JP2016201677A - 通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のアンテナ素子で構成される多素子アンテナを用いて、比較的高い通信品質およびスループットで通信を行うことが可能な通信システムを提供する。【解決手段】基地局装置および通信端末装置は、信号の処理単位としてコードワードを生成し、生成したコードワードをスクランブリング部811および変調マッピング部812で処理して、レイヤマッピング部813で複数のレイヤに分割して各レイヤにマッピングする。プリコーディング部814、リソースエレメントマッピング部815およびOFDM信号生成部816による処理を経て、複数のアンテナ素子で構成される多素子アンテナを用いて、信号の送受信が行われる。基地局装置および通信端末装置は、各アンテナ素子から出力されるビームの通信品質に基づいて、コードワードを分割するレイヤの個数を決定する。【選択図】図9

Description

本発明は、移動端末装置などの通信端末装置と基地局装置との間で無線通信を行う通信システムに関する。
移動体通信システムの規格化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、無線区間についてはロングタームエボリューション(Long Term Evolution:LTE)と称し、コアネットワークおよび無線アクセスネットワーク(以下、まとめて、ネットワークとも称する)を含めたシステム全体構成については、システムアーキテクチャエボリューション(System Architecture Evolution:SAE)と称される通信方式が検討されている(例えば、非特許文献1〜12参照)。この通信方式は3.9G(3.9 Generation)システムとも呼ばれる。
LTEのアクセス方式としては、下り方向はOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)、上り方向はSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)が用いられる。また、LTEは、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)とは異なり、回線交換を含まず、パケット通信方式のみになる。
非特許文献1(5章)に記載される、3GPPでの、LTEシステムにおけるフレーム構成に関する決定事項について、図1を用いて説明する。図1は、LTE方式の通信システムで使用される無線フレームの構成を示す説明図である。図1において、1つの無線フレーム(Radio frame)は10msである。無線フレームは10個の等しい大きさのサブフレーム(Subframe)に分割される。サブフレームは、2個の等しい大きさのスロット(slot)に分割される。無線フレーム毎に1番目および6番目のサブフレームに下り同期信号(Downlink Synchronization Signal)が含まれる。同期信号には、第一同期信号(Primary Synchronization Signal:P−SS)と、第二同期信号(Secondary Synchronization Signal:S−SS)とがある。
3GPPでの、LTEシステムにおけるチャネル構成に関する決定事項が、非特許文献1(5章)に記載されている。CSG(Closed Subscriber Group)セルにおいてもnon−CSGセルと同じチャネル構成が用いられると想定されている。
物理報知チャネル(Physical Broadcast Channel:PBCH)は、基地局装置(以下、単に「基地局」という場合がある)から移動端末装置(以下、単に「移動端末」という場合がある)などの通信端末装置(以下、単に「通信端末」という場合がある)への下り送信用のチャネルである。BCHトランスポートブロック(transport block)は、40ms間隔中の4個のサブフレームにマッピングされる。40msタイミングの明白なシグナリングはない。
物理制御フォーマットインジケータチャネル(Physical Control Format Indicator Channel:PCFICH)は、基地局から通信端末への下り送信用のチャネルである。PCFICHは、PDCCHsのために用いるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルの数を、基地局から通信端末へ通知する。PCFICHは、サブフレーム毎に送信される。
物理下り制御チャネル(Physical Downlink Control Channel:PDCCH)は、基地局から通信端末への下り送信用のチャネルである。PDCCHは、後述のトランスポートチャネルの1つである下り共有チャネル(Downlink Shared Channel:DL−SCH)のリソース割り当て(allocation)情報、後述のトランスポートチャネルの1つであるページングチャネル(Paging Channel:PCH)のリソース割り当て(allocation)情報、DL−SCHに関するHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)情報を通知する。PDCCHは、上りスケジューリンググラント(Uplink Scheduling Grant)を運ぶ。PDCCHは、上り送信に対する応答信号であるAck(Acknowledgement)/Nack(Negative Acknowledgement)を運ぶ。PDCCHは、L1/L2制御信号とも呼ばれる。
物理下り共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel:PDSCH)は、基地局から通信端末への下り送信用のチャネルである。PDSCHには、トランスポートチャネルである下り共有チャネル(DL−SCH)、およびトランスポートチャネルであるPCHがマッピングされている。
物理マルチキャストチャネル(Physical Multicast Channel:PMCH)は、基地局から通信端末への下り送信用のチャネルである。PMCHには、トランスポートチャネルであるマルチキャストチャネル(Multicast Channel:MCH)がマッピングされている。
物理上り制御チャネル(Physical Uplink Control Channel:PUCCH)は、通信端末から基地局への上り送信用のチャネルである。PUCCHは、下り送信に対する応答信号(response signal)であるAck/Nackを運ぶ。PUCCHは、CQI(Channel Quality Indicator)レポートを運ぶ。CQIとは、受信したデータの品質、もしくは通信路品質を示す品質情報である。またPUCCHは、スケジューリングリクエスト(Scheduling Request:SR)を運ぶ。
物理上り共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel:PUSCH)は、通信端末から基地局への上り送信用のチャネルである。PUSCHには、トランスポートチャネルの1つである上り共有チャネル(Uplink Shared Channel:UL−SCH)がマッピングされている。
物理HARQインジケータチャネル(Physical Hybrid ARQ Indicator Channel:PHICH)は、基地局から通信端末への下り送信用のチャネルである。PHICHは、上り送信に対する応答信号であるAck/Nackを運ぶ。物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel:PRACH)は、通信端末から基地局への上り送信用のチャネルである。PRACHは、ランダムアクセスプリアンブル(random access preamble)を運ぶ。
下り参照信号(リファレンスシグナル(Reference Signal):RS)は、LTE方式の通信システムとして既知のシンボルである。以下の5種類の下りリファレンスシグナルが定義されている。セル固有参照信号(Cell-specific Reference Signal:CRS)、MBSFN参照信号(MBSFN Reference Signal)、UE固有参照信号(UE-specific Reference Signal)であるデータ復調用参照信号(Demodulation Reference Signal:DM−RS)、位置決定参照信号(Positioning Reference Signal:PRS)、チャネル状態情報参照信号(Channel State Information Reference Signal:CSI−RS)。通信端末の物理レイヤの測定として、リファレンスシグナルの受信電力(Reference Signal Received Power:RSRP)測定がある。
非特許文献1(5章)に記載されるトランスポートチャネル(Transport channel)について、説明する。下りトランスポートチャネルのうち、報知チャネル(Broadcast Channel:BCH)は、その基地局(セル)のカバレッジ全体に報知される。BCHは、物理報知チャネル(PBCH)にマッピングされる。
下り共有チャネル(Downlink Shared Channel:DL−SCH)には、HARQ(Hybrid ARQ)による再送制御が適用される。DL−SCHは、基地局(セル)のカバレッジ全体への報知が可能である。DL−SCHは、ダイナミックあるいは準静的(Semi-static)なリソース割り当てをサポートする。準静的なリソース割り当ては、パーシステントスケジューリング(Persistent Scheduling)ともいわれる。DL−SCHは、通信端末の低消費電力化のために通信端末の間欠受信(Discontinuous reception:DRX)をサポートする。DL−SCHは、物理下り共有チャネル(PDSCH)へマッピングされる。
ページングチャネル(Paging Channel:PCH)は、通信端末の低消費電力を可能とするために通信端末のDRXをサポートする。PCHは、基地局(セル)のカバレッジ全体への報知が要求される。PCHは、動的にトラフィックに利用できる物理下り共有チャネル(PDSCH)のような物理リソースへマッピングされる。
マルチキャストチャネル(Multicast Channel:MCH)は、基地局(セル)のカバレッジ全体への報知に使用される。MCHは、マルチセル送信におけるMBMS(Multimedia Broadcast Multicast Service)サービス(MTCHとMCCH)のSFN合成をサポートする。MCHは、準静的なリソース割り当てをサポートする。MCHは、PMCHへマッピングされる。
上りトランスポートチャネルのうち、上り共有チャネル(Uplink Shared Channel:UL−SCH)には、HARQ(Hybrid ARQ)による再送制御が適用される。UL−SCHは、ダイナミックあるいは準静的(Semi-static)なリソース割り当てをサポートする。UL−SCHは、物理上り共有チャネル(PUSCH)へマッピングされる。
ランダムアクセスチャネル(Random Access Channel:RACH)は、制御情報に限られている。RACHは、衝突のリスクがある。RACHは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)へマッピングされる。
HARQについて説明する。HARQとは、自動再送要求(Automatic Repeat reQuest:ARQ)と誤り訂正(Forward Error Correction)との組合せによって、伝送路の通信品質を向上させる技術である。HARQには、通信品質が変化する伝送路に対しても、再送によって誤り訂正が有効に機能するという利点がある。特に、再送にあたって初送の受信結果と再送の受信結果との合成をすることで、更なる品質向上を得ることも可能である。
再送の方法の一例を説明する。受信側にて、受信データが正しくデコードできなかった場合、換言すればCRC(Cyclic Redundancy Check)エラーが発生した場合(CRC=NG)、受信側から送信側へ「Nack」を送信する。「Nack」を受信した送信側は、データを再送する。受信側にて、受信データが正しくデコードできた場合、換言すればCRCエラーが発生しない場合(CRC=OK)、受信側から送信側へ「Ack」を送信する。「Ack」を受信した送信側は次のデータを送信する。
非特許文献1(6章)に記載される論理チャネル(ロジカルチャネル:Logical channel)について、説明する。報知制御チャネル(Broadcast Control Channel:BCCH)は、報知システム制御情報のための下りチャネルである。論理チャネルであるBCCHは、トランスポートチャネルである報知チャネル(BCH)、あるいは下り共有チャネル(DL−SCH)へマッピングされる。
ページング制御チャネル(Paging Control Channel:PCCH)は、ページング情報(Paging Information)およびシステム情報(System Information)の変更を送信するための下りチャネルである。PCCHは、通信端末のセルロケーションをネットワークが知らない場合に用いられる。論理チャネルであるPCCHは、トランスポートチャネルであるページングチャネル(PCH)へマッピングされる。
共有制御チャネル(Common Control Channel:CCCH)は、通信端末と基地局との間の送信制御情報のためのチャネルである。CCCHは、通信端末がネットワークとの間でRRC接続(connection)を有していない場合に用いられる。下り方向では、CCCHは、トランスポートチャネルである下り共有チャネル(DL−SCH)へマッピングされる。上り方向では、CCCHは、トランスポートチャネルである上り共有チャネル(UL−SCH)へマッピングされる。
マルチキャスト制御チャネル(Multicast Control Channel:MCCH)は、1対多の送信のための下りチャネルである。MCCHは、ネットワークから通信端末への1つあるいはいくつかのMTCH用のMBMS制御情報の送信のために用いられる。MCCHは、MBMS受信中の通信端末のみに用いられる。MCCHは、トランスポートチャネルであるマルチキャストチャネル(MCH)へマッピングされる。
個別制御チャネル(Dedicated Control Channel:DCCH)は、1対1にて、通信端末とネットワークとの間の個別制御情報を送信するチャネルである。DCCHは、通信端末がRRC接続(connection)である場合に用いられる。DCCHは、上りでは上り共有チャネル(UL−SCH)へマッピングされ、下りでは下り共有チャネル(DL−SCH)にマッピングされる。
個別トラフィックチャネル(Dedicated Traffic Channel:DTCH)は、ユーザ情報の送信のための個別通信端末への1対1通信のチャネルである。DTCHは、上りおよび下りともに存在する。DTCHは、上りでは上り共有チャネル(UL−SCH)へマッピングされ、下りでは下り共有チャネル(DL−SCH)へマッピングされる。
マルチキャストトラフィックチャネル(Multicast Traffic channel:MTCH)は、ネットワークから通信端末へのトラフィックデータ送信のための下りチャネルである。MTCHは、MBMS受信中の通信端末のみに用いられるチャネルである。MTCHは、マルチキャストチャネル(MCH)へマッピングされる。
CGIとは、セルグローバル識別子(Cell Global Identifier)のことである。ECGIとは、E−UTRANセルグローバル識別子(E-UTRAN Cell Global Identifier)のことである。LTE、後述のLTE−A(Long Term Evolution Advanced)およびUMTS(Universal Mobile Telecommunication System)において、CSG(Closed Subscriber Group)セルが導入される。
CSG(Closed Subscriber Group)セルとは、利用可能な加入者をオペレータが特定しているセル(以下「特定加入者用セル」という場合がある)である。特定された加入者は、PLMN(Public Land Mobile Network)の1つ以上のセルにアクセスすることが許可される。特定された加入者がアクセスを許可されている1つ以上のセルを「CSGセル(CSG cell(s))」と呼ぶ。ただし、PLMNにはアクセス制限がある。
CSGセルは、固有のCSGアイデンティティ(CSG identity:CSG ID;CSG−ID)を報知し、CSGインジケーション(CSG Indication)にて「TRUE」を報知するPLMNの一部である。予め利用登録し、許可された加入者グループのメンバーは、アクセス許可情報であるところのCSG−IDを用いてCSGセルにアクセスする。
CSG−IDは、CSGセルまたはセルによって報知される。LTE方式の通信システムにCSG−IDは複数存在する。そして、CSG−IDは、CSG関連のメンバーのアクセスを容易にするために、通信端末(UE)によって使用される。
通信端末の位置追跡は、1つ以上のセルからなる区域を単位に行われる。位置追跡は、待受け状態であっても通信端末の位置を追跡し、通信端末を呼び出す、換言すれば通信端末が着呼することを可能にするために行われる。この通信端末の位置追跡のための区域をトラッキングエリアと呼ぶ。
3GPPにおいて、Home−NodeB(Home−NB;HNB)、Home−eNodeB(Home−eNB;HeNB)と称される基地局が検討されている。UTRANにおけるHNB、およびE−UTRANにおけるHeNBは、例えば家庭、法人、商業用のアクセスサービス向けの基地局である。非特許文献3には、HeNBおよびHNBへのアクセスの3つの異なるモードが開示されている。具体的には、オープンアクセスモード(Open access mode)と、クローズドアクセスモード(Closed access mode)と、ハイブリッドアクセスモード(Hybrid access mode)とが開示されている。
各々のモードは、以下のような特徴を有する。オープンアクセスモードでは、HeNBおよびHNBは、通常のオペレータのノーマルセルとして操作される。クローズドアクセスモードでは、HeNBおよびHNBは、CSGセルとして操作される。このCSGセルは、CSGメンバーのみアクセス可能なCSGセルである。ハイブリッドアクセスモードでは、HeNBおよびHNBは、非CSGメンバーも同時にアクセス許可されているCSGセルとして操作される。言い換えれば、ハイブリッドアクセスモードのセル(ハイブリッドセルとも称する)は、オープンアクセスモードとクローズドアクセスモードとの両方をサポートするセルである。
3GPPでは、全ての物理セル識別子(Physical Cell Identity:PCI)のうち、CSGセルで使用するためにネットワークによって予約されたPCI範囲がある(非特許文献1 10.5.1.1章参照)。PCI範囲を分割することをPCIスプリットと称することがある。PCIスプリットに関する情報(PCIスプリット情報とも称する)は、システム情報によって基地局から傘下の通信端末に対して報知される。基地局の傘下とは、該基地局をサービングセルとすることを意味する。
非特許文献4は、PCIスプリットを用いた通信端末の基本動作を開示する。PCIスプリット情報を有していない通信端末は、全PCIを用いて、例えば504コード全てを用いて、セルサーチを行う必要がある。これに対して、PCIスプリット情報を有する通信端末は、当該PCIスプリット情報を用いてセルサーチを行うことが可能である。
また3GPPでは、リリース10として、ロングタームエボリューションアドヴァンスド(Long Term Evolution Advanced:LTE−A)の規格策定が進められている(非特許文献5、非特許文献6参照)。LTE−Aは、LTEの無線区間通信方式を基本とし、それにいくつかの新技術を加えて構成される。
LTE−Aシステムでは、100MHzまでのより広い周波数帯域幅(transmission bandwidths)をサポートするために、二つ以上のコンポーネントキャリア(Component Carrier:CC)を集約する(「アグリゲーション(aggregation)する」とも称する)、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation:CA)が検討されている。
CAが構成される場合、UEはネットワーク(Network:NW)と唯一つのRRC接続(RRC connection)を有する。RRC接続において、一つのサービングセルがNASモビリティ情報とセキュリティ入力を与える。このセルをプライマリセル(Primary Cell:PCell)と呼ぶ。下りリンクで、PCellに対応するキャリアは、下りプライマリコンポーネントキャリア(Downlink Primary Component Carrier:DL PCC)である。上りリンクで、PCellに対応するキャリアは、上りプライマリコンポーネントキャリア(Uplink Primary Component Carrier:UL PCC)である。
UEの能力(ケーパビリティ(capability))に応じて、セカンダリセル(Secondary Cell:SCell)が、PCellとサービングセルとの組を形成するために構成される。下りリンクで、SCellに対応するキャリアは、下りセカンダリコンポーネントキャリア(Downlink Secondary Component Carrier:DL SCC)である。上りリンクで、SCellに対応するキャリアは、上りセカンダリコンポーネントキャリア(Uplink Secondary Component Carrier:UL SCC)である。
一つのUEに対して、一つのPCellと、一つ以上のSCellからなるサービングセルとの組が構成される。
また、LTE−Aでの新技術としては、より広い帯域をサポートする技術(Wider bandwidth extension)、および多地点協調送受信(Coordinated Multiple Point transmission and reception:CoMP)技術などがある。3GPPでLTE−Aのために検討されているCoMPについては、非特許文献7に記載されている。
モバイルネットワークのトラフィック量は、増加傾向にあり、通信速度も高速化が進んでいる。LTEおよびLTE−Aが本格的に運用を開始されると、更に通信速度が高速化され、トラフィック量が増加することが見込まれる。
また、スマートフォンおよびタブレット型端末装置の普及によって、セルラー系無線通信によるトラフィック量が爆発的に増加しており、世界中で無線リソースの不足が懸念されている。
トラフィック量の増加の問題に対して、3GPPにおいて、リリース12版の規格書の策定が進められている。リリース12版の規格書では、将来の膨大なトラフィック量に対応するために、スモールeNBを用いることが検討されている。例えば、多数のスモールeNBを設置して、多数のスモールセルを構成することによって、周波数利用効率を高めて、通信容量の増大を図る技術などが検討されている。
その中で、マクロセルとスモールセルとがオーバラップしている場合に、通信端末がマクロセルとスモールセルとの両方に接続する技術として、デュアルコネクティビティ(dual connectivity)が議論されている(非特許文献11参照)。
さらに、高度化する移動体通信に対して、2020年以降にサービスを開始することを目標とした第5世代(以下「5G」という場合がある)移動体通信システムが検討されている。例えば、欧州では、METISという団体で5Gの要求事項がまとめられている(非特許文献12参照)。
5G移動体通信システムでは、LTEシステムと比較して、システム容量は1000倍、データ伝送速度は100倍、データ処理遅延は10分の1(1/10)、通信端末の同時接続数は100倍として、更なる低消費電力化、および装置の低コスト化を実現することが要件として挙げられている。
上記の要件を満足するために、周波数を広帯域で使用してデータの伝送容量を増やすこと、および周波数効率を上げてデータの伝送容量を増やして空間多重を可能とするアンテナビームフォーミング技術などの採用が検討されている。また、広帯域の周波数を確保するために、無線アクセスに用いられる周波数として、3〜30GHzのマイクロ波(Super High Frequency:SHF)帯といった高周波数を使用することが検討されている。
高周波数を使用した場合、波長が短くなるので、電波の減衰量が大きくなり、これまでの通信システムと比較して、電波の伝搬距離が短くなるという問題がある。さらに、ドップラーシフトの影響が大きくなり、通信端末の移動速度が通信性能に大きく影響することがある。
また、種々の通信端末が5G移動体通信システムに収容されることによって、無線アクセス方式としては、4Kデジタルテレビなどの高速データ伝送に対応した通信端末から、センサなどの超低速データ伝送のみに対応した通信端末までを同一のシステムで扱う必要が生じる。
したがって、従来のLTEの通信方式では、5Gの要求事項を満足することが困難であるので、5Gの無線アクセス方式として新しい方式が検討されている。
3GPP TS36.300 V11.7.0 3GPP TS36.211 V12.3.0 3GPP S1−083461 3GPP R2−082899 3GPP TR 36.814 V9.0.0 3GPP TR 36.912 V10.0.0 3GPP TR 36.819 V11.1.0 3GPP TS 36.141 V11.1.0 3GPP TS36.212 V12.2.0 IEEE Global Telecommunications Conference(GLOBECOM),Antenna Array Calibration Using Frequency Selection in OFDMA/TDD Systems pp.1-5,Nov.30 - Dec.4 2008. 3GPP TR36.842 V0.2.0 "Scenarios, requirements and KPIs for 5G mobile and wireless system"、[online]、平成25(2013)年4月30日、ICT−317669−METIS/D1.1、[平成27年3月30日検索]、インターネット<https://www.metis2020.com/documents/deliverables/>
前述の5G移動体通信システムの要求条件を、LTEで使用されている無線アクセス方式で実現しようとした場合、満足できない項目がある。
例えば、高周波数を使用した場合、LTE仕様のOFDMサブキャリア間隔である15kHzでは、高速移動したときに、ドップラーシフトの影響が大きくなり、通信性能が大きく劣化してしまう。また、広周波数帯域を処理した場合、OFDM変復調用の高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform:FFT)サイズが大きくなり、回路規模およびソフトウェア処理量などの実装面で問題が生じる。ここで、FFTサイズとは、FFTを行うときに用いる時間領域のサンプリングデータ数をいう。
また、LTEの仕様では、サブフレーム単位、例えば1ms単位でデータが処理されるので、LTEシステムと比較して10分の1(1/10)の低遅延の要求事項を満足するためには、無線フレームを小さくする必要がある。
また、広帯域の通信に、まとまった周波数を確保する必要があるので、搬送波周波数が高い領域となる。これに対応するために、複数のアンテナ素子で構成される多素子アンテナによる信号対雑音比(Signal-to-Noise Ratio;略称:SNR)の改善が検討されている。
したがって、従来のLTEの無線アクセス方式を何の工夫もなく、5G移動体通信システムの無線アクセス方式に適用することは不可能である。
本発明の目的は、複数のアンテナ素子で構成される多素子アンテナを用いて、比較的高い通信品質およびスループットで通信を行うことが可能な通信システムを提供することである。
本発明の通信システムは、複数のアンテナ素子で構成される多素子アンテナを用いて、信号の送受信を行う基地局装置と通信端末装置とを備える通信システムであって、前記基地局装置および前記通信端末装置は、前記信号の処理単位としてコードワードを生成し、生成した前記コードワードを複数のレイヤに分割してマッピングすることによって、前記信号の送受信を行い、前記コードワードを複数のレイヤに分割するときには、各前記アンテナ素子から出力されるビームの通信品質に基づいて、前記コードワードを分割するレイヤの個数を決定することを特徴とする。
本発明の通信システムによれば、基地局装置と通信端末装置とを備えて、通信システムが構成される。基地局装置と通信端末装置とは、複数のアンテナ素子で構成される多素子アンテナを用いて、信号の送受信を行う。基地局装置および通信端末装置によって、信号の処理単位としてコードワードが生成され、生成されたコードワードが複数のレイヤに分割されてマッピングされることによって、信号の送受信が行われる。コードワードが分割されるレイヤの個数は、各アンテナ素子から出力されるビームの通信品質に基づいて決定される。これによって、コードワードを、通信可能なレベルとなるようにレイヤに分割することができるので、スループットを向上させることができる。したがって、複数のアンテナ素子で構成される多素子アンテナを用いて、比較的高い通信品質およびスループットで通信を行うことが可能な通信システムを実現することができる。
LTE方式の通信システムで使用される無線フレームの構成を示す説明図である。 3GPPにおいて議論されているLTE方式の通信システム200の全体的な構成を示すブロック図である。 本発明に係る通信端末である図2に示す移動端末202の構成を示すブロック図である。 本発明に係る基地局である図2に示す基地局203の構成を示すブロック図である。 本発明に係るMMEの構成を示すブロック図である。 LTE方式の通信システムにおいて通信端末(UE)が行うセルサーチから待ち受け動作までの概略を示すフローチャートである。 マクロeNBとスモールeNBとが混在する場合のセルの構成の概念を示す図である。 実施の形態1の通信システムにおける基地局装置の信号処理部の構成を示すブロック図である。 実施の形態1の通信システムにおける基地局装置の信号処理部の構成を示すブロック図である。 多素子アンテナの一例を示す図である。 OFDM信号にチャープ信号を割り付けた場合の周波数と時間との関係の一例を示す図である。 ヌルを挟んだ場合の周波数と時間との関係の一例を示す図である。 ヌルを挟んだ場合の周波数と時間との関係の他の例を示す図である。 特定の時間のサブフレームでPDSCHを送信することに代えて、全データとしてCRSと同じ信号を送信する場合の周波数と時間との関係の一例を示す図である。 下り信号で既知の信号を送信してキャリブレーションする場合のハーフサブフレーム(HSF)の構成の一例を示す図である。
実施の形態1.
図2は、3GPPにおいて議論されているLTE方式の通信システム200の全体的な構成を示すブロック図である。図2について説明する。無線アクセスネットワークは、E−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)201と称される。通信端末装置である移動端末装置(以下「移動端末(User Equipment:UE)」という)202は、基地局装置(以下「基地局(E-UTRAN NodeB:eNB)」という)203と無線通信可能であり、無線通信で信号の送受信を行う。
ここで、「通信端末装置」とは、移動可能な携帯電話端末装置などの移動端末装置だけでなく、センサなどの移動しないデバイスも含んでいる。以下の説明では、「通信端末装置」を、単に「通信端末」という場合がある。
移動端末202に対する制御プロトコル、例えばRRC(Radio Resource Control)と、ユーザプレイン、例えばPDCP(Packet Data Convergence Protocol)、RLC(Radio Link Control)、MAC(Medium Access Control)、PHY(Physical layer)とが基地局203で終端するならば、E−UTRANは1つあるいは複数の基地局203によって構成される。
移動端末202と基地局203との間の制御プロトコルRRC(Radio Resource Control)は、報知(Broadcast)、ページング(paging)、RRC接続マネージメント(RRC connection management)などを行う。RRCにおける基地局203と移動端末202との状態として、RRC_IDLEと、RRC_CONNECTEDとがある。
RRC_IDLEでは、PLMN(Public Land Mobile Network)選択、システム情報(System Information:SI)の報知、ページング(paging)、セル再選択(cell re-selection)、モビリティなどが行われる。RRC_CONNECTEDでは、移動端末はRRC接続(connection)を有し、ネットワークとのデータの送受信を行うことができる。またRRC_CONNECTEDでは、ハンドオーバ(Handover:HO)、隣接セル(Neighbour cell)の測定(メジャメント(measurement))などが行われる。
基地局203は、eNB207と、Home−eNB206とに分類される。通信システム200は、複数のeNB207を含むeNB群203−1と、複数のHome−eNB206を含むHome−eNB群203−2とを備える。またコアネットワークであるEPC(Evolved Packet Core)と、無線アクセスネットワークであるE−UTRAN201とで構成されるシステムは、EPS(Evolved Packet System)と称される。コアネットワークであるEPCと、無線アクセスネットワークであるE−UTRAN201とを合わせて、「ネットワーク」という場合がある。
eNB207は、移動管理エンティティ(Mobility Management Entity:MME)、あるいはS−GW(Serving Gateway)、あるいはMMEおよびS−GWを含むMME/S−GW部(以下「MME部」という場合がある)204とS1インタフェースにより接続され、eNB207とMME部204との間で制御情報が通信される。一つのeNB207に対して、複数のMME部204が接続されてもよい。eNB207間は、X2インタフェースにより接続され、eNB207間で制御情報が通信される。
Home−eNB206は、MME部204とS1インタフェースにより接続され、Home−eNB206とMME部204との間で制御情報が通信される。一つのMME部204に対して、複数のHome−eNB206が接続される。あるいは、Home−eNB206は、HeNBGW(Home-eNB GateWay)205を介してMME部204と接続される。Home−eNB206とHeNBGW205とは、S1インタフェースにより接続され、HeNBGW205とMME部204とはS1インタフェースを介して接続される。
一つまたは複数のHome−eNB206が一つのHeNBGW205と接続され、S1インタフェースを通して情報が通信される。HeNBGW205は、一つまたは複数のMME部204と接続され、S1インタフェースを通して情報が通信される。
MME部204およびHeNBGW205は、上位装置、具体的には上位ノードであり、基地局であるeNB207およびHome−eNB206と、移動端末(UE)202との接続を制御する。MME部204は、コアネットワークであるEPCを構成する。基地局203およびHeNBGW205は、E−UTRAN201を構成する。
さらに3GPPでは、以下のような構成が検討されている。Home−eNB206間のX2インタフェースはサポートされる。すなわち、Home−eNB206間は、X2インタフェースにより接続され、Home−eNB206間で制御情報が通信される。MME部204からは、HeNBGW205はHome−eNB206として見える。Home−eNB206からは、HeNBGW205はMME部204として見える。
Home−eNB206が、HeNBGW205を介してMME部204に接続される場合および直接MME部204に接続される場合のいずれの場合も、Home−eNB206とMME部204との間のインタフェースは、S1インタフェースで同じである。
基地局203は、1つのセルを構成してもよいし、複数のセルを構成してもよい。各セルは、移動端末202と通信可能な範囲であるカバレッジとして予め定める範囲を有し、カバレッジ内で移動端末202と無線通信を行う。1つの基地局203が複数のセルを構成する場合、1つ1つのセルが、移動端末202と通信可能に構成される。
図3は、本発明に係る通信端末である図2に示す移動端末202の構成を示すブロック図である。図3に示す移動端末202の送信処理を説明する。まず、プロトコル処理部301からの制御データ、およびアプリケーション部302からのユーザデータが、送信データバッファ部303へ保存される。送信データバッファ部303に保存されたデータは、エンコーダー部304へ渡され、誤り訂正などのエンコード処理が施される。エンコード処理を施さずに、送信データバッファ部303から変調部305へ直接出力されるデータが存在してもよい。エンコーダー部304でエンコード処理されたデータは、変調部305にて変調処理が行われる。変調されたデータは、ベースバンド信号に変換された後、周波数変換部306へ出力され、無線送信周波数に変換される。その後、アンテナ307から基地局203に送信信号が送信される。
また、移動端末202の受信処理は、以下のように実行される。基地局203からの無線信号がアンテナ307により受信される。受信信号は、周波数変換部306にて無線受信周波数からベースバンド信号に変換され、復調部308において復調処理が行われる。復調後のデータは、デコーダー部309へ渡され、誤り訂正などのデコード処理が行われる。デコードされたデータのうち、制御データはプロトコル処理部301へ渡され、ユーザデータはアプリケーション部302へ渡される。移動端末202の一連の処理は、制御部310によって制御される。よって制御部310は、図3では省略しているが、各部301〜309と接続している。
図4は、本発明に係る基地局である図2に示す基地局203の構成を示すブロック図である。図4に示す基地局203の送信処理を説明する。EPC通信部401は、基地局203とEPC(MME部204など)、HeNBGW205などとの間のデータの送受信を行う。他基地局通信部402は、他の基地局との間のデータの送受信を行う。EPC通信部401および他基地局通信部402は、それぞれプロトコル処理部403と情報の受け渡しを行う。プロトコル処理部403からの制御データ、ならびにEPC通信部401および他基地局通信部402からのユーザデータおよび制御データは、送信データバッファ部404へ保存される。
送信データバッファ部404に保存されたデータは、エンコーダー部405へ渡され、誤り訂正などのエンコード処理が施される。エンコード処理を施さずに、送信データバッファ部404から変調部406へ直接出力されるデータが存在してもよい。エンコードされたデータは、変調部406にて変調処理が行われる。変調されたデータは、ベースバンド信号に変換された後、周波数変換部407へ出力され、無線送信周波数に変換される。その後、アンテナ408より一つもしくは複数の移動端末202に対して送信信号が送信される。
また、基地局203の受信処理は以下のように実行される。一つもしくは複数の移動端末202からの無線信号が、アンテナ408により受信される。受信信号は、周波数変換部407にて無線受信周波数からベースバンド信号に変換され、復調部409で復調処理が行われる。復調されたデータは、デコーダー部410へ渡され、誤り訂正などのデコード処理が行われる。デコードされたデータのうち、制御データはプロトコル処理部403あるいはEPC通信部401、他基地局通信部402へ渡され、ユーザデータはEPC通信部401および他基地局通信部402へ渡される。基地局203の一連の処理は、制御部411によって制御される。よって制御部411は、図4では省略しているが、各部401〜410と接続している。
図5は、本発明に係るMMEの構成を示すブロック図である。図5では、前述の図2に示すMME部204に含まれるMME204aの構成を示す。PDN GW通信部501は、MME204aとPDN GWとの間のデータの送受信を行う。基地局通信部502は、MME204aと基地局203との間のS1インタフェースによるデータの送受信を行う。PDN GWから受信したデータがユーザデータであった場合、ユーザデータは、PDN GW通信部501から、ユーザプレイン通信部503経由で基地局通信部502に渡され、1つあるいは複数の基地局203へ送信される。基地局203から受信したデータがユーザデータであった場合、ユーザデータは、基地局通信部502から、ユーザプレイン通信部503経由でPDN GW通信部501に渡され、PDN GWへ送信される。
PDN GWから受信したデータが制御データであった場合、制御データは、PDN GW通信部501から制御プレイン制御部505へ渡される。基地局203から受信したデータが制御データであった場合、制御データは、基地局通信部502から制御プレイン制御部505へ渡される。
HeNBGW通信部504は、HeNBGW205が存在する場合に設けられ、情報種別によって、MME204aとHeNBGW205との間のインタフェース(IF)によるデータの送受信を行う。HeNBGW通信部504から受信した制御データは、HeNBGW通信部504から制御プレイン制御部505へ渡される。制御プレイン制御部505での処理の結果は、PDN GW通信部501経由でPDN GWへ送信される。また、制御プレイン制御部505で処理された結果は、基地局通信部502経由でS1インタフェースにより1つあるいは複数の基地局203へ送信され、またHeNBGW通信部504経由で1つあるいは複数のHeNBGW205へ送信される。
制御プレイン制御部505には、NASセキュリティ部505−1、SAEベアラコントロール部505−2、アイドルステート(Idle State)モビリティ管理部505−3などが含まれ、制御プレインに対する処理全般を行う。NASセキュリティ部505−1は、NAS(Non-Access Stratum)メッセージのセキュリティなどを行う。SAEベアラコントロール部505−2は、SAE(System Architecture Evolution)のベアラの管理などを行う。アイドルステートモビリティ管理部505−3は、待受け状態(アイドルステート(Idle State);LTE−IDLE状態、または、単にアイドルとも称される)のモビリティ管理、待受け状態時のページング信号の生成および制御、傘下の1つあるいは複数の移動端末202のトラッキングエリアの追加、削除、更新、検索、トラッキングエリアリスト管理などを行う。
MME204aは、1つまたは複数の基地局203に対して、ページング信号の分配を行う。また、MME204aは、待受け状態(Idle State)のモビリティ制御(Mobility control)を行う。MME204aは、移動端末が待ち受け状態のとき、および、アクティブ状態(Active State)のときに、トラッキングエリア(Tracking Area)リストの管理を行う。MME204aは、UEが登録されている(registered)追跡領域(トラッキングエリア:Tracking Area)に属するセルへ、ページングメッセージを送信することで、ページングプロトコルに着手する。MME204aに接続されるHome−eNB206のCSGの管理およびCSG−IDの管理、そしてホワイトリスト管理は、アイドルステートモビリティ管理部505−3で行われてもよい。
次に通信システムにおけるセルサーチ方法の一例を示す。図6は、LTE方式の通信システムにおいて通信端末(UE)が行うセルサーチから待ち受け動作までの概略を示すフローチャートである。通信端末は、セルサーチを開始すると、ステップST601で、周辺の基地局から送信される第一同期信号(P−SS)、および第二同期信号(S−SS)を用いて、スロットタイミング、フレームタイミングの同期をとる。
P−SSとS−SSとを合わせて、同期信号(Synchronization Signal:SS)という。同期信号(SS)には、セル毎に割り当てられたPCIに1対1に対応するシンクロナイゼーションコードが割り当てられている。PCIの数は504通りが検討されている。この504通りのPCIを用いて同期をとるとともに、同期がとれたセルのPCIを検出(特定)する。
次に同期がとれたセルに対して、ステップST602で、基地局からセル毎に送信される参照信号(リファレンスシグナル:RS)であるセル固有参照信号(Cell-specific Reference Signal:CRS)を検出し、RSの受信電力(Reference Signal Received Power:RSRP)の測定を行う。参照信号(RS)には、PCIと1対1に対応したコードが用いられている。そのコードで相関をとることによって他セルと分離できる。ステップST1で特定したPCIから、該セルのRS用のコードを導出することによって、RSを検出し、RSの受信電力を測定することが可能となる。
次にステップST603で、ステップST602までで検出された一つ以上のセルの中から、RSの受信品質が最もよいセル、例えば、RSの受信電力が最も高いセル、つまりベストセルを選択する。
次にステップST604で、ベストセルのPBCHを受信して、報知情報であるBCCHを得る。PBCH上のBCCHには、セル構成情報が含まれるMIB(Master Information Block)がマッピングされる。したがってPBCHを受信してBCCHを得ることで、MIBが得られる。MIBの情報としては、例えば、DL(ダウンリンク)システム帯域幅(送信帯域幅設定(transmission bandwidth configuration:dl-bandwidth)とも呼ばれる)、送信アンテナ数、SFN(System Frame Number)などがある。
次にステップST605で、MIBのセル構成情報をもとに該セルのDL−SCHを受信して、報知情報BCCHの中のSIB(System Information Block)1を得る。SIB1には、該セルへのアクセスに関する情報、セルセレクションに関する情報、他のSIB(SIBk;k≧2の整数)のスケジューリング情報が含まれる。また、SIB1には、トラッキングエリアコード(Tracking Area Code:TAC)が含まれる。
次にステップST606で、通信端末は、ステップST605で受信したSIB1のTACと、通信端末が既に保有しているトラッキングエリアリスト内のトラッキングエリア識別子(Tracking Area Identity:TAI)のTAC部分とを比較する。トラッキングエリアリストは、TAIリスト(TAI list)とも称される。TAIはトラッキングエリアを識別するための識別情報であり、MCC(Mobile Country Code)と、MNC(Mobile Network Code)と、TAC(Tracking Area Code)とによって構成される。MCCは国コードである。MNCはネットワークコードである。TACはトラッキングエリアのコード番号である。
通信端末は、ステップST606で比較した結果、ステップST605で受信したTACがトラッキングエリアリスト内に含まれるTACと同じならば、該セルで待ち受け動作に入る。比較して、ステップST605で受信したTACがトラッキングエリアリスト内に含まれなければ、通信端末は、該セルを通して、MMEなどが含まれるコアネットワーク(Core Network,EPC)へ、TAU(Tracking Area Update)を行うためにトラッキングエリアの変更を要求する。
コアネットワークを構成する装置(以下「コアネットワーク側装置」という場合がある)は、TAU要求信号とともに通信端末から送られてくる該通信端末の識別番号(UE−IDなど)をもとに、トラッキングエリアリストの更新を行う。コアネットワーク側装置は、通信端末に更新後のトラッキングエリアリストを送信する。通信端末は、受信したトラッキングエリアリストに基づいて、通信端末が保有するTACリストを書き換える(更新する)。その後、通信端末は、該セルで待ち受け動作に入る。
スマートフォンおよびタブレット型端末装置の普及によって、セルラー系無線通信によるトラフィックが爆発的に増大しており、世界中で無線リソースの不足が懸念されている。これに対応して周波数利用効率を高めるために、小セル化し、空間分離を進めることが検討されている。
従来のセルの構成では、eNBによって構成されるセルは、比較的広い範囲のカバレッジを有する。従来は、複数のeNBによって構成される複数のセルの比較的広い範囲のカバレッジによって、あるエリアを覆うように、セルが構成されている。
小セル化された場合、eNBによって構成されるセルは、従来のeNBによって構成されるセルのカバレッジに比べて範囲が狭いカバレッジを有する。したがって、従来と同様に、あるエリアを覆うためには、従来のeNBに比べて、多数の小セル化されたeNBが必要となる。
以下の説明では、従来のeNBによって構成されるセルのように、カバレッジが比較的大きいセルを「マクロセル」といい、マクロセルを構成するeNBを「マクロeNB」という。また、小セル化されたセルのように、カバレッジが比較的小さいセルを「スモールセル」といい、スモールセルを構成するeNBを「スモールeNB」という。
マクロeNBは、例えば、非特許文献8に記載される「ワイドエリア基地局(Wide Area Base Station)」であってもよい。
スモールeNBは、例えば、ローパワーノード、ローカルエリアノード、ホットスポットなどであってもよい。また、スモールeNBは、ピコセルを構成するピコeNB、フェムトセルを構成するフェムトeNB、HeNB、RRH(Remote Radio Head)、RRU(Remote Radio Unit)、RRE(Remote Radio Equipment)またはRN(Relay Node)であってもよい。また、スモールeNBは、非特許文献8に記載される「ローカルエリア基地局(Local Area Base Station)」または「ホーム基地局(Home Base Station)」であってもよい。
図7は、マクロeNBとスモールeNBとが混在する場合のセルの構成の概念を示す図である。マクロeNBによって構成されるマクロセルは、比較的広い範囲のカバレッジ701を有する。スモールeNBによって構成されるスモールセルは、マクロeNB(マクロセル)のカバレッジ701に比べて範囲が小さいカバレッジ702を有する。
複数のeNBが混在する場合、あるeNBによって構成されるセルのカバレッジが、他のeNBによって構成されるセルのカバレッジ内に含まれる場合がある。図7に示すセルの構成では、参照符号「704」または「705」で示されるように、スモールeNBによって構成されるスモールセルのカバレッジ702が、マクロeNBによって構成されるマクロセルのカバレッジ701内に含まれる場合がある。
また、参照符号「705」で示されるように、複数、例えば2つのスモールセルのカバレッジ702が、1つのマクロセルのカバレッジ701内に含まれる場合もある。移動端末(UE)703は、例えばスモールセルのカバレッジ702内に含まれ、スモールセルを介して通信を行う。
また図7に示すセルの構成では、参照符号「706」で示されるように、マクロeNBによって構成されるマクロセルのカバレッジ701と、スモールeNBによって構成されるスモールセルのカバレッジ702とが複雑に重複する場合が生じる。
また、参照符号「707」で示されるように、マクロeNBによって構成されるマクロセルのカバレッジ701と、スモールeNBによって構成されるスモールセルのカバレッジ702とが重複しない場合も生じる。
さらには、参照符号「708」で示されるように、多数のスモールeNBによって構成される多数のスモールセルのカバレッジ702が、1つのマクロeNBによって構成される1つのマクロセルのカバレッジ701内に構成される場合も生じる。
以上の構成において、第5世代移動体通信システムで必要となる多素子アンテナを用いる場合、以下の(1),(2)の2つの問題がある。
(1)1つの通信端末またはeNBに対して、複数のアンテナで異なるデータを送受信するシングルユーザMIMO(Single User-Multiple Input Multiple Output;略称:SU−MIMO)を使用して、ユーザスループットを向上させる技術が知られている。しかし、SU−MIMOを行うとき、反射または回折して見えるマルチパスの中で、見通し線(Line Of Sight;略称:LOS)の場合、主波の受信電力および信号対雑音比(Signal to Noise Ratio;略称:SNR)が大きく、他のマルチパスのレベルが低くなり、スループットが上がらない。
(2)現状の3GPPでは、1つの誤り訂正を行う塊であるコードワード(codeword)を分割可能なレイヤ(多素子アンテナのときには、各アンテナ素子で形成されるビームに相当)の個数は限られており、その他のレイヤ(ビーム)では送信できない。また、コードワードは、各レイヤに均等数の割り当てとなっている。例えば、下りにおいて、レイヤの個数(以下「レイヤ数」という場合がある)が4のときは、1コードワードあたり2つのレイヤまでとなっている(非特許文献2 表6.3.3.2−1参照)。ここで、コードワードとは、信号の処理を行う処理単位である。
本実施の形態では、1つのコードワードを自由に複数のレイヤに分けて送信可能とする方法を開示する。図8および図9は、実施の形態1の通信システムにおける基地局装置の信号処理部の構成を示すブロック図である。図8は、信号処理部の前段のコードワードを生成する部分(以下「コードワード生成部」という場合がある)の構成を示すブロック図である。
基地局装置の信号処理部の前段を構成するコードワード生成部は、トランスポートブロック(transport brock;略称:TB)CRC付与部801、コードブロック(code brock;略称:CB)分割・CB CRC付与部802、チャネルコーディング部803、レートマッチング部804、およびCB連結部805を備えて構成される。
TB CRC付与部801は、不図示のMACレイヤから入力されるトランスポートブロック(transport block)に、CRC(Cyclic Redundancy Check)を付与する。TB CRC付与部801は、CRCを付与したトランスポートブロックを、CB分割・CB CRC付与部802に与える。
CB分割・CB CRC付与部802は、TB CRC付与部801から与えられたトランスポートブロックを、コードブロック(codeblock)と呼ばれる単位に分割するとともに、各コードブロックにCRCを付与する。CB分割・CB CRC付与部802は、CRCを付与したコードブロックを、チャネルコーディング部803に与える。
チャネルコーディング部803は、CB分割・CB CRC付与部802から与えられたコードブロックに対して、ターボ符号化または畳込み符号化などのチャネルコーディング(channel coding)処理を施す。チャネルコーディング部803は、チャネルコーディング処理を施したコードブロックを、レートマッチング部804に与える。
レートマッチング部804は、チャネルコーディング部803から与えられたコードブロックに対して、レートマッチング(rate matching)処理を施し、コードブロックを無線フレームの送信ビット数に調整する。レートマッチング部804は、レートマッチング処理を施したコードブロックを、CB連結部805に与える。
CB連結部805は、レートマッチング部804から与えられたコードブロックの連結を行う。
以上のTB CRC付与部801、CB分割・CB CRC付与部802、チャネルコーディング部803、レートマッチング部804およびCB連結部805による処理によって、コードワードと呼ばれる単位のデータが生成される。
生成されたコードワードは、通信端末またはeNBによって測定される既知系列信号のビーム毎の通信品質に基づいて、いくつのレイヤに分けるかが決定される。ここで、既知系列信号は、通信端末またはeNBにとって、既知であればよい。既知系列信号は、例えば、下りの場合はセル固有参照信号(Cell-specific Reference Signal:CRS)、アンテナ素子毎のチャネル状態情報参照信号(Channel State Information Reference Signal:CSI−RS)、MBSFN参照信号(MBSFN Reference Signal)またはUE固有参照信号(UE-specific Reference Signal)である。既知系列信号は、例えば、上りの場合はデータ復調用参照信号(Demodulation Reference Signal:DM−RS)またはサウンディング(Sounding)信号である。各ビームの通信品質は、例えば、既知系列信号が理想信号からずれている分をノイズとして算出されるSNRによって表される。
図9は、信号処理部の後段のコードワードを処理する部分(以下「コードワード処理部」という場合がある)の構成を示すブロック図である。基地局装置の信号処理部の後段を構成するコードワード処理部は、スクランブリング部811、変調マッピング部812、レイヤマッピング部813、プリコーディング部814、リソースエレメントマッピング部815、およびOFDM信号生成部816を備えて構成される。
図9では、生成されたコードワードを6つのレイヤで送信すると決定した場合の例を示している。したがって、リソースエレメントマッピング部815およびOFDM信号生成部816は、6個ずつ設けられる。
前述のようにして生成されたコードワードは、スクランブリング部811に与えられる。スクランブリング部811は、与えられたコードワードのスクランブルを行う。スクランブリング部811は、スクランブルを行ったコードワードを、変調マッピング部812に与える。
変調マッピング部812は、スクランブリング部811から与えられたコードワードを変調フォーマットにマッピングする。変調マッピング部812は、変調フォーマットにマッピングしたコードワードを、レイヤマッピング部813に与える。
レイヤマッピング部813は、変調マッピング部812から与えられたコードワードを、複数、具体的には6つのレイヤに分割して、各レイヤにマッピングする。レイヤマッピング部813は、各レイヤにマッピングしたコードワードを、プリコーディング部814に与える。
プリコーディング部814は、レイヤマッピング部813から与えられたコードワードのプリコーディング(precoding)を行う。プリコーディング部814は、プリコーディングを行ったコードワードを、各リソースエレメントマッピング部815に与える。
各リソースエレメントマッピング部815は、プリコーディング部814から与えられたコードワードの周波数・時間リソースへの割り当てを行う。各リソースエレメントマッピング部815は、周波数・時間リソースへの割り当てを行ったコードワードを、対応するOFDM信号生成部816に与える。
各OFDM信号生成部816は、リソースエレメントマッピング部815から与えられたコードワードに対してOFDM処理を施し、OFDM信号を生成する。各OFDM信号生成部816は、生成したOFDM信号を、多素子アンテナを構成する複数のアンテナ素子のうち、対応するアンテナ素子に与える。
例えば、レイヤ1のビームのSNRが23dBであり、レイヤ2〜レイヤ6のビームのSNRが9dBであるとき、平均的なSNRは16dBとなり、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)で6個のレイヤ分が通信可能なレベルとなり、スループットが向上する。
このように本実施の形態では、コードワードが分割されるレイヤの個数は、各アンテナ素子から出力されるビームの通信品質に基づいて決定される。これによって、コードワードを、通信可能なレベルとなるようにレイヤに分割することができるので、スループットを向上させることができる。したがって、複数のアンテナ素子で構成される多素子アンテナを用いて、比較的高い通信品質およびスループットで通信を行うことが可能な通信システムを実現することができる。
また本実施の形態では、各アンテナ素子から出力されるビームの通信品質は、基地局装置であるeNB、または通信端末によって、各ビームの既知系列信号を用いて測定される。これによって、各ビームの通信品質を容易に測定することができる。
前述のように、本実施の形態では、通信端末またはeNBが、各ビームの既知系列信号を用いて通信品質を測定し、その測定値を、対向するeNBまたは通信端末に送信する構成について示したが、このような構成に限らない。
例えば、測定した通信品質は、多段階に設けた指標で表されてもよい。通信品質を多段階に設けた指標で表すことによって、通信端末とeNBとの間で送受信される情報量を削減することができる。
通信品質の指標は、例えば以下のように8段階に分けられる。第1段階は0dB未満、第2段階は0dB以上4dB未満、第3段階は4dB以上8dB未満、第4段階は8dB以上12dB未満、第5段階は12dB以上16dB未満、第6段階は16dB以上20dB未満、第7段階は20dB以上24dB未満、第8段階は24dB以上とする。
通信端末に送信する通信品質は、ビーム毎の値でもよいし、全てのビームの平均値でもよいし、両方でもよい。ビーム毎の値を送信する場合は、精度良く送信データ量を決定することができる。全てのビームの平均値を送信する場合は、対向側の装置での計算を省略することができる。
また、全てのビームの平均値および予め定める閾値以上の通信品質を有するビームを特定する情報、例えばビームID(Identifier)などの識別情報を送信してもよい。これによって、通信端末とeNBとの間で送受信される情報量を削減することができる。
また、通信端末またはeNBが各ビームの既知系列信号を用いて測定した通信品質に代えて、通信端末またはeNBがビーム毎に受信できるデータビット数を送信してもよいし、全てのビームで受信できるデータビット数の合計値を送信してもよい。また、全てのビームの合計値および予め定める閾値以上の通信品質を有するビームを特定する情報、例えばビームIDなどの識別情報を送信してもよい。
また、時分割複信(Time Division Duplex;略称:TDD)の場合、対向側の装置で、受信信号を用いて通信品質を測定してもよい。
コードワードを分割する方法について、他の例を以下に示す。下りの場合、生成されたコードワードは、通信端末が既知系列信号、例えばセル固有参照信号(Cell-specific Reference Signal:CRS)を用いて測定した各ビームの通信品質、および、他の通信端末との通信状況に基づいて、いくつのレイヤに分けるかが決定される。これに加えて、どのくらいのデータ量を送信するか、具体的にはQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAMなどの変調方式のいずれにするかが決定される。
例えば、レイヤ1のビームのSNRが23dBであり、レイヤ2〜レイヤ6のビームのSNRが9dBであるとき、平均的なSNRは16dBとなり、16QAMで6個のレイヤ分が通信可能である。レイヤ1〜レイヤ6の全てを特定の通信端末が使用すると、レイヤ5,6で、多くのユーザの送信を待たせなくてはいけない場合があり得る。このような場合でも、レイヤ5,6で他のレイヤの50%分のデータ送信が可能であれば、ユーザの送信を待たせずに済むので有効である。
前述のように、レイヤ毎にデータ量を分ける場合、均等割りの100%、75%、50%、25%のいずれか、または、100%、50%のいずれか、のように、分けることができるステップを限定することによって、レートマッチングなどの処理を簡素化してもよい。これによって、通信端末への制御情報として、今回送信するデータの量に関する情報を通知する必要があるときに、その情報のビット数を低減することができる。
他の通信端末との通信状況としては、当該ビームにおける他の通信端末用の、送信待ちバッファのバッファ量が、特定の量に達したかどうか、としてもよい。例えば、ビーム毎のバッファ管理用に、適正閾値と緊急対応閾値とを設ける。適正閾値以下である場合は、早急にデータ送信を行うなどの特別な処理はしない。緊急対応閾値を超えた場合は、早急にデータ送信を行う。緊急対応閾値を超えた場合、他のビームでも送信できるSU−MIMO通信に対するデータ送信量を均等割りの50%にする。バッファ溢れが発生したときには、データ送信量を0%にする。
他の通信端末との通信状況としては、当該ビームにおける送信待ち時間が特定の閾値を超えた通信端末の有無、または、当該通信端末数としてもよい。この閾値は、例えば、ベアラ毎に設定される処理遅延(latency)の許容時間に対応したタイマ値である。閾値は、RRC、例えばRRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、もしくはRRC接続再設定(RRC Connection Reconfiguration)メッセージ、または、単独の別のメッセージで通信端末から通知されるものであってもよい。
また、他の通信端末との通信状況としては、例えば、S1インタフェース、X2インタフェースのリンク設定時に処理遅延の許容時間として設定されるタイマ値としてもよい。当該ビームにおける送信待ち時間が特定の閾値を超えた通信端末がある場合、他のビームでも送信できるSU−MIMO通信に対するデータ通信量を、全てのレイヤに均等割りのデータ量として送信するのではなく、以下のようにしてもよい。例えば、送信待ち時間が特定の閾値を超えたデータ量を同時に送信できるように、75%、50%、25%、0%から選択して送信してもよい。
コードワードを分割する方法について、さらに他の例を以下に示す。生成されたコードワードをいくつかのレイヤに分けるとき、垂直偏波Vと水平偏波Hとで異なるデータを送信するMIMO通信の場合には、垂直偏波Vおよび水平偏波Hの両方を用いる。eNB、通信端末ともに、同一のアンテナによる垂直偏波Vおよび水平偏波Hの送信である場合、各ビームの通信品質を報告するのではなく、垂直偏波Vおよび水平偏波Hのいずれか一方の通信品質を報告するようにしてもよい。
このように垂直偏波Vおよび水平偏波Hのいずれか一方の通信品質を報告する場合、eNBまたは通信端末は、偏波使用時に、セットとできる同一のアンテナから送信している垂直偏波Vおよび水平偏波Hがあるかどうか、どれとどれがセットであるかを、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)もしくはRRC接続再設定(RRC Connection Reconfiguration)を表すRRC接続セットアップ/RRC接続再設定メッセージ、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)もしくはRRC接続再設定完了(RRC Connection Reconfiguration Complete)を表すRRC接続セットアップ/RRC接続再設定完了メッセージ、または、単独の別のメッセージで通知しておくとよい。具体的には、前記メッセージの「AntennaInfo」にパラメータを追加するとよい。
また、同一のアンテナで垂直偏波およびV水平偏波Hの送信を行う場合でも、異なる指向性で送信することが可能である。したがって、下りの場合はPDCCHのDCI(DL Control Information)、上りの場合はPUCCHのUCI(UL Control Information)で、毎回、垂直偏波Vおよび水平偏波Hのセットが同一の方向に向けて送信されているかどうかを通知してもよい。これによって、垂直偏波Vおよび水平偏波Hが同一の指向性になっているときに、垂直偏波Vおよび水平偏波Hのいずれか一方の報告とすることができる。
同一のアンテナによる垂直偏波Vおよび水平偏波Hの送信であるという、セットを示す情報を通知する場合、セットを指定する情報のビットを低減するために、ビームを同定するIDを、例えば偶数、奇数のように分けておくとよい。例えば、ビームIDが0とビームIDが1とがセット、ビームIDが2とビームIDが3とがセット、ビームIDが4とビームIDが5とがセット、・・・と固定にしておくとよい。
実施の形態2.
第5世代の移動体通信で必要となる多素子アンテナでのスループットを向上させるためには、以下の(1),(2)の2つの問題がある。
(1)アンテナ素子間の位相差および振幅差を合わせないと、(a)ビームの指向性が、向かわせたい方向に制御できなくなる、(b)等価等方放射電力(Equivalent Isotropic Radiated Power;略称:EIRP)などで表される利得が低下する、(c)サイドローブの電力が増加し、他のユーザへの干渉が増加する、などの問題がある。
(2)アンテナ素子間の位相差および振幅差は、温度変化および経年変化におけるばらつきも無くす必要がある。しかし、広帯域通信となり、周波数帯域幅が増加することになるので、温度変化および経年変化に伴う変化量は、増幅器およびフィルタなどによる影響が大きくなるという問題がある。
本実施の形態では、多素子アンテナのアンテナ素子間の位相差および振幅差を合わせるためのキャリブレーションを精度良く行う方法について開示する。
セルフキャリブレーションは、多素子アンテナのキャリブレーションの方法として知られている方法の一つであり、特別なアンテナを設けることなく、自身のアンテナ素子を用いてキャリブレーションを行う方法である。セルフキャリブレーションを行うことによって、物理的に遠方の対向装置が不要となる。例えば、eNBのキャリブレーション時であれば、通信端末が不要となり、通信端末のキャリブレーション時であれば、eNBが不要となる。したがって、セルフキャリブレーションは、比較的低コストで運用時も使用できるので、温度変化および経年変化にも適用できる方法として検討されている。
図10は、多素子アンテナの一例を示す図である。図10では、一例として、同一平面に64個のアンテナ素子を実装する多素子アンテナを示す。図10に示すように同一平面に複数のアンテナ素子を実装する多素子アンテナにおいて、各アンテナ素子の指向性は、水平方向に向いていない。したがって、1つのアンテナ素子901から送信して、他のアンテナ素子902で受信する場合には、SNRが低くなり、キャリブレーションの精度が上がらないという問題がある。
SNRを改善する第一の方法として、PDSCHの時間および周波数リソースを低減して既知の信号を送信する方法を以下に開示する。
eNBおよび通信端末は、それぞれ対向装置にキャリブレーションモードの起動を通知する。すなわち、eNBであれば通信端末に、通信端末であればeNBに、キャリブレーションモードの起動を通知する。
キャリブレーションモードの起動の通知は、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)/RRC接続再設定(RRC Connection Reconfiguration)メッセージ、または、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)/RRC接続再設定完了(RRC Connection Reconfiguration Complete)メッセージで、運用時のキャリブレーションのモードを指定することによって行われる。
キャリブレーションモードの1つとして、「コーディングのパラメータを調整してPDSCHの送信ビット数を削減し、代わりに既知の信号を送信する」キャリブレーションモードがある。このキャリブレーションモードを指定することによって、非特許文献9の5.1.4章に記載されるレートマッチングにおける1トランスポートブロックで送信できるトータルビット数をGとし、ダイバーシチのようにビームにまたがって同一データを送信するときのビーム数をNLとし、多値変調の次数をQm(Qm=2:QPSK、Qm=4:16QAM、Qm=6:64QAM、Qm=8:256QAM)としたとき、G/(NL×Qm)の値のシンボルが削減される。
このG/(NL×Qm)の値のシンボルが削減された信号を受信したeNBまたは通信端末は、削減されたシンボルに既知のデータを割り付ける。G/(NL×Qm)の値のシンボルが削減された信号としては、例えばチャープ信号が送信される。チャープ信号とは、低周波から高周波、あるいは、高周波から低周波に、周波数が連続的に変わる信号であり、周波数成分が均一に送信され、定包絡線となる信号である。したがって、チャープ信号は、通常送信されるPDSCHなどの信号よりも、増幅器に対する線形性の要求が低いので、チャープ信号を送信することによって、送信電力を大きくする、すなわちブーストすることが可能となる。
図11は、OFDM信号にチャープ信号を割り付けた場合の周波数と時間との関係の一例を示す図である。図11において、横軸は周波数fを表し、縦軸は時間tを表す。図11における1つ1つの升目は、あるOFDM信号のサブキャリアを表している。該当する周波数および時間の升目にOFDMシンボルを割り付けることができる。例えば、参照符号「1002」で示される箇所には、参照信号(Reference Signal;略称:RS)が割り付けられている。
また、参照符号「1001」の破線で囲まれた箇所には、チャープ信号が割り付けられている。この時間帯で送信したデータは全て、キャリブレーション用のチャープ信号となる例を示している。この場合、対向装置は、参照符号「1001」で示される時間に受信処理を行わなくて済む。
また、周波数をいくつかに分けて、異なる単一のアンテナ素子で送信すると、効率的にキャリブレーションが可能となる。受信側のフィルタに合わせてヌル(null)を挟むことも有効である。図12は、ヌルを挟んだ場合の周波数と時間との関係の一例を示す図である。図12において、横軸は周波数fを表し、縦軸は時間tを表す。図12に示す例では、図11に示す例と同様に、例えば、参照符号「1002」で示される箇所に、参照信号(RS)が割り付けられている。
参照符号「1101」で示される右下がりの斜線のハッチングを付した箇所は、第1のアンテナ素子から送信している時間および周波数を示している。参照符号「1102」で示される左下がりの斜線のハッチングを付した箇所は、第2のアンテナ素子から送信している時間および周波数を示している。
図12に示す例では、第1のアンテナ素子から送信される信号と、第2のアンテナ素子から送信される信号とがフィルタで分離できるように、参照符号「1103」で示される右下がりの破線の斜線のハッチングを付した箇所に、振幅ゼロ(0)のヌル(null)の信号が割り付けられている。
図13は、ヌルを挟んだ場合の周波数と時間との関係の他の例を示す図である。図13において、横軸は周波数fを表し、縦軸は時間tを表す。図13に示す例では、図11に示す例と同様に、例えば、参照符号「1002」で示される箇所に、参照信号(RS)が割り付けられている。
参照符号「1201」で示される右下がりの斜線のハッチングを付した箇所は、第1のアンテナ素子から送信している時間および周波数を示している。参照符号「1202」で示される左下がりの斜線のハッチングを付した箇所は、第2のアンテナ素子から送信している時間および周波数を示している。参照符号「1203」で示される右下がりの破線の斜線のハッチングを付した箇所には、振幅ゼロ(0)のヌル(null)の信号が割り付けられている。
さらにSNRを改善するためには、図13において参照符号「1201」,「1202」,「1203」で示されるように、時間(t)方向に複数のシンボルを割り付けるとよい。この場合、チャープ信号は、OFDMシンボル毎に繰り返しの信号にするのではなく、図13に示すように、3シンボルで連続かつ一様になるようにしてもよい。
eNBまたは通信端末は、自装置で送信に使用するアンテナ素子である自局送信素子を順次切替えるとともに、それに対応して自装置で受信に使用するアンテナ素子である自局受信素子を順次切替えることによって、アンテナ素子間の位相差および振幅差を測定することができる。
また、eNBまたは通信端末は、事前に温度毎にアンテナ素子間の位相差および振幅差を測定して不揮発性メモリなどに記憶しておいてもよい。また、eNBまたは通信端末は、温度測定可能な半導体などを搭載して、温度が測定できるようにしておいてもよい。
以上の構成によって、eNBまたは通信端末は、動作時の温度に対応して、事前に測定されたアンテナ素子間の位相差および振幅差と同一になるように各アンテナ素子の位相および振幅を制御することができる。これによって、ビームの指向性および利得を向上させることができるので、スループットを向上させることができる。
以上のように本実施の形態では、基地局装置であるeNB、および通信端末は、物理下り共有チャネル(PDSCH)の送信に用いられるシンボルの個数を削減して、削減されたシンボルを用いて既知の信号を送信する。これによって、キャリブレーション時のSNRを改善することができる。
キャリブレーション時のSNRを改善する方法の他の例を以下に示す。前述の図12および図13に示す例では、チャープ信号を送信する場合を示したが、チャープ信号の代わりに、下りであればCRSまたはCSI−RS、上りであればDM−RSまたはサウンディング(sounding)信号で使用している既知系列信号と同じ信号を送信する方法でもよい。この場合、チャープ信号と同様に、PDSCHの一部に既知系列信号を送信するとよい。
図14は、特定の時間のサブフレームでPDSCHを送信することに代えて、全データとしてCRSと同じ信号を送信する場合の周波数と時間との関係の一例を示す図である。図14において、横軸は周波数fを表し、縦軸は時間tを表す。図14に示す例では、図11に示す例と同様に、例えば、参照符号「1002」で示される箇所に、参照信号(RS)が割り付けられている。
前述のように特定の時間のサブフレームでPDSCHを送信することに代えて、図14に示すように、全データとしてCRSと同じ信号、例えばRSを送信してもよい。
CRSと同じ信号は、定包絡線である。したがって、CRSと同じ信号のピーク電力対平均電力比(Peak to Average Power Ratio;略称:PAPR)は、PDSCHのPAPRと比べて6〜7dB程度低い。この分、送信電力を増加させる、すなわちブーストするとよい。ここで、PAPRとは、平均信号電力に対するピーク信号の電力の比を表す。
例えば、基地局装置であるeNBは、CRSと同じ信号の送信タイミング情報を、RRC、例えばSIBなどの報知情報で通知する。これによって、通信端末のセルサーチを容易にすることができるので、スリープ時間間隔を長くすることなどによって、低消費電力化を図ることができる。
また、eNBは、CSI−RSと同じ信号の送信タイミング情報を、RRC、例えば報知情報、または、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)/RRC接続再設定(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどで通知する。これによって、各ビームの通信品質の測定精度を向上させることができるので、プリコーディングの精度を向上させることができる。
また、eNBは、CRSまたはCSI−RSと同じ信号の送信タイミング情報をRRCで通知する。これによって、通信端末は、比較的高いSNRで信号を受信することができるので、AoA(Angle of Arrival)などの測距の精度を向上させることができる。
eNBまたは通信端末は、自局送信素子を順次切替えて、それに対応する自局受信素子を順次切替えることによって、アンテナ素子間の位相差および振幅差を測定することができる。また、eNBまたは通信端末は、事前に温度毎にアンテナ素子間の位相差および振幅差を測定して、測定した値を不揮発性メモリなどに記憶しておく。また、eNBまたは通信端末は、温度の測定が可能な半導体などを搭載し、温度が測定できるようにしておく。
以上のようにすることによって、eNBまたは通信端末は、動作時の温度に対応した、事前に測定したアンテナ素子間の位相差および振幅差と同一になるように、各アンテナ素子の位相および振幅を制御することができる。これによって、ビームの指向性および利得を向上させ、スループットを向上させることができる。
キャリブレーション時のSNRを改善する方法のさらに他の例を以下に示す。TDDの場合、スペシャルサブフレームSSFを使用することによって、既知の信号を送信することによる、送信可能なビット数の低減を抑えることができる。
図15は、下り信号で既知の信号を送信してキャリブレーションする場合のハーフサブフレーム(HSF)の構成の一例を示す図である。ハーフサブフレーム(HSF)とは、サブフレームの半分の大きさのフレームである。
スペシャルサブフレームSSFのギャップ(gap)が始まる直前のシンボルSBに、キャリブレーション用既知系列信号(略称:cal−TSS)を割り当てる。これによって、通信端末は、既知の信号を送信している下り信号を受信する必要がないので、TDDの上りおよび下りを切替えるための処理を開始することができる。したがって、PDSCHの送信ビット数を減らすことなく、割当てることができる。
以上の実施の形態1および実施の形態2でRRCの設定および完了のメッセージの例を記載したものについては、既知の信号の停止の際は、RRCの設定および完了のメッセージを使用することができる。
前述の各実施の形態およびその変形例は、本発明の例示に過ぎず、本発明の範囲内において、各実施の形態およびその変形例を自由に組合せることができる。また各実施の形態およびその変形例の任意の構成要素を適宜、変更または省略することができる。
801 TB CRC付与部、802 CB分割・CB CRC付与部、803 チャネルコーディング部、804 レートマッチング部、805 CB連結部、811 スクランブリング部、812 変調マッピング部、813 レイヤマッピング部、814 プリコーディング部、815 リソースエレメントマッピング部、816 OFDM信号生成部。

Claims (3)

  1. 複数のアンテナ素子で構成される多素子アンテナを用いて、信号の送受信を行う基地局装置と通信端末装置とを備える通信システムであって、
    前記基地局装置および前記通信端末装置は、
    前記信号の処理単位としてコードワードを生成し、生成した前記コードワードを複数のレイヤに分割してマッピングすることによって、前記信号の送受信を行い、
    前記コードワードを複数のレイヤに分割するときには、各前記アンテナ素子から出力されるビームの通信品質に基づいて、前記コードワードを分割するレイヤの個数を決定することを特徴とする通信システム。
  2. 前記ビームの通信品質は、前記基地局装置または前記通信端末装置によって、各前記ビームの既知系列信号を用いて測定されることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記基地局装置および前記通信端末装置は、物理下り共有チャネル(PDSCH)の送信に用いられるシンボルの個数を削減して、削減された前記シンボルを用いて既知の信号を送信することを特徴とする請求項1または2に記載の通信システム。
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