JP2016196931A - 流体循環装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ボールバルブを回動操作する際にバルブシートに作用する「押し付け力」を小さくする。【解決手段】制御装置は、ボールバルブ53の操作指示が生じると、ボールバルブ53を回動操作する前に電動弁39を開いて背圧空間αの冷却水を流体ポンプの吸込側のリザーブタンクへ戻す。これにより、背圧空間αの水圧が下がり、バルブシート54に作用する「押し付け力」を小さくすることができる。これにより、ボールバルブ53の駆動負荷を軽減することができ、アクチュエータ55を小型化できる。また、ボールバルブ53とバルブシート54の摩耗を抑えることができ、冷却水循環システムの信頼性を高めることができる。【選択図】 図2
Description
本発明は、ボールバルブにバルブシートが押し付けられるバルブ装置を用いた流体循環装置に関し、例えば車両用の冷却水循環システムに用いて好適な技術に関する。
(従来技術)
ボールバルブのボール面に、バルブシートのシート面を押し付け、ボールバルブを回動操作するバルブ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ボールバルブのボール面に、バルブシートのシート面を押し付け、ボールバルブを回動操作するバルブ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
(問題点1)
バルブシートのうちシート面とは反対側の面をシート裏面とした場合、バルブシートにおけるシート裏面側に流体圧が印加される場合がある。
このシート裏面に印加される流体圧がバルブシートをボールバルブに押し付ける「押し付け力」してバルブシートに作用する。
このため、ボールバルブを回動操作する際、流体圧による「押し付け力」に抗してボールバルブを回動操作する必要があり、ボールバルブを回動させるために大きな駆動力が必要になる。このため、ボールバルブを駆動するアクチュエータの大型化を招いてしまう。また、摺動摩耗の増加を招いてしまう。
バルブシートのうちシート面とは反対側の面をシート裏面とした場合、バルブシートにおけるシート裏面側に流体圧が印加される場合がある。
このシート裏面に印加される流体圧がバルブシートをボールバルブに押し付ける「押し付け力」してバルブシートに作用する。
このため、ボールバルブを回動操作する際、流体圧による「押し付け力」に抗してボールバルブを回動操作する必要があり、ボールバルブを回動させるために大きな駆動力が必要になる。このため、ボールバルブを駆動するアクチュエータの大型化を招いてしまう。また、摺動摩耗の増加を招いてしまう。
(問題点2)
ボールバルブを用いたバルブ装置では、ボールバルブに設けられるバルブ開口と、バルブシートに設けられるシート開口との重なり代により開度調整が成される。
このため、バルブ開口とシート開口の重なり代の小さい微小開度が続くと、バルブ開口とシート開口の重なり代によって形成される「微細な開口部」に流体に含まれる異物が引っ掛かる可能性が高まる。
ボールバルブを用いたバルブ装置では、ボールバルブに設けられるバルブ開口と、バルブシートに設けられるシート開口との重なり代により開度調整が成される。
このため、バルブ開口とシート開口の重なり代の小さい微小開度が続くと、バルブ開口とシート開口の重なり代によって形成される「微細な開口部」に流体に含まれる異物が引っ掛かる可能性が高まる。
「微細な開口部」に異物か引っ掛かった状態から、ボールバルブが全閉位置へ回動駆動されると、異物の噛み込みが生じてしまい、ボール面とシート面が触れるシール箇所にキズが生じる懸念がある。
そして、長期の使用によって異物の噛み込みが繰り返されることで、シート面とシール面が触れるシール箇所のキズが大きくなってシール不良が生じ、全閉時であっても流体が漏れる懸念がある。
そして、長期の使用によって異物の噛み込みが繰り返されることで、シート面とシール面が触れるシール箇所のキズが大きくなってシール不良が生じ、全閉時であっても流体が漏れる懸念がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、
(i)第1目的は、ボールバルブを回動操作する際にバルブシートに作用する「押し付け力」を小さくできる流体循環装置の提供にあり、
(ii)第2目的は、異物の噛み込みを防いで、長期に亘ってシール不良の発生を防ぐことのできる流体循環装置の提供にある。
(i)第1目的は、ボールバルブを回動操作する際にバルブシートに作用する「押し付け力」を小さくできる流体循環装置の提供にあり、
(ii)第2目的は、異物の噛み込みを防いで、長期に亘ってシール不良の発生を防ぐことのできる流体循環装置の提供にある。
(請求項1の作用効果)
請求項1の流体循環装置は、上記第1目的を達成するべくなされたものであり、ボールバルブを回動操作する際に圧変更手段によって背圧空間の流体圧力を下げる減圧操作を実施するものである。
このように、ボールバルブを回動操作する際に背圧空間の流体圧力を下げることにより、バルブシートに作用する「押し付け力」を小さくすることができる。これにより、ボールバルブの駆動負荷を軽減することができるため、アクチュエータを小型化することが可能になる。また、ボールバルブとバルブシートの摩耗が抑えられるため、バルブ装置の長期信頼性を高めることができる。
請求項1の流体循環装置は、上記第1目的を達成するべくなされたものであり、ボールバルブを回動操作する際に圧変更手段によって背圧空間の流体圧力を下げる減圧操作を実施するものである。
このように、ボールバルブを回動操作する際に背圧空間の流体圧力を下げることにより、バルブシートに作用する「押し付け力」を小さくすることができる。これにより、ボールバルブの駆動負荷を軽減することができるため、アクチュエータを小型化することが可能になる。また、ボールバルブとバルブシートの摩耗が抑えられるため、バルブ装置の長期信頼性を高めることができる。
(請求項8の作用効果)
請求項8の流体循環装置は、上記第1目的と第2目的の両方を達成するべくなされたものであり、上記「請求項1の作用効果」に加え、微小開度(所定開度以下)がしばらくの間(所定時間より長い時間)続いた状態から全閉位置へボールバルブを回動操作する際に、ボールバルブを所定開度より大きい第2所定開度まで回動操作し、その後にボールバルブを全閉位置へ回動操作する。
このように、ボールバルブを全閉位置へ回動操作する前に、ボールバルブの開度を大きくすることで、微小開度の状態で引っ掛かっていた異物を下流へ流すことができる。このため、ボールバルブを全閉位置へ回動操作しても異物の噛み込みを防ぐことができる。
その結果、長期に亘って使用されても、異物の噛み込みが繰り返されることで生じるシール不良を防ぐことができ、バルブ装置の長期信頼性を高めることができる。
請求項8の流体循環装置は、上記第1目的と第2目的の両方を達成するべくなされたものであり、上記「請求項1の作用効果」に加え、微小開度(所定開度以下)がしばらくの間(所定時間より長い時間)続いた状態から全閉位置へボールバルブを回動操作する際に、ボールバルブを所定開度より大きい第2所定開度まで回動操作し、その後にボールバルブを全閉位置へ回動操作する。
このように、ボールバルブを全閉位置へ回動操作する前に、ボールバルブの開度を大きくすることで、微小開度の状態で引っ掛かっていた異物を下流へ流すことができる。このため、ボールバルブを全閉位置へ回動操作しても異物の噛み込みを防ぐことができる。
その結果、長期に亘って使用されても、異物の噛み込みが繰り返されることで生じるシール不良を防ぐことができ、バルブ装置の長期信頼性を高めることができる。
(請求項10の作用効果)
請求項10の流体循環装置は、上記第2目的を達成するべくなされたものであり、微小開度(所定開度以下)がしばらくの間(所定時間より長い時間)続いた状態から全閉位置へボールバルブを回動操作する際、流体圧力を上げる増圧操作を実施した後に、ボールバルブを全閉位置へ回動操作する。
このように、ボールバルブを全閉位置へ回動操作する前に、流体圧力を高めることで、微小開度の状態で引っ掛かっていた異物を下流へ流すことが期待できる。このため、ボールバルブを全閉位置へ回動操作しても異物の噛み込みを防ぐことができる。
その結果、長期に亘って使用されても、異物の噛み込みが繰り返されることで生じるシール不良を防ぐことができ、バルブ装置の長期信頼性を高めることができる。
請求項10の流体循環装置は、上記第2目的を達成するべくなされたものであり、微小開度(所定開度以下)がしばらくの間(所定時間より長い時間)続いた状態から全閉位置へボールバルブを回動操作する際、流体圧力を上げる増圧操作を実施した後に、ボールバルブを全閉位置へ回動操作する。
このように、ボールバルブを全閉位置へ回動操作する前に、流体圧力を高めることで、微小開度の状態で引っ掛かっていた異物を下流へ流すことが期待できる。このため、ボールバルブを全閉位置へ回動操作しても異物の噛み込みを防ぐことができる。
その結果、長期に亘って使用されても、異物の噛み込みが繰り返されることで生じるシール不良を防ぐことができ、バルブ装置の長期信頼性を高めることができる。
以下において「発明を実施するための形態」を詳細に説明する。
本発明の具体的な一例(実施例)を図面に基づき説明する。なお、以下の「実施例」は具体的な一例を開示するものであり、本発明が「実施例」に限定されないことは言うまでもない。
[実施例1]
図1〜図3に基づいて実施例1を説明する。
この実施例は、車両走行用のエンジン1を冷却する冷却水循環システム(流体循環装置の具体例)に本発明を適用したものである。
自動車に搭載される冷却水循環システムの具体例を、図1に基づいて説明する。
図1〜図3に基づいて実施例1を説明する。
この実施例は、車両走行用のエンジン1を冷却する冷却水循環システム(流体循環装置の具体例)に本発明を適用したものである。
自動車に搭載される冷却水循環システムの具体例を、図1に基づいて説明する。
冷却水循環システムの主要な機能は、冷却水によってエンジン1を所定の温度範囲に保つものであり、
・冷却水を蓄えるリザーバタンク2、
・リザーバタンク2の冷却水を吸引した後に加圧して吐出する流体ポンプ3(ウォータポンプ)、
・エンジン1のシリンダブロック4において冷却水を流すブロック内水路5、
・エンジン1のシリンダヘッド6において冷却水を流すヘッド内水路7、
・冷却水を車両走行風などの外気と熱交換して冷却するラジエータ8、
を備える。
・冷却水を蓄えるリザーバタンク2、
・リザーバタンク2の冷却水を吸引した後に加圧して吐出する流体ポンプ3(ウォータポンプ)、
・エンジン1のシリンダブロック4において冷却水を流すブロック内水路5、
・エンジン1のシリンダヘッド6において冷却水を流すヘッド内水路7、
・冷却水を車両走行風などの外気と熱交換して冷却するラジエータ8、
を備える。
ラジエータ8を通過した冷却水が再びリザーバタンク2へ戻される。
なお、この実施例1における流体ポンプ3の形態は限定するものではなく、エンジン出力により機械的に駆動されるメカポンプであっても良いし、後述する実施例5で用いる電動ポンプであっても良い。
なお、この実施例1における流体ポンプ3の形態は限定するものではなく、エンジン出力により機械的に駆動されるメカポンプであっても良いし、後述する実施例5で用いる電動ポンプであっても良い。
この実施例のバルブ装置9は、エンジン1を通過した冷却水の水量制御(流路の開閉および開度調整)、あるいは分配制御(流路の切替)に用いられる。
このバルブ装置9は、1つの冷却水入口10(インレット)と、複数(この実施例では5個)の冷却水出口(アウトレット)を備える。
このバルブ装置9は、1つの冷却水入口10(インレット)と、複数(この実施例では5個)の冷却水出口(アウトレット)を備える。
バルブ装置9は、上述したように、5個の冷却水出口を備えるものであり、5個の冷却水出口をそれぞれ第1〜第5冷却水出口11〜15として区別する。また、第1〜第5冷却水出口11〜15のそれぞれに接続される冷却水の通路を、第1〜第5水路21〜25として説明する。
第1〜第3冷却水出口11〜13は、バルブ装置9に設けられる3つのバルブ機構によって開閉操作される。
第1冷却水出口11は、エンジン1を通過した冷却水をラジエータ8へ導く第1水路21に接続される。
第1冷却水出口11は、エンジン1を通過した冷却水をラジエータ8へ導く第1水路21に接続される。
第2冷却水出口12は、エンジン1を通過した冷却水をヒータコア30へ導く第2水路22に接続される。なお、ヒータコア30は、車室内の空調を行う車両空調ユニットの内部に搭載されて、車室内へ吹き出される空気と熱交換を行うことで車室内へ吹き出す空気を加熱する暖房用の加熱器である。そして、ヒータコア30を通過した冷却水は、EGRガスの冷却を行う水冷式のEGRクーラ31を通過した後にリザーバタンク2へ戻される。
第3冷却水出口13は、エンジン1を通過した冷却水をエンジン1のオイルクーラ32またはトランスミッション33のオイルウォーマ34へ導く第3水路23に接続される。なお、オイルクーラ32は、冷却水によってエンジンオイルの冷却を行う周知のものであり、オイルウォーマ34は、CVT等のトランスミッション33のオイルを冷却水により温める周知のものである。そして、オイルクーラ32またはオイルウォーマ34を通過した冷却水はリザーバタンク2へ戻される。
第4冷却水出口14は、バルブ装置の開度に関係なくエンジン1から供給された冷却水(バルブ装置9の外部から供給された冷却水の一例)をEGR装置35におけるスロットルバルブ36とEGRバルブ37(暖機が求められる装置の一例)へ導く常時循環路(第4水路)24に接続される。なお、スロットルバルブ36およびEGRバルブ37を通過した冷却水は、EGRクーラ31の上流側に導かれ、EGRクーラ31を通過した後にリザーバタンク2へ戻される。
第5冷却水出口15は、バルブ装置9に供給された冷却水をリザーバタンク2(流体ポンプ3の吸込側の一例)へ戻すバイパス路(第5水路)25に接続される。
このバイパス路25には、バイパス路25の開閉を行う電動弁39が設けられている。この電動弁39は、バイパス路25の開閉を行う弁体を電磁アクチュエータにより駆動する周知構造の電磁弁であり、具体的な構造は限定するものではなく、通電することでバイパス路25を開くノーマリクローズタイプが用いられる。
このバイパス路25には、バイパス路25の開閉を行う電動弁39が設けられている。この電動弁39は、バイパス路25の開閉を行う弁体を電磁アクチュエータにより駆動する周知構造の電磁弁であり、具体的な構造は限定するものではなく、通電することでバイパス路25を開くノーマリクローズタイプが用いられる。
図1に示す冷却水循環システムは、上述した冷却水路の他に、シリンダブロック4を通過した冷却水をヒータコア30の上流側へ導くサブ水路40が設けられている。このサブ水路40には、後述する制御装置56によって開閉操作されるものであって開閉バルブ41(あるいは冷却水温度により自動開閉するバルブ)が設けられている。
(バルブ装置9の説明)
バルブ装置9において第1〜第3冷却水出口11〜13の開閉を行うバルブ機構は、基本構造が同じである。以下では、代表して第1冷却水出口11の開閉を行うバルブ機構を例に説明する。なお、図2では第1、第2冷却水出口11、12のバルブ機構を示しているが、第3冷却水出口13のバルブ機構も同様の構造を採用している。
バルブ装置9において第1〜第3冷却水出口11〜13の開閉を行うバルブ機構は、基本構造が同じである。以下では、代表して第1冷却水出口11の開閉を行うバルブ機構を例に説明する。なお、図2では第1、第2冷却水出口11、12のバルブ機構を示しているが、第3冷却水出口13のバルブ機構も同様の構造を採用している。
バルブ装置9は、
(a)冷却水入口10と複数の冷却水出口が設けられるハウジング51と、
(b)このハウジング51に対して回動自在に支持されるシャフト52と、
(c)このシャフト52と一体に回動するボールバルブ53と、
(d)このボールバルブ53に押し付けられるリング状のバルブシート54と、
(e)シャフト52を回動操作するアクチュエータ55と、
(f)このアクチュエータ55の作動を制御する制御装置56と、
を備えて構成される。
(a)冷却水入口10と複数の冷却水出口が設けられるハウジング51と、
(b)このハウジング51に対して回動自在に支持されるシャフト52と、
(c)このシャフト52と一体に回動するボールバルブ53と、
(d)このボールバルブ53に押し付けられるリング状のバルブシート54と、
(e)シャフト52を回動操作するアクチュエータ55と、
(f)このアクチュエータ55の作動を制御する制御装置56と、
を備えて構成される。
ハウジング51には、ボールバルブ53をハウジング51内に組み入れる開口部と、ボールバルブ53を収容するバルブ室とが設けられる。
ハウジング51は、シリンダヘッド6に直接組付けられるものであり(限定しない)、ハウジング51がシリンダヘッド6に固定されることで、ハウジング51の開口部がシリンダヘッド6の冷却水の出口に合致して、シリンダヘッド6を通過した冷却水がハウジング51の開口部を介してハウジング51の内部のバルブ室とボールバルブ53の内側へ供給される。
ハウジング51は、シリンダヘッド6に直接組付けられるものであり(限定しない)、ハウジング51がシリンダヘッド6に固定されることで、ハウジング51の開口部がシリンダヘッド6の冷却水の出口に合致して、シリンダヘッド6を通過した冷却水がハウジング51の開口部を介してハウジング51の内部のバルブ室とボールバルブ53の内側へ供給される。
また、ハウジング51には、バルブ装置9で調量した冷却水を外部へ導くアウトレットパイプが固定される。そして、アウトレットパイプに接続される配管を介して、バルブ装置9で調量された冷却水が、ラジエータ8等へ導かれる。
シャフト52は、バルブ室の略中心部を通って配置される駆動軸であり、ハウジング51に対してベアリング58等を介して回転自在に支持される。
シャフト52を駆動するアクチュエータ55は、周知構成の電動アクチュエータであり、電力を回転トルクに変化する電動モータ59(例えば、DCモータ等)と、この電動モータの回転出力を減速してシャフト52の駆動トルクを増大させる減速装置60とを備える。なお、図2では、減速装置60の具体例として複数の歯車を組み合わせた歯車減速機を採用する。
シャフト52を駆動するアクチュエータ55は、周知構成の電動アクチュエータであり、電力を回転トルクに変化する電動モータ59(例えば、DCモータ等)と、この電動モータの回転出力を減速してシャフト52の駆動トルクを増大させる減速装置60とを備える。なお、図2では、減速装置60の具体例として複数の歯車を組み合わせた歯車減速機を採用する。
ボールバルブ53は、シャフト52を介してアクチュエータ55により回動操作される。このボールバルブ53は、略カップ形状を呈する。冷却水の流れ方向を説明すると、冷却水入口10から供給された冷却水がカップ開口部からボールバルブ53の内側に供給される。そして、ボールバルブ53が開弁すると、ボールバルブ53の内側に供給された冷却水が、ボールバルブ53に形成されたバルブ開口53aと、バルブシート54に形成されたシート開口54aとの重なり箇所を通って第1冷却水出口11等へ導かれる。
ボールバルブ53は、例えば樹脂(PPS等)によって設けられるものであり、少なくともバルブシート54と摺接する面が凸形球面形状を呈する平滑なボール面(円球面)に設けられている。即ち、ボールバルブ53は、凸形球面形状を呈するボール面を有するものであり、アクチュエータ55によって回動操作される。「凸形球面形状」は外側へ膨出する球面形状である。
なお、限定するものではないが、図2に示すボールバルブ53の外面には、複数のバルブ機構に対応するように、2つのボール面が形成されている。即ち、ボールバルブ53の外面には、2段のボール面が形成されている。
なお、限定するものではないが、図2に示すボールバルブ53の外面には、複数のバルブ機構に対応するように、2つのボール面が形成されている。即ち、ボールバルブ53の外面には、2段のボール面が形成されている。
バルブシート54は、例えば樹脂(PTFE等)によって設けられるものであり、中心部に貫通したシート開口54aが形成されたリング円板形状を呈する。
このバルブシート54においてボール面に対向する面がシート面であり、バルブシート54のうち、シート面の反対側の面がシート裏面である。
このバルブシート54においてボール面に対向する面がシート面であり、バルブシート54のうち、シート面の反対側の面がシート裏面である。
バルブシート54は、ハウジング51に支持されるものであり、ハウジング51にはバルブシート54を支持するための支持手段が設けられる。
この支持手段は、
(a)ハウジング51に固定されるスペーサ61と、
(b)バルブシート54とスペーサ61の間に配置されるスプリング62と、
(c)このスプリング62とスペーサ61との間に配置されるプレート63と、
(d)バルブシート54を支持するスリーブ64と、
を用いて構成される。
この支持手段は、
(a)ハウジング51に固定されるスペーサ61と、
(b)バルブシート54とスペーサ61の間に配置されるスプリング62と、
(c)このスプリング62とスペーサ61との間に配置されるプレート63と、
(d)バルブシート54を支持するスリーブ64と、
を用いて構成される。
スペーサ61は、内側に水路が形成されるものであり、例えばバルブシート54を通過した冷却水を第1冷却水出口11へ導くアウトレットパイプの一部であっても良いし、アウトレットパイプとは異なる部品(筒状体等)であっても良い。
スプリング62は、例えば圧縮コイルスプリング62であり、圧縮された状態で組付けられる。
プレート63は、金属製のバネ座であり、リング円板形状を呈する。
スプリング62は、例えば圧縮コイルスプリング62であり、圧縮された状態で組付けられる。
プレート63は、金属製のバネ座であり、リング円板形状を呈する。
スリーブ64は、一端側(ボールバルブ53に近い側)においてバルブシート54を支持し、他端側がスペーサ61の内部に挿し入れられる円筒体であり、シート開口54aを通過した冷却水を第1冷却水出口11へ導く。
具体的に、スリーブ64は、耐腐食性に優れたステンレス等の金属材料によって設けられるものであり(限定するものではない)、筒状を呈するスリーブ64の一端には、バルブシート54を支持する手段として、バルブシート54の外周面を拘束する筒体と、シート裏面に圧接するリング板とが一体に設けられている。
また、スリーブ64とスペーサ61の間には、シール部品(リップシール等)が配置されており、ハウジング51とスペーサ61の間にもシール部材(Oリング等)が配置されている。
具体的に、スリーブ64は、耐腐食性に優れたステンレス等の金属材料によって設けられるものであり(限定するものではない)、筒状を呈するスリーブ64の一端には、バルブシート54を支持する手段として、バルブシート54の外周面を拘束する筒体と、シート裏面に圧接するリング板とが一体に設けられている。
また、スリーブ64とスペーサ61の間には、シール部品(リップシール等)が配置されており、ハウジング51とスペーサ61の間にもシール部材(Oリング等)が配置されている。
この実施例のバルブ装置9は、バルブシート54のシート裏面に冷却水の圧力(以下、水圧)を導くように設けられている。
即ち、シート裏面側には、冷却水入口10からバルブ装置9の内部(即ち、ハウジング51の内部)に流入する冷却水が導かれる背圧空間αが設けられる。この背圧空間αは、ハウジング51内においてボールバルブ53を収容する空間に連通する。
ボールバルブ53を収容する空間は、冷却水入口10と常に連通しており、シリンダヘッド6を通過した冷却水が供給される。
即ち、シート裏面側には、冷却水入口10からバルブ装置9の内部(即ち、ハウジング51の内部)に流入する冷却水が導かれる背圧空間αが設けられる。この背圧空間αは、ハウジング51内においてボールバルブ53を収容する空間に連通する。
ボールバルブ53を収容する空間は、冷却水入口10と常に連通しており、シリンダヘッド6を通過した冷却水が供給される。
ここで、スリーブ64の一端に設けられるリング板は、スリーブ64の筒径より外径側へ拡径した段差形状に設けられる。このため、背圧空間αへ導かれた水圧は、リング板を介してバルブシート54に加わり、バルブシート54には水圧によりボールバルブ53に押し付けられる「押し付け力」が作用する。
この実施例1のバルブ装置9は、上述したように、
(a)ボールバルブ53とバルブシート54を用いるバルブ装置9と、
(b)ボールバルブ53を回動駆動するアクチュエータ55と、
(c)このアクチュエータ55の作動を制御する制御装置56とを備える。
そして、このバルブ装置9は、シート裏面側にバルブ装置9へ供給される冷却水が導かれる背圧空間αが設けられる。
(a)ボールバルブ53とバルブシート54を用いるバルブ装置9と、
(b)ボールバルブ53を回動駆動するアクチュエータ55と、
(c)このアクチュエータ55の作動を制御する制御装置56とを備える。
そして、このバルブ装置9は、シート裏面側にバルブ装置9へ供給される冷却水が導かれる背圧空間αが設けられる。
また、この実施例のバルブ装置9は、背圧空間αの水圧を下げる圧変更手段65を備える。
この圧変更手段65は、上述したバイパス路25と電動弁39で構成される。即ち、この実施例1の圧変更手段65は、背圧空間αに導かれる冷却水の一部を、冷却水の循環駆動を行う流体ポンプ3の吸込側へ戻すバイパス路25と、このバイパス路25の開閉を行う電動弁39とを用いて構成される。
この圧変更手段65は、上述したバイパス路25と電動弁39で構成される。即ち、この実施例1の圧変更手段65は、背圧空間αに導かれる冷却水の一部を、冷却水の循環駆動を行う流体ポンプ3の吸込側へ戻すバイパス路25と、このバイパス路25の開閉を行う電動弁39とを用いて構成される。
制御装置56は、周知のコンピュータを用いたECU(エンジンコントロールユニット)等であり、ボールバルブ53を回動操作する「際」に圧変更手段65によって背圧空間αの水圧を下げる減圧操作を実施する。
具体的に制御装置56は、ボールバルブ53を回動操作する「前」に背圧空間αの水圧を下げ、ボールバルブ53の回動操作が終了すると再び背圧空間αの水圧を元に戻すように設けられている。
具体的に制御装置56は、ボールバルブ53を回動操作する「前」に背圧空間αの水圧を下げ、ボールバルブ53の回動操作が終了すると再び背圧空間αの水圧を元に戻すように設けられている。
さらに具体的に説明すると、この実施例の制御装置56は、ボールバルブ53を回動操作する際、ボールバルブ53を回動操作する前に電動弁39を通電してバイパス路25を開いて背圧空間αの冷却水の一部をリザーバタンク2へ戻し、背圧空間αの水圧を下げる。そして、ボールバルブ53の回動操作が終了すると電動弁39の通電を停止してバイパス路25を閉じて背圧空間αの水圧を上げるものである。
ボールバルブ53を回動操作する際の制御例を図3のフローチャートに基づき説明する。
ステップS1:「ボールバルブ53を回動操作する指令」があるか否かの判断を行う。この判断結果がNOの場合はステップS1へ戻る。
ステップS2:ステップS1の判断結果がYESの場合、圧変更手段65によって背圧空間αの水圧を下げる。具体的には、上述したように、電動弁39を通電してバイパス路25を開き、背圧空間αの冷却水の一部をリザーバタンク2へ戻すことで背圧空間αの水圧を下げる。
ステップS1:「ボールバルブ53を回動操作する指令」があるか否かの判断を行う。この判断結果がNOの場合はステップS1へ戻る。
ステップS2:ステップS1の判断結果がYESの場合、圧変更手段65によって背圧空間αの水圧を下げる。具体的には、上述したように、電動弁39を通電してバイパス路25を開き、背圧空間αの冷却水の一部をリザーバタンク2へ戻すことで背圧空間αの水圧を下げる。
ステップS3:「ボールバルブ53を回動操作する指令」に従ってボールバルブ53を正転方向(開弁方向)または逆転方向(閉弁方向)に操作する。
ステップS4:ボールバルブ53の回動操作が終了したか否かの判断を行う。即ち、ボールバルブ53が停止したか否かの判断を行う。この判断結果がNOの場合はステップS4へ戻る。
ステップS5:ステップS4の判断結果がYESの場合、背圧空間αの水圧を元に戻す。具体的には、電動弁39の通電を停止してバイパス路25を閉じ、背圧空間αの冷却水がリザーバタンク2へ戻ることを停止させる。
ステップS4:ボールバルブ53の回動操作が終了したか否かの判断を行う。即ち、ボールバルブ53が停止したか否かの判断を行う。この判断結果がNOの場合はステップS4へ戻る。
ステップS5:ステップS4の判断結果がYESの場合、背圧空間αの水圧を元に戻す。具体的には、電動弁39の通電を停止してバイパス路25を閉じ、背圧空間αの冷却水がリザーバタンク2へ戻ることを停止させる。
(実施例1の効果1)
実施例1の冷却水循環システムは、上述したように、ボールバルブ53を回動操作する前(ボールバルブ53を回動する際の一例)に圧変更手段65によって背圧空間αの水圧を下げる減圧操作を実施する。このように、ボールバルブ53を回動操作する前に背圧空間αの水圧を下げることにより、バルブシート54に作用する「押し付け力」を小さくすることができる。
これにより、ボールバルブ53の駆動負荷を軽減することができるため、アクチュエータ55を小型化することが可能になる。また、ボールバルブ53とバルブシート54の摩耗が抑えられるため、バルブ装置9の長期信頼性を高めることができる。即ち、自動車に搭載される冷却水循環システムの信頼性を高めることができる。
実施例1の冷却水循環システムは、上述したように、ボールバルブ53を回動操作する前(ボールバルブ53を回動する際の一例)に圧変更手段65によって背圧空間αの水圧を下げる減圧操作を実施する。このように、ボールバルブ53を回動操作する前に背圧空間αの水圧を下げることにより、バルブシート54に作用する「押し付け力」を小さくすることができる。
これにより、ボールバルブ53の駆動負荷を軽減することができるため、アクチュエータ55を小型化することが可能になる。また、ボールバルブ53とバルブシート54の摩耗が抑えられるため、バルブ装置9の長期信頼性を高めることができる。即ち、自動車に搭載される冷却水循環システムの信頼性を高めることができる。
なお、この実施例では、ボールバルブ53の回動操作の指令が制御装置56に与えられると、ボールバルブ53を回動操作する「前」に減圧操作を行って背圧空間αの減圧を優先し、減圧操作が成されてからボールバルブ53を回動操作する例を示したが、限定するものではない。具体的には、減圧操作とボールバルブ53の回動操作を「同時」に実施し、ボールバルブ53の回動中に背圧空間αの減圧を成しても良い。このように設けると、ボールバルブ53の回動中における「押し付け力」を小さくする効果が抑えられるが、その反面、ボールバルブ53の作動応答性を高めることができる。
[実施例2]
図4に基づいて実施例2を説明する。なお、以下の各実施例において上記実施例1と同一符合は同一機能物を示すものである。
上記の実施例1では、バルブ開度に関係なく、ボールバルブ53を操作する際は常に背圧空間αの水圧を下げる例を示した。
これに対し、この実施例2は、ボールバルブ53を回動操作する前に背圧空間αの水圧を検出または予測する。そして、検出または予測される背圧空間αの水圧が所定水圧より低いと判断される場合は減圧操作を停止し、検出または予測される背圧空間αの水圧が所定水圧より高いと判断される場合に減圧操作を実施するものである。
図4に基づいて実施例2を説明する。なお、以下の各実施例において上記実施例1と同一符合は同一機能物を示すものである。
上記の実施例1では、バルブ開度に関係なく、ボールバルブ53を操作する際は常に背圧空間αの水圧を下げる例を示した。
これに対し、この実施例2は、ボールバルブ53を回動操作する前に背圧空間αの水圧を検出または予測する。そして、検出または予測される背圧空間αの水圧が所定水圧より低いと判断される場合は減圧操作を停止し、検出または予測される背圧空間αの水圧が所定水圧より高いと判断される場合に減圧操作を実施するものである。
具体的に、この実施例2では、バルブ開度が大きい場合には背圧空間αの水圧が下がることを利用して、バルブ開度が所定開度より大きい時には減圧操作によって背圧空間αの水圧を下げる制御を実施せずに、バルブ開度が所定開度より小さい時には減圧操作を行って背圧空間αの水圧を下げる制御を実施するように設けるものである。
なお、バルブ装置9は、上記実施例1で説明したように、第1〜第3冷却水出口11〜13のそれぞれにバルブ機構を搭載しており、背圧空間αの水圧は3つのバルブ機構の開口面積の和によって変化する。このため、背圧空間αの水圧を所定圧力に下げるためには、ボールバルブ53を所定開度より大きくする必要がある。
実施例2の制御例を図4のフローチャートに基づき説明する。
ステップS1:「ボールバルブ53を回動操作する指令」があるか否かの判断を行う。この判断結果がNOの場合はステップS1へ戻る。
ステップS21:ステップS1の判断結果がYESの場合、ボールバルブ53を回動操作する前の開度(現在開度)と、ボールバルブ53を回動操作した後の開度(目標開度)の両方が予め設定された所定開度(減圧操作を実施しなくても「押し付け力」を軽減できる開度)より小さいか否かの判断を行う。この判断結果がYESの場合はステップS2へ進み、判断結果がNOの場合はステップS3へ進む。
なお、ステップS2以降は上記実施例1における図3の説明と同じであり、説明は割愛する。
ステップS1:「ボールバルブ53を回動操作する指令」があるか否かの判断を行う。この判断結果がNOの場合はステップS1へ戻る。
ステップS21:ステップS1の判断結果がYESの場合、ボールバルブ53を回動操作する前の開度(現在開度)と、ボールバルブ53を回動操作した後の開度(目標開度)の両方が予め設定された所定開度(減圧操作を実施しなくても「押し付け力」を軽減できる開度)より小さいか否かの判断を行う。この判断結果がYESの場合はステップS2へ進み、判断結果がNOの場合はステップS3へ進む。
なお、ステップS2以降は上記実施例1における図3の説明と同じであり、説明は割愛する。
(実施例2の効果)
実施例2の冷却水循環システムは、上述したように、バルブ開度が大きい場合に減圧操作を停止し、バルブ開度が小さい場合のみに減圧操作を行う。
このため、バルブ開度が大きい場合のバルブ応答性を高めることができる。即ち、実施例1に比較して平均的なバルブ応答性を向上できる。
実施例2の冷却水循環システムは、上述したように、バルブ開度が大きい場合に減圧操作を停止し、バルブ開度が小さい場合のみに減圧操作を行う。
このため、バルブ開度が大きい場合のバルブ応答性を高めることができる。即ち、実施例1に比較して平均的なバルブ応答性を向上できる。
[実施例3]
図5、図6に基づいて実施例3を説明する。
(実施例3の特徴技術1)
実施例3の常時循環路24は、ボールバルブ53の回動位置に関係なく冷却水が供給される第1ポート24aと、この第1ポート24aと開口部24bを介して連通する第2ポート24cとに区画して設けられる。開口部24bは、第1ポート24aと第2ポート24cを区画する仕切壁24dに形成されるものであり、この開口部24bは電動弁39によって開閉操作される。
なお、実施例3で用いる電動弁39は、実施例1と同様、周知なノーマリクローズタイプの電磁弁であり、通電することで開口部24bが開かれて第1ポート24aと第2ポート24cの両方に冷却水が流れる。
図5、図6に基づいて実施例3を説明する。
(実施例3の特徴技術1)
実施例3の常時循環路24は、ボールバルブ53の回動位置に関係なく冷却水が供給される第1ポート24aと、この第1ポート24aと開口部24bを介して連通する第2ポート24cとに区画して設けられる。開口部24bは、第1ポート24aと第2ポート24cを区画する仕切壁24dに形成されるものであり、この開口部24bは電動弁39によって開閉操作される。
なお、実施例3で用いる電動弁39は、実施例1と同様、周知なノーマリクローズタイプの電磁弁であり、通電することで開口部24bが開かれて第1ポート24aと第2ポート24cの両方に冷却水が流れる。
(実施例3の効果1)
この実施例3の圧変更手段65は、第2ポート24cと電動弁39を用いて構成される。即ち、この実施例3の圧変更手段65は、電動弁39を通電して第1ポート24aと第2ポート24cの両方に冷却水を流すことで常時循環路24の水流を増やして背圧空間αの水圧を下げる。
なお、この実施例3の電動弁39は、実施例1や実施例2と同様に通電制御される。
このように設けても、実施例1または実施例2と同様の効果を得ることができる。
また、実施例1で開示した第5冷却水出口15を廃止でき、バルブ装置9の構造をシンプルにできる。
この実施例3の圧変更手段65は、第2ポート24cと電動弁39を用いて構成される。即ち、この実施例3の圧変更手段65は、電動弁39を通電して第1ポート24aと第2ポート24cの両方に冷却水を流すことで常時循環路24の水流を増やして背圧空間αの水圧を下げる。
なお、この実施例3の電動弁39は、実施例1や実施例2と同様に通電制御される。
このように設けても、実施例1または実施例2と同様の効果を得ることができる。
また、実施例1で開示した第5冷却水出口15を廃止でき、バルブ装置9の構造をシンプルにできる。
(実施例3の特徴技術2)
制御装置56は、冷却水の温度を測定する水温センサからセンサ出力を受けるように設けられている。
そして、この実施例3の制御装置56は、水温センサによって検出される冷却水の温度が、予め設定された設定温度(具体的には、冷却水が凍結する可能性のある温度T0:例えば−10℃等)より低い場合に電動弁39を開くように設けられている。
制御装置56は、冷却水の温度を測定する水温センサからセンサ出力を受けるように設けられている。
そして、この実施例3の制御装置56は、水温センサによって検出される冷却水の温度が、予め設定された設定温度(具体的には、冷却水が凍結する可能性のある温度T0:例えば−10℃等)より低い場合に電動弁39を開くように設けられている。
上記の制御例を図6のフローチャートに基づき説明する。
ステップS31:冷却水の温度が予め設定した所定温度T0より低いか否かの判断を行う。この判断結果がNOの場合はステップS31へ戻る。
ステップS32:上記ステップS31の判断結果がYESの場合は、電動弁39を通電して第1ポート24aと第2ポート24cの両方に冷却水を流す。これにより、EGR装置35のスロットルバルブ36およびEGRバルブ37に供給される冷却水量を増やしてスロットルバルブ36およびEGRバルブ37の暖機を促進させる。
なお、電動弁39の通電後に冷却水の温度が所定温度T0に達したら、電動弁39の通電を停止する。
ステップS31:冷却水の温度が予め設定した所定温度T0より低いか否かの判断を行う。この判断結果がNOの場合はステップS31へ戻る。
ステップS32:上記ステップS31の判断結果がYESの場合は、電動弁39を通電して第1ポート24aと第2ポート24cの両方に冷却水を流す。これにより、EGR装置35のスロットルバルブ36およびEGRバルブ37に供給される冷却水量を増やしてスロットルバルブ36およびEGRバルブ37の暖機を促進させる。
なお、電動弁39の通電後に冷却水の温度が所定温度T0に達したら、電動弁39の通電を停止する。
(実施例3の効果2)
この実施例3は、極寒状態のエンジン始動直後に、EGR装置35のスロットルバルブ36およびEGRバルブ37に供給される冷却水量を増やすことで、スロットルバルブ36およびEGRバルブ37の暖機を促進させることができる。このため、極寒状態のエンジン始動直後からスロットルバルブ36とEGRバルブ37を正常状態で作動させることが可能になり、極寒状態の排気浄化および燃費向上を実施できる。
この実施例3は、極寒状態のエンジン始動直後に、EGR装置35のスロットルバルブ36およびEGRバルブ37に供給される冷却水量を増やすことで、スロットルバルブ36およびEGRバルブ37の暖機を促進させることができる。このため、極寒状態のエンジン始動直後からスロットルバルブ36とEGRバルブ37を正常状態で作動させることが可能になり、極寒状態の排気浄化および燃費向上を実施できる。
[実施例4]
図7に基づいて実施例4を説明する。
この実施例4の圧変更手段65は、常時循環路24の冷却水をリザーバタンク2(流体ポンプ3の吸込側の一例)へ戻すバイパス路25と、このバイパス路25の開閉を行う電動弁39とを用いて構成される。この電動弁39は、実施例1と同様、ノーマリクローズタイプの電磁弁であり、実施例1や実施例2と同様に通電制御される。
このように設けても、実施例1または実施例2と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施例3と同様、実施例1で開示した第5冷却水出口15を廃止でき、バルブ装置9の構造をシンプルにできる。
図7に基づいて実施例4を説明する。
この実施例4の圧変更手段65は、常時循環路24の冷却水をリザーバタンク2(流体ポンプ3の吸込側の一例)へ戻すバイパス路25と、このバイパス路25の開閉を行う電動弁39とを用いて構成される。この電動弁39は、実施例1と同様、ノーマリクローズタイプの電磁弁であり、実施例1や実施例2と同様に通電制御される。
このように設けても、実施例1または実施例2と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施例3と同様、実施例1で開示した第5冷却水出口15を廃止でき、バルブ装置9の構造をシンプルにできる。
[実施例5]
図8に基づいて実施例5を説明する。
この実施例5の流体ポンプ3は、電動モータ3aによって駆動される電動ポンプである。即ち、この実施例5の流体ポンプ3は、電動モータ3aの通電制御によりポンプ回転が変化して吐出量が増減する電動ウォータポンプである。
図8に基づいて実施例5を説明する。
この実施例5の流体ポンプ3は、電動モータ3aによって駆動される電動ポンプである。即ち、この実施例5の流体ポンプ3は、電動モータ3aの通電制御によりポンプ回転が変化して吐出量が増減する電動ウォータポンプである。
そして、この実施例5の圧変更手段65は、電動ポンプを停止させる、あるいは電動ポンプの回転速度を低下させることで、背圧空間αの水圧を低下させる減圧操作を実施するものである。
具体的な電動ポンプの通電制御の一例は、実施例1や実施例2における「電動弁39の通電制御」を「電動ポンプの通電停止制御」または「電動ポンプの供給電力の抑制制御」に置き代えるものである。
このように設けても、実施例1または実施例2と同様の効果を得ることができる。
具体的な電動ポンプの通電制御の一例は、実施例1や実施例2における「電動弁39の通電制御」を「電動ポンプの通電停止制御」または「電動ポンプの供給電力の抑制制御」に置き代えるものである。
このように設けても、実施例1または実施例2と同様の効果を得ることができる。
また、この実施例5は、圧変更手段65は、電動ポンプを用いるため、実施例1で開示した第5冷却水出口15を廃止できるとともに、減圧のための電動弁39やバイパス路25等を廃止することができ、本発明の実施コストを抑えることができる。
[実施例6]
図9〜図11に基づいて実施例6を説明する。
(実施例6の背景技術)
ボールバルブ53を用いたバルブ装置9では、ボールバルブ53のバルブ開口53aと、バルブシート54のシート開口54aとの重なり代により開度調整が成される。
このため、バルブ開口53aとシート開口54aの重なり代の小さい微小開度がしばらく続くと、バルブ開口53aとシート開口54aの重なり代により形成される「微細な開口部」に冷却水に含まれる異物X(金属部品から落下したバリ等)が引っ掛かる可能性が高まる。
図9〜図11に基づいて実施例6を説明する。
(実施例6の背景技術)
ボールバルブ53を用いたバルブ装置9では、ボールバルブ53のバルブ開口53aと、バルブシート54のシート開口54aとの重なり代により開度調整が成される。
このため、バルブ開口53aとシート開口54aの重なり代の小さい微小開度がしばらく続くと、バルブ開口53aとシート開口54aの重なり代により形成される「微細な開口部」に冷却水に含まれる異物X(金属部品から落下したバリ等)が引っ掛かる可能性が高まる。
バルブ開口53aとシート開口54aの重なり代により形成される「微細な開口部」に異物Xか引っ掛かった状態でボールバルブ53が全閉位置へ回動駆動されると、異物Xの噛み込みが生じてしまう。その結果、ボール面とシート面が触れるシール箇所にキズが生じる懸念がある。
そして、長期の使用によって異物Xの噛み込みが繰り返されることで、キズが大きくなってシール不良が生じ、全閉時であっても冷却水が流れる懸念がある。
特に、ボールバルブ53とバルブシート54の少なくとも一方が樹脂で設けられる場合には、異物Xの噛み込みが繰り返されることで、キズによる隙間個所が大きくなることが懸念される。
そして、長期の使用によって異物Xの噛み込みが繰り返されることで、キズが大きくなってシール不良が生じ、全閉時であっても冷却水が流れる懸念がある。
特に、ボールバルブ53とバルブシート54の少なくとも一方が樹脂で設けられる場合には、異物Xの噛み込みが繰り返されることで、キズによる隙間個所が大きくなることが懸念される。
シール不良が生じていない初期のバルブ装置9と、異物Xの噛み込みが繰り返されてシール不良が生じるバルブ装置9との比較例を、図9を参照して説明する。
図9(a)のグラフは、エンジン1の冷間始動後に、車速を特定のパターンで増減させる操作を繰り返した際の冷却水の温度上昇を示す。そして、図9(a)の実線Aはシール不良が生じていない初期のバルブ装置9における冷却水の温度変化を示し、実線Bはシール不良が生じるバルブ装置9における冷却水の温度変化を示す。
図9(a)のグラフは、エンジン1の冷間始動後に、車速を特定のパターンで増減させる操作を繰り返した際の冷却水の温度上昇を示す。そして、図9(a)の実線Aはシール不良が生じていない初期のバルブ装置9における冷却水の温度変化を示し、実線Bはシール不良が生じるバルブ装置9における冷却水の温度変化を示す。
図9(a)のグラフから読み取れるように、シール不良が生じない場合(実線A)の暖機完了時間t1(冷却水の温度が80℃に達する時間)に比較して、シール不良が生じる場合(実線B)の暖機完了時間t2が大きく遅れてしまう。具体的な一例として、シール不良により冷却水が流れてしまい、暖機時間が190秒も遅れる可能性がある。
図9(b)のグラフは、エンジン1の暖機中にバルブ装置9を通過する冷却水の水量(全閉時にバルブ装置9を通過する冷却水量:即ち、漏れ量)と、燃費の改善効果との関係を示すものである。なお、エンジン1の暖機が完了するまで(冷却水の温度が80℃に達するまで)は、早期暖機のためにバルブ装置9が制御装置56によって全閉状態に設定されるものとする。
図9(b)のグラフから読み取れるように、暖機中の漏れ量が増えて冷却水流量が増えると、燃費が悪化してしまう。逆な言い方をすれば、暖機中の漏れ量を減らすことで、燃費の改善効果を得ることができる。そして、暖機時間を190秒短縮できれば、モード燃費を約1%改善することができる。
図9(b)のグラフから読み取れるように、暖機中の漏れ量が増えて冷却水流量が増えると、燃費が悪化してしまう。逆な言い方をすれば、暖機中の漏れ量を減らすことで、燃費の改善効果を得ることができる。そして、暖機時間を190秒短縮できれば、モード燃費を約1%改善することができる。
(実施例6の特徴技術)
そこで、この実施例6の制御装置56は、長期に亘って燃費の悪化を防ぐべく、微小開度(所定開度L1以下の開度)を所定の保持時間tより長く保った状態から全閉位置へボールバルブ53を回動操作する際に、ボールバルブ53を所定開度L1より大きい第2所定開度L2まで回動操作し、その後にボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する。
そこで、この実施例6の制御装置56は、長期に亘って燃費の悪化を防ぐべく、微小開度(所定開度L1以下の開度)を所定の保持時間tより長く保った状態から全閉位置へボールバルブ53を回動操作する際に、ボールバルブ53を所定開度L1より大きい第2所定開度L2まで回動操作し、その後にボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する。
なお、所定開度L1は、予測される異物X(冷却水に含まれる可能性のある金属バリ等)が引っ掛かる可能性の高い開度であり、理解補助の目的で一例を開示すると、バルブ開口53aとシート開口54aの最大重なり代が5mmとなるバルブ開度である(もちろん数値は限定しない)。
また、所定開度L2は、引っ掛かった異物Xが流れる可能性の大きく、且つ開度増加による不具合を抑えた開度であり、理解補助の目的で一例を開示すると、バルブ開口53aとシート開口54aの最大重なり代が10mmとなるバルブ開度である(もちろん数値は限定しない)。
また、所定開度L2は、引っ掛かった異物Xが流れる可能性の大きく、且つ開度増加による不具合を抑えた開度であり、理解補助の目的で一例を開示すると、バルブ開口53aとシート開口54aの最大重なり代が10mmとなるバルブ開度である(もちろん数値は限定しない)。
この実施例6の制御装置56は、
・所定開度L1以下の微小開度をしばらく保った状態から全閉位置へボールバルブ53を回動操作する指令が生じると{図10(a)の符合a1、図10(b)参照}、
・先ず、減圧操作(実施例1〜5参照)を実施て背圧空間αの水圧を下げ{図10(a)の符合b1参照}、
・次に、ボールバルブ53を所定開度L1より大きい第2所定開度L2まで回動操作し{図10(a)の符合a2、図10(c)参照}、
・続いて、ボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する{図10(a)の符合a3、図10(d)参照}。
・所定開度L1以下の微小開度をしばらく保った状態から全閉位置へボールバルブ53を回動操作する指令が生じると{図10(a)の符合a1、図10(b)参照}、
・先ず、減圧操作(実施例1〜5参照)を実施て背圧空間αの水圧を下げ{図10(a)の符合b1参照}、
・次に、ボールバルブ53を所定開度L1より大きい第2所定開度L2まで回動操作し{図10(a)の符合a2、図10(c)参照}、
・続いて、ボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する{図10(a)の符合a3、図10(d)参照}。
微小開度から全閉する際の制御例を図11のフローチャートに基づき説明する。
ステップS61:「ボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する指令」があるか否かの判断を行う。この判断結果がNOの場合はこのサブルーチンを終了する。
ステップS62:ステップS61の判断結果がYESの場合、実施例1〜5で開示した圧変更手段65によって背圧空間αの水圧を下げる。
ステップS61:「ボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する指令」があるか否かの判断を行う。この判断結果がNOの場合はこのサブルーチンを終了する。
ステップS62:ステップS61の判断結果がYESの場合、実施例1〜5で開示した圧変更手段65によって背圧空間αの水圧を下げる。
ステップS63:バルブ開度が微小開度(全閉開度より大きく、所定開度L1以下)であるか否かの判断を行う。この判断結果のNOの場合は、後述するステップS66へ進む。
ステップS64:ステップS63の判断結果がYESの場合、バルブ開度が微小開度に保たれていた時間が、予め設定した保持時間tより長いか否かの判断を行う。この判断結果のNOの場合は、後述するステップS66へ進む。
ステップS64:ステップS63の判断結果がYESの場合、バルブ開度が微小開度に保たれていた時間が、予め設定した保持時間tより長いか否かの判断を行う。この判断結果のNOの場合は、後述するステップS66へ進む。
ステップS65:ステップS64の判断結果がYESの場合、ボールバルブ53を所定開度L1より大きい第2所定開度L2まで回動操作する。
ステップS66:ボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する。
ステップS66:ボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する。
(実施例6の効果)
この実施例6は、微小開度(所定開度L1以下)が所定の保持時間tより長く続いた状態からボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する際に、ボールバルブ53を所定開度L1より大きい第2所定開度L2まで回動操作し、その後にボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する。
このように、ボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する前に、ボールバルブ53の開度を一旦大きくすることで、微小開度の状態で引っ掛かっていた異物Xを下流へ流すことができる{図10(c)参照}。このため、ボールバルブ53を全閉位置へ回動操作しても異物Xの噛み込みを防ぐことができる。
この実施例6は、微小開度(所定開度L1以下)が所定の保持時間tより長く続いた状態からボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する際に、ボールバルブ53を所定開度L1より大きい第2所定開度L2まで回動操作し、その後にボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する。
このように、ボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する前に、ボールバルブ53の開度を一旦大きくすることで、微小開度の状態で引っ掛かっていた異物Xを下流へ流すことができる{図10(c)参照}。このため、ボールバルブ53を全閉位置へ回動操作しても異物Xの噛み込みを防ぐことができる。
その結果、長期に亘って使用されても、異物Xの噛み込みが繰り返されることで生じるシール不良を防ぐことができ、バルブ装置9の長期信頼性を高めることができる。
具体的には、図9(b)のグラフから読み取れるように、暖機中のシール漏れによる冷却水の流れを長期に亘って抑えることができため、長期に亘って燃費の悪化を防ぐことができる。
即ち、この実施例6は、上述した実施例1または実施例2と同様の効果の他に、シール漏れを長期に亘って抑えて、燃費の悪化を長期に亘って防ぐことができる。
具体的には、図9(b)のグラフから読み取れるように、暖機中のシール漏れによる冷却水の流れを長期に亘って抑えることができため、長期に亘って燃費の悪化を防ぐことができる。
即ち、この実施例6は、上述した実施例1または実施例2と同様の効果の他に、シール漏れを長期に亘って抑えて、燃費の悪化を長期に亘って防ぐことができる。
なお、この実施例6では、微小開度から全閉開度に操作する前に、一時的にバルブ開度が第2所定開度L2に大きくなる。しかし、バルブ開度が第2所定開度L2に設定される際は、減圧操作により水圧が抑えられているため、流量の増加が抑えられ、水量コントロールの悪化を招かない。
また、この実施例6のバルブ装置9は、3つのバルブ機構を搭載している。このため、各バルブ機構ごとに上記異物排出制御を実施しても良いし、特定のバルブ機構(例えば、ラジエータ8に通じるバルブ機構)のみで上記異物排出制御を実施させても良い。
また、この実施例6のバルブ装置9は、3つのバルブ機構を搭載している。このため、各バルブ機構ごとに上記異物排出制御を実施しても良いし、特定のバルブ機構(例えば、ラジエータ8に通じるバルブ機構)のみで上記異物排出制御を実施させても良い。
[実施例7]
図12、図13に基づいて実施例7を説明する。
上記の実施例6では、異物排出制御の一例として、ボールバルブ53のバルブ開度を一旦第2所定開度L2まで開けて異物Xを流し出す例を示した。
これに対し、この実施例7は、異物排出制御の一例として、ボールバルブ53のバルブ開度を第2所定開度L2と所定開度L1とを交互に繰り返し異物Xを流し出すものである。
図12、図13に基づいて実施例7を説明する。
上記の実施例6では、異物排出制御の一例として、ボールバルブ53のバルブ開度を一旦第2所定開度L2まで開けて異物Xを流し出す例を示した。
これに対し、この実施例7は、異物排出制御の一例として、ボールバルブ53のバルブ開度を第2所定開度L2と所定開度L1とを交互に繰り返し異物Xを流し出すものである。
具体的に実施例7の制御装置56は、所定開度L1以下の微小開度を所定の保持時間tより長く保った状態から全閉位置へボールバルブ53を回動操作する前に、ボールバルブ53を第2所定開度L2まで回動操作する正転操作{図12の符合c1参照}と、ボールバルブ53を所定開度L1まで回動操作する逆転操作{図12の符合c2参照}とを、複数回、交互に繰り返す。そして、その後に、ボールバルブ53を全閉位置へ回動操作するものである。
微小開度から全閉する際の制御例を図13のフローチャートに示す。
この実施例7の制御例は、実施例6で説明した図11のフローチャートにおけるステップS65を、ステップS71に置き代えるものであり、他の制御ステップは実施例6と同じであり、説明を割愛する。
ステップS71:ステップS64の判断結果がYESの場合、ボールバルブ53を所定開度L1より大きい第2所定開度L2まで回動操作する正転動作と、ボールバルブ53を所定開度L1まで回動操作する逆転動作とを所定回数繰り返し、その後ステップS66へ進む。
この実施例7の制御例は、実施例6で説明した図11のフローチャートにおけるステップS65を、ステップS71に置き代えるものであり、他の制御ステップは実施例6と同じであり、説明を割愛する。
ステップS71:ステップS64の判断結果がYESの場合、ボールバルブ53を所定開度L1より大きい第2所定開度L2まで回動操作する正転動作と、ボールバルブ53を所定開度L1まで回動操作する逆転動作とを所定回数繰り返し、その後ステップS66へ進む。
(実施例7の効果)
この実施例7は、微小開度がしばらく続いた状態からボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する際に、正転動作と逆転動作を複数回繰り返すため、微小開度の状態で引っ掛かっていた異物Xをより確実に下流へ流すことができる。
これにより、異物Xの噛み込みをより効果的に防ぐことができ、異物Xの噛み込みによるシール不良を長期に亘って防ぐことができる。その結果、暖機中のシール漏れを長期に亘って抑えることができ、長期に亘って燃費の悪化を防ぐことができる。
この実施例7は、微小開度がしばらく続いた状態からボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する際に、正転動作と逆転動作を複数回繰り返すため、微小開度の状態で引っ掛かっていた異物Xをより確実に下流へ流すことができる。
これにより、異物Xの噛み込みをより効果的に防ぐことができ、異物Xの噛み込みによるシール不良を長期に亘って防ぐことができる。その結果、暖機中のシール漏れを長期に亘って抑えることができ、長期に亘って燃費の悪化を防ぐことができる。
[実施例8]
図14に基づいて実施例7を説明する。
上記の実施例6、実施例7では、異物排出制御の一例として、ボールバルブ53のバルブ開度を一回、あるいは複数回第2所定開度L2まで開けて異物Xを流し出す例を示した。
これに対し、この実施例8は、異物排出制御の一例として、水圧を高めて異物Xを流し出すものである。
図14に基づいて実施例7を説明する。
上記の実施例6、実施例7では、異物排出制御の一例として、ボールバルブ53のバルブ開度を一回、あるいは複数回第2所定開度L2まで開けて異物Xを流し出す例を示した。
これに対し、この実施例8は、異物排出制御の一例として、水圧を高めて異物Xを流し出すものである。
具体的に実施例8の冷却水循環システムは、バルブ装置9へ供給する水圧を高める圧変更手段65を備える。
水圧を高める圧変更手段65の具体例は限定するものではいが、例えば実施例5で示した電動ポンプを用い、電動ポンプの回転数を高めることで水圧の増加を図っても良い。あるいは、実施例3で示したように、常時循環路24を第1ポート24aと第2ポート24cとに区画し、通常時には第1ポート24aと第2ポート24cを区画する仕切壁24dに設けた開口部24bを電動弁39で開いておき、電動弁39で開口部24bを閉じることで水圧を高めても良い。
水圧を高める圧変更手段65の具体例は限定するものではいが、例えば実施例5で示した電動ポンプを用い、電動ポンプの回転数を高めることで水圧の増加を図っても良い。あるいは、実施例3で示したように、常時循環路24を第1ポート24aと第2ポート24cとに区画し、通常時には第1ポート24aと第2ポート24cを区画する仕切壁24dに設けた開口部24bを電動弁39で開いておき、電動弁39で開口部24bを閉じることで水圧を高めても良い。
また、実施例8の制御装置56は、所定開度L1以下の微小開度を所定の保持時間tより長く保った状態から全閉位置へボールバルブ53を回動操作する前に、圧変更手段65によってバルブ装置9へ供給する水圧を高める高圧操作を実施し、その後にボールバルブ53を全閉位置へ回動操作するように設けられている。
なお、高圧操作を実施してからボールバルブ53を全閉位置へ回動するまでの時間(微小開度の状態で水圧が高められる時間)は、異物Xの排出が可能で、且つ短い時間が好ましく、理解補助の目的で一例を開示すると1秒〜3秒ほどに設定される(数値は限定しない)。
なお、高圧操作を実施してからボールバルブ53を全閉位置へ回動するまでの時間(微小開度の状態で水圧が高められる時間)は、異物Xの排出が可能で、且つ短い時間が好ましく、理解補助の目的で一例を開示すると1秒〜3秒ほどに設定される(数値は限定しない)。
微小開度から全閉する際の制御例を図14のフローチャートに基づき説明する。
ステップS81:「ボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する指令」があるか否かの判断を行う。この判断結果がNOの場合はこのサブルーチンを終了する。
ステップS82:ステップS81の判断結果がYESの場合、バルブ開度が微小開度(全閉開度より大きく、所定開度L1以下)であるか否かの判断を行う。この判断結果のNOの場合は、後述するステップS85へ進む。
ステップS81:「ボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する指令」があるか否かの判断を行う。この判断結果がNOの場合はこのサブルーチンを終了する。
ステップS82:ステップS81の判断結果がYESの場合、バルブ開度が微小開度(全閉開度より大きく、所定開度L1以下)であるか否かの判断を行う。この判断結果のNOの場合は、後述するステップS85へ進む。
ステップS83:ステップS82の判断結果がYESの場合、バルブ開度が微小開度に保たれていた時間が、予め設定した保持時間tより長いか否かの判断を行う。この判断結果のNOの場合は、後述するステップS85へ進む。
ステップS84:ステップS83の判断結果がYESの場合、増圧操作を行ってバルブ装置9へ供給する水圧を高める。
ステップS85:ボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する。
ステップS84:ステップS83の判断結果がYESの場合、増圧操作を行ってバルブ装置9へ供給する水圧を高める。
ステップS85:ボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する。
(実施例8の効果)
この実施例8は、微小開度(所定開度L1以下)が所定の保持時間tより長く続いた状態からボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する際、水圧を上げる増圧操作を実施した後に、ボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する。
このように、ボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する前に、水圧を大きくすることで、微小開度の状態で引っ掛かっていた異物Xを水圧の増加により下流へ流すことができる。このため、ボールバルブ53を全閉位置へ回動操作しても異物Xの噛み込みを防ぐことができる。
その結果、長期に亘って使用されても、異物Xの噛み込みが繰り返されることで生じるシール不良を防ぐことができ、長期に亘って燃費の悪化を防ぐことができる。
この実施例8は、微小開度(所定開度L1以下)が所定の保持時間tより長く続いた状態からボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する際、水圧を上げる増圧操作を実施した後に、ボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する。
このように、ボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する前に、水圧を大きくすることで、微小開度の状態で引っ掛かっていた異物Xを水圧の増加により下流へ流すことができる。このため、ボールバルブ53を全閉位置へ回動操作しても異物Xの噛み込みを防ぐことができる。
その結果、長期に亘って使用されても、異物Xの噛み込みが繰り返されることで生じるシール不良を防ぐことができ、長期に亘って燃費の悪化を防ぐことができる。
なお、ステップS85の実行前に高圧操作を停止して、ボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する前に水圧を元に戻しても良い。
あるいは、ステップS85の実行後に高圧操作を停止して、ボールバルブ53を全閉位置へ回動操作した後に水圧を元に戻しても良い。
あるいは、ステップS85の実行後に高圧操作を停止して、ボールバルブ53を全閉位置へ回動操作した後に水圧を元に戻しても良い。
また、上記とは異なり、ボールバルブ53を全閉位置へ回動操作する前に「高圧操作の実行と停止(水圧の上昇と下降)」を複数回繰り返して水圧を変動させ、水圧変動によるバイブレーションによって異物を流し出す効果を高めても良い。
上記の実施例では、電動弁39(電気的な操作により作動するバルブ)の一例として電磁弁を用いたが、電磁弁に限定するものではなく、電動モータにより作動するモータバルブなど電気的に切替制御可能なバルブであれば良い。
上記の実施例では、本発明をエンジン1の冷却水循環システムに適用する例を示したが、エンジン1を搭載しない車両(例えば、電気自動車や燃料電池車等)の冷却水のコントロールを行う冷却水循環システムに本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、液体(具体的な一例として冷却水)を流体として用いる流体循環装置に本発明を適用する例を示したが、液体に限定するものではなく、気体(ガス類)の循環システムに本発明を適用しても良い。
9 バルブ装置
53 ボールバルブ
54 バルブシート
55 アクチュエータ
56 制御装置
65 圧変更手段
α 背圧空間
53 ボールバルブ
54 バルブシート
55 アクチュエータ
56 制御装置
65 圧変更手段
α 背圧空間
Claims (10)
- 凸形球面形状を呈するボール面を有するボールバルブ(53)を用いるとともに、前記ボール面に押し付けられるシート面を有するバルブシート(54)を用いるバルブ装置(9)と、
前記ボールバルブ(53)を回動駆動するアクチュエータ(55)と、
このアクチュエータ(55)を制御する制御装置(56)と、
を備える流体循環装置において、
前記バルブシート(54)のうち前記シート面とは反対側の面をシート裏面とした場合、前記シート裏面側に、前記バルブ装置(9)へ供給される流体が導かれる背圧空間(α)が設けられ、
当該流体循環装置は、前記背圧空間(α)の流体圧力を下げる圧変更手段(65)を備え、
前記制御装置(56)は、前記ボールバルブ(53)を回動操作する際に前記圧変更手段(65)によって前記背圧空間(α)の流体圧力を下げる減圧操作を実施することを特徴とする流体循環装置。 - 請求項1に記載の流体循環装置において、
前記制御装置(56)は、前記ボールバルブ(53)を回動する前に、前記圧変更手段(65)によって前記背圧空間(α)に導かれる流体圧力を下げることを特徴とする流体循環装置。 - 請求項1または請求項2の流体循環装置において、
前記圧変更手段(65)は、前記背圧空間(α)に導かれる流体の一部を、流体の駆動を行う流体ポンプ(3)の吸込側へ戻すバイパス路(25)と、このバイパス路(25)の開閉を行う電動弁(39)とを用いて構成されることを特徴とする流体循環装置。 - 請求項1または請求項2に記載の流体循環装置において、
この流体循環装置は、前記ボールバルブ(53)の回動位置に関係なく流体の一部を暖機が求められる装置へ導く常時循環路(24)を備え、
この常時循環路(24)は、前記ボールバルブ(53)の回動位置に関係なく流体が供給される第1ポート(24a)と、この第1ポート(24a)と開口部(24b)を介して連通する第2ポート(24c)とに区画して設けられ、
前記圧変更手段(65)は、前記開口部(24b)の開閉を行う電動弁(39)を用いて構成されることを特徴とする流体循環装置。 - 請求項4に記載の流体循環装置において、
前記バルブ装置(9)は、自動車に搭載されるエンジン(1)の冷却水の流量調整を行うものであり、
前記制御装置(56)は、冷却水の温度が予め設定された設定温度より低い場合に前記電動弁(39)を開くことを特徴とする流体循環装置。 - 請求項1または請求項2に記載の流体循環装置において、
この流体循環装置は、前記ボールバルブ(53)の回動位置に関係なく流体の一部を暖機が求められる装置へ導く常時循環路(24)を備え、
前記圧変更手段(65)は、前記常時循環路(24)の流体の一部を、流体の駆動を行う流体ポンプ(3)の吸込側へ戻すバイパス路(25)と、このバイパス路(25)の開閉を行う電動弁(39)とを用いて構成されることを特徴とする流体循環装置。 - 請求項1または請求項2に記載の流体循環装置において、
この流体循環装置は、流体の駆動を行う流体ポンプ(3)を備え、
この流体ポンプ(3)は、電力を回転トルクに変換する電動モータ(3a)によって駆動される電動ポンプであり、
前記圧変更手段(65)は、前記電動ポンプを停止させる、あるいは前記電動ポンプの回転速度を低下させることにより減圧操作を実施することを特徴とする流体循環装置。 - 請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の流体循環装置において、
前記制御装置(56)は、所定開度(L1)以下の微小開度を所定の保持時間(t)より長く保った状態から全閉位置へ前記ボールバルブ(53)を回動操作する際、
前記ボールバルブ(53)を前記所定開度(L1)より大きい第2所定開度(L2)まで回動操作した後に、前記ボールバルブ(53)を全閉位置へ回動操作することを特徴とする流体循環装置。 - 請求項8に記載の流体循環装置において、
前記制御装置(56)は、所定開度(L1)以下の微小開度を所定の保持時間(t)より長く保った状態から全閉位置へ前記ボールバルブ(53)を回動操作する際、
前記ボールバルブ(53)を前記第2所定開度(L2)まで回動操作する正転操作と、前記ボールバルブ(53)を前記所定開度(L1)まで回動操作する逆転操作とを、複数回繰り返した後に、前記ボールバルブ(53)を全閉位置へ回動操作することを特徴とする流体循環装置。 - 凸形球面形状を呈するボール面を有するボールバルブ(53)を用いるとともに、前記ボール面に押し付けられるシート面を有するバルブシート(54)を用いるバルブ装置(9)と、
前記ボールバルブ(53)を回動駆動するアクチュエータ(55)と、
このアクチュエータ(55)の作動を制御する制御装置(56)と、
を備える流体循環装置において、
この流体循環装置は、前記バルブ装置(9)へ供給される流体圧力を高める圧変更手段(65)を備え、
前記制御装置(56)は、所定開度(L1)以下の微小開度を所定の保持時間(t)より長く保った状態から全閉位置へ前記ボールバルブ(53)を回動操作する際、前記圧変更手段(65)によって前記バルブ装置(9)に供給される流体圧力を高める高圧操作を実施した後に、前記ボールバルブ(53)を全閉位置へ回動操作することを特徴とする流体循環装置。
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2015
- 2015-04-03 JP JP2015077256A patent/JP2016196931A/ja active Pending
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