JP2016202210A - 遊技機 - Google Patents

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澤田 信次
Shinji Sawada
信次 澤田
貴 中西
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貴 中西
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Abstract

【課題】回転する可動体に接続する配線部材をコンパクトに収納することができる技術を提供する。【解決手段】サブ液晶ユニットを回転軸730z(Z軸)を中心として回転させるため、回転軸730zの回りにフレキシブルフラットケーブル600の第1巻付部601bを巻きつける。また、サブ液晶ユニットを回転軸730x(X軸)を中心として回転させるため、回転軸730xの回りにフレキシブルフラットケーブル600の第2巻付部602bを巻きつける。フレキシブルフラットケーブル600は連続した1本の配線部材であり、第1巻付部601b及び第2巻付部602bは、サブ液晶ユニットの回転に伴って緩ませた状態と締められた状態との間を遷移する。このように、サブ液晶ユニットが複数の回転軸の回りを回転する場合であっても、余分な中継基板を設置する必要が無くなり、省スペースでフレキシブルフラットケーブル600を配置することができる。【選択図】図11

Description

本発明は、遊技中に抽選契機が発生すると、図柄の変動表示を行った後に抽選の結果に応じた態様で図柄を停止表示させる遊技機に関する。
従来、この種の遊技機として、回転自在なサブ液晶表示器の方向転換のためにフレキシブルケーブルを折り曲げて保持する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
また、別の先行技術として、液晶表示装置を回転可能に配置し、液晶表示装置を表示制御するための図柄信号などを液晶表示装置の停止時、回転時にかかわらず送信可能な電気経路を介して出力する技術が知られている(例えば、特許文献2)。
特開2013−215428号公報 特開2005−329085号公報
上記の先行技術は、可動体に接続する配線部材に工夫を凝らしている技術である。
ここで、可動体を回転させる場合、可動体の回転量を考慮して配線部材を長くする必要がある。
しかし、配線部材を長くすると、それを収納するスペースが必要になり、収納スペースを別途設置するにはコストがかかる。この点、上述した先行技術では、配線部材をたるませて収納しているが、配線部材をたるませるにはそれなりのスペースが必要となり、また、配線部材を単純にたるませていると断線の危険性がある。
そこで本発明は、回転する可動体に接続する配線部材をコンパクトに収納することができる技術の提供を課題とするものである。
本発明は、上記の課題を解決するため以下の解決手段を採用する。なお、以下の括弧書中の文言はあくまで例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。
解決手段1:本解決手段の遊技機は、所定の回転軸を中心として回転可能な可動体と、前記可動体に接続される部材であって、前記可動体が初期位置にある状態と前記初期位置とは異なる可動限界位置にある状態とでは、一定の緩ませた状態又は前記一定の緩ませた状態よりも締められた状態である一定の締められた状態のうち、それぞれ異なる状態で前記所定の回転軸の回りに巻きつけられる配線部材とを備え、前記可動体は、前記所定の回転軸を囲む位置に前記可動体の回転に伴って回転する回転部材を備え、前記配線部材は、前記回転部材に固定されており、前記回転部材の回転に伴って前記一定の緩ませた状態と前記一定の締められた状態との間を遷移することを特徴とする遊技機である。
本解決手段の遊技機は、以下の構成を備える。
(1)所定の回転軸を中心として回転可能な可動体(サブ液晶表示器)が備えられている。可動体は、所定の制御装置により制御される。制御装置は、主制御装置であっても演出制御装置であってもよく、別の制御装置であってもよい。
(2)上記(1)の可動体に接続される配線部材が設けられている。配線部材は、上記(1)の可動体が初期位置にある状態と初期位置とは異なる可動限界位置にある状態とでは、一定の緩ませた状態(膨らませた状態)又は一定の緩ませた状態よりも締められた状態である一定の締められた状態(しぼませた状態)のうち、それぞれ異なる状態で所定の回転軸(水平方向のX軸又は前後方向のZ軸)の回りに巻きつけられる。
例えば、配線部材は、可動体が初期位置にある状態で一定の緩ませた状態である場合には、可動体が可動限界位置にある状態では一定の締められた状態に移行する。また、配線部材は、可動体が初期位置にある状態で一定の締められた状態である場合には、可動体が可動限界位置にある状態では一定の緩ませた状態に移行する。
(3)上記(1)の可動体は、所定の回転軸を囲む位置に可動体の回転に伴って回転する回転部材を備える。
(4)上記(2)の配線部材は、上記(3)の回転部材に固定されており、回転部材の回転に伴って一定の緩ませた状態と一定の締められた状態との間を遷移する。
このように、本解決手段では、配線部材を所定の回転軸の回りに巻きつけ、その巻きつけを緩ませたり締めたりすることにより、配線部材の長さを吸収している。このため、回転する可動体に接続される配線部材をコンパクトに収納することができるだけでなく、例えば可動体自体をより大きくするなど空いたスペースの有効活用が可能となり、コンパクトな収納形態により製造コストも抑えることができる。
また、配線部材は、所定の回転軸の回りに巻きつけているため、配線部材を単純にたるませて収納している状況と比較して、折り目がつき難く、断線のリスクを低減させることができる。
さらに、本解決手段によれば、可動体が回転することで回転部材が回転し、回転部材が回転することで配線部材が自動的に一定の緩ませた状態から締められた状態に移行したり、締められた状態から一定の緩ませた状態に移行する。このため、配線部材を一定の緩ませた状態と締められた状態との間で遷移させる特別な機構は不要となり、可動体の回転に伴って配線部材を効率よく一定の緩ませた状態と締められた状態との間を遷移させることができる。
解決手段2:本解決手段の遊技機は、解決手段1において、前記可動体は、前記所定の回転軸としての第1回転軸及び前記第1回転軸と直交する第2回転軸の2つの回転軸を中心として回転可能であり、前記配線部材は、前記可動体が前記第1回転軸に基づく第1初期位置にある状態と前記第1初期位置とは異なる前記第1回転軸に基づく第1可動限界位置にある状態とでは、前記一定の緩ませた状態又は前記一定の締められた状態のうち、それぞれ異なる状態で前記第1回転軸の回りに巻きつけられる一方、前記可動体が前記第2回転軸に基づく第2初期位置にある状態と前記第2初期位置とは異なる前記第2回転軸に基づく第2可動限界位置にある状態とでは、規定の緩ませた状態又は前記規定の緩ませた状態よりも締められた状態である規定の締められた状態のうち、それぞれ異なる状態で前記第2回転軸の回りに巻きつけられることを特徴とする遊技機である。
本解決手段の遊技機には、以下の特徴が追加される。
(1)可動体は、所定の回転軸としての第1回転軸(左右方向のX軸)及び第1回転軸と直交する第2回転軸(前後方向のZ軸)の2つの回転軸を中心として回転可能である。
(2)配線部材は、可動体が第1回転軸に基づく第1初期位置にある状態と第1初期位置とは異なる第1回転軸に基づく第1可動限界位置にある状態とでは、一定の緩ませた状態又は一定の締められた状態のうち、それぞれ異なる状態で第1回転軸の回りに巻きつけられる。
例えば、配線部材は、可動体が第1初期位置にある状態で一定の緩ませた状態である場合には、可動体が第1可動限界位置にある状態では一定の締められた状態に移行する。また、配線部材は、可動体が第1初期位置にある状態で一定の締められた状態である場合には、可動体が第1可動限界位置にある状態では一定の緩ませた状態に移行する。
(3)一方、配線部材は、可動体が第2回転軸に基づく第2初期位置にある状態と第2初期位置とは異なる第2回転軸に基づく第2可動限界位置にある状態とでは、規定の緩ませた状態又は規定の緩ませた状態よりも締められた状態である規定の締められた状態のうち、それぞれ異なる状態で第2回転軸の回りに巻きつけられる。
例えば、配線部材は、可動体が第2初期位置にある状態で規定の緩ませた状態である場合には、可動体が第2可動限界位置にある状態では規定の締められた状態に移行する。また、配線部材は、可動体が第2初期位置にある状態で規定の締められた状態である場合には、可動体が第2可動限界位置にある状態では規定の緩ませた状態に移行する。なお、一定と規定については、配線部材の巻き数が異なることを意味しており、配線部材の巻き数が同じであれば、両者とも所定の緩ませた状態又は所定の締められた状態を適用することができる。
本解決手段では、配線部材を第1回転軸及び第2回転軸の回りに巻きつけ、その巻きつけを緩ませたり締めたりすることにより、配線部材の長さを吸収している。このため、可動体が複数の回転軸の回りを回転する場合であっても、回転する可動体に接続する配線部材をコンパクトに収納することができる。
解決手段3:本解決手段の遊技機は、解決手段2において、前記配線部材は、少なくとも前記第1回転軸の回りに巻きつけられた第1巻付部、前記第2回転軸の回りに巻きつけられた第2巻付部、及び、前記第1巻付部と前記第2巻付部とを連結する非巻付部を有する1本の部材であることを特徴とする遊技機である。
本解決手段によれば、配線部材は、第1巻付部、第2巻付部、及び、非巻付部を有する1本の部材(ハーネス、フレキシブルフラットケーブル)であるため、複数の回転方向を中継する際に余分な中継基板を配置する必要がなくなり、省スペースで配線部材を配置することができる。
また、本解決手段では、配線部材は、1本の部材により構成されているため、配線部材の接続不良のリスクを低減させることができる。
解決手段4:本解決手段の遊技機は、解決手段3において、前記非巻付部は、前記第1巻付部による巻きつけ動作、又は、前記第2巻付部による巻きつけ動作が行われても配置されている位置を維持することを特徴とする遊技機である。
本解決手段によれば、非巻付部は、第1巻付部による巻きつけ動作、又は、第2巻付部による巻きつけ動作が行われても配置されている位置を維持する(例えば、配置位置が変わらないように周辺の部材に固定されている)ため、第1巻付部及び第2巻付部のそれぞれの独立性を担保することができる。これにより、第1巻付部による巻きつけ動作が行われても、第2巻付部に影響を与えることがなく、第2巻付部による巻きつけ動作が行われても、第1巻付部に影響を与えることがなくなる。
解決手段5:本解決手段の遊技機は、解決手段1から4のいずれかに記載の遊技機において、前記可動体は、少なくとも所定の抽選の結果を表示するメイン表示器とは別のサブ表示器を含むことを特徴とする遊技機である。
本解決手段によれば、可動体は、少なくとも所定の抽選の結果を表示するメイン表示器とは別のサブ表示器を含んでいるため、配線部材の設置スペースをコンパクトにしながらも、サブ表示器を効率よく回転させることができる。
本発明によれば、回転する可動体に接続する配線部材をコンパクトに収納することができる。
パチンコ機の正面図である。 パチンコ機の背面図である。 遊技盤ユニットを単独で示す正面図である。 サブ液晶可動役物ユニット700が出現した状態における遊技盤ユニットの正面図である。 遊技盤ユニットの一部を拡大して示す正面図である。 サブ液晶可動役物ユニット700を示す斜視図である。 サブ液晶可動役物ユニット700を示す分解斜視図である。 サブ液晶ユニット730を示す分解斜視図である。 サブ液晶可動役物ユニット700を斜め後方から見た斜視図である。 サブ液晶可動役物ユニット700を斜め後方から見た斜視図である。 フレキシブルフラットケーブル600及びその周辺の部材を斜め前方から見た斜視図である。 フレキシブルフラットケーブル600及びその周辺の部材を斜め後方から見た斜視図である。 サブ液晶可動ユニット760の詳細を示す図である。 サブ液晶可動ユニット760の詳細を示す図である。 サブ液晶可動制限ユニット770の詳細を示す図である。 サブ液晶可動制限ユニット770の詳細を示す図である。 サブ液晶ユニット730が回転軸730xを中心として回転する動作例を説明する図である。 サブ液晶ユニット730が回転軸730zを中心として回転する動作例を説明する図である。 フレキシブルフラットケーブル600の第1巻付部601bが一定の緩ませた状態から締められた状態に移行する様子を概念的に示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、パチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と略称する。)1の正面図である。また、図2は、パチンコ機1の背面図である。パチンコ機1は、遊技球を遊技媒体として用いるものであり、遊技者は、遊技場運営者から遊技球を借り受けてパチンコ機1による遊技を行う。なお、パチンコ機1における遊技において、遊技球はその1個1個が遊技価値を有した媒体であり、遊技の成果として遊技者が享受する特典(利益)は、例えば遊技者が獲得した遊技球の数に基づいて遊技価値に換算することができる。以下、図1及び図2を参照しつつパチンコ機1の全体構成について説明する。
〔全体構成〕
パチンコ機1は、その本体として主に外枠ユニット2、一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7(プラ枠、遊技機枠)を備えている。遊技者に相対する正面からみて、その最も前面側には一体扉ユニット4が位置している。一体扉ユニット4の背面側(奥側)には内枠アセンブリ7が位置しており、内枠アセンブリ7の外側を囲むようにして外枠ユニット2が配置されている。
外枠ユニット2は、木材及び金属材を縦長の矩形状に組み合わせた構造体であり、この外枠ユニット2は、遊技場内の島設備(図示されていない)に対してねじ等の締結具を用いて固定されるものである。なお、縦長矩形状の外枠ユニット2において、上下の短辺に相当する部位には木材が用いられており、左右の長辺に相当する部位には金属材が用いられている。
一体扉ユニット4は、その下部位置に受皿ユニット6が一体化された構造である。一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7は、外枠ユニット2を介して島設備に取り付けられ、これらはそれぞれ図示しないヒンジ機構を介して開閉式に動作する。図示しないヒンジ機構の開閉軸線は、パチンコ機1の正面からみて左側端部に沿って垂直方向に延びている。
図1中の正面からみて内枠アセンブリ7の右側縁部(図2では左側縁部)には、その内側に統一錠ユニット9が設けられている。また、これに対応して一体扉ユニット4及び外枠ユニット2の右側縁部(裏側)にも、それぞれ図示しない施錠具が設けられている。図1に示されるように、外枠ユニット2に対して一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7が閉じた状態で、その裏側にある統一錠ユニット9は施錠具とともに一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7の開放を不能にしている。
また、受け皿ユニット6の右側縁部には鍵穴付きのシリンダ錠6aが設けられている。例えば、遊技場の管理者が専用キーを鍵穴に差し込んでシリンダ錠6aを時計回りに捻ると、統一錠ユニット9が作動して内枠アセンブリ7とともに一体扉ユニット4の開放が可能な状態となる。これら全体を外枠ユニット2から前面側へ開放する(扉のように動かす)と、前面側にてパチンコ機1の裏側が露出することになる。
一方、シリンダ錠6aを反時計回りに捻ると、内枠アセンブリ7は施錠されたままで一体扉ユニット4の施錠だけが解除され、一体扉ユニット4が開放可能となる。一体扉ユニット4を前面側へ開放すると遊技盤ユニット8が直に露出し、この状態で遊技場の管理者が盤面内での球詰まり等の障害を取り除くことができる。また、一体扉ユニット4を開放すると、受け皿ユニット6も一緒に前面側へ開放される。
また、パチンコ機1は、遊技用ユニットとして上記の遊技盤ユニット8を備えている。遊技盤ユニット8は、一体扉ユニット4の背後(内側)で上記の内枠アセンブリ7に支持されている。遊技盤ユニット8は、例えば一体扉ユニット4を前面側へ開放した状態で内枠アセンブリ7に対して着脱可能である。一体扉ユニット4には、その中央部に縦長円形状の窓4aが形成されており、この窓4a内にガラスユニット(参照符号なし)が取り付けられている。ガラスユニットは、例えば窓4aの形状に合わせてカットされた2枚の透明板(ガラス板)を組み合わせたものである。ガラスユニットは、一体扉ユニット4の裏側に図示しない取り付け具を介して取り付けられる。遊技盤ユニット8の前面には遊技領域8a(盤面、遊技盤)が形成されており、この遊技領域8aは窓4aを通じて前面側から遊技者に視認可能である。一体扉ユニット4が閉じられると、ガラスユニットの内面と盤面との間に遊技球が流下できる空間が形成される。
受け皿ユニット6は、全体的に一体扉ユニット4から前面側へ突出した形状をなしており、その上面に上皿6bが形成されている。この上皿6bには、遊技者に貸し出された遊技球(貸球)や入賞により獲得した遊技球(賞球)を貯留することができる。また、受け皿ユニット6には、上皿6bの下段位置に下皿6cが形成されている。この下皿6cには、上皿6bが満杯の状態でさらに払い出された遊技球が貯留される。なお、本実施形態のパチンコ機1はいわゆるCR機(CRユニットに接続する機種)であり、遊技者が借り受けた遊技球は、賞球とは別に裏側の払出装置ユニット172から受け皿ユニット6(上皿6b又は下皿6c)に払い出される。
受け皿ユニット6の上面には貸出操作部14が設けられており、この貸出操作部14には、球貸ボタン10及び返却ボタン12が配置されている。図示しないCRユニットに有価媒体(例えば磁気記録媒体、記憶IC内蔵媒体等)を投入した状態で球貸ボタン10を遊技者が操作すると、予め決められた度数単位(例えば5度数)に対応する個数(例えば125個)分の遊技球が貸し出される。このため貸出操作部14の上面には度数表示部(図示されていない)が配置されており、この度数表示部には、CRユニットに投入されている有価媒体の残存度数が表示される。なお、遊技者は、返却ボタン12を操作することで、度数が残存している有価媒体の返却を受けることができる。本実施形態ではCR機を例に挙げているが、パチンコ機1はCR機とは別の現金機(CRユニットに接続されない機種)であってもよい。
また、受け皿ユニット6の上面には、上段位置にある上皿6bの手前に上皿球抜きボタン6dが設置されており、そして下皿6cの手前でその中央部には下皿球抜きレバー6eが設置されている。遊技者は上皿球抜きボタン6dを例えば押し込み操作することで、上皿6bに貯留された遊技球を下皿6cへ流下させることができる。また、遊技者は、下皿球抜きレバー6eを例えば左方向へスライドさせることで、下皿6cに貯留された遊技球を下方へ落下させて排出することができる。排出された遊技球は、例えば図示しない球受け箱等に受け止められる。
受け皿ユニット6の右下部には、ハンドルユニット16が設置されている。遊技者はこのハンドルユニット16を操作することで発射制御基板セット174を作動させ、遊技領域8aに向けて遊技球を発射する(打ち込む)ことができる(球発射装置)。発射された遊技球は、遊技盤ユニット8の下縁部から左側縁部に沿って上昇し、図示しない外バンドに案内されて遊技領域8a内に放り込まれる。遊技領域8a内には多数の障害釘や風車(図中参照符号なし)等が配置されており、放り込まれた遊技球は障害釘や風車により誘導・案内されながら遊技領域8a内を流下する。なお、遊技領域8a内(盤面、遊技盤)の構成については、別の図面を参照しながらさらに後述する。
〔枠前面の構成〕
一体扉ユニット4には、演出用の構成要素として左トップレンズユニット47及び右上電飾ユニット49が設置されている。このうち左トップレンズユニット47にはガラス枠トップランプ46及び左側のガラス枠装飾ランプ48が組み込まれており、右上電飾ユニット49には右側のガラス枠装飾ランプ50が組み込まれている。その他にも一体扉ユニット4には、左トップレンズユニット47及び右上電飾ユニット49の下方にそれぞれ連なるようにして左右のガラス枠装飾ランプ52が設置されており、これらガラス枠装飾ランプ52は、一体扉ユニット4の左右縁部から受皿ユニット6の前面部にまで回り込むようにして延びている。一体扉ユニット4においてガラス枠トップランプ46や左右のガラス枠装飾ランプ48,50,52等は、ガラスユニットを取り巻くようにして配置されている。
上述した各種ランプ46,48,50,52は、例えば内蔵するLEDの発光(点灯や点滅、輝度階調の変化、色調の変化等)により演出を実行する。また、一体扉ユニット4の上部において、左トップレンズユニット47及び右上電飾ユニット49にはそれぞれガラス枠上スピーカ54,55が組み込まれている。一方、外枠ユニット2の左下位置には外枠スピーカ56が組み込まれている。これらスピーカ54,55,56は、効果音やBGM、音声等(音響全般)を出力して演出を実行するものである。
また、受け皿ユニット6の中央には、上皿6bの手前位置に演出切替ボタン45が設置されている。演出切替ボタン45は、例えば押し込み式の円形状ボタンとその周囲に回転式のジョグリング(ジョグダイアル)を組み合わせた形態である。遊技者は、この演出切替ボタン45を押し込み操作又は回転操作することで演出内容(例えばメイン液晶表示器42に表示される背景画面)を切り替えたり、例えば図柄の変動中や大当りの確定表示中、あるいは大当り遊技中に何らかの演出(予告演出、確変昇格演出、大役中の昇格演出等)を発生させたりすることができる。
〔裏側の構成〕
図2に示されているように、パチンコ機1の裏側には、電源制御ユニット162や主制御基板ユニット170、払出装置ユニット172、流路ユニット173、発射制御基板セット174、払出制御基板ユニット176、裏カバーユニット178等が設置されている。この他にパチンコ機1の裏側には、パチンコ機1の電源系統や制御系統を構成する各種の電子機器類(図示しない制御コンピュータを含む)や外部端子板160、電源コード(電源プラグ)164、アース線(アース端子)166、図示しない接続配線等が設置されている。
上記の払出装置ユニット172は、例えば賞球タンク172a及び賞球ケース(参照符号なし)を有しており、このうち賞球タンク172aは内枠アセンブリ7の上縁部(裏側)に設置された状態で、図示しない補給経路から補給された遊技球を蓄えることができる。賞球タンク172aに蓄えられた遊技球は、図示しない上側賞球樋を通じて賞球ケースに導かれる。流路ユニット173は、払出装置ユニット172から送り出された遊技球を前面側の受け皿ユニット6に向けて案内する。
また、上記の外部端子板160は、パチンコ機1を外部の電子機器(例えばデータ表示装置、ホールコンピュータ等)に接続するためのものであり、この外部端子板160からは、パチンコ機1の遊技進行状態やメンテナンス状態等を表す各種の外部情報信号(例えば賞球情報、扉開放情報、図柄確定回数情報、大当り情報、始動口情報等)が外部の電子機器に向けて出力されるものとなっている。
電源コード164は、例えば遊技場の島設備に設置された電源装置(例えばAC24V)に接続されることで、パチンコ機1の動作に必要な電源(電力)を確保するものである。また、アース線166は、同じく島設備に設置されたアース端子に接続されることで、パチンコ機1のアース(接地)を確保するものである。
〔盤面の構成〕
図3は、遊技盤ユニット8を単独で示す正面図である。遊技盤ユニット8は、ベースとなる遊技板8bを備えており、この遊技板8bの前面側に遊技領域8aが形成されている。遊技板8bは、例えば透明樹脂板で構成されており、遊技盤ユニット8が内枠アセンブリ7に固定された状態で、遊技板8bの前面はガラスユニットに平行となる。遊技板8bの前面には、略円形状に設置された発射レール(参照符号なし)の内側に上記の遊技領域8aが形成されている。
遊技領域8a内には、その中央位置に比較的大型の演出ユニット40が配置されており、この演出ユニット40を中心として遊技領域8aが左側部分、右側部分及び下部分に大きく分かれている。遊技領域8aの左側部分は、通常遊技状態(低確率非時間短縮状態)で使用される第1遊技領域(左打ち領域)であり、遊技領域8aの右側部分は、有利遊技状態(大当り遊技状態、小当り遊技状態、低確率時間短縮状態、高確率時間短縮状態等)で使用される第2遊技領域(右打ち領域、特定の領域)である。また、遊技領域8a内には、演出ユニット40の下部周辺に始動ゲート20、普通入賞口22,24、左始動入賞口26,中・右始動入賞口28a、可変始動入賞装置28、可変入賞装置30、振り分け装置入口202及び3方向振り分け装置200等が分布して配置されている。
なお、始動ゲート20は3方向振り分け装置200内と可変始動入賞装置28の上方の2箇所に配置されているが、以降の記述において単に始動ゲート20と称する場合は、3方向振り分け装置200内に設けられた始動ゲートを指すものとする。また、始動入賞口28aについても同様に、3方向振り分け装置200内と可変始動入賞装置28の内部の2箇所に設けられているが、以降の記述において中始動入賞口28aと称する場合は、3方向振り分け装置200内に設けられた始動入賞口を、右始動入賞口28aと称する場合は可変始動入賞装置28の内部に設けられた始動入賞口を、それぞれ指すものとする。
遊技領域8aの下部分の中央位置には3方向振り分け装置200が配置されており、この内部において、左始動入賞口26、始動ゲート20及び中始動入賞口28aが横一列に配列されている。3方向振り分け装置200の上端部には振り分け装置入口202が形成されている。遊技領域8aの右側部分に連なる下部分には、まず可変入賞装置30が配置され、その中央寄りの下方には普通入賞口24と第2の始動ゲート20(可変始動入賞装置28の上方の始動ゲート20)とが隣接し、さらに第2の始動ゲート20の下方には可変始動入賞装置28が配置されている。遊技領域8aの左側部分に連なる下部分には、普通入賞口22が配置されている。3方向の振り分け機構は、特に図示していないが、例えば3つの穴の開いた回転体や、3つの方向に傾斜した面を有する回転体、3つのルートに振り分けることができる三つ又の構造物等を用いることにより遊技球を3方向に振り分けることができる。
遊技領域8a内に放り込まれた遊技球は、その流下の過程で無作為に始動ゲート20を通過したり、3方向振り分け装置200に入球したり、或は、普通入賞口22,24や、中始動入賞口28a、左始動入賞口26に入賞(入球)したりする。始動ゲート20を通過した遊技球は引き続き遊技領域8a内を流下するが、入賞口に入賞した遊技球は遊技板8bに形成された貫通孔を通じて遊技盤ユニット8の裏側へ回収される。
また、遊技領域8a内に放り込まれた遊技球は、作動時の可変始動入賞装置28、開放動作時の可変入賞装置30(大入賞口)に入球したりする。ここで、遊技領域8aの左側領域を流下する遊技球は、主に3方向振り分け装置200に進入して左始動入賞口26に入球するか、始動ゲート20を通過するか、中始動入賞口28aに入球したりする。また、3方向振り分け装置200に進入しない遊技球は普通入賞口22に入球する可能性がある。一方、遊技領域8aの右側領域を流下する遊技球は、主に第2の始動ゲート20を通過するか、作動時の可変始動入賞装置28(右始動入賞口28a)に入球するか、開放動作時の可変入賞装置30(大入賞口)に入球するか、普通入賞口24に入球する可能性がある。
ここで、本実施形態では、遊技領域8a(盤面)の構成上、振り分け装置入口202や普通入賞口22に遊技球を入球させる場合は、遊技領域8a内の左側部分の領域(左打ち領域)に遊技球を打ち込む(いわゆる「左打ち」を実行する)必要がある。
一方、第2の始動ゲート20に遊技球を通過させる場合、又は、可変始動入賞装置28や可変入賞装置30、普通入賞口24に遊技球を入球させる場合は、遊技領域8a内の右側部分の領域(右打ち領域)に遊技球を打ち込む(いわゆる「右打ち」を実行する)必要がある。
本実施形態において、上記の可変始動入賞装置28は、所定の作動条件が満たされた場合(普通図柄が当りの態様で所定の停止表示時間にわたり停止表示された場合)に作動し、それに伴って右始動入賞口28a(所定の入球口)への入球を可能にする(普通電動役物)。可変始動入賞装置28には、一対をなす羽根型(いわゆる電チュータイプ)の開閉部材28bが設けられている。図示の状態にて、一対の開閉部材28bは、盤面に対して直立した位置(閉鎖位置)にあり、遊技球が右始動入賞口28aに入球することを不能(又は極めて困難)にしている。一方、一対の開閉部材28bが盤面に沿って左右方向に開いた(いわゆる拡開した)位置(開放位置)に移動すると、一対の開閉部材28bは上方から流下してくる遊技球を受け止め、右始動入賞口28aに遊技球を案内する。なお、可変始動入賞装置28は、単一の開閉部材がその下端縁部分をヒンジとして前方へ倒れ込むように変位して、右始動入賞口28aを開放する装置であってもよいし、舌片型(ベロタイプ)の開閉部材が盤面に対して前後方向に往復動作(いわゆる突没)して右始動入賞口28aを開放する装置であってもよい。
また可変入賞装置30は、既定の条件が満たされた場合(特別図柄が非当選以外の態様で停止表示された場合)に作動し、大入賞口への入球を可能にする(特別電動役物、特別入球事象発生手段)。可変入賞装置30は、例えば1つの開閉部材30aを有しており、この開閉部材30aは、例えば図示しないソレノイドを用いたリンク機構の働きにより、盤面に対して前後方向に往復動作する。図示のように盤面に沿った状態で開閉部材30aは閉位置(閉止状態)にあり、このとき大入賞口への入賞は困難(大入賞口は閉塞中)である。可変入賞装置30が作動すると、開閉部材30aがその下端縁部分をヒンジとして前方へ倒れ込むようにして変位し、大入賞口を開放する(開放状態)。この間に可変入賞装置30は遊技球の流入が容易な状態となり、大入賞口への入賞という事象を発生させることができる。なお、このとき開閉部材30aは大入賞口への遊技球の流入を案内する部材としても機能する。また、可変入賞装置30は、開閉部材が盤面の内部にスライドするタイプの装置(スライド式のアタッカ)であってもよい。
遊技盤ユニット8には、その中央位置から右側部分にかけて上記の演出ユニット40が設置されている。演出ユニット40は、その上縁部40aが遊技球の流下方向を変化させる案内部材として機能する他、その内側に各種の可動装飾体500,800等を備えている。これら可動装飾体500,800等はその立体的な造形により遊技盤ユニット8の装飾性を高めるとともに、例えば内蔵された発光器(LED等)により透過光を発することで、演出的な動作をすることができる。さらに可動装飾体500,800は、それぞれ固有の演出動作を行うことができる。また、演出ユニット40の内側にはメイン液晶表示器42(演出表示器)が設置されており、このメイン液晶表示器42には特別図柄に対応させた演出図柄をはじめ、各種の演出画像が表示される。このように遊技盤ユニット8は、その盤面の構成(図示しないセル板のデザイン)や演出ユニット40の装飾性に基づいて、遊技者にパチンコ機1の特徴を印象付けている。また、本実施形態のように遊技板8bが透明樹脂板(例えばアクリル板)である場合、前面側だけでなく遊技板8bの背後に配置された各種の装飾体(可動体や発光体を含む)による装飾性を付加することができる。
演出ユニット40の内部には、演出用の可動装飾体500,800とともに駆動源(例えばモータ、ソレノイド等)や各種の動力伝達機構(歯車伝達機構、リンク機構等)が付属している。可動装飾体500,800は、メイン液晶表示器42による画像を用いた演出や発光器による演出に加えて、有形物の動作を伴う演出を実行することができる。これら可動装飾体500,800を用いた演出により、二次元の画像を用いた演出とは別の訴求力を発揮することができる。また、メイン液晶表示器42の下部にはサブ液晶可動役物ユニット700(サブ液晶ユニット730)が配置されている。
また、演出ユニット40の左側縁部には球案内通路40dが形成されており、その下縁部には転動ステージ400が形成されている。球案内通路40dは遊技領域8a内にて左斜め上方に開口しており、遊技領域8a内を流下する遊技球が無作為に球案内通路40d内に流入すると、その内部を通過して転動ステージ400上に放出される。転動ステージ400の上面は滑らかな湾曲面を有しており、ここでは遊技球が左右方向に転動自在である。転動ステージ400上で転動した遊技球は、やがて下方の遊技領域8a内に流下する。転動ステージ400の中央位置には高確放出路420が、その両側には普通放出路410がそれぞれ形成されている。転動ステージ200から高確放出路420に案内された遊技球は、その真下にある3方向振り分け装置200への入口となる振り分け装置入口202に流入しやすくなる。
その他、遊技領域8a内にはアウト口32が形成されており、各種入賞口に入球(入賞)しなかった遊技球は最終的にアウト口32を通じて遊技盤ユニット8の裏側へ回収される。また、普通入賞口22,24や左始動入賞口26、中始動入賞口28a、右始動入賞口28a、可変入賞装置30に入球した遊技球も含めて、遊技領域8a内に打ち込まれた全ての遊技球は遊技盤ユニット8の裏側へ回収される。回収された遊技球は、図示しないアウト通路アセンブリを通じてパチンコ機1の裏側から枠外へ排出され、さらに図示しない島設備の補給経路に合流する。
図3に示されるように、可動装飾体500,800は、非作動時には格納位置に格納されてその外形の全容を視認することができない状態となる。これらは、メイン液晶表示器42による画像の表示と同期して又は単独で演出を行う際にそれぞれの可動領域内で移動して視認可能な位置まで出現する。
また遊技盤ユニット8には、例えば窓4a内の右下位置に普通図柄表示装置33と普通図柄作動記憶ランプ33aが設けられている他、第1特別図柄表示装置34(第1図柄表示手段)、第2特別図柄表示装置35(第2図柄表示手段)、第1特別図柄作動記憶ランプ34a、第2特別図柄作動記憶ランプ35a及び遊技状態表示装置38が設けられている(普通図柄表示手段、特別図柄表示手段、抽選要素記憶手段)。このうち普通図柄表示装置33は、例えば2つのランプ(LED)を交互に点灯させて普通図柄を変動表示し、そしてランプの点灯又は消灯により普通図柄を停止表示する。普通図柄作動記憶ランプ33aは、例えば2つのランプ(LED)の消灯又は点灯、点滅の組み合わせによって0〜4個の記憶数を表示する。
図4は、サブ液晶可動役物ユニット700(サブ液晶ユニット730)が出現した状態における遊技盤ユニットの正面図である。サブ液晶可動役物ユニット700は、その初期状態(非作動時の退避位置)では下側の一部がステージ400の後方に隠れる位置にあり、演出に合わせて作動することにより上昇すると全体が視認しやすくなる。サブ液晶可動役物ユニット700は、その液晶部分に演出画像を表示し或は発光し、その左右両端を支持するアーム部材の上下動に伴い上昇し、下降し、或は上昇しながら回転する等、多様に動作する。
サブ液晶可動役物ユニット700は演出に用いられる可動体の1つであり、他の可動装飾体500,800と同様に専用の駆動源の動力伝達機構が用意されている。また、液晶を内蔵している性質上ある程度の厚みを有しており、上述のように回転動作も可能であることから、その可動領域は演出ユニット40の上下方向のみならず奥行方向にも及んでいる。
図5は、遊技盤ユニット8の一部を拡大して示す正面図である。具体的には、第1特別図柄や第2特別図柄を含む遊技状態の表示が行われる遊技状態表示装置38が取り付けられた箇所を拡大して示している。
先ず第1特別図柄表示装置34及び第2特別図柄表示装置35は、例えばそれぞれ7セグメントLED(ドット付き)により特別図柄の変動状態と停止状態とを表示することができる(図柄表示手段)。また、第1特別図柄作動記憶ランプ34a及び第2特別図柄作動記憶ランプ35aは、例えばそれぞれ2つのランプ(LED)の消灯又は点灯、点滅の組み合わせで構成される表示態様により、それぞれ0〜4個の記憶数を表示する(記憶数表示手段)。例えば、2つのランプをともに消灯させた表示態様では記憶数0個を表示し、1つのランプを点灯させた表示態様では記憶数1個を表示し、同じ1つのランプを点滅させた表示態様では記憶数2個を表示し、1つのランプの点滅に加えてもう1つのランプを点灯させた表示態様では記憶数3個を表示し、そして2つのランプをともに点滅させた表示態様では記憶数4個を表示する、といった具合である。
第1特別図柄作動記憶ランプ34aは、上記の左始動入賞口26に遊技球が流入するごとに、入賞が発生したことを記憶する意味で1個ずつ増加後の表示態様へと変化していき(最大4個まで)、その入賞を契機として特別図柄の変動が開始されるごとに1個ずつ減少後の表示態様へと変化していく。また第2特別図柄作動記憶ランプ35aは、上記の中始動入賞口28a又は可変始動入賞装置28(右始動入賞口28a)に遊技球が流入するごとに、入賞が発生したことを記憶する意味で1個ずつ増加後の表示態様へと変化し(最大4個まで)、その入賞を契機として特別図柄の変動が開始されるごとに1個ずつ減少後の表示態様へと変化する。なお本実施形態では、第1特別図柄作動記憶ランプ34aが未点灯(記憶数が0個)の場合、第1特別図柄が既に変動開始可能な状態(停止表示時)で左始動入賞口26に遊技球が流入しても表示態様は変化しない。また第2特別図柄作動記憶ランプ35aが未点灯(記憶数が0個)の場合、第2特別図柄が既に変動開始可能な状態(停止表示時)で中始動入賞口28aに遊技球が流入しても表示態様は変化しない。すなわち、各特別図柄作動記憶ランプ34a,35aの表示態様により表される記憶数(最大4個)は、その時点で未だ第1特別図柄又は第2特別図柄の変動が開始されていない入賞の回数を表している。
また遊技状態表示装置38には、例えば大当り種別表示ランプ38a,38b,38c、確率変動状態表示ランプ38d、時短状態表示ランプ38e、発射位置指定ランプ38fにそれぞれ対応するLEDが含まれている。なお本実施形態では、上述した普通図柄表示装置33や普通図柄作動記憶ランプ33a、第1特別図柄表示装置34、第2特別図柄表示装置35、第1特別図柄作動記憶ランプ34a、第2特別図柄作動記憶ランプ35a及び遊技状態表示装置38が1枚の統合表示基板89に実装された状態で遊技盤ユニット8に取り付けられている。
〔賞球数及び獲得遊技球数について〕
第1特別図柄の始動口(左始動入賞口26)の賞球数及び第2特別図柄の始動口(中・右始動入賞口)の賞球数は、それぞれ1個以上の規定数に設定されている。また、第1特別図柄の始動口と第2特別図柄の始動口とでは、賞球数を異ならせてもよい。さらに、特別図柄の当選確率や、総獲得遊技球数の期待値(初当りから時間短縮状態が終了するまでの一連の期間に得られる平均出球数)に基づいて、最低賞球数を設定してもよい。さらにまた、特別図柄の当選確率、総獲得遊技球数の期待値、大入賞口の開放回数、大入賞口の開放時間、大入賞口の最大入賞数、大入賞口の賞球数が所定の条件を満たした場合、1回の大当りによる獲得遊技球数が最大の獲得遊技球数の1/4未満となる大当りを設定してもよい。
〔サブ液晶可動役物ユニット700〕
次に、サブ液晶可動役物ユニット700に関する構成について説明する。図6はサブ液晶可動役物ユニット700を示す斜視図であり、図7はサブ液晶可動役物ユニット700を示す分解斜視図であり、図8はサブ液晶ユニット730を示す分解斜視図である。
図示のように、サブ液晶可動役物ユニット700は、アームユニット710、ホルダーユニット720(可動体)、サブ液晶ユニット730(表示器ユニット、可動体)から構成されている。アームユニット710を上下させることで、演出ユニット40の手前において、サブ液晶可動役物ユニット700をステージ400の後方に隠れる位置から可動装飾体800の位置まで上下動作させることができる。サブ液晶ユニット730は、少なくとも所定の抽選の結果(演出図柄等)を表示するメイン液晶表示器42とは別のサブ表示器を含んでいる。
また、アームユニット710は、モータ712、アーム部714内のリンク部(ギア列)、回転ギア716などを備え、モータ712を駆動させることで、リンク部を通して回転ギア716を回転させ、その回転ギア716の回転により前後の軸を中心にホルダーユニット720を回転させることができる。すなわち、アームユニット710内のモータ712を駆動させることで、ホルダーユニット720に内包する形態で保持されるサブ液晶ユニット730を前後の軸(Z方向に延びる軸、遊技盤ユニットの奥行方向に延びる軸)を中心に回転動作させることができる。
サブ液晶ユニット730は、サブ液晶前カバー740、サブ液晶部750、サブ液晶可動ユニット760(回転機構)、サブ液晶可動制限ユニット770(回転制限機構)、サブ液晶後カバー780から構成されている。サブ液晶部750、サブ液晶可動ユニット760及びサブ液晶可動制限ユニット770は、サブ液晶前カバー740とサブ液晶後カバー780に内包する形態で備えられる。画像や映像などを演出を表示する液晶パネル752(表示パネル)は、サブ液晶部750に備えられ、サブ液晶部750の前面には液晶パネル752を保護しつつ、液晶パネル752の演出を視認可能な透明な材質から構成されるサブ液晶前カバー740が取り付けられている。
サブ液晶部750の背面には、左側にサブ液晶可動ユニット760が備えられている。サブ液晶可動ユニット760は駆動源と複数種類のギアから構成され、この駆動源を駆動させることで左右方向の回転軸(X方向に延びる軸、遊技盤ユニットの左右方向(水平方向)に延びる軸)を中心に回転することができる。具体的には、ホルダーユニット720にインサートピン761が固定した状態で接続され、そのインサートピン761に固定ギア762が固定した状態で接続されることで、そのインサートピン761を回転軸としてサブ液晶可動ユニット760が回転動作する。すなわち、サブ液晶可動ユニット760の駆動源を駆動することで、ホルダーユニット720に内包する形態で保持されるサブ液晶ユニット730が左右方向の回転軸を中心に回転することとなる。
また、サブ液晶部750の背面の右側にサブ液晶可動制限ユニット770が備えられている。サブ液晶可動制限ユニット770は、複数のギアと軸受け部材(固定ギア)などから構成され、サブ液晶可動ユニット760の回転に連動して軸受け部材を介して複数のギアが回転する。そして、そのギアの回転が可動限界位置まで到達するとサブ液晶可動制限ユニット770のストッパ機能が働き、サブ液晶ユニット730の回転を制限することができる。
図9及び図10は、サブ液晶可動役物ユニット700を斜め後方から見た斜視図である。なお、図9は、アームユニット710及びホルダーユニット720に保持されているサブ液晶ユニット730が原点位置(0度)の位置にある状態を示しており、図10はアームユニット710及びホルダーユニット720に保持されているサブ液晶ユニット730が回転軸730zを中心に原点位置から90度回転した位置にある状態を示している。ここで、アームユニット710の後方側のカバーは、内部のギアの視認性を向上させるために、図示を省略している。
アームユニット710には、サブ液晶ユニット730を回転させるための駆動源となるモータ712と、モータ712の回転に伴って回転するモータギア713と、モータギア713に連結されたリンク部715と、サブ液晶ユニット730に固定され、かつ、リンク部715に連結された回転ギア716などが配置されている。なお、リンク部715は、複数のギアからなるギア列であり、図中ではすべてのギアに番号を付していない。
モータギア713、リンク部715及び回転ギア716は、モータ712の動力を可動体としてのサブ液晶ユニット730に伝達するギアである。
そして、モータ712を駆動させると、リンク部715を通して回転ギア716が回転し、その回転ギア716の回転により回転軸730zを中心にホルダーユニット720を回転させることができる。すなわち、アームユニット710内のモータ712を駆動させることで、ホルダーユニット720に保持されているサブ液晶ユニット730を回転軸730zを中心に回転させることができる。
また、回転ギア716の側方には、回転ギア716の側面に接触するストッパ900が配置されている。
ストッパ900は、アームユニット710の内部に配置されたアーム902を介して図示しないソレノイドに連結されている。そして、ストッパ900は、図示しないソレノイドを駆動源として回転ギア716に接触する位置と回転ギア716に接触しない位置とに移動可能である。例えばソレノイドがONになると、ストッパ900は、回転ギア716に接触する位置(可動位置)に移動し、ソレノイドがOFFになると、ストッパ900は、回転ギア716に接触しない位置(退避位置)に移動する。また、ストッパ900は、回転ギア716の中心に向かわない方向で回転ギア716と接触することにより回転ギア716の回転を制限する。
また、ホルダーユニット720の背面には、回転軸730zを囲む位置にホルダーユニット720(サブ液晶ユニット730)の回転に伴って回転する第1回転部材722が設けられている。第1回転部材722は、断面がDの字型の形状であり、第1回転部材722の周囲には、後述するフレキシブルフラットケーブルの一部が巻きつけられる。また、フレキシブルフラットケーブルの一部と第1回転部材722の一部とは接着剤や止め具等で固定されている。
図11は、フレキシブルフラットケーブル600及びその周辺の部材を斜め前方から見た斜視図であり、図12は、フレキシブルフラットケーブル600及びその周辺の部材を斜め後方から見た斜視図である。ここで、アームユニット710の後方側のカバーは、内部の部品の視認性を向上させるために、図示を省略している。
フレキシブルフラットケーブル600は、サブ液晶ユニット730(図6参照)に接続される配線部材である。フレキシブルフラットケーブル600は、例えばサブ液晶可動ユニット760の駆動源となるモータへの駆動信号、サブ液晶部750に対する映像信号、サブ液晶ユニット730の内部に配置された図示しないLEDに対する点灯信号等を送信する役割と、サブ液晶可動ユニット760の駆動源となるモータに給電する役割とを果たす。
また、フレキシブルフラットケーブル600は、サブ液晶ユニット730が前後方向の回転軸730z(第1回転軸)に基づく原点位置(第1初期位置)にある状態では一定の緩ませた状態(初期状態、第1初期状態)で回転軸730zの回りに巻きつけられ、サブ液晶ユニット730が原点位置から360度回転した可動限界位置(第1可動限界位置)にある状態では一定の緩ませた状態よりも締められた状態(逆状態、第1逆状態)で回転軸730zの回りに巻きつけられる。
さらに、フレキシブルフラットケーブル600は、サブ液晶ユニット730が回転軸730x(第2回転軸)に基づく原点位置(第2初期位置)にある状態では規定の緩ませた状態(初期状態、第2初期状態)で回転軸730xの回りに巻きつけられ、サブ液晶ユニット730が原点位置から720度回転した可動限界位置(第2可動限界位置)にある状態では規定の緩ませた状態よりも締められた状態(逆状態、第2逆状態)で回転軸730xの回りに巻きつけられる。なお、回転軸730xは、回転軸730zと略直交する軸である。
フレキシブルフラットケーブル600(配線部材)は、回転軸730z(第1回転軸)における回転動作が行われても回転軸730x(第2回転軸)に影響を与えないように、また、回転軸730x(第2回転軸)における回転動作が行われても回転軸730z(第1回転軸)に影響を与えないように巻きつけられている。
ここで、フレキシブルフラットケーブル600は、第1非巻付部601a、第1巻付部601b、第2非巻付部602a、第2巻付部602b及び第3非巻付部603aを有する1本の部材である。なお、これらの非巻付部と巻付部との境界は、折り曲げやひねり等の接続部を介して繋がっている。この接続部は、回転動作に連動して移動しないように、所定位置に固定されている。
例えば、非巻付部601a,602a,603aは、第1巻付部601bによる巻きつけ動作、又は、第2巻付部602bによる巻きつけ動作が行われても配置されている位置を維持するように周辺の部材に固定されている。
第1非巻付部601aは、図12に示すように、アームユニット710の内部の右側(図中では左側)に直線状に延びて配置されている。また、第1非巻付部601aは、一端が図示しない回路基板に接続され、他端が第1巻付部601bに繋がっている。図示しない回路基板は、図示しない制御装置(主制御装置、演出制御装置等)に中継基板等を介して電気的に接続されている。
第1巻付部601bは、回転軸730zの回りに巻きつけられ、一端が第1非巻付部601aに繋がっており、他端が第2非巻付部602aに繋がっている。第1巻付部601bは、サブ液晶ユニット730が回転軸730zの回りを余裕を持って1回転することができる長さを有する。具体的には、第1巻付部601bは、回転軸730zの回りに、緩ませた状態で2周半程度巻きつけられている。
ここで、アームユニット710の中央に配置されたベース部材711aには、その中央に円形の開口部711bが形成されており、その開口部711bの内側に図示しない回転ギアが配置される。そして、第1巻付部601bは、開口部711bの内側に配置された図示しない回転ギアのさらに内側に配置されている。
第2非巻付部602aは、図11に示すように、アームユニット710の表面の右側に直線状に延びて配置されている。また、第2非巻付部602aは、右方向に延びた先で折れ曲がって前方向に延び、前方向に延びた先で折れ曲がって左方向に延びており、一端が第1巻付部601bに繋がっており、他端が第2巻付部602bに繋がっている。
第2巻付部602bは、回転軸730xの回りに巻きつけられ、一端が第2非巻付部602aに繋がっており、他端が第3非巻付部603aに繋がっている。第2巻付部602bは、サブ液晶ユニット730が回転軸730xの回りを余裕を持って2回転することができる長さを有する。具体的には、第2巻付部602bは、回転軸730xの回りに、緩ませた状態で5周半程度巻きつけられている。第2巻付部602bは、サブ液晶ユニット730の内部の右側に配置される。
第3非巻付部603aは、サブ液晶ユニット730の内部に配置されており、上方向に延びた先で折れ曲がって左方向に延びており、一端が第2巻付部602bに繋がっており、他端が図示しないサブ液晶ユニットの回路基板に接続されている。なお、サブ液晶ユニットの回路基板と、サブ液晶可動ユニットの駆動源となるモータ763(図13参照)は、フレキシブルフラットケーブル600とは別の配線で接続されており、モータ763に対する制御信号等は、フレキシブルフラットケーブル600及び別の配線を経由して制御装置からモータに送信される。
図13及び図14は、サブ液晶可動ユニット760の詳細を示す図である。なお、図13は、サブ液晶可動ユニット760を上面から見た拡大図であり、図14は、サブ液晶可動ユニット760を側面から見た拡大図である。
サブ液晶可動ユニット760は、モータ763と、モータ763の回転軸764に取り付けられたモータギア765と、図示しないホルダーユニットに固定された固定ギア766とを備える。
モータ763が回転すると、回転軸764の回転に伴ってモータギア765が回転するが、固定ギア766は図示しないホルダーユニットに固定されているため、サブ液晶可動ユニット760が内蔵されているサブ液晶ユニット730がホルダーユニットに対して回転することになる。
図15及び図16は、サブ液晶可動制限ユニット770の詳細を示す図である。なお、図15は、サブ液晶可動制限ユニット770を上面から見た拡大図であり、図16は、サブ液晶可動制限ユニット770を側面から見た拡大図である。
サブ液晶可動制限ユニット770は、図示しないホルダーユニットに固定された固定ギア770aと、固定ギア770aに連結された第1回転ギア771と、第1回転ギア771とともに回転する第2回転ギア772と、第2回転ギア772に連結された第3回転ギア773と、第3回転ギア773とともに回転する第4回転ギア774と、第4回転ギア774に連結された第5回転ギア775とを備える。
また、第5回転ギア775には、図15に示す扇形形状の突起776が配置されており、この突起776は、サブ液晶後カバー780に配置されたストッパ782と接触する。
サブ液晶可動ユニット760の作動によりサブ液晶ユニット730が回転すると、固定ギア770aはホルダーユニットに固定されているため、第1回転ギア771〜第5回転ギア775が回転を開始する。そして、第5回転ギア775の回転に伴って突起776も回転する。
ここで、サブ液晶ユニット730が原点位置にある状態では、突起776の第1当接部776aとストッパ782の第1当接部782aとが接触することにより、サブ液晶ユニット730が原点位置で停止する。一方、可動限界位置(原点位置から2回転した位置)では、突起776の第2当接部776bとストッパ782の第2当接部782bとが接触することにより、サブ液晶ユニット730が可動限界位置で停止する。
ここで、固定ギア770aは、円柱形状の第2回転部材777に固定されており、第2回転部材777の両側の端部には、第2回転部材777の直径よりも長い直径を有する2つの円盤部材778が配置されている。第2回転部材777は、回転軸730xを囲む位置に配置され、ホルダーユニット720(サブ液晶ユニット730)の回転に伴って回転する。そして、2つの円盤部材778の間の第2回転部材777の周囲には、フレキシブルフラットケーブルの第2巻付部602b(図10及び図11参照)が巻きつけられる。
また、フレキシブルフラットケーブルの第2巻付部602bの一部と第2回転部材777の一部とは接着剤や止め具等で固定されている。
図17は、サブ液晶ユニット730が回転軸730xを中心として回転する動作例を説明する図である。
図17中(A)に示すように、原点位置、すなわち、0度の位置では、サブ液晶ユニット730は正面を向く。
図17中(B)に示すように、原点位置から180度回転した状態では、サブ液晶ユニット730は後方を向く。
図17中(C)に示すように、原点位置から360度回転した状態では、サブ液晶ユニット730は正面を向く。
図17中(D)に示すように、原点位置から540度回転した状態では、サブ液晶ユニット730は後方を向く。
図17中(E)に示すように、原点位置から720度回転した状態では、すなわち、可動限界位置にある状態では、サブ液晶ユニット730は正面を向く。
図18は、サブ液晶ユニット730が回転軸730zを中心として回転する動作例を説明する図である。
図18中(A)に示すように、原点位置、すなわち、0度の位置では、サブ液晶ユニット730は、長手方向が、サブ液晶ユニット730が原点位置にある状態での回転軸730xに沿う状態(横になった状態)となる。
図18中(B)に示すように、原点位置から90度回転した状態では、サブ液晶ユニット730は、長手方向が、サブ液晶ユニット730が原点位置にある状態での回転軸730xと直交する状態(立ち上がった状態)となる。
図18中(C)に示すように、原点位置から180度回転した状態では、サブ液晶ユニット730は、長手方向が、サブ液晶ユニット730が原点位置にある状態での回転軸730xに沿う状態となる。ただし、原点位置の状態とは上下が逆になっている。
図18中(D)に示すように、原点位置から270度回転した状態では、サブ液晶ユニット730は、長手方向が、サブ液晶ユニット730が原点位置にある状態での回転軸730xと直交する状態となる。ただし、90度の状態とは上下及び左右が逆になっている。
図18中(E)に示すように、原点位置から360度回転した状態では、すなわち、可動限界位置にある状態では、サブ液晶ユニット730は、原点位置と同様に長手方向が、サブ液晶ユニット730が原点位置にある状態での回転軸730xに沿う状態となる。
図19は、フレキシブルフラットケーブル600の第1巻付部601bが一定の緩ませた状態から締められた状態に移行する様子を概念的に示す図である。
図19中(A)に示すように、第1巻付部601bは、初期の状態では一定の緩ませた状態となっている。そして、ホルダーユニット720(サブ液晶ユニット730)の回転に伴って第1回転部材722が回転すると、第1巻付部601bの一部は、第1回転部材722の一部と接着剤等で接着されていることから、第1巻付部601bは第1回転部材722の回りに巻きつけられることになる。
図19中(B)に示すように、回転ギア716が反時計回りに180度回転すると、ホルダーユニット(サブ液晶ユニット)が回転し、それに伴って第1回転部材722も回転する。そして、第1回転部材722が回転すると、第1巻付部601bの一部は、第1回転部材722の一部と接着剤等で接着されていることから、第1巻付部601bは第1回転部材722の回りに巻きつけられる(締め付けられる)ことになる。図示の状態では、第1巻付部601bは半分程度締められた状態となる。
図19中(C)に示すように、さらに回転ギア716が反時計回りに180度回転すると、すなわち、回転ギア716が原点位置から360度回転すると、第1巻付部601bは完全に締められた状態となる。
そして、回転ギア716がこれとは逆に時計回りに回転すると、第1巻付部601bは締められた状態から緩められた状態に移行する。なお、フレキシブルフラットケーブル600の第2巻付部602bが規定の緩ませた状態から締められた状態に移行する様子は、回転軸や駆動源となるモータ、固定部材の相違はあるものの、基本的な動作原理は第1巻付部601bと同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)本実施形態では、フレキシブルフラットケーブル600を回転軸730x及び回転軸730zの回りに巻きつけ、その巻きつけを緩ませたり締めたりすることにより、フレキシブルフラットケーブル600の長さを吸収している。このため、サブ液晶ユニット730に接続されるフレキシブルフラットケーブル600をコンパクトに収納することができるだけでなく、サブ液晶ユニット730自体をより大きくするなど空いたスペースの有効活用が可能となり、コンパクトな収納形態により製造コストも抑えることができる。
(2)本実施形態では、フレキシブルフラットケーブル600は、回転軸730x及び回転軸730zの回りに巻きつけているため、フレキシブルフラットケーブル600を単純にたるませて収納している状況と比較して、折り目がつき難く、断線のリスクを低減させることができる。
(3)本実施形態によれば、サブ液晶ユニット730が回転することで第1回転部材722や第2回転部材777が回転し、第1回転部材722や第2回転部材777が回転することでフレキシブルフラットケーブル600が自動的に緩ませた状態から締められた状態に移行したり、締められた状態から緩ませた状態に移行する。このため、フレキシブルフラットケーブル600を緩ませた状態と締められた状態との間で遷移させる特別な機構は不要となり、サブ液晶ユニット730の回転に伴ってフレキシブルフラットケーブル600を効率よく緩ませた状態と締められた状態との間を遷移させることができる。
(4)本実施形態では、フレキシブルフラットケーブル600を回転軸730x及び回転軸730zの回りに巻きつけているため、サブ液晶ユニット730が複数の回転軸の回りを回転する場合であっても、サブ液晶ユニット730に接続するフレキシブルフラットケーブル600をコンパクトに収納することができる。
(5)本実施形態によれば、フレキシブルフラットケーブル600は、第1非巻付部601a、第1巻付部601b、第2非巻付部602a、第2巻付部602b及び第3非巻付部603aを有する1本の部材によって構成されているため、複数の回転方向を中継する際に余分な中継基板を配置する必要がなくなり、省スペースでフレキシブルフラットケーブル600を配置することができる。
(6)本実施形態では、フレキシブルフラットケーブル600は、1本の部材により構成されているため、フレキシブルフラットケーブル600の接続不良のリスクを低減させることができる。
(7)本実施形態によれば、サブ液晶ユニット730は、少なくとも所定の抽選の結果を表示するメイン液晶表示器42とは別のサブ液晶部750を含んでいるため、フレキシブルフラットケーブル600の設置スペースをコンパクトにしながらも、サブ液晶部750を効率よく回転させることができる。
(8)本実施形態によれば、サブ液晶ユニット730は、メイン液晶表示器42の前面側に出没する可動役物であるため、可動役物(サブ液晶部750)までの配線経路がアームユニット710の内部に限られた場合であっても、配線経路を大型化することなくコンパクトにすることができ、可動役物や配線経路に関する見栄えをよくすることができる。
(9)本実施形態によれば、非巻付部601a,602a,603aは、第1巻付部601bによる巻きつけ動作、又は、第2巻付部602bによる巻きつけ動作が行われても配置されている位置が変わらないように周辺の部材に固定されているため、第1巻付部601b及び第2巻付部602bのそれぞれの独立性を担保することができる。これにより、第1巻付部601bによる巻きつけ動作が行われても、第2巻付部602bに影響を与えることがなく、第2巻付部602bによる巻きつけ動作が行われても、第1巻付部601bに影響を与えることがなくなる。したがって、第1巻付部601bによる巻きつけ動作及び第2巻付部602bによる巻きつけ動作を、互いに影響を与えることなく独立して円滑に実行することができる。
本発明は上述した一実施形態に制約されることなく、種々に変形して実施することができる。一実施形態で挙げた演出の態様は例示であり、上述した演出の態様に限定されるものではない。また、パチンコ機1の構造や盤面構成、具体的な数値等は図示のものも含めて好ましい例示であり、これらを適宜に変形可能であることはいうまでもない。
上述した実施形態では、サブ液晶ユニット730は、回転軸730x及び回転軸730zの2つの回転軸の回りを回転する例で説明したが、サブ液晶ユニット730は、いずれか1つの回転軸の回りだけを回転するユニットであってもよく、3つの回転軸(例えば、X軸、Y軸、Z軸)の回りを回転するユニットであってもよい。
この場合、フレキシブルフラットケーブル600は、サブ液晶ユニット730が回転する任意の回転軸に巻きつけることができる。例えば回転軸が1つだけであれば対象となる回転軸だけにフレキシブルフラットケーブル600を巻きつけ、回転軸が3つであれば対象となる3つの回転軸にそれぞれフレキシブルフラットケーブル600を巻きつけることができる。
上述した実施形態では、配線部材はフレキシブルフラットケーブル600の例で説明したが、その他の配線部材(例えば単なる導線やケーブル、ハーネス等)であってもよい。
上述した実施形態では、フレキシブルフラットケーブル600(配線部材)は、初期位置で緩ませた状態(初期状態)とし、可動限界位置で締められた状態(逆状態)とする例で説明したが、これとは逆に、初期位置で締められた状態(初期状態)とし、可動限界位置で緩ませた状態(逆状態)としてもよい。
上述した実施形態では、可動体は、サブ液晶ユニット730等の例で説明したが、可動体としてその他の表示器(メイン液晶表示器、ドット表示器、7セグ表示器等)を用いてもよく、画像を表示しない構造物や役物等を可動体としてもよい。
1 パチンコ機
8 遊技盤ユニット
8a 遊技領域
20 始動ゲート
28 可変始動入賞装置
33 普通図柄表示装置
33a 普通図柄作動記憶ランプ
34 第1特別図柄表示装置
35 第2特別図柄表示装置
34a 第1特別図柄作動記憶ランプ
35a 第2特別図柄作動記憶ランプ
38 遊技状態表示装置
42 メイン液晶表示器
45 演出切替ボタン
700 サブ液晶可動役物ユニット
730 サブ液晶ユニット

Claims (5)

  1. 所定の回転軸を中心として回転可能な可動体と、
    前記可動体に接続される部材であって、前記可動体が初期位置にある状態と前記初期位置とは異なる可動限界位置にある状態とでは、一定の緩ませた状態又は前記一定の緩ませた状態よりも締められた状態である一定の締められた状態のうち、それぞれ異なる状態で前記所定の回転軸の回りに巻きつけられる配線部材とを備え、
    前記可動体は、
    前記所定の回転軸を囲む位置に前記可動体の回転に伴って回転する回転部材を備え、
    前記配線部材は、
    前記回転部材に固定されており、前記回転部材の回転に伴って前記一定の緩ませた状態と前記一定の締められた状態との間を遷移することを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記可動体は、
    前記所定の回転軸としての第1回転軸及び前記第1回転軸と直交する第2回転軸の2つの回転軸を中心として回転可能であり、
    前記配線部材は、
    前記可動体が前記第1回転軸に基づく第1初期位置にある状態と前記第1初期位置とは異なる前記第1回転軸に基づく第1可動限界位置にある状態とでは、前記一定の緩ませた状態又は前記一定の締められた状態のうち、それぞれ異なる状態で前記第1回転軸の回りに巻きつけられる一方、前記可動体が前記第2回転軸に基づく第2初期位置にある状態と前記第2初期位置とは異なる前記第2回転軸に基づく第2可動限界位置にある状態とでは、規定の緩ませた状態又は前記規定の緩ませた状態よりも締められた状態である規定の締められた状態のうち、それぞれ異なる状態で前記第2回転軸の回りに巻きつけられることを特徴とする遊技機。
  3. 請求項2に記載の遊技機において、
    前記配線部材は、
    少なくとも前記第1回転軸の回りに巻きつけられた第1巻付部、前記第2回転軸の回りに巻きつけられた第2巻付部、及び、前記第1巻付部と前記第2巻付部とを連結する非巻付部を有する1本の部材であることを特徴とする遊技機。
  4. 請求項3に記載の遊技機において、
    前記非巻付部は、
    前記第1巻付部による巻きつけ動作、又は、前記第2巻付部による巻きつけ動作が行われても配置されている位置を維持することを特徴とする遊技機。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の遊技機において、
    前記可動体は、
    少なくとも所定の抽選の結果を表示するメイン表示器とは別のサブ表示器を含むことを特徴とする遊技機。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012205759A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Newgin Co Ltd 遊技機
JP2014226452A (ja) * 2013-05-27 2014-12-08 株式会社浅間製作所 遊技機の可動装飾装置
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