JP2016197571A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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【課題】鍋への調理負荷の投入を精度良く検知する誘導加熱調理器を提供する。【解決手段】誘導加熱調理器の制御部は、保温工程において、第1火力による予め設定された第1加熱期間Tr1と、第1加熱期間Tr1の経過後に検知温度tmpが制御温度Aになるまで第1火力W1より大きい第2火力W2による加熱を行う第2加熱期間Tr2とを有する保温加熱パターンによる加熱を行うように、インバーター回路を制御する保温制御部と、予熱工程において、検知温度tmpが制御温度Aになるまで加熱を行うとともに、検知温度tmpが制御温度Aになった後に保温加熱パターンによる加熱を行うように、インバーター回路を制御する予熱制御部と、保温工程時の第2加熱期間Tr2が予熱工程時の第2加熱期間Tp2以上である場合、鍋に調理負荷が投入されたことを検知する投入検知部とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、揚げ物モードを実行する際に調理負荷の投入を検知する誘導加熱調理器に関するものである。
従来から、調理モードとして揚げ物モードを有する誘導加熱調理器が知られており、揚げ物モードが選択された際には揚げ物に適した誘導加熱コイルの制御が行われる(例えば特許文献1参照)。特許文献1には、揚げ物制御において、油温の低下レベル及び油温の復帰に伴う加熱出力の増加量から負荷量を判定し、負荷量の判定結果に基づいて、油温を上昇させる誘導加熱調理器が開示されている。
特開2012−94259号公報
上述した揚げ物モードによる調理時において、油量の違い、設定温度の違い、使用する鍋種の違い、調理負荷の量の違い等の変動要素があり、これらの変動要素により油温の低下レベルや加熱出力の増加量に違いが生じる。このため、特許文献1のような一定の閾値を超えるか否かによる負荷量の判定では正確な負荷量の判定は難しい。特に、油量が多量の時で軽負荷の場合は油温の低下レベルが小さく、加熱出力の増加量も少ないため、負荷量判別がしにくい。
そこで、本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、調理負荷の投入を精度良く検知することができる誘導加熱調理器を提供することを目的としている。
本発明の誘導加熱調理器は、鍋を誘導加熱する加熱コイルと、加熱コイルへ交流電力を供給するインバーター回路と、鍋の温度を検知する温度検知部と、調理モードとして、鍋を昇温させる予熱工程と、予熱工程の後に鍋を制御温度に保つ保温工程とを行う揚げ物モードを実行する制御部とを有し、制御部は、保温工程において、第1火力による予め設定された第1加熱期間と、第1加熱期間の経過後に検知温度が制御温度になるまで第1火力より大きい第2火力による加熱を行う第2加熱期間とを有する保温加熱パターンによる加熱を行うように、インバーター回路を制御する保温制御部と、予熱工程において、検知温度が制御温度になるまで加熱を行うとともに、検知温度が制御温度になった後に保温加熱パターンによる加熱を行うように、インバーター回路を制御する予熱制御部と、保温工程時の第2加熱期間が予熱工程時の第2加熱期間以上の場合、鍋に調理負荷が投入されたことを検知する投入検知部とを備える。
本発明の誘導加熱調理器によれば、揚げ物モード時において、保温工程時の第2加熱期間が予熱工程時の第2加熱期間以上の場合、鍋に調理負荷が投入されたことを検知することにより、予熱工程の鍋の状態に応じた第2加熱期間を基準として調理負荷の投入を判断するため、油量の違い、設定温度の違い、使用する鍋種の違い、調理負荷の量の違い等の変動要素に拘わらず、精度良く調理負荷の投入を検知することができる。
本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の全体構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の機能ブロック図である。 図2の誘導加熱調理器における揚げ物モード時の温度変化の一例を示すグラフである。 図2の誘導加熱調理器における揚げ物モード時の温度変化の別の一例を示すグラフである。 図1及び図2の誘導加熱調理器における揚げ物モード時の動作例を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の全体構成を示す斜視図である。図1の誘導加熱調理器1は、例えばIHクッキングヒータであって、箱状に形成された本体2と、本体2の上面に設けられた非磁性材の耐熱ガラスからなるトッププレート(天板)3と、トッププレート3の下方に設置された複数の誘導加熱コイル4を有している。そして、トッププレート3上に鍋(図示せず)が載置され、誘導加熱コイル4による誘導加熱調理が行われる。
トッププレート3は、本体2の上部の外周に設けられた枠体に保持されており、トッププレート3の下方には、誘導加熱コイル4が配置されている。誘導加熱コイル4は、高周波電流が供給された際にトッププレート3に載置された鍋を電磁誘導加熱する。なお、図1において、誘導加熱コイル4は例えば本体2の左側と右側と中央とに3つ配置されている。
トッププレート3の前面側及び本体2の前面側には、使用者が誘導加熱調理器1を操作するための操作部5が設けられている。トッププレート3側の操作部5は、予め機器に設定されている調理モードを選択するボタンからなっており、例えば揚げ物モード、予熱モード、煮込みモード、ゆでものモード等の調理モード毎にそれぞれ選択ボタンが設けられている。なお、操作部5が複数の選択ボタンからなっている場合について説明しているが、調理モードを設定可能なものであればダイヤル等であってもよい。また、本体2側の操作部5には、使用者が各誘導加熱コイル4により加熱される鍋の設定温度をそれぞれ設定するために、たとえばダイヤル式のプッシュプルスイッチが配置されている。
さらに、誘導加熱調理器1は、加熱状態等を外部に出力する情報出力部6を備えている。情報出力部6は、トッププレート3の上面に設けられた液晶表示部と、本体2側の操作部5上に設けられ、各誘導加熱コイル4が加熱動作状態である旨の表示をする液晶表示部とを有する。さらに、情報出力部6は、報知音(音声等)を出力する図示しないスピーカを有してもよい。
図2は本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の機能ブロック図である。図2の誘導加熱調理器1は、インバーター回路21、温度検知部22、制御部30を有している。インバーター回路21は、誘導加熱コイル4に高周波電力を供給するものであり、制御部30により制御されている。
温度検知部22は、各誘導加熱コイル4により加熱される鍋の温度を検知温度tmpとして検知するものであり、複数の誘導加熱コイル4毎にそれぞれ設けられている。温度検知部22は、第1温度センサ22a、22b、第2温度センサ22c、温度換算部22dを有している。第1温度センサ22a、22bは、サーミスター等の接触式温度センサからなり、トッププレート3の裏面に接触するように配置されている。第1温度センサ22a、22bは、例えば鍋底の外周部に対応する位置で、ほぼ直径方向の位置に2つ設けられており、鍋Pからトッププレート3へ伝わる熱を検知する。
第2温度センサ22cは、例えば赤外線温度センサからなっており、トッププレート(天板)3の下方に配置されている。第2温度センサ22cは、発熱により鍋底から放射される赤外線を温度情報として検知するものであり、トッププレート3における誘導加熱コイル4上に載置された鍋底中央部の温度を検知する。温度換算部22dは、第1温度センサ22a、22bおよび第2温度センサ22cにおいて検知された検知信号をA/D変換して温度に換算するものであり、換算した検知温度tmpを制御部30へ出力する。なお、温度換算部22dは、第1温度センサ22a、22bおよび第2温度センサ22cのうち、最も高い温度を検知温度tmpとして出力してもよいし、平均値を検知温度tmpとして出力してもよい。
制御部30は、マイコン等からなっており、記憶手段(図示せず)を内蔵したものである。制御部30は、誘導加熱調理器1の動作を制御するものであり、操作部5において設定された設定温度と、温度検知部22において検知された検知温度tmpとに基づいて誘導加熱コイル4の駆動を制御する。特に、制御部30は、調理モードとして、鍋Pを昇温させる予熱工程と、予熱工程の後に鍋Pを制御温度に保つ保温工程とを行う揚げ物モードを実行する機能を有している。そして、制御部30は、保温工程時において鍋Pに調理負荷が投入されたことを自動的に検知して火力制御を行う。具体的には、制御部30は、予熱制御部31、保温制御部32、状態検知部33、期間設定部34、投入検知部35、記憶部36を備えている。
予熱制御部31は、揚げ物モードの予熱工程において、検知温度tmpが制御温度Aになるまで加熱が行われるように、インバーター回路21を制御するものである。なお、予熱制御部31は、操作部5を介して入力された設定温度に基づいてこの制御温度Aを決定する。図3は図2の誘導加熱調理器における揚げ物モード時の温度変化の一例を示すグラフ、図4は図2の誘導加熱調理器における揚げ物モード時の温度変化の別の一例を示すグラフである。図3及び図4に示すように、揚げ物モードが開始された際、予熱制御部31は、設定された火力(例えば第2火力W2=1250W)による連続した加熱を開始する。そして、予熱制御部31は、初期加熱期間Tsの連続した加熱を行った後の期間において、間欠的に加熱コイルに通電が行われるようにインバーター回路21を制御し、通電率(加熱ON期間と加熱OFF期間の比率)を所定の値になるように制御する。なお、図3及び図4において、初期加熱期間Tsに第2火力W2=1250Wの加熱が行われる場合について例示しているが、第2火力W2に限定されるものではなく、どのような火力であってもよい。予熱制御部31は、所定の通電率の加熱により検知温度tmpが制御温度Aになったとき、後述する保温加熱パターンによる加熱を行うように、インバーター回路21を制御する。
保温制御部32は、保温工程において、保温加熱パターンによる加熱が行われるように、インバーター回路21を制御する。保温加熱パターンは、第1火力W1(例えば1000W)による第1加熱期間Tr1と、第1加熱期間Tr1の経過後に検知温度tmpが制御温度Aになるまで、第1火力W1より大きい第2火力W2(例えば1250W)による加熱が行われる第2加熱期間Tr2とを有するパターンである。なお、保温制御部32は、第2加熱期間Tr2を計測し記憶部36に記憶する。
上述のように、保温加熱パターンによる加熱は予熱工程時においても行われる。すなわち、予熱制御部31は、予熱工程において、第1火力W1(例えば1000W)による第1加熱期間Tp1と、第2火力W2による検知温度tmpが制御温度Aになるまでの第2加熱期間Tp2とを有する保温加熱パターンによる加熱が行われるように制御する。そして、予熱制御部31は、第2加熱期間Tp2を計測し記憶部36に記憶する。
予熱工程及び保温工程における第1加熱期間Tp1及びTr1(以後、Tp1とTr1をまとめてT1と表記する場合がある)は、予め設定されたものでもよいが、図2の制御部30においては鍋反り量及び油量に基づいて設定される。具体的には、誘導加熱調理器1は、鍋Pの鍋反り量及び鍋P内の油量を検知する状態検知部33と、状態検知部33において検知された鍋反り量と油量とに基づいて第1加熱期間T1を設定する期間設定部34とを有する。
状態検知部33は、連続した加熱が行われる初期加熱期間Tsにおいて、鍋Pの加熱開始時の温度から所定の上昇温度(例えば8℃)になるまでの期間ΔTm1と、鍋Pの加熱開始時の温度から所定の上昇温度(例えば45℃)になるまでの期間ΔTm2との比率ΔTm2/ΔTm1に基づいて鍋反り量を検知する。状態検知部33には、比率ΔTm2/ΔTm1が大きくなるほど鍋反り量が大きくなるような関係が予め記憶されており、比率ΔTm2/ΔTm1に基づいて鍋反り量を検知する。
状態検知部33は、初期加熱期間Tsにおいて、鍋反り量の検知が行われた後の温度から油量検知期間(例えば90秒)の間の上昇温度に基づいて油量を検知する。状態検知部33には、上昇温度が小さいほど油量が大きくなるような関係が予め記憶されており、上昇温度に基づいて鍋反り量を検知する。
期間設定部34は、状態検知部33において検知された鍋反り量と油量とに基づいて第1加熱期間T1を設定する。より詳細には、制御部30には、鍋反り量及び油量に応じた第1加熱期間T1が記憶された期間設定テーブル34aが設けられており、期間設定テーブル34aを参照して第1加熱期間T1を決定する。なお、鍋反り量が小さくなるにつれて第1加熱期間T1の期間が短くなり(加熱通電率が小さくなり)、油量が大きくなるにつれて第1加熱期間T1の期間が長くなる(加熱通電率が大きくなる)傾向を有している。そして、期間設定部34は、決定した第1加熱期間T1を記憶部36に記憶し、予熱制御部31及び保温制御部32は、記憶部36に記憶された第1加熱期間T1を用いて加熱の制御を行う。これにより、油量の違い、設定温度の違い、使用する鍋種の違い、調理負荷の量の違い等の変動要素を加味した第1加熱期間T1を設定することができ、鍋Pの状態に合致した加熱調理を行うことができる。
さらに、期間設定テーブル34aには、鍋反り量及び油量と、第2火力W2での基準の加熱時間である設定第2加熱期間T2refとが関連づけて記憶されており、期間設定部34は、期間設定テーブル34aを参照して鍋反り量及び油量から設定第2加熱期間T2refを取得して記憶部36に記憶する。なお、設定第2加熱期間T2refについても、上述した第1加熱期間T1と同様、鍋反り量が小さくなるにつれて設定第2加熱期間T2refの期間が短くなり(加熱通電率が小さくなり)、油量が大きくなるにつれて設定第2加熱期間T2refの期間が長くなる(加熱通電率が大きくなる)傾向を有している。
投入検知部35は、保温工程時の第2加熱期間Tr2が予熱工程時の第2加熱期間Tp2以上の場合、鍋Pに調理負荷が投入されたことを検知するものである。すなわち、予熱工程時と保温工程時との双方において、鍋Pの中身が同じであり調理負荷が同じであれば、保温工程時の第2加熱期間Tp2は、予熱工程の第2加熱期間Tr2以下になる。一方、保温工程時に調理負荷が投入された場合、鍋P内の調理負荷が増加した分だけ検知温度tmpが制御温度Aになるまでに要する時間が長くなり、保温工程時の第2加熱期間Tr2は、予熱工程の第2加熱期間Tp2よりも大きくなる。投入検知部35は、保温工程時の第2加熱期間Tr2が予熱工程時の第2加熱期間Tp2以上の場合、調理負荷が投入されたことを自動的に検知する。
この際、投入検知部35は、比較の基準となる予熱工程時の第2加熱期間Tp2について、実際に計測された第2加熱期間Tp2を用いるか、設定第2加熱期間T2refを第2加熱期間Tp2に書き換えて用いるかを判断する。実際の予熱工程時の第2加熱期間Tr2が期間設定部34において取得された設定第2加熱期間T2ref以上である場合、投入検知部35は第2加熱期間Tr2を基準として調理負荷の投入を検知する。一方、予熱工程時の第2加熱期間Tp2が設定第2加熱期間T2ref未満である場合、設定第2加熱期間T2refに書き換えた第2加熱期間Tp2を用いて調理負荷の投入を検知する。
これにより、実際の鍋Pの状態が期間設定テーブル34aにおいて想定されている鍋Pの状態よりも負荷が高いような場合、実際の鍋Pの状態に基づいて調理負荷の投入を検知することになるため、調理負荷の投入をより精度良く検知することができる。また、第2加熱期間Tp2が設定第2加熱期間T2refより短い場合、設定第2加熱期間T2refを比較の基準として用いることにより、調理負荷の投入とは異なるわずかな負荷変動が生じた際に誤検知が発生することを抑制することができる。
さらに、保温制御部32は、投入検知部35において調理負荷が鍋Pに投入されたことが検知された場合、調理負荷の投入が検知される前の制御温度Aより高い制御温度Cに変更し、検知温度tmpが変更後の制御温度Cになるまで連続して加熱を行う機能を有している。この際、保温制御部32は、第1火力W1及び第2火力W2より大きい第3火力W3(例えば1500W)で加熱を行う。すると、調理負荷の投入による油温の温度低下から素早く元の温度に復帰させることができる。なお、検知温度tmpが制御温度Cまで達した後においては、鍋Pの温度が急激に低下するのを防止するため、制御温度Cより小さい制御温度Bに変更し、制御温度Bによる加熱制御を行った後に、制御温度Bから制御温度Aに戻す。
図5は図1及び図2の誘導加熱調理器における揚げ物モード時の動作例を示すフローチャートであり、図1〜図5を参照して誘導加熱調理器1の揚げ物モード時の動作について説明する。なお、図5において、予め油を入れた揚げ物用の鍋Pが誘導加熱コイル4に載置されているものとする。そして、使用者による操作部5の操作により、揚げ物モードが選択されるとともに設定温度が設定される(ステップST1)。
すると、予熱制御部31において予熱工程が開始され(ステップST2)、予熱制御部31において設定温度に基づいて制御温度Aが設定される。そして、第2火力W2による初期加熱期間Tsの連続した加熱が開始される(ステップST3)。この際、状態検知部33において、鍋反り量が検知されるとともに、油量検知期間の上昇温度に基づいて油量が検知される(ステップST4)。その後、予熱制御部31において、第2火力W2による加熱のON/OFFの比率が制御され、所定の通電率での加熱が行われるようにインバーター回路21が制御される(ステップST5)。また、期間設定部34において、鍋反り量と油量とに基づいて期間設定テーブル34aを参照しながら第1加熱期間Tp1及び設定第2加熱期間T2refが決定される(ステップST6)。
検知温度tmpが制御温度A以上になった場合(ステップST7のYES)、所定の通電率での加熱が終了し、検知温度tmpが制御温度A未満になるまで、加熱は停止された状態に制御される。そして、検知温度tmpが制御温度A未満になったとき、保温加熱パターンによる加熱が開始される(ステップST8)。すなわち、第1火力W1による第1加熱期間T1の加熱が行われた後、検知温度tmpが制御温度A以上になるまで第2火力W2による加熱が行われる。
この際、予熱制御部31において検知温度tmpが制御温度A以上になるまでの第2加熱期間Tp2が計測され記憶部36に記憶される。投入検知部35において、予熱工程の第2加熱期間Tp2と設定第2加熱期間T2refとが比較される(ステップST9)。第2加熱期間Tp2が設定第2加熱期間T2ref以上である場合(ステップST9のYES)、実際に計測された第2加熱期間Tp2が判断基準として採用される。一方、第2加熱期間Tp2が設定第2加熱期間T2ref未満である場合(ステップST9のNO)、設定第2加熱期間T2refが判断基準の第2加熱期間Tp2として採用される(ステップST10)。そして、調理投入の判断に使用する第2加熱期間Tp2の設定が完了した後、保温工程に移行する(ステップST11)。なお、ステップST9において、第2加熱期間Tp2に係数を乗じた値と設定第2加熱期間T2refを比較してもよい。
保温工程において、保温制御部32により制御温度Aが設定される(ステップST12)。その後、検知温度tmpが制御温度Aよりも小さいか否かが判断される(ステップST13)。検知温度tmpが制御温度A以上である場合(ステップST13のNO)、加熱がOFF動作になり(ステップST14)、制御温度Bではなく制御温度Aのままであれば(ステップST15のNO)、検知温度tmpが制御温度A未満になるまで加熱OFFの状態になる(ステップST13〜ST15)。
一方、検知温度tmpが制御温度A未満である場合(ステップST13のYES)、保温加熱パターンによる加熱が行われる(ステップST16)。すなわち、第1加熱期間T1の第1火力W1による加熱が実施された後、第2火力W2による第2加熱期間Tr2が行われる。この際、投入検知部35において、保温工程時の第2加熱期間Tr2が基準となる予熱工程時の第2加熱期間Tp2以上になったか否かが判定される(ステップST17)。保温工程時の第2加熱期間Tr2が予熱工程時の第2加熱期間Tp2未満のうちに検知温度tmpが制御温度Aに達した場合(ステップST17のNO)、上記保温加熱パターンによる加熱が繰り返される(ステップST13〜ST17)。
保温工程時の第2加熱期間Tr2が予熱工程時の第2加熱期間Tp2以上であると判定された場合(ステップST17のYES)、投入検知部35において鍋Pに調理負荷が投入されたことが検知される。すると、保温制御部32において、制御温度Aよりも高い制御温度Cに設定されるとともに、第1火力W1及び第2火力W2よりも高い第3火力W3(例えば1500W)での加熱が行われるようにインバーター回路21が制御され、元の鍋Pの温度に早期に復帰させる加熱が行われる(ステップST18)。その後、検知温度tmpが制御温度C以上になったとき(ステップST19のYES)、加熱が停止され(ステップST20)、制御温度Aよりも高く制御温度Cよりも低い制御温度Bに設定される(ステップST21)。
そして、検知温度tmpが制御温度B未満になったとき(ステップST13のYES)、上述した保温加熱パターンによる加熱が行われる(ステップST13〜ST21)。この間に負荷が投入されなければ、保温工程の第2加熱期間Tr2は予熱工程の第2加熱期間Tp2以下であって(ステップST17のNO)、検知温度tmpが制御温度B以上になる(ステップST13のNO)。すると、制御温度Bから制御温度Aに変更され(ステップST16のYES、ST11)、保温工程における加熱制御が継続する(ステップST13〜ST21)。
上記実施の形態1によれば、揚げ物モード時において、保温工程時の第2加熱期間Tr2が予熱工程時の第2加熱期間Tp2以上である場合、調理負荷が投入されたことを検知することにより、精度良く食材の投入を検知することができる。すなわち、揚げ物調理は、油量の違い、設定温度の違い、使用する鍋種の違い、調理負荷の量の違い等の変動要素がある。このため、所定の閾値処理等により調理負荷の投入が判定されるような場合、正確な判定を行うことができない。
ここで、揚げ物モードの保温工程は、ユーザーがいつでも鍋Pに調理負荷を投入できる状態であることを示す。したがって、負荷投入の判断の基準値を保温工程時に取得しようとする場合、制御部30が基準値を取得する前もしくは取得している最中に負荷投入が行われる可能性が高くなる。このため、保温工程時には精度の高い負荷投入の判断を行うための基準値を取得することは難しい。一方、予熱工程は、ユーザーが調理負荷を投入するには油の温度が設定温度まで上がっていない状態を示す。したがって、ユーザーが予熱工程時に調理負荷を投入する可能性は低い。そこで、検知温度tmpが制御温度A以上になった後に予熱工程時に保温加熱パターンによる加熱が行われ、調理負荷の投入を検知するための基準が予熱工程時に取得される。
この予熱工程時の第1加熱期間T1及び第2加熱期間Tp2は調理負荷を投入していない状態の加熱出力量を示している。つまり、調理負荷が投入された際、検知温度tmpが制御温度Aになるためには、加熱出力量は調理負荷が投入されていない場合に比べて高くなる。そこで、保温工程時の第2加熱期間Tr2が予熱工程時の第2加熱期間Tp2以上である場合には調理負荷が投入されたと判断する。これにより、変動要素に拘わらず、精度良く調理負荷の投入を検知することができる。
さらに、図2に示すように、制御部30が、予熱工程時に鍋Pの鍋反り量及び鍋Pに収容された油量を検知する状態検知部33と、鍋反り量及び油量と第1加熱期間T1とが関連づけて記憶された期間設定テーブル34aと、期間設定テーブル34aを参照して状態検知部33において検知された鍋反り量及び油量から予熱工程及び保温工程の第1加熱期間T1を設定する期間設定部34とをさらに有する場合、これにより、油量の違い、設定温度の違い、使用する鍋種の違い、調理負荷の量の違い等の変動要素を加味した第1加熱期間T1を設定することができ、鍋Pの状態に合致した加熱調理を行うことができる。
また、期間設定テーブル34aには、鍋反り量及び油量と設定第2加熱期間T2refとが関連づけて記憶されており、期間設定部34は、期間設定テーブル34aを参照して鍋反り量及び油量から設定第2加熱期間T2refを取得するものであり、投入検知部35は、予熱工程時の第2加熱期間Tp2が期間設定部34において取得された設定第2加熱期間T2ref以上である場合、第2加熱期間Tp2を用いて調理負荷の投入を検知し、予熱工程時の第2加熱期間Tp2が設定第2加熱期間T2ref未満である場合、設定第2加熱期間T2refを用いて調理負荷の投入を検知するとき、調理負荷の投入をより精度良く検知することができる。
さらに、保温制御部32は、投入検知部35において調理負荷が鍋Pに投入されたことが検知された場合、調理負荷の投入が検知される前の制御温度Aより高い制御温度Cに変更し、検知温度tmpが変更後の制御温度になるまで連続して加熱を行うとき、調理負荷の投入による油温の温度低下から素早く元の温度に復帰させることができる。
本発明の実施の形態は、上記実施の形態に限定されない。たとえば、保温加熱パターンにおいて、第1火力W1=1000W、第2火力W2=1250W、第3火力W3=1500Wである場合について例示しているが、第3火力W3が第2火力W2よりも大きく、第2火力W2が第1火力W1よりも大きければよく、この火力に限定されるものではない。
さらに、上記実施の形態において、期間設定部34において鍋反り量及び油量の双方に基づいて第1加熱期間T1及び第2加熱期間Tr2が設定される場合について例示しているが、鍋反り量又は油量のいずれか1つを用いても良い。また、第1加熱期間T1又は設定第2加熱期間T2refは、鍋反り量又は油量から求めずに、予熱制御部31及び保温制御部32に予め設定されてもよい。
また、図1及び図2において、揚げ物モードにおいて、加熱状態を液晶(LCD)表示、LED表示、スピーカー(音声)の全てを使用して報知するようにしたものを例に挙げて説明したが、使用する報知機能(LCD表示、LED表示、音声等)は使用者が任意に選択できるようにしてもよい。
1 誘導加熱調理器、2 本体、3 トッププレート、4 誘導加熱コイル、5 操作部、6 情報出力部、21 インバーター回路、22 温度検知部、22a〜22c 温度センサ、22d 温度換算部、30 制御部、31 予熱制御部、32 保温制御部、33 状態検知部、34 期間設定部、34a 期間設定テーブル、35 投入検知部、36 記憶部、A、B、C 制御温度、P 鍋、T1(Tp1、Tr1) 第1加熱期間、T2 設定第2加熱期間、tmp 検知温度、Tp2 予熱工程の第2加熱期間、Tr2 保温工程の第2加熱期間、Ts 初期加熱期間、W1、W2、W3 火力。

Claims (5)

  1. 鍋を誘導加熱する加熱コイルと、
    前記加熱コイルへ交流電力を供給するインバーター回路と、
    鍋の検知温度を検知する温度検知部と、
    調理モードとして、鍋を昇温させる予熱工程と、予熱工程の後に鍋を制御温度に保つ保温工程とを行う揚げ物モードを実行する制御部と
    を有し、
    前記制御部は、
    保温工程において、第1火力による予め設定された第1加熱期間と、前記第1加熱期間の経過後に前記検知温度が前記制御温度になるまで前記第1火力より大きい第2火力による加熱を行う第2加熱期間とを有する保温加熱パターンによる加熱を行うように、前記インバーター回路を制御する保温制御部と、
    予熱工程において、前記検知温度が前記制御温度になるまで加熱を行うとともに、前記検知温度が前記制御温度になった後に前記保温加熱パターンによる加熱を行うように、前記インバーター回路を制御する予熱制御部と、
    保温工程時の第2加熱期間が予熱工程時の第2加熱期間以上である場合、鍋に調理負荷が投入されたことを検知する投入検知部と
    を備えた誘導加熱調理器。
  2. 前記制御部は、
    予熱工程時に鍋の鍋反り量及び鍋に収容された油量を検知する状態検知部と、
    鍋反り量及び油量と前記第1加熱期間とが関連づけて記憶された期間設定テーブルと、
    前記期間設定テーブルを参照して前記状態検知部において検知された鍋反り量及び油量から予熱工程及び保温工程の前記第1加熱期間を設定する期間設定部と
    をさらに有する請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記期間設定テーブルには、鍋反り量及び油量と、前記第2火力による基準の加熱時間である設定第2加熱期間とが関連づけて記憶されており、
    前記期間設定部は、前記期間設定テーブルを参照して鍋反り量及び油量から前記設定第2加熱期間を取得するものであり、
    前記投入検知部は、予熱工程時の前記第2加熱期間が前記期間設定部において取得された前記設定第2加熱期間以上である場合、前記第2加熱期間を用いて調理負荷の投入を検知し、予熱工程時の前記第2加熱期間が前記設定第2加熱期間未満である場合、前記設定第2加熱期間を用いて調理負荷の投入を検知する請求項2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記保温制御部は、前記投入検知部において調理負荷が鍋に投入されたことが検知された場合、調理負荷の投入が検知される前の前記制御温度より高い前記制御温度に変更し、前記検知温度が変更後の前記制御温度になるまで連続して加熱を行うように前記インバーター回路を制御する請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記保温制御部は、前記投入検知部において調理負荷が鍋に投入されたことが検知された場合、前記第2火力より大きい第3火力による加熱を行うように前記インバーター回路を制御する請求項4に記載の誘導加熱調理器。
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