JP2016199382A - ケーブルシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ケーブルの張力に起因した移動体の移動抵抗を減じることができるとともに、ケーブルの弛みを抑制できるケーブルシステムを提供する。【解決手段】ケーブルシステムは、基地装置と移動体とを繋ぎ信号伝送を担うケーブル3と、リール装置4と、ローラ機構5と、モータコントローラとを備えている。リール装置4は、移動体側または基地装置側に配置され、ケーブル3が巻かれるリール12と、このリール12をケーブル繰出し方向とケーブル巻取り方向に回転させるリールモータとを有している。ローラ機構5は、リール装置の近傍に配置され、ケーブル3を送る駆動ローラ31と、この駆動ローラを少なくともケーブル操出し方向に回転させるローラモータとを有している。モータコントローラは、ケーブル3をリール12から操出すために、リールモータとローラモータを駆動して、リール12と駆動ローラ31をケーブル操出し方向に同時に回転させる。【選択図】 図3

Description

本発明は、基地装置と移動体との間を繋ぐケーブルと、リール装置とを装備したケーブルシステムに関する。
無人移動体をリモートコントローラ(基地装置)により遠隔操縦することは周知である。移動体には例えばビデオカメラが搭載されており、このビデオカメラからの映像信号がリモートコントローラに送られ、操作者はリモートコントローラに付随するモニタディスプレイを見ながらリモートコントローラを操作する。このリモートコントローラからの操作信号が移動体に送られ、移動体が遠隔操作される。
上記映像信号および操作信号を伝送するために、リモートコントローラと移動体とが長いケーブルで繋がっている。ケーブルが巻かれるリール装置が移動体側または基地装置側に配置されている。
特許文献1、2に開示するように、リール装置は、ケーブルが巻かれるリールと、このリールの回転方向を検出する回転センサと、リールを回転駆動するリールモータと、モータコントローラを備えている。移動体が基地装置から離れる方向に移動した時には、ケーブルに張力が生じ、リールがケーブルを繰出す方向に回転する。モータコントローラは、回転センサからの信号に基づきこのケーブル操出し方向の回転を検出した時に、リールモータをモータフリーにし、ケーブルを繰出す。移動体が基地装置に近づく方向に移動した時には、ケーブルの張力が無くなりリールが停止する。モータコントローラは、回転センサからの信号に基づきこのリール停止を検出した時に、リールモータを駆動しリールを巻取り方向に回転する。
特許文献3は、リール装置の近傍に配置されたローラ機構を開示している。このローラ機構はケーブルを案内するとともに、ケーブルの張力を検知する機能を有している。ケーブル操出し時にリールモータをモータフリーにし、巻取り時にリールモータを駆動する点は、特許文献1、2と同様である。ローラ機構で検知されたケーブルの張力に基づき、リールモータが制御され、ケーブルの弛みを防止している。
特許文献4に開示されたリール装置では、リールモータ駆動によりリールが巻取り方向のみならず操出し方向にも回転される。ケーブル操出し時には、水中ROV(移動体)の移動速度より早い速度でケーブルを操出し、移動体へのケーブルによる抵抗を少なくしている。
さらに特許文献4は、リール装置の近傍に配置された水供給機構を開示している。この水供給装置は、ケーブルを通す管と、この管内に水を流すポンプを有している。上記ケーブル操出しの時に、管内を流れる水の力でケーブルを送り、これによりリールの近傍でケーブルの弛みや乱巻きが生じるのを回避しようとしている。
特開2008−254927号公報 特開2014−64456号公報 特開平6−72640号公報 特表2014−519438号公報
特許文献1、2、3では、ケーブルの張力によってケーブルをリールから繰り出すため、ケーブルの張力が移動体の移動抵抗となってしまう。特に移動体が小型で推進力が弱い場合には、この問題が顕著となる。なお、特許文献3では、ローラ機構にモータが設けられておらず、ローラ機構にケーブルを送り出す機能はない。
特許文献4では、ケーブルの張力に起因した抵抗を減じることができるが、水供給機構でケーブルの弛みをするため、リール装置を水中移動体に搭載するケーブルシステムにしか適用できない。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、ケーブルシステムにおいて、
ア.基地装置と移動体とを繋ぐか、または上記基地装置との間で信号伝送可能な中継装置と移動体とを繋ぎ、少なくとも信号伝送を担うケーブルと、
イ.上記移動体側と上記基地装置側のいずれか一方、または上記中継装置側と移動体側のいずれか一方に配置され、上記ケーブルが巻かれるリールと、このリールをケーブル繰出し方向とケーブル巻取り方向に回転させるリールモータとを有するリール装置と、
ウ.上記リール装置の近傍に配置され、上記ケーブルを送る駆動ローラと、この駆動ローラを少なくとも上記ケーブル操出し方向に回転させるローラモータとを有するローラ機構と、
エ.上記リールモータと上記ローラモータを制御するモータコントローラと、
を備え、
上記モータコントローラは、上記ケーブルを上記リールから操出すために、上記リールモータと上記ローラモータを駆動して、上記リールと上記駆動ローラを上記ケーブル操出し方向に同時に回転させることを特徴とする。
この構成によれば、ケーブル操出しの際にリールモータを駆動してリールを操出し方向に回転させることにより、ケーブル張力の抵抗を受けずに移動体を移動させることができる。しかも、ローラ機構の駆動ローラも同時にケーブル操出し方向に回転させることにより、リール装置とローラ機構との間でのケーブルの弛みを抑制することができる。しかも適用される移動体の種類およびリール装置の配置位置は制限されずに済む。
好ましくは、上記リール装置は上記リールの回転に関する信号を出力するリール回転センサを有し、上記ローラ機構は上記駆動ローラの回転に関する信号を出力するローラ回転センサを有し、上記モータコントローラは、上記ケーブル操出し時に、上記リール回転センサおよび上記リール回転センサの信号に基づき、上記リールでのケーブル操出し速度と上記駆動ローラでのケーブル送り速度が等しくなるように、上記リールモータと上記ローラモータを制御する。
この構成によれば、ケーブル操出し時のケーブルの弛みをより一層確実に行うことができる。
好ましくは、上記モータコントローラは、上記ケーブル操出し時に、上記ローラモータへの供給電流が第1しきい値より小さい場合には、一時的に上記ローラの回転速度を上昇させ、これにより上記リール装置と上記ローラ機構との間の上記ケーブルの張力を増加させる。
この構成によれば、ケーブル操出しの際に、リール装置とローラ機構との間に生じたケーブルの一時的な弛みを即座に解消できる。
好ましくは、上記モータコントローラは、上記ケーブル操出し時に、上記ローラモータへの供給電流が上記第1しきい値より大きな第2しきい値を超えている場合には、一時的に上記ローラの回転速度を減じ、これにより上記リール装置と上記ローラ機構との間の上記ケーブルの張力を減少させる。
この構成によれば、ケーブル繰出しの際に、リール装置とローラ機構との間に生じたケーブルの一時的な過剰張力を即座に解消できる。
好ましくは、上記モータコントローラは、上記ケーブルを上記リールに巻取るために、上記リールモータと上記ローラモータを駆動して、上記リールと上記駆動ローラを同時に上記ケーブル巻取り方向に回転させ、上記リール回転センサおよび上記モータ回転センサからの信号に基づき、上記リールでのケーブル巻取り速度と上記駆動ローラでのケーブル送り速度が等しくなるように上記リールモータと上記ローラモータを制御する。
この構成によれば、ケーブルの巻取りを円滑に行うことができる。
好ましくは、上記モータコントローラは、上記ケーブル巻取り時に、上記リールモータへの供給電流が第3しきい値より小さい場合には、一時的に上記駆動ローラの回転速度を減じ、これにより上記リール装置と上記ローラ機構との間の上記ケーブルの張力を増加させる。
この構成によれば、ケーブル巻取りの際に、リール装置とローラ機構との間に生じたケーブルの一時的な弛みを即座に解消できる。
好ましくは、上記モータコントローラは、上記ケーブル巻取り時に、上記リールモータへの供給電流が上記第3しきい値より大きな第4しきい値を超えている場合には、一時的に上記駆動ローラの回転速度を上昇させ、これにより上記リール装置と上記ローラ機構との間の上記ケーブルの張力を減少させる。
この構成によれば、ケーブル巻取りの際に、リール装置とローラ機構との間に生じたケーブルの一時的な過剰張力を即座に解消できる。
好ましくは、上記モータコントローラは、上記リールの回転速度と、上記リールに巻かれたケーブルの最も外側の部分の径または周長の情報に基づき、上記リールにおける上記ケーブル操出し速度および上記ケーブル巻取り速度を演算する。
この構成によれば、ケーブル操出し速度と上記ケーブル巻取り速度を正確に演算することができる。
好ましくは、上記リール回転センサは、上記リールの所定角度回転毎にパルス信号を出力するロータリーエンコーダからなり、上記モータコントローラは、上記ロータリーエンコーダからのパルス信号に基づき上記リールの回転方向を判断するとともに、積算エンコーダ値を演算し、この積算エンコーダ値は、上記リールが巻取り方向に回転している時には上記パルス信号数を加算し、上記リールが繰出し方向に回転している時には上記パルス信号数を減算することにより得、上記モータコントローラは、上記積算エンコーダ値と、単位時間当たりに上記ロータリーエンコーダから出力されるパルス信号に基づき、上記ケーブル繰出し速度および上記ケーブル巻取り速度を演算する。
この構成によれば、ケーブル操出し速度と上記ケーブル巻取り速度を正確に演算することができる。
上記モータコントローラは、上記ケーブル巻取り時に、上記ローラモータをモータフリーにしてもよい。
上記モータコントローラは、自動制御モードを実行可能としてもよい。この場合、自動制御モードでは、上記ローラ回転センサからの信号に基づき上記駆動ローラの回転方向を判断し、上記駆動ローラが上記ケーブル繰出し方向に回転していると判断した時には、上記ケーブルの操出しを実行し、上記駆動ローラが停止または上記ケーブル巻取り方向に回転していると判断した時には、上記ケーブルの巻取りを実行する。
好ましくは、上記モータコントローラは、上記自動制御モードにおいて、上記ケーブル操出しを開始してからのケーブル操出し量が規定量に達した時には、上記リールモータおよび上記ローラモータの駆動を停止し、再び上記ローラ回転センサからの信号に基づき駆動ローラの回転方向を判断する。
これの構成によれば、自動制御モードでのケーブル操出しに歯止めをかけることができる。
上記基地装置は上記自動制御モードにおいてモータフリーを選択することができる。この場合、上記モータコントローラは、上記自動制御モードにおいて上記駆動ローラが上記ケーブル操出方向に回転していると判断した時に、上記モータフリーの選択に応じて上記リールモータと上記ローラモータをモータフリーにする。
好ましくは、上記基地装置は、上記自動制御モードに加えて、操出しモードと、巻取りモードを選択可能である。この場合、上記モータコントローラは、上記基地装置からの上記自動制御モード選択信号を受けた時には、上記自動制御モードを実行し、上記操出しモード選択信号を受けた時には、上記ケーブルの操出しのみを実行し、上記巻取りモードの選択信号を受けた時には、上記ケーブルの巻取りのみを実行する。
本発明のケーブルシステムでは、ケーブルの張力に起因した移動体の移動抵抗を減じることができるとともに、ケーブルの弛みを抑制できる。
本発明の第1実施形態に係るケーブルシステムの全体構成を示す概略図である。 上記ケーブルシステムのリール装置およびローラ機構を示す平面図である。 上記リール装置およびローラ機構の側面図である。 上記ローラ機構の詳細な構造を示す拡大側面図である。 上記リール装置のリールモータ、上記ローラ機構のローラモータを駆動制御するための回路の概略図である。 上記リールモータおよび上記ローラモータを制御するためのルーチンの一部を示すフローチャートである。 同ルーチンで実行される自動制御モードのフローチャートである。 同ルーチンで実行される操出しモードおよび巻取りモードのフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るケーブルシステムの全体構成を示す概略図である。 本発明の第3実施形態に係るケーブルシステムの全体構成を示す概略図である。
以下、本発明の第1実施形態をなすケーブルシステムを含む探査システムについて、図1〜図6を参照しながら説明する。図1に示すように、探査システムは、リモートコントローラ1(基地装置)と、無人小型船からなる移動体2と、これらリモートコントローラ1と移動体2を繋ぐ長いケーブル3とを備えている。上記ケーブル3は光ファイバを内蔵し信号を伝送する。
上記リモートコントローラ1は、モニタディスプレイ1aと操作部1bを有している。操作部1bは、後述する3つのモード選択ボタン1x、1y、1zと、操縦スティック1sと、必要に応じてキーボードを有している。
上記移動体2は、水上走行のためのスクリューおよび舵、これらスクリューおよび舵を駆動するためのモータおよびバッテリ(いずれも図示しない)を備えている。
上記移動体2にはビデオカメラ2a(探査装置)が搭載されている。探査装置として、このビデオカメラ2aに加えて、あるいはビデオカメラの代わりに赤外線センサ、化学物質検出センサ、温度センサ、放射線センサ等のセンサを含んでもよい。
操作者は、移動体2のビデオカメラ2aからの映像をモニタディスプレイ1aで見ながら、リモートコントローラ1の操縦スティック1s等を操作して、移動体2の前進や旋回等の遠隔操作を行う。
図2、図3に示すように、ケーブルシステムAは、上述したケーブル3と、このケーブル3を巻取ったり繰出したりするリール装置4と、リール装置4の近傍に配置されたローラ機構5を備えている。
上記リール装置4は、例えば上記移動体2のボデイ2xの後部に搭載されている。本実施形態では、ボデイ2xの上面に形成された凹部2yに収容されている。
上記リール装置4は、上記ボデイ2xの凹部2yにフレーム(図示しない)を介して固定された一対のサポート11と、これらサポート11に回転可能に支持されたリール12と、整列機構13とを備えている。このリール12の回転軸線は、移動体2の前進、後退方向と直交して水平に延びている。
上記整列機構13は、上記リール12の近傍において上記一対のサポート11に支持されており、リール12の回転に連動してケーブル3をリール12の軸方向に移動させ、その移動行程の終端位置に達したらケーブル3の移動方向を逆転させ、これを繰り返すことにより、ケーブル3をリール12の胴部12aに、その軸芯方向にほぼ均一に巻くようになっている。この整列機構13の構成は周知であるので詳細な説明は省略する。
上記ケーブル3の一端はリモートコントローラ1に内蔵されたコンバータに接続されている。このコンバータは、ケーブル3からリモートコントローラ1への信号を、光信号から電気信号に変換し、リモートコントローラ1からケーブル3への信号を電気信号から光信号に変換する。
上記ケーブル3は、上述したように上記リール装置4の整列機構13を通ってリール12の胴部12aに巻かれており、このケーブル3の他端はリール12に設けられたロータリージョイント(図示しない)に接続され、さらにコンバータ、ハブを介して複数系統の電気信号線に接続されている。
上記複数系統の電気信号線は、移動体2のスクリューモータのモータドライバへの制御信号の伝送、ビデオカメラ2aからの映像信号(探査信号)の伝送等のために提供される。上記リール装置4のコンバータでも、光信号と電気信号との間の変換を行う。
図5に示すように、上記リール装置4はさらに、リールモータ15と、ロータリーエンコーダ16(リール回転センサ)を備えている。このリールモータ15はギアトレインを介して上記リール12に連結されている。
上記ロータリーエンコーダ16は、上記リールモータ15(ひいては上記リール12)の回転時に、リール12の所定角度回転毎にパルス信号を出力するものである。周知のように、このパルス信号は位相の異なる2つのパルスからなり、この2つの信号の位相差によってリール12の回転方向を見分けられるようになっている。
図2〜図4に示すように、ローラ機構5は、移動体2のボデイ2xにおいて上記リール装置4より後方に設置されている。
ローラ機構5は、リール装置4に向かって順に配された第1ガイド部20と送り部30と第2ガイド部40を有している。
図4に最も良く示すように、上記第1ガイド部20は、リール12の回動軸線と平行な回転軸線を有する上下のローラ21,22と、その前方に配置された垂直の回転軸線を有する左右のローラ23,24を有している。ローラ21,22は、ローラ機構5の共通ベース板5aに固定された一対のブラケット5bに、回転可能に支持されている。ローラ23,24は、共通ベース板5aに固定された柱5cに、それぞれ回転可能に支持されている。
ケーブル3は、ローラ21,22間を通ることにより垂直方向に位置決めされ、ローラ23,24間を通ることにより左右方向に位置決めされる。
図2に示すように、上記第1ガイド部20はさらに、上記ローラ21,22の左右に配置されたガイド部材25,26を有している。これらガイド部材25,26は、ローラ21,22より後方へのケーブル3の導出角度を所定角度範囲に制限する。
図4に最も良く示すように、上記送り部30は、溝付きの駆動ローラ31と、その上方に配置された2つの溝付きの押さえローラ32,33を有している。これらローラ31〜33の回動軸線はリール12の回動軸線と平行をなしている。上記ケーブル3は、駆動ローラ31の溝と押さえローラ32,33の溝を通るようになっている。
上記駆動ローラ31は、共通ベース板5aに固定されたブラケット5dに回転可能に支持されている。押さえローラ32,33は、ほぼL字形をなすレバー38の中間部および先端部にそれぞれ回転可能に支持されている。
上記レバー38の基端は上記ブラケット5dに回転可能に支持されている。レバー38の先端とブラケット5dとの間には、コイルスプリング39が掛けられており、このコイルスプリング39の力で、レバー38は図4において反時計回りに付勢されており、これにより、レバー38に支持された押さえローラ32,33が下方に付勢され、ケーブル3を駆動ローラ31に押し付けている。
上記第2ガイド部40は、垂直の回転軸線を有する左右の溝付きローラ41,42と、リール12の回動軸線と平行な回転軸線を有するローラ43とを有している。ローラ41,42は、ベース5aに固定された柱5eにそれぞれ回転可能に支持されている。ローラ43は、ベース5aに固定されたブラケット5fに回転可能に支持されている。
ケーブル3は、上記第2ガイド部40のローラ41,42間を通り、ローラ43により方向を変えてプーリ12へと案内されるようになっている。
図5に示すように、上記ローラ機構5はさらに、ローラモータ35と、ロータリーエンコーダ36(ローラ回転センサ)を備えている。このローラモータ35はギアトレインを介して上記駆動ローラ31に連結されている。
上記ロータリーエンコーダ36は、上記ローラモータ35(ひいては駆動ローラ31)の回転時に、駆動ローラ31の所定角度回転毎にパルス信号を出力するものであり、上記リール12用のロータリーエンコーダ16と同様の構成をなしている。
図5に示すように、ケーブルシステムAは、リールモータ15のためのモータドライバ51と、ローラモータ35のためのモータドライバ52と、モータコントローラ50とを有している。モータドライバ51は、リールモータ15へ電流を供給する駆動回路を含むとともに、リールモータ15のコイルを流れる供給電流を検出する電流検出回路51aを含んでいる。同様に、モータドライバ52も、ローラモータ35へ電流を供給する駆動回路を含むとともに、モータ35のコイルを流れる供給電流を検出する電流検出回路52aを含んでいる。
上記モータコントローラ50は、リモートコントローラ1からの信号、上記ロータリーエンコーダ16、36、上記電流検出回路51a,52aからの信号に基づき、モータドライバ51,52に制御信号を送り、モータ15、35を制御する。
移動体2のスクリューモータ等を制御するモータコントローラについては、説明を省略する。
上記構成をなすケーブルシステムAにおいてモータコントローラ50は図6A〜図6Cに示すようにモータ15,35を制御する。この制御の説明に先立って、リモートコントローラ1によるモード設定について説明する。リモートコントローラ1のモード選択ボタン1x、1y、1zは、「自動制御モード」、「繰出しモード」、「巻取りモード」をそれぞれ選択するためのものである。モータコントローラ50は、このモード選択信号に基づいてモータ15,35を制御する。
なお、本実施形態では、リモートコントローラ1で上記3つのモード選択ボタン1x、1y、1zのいずれもオン操作しなかった場合には、モータフリーを選択したことになる。
また、リモートコントローラ1では、上記「自動制御モード」を選択した場合には、繰出しの際に「モータフリー」にするか否かを選択することもできる。
図6Aに示すステップS1で、上記ロータリーエンコーダ16からのパルス信号に基づき、リール12の回転方向、回転速度Rを演算し、上記ロータリーエンコーダ36からのパルス信号に基づき、駆動ローラ31の回転方向、回転速度を演算する。回転方向は上述したようにロータリーエンコーダ16,36からのパルス信号の位相差から検出することができる。回転速度は、単位時間あたりロータリーエンコーダ16,36からのパルス信号数に基づき、それぞれ演算することができる。
ステップS2では、上記ロータリーエンコーダ16の積算エンコーダ値Nを演算する。この積算エンコーダ値Nは、リール12の胴部12aにケーブル3が巻かれていない状態をゼロとして演算される。リール12が巻取り方向に回転している時には、ロータリーエンコーダ16のパルス数を加算し、リール12が操り出し方向に回転している時には、ロータリーエンコーダ16のパルス数を減算することにより、積算エンコーダ値Nが得られる。上記積算エンコーダ値Nは、リール12へのケーブル3の巻取り状況に関する情報を含んでいる。
次のステップS3では、積算エンコーダ値Nからリール径Dを演算する。リール径Dは、リール12に巻かれたケーブル3のうち最も外側に位置する部分の径を意味する。リール径Dは積算エンコーダ値Nと略比例関係にあり、下記演算式で求められる。
D=D0+k・N・・・(1)
ここでD0は、ケーブル3が巻かれていない状態でのリール12の胴部12aの径であり、kは定数である。定数kは、ケーブル3の直径、整列機構13により一列に並ぶケーブル3の巻き数等により決定される。
なお、リール径Dは、予めメモリに記憶された、上記積算エンコーダ値Nとリール径Dとの関係を表す実測データに基づき、求めてもよい。
次に、図6Bに示すステップS4で自動制御モードが設定されているか否かを判断する。このステップS4で否定判断した場合には、図6CのステップS5で操出しモードが設定されているか否かを判断する。このステップS5で否定判断した場合には、ステップS6で巻取りモードが設定されているか否かを判断する。
上記ステップS6で否定判断した場合、すなわち、自動制御モード、操出しモード、巻取りモードのいずれも設定されていない場合には、ステップS7を実行した後、ステップS1に戻る。このステップS7では、駆動ローラ31とリール12をモータフリーにする。すなわち、リールモータ15,ローラモータ35のモータドライバ51,52の駆動回路を開く。これにより、ケーブル3はモータ15,35の抵抗(モータブレーキ)を受けずに繰出される。
図6BのステップS4で肯定判断した場合には、自動制御モードを実行する。まず、ステップS8でケーブル操出しを実行中であるか否かを判断する。このステップS8の意味については後述する。ここで否定判断した時にはステップS9に進み、駆動ローラ31がケーブル3を操り出す方向に回転しているか否かを判断する。
上記ステップS9で肯定判断した場合には、ステップS10に進み、「モータフリー」が指定されているか否かを判断する。ここで肯定判断した場合には、ステップS11でリールモータ15とローラモータ35をモータフリーにして、ステップS1に戻る。
ステップS10で否定判断した場合、すなわち「モータフリー」が指定されていないと判断した場合には、ステップS12に進み、リールモータ15とローラモータ35を駆動して、リール12の周速(すなわちケーブル操出し速度)と駆動ローラ31の周速(すなわちケーブル送り速度)が所定周速となり互いに等しくになるように、これらリール12と駆動ローラ31を繰出し方向に回転する。ここでリール12の周速は、リール12に巻かれたケーブル3の最も外側に位置する部分での周速を意味する。上記リール径Dとロータリーエンコーダ16からのパルス信号に基づき、リール12の周速を演算し、この演算された周速が上記所定周速になるように、リールモータ15を制御する。また、駆動ローラ31の径とロータリーエンコーダ36からのパルス信号により駆動ローラ31の周速を演算し、この周速が上記所定周速になるようにローラモータ35を制御する。
次に、ステップS13に進み、モータドライバ52の電流検出回路52aで検出されるローラモータ35への供給電流が、しきい値a(第2しきい値)を越えているか否かを判断する。
駆動ローラ31とリール12との間のケーブル3の張力が過大である時には、駆動ローラ31での負荷が過大となり、ローラモータ35への供給電流が増大する。この時には、ステップS13で肯定判断し、ステップS14を実行した後ステップ1に戻る。ステップS14では、駆動ローラ31の回転速度(周速)を減じる。これにより、駆動ローラ31とリール12との間のケーブル3の張力が減じられる。
上記ステップS13で否定判断した場合には、ステップ15に進み、ローラモータ35への供給電流がしきい値b(第1しきい値)より小さいか否かを判断する。ただし、しきい値bはしきい値aより小さい。駆動ローラ31とリール12との間のケーブル3が弛んでいる場合には、駆動ローラ31での負荷が著しく小さく、ローラモータ35への供給電流が減少する。この時には、ステップS15で肯定判断し、ステップS16を実行した後ステップ1に戻る。ステップS16では、駆動ローラ31の回転速度(周速)を上昇させる。これにより、駆動ローラ31とリール12との間のケーブル3の弛みが解消される。
上記ステップ15で否定判断した場合、すなわち駆動ローラ31とリール12との間のケーブル3が弛んでおらず、適度な張力を維持していると判断した場合には、駆動ローラ31の回転速度を調節することなくステップ1に戻る。
上記ケーブル操出しの工程において、リール12は上記所定周速に維持される。上記駆動ローラ31の周速は基本的にはリール12の周速と同一に維持されるが、一時的にケーブル3の弛みや張力過剰が生じた時には、駆動ローラ31の周速を調節することによりこれら弛みや張力過剰を即座に解消し、駆動ローラ31とリール12との間のケーブル3の張力を適度に維持する。
自動制御モードでは、上記ケーブル3の一回分の繰出し量は、規定量例えば1mに制限される。以下、詳述する。上述したようにケーブル3の操出しが開始されると、それ以降はステップS8で肯定判断され、ステップS17に進む。ステップS17では、ケーブル3の操出し量が規定量に達したか否かを判断する。ここで否定判断した場合にはステップS13に進み、操出し制御が継続される。なお、このケーブル3の操出し量は、リール3の周速(操出し速度)と操出し開始時点からの経過時間の積により求められる。
ステップ17で肯定判断した時、すなわち規定量のケーブル操出しが完了したと判断した時には、ステップS18に進み、ここでリールモータ15およびローラモータ35を停止する。次に、ステップS9に進み、ケーブル3の張力により駆動ローラ31が操出し方向に回転しているか否かを新たに判断する。
上記ステップS9で否定判断した場合(すなわち駆動ローラ31が巻取り方向に回転しているか停止していると判断した場合)には、ケーブル3の巻取り制御を実行する。まず、ステップS20に進み、巻取り制御を実行中か否かを判断する。最初はステップS20で否定判断してステップ21に進み、リールモータ15とローラモータ35を駆動して、リール12の周速(すなわちケーブル巻取り速度)と駆動ローラ31の周速(すなわちケーブル送り速度)が所定周速となり互いに等しくになるように、これらリール12と駆動ローラ31を巻取り方向に回転する。
次に、ステップS22でモータドライバ51の電流検出回路51aで検出されるリールモータ15への供給電流が、しきい値c(第4しきい値)を越えているか否かを判断する。
駆動ローラ31とリール12との間のケーブル3の張力が過大である時には、リール12での負荷が過大となり、リールモータ15への供給電流が増大する。この時にはステップS22で肯定判断し、ステップS23を実行した後ステップ1に戻る。ステップS23では、駆動ローラ31の回転速度(周速)を上昇させる。これにより、駆動ローラ31とリール12との間のケーブル3の張力が減じられる。
上記ステップS22で否定判断した場合には、ステップ24に進み、リールモータ35への供給電流がしきい値d(第3しきい値)より小さいか否かを判断する。ただし、しきい値dはしきい値cより小さい。駆動ローラ31とリール12との間のケーブル3が弛んでいる場合には、リール12での負荷が著しく小さく、リールモータ35への供給電流が減少する。この時には、ステップS24で肯定判断し、ステップS25を実行した後ステップ1に戻る。ステップS25では、駆動ローラ31の回転速度(周速)を減じる。これにより、駆動ローラ31とリール12との間のケーブル3の弛みが解消される。
上記ステップ24で否定判断した場合、すなわち駆動ローラ31とリール12との間のケーブル3が弛んでおらず、適度な張力を有していると判断した場合には、駆動ローラ31の回転速度(周速)を調節することなくステップ1に戻る。
巻取り制御が開始されてからは、上記ステップS20で肯定判断されるため、上記ステップS21をスキップしてステップS22に進む。巻取り制御は、ステップS9で肯定判断されるまで継続される。
上記ケーブル巻取り工程において、上記所定周速に維持される。上記駆動ローラ31の周速は基本的には上記リール12の周速と同一に維持されるが、一時的にケーブル3の弛みや張力過剰が生じた時には、駆動ローラ31の周速を調節することによりこれら弛みや張力過剰を即座に解消し、駆動ローラ31とリール12との間のケーブル3の張力を適度に維持する。
上記ステップS5で操出しモードが設定されていると判断した場合には、操出しモードを実行する。まず、ステップS8’で操出し制御を実行中か否かを判断する。最初は否定判断してステップ12’を実行する。繰出し制御が開始された後は、上記ステップS8’で否定判断されるため、上記ステップS12’をスキップしてステップS13’〜16’に進む。
ステップS12’〜S16’での繰出し制御は、自動制御モードでのステップS12〜S16と同様であるので、説明を省略する。
操出しモードが選択されている場合には、その選択が解除されない限り、上記操出し制御を継続して実行する。
上記ステップ6で巻取りモードと判断した場合には、ステップS20’〜S25’の巻取り制御を実行する。なお、ステップS20’〜S25’の巻取り制御は自動制御モードでのステップS20〜S25と同様であるので、その説明を省略する。
巻取りモードが選択されている場合には、その選択が解除されない限り、上記巻取り制御を継続して実行する。
次に、本発明の第2実施形態について図7を参照しながら説明する。この実施形態では、移動体2’は無人の小型ヘリコプタからなる。リール装置4、ローラ機構5およびモータコントローラ50が移動体2’に搭載されず、リモートコントローラ1側に配置されている。モータコントローラ50は移動体2’とリール装置4との間のケーブル3を介さずに、モータコントローラ50と接続されている。
第2実施形態において、バッテリを移動体2’に搭載せず、リモートコントロール1側に配置してもよい。この場合、ケーブル3は、信号伝送を行う光ファイバと給電線を含む。
図8に示す第3実施形態は、第2実施形態と同様に移動体2’として無人の小型ヘリコプターが用いられている。この移動体2’は、クローラロボット8(移動可能な中継装置)に搭載され、目的地の近傍でクローラロボット8から離陸できるようになっている。クローラロボット8と移動体2’はケーブル3で繋がれており、クローラロボット8には本発明に係るリール装置4.ローラ機構5、モータコントローラ(図示しない)が搭載されている。
上記クローラロボット8とリモートコントローラ1との間には、別のケーブルシステムが配されている。このケーブルシステムは、両者を繋ぐケーブル3’と、クローラロボット8に搭載されたリール装置4’およびロール機構5’を装備している。ケーブル3,3’は中継ケーブル9により接続されている。
上記構成において、リモートコントローラ1によりクローラロボット8を遠隔操作するとともに、移動体2’を遠隔操作する。リール装置4およびローラ機構5の作用は先行する実施形態と同様である。また、リール装置4’およびローラ機構5’の作用も先行する実施形態と同様である。
リール装置4’には、ローラ機構5’を付設せずに先行文献と同様の構成としてもよい。また、リモートコントローラ1とクローラロボット8との間ではケーブルシステムを用いず、無線通信してもよい。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において各種の変形例を採用することができる。例えば、移動体は、水中を移動するものでもよいし、陸上を移動するものでもよい。
上記実施形態において、自動制御モードを省略し、操出しモードと巻取りモードを実行するようにしてもよい。また、自動制御モードのみを実行するようにしてもよいし、操出しモードと巻取りモードのいずれか1つと自動制御モードを実行するようにしてもよい。
ケーブル巻取り制御において、リールモータ15のみを駆動し、ローラモータ35をモータフリーにしてもよい。
ステップS3で演算されるリール径は、積算エンコーダ値ではなく、リール12に巻かれたケーブル3の外周に接する接触型のセンサからの信号に基づいて演算してもよい。
積算エンコーダ値からリールに巻かれた最も外側のケーブルの周長を演算し、この周長とリール12の回転速度に基づいて、リールの周速を演算してもよい。
特に陸上を移動する移動体に適用する場合、自動制御モードにおいて、駆動ローラ31がケーブル1の張力により操出し方向にしきい速度以上の回転速度で回転した場合には、リールモータ15とローラモータ35がモータブレーキとして働くようにしてもよい。
本発明は、探査ロボット等の移動体制御に用いられるケーブルシステムに適用することができる。
1 リモートコントローラ(基地装置)
2、2’ 移動体
3 ケーブル
4 リール装置
5 ローラ機構
9 クローラロボット(中継装置)
12 リール
15 リールモータ
16 ロータリーエンコーダ(リール回転センサ)
31 駆動ローラ
35 ローラモータ
36 ロータリーエンコーダ(ローラ回転センサ)
50 モータコントローラ

Claims (14)

  1. ア.基地装置と移動体とを繋ぐか、または上記基地装置との間で信号伝送可能な中継装置と移動体とを繋ぎ、少なくとも信号伝送を担うケーブルと、
    イ.上記移動体側と上記基地装置側のいずれか一方、または上記中継装置側と移動体側のいずれか一方に配置され、上記ケーブルが巻かれるリールと、このリールをケーブル繰出し方向とケーブル巻取り方向に回転させるリールモータとを有するリール装置と、
    ウ.上記リール装置の近傍に配置され、上記ケーブルを送る駆動ローラと、この駆動ローラを少なくとも上記ケーブル操出し方向に回転させるローラモータとを有するローラ機構と、
    エ.上記リールモータと上記ローラモータを制御するモータコントローラと、
    を備え、
    上記モータコントローラは、上記ケーブルを上記リールから操出すために、上記リールモータと上記ローラモータを駆動して、上記リールと上記駆動ローラを上記ケーブル操出し方向に同時に回転させることを特徴とするケーブルシステム。
  2. 上記リール装置は上記リールの回転に関する信号を出力するリール回転センサを有し、上記ローラ機構は上記駆動ローラの回転に関する信号を出力するローラ回転センサを有し、
    上記モータコントローラは、上記ケーブル操出し時に、上記リール回転センサおよび上記リール回転センサの信号に基づき、上記リールでのケーブル操出し速度と上記駆動ローラでのケーブル送り速度が等しくなるように、上記リールモータと上記ローラモータを制御することを特徴とする請求項1に記載のケーブルシステム。
  3. 上記モータコントローラは、上記ケーブル操出し時に、上記ローラモータへの供給電流が第1しきい値より小さい場合には、一時的に上記ローラの回転速度を上昇させ、これにより上記リール装置と上記ローラ機構との間の上記ケーブルの張力を増加させることを特徴とする請求項2に記載のケーブルシステム。
  4. 上記モータコントローラは、上記ケーブル操出し時に、上記ローラモータへの供給電流が上記第1しきい値より大きな第2しきい値を超えている場合には、一時的に上記ローラの回転速度を減じ、これにより上記リール装置と上記ローラ機構との間の上記ケーブルの張力を減少させることを特徴とする請求項3に記載のケーブルシステム。
  5. 上記モータコントローラは、上記ケーブルを上記リールに巻取るために、上記リールモータと上記ローラモータを駆動して、上記リールと上記駆動ローラを同時に上記ケーブル巻取り方向に回転させ、上記リール回転センサおよび上記モータ回転センサからの信号に基づき、上記リールでのケーブル巻取り速度と上記駆動ローラでのケーブル送り速度が等しくなるように上記リールモータと上記ローラモータを制御することを特徴とする請求項2に記載のケーブルシステム。
  6. 上記モータコントローラは、上記ケーブル巻取り時に、上記リールモータへの供給電流が第3しきい値より小さい場合には、一時的に上記駆動ローラの回転速度を減じ、これにより上記リール装置と上記ローラ機構との間の上記ケーブルの張力を増加させることを特徴とする請求項5に記載のケーブルシステム。
  7. 上記モータコントローラは、上記ケーブル巻取り時に、上記リールモータへの供給電流が上記第3しきい値より大きな第4しきい値を超えている場合には、一時的に上記駆動ローラの回転速度を上昇させ、これにより上記リール装置と上記ローラ機構との間の上記ケーブルの張力を減少させることを特徴とする請求項6に記載のケーブルシステム。
  8. 上記モータコントローラは、上記リールの回転速度と、上記リールに巻かれたケーブルの最も外側の部分の径または周長の情報に基づき、上記リールにおける上記ケーブル操出し速度および上記ケーブル巻取り速度を演算することを特徴とする請求項5に記載のケーブルシステム。
  9. 上記リール回転センサは、上記リールの所定角度回転毎にパルス信号を出力するロータリーエンコーダからなり、
    上記モータコントローラは、上記ロータリーエンコーダからのパルス信号に基づき上記リールの回転方向を判断するとともに、積算エンコーダ値を演算し、この積算エンコーダ値は、上記リールが巻取り方向に回転している時には上記パルス信号数を加算し、上記リールが繰出し方向に回転している時には上記パルス信号数を減算することにより得、
    上記モータコントローラは、上記積算エンコーダ値と、単位時間当たりに上記ロータリーエンコーダから出力されるパルス信号に基づき、上記ケーブル繰出し速度および上記ケーブル巻取り速度を演算することを特徴とする請求項5に記載のケーブルシステム。
  10. 上記モータコントローラは、上記ケーブル巻取り時に、上記ローラモータをモータフリーにすることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のケーブルシステム。
  11. 上記モータコントローラは、自動制御モードを実行可能であり、この自動制御モードでは、上記ローラ回転センサからの信号に基づき上記駆動ローラの回転方向を判断し、上記駆動ローラが上記ケーブル繰出し方向に回転していると判断した時には、上記ケーブルの操出しを実行し、上記駆動ローラが停止または上記ケーブル巻取り方向に回転していると判断した時には、上記ケーブルの巻取りを実行することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のケーブルシステム。
  12. 上記モータコントローラは、上記自動制御モードにおいて、上記ケーブル操出しを開始してからのケーブル操出し量が規定量に達した時には、上記リールモータおよび上記ローラモータの駆動を停止し、再び上記ローラ回転センサからの信号に基づき駆動ローラの回転方向を判断することを特徴とする請求項11に記載のケーブルシステム。
  13. 上記基地装置は上記自動制御モードにおいてモータフリーを選択することができ、上記モータコントローラは、上記自動制御モードにおいて上記駆動ローラが上記ケーブル操出方向に回転していると判断した時に、上記モータフリーの選択に応じて上記リールモータと上記ローラモータをモータフリーにすることを特徴とする請求項11または12に記載のケーブルシステム。
  14. 上記基地装置は、上記自動制御モードに加えて、操出しモードと、巻取りモードを選択可能であり、上記モータコントローラは、上記基地装置からの上記自動制御モード選択信号を受けた時には、上記自動制御モードを実行し、上記操出しモード選択信号を受けた時には、上記ケーブルの操出しのみを実行し、上記巻取りモードの選択信号を受けた時には、上記ケーブルの巻取りのみを実行することを特徴とする請求項10または11に記載のケーブルシステム。
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