JP6560992B2 - ピストン装置及び油圧機械 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、シリンダと、シリンダ内を往復運動可能に構成されたピストンとを備える油圧ポンプ(ピストン装置)が記載されている。この油圧ポンプでは、回転軸とともに回転するカムにピストンが係合しており、カムの回転に伴ってピストンがシリンダ内を往復することによって、シリンダとピストンとにより形成される作動室内の作動油を昇圧するようになっている。
ここで、典型的な従来のピストン装置とは異なる原理で作動するピストン装置が得られれば、より多様な製品への応用が期待できる。
静止シリンダと、
前記静止シリンダ内に往復運動可能に設けられた主ピストンと、
前記主ピストンとともに動くように構成された可動シリンダと、
前記可動シリンダ内に往復運動可能に設けられた副ピストンと、
前記可動シリンダ及び前記副ピストンによって形成される副油圧室からの副作動油の流出入が規制された連通規制状態と、前記副作動油の前記副油圧室からの流出入が許容される連通許容状態と、で前記副油圧室の状態を切り替えるように構成された連通状態切替え部と、を備える。
一方、副作動油の副油圧室からの流出入が規制された連通規制状態では、副油圧室を含む油圧回路の剛性(システムばね定数)が大きくなり、主ピストン又は副ピストンの一方に作用する力が副油圧室内の副作動油を介して主ピストン又は副ピストンの他方に伝達されて、主ピストンと副ピストンとが一体的に動く。この場合、主ピストンは押しのけた油量に応じた仕事をする。
よって、上記(1)の構成によれば、連通状態切替え部によって副油圧室の連通状態を連通規制状態と連通許容状態との間で切り替えて副油圧室を含む油圧回路の剛性を調節することにより、主ピストンと副ピストンとの間で力を伝達させるか否か(主ピストンに仕事をさせるか否か)を選択することができる。
上記(2)の構成によれば、電磁弁のソレノイドを励磁状態と非励磁状態との間で切り替えることで、副油圧室の連通状態を切り替えることができる。このため、電磁弁を含む簡素な構成により副油圧室の連通状態を切り替えて副油圧室を含む油圧回路の剛性を調節することにより、主ピストンに仕事をさせるか否かを選択することができる。
上記(3)の構成によれば、主ピストンの最大押しのけ容積を、副ピストンの最大押しのけ容積よりも大きくしたので、副油圧室の連通状態の切り替えにより副作動油が流通することとなる連通状態切替部(例えば電磁弁)の容量を小さくすることができる。よって、ピストン装置の大きな押しのけ容積(主ピストンの押しのけ容積)を確保しながら、連通状態切替え部を小型化できるとともに、連通状態切替え部を含むピストン装置を小型化することができる。
なお、主ピストンの最大押しのけ容積よりも副ピストンの最大押しのけ容積を小さくできるのは、次の理由による。すなわち、副油圧室の役割は、連通許容状態と連通規制状態とにおいて、副油圧室を含む油圧回路の剛性に差を持たせ、主ピストンに仕事をさせるか否かを選択可能にする点にある。このため、副油圧室のサイズには制約がなく、副油圧室の容量(および副ピストンの最大押しのけ容積)を主ピストンの最大押しのけ容積に比べて小さくすることができる。
上記(4)の構成によれば、副ピストンの位相に応じて連通状態切替え部を制御可能であるので、副油圧室を連通規制状態とする副ピストンの位相の範囲を設定できる。これにより、連通規制状態において副ピストンとともに動く主ピストンのストロークを所期の値とすることができ、ピストン装置の押しのけ容積を任意に調節することができる。
上記(5)の構成によれば、可動シリンダを主ピストンの内部に主ピストンと同心に設けたので、主ピストン及び可動シリンダに対して、副油圧室及び静止シリンダと主ピストンとにより形成される主油圧室のそれぞれから作用する油圧の作用点が主ピストンの中心軸上に並ぶことになり、副油圧室から受ける油圧と主油圧室から受ける油圧とに起因して主ピストン及び可動シリンダにモーメント荷重が発生することがない。このため、副ピストンが可動シリンダ内を円滑に摺動することができ、副ピストンと主ピストンとの間におけるエネルギーの伝達ロスを低減できる。
前記静止シリンダ及び前記主ピストンによって形成される主油圧室にそれぞれ連通するようにそれぞれ設けられた高圧ライン及び低圧ラインと、
前記高圧ラインに設けられた高圧弁と、
前記低圧ラインに設けられた低圧弁と、をさらに備え、
前記高圧弁又は前記低圧弁の少なくとも一方は逆止弁である。
上記(6)の構成では、高圧ライン及び低圧ラインと主油圧室との間の作動油(以降において主作動油と称する)の流出入を切り替えるための高圧弁又は低圧弁として逆止弁を用いる。よって、逆止弁を用いた簡素な構成により、上述した副油圧室を含む油圧回路の剛性を利用して、副ピストンの往復運動と主油圧室の油圧エネルギーとの変換を行うことができる。
前記ピストン装置は、前記副ピストンの往復運動を、前記静止シリンダ及び前記主ピストンによって形成される主油圧室の圧力エネルギーに変換するように構成された油圧ポンプユニットであり、
前記主ピストンを該主ピストンの上死点から下死点に向かう方向に付勢するための第1付勢部材をさらに備える。
副油圧室を含む油圧回路の剛性は、副油圧室の容積が減少する場合(圧縮行程)よりも、副油圧室の容積が増大する場合(膨張行程)の方が小さい。このため、油圧ポンプユニットにおいては、副油圧室の膨張行程において、副油圧室を含む油圧回路の剛性が比較的小さいために、連通規制状態であるにもかかわらず副油圧室の容積が変化してしまい、副ピストンの変位量よりも主ピストンの変位量が小さくなり、主ピストンが下死点まで戻らないことがあり得る。
上記(7)の構成によれば、主ピストンを上死点から下死点に向かう方向に付勢するための第1付勢部材を設けたので、主ピストン及び副ピストンが上死点に達した後に、第1付勢部材の付勢力により、主ピストンを確実に下死点に移動させることができる。よって、油圧ポンプユニットの動作を円滑なものとすることができる。
前記ピストン装置は、前記静止シリンダ及び前記主ピストンによって形成される主油圧室の圧力エネルギーを前記副ピストンの往復運動に変換するように構成された油圧モータユニットであり、
前記主ピストンを該主ピストンの下死点から上死点に向かう方向に付勢するための第2付勢部材をさらに備える。
上述したように、副油圧室を含む油圧回路の剛性は、副油圧室の容積が減少する場合(圧縮行程)よりも、副油圧室の容積が増大する場合(膨張行程)のほうが小さい。このため、油圧モータユニットにおいては、副油圧室の膨張行程において、副油圧室を含む油圧回路の剛性が比較的小さいために、連通規制状態であるにもかかわらず副油圧室の容積が変化してしまい、副ピストンの変位量よりも主ピストンの変量が小さくなり、主ピストンが上死点まで戻らないことがあり得る。
上記(8)の構成によれば、主ピストンを下死点から上死点に向かう方向に付勢するための第2付勢部材を設けたので、主ピストン及び副ピストンが下死点に達した後に、第2付勢部材の付勢力により、主ピストンを確実に上死点に移動させることができる。よって、油圧モータユニットの動作を円滑なものとすることができる。
回転軸と、
上記(1)〜(8)の何れかに記載の少なくとも一つのピストン装置と、
各々の前記ピストン装置の前記副ピストンと前記回転軸との間に設けられ、該副ピストンの往復運動と前記回転軸の回転運動との間で運動モードを変換するように構成されたXY分離機構と、を備える。
回転軸と、
上記(1)〜(8)の何れかに記載の複数のピストン装置と、
各々の前記ピストン装置の前記連通状態切替え部を制御するためのコントローラと、を備え、
前記コントローラは、前記複数のピストン装置のそれぞれについて、前記連通状態切替え部を互いに独立して制御可能に構成される。
幾つかの実施形態では、油圧ポンプ8又は油圧モータ10の少なくとも一方は、以下で説明するピストン装置を備えた油圧機械である。この場合、高圧油ライン12及び低圧油ライン14は、後述のピストン装置30における高圧ライン26及び低圧ライン28であってもよい。
幾つかの実施形態では、変換機構24は、回転軸22に取り付けられ、ピストン装置30の副ピストン38に当接するカム曲面を有するカムを含んでいてもよい。このようなカムは、回転軸(クランクシャフト)22の軸中心から偏心して設けられた偏心カムであってもよく、又は、複数のローブを有する環状のマルチローブドカムであってもよい。
油圧機械20は、油圧ポンプユニット16に供給される主作動油を貯留するための主作動油タンク25と、低圧ライン28と主作動油タンク25とを接続する送油ライン29とを含む。また、油圧機械20は、高圧ライン26に接続され、油圧ポンプユニット16で昇圧された主作動油を外部へ送出するための高圧油送出ライン27を含む。
さらに、油圧機械20は、各油圧ポンプユニット16の連通状態切替え部60(後述する)を制御するためのコントローラ90と、回転軸(クランクシャフト)22の回転角度を計測するための回転センサ(位相センサ)92とを備える。
一実施形態では、コントローラ90は、回転センサ(位相センサ)92の計測結果によって、各油圧ポンプユニット16の連通状態切替え部60を制御するように構成されていてもよい。
主ピストン34は、静止シリンダ32内に往復運動可能に設けられており、静止シリンダ32の内壁面33とともに主油圧室40を形成する。
可動シリンダ36は、主ピストン34とともに動くように構成されている。図3及び図4に示すピストン装置30においては、可動シリンダ36は、主ピストン34の内部に主ピストン34と同心に設けられている。すなわち、可動シリンダ36と主ピストン34とが一体をなしており、可動シリンダ36が主ピストン34ととともに動くようになっている。
副ピストン38は、可動シリンダ36内に往復運動可能の設けられており、可動シリンダ36の内壁面37とともに副油圧室42を形成する。
連通状態切替え部60は、副油圧室42からの副作動油の流出入が規制された連通規制状態と、副作動油の副油圧室42からの流出入が許容される連通許容状態と、で副油圧室42の状態を切り替えるように構成されている。
油溝50は、静止シリンダ32の周方向の一部に形成された溝であってもよく、あるいは、該周方向の全周にわたって連続して形成された環状溝であってもよい。
静止通路52は、静止シリンダ32において、油溝50よりも外周側にて、油溝50に開口するように形成されており、油溝50と副油ライン56とを接続する。
後で説明するように、電磁弁61等の連通状態切替え部60によって副油圧室42の連通状態を連通規制状態と連通許容状態との間で切り替えて副油圧室42を含む油圧回路の剛性を調節することにより、主ピストン34に仕事をさせるか否かを選択することができる。
静止シリンダ32の内部には、高圧弁46を介して主油圧室40と高圧ライン26とを連通させるための高圧連通路43、及び、低圧弁48を介して主油圧室40と低圧ライン28とを連通させるための低圧連通路44が設けられている。
幾つかの実施形態では、高圧弁46又は低圧弁48の少なくとも一方は逆止弁である。
そして、副油圧室42の連通状態が連通規制状態であるとき(即ち、電磁弁61が閉状態であり副作動油の副油圧室42からの流出入が規制された状態であるとき)には、主ピストン34は、副ピストン38の往復運動に伴って、静止シリンダ32内において下死点と上死点との間で往復運動する。
主ピストン34が上死点から下死点へ向かって移動する膨張行程(吸入行程)では、主ピストン34の移動に伴い主油圧室40の容積が増加して主油圧室40内の圧力が低下する。そして、主油圧室40内の圧力が低圧ライン28の圧力よりも低くなると、逆止弁である低圧弁48Aが開き、低圧ライン28から主油圧室40内へ低圧の主作動油が流入する。主ピストン34が下死点付近に到達すると、主油圧室40内の圧力と低圧ライン28の圧力とがほぼ等しくなり、低圧弁48Aは閉じる。
主ピストン34が下死点から上死点へ向かって移動する圧縮行程(吐出行程)では、主ピストン34の移動に伴い主油圧室の容積が減少して主作動油が昇圧される。そして、主油圧室40内の圧力が高圧ライン26の圧力よりも高くなると、逆止弁である高圧弁46Aが開き、主油圧室40内から高圧ライン26へ高圧となった主作動油が流出する。主ピストン34が上死点付近に到達すると、主油圧室40内の圧力と高圧ライン26の圧力とがほぼ等しくなり、高圧弁46Aは閉じる。
このようにして、油圧ポンプユニット16では、主ピストン34の往復運動に伴って、低圧ライン28から主油圧室40へ主作動油が流入し、主油圧室40内で主作動油が昇圧され、昇圧された主作動油が高圧ライン26に送り出されるようになっている。
油圧モータユニット18では、主ピストン34は、主油圧室40に流入する高圧油(主作動油)から力を受けることにより静止シリンダ32内を往復運動する。そして、副油圧室42の連通状態が連通規制状態であるとき(即ち、電磁弁61が閉状態であり副作動油の副油圧室42からの流出入が規制された状態であるとき)には、副ピストン38は、主ピストン34の往復運動に伴って、可動シリンダ36内を往復運動する。そして、副ピストン38の往復運動が変換機構24によって回転軸22の回転運動に変換される。
主ピストン34が上死点から下死点へ向かって移動する膨張行程(吸入行程)では、高圧弁46Bが能動的な制御により開かれて高圧ライン26から高圧の主作動油が主油圧室40内へ流入し、主ピストン34が主作動油からの力を受けて下死点へ向かって移動する。そして、主ピストン34が下死点付近に到達すると、高圧弁46Bが能動的な制御により閉じられて、主油圧室40の中にそれ以上主作動油は供給されなくなる。
次に、主ピストン34が下死点から上死点に向かって移動する圧縮行程(吐出行程)では、低圧弁48Bが能動的な制御により開かれて、主ピストン34に対して仕事を行うことにより圧力が低下した主作動油が、主油圧室40内から低圧ライン28へと吐出される。そして、主ピストン34が上死点付近に到達すると、低圧弁48Bが閉じられて、それ以上、主作動油は主油圧室40から低圧ライン28へ吐出されなくなる。
このようにして、油圧モータユニット18では、主ピストン34の往復運動に伴って、高圧ライン26から主油圧室40へ主作動油が流入し、主作動油が主油圧室40内で仕事をすることにより主作動油の圧力が低下し、圧力が低下した該主作動油が低圧ライン28に送り出されるようになっている。
なお、以下においては、ピストン装置30の一例として上述の油圧ポンプユニット16の作動原理について説明するが、油圧モータユニット18を含む他のピストン装置30の作動原理についても同様に説明できる。
この場合、コントローラ90を用いて副ピストン38の位相に応じて連通状態切替え部60(例えば電磁弁61)を制御可能であるので、副油圧室42を連通規制状態とする副ピストン38の位相の範囲を、下死点と上死点との間で任意に設定できる。これにより、連通規制状態において副ピストン38とともに動く主ピストン34のストロークを所期の値とすることができ、ピストン装置30の押しのけ容積を任意に調節することができる。
なお、副ピストン38の位相は、副ピストン38の位置を計測するためのセンサ(不図示)により取得してもよく、あるいは、回転軸22の位相を計測するための回転センサ(図2の回転センサ92参照)により取得してもよい。
主ピストン34の最大押しのけ容積が、副ピストン38の最大押しのけ容積よりも大きいため、副油圧室42の連通状態の切り替えにより副作動油が流通することとなる連通状態切替え部60(例えば電磁弁61)の容量を小さくすることができる。よって、ピストン装置30の大きな押しのけ容積(主ピストン34による押しのけ容積)を確保しながら、連通状態切替え部60を小型化できるとともに、連通状態切替え部60を含むピストン装置30を小型化することができる。
例えば、連通状態切替え部60としての小型の電磁弁61を用いれば、電磁弁61自体が小型であり、また、電磁弁61の開閉制御に必要な電流が小さいため、電磁弁61において高速応答が可能となる。このため、より大きな回転数に対応可能なピストン装置30を得ることができる。
クランク機構72を介して回転軸22に連結された移動部64は、回転軸22の軸方向に対する直交平面内において、可動シリンダ軸方向のX方向成分と可動シリンダ軸直交方向のY方向成分とを合成した速度ベクトルVで回転軸22の回転に連動して移動する。すなわち、回転軸22の回転に伴って、クランクピン73は、軌跡81を描くように、回転軸22の軸中心の周りを移動する。ここで、軌跡81は、半径がクランクアーム74の長さ(回転軸22とクランクピン73との間の距離)の回転軸22を中心とする円である。そのため、クランクピン73に連結された移動部64は、クランクピン73の移動に伴って、回転軸22の軸方向に対する直交平面内において速度ベクトルVで回転軸22の回転に連動して移動することになる。
このように、第1スライダ76と第2スライダ78により、移動部64は回転軸22の軸方向に対する直交平面内で可動シリンダ軸方向及び可動シリンダ軸直交方向に移動可能である。したがって、移動部64は、第1スライダ76と第2スライダ78を介して静止部21に支持されながら、回転軸22の回転に連動して回転軸22の軸方向に対する直交平面内を移動することができる。
なお、図7に示す実施形態では、スライド部70と第2スライダ78の両方の役割を、移動部64と中間部68の間に配置した1つのスライダ部材に担わせている。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
また、本明細書において、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
また、本明細書において、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
2 原動機
3 回転シャフト
4 油圧トランスミッション
5 回転シャフト
6 発電機
8 油圧ポンプ
10 油圧モータ
12 高圧油ライン
14 低圧油ライン
16 油圧ポンプユニット
18 油圧モータユニット
20 油圧機械
21 静止部
22 回転軸
23 XY分離機構
24 変換機構
25 主作動油タンク
26 高圧ライン
27 高圧油送出ライン
28 低圧ライン
29 送油ライン
30 ピストン装置
32 静止シリンダ
33 内壁面
34 主ピストン
36 可動シリンダ
37 内壁面
38 副ピストン
39 底部
40 主油圧室
42 副油圧室
43 高圧連通路
44 低圧連通路
46 高圧弁
48 低圧弁
50 油溝
52 静止通路
54 可動通路
56 副油ライン
58 副作動油タンク
60 連通状態切替え部
61 電磁弁
62 第1付勢部材
63 第2付勢部材
64 移動部
68 中間部
70 スライド部
72 クランク機構
73 クランクピン
74 クランクアーム
76 第1スライダ
78 第2スライダ
81 軌跡
90 コントローラ
92 回転センサ
Claims (10)
- 静止シリンダと、
前記静止シリンダ内に往復運動可能に設けられた主ピストンと、
前記主ピストンとともに動くように構成された可動シリンダと、
前記可動シリンダ内に往復運動可能に設けられた副ピストンと、
前記可動シリンダ及び前記副ピストンによって形成される副油圧室からの副作動油の流出入が規制された連通規制状態と、前記副作動油の前記副油圧室からの流出入が許容される連通許容状態と、で前記副油圧室の状態を切り替えるように構成された連通状態切替え部と、
を備え、
前記可動シリンダは、前記主ピストンの内部に前記主ピストンと同心に設けられた
ことを特徴とするピストン装置。 - 前記連通状態切替え部は、前記副油圧室に接続される副油ラインに設けられる電磁弁を含むことを特徴とする請求項1に記載のピストン装置。
- 静止シリンダと、
前記静止シリンダ内に往復運動可能に設けられた主ピストンと、
前記主ピストンとともに動くように構成された可動シリンダと、
前記可動シリンダ内に往復運動可能に設けられた副ピストンと、
前記可動シリンダ及び前記副ピストンによって形成される副油圧室からの副作動油の流出入が規制された連通規制状態と、前記副作動油の前記副油圧室からの流出入が許容される連通許容状態と、で前記副油圧室の状態を切り替えるように構成された連通状態切替え部と、
を備え、
前記主ピストンの最大押しのけ容積は、前記副ピストンの最大押しのけ容積よりも大きいことを特徴とするピストン装置。 - 静止シリンダと、
前記静止シリンダ内に往復運動可能に設けられた主ピストンと、
前記主ピストンとともに動くように構成された可動シリンダと、
前記可動シリンダ内に往復運動可能に設けられた副ピストンと、
前記可動シリンダ及び前記副ピストンによって形成される副油圧室からの副作動油の流出入が規制された連通規制状態と、前記副作動油の前記副油圧室からの流出入が許容される連通許容状態と、で前記副油圧室の状態を切り替えるように構成された連通状態切替え部と、
を備え、
前記副ピストンの位相に応じて前記連通状態切替え部を制御するためのコントローラをさらに備えることを特徴とするピストン装置。 - 前記可動シリンダは、前記主ピストンの内部に前記主ピストンと同心に設けられたことを特徴とする請求項3又は4に記載のピストン装置。
- 前記静止シリンダ及び前記主ピストンによって形成される主油圧室にそれぞれ連通するようにそれぞれ設けられた高圧ライン及び低圧ラインと、
前記高圧ラインに設けられた高圧弁と、
前記低圧ラインに設けられた低圧弁と、をさらに備え、
前記高圧弁又は前記低圧弁の少なくとも一方は逆止弁であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のピストン装置。 - 前記ピストン装置は、前記副ピストンの往復運動を、前記静止シリンダ及び前記主ピストンによって形成される主油圧室の圧力エネルギーに変換するように構成された油圧ポンプユニットであり、
前記主ピストンを該主ピストンの上死点から下死点に向かう方向に付勢するための第1付勢部材をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のピストン装置。 - 前記ピストン装置は、前記静止シリンダ及び前記主ピストンによって形成される主油圧室の圧力エネルギーを前記副ピストンの往復運動に変換するように構成された油圧モータユニットであり、
前記主ピストンを該主ピストンの下死点から上死点に向かう方向に付勢するための第2付勢部材をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のピストン装置。 - 回転軸と、
請求項1乃至8の何れか一項に記載の少なくとも一つのピストン装置と、
各々の前記ピストン装置の前記副ピストンと前記回転軸との間に設けられ、該副ピストンの往復運動と前記回転軸の回転運動との間で運動モードを変換するように構成されたXY分離機構と、を備えることを特徴とする油圧機械。 - 回転軸と、
請求項1乃至8の何れか一項に記載の複数のピストン装置と、
各々の前記ピストン装置の前記連通状態切替え部を制御するためのコントローラと、を備え、
前記コントローラは、前記複数のピストン装置のそれぞれについて、前記連通状態切替え部を互いに独立して制御可能に構成されたことを特徴とする油圧機械。
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