JP2016201644A - 受信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイバーシチ利得を得ることができる受信機を得ること。
【解決手段】受信機は、受信機主系と受信機従系とを有する。受信機主系は、受信信号の電力を増幅する主系高周波回路と、主系加算回路と、主系加算回路によって得られた信号を復調する主系復調部とを有する。受信機従系は、受信信号の電力を増幅する従系高周波回路と、従系加算回路と、従系加算回路によって得られた信号を復調する従系復調部とを有する。主系加算回路は、主系高周波回路によって得られた信号と、従系高周波回路によって得られた信号とを加算し、従系加算回路は、従系高周波回路によって得られた信号と、主系高周波回路によって得られた信号とを加算する。
【選択図】図1

Description

本発明は、受信機に関する。
修理が不可能な人工衛星と地上局との間の通信には、高い信頼度が要求される。人工衛星と地上局との間の通信において、地上局での送信及び受信を制御することにより、高い信頼度を実現する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1において提案されている技術では、送信側は位相制御を行って衛星によって受信される信号の電力を高める。受信側は、衛星からの信号を複数のアンテナで受信し、受信された各信号のタイミングと振幅とを調整した後に最大比合成を行う。
特許第5474886号公報
しかしながら、特許文献1において提案されている技術では、受信機においてダイバーシチ利得が得られないという課題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ダイバーシチ利得を得ることができる受信機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る受信機は、受信機主系と受信機従系とを有し、前記受信機主系は、受信信号の電力を増幅する主系高周波回路と、主系加算回路と、前記主系加算回路によって得られた信号を復調する主系復調部とを有し、前記受信機従系は、前記受信信号の電力を増幅する従系高周波回路と、従系加算回路と、前記従系加算回路によって得られた信号を復調する従系復調部とを有し、前記主系加算回路は、前記主系高周波回路によって得られた信号と、前記従系高周波回路によって得られた信号とを加算し、前記従系加算回路は、前記従系高周波回路によって得られた信号と、前記主系高周波回路によって得られた信号とを加算する。
本発明によれば、ダイバーシチ利得を得ることができるという効果を奏する。
実施の形態1の受信機の構成を示す図 実施の形態2の受信機の構成を示す図 実施の形態3の受信機の構成を示す図 実施の形態4の受信機の構成を示す図
以下に、本発明の実施の形態に係る受信機を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態により本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
まず、実施の形態1の受信機1について説明する。図1は、実施の形態1の受信機1の構成を示す図である。受信機1は、信号を復調する受信機主系11と、信号を復調する受信機従系21と、受信機1の外部からの信号を受信して受信信号を受信機主系11及び受信機従系21に伝送するアンテナ部30とを有する。アンテナ部30は、アンテナとアンテナによって受信された信号を受信機主系11及び受信機従系21に伝送する回路とを有する。受信機主系11と受信機従系21とは同一の機能を有する。
受信機主系11は、アンテナ部30からの受信信号をIF(Intermediate Frequency)帯の周波数に変換すると共に、受信信号の電力を増幅する主系高周波回路101と、主系高周波回路101が周波数を変換する際に必要な信号を出力するローカル信号生成部102とを有する。ローカル信号生成部102は例えば回路によって実現される。受信機従系21は、アンテナ部30からの受信信号をIF帯の周波数に変換すると共に、受信信号の電力を増幅する従系高周波回路121と、従系高周波回路121が周波数を変換する際に必要な信号を出力するローカル信号生成部122とを有する。ローカル信号生成部122は例えば回路によって実現される。主系高周波回路101及び従系高周波回路121において行われる増幅には、例えばLNA(Low Noise Amplifier)といった増幅器が用いられる。
受信機主系11は、主系高周波回路101によって得られたアナログ信号をディジタル信号に変換するADC(Analog to Digital Converter)103と、正弦波及び余弦波を出力するNCO(Numerical Controlled Oscillator)104と、ADC103からの信号にNCO104からの正弦波及び余弦波を乗算する乗算器105とを有する。NCO104は、後述する振幅位相検出部108から受信信号の周波数オフセット情報を受け取り、周波数オフセットが補正された信号を乗算器105から出力させるために、乗算器105に正弦波及び余弦波を出力する。
受信機従系21は、従系高周波回路121によって得られたアナログ信号をディジタル信号に変換するADC123と、正弦波及び余弦波を出力するNCO124と、ADC123からの信号にNCO124からの正弦波及び余弦波を乗算する乗算器125とを有する。NCO124は、後述する振幅位相検出部128から受信信号の周波数オフセット情報を受け取り、周波数オフセットが補正された信号を乗算器125から出力させるために、乗算器125に正弦波及び余弦波を出力する。周波数オフセットは、例えば、受信機1が衛星に設置される場合の地上局の信号と衛星のローカル信号との差異、又は地上局に対する衛星の相対速度から生じるドップラ周波数により生じる。
受信機主系11は、乗算器105から出力される信号が伝送レートに対してオーバサンプリングである場合に信号帯域以外の雑音を減衰するLPF(Low Pass Filter)106を有する。乗算器105から出力される信号が伝送レートに対してオーバサンプリングである場合は、乗算器105から出力される信号の量が伝送レートを超える場合を意味する。受信機従系21は、乗算器125から出力される信号が伝送レートに対してオーバサンプリングである場合に信号帯域以外の雑音を減衰するLPF126を有する。乗算器125から出力される信号が伝送レートに対してオーバサンプリングである場合は、乗算器125から出力される信号の量が伝送レートを超える場合を意味する。LPF106及びLPF126は、デシメーションを行うこともある。
受信機主系11は、LPF106によって得られた信号の振幅を調整する主系前段振幅調整部107を有する。主系前段振幅調整部107は、後述する振幅位相検出部108で得られる振幅情報をもとに、主系前段振幅調整部107から出力される信号の振幅が一定となるように、LPF106によって得られる信号の振幅を調整する。受信機主系11は、主系前段振幅調整部107によって得られる信号の振幅及び位相を検出する振幅位相検出部108を有する。主系前段振幅調整部107及び振幅位相検出部108は例えば回路によって実現される。
受信機従系21は、LPF126によって得られる信号の振幅を調整する従系前段振幅調整部127を有する。従系前段振幅調整部127は、後述する振幅位相検出部128で得られる振幅情報をもとに、従系前段振幅調整部127から出力される信号の振幅が一定となるように、LPF126によって得られる信号の振幅を調整する。受信機従系21は、従系前段振幅調整部127によって得られる信号の振幅及び位相を検出する振幅位相検出部128を有する。従系前段振幅調整部127及び振幅位相検出部128は例えば回路によって実現される。
振幅位相検出部108、NCO104及び乗算器105はフィードバック回路を構成し、そのフィードバック回路はAFC(Automatic Frequency Control)と呼ばれる。振幅位相検出部128、NCO124及び乗算器125もフィードバック回路を構成し、そのフィードバック回路もAFCと呼ばれる。振幅位相検出部108及び主系前段振幅調整部107はフィードバック回路を構成し、そのフィードバック回路はAGC(Automatic Gain Control)と呼ばれる。振幅位相検出部128及び従系前段振幅調整部127もフィードバック回路を構成し、そのフィードバック回路もAGCと呼ばれる。AFCとAGCとによって、周波数オフセットが無い、一定振幅のベースバンド信号が得られる。
AFCとAGCとにおける制御情報を生成する振幅位相検出部108は、実施の形態1ではLPF106の後段に位置しているが、さらに平均化した振幅位相情報を得るために、最終段の主系復調部111の内部に設けられてもよい。主系復調部111については後述する。同様に、振幅位相検出部128は、実施の形態1ではLPF126の後段に位置しているが、最終段の従系復調部131の内部に設けられてもよい。従系復調部131については後述する。
受信機主系11は、主系前段振幅調整部107によって得られた信号であって振幅及び周波数オフセットが補正された信号を受信するスイッチ109と、スイッチ109を切り替えるスイッチ制御部110と、スイッチ109からの信号を復調する主系復調部111とを有する。スイッチ109は、受信機主系11の主系前段振幅調整部107からの信号だけでなく、受信機従系21の従系前段振幅調整部127からの信号も受信する。スイッチ制御部110及び主系復調部111は例えば回路によって実現される。
受信機従系21は、従系前段振幅調整部127によって得られた信号であって振幅及び周波数オフセットが補正された信号を受信するスイッチ129と、スイッチ129を切り替えるスイッチ制御部130と、スイッチ129からの信号を復調する従系復調部131とを有する。スイッチ129は、受信機従系21の従系前段振幅調整部127からの信号だけでなく、受信機主系11の主系前段振幅調整部107からの信号も受信する。スイッチ制御部130及び従系復調部131は例えば回路によって実現される。
受信機主系11の主系復調部111及び受信機従系21の従系復調部131は、復調を行うと同時にSNR(Signal to Noise Ratio:信号対雑音比)の算出を行う。主系復調部111によって算出されたSNRの情報は、受信機主系11のスイッチ制御部110に出力されると共に、スイッチ制御部110を介して受信機従系21のスイッチ制御部130に出力される。従系復調部131によって算出されたSNRの情報は、受信機従系21のスイッチ制御部130に出力されると共に、スイッチ制御部130を介して受信機主系11のスイッチ制御部110に出力される。
受信機主系11のスイッチ制御部110及び受信機従系21のスイッチ制御部130は、受信機主系11のSNRと受信機従系21のSNRとを比較する。受信機主系11と受信機従系21とのうちのSNRが高い方の系の信号が各復調部に出力されるように、スイッチ制御部110は受信機主系11のスイッチ109を切り替え、スイッチ制御部130は受信機従系21のスイッチ129を切り替える。
なお、初期設定では、他方の系から入力される信号をオフするため、受信機主系11の信号は受信機主系11の主系復調部111へ出力され、受信機従系21の信号は受信機従系21の従系復調部131へ出力される。
上述の通り、受信機主系11と受信機従系21とのうちのSNRが高い方の系の信号が各復調部に出力されるように、スイッチ109及びスイッチ129は切り替えられる。これにより、一方の系のSNRが低下しても、受信機1は、SNRが低下する前と同等の復調性能を発揮することができる。また、復調信号について異常が検出された場合、例えばスイッチ制御部110及びスイッチ制御部130が、スイッチ109及びスイッチ129を切り替えて、主系前段振幅調整部107から主系復調部111までの経路、主系前段振幅調整部107から従系復調部131までの経路、従系前段振幅調整部127から主系復調部111までの経路、及び従系前段振幅調整部127から従系復調部131までの経路における各SNRを算出することで、異常発生箇所が受信機主系11に存在するのか受信機従系21に存在するのかを判定することができると共に、異常発生箇所が各スイッチの前か後かを判定することができる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2の受信機2について説明する。図2は、実施の形態2の受信機2の構成を示す図である。受信機2は、実施の形態1の受信機1と同様に、信号を復調する受信機主系12と、信号を復調する受信機従系22と、受信機2の外部からの信号を受信して受信信号を受信機主系12及び受信機従系22に伝送するアンテナ部30とを有する。受信機主系12と受信機従系22とは同一の機能を有する。受信機主系12の経路長と受信機従系22の経路長とは同一である。
受信機主系12は、実施の形態1の受信機主系11が有する主系高周波回路101と、ローカル信号生成部102と、ADC103と、NCO104と、乗算器105と、LPF106と、主系前段振幅調整部107と、振幅位相検出部108と、主系復調部111とを有する。受信機従系22は、実施の形態1の受信機従系21が有する従系高周波回路121と、ローカル信号生成部122と、ADC123と、NCO124と、乗算器125と、LPF126と、従系前段振幅調整部127と、振幅位相検出部128と、従系復調部131とを有する。
受信機主系12は、主系前段振幅調整部107によって得られた信号の振幅を調整する主系第1振幅調整部201と、受信機従系22の従系前段振幅調整部127によって得られた信号の振幅を調整する主系第2振幅調整部202とを更に有する。つまり、主系第1振幅調整部201は主系高周波回路101によって得られた信号の振幅を調整し、主系第2振幅調整部202は従系高周波回路121によって得られた信号の振幅を調整する。主系第1振幅調整部201及び主系第2振幅調整部202は例えば回路によって実現される。
受信機主系12は、主系第1振幅調整部201によって得られた信号と主系第2振幅調整部202によって得られた信号とを加算する主系加算回路203を更に有する。つまり、主系加算回路203は、主系高周波回路101によって得られた信号と、従系高周波回路121によって得られた信号とを加算する。実施の形態2では、主系復調部111は主系加算回路203によって得られた信号を復調する。
受信機主系12は、主系第1振幅調整部201及び主系第2振幅調整部202が振幅を調整する際に用いる調整値を決定する振幅制御部204を更に有する。主系第1振幅調整部201及び主系第2振幅調整部202は、振幅制御部204によって決定された調整値をもとに信号の振幅を調整する。初期設定では、主系第2振幅調整部202についての調整値はゼロである。つまり、初期設定では、受信機従系22の従系前段振幅調整部127からの信号の振幅はゼロに変換される。振幅制御部204は例えば回路によって実現される。
受信機従系22は、従系前段振幅調整部127によって得られた信号の振幅を調整する従系第1振幅調整部221と、受信機主系12の主系前段振幅調整部107によって得られた信号の振幅を調整する従系第2振幅調整部222とを有する。つまり、従系第1振幅調整部221は従系高周波回路121によって得られた信号の振幅を調整し、従系第2振幅調整部222は主系高周波回路101によって得られた信号の振幅を調整する。従系第1振幅調整部221及び従系第2振幅調整部222は例えば回路によって実現される。
受信機従系22は、従系第1振幅調整部221によって得られた信号と従系第2振幅調整部222によって得られた信号とを加算する従系加算回路223を更に有する。つまり、従系加算回路223は、従系高周波回路121によって得られた信号と、主系高周波回路101によって得られた信号とを加算する。実施の形態2では、従系復調部131は従系加算回路223によって得られた信号を復調する。
受信機従系22は、従系第1振幅調整部221及び従系第2振幅調整部222が振幅を調整する際に用いる調整値を決定する振幅制御部224を更に有する。従系第1振幅調整部221及び従系第2振幅調整部222は、振幅制御部224によって決定された調整値をもとに信号の振幅を調整する。初期設定では、従系第2振幅調整部222についての調整値はゼロである。つまり、初期設定では、受信機主系12の主系前段振幅調整部107からの信号の振幅はゼロに変換される。振幅制御部224は例えば回路によって実現される。
受信機主系12の主系復調部111は主系加算回路203によって得られる信号について、復調を行うと同時にSNRを算出し、受信機従系22の従系復調部131は従系加算回路223によって得られる信号について、復調を行うと同時にSNRを算出する。受信機主系12の振幅制御部204は、従系復調部131によって算出されたSNRの情報を受信機従系22の振幅制御部224を介して取得する。受信機従系22の振幅制御部224は、主系復調部111によって算出されたSNRの情報を受信機主系12の振幅制御部204を介して取得する。
受信機主系12の振幅制御部204は、主系第1振幅調整部201によって得られる信号の電力と主系第2振幅調整部202によって得られる信号の電力との比を、受信機主系12のSNRと受信機従系22のSNRとの比となるように調整値を決定する。受信機従系22の振幅制御部224は、従系第2振幅調整部222によって得られる信号の電力と従系第1振幅調整部221によって得られる信号の電力との比を、受信機主系12のSNRと受信機従系22のSNRとの比となるように調整値を決定する。
高周波回路の増幅器で生じる雑音については主系と従系とでは相関が無いため、主系の信号と従系の信号とを最大比合成することで、2系の場合で最大3dBのダイバーシチ利得が得られる。つまり、実施の形態2の受信機2は、ダイバーシチ利得を得ることができる。実施の形態2では、振幅制御に係る調整値はSNRの比に応じて設定されるが、振幅制御の方法は実施の形態2において説明した方法に限られず、どのような方法であってもよい。
実施の形態2の受信機2は、異常発生箇所を特定する異常特定回路40を更に有する。異常特定回路40は、主系第1振幅調整部201、主系第2振幅調整部202、従系第1振幅調整部221及び従系第2振幅調整部222をオンの状態とオフの状態とに切り替えるスイッチとして動作させ、主系第1振幅調整部201、主系第2振幅調整部202、従系第1振幅調整部221及び従系第2振幅調整部222までの各経路の信号についてSNR(信号対雑音比)を算出して比較することにより、異常発生箇所を特定する。すなわち、異常特定回路40は、受信機2において異常が発生した場合の異常発生箇所を特定することができる。
実施の形態3.
次に、実施の形態3の受信機3について説明する。図3は、実施の形態3の受信機3の構成を示す図である。受信機3は、実施の形態2の受信機2と同様に、信号を復調する受信機主系13と、信号を復調する受信機従系23と、受信機3の外部からの信号を受信して受信信号を受信機主系13及び受信機従系23に伝送するアンテナ部30とを有する。受信機主系13と受信機従系23とは同一の機能を有する。実施の形態2の受信機2では受信機主系12の経路長と受信機従系22の経路長とは同一であるが、実施の形態3の受信機3では受信機主系13の経路長と受信機従系23の経路長とは異なる。実施の形態2と実施の形態3とでは、経路長に関する点だけが相違するので、実施の形態3では、実施の形態2との相違部分のみを説明する。
上述の通り、実施の形態3の受信機3では受信機主系13の経路長と受信機従系23の経路長とが異なる。経路長が異なるため、タイミングを調整せずに最大比合成を行うと、受信機主系13の信号と受信機従系23の信号とが打消し合って復調性能が劣化する。受信機3は、経路長が異なることにより復調性能が劣化することを抑制する主系遅延回路301と従系遅延回路321とを有する。具体的には、受信機主系13は、実施の形態2の受信機主系12が有するすべての構成要素に加えて、主系遅延回路301を有する。受信機従系23は、実施の形態2の受信機従系22が有するすべての構成要素に加えて従系遅延回路321を有する。
受信機主系13の主系遅延回路301は、主系高周波回路101によって得られた信号の伝送を遅延させる回路である。より具体的には、主系遅延回路301は、主系前段振幅調整部107と主系第1振幅調整部201との間に設けられており、主系前段振幅調整部107によって得られた信号の伝送を遅延させる。受信機従系23の従系遅延回路321は、従系高周波回路121によって得られた信号の伝送を遅延させる回路である。より具体的には、従系遅延回路321は、従系前段振幅調整部127と従系第1振幅調整部221との間に設けられており、従系前段振幅調整部127によって得られた信号の伝送を遅延させる。
受信機主系13の主系遅延回路301及び受信機従系23の従系遅延回路321により最大比合成を行うタイミングを調整することで、ダイバーシチ利得は最大化する。受信機主系13は、主系遅延回路301の遅延時間を設定する主系相関器302を更に有する。受信機従系23は、従系遅延回路321の遅延時間を設定する従系相関器322を更に有する。主系相関器302と従系相関器322とは相関部50を構成する。
受信機主系13の主系相関器302及び受信機従系23の従系相関器322は、受信機主系13の信号と受信機従系23の信号との相関を求めることで受信機主系13の経路と受信機従系23の経路との差異を算出する。主系相関器302及び従系相関器322は、算出した経路の差異の分だけ主系遅延回路301又は従系遅延回路321に遅延時間を設定する。これにより、受信機主系13の主系加算回路203と受信機従系23の従系加算回路223とは、同一の内容の信号を同一のタイミングで受け取ることができる。そのため、受信機3は、受信機主系13の経路長と受信機従系23の経路長とは異なるが、復調性能を劣化させることなく最大比合成を行うことができる。
受信機主系13の経路長と受信機従系23の経路長との差異が既知である場合、主系遅延回路301又は従系遅延回路321に設定される遅延時間を固定することができるため、主系相関器302及び従系相関器322は不要である。
受信機主系13において、主系遅延回路301が行う遅延処理と、主系第1振幅調整部201及び主系第2振幅調整部202が行う振幅調整とはいずれも線形演算であるので、主系遅延回路301が行う遅延処理と、主系第1振幅調整部201及び主系第2振幅調整部202が行う振幅調整との順番は問わない。同様に、受信機従系23において、従系遅延回路321が行う遅延処理と、従系第1振幅調整部221及び従系第2振幅調整部222が行う振幅調整とはいずれも線形演算であるので、従系遅延回路321が行う遅延処理と、従系第1振幅調整部221及び従系第2振幅調整部222が行う振幅調整との順番は問わない。
最大比合成をより高精度に行うために、主系相関器302と従系相関器322とによって構成される相関部50は、実際に処理するデータの伝送を行う前に、既知の試験信号を用いて受信機主系13と受信機従系23との相関ピークがより鋭くなるように、主系遅延回路301又は従系遅延回路321に設定される遅延時間を算出してもよい。つまり、相関部50は、既知の試験信号が受信機主系13の主系加算回路203へ到達する時間と、試験信号が受信機従系23の従系加算回路223へ到達する時間との差を算出すると共に、算出した差をもとに主系遅延回路301と従系遅延回路321との少なくとも一方に遅延時間を設定する。これにより高速な信号においても、最大比合成を高精度に行うことができる。
実施の形態4.
次に、実施の形態4の受信機4について説明する。図4は、実施の形態4の受信機4の構成を示す図である。受信機4は、受信機主系14と受信機従系24とを有していると共に、実施の形態3の受信機3の機能を維持している。受信機4の回路規模は受信機3のそれよりも小さい。具体的には、受信機4は、受信機3が有する主系前段振幅調整部107及び振幅位相検出部108を有しておらず、振幅位相検出部108の位相検出の機能を持つ位相検出部401を有する。同様に、受信機4は、受信機3が有する従系前段振幅調整部127及び振幅位相検出部128を有しておらず、振幅位相検出部128の位相検出の機能を持つ位相検出部421を有する。
実施の形態4の受信機4では、主系第1振幅調整部201と主系第2振幅調整部202との組と、従系第1振幅調整部221と従系第2振幅調整部222との組とが、実施の形態3の受信機3におけるAGCが行う振幅調整を行う。上述の通り、受信機4では、実施の形態3の受信機3における主系前段振幅調整部107及び振幅位相検出部108の二つの構成要素が一つの位相検出部401に置き換えられている。同様に、受信機4では、受信機3における従系前段振幅調整部127及び振幅位相検出部128の二つの構成要素が一つの位相検出部421に置き換えられている。その結果、受信機4の回路規模は受信機3のそれよりも小さくなっている。
なお、上述の実施の形態では各受信機は無線機に適用されることを想定しているが、各受信機は、無線機であってもよいし有線機であってもよい。また、上述の実施の形態では、各受信機は主系と従系との二重の冗長構成を有しているが、各受信機における冗長構成の系の数は問わない。
実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省いたり変更したりすることも可能である。
2 受信機、101 主系高周波回路、111 主系復調部、203 主系加算回路、121 従系高周波回路、131 従系復調部、223 従系加算回路。

Claims (5)

  1. 受信機主系と受信機従系とを備え、
    前記受信機主系は、受信信号の電力を増幅する主系高周波回路と、主系加算回路と、前記主系加算回路によって得られた信号を復調する主系復調部とを有し、
    前記受信機従系は、前記受信信号の電力を増幅する従系高周波回路と、従系加算回路と、前記従系加算回路によって得られた信号を復調する従系復調部とを有し、
    前記主系加算回路は、前記主系高周波回路によって得られた信号と、前記従系高周波回路によって得られた信号とを加算し、
    前記従系加算回路は、前記従系高周波回路によって得られた信号と、前記主系高周波回路によって得られた信号とを加算する
    ことを特徴とする受信機。
  2. 前記受信機主系は、前記主系高周波回路によって得られた信号の振幅を調整する主系第1振幅調整部と、前記従系高周波回路によって得られた信号の振幅を調整する主系第2振幅調整部とを更に有し、
    前記受信機従系は、前記従系高周波回路によって得られた信号の振幅を調整する従系第1振幅調整部と、前記主系高周波回路によって得られた信号の振幅を調整する従系第2振幅調整部とを更に有し、
    前記主系加算回路は、前記主系第1振幅調整部によって得られた信号に前記主系第2振幅調整部によって得られた信号を加算し、
    前記従系加算回路は、前記従系第1振幅調整部によって得られた信号に前記従系第2振幅調整部によって得られた信号を加算する
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信機。
  3. 前記受信機主系は、前記主系高周波回路によって得られた信号の伝送を遅延させる主系遅延回路を有し、
    前記受信機従系は、前記従系高周波回路によって得られた信号の伝送を遅延させる従系遅延回路を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の受信機。
  4. 既知の試験信号が前記受信機主系の前記主系加算回路へ到達する時間と、前記試験信号が前記受信機従系の前記従系加算回路へ到達する時間との差を算出すると共に、算出した前記差をもとに前記主系遅延回路と前記従系遅延回路との少なくとも一方に遅延時間を設定する相関部を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の受信機。
  5. 前記主系第1振幅調整部、前記主系第2振幅調整部、前記従系第1振幅調整部及び前記従系第2振幅調整部をオンの状態とオフの状態とに切り替えるスイッチとして動作させ、前記主系第1振幅調整部、前記主系第2振幅調整部、前記従系第1振幅調整部及び前記従系第2振幅調整部までの各経路の信号について信号対雑音比を算出して比較することにより、異常発生箇所を特定する異常特定回路を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の受信機。
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