JP2016201297A - コネクタ付電線及び外装部材 - Google Patents

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宏介 蓮井
直也 西村
Naoya Nishimura
直也 西村
貴章 伊藤
Takaaki Ito
貴章 伊藤
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大地 芦田
孝幸 寺内
Takayuki Terauchi
孝幸 寺内
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Abstract

【課題】コネクタの基端側に延出する電線が、コネクタのキャビティの開口周縁部に大きい力で押し当てられることを抑制することを目的とする。【解決手段】コネクタ付電線10は、コネクタ30と、前記コネクタ30の基端側に延出する複数の電線20と、保護部40と、被覆部50とを備える。保護部40は、長手方向一端側から他端側に向けて次第に径が小さくなる態様で螺旋状に形成された外装部材42が、両端部のうち大径側端部44aが前記コネクタ30側に位置する態様で前記電線20のうち前記コネクタ30の基端側に延出する部分の周囲に取り付けられることにより形成されている。被覆部50は、前記コネクタ30から前記電線20に亘る部分を覆うように、前記保護部40の外側で、テープ52が、順次外周側に重なり合う態様で螺旋状に巻付けられることにより形成されている。【選択図】図1

Description

この発明は、電線と電線の端部に接続されたコネクタとを含むコネクタ付電線に関する。
自動車等の車両に搭載されるワイヤーハーネスにおいて、コネクタ付電線は、絶縁電線とその端部に接続されたコネクタとを備える。
また、コネクタ付電線においては、例えば、特許文献1に示されるように、絶縁電線とその端部に接続されたコネクタとの隙間に水等の液体の侵入を防ぐ防水構造が採用されることがある。
特許文献1では、テープ状の紫外線硬化樹脂からなる基体と粘着剤との2層構造を有する紫外線硬化粘着テープがコネクタから電線に亘る部分に粘着剤を内側にして巻き付けられて硬化した被覆部材により防水が図られている。
特開2013−187004号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術によると、コネクタの基端側に延出する複数の電線は、粘着テープによって結束される。このため、各電線が、コネクタのキャビティの開口周縁部に強い力で押し当てられてしまう恐れがある。
そこで、本発明は、コネクタの基端側に延出する電線が、コネクタのキャビティの開口周縁部に大きい力で押し当てられることを抑制することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るコネクタ付電線は、コネクタと、前記コネクタの基端側に延出する複数の電線と、長手方向一端側から他端側に向けて次第に径が小さくなる態様で螺旋状に形成されると共に縮径変形可能に形成された外装部材が、両端部のうち大径側端部が前記コネクタ側に位置する態様で前記電線のうち前記コネクタの基端側に延出する部分の周囲に取り付けられることにより形成された保護部と、前記コネクタから前記電線に亘る部分を覆うように、前記保護部の外側で、テープが、順次外周側に重なり合う態様で螺旋状に巻付けられることにより形成された被覆部と、を備える。
第2の態様に係るコネクタ付電線は、第1の態様に係るコネクタ付電線であって、前記外装部材の前記大径側端部の外寸が前記コネクタの外寸以上に大きく形成され、前記大径側端部が縮径した状態で、前記保護部の周囲に前記被覆部が形成されている。
第3の態様に係るコネクタ付電線は、第1又は第2の態様に係るコネクタ付電線であって、前記外装部材は、前記大径側端部の方が小径側端部に比べて剛性が大きく設定されている。
第4の態様に係るコネクタ付電線は、第1から第3のいずれか1つの態様に係るコネクタ付電線であって、前記外装部材は、長方形断面を有する帯状部が螺旋状とされた形状に形成されている。
第5の態様に係る外装部材は、樹脂を材料として、長手方向一端側から他端側に向けて次第に径が小さくなる態様で螺旋状に形成され、両端部のうち大径側端部がコネクタ側を向く態様で電線のうちコネクタから延出する部分の周囲に取り付けられる。
第1から第4の態様に係るコネクタ付電線によると、長手方向一端側から他端側に向けて次第に径が小さくなる態様で螺旋状に形成された外装部材が、両端部のうち大径側端部がコネクタ側に位置する態様で電線のうちコネクタの基端側に延出する部分の周囲に取り付けられることにより形成された保護部と、コネクタから電線に亘る部分を覆うように、保護部の外側で、テープが、順次外周側に重なり合う態様で螺旋状に巻付けられることにより形成された被覆部と、を備えるため、電線のうちコネクタの基端側に延出する部分において、テープにより形成される被覆部と電線との間に保護部が介在する。これにより、テープが電線を押さえつける力を緩和することができる。このため、コネクタの基端側に延出する電線が、コネクタのキャビティの開口周縁部に大きい力で押し当てられることを抑制することができる。また、外装部材が縮径変形可能に形成されているため、適用可能なコネクタ及び電線束の範囲を広げることができる。
特に、第2の態様に係るコネクタ付電線によると、外装部材の大径側端部の外寸がコネクタの外寸以上に大きく形成され、大径側端部が縮径した状態で、保護部の周囲に被覆部が形成されているため、大径側端部の復元力によって電線のうちコネクタの基端側に延出する部分においてテープが電線を押さえつける力をより確実に緩和することができる。
特に、第3の態様に係るコネクタ付電線によると、外装部材は、大径側端部の方が小径側端部に比べて剛性が大きく設定されているため、大径側端部が小径側端部に比べて縮径しにくい。これにより、電線のうちコネクタの基端側に延出する部分においてテープが電線を押さえつける力をより確実に緩和することができる。
特に、第4の態様に係るコネクタ付電線によると、外装部材は、長方形断面を有する帯状部が螺旋状とされた形状に形成されているため、簡易な形状で、電線のうちコネクタの基端側に延出する部分においてテープが電線に直接接触することをより確実に抑制することができる。
第5の態様に係る外装部材によると、樹脂を材料として、長手方向一端側から他端側に向けて次第に径が小さくなる態様で螺旋状に形成されているため、当該外装部材が、両端部のうち大径側端部がコネクタ側を向く態様で電線のうちコネクタから延出する部分の周囲に取り付けられた状態で、その周囲にテープが巻き付けられることで、テープが電線を押さえつける力を緩和することができる。
実施形態に係るコネクタ付電線を示す概略斜視図である。 実施形態に係るコネクタ付電線を示す概略断面図である。 外装部材を示す概略斜視図である。 外装部材を示す概略側面図である。 外装部材を示す概略正面図である。 電線の周囲に外装部材が取り付けられている様子を説明する図である。 電線の周囲に外装部材が取り付けられている様子を説明する図である。 外装部材の取り付け方の変形例を説明するための図である。 外装部材の変形例を示す概略側面図である。
{実施形態}
以下、実施形態に係るコネクタ付電線10について説明する。図1は、実施形態に係るコネクタ付電線10を示す概略斜視図である。図2は、実施形態に係るコネクタ付電線10を示す概略断面図である。
このコネクタ付電線10は、コネクタ30と、電線20と、保護部40と、被覆部50とを備える。かかるコネクタ付電線10は、例えば、車両における配線材として用いられる。コネクタ付電線10は、車両において、定常的な水かかりの恐れが少なく、また、その量の少ない場所、例えば、濡れた人員の乗り込み、濡れた物の持ち込み、又は、飲料のこぼれ等による水かかりが発生する車室内に配設されることが想定されている。つまり、このコネクタ付電線10は、それほど高い防水性は必要ではないが、一時的な水かかり等に対しては内部への水の浸入を防止できる程度の防水性を有するものとして用いられる。
コネクタ30は、樹脂等の絶縁材料によって金型成形された部材であり、ここでは、直方体状の外観形状を有している。コネクタ30には、その先端側(相手側コネクタに接続される側)から基端側(先端とは反対側)に貫通するキャビティが少なくとも1つ形成されている。通常、複数のキャビティが、コネクタ30内に形成される。キャビティ内には、端子が収容保持される。そして、本コネクタ30と相手側コネクタとが接続されることで、本コネクタ30のキャビティ内の端子と、相手側コネクタ側の端子とが接続される。
電線20は、導電性の芯線の外周に絶縁性樹脂が押出被覆等されることで被覆部が形成された構成とされている。芯線は、アルミニウム又はアルミニウム合金を材料として形成されている。もっとも、芯線は、銅又は銅合金等他の金属を材料として形成されていてもよい。本電線20は、車両等の配設対象箇所に配設された状態で、車両等に搭載された各種電気機器同士を電気的に接続するものとして用いられる。
電線20の端部では、被覆部が除去されて芯線が所定長露出している。この露出した芯線に、端子が圧着されている。端子は、銅及び錫等を主な材料として形成されている。もっとも、端子は、アルミニウム等、他の金属を材料として形成されていてもよい。なお、電線20の芯線と端子とが異種金属によって形成されている場合、それらの接続部分で異種金属接触腐食が生じ易い。このため、電線20の芯線と端子とが異種金属によって形成されている場合、コネクタ30内部への水の浸入を抑制するための構成として、本実施形態の構成を採用することが好ましい。
端子は、電線固定部と接続部とを含む。電線固定部は、電線20のうち被覆部に圧着される被覆圧着部と、芯線に圧着される芯線圧着部とで構成されている。接続部は、相手方の端子と電気的に接続される部分である。接続部は、筒形状のメス端子形状であってもよいし、タブ状又はピン状のオス端子形状であってもよい。
本端子は、電線20の端部に接続された状態で、コネクタ30の基端側からキャビティ内に挿入されて、当該キャビティ内で係止固定される。この状態で、電線20は、コネクタ30の基端側に延出する。ここでは、複数の電線20がコネクタ30の基端側に延出する。
保護部40は、外装部材42が電線20の周囲に取り付けられることで形成されている。かかる外装部材42について、図1、図2に加えて、図3〜図5を参照しつつ説明する。図3は、外装部材42を示す概略斜視図である。図4は、外装部材42を示す概略側面図である。図5は、外装部材42を示す概略正面図である。
外装部材42は、ここでは、樹脂等を材料として形成されている。外装部材42は、長手方向一端側から他端側に向けて次第に径が小さくなる態様で螺旋状に形成されている。つまり、外装部材42は、少なくとも一部の外観がいわゆる円錐コイルばね状に形成されている。さらにここでは、外装部材42は、長方形断面を有する帯状部43が螺旋状とされた形状に形成されている。つまりここでは、外装部材42は、その外観が円錐コイルばねの一態様である竹の子ばね状に形成されている。
ここで、外装部材42の軸方向一方側端部は、他方側端部に比べて小径とされる。以降、外装部材42の軸方向両側端部のうち大径である方を大径側端部44aと称し、小径である方を小径側端部44bと称する。なお、外装部材42には、軸方向に沿って径が変化しない部分が設けられていてもよい。外装部材42は、長手方向に沿って全体的に竹の子ばね状に形成されている。
通常、円錐コイルばねは、コイル(螺旋)の軸方向にバネ特性を有する。しかしながら、ここでは外装部材42は、コイルの軸方向にバネ特性を有していていることは必須ではない。外装部材42は、コイルの径方向(特に大径側端部44aの径方向)にバネ特性を有していればよく、コイルの軸方向にバネ特性を有していない場合もあり得る。外装部材42は、少なくとも大径側端部44aで縮径変形可能であればよい。従って、外装部材42は、あくまで、外観が円錐コイルばね状、特にここでは、竹の子ばね状に形成されていればよい。
外装部材42は、両端部のうち大径側端部44aがコネクタ30側に位置する態様で電線20のうちコネクタ30の基端側に延出する部分の周囲に取り付けられる。
この際、外装部材42は、大径側端部44aの方が小径側端部44bに比べて剛性が大きく設定されていることが考えられる。これにより、大径側端部44aが小径側端部44bに比べて縮径しにくくなることによって、電線20のうちコネクタ30の基端側に延出する部分においてテープ52が電線20を押さえつける力をより確実に緩和することができる。
外装部材42において、大径側端部44aの方が小径側端部44bに比べて剛性が大きくなる構成としては、例えば、竹の子ばね状を構成する帯状部43において、大径側端部44aを構成する部分の方が小径側端部44bを構成する部分よりも厚み又は幅が大きく設定されていることが考えられる。
もっとも、竹の子ばね状を構成する帯状部43の厚み寸法及び幅寸法は、適宜設定されていればよい。例えば、帯状部43の幅寸法が被覆部50を構成するテープ52の幅寸法よりも大きく設定されていると、外装部材42の周囲にテープ52を巻付けやすくなる。
上述したように、外装部材42は、縮径変形可能(特に大径側端部44aで縮径変形可能)である。これにより、1種類の外装部材42を、異なるサイズのコネクタ30に取り付ける際に、電線20の径方向におけるコネクタ30からの突出量を抑えることができ、以てコネクタ付電線10の外寸が増大することを抑制することができる。
ここで、外装部材42を縮径変形させるには、例えば、以下の2つの方法が考えられる。
1つ目の方法は、外装部材42の巻き数を増やすように変形させる方法である。例えば、図3〜図5では、外装部材42は、帯状部43が4周巻かれている例を示しているが、この巻き数を増やすように外装部材42を絞ることで外装部材42を縮径変形させることができる。
2つ目の方法は、外装部材42のうち大径側端部44aと小径側端部44bとを螺旋の軸方向に離すように変形させる方法である。例えば、帯状部43の延在方向両端を把持して、当該両端を螺旋の軸方向に離していくことで、外装部材が次第に縮径変形していく。
これらの方法を取ることにより、外装部材42が縮径変形可能となる。これらの方法は、どちらか一方だけ採用されてもよいし、両方採用されてもよい。特に、1つ目の方法を取る場合は、2つ目の方法も合わせてとることが好ましい。これにより、外装部材42が縮径変形する際に螺旋の巻き数が多くなるように変形しやすくなると共に、小径側端部44bが必要以上に絞られて電線20を押圧することを抑制することができる。
なお、ここでは、外装部材42は、図5に示される正面視において略円状に形成されているがこのことは必須ではない。外装部材42は、例えば、正面視長円状又は角形状等に形成されていてもよい。
かかる外装部材42は、例えば、以下のようにして製造することができる。即ち、長方形断面を有する帯状の部材を、長手方向一端側から順次螺旋状に巻いていく。この際、帯状の部材が順次外周側に重なり合うように巻いていくとよい。また、巻いていく途中で温度及び圧力をかけながら巻いていくことで、又は巻き終わった後に温度及び圧力をかけることで、螺旋状を維持することができる。こうして、帯状の部材が螺旋状に巻かれると共に、螺旋状を維持することで、上記外装部材42となる。
以下、保護部40について、図6及び図7を参照しつつ詳述する。図6及び図7は、電線20の周囲に外装部材42が取り付けられている様子を説明する図である。なお、図6は、図1と同様の位置から見た斜視図であり、図7は、電線20の延在方向から見た正面図である。
上述したように、保護部40は、電線20の周囲に外装部材42が取り付けられて形成される。ここでは、電線20のうちコネクタ30の基端側から延出する部分に外装部材42が取り付けられている。
外装部材42を電線20に取り付けるには、コネクタ30に電線20を挿入する前に電線20の周囲に取り付けられていてもよいし、コネクタ30に電線20を挿入した後に電線20の周囲に取り付けられてもよい。後者の場合には、例えば、外装部材42をコネクタ30よりも大きく広げてコネクタ30を通過させた後、電線20の周囲で元に戻すことが考えられる。また、例えば、大径側端部44aの周方向の開口から電線20を、螺旋を構成する帯状部43の間の溝に沿って順次中心側に挿入していくことが考えられる。
こうして電線20の周囲に外装部材42が取り付けられた状態で、外装部材42がコネクタ30の外周よりも外側に出っ張っていたら、外装部材42を絞るなどして縮径変形させてコネクタ30の外周よりも外側に出っ張らないようにする。つまり、外装部材42の大径側端部44aの外寸がコネクタ30の外寸以上に大きく形成されている場合には、大径側端部44aが縮径した状態で、保護部40の周囲に被覆部50が形成される。これにより、コネクタ付電線10の外寸が大きくなることを抑えられるとともに、縮径した大径側端部44aの復元力がテープ52にかかり、テープ52を内周側から外周側に向かって押圧するため、テープ52が電線20を押さえつける力を緩和することができる。
外装部材42の大径側端部44aは、コネクタ30と当接した状態で、より詳細には、コネクタ30のうちキャビティが形成される主面に当接した状態で電線20に取り付けられている。
また、通常、コネクタ30のうちキャビティが形成される主面は長方形状に形成されることが多い。この際、外装部材42は、図5に示されるように、正面視略円状に形成されている。この場合、外装部材42は、図7に示されるようにコネクタ30の外周よりも外側に突出しないように、正面視長円状に変形させられた状態で、その周囲にテープ52が巻付けられるとよい。
なお、外装部材42が正面視略円状に形成されると共に、図7のような正面視長円状にされた際に、単体で、当該正面視長円状の状態を維持可能であることは必須ではない。例えば、外装部材42の周囲にテープ52が巻付けられることで、当該正面視長円状の状態を維持可能であればよい。
また、上述のように外装部材42が絞られる又は正面視長円状にさせられるなど、外装部材42が変形させられる場合、外装部材42を変形させる作業は、テープ52の巻付け前に行われてもよいし、巻付け後に行われてもよい。また、テープ52を巻付けながら行われてもよい。例えば、外装部材42を変形させる作業が、テープ52の巻付け前に、又はテープ52を巻付けながら行われると、外装部材42と一緒に被覆部50が変形することを抑制でき、コネクタ付電線10の見栄えの悪化を抑制することができる。
被覆部50は、コネクタ30から電線20に亘る部分を覆うように、保護部40の外側で、テープ52が、順次外周側に重なり合うように螺旋状に巻付けられることにより形成されている。この際、ここでは、被覆部50は、テープ52が、電線20からコネクタ30にむけて順次外周側に重なり合うように螺旋状に巻付けられて形成されている。
さらに、本実施形態では、被覆部50の外周側に、追加被覆部56が形成されている。追加被覆部56は、テープ52が、コネクタ30から電線20に向けて順次外周側に重なり合うように螺旋状に巻付けられることにより形成されている。この追加被覆部56によって、より確実に被覆部50の内側への水の浸入が抑制されている。もっとも、この追加被覆部56は、省略されてもよい。しかしながら、追加被覆部56が設けられていると、被覆部50に隙間が生じた場合でも、追加被覆部56によって塞ぐことができ、水が被覆部50の内部により侵入し難くなる。
テープ52としては、樹脂等により形成された帯状の基材の一方主面に粘着層が形成された粘着テープを用いるとよい。このテープ52は、具体的には、以下に示すようにして巻付けられる。
すなわち、コネクタ30の基端側で複数の電線20が束ねられた状態で作業者等により保持される。この状態で、コネクタ30の基端部から離れた位置であって、保護部40よりも離れた位置にテープ52の先端部が巻付けられる。この後、テープ52をコネクタ30側に向けて螺旋状に巻付けていく。この際、テープ52が、その幅方向において1/3〜2/3、好ましくは、半分程度重なり合うようにすることが好ましい。また、通常、複数の電線20を束ねたものよりも、コネクタ30の方が太いため、テープ52をコネクタ30に向けて巻付けていくに従って、順次大きな径を描くように巻付けていくことが好ましい。
このようにテープ52を巻付けたコネクタ付電線10を、電線20の延在方向に沿った断面で観察すると、図2に示すようになる。この断面では、テープ52の各巻層部分は、コネクタ30の基端部の外周部から電線20の束のうちコネクタ30の基端部から離れた位置の外周部に向けて下り傾斜するように連なる。また、テープ52の各巻層部分の相互関係を観察すると、コネクタ30に近い巻層部分がこれよりもコネクタ30から遠い巻層部分に対して部分的に外周側に重なっている。このため、テープ52の各巻層部分間に隙間が生じたとしても、当該隙間は、コネクタ30から離れる側に開口する。このため、コネクタ30から電線20側に流れる水を観察すると、当該水は、巻層部分間の隙間を通じて内部には侵入し難く、各巻層部分の表面を伝って円滑に電線20側に流れていく。このため、本コネクタ付電線10は、水平姿勢又は当該水平姿勢よりもコネクタ30を上向きにした傾斜又は鉛直姿勢で配設した場合において、簡易的にコネクタ30の基端側からの水の浸入を有効に抑制することができる。
ここで、テープ52を電線20からコネクタ30に向けて順次外周側に重なり合うように螺旋状に巻付けていく際には、テープ52が順次大きな径を描くように巻付けていく必要があり、その巻付け作業は難しい。
この際、保護部40が電線20からコネクタ30に向けて次第に径が大きくなる態様で螺旋状とされているため、保護部40の外周面が、被覆部50を形成するためのガイド部の役割をなす。つまり、保護部40の外周面に沿ってテープ52を巻付けることで、テープ52が順次大きな径を描くように巻付けることが容易となる。この際、小径側端部44bが電線20に当接していると、電線20と保護部40とに架け渡される部分にもテープ52を巻付けやすくなり、電線20から保護部40にテープ52を移行させやすくなる。また、保護部40の大径側端部44aがコネクタ30の主面に当接していると、保護部40とコネクタ30とに架け渡される部分にもテープ52を巻付けやすくなる。
このように構成されたコネクタ付電線10によると、電線20のうちコネクタ30の基端側に延出する部分において、テープ52により形成される被覆部50と電線20との間に外装部材42により形成される保護部40が介在する。これにより、テープ52が電線20を押さえつける力を緩和することができる。このため、コネクタ30の基端側に延出する電線20が、コネクタ30のキャビティの開口周縁部に大きい力で押し当てられることを抑制することができる。
より詳細には、保護部40自体は、螺旋状の外装部材42が取り付けられて形成されるため、保護部40の端部を絞らない場合はもちろん、保護部40の端部を絞った場合でも、電線20の束をそれ程きつく結束しないように形成することができる。そして、この保護部40にテープ52を巻付けて被覆部50を形成することができるため、被覆部50を形成する際にも、電線20の束をきつく結束しないようにすることができる。これにより、コネクタ30の基端側で複数の電線20をきつく結束しないようにすることができ、コネクタ30の基端側で電線20に加わるテンションを緩和することができる。
また、外装部材42が縮径変形可能に形成されているため、電線束に外装部材を装着する際に電線束の太さに左右されにくい。さらに、電線20の周囲に外装部材42を取り付ける際に、外装部材42を縮径変形させて取り付けることによって、外装部材42がコネクタ30の外周から外側に出っ張ってコネクタ付電線10の外寸が大きくなることを抑制することができる。これらより適用可能なコネクタ及び電線束の範囲を広げることができる。
この際、外装部材42の大径側端部44aの外寸がコネクタ30の外寸以上に大きく形成され、大径側端部44aが縮径した状態で、保護部40の周囲に被覆部50が形成されているため、大径側端部44aの復元力によって電線20のうちコネクタ30の基端側に延出する部分においてテープ52が電線20を押さえつける力をより確実に緩和することができる。
また、外装部材42は、コネクタ30の基端部から段階的に小さくなるため、コネクタ30の基端側の縁が強い力でテープ52に接触し難く、テープ52への負担が少なくなる。
また、保護部40は、外装部材42を取り付けることによって形成されているため、コネクタ30に端子を挿入した後でも、容易に保護部40を形成することができる。この際、治具等を用いなくても容易に保護部40を形成することができる。
また、外装部材42は、大径側端部44aの方が小径側端部44bに比べて剛性が大きく設定されているため、大径側端部44aが小径側端部44bに比べて縮径しにくい。これにより、電線20のうちコネクタ30の基端側に延出する部分においてテープ52が電線20を押さえつける力をより確実に緩和することができる。
また、外装部材42は、長方形断面を有する帯状部43が螺旋状とされた形状に形成されているため、簡易な形状で、電線20のうちコネクタ30の基端側に延出する部分においてテープ52が電線20に直接接触することをより確実に抑制することができる。
{変形例}
上述したように、外装部材42は複数サイズのコネクタ30に適用されることもあり得る。図8に、実施形態に係るコネクタ30よりも小さいコネクタ30Aに外装部材42を適用した例を示す。図6及び図8に示されるように、外装部材42が複数サイズのコネクタ30に適用される場合、小さいサイズのコネクタ30Aに対しては、外装部材42がより小さく縮径変形させられて保護部40Aをなすことが考えられる。この場合、外装部材42の巻き数が多くなること、外装部材42の大径側端部44aから小径側端部44bまでの寸法が大きくなることが考えられる。
なお、外装部材42が同じサイズのコネクタ30に適用される場合であっても、コネクタ30から延出する電線20の数及び延出する位置に応じて、大径側端部44a及び小径側端部44bは、適宜変形させられる。より詳細には、大径側端部44aのサイズは、コネクタから延出する電線の位置によって決まる。つまり、コネクタに対して電線が両端に位置していれば大径側端部44aは大きくなり、コネクタに対して電線が中央によっていれば大径側端部44aは小さくなる。また、小径側端部44bのサイズは、電線の数及び太さ、即ち電線束の太さによって決まる。つまり、コネクタから延出する電線束の太さが太ければ小径側端部44bは大きくなり、細ければ小径側端部44bは小さくなる。
また、実施形態において、外装部材42が、帯状の部材が螺旋状に巻かれた、いわゆる竹の子ばね状に形成されているものとして説明したが、このことは必須ではない。例えば、図9に示されるように棒状部材45が螺旋状に巻かれて外装部材42Aが形成されていてもよい。
また、実施形態において、テープ52を、まず電線20からコネクタ30に向けて巻付けて被覆部50を形成した後、コネクタ30から電線20に向けて巻付けて追加被覆部56を形成しているが、このことは必須ではない。例えば、テープ52を、まずコネクタ30から電線20に向けて巻付けて被覆部を形成した後、電線20からコネクタ30に向けて巻付けて追加被覆部を形成してもよい。また、例えば、被覆部と追加被覆部とで、テープ52を同じ方向に巻付けてもよい。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 コネクタ付電線
20 電線
30 コネクタ
40 保護部
42 外装部材
44a 大径側端部
44b 小径側端部
50 被覆部
52 テープ

Claims (5)

  1. コネクタと、
    前記コネクタの基端側に延出する複数の電線と、
    長手方向一端側から他端側に向けて次第に径が小さくなる態様で螺旋状に形成されると共に縮径変形可能に形成された外装部材が、両端部のうち大径側端部が前記コネクタ側に位置する態様で前記電線のうち前記コネクタの基端側に延出する部分の周囲に取り付けられることにより形成された保護部と、
    前記コネクタから前記電線に亘る部分を覆うように、前記保護部の外側で、テープが、順次外周側に重なり合う態様で螺旋状に巻付けられることにより形成された被覆部と、
    を備える、コネクタ付電線。
  2. 請求項1に記載のコネクタ付電線であって、
    前記外装部材の前記大径側端部の外寸が前記コネクタの外寸以上に大きく形成され、前記大径側端部が縮径した状態で、前記保護部の周囲に前記被覆部が形成されている、コネクタ付電線。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のコネクタ付電線であって、
    前記外装部材は、前記大径側端部の方が小径側端部に比べて剛性が大きく設定されている、コネクタ付電線。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ付電線であって、
    前記外装部材は、長方形断面を有する帯状部が螺旋状とされた形状に形成されている、コネクタ付電線。
  5. 樹脂を材料として、長手方向一端側から他端側に向けて次第に径が小さくなる態様で螺旋状に形成され、両端部のうち大径側端部がコネクタ側を向く態様で電線のうちコネクタから延出する部分の周囲に取り付けられる、外装部材。
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