JP2016199211A - ヘッドレスト及び車両用シート - Google Patents

ヘッドレスト及び車両用シート Download PDF

Info

Publication number
JP2016199211A
JP2016199211A JP2015082534A JP2015082534A JP2016199211A JP 2016199211 A JP2016199211 A JP 2016199211A JP 2015082534 A JP2015082534 A JP 2015082534A JP 2015082534 A JP2015082534 A JP 2015082534A JP 2016199211 A JP2016199211 A JP 2016199211A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
headrest
casing
stay member
stay
displaced
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015082534A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6492912B2 (ja
Inventor
潤 深見
Jun Fukami
潤 深見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2015082534A priority Critical patent/JP6492912B2/ja
Publication of JP2016199211A publication Critical patent/JP2016199211A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6492912B2 publication Critical patent/JP6492912B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

【課題】 アイドリング時や走行時に発生する車両振動による加振力がヘッドレストに入力された場合に当該ヘッドレストが大きく振動することを抑制する。
【解決手段】 ステー部材11に対してヘッドレスト本体9が変位したときに、その変位に抵抗する抵抗力を発生するダンピング機構13を備える。これにより、アイドリング時や走行時に発生する車両振動による加振力がヘッドレストに入力された場合であってもヘッドレスト7が大きく振動してしまうことを抑制できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ヘッドレスト及び車両用シートに関する。
例えば、特許文献1に記載のヘッドレストは、シートバックに連結される後部パッドと、当該後部パッドに対して着席者側に位置する前部パッドとを備えるとともに、前部パッドを後部パッドに対して鉛直方向に変位可能な構成としている。
特開2015−702号公報
しかし、特許文献1に記載のヘッドレストでは、アイドリング時や走行時に発生する車両振動により、前部パッドが後部パッドに対して振動してしまうおそれがある。そして、前部パッドが後部パッドに対して振動すると、着席者に不快感を与えるおそれがある。
本発明は、上記点に鑑み、アイドリング時や走行時に発生する車両振動による加振力がヘッドレストに入力された場合に当該ヘッドレストが大きく振動することを抑制することを目的とする。
本願に係るヘッドレストでは、車両用シート(1)のシートバック(5)に組み付けられるヘッドレストにおいて、着席者の頭部を支えるためのヘッドレスト本体(9)と、シートバック(5)に組み付けられるステー部材(11)であって、ヘッドレスト本体(9)をシートバック(5)に連結するとともに、当該ヘッドレスト本体(9)に対して変位可能なステー部材(11)と、ステー部材(11)に対してヘッドレスト本体(9)が変位したときに、その変位に抵抗する抵抗力を発生するダンピング機構(13)とを備える。
これにより、本願発明では、アイドリング時や走行時に発生する車両振動による加振力がヘッドレストに入力された場合であってもヘッドレスト(7)が大きく振動してしまうことを抑制できる。
なお、本願発明は、以下のように構成してもよい。
請求項2に記載の発明では、ダンピング機構(13)は、ステー部材(11)の一部が収納されるとともに、当該ステー部材(11)が収納された空間に粘性流体が封入されたケーシング(14)を有して構成されており、ステー部材(11)はケーシング(14)に対して変位可能に収納され、かつ、ヘッドレスト本体(9)はケーシング(14)に組み付け固定されている構成としてもよい。
請求項3に記載の発明では、ダンピング機構(13)は、ステー部材(11)の一部が収納されたケーシング(14)、及びケーシング(14)とステー部材(11)との隙間のうち少なくとも一部の隙間に配設され、弾性変形可能なエラストマー製の弾性部材(20A)を有して構成されており、ステー部材(11)は、弾性部材(20A)が弾性変形することによりケーシング(14)に対して変位可能であり、さらに、ヘッドレスト本体(9)はケーシング(14)に組み付け固定されている構成としてもよい。
因みに、上記各手段等の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記各手段等の括弧内の符号に示された具体的手段等に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る車両用シートの斜視図である。 第1実施形態に係るヘッドレスト7の正面図(一部断面)である。 第1実施形態に係るヘッドレスト7の側面図(一部断面)である。 第1実施形態に係るヘッドレスト7の分解斜視図である。 Aは図3のA−A断面図である。Bは図2のE−E断面図である。Cは図2のB−B断面図である。 第1実施形態に係るヘッドレスト7の作動説明図である。 第1実施形態に係るヘッドレスト7の作動説明図である。 第1実施形態に係るヘッドレスト7の作動説明図である。 Aは第2実施形態に係るヘッドレスト7におけるA−A断面に相当する断面を示す図である。Bは第2実施形態に係るヘッドレスト7におけるE−E断面に相当する断面を示す図である。Cは第2実施形態に係るヘッドレスト7におけるB−B断面に相当する断面を示す図である。 第2実施形態に係るヘッドレスト7の分解斜視図である。 第3実施形態に係るヘッドレスト7におけるA−A断面に相当する断面を示す図である。
以下に説明する「発明の実施形態」は実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的手段や構造等に限定されるものではない。
本実施形態は、前席用の車両用シートに本発明を適用したものである。各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載したものである。本発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。
少なくとも符号を付して説明した部材又は部位は、「複数」や「2つ以上」等の断りをした場合を除き、少なくとも1つ設けられている。以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(第1実施形態)
1.車両用シートの概要
車両用シート1は、図1に示すように、シートクッション3、シートバック5及びヘッドレスト7等を有する。シートクッション3は着席者の臀部を支える。シートバック5は着席者の背部を支える。ヘッドレスト7は、シートバック5の上端側に設けられて着席者の頭部を支えるための部材である。
2.ヘッドレストの構造
2.1 ヘッドレストの概略
ヘッドレスト7は、図2に示すように、ヘッドレスト本体9、ステー部材11及びダンピング機構13等を有する。ヘッドレスト本体9は、図6に示すように、着席者の頭部に接触して頭部を直接的に支える部位である。
なお、本実施形態に係るヘッドレスト本体9は、衝撃力を吸収するための衝撃吸収部、及び衝撃吸収部を覆う表皮部等を有している。衝撃吸収部は、発泡ウレタン等の変形しながら衝撃力を吸収する部材にて構成されている。表皮部は、頭部に直接的に接触する部材であって、革や合成皮革等にて構成されている。
ステー部材11はヘッドレスト本体9をシートバック5に連結するとともに、当該ヘッドレスト本体9に対して変位可能な部材である。本実施形態に係るステー部材11は、図2に示すように、第1ステー部材11A及び第2ステー部材11Bにより構成されている。第1ステー部材11A及び第2ステー部材11Bは、図4に示すように、ヘッドレスト本体9内で繋がっている。
つまり、第1ステー部材11A及び第2ステー部材11Bは、1本のパイプ材が所定形状に曲げられて形成されたものであって、そのパイプ材の両端側それぞれがステー部材11として機能する。以下、第1ステー部材11A及び第2ステー部材11Bを総称するときは、ステー部材11と記す。
ステー部材11は、図6に示すように、ヘッドレストサポート5Aを介してシートバック5に連結される。ヘッドレストサポート5Aは、ステー部材11が挿入されるステー挿入穴5Bを有するとともに、シートバック5に組み付け固定された部材である。
ヘッドレストサポート5Aの上端側には、ステー挿入穴5Bに挿入されたステー部材11を係止する係止部(図示せず。)が設けられている。着席者は、係止部を操作することにより、ヘッドレスト7のシートバック5に対する位置(高さ)を調節できる。
2.2 ダンピング機構
ダンピング機構13は、ステー部材11に対してヘッドレスト本体9が変位したときに、その変位に抵抗する抵抗力を発生する機構である。本実施形態に係るダンピング機構13は、ステー部材11に対するヘッドレスト本体9の変位(以下、「ヘッドレスト本体9の変位」と略す。)の速さに応じた抵抗力を発生する。
具体的には、本実施形態に係るダンピング機構13は、図3に示すように、オイル等の粘性流体が封入されたケーシング14等を有している。ケーシング14は、ステー部材11の一部を覆うように当該一部を収納する。ステー部材11は、ケーシング14内で当該ケーシング14に対して変位可能である。
ケーシング14内のうち、少なくともステー部材11が収納された空間に粘性流体が封入されている。つまり、ステー部材11は、粘性流体が封入された空間内においてケーシング14に対して変位可能である。なお、図5A〜図5Cの粗いハッチング部分が粘性流体である。
ヘッドレスト本体9は、図5Aに示すように、ケーシング14の外側を覆うように、ケーシング14に組み付け固定されている。このため、ヘッドレスト本体9は、ステー部材11に対してケーシング14と一体的に変位することができ得る。
本実施形態に係るケーシング14は、図4に示すように、第1ケーシング14A及び第2ケーシング14B等を有して構成されている。第1ケーシング14Aは、ステー部材11に対して頭部側(前方側)に位置する。第2ケーシング14Bは、ステー部材11を挟んで第1ケーシング14Aの反対側(後方側)に位置する。
そして、第1ケーシング14A及び第2ケーシング14Bによりステー部材11の一部が挟み込まれるようにして当該一部がケーシング7A内に収納される。第2ケーシング14Bにはガイド部14Cが設けられている。
ガイド部14Cは、ステー部材11を構成するパイプ材11Cが滑り変位可能に嵌り込む溝状の部位であって、ステー挿入穴5Bの軸線方向と交差する方向、つまり車両前後方向にステー部材11が変位することを規制する。
このため、ステー部材11がシートバック5に対して係止固定されている状態において、ステー部材11がケーシング14に対して変位すると、ヘッドレスト本体9(ケーシング14)は、シートバック5から離間又は接近する方向に変位する(図7及び図8参照)。
ステー部材11には、図2に示すように、バネ15A、15B(以下、総称して、バネ15と記す。)の一端側が連結されている。バネ15は、他端側がケーシング14(本実施形態では、第2ケーシング14B)に連結されているとともに、ケーシング14から離間する向きに変位したステー部材11を元に位置に復元させる弾性力を発揮する。
すなわち、ステー部材11のうちケーシング14内に収納された部位には、第1ステー部材11Aと第2ステー部材11Bとを連結する連結部材11Dが設けられている。連結部材11Dにはバネ15の一端が係止されるバネ係止部15E、15Fが設けられている。
第2ケーシング14Bの上端側には、図4に示すように、バネ15の他端が係止されるバネ係止部14D、14Eが設けられている。なお、ケーシング14の下端側、つまりシートバック5側は、閉塞部材14Fにより閉塞されている。
閉塞部材14Fは、粘性流体がケーシング14内から流出することを抑止した状態で、ステー部材11がケーシング14に対して摺動可能とするシール機能を有する。具体的には、閉塞部材14Fにはステー部材11が貫通する貫通穴14G、14Hが設けられている。
そして、閉塞部材14Fのうち、少なくとも貫通穴14G、14Hの外縁部、つまりステー部材11と滑り接触する部位は、ウレタン又はゴム等の弾性変形可能な材質にて構成されている。これにより、閉塞部材14F自体がパッキンとして機能するので、粘性流体がケーシング14内から流出することを抑止できる。
連結部材11Dには、図6に示すように、被係合部16Bが設けられている。被係合部16Bは、ケーシング14(本実施形態では、第1ケーシング14A)に設けられた係合部16Aと係合可能な部位である。
係合部16Aと被係合部16Bとが係合した状態では、ステー部材11は、ヘッドレスト本体9(ケーシング14)から離間する向きに変位することが規制される。つまり、係合状態では、ヘッドレスト本体9は、シートバック5から離間する向きに変位できない。
係合部16Aは、被係合部16Bと係合する係合位置(図6参照)と当該係合が解除された被係合位置(図7参照)との間で変位可能である。そして、係合が解除された状態では、ステー部材11は、ケーシング14(ヘッドレスト本体9)に対して変位可能な状態となる。
本実施形態では、第1ケーシング14Aと係合部16Aとは樹脂にて一体成形されている。第1ケーシング14Aのうち係合部16Aが設けられた部位は、図7に示すように、第1ケーシング14A側から第2ケーシング14B側に向かう向きの押圧力Fを受けたときに、当該押圧力Fの大きさに応じて弾性的に変位可能な構成となっている。
このため、係合部16Aは、第1ケーシング14Aに作用する押圧力Fが、予め決められた大きさを越えたときに、係合位置から被係合位置に変位する。そして、押圧力Fが消失すると、係合部16Aは被係合位置から係合位置側に変位する。
なお、本実施形態では、図5Aに示すように、第1ケーシング14Aの一部に他の部位に比べて肉厚寸法が小さい脆弱部14J、14Kを設けることにより、係合部16Aが係合位置から被係合位置に確実に変位可能としている。
2.3 ダンピング機構の作動
着席者の頭部がヘッドレスト本体9に押し付けられると、第1ケーシング14Aには押圧力Fが作用する。このとき、押圧力Fが大きい場合には、図7に示すように、係合部16Aが被係合位置に変位して係合部16Aと被係合部16Bとの係合が解除される。
このとき、シートバック5に作用する力によりシートバック5が後方側に傾いた場合において、仮に、係合部16Aと被係合部16Bとが係合したままであると、ヘッドレスト本体9の位置がシートバック5と共に下方側に変位する。
しかし、本実施形態では、係合部16Aと被係合部16Bとの係合が解除され、ヘッドレスト本体9がシートバック5から離間するように変位可能となるので、図8に示すように、ヘッドレスト本体9の位置は、シートバック5が後方側に変位する前に比べて大きく下方側に変位しない。
なお、係合部16Aと被係合部16Bとの係合が解除された状態で、ヘッドレスト本体9から頭部が離間すると、バネ15の弾性力により、ヘッドレスト本体9は元の位置に復元する。
3.本実施形態に係る車両シートの特徴
本実施形態では、ステー部材11に対してヘッドレスト本体9が変位したときに、その変位に抵抗する抵抗力を発生するダンピング機構13を備えるので、アイドリング時や走行時に発生する車両振動による加振力がヘッドレストに入力された場合であってもヘッドレスト7が大きく振動してしまうことを抑制できる。
本実施形態に係るダンピング機構13は、粘性流体が充填されたケーシング14内でステー部材11が変位する際に発生する粘性流体の剪断力を利用して抵抗力を発生させるので、ステー部材11の変位速度が大きくなるほど、大きな抵抗力を発生させることができる。したがって、車両振動周波数に応じた抵抗力を発生させることができるので、ヘッドレスト7が大きく振動してしまうことを抑制できる。
(第2実施形態)
上述の実施形態に係るダンピング機構13は、粘性流体の剪断力を利用して抵抗力を発生させる構成であった。これに対して、本実施形態では、図10に示すように、ステー部材11に接触する弾性部材20A、20Bで抵抗力を発生させるものである。
1.ダンピング機構の構成
本実施形態に係るダンピング機構13は、図9A〜図9Cに示すように、ケーシング14とステー部材11との隙間のうち少なくとも一部の隙間に弾性部材20A、20Bが配設されている。弾性部材20A、20Bは、発泡ウレタン等の弾性変形可能なエラストマー製である。
本実施形態に係る弾性部材20Aは、ガイド部14Cの内壁に貼付された状態で当該ガイド部14Cに配設されている。弾性部材20Bは係合部16Aに貼付されている。係合部16Aと被係合部16Bとが係合した状態では、弾性部材20A、20Bは、接触面圧が0又は0より大きくなるような状態でステー部材11に接触している。
なお、弾性部材20A、20Bは、ステー部材11に直接的に接触した状態、及びフィルム等の膜部材を介して間接的に接触した状態のうちいずれであってもよい。弾性部材20A、20Bとステー部材11との接触面積は、必要とする抵抗力に応じて適宜選択されるものであって、図10等に示された状態に限定されるものではない。
因みに、本実施形態では、図9Cに示すように、ステー部材11の上端とケーシング14との間には弾性部材20A等が配設されていない。その理由は、ステー部材11がバネ15の弾性力により弾性部材20A等を押し潰す向きに変位するため、仮に、当該箇所に弾性部材20A等を配設しても有効な抵抗力を得ることが難しいからである。
2.ダンピング機構の作動及びその特徴
係合部16Aと被係合部16Bとの係合が解除すると、弾性部材20A、20Bとステー部材11との接触面で摩擦力が発生するとともに、弾性部材20A、20Bの内部で発生する剪断により剪断抵抗が発生する。
そして、当該摩擦力及び剪断抵抗が、ステー部材11に対してヘッドレスト本体9が変位したときに、その変位に抵抗する抵抗力として作用する。したがって、ヘッドレスト7が大きく振動してしまうことを抑制できる。
なお、本実施形態に係る弾性部材20Aは、ステー部材11(パイプ材11C)の周囲を囲むように配設されている。このため、車両振動に伴ってステー部材11に作用する加振力によって、弾性部材20Aが押し潰されように弾性変形する可能性がある。
このとき、仮に、被係合部16Bと係合部16Aとの係合が緩む向き(以下、「解除の向き」という。)にステー部材11がケーシング14に対して変位すると、押圧力Fが作用していない場合、又は押圧力Fが小さい場合であっても係合が解除されてしまう。
これに対して、本実施形態では、係合部16Aと連結部材11Dとの間に弾性部材20Bを配設することにより、ステー部材11が解除の向きに大きく変位することを抑制している。したがって、押圧力Fが作用していない場合、又は押圧力Fが小さい場合に係合が解除されてしまうことを抑制できる。
(第3実施形態)
本実施形態は、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせたものである。すなわち、本実施形態では、図11に示すように、ケーシング14とステー部材11との隙間に弾性部材20A等が配設された状態で、ケーシング14内に粘性流体(図11の粗いハッチング部分)が充填されている。
これにより、弾性部材20A等により重力及び各部品の寸法バラツキを吸収しつつ、適切な抵抗力を得ることができる。
また、ガイド部14Cに弾性部材20Aが配設されているので、ステー部材11はケーシング14に対して車両左右方向に偏心してしまうことを抑制でき得る。
(その他の実施形態)
上述の実施形態に係るダンピング機構13は、抵抗力を発生するのみであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、バネ及び錘を有する動吸振器(ダイナミックダンパー)を備えるダンピング機構13であってもよい。
第1実施形態に係るダンピング機構13は、ヘッドレスト本体9内に粘性ダンパー機構を構成したものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、シリンダ式の粘性ダンパー又はロータリ式の粘性ダンパー等を、ヘッドレスト本体9に内蔵する、又はヘッドレスト本体9外に設ける等してもよい。
第2実施形態に係るダンピング機構13は、弾性部材20A、20Bとステー部材11との摩擦力等を利用したが、本発明はこれに限定されるものではない。
すなわち、例えば、弾性部材20A、20Bをステー部材11に貼付して、弾性部材20A、20Bとケーシング14との摩擦力等を利用して抵抗力を得る構成、又はステー部材11とケーシング14とを直接的又は間接的に接触させて摩擦力等を発生させてもよい。
上述の実施形態に係るヘッドレスト7は、自動車に用いられる車両シートであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば鉄道車両に用いられる車両シートにも適用できる。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
1… 車両用シート 3… シートクッション 5… シートバック
5A… ヘッドレストサポート 5B… ステー挿入穴 7… ヘッドレスト
9… ヘッドレスト本体 11… ステー部材 11D… 連結部材
13… ダンピング機構 14… ケーシング 14A… 第1ケーシング
14B… 第2ケーシング 14C… ガイド部 14D… バネ係止部
14F… 閉塞部材 14G… 貫通穴 14J… 脆弱部 15… バネ
16B… 被係合部 16A… 係合部 20A、20B… 弾性部材

Claims (5)

  1. 車両用シートのシートバックに組み付けられるヘッドレストにおいて、
    着席者の頭部を支えるためのヘッドレスト本体と、
    前記シートバックに組み付けられるステー部材であって、前記ヘッドレスト本体を前記シートバックに連結するとともに、当該ヘッドレスト本体に対して変位可能なステー部材と、
    前記ステー部材に対して前記ヘッドレスト本体が変位したときに、その変位に抵抗する抵抗力を発生するダンピング機構と
    を備えることを特徴とするヘッドレスト。
  2. 前記ダンピング機構は、前記ステー部材の一部が収納されるとともに、当該ステー部材が収納された空間に粘性流体が封入されたケーシングを有して構成されており、
    前記ステー部材は前記ケーシングに対して変位可能に収納され、かつ、前記ヘッドレスト本体は前記ケーシングに組み付け固定されていることを特徴とする請求項1に記載のヘッドレスト。
  3. 前記ダンピング機構は、
    前記ステー部材の一部が収納されたケーシング、及び
    前記ケーシングと前記ステー部材との隙間のうち少なくとも一部の隙間に配設され、弾性変形可能なエラストマー製の弾性部材
    を有して構成されており、
    前記ヘッドレスト本体は前記ケーシングに組み付け固定されていることを特徴とする請求項1に記載のヘッドレスト。
  4. 前記ケーシング内のうち前記ステー部材が収納された空間には、粘性流体が封入されていることを特徴とする請求項3に記載のヘッドレスト。
  5. 着席者の臀部を支えるシートクッションと、
    着席者の背部を支えるシートバックと、
    前記シートバックの上端側に設けられ、着席者の頭部を支えるためのヘッドレストであって、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のヘッドレストと
    を備えることを特徴とする車両用シート。
JP2015082534A 2015-04-14 2015-04-14 ヘッドレスト及び車両用シート Expired - Fee Related JP6492912B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015082534A JP6492912B2 (ja) 2015-04-14 2015-04-14 ヘッドレスト及び車両用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015082534A JP6492912B2 (ja) 2015-04-14 2015-04-14 ヘッドレスト及び車両用シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016199211A true JP2016199211A (ja) 2016-12-01
JP6492912B2 JP6492912B2 (ja) 2019-04-03

Family

ID=57423771

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015082534A Expired - Fee Related JP6492912B2 (ja) 2015-04-14 2015-04-14 ヘッドレスト及び車両用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6492912B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018135844A1 (en) * 2017-01-20 2018-07-26 Woobo Tech Co., Ltd. Headrest moving device
CN115135531A (zh) * 2020-02-27 2022-09-30 东海化成工业株式会社 车辆用座椅

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012017539A1 (ja) * 2010-08-05 2012-02-09 トヨタ自動車株式会社 車両用シート
JP2013116660A (ja) * 2011-12-02 2013-06-13 Toyota Boshoku Corp ヘッドレスト
JP2013173471A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Toyota Boshoku Corp 車両用シートのヘッドレスト装置
JP2013220770A (ja) * 2012-04-18 2013-10-28 Toyota Boshoku Corp 車両用シートのヘッドレスト装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012017539A1 (ja) * 2010-08-05 2012-02-09 トヨタ自動車株式会社 車両用シート
JP2013116660A (ja) * 2011-12-02 2013-06-13 Toyota Boshoku Corp ヘッドレスト
JP2013173471A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Toyota Boshoku Corp 車両用シートのヘッドレスト装置
JP2013220770A (ja) * 2012-04-18 2013-10-28 Toyota Boshoku Corp 車両用シートのヘッドレスト装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018135844A1 (en) * 2017-01-20 2018-07-26 Woobo Tech Co., Ltd. Headrest moving device
US10875434B2 (en) 2017-01-20 2020-12-29 Woobo Tech Co., Ltd. Headrest moving device
CN115135531A (zh) * 2020-02-27 2022-09-30 东海化成工业株式会社 车辆用座椅

Also Published As

Publication number Publication date
JP6492912B2 (ja) 2019-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6523523B2 (ja) 乗り物用シート
CN108116286B (zh) 车辆用座椅装置
JP5385015B2 (ja) 車両用衝撃吸収材の取付構造
US9302601B2 (en) Vehicle seat
JP5696706B2 (ja) ヘッドレスト及びこれを備えた車両用シート
JP6492912B2 (ja) ヘッドレスト及び車両用シート
CN107250598B (zh) 具有牵引止挡部的减振器
EP3312448A1 (en) Vibration damping device and vehicle seat provided with the vibration damping device
CN109424680B (zh) 防振构造
JP2013116660A (ja) ヘッドレスト
JP2010132178A (ja) 車両用シートレッグ
JP5610972B2 (ja) 液体封入式防振装置
JP5291969B2 (ja) ストッパ
JP2005104425A (ja) 車両用シート
JP5066035B2 (ja) ダイナミックダンパ
JP2019172237A (ja) 乗物用シート
JP6452951B2 (ja) 防振装置
JP2008260338A (ja) 車両用シート
JP6821524B2 (ja) シート振動低減装置
JP7096120B2 (ja) パワーユニットマウント構造
JP2020111294A (ja) ダイナミックダンパ、ヘッドレスト及び乗物用シート
JP6134549B2 (ja) 乗物用シート
CN110050143A (zh) 防振装置
JP6362450B2 (ja) ストッパ装置
CN107521384B (zh) 座椅轨道支撑阻尼器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190218

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6492912

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees