JP2016202526A - 洗濯乾燥機 - Google Patents
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Abstract
【課題】乾燥運転中の排水トラップ切れをなくして、衣類等を効率よく乾燥させる。【解決手段】水槽2内の洗濯水を機外へ排出する排水路14に設けた排水手段13より下流側に設けた排水トラップ17と、排水トラップ17の入口側と出口側を連通接続したバイパス路18を開閉する開閉手段19と、水槽2に過剰に供給された水を機外へ排出する溢水路20と、水槽2と空気循環可能に接続した送風路26を通して水槽2へ送風する送風手段30と、水槽2から出た乾燥用空気を除湿する除湿手段28と、除湿された乾燥用空気を加熱する加熱手段29と、乾燥用空気に含まれるリントを捕捉するリント捕捉手段27とを備え、水槽2内の圧力が排水トラップ17の水を押し流す圧力より低く設定した所定値に上昇したとき、水槽2内の乾燥用空気をバイパス路18を通して排水トラップ17下流側の排水路14へ排気するようにしたものである。【選択図】図1
Description
本発明は、衣類等の洗濯と乾燥が行える洗濯乾燥機に関するものである。
従来、この種の洗濯乾燥機は、水槽内の洗濯水を機外へ排出する排水路に排水トラップを設けて水封し、機外の排水管からの異臭が水槽内へ流入することを防止するのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
また、給水制御手段の故障等により、水槽内への給水が所定の水位を超えて過剰に行われた場合を考慮し、排水路を通して機外へ直接排水できるように、常時開放の溢水路が設けられるのが一般的である(例えば、特許文献2参照)。
また、洗濯した衣類等を続けて乾燥させる場合等の乾燥運転時は、回転槽内に乾燥した温風を供給し、衣類等との接触により衣類等から水分を奪って湿った乾燥用空気を冷却することで乾燥用空気から除湿水が発生し乾燥が進行する。発生した除湿水は、水槽に流入した後、洗濯水を排水する排水路を通して機外へ排出するのが一般的である(例えば、特許文献3参照)。
さらに、乾燥運転時は、衣類等からリントが発生して乾燥用空気に混入し、このリントが循環風路に設けた送風手段等に付着堆積するのを防止するため、循環風路の入口側にリントを捕捉するリントフィルタが設けられている。リントフィルタにリントが堆積した状態で乾燥運転を行うと、リントフィルタを通過する乾燥用空気の風量が減少する一方で、リントフィルタの下流側に設けた送風手段によって乾燥用空気は水槽内に送風され続けるため、水槽内の圧力が上昇して排水トラップに溜まっている水を加圧し、やがて、排水トラップに溜まっている水を押し流して水封が破られる。
乾燥運転後は、排水弁が閉じられるが、水槽内と排水路は常時開放の溢水路によって連通しているため、排水トラップの水封が破られると水槽内への異臭の流入を防止することができなくなるという問題があった。
そこで、乾燥運転中に排水トラップの水封が破られる、所謂トラップ切れを防止することが考えられている(例えば、特許文献4参照)。前記特許文献4に記載された洗濯乾燥機は、水槽内の圧力を検知する圧力検知手段を設け、乾燥運転時に水槽内の圧力が所定値に達すると、送風手段の回転数を低下させて水槽内の圧力の上昇を抑え、トラップ切れを防ぐようにしたものである。
しかしながら、前記特許文献4に記載された従来の構成では、乾燥運転中にリントフィルタへのリントの堆積が進行すると水槽内の圧力が上昇し、水槽内の圧力が所定値に達すると、送風手段の回転数を低下させることで風量が減少し、乾燥時間が長くなるという問題があった。また、リントフィルタにリントが堆積した状態で乾燥運転が行われると、運転開始直後から水槽内の圧力が上昇し、所定の風量で効率よく乾燥させることができないという問題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、乾燥運転中の排水トラップ切れをなくして、衣類等を効率よく乾燥させることができるようにした洗濯乾燥機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯乾燥機は、筐体内に弾性支持した水槽と、前記水槽内に回転可能に設けた回転槽と、前記回転槽を回転駆動するモータと、前記水槽内の洗濯水を機外へ排出する排水路と、前記排水路に設けた排水手段と、前記排水手段より下流側の前記排水路に設けた排水トラップと、前記排水トラップの入口側と出口側を連通接続したバイパス路と、前記バイパス路を開閉する開閉手段と、前記水槽と空気循環可能に接続した送風路と、前記送風路を通して前記水槽へ送風する送風手段と、前記水槽から出た乾燥用空気を除湿する除湿手段と、前記除湿手段によって除湿された乾燥用空気を加熱する加熱手段と、乾燥用空気に含まれるリントを捕捉するリント捕捉手段と、を備え、前記水槽内の圧力が上昇して前記排水トラップの水を押し流す前に、前記開閉手段が開かれ前記水槽内の乾燥用空気を前記バイパス路を通して前記排水トラップ下流側の前記排水路へ排気するようにしたものである。
これによって、乾燥運転中に排水トラップの水封を破ることなく排気して水槽内の圧力の上昇を抑えることができ、衣類等を効率よく乾燥させることができるとともに、乾燥運転後の水槽内への異臭の流入を防止することができる。
本発明の洗濯乾燥機は、水槽内の圧力の上昇を抑えて衣類等を効率よく乾燥させることができるとともに、排水路に設けた排水トラップの水封を維持し、乾燥運転後の水槽内への異臭の流入を防止することができる。
第1の発明は、筐体内に弾性支持した水槽と、前記水槽内に回転可能に設けた回転槽と、前記回転槽を回転駆動するモータと、前記水槽内の洗濯水を機外へ排出する排水路と、前記排水路に設けた排水手段と、前記排水手段より下流側の前記排水路に設けた排水トラップと、前記排水トラップの入口側と出口側を連通接続したバイパス路と、前記バイパス路を開閉する開閉手段と、前記水槽と空気循環可能に接続した送風路と、前記送風路を通して前記水槽へ送風する送風手段と、前記水槽から出た乾燥用空気を除湿する除湿手段と、前記除湿手段によって除湿された乾燥用空気を加熱する加熱手段と、乾燥用空気に含まれるリントを捕捉するリント捕捉手段と、を備え、前記水槽内の圧力が上昇して前記排水トラップの水を押し流す前に、前記開閉手段が開かれ前記水槽内の乾燥用空気を前記バイパス路を通して前記排水トラップ下流側の前記排水路へ排気するようにしたことにより、乾燥運転中に排水トラップの水封を破ることなく排気して水槽内の圧力の上昇を抑えることができ、衣類等を効率よく乾燥させることができるとともに、乾燥運転後の水槽内への異臭の流入を防止することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記水槽内の圧力が前記排水トラップの水を押し流す圧力より低く設定した所定値に上昇したとき、前記水槽内の乾燥用空気を前記バイパス路を通して前記排水トラップ下流側の前記排水路へ排気するようにしたことにより、乾燥運転中に排水トラップの水封を破ることなく排気して水槽内の圧力の上昇を抑えることができ、衣類等を効率よく乾燥させることができるとともに、乾燥運転後の水槽内への異臭の流入を防止することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記溢水路は、前記排水トラップの上流側で前記排水路と連通接続し、前記溢水路と前記排水路との接続部と前記排水トラップ間に前記バイパス路の入口側を接続したことにより、乾燥運転時に排水弁が閉じられる場合、または、開閉が行われる場合に、排水トラップに溜まっている水が溢水路を通して加圧されるのを防ぐことができ、排水トラップ切れを防止することができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれかの発明において、前記開閉手段は、前記バイパス路を閉じる方向に付勢された常閉弁で構成し、前記水槽内の圧力が前記排水トラップの水を押し流す圧力より低く設定した所定値に上昇したとき、前記開閉手段の付勢力に抗して前記バイパス路を開くようにしたことにより、運転停止時の水槽内への異臭の流入を確実に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗濯乾燥機の構成図、図2は、同洗濯乾燥機のブロック構成図、図3は、同洗濯乾燥機の要部拡大図、図4は、同洗濯乾燥機の水槽内圧力上昇時の動作図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗濯乾燥機の構成図、図2は、同洗濯乾燥機のブロック構成図、図3は、同洗濯乾燥機の要部拡大図、図4は、同洗濯乾燥機の水槽内圧力上昇時の動作図である。
図1〜図4において、筐体1内に弾性支持した有底円筒状の水槽2が設けられている。水槽2内には有底円筒状のドラム(回転槽)3が回転可能に設けられ、ドラム3の回転軸3aは角度θ(例えば、5〜20度)で前上がりに傾斜している。
ドラム3の内周側面には、回転軸3a方向であるドラム3の回転中心に向かって内方へ突出させた複数のバッフル4と、水槽2内と連通する多数の小孔5が設けられ、前面側には洗濯する衣類等の洗濯物および乾燥する衣類等の乾燥対象(以下、衣類等という)を出し入れする投入口6が設けられている。ドラム3の前面側には、ドラム3が回転する際に衣類等の偏り等によって発生する振動を低減するためのバランサ7を設け、投入口6を取り囲むように環状に形成している。
水槽2の後面にドラム3を回転駆動するモータ8が取り付けられている。モータ8は、ブラシレス直流モータで構成され、インバータ制御によって回転速度が自在に変化させることができるようになっている。
水槽2内に洗濯水を給水する給水弁(給水手段)9は、水道等に接続された給水配管10に設けられている。洗濯水は、給水配管10から洗剤を投入する洗剤ケース11に流入して洗剤を溶かし、給水路12を経て水槽2内に給水する。水槽2内の底部に溜まった洗濯水は小孔5からドラム3内に流入する。給水路12の出口側はドラム3の後部で水槽2内と連通している。
水槽2内の洗濯水を機外へ排水する排水弁(排水手段)13は、排水路14に設けられている。排水時は、水槽2内の洗濯水が水槽2の底部に設けた排水口15から排水路14に流入し、排水弁13を通して機外へ排出される。
衣類等から分離したリントや、釦等の異物を捕集する排水フィルタ16を排水路14に設け、排水口15と排水弁13との間に配設している。排水弁13より下流側の排水路14に略U状に形成した排水トラップ17を設けている。
排水トラップ17の入口側17aと出口側17bを筒状のバイパス路18で連通するように接続し、バイパス路18の入口に開閉弁(開閉手段)19を設けている。開閉弁19は、バイパス路18を閉じる方向に付勢された常閉弁で構成している。
水槽2内に過剰に供給された水を溢水口(図示せず)から流出させて機外へ排出する溢水路20を水槽2の後方に設けている。溢水路20の出口側を排水トラップ17の上流側で、かつ、排水弁13の下流側で排水路14と連通接続し、排水トラップ17の入口側17aと、溢水路20と排水路14の接続部21との間にバイパス路18の入口側を接続している。バイパス路18の入口と出口は、排水トラップ17に溜められる水面より上方に設けられている。
筐体1の前面には、衣類等を出し入れする略円形状の投入口6を開閉する扉22が設けられている。投入口6と対向する水槽2の開口部2aは、伸縮自在な可撓性のパッキン23によって筐体1と気密にシール結合している。
円筒状に形成した水槽2の後部に乾燥用空気を供給する給気口24を形成し、水槽2の前部にドラム3内の乾燥用空気を排気する排気口25を設けている。給気口24と排気口25に送風路26の両端を連結し、水槽2と空気循環可能に連通接続している。送風路26は、水槽2の上方部に前後方向に配設している。
送風路26には、乾燥用空気に含まれるリントを捕捉するリントフィルタ(リント捕捉手段)27と、水槽2から出た乾燥用空気を冷却除湿する熱交換器(除湿手段)28と、熱交換器28によって除湿された乾いた乾燥用空気を加熱するヒータ(加熱手段)29と、送風路26を通して水槽2へ送風する電動ファンで構成した送風機(送風手段)30を設けている。
ドラム3内で衣類等から水分を奪って排気口25から出た乾燥用空気は、送風路26を前方から後方へ矢印イ方向に流れ、リントフィルタ27、熱交換器28、ヒータ29、送風機30の順に通過し、給気口24からドラム3内へと循環するように構成している。
熱交換器28は、水冷式の場合注水弁28aから水を供給して乾燥用空気を冷却する。注水弁28aから供給した水および熱交換器28で発生した除湿水は、除湿水排水路(図示せず)により水槽2を通して排水口15から排水路14に流入し、機外へ排出される。
リントフィルタ27は、乾燥用空気に含まれる衣類等から発生した糸屑等のリントを捕捉し、熱交換器28、ヒータ29および送風機30等へのリントの付着による不具合を防止するもので、脱着可能に設けている。
筐体1内の下方前部に設けた制御手段31は、モータ8、給水弁9、排水弁13、注水弁28a、ヒータ29、送風機30等を制御し、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の各工程を逐次制御する。
制御手段31には、ドラム3内に投入された衣類等の量を検知する布量検知手段32の出力と、水槽2内に給水された洗濯水の量を検知する水位検知手段33の出力と、ドラム3の駆動を検知する回転検知手段34等の出力が入力される。
以上のように構成された洗濯乾燥機について、以下その動作、作用を説明する。洗濯は、洗剤を溶解させた洗濯水を水槽2内に給水し、ドラム3の回転によって叩き洗いを行いながら衣類等の汚れを除去する洗い工程に続いて、中間脱水工程、すすぎ工程1、すすぎ工程2、最終脱水工程(脱水工程)の順に逐次実行される。また、乾燥は、前記洗濯の各工程に続けて実行することができ、また、乾燥工程のみ実行することも可能である。
まず、筐体1の前面に設けた開閉自在な扉22を開いて投入口6からドラム3内に衣類等を投入し、筐体1の前面上部に設けた操作表示部35の電源スイッチ(図示せず)を入れ、スタートスイッチ(図示せず)を操作して運転を開始する。
運転の開始により洗い工程が実行される。最初にドラム3内に投入された衣類等の量を布量検知手段32によって検知する。衣類等の量は、ドラム3を回転駆動し、ドラム3の回転時にモータ8にかかるトルク量や、モータ8の電流値等から検知することができる。
制御手段31は、検知した衣類等の量に応じて、洗い、すすぎ、脱水、乾燥等の各工程の時間を設定するとともに、衣類等の量に応じて設定された洗剤量を操作表示部35に表示し、使用者は、操作表示部35に表示された洗剤量の目安にしたがって洗剤を洗剤ケース11に投入する。
洗い工程における給水は、開かれた給水弁9から給水配管10を通って洗剤ケース11に入った洗濯水は、洗剤ケース11の中の洗剤を溶かしながら給水路12を経て水槽2内に供給される。水槽2内の底部に溜まった洗濯水は、小孔5からドラム3内に流入する。このとき、排水弁13および開閉弁19は閉じられている。
水槽2内に溜まった洗濯水は、水位検知手段33で検知され、衣類等の量に応じて予め設定された所定量の洗濯水が給水されると給水弁9が閉じられる。ドラム3は、モータ8によってドラム3内の衣類等が叩き洗いされる回転数、例えば、45rpmで所定時間毎に交互に正逆回転駆動し、洗い工程を実行する。
叩き洗いは、衣類等がバッフル4によってドラム3の回転方向へ持ち上げられた後、ドラム3内の上部から落下し、ドラム3の底面あるいはドラム3の底部に留まっている衣類等に叩きつけられることにより、洗剤による化学力と併せて、その機械力によって洗浄が行われる。
洗い工程が終了すると水槽2内の洗濯水が排水される。洗濯水は、水槽2の底部に設けた排水口15から排水路14へ流出し、排水フィルタ16を通過して開かれた排水弁13を通り、排水トラップ17から流れ出た水が機外へ排出される。排水トラップ17には、排水時に一定量の水が溜まって排水路14が水封される。また、排水フィルタ16の通過時に、洗濯水に含まれるリントや異物が捕集される。
次に、中間脱水工程へと移行し、すすぎ工程1、すすぎ工程2、最終脱水工程の順に実行され、洗濯運転が終了する。洗濯に続けて乾燥運転が実行される場合は、送風機30を駆動するとともにヒータ29に通電し、所定の温度に加熱された温風が給気口24からドラム3内に送風される。
ドラム3内で撹拌されている衣類等と接触して衣類等から水分を奪って排気口25から送風路26に出た乾燥用空気は、送風路26を前方から後方へ矢印イ方向に流れ、リントフィルタ27、熱交換器28、ヒータ29、送風機30の順に通過し、給気口24からドラム3内へと循環して衣類等の乾燥が進行する。熱交換器28の冷却水および熱交換器28で発生した除湿水は、排水口15から排水路14に流入し、開かれた排水弁13を通して機外へ排出される。
乾燥工程では、衣類等から発生したリントが乾燥用空気に混入し、送風路26の入口側に設けたリントフィルタ27で捕捉される。リントフィルタ27へのリントの堆積が進行すると、リントフィルタ27を通過する乾燥用空気の風量が減少する。
一方、リントフィルタ27の下流側に設けた送風機30によって乾燥用空気は水槽2内へ送風され続けるため水槽2内の圧力が上昇し、除湿水を排出するために排水弁13が開かれている排水路14と、常時開放の溢水路20を通して排水トラップ17に溜まっている水を加圧する。
排水トラップ17の入口側17aと出口側17bをバイパス路18で連通接続し、バイパス路18の入口に常閉の開閉弁19を設けている。この開閉弁19は、水槽2内の圧力が排水トラップ17に溜まった水を押し流す圧力より低く設定した所定値に上昇すると、排水トラップ17の水が押し流される前に開閉弁19をその付勢力に抗して変位させてバイパス路18を開くようにしているため、水槽2内の乾燥用空気をバイパス路18を通して排水トラップ17の下流側の排水路14へ排気し、水槽2内の圧力の上昇を抑えることができるようにしている。
なお、開閉弁19は、バイパス路18の中間部または出口に設けてもよく、また、回転軸を中心として回動自在に設け、上方または下方へ回動させるように構成するほか、可撓性を有する変形可能な弾性体で構成してもよい。要は、水槽2内の圧力が上記の所定値に上昇すると、バイパス路18を開いて排気できるものであればよい。
以上のように、本実施の形態においては、筐体1内に弾性支持した水槽2と、水槽2内に回転可能に設けた回転槽3と、回転槽3を回転駆動するモータ8と、水槽2に洗濯水を供給する給水手段9と、水槽2内の洗濯水を機外へ排出する排水路14と、排水路14に設けた排水手段13と、排水手段13より下流側の排水路14に設けた排水トラップ17と、排水トラップ17の入口側17aと出口側17bを連通接続したバイパス18路と、バイパス路18を開閉する開閉手段19と、水槽2に過剰に供給された水を機外へ排出する溢水路20と、水槽2と空気循環可能に接続した送風路26と、送風路26を通して水槽2へ送風する送風手段30と、水槽2から出た乾燥用空気を除湿する除湿手段28と、除湿手段28によって除湿された乾燥用空気を加熱する加熱手段29と、乾燥用空気に含まれるリントを捕捉するリント捕捉手段27と、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の各工程を制御する制御手段31とを備え、水槽2内の圧力が排水トラップ17の水を押し流す圧力より低く設定した所定値に上昇したとき、水槽2内の乾燥用空気をバイパス路18を通して排水トラップ17下流側の排水路14へ排気するようにしたものであり、乾燥運転中に、排水トラップ17の水封を破ることなく排気して水槽2内の圧力の上昇を抑えることができ、衣類等を効率よく乾燥させることができるとともに、乾燥運転後の水槽2内への異臭の流入を防止することができる。
また、溢水路20は、排水トラップ17の上流側で排水路14と連通接続し、溢水路20と排水路14との接続部21と排水トラップ17間にバイパス路18の入口側を接続したものであり、乾燥運転時に排水弁13が閉じられる場合、または、開閉が行われる場合に、排水トラップ17に溜まっている水が溢水路20を通して加圧されるのを防ぐことができ、排水トラップ切れを防止することができる。
また、開閉手段19は、バイパス路18を閉じる方向に付勢された常閉弁で構成し、水槽2内の圧力が排水トラップ17の水を押し流す圧力より低く設定した所定値に上昇したとき、開閉手段19の付勢力に抗してバイパス路18を開くようにしたものであり、運転停止時の水槽2内への異臭の流入を確実に防止することができる。
なお、除湿手段28および加熱手段29は、ヒートポンプ装置の蒸発器で除湿手段28を構成し、同凝縮器で加熱手段29を構成してもよい。
(実施の形態2)
図5は、本発明の第2の実施の形態における洗濯乾燥機の要部拡大図、図6は、同洗濯乾燥機の水槽内圧力上昇時の動作図である。本実施の形態の特徴は、バイパス路18の入口と出口に常閉の開閉弁(開閉手段)19を設けたものである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
図5は、本発明の第2の実施の形態における洗濯乾燥機の要部拡大図、図6は、同洗濯乾燥機の水槽内圧力上昇時の動作図である。本実施の形態の特徴は、バイパス路18の入口と出口に常閉の開閉弁(開閉手段)19を設けたものである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
開閉弁19は、水槽2内の圧力が排水トラップ17に溜まった水を押し流す圧力より低く設定した所定値に上昇すると、バイパス路18の入口に設けた開閉弁19をその付勢力に抗して変位させた後、バイパス路18の出口に設けた開閉弁19を加圧し、その付勢力に抗して変位させてバイパス路18を開くようにしている。
これにより、水槽2内の乾燥用空気をバイパス路18を通して排水トラップ17の下流側の排水路14へ排気し、水槽2内の圧力の上昇を抑えることができるとともに、水槽2内への異臭の流入防止効果を高めることができる。
なお、開閉弁19は、バイパス路18の入口と出口に設けるほか、入口と中間、または、中間と出口に設けてもよく、所定の間隔を有してバイパス路18に複数設けられていればよい。
以上のように、本発明にかかる洗濯乾燥機は、水槽内の圧力の上昇を抑えて衣類等を効率よく乾燥させることができるとともに、排水路に設けた排水トラップの水封を維持し、乾燥運転後の水槽内への異臭の流入を防止することができるので、洗濯乾燥機として有用である。
1 筐体
2 水槽
3 ドラム(回転槽)
8 モータ
9 給水弁(給水手段)
13 排水弁(排水手段)
14 排水路
17 排水トラップ
18 バイパス路
19 開閉弁(開閉手段)
20 溢水路
26 送風路
27 リントフィルタ(リント捕捉手段)
28 熱交換器(除湿手段)
29 ヒータ(加熱手段)
30 送風機(送風手段)
31 制御手段
2 水槽
3 ドラム(回転槽)
8 モータ
9 給水弁(給水手段)
13 排水弁(排水手段)
14 排水路
17 排水トラップ
18 バイパス路
19 開閉弁(開閉手段)
20 溢水路
26 送風路
27 リントフィルタ(リント捕捉手段)
28 熱交換器(除湿手段)
29 ヒータ(加熱手段)
30 送風機(送風手段)
31 制御手段
Claims (4)
- 筐体内に弾性支持した水槽と、
前記水槽内に回転可能に設けた回転槽と、
前記回転槽を回転駆動するモータと、
前記水槽内の洗濯水を機外へ排出する排水路と、
前記排水路に設けた排水手段と、
前記排水手段より下流側の前記排水路に設けた排水トラップと、
前記排水トラップの入口側と出口側を連通接続したバイパス路と、
前記バイパス路を開閉する開閉手段と、
前記水槽と空気循環可能に接続した送風路と、
前記送風路を通して前記水槽へ送風する送風手段と、
前記水槽から出た乾燥用空気を除湿する除湿手段と、
前記除湿手段によって除湿された乾燥用空気を加熱する加熱手段と、
乾燥用空気に含まれるリントを捕捉するリント捕捉手段と、を備え、
前記水槽内の圧力が上昇して前記排水トラップの水を押し流す前に、前記開閉手段が開かれ前記水槽内の乾燥用空気を前記バイパス路を通して前記排水トラップ下流側の前記排水路へ排気するようにした
洗濯乾燥機。 - 前記水槽内の圧力が前記排水トラップの水を押し流す圧力より低く設定した所定値に上昇したとき、前記水槽内の乾燥用空気を前記バイパス路を通して前記排水トラップ下流側の前記排水路へ排気するようにした
請求項1記載の洗濯乾燥機。 - 前記溢水路は、
前記排水トラップの上流側で前記排水路と連通接続し、
前記溢水路と前記排水路との接続部と前記排水トラップ間に前記バイパス路の入口側を接続した
請求項1または2に記載の洗濯乾燥機。 - 前記開閉手段は、
前記バイパス路を閉じる方向に付勢された常閉弁で構成し、
前記水槽内の圧力が前記排水トラップの水を押し流す圧力より低く設定した所定値に上昇したとき、前記開閉手段の付勢力に抗して前記バイパス路を開くようにした
請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
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JP2015087218A JP2016202526A (ja) | 2015-04-22 | 2015-04-22 | 洗濯乾燥機 |
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JP2015087218A JP2016202526A (ja) | 2015-04-22 | 2015-04-22 | 洗濯乾燥機 |
Publications (1)
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JP2016202526A true JP2016202526A (ja) | 2016-12-08 |
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JP2015087218A Withdrawn JP2016202526A (ja) | 2015-04-22 | 2015-04-22 | 洗濯乾燥機 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2019161735A1 (zh) * | 2018-02-26 | 2019-08-29 | 青岛海尔滚筒洗衣机有限公司 | 一种洗干一体机 |
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2015
- 2015-04-22 JP JP2015087218A patent/JP2016202526A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2019161735A1 (zh) * | 2018-02-26 | 2019-08-29 | 青岛海尔滚筒洗衣机有限公司 | 一种洗干一体机 |
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