JP2016199798A - 合金元素添加材および銅合金材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
銅合金材の製造において銅を含む母材を溶融させた銅溶湯に合金元素を添加するための合金元素添加材であって、
合金元素を含む線状または板状の芯材と、
銅を含み、前記芯材の外周を覆う外層材と、を備え、
前記外層材および前記芯材のそれぞれを構成する銅および合金元素の重量比が、銅と合金元素との状態図において、銅の融点以下の範囲で液相となる範囲内の重量比である、合金元素添加材が提供される。
合金元素を含む銅合金材の製造方法であって、
銅を含む条材と合金元素を含む線材とを準備する準備工程と、
前記条材の長手方向に沿って前記線材を縦添えし、これらを長手方向に搬送させながら、前記線材を包むように前記条材を幅方向に丸め、丸めた前記条材の合わせ目を接合することにより、前記線材が前記条材で包まれた複合線材を形成する包被工程と、
前記複合線材を伸線することにより、合金元素を含む線状の芯材と、銅を含み、前記芯材の外周を覆う外層材とを備え、前記外層材および前記芯材のそれぞれを構成する銅および合金元素の重量比が、銅と合金元素との状態図において、銅の融点以下の範囲で液相となる範囲内の重量比である、合金元素添加材を形成する伸線工程と、
前記準備工程、前記包被工程および前記伸線工程と並行して、銅を含む母材を溶融させて銅溶湯を形成する溶融工程と、
前記銅溶湯に合金元素添加材を添加する添加工程と、を有する、銅合金材の製造方法が提供される。
以下、本発明の一実施形態について図を用いて説明する。本実施形態では、合金元素として、銅よりも酸化しやすく、かつ銅よりも融点の高いTiを用いた場合について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る合金元素添加材の断面図である。図2は、本発明の一実施形態に係る合金元素添加材の製造方法について説明するための概略図である。図3は、Cu−Tiの2元系状態図である。
本発明の一実施形態に係る合金元素添加材10(以下、単に添加材10ともいう)は、銅合金材を製造する際に、銅(Cu)を含む母材を溶融させた銅溶湯にTiを添加するために用いられるものである。添加材10は、Tiを含む材料とCuを含む材料とを組み合わせて伸線することにより得られる線状の複合線であり、図1に示すように、Tiを含む線状の芯材11と、Cuを含み、芯材11を被覆する外層材12とを備えている。
次に、上述した添加材10の製造方法について図2を用いて説明する。本実施形態の添加材10の製造方法は、準備工程と、包被工程と、伸線工程とを有している。
まず、添加材10において芯材11となる合金元素(Ti)を含む断面が略円形の線材21と、外層材12となるCuを含む条材22とを準備する。このとき、線材21の径や条材22の厚さは、最終的に得られる添加材10においてCuとTiとの重量比が所定の値となるように設定する。
続いて、図2に示すように、条材22の長手方向に沿って線材21を縦添えし、この条材22を線材21とともに条材22の長手方向に搬送する。線材21および条材22を成形機51に導入し、成形機51において条材22を幅方向に徐々に丸め、筒状に形成する。条材22が筒状に形成されることで線材21が条材22で包まれることになる。その後、成形機51において、丸められた条材22の合わせ目を、例えばレーザ等で溶接することにより接合する。これにより、線材21が条材22で包まれた複合線材20を形成する。
続いて、図2に示すように、得られた複合線材20を伸線ダイス52に導入する。複合線材20は、伸線ダイス52において引き伸ばされて、断面積が小さくなるように加工される。このとき、複合線材20を構成する線材21および条材22は互いに押し付けられることで、その接触面に形成される酸化被膜が圧力で破壊されて、酸素を含まない新生面が形成される。新生面の形成により線材21と条材22とは新生面同士で接触して密着することになる。そして、複合線材20が引き伸ばされることで、最終的には、図1に示すような、合金元素(Ti)を含む線状の芯材11と、銅を含み、芯材11の外周を被覆して密着する外層材12とを備える線状の添加材10を得る。
続いて、上述した添加材10を用いて銅合金材を製造する方法について説明する。以下では、上述した添加材10を別工程で製造しつつ、SCR方式で連続鋳造することにより銅合金材を製造する場合について説明する。
また、添加材10の投入の際、Tiからなる芯材11はCuからなる外層材12で覆われているので、Tiの酸化を抑制しつつ、銅溶湯に投入することができる。これにより、銅溶湯へのTiの酸化物などの混入を抑制することができ、酸化物が銅溶湯に溶融せずに溶け残る、もしくは酸化物の溶融に伴って銅溶湯に酸素が混入するといった銅合金材を製造するうえで品質を低下させる問題を抑制することができる。
また、銅溶湯に添加材10を溶け残ることなく溶融できるので、添加歩留を高くすることができる。添加歩留とは、銅溶湯に投入した合金元素の量に対する、銅溶湯を鋳造して得られる銅合金材に含まれる合金元素の量の比率を示す。すなわち、本実施形態によれば、投入した合金元素を銅溶湯に高い割合で溶融させることができ、最終的に得られる銅合金材において、所望の組成を得ることができる。
上述の実施形態では、芯材11を構成する合金元素としてCuよりも酸化しやすく、かつCuよりも融点の高いTiを例として説明したが、本発明はTiに限定されない。本発明においては、銅合金材に添加される金属元素であれば、Tiと同様にして酸化もしくは溶け残りを抑制しつつ銅溶湯に溶融させることができる。
Zrの場合、図4に示すCu−Zrの2元系状態図から、Cu:Zrの重量比を20:80〜65:35の範囲内とすることが好ましい。
Beの場合、図5に示すCu−Beの2元系状態図から、Cu:Beの重量比を85:15〜98:2の範囲内とすることが好ましい。
Mnの場合、図6に示すCu−Mnの2元系状態図から、Cu:Mnの重量比を35:65〜95:5の範囲内とすることが好ましい。
Siの場合、図7に示すCu−Siの2元系状態図から、Cu:Siの重量比を70:30〜95:5の範囲内とすることが好ましい。
Yの場合、図8に示すCu−Yの2元系状態図から、Cu:Yの重量比を20:80〜98:2の範囲内とすることが好ましい。
<実施例1>
直径φ2mm、長さ5mのTi線を用意し、厚さ0.4mmの銅条にて包皮し、継ぎ目を接合することで、外径φ2.8mmとなるTi−Cu複合線材を作製した。その後、減面率が約50%となるよう伸線を施し、外径φ2mmのTi−Cu添加材を作製した。Ti−Cu添加材においては、芯材を構成するTiの重量比が34重量%、外層材を構成するCuの重量比が66重量%であり、Cuからなる外層材の厚さが0.3mmであった。添加材の構成について、下記表1にまとめて示す。
実施例2では、表1に示すように、実施例1で用いたTiをZrに変更して添加材および銅合金線を作製した。
具体的には、直径φ2mm、長さ5mのZr線を用意し、厚さ0.4mmの銅条にて包皮し、継ぎ目を接合することで、外径φ2.8mmのZr−Cu複合線材を作製した。これを実施例1と同様に伸線することで、外径φ2mmのZr−Cu添加材を得た。そして、このZr−Cu添加材を用いて実施例1と同様に銅合金線を作製した。なお、Zr−Cu添加材においては、芯材を構成するZrの重量比が43重量%であり、Cuからなる外層材の厚さが0.32mmであった。
実施例3では、表1に示すように、実施例1で用いたTiをMnに変更して添加材および銅合金線を作製した。
具体的には、直径φ2mm、長さ30cmのMn棒を用意し、厚さ0.5mmの銅条にて包皮し、継ぎ目を接合することで、外径φ3mmとなるMn−Cu複合線材を作製した。これを実施例1と同様に、減面率が約56%となるように伸線することで、外径φ2mmのMn−Cu添加材を得た。そして、このMn−Cu添加材を用いて実施例1と同様に銅合金線を作製した。なお、Mn−Cu添加材において、芯材を構成するMnの重量比が40重量%であり、Cuからなる外層材の厚さが0.29mmであった。
実施例4では、表1に示すように、実施例1で用いたTiをYに変更して添加材および銅合金線を作製した。
具体的には、直径φ2mm、長さ30cmのY棒を用意し、厚さ0.5mmの銅条にて包皮し、継ぎ目を接合することで、外径φ3mmとなるY−Cu複合線材を作製した。これを実施例1と同様に、減面率が約56%となるように伸線することで、外径φ2mmのY−Cu添加材を得た。そして、このY−Cu添加材を用いて実施例1と同様に銅合金線を作製した。なお、Y−Cu添加材において、芯材を構成するYの重量比が29重量%であり、Cuからなる外層材の厚さが0.28mmであった。
実施例5では、表1に示すように、実施例1で用いたTiをAlに変更して添加材および銅合金線を作製した。
具体的には、直径φ2mm、長さ3mのAl線を用意し、厚さ0.5mmの銅条にて包皮し、継ぎ目を接合することで、外径φ3mmとなるAl−Cu複合線材を作製した。これを実施例1と同様に、減面率が約56%となるように伸線することで、外径φ2mmのAl−Cu添加材を得た。そして、このAl−Cu添加材を用いて実施例1と同様に銅合金線を作製した。なお、Al−Cu添加材において、芯材を構成するAlの重量比が20重量%であり、Cuからなる外層材の厚さが0.35mmであった。
実施例6では、表1に示すように、実施例1で用いたTiをMgに変更して添加材および銅合金線を作製した。
具体的には、直径φ2mm、長さ30cmのMg棒を用意し、厚さ0.5mmの銅条にて包皮し、継ぎ目を接合することで、外径φ3mmとなるMg−Cu複合線材を作製した。これを実施例1と同様に、減面率が約56%となるように伸線することで、外径φ2mmのMg−Cu添加材を得た。そして、このMg−Cu添加材を用いて実施例1と同様に銅合金線を作製した。なお、Mg−Cu添加材において、芯材を構成するMgの重量比が14重量%であり、Cuからなる外層材の厚さが0.34mmであった。
比較例1〜6では、所定の合金元素をCuで被覆した複合線材ではなく、所定の合金元素からなる線材を添加材として用いて銅合金線を作製した。なお、比較例1〜6の添加材における合金元素の重量比はいずれも100%であった。
具体的には、比較例1では、直径φ2mm、長さ1mのTi線を用いた。
比較例2では、直径φ2mm、長さ1mのZr線を用いた。
比較例3では、直径φ2mm、長さ30cmのMn棒を用いた。
比較例4では、直径φ2mm、長さ30cmのY棒を用いた。
比較例5では、直径φ2mm、長さ30cmのAl棒を用いた。
比較例6では、直径φ2mm、長さ30cmのMg棒を用いた。
比較例7では、実施例1において、芯材を構成するTiの重量比が79重量%となるように芯材および外層材を構成した以外は、実施例1と同様に添加材および銅合金線を作製した。具体的には、直径φ3mm、長さ10cmのTi棒を厚さ0.1mmの銅箔で被覆して、Tiの重量比が79重量%であるTi−Cu添加材を作製した。
比較例8では、実施例3において、芯材を構成するMnの重量比が86重量%となるように芯材および外層材を構成した以外は、実施例3と同様に添加材および銅合金線を作製した。具体的には、直径φ3mm、長さ10cmのMn棒を厚さ0.1mmの銅箔で被覆して、Mnの重量比が86重量%であるMn−Cu添加材を作製した。
比較例9では、実施例6において、芯材を構成するMgの重量比が59重量%となるように芯材および外層材を構成した以外は、実施例6と同様に添加材および銅合金線を作製した。具体的には、直径φ3mm、長さ10cmのMg棒を厚さ0.1mmの銅箔で被覆して、Mgの重量比が59重量%であるMg−Cu添加材を作製した。
本実施例では、作製した各添加材について、銅溶湯への溶融性、酸化の程度、および添加歩留を以下の方法により評価した。
評価結果を表1に示す。
以下に、本発明の好ましい態様について付記する。
本発明の一態様によれば、
銅合金材の製造において銅を含む母材を溶融させた銅溶湯に合金元素を添加するための合金元素添加材であって、
合金元素を含む線状または板状の芯材と、
銅を含み、前記芯材の外周を覆う外層材と、を備え、
前記外層材および前記芯材のそれぞれを構成する銅および合金元素の重量比が、銅と合金元素との状態図において、銅の融点以下の範囲で液相となる範囲内の重量比である、合金元素添加材が提供される。
付記1の合金元素添加材であって、好ましくは、
前記外層材は、前記芯材との間に、前記外層材を構成する銅と前記芯材を構成する合金元素とからなる金属間化合物を形成しないように設けられる。
付記1または2の合金元素添加材であって、好ましくは、
前記芯材が線状であり、前記外層材が線状の前記芯材の全周を覆うように設けられた複合線である。
付記1または2の合金元素添加材であって、好ましくは、
前記芯材が板状であり、前記外層材が板状の前記芯材の両主面を覆うように設けられるクラッド板である。
付記1〜4のいずれかの合金元素添加材であって、好ましくは、
前記合金元素がMg、Al、Ti、Be、Zr、Ce、Mn、Si、およびYから選ばれる少なくとも1種である。
本発明の他の態様によれば、
合金元素を含む銅合金材の製造方法であって、
銅を含む条材と合金元素を含む線材とを準備する準備工程と、
前記条材の長手方向に沿って前記線材を縦添えし、これらを長手方向に搬送させながら、前記線材を包むように前記条材を幅方向に丸め、丸めた前記条材の合わせ目を接合することにより、前記線材が前記条材で包まれた複合線材を形成する包被工程と、
前記複合線材を伸線することにより、合金元素を含む線状の芯材と、銅を含み、前記芯材の外周を覆う外層材とを備え、前記外層材および前記芯材のそれぞれを構成する銅および合金元素の重量比が、銅と合金元素との状態図において、銅の融点以下の範囲で液相となる範囲内の重量比である、合金元素添加材を形成する伸線工程と、
前記準備工程、前記包被工程および前記伸線工程と並行して、銅を含む母材を溶融させて銅溶湯を形成する溶融工程と、
前記銅溶湯に合金元素添加材を添加する添加工程と、を有する、銅合金材の製造方法が提供される。
付記6の銅合金材の製造方法であって、好ましくは、
前記伸線工程では、前記複合線材を減面率20%以上99.99%以下の範囲で伸線する。
11 芯材
12 外層材
20 複合線材
21 線材
22 条材
Claims (7)
- 銅合金材の製造において銅を含む母材を溶融させた銅溶湯に合金元素を添加するための合金元素添加材であって、
合金元素を含む線状または板状の芯材と、
銅を含み、前記芯材の外周を覆う外層材と、を備え、
前記外層材および前記芯材のそれぞれを構成する銅および合金元素の重量比が、銅と合金元素との状態図において、銅の融点以下の範囲で液相となる範囲内の重量比である、合金元素添加材。 - 前記外層材は、前記芯材との間に、前記外層材を構成する銅と前記芯材を構成する合金元素とからなる金属間化合物を形成しないように設けられる、請求項1に記載の合金元素添加材。
- 前記芯材が線状であり、前記外層材が線状の前記芯材の全周を覆うように設けられた複合線である、請求項1又は2に記載の合金元素添加材。
- 前記芯材が板状であり、前記外層材が板状の前記芯材の両主面を覆うように設けられるクラッド板である、請求項1又は2に記載の合金元素添加材。
- 前記合金元素がMg、Al、Ti、Be、Zr、Ce、Mn、Si、およびYから選ばれる少なくとも1種である、請求項1〜4のいずれかに記載の合金元素添加材。
- 合金元素を含む銅合金材の製造方法であって、
銅を含む条材と合金元素を含む線材とを準備する準備工程と、
前記条材の長手方向に沿って前記線材を縦添えし、これらを長手方向に搬送させながら、前記線材を包むように前記条材を幅方向に丸め、丸めた前記条材の合わせ目を接合することにより、前記線材が前記条材で包まれた複合線材を形成する包被工程と、
前記複合線材を伸線することにより、合金元素を含む線状の芯材と、銅を含み、前記芯材の外周を覆う外層材とを備え、前記外層材および前記芯材のそれぞれを構成する銅および合金元素の重量比が、銅と合金元素との状態図において、銅の融点以下の範囲で液相となる範囲内の重量比である、合金元素添加材を形成する伸線工程と、
前記準備工程、前記包被工程および前記伸線工程と並行して、銅を含む母材を溶融させて銅溶湯を形成する溶融工程と、
前記銅溶湯に合金元素添加材を添加する添加工程と、を有する、銅合金材の製造方法。 - 前記伸線工程では、前記複合線材を減面率20%以上99.99%以下の範囲で伸線する、請求項6に記載の銅合金材の製造方法。
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