JP2016196847A - 可変容量型液圧ポンプとその制御方法 - Google Patents

可変容量型液圧ポンプとその制御方法 Download PDF

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Mitsuaki Hayashi
林  光昭
三浦 雄一
Yuichi Miura
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Abstract

【課題】汎用の液圧シリンダを使用して、必要なポンプ性能を容易に実現することができ、かつポンプ効率を低下させることなく吐出流量の可変調節ができる可変容量型液圧ポンプとその制御方法を提供する。
【解決手段】複動形の液圧シリンダ12と、ピストンロッド12bの他端を液圧シリンダ12の軸方向に往復動させる偏心駆動機構14と、シリンダ室12cと作動液1の吸込ライン21及び吐出ライン22の間に設けられその間の連通を開閉する切換バルブ16と、切換バルブ16をデジタル制御する制御装置18と、を備える。吸込ライン21から作動液1を吸い込む吸込行程から、シリンダ室12cから吐出ライン22に作動液1を吐出する吐出行程への切換えタイミングを可変制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、吐出流量の可変調節ができる可変容量型液圧ポンプとその制御方法に関する。
液圧ポンプは、ロータの回転により液体を加圧する回転式と、ピストンの往復運動により液体を加圧する往復式とがある。回転式液圧ポンプには、例えば歯車ポンプ、ベーンポンプ、ねじポンプ、等があり、往復式液圧ポンプには、例えばアキシアルピストンポンプ、ラジアルピストンポンプ、レシプロピストンポンプ、等がある。
往復式液圧ポンプは、例えば特許文献1、2に開示されている。
特許文献1の「流体作動機械」は、周期的に容積を変えるシリンダのような第1作動チャンバーと、第1作動チャンバーの低圧マニホールド及び高圧マニホールドへの接続を制御する第1弁とを備える。この機械は、周期的に容積を変える第2作動チャンバーと、第2チャンバーが作動している状態で第2チャンバーを第1チャンバーに連通させ、第2チャンバーがアイドリングの状態で第2チャンバーを第1チャンバーから切り離す第2弁とを備える。
特許文献2の「油圧機械および風力発電装置」は、シリンダと、ピストンと、ピストンの往復運動と連動して回転しクランクピン又は偏心カムをそれぞれ含む第1機械要素及び第2機械要素と、一端側がピストンに回動自在に連結され他端側が第1機械要素に係合する第1リンク部と、一端側がピストンに回動自在に連結され他端側が第2機械要素に係合する第2リンク部とを備える。第1機械要素と第2機械要素がピストンの軸線に対して線対称に配置されており、ピストンの往復運動に対応して、第1リンク部と第2リンク部とが軸線に対して線対称に動作する。
特表2008−536053号公報 特開2014−181675号公報
種々の再生可能なエネルギ(例えば、風、波、又は潮)の利用分野において、液圧変速機がエネルギ変換システムとして検討されている。エネルギ損失を低減し高い動力変換効率を実現するために、デジタル制御が提案されている。
図16は、高トルク、低速の液圧ポンプ2と低トルク、高速の液圧モータ3との組み合わせからなる液圧変速システムの模式図である。この図において、風力により風車4が回転し、風車4により液圧ポンプ2を駆動して加圧された作動液1を吐出し、この作動液1で液圧モータ3を駆動し、液圧モータ3で発電機5を回転駆動する。この構成により低速の液圧ポンプ2で発電機5を高速で回転駆動することができる。
一般的に、これらのシステムをデジタル制御しようとしたとき、高速切換えバルブが必要になる。しかし、高速切換えバルブは、高価であり、かつ、高精度の制御が不可欠となる。
特許文献1の液圧ポンプは、必要なポンプ性能に基づいて設計製作されたポンプ構造であり、ポンプ性能が大きく異なる場合には,ポンプ構造の見直しが必要になる。また、ポペット形式のバルブを使用するため、その切換に要する操作力が大きく、ポンプ効率を低下させる要因となる。
特許文献2の液圧ポンプは、ピストンのストロークが一定であり、シリンダからの吐出流量を可変制御できない。そのため、吐出流量を調節するには、高圧液を低圧側に無駄にバイパスさせるなどが必要となり、ポンプ効率が大幅に悪化する。
本発明は、上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、汎用の液圧シリンダを使用して、必要なポンプ性能を容易に実現することができ、かつポンプ効率を低下させることなく吐出流量の可変調節ができる可変容量型液圧ポンプとその制御方法を提供することにある。
本発明によれば、軸線に沿って往復動するピストンと、該ピストンに一端が連結され外部まで軸方向に延びるピストンロッドと、前記ピストンのロッド側及びヘッド側のシリンダ室とを有する複動形の液圧シリンダと、
軸心を中心に回転駆動される駆動軸と、前記軸心に対して偏心した偏心点を中心とする偏心軸とを有し、前記ピストンロッドの他端を前記液圧シリンダの軸方向に往復動させる偏心駆動機構と、
前記シリンダ室と作動液の吸込ライン及び吐出ラインの間に設けられその間の連通を開閉する切換バルブと、
前記切換バルブをデジタル制御する制御装置と、を備え、
前記吸込ラインから前記シリンダ室に作動液を吸い込む吸込行程から、前記シリンダ室から前記吐出ラインに作動液を吐出する吐出行程への切換えタイミングを可変制御する、ことを特徴とする可変容量型液圧ポンプが提供される。
前記制御装置は、前記シリンダ室の圧力と前記駆動軸の回転角度に基づき、前記吸込行程を前記シリンダ室の容積が減少し続ける圧縮行程まで保持し、該圧縮行程の途中で吐出行程へ切換える。
前記吸込行程において、前記シリンダ室と前記吐出ラインとの連通を全閉し、次いで、前記シリンダ室の圧力が前記吸込ラインの圧力又はそれ以下のときに、前記シリンダ室を前記吸込ラインと連通させ、
前記吐出行程において、前記シリンダ室と前記吸込ラインとの連通を全閉し、次いで、前記シリンダ室の圧力が前記吐出ラインの圧力又はそれ以上のときに、前記シリンダ室を前記吐出ラインと連通させる。
前記偏心駆動機構は、前記偏心軸の外周面に沿って回転可能に支持された中空円筒形のリング部材と、
前記リング部材の前記軸心まわりの回転を阻止し、かつ前記偏心に伴う搖動を許容する回転防止機構と、を有し、
前記ピストンロッドの他端は、前記リング部材に揺動可能に固定されている。
前記回転防止機構は、半径方向に延びる棒状部材であり、
前記棒状部材の内方端は前記リング部材に前記偏心軸に直交する回転軸を中心に揺動可能に固定され、他端は本体フレームに球面軸受を介して固定されており、
前記球面軸受は、前記棒状部材の外方端部を揺動可能かつ長手方向に摺動可能に支持する。
前記切換バルブは、スプールがサーボモータにより位置制御された3方弁又は2方弁であり、スプールランドにシールを有する。
前記切換バルブは、前記吸込ラインから前記シリンダ室に作動液を流し前記シリンダ室の負圧化を防止する吸込側チェック弁と、
前記シリンダ室から前記吐出ラインに作動液を流しその閉じ込めを防止する吐出側チェック弁と、を有する。
前記吐出ラインに、ピストンタイプとブラダタイプの2種のアキュムレータを備える。
また本発明によれば、軸線に沿って往復動するピストンと、該ピストンに一端が連結され外部まで軸方向に延びるピストンロッドと、前記ピストンのロッド側及びヘッド側のシリンダ室とを有する複動形の液圧シリンダと、
軸心を中心に回転駆動される駆動軸と、前記軸心に対して偏心した偏心点を中心とする偏心軸とを有し、前記ピストンロッドの他端を前記液圧シリンダの軸方向に往復動させる偏心駆動機構と、
前記シリンダ室と作動液の吸込ライン及び吐出ラインの間に設けられその間の連通を開閉する切換バルブと、を備えた可変容量型液圧ポンプの制御方法であって、
前記吸込ラインから前記シリンダ室に作動液を吸い込む吸込行程から、前記シリンダ室から前記吐出ラインに作動液を吐出する吐出行程への切換えタイミングを可変制御する、ことを特徴とする可変容量型液圧ポンプの制御方法が提供される。
前記シリンダ室の圧力と前記駆動軸の回転角度に基づき、前記吸込行程を前記シリンダ室の容積が減少し続ける圧縮行程まで保持し、該圧縮行程の途中で吐出行程へ切換える。
上述した本発明によれば、複動形の液圧シリンダと偏心駆動機構の組合せで液圧シリンダのピストンを軸線に沿って往復動するので、汎用の液圧シリンダを使用して、必要なポンプ性能を容易に実現することができる。
また、切換バルブをデジタル制御する制御装置を備え、吸込行程から吐出行程への切換えタイミングを可変制御するので、ポンプ効率を低下させることなく吐出流量の可変調節ができる。
本発明による可変容量型液圧ポンプの全体構成図である。 (A)切換バルブを備えた液圧回路図と(B)駆動軸の模式図である。 切換バルブの説明図である。 単一のヘッド側のシリンダ室と、これに設けられた切換バルブを示す構成図である。 図4の構成によるポンプの作動特性を示す図である。 切換バルブの制御方法を示すフロー図である。 (A)本発明のポンプと(B)ラジアルエンジンの比較図である。 最大容量制御モードにおけるポンプのシュミュレーション結果である。 部分容量制御モードにおけるポンプのシュミュレーション結果である。 最大負荷において最大容量制御モードにおけるポンプの作動特性を示す図である。 吸込行程から吐出行程への切換え時の最大容量制御モードにおける単一の液圧シリンダの作動特性を示す図である。 吐出行程から吸込行程への切換え時の最大容量制御モードにおける単一の液圧シリンダの作動特性を示す図である。 負荷出口圧力が低く、かつ最大容量の約50%の部分容量制御モードにおけるポンプの作動特性を示す図である。 吸込行程から吐出行程への切換え時の部分容量制御モードにおける単一の液圧シリンダの作動特性を示す図である。 吐出行程から吸込行程への切換え時の部分容量制御モードにおける単一の液圧シリンダの作動特性を示す図である。 液圧ポンプと液圧モータとの組み合わせからなる液圧変速システムの模式図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明による可変容量型液圧ポンプ10の全体構成図であり、(A)は全体側面図、(B)は液圧シリンダ12の模式図である。
この図において、本発明による可変容量型液圧ポンプ10(以下、単に「ポンプ10」と呼ぶ)は、液圧シリンダ12、偏心駆動機構14、切換バルブ16、及び制御装置18を備える。
液圧シリンダ12は、複動形であり、軸線に沿って往復動するピストン12aと、ピストン12aに一端が連結され外部まで軸方向に延びるピストンロッド12bと、ピストン12aのロッド側及びヘッド側のシリンダ室12cとを有する。ロッド側及びヘッド側のシリンダ室12cは、単一のシリンダ13を構成する。
この例において、5本の液圧シリンダ12が放射状に等間隔に配置されている。各液圧シリンダ12のヘッド側(外側)は、5角形に構成された本体フレーム11の各頂点に揺動可能に固定され、各ピストンロッド12bの他端(内方端)は、リング部材19(後述する)に揺動可能に固定されている。
なお本発明はこの構成に限定されず、液圧シリンダ12は1本でも、2本以上でもよい。
偏心駆動機構14は、軸心Oを中心に回転駆動される駆動軸14a(破線で示す)と、偏心軸14bとを有し、ピストンロッド12bの他端(図で内方端)を液圧シリンダ12の軸方向に往復動させるようになっている。
偏心軸14bは、軸心Oに対して偏心量eだけ偏心した偏心点Eを中心とする円筒軸であり、駆動軸14aと一体に連結されている。
上述した構成により、外部動力(例えば風車)により、軸心Oを中心に駆動軸14aを回転駆動することにより、偏心軸14bの偏心点Eを軸心Oから偏心量eの半径で回転させることができる。
図1において、偏心駆動機構14は、中空円筒形のリング部材19と回転防止機構20を有する。
中空円筒形のリング部材19は、偏心軸14bの外周面に沿って軸受を介して回転可能に支持されている。また、リング部材19の外縁部に各ピストンロッド12bの他端(内方端)が揺動可能に固定されている。
回転防止機構20は、図で半径方向に延びる棒状部材20aである。棒状部材20aの内方端(図で上端)は、リング部材19に偏心軸14bに直交する回転軸を中心に揺動可能に固定され、外方端(図で下端)は、本体フレーム11に球面軸受23を介して固定されている。球面軸受23は、棒状部材20aの外方端部を揺動可能かつ長手方向に摺動可能に支持する。
この構成により、回転防止機構20は、リング部材19の軸心Oまわりの回転を阻止し、かつ偏心軸14bの偏心運動に伴う搖動を許容することができる。
上述したように、軸心Oを中心に駆動軸14aを回転駆動することにより、偏心軸14bの偏心点Eは軸心Oから偏心量eの半径で回転する。
またこの際に、上述した偏心駆動機構14の構成により、リング部材19の軸心Oまわりの回転を阻止しながら、リング部材19を軸心Oから偏心量eの半径で軸心Oまわりに揺動させることができる。
この揺動により、各液圧シリンダ12のピストン12aは、その軸線に沿って偏心量eの2倍のストロークで往復運動する。
切換バルブ16は、液圧シリンダ12の各シリンダ室12cと作動液1の吸込ライン21及び吐出ライン22の間に設けられその間の連通を開閉する。切換バルブ16は、各液圧シリンダ12のロッド側及びヘッド側のシリンダ室12c毎に設けられている。作動液1は、油圧装置用の作動油であるのが好ましい。
なお、各切換バルブ16は、この例では本体フレーム11の一部(図示せず)に各液圧シリンダ12に隣接して固定されているが、切換バルブ16の設置位置は、それ以外でもよい。
制御装置18は、好ましくはコンピュータ(PC)であり、入力装置、出力装置、記憶装置、及び演算装置を備え、切換バルブ16をデジタル制御する。可変制御の切換えタイミングは、入力装置を介して記憶装置に入力される。制御装置18による制御内容の詳細は後述する。
図2は、(A)切換バルブ16を備えた液圧回路図と(B)駆動軸14aの模式図である。
図2(A)において、上述したように、切換バルブ16は、各液圧シリンダ12のロッド側及びヘッド側のシリンダ室12c毎に設けられている。
各切換バルブ16は、この例では3方弁16aを有し、3方弁16aは、吸込位置a、全閉位置b、吐出位置cの3位置にデジタル制御される。
吸込位置aでは、シリンダ室12cと吐出ライン22との連通を全閉し、かつ、シリンダ室12cと吸込ライン21が連通する。
全閉位置bでは、すべてのラインが全閉する。
吐出位置cでは、シリンダ室12cと吸込ライン21との連通を全閉し、かつ、シリンダ室12cと吐出ライン22が連通する。
図2(A)において、各切換バルブ16は、吸込側チェック弁17aと吐出側チェック弁17bを有する。
吸込側チェック弁17aは、吸込ライン21とシリンダ室12cの間に設けられ、吸込ライン21からシリンダ室12cに作動液1を流しシリンダ室12cの負圧化を防止する。
吐出側チェック弁17bは、シリンダ室12cと吐出ライン22の間に設けられ、シリンダ室12cから吐出ライン22に作動液1を流しその閉じ込めを防止する。
図2(A)において、この液圧回路は、吐出ライン22にさらにピストンタイプとブラダタイプの2種のアキュムレータ24a、24bを備える。
ピストンタイプのアキュムレータ24aは、低圧で与圧され、低圧範囲(例えば0.5〜5MPa)の作動液1の脈動を吸収する。
ブラダタイプのアキュムレータ24bは、高圧で与圧され、高圧範囲(例えば5〜50MPa)の作動液1の脈動を吸収する。
図2(B)に示すように、ポンプ10は、駆動軸14aの回転位置を検出する回転位置センサ15a、15bを有しており、駆動軸14aの回転角度(以下、「駆動軸角度θ」と呼ぶ)を常時検出するようになっている。
回転位置センサ15aは、この例では駆動軸14aに設けられた基準位置を検出する位置センサであり、回転位置センサ15bは、駆動軸角度θを直接検出する位置センサである。
回転位置センサ15a、15bの検出出力は、上述した制御装置18に入力される。
図3は、切換バルブ16の説明図であり、(A)は模式図、(B)は構造図である。
図3(A)において、シリンダ室12cと切換バルブ16の間には圧力検出器15cが設けられ、シリンダ室12cの圧力を検出するようになっている。圧力検出器15cの検出圧力は、上述した制御装置18に入力される。
図3(B)において、3方弁16aは、内部にスプール26a(弁体)を有する。スプール26aは、3方弁16aの本体内に設けられた円筒形の流路内を軸方向に移動可能である。またスプール26aのスプールランド(スプール26aの弁作用を営む滑り面)にシール26bを有しており、シール位置での漏れを防止している。
この構成により、スプール26aをその軸方向に移動することにより、上述した吸込位置a、全閉位置b、吐出位置cの3位置にスプール26aを位置決めすることができる。
図3(B)において、切換バルブ16は、さらにサーボモータ27a、ボールネジ27b、及びボールナット27cを有し、サーボモータ27aの回転をボールネジ27bとボールナット27cでスプール26aの軸方向移動に変換する。
上述した切換バルブ16の構成により、スプール26aの軸方向位置をデジタル制御することができる。
図4は、単一のヘッド側のシリンダ室12cと、これに設けられた切換バルブ16を示す構成図である。
また、図5は、図4の構成によるポンプ10の作動特性を示す図である。この図において、(A)はピストン位置、(B)は容積、(C)は圧力の変化を示す。
以下、1つのシリンダ室12cについて、本発明の作動原理を説明する。なお、ロッド側のシリンダ室12cの作動も同様であり、その他の液圧シリンダ12のロッド側及びヘッド側のシリンダ室12cの作動も同様である。
図5(A)に示すように、ピストン位置Yは、駆動軸14aの回転角度(駆動軸角度θ)により曲線を描く。すなわち、この例において、1で示すピストン位置Yを原点として1→2→3→4→1の順で往復運動し、原点においてY=0、θ=0とする。この場合、駆動軸角度θは0〜360°であり、ピストン12aは、偏心量eの2倍のストロークで往復運動する。
図5(B)に示すように、シリンダ室12cの容積Vは、行程2→3→4では増加し、行程4→1→2では減少する。
以下、容積Vが増加する行程を「膨張行程」、容積Vが減少する行程を「圧縮行程」と呼ぶ。
図5(C)は、シリンダ室12c内の圧力Pを示している。作動液1は非圧縮性流体とみなすことができるので、膨張行程2→3→4(好ましくは2の位置)で3方弁16aを全閉位置bにし、次いで吸込位置aにすることで、圧力Pを吸込圧まで下げることができる。
すなわち、吸込ライン21から作動液1を吸い込む吸込行程は、シリンダ室12cと吐出ライン22との連通を全閉し、次いで、シリンダ室12cの圧力Pが吸込ライン21の圧力又はそれ以下のときに、シリンダ室12cを吸込ライン21と連通させることで開始する。これにより、吸込ライン21への逆流を防止することができる。
この吸込行程は、圧縮行程4→1→2が開始する4の位置まで継続することができる。
また、図5(C)において、作動液1は非圧縮性流体とみなすことができるので、圧縮行程4→1→2(好ましくは4の位置)で3方弁16aを全閉位置bにし、次いで吐出位置cにすることで、圧力Pを吐出圧まで上げることができる。
すなわち、シリンダ室12cから吐出ライン22に作動液1を吐出する吐出行程は、シリンダ室12cと吸込ライン21との連通を全閉し、次いで、シリンダ室12cの圧力が吐出ライン22の圧力又はそれ以上のときに、シリンダ室12cを吐出ライン22と連通させることで開始する。これにより、吐出ライン22からの逆流を防止することができる。
この吐出行程は、膨張行程2→3→4が開始する2の位置まで継続することができる。
図5(C)に、ポンプ10が部分容量で運転するときの、シリンダ室12c内の圧力Pを破線で示す。
この図に示すように、本発明のポンプ10は、部分容量で運転するときに、吸込行程から吐出行程への切換えタイミングを可変制御する。可変制御の切換えタイミングは、制御装置18の入力装置を介して記憶装置に入力される。
すなわち、制御装置18は、シリンダ室12cの圧力Pと駆動軸14aの回転角度(駆動軸角度θ)に基づき、吸込行程をシリンダ室12cの容積が減少し続ける圧縮行程4→1→2まで保持し、圧縮行程の途中で吐出行程へ切換える。
この結果、吐出行程は、圧縮行程4→1→2が始まる4の位置より遅れ、その切換えタイミングにより、吐出容量を最大容量より少ない任意の容量に可変調節することができる。なお吐出圧は制御装置18で設定されるので、最大容量で運転するときと同じである。
圧縮行程4→1→2が始まる4の位置より遅れた吸込行程では、容積Vが減少を開始しているが、吸込ライン21とシリンダ室12cが連通しているため、シリンダ室12cから吸込ライン21に作動液1が低圧のまま逆流する。そのため、この逆流による圧力損失はほとんど発生しない。
上述したように、本発明では、切換バルブ16をデジタル制御する制御装置18を備え、吸込行程から吐出行程への切換えタイミングを可変制御するので、ポンプ効率を低下させることなく吐出流量の可変調節ができる。
図6は、切換バルブ16の制御方法を示すフロー図であり、(A)はポンプの始動から停止までの基本フロー図、(B)はポンプ動作の詳細フロー図である。図6(A)において、本発明の方法では、切換バルブ16をS1〜S4の順で制御する。
停止状態(S1)では、各液圧シリンダ12の系統における全ての切換バルブ16は、それぞれ吸込側(吸込位置a)に切り換えられている。駆動軸14aは、全ての切換バルブ16が吸込側に切り替わった状態から駆動を開始する。
ポンプ始動時(S2)では、各系統の切換バルブ16は、ピストン12aの位置にかかわらず、吸込側に切り替わった状態で往復動作を開始し、最初の吸込から吐出への行程の切り替わりが発生するタイミングでバルブ切換操作を開始してポンプ動作時(S3)のバルブ制御シーケンスに移行する。
ポンプ動作時(S3)では、各切換バルブ16は、各系統のシリンダ室12cの圧力と駆動軸14aの回転角度に基づき、図6(B)のT1〜T6のシーケンスによる動作を繰り返す。
吸込閉(T1)では、切換バルブ16の吸込側(吸込位置a)から全閉(全閉位置b)への切換操作により、全閉位置bですべてのラインを全閉し、液圧シリンダ12による吸込行程を完了させる。
吸込閉(T1)のバルブ操作を行うタイミングは、駆動軸角度θにより決定し、切換バルブ16の作動速度等による切換時間を考慮して、吸込行程完了のタイミングで切換バルブ16が閉じるように、その切換操作のタイミング調整を行う。
このタイミング調整は、駆動軸14aの回転速度に応じたデータテーブルにより定義し、その設定は、吸込行程完了のタイミングで切換バルブ16が閉じるように、シミュレーションおよび試運転により調整して決定する。
吐出待機(T2)では、切換バルブ16の全閉により吸込行程が完了した後、吐出行程に移行する前に、ポンピング動作に伴い圧縮された液圧シリンダ内の作動液1がポンプ吐出口の圧力レベルに到達するまで、切換バルブ16を全閉位置bで待機する。これにより、ポンプ吐出口からシリンダ内への作動液1の逆流による流量損失およびサージ圧の発生を回避する。
吐出開(T3)では、切換バルブ16の全閉(全閉位置b)から吐出側(吐出位置c)への切換操作により、吐出行程に移行して、液圧シリンダ12から作動液1を吐出する。
吐出開(T3)のバルブ操作を行うタイミングは、液圧シリンダ内の圧力状態により決定する。
なお、バルブ切換操作のタイミング調整は、上述の場合と同様である。
吐出閉(T4)では、切換バルブ16の吐出側(吐出位置c)から全閉(全閉位置b)への切換操作により、吐出行程を完了させる。
吐出閉(T4)のバルブ操作を行うタイミングは、駆動軸角度θにより決定する。
なお、バルブ切換操作のタイミング調整は、上述の場合と同様である。
吸込待機(T5)では、切換バルブ16の閉(全閉位置b)への切換えにより吐出行程を完了した後、吸込行程に移行する前に、吐出行程時の圧力が残存するシリンダ内圧力が、ポンピング動作に伴いポンプ吸込口の圧力レベルに低下するまで、切換バルブ16を閉の状態(全閉位置b)で待機する。これにより、シリンダ室内からポンプ吸込口への作動液1の逆流による流量損失およびシリンダ室内の作動液1の閉じ込みによる負圧発生を回避する。
吸込開(T6)では、切換バルブ16の全閉(全閉位置b)から吸込側(吸込位置a)への切換操作により、吸込行程に移行して、液圧シリンダ12への作動液1を供給する。
吸込開(T6)のバルブ操作を行うタイミングは、液圧シリンダ内の圧力状態により決定する。
なお、バルブ切換操作のタイミング調整は、上述の場合と同様である。
本発明の方法では、上述した吸込行程から吐出行程への切換えタイミングを可変制御する。
すなわち、図5(C)に破線で示したように、本発明の方法では、シリンダ室12cの圧力Pと駆動軸14aの回転角度に基づき、吸込行程をシリンダ室12cの容積Vが減少し続ける圧縮行程4→1→2まで保持し、圧縮行程の途中で吐出行程へ切換える。
ポンプ停止時(S4)には、各系統の全ての切換バルブ16を吸込側(吸込位置a)に切り換えた状態で、駆動軸14aの回転を停止して停止状態に移行させる。
このため、ポンプ停止時には、ポンプ動作時のバルブ操作シーケンスにおいて、各系統の切換バルブ16毎に、吸込位置aに移行したタイミングでバルブ操作を停止する。これにより、駆動軸14aの回転に伴い切換バルブ16が吸込側に順次切り換わり、全ての切換バルブ16が吸込側に切り換わった後に、停止状態に移行する。
図7は、(A)本発明のポンプ10と(B)ラジアルエンジン30の比較図である。
ラジアルエンジン30は、放射状にピストン33が配置されており、この点では本発明のポンプ10と同じである。
しかし、本発明のポンプ10はラジアルエンジン30と種々の異なる構造を有し、その結果、本発明のポンプ10は以下に示す特徴を有する。
(1)ラジアルエンジン30は、シリンダ31の中心軸とマスターロッド32との間に角度を有する。従って、圧力で発生した力がピストン33を介して摩擦力としてシリンダ壁に作用する。一方、本発明のポンプ10のシリンダ13の中心軸は常にその中心軸方向に向いている。その結果、ピストン12aはシリンダ壁を押し付けず、摩擦力による摩擦損失は発生しない。
(2)また、本発明のポンプ10は、ロッド側にもシリンダ室12cを有するため、ロッド側でもポンピングが可能であり、ポンプ10がコンパクトになる。
(3)ラジアルエンジン30のマスターロッド32はピストン33で支持され、マスターロッド32はピストン33とクランクピン34に連結されている。従って、クランクピン34を中心とするマスターロッド32の回転力はシリンダ壁に伝達され、シリンダ壁を強固に保持する必要がある。
一方、本発明のポンプ10は、各液圧シリンダ12のヘッド側(外側)が、本体フレーム11に揺動可能に固定されているため、本体フレーム11には回転力が作用しないため、本体フレーム11を軽量化できる。またその結果、本発明のポンプ10は同じ仕様の標準シリンダで構成することができ、製造コストを大幅に低減することができる。
(4)さらに、本発明のポンプ10は、同一平面上に複数の液圧シリンダ12を配置できるので、複数の液圧シリンダ12からなる1ユニットを薄くでき、これを軸方向に積層することにより、定格容量を容易に増大でき、かつ全体をコンパクトにできる。
上述したように、本発明のポンプ10には、各シリンダ室12cに切換バルブ16が設けられる。切換バルブ16は好ましくは3方弁16aであり、吸込位置a、全閉位置b、吐出位置cの3位置に切換えられる。また作動液1の脈動をなくすために、ピストンタイプとブラダタイプの2種類のアキュムレータ24a,24bが吐出ライン22に設けられる。
一般的にブラダタイプのアキュムレータ24bは、圧力比が制限され、広い圧力範囲では機能しない。従って、低圧で与圧したピストンタイプと高圧で与圧したブラダタイプの2種類のアキュムレータ24a,24bを採用している。低圧範囲(例えば0.5〜5MPa)ではピストンタイプが機能するがブラダタイプはその与圧レベルにより機能しない。一方、高圧範囲(例えば5〜50MPa)では、ピストンタイプは機能しないがブラダタイプが機能する。従って、異なるタイプのアキュムレータ24a,24bの組合せにより、広い圧力範囲で作動液1の脈動をなくすことができる。
上述したように、切換バルブ16は、スプールランドにシール26bを持った3方弁16aであり、シール26bは中心位置(全閉位置b)で漏れを無くすように機能する。一方、両側(吸込位置a、吐出位置c)において、大流量の流路が形成されるため、低い圧力損失が得られかつ切換バルブ16の作動力を小さくできる。スプール26aはサーボモータ27aにより位置制御され、スプール26aの切換え位置とその作動タイミングは正確に制御される。さらに、切換バルブ16でロックされた状態で吐出行程又は吸込行程が発生したときに、シリンダ室12cの異常圧を防止するために、吸込側チェック弁17aと吐出側チェック弁17bが切換バルブ16をバイパスして並列に設けられている。
上述したように、駆動軸14aの回転により、各ピストン12aは往復運動をし、各液圧シリンダ12に設けられた切換バルブ16の切換えによりポンピング機能が実現する。各切換バルブ16は以下の行程を独立して繰り返す。
1.吸込行程
シリンダ室12cが吸込側(吸込ライン21)に接続され、作動液1がシリンダ室12cに供給される。
2.吐出行程
バルブ位置が中心(全閉位置b)に位置し、シリンダ室12cを出力圧レベルまで圧縮する。
3.吐出行程
シリンダ室12cが出口側(吐出ライン22)に接続され、作動液1が吐出ライン22に吐出される。
4.非吐出行程
バルブ位置が中心(全閉位置b)に位置し、シリンダ室12cを吸込圧レベルまで減圧する。
上述した行程により、各シリンダ室12cから吐出行程において加圧された作動液1を吐出ライン22に吐出することができる。また、本発明では、制御装置18により、吸込行程から吐出行程への切換えタイミングを可変制御するので、ポンプ効率を低下させることなく吐出流量の可変調節ができ、可変容量機能が実現できる。
図8は、最大容量制御モードにおけるポンプ10のシュミュレーション結果であり、図9は、部分容量制御モードにおけるポンプ10のシュミュレーション結果である。
図8、図9において、(A)は駆動軸角度、(B)はシリンダストローク、(C)はバルブストローク、(D)は吐出圧力、(E)は吐出流量である。また各図における横軸は時間である。
図8、図9から、最大容量制御モードと部分容量制御モードにおいて、吐出圧力は同一であり、部分容量制御モードの吐出流量は最大容量制御モードより少なくなっている、ことがわかる。
上述した可変容量型液圧ポンプ10を製作し、性能試験を実施した。試験した装置の仕様を表1に示す。
Figure 2016196847
(最大容量制御モード)
各切換バルブ16は、駆動軸14aの回転角度とシリンダ室12cの圧力により独立に作動する。理想的には、スプール26aを駆動するサーボモータ27aの指令信号は、適切なタイミングでバルブ位置を切り替えるように制御しなければならないが、実際には誤差が発生する。指令信号が適切なタイミングから遅れると、切換バルブ16に設けられたチェック弁17a、17bがその遅れを補償する。
図10は、最大負荷において最大容量制御モードにおけるポンプ10の作動特性を示す図である。この図において、(A)は駆動軸角度、(B)は吐出流量、(C)は第1シリンダの圧力変化である。各図における横軸は時間である。また、第2シリンダから第5シリンダの圧力変化は、第1シリンダの圧力変化と同様であった。
図11、図12は、最大容量制御モードにおける単一の液圧シリンダ12の作動特性を示す図であり、図11は、吸込行程から吐出行程への切換え時、図12は、吐出行程から吸込行程への切換え時である。
図11、図12において、(A)は駆動軸角度、(B)はシリンダ動作速度、(C)はバルブ動作信号、(D)はバルブ動作、(E)はシリンダ室12cの応答圧力である。各図における横軸は時間である。
図11、図12において、シリンダ室12cの吸込と吐出の指令信号は適切なタイミングから遅れているが、吸込と吐出の作動はチェック弁17a、17bの機能により正しく作動している。
(部分容量制御モード)
図13は、負荷出口圧力が低く、かつ最大容量の約50%の部分容量制御モードにおけるポンプ10の作動特性を示す図である。この図において、(A)は駆動軸角度、(B)は吐出流量、(C)は第1シリンダの圧力変化である。各図における横軸は時間である。また、第2シリンダから第5シリンダの圧力変化は、第1シリンダの圧力変化と同様であった。
図14、図15は、部分容量制御モードにおける単一の液圧シリンダ12の作動特性を示す図であり、図14は、吸込行程から吐出行程への切換え時、図15は、吐出行程から吸込行程への切換え時である。
図14、図15において、(A)は駆動軸角度、(B)はシリンダ動作速度、(C)はバルブ動作信号、(D)はバルブ動作、(E)はシリンダ室12cの応答圧力である。各図における横軸は時間である。
部分容量制御モードにおける切換バルブ16は、ピストン12aが最大速度で作動している圧縮行程の途中で切換えられる。また、吸込圧から吐出圧までシリンダ室12cで圧縮される時間も非常に短い。そのため、部分容量制御モードはバルブ制御と作動液1の脈動にとって最も厳しい状況である。それにも係らず、図13〜図15から、本発明のポンプ10が問題なく正しく作動していることがわかる。
上述した試験結果から、切換バルブ16のスプール26aの移動時間は約65msecであり、指令信号から移動開始までに約15msecの不作動時間がある。従って指令信号から移動終了までの全体の切換え遅れは約80msecであった。しかしその応答特性は負荷条件にかかわらず安定しており、各切換バルブ16はほとんど同じタイミングを有するので、応答遅れを考慮して指令信号のタイミングを容易に調整することができる。スプール26aの作動力は、モータトルクから換算すると、最大駆動力は加速を含めて約1200Nであった。
また、最大容量制御モードと部分容量制御モードにおける効率は、従来の通常の可変容量ポンプと比較して、部分容量条件で効率が低下する点は同じであるが、部分容量条件における効率低下は比較的小さく、比較的広い作動範囲において高効率が実現できる。
上述した本発明によれば、複動形の液圧シリンダ12と偏心駆動機構14の組合せでピストン12aを軸線に沿って往復動するので、汎用の液圧シリンダ12を使用して、必要なポンプ性能を容易に実現することができる。
また、切換バルブ16をデジタル制御する制御装置18を備え、吸込行程から吐出行程への切換えタイミングを可変制御するので、ポンプ効率を低下させることなく吐出流量の可変調節ができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
例えば、上述した3方弁16aを2つ2方弁に置き換えて、それぞれを独立に制御してもよい。この構成により切換バルブ16の切換えタイミングをより精密に制御することができる。
a 吸込位置、b 全閉位置、c 吐出位置、e 偏心量、
E 偏心点、O 軸心、θ 駆動軸角度、1 作動液、
2 液圧ポンプ、3 液圧モータ、4 風車、5 発電機、
10 可変容量型液圧ポンプ(ポンプ)、11 本体フレーム、
12 液圧シリンダ、12a ピストン、12b ピストンロッド、
12c シリンダ室、13 シリンダ、14 偏心駆動機構、
14a 駆動軸、14b 偏心軸、15a,15b 回転位置センサ、
15c 圧力検出器、16 切換バルブ、16a 3方弁、
17a 吸込側チェック弁、17b 吐出側チェック弁、
18 制御装置、19 リング部材、20 回転防止機構、
20a 棒状部材、21 吸込ライン、22 吐出ライン、
23 球面軸受、24a,24b アキュムレータ、
26a スプール(弁体)、26b シール、27a サーボモータ、
27b ボールネジ、27c ボールナット、30 ラジアルエンジン、
31 シリンダ、32 マスターロッド、33 ピストン、
34 クランクピン

Claims (10)

  1. 軸線に沿って往復動するピストンと、該ピストンに一端が連結され外部まで軸方向に延びるピストンロッドと、前記ピストンのロッド側及びヘッド側のシリンダ室とを有する複動形の液圧シリンダと、
    軸心を中心に回転駆動される駆動軸と、前記軸心に対して偏心した偏心点を中心とする偏心軸とを有し、前記ピストンロッドの他端を前記液圧シリンダの軸方向に往復動させる偏心駆動機構と、
    前記シリンダ室と作動液の吸込ライン及び吐出ラインの間に設けられその間の連通を開閉する切換バルブと、
    前記切換バルブをデジタル制御する制御装置と、を備え、
    前記吸込ラインから前記シリンダ室に作動液を吸い込む吸込行程から、前記シリンダ室から前記吐出ラインに作動液を吐出する吐出行程への切換えタイミングを可変制御する、ことを特徴とする可変容量型液圧ポンプ。
  2. 前記制御装置は、前記シリンダ室の圧力と前記駆動軸の回転角度に基づき、前記吸込行程を前記シリンダ室の容積が減少し続ける圧縮行程まで保持し、該圧縮行程の途中で吐出行程へ切換える、ことを特徴とする請求項1に記載の可変容量型液圧ポンプ。
  3. 前記吸込行程において、前記シリンダ室と前記吐出ラインとの連通を全閉し、次いで、前記シリンダ室の圧力が前記吸込ラインの圧力又はそれ以下のときに、前記シリンダ室を前記吸込ラインと連通させ、
    前記吐出行程において、前記シリンダ室と前記吸込ラインとの連通を全閉し、次いで、前記シリンダ室の圧力が前記吐出ラインの圧力又はそれ以上のときに、前記シリンダ室を前記吐出ラインと連通させる、ことを特徴とする請求項1に記載の可変容量型液圧ポンプ。
  4. 前記偏心駆動機構は、前記偏心軸の外周面に沿って回転可能に支持された中空円筒形のリング部材と、
    前記リング部材の前記軸心まわりの回転を阻止し、かつ前記偏心に伴う搖動を許容する回転防止機構と、を有し、
    前記ピストンロッドの他端は、前記リング部材に揺動可能に固定されている、ことを特徴とする請求項1に記載の可変容量型液圧ポンプ。
  5. 前記回転防止機構は、半径方向に延びる棒状部材であり、
    前記棒状部材の内方端は前記リング部材に前記偏心軸に直交する回転軸を中心に揺動可能に固定され、他端は本体フレームに球面軸受を介して固定されており、
    前記球面軸受は、前記棒状部材の外方端部を揺動可能かつ長手方向に摺動可能に支持する、ことを特徴とする請求項4に記載の可変容量型液圧ポンプ。
  6. 前記切換バルブは、スプールがサーボモータにより位置制御された3方弁又は2方弁であり、スプールランドにシールを有する、ことを特徴とする請求項1に記載の可変容量型液圧ポンプ。
  7. 前記切換バルブは、前記吸込ラインから前記シリンダ室に作動液を流し前記シリンダ室の負圧化を防止する吸込側チェック弁と、
    前記シリンダ室から前記吐出ラインに作動液を流しその閉じ込めを防止する吐出側チェック弁と、を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の可変容量型液圧ポンプ。
  8. 前記吐出ラインに、ピストンタイプとブラダタイプの2種のアキュムレータを備える、ことを特徴とする請求項1に記載の可変容量型液圧ポンプ。
  9. 軸線に沿って往復動するピストンと、該ピストンに一端が連結され外部まで軸方向に延びるピストンロッドと、前記ピストンのロッド側及びヘッド側のシリンダ室とを有する複動形の液圧シリンダと、
    軸心を中心に回転駆動される駆動軸と、前記軸心に対して偏心した偏心点を中心とする偏心軸とを有し、前記ピストンロッドの他端を前記液圧シリンダの軸方向に往復動させる偏心駆動機構と、
    前記シリンダ室と作動液の吸込ライン及び吐出ラインの間に設けられその間の連通を開閉する切換バルブと、を備えた可変容量型液圧ポンプの制御方法であって、
    前記吸込ラインから前記シリンダ室に作動液を吸い込む吸込行程から、前記シリンダ室から前記吐出ラインに作動液を吐出する吐出行程への切換えタイミングを可変制御する、ことを特徴とする可変容量型液圧ポンプの制御方法。
  10. 前記シリンダ室の圧力と前記駆動軸の回転角度に基づき、前記吸込行程を前記シリンダ室の容積が減少し続ける圧縮行程まで保持し、該圧縮行程の途中で吐出行程へ切換える、ことを特徴とする請求項9に記載の可変容量型液圧ポンプの制御方法。
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