JP2016152105A - コネクタ付電線及びコネクタ付電線の製造方法 - Google Patents

コネクタ付電線及びコネクタ付電線の製造方法 Download PDF

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貴章 伊藤
Takaaki Ito
貴章 伊藤
直也 西村
Naoya Nishimura
直也 西村
孝幸 寺内
Takayuki Terauchi
孝幸 寺内
幸康 坂本
Yukiyasu Sakamoto
幸康 坂本
宏介 蓮井
Kosuke Hasui
宏介 蓮井
大地 芦田
Daichi Ashida
大地 芦田
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Abstract

【課題】コネクタの基端側に延出する電線が、コネクタのキャビティの開口周縁部に大きい力で押し当てられることを抑制することを目的とする。
【解決手段】コネクタ付電線10は、コネクタ20と、コネクタ20の基端側に延出する複数の電線30と、テープ52が、コネクタ20から複数の電線30に亘る部分に巻付けられることにより形成された被覆部50とを備える。複数の電線30のうちコネクタ20の基端側に延出する部分の外周に、テープ52よりも厚み方向に容易に収縮変形可能な緩衝部材40が設けられる。テープ52は、緩衝部材40の外周側から、コネクタ20から複数の電線30に亘る部分に巻付けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線と電線の端部に接続されたコネクタとを含むコネクタ付電線に関する。
自動車等の車両に搭載されるワイヤーハーネスにおいて、コネクタ付電線は、絶縁電線とその端部に接続されたコネクタとを備える。
また、コネクタ付電線においては、例えば、特許文献1に示されるように、絶縁電線とその端部に接続されたコネクタとの隙間に水等の液体の侵入を防ぐ防水構造が採用されることがある。
特許文献1では、テープ状の紫外線硬化樹脂からなる基体と粘着剤との2層構造を有する紫外線硬化粘着テープがコネクタから電線に亘る部分に粘着剤を内側にして巻き付けられて硬化した被覆部材により防水が図られている。
特開2013−187004号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術によると、コネクタの基端側に延出する複数の電線は、粘着テープによって結束される。このため、各電線が、コネクタのキャビティの開口周縁部に強い力で押し当てられてしまう恐れがある。
そこで、本発明は、コネクタの基端側に延出する電線が、コネクタのキャビティの開口周縁部に大きい力で押し当てられることを抑制することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るコネクタ付電線は、コネクタと、前記コネクタの基端側に延出する複数の電線と、テープが、前記コネクタから前記複数の電線に亘る部分に巻付けられることにより形成された被覆部とを備え、前記複数の電線のうち前記コネクタの基端側に延出する部分の外周に、前記テープよりも厚み方向に容易に収縮変形可能な緩衝部材が設けられ、前記テープは、前記緩衝部材の外周側から前記コネクタから前記複数の電線に亘る部分に巻付けられているものである。
第2の態様は、第1の態様に係るコネクタ付電線であって、前記緩衝部材は、シート状部材が前記複数の電線のうち前記コネクタの基端側に延出する部分の外周を覆うように巻付けられたものである。
第3の態様は、第1の態様に係るコネクタ付電線であって、前記緩衝部材は、長尺状部材が前記複数の電線のうち前記コネクタの基端側に延出する部分に螺旋状に隙間を空けつつ巻付けられたものである。
第4の態様は、第3の態様に係るコネクタ付電線であって、前記テープは、前記長尺状部材が描く螺旋方向とは逆方向の螺旋を描くように、前記緩衝部材の外周側から前記コネクタから前記複数の電線に亘る部分に巻付けられているものである。
第5の態様は、第1〜第4のいずれか1つの態様に係るコネクタ付電線であって、前記緩衝部材は、多孔質な柔軟物又は不織布により形成されているものである。
第6の態様に係るコネクタ付電線の製造方法は、(a)コネクタから延出する複数の電線の外周に、厚み方向に容易に収縮変形可能な緩衝部材を取付ける工程と、(b)テープを、前記緩衝部材の外周側から前記コネクタから前記複数の電線に亘る部分に巻付ける工程とを備える。
第1〜第6の態様によると、テープは、緩衝部材を介して複数の電線に巻付けられる。このため、テープの巻付力によって電線が内側に押され難くなり、コネクタのキャビティの開口周縁部に強い力で押し当てられ難くなる。
第2の態様によると、シート状部材をなるべく少ない巻回数で複数の電線に巻付けることができる。
第3の態様によると、長尺状部材が前記複数の電線のうち前記コネクタの基端側に延出する部分に螺旋状に隙間を空けつつ巻付けられているため、緩衝部材を形成するための使用材料を削減することが可能となり、コスト低減が可能となる。
第4の態様によると、テープは、螺旋状に巻付けられた長尺状部材の隙間に入り込み難く、より確実に螺旋状に巻付けられた長尺状部材の外周側に巻付けることができる。
第5の態様によると、緩衝部材に、容易に収縮変形可能な性質を持たせることができる。
第1実施形態に係るコネクタ付電線を示す概略斜視図である。 同上のコネクタ付電線の製造途中の状態を示す概略斜視図である。 緩衝部材と緩衝部材に巻付けられたテープとの関係を示す説明図である。 第2実施形態にかかるコネクタ付電線を示す概略斜視図である。 同上のコネクタ付電線の製造途中の状態を示す概略斜視図である。 長尺状部材が描く螺旋方向とテープが描く螺旋方向とが逆である場合における、長尺状部材とテープとの関係を示す説明図である。 長尺状部材が描く螺旋方向とテープが描く螺旋方向とが同じである場合における、長尺状部材とテープとの関係を示す説明図である。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係るコネクタ付電線及びコネクタ付電線の製造方法について説明する。図1はコネクタ付電線10を示す概略斜視図であり、図2はコネクタ付電線10の製造途中の状態を示す概略斜視図である。
コネクタ付電線10は、コネクタ20と、複数の電線30と、緩衝部材40と、被覆部50とを備える。かかるコネクタ付電線10は、例えば、車両における配線材として用いられる。コネクタ付電線10は、車両において、定常的な水かかりの恐れが少なく、また、その量の少ない場所、例えば、濡れた人員の乗り込み、濡れた物の持ち込み、又は、飲料のこぼれ等による水かかりが発生する車室内に配設されることが想定されている。つまり、このコネクタ付電線10は、それほど高い防水性は必要ではないが、一時的な水かかり等に対しては内部への水の浸入を防止できる程度の防水性を有するものとして用いられる。
コネクタ20は、樹脂等の絶縁材料によって金型成形された部材であり、ここでは、直方体状の外観形状、より具体的には、幅方向寸法が高さ方向寸法よりも大きい直方体状の外観形状を有している。コネクタ20には、その先端側(相手側コネクタに接続される側)から基端側(先端とは反対側)に貫通するキャビティ22が複数形成されている(図3参照)。複数のキャビティ22は、例えば、縦横に規則的に並ぶように形成されている。キャビティ22内には、端子が収容保持される。そして、本コネクタ20と相手側コネクタとがコネクタ接続されることで、本コネクタ20のキャビティ22内の端子と、相手側コネクタ側の端子とが接続される。
電線30は、導電性の芯線の外周に絶縁性樹脂が押出被覆等されることで被覆部が形成された構成とされている。芯線は、アルミニウム又はアルミニウム合金を材料として形成されている。もっとも、芯線は、銅又は銅合金等他の金属を材料として形成されていてもよい。本電線30は、車両等の配設対象箇所に配設された状態で、車両等に搭載された各種電気機器同士を電気的に接続するものとして用いられる。
電線30の端部では、被覆部が除去されて芯線が所定長露出している。この露出した芯線に、端子が圧着されている。端子は、金属材料によって形成されている。金属材料としては、銅、アルミニウム等を用いることができる。なお、電線30の芯線と端子とが異種金属によって形成されている場合、それらの接続部分で異種金属接触腐食が生じ易い。このため、電線30の芯線と端子とが異種金属によって形成されている場合、コネクタ20内部への水の浸入を抑制するための構成として、本実施形態の構成を適用することができる。
端子は、電線固定部と接続部とを含む。電線固定部は、電線30のうち被覆部に圧着される被覆圧着部と、芯線に圧着される芯線圧着部とで構成されている。接続部は、相手方の端子と電気的に接続される部分である。接続部は、筒形状のメス端子形状であってもよいし、タブ状又はピン状のオス端子形状であってもよい。
本端子は、電線30の端部に接続された状態で、コネクタ20の基端側からキャビティ内に挿入されて、当該キャビティ内で係止固定される。この状態で、電線30は、コネクタ20の基端側に延出する。このため、複数の電線30がコネクタ20の基端側に延出する。複数の電線30は、複数のキャビティ22の全部から延出していてもよいし、複数のキャビティ22の一部である複数から延出していてもよい。コネクタ20が幅方向に偏平な形状に形成され、かつ、その両側のキャビティ22から電線30が延出している場合において、コネクタ20の基端側外方で複数の電線30を結束すると、当該コネクタ20の両側のキャビティ22から延出する電線30がコネクタ20の幅方向中央に寄せられる。このため、それらの電線30がキャビティ22の開口周縁部に強く押し当てられる。ここで説明する緩衝部材40は、そのようなコネクタ20の両側のキャビティ22から延出する電線30がキャビティ22の開口周縁部に強く押し当てられることを抑制する役割を果す。
緩衝部材40は、複数の電線30のうちコネクタ20の基端側に延出する部分の外周に設けられている。緩衝部材40は、被覆部50を形成するテープ52よりも厚み方向に容易に収縮変形可能に構成されている。ここでは、緩衝部材40は、厚み方向に収縮変形容易なシート状部材42を複数の電線30のうちコネクタ20の基端側に延出する部分の外周に巻付けることによって形成されている。具体的には、シート状部材42は、樹脂(ポリスチレン、ポリプロピレン等)又はゴム等を発泡させた多孔質な柔軟物、不織布等によって形成されている。これらは、内部の孔又は隙間を潰すようにして、容易に厚み方向に収縮変形することができる性質を有している。シート状部材42としては、その他、ゴムシート、ゲル等を用いることもできる。つまり、緩衝部材40は、ソフトテープと呼ばれるもの等、各種クッション材として用いられるもの等を用いることができる。
シート状部材42は、コネクタ20の基端側面の隣、又は、当該基端側面から離れた位置で、複数の電線30を囲むように覆っている。緩衝部材40は、電線30の延在方向の少なくとも一部で、被覆部50と複数の電線30との間に介在していれば、テープ52の巻付力による影響を緩和できる。もっとも、緩衝部材40は、なるべくコネクタ20の近くで複数の電線30に巻付けられていることが好ましい。シート状部材42は、複数の電線30に対して1回〜2回未満巻付けることで、複数の電線30をその長手方向においてある程度覆える程度の幅寸法(例えば、10〜40cm)に形成されていることが好ましい。また、シート状部材42は、厚み方向に十分に収縮変形できるように、2〜10mmの厚みに形成されていることが好ましい。なお、一般的にソフトテープと呼ばれるものの厚みは2mm程度である。これらの外周を覆うテープとしては、幅50mm程度のものを用いることができる。
シート状部材42が、複数の電線30に巻付けられた状態では、複数の電線30は、キャビティ22の位置に応じてコネクタ20側に向けて順次広がる。このため、緩衝部材40は、コネクタ20側に向けて順次幅広となる円錐台又は楕円錐台の外周形状を描く。シート状部材42を巻付ける際には、複数の電線30に過大な力が加わらないように、軽く巻付けることが好ましい。シート状部材42を巻付ける際には、後述するテープ52を螺旋状に巻付ける際のように、各層間に隙間が生じないようにと考慮する必要性は無い。このため、シート状部材42を軽く巻付けることは容易に行える。なお、シート状部材42は、その延在方向においても容易に伸長変形できることが好ましい。これにより、仮にシート状部材42が複数の電線30にきつく巻付けられた場合でも、シート状部材42自体が伸びることで、複数の電線30に対して過大な力が作用することを抑制できるからである。通常、樹脂又はゴム等を発泡させた多孔質な柔軟物、不織布、ゴムシート、ゲル等は、このような性質をも有している。
なお、シート状部材42の巻付状態の維持は、その内面に設けられた粘着層又は巻き終りをテープ止等することによって行うことができる。
なお、緩衝部材は、帯状のテープ(好ましくは、厚み方向に収縮変形可能な基材の一方主面に粘着層が設けられたもの)を部分的に重ね合せながら複数回螺旋状に巻付けられることによって形成されてもよい。また、緩衝部材は、綿が複数の電線30を包むように取付けられたものであってもよい。
被覆部50は、緩衝部材40の外周側からコネクタ20から電線30に亘る部分を覆うように、テープ52が巻付けられることにより形成されている。
テープ52としては、樹脂等により形成された帯状の基材の一方主面に粘着層が形成された粘着テープを用いるとよい。このテープ52は、例えば、コネクタ20の基端部に巻付けられた後、コネクタ20の基端側外方に向けて複数の電線30及び緩衝部材40の外周側に螺旋状に巻付けられている。この際、テープ52が、その幅方向において1/3〜2/3、好ましくは、半分程度重なり合うようにすることが好ましい。通常、複数の電線30は、コネクタ20側から離れるに従って徐々に細径となるように束ねられるため、被覆部50は、コネクタ20から離れるのに従って徐々に細くなる円錐台又は楕円錐台の外周形状を描く。そして、テープ52が緩衝部材40を越えた位置で、テープ52がさらに複数の電線30を結束するように巻回される。これにより、被覆部50が形成される。
なお、テープ52は、電線30側からコネクタ20側に向うように螺旋状に巻付けられてもよい。また、テープ52が、電線30側とコネクタ20側との間で複数回往復するように巻付けられてもよい。
上記コネクタ付電線10は、次のようにして製造される。
まず、コネクタ20に端子付電線の端子が挿入され、コネクタ20の基端側に複数の電線30が延出したものを準備する。
そして、図2に示すように、コネクタ20から延出する複数の電線30にシート状部材42を巻付ける。シート状部材42は、複数の電線30に対して1〜2周程度巻付ければよいため、当該シート状部材42の巻付を容易に行える。これにより、複数の電線30の周りに緩衝部材40が取付られる。
この後、テープ52を、緩衝部材40の外周側からコネクタ20から複数の電線30に亘る部分に巻付ける。テープ52を巻付ける際の締付け力は、螺旋巻きされた各層をなるべく密着させることができる範囲でなるべく小さい力であることが好ましい。
これにより、図1に示すように、コネクタ付電線10を製造することができる。
図3は、コネクタ20から延出する複数の電線30の周りに設けられた緩衝部材40と、当該緩衝部材40に巻付けられたテープ52との関係を示す説明図である。図3では、複数の電線30のうちコネクタ20の幅方向外側に近いもののみが図示されている。
同図に示すように、複数の電線30の周りには緩衝部材40が巻付けられている。緩衝部材40は、コネクタ20から延出する複数の電線30を、コネクタ20から離れるに従って徐々に小さく束ねるように、複数の電線30に巻付けられている。
この状態で、テープ52が、緩衝部材40の外周側からコネクタ20から複数の電線30に亘る部分に巻付けられる。テープ52が緩衝部材40の外周側に巻付けられる際には、テープ52の巻付力が、緩衝部材40を外周側から内周側に押える力として作用する。緩衝部材40が内周側に押されると、その内側の電線30も内側に押されることになる。
しかしながら、緩衝部材40は、その厚み方向に収縮変形容易であるため、テープ52の巻付力によって緩衝部材40自体もその厚み方向に収縮変形する。この分、その内側の電線30が内側に押込まれる量を小さくすることができる。これにより、複数の電線30、特に、コネクタ20の幅方向両側に位置するものが、キャビティ22の開口周縁部に強い力で押し当てられ難くなる。
また、緩衝部材40は、シート状部材42によって形成されているため、シート状部材42をなるべく少ない巻回数で複数の電線30に容易に取付けることができる。
{第2実施形態}
第2実施形態に係るコネクタ付電線及びその製造方法について説明する。図4は、第2実施形態にかかるコネクタ付電線110を示す概略斜視図であり、図5は同コネクタ付電線110の製造途中の状態を示す概略斜視図である。なお、本実施の形態の説明において、第1実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
このコネクタ付電線110は、コネクタ20と、複数の電線30と、緩衝部材140と、被覆部150とを備える。
コネクタ20及び複数の電線30は、上記第1実施形態で説明したものと同様構成である。
緩衝部材140は、長尺状部材142が、複数の電線30のうちコネクタ20の基端側に延出する部分に螺旋状に隙間を空けつつ巻付けられることにより形成されている。
長尺状部材142としては、その径方向において収縮変形可能な紐状の部材、又は、細帯状の部材を用いることができる。長尺状部材142は、上記シート状部材42と同様に、樹脂(ポリスチレン、ポリプロピレン等)又はゴム等を発泡させた多孔質な柔軟物、不織布等によって形成されている。これらは、内部の孔又は隙間を潰すようにして、容易にその径方向に収縮変形することができる性質を有している。長尺状部材142としては、その他、ゴム、ゲル等によって形成されたものを用いることもできる。
また、長尺状部材142は、径方向(緩衝部材140の形態では厚み方向)に十分に収縮変形できるように、例えば、直径2〜10mmの断面円形の紐状に形成されていることが好ましい。なお、長尺状部材142は、断面方形状等の断面多角形の紐状に形成されていてもよい。
この長尺状部材142は、その延在方向においても容易に伸長変形できることが好ましい。これにより、仮に長尺状部材142が複数の電線30にきつく巻付けられた場合でも、長尺状部材142自体が伸びることで、複数の電線30に対して過大な力が作用することを抑制できるからである。通常、樹脂又はゴム等を発泡させた多孔質な柔軟物、不織布、ゴムシート、ゲル等は、このような性質をも有している。
長尺状部材142は、複数の電線30に対して螺旋状に隙間を空けつつ巻付けられている。長尺状部材142の巻付状態の維持は、その端部を複数の電線30の外周又はその一部に巻付けること、その端部を複数の電線30の間に挟むこと、その端部を粘着テープ等によってテープ止めすること等によって行うことができる。
被覆部150は、緩衝部材140の外周側からコネクタ20から電線30に亘る部分を覆うように、テープ152が巻付けられることにより形成されている。この点では、被覆部150は、上記被覆部50と同様である。
長尺状部材142が螺旋状に巻付けられた状態において、各螺旋間の隙間は、被覆部150を形成するためのテープ152の幅よりも大きいことが好ましい。これにより、テープ152を螺旋状に巻付ける際に、テープ152が長尺状部材142の間の隙間に入り込んでしまうことが抑制され、テープ152をより確実に緩衝部材140の外周側に巻付けることができる。
もっとも、テープ152は、上記長尺状部材142が描く螺旋方向とは逆方向の螺旋を描くように、巻付けられていることが好ましい。
図6は、長尺状部材142が描く螺旋方向とテープ152が描く螺旋方向とが逆である場合における、長尺状部材142とテープ152との関係を示す説明図であり、図7は、長尺状部材142が描く螺旋方向とテープ152が描く螺旋方向とが同じである場合における、長尺状部材142とテープ152との関係を示す説明図である。図6及び図7では、複数の電線30の概形を2点鎖線で示している。
長尺状部材142が描く螺旋方向とテープ152が描く螺旋方向とが同じである場合、図7に示すように、長尺状部材142の隙間に、テープ152が入り込んでしまう恐れがあり、しかもそのような部分が、テープ152の巻付方向において比較的長い寸法で発生してしまう恐れがある。この場合、緩衝部材140は、十分にその機能を発揮できない。
そこで、長尺状部材142が描く螺旋方向とテープ152が描く螺旋方向とを逆にすると、図6に示すように、長尺状部材142とテープ152とは交差する位置関係となる。このため、テープ152は、より確実に、長尺状部材142の外周側に巻付けられるようになる。このため、緩衝部材140は、十分にその機能を発揮できる。
このコネクタ付電線110及びその製造方法によると、長尺状部材142はその径方向に収縮変形容易であるため、長尺状部材142を巻付けることによって形成された緩衝部材140もその厚み方向に容易に収縮変形することができる。このため、上記第1実施形態と同様に、テープ152の巻付力によって緩衝部材140自体もその厚み方向に収縮変形し、その分、その内側の電線30が内側に押込まれる量を小さくすることができる。これにより、複数の電線30、特に、コネクタ20の幅方向両側に位置するものが、キャビティ22の開口周縁部に強い力で押し当てられ難くなる。
緩衝部材140は、長尺状部材142が複数の電線30のうちコネクタ20の基端側に延出する部分に螺旋状に隙間を空けつつ巻付けられたものであるため、緩衝部材140を形成するための使用材料を削減することが可能になり、コスト削減が可能となる。また、コネクタ付電線110の重量増削減も可能となる。
また、長尺状部材142が描く螺旋方向とテープ152が描く螺旋方向とが逆であるため、テープ152は、螺旋状に巻付けられた長尺状部材142の隙間に入り込み難く、より確実に、テープ152を、螺旋状に巻付けられた長尺状部材142の外周側に巻付けることができる。
{変形例}
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10,110 コネクタ付電線
20 コネクタ
22 キャビティ
30 電線
40,140 緩衝部材
42 シート状部材
50,150 被覆部
52,152 テープ
142 長尺状部材

Claims (6)

  1. コネクタと、
    前記コネクタの基端側に延出する複数の電線と、
    テープが、前記コネクタから前記複数の電線に亘る部分に巻付けられることにより形成された被覆部と、
    を備え、
    前記複数の電線のうち前記コネクタの基端側に延出する部分の外周に、前記テープよりも厚み方向に容易に収縮変形可能な緩衝部材が設けられ、
    前記テープは、前記緩衝部材の外周側から前記コネクタから前記複数の電線に亘る部分に巻付けられている、コネクタ付電線。
  2. 請求項1に記載のコネクタ付電線であって、
    前記緩衝部材は、シート状部材が前記複数の電線のうち前記コネクタの基端側に延出する部分の外周を覆うように巻付けられたものである、コネクタ付電線。
  3. 請求項1に記載のコネクタ付電線であって、
    前記緩衝部材は、長尺状部材が前記複数の電線のうち前記コネクタの基端側に延出する部分に螺旋状に隙間を空けつつ巻付けられたものである、コネクタ付電線。
  4. 請求項3に記載のコネクタ付電線であって、
    前記テープは、前記長尺状部材が描く螺旋方向とは逆方向の螺旋を描くように、前記緩衝部材の外周側から前記コネクタから前記複数の電線に亘る部分に巻付けられている、コネクタ付電線。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ付電線であって、
    前記緩衝部材は、多孔質な柔軟物又は不織布により形成されている、コネクタ付電線。
  6. (a)コネクタから延出する複数の電線の外周に、厚み方向に容易に収縮変形可能な緩衝部材を取付ける工程と、
    (b)テープを、前記緩衝部材の外周側から前記コネクタから前記複数の電線に亘る部分に巻付ける工程と、
    を備えるコネクタ付電線の製造方法。
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