JP2016198690A - 液滴捕集装置、及び、その液滴捕集装置を用いた塗装排気洗浄装置 - Google Patents

液滴捕集装置、及び、その液滴捕集装置を用いた塗装排気洗浄装置 Download PDF

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Abstract

【課題】通過気流の圧力損失を低減しながら、また、装置を小型化しながら、高い液滴捕集性能を得ることができる液滴捕集装置を提供する。
【解決手段】隣り合う第1干渉部材22どうしの間に第1通気路f1を形成した第1干渉部材22の並設列と、隣り合う第2干渉部材23どうしの間に第2通気路f2を形成した第2干渉部材23の並設列と、隣り合う第3干渉部材24どうしの間に第3通気路f3を形成した第3干渉部材24の並設列とを風路長さ方向に並べて配置し、第2干渉部材23の風路幅方向における中央部分には、対応位置する第1通気路f1の風路幅方向における中央部分を通過した気流EA″を対応位置する第3干渉部材24の側へ短絡的に通過させる短絡通気路fbを形成する。
【選択図】図10

Description

本発明は、気流に含まれた液滴を捕集する液滴捕集装置及びその液滴捕集装置を用いた塗装排気洗浄装置に関し、
詳しくは、液滴を含む気流を通過させる風路において、風路上流側に向って開口する凹状横断面形状の第1干渉部材を、隣り合う第1干渉部材どうしの間に第1通気路を形成する状態で、風路幅方向に並設するとともに、同じく風路上流側に向って開口する凹状横断面形状の第2干渉部材を、前記第1干渉部材よりも風路下流側において前記第1通気路に対応位置させる状態で、かつ、隣り合う第2干渉部材どうしの間に第2通気路を形成する状態で、前記風路幅方向に並設する液滴捕集装置、及び、その液滴捕集装置を用いた塗装排気洗浄装置に関する。
従来、この種の液滴捕集装置では、図13に示す如く、第1干渉部材22及び第2干渉部材23ともに完全な遮風板構造にして、液滴を含む気流EAはその全てを、隣り合う第1干渉部材22どうしの間の第1通気路f1から隣り合う第2干渉部材23どうしの間の第2通気路f2を縫う形態で通過させるようにし、これにより、第1通気路f1を通過した気流EAが第2干渉部材23を迂回するように第2通気路f2に向って変向する旋回過程において、気流EA中の液滴を慣性により第2干渉部材23に衝突させることで、それら液滴を気流EAから分離して捕集するようにしていた。(特許文献1参照)
特開2005−34744号公報
しかし、上記した従来の液滴捕集装置では、十分な液滴捕集性能を得るには、隣り合う第1干渉部材22どうしの間の間隔d1(即ち、第1通気路f1の横幅)を小さくする、又は、第1干渉部材22と第2干渉部材23との風路長さ方向における間隔D1を小さくすることが必要になり、そのことで通過気流EAの圧力損失が大きくなる問題があった。
また、この圧力損失の増大を回避するには、風路の横断面積を大きくして、各干渉部材22,23の並設数(即ち、各通気路f1,f2の路数)を多くする、又は、各干渉部材22,23の長さ(即ち、各通気路f1,f2の縦幅)を大きくすることが必要になり、そのことで装置が大型化する問題があった。
つまり、第1通気路f1を通過した気流EAが第2干渉部材23を迂回するように変向する旋回過程において、気流EAに含まれる液滴の全てを第2干渉部材23に衝突させて捕集する場合、同図13に示すように、第1通気路f1を通過する気流EAのうち、第1通気路f1の両横部分を通過する気流EA′に含まれる液滴が第2干渉部材23への衝突に至るまでに要する旋回半径方向外側への慣性移動距離r1(いわゆる沈降距離)は、第1通気路f1の中央部分を通過する気流EA″に含まれる液滴が第2干渉部材23への衝突に至るまでに要する旋回半径方向外側への慣性移動距離r2に比べて大きくなる。
この為、第1通気路f1の両横部分を通過する気流EA′に含まれる液滴(特に小滴で小質量の液滴)が第2干渉部材23への衝突に至らないままで気流EAとともに持ち去らわれてしまい易く、これを防止して十分な液滴捕集性能を得るのに、隣り合う第1干渉部材22どうしの間の間隔d1(第1通気路f1の横幅)を小さくして、又は、第1干渉部材22と第2干渉部材23との風路長さ方向における間隔D1を小さくして、第1通気路f1の両横部分を通過する気流EA′に含まれる液滴が第2干渉部材23への衝突に至るまでに要する旋回半径方向外側への慣性移動距離r1を小さくすることが必要になり、これが原因で上記問題を招いていた。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、合理的な改良により上記問題を効果的に解消する点にある。
本発明の第1特徴構成は液滴捕集装置に係り、その特徴は、
液滴を含む気流を通過させる風路において、風路上流側に向って開口する凹状横断面形状の第1干渉部材を、隣り合う第1干渉部材どうしの間に第1通気路を形成する状態で、風路幅方向に並設するとともに、
同じく風路上流側に向って開口する凹状横断面形状の第2干渉部材を、前記第1干渉部材よりも風路下流側において前記第1通気路に対応位置させる状態で、かつ、隣り合う第2干渉部材どうしの間に第2通気路を形成する状態で、前記風路幅方向に並設する液滴捕集装置であって、
風路上流側に向って開口する凹状横断面形状の第3干渉部材を、前記第2干渉部材よりも風路下流側において前記第2干渉部材に対応位置させる状態で、かつ、隣り合う第3干渉部材どうしの間に第3通気路を形成する状態で、前記風路幅方向に並設し、
前記第2干渉部材の前記風路幅方向における中央部分には、対応位置する前記第1通気路の前記風路幅方向における中央部分を通過した気流を対応位置する前記第3干渉部材の側へ短絡的に通過させる短絡通気路を形成してある点にある。
この構成では(図10参照)、隣り合う第1干渉部材22どうしの間の第1通気路f1を通過する気流EAのうち、第1通気路f1の両横部分を通過する気流EA′に含まれる液滴は、それら両横部分通過の気流EA′に対向する第2干渉部材23に衝突させることで気流EA′から分離して捕集する。
また、第1通気路f1を通過する気流EAのうち、第1通気路f1の中央部分を通過する気流EA″に含まれる液滴は、その中央部分通過の気流EA″とともに第2干渉部材23における短絡通気路fbを通過させて、その短絡通気路fbに対向する第3干渉部材24に衝突させることで気流EA″から分離して捕集する。
そして、この液滴捕集形態を採ることにおいて、第1干渉部材22と第2干渉部材23との風路長さ方向における間隔D1、及び、第2干渉部材23と第3干渉部材24との風路長さ方向における間隔D2を適当値に選定することで、図13に示す従来装置において第1干渉部材22と遮風板構造の第2干渉部材23との風路長さ方向における間隔D1を単に小さくするのに比べ、短絡通気路fbの存在により第2干渉部材23による通気抵抗の増大を回避しながら、第1通気路f1の両横部分を通過する気流EA′に含まれる液滴が第2干渉部材23への衝突に至るまでに要する旋回半径方向外側への慣性移動距離r1、及び、第1通気路f1の中央部分を通過する気流EA″に含まれる液滴が第3干渉部材24への衝突するに至るまでに要する旋回半径方向外側への慣性移動距離r2をともに小さくすることができる。
即ち、このことにより、図13に示す従来装置に比べ、第1干渉部材22どうしの間の間隔d1(第1通気路f1の幅)を大きくして通過気流EAの圧力損失を低減しながら、また、各干渉部材22〜24の並設数(各通気路f1〜f3の路数)を少なくしたり、各干渉部材22〜24の長さ(各通気路f1〜f3の縦幅)を小さくして装置を小型化しながら、高い液滴捕集性能を得ることができる。
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
横向き姿勢又は傾斜姿勢の前記風路において、前記第1干渉部材、前記第2干渉部材、前記第3干渉部材の夫々を互いに平行な縦姿勢で前記風路幅方向に並設してある点にある。
この構成では(図9参照)、第1〜第3干渉部材22〜24の夫々に対する衝突により気流EAから分離して捕集した液滴を、縦姿勢にした第1〜第3干渉部材22〜24の夫々に伝わらせて自然流下させる形態で効率良く回収することができ、これにより、一度は捕集した液滴が気流中へ再飛散することで実質の液滴捕集性能が低下することや、捕集液滴を回収するための専用回収装置が必要になるなどのことを回避することができる。
本発明の第3特徴構成は、第1特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
上向き姿勢の前記風路において、前記第1干渉部材、前記第2干渉部材、前記第3干渉部材の夫々を互いに平行な傾斜姿勢で前記風路幅方向に並設してある点にある。
この構成では(図11参照)、第2特徴構成と同様、第1〜第3干渉部材22〜24の夫々に対する衝突により気流EAから分離して捕集した液滴を、傾斜姿勢にした第1〜第3干渉部材22〜24の夫々に伝わらせて自然流下させる形態で効率良く回収することができ、これにより、一度は捕集した液滴が気流中へ再飛散することで実質の液滴捕集性能が低下することや、捕集液滴を回収するための専用回収装置が必要になるなどのことを回避することができる。
本発明の第4特徴構成は、第1〜第3特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記第1干渉部材の前記風路幅方向における中央部分から対応位置する前記第2通気路の前記風路幅方向における中央部分に向って延びる仕切部材を設けてある点にある。
この構成では(図3参照)、隣り合う第1通気路f1を各別に通過した後、同一の第2通気路f2に流入する気流EAどうしが衝突することを上記仕切部材22bにより防止することができて、それら気流EAどうしの衝突で生じる気流EAの乱れを回避することができ、これにより、気流EAの乱れによる液滴捕集性能の低下や圧力損失の増大を回避して、液滴捕集性能を一層高めるとともに通過気流EAの圧力損失を一層低減することができる。
本発明の第5特徴構成は、第1〜第4特徴構成のいずれかの液滴捕集装置を用いた塗装排気洗浄装置に関し、その特徴は、
塗装室からの排出空気を高速化するとともに、その高速化した排出空気に洗浄水を散布することで、排出空気中の塗料ミストを散布洗浄水により捕捉する塗装排気用の洗浄器を設け、
この洗浄器を通過した排出空気を導く導風路に、前記第1干渉部材の並設列と前記第2干渉部材の並設列と前記第3干渉部材の並設列とを、その順に風路上流側から並べて配置してある点にある。
この構成では(図9参照)、塗装排気用の洗浄器9を通じて導風路8(排気室)に送出される洗浄後の排出空気EAに、洗浄器9での散布洗浄水wの水滴(即ち、捕捉塗料ミストを含む水滴)が含まれることに対し、この排出空気EA中における塗料ミスト含有の水滴を、導風路8に設けた第1〜第3干渉部材22〜24の並設列に対する衝突により洗浄後の排出空気EAから分離して捕集する。
そして、第1〜第4特徴構成の液滴捕集装置では、前述の如く通過気流EAの圧力損失を低減しながら、また、装置を小型化しながら高い液滴捕集性能が得られることから、上記構成によれば、液滴捕集装置を含む塗装排気洗浄装置の全体での排出空気EAの圧力損失を低減しながら、また、液滴捕集装置を含む塗装排気洗浄装置の全体を小型化しながら、洗浄後の排出空気EAに含まれる塗料ミスト含有の水滴を効果的に捕集することができる。
塗装ブースの概略図及び横断面図 塗装ブース下部の正面視断面図 塗装ブース下部の平面視断面図 第1洗浄器の正面視断面図 第2洗浄器の斜視図 第2洗浄器の平面視断面図 洗浄水循環方式の説明図 他の洗浄水循環方式の説明図 低負荷塗装室における塗装ブース下部の正面視断面図 低負荷塗装室における塗装ブース下部の平面視断面図 別実施形態を示す低床型塗装ブースの側面視断面図 図11におけるI−I線断面図 従来の液滴捕集装置を示す平面図
〔第1実施形態〕
図1上部は塗装ブースの概略構成を示し、被塗物A(本例では自動車ボディ)の搬送経路に沿ってトンネル状に延びる塗装ブース1は、ブース長さ方向(図1上部における左右方向)において、水性プライマ塗装工程部2と水性ベース塗装工程部3と溶剤性クリア塗装工程部4との3部に区分してある。
最初の水性プライマ塗装工程部2では、前処理された被塗物Aを水性プライマ塗料によりプライマ塗装し、次の水性ベース塗装工程部3では、プライマ塗装された被塗物Aを水性ベース塗料によりベース塗装し、そして、溶剤性クリア塗装工程部4では、ベース塗装された被塗物Aを溶剤性クリア塗料によりクリア塗装する。
これら3つの塗装工程部2,3,4は夫々、ブース長さ方向において、被塗物Aの内側を塗装ロボットにより塗装する内板塗装ゾーン2a,3a,4aと、内板塗装された被塗物Aの外側を塗装ロボットにより塗装する外板塗装ゾーン2b,3b,4bと、外板塗装された被塗物Aを作業者が手直し塗装する手直し塗装ゾーン2c,3c,4cとに区分してある。
図1下部並びに図2,図3は溶剤性クリア塗装工程部4における内板塗装ゾーン4a及び外板塗装ゾーン4b夫々の正面視断面及び平面視断面を示し、これら塗装ゾーン4a,4bでは、コンベア5により搬送される被塗物Aを塗装する塗装室6の下方に洗浄室7を形成し、塗装室6の下方でブース幅方向(図1下部,図2,図3における左右方向)における洗浄室7の隣りには導風路としての排気室8を形成してある。
塗装室6の天井には、そのほぼ全面にわたって天井フィルタ6aを張設してあり、温湿度調整した換気用空気SAを天井裏部の給気チャンバ6bに供給することで、その換気用空気SAを天井フィルタ6aを通じて塗装室6に下向き層流状に吹き出し供給する。
塗装室6の底壁は洗浄水wをブース幅方向の両端縁部から中央部に向けて流下させる散水板6cにしてあり、この散水板6cにおけるブース幅方向の中央部には、天井部からの換気用空気SAの供給に伴い塗装室6から洗浄室7に排出する空気EAを洗浄水wにより洗浄する複数の第1洗浄器9を所定間隔でブース長さ方向に一列に並べて装備してある。
また、洗浄室7と排気室8とを仕切る側壁10には、複数の第1洗浄器9を通じて洗浄室7に排出された塗装室6からの排出空気EAを洗浄室7から排気室8に導入する過程でさらに洗浄水wにより洗浄する複数の第2洗浄器11を、ブース長さ方向において第1洗浄器9に対応させた配置でブース長さ方向に一列に並べて装備してある。
そして、導風路としての排気室8には、複数の第2洗浄器11を通じて排気室8に導入された排出空気EAを水切り処理する液滴捕集装置12を配備してあり、この液滴捕集装置12により水切り処理した洗浄後の排出空気EAは、排気ファン13により排気ダクト14を通じて外部に排出する(又は、その排出空気EAの一部ないし全部を再度温湿度調整した上で換気用空気SAとして給気チャンバ6bに供給する)。
なお、排気ファン13は、それぞれが大きな通気抵抗となる第1洗浄器9、第2洗浄器11、液滴捕集装置12を通じて塗装室6から所定風量の室内空気EAを排出するのに要する吸引能力を備えている。
図3及び図4に示すように、第1洗浄器9は、内部を器内風路9fとする横断面形状が長方形状の縦筒構造にしてあり、この第1洗浄器9は、散水板6cに対して貫通状態に配設することで、その上向き入口開口9aが散水板6cの近傍で塗装室6に開口し、その下向き出口開口9bが散水板6cの下方で洗浄室7に対して開口する状態にしてある。
第1洗浄器9の上端部には、散水板6cにおける洗浄水wを上向き入口開口9aに溢出させる溢水堰9cを形成してあり、第1洗浄器9では、高速化した状態で上向き入口開口9aに流入する塗装室6からの排出空気EAと溢水堰9cからの溢出洗浄水wとを合流状態で器内風路9fに高速通過させることで、塗装室6からの排出空気EAに含まれるオーバースプレー塗料の塗料ミストを洗浄水wにより捕捉し、これにより、塗装室6からの排出空気EAを洗浄する。
更に具体的に言えば、第1洗浄器9では、溢水堰9cから上向き入口開口9aに溢出する洗浄水wを、高速化した状態で上向き入口開口9aに流入する排出空気EAにより飛沫化して排出空気EA中に飛散させることで、排出空気EAに含まれる塗料ミストを洗浄水wの飛散水滴により捕捉する。
第1洗浄器9の下部には、下端の出口開口9bの側ほど器内風路9fの横断面積が漸次的に縮小する出口側テーパー部9dを形成してあり、この第1洗浄器9では、上記した溢水堰9cからの溢出洗浄水wによる塗料ミスト捕捉に続き、出口側テーパー部9dの内面を伝って流下する溢出洗浄水wを、器内風路9fを高速通過する排出空気EAにより出口側テーパー部9dの下端縁で飛沫化して排出空気EA中に飛散させ、この出口開口9b近傍での洗浄水飛散によっても排出空気EA中の塗料ミストを洗浄水wの飛散水滴により捕捉する。
即ち、この第1洗浄器9では、上部と下部との2段階にわたって洗浄水wを排出空気EA中に飛散させることで、塗装室6からの排出空気EAに対する洗浄効果を高めるようにしてある。
第1洗浄器9の上部に設けた溢水堰9cは、溢水堰9cの上縁を形成する堰調整板15aの固定位置を上下方向に調整することで溢水堰9cの堰高さ(即ち、散水板6cにおける洗浄水wの水位)を自在に調整できる構造にしてあり、また、第1洗浄器9における下向き出口開口9bは、出口側テーパー部9dを形成する一対の開口調整板15bの固定位置を出口側テーパー部9dの傾斜方向に調整することで下向き出口開口9bの開口幅を自在に調整できる構造にしてあり、これら堰高さの調整や開口幅の調整は、塗装室6から排出される排出空気EAの風量、排出空気EAにおける塗料ミスト濃度、塗装室6で使用する塗料の種類などに応じて適宜調整する。
なお、第1洗浄器9の下向き出口開口9bから排出空気EAとともに洗浄室7に吐出される洗浄水w(即ち、捕捉塗料ミストを含む洗浄水wの飛沫水滴)は、排出空気EAが後段の第2洗浄器11に向けて急激に向き変化するのに伴い慣性により排出空気EAから分離して落下することで、洗浄室7の底部に設けられた集水槽16に回収される。
図5及び図6に示すように、第2洗浄器11は、内部を器内風路11fとする横断面形状が四角形状の横向き筒構造にしてあり、この第2洗浄器11は、横向き入口開口11aを対応する第1洗浄器9の器壁(即ち、第1洗浄器9の縦筒構造における筒壁)に対して間隔を開けた状態で対向させる状態で洗浄室7と排気室8との間の側壁10に取り付けてある。
また、この第2洗浄器11は、その横向き入口開口11aから空気流れ方向の下流側ほど器内風路11fの横断面積が漸次的に小さくなる入口側テーパー部11bと、その入口側テーパー部11bに続いて器内風路11fの横断面積が急増する噴水室部11cと、その噴水室部11cに続いて器内風路11fの横断面積が急減する絞り部11dとがその順で空気流れ方向に並ぶ構造し、そして、この絞り部11dにおいて器内風路11fを形成する開口を排気室8に対して開口させる第2洗浄器11の横向き出口開口11eにしてある。
第2洗浄器11における噴水室部11cには、絞り部11dの横向き出口開口11eに向けて洗浄水wを噴出する複数の洗浄水ノズル17を配設してあり、これら洗浄水ノズル17は夫々、噴出洗浄水wにより水膜wsを形成する形式のものにして、それら洗浄水ノズル17により形成する水膜wsが連続することで、第2洗浄器11における器内風路11fを噴水室部11cにおいてほぼ完全に横断する形態の連続水膜wsが形成されるように、それら複数の洗浄水ノズル17を配置してある。
つまり、この第2洗浄器11では、第1洗浄器9の下向き出口開口9bから吐出された後、第2洗浄器11の横向き入口開口11aに流入して入口側テーパー部11bを通過する過程でさらに高速化する排出空気EAを上記連続水膜wsに突入させる形態で噴水室部11cから絞り部11dに通過させることで、水膜wsを形成する噴出洗浄水wを排出空気EAにより効率良く飛沫化して通過排出空気EA中に均一に飛散させ、この飛散水滴により排出空気EA中に残るオーバースプレー塗料の微小残留塗料ミストを捕捉することで、第1洗浄器9で洗浄した後の排出空気EAをさらに二次洗浄する。
複数の洗浄水ノズル17は夫々、噴水室部11cのうち空気流れ方向視において入口側テーパー部11bの出口領域から両横外側に外れた箇所に配置して、第2洗浄器11の外側で入口側テーパー部11bと噴水室部11cとの間の凹状部に配置した洗浄水供給管18に接続してあり、このように洗浄水ノズル17を入口側テーパー部11bの出口領域から外れた箇所に配置して噴水室部11に装備することで、排出空気EA中の残留塗料ミストが洗浄水ノズル17に付着することを防止して、塗料ミスト付着による洗浄水ノズル17の目詰まりを防止するようにしてある。
また、洗浄水ノズル17を接続した洗浄水供給管18には、上流部に清掃用バルブ19を介装するとともに、清掃用バルブ19よりも下流側の部分で洗浄水ノズル17の接続箇所にプラグ20aにより閉塞した清掃用ソケット部20を設けてあり、これにより、清掃用バルブ19を閉じた状態でプラグ20aを外して清掃用ソケット部20を開放することで、その清掃用ソケット部20を通じて洗浄水ノズル17の内部に治具を挿入する形態で各洗浄水ノズル17のノズル孔を清掃できるようにしてある。
第2洗浄器11の横向き出口開口11eから洗浄水wの飛散水滴とともに導風路としての排気室8に吐出される排出空気EAは、前述の如く排気室8に装備した液滴捕集装置12により水切り処理した上で排気ダクト14に導出するのに対し、液滴捕集装置12により排出空気EAから分離捕集した洗浄水w(即ち、第2洗浄器11で排出空気EA中の残存塗料ミストを捕捉した洗浄水wの飛散水滴)は、液滴捕集装置12を構成する縦姿勢の干渉部材22〜24を伝わらせて流下させるようにして、排気室8の底部に設けた後段集水槽21に回収する。
図2及び図3に示すように、水切り手段としての液滴捕集装置12を構成するのに、導風路としての排気室8には先ず、風路上流側、即ち、第2洗浄器11を配設した側壁10の側に向って開口する凹状横断面形状(本例では「コ」の字状横断面形状)で縦姿勢の第1干渉部材22を、隣り合う第1干渉部材22どうしの間に第1通気路f1を形成する状態で、排気室8の風路幅方向(ここでは、複数の第2洗浄器11の並び方向であるブース長さ方向)に並設してある。
また、風路上流側に向って開口する凹状横断面形状(本例では同じく「コ」の字状横断面形状)で縦姿勢の第2干渉部材23を、第1干渉部材22よりも風路下流側において第1通気路f1に対応位置させる状態で、かつ、隣り合う第2干渉部材23どうしの間に第2通気路f2を形成する状態で、排気室8の風路幅方向に並設してある。
さらに、同じく風路上流側に向って開口する凹状横断面形状(本例では同じく「コ」の字状横断面形状)で縦姿勢の第3干渉部材24を、第2干渉部材23よりも風路下流側において第2干渉部材23に対応位置させる状態で、かつ、隣り合う第3干渉部材24どうしの間に第3通気路f3を形成する状態で、排気室8の風路幅方向に並設してある。
そして、この3列構成において、第2干渉部材23を2分割構造にする形態で、各第2干渉部材23の風路幅方向における中央部分には、対応位置する第1通気路f1の風路幅方向における中央部分を通過した排出空気EA″を対応位置する第3干渉部材24の側へ短絡的に通過させる短絡通気路fbを形成してある。
つまり、この液滴捕集装置12では、複数の第2洗浄器11夫々の横向き出口開口11eから排出空気EAとともに排出される塗料ミスト含有洗浄水wの水滴を、排出空気EAが第1〜第3干渉部材22〜24の夫々を迂回して第1〜第3通気路f1〜f3をその順に通過する過程で、慣性により第1〜第3干渉部材22〜24のいずれかに衝突させて排出空気EAから分離し、これにより排出空気EAを水切り処理する。
そして、この水切り処理において、隣り合う第1干渉部材22どうしの間の第1通気路f1を通過する排出空気EAのうち、第1通気路f1の風路幅方向における両横部分を通過する排出空気EA′に含まれる洗浄水wの水滴は、それら両横部分通過の排出空気流EA′に対向する第2干渉部材23に衝突させることで、排出空気EA′から分離して捕集する。
また、隣り合う第1干渉部材22どうしの間の第1通気路f1を通過する排出空気EAのうち、第1通気路f1の風路幅方向における中央部分を通過する排出空気EA″に含まれる洗浄水wの水滴は、その中央部分通過の排出空気流EA″とともに第2干渉部材24における短絡通気路fbを通過させて、その中央部分通過の排出空気流EA″に対向する第3干渉部材24に衝突させることで、排出空気EA″から分離して捕集する。
即ち、この液滴捕集形態を採ることにおいて、第1干渉部材22と第2干渉部材23との風路長さ方向における間隔D1、及び、第2干渉部材23と第3干渉部材24との風路長さ方向における間隔D2の夫々を適当値に選定することで、図13に示す従来装置において第1干渉部材22と遮風板構造の第2干渉部材23との風路長さ方向における間隔D1を単に小さくするのに比べ、短絡通気路fbの存在により第2干渉部材23による通気抵抗の増大を回避しながら、第1通気路f1の両横部分を通過する排出空気流EA′に含まれる水滴が第2干渉部材23への衝突に至るまでに要する旋回半径方向外側への慣性移動距離r1、及び、第1通気路f1の中央部分を通過する排出空気流EA″に含まれる水滴が第3干渉部材24への衝突するに至るまでに要する旋回半径方向外側への慣性移動距離r2をともに小さくする。
そして、これら慣性移動距離r1,r2の縮小により、図13に示す従来装置に比べ、第1干渉部材22どうしの間の間隔d1(即ち、第1通気路f1の横幅)を大きくして排出空気流EAの圧力損失を低減しながら、また、各干渉部材22〜24の並設数(即ち、各通気路f1〜f3の路数)を少なくしたり、各干渉部材22〜24の長さ(即ち、各通気路f1〜f3の縦幅)を小さくして装置を小型化しながら、高い水滴捕集性能が得られるようにしてある。
なお、第1干渉部材22のうち第2洗浄器11の横向き出口開口11eに正対する第1干渉部材22Aについては、その凹状横断面形状における凹状部の深さが他の干渉部材の凹状横断面形状における凹状部の深さhより大きい(ha>h)構造にしてあり、これにより、第2洗浄器11の横向き出口開口11eに正対する第1干渉部材22Aに第2洗浄器11から吐出される排出空気EAが衝突する際の勢いを緩和して、その衝突による洗浄水wの飛散を小さくすることで、第2洗浄器11の横向き出口開口11eに正対する第1干渉部材22Aでの水滴捕集効率を高く確保する。
また、第2洗浄器11の横向き出口開口11eに正対する第1干渉部材22Aの両横縁部には、第1通気路f1の側へ延び出る延出板部22aを設けてあり、これにより、第2洗浄器11から吐出される排出空気EAが延出板部22aを迂回するように大きく旋回しながら第1通気路f1に侵入する形態にして、この大きな旋回により、排出空気EAに含まれる洗浄水wの水滴を一層確実に排出空気EAから分離できるようにしてある。
第2洗浄器11の横向き出口開口11eとそれに正対する第1干渉部材22Aとの間には、第2洗浄器11から吐出される排出空気EAを衝突させて第1干渉部材22Aの長さ方向に分散させる分散用衝突部材25を設けてあり、これにより、第1干渉部材22Aへの衝突による水滴捕集効果を一層高めるようにしてある。
さらに、第1干渉部材22には、第1干渉部材22の風路幅方向における中央部分から第2通気路f2の風路幅方向における中央部分に向かって延びる仕切部材22bを設けてあり、隣り合う第1通気路f1を各別に通過した後、同一の第2通気路f2に流入する排出空気EAどうしが衝突することを、この仕切部材22bにより防止することで、それら排出空気EAどうしの衝突で生じる気流の乱れを防止する。
図7に示すように、洗浄室7底部の集水槽16に回収した洗浄水w(即ち、第1洗浄器9を通過した排出空気EAから分離した洗浄水w)については、集水槽16から第1流下路26aを通じ第1流入槽27aに流下させて、この第1流入槽27aで受け止めた上で自然流下により第1流入槽27aから第1分離槽28aの一端部に流入させる。
この第1分離槽28aでは、そこでの貯留期間中に流入洗浄水w(即ち、第1洗浄器9での使用済み洗浄水)に含まれる塗料分を塗料スラッジとして槽内洗浄水wの表層部に浮上分離させる。
そして、塗料分が浮上分離した後の浄化洗浄水wを第1分離槽28aの他端部における底部から取り出し、この浄化洗浄水wを第1循環ポンプP1により第1給水路30aを通じて散水板6cに供給することで、その浄化洗浄水wを第1洗浄器9用の洗浄水wとして再使用する。
また、第1分離槽28aにおける貯留洗浄水wの表層部に浮かぶ塗料スラッジは、第1分離槽28aの他端部に配備した掻き取り装置31aにより第1分離槽28aから取り出す。
一方、排気室8底部の後段集水槽21に回収した洗浄水w(即ち、第2洗浄器11を通過した排出空気EAから分離した洗浄水w)については、後段集水槽21から第2流下路26bを通じ第2流入槽27bに流下させて、この第2流入槽27bで受け止めた上で自然流下により第2流入槽27bから第2分離槽28bの一端部に流入させる。
この第2分離槽28bでは、そこでの貯留期間中に流入洗浄水w(即ち、第2洗浄器11での使用済み洗浄水)に含まれる塗料分を塗料スラッジとして槽内洗浄水wの表層部に浮上分離させる。
そして、塗料分が浮上分離した後の浄化洗浄水wを第2分離槽28bの他端部における底部から取り出し、この浄化洗浄水wを第2循環ポンプP2により第2給水路30bを通じて各第2洗浄器11の洗浄水ノズル17に供給することで、その浄化洗浄水wを第2洗浄器11用の洗浄水wとして再使用する。
また、第2給水路30bには、第2分離槽28bからの浄化洗浄水wに残留する塗料分を分離除去するスプリングフィルタ32を介装してあり、このスプリングフィルタ32により残留塗料分を除去した高浄化洗浄水wを各第2洗浄器11に供給する。
32aはスプリングフィルタ32に対する逆洗路、32b〜32dは逆洗用バルブであり、スプリングフィルタ32を逆洗操作するときには、逆洗用バルブ32b〜32dを切り換え操作して、第2分離槽28bから第2給水路30bに取り出した浄化洗浄水wを逆洗路32aを通じてスプリングフィルタ32に対して逆向きに通過させる。
この逆洗操作でスプリングフィルタ32から排出される塗料分を含む洗浄水wは、逆洗用排水路32eを通じて第1流入槽27aに導入する。
33は第1分離槽28aと第2分離槽28bとにわたらせた連通路、33aは連通路33に介装した常開の水位操作バルブである。また、34は第1分離槽28aの他端部における底部から第2流入槽27bにわたらせた水位操作路、34aは水位操作路34に介装した水位操作ポンプである。
即ち、第2分離槽28bにおいて貯留洗浄水wの表層部に浮上分離させた塗料スラッジを回収する際には、常開の水位操作バルブ33aを閉じた状態で水位操作ポンプ34aを起動することにより、第1分離槽28aの他端部における底部から水位操作路34に浄化洗浄水wを取り出して、この浄化洗浄水wを水位操作ポンプ34aにより水位操作路34及び第2流入槽27bを通じて第2分離槽28bに送ることで第2分離槽28bの水位を上昇させ、この水位上昇により、第2分離槽28bにおける浮上塗料スラッジを移送堰35から溢出させて第1分離槽28aに流入させる。
そして、この移送堰35を超えてのスラッジ移送が完了すると、水位操作ポンプ34aを停止するとともに水位操作バルブ33aを開き状態に戻し、これにより、第1及び第2分離槽28a,28bの水位が互いに等しくなる通常状態に戻す。
36は第2流入槽27bから第1及び第2分離槽28a,28bに対して新鮮洗浄水wを補給する補給水路である。
また、第2分離槽28bから第1分離槽28aに流入させた塗料スラッジは、第1分離槽28aで浮上分離した塗料スラッジとともに、第1分離槽28aに装備の掻き取り装置31aにより第1分離槽28aから取り出す。
なお、ここでは第2分離槽28bの水位操作により第2分離槽28bにおける浮上塗料スラッジを第1分離槽28aに移送する例を示したが、これに代えて、第2分離槽28bにおける浮上スラッジをポンプ輸送により第1分離槽28aに移送するなどの方式を採用してもよい。
洗浄水の循環方式について同図7に示した循環方式を採用するのに代えて図8に示す循環方式を採用してもよい。
即ち、図8に示す洗浄水循環方式では、洗浄室7底部の集水槽16に回収した洗浄水w(即ち、第1洗浄器9を通過した排出空気EAから分離した洗浄水w)については、集水槽16から第1流下路26aを通じ第1流入槽27aに流下させて、この第1流入槽27aで受け止めた上で自然流下により第1流入槽27aから共通分離槽28の一端部に流入させる。
一方、排気室8底部の後段集水槽21に回収した洗浄水w(即ち、第2洗浄器11を通過した排出空気EAから分離した洗浄水w)についても、後段集水槽21から第2流下路26bを通じ第2流入槽27bに流下させて、この第2流入槽27bで受け止めた上で自然流下により第2流入槽27bから共通分離槽28の一端部に流入させる。
共通分離槽28では、そこでの貯留期間中に流入洗浄水w(即ち、第1洗浄器9での使用済み洗浄水及び第2洗浄器11での使用済み洗浄水)に含まれる塗料分を塗料スラッジとして槽内洗浄水wの表層部に浮上分離させる。
共通分離槽28における貯留洗浄水wの表層部に浮かぶ塗料スラッジは、共通分離槽28の他端部に配備した掻き取り装置31により共通分離槽28から取り出す。
そして、塗料分が浮上分離した後の浄化洗浄水wを共通分離槽28の他端部における底部から第1給水路30aへ取り出し、この浄化洗浄水wを第1循環ポンプP1により第1給水路30aを通じて散水板6cに供給することで、その浄化洗浄水wを第1洗浄器9用の洗浄水wとして再使用する。
また、塗料分が浮上分離した後の浄化洗浄水wを共通分離槽28の他端部における底部から第2給水路30bへ取り出し、この浄化洗浄水wを第2循環ポンプP2により第2給水路30bを通じて各第2洗浄器11の洗浄水ノズル17に供給することで、その浄化洗浄水wを第2洗浄器11用の洗浄水wとして再使用する。
第2給水路30bには、共通分離槽28からの浄化洗浄水wに残留する塗料分を分離除去するスプリングフィルタ32を介装してあり、このスプリングフィルタ32により残留塗料分を除去した高浄化洗浄水wを各第2洗浄器11に供給する。
なお、スプリングフィルタ32の逆洗操作については図7に示す洗浄水循環方式と同じである。
以上のように、溶剤性クリア塗装工程部4における内板塗装ゾーン4a及び外板塗装ゾーン4b(図1参照)の夫々については、塗装排気浄化用の洗浄器として、散水板6cからの溢出洗浄水wを用いる第1洗浄器9と、洗浄水ノズル17からの噴出洗浄水wを用いる第2洗浄器11とをその順で空気流れ方向に直列に並べて塗装室6からの排気経路に装備する。
そして、第1及び第2洗浄器9,11を排気風路に装備するにあたり、前述の如く第2洗浄器11の横向き入口開口11aを縦筒構造の第1洗浄器9における器壁(詳しくは、器壁の外面)に対して間隔を開けた状態で対向させることで(図2及び図3参照)、塗装室6からの排出空気EAに対する全体としての洗浄効果を高く確保しながら、塗装室6での騒音値を効果的に低減するようにしてある。
即ち、第2洗浄器11の入口開口11aから上流側に向けて放出される洗浄騒音は、第1洗浄器9の器壁に衝突することで、減衰するとともに第1洗浄器9の出口開口9bから外れた方向に一次反射し、その後、二次反射や三次反射を経て大きく減衰した洗浄騒音のみが上流側の第1洗浄器9をその出口開口9bから上流側に向けて通過し、この通過過程において、それら二次反射や三次反射の洗浄騒音が第1洗浄器9における散布洗浄水wに吸収されて更に減衰する。
したがって、塗装室6は実質的に、第2洗浄器11との洗浄機能の分担で洗浄騒音も小さい第1洗浄器9の入口開口9aから放出される洗浄騒音だけが侵入するのに近い状態にすることができ、これにより、塗装室6からの排出空気EAに対する全体としての洗浄効果を高く確保しながら、あるいは、更に高めながら、塗装室6での騒音値を効果的に低減することができる。
そしてまた、第2洗浄器11の入口開口11aを第1洗浄器9の器壁に対向させることで、第1及び第2洗浄器9,11を配置する洗浄室7もコンパクト化することができて、塗装設備の設置性を高めるとともに設備コストも低減することができる。
なお、塗装排気浄化用の洗浄器では一般に、洗浄器での通過排出空気EAの圧力損失Δpが高くなるほど洗浄効果は高くなるものの洗浄騒音が大きくなることから、上記の如く第1及び第2洗浄器9,11を直列配置で装備するにあたっては、第1洗浄器9での通過排出空気EAの圧力損失Δp1を小さくして、その分、第2洗浄器11での通過排出空気EAの圧力損失Δp2を大きくする形態で、第2洗浄器11での通過排出空気EAの圧力損失Δp2が第1洗浄器9での通過排出空気EAの圧力損失Δp1より大きくなるように第1洗浄器9及び第2洗浄器11を構成するのが望ましい。
即ち、このようにすれば、下流側の第2洗浄器11の入口開口11aから放出される洗浄騒音やその一次反射音が上流側の第1洗浄器9の出口開口9bに直達するのを防止することによる騒音値低減効果をさらに活かして、塗装室6での騒音値を一層効果的に低減することができる。
排出空気EA中の塗料ミストを散布洗浄水wにより捕捉する塗料ミスト捕捉の捕捉効率(換言すれば、排出空気洗浄の洗浄効率)は、塗装室6で使用する塗料の種類や塗装室6での塗装作業形態など種々の条件によって異なり、上記した溶剤性クリア塗装工程部4における内板塗装ゾーン4a及び外板塗装ゾーン4b夫々の塗装室6は、散布洗浄水wによる塗料ミスト捕捉の捕捉効率が低い空気EAが排出される高負荷塗装室に該当する。
これに対し、散布洗浄水wによる塗料ミスト捕捉の捕捉効率が高い空気EAが排出される低負荷塗装室(即ち、図1に示す9個の塗装ゾーンのうち溶剤性クリア塗装工程部4における内板塗装ゾーン4a及び外板塗装ゾーン4bの塗装室を除く7つの塗装ゾーン2a〜2c,3a〜3c,4c夫々の塗装室)については、図9及び図10に示すように、第2洗浄器11を省略して、散水板6cにおけるブース幅方向の中央部に装備する縦筒構造の第1洗浄器9のみを設けてある。
また、第2洗浄器11の省略に伴い、洗浄室7と排気室8とを仕切る側壁10も省略して実質的に洗浄室7のみを設ける構成にし、それに伴い、液滴捕集装置12は、第1洗浄器9を通過した排出空気EAに含まれる洗浄水wの水滴を分離する水切り手段として、洗浄室7に配備してある。
つまり、複数の塗装室のうち、散布洗浄水wによる塗料ミスト捕捉の捕捉効率が低い空気が排出される高負荷塗装室については、その高負荷塗装室からの排気風路に第1及び第2洗浄器9,11を装備し、一方、散布洗浄水wによる塗料ミスト捕捉の捕捉効率が高い空気が排出される低負荷塗装室については、第2洗浄器11を省略して、その低負荷塗装室からの排気風路に第1洗浄器9のみを装備することで、低負荷塗装室に対する過剰設備を回避して設備コストや運転コストの無駄を回避しながら、高負荷塗装室に対する排気浄化用フィルタ手段の付加装備を不要にして、それらフィルタ手段に対する頻繁な更新処理を不要にする。
第2洗浄器11の省略に伴い、液滴捕集装置12における全ての第1干渉部材22は、その凹状横断面形状における凹状部の深さが同じで、前述した延出板部22aや分散用衝突部材25も備えない同一構造のものにしてある。
また、液滴捕集装置12における第2干渉部材23を2分割構造にする形態で、各第2干渉部材23の風路幅方向における中央部分に、第1通気路f1の風路幅方向における中央部分を通過した排出空気EA″を第3干渉部材24の側へ短絡的に通過させる短絡通気路fbを形成する点についての変更はない。
なお、図10では、第1干渉部材22の風路幅方向における中央部分から第2通気路f2の風路幅方向における中央部分に向って延びる仕切部材22bを省略してあるが、図10に示す液滴捕集装置12においても図3に示す液滴捕集装置12と同様に、この仕切部材22bを装備するようにしてもよい。
〔第2実施形態〕
図11は低床型塗装ブースを示し、この低床型塗装ブースでは、塗装室40において作業者が塗装ガン41を操作することで被塗物Aを吹付塗装する。
塗装室40の下方には洗浄水槽42を設けてあり、塗装室40に対する仕切壁43の裏面側には、その仕切壁43を風路壁の一部として形成した上向き姿勢の導風路44を形成し、この導風路44の上端部は排気ファン45の吸入口に接続してある。
仕切壁43の上部には上部溢水槽46を設け、また、仕切壁43の下部には、仕切壁43の下部を塗装室側に湾曲させることで形成した下部溢水槽47を設けてある。
さらに、仕切壁43の下端部(即ち、仕切壁下部の湾曲先端部)と洗浄水槽42における貯留洗浄水wの水面との間には、導風路44の吸入口となる吸入隙間48が形成されるようにしてある。
上部溢水槽46からオーバーフローして流出する洗浄水wは、仕切壁43の塗装室側の壁面をつたって流下し、これにより、仕切壁43の塗装室側の壁面に流下洗浄水wによる水膜層w1を形成することで、塗装室40で発生するオーバースプレー塗料が仕切壁43の壁面に付着することを防止する。
また、仕切壁43の塗装室側の壁面を流下する洗浄水wは下部溢水槽47に流入し、この流入に伴い下部溢水槽47からオーバーフローして流出する洗浄水wは、導風路44の吸入隙間48をカーテン状に閉鎖する形態の流下水膜w2を形成する。
導風路44の吸入隙間48は、その吸入隙間48を通じて塗装室40の室内空気EAを高速化した状態で導風路44に吸入するのに伴い、上記流下水膜w2及び洗浄水槽42における表層の洗浄水wを吸入空気EAとともに導風路44に吸入する形態で飛沫化して、吸入空気EA(即ち、塗装室40からの排出空気)中で洗浄水wの水滴を飛散させ、これにより、塗装室40からの排出空気EAに含まれるオーバースプレー塗料の塗料ミストを飛散水滴により捕捉して排出空気EAを洗浄する。
即ち、導風路44における吸入隙間48の形成部分は、塗装室40からの排出空気EAを洗浄水wにより洗浄する塗装排気用の洗浄器として機能する。
上向き姿勢の導風路44には、上向きに流れる排出空気EAに含まれる水滴(即ち、捕捉塗料ミストを含む水滴)を排出空気EAから分離して捕集する液滴捕集装置12を装備してあり、この液滴捕集装置12を構成するのに具体的には図12に示すように、風路上流側に向って開口(ここでは下向きに開口)する「コ」の字状横断面形状の第1干渉部材22を、隣り合う第1干渉部材22どうしの間に第1通気路f1を形成する状態で、導風路44の風路幅方向(ここでは図11における紙面奥行方向)に並設してある。
また、風路上流側に向って開口する「コ」の字状横断面形状の第2干渉部材23を、第1干渉部材22よりも風路下流側(ここでは上方側)において第1通気路f1に対応位置させる状態で、かつ、隣り合う第2干渉部材23どうしの間に第2通気路f2を形成する状態で、導風路44の風路幅方向に並設し、さらに、同じく風路上流側に向って開口する「コ」の字状横断面形状の第3干渉部材24を、第2干渉部材23よりも風路下流側で第2干渉部材23に対応位置させる状態で、かつ、隣り合う第3干渉部材24どうしの間に第3通気路f3を形成する状態で、導風路44の風路幅方向に並設してある。
そして、この3列構成において、第2干渉部材23を2分割構造にする形態で、各第2干渉部材23の風路幅方向における中央部分には、対応する第1通気路f1の風路幅方向における中央部分を通過した排出空気流EA″を第3干渉部材24の側へ短絡的に通過させる短絡通気路fbを形成してある。
即ち、前述の第1実施形態と同様、これら第1〜第3干渉部材22〜24により液滴捕集装置12を構成することで、図13に示す従来装置において第1干渉部材22と遮風板構造の第2干渉部材23との風路長さ方向における間隔D1を単に小さくするのに比べ、短絡通気路fbの存在により第2干渉部材23による通気抵抗の増大を回避しながら、第1通気路f1の両横部分を通過する排出空気流EA′に含まれる水滴が第2干渉部材23への衝突に至るまでに要する旋回半径方向外側への慣性移動距離r1、及び、第1通気路f1の中央部分を通過する排出空気流EA″に含まれる水滴が第3干渉部材24への衝突するに至るまでに要する旋回半径方向外側への慣性移動距離r2をともに小さくする。
そして、これら慣性移動距離r1,r2の縮小により、図13に示す従来装置に比べ、第1干渉部材22どうしの間の間隔d1(即ち、第1通気路f1の横幅)を大きくして排出空気流EAの圧力損失を低減しながら、また、各干渉部材22〜24の並設数(即ち、各通気路f1〜f3の路数)を少なくしたり、各干渉部材22〜24の長さ(即ち、各通気路f1〜f3の縦幅)を小さくして装置を小型化しながら、高い水滴捕集性能が得られるようにしてある。
液滴捕集装置12を構成する第1干渉部材22、第2干渉部材23、第3干渉部材24は、上向きの導風路44において互い平行な傾斜姿勢で風路幅方向に並設してあり、これにより、それら第1〜第3干渉部材22〜24の夫々に対する衝突により排出空気EAから分離して捕集した液滴を、第1〜第3干渉部材22〜24の夫々に伝わらせて自然流下させる形態で下方の洗浄水槽42に効率良く回収する。
49は洗浄水槽42の貯留洗浄水wに含まれる塗料分を分離捕集する塗料分回収装置であり、この塗料分回収装置49により塗料分を分離した洗浄水wは循環路50を通じて上部溢水槽46に供給する。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を列記する。
液滴捕集装置12を構成する第1〜第3干渉部材22,23,24夫々の凹状横断面形状は「コ」の字状の横断面形状に限らず、「C」字状の横断面形状や「く」の字横断形状などであってもよい。
第2干渉部材23に短絡通気路fbを形成するには、第2干渉部材23を横幅方向において2分割した状態の2部材により第2干渉部材23を形成するようにして、それら2部材どうしの間に短絡通気路fbを形成する形態、あるいは、単一部材の第2干渉部材23にスリット状の孔を形成して、その孔を短絡通気路fbとする形態のいずれを採用してももよい。
前述の実施形態では、塗装排気用の洗浄器を通過した排出空気EAに含まれる塗料ミスト含有水滴を液滴捕集装置12で捕集する例を示したが、本発明による液滴捕集装置は、エアワッシャを通過した空気に含まれる水滴の捕集や、湿式スクラバを通過した気体に含まれる液滴の捕集など、種々の液滴捕集に用いることができる。
本発明による液滴捕集装置及びその液滴捕集装置を用いた塗装排気洗浄装置は夫々、液滴の捕集が要求される各種分野及び塗装排気の洗浄が要求される各種分野において利用することができる。
EA 気流,排出空気
22 第1干渉部材
f1 第1通気路
23 第2干渉部材
f2 第2通気路
24 第3干渉部材
f3 第3通気路
fb 短絡通気路
22b 仕切部材
6,40 塗装室
w 洗浄水
9,11,48 洗浄器
8,7,44 導風路

Claims (5)

  1. 液滴を含む気流を通過させる風路において、風路上流側に向って開口する凹状横断面形状の第1干渉部材を、隣り合う第1干渉部材どうしの間に第1通気路を形成する状態で、風路幅方向に並設するとともに、
    同じく風路上流側に向って開口する凹状横断面形状の第2干渉部材を、前記第1干渉部材よりも風路下流側において前記第1通気路に対応位置させる状態で、かつ、隣り合う第2干渉部材どうしの間に第2通気路を形成する状態で、前記風路幅方向に並設する液滴捕集装置であって、
    風路上流側に向って開口する凹状横断面形状の第3干渉部材を、前記第2干渉部材よりも風路下流側において前記第2干渉部材に対応位置させる状態で、かつ、隣り合う第3干渉部材どうしの間に第3通気路を形成する状態で、前記風路幅方向に並設し、
    前記第2干渉部材の前記風路幅方向における中央部分には、対応位置する前記第1通気路の前記風路幅方向における中央部分を通過した気流を対応位置する前記第3干渉部材の側へ短絡的に通過させる短絡通気路を形成してある液滴捕集装置。
  2. 横向き姿勢又は傾斜姿勢の前記風路において、前記第1干渉部材、前記第2干渉部材、前記第3干渉部材の夫々を互いに平行な縦姿勢で前記風路幅方向に並設してある請求項1記載の液滴捕集装置。
  3. 上向き姿勢の前記風路において、前記第1干渉部材、前記第2干渉部材、前記第3干渉部材の夫々を互いに平行な傾斜姿勢で前記風路幅方向に並設してある請求項1記載の液滴捕集装置。
  4. 前記第1干渉部材の前記風路幅方向における中央部分から対応位置する前記第2通気路の前記風路幅方向における中央部分に向って延びる仕切部材を設けてある請求項1〜3のいずれか1項に記載の液滴捕集装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の液滴捕集装置を用いた塗装排気洗浄装置であって、
    塗装室からの排出空気を高速化するとともに、その高速化した排出空気に洗浄水を散布することで、排出空気中の塗料ミストを散布洗浄水により捕捉する塗装排気用の洗浄器を設け、
    この洗浄器を通過した排出空気を導く導風路に、前記第1干渉部材の並設列と前記第2干渉部材の並設列と前記第3干渉部材の並設列とを、その順に風路上流側から並べて配置してある塗装排気洗浄装置。
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