機とする抽選によって、有利遊技状態の開始条件または終了条件を成立させてもよい。すなわち、本発明の有利遊技状態を実施するにあたって、いわゆる有利遊技状態への昇格抽選や通常遊技状態への転落抽選を行ってもよい。
また、図9に図示したように、上述の実施形態では作動ゲート54における遊技球の通過タイミング(普通図柄変動ゲームの開始タイミング)と、始動口53における遊技球の入球タイミング(特別図柄変動ゲームの開始タイミングと、が略同一であることを前提としたが、この実施例には限られない。
例えば、第一条件の成立契機となる入賞口(本実施形態における作動ゲート54相当)を通過した遊技球が通過する連通路が第二条件の成立契機となる入賞口(本実施形態における始動口53相当)に向けて設けられており、当該連通路を遊技球が通過する時間(所定通過時間)が略一定となる構成を有している遊技機によって本発明を実施してもよい。この場合、当該遊技機は、一方の図柄変動ゲームの変動時間(図9における普通図柄の変動時間P相当)を他方の図柄変動ゲームの変動時間(図9における特別図柄の変動時間P相当)より所定通過時間だけ短くして普通電動役物62または特別電動役物66を制御すればよい。
また、上述の実施形態において、賞球を得られやすい有利遊技状態を実現することを発明の目的として掲げて説明したが、観点を変えれば上述の実施形態は次のような発明ともいえる。すなわち、大当り遊技の当選するまでに消費する遊技球が少ない有利遊技状態を従来にない方式で実現しているともいえる。
一般的な遊技機において、大当り遊技の当選するまでに消費する遊技球を低減させる遊技状態は、上述した変短状態(電サポ)によって実現される。
しかし、図10や図11を用いて説明した制御によって実現される有利遊技状態は、上述した変短状態の要件をいずれも満たさないので、当該有利遊技状態は変短状態とはいえない。すなわち、当該有利遊技状態は、従来にはない斬新な方式によって大当り遊技の当選するまでに消費する遊技球を低減させている。
上記の観点から上述の実施形態を整理すると、以下のようになる。なお、以下の説明における符号は、図1から図6において図示される各構成要素に付した符号と同一のものを用いる。
遊技機10は、遊技盤40と、発射装置(図示せず)と、大当り制御部142(大当り遊技制御手段)と、普通電役制御部180(第一開放制御手段)と、特別電役制御部190(第二開放制御手段)と、遊技状態制御部140(遊技状態制御手段)と、を備える。
遊技盤40は、始動口51(第一始動口)が第1流路Xに発射された遊技球が転動流下する領域(第一領域)に配設され、普通電動役物62(第一可動部材)が付設されている始動口52(第一入賞口)および特別電動役物66(第二可動部材)が付設されている大入賞口56(第二入賞口)が第2流路Yに発射された遊技球が転動流下する領域(第二領域)に配設されている。
発射装置は、第一領域への遊技球の発射と、第二領域への遊技球の発射と、を遊技者の任意で変えることができる。
大当り制御部142は、第一入賞口への入球または第一始動口への入球に起因して大当り遊技を実行しうる。
普通電役制御部180は、互いに近接したタイミングで成立しうる作動ゲート54への遊技球の通過(第一条件)または始動口53への遊技球の入球(第二条件)のうち第一条件の成立に起因して普通電動役物62を可動させて始動口52を開放する。
特別電役制御部190は、第二条件の成立に起因して特別電動役物66を可動させて大入賞口56を開放する。
遊技状態制御部140は、通常遊技状態または通常遊技状態より遊技者にとって有利な有利遊技状態のいずれかに遷移させる。
さらに、上記の遊技機10は、以下のような特徴を有している。
通常遊技状態に滞在している場合において、開放されている始動口52への入球容易さが大入賞口56の開放に起因して低減される期間である低減期間LTが生じるように、始動口52と大入賞口56とが遊技盤40に配設されている。
また、有利遊技状態に滞在している場合において、始動口52が開放されている期間である第一開放期間OTのうち低減期間LTを除く許容期間PTを生じさせ、かつ生じさせた許容期間PTが通常遊技状態において生じうる許容期間PTより長くなるように、普通電役制御部180または特別電役制御部190が普通電動役物62または特別電動役物66を可動させる。
さらに、通常遊技状態において、第一領域へ発射した遊技球が始動口51に入球する容易さが、第二領域へ発射した遊技球が始動口52に入球する容易さより大きくなるように設定されている。一方、有利遊技状態において、第二領域へ発射した遊技球が始動口52に入球する容易さが、第一領域へ発射した遊技球が始動口51に入球する容易さより大きい。
上記の特徴を有していることにより、遊技機10は、有利遊技状態に始動口52(第二領域)を狙うと、始動口51(第一領域)を狙うより大当り遊技の抽選機会が得られやすい(ムダ玉が少ない)ので、大当り遊技に当選するまでに消費する遊技球の期待値が小さくなる。
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)第一可動部材が付設されており、かつ遊技球の入球を契機として賞球が与えられる第一入賞口と、第二可動部材が付設されており、かつ前記遊技球の入球を契機として前記第一入賞口より少ない賞球が与えられる第二入賞口と、が配設されている遊技盤と、互いに近接したタイミングで成立しうる第一条件または第二条件のうち前記第一条件の成立に起因して前記第一可動部材を可動させて前記第一入賞口を開放する第一開放制御手段と、前記第二条件の成立に起因して前記第二可動部材を可動させて前記第二入賞口を開放する第二開放制御手段と、通常遊技状態または前記通常遊技状態より遊技者にとって有利な有利遊技状態のいずれかに遷移させる遊技状態制御手段と、を備え、前記通常遊技状態に滞在している場合において、開放されている前記第一入賞口への入球容易さが前記第二入賞口の開放に起因して低減される期間である低減期間が生じるように、前記第一入賞口と前記第二入賞口とが前記遊技盤に配設されており、前記有利遊技状態に滞在している場合において、前記第一入賞口が開放されている期間である第一開放期間のうち前記低減期間を除く許容期間を生じさせ、かつ生じさせた前記許容期間が前記通常遊技状態において生じうる前記許容期間より長くなるように、前記第一開放制御手段または前記第二開放制御手段が前記第一可動部材または前記第二可動部材を可動させ、前記第一開放期間において前記低減期間が生じている場合には、前記第二入賞口への入球容易さが前記第一入賞口への入球容易さより大きくなり、前記第一開放期間において前記許容期間が生じている場合の前記第一入賞口への入球容易さが、前記第一開放期間において前記低減期間が生じている場合の前記第一入賞口への入球容易さより大きくなる遊技機。
(2)前記遊技球の通過が前記第一条件または前記第二条件のうち一方の成立契機となる特定ゲートと、前記遊技球の入球が他方の成立契機となる第二始動口と、が前記遊技盤に配設されており、前記特定ゲートを通過した一の前記遊技球が前記第二始動口に入球可能に構成されていることによって、前記第一条件と前記第二条件とが互いに近接したタイミングで成立しうる(1)に記載の遊技機。
(3)前記遊技盤に前記遊技球を発射させる発射装置を備え、前記遊技球の入球が第三条件の成立契機となる第一始動口が配設されている第一領域と、前記特定ゲートと前記第二始動口とが配設されている第二領域と、が前記遊技盤において互いに異なる位置に形成されており、前記遊技状態制御手段は、前記第三条件の成立に起因して前記通常遊技状態から前記有利遊技状態に遷移させ、前記通常遊技状態に滞在している場合、前記第一領域に前記遊技球を発射させて得られる賞球の期待値が、前記第二領域に前記遊技球を発射させて得られる賞球の期待値より高く設定されており、前記有利遊技状態に滞在している場合、前記第二領域に前記遊技球を発射させて得られる賞球の期待値が、前記第一領域に前記遊技球を発射させて得られる賞球の期待値より高く設定されている(2)に記載の遊技機。
(4)前記遊技盤における前記遊技球の転動流路において、前記第二入賞口は前記第一入賞口より上流に配設されており、前記第二入賞口が開放されている状態において、前記第二入賞口の近傍に転動した前記遊技球を前記第一入賞口とは異なる領域に転動させるように前記遊技盤が構成されていることによって、前記第二入賞口の開放に起因して前記第一入賞口への入球が阻害される(1)から(3)のいずれか一つに記載の遊技機。
(5)前記有利遊技状態における前記低減期間が前記通常遊技状態における前記低減期間より短くなるように、前記第一開放制御手段または前記第二開放制御手段が前記第一可動部材または前記第二可動部材を可動させる(1)から(4)のいずれか一つに記載の遊技機。
(6)前記第一条件の成立を契機として抽選を行う第一抽選手段と、前記第二条件の成立を契機として抽選を行う第二抽選手段と、前記第一抽選手段または前記第二抽選手段による抽選結果を図柄の停止表示によって報知させる図柄変動ゲームを実行させる図柄変動制御手段と、前記図柄変動ゲームにおいて前記図柄が変動してから停止するまでの時間である変動時間を決定する変動時間決定手段と、を備え、前記第一開放制御手段は、前記第一抽選手段による抽選が当選である旨を示す前記図柄が停止された後に、前記第一可変部材を可動して前記第一入賞口を開放し、前記第二開放制御手段は、前記第二抽選手段による抽選が当選である旨を示す前記図柄が停止された後に、前記第二可変部材を可動して前記第二入賞口を開放し、前記変動時間決定手段が、前記第一抽選手段または前記第二抽選手段に起因する前記図柄変動ゲームの少なくとも一方について、前記通常遊技状態と前記有利遊技状態とで異なる前記変動時間を決定することによって、前記有利遊技状態における前記低減期間が前記通常遊技状態における前記低減期間より短くなる(5)に記載の遊技機。
(7)前記第一条件の成立を契機として抽選を行う第一抽選手段と、前記第二条件の成立を契機として抽選を行う第二抽選手段と、前記第一抽選手段または前記第二抽選手段による抽選結果を図柄の停止表示によって報知させる図柄変動ゲームを実行させる図柄変動制御手段と、を備え、前記第一開放制御手段または前記第二開放制御手段は、前記第一抽選手段または前記第二抽選手段による抽選の少なくとも一方について、当該抽選が当選である旨の前記抽選結果が報知されてから前記第一可変部材または前記第二可変部材を可動するまでのインターバル時間を、前記通常遊技状態と前記有利遊技状態とで異ならせることによって、前記有利遊技状態における前記低減期間が前記通常遊技状態における前記低減期間より短くなる(5)または(6)に記載の遊技機。
さらに、本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(a)前記第一開放制御手段または前記第二開放制御手段は、前記第一可変部材または前記第二可変部材の少なくとも一方について、可動してから元の位置まで復位させるまでの開放時間を、前記通常遊技状態と前記有利遊技状態とで異ならせることによって、前記有利遊技状態における前記許容期間が前記通常遊技状態における前記許容期間より長くなる(1)から(4)のいずれか一つに記載の遊技機。
(b)前記第一開放制御手段または前記第二開放制御手段は、一回の前記第一条件の成立に起因して前記第一可変部材を可動させる回数または一回の前記第二条件の成立に起因して前記第二可変部材を可動させる回数の少なくとも一方を、前記通常遊技状態と前記有利遊技状態とで異ならせることによって、前記有利遊技状態における前記許容期間が前記通常遊技状態における前記許容期間より長くなる(1)から(4)のいずれか一つに記載の遊技機。
(c)前記第一可動部材または前記第二可動部材のうち、一方の動作態様は前記通常遊技状態と前記有利遊技状態とで共通であり、他方の動作態様は、前記通常遊技状態と前記有利遊技状態とで異なることによって、前記有利遊技状態における前記低減期間が前記通常遊技状態における前記低減期間より短くなる(5)から(7)のいずれか一つに記載の遊技機。
(d)前記通常遊技状態において、前記第一領域へ発射した前記遊技球が前記第一始動口に入球する容易さが、前記第二領域へ発射した前記遊技球が前記第一入賞口に入球する容易さより大きく、前記有利遊技状態において、前記第二領域へ発射した前記遊技球が前記第一入賞口に入球する容易さが、前記第一領域へ発射した前記遊技球が前記第一始動口に入球する容易さより大きい(3)に記載の遊技機。
(e)前記第三条件の成立を契機として抽選を行う第三抽選手段と、前記第三抽選手段による抽選に当選した場合に、大当り遊技を実行する大当り制御手段と、を備え、前記遊技状態制御手段は、前記大当り遊技の少なくとも一部の終了時に前記通常遊技状態から前記有利遊技状態に遷移させる(3)に記載の遊技機。
(f)前記第一入賞口への入球と前記第一始動口への入球とが、共に前記第三抽選手段による抽選の契機になる(d)に記載の遊技機。
(g)前記大当り遊技の実行中に連続作動される第三可動部材、前記第三可動部材が付設され、かつ前記第二領域に配設されている第三入賞口と、を備え、前記第三入賞口は前記第一入賞口および前記第二入賞口に比べて、前記第二領域における前記遊技球の転動流路の上流側に配設されている(d)または(e)に記載の遊技機。
(h)前記第三可動部材は、前記第三入賞口への入球を閉鎖する閉鎖状態において、前記遊技球を滞留させ、前記閉鎖状態から前記第三入賞口への入球を開放する開放状態に遷移した場合において、滞留させていた前記遊技球を前記第三入賞口に流下させる構成になっている(g)に記載の遊技機。
(i)前記第二抽選手段による抽選に当選した場合に、小当り遊技を実行する小当り制御手段を備え、前記第二開放制御手段は、前記小当り遊技の実行中に前記第二可動部材を単独可動させる(5)または(6)に記載の遊技機。
(j)第一始動口が第一領域に配設され、第一可動部材が付設されている第一入賞口および第二可動部材が付設されている第二入賞口が第二領域に配設されている遊技盤と、前記第一領域への遊技球の発射と、前記第二領域への前記遊技球の発射と、を遊技者の任意で変えることができる発射装置と、前記第一入賞口への入球または前記第一始動口への入球に起因して大当り遊技を実行しうる大当り遊技制御手段と、互いに近接したタイミングで成立しうる第一条件または第二条件のうち前記第一条件の成立に起因して前記第一可動部材を可動させて前記第一入賞口を開放する第一開放制御手段と、前記第二条件の成立に起因して前記第二可動部材を可動させて前記第二入賞口を開放する第二開放制御手段と、通常遊技状態または前記通常遊技状態より遊技者にとって有利な有利遊技状態のいずれかに遷移させる遊技状態制御手段と、を備え、前記通常遊技状態に滞在している場合において、開放されている前記第一入賞口への入球容易さが前記第二入賞口の開放に起因して低減される期間である低減期間が生じるように、前記第一入賞口と前記第二入賞口とが前記遊技盤に配設されており、前記有利遊技状態に滞在している場合において、前記第一入賞口が開放されている期間である第一開放期間のうち前記低減期間を除く許容期間を生じさせ、かつ生じさせた前記許容期間が前記通常遊技状態において生じうる前記許容期間より長くなるように、前記第一開放制御手段または前記第二開放制御手段が前記第一可動部材または前記第二可動部材を可動させ、前記通常遊技状態において、前記第一領域へ発射した前記遊技球が前記第一始動口に入球する容易さが、前記第二領域へ発射した前記遊技球が前記第一入賞口に入球する容易さより大きく、前記有利遊技状態において、前記第二領域へ発射した前記遊技球が前記第一入賞口に入球する容易さが、前記第一領域へ発射した前記遊技球が前記第一始動口に入球する容易さより大きい遊技機。
10 遊技機
15 外枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34、36 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 照明装置
37 ボタン
39 球抜き機構
40 遊技盤
40a 遊技領域
41 外レール
42 風車
43 内レール
45 飾り部材
48(48a、48b、48c、48d、48e) 滞留部材
51、52,53 始動口
54 作動ゲート
55、56 大入賞口
57(57a、57b、57c) 普通入賞口
59 アウト口
62 普通電動役物
65、66 特別電動役物
70 払出機構部
80 演出表示装置
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
100 主制御部
110 情報伝送部
115 特図保留制御部
116 普図保留制御部
130 特図抽選制御部
131 当否抽選部
132 特図選択部
140 遊技状態制御部
141 確変制御部
142 大当り制御部
143 小当り制御部
150 図柄表示制御部
151 第1特別図柄表示制御部
152 第2特別図柄表示制御部
153 普図表示制御部
160 変動パターン決定部
170 普図抽選制御部
171 開放抽選部
172 普図選択部
180 普通電役制御部
190 特別電役制御部
210 演出制御部
230 払出制御部
AC1、AC2、AC3、AC5、AC6 アクチュエータ
SW1、SW2、SW3、SW4、SW5、SW6、SW7、SW8 カウントスイッチ
X 第1流路
Y 第2流路

Claims (7)

  1. 第一可動部材が付設されており、かつ遊技球の入球を契機として賞球が与えられる第一入賞口と、第二可動部材が付設されており、かつ前記遊技球の入球を契機として前記第一入賞口より少ない賞球が与えられる第二入賞口と、が配設されている遊技盤と、
    互いに近接したタイミングで成立しうる第一条件または第二条件のうち前記第一条件の成立に起因して前記第一可動部材を可動させて前記第一入賞口を開放する第一開放制御手段と、
    前記第二条件の成立に起因して前記第二可動部材を可動させて前記第二入賞口を開放する第二開放制御手段と、
    通常遊技状態または前記通常遊技状態より遊技者にとって有利な有利遊技状態のいずれかに遷移させる遊技状態制御手段と、を備え、
    前記通常遊技状態に滞在している場合において、開放されている前記第一入賞口への入球容易さが前記第二入賞口の開放に起因して低減される期間である低減期間が生じるように、前記第一入賞口と前記第二入賞口とが前記遊技盤に配設されており、
    前記有利遊技状態に滞在している場合において、前記第一入賞口が開放されている期間である第一開放期間のうち前記低減期間を除く許容期間を生じさせ、かつ生じさせた前記許容期間が前記通常遊技状態において生じうる前記許容期間より長くなるように、前記第一開放制御手段または前記第二開放制御手段が前記第一可動部材または前記第二可動部材を可動させ、
    前記第一開放期間において前記低減期間が生じている場合には、前記第二入賞口への入球容易さが前記第一入賞口への入球容易さより大きくなり、
    前記第一開放期間において前記許容期間が生じている場合の前記第一入賞口への入球容易さが、前記第一開放期間において前記低減期間が生じている場合の前記第一入賞口への入球容易さより大きくなる遊技機。
  2. 前記遊技球の通過が前記第一条件または前記第二条件のうち一方の成立契機となる特定ゲートと、前記遊技球の入球が他方の成立契機となる第二始動口と、が前記遊技盤に配設されており、
    前記特定ゲートを通過した一の前記遊技球が前記第二始動口に入球可能に構成されていることによって、前記第一条件と前記第二条件とが互いに近接したタイミングで成立しうる請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記遊技盤に前記遊技球を発射させる発射装置を備え、
    前記遊技球の入球が第三条件の成立契機となる第一始動口が配設されている第一領域と、前記特定ゲートと前記第二始動口とが配設されている第二領域と、が前記遊技盤において互いに異なる位置に形成されており、
    前記遊技状態制御手段は、前記第三条件の成立に起因して前記通常遊技状態から前記有利遊技状態に遷移させ、
    前記通常遊技状態に滞在している場合、前記第一領域に前記遊技球を発射させて得られる賞球の期待値が、前記第二領域に前記遊技球を発射させて得られる賞球の期待値より高く設定されており、
    前記有利遊技状態に滞在している場合、前記第二領域に前記遊技球を発射させて得られる賞球の期待値が、前記第一領域に前記遊技球を発射させて得られる賞球の期待値より高く設定されている請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記遊技盤における前記遊技球の転動流路において、前記第二入賞口は前記第一入賞口より上流に配設されており、
    前記第二入賞口が開放されている状態において、前記第二入賞口の近傍に転動した前記遊技球を前記第一入賞口とは異なる領域に転動させるように前記遊技盤が構成されていることによって、前記第二入賞口の開放に起因して前記第一入賞口への入球が阻害される請求項1から3のいずれか一項に記載の遊技機。
  5. 前記有利遊技状態における前記低減期間が前記通常遊技状態における前記低減期間より短くなるように、前記第一開放制御手段または前記第二開放制御手段が前記第一可動部材または前記第二可動部材を可動させる請求項1から4のいずれか一項に記載の遊技機。
  6. 前記第一条件の成立を契機として抽選を行う第一抽選手段と、
    前記第二条件の成立を契機として抽選を行う第二抽選手段と、
    前記第一抽選手段または前記第二抽選手段による抽選結果を図柄の停止表示によって報知させる図柄変動ゲームを実行させる図柄変動制御手段と、
    前記図柄変動ゲームにおいて前記図柄が変動してから停止するまでの時間である変動時間を決定する変動時間決定手段と、を備え、
    前記第一開放制御手段は、前記第一抽選手段による抽選が当選である旨を示す前記図柄が停止された後に、前記第一可変部材を可動して前記第一入賞口を開放し、
    前記第二開放制御手段は、前記第二抽選手段による抽選が当選である旨を示す前記図柄が停止された後に、前記第二可変部材を可動して前記第二入賞口を開放し、
    前記変動時間決定手段が、前記第一抽選手段または前記第二抽選手段に起因する前記図柄変動ゲームの少なくとも一方について、前記通常遊技状態と前記有利遊技状態とで異なる前記変動時間を決定することによって、前記有利遊技状態における前記低減期間が前記通常遊技状態における前記低減期間より短くなる請求項5に記載の遊技機。
  7. 前記第一条件の成立を契機として抽選を行う第一抽選手段と、
    前記第二条件の成立を契機として抽選を行う第二抽選手段と、
    前記第一抽選手段または前記第二抽選手段による抽選結果を図柄の停止表示によって報知させる図柄変動ゲームを実行させる図柄変動制御手段と、を備え、
    前記第一開放制御手段または前記第二開放制御手段は、
    前記第一抽選手段または前記第二抽選手段による抽選の少なくとも一方について、当該抽選が当選である旨の前記抽選結果が報知されてから前記第一可変部材または前記第二可変部材を可動するまでのインターバル時間を、前記通常遊技状態と前記有利遊技状態とで異ならせることによって、前記有利遊技状態における前記低減期間が前記通常遊技状態における前記低減期間より短くなる請求項5または6に記載の遊技機。
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