以下では、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.遊技機の構成
図1は、本実施形態に係る遊技機の外観構成を示す斜視図である。本実施形態の遊技機は、遊技場から貸し出された遊技球(遊技媒体)を用いて遊技を行うものであり、遊技機の外側面を形成する外枠2と、遊技機の内部に設けられ、遊技球が移動する遊技領域4を形成する遊技盤6と、遊技盤6を遊技者が視認可能かつ接触不可能にするガラスユニット8と、ガラスユニット8を取り囲むように形成された前枠10を備えており、ガラスユニット8は前枠10の裏側に取り付けられている。
そして前枠10のうちガラスユニット8を取り囲む部分は、光を透過する半透明の素材により構成されており、半透明の素材により構成されている部分の内部には、遊技を盛り上げるための演出光などを出力する複数の前枠ランプ12が設けられている。また、前枠10の下端には、遊技を盛り上げるための演出音などを出力するスピーカー14が設けられている。
そして前枠10の下部の上面には、遊技球を貯留するための上皿16が設けられており、上皿16の内側側面の左側には、遊技機から遊技者に遊技球を払い出すための払出口18が設けられている。また前枠10の下部の右側には、グリップユニット20が設けられており、遊技者がグリップユニット20を遊技機に向かって右回りに回転させる操作を行うと、遊技機内部に設けられた図示しない発射装置が作動して、遊技領域4内に遊技球が発射されるようになっている。なお本実施形態の発射装置は、1分間に99個(1秒間に1.65個)の遊技球を発射することができる。
そして上皿16の内側側面の右側には、上皿16から遊技球を発射装置に供給するための供給口22が設けられている。また上皿16の下方には、上皿16に遊技球を貯留しきれなくなった場合に余剰の遊技球を貯留しておく下皿24が設けられている。
また上皿16の縁部の手前側中央部には、演出ハンドル25(演出操作入力装置)が設けられており、遊技者が演出ハンドル25を操作すると、遊技機で行われる演出が変化する。そして演出ハンドル25の中央部には演出ボタン26(演出操作入力装置)が設けられており、遊技者が演出ボタン26を操作すると、遊技機で行われる演出が変化する。
図2は、図1で示した遊技盤6を備える遊技盤セット27の外観構成を示す斜視図である。図2に示すように遊技盤6の中央部には、遊技盤セット27の内部を遊技者が視認するための開口として遊技盤開口28が形成されており、遊技盤開口28を取り囲むように円形状に外レール29が設けられている。そして、外レール29の内側であって遊技盤開口28の外側に相当する円環状の領域が、遊技球が移動する遊技領域4となっている。また遊技領域4の左端部には、外レール29に沿うように円弧状に内レール30が設けられており、外レール29と内レール30は、遊技盤6の下方に設けられた図示しない発射装置から発射された遊技球を遊技領域4に誘導する。
そして発射装置から発射された遊技球は、遊技盤開口28の左側の遊技領域4か遊技盤開口28の右側の遊技領域4を落下するようになっている。そして遊技領域4には、遊技盤6の表面に交差するように多数の遊技釘31が打ち付けられており、遊技領域4を移動する遊技球の移動方向がランダムに変化するようになっている。
また遊技盤開口28の左下方の遊技領域4には、遊技盤開口28の左側の遊技領域4を落下する遊技球が通過できる通路34が形成されており、通路34の上流端に形成されている入口36から遊技球が通路34に進入すると、遊技球は通路34を通過して、遊技盤開口28の下縁に設けられたステージ38に落下するようになっている。そしてステージ38の上面は滑らかな曲面となっているとともに、ステージ38と図1に示したガラスユニット8との間に遊技球がステージ38から下方に落下できる隙間が形成されており、通路34からステージ38上に落下した遊技球がステージ38上を左右に往復移動した後にステージ38から下方に落下するようになっている。
そしてステージ38の中央部の下方には、ステージ38から下方に落下した遊技球が進入可能な第1始動入賞口40が設けられている。この第1始動入賞口40は、遊技球が進入したことを検出するセンサ(検出手段)を内蔵し、遊技球が進入すると遊技球が遊技機内部に回収されるように構成されており、第1始動入賞口40に遊技球が進入するたびに、遊技者に対して所定個数(1個以上の規定数、例えば3個)の遊技球が払い出されるとともに、乱数値を取得して大当たりの当否を決定する特別抽選が行われる。
また第1始動入賞口40の下方には、遊技盤開口28の左側の遊技領域4を通路34を通過せずに落下した遊技球や、ステージ38の中央部付近から下方に落下したが第1始動入賞口40に進入しなかった遊技球や、遊技盤開口28の右側の遊技領域4を落下した遊技球が進入可能な第2始動入賞口42が設けられている。この第2始動入賞口42は、遊技球が進入したことを検出するセンサ(検出手段)を内蔵するとともに、第2始動入賞口42を塞ぐ板状部材を備える普通役物44が設けられており、普通役物44は、第2始動入賞口42に遊技球が進入可能な開状態(第1状態、進入可能状態)と、第2始動入賞口42に遊技球が進入不可能な閉状態(第2状態、進入不可能状態)との間で動作可能に構成されている。そして普通役物44は、板状部材を動作させるソレノイドなどの駆動装置を備えており、駆動装置は、所定条件下で板状部材が動作するように制御される。そして第2始動入賞口42に遊技球が進入するごとに、遊技者に対して所定個数(1個以上の規定数、例えば3個)の遊技球が払い出されるとともに、乱数値を取得して大当たりの当否を決定する特別抽選が行われる。
なお、第1始動入賞口40に遊技球が進入するごとに遊技者に払い出される遊技球の個数と、第2始動入賞口42に遊技球が進入するごとに遊技者に払い出される遊技球の個数は、同一の個数であっても異なる個数であってもよい。
また遊技盤開口28の右側の遊技領域4の上部には、遊技球が遊技機内部に回収されずに通過する通過ゲート46が設けられている。この通過ゲート46は、遊技球が通過したことを検出するセンサを内蔵し、通過ゲート46を遊技球が通過するごとに、乱数値を取得して普通当たりの当否を決定する普通抽選が行われる。
また遊技盤開口28の右側の遊技領域4の下部には、遊技球が進入すると遊技球が遊技機内部に回収される大入賞口48が設けられている。この大入賞口48は、遊技球が進入したことを検出するセンサを内蔵するとともに、大入賞口48を塞ぐ板状部材を備える特別役物50が設けられており、特別役物50は、大入賞口48に遊技球が進入可能な開状態(第1状態、進入可能状態)と遊技球が進入不可能な閉状態(第2状態、進入不可状態)との間で動作可能に構成されている。そして特別役物50は、板状部材を動作させるソレノイドなどの駆動装置を内蔵しており、特別抽選で大当たりが当選すると開始される特別遊技状態において所定条件下で開状態となるように制御される。そして大入賞口48に遊技球が進入するたびに、遊技者に対して所定個数(例えば15個)の遊技球が払い出される。
また遊技領域4の最下部には、いずれの入賞口にも進入せずに遊技領域4を落下した遊技球を遊技機内部に回収するアウト口62が設けられている。
そして遊技球の発射装置は、図1で示したグリップユニット20の回転量を調整することにより遊技球の射出力が変化するように構成されており、グリップユニット20の回転量が少ない場合には遊技盤開口28の左側の遊技領域4を遊技球が落下するように遊技球が発射され、グリップユニット20の回転量が多い場合には遊技盤開口28の右側の遊技領域4を遊技球が落下するように遊技球が発射される。
従って遊技者は、遊技状況に応じてグリップユニット20の回転量を調整し、遊技球が左側の遊技領域4を落下して、あるいは通路34とステージ38を通過して、第1始動入賞口40あるいは第2始動入賞口42に入賞するように遊技球を発射させたり(左打ち)、遊技球が右側の遊技領域4を落下して、通過ゲート46を遊技球が通過するように、あるいは第2始動入賞口42に遊技球が入賞するように、あるいは大入賞口48に遊技球が入賞するように遊技球を発射させたりする(右打ち)。
なお本実施形態の遊技機では、遊技球が左側の遊技領域4を落下する場合には、通過ゲート46を遊技球が通過することがなく、大入賞口48に遊技球が入賞することがなく、また遊技球が右側の遊技領域4を落下する場合には、第1始動入賞口40に遊技球が入賞することがないようになっている。
また遊技盤6の右下部であって、遊技領域4の外側には、遊技機の各種状態をLED等の点灯および消灯により示す状態表示装置70が設けられている。
図3は、状態表示装置70の外観構成を示す正面図である。状態表示装置70は、図3に示すように、普通図柄表示部72、普通保留表示部74、第1特別図柄表示部76、第1特別保留表示部78、第2特別図柄表示部80、第2特別保留表示部82、遊技状態表示部84が設けられている。
普通図柄表示部72は、2つのLEDにより構成され、普通抽選が行われる場合に2つのLEDを点滅させることにより普通図柄を変動表示し、2つのLEDを点灯または消灯させることにより普通図柄を停止表示して、普通抽選の結果を表示する。
普通保留表示部74は、2つのLEDにより構成され、通過ゲート48を遊技球が通過した時点で既に普通図柄が変動表示中である場合など、普通抽選用乱数値を取得しても普通抽選を行うことができないことにより普通抽選用乱数値が保留された場合に、保留されている普通抽選用乱数値の数に対応する普通保留数を表示するものであり、2つのLEDを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0〜4個の普通保留数を表示する。
第1特別図柄表示部76は、7セグメントディスプレイにより構成され、第1始動入賞口40に遊技球が進入することにより特別抽選が行われる場合に、7セグメントディスプレイを点滅させることにより第1特別図柄を変動表示し、7セグメントディスプレイを複数種類の態様のうちいずれかの態様で点灯させることにより第1特別図柄を停止表示して、特別抽選の結果を表示する。
第1特別保留表示部78は、2つのLEDにより構成され、第1始動入賞口40に遊技球が進入した時点で既に第1特別図柄または第2特別図柄が変動表示中である場合など、特別抽選用乱数値を取得しても特別抽選を行うことができないことにより特別抽選用乱数値が第1特別乱数値として保留された場合に、保留されている第1特別乱数値の数に対応する第1特別保留数を表示するものであり、2つのLEDを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0〜4個の第1特別保留数を表示する。
第2特別図柄表示部80は、7セグメントディスプレイにより構成され、第2始動入賞口50に遊技球が進入することにより特別抽選が行われる場合に、7セグメントディスプレイを点滅させることにより第2特別図柄を変動表示し、7セグメントディスプレイを複数種類の態様のうちいずれかの態様で点灯させることにより第2特別図柄を停止表示して、特別抽選の結果を表示する。
第2特別保留表示部82は、2つのLEDにより構成され、第2始動入賞口42に遊技球が進入した時点で既に第1特別図柄または第2特別図柄が変動表示中である場合など、特別抽選用乱数値を取得しても特別抽選を行うことができないことにより特別抽選用乱数値が第2特別乱数値として保留された場合に、保留されている第2特別乱数値の数に対応する第2特別保留数を表示するものであり、2つのLEDを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0〜4個の第2特別保留数を表示する。
遊技状態表示部84は、6つのLEDにより構成され、6つのLEDを点灯または消灯または点滅させることの組合せによって、現在設定されている遊技状態の種類を表示する。本実施形態では、通常状態(低確率状態)と、通常状態よりも大当たりの当選確率が高く設定された確変状態(高確率状態)と、特別抽選で大当たりが当選すると開始される特別遊技状態と、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動時間を短縮させて特別抽選の実行契機を頻繁に到来させる時短状態の4種類の遊技状態が設定可能となっており、6つのLEDを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、いずれの遊技状態に設定されているかを表示する。
2.導光板ユニットの構成
図4は、遊技盤セット27の分解斜視図である。図4に示すように、本実施形態の遊技盤セット27では、遊技盤6の奥側に液晶ユニット100が取り付けられ、液晶ユニット100には、演出画像を表示させるメイン液晶ディスプレイ102、左サブ液晶ディスプレイ104および右サブ液晶ディスプレイ106が設けられている。ここで本実施形態のメイン液晶ディスプレイ102は、液晶ユニット100に対して固定的に設けられているが、左サブ液晶ディスプレイ104および右サブ液晶ディスプレイ106のそれぞれは、液晶ユニット100に対して上下左右に移動可能に、そして上下への移動方向に沿った軸を中心として回転可能に、更に表示面に直交する軸を中心として回転可能に設けられている。
また本実施形態の遊技盤セット27では、遊技盤6と液晶ユニット100の間に導光板ユニット108が取り付けられ、導光板ユニット108には、第1導光板110(第1透明板)と第2導光板112(第2透明板)が重ねられるようにして設けられている。そして第1導光板110と第2導光板112のそれぞれは、透明なアクリル板により構成されており、遊技者が遊技盤6の遊技盤開口28から第1導光板110および第2導光板112を通してメイン液晶ディスプレイ102、左サブ液晶ディスプレイ104および右サブ液晶ディスプレイ106(奥側)を視認することができるようになっている。
図5は、正面側から見た導光板ユニット108の分解斜視図である。図5に示すように、本実施形態の導光板ユニット108は、表カバー114、第1導光板110、第1電飾基板116、第2電飾基板118、第3電飾基板120、スペーサー122、第2導光板112、裏カバー124を備えており、表カバー114、第1導光板110、第1電飾基板116、第2電飾基板118、第3電飾基板120、スペーサー122、第2導光板112、裏カバー124のそれぞれは、互いに平行に重なるように(沿うように)して配置される。
そして表カバー114と、第1導光板110と、第1電飾基板116または第2電飾基板118または第3電飾基板120またはスペーサー122と、第2導光板112と、裏カバー124のそれぞれを貫通するようにネジ穴が設けられており、ネジ穴にネジを貫通させることにより、表カバー114と、第1導光板110と、第1電飾基板116または第2電飾基板118または第3電飾基板120またはスペーサー122と、第2導光板112と、裏カバー124のそれぞれが重なった状態で固定される。
表カバー114は、遊技盤6の遊技盤開口28を包含する大きさ、形状の開口として表カバー開口126が中央部に形成されていることにより矩形の枠型の形状を有しており、遊技盤開口28を表カバー開口126が包含するように、遊技盤6の裏面に取り付けられる。
第1導光板110は、端面に供給された光を内部で進行させつつ、裏面に絵柄を形成する切込みが施されており(図示せず)、内部で進行する光を切込みにより前方に反射させることにより、表面(板面)に絵柄が表示(演出光が出力)されるようになっており、表カバー114の裏面に重ねられるように配置される。
第1電飾基板116は、表カバー114の上側部分と右側部分の上部に対応した大きさでL字型の形状を有しており、第1電飾基板116の表面のうち第1導光板110の上側の端面に対応する部分には、32個の第1LED128(発光部)が横方向に1列に配列されており、各第1LED128は、光の照射方向が第1電飾基板116の表面に対して平行かつ遊技機の下方向となるように設けられている。また第1電飾基板116の表面のうち第1導光板110の右側上部の端面に対応する部分には、8個の第2LED130(発光部)が縦方向に1列に配列されており、各第2LED130は、光の照射方向が第1電飾基板116の表面に対して平行かつ遊技機の左方向となるように設けられている。
第2電飾基板118は、表カバー114の左側部分の上部から中央部に対応した大きさでI字型の形状を有しており、第2電飾基板118の表面のうち第1導光板110の左側中央部の端面に対応する部分には、8個の第3LED132(発光部)が縦方向に1列に配列されており、各第3LED132は、光の照射方向が第2電飾基板118の表面に対して平行かつ遊技機の右方向となるように設けられている。なお第2電飾基板118の表面のうち第1導光板110の左側上部の端面に対応する部分には、LEDが設けられていない。
第3電飾基板120は、表カバー114の左側部分の下部と下側部分に対応したL字型の形状を有しており、第3電飾基板120の表面のうち第1導光板110の左側下部の端面に対応する部分には、7個の第4LED134(発光部)が縦方向に1列に配列されており、各第4LED134は、光の照射方向が第2電飾基板118の表面に対して平行かつ遊技機の右方向となるように設けられている。また第3電飾基板120の表面のうち第1導光板110の下側の端面に対応する部分には、13個の第5LED136(発光部)が横方向に1列に配列されており、各第5LED136は、光の照射方向が第3電飾基板120の表面に対して垂直かつ遊技機の前方向となるように設けられている。
スペーサー122は、表カバー114の右側部分の中央部から下部に対応した形状を有しており、スペーサー122の表面にはLEDが設けられていない。
そして図5に示すように、第1電飾基板116、第2電飾基板118、第3電飾基板120およびスペーサー122は、表カバー開口126を避けつつ第1導光板110を囲むように、表カバー114の裏面および第1導光板110の裏面に重ねられるように配置される。
そして、第1導光板110の上側の端面および右側上部の端面に対向するように、第1LED128および第2LED130からの光を拡散させる第1導光板用レンズA138が配置され、第1導光板用レンズA138は、表カバー114の裏面と第1電飾基板116の表面に挟まれるようにして保持される。また、第1導光板110の左側の端面に対向するように、第3LED132および第4LED134からの光を拡散させる第1導光板用レンズB140が配置され、第1導光板用レンズB140は、表カバー114の裏面と第2電飾基板118および第3電飾基板120の表面に挟まれるようにして保持される。
第2導光板112は、端面に供給された光を内部で進行させつつ、裏面に絵柄を形成する切込みが施されており(図示せず)、内部で進行する光を切込みにより前方に反射させることにより、表面(板面)に絵柄が表示されるようになっており、第1電飾基板116、第2電飾基板118、第3電飾基板120およびスペーサー122の裏面に重ねられるように配置される。
裏カバー124は、4つのパーツにより構成されており、4つのパーツのそれぞれは、表カバー開口126を避けつつ第2導光板112を囲むように、表カバー114の裏面、第1電飾基板116、第2電飾基板118、第3電飾基板120およびスペーサー122の裏面、ならびに第2導光板112の裏面に重ねられるように配置される。
図6は、背面側から見た導光板ユニット108の分解斜視図である。図6に示すように、第1電飾基板116の裏面のうち第2導光板112の上側の端面に対応する部分には、32個の第6LED142(発光部)が横方向に1列に配列されており、各第6LED142は、光の照射方向が第1電飾基板116の裏面に対して平行かつ遊技機の下方向となるように設けられている。また第1電飾基板116の裏面のうち第2導光板112の右側(図中では左側)上部の端面に対応する部分には、7個の第7LED144(発光部)が縦方向に1列に配列されており、各第7LED144は、光の照射方向が第1電飾基板116の裏面に対して平行かつ遊技機の左方向(図中では右方向)となるように設けられている。
また、第2電飾基板118の裏面のうち第2導光板112の左側(図中では右側)中央部の端面に対応する部分には、19個の第8LED146(発光部)が縦方向に1列に配列されており、各第8LED146は、光の照射方向が第2電飾基板118の裏面に対して平行かつ遊技機の右方向(図中では左方向)となるように設けられている。なお第2電飾基板118の裏面のうち第2導光板112の左側(図中では右側)上部の端面に対応する部分には、LEDが設けられていない。
また、第3電飾基板120の裏面のうち第2導光板112の左側(図中では右側)下部の端面に対応する部分には、8個の第9LED148(発光部)が縦方向に1列に配列されており、各第9LED148は、光の照射方向が第3電飾基板120の裏面に対して平行かつ遊技機の右方向(図中では左方向)となるように設けられている。また第3電飾基板120の裏面のうち第2導光板112の下側の端面に対応する部分には、LEDが設けられていない。
そして、第2導光板112の上側の端面および右側上部(図中では左側上部)の端面に対向するように、第6LED142および第7LED144からの光を拡散させる第2導光板用レンズA150が配置され、第2導光板用レンズA150は、裏カバー124の表面と第1電飾基板116の裏面に挟まれるようにして保持される。また、第2導光板112の左側(図中では右側)の端面に対向するように、第8LED146および第9LED148からの光を拡散させる第2導光板用レンズB152が配置され、第2導光板用レンズB152は、裏カバー124の表面と第2電飾基板118および第3電飾基板120の裏面に挟まれるようにして保持される。
図7(A)は、第1導光板110の裏面に第1電飾基板116、第2電飾基板118、第3電飾基板120およびスペーサー122が重ねられるように配置された状態の正面図である。図7(A)に示すように、第1導光板110に対しては、第1電飾基板116は、各第1LED128からの光が第1導光板用レンズA138を介して第1導光板110の上側の端面に供給されるように、また各第2LED130からの光が第1導光板用レンズA138を介して第1導光板110の右側上部の端面に供給されるように配置される。
また第2電飾基板118は、各第3LED132からの光が第1導光板用レンズB140を介して第1導光板110の左側中央部の端面に供給されるように配置される。
また第3電飾基板120は、各第4LED134からの光が第1導光板用レンズB140を介して第1導光板110の左側下部の端面に供給されるように配置される。
図7(B)は、第2導光板112の表面に第1電飾基板116、第2電飾基板118、第3電飾基板120およびスペーサー122が重ねられるように配置された状態の背面図である。図7(B)に示すように、第2導光板112に対しては、第1電飾基板116は、各第6LED142からの光が第2導光板用レンズA150を介して第2導光板112の上側の端面に供給されるように、また各第7LED144からの光が第2導光板用レンズA150を介して第2導光板112の右側(図中では左側)上部の端面に供給されるように配置される。
また第2電飾基板118は、各第8LED146からの光が第2導光板用レンズB152を介して第2導光板112の左側(図中では右側)中央部の端面に供給されるように配置される。
また第3電飾基板120は、各第9LED148からの光が第2導光板用レンズB152を介して第2導光板112の左側(図中では右側)下部の端面に供給されるように配置される。
このように本実施形態の導光板ユニット108では、第1電飾基板116、第2電飾基板118および第3電飾基板120のそれぞれの表面と裏面に複数のLEDが配置されており、各電飾基板の表面に配置された第1LED128、第2LED130、第3LED132および第4LED134は、第1導光板110の端面に光を供給することにより、第1導光板110の表面に絵柄を表示させ、各電飾基板の裏面に配置された第6LED142、第7LED144、第8LED146および第9LED148は、第2導光板112の端面に光を供給することにより、第2導光板112の表面に絵柄を表示させる。
特に本実施形態の導光板ユニット108では、第1導光板110の端面に光を供給するLEDおよび第2導光板112の端面に光を供給するLEDが設けられている電飾基板を、第1導光板110および第2導光板112に対して平行に設けることができるため、導光板ユニット108の厚さを薄くすることができる。
そして本実施形態の導光板ユニット108では、第1導光板110の裏面には、第1導光板110の内部を上下方向に進行する光は前方に反射させるが左右方向に進行する光は前方に反射させない角度で施された第1切込みと、第1導光板110の内部を左右方向に進行する光は前方に反射させるが上下方向に進行する光は前方に反射させない角度で施された第2切込みが施されており、第1切込みにより第1絵柄が形成され、第2切込みにより第2絵柄が形成されている。従って、第1LED128が第1導光板110の端面に光を供給すると、第1導光板110の表面に第1絵柄が表示され、第2LED130、第3LED132および第4LED134が第1導光板110の端面に光を供給すると、第1導光板110の表面に第2絵柄が表示される。
また第2導光板112の裏面にも、第2導光板112の内部を上下方向に進行する光は前方に反射させるが左右方向に進行する光は前方に反射させない角度で施された第1切込みと、第2導光板112の内部を左右方向に進行する光は前方に反射させるが上下方向に進行する光は前方に反射させない角度で施された第2切込みが施されており、第1切込みにより第3絵柄が形成され、第2切込みにより第4絵柄が形成されている。従って、第6LED142が第2導光板112の端面に光を供給すると、第2導光板112の表面に第3絵柄が表示され、第7LED144、第8LED146および第9LED148が第2導光板112の端面に光を供給すると、第2導光板112の表面に第4絵柄が表示される。
また本実施形態の導光板ユニット108では、表カバー114、第1電飾基板116、第2電飾基板118、第3電飾基板120、スペーサー122および裏カバー124のそれぞれが、第1LED128〜第9LED148のそれぞれが出力する光の色よりも明度が低くなるように黒色に着色されており、表カバー114、第1電飾基板116、第2電飾基板118、第3電飾基板120、スペーサー122あるいは裏カバー124に第1LED128〜第9LED148のそれぞれが出力する光が反射することによる意図しない光の進行が発生しないようにしている。これにより本実施形態の導光板ユニット108では、例えば、第1LED128に光を出力させて第1導光板110の上側の端面に光を供給することにより、第1導光板110の表面に第1絵柄を表示させる場合に、第1LED128からの光が反射して第2導光板112の端面から進入することにより意図しない絵柄が表示されてしまうことを防止することができる。
ここで本実施形態の導光板ユニット108のように、2枚の導光板を重ねるようにして設ける場合には、2枚の導光板が接触してしまうと、ニュートンリングなどの干渉縞が発生してしまう。そこで本実施形態の導光板ユニット108では、第1電飾基板116、第2電飾基板118および第3電飾基板120を、第1導光板110と第2導光板112の周縁において第1導光板110と第2導光板112の間に挟まれるように配置するとともに、電飾基板が設けられない部分では、スペーサー122を第1導光板110と第2導光板112の間に挟まれるように配置している。これにより本実施形態の導光板ユニット108では、第1導光板110と第2導光板112の間に空間が形成されるようにして、干渉縞が発生しないようにしている。
詳細には本実施形態の導光板ユニット108では、図7(A)に示すように、第1導光板110との関係では、第1電飾基板116は、第1LED128が設けられている部分では下方向(第1LED128の照射方向)に向かって破線で示す範囲まで至るように、また第2LED130が設けられている部分では左方向(第2LED130の照射方向)に向かって破線で示す範囲まで至るように形成されており、第1導光板110の上端部および右端部の上部の裏面において第1導光板110と重なっている。
また第2電飾基板118は、右方向(第3LED132の照射方向)に向かって破線で示す範囲まで至るように形成されており、第1導光板110の左端部の裏面において第1導光板110と重なっている。
また第3電飾基板120は、第4LED134が設けられている部分では右方向(第4LED134の照射方向)に向かって破線で示す範囲まで至るように、LEDが設けられていない下側部分では上方向に向かって破線で示す範囲まで至るように形成されており、第1導光板110の左端部の下部および下端部の裏面において第1導光板110と重なっている。
またスペーサー122は、左方向に向かって破線で示す範囲まで至るように形成されており、第1導光板110の右端部の中央部および下部の裏面において第1導光板110と重なっている。
また図7(B)に示すように、第2導光板112との関係では、第1電飾基板116は、第6LED142が設けられている部分では下方向(第6LED142の照射方向)に向かって破線で示す範囲まで至るように、また第7LED144が設けられている部分では左方向(図中では右方向、第7LED144の照射方向)に向かって破線で示す範囲まで至るように形成されており、第2導光板112の上端部および右端部(図中では左端部)の上部の表面において第2導光板112と重なっている。
また第2電飾基板118は、右方向(図中では左方向、第8LED146の照射方向)に向かって破線で示す範囲まで至るように形成されており、第2導光板112の左端部(図中では右端部)の表面において第2導光板112と重なっている。
また第3電飾基板120は、第8LED146が設けられている部分では右方向(図中では左方向、第8LED146の照射方向)に向かって破線で示す範囲まで至るように、LEDが設けられていない下側部分では上方向に向かって破線で示す範囲まで至るように形成されており、第2導光板112の左端部(図中では右端部)の下部および下端部の表面において第2導光板112と重なっている。
またスペーサー122は、左方向(図中では右方向)に向かって破線で示す範囲まで至るように形成されており、第2導光板112の右端部(図中では左端部)の中央部および下部の表面において第2導光板112と重なっている。
図8(A)および図8(B)は、図7(B)のA−Aを切断線とする導光板ユニット108の内部構造を示す断面斜視図であり、図8(A)は、導光板ユニット108の上側部分の内部構造を示し、図8(B)は、導光板ユニット108の下側部分の内部構造を示している。
図8(A)に示すように、導光板ユニット108の上側部分では、表カバー114に形成されている表カバー開口126に突出しない範囲で、第1電飾基板116が下方向に延伸されて形成されていることにより、第1電飾基板116が第1導光板110と第2導光板112に挟まれるようにして、第1導光板110と第2導光板112の間に空間を形成している。
また図8(B)に示すように、導光板ユニット108の下側部分では、表カバー114に形成されている表カバー開口126に突出しない範囲で、第3電飾基板120が上方向に延伸されて形成されていることにより、第3電飾基板120が第1導光板110と第2導光板112に挟まれるようにして、第1導光板110と第2導光板112の間に空間を形成している。
また図示しないが、導光板ユニット108の左側部分では、表カバー114に形成されている表カバー開口126に突出しない範囲で、第2電飾基板118が右方向に延伸されて形成されていることにより、第2電飾基板118が第1導光板110と第2導光板112に挟まれるようにして、第1導光板110と第2導光板112の間に空間を形成している。
また図示しないが、導光板ユニット108の右側部分では、表カバー114に形成されている表カバー開口126に突出しない範囲で、スペーサー122が左方向に延伸されて形成されていることにより、スペーサー122が第1導光板110と第2導光板112に挟まれるようにして、第1導光板110と第2導光板112の間に空間を形成している。
このように本実施形態の導光板ユニット108では、第1電飾基板116、第2電飾基板118、第3電飾基板120およびスペーサー122を、第1導光板110と第2導光板112の周縁において、第1導光板110と第2導光板112に対して平行に、かつ第1導光板110と第2導光板112の間に挟まれるように配置して、第1導光板110と第2導光板112の間に空間が形成されるようにすることにより、干渉縞が発生しないようにしている。
特に本実施形態の導光板ユニット108では、図7(A)および図7(B)に示すように、第1電飾基板116、第2電飾基板118、第3電飾基板120およびスペーサー122のそれぞれの形状が、第1導光板110および第2導光板112の表示領域の中心方向(内側方向)に向かって破線で示す範囲まで、すなわち表カバー開口126に突出しない範囲まで延伸された形状となっている。
すなわち本実施形態の導光板ユニット108では、表カバー開口126に突出しない範囲でなるべく第1導光板110および第2導光板112の表示領域の中心に近い領域において、第1電飾基板116、第2電飾基板118、第3電飾基板120およびスペーサー122のそれぞれが、第1導光板110と第2導光板112の間に挟まれるようにしている。これにより本実施形態の導光板ユニット108では、第1導光板110あるいは第2導光板112が温度の変化などにより変形して第1導光板110と第2導光板112が接触することを防止することができる。
図9は、導光板ユニット108の正面図である。図9に示すように、本実施形態の導光板ユニット108では、第2導光板112の表面のうち表カバー開口126に対応する領域に、4つの突起154が設けられており、4つの突起154のそれぞれが第1導光板110の裏面と接触することによっても、第1導光板110と第2導光板112の間に空間を形成している。
図10は、図9のB−Bを切断線とする導光板ユニット108の下側部分の内部構造を示す断面図である。図10に示すように、導光板ユニット108の下側部分では、第3電飾基板120が第1導光板110と第2導光板112に挟まれるように配置されることにより、第1導光板110と第2導光板112の間に空間を形成しているが、第3電飾基板120の上方すなわち表カバー開口126に対応する領域において、第2導光板112の表面に突起154が設けられている。
この突起154は、第2導光板112の表面からの高さが、第1電飾基板116、第2電飾基板118、第3電飾基板120およびスペーサー122の厚さと同一となるように、そして半球状の形状を有するように、射出成形により形成されている。従って突起154は、第1導光板110および第2導光板112の内部における光の進行を妨げずに、第1導光板110の裏面と点接触することにより、第1導光板110の裏面との接触面積をなるべく小さくしつつ、突起154以外の部分で第1導光板110と第2導光板112が接触することを防止している。
そして、第2導光板112の表面に設けられた他の3つの突起154も、第2導光板112の表面からの高さが、第1電飾基板116、第2電飾基板118、第3電飾基板120およびスペーサー122の厚さと同一となるように、そして半球状の形状を有するように、射出成形により形成されており、第1導光板110の裏面と点接触している。
図11は、本実施形態の導光板ユニット108が遊技盤6の裏面に取り付けられた遊技盤セット27の正面図である。図11に示すように、導光板ユニット108が遊技盤6に取り付けられると、4つの突起154のそれぞれが、遊技盤6の遊技盤開口28の縁に配置される。すなわち本実施形態の4つの突起154のそれぞれは、第2導光板112の表面のうち表カバー開口126に対応する領域に設けられつつも、表カバー開口126に包含される遊技盤開口28の縁(第1透明板の手前側に設けられる部材の背後)に配置されるようにして、4つの突起154のそれぞれが第1導光板110の裏面と点接触している部分が遊技者から視認されにくいようにしつつ、4つの突起154のそれぞれが、なるべく第1導光板110および第2導光板112の表示領域の中心に近い領域において、第1導光板110の裏面と点接触するようにしている。
これにより本実施形態の導光板ユニット108では、第1導光板110および第2導光板112の内部における光の進行を妨げずに、4つの突起154よりも内側の領域、すなわち遊技盤開口28に対応する領域で、第1導光板110と第2導光板112が接触することを防止することができる。
3.機能ブロック
図12は、本実施形態の遊技機の機能ブロック図である。本実施形態の遊技機は、メイン基板500およびサブ基板600を含む制御基板によって制御される。メイン基板500は、通過ゲートセンサ502、第1始動入賞口センサ504、第2始動入賞口センサ505、大入賞口センサ506、払出センサ508等の入力手段からの入力信号を受けて、遊技を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいて、普通役物駆動装置520、特別役物駆動装置522、払出装置524等の出力手段の動作制御を行う。
またサブ基板600は、メイン基板500から送られてくる信号や、演出ボタンスイッチ602、演出ハンドルセンサ604からの入力信号を受けて、遊技の進行状況に合わせた演出を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいて、演出表示装置620、音響装置622、可動物駆動装置624等の演出装置626の動作制御を行う。またメイン基板500やサブ基板600等の各基板の機能は各種のプロセッサ(CPU、DSPなど)、ASIC(ゲートアレイなど)、ROM(情報記憶媒体の一例)、あるいはRAMなどのハードウェアや、ROMなどに予め記憶されている所与のプログラムからなるソフトウェアにより実現される。
そしてメイン基板500は、乱数発生手段540、普通抽選手段542、普通駆動制御手段544、特別抽選手段546、遊技状態移行制御手段548、特別駆動制御手段550、払出制御手段552、通信制御手段554、メインメモリ570を含んで構成されている。
乱数発生手段540は、抽選用の乱数値を発生させる手段であり、ハードウェア乱数を発生させる乱数発生器や、ソフトウェア乱数を発生させるプログラムにより実現される。ソフトウェア乱数は、例えば、インクリメントカウンタ(所定のカウント範囲を循環するように数値をカウントするカウンタ)のカウント値に基づいて発生させることができる。なお本実施形態において「乱数値」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、その発生自体は規則的であっても、その取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能しうる値も含まれる。
普通抽選手段542は、1個の遊技球が通過ゲート46を通過するごとに作動する通過ゲートセンサ502からの検出信号に基づいて、乱数発生手段540から乱数値(抽選用乱数値)を取得して、取得した乱数値について普通当たりの当否を決定する普通抽選を行う。
普通駆動制御手段544は、普通抽選で普通当たりが当選すると、普通役物52が所定条件下で拡大状態となるように普通役物駆動装置520を制御する。
特別抽選手段546は、1個の遊技球が第1始動入賞口40に進入するごとに作動する第1始動入賞口センサ504からの検出信号に基づいて、あるいは1個の遊技球が第2始動入賞口42に進入するごとに作動する第2始動入賞口センサ505からの検出信号に基づいて、乱数発生手段540から乱数値(抽選用乱数値)を取得して、取得した乱数値について大当たりの当否を決定するとともに、大当たりが当選した場合には、複数種類の大当たり図柄のうちいずれの図柄が当選したかを判定する特別抽選を行う。
遊技状態移行制御手段548は、所定の移行条件の成立に基づいて、通常状態、特別遊技状態、確変状態、時短状態の間で遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理を行う。遊技状態の移行条件は、1の条件が定められていてもよいし、複数の条件が定められていてもよい。複数の条件が定められている場合には、複数の予め定められた条件のうち1の条件が成立したこと、あるいは複数の予め定められた条件の全てが成立したことに基づいて、遊技状態を別の遊技状態へ移行させることができる。
通常状態は、複数種類の遊技状態の中で初期状態に相当する遊技状態で、通常状態からは特別遊技状態への移行が可能となっている。
特別遊技状態は、通常状態、確変状態あるいは時短状態における特別抽選において大当たりが当選したことに基づいて開始され、大当たり図柄の種類に応じて予め定められたラウンド数(実行回数)の特別遊技が実行されると終了する。そして大当たり図柄が確変図柄であった場合には、特別遊技状態が終了すると確変状態に移行され、大当たり図柄が通常図柄であった場合には、特別遊技状態が終了すると時短状態に移行される。
確変状態は、通常状態よりも大当たりが当選する確率が高くなるように、あるいは大当たりが当選した場合に確変図柄が当選する確率が高くなるように、特別抽選が行われるとともに、通常状態よりも普通当たりが当選する確率が高くなるように普通抽選が行われる遊技状態である。また確変状態では、1回の特別抽選にかかる時間および1回の普通抽選にかかる時間が通常状態よりも短縮されることにより、特別抽選および普通抽選の実行契機を頻繁に到来させることができるように制御される。そして確変状態からは特別遊技状態への移行が可能となっているが、確変状態において特別抽選が行われた回数が9999回に達したことを条件に終了して通常状態に移行される。ただし確変状態では、特別抽選における大当たりの当選確率が約1/39に設定されるため、確変状態において特別抽選が行われた回数が9999回に達する前に特別遊技状態が開始され、確変状態から通常状態に移行することはほとんどないようになっている。
時短状態は、大当たりが当選する確率が通常状態と同一となるように特別抽選が行われるが、通常状態よりも普通当たりが当選する確率が高くなるように普通抽選が行われる遊技状態である。また時短状態では、1回の特別抽選にかかる時間および1回の普通抽選にかかる時間が通常状態よりも短縮されることにより、特別抽選および普通抽選の実行契機を頻繁に到来させることができるように制御される。そして時短状態からは特別遊技状態への移行が可能となっているが、時短状態において特別抽選が行われた回数が100回に達したことを条件に終了して通常状態に移行される。
特別駆動制御手段550は、特別遊技状態における各特別遊技において、大当たり図柄の種類に応じて予め定められた態様で特別役物56が開状態となるように特別役物駆動装置522の駆動制御を行う。
払出制御手段552は、第1始動入賞口センサ504、第2始動入賞口センサ505あるいは大入賞口センサ506からの検出信号に基づいて、検出信号ごとに予め定められている賞球数に相当する払出数の遊技球を払出装置524に払い出させる制御を行う。
通信制御手段554は、サブ基板600に信号を送信する制御を行っている。なお本実施形態の遊技機では、メイン基板500とサブ基板600との間では、メイン基板500からサブ基板600への単方向通信のみが可能となっており、サブ基板600からはメイン基板500へ信号を送信することができないように通信接続されている。
続いて、サブ基板600について説明する。サブ基板600は、演出制御手段640と、サブメモリ670とを含んで構成されている。
演出制御手段640は、メイン基板500から送信された通知信号や、演出ボタンスイッチ602、演出ハンドルセンサ604からの入力信号や、サブメモリ670に記憶されている演出データに基づいて、演出表示装置620を制御してメイン液晶ディスプレイ102、左サブ液晶ディスプレイ104あるいは右サブ液晶ディスプレイ106に演出画像を表示させたり、音響装置622を制御してスピーカー14から演出音を出力させたり、可動物駆動装置624を駆動して可動物、左サブ液晶ディスプレイ104あるいは右サブ液晶ディスプレイ106を動作させたりするなど、演出装置626を制御することにより、遊技を盛り上げたり、遊技を補助するための演出を実行させる。特に本実施形態では、演出制御手段640は、各第1LED128〜各第4LED134、各第6LED142〜各第9LED148のそれぞれの点灯、消灯およびそれぞれが出力する光の色、明るさを制御して、第1導光板110あるいは第2導光板112に絵柄を表示させたり、第5LED136のそれぞれの点灯、消灯およびそれぞれが出力する光の色、明るさを制御して、演出光を出力させたりする。
具体的には演出制御手段640は、第1始動入賞口40や第2始動入賞口42への遊技球の入賞、演出ハンドル25や演出ボタン26に対する操作、遊技状態の変動などの遊技イベントの発生に応じて、特別抽選演出処理、状態演出処理などを行う。
特別抽選演出処理では、演出制御手段640は、メイン基板500から送信された通知信号に基づいて、特別抽選を演出する特別変動演出を演出装置626に実行させる。本実施形態では演出制御手段640は、メイン液晶ディスプレイ102、左サブ液晶ディスプレイ104あるいは右サブ液晶ディスプレイ106において特別図柄画像を変動表示させた後に、特別抽選の結果に応じた態様で特別図柄画像を停止表示させるとともに、メイン液晶ディスプレイ102、左サブ液晶ディスプレイ104あるいは右サブ液晶ディスプレイ106においてキャラクタ画像を動作させたり、背景画像を変化させたりする変動演出画像を表示させることにより、特別変動演出をメイン液晶ディスプレイ102、左サブ液晶ディスプレイ104あるいは右サブ液晶ディスプレイ106において実行する。また演出制御手段640は、特別変動演出として、特別図柄画像や変動演出画像に合わせて可動物駆動装置624を制御して可動物を動作させる。
ここで本実施形態では、特別変動演出の実行種別としてプレミアムリーチ、スーパーリーチ1、スーパーリーチ2、ノーマルリーチ、リーチ無しが用意されており、演出制御手段640は、特別抽選の結果に基づいて、特別変動演出の実行種別を複数の実行種別のいずれにするかを決定する。そして各実行種別の特別変動演出は、特別図柄画像や変動演出画像の表示パターンや、可動物の動作パターンが異なるとともに、特別抽選の結果に応じて選択される確率や、開始から終了までにかかる実行時間が異なっている。これにより各実行種別の特別変動演出は、各実行種別の特別変動演出が実行された場合における大当たりの当選に対する期待度や、確変図柄あるいは通常図柄の当選に対する期待度が異なるようになっている。
状態演出処理では、演出制御手段640は、メイン基板500から送信された通知信号に基づいて、現在の遊技状態に応じてメイン液晶ディスプレイ102、左サブ液晶ディスプレイ104あるいは右サブ液晶ディスプレイ106においてキャラクタ画像を動作させたり、背景画像を変化させたり、可動物を動作させたりすることにより、現在の遊技状態を遊技者に示唆する状態演出を実行する。
例えば、現在の遊技状態が通常状態である場合には、演出制御手段640は、特別抽選が行われるごとに演出状態移行抽選を行い、演出状態を複数種類の演出状態のうちいずれの演出状態に設定するかを決定する。そして演出制御手段640は、設定されている演出状態に応じた通常状態画像をメイン液晶ディスプレイ102、左サブ液晶ディスプレイ104あるいは右サブ液晶ディスプレイ106に表示させる。また演出制御手段640は、現在の遊技状態が確変状態である場合には、メイン液晶ディスプレイ102、左サブ液晶ディスプレイ104あるいは右サブ液晶ディスプレイ106に現在の遊技状態が確変状態であることを示唆する確変状態画像を表示させ、現在の遊技状態が時短状態である場合には、メイン液晶ディスプレイ102、左サブ液晶ディスプレイ104あるいは右サブ液晶ディスプレイ106に現在の遊技状態が時短状態であることを示唆するとともに、特別抽選が行われた回数が100回に達するまでの残り回数を示す時短状態画像を表示させ、現在の遊技状態が特別遊技状態である場合には、メイン液晶ディスプレイ102、左サブ液晶ディスプレイ104あるいは右サブ液晶ディスプレイ106に現在の遊技状態が特別遊技状態であることを示すとともに、消化したラウンド数や残りラウンド数を示す特別遊技状態画像を表示させる。
4.変形例
本発明は、上記の実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能であり、以下に変形例を紹介する。なお、上記実施形態や、以下において変形例として説明する各種の手法は、本発明を実現する制御手法として適宜組み合わせて採用することができる。
上記実施形態では、第1導光板110と第2導光板112の周縁において、第1導光板110と第2導光板112の間に挟まれるように、第1電飾基板116、第2電飾基板118、第3電飾基板120およびスペーサー122を配置する例を挙げて説明したが、スペーサー122の代わりに、両面あるいは片面にLEDが設けられた他の電飾基板を配置するようにしてもよいし、第2電飾基板118および第3電飾基板120の代わりに、LEDが設けられていない他のスペーサーを配置するようにしてもよい。すなわち、第1導光板110と第2導光板112の周縁において、第1導光板110と第2導光板112の間に挟まれるように、1つ以上の電飾基板が配置されるようにしてもよい。
また上記実施形態では、第1電飾基板116、第2電飾基板118および第3電飾基板120のそれぞれの表面および裏面にLEDが設けられている例を挙げて説明したが、電飾基板には、表面および裏面の少なくとも一方にLEDが設けられているようにしてもよい。例えば、第1導光板110および第2導光板112の上側の縁部において第1導光板110および第2導光板112に挟まれて配置される電飾基板には、表面に第1導光板110の上側の端面に光を供給するLEDが設けられているが裏面にはLEDが設けられておらず、第1導光板110および第2導光板112の下側の縁部において第1導光板110および第2導光板112に挟まれて配置される電飾基板には、裏面に第2導光板112の下側の端面に光を供給するLEDが設けられているが表面にはLEDが設けられていないようにしてもよい。
また上記実施形態では、第1電飾基板116、第2電飾基板118および第3電飾基板120のそれぞれに、第1導光板110の端面に光を供給するLEDと、第2導光板112の端面に光を供給するLEDが設けられている例を挙げて説明したが、電飾基板に第1導光板110あるいは第2導光板112の端面に光を供給するLEDが設けられずに、第5LED136のように第1導光板110の端面にも第2導光板112の端面にも光を供給しないLEDが設けられているようにしてもよい。
また上記実施形態では、遊技盤6の奥側に第1導光板110および第2導光板112が設けられ、第1導光板110および第2導光板112を通してメイン液晶ディスプレイ102、左サブ液晶ディスプレイ104および右サブ液晶ディスプレイ106を視認することができるようになっている例を挙げて説明したが、遊技盤6の手前側に第1導光板110および第2導光板112が設けられ、第1導光板110および第2導光板112を通して遊技盤6、メイン液晶ディスプレイ102、左サブ液晶ディスプレイ104および右サブ液晶ディスプレイ106を視認することができるようになっているようにしてもよい。
また上記実施形態では、第1導光板110および第2導光板112のそれぞれが、端面に供給された光を板面から出力させるように形成されている例を挙げて説明したが、第1導光板110あるいは第2導光板112の代わりに、遊技者が奥側を視認可能にしつつ端面に供給された光を板面から出力させないように形成されている透明板が設けられているようにしてもよい。
また上記実施形態では、2枚の透明板の間に挟まれて電飾基板が配置され、奥側の透明板の表面に突起154が形成されている例を挙げて説明したが、3枚以上の透明板を備え、3枚以上の透明板のそれぞれの間に電飾基板が配置され、最も手前側の透明板以外の透明板のそれぞれの表面に突起154が形成されているようにしてもよい。そして3枚以上の透明板を備える場合には、最も手前側の透明板以外の透明板のそれぞれの表面に形成された突起154が、他の透明板の表面に形成された突起154と、遊技者から見て重なる位置に配置されるようにしてもよい。
また上記実施形態では、第2導光板112の表面に4つの突起154が設けられており、4つの突起154のそれぞれが第1導光板110の裏面と接触している例を挙げて説明したが、4つの突起154のそれぞれが、第1導光板110の裏面に設けられて第2導光板112の表面と接触するようにしてもよいし、いずれかの突起154が第2導光板112の表面に設けられて第1導光板110の裏面と接触し、他の突起154が第1導光板110の裏面に設けられて第2導光板112の表面と接触するようにしてもよい。
また上記実施形態では、4つの突起154のそれぞれは、遊技盤開口28の縁に配置されている例を挙げて説明したが、4つの突起154のそれぞれは、遊技盤6の背後に完全に隠れるように配置してもよい。
また上記実施形態では、4つの突起154のそれぞれは、半球状の形状を有するように形成されている例を挙げて説明したが、他方の導光板と点接触する形状であれば、円錐状の形状や四角錐状の形状を有するようにしてもよい。
また上記実施形態では、4つの突起154が設けられている例を挙げて説明したが、3個以上の突起154が設けられていれば、第1導光板110と第2導光板112の間でバランスをとって突起154以外の部分で第1導光板110と第2導光板112が接触することを防止することができる。
また上記実施形態では、表カバー114、第1電飾基板116、第2電飾基板118、第3電飾基板120、スペーサー122および裏カバー124のそれぞれが、第1LED128〜第9LED148のそれぞれが出力する光の色よりも明度が低くなるように黒色に着色されている例を挙げて説明したが、表カバー114、第1電飾基板116、第2電飾基板118、第3電飾基板120、スペーサー122および裏カバー124のそれぞれの色は、灰色、濃紺、焦げ茶色などの明度の低い色にしてもよい。
また上記実施形態では、本発明をぱちんこ遊技機に適用した例を挙げて説明したが、本発明は、外周面に図柄が配列された複数のリールを備えた回胴式遊技機(スロットマシン)にも適用することができる。