JP2016195348A - 通信距離判定システム、相対位置判定システム、およびこれらに用いる送信器、受信器、通信距離判定方法、相対位置判定方法 - Google Patents

通信距離判定システム、相対位置判定システム、およびこれらに用いる送信器、受信器、通信距離判定方法、相対位置判定方法 Download PDF

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【課題】 無線通信可能な送信器と受信器との間の距離の大きさを判定可能な、通信距離判定システム、相対距離判定システム、およびこれらに用いる送信器、受信器、通信距離判定方法、相対距離判定方法を提供する。【解決手段】 実施形態によれば相対距離判定システムは、送信器と、複数の受信器と、相対位置判定装置とを備える。送信器は、信号送信指示が入力されると、複数の到達距離が異なる無線信号を順次送信する。複数の受信器は、送信器から送信された無線信号を受信する。相対距離判定装置は、各々の受信器が受信した無線信号に基づいて、送信器から最も近い受信器を判定する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、通信距離判定システム、相対位置判定システム、およびこれらに用いる送信器、受信器、通信距離判定方法、相対位置判定方法に関する。
従来、多くの電子機器間では、無線通信により情報の送受信が行われる。例えば空調室内機の運転をリモートコントローラからの操作で制御するように構成された空調システムでは、送信器としてのリモートコントローラで操作、入力されたデータが受信器としての空調室内機に赤外線信号等で無線送信され、空調室内機において受信されたデータが運転制御に用いられる。
特開2007−255887号公報
リモートコントローラから空調室内機へは、設定温度や風速の変更操作のみならず、メンテナンス作業のための機器動作、例えば天井埋込型の空調室内機のエアーフィルターのメンテナンス作業のための吸込グリル昇降操作等も行われる。
ここで、空調システム内において、1台のリモートコントローラと通信可能な空調室内機が複数設置されている場合、リモートコントローラから最も近い位置にある1台の空調室内機の吸込グリルのみを降下させたい場合でも、無線信号に指向性が低かったり、なかったりするため、データを受信した複数の空調室内機の吸込グリルがすべて降下してしまい、作業者や近くにいる在室者に不都合となることがあった。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、無線通信可能な送信器と受信器との間の距離の大きさを判定可能な、通信距離判定システム、相対位置判定システム、およびこれらに用いる送信器、受信器、通信距離判定方法、相対位置判定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための実施形態によれば相対距離判定システムは、送信器と、複数の受信器と、相対位置判定装置とを備える。送信器は、信号送信指示が入力されると、複数の到達距離が異なる無線信号を送信する。複数の受信器は、送信器から送信された無線信号を受信する。相対距離判定装置は、各々の受信器が受信した無線信号に基づいて、送信器から最も近い受信器を判定する。
本発明の第1実施形態による通信距離判定システムを利用した空調システムを示すブロック図である。 本発明の第1および第2実施形態による通信距離判定システムの受信器としての空調室内機の構成を示す外観斜視図である。 本発明の第1および第2実施形態による通信距離判定システムの送信器としてのリモートコントローラの送信回路図である。 本発明の第1実施形態による通信距離判定システムの受信器としての空調室内機の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態による通信距離判定システムを利用した空調システムを示すブロック図である。 本発明の第2実施形態による通信距離判定システムの受信器としての空調室内機の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態による通信距離判定システムの送信器としてのリモートコントローラの動作を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態による相対位置判定システムを利用した空調システムを示すブロック図である。 本発明の第3実施形態による相対位置判定システムの受信器としての空調室内機の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態による相対位置判定システムを利用した空調システムを示すブロック図である。 本発明の第4実施形態による相対位置判定システムの送信器としてのリモートコントローラの動作を示すフローチャートである。
本発明の通信距離認識システムの実施形態として、送信器としての一台のリモートコントローラと、受信器としての複数の空調室内機(以下、単に「室内機」と記載する。)とが無線通信可能な状態に構成された空調システムにおいて、当該リモートコントローラの操作により送信されたリモコン信号の各室内機での受信状況に基づいて、当該リモートコントローラと各空調室内機との通信距離を判定し、当該リモートコントローラから最も近い位置にある室内機の吸込グリルのみを昇降させる場合について説明する。
《第1実施形態》
本発明の第1実施形態として、リモートコントローラと各空調室内機との通信距離をそれぞれ判定する機能、および、判定した結果を用いて、当該コントローラから最も近い位置にある室内機の吸込グリルのみの昇降を指示する機能を、各室内機内に備えた場合について説明する。
〈第1実施形態による空調システムの構成〉
本実施形態による空調システムの構成について、図1を参照して説明する。本実施形態による空調システム1Aは、空調制御対象の室内、すなわち、被空調室に設置された、複数台の天井埋込型の室内機2A−1、2A−2、および2A−3と、これらの室内機2A−1〜2A−3それぞれと赤外線信号により無線通信可能なリモートコントローラ3Aとを備え、室内機2A−1〜2A−3は相互に有線の通信ライン4で接続されている。本実施形態においては、空調システム1A内の室内機が3台の場合について説明するが、この台数には限定されず、複数台であれば2台または4台以上であってもよい。また室内機に関する記載において、室内機2A−1〜2A−3の中のいずれであるかを特定する必要がない場合には「室内機2A」と記載するものとする。
室内機2Aの詳細な構成について、図2を参照して説明する。室内機2Aは、天井板Xに埋設される室内ユニット本体11と、この室内ユニット本体11の下部に装着される天井パネル12と、この天井パネル12の吸込口13を覆う吸込グリル14とを有する。室内ユニット本体11は、板金製角筒状の筐体内に、室内ファン15や、その周囲を囲むように立設された熱交換器(図示しない)や、室内制御器16A(図1参照)、グリル昇降ユニット17等を配設している。天井パネル12は、天井板Xの室内ユニット取付穴を塞ぎ、その中央部には矩形の吸込口13が形成され、その外周4辺にはそれぞれ長方形の吹出開口18が形成されている、いわゆる4方向天井カセットタイプとなっている。また、天井パネル12の外周の1コーナー部分には、リモートコントローラ3Aからのリモコン信号である赤外線信号を受光する受光部19が設置されている。
吸込グリル14は、天井パネル12の吸込口13に嵌合する形状(矩形)になっており、そのほぼ全面に多数のスリット20が形成されて、被空調室内の空気を吸い込み可能に形成される一方、4隅のコーナー部に取り付けられた4本の吊りワイヤー21を介して室内ユニット本体11に昇降自在に支持されている。各吊りワイヤー21には、樹脂性あるいは金属製のワイヤーの外周にビニールコーティングを施したもの等の十分な強度と滑りを両立させたロープを使用している。各吊りワイヤー21は、その下端を吸込グリル14の4隅に設けた図示しない補強部材のフックに接続する一方、各吊りワイヤー21の上端部をグリル昇降ユニット17の図示しない各プーリにそれぞれ巻回し、各プーリをグリル昇降ユニット17内の図示しない昇降用モータにより駆動して、吸込グリル14をほぼ水平に保持した状態で巻き上げ、または下げるようになっている。
可搬式の小形のリモートコントローラ3Aからは、使用者もしくは設備管理者等(作業員)の操作によって、グリルを昇降させるためのアップ(上昇)/ダウン(下降)の指令がリモコン信号(赤外線信号)として発信される。
各室内機2A−1〜2A−3の室内制御器16A−1〜16A−3はそれぞれ、通信距離判定部161A−1〜161A−3と、比較結果取得部162A−1〜162A−3と、昇降制御部163A−1〜163A−3とを有する。通信距離判定部161A−1〜161A−3は、対応する受光部19で受光されたリモートコントローラ3Aからのリモコン信号に基づいて、リモートコントローラ3Aから自室内機2Aまでの通信距離を判定する。比較結果取得部162A−1〜162A−3は、他の室内機2Aで判定された、リモートコントローラ3Aから該当する室内機2Aまでの通信距離の情報を取得し、自室内機2Aで判定されたリモートコントローラ3Aとの通信距離と比較する。比較した結果、リモートコントローラ3Aと自室内機2Aとの通信距離が最小であれば、自室内機2Aの吸込グリル14を、当該リモコン信号による制御対象として特定する。一方、比較結果取得部162A−1〜162A−3により、自室内機2Aよりもリモートコントローラ3Aに近い他の自室内機2Aが存在することが認識されると、自らの吸込グリル14は、制御対象でないと判断し、自室内機2Aの吸込グリル14を動作させない。
昇降制御部163A−1〜163A−3は、自室内機2A内の吸込グリル14がリモコン信号による制御対象として特定されると、取得したリモコン信号内のアップ/ダウンの情報に基づいて、対応する吸込グリル14を昇降させるようにグリル昇降ユニット17の動作を制御する。
またリモートコントローラ3Aは、図1に示すように、操作ボタン31と、リモコン信号生成部32Aと、送信回路33とを有する。操作ボタン31は、室内機2Aの吸込グリル14の昇降(アップ/ダウン)指示を無線送信するために作業員が操作するボタンを有する。リモコン信号生成部32Aは、操作ボタン31における操作情報が入力されると、吸込グリル14の昇降指示情報と、無線信号の到達距離の大きさを識別可能な識別データを含む、複数の到達距離が異なる無線信号を逐次、生成する。赤外線信号の到達距離の大きさは、リモコン信号送信時に赤外線発光素子に供給する電流値の大きさに対応して大きくなるため、本実施形態においては、リモコン信号の到達距離の大きさを識別可能な識別データとして、予め設定された複数の電流の大きさを示す電流値情報を用いる。つまりリモコン信号生成部32Aは、1回の操作ボタン31の操作に対し、予め設定された異なる電流値からなる複数のリモコン信号を生成する。このリモコン信号には、吸込グリル14のアップ/ダウンの指令だけでなく、情報電流値も含まれる。
複数の電流値情報からリモコン信号の到達距離の大きさを識別する処理については、後述する。
図3に示すように送信回路33は、リモコン信号生成部32Aで生成された複数のリモコン信号を、それぞれリモコン信号内の電流値情報に従う大きさの電流を流すことで、赤外線LEDにより無線送信する。具体的には送信回路33は図3に示すように構成され、送信対象のリモコン信号に含まれる電流値情報に応じた強度の信号がDA出力部331からオペアンプOP1に入力される。オペアンプOP1からは、入力された信号に基づく大きさに対応する出力信号としてベース電流がトランジスタTr1に供給され、トランジスタTr1により電流値情報と対応した大きさの電流が流れるように増幅される。そして、リモコン信号の送信内容を決定する赤外線送信出力部332から出力される送信対象のリモコン信号(オン・オフパルス)に対応してトランジスタTr2がON/OFFされ、赤外線LEDにより無線送信される。この際、赤外線LEDに流れる電流は、トランジスタTr1が流す電流と一致するため、赤外線LEDの発光強度は、リモコン信号に含まれる電流値情報に応じた大きさとなる。したがって、リモコン信号に含まれる電流値情報に示される電流値が大きければ、リモコン信号の到達距離が大きくなり、電流値情報に示される電流値が小さければ、リモコン信号の到達距離は小さくなる。
また、送信されたリモコン信号(オン・オフパルス)をオペアンプOP2から回路内にフィードバックすることにより、赤外線送信出力部332から出力された信号が適正に送信されたか否かが確認される。
〈第1実施形態による空調システムの動作〉
次に、本実施形態による空調システム1Aの動作について説明する。本実施形態において、リモートコントローラ3Aのリモコン信号生成部32Aには、予め設定された、複数の室内機2Aに対してリモコン信号を送信する際に流す電流の大きさを示す電流値情報が、無線信号の到達距離の大きさを識別可能な識別データとして複数個保持されている。ここでは、1mA、2mA、3mA、および4mAの4つの電流値情報が保持されている。また、各室内機2Aの室内制御部16Aの通信距離判定部161Aには、4つの電流値情報に従ってそれぞれの電流値を流して送信したときの、リモートコントローラ3Aからの赤外線LEDの到達距離の情報が予め保持されている。例えば、電流値1mAで送信された赤外線LEDの到達距離が3m相当であり、電流値2mAで送信された赤外線LEDの到達距離が6m相当であり、電流値3mAで送信された赤外線LEDの到達距離が10m相当であり、電流値4mAで送信された赤外線LEDの到達距離が15m相当であることを示す情報が保持されている。
これらの情報が保持された状態で、空調システム1Aの管理を行う作業員が、複数の室内機2A−1〜2A−3の吸込グリル14−1〜14−3のメンテナンス作業を順次行うにあたり、まず当該作業員がいる場所から最も近い位置にある室内機2A−1の吸込グリル14−1を降下させるために、当該作業員が所持しているリモートコントローラ3Aの操作ボタン31が1回押下操作される。ここで、リモートコントローラ3Aと室内機2A−1との間の距離は約5m、リモートコントローラ3Aと室内機2A−2との間の距離は約10m、リモートコントローラ3Aと室内機2A−3との間の距離は約12mとする。
リモートコントローラ3Aでは、操作ボタン31における1回の操作情報が入力されると、吸込グリル14の昇降指示情報と、保持した複数の電流値情報の中のいずれかを含む複数のリモコン信号が生成される。ここでは、(1) 吸込グリル14を降下させるための降下指示情報と、電流値1mAの情報とを含む第1リモコン信号、(2) 吸込グリル14を降下させるための降下指示情報と、電流値2mAの情報とを含む第2リモコン信号、(3) 吸込グリル14を降下させるための降下指示情報と、電流値3mAの情報とを含む第3リモコン信号、および、(4) 吸込グリル14を降下させるための降下指示情報と、電流値4mAの情報とを含む第4リモコン信号、の4つのリモコン信号が生成される。
生成された4つのリモコン信号は、送信回路33において所定時間間隔で順次、それぞれリモコン信号内の電流値情報に従う大きさの電流を赤外線LEDに流すことで、各室内機2Aに対して送信される。具体的には、まず1mAの電流を赤外線LEDに流すことで第1リモコン信号が無線送信され、次に2mAの電流を赤外線LEDに流すことで第2リモコン信号が無線送信され、次に3mAの電流を赤外線LEDに流すことで第3リモコン信号が無線送信され、最後に4mAの電流を赤外線LEDに流すことで第4リモコン信号が無線送信される。信号の到達距離は電流値の大きさに比例し、ここでは、1mAの赤外線LEDで送信された第1リモコン信号の到達距離は約3mであり、2mAの赤外線LEDで送信された第2リモコン信号の到達距離は約6mであり、3mAの赤外線LEDで送信された第3リモコン信号の到達距離は約10mであり、4mAの赤外線LEDで送信された第4リモコン信号の到達距離は約15mである。
送信された4つのリモコン信号は、それぞれ到達距離内にある室内機2Aに赤外線LEDが到達することで、該当する室内機2Aで受光される。例えば、室内機2A−1はリモートコントローラ3Aからの距離が約5mであるため、受光部19−1においては、第1リモコン信号(到達距離3m)は受光されず、第2リモコン信号(到達距離6m)、第3リモコン信号(到達距離10m)、および第4リモコン信号(到達距離15m)の3つが順次受光される。また、室内機2A−2はリモートコントローラ3Aからの距離が10mであるため、受光部19−2においては、第1リモコン信号(到達距離3m)および第2リモコン信号(到達距離6m)が受光されず、第3リモコン信号(到達距離10m)および第4リモコン信号(到達距離15m)の2つが順次受光される。また、室内機2A−3はリモートコントローラ3Aからの距離が15mであるため、受光部19−3においては、第1リモコン信号(到達距離3m)、第2リモコン信号(到達距離6m)、および第3リモコン信号(到達距離10m)が受光されず、第4リモコン信号(到達距離15m)のみが受光される。
リモコン信号が受光されたときに各室内機2Aで実行される処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。
まず室内機2A−1において、受光部19−1で第2リモコン信号、第3リモコン信号、および第4リモコン信号の3つが受信されると(S1の「YES」)、室内制御器16A−1の通信距離判定部161A−1において、リモートコントローラ3Aと室内機2A−1との通信距離が判定される(S2)。具体的には、受光部19−1で受光された3つのリモコン信号のうち、信号内に含まれる電流値情報が最小のもの、つまり第2リモコン信号に含まれる電流値2mAの情報と、予め保持された電流値情報ごとの赤外線LEDの到達距離の情報とから、リモートコントローラ3Aと室内機2A−1との通信距離は6m程度(3mより遠く、6mより近い)であると判定される。
同様にして、室内機2A−2および2A−3においても、受信されたリモコン信号に基づいてリモートコントローラ3Aとの通信距離が判定される。ここでは、室内機2A−2ではリモートコントローラ3Aとの通信距離は10m程度であると判定され、室内機2A−3ではリモートコントローラ3Aとの通信距離は15m程度であると判定される。
そして、室内機2A−1の比較結果取得部162A−1において、室内機2A−2で判定されたリモートコントローラ3Aとの通信距離10mと、室内機2A−3で判定されたリモートコントローラ3Aとの通信距離15mとが通信ライン4を介して取得され(S3)、ステップS1においてリモコン信号が受信されてから所定時間が経過したか否かが判定される(S4)。この所定時間は、一のリモコン操作に基づいて送信される複数のリモコン信号の受信を完了し、そこから、他室内機2Aで判定されたリモートコントローラ3Aとの通信距離を取得するために十分な時間で設定される。
ステップS4において所定時間が経過したと判定されると(S4の「YES」)、ステップS3で取得された、リモートコントローラ3Aと他の室内機2A−2、2A−3それぞれとの通信距離と、ステップS2において自室内機2A−1で判定されたリモートコントローラ3Aとの通信距離とが比較され、リモートコントローラ3Aと自室内機2Aとの通信距離が最小であるか否かが判定される(S5)。
比較結果取得部162A−1では、室内機2A−2から取得した通信距離10m、室内機2A−3から取得した通信距離15mと比べ、自室内機2A−1の通信距離判定部161A−1で判定された通信距離が6mであるため最小であると判定される(S5の「YES」)。
自室内機2A−1で判定された通信距離が最小であると判定されると、該当する吸込グリル14−1が、受信したリモコン信号に含まれる「吸込グリル14を降下させるための降下指示情報」による制御対象として判定され、昇降制御部163A−1によりグリル昇降ユニット17−1が駆動されて吸込グリル14−1が降下するよう制御される(S6)。
室内機2A−2および2A−3においても、ステップS1〜S6の処理が実行されるが、これらの比較結果取得部162A−2、162A−3では、ステップS5において、自室内機2Aで判定された通信距離が最小ではないと判定されるため、吸込グリル14の制御対象ではないと判定され、グリル昇降ユニット17−2、17−3は駆動されず吸込グリル14−2、14−3は降下されない(S5の「NO」)。
そのため、リモートコントローラ3Aにおける1回の操作で、リモートコントローラ3Aから最も近い距離にある室内機2A−1の吸込みグリル14−1のみを降下させることができ、近隣にいる作業員や在室者の安全を確保することができる。
その後、作業員により吸込グリル14−1のメンテナンス作業が終了すると、リモートコントローラ3Aが操作されることにより、同様に吸込グリル14−1の動作のみが制御され、天井位置に戻される。
なお、一般的に、室内機2Aのような天井埋込み型の室内機では、建物の天井高さにもよるが、作業員の手元から真上の室内機2Aまでの距離は3m未満で、隣の室内機2A間の距離は5〜10m程度の間隔を置いて設置されるため、各第1ないし第4リモコン信号の到達距離を、3/6/10/15m程度に設定することは適切である。
また、作業員が室内機2A−2の近くに移動してリモートコントローラ3Aを操作することにより、同様に吸込グリル14−2のみを降下させてメンテナンス作業を行うことができ、さらに作業員が室内機2A−3の近くに移動してリモートコントローラ3Aを操作することにより、同様に吸込グリル14−3のみを降下させてメンテナンス作業を行うことができる。
この結果、従来、複数の室内機2Aが同時に動かないようにリモコン信号の出力を弱くして到達距離を下げて対応したりしていたが、一方、高天井等に据付けられた場合には、目的とする室内機2A自体にリモコン信号が到達しない等の問題が生じるが、本実施形態によれば、最終的に15mまで到達するリモコン信号が送信されることになるため、室内機2Aに到達しないという問題もなくなる。
《第2実施形態》
本発明の第2実施形態として、リモートコントローラと各空調室内機との通信距離をそれぞれ判定する機能、および、判定した結果を用いて、当該コントローラから最も近い位置にある室内機の吸込グリルのみの昇降を指示する機能を、リモートコントローラ内に備えた場合について説明する。
〈第2実施形態による空調システムの構成〉
本実施形態による空調システムの構成について、図5を参照して説明する。本実施形態による空調システム1Bは、空調制御対象の室内に設置された、複数台の天井埋込型の室内機2B−1、2B−2、および2B−3と、これらの室内機2B−1〜2B−3それぞれと無線通信可能なリモートコントローラ3Bとを備える。室内機2B−1〜2B−3は、室内制御器16A−1〜16A−3に換えて室内制御器16B−1〜16B−3を備え、受光部19−1〜19−3に換えて室内機通信部22−1〜22−3を備える。さらに室内制御器16B−1〜16B−3は、相互間でリモコン信号の通信内容をやり取りすることはなく、かつ通信距離の判定も行わない。他は、第1実施形態において説明した室内機2Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
一方、リモートコントローラ3Bは、室内機2B−1〜2B−3それぞれと相互に無線通信可能にするとともに、各室内機2Bから送信されてきた信号に基づき通信距離の判定を行う。
本実施形態において室内機通信部22−1〜22−3は、リモートコントローラ3Bから送信されたリモコン信号を受信すると、当該信号を受信したことを通知するための信号受信通知をリモートコントローラ3Bに送信する。また室内制御器16B−1〜16B−3は、室内機通信部22−1〜22−3から信号受信通知を送信したことによりリモートコントローラ3Bから自らのアドレスが指定された吸込グリル14の昇降指示を受信すると、対応する吸込グリル14を昇降させるようにグリル昇降ユニット17の動作を制御する。
またリモートコントローラ3Bは、操作ボタン31と、リモコン信号生成部32Bと、リモコン通信部34と、通信距離判定部35と、比較結果取得部36Bとを有する。これらの構成のうち、第1実施形態において説明した室内機2Aの構成と同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
リモコン信号生成部32Bは、予め設定された複数の電流の大きさを示す電流値情報を保持し、操作ボタン31における操作情報が入力されると、保持した複数の電流値情報をそれぞれ含む複数のリモコン信号を生成する。またリモコン信号生成部32Bは、後述する処理によりリモートコントローラ3Bとの通信距離が最小の室内機2Bが特定されると、特定された室内機2Bに送信するための、吸込グリル14の昇降指示情報を含むリモコン信号を生成する。
リモコン通信部34は、リモコン信号生成部32Bで生成された複数のリモコン信号を、それぞれリモコン信号内の電流値情報に従う大きさの電流を流すことで、赤外線LEDにより無線送信する。またリモコン通信部34は、リモコン信号生成部32Bで生成された昇降指示情報を含むリモコン信号を、送信先として特定された室内機2Bに送信可能な大きさの電流を流すことで、赤外線LEDにより無線送信する。
このリモコン信号を受信した室内機通信部22−1〜22−3は、受信したリモコン信号を特定する信号受信通知を送信する。
リモコン通信部34は、複数もしくは単数のリモコン信号を送信したことに応答して各室内機2Bから送信される信号受信通知を受信する。
通信距離判定部35は、リモコン通信部34で受信された信号受信通知に基づいて、リモートコントローラ3Bと各室内機2Bとの通信距離を、それぞれ判定する。比較結果取得部36Bは、通信距離判定部35で判定された、リモートコントローラ3Bと各室内機2Bとの通信距離を比較し、リモートコントローラ3Bとの通信距離が最小の室内機2Bを特定する。
〈第2実施形態による空調システムの動作〉
次に、本実施形態による空調システム1Bの動作について説明する。本実施形態において、リモートコントローラ3Bのリモコン信号生成部32Bには、第1実施形態と同様に4つの電流値情報が保持されている。また、リモートコントローラ3Bの通信距離判定部35には、電流値1、2、3、4mAで送信された赤外線LEDの到達距離が、各々3、6、10、15m相当であることを示す情報が保持されている。
これらの情報が保持された状態で、空調システム1Bの管理を行う作業員が、複数の室内機2B−1〜2B−3の吸込グリル14−1〜14−3のメンテナンス作業を順次行うにあたり、まず当該作業員がいる場所から最も近い位置にある室内機2B−1の吸込グリル14−1を降下させるために、当該作業員が所持しているリモートコントローラ3Bの操作ボタン31が1回押下操作される。現在、リモートコントローラ3Bと室内機2B−1との間の距離は約5mであり、リモートコントローラ3Bと室内機2B−2との間の距離は約10mであり、リモートコントローラ3Bと室内機2B−3との間の距離は約15mである。
リモートコントローラ3Bでは、操作ボタン31における1回の操作情報が入力されると、保持した複数の電流値情報それぞれを含む複数のリモコン信号が生成される。ここでは、(1) 電流値1mAの情報を含む第1リモコン信号、(2) 電流値2mAの情報を含む第2リモコン信号、(3) 電流値3mAの情報を含む第3リモコン信号、および、(4) 電流値4mAの情報を含む第4リモコン信号、の4つのリモコン信号が生成される。
生成された4つのリモコン信号は、第1実施形態と同様に、リモコン通信部34から所定時間間隔で順次、それぞれリモコン信号内の電流値情報に従う大きさの電流を赤外線LEDに流すことで、室内機2Bに無線送信される。送信された4つのリモコン信号は、それぞれ到達距離内にある室内機2Bに赤外線LEDが到達することで、該当する室内機2Bで受光される。
リモコン信号が受光されたときに各室内機2Bで実行される処理について、図6のフローチャートを参照して説明する。
まず室内機2B−1において、室内機通信部22−1で第2ないし第4リモコン信号の3つが受信されると(S11の「YES」)、これに応答して、第2ないし第4リモコン信号の信号受信通知が、室内機通信部22−1からリモートコントローラ3Bに送信される。同様に、室内機2B−2においても、受信された第3、第4リモコン信号に応答して、第3、第4リモコン信号の信号受信通知が、室内機通信部22−2からリモートコントローラ3Bに送信される。同様に、室内機2B−3においても、受信された第4リモコン信号に応答して、第4リモコン信号の信号受信通知が、室内機通信部22−3からリモートコントローラ3Bに送信される(S12)。なお、各室内機2Bが送信する信号受信通知をリモコン信号と同様に赤外線信号とした場合には、各室内機2Bは、信号受信通知を最も到達距離の大きい電流値4mAの以上のリモコン信号以上の強度(到達距離)の信号とする必要がある。
各室内機2Bから信号受信通知が受信されたときに、リモートコントローラ3Bで実行される処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。
まずリモートコントローラ3Bのリモコン通信部34において、各室内機2B−1〜2B−3から送信された信号受信通知が受信されると(S21の「YES」)、通信距離判定部35において、リモートコントローラ3Bと各室内機2Bとの通信距離がそれぞれ判定される(S22)。ここでは、室内機2B−1に関しては、受信された信号受信通知のうち、対応する電流値情報が最小のもの、つまり第2リモコン信号に含まれる電流値2mAの情報と、予め保持された電流値ごとの赤外線LEDの到達距離の情報とから、リモートコントローラ3Bと室内機2B−1との通信距離は6m程度であると判定される。
同様にして、室内機2B−2および2B−3に関しても、受信された信号受信通知に基づいてリモートコントローラ3Bとの通信距離が判定される。ここでは、室内機2B−2ではリモートコントローラ3Bとの通信距離は10m程度、室内機2B−3ではリモートコントローラ3Bとの通信距離は15m程度であると判定される。
次に、ステップS21において信号受信通知が受信されてから所定時間が経過したか否かが判定される(S23)。この所定時間は、作業者の吸込グリル14の昇降指示からなるリモコン操作に基づいて各室内機から送信される複数の信号受信通知をすべて受信し、リモートコントローラ3Bとの通信距離を判定するために十分な時間で設定される。
ステップS23において所定時間が経過したと判定されると(S23の「YES」)、比較結果取得部36Bにおいて、ステップS22で判定された、リモートコントローラ3Bと各室内機2Bそれぞれとの通信距離が比較され、リモートコントローラ3Bとの通信距離が最小の室内機2Bが特定される(S24)。ここでは、室内機2B−1が、リモートコントローラ3Bとの通信距離が最小(6m)の室内機として特定される。
次に、特定された室内機2B−1が、操作ボタン31の操作により吸込グリル14を降下させるための制御対象として判定され、リモコン信号生成部32Bにおいて、吸込グリル14−1の昇降指示情報を含むリモコン信号が生成される。生成された昇降指示情報を含むリモコン信号は、リモコン通信部34から室内機2B−1に到達可能で、他の室内機2B−2,3には到達しない電流値(2mA)の電流を赤外線LEDに流すことで、無線送信される(S25)。
図6のフローチャートに戻り、室内機2B−1では、吸込グリル14−1の昇降指示情報を含むリモコン信号が受信され(S13の「YES」)、これに基づいて昇降制御部163B−1によりグリル昇降ユニット17−1が駆動されて吸込グリル14−1が降下するよう制御される(S14)。
以上の第2実施形態においても、リモートコントローラ3Bにおける操作で、リモートコントローラ3Bから最も近い距離にある室内機2B−1の吸込みグリル14−1のみを降下させることができ、近隣にいる作業員や在室者の安全を確保することができる。
上述した第1実施形態および第2実施形態においては、リモートコントローラと各空調室内機との通信距離をそれぞれ判定する機能、および、判定した結果を用いて、当該コントローラから最も近い位置にある室内機の吸込グリルのみの昇降を指示する機能を、各室内機またはリモートコントローラ内に備えた場合について説明したが、これらの装置から独立し、各室内機に信号線で接続された管理装置(集中管理装置)内に備えるようにしてもよい。
集中管理装置に各空調室内機との通信距離をそれぞれ判定する機能を設ける場合には、集中管理装置から、リモートコントローラと最も近い距離にある室内機を指定する際に、各室内機2Bを区別するために指定すべき室内機2Bの機器アドレスを用いる必要がある。
もともと、集中管理装置と各室内機2B間の通信では、機器アドレスを使用しているため、信号受信通知も通常時の通信と同じ機器アドレスを付して送信すればよい。
また、室内機通信部22が送信する信号受信通知に、受信したすべてのリモコン信号を返信するようにしたが、リモートコントローラでは、各室内機2Bが受信した最も到達距離の短いリモコン信号が判別できれば良いだけなので、最初に受診したリモコン信号を特定する情報のみを組み込んでも良い。
《第3実施形態》
本発明の第3実施形態として、相対位置判定装置の機能としての、リモートコントローラと各空調室内機との離れ度合いを判定するための判定情報を取得する機能、および、取得した判定結果を用いて、当該コントローラから最も近い位置にある室内機の吸込グリルのみの昇降を指示する機能を、各室内機内に備えた場合について説明する。
〈第3実施形態による空調システムの構成〉
本実施形態による空調システム1Cの構成は、第1実施形態において説明した空調システム1A内の通信距離判定部161A〜1、161A−2、161A−3に換えて、室内機2C−1、2C−2、および2C−3の室内制御器16C−1、16C−2、および16C−3内に、判定情報取得部164C−1、164C−2、および164C−1を有する他は、空調システム1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
判定情報取得部164C−1〜164C−1は、対応する受光部19で受光されたリモートコントローラ3Cからのリモコン信号に基づいて、リモートコントローラ3Cと自室内機2Cとの離れ度合いを判定するための判定情報を取得する。ここで取得される判定情報は、対応する受光部19で受光された1つまたは複数のリモコン信号に含まれる電流値情報の中の、最も小さい値の電流値情報である。
比較結果取得部162C−1〜162C−3は、他の室内機2Cで取得された、リモートコントローラ3Cと該当する室内機2Cとの離れ度合いの判定情報を取得し、自室内機2Cで取得された判定情報と比較する。比較した結果、自室内機2Cで取得された判定情報の値が最小であり、自室内機2Cが、リモートコントローラ3Cとの離れ度合いが最も小さい室内機であると判定されたときには、自室内機2Cの吸込グリル14を、当該リモコン信号による制御対象として特定する。
〈第3実施形態による空調システムの動作〉
次に、本実施形態による空調システム1Cの動作について説明する。本実施形態においてリモートコントローラ3Cのリモコン信号生成部32Cには、第1実施形態と同様に、無線信号の到達距離の大きさを識別可能な識別データとして、1mA、2mA、3mA、および4mAの4つの電流値情報が保持されている。また本実施形態においては、各室内機2Cの室内制御部16Cに、4つの電流値情報に従ってそれぞれの電流値を流して送信したときの、リモートコントローラ3Cからの赤外線LEDの到達距離の情報は保持する必要はない。
これらの情報が保持された状態で、空調システム1Cの管理を行う作業員が、複数の室内機2C−1〜2C−3の吸込グリル14−1〜14−3のメンテナンス作業を順次行うにあたり、まず当該作業員がいる場所から最も近い位置にある室内機2C−1の吸込グリル14−1を降下させるために、当該作業員が所持しているリモートコントローラ3Cの操作ボタン31が1回押下操作されると、第1実施形態と同様に、吸込グリル14の昇降指示情報と、保持した複数の電流値情報の中のいずれかを含む4つのリモコン信号が生成される。
生成された4つのリモコン信号は、送信回路33において所定時間間隔で順次、それぞれリモコン信号内の電流値情報に従う大きさの電流を赤外線LEDに流すことで、室内機2Cに無線送信される。
送信された4つのリモコン信号は、それぞれ到達距離内にある室内機2Cに赤外線LEDが到達することで、該当する室内機2Cで受光される。
リモコン信号が受光されたときに各室内機2Cで実行される処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。
第1実施形態と同様に、室内機2C−1において、受光部19−1で第2リモコン信号、第3リモコン信号、および第4リモコン信号の3つが受信されると(S31の「YES」)、室内制御器16C−1の判定情報取得部164C−1において、受信されたリモコン信号に基づいて、リモートコントローラ3Cと自室内機2Cとの離れ度合いを判定するための判定情報が取得される(S32)。具体的には、受光部19−1で受光された1つまたは複数のリモコン信号に含まれる電流値情報の中の、最も小さい値の電流値情報である第2リモコン信号の電流値情報2mAが、判定情報として取得される。
同様にして、室内機2C−2および2C−3においても、受信されたリモコン信号に基づいてリモートコントローラ3Cと自室内機2Cとの離れ度合いを判定するための判定情報が取得される。ここでは、室内機2C−2ではリモートコントローラ3Cと自室内機2Cとの離れ度合いを判定するための判定情報として電流値情報3mAが取得され、室内機2C−3では電流値情報4mAが取得される。
そして、室内機2C−1の比較結果取得部162C−1において、室内機2C−2で判定情報として取得された電流値情報3mAと、室内機2C−3で判定情報として取得された電流値情報4mAとが通信ライン4を介して取得され(S33)、ステップS31においてリモコン信号が受信されてから所定時間が経過したか否かが判定される(S34)。
ステップS34において所定時間が経過したと判定されると(S34の「YES」)、ステップS33で判定情報として他の室内機2C−2、2C−3で取得された電流値情報と、ステップS32において室内機2C−1で取得された判定情報としての電流値情報とが比較され、室内機2C−1で取得された電流値情報の値が最小であるか否かが判定される(S35)。
比較結果取得部162C−1では、室内機2C−2から取得した電流値情報3mA、室内機2C−3から取得した電流値情報4mAと比べ、室内機2C−1の判定情報取得部164C−1で取得された電流値情報が2mAであるため最小であると判定される(S35の「YES」)。
自室内機2C−1で取得された電流値情報が最小であると判定されると、該当する吸込グリル14−1が、受信したリモコン信号に含まれる「吸込グリル14を降下させるための降下指示情報」による制御対象として判定され、昇降制御部163C−1によりグリル昇降ユニット17−1が駆動されて吸込グリル14−1が降下するよう制御される(S36)。
室内機2C−2および2C−3においても、ステップS31〜S36の処理が実行されるが、第1実施形態と同様にグリル昇降ユニット17−2、17−3は駆動されず吸込グリル14−2、14−3は降下されない(S35の「NO」)。
以上の第3実施形態においても、簡易な構成で、第1実施形態と同様にリモートコントローラ3Cにおける1回の操作で、リモートコントローラ3Cから最も近い距離にある室内機2C−1の吸込みグリル14−1のみを降下させることができ、近隣にいる作業員や在室者の安全を確保することができる。
《第4実施形態》
本発明の第4実施形態として、相対位置判定装置の機能としての、リモートコントローラと各空調室内機との離れ度合いを判定するための判定情報を取得する機能、および、取得した判定結果を用いて、当該コントローラから最も近い位置にある室内機の吸込グリルのみの昇降を指示する機能を、リモートコントローラ内に備えた場合について説明する。
〈第4実施形態による空調システムの構成〉
本実施形態による空調システム1Dの構成は、第2実施形態において説明した空調システム1B内の通信距離判定部35に換えて、リモートコントローラ3D内に判定情報取得部37を有する他は、空調システム1Bの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
判定情報取得部37は、リモコン通信部34で受信された信号受信通知に基づいて、リモートコントローラ3Dと各室内機2Dとの離れ度合いを判定するための判定情報を取得する。ここで取得される判定情報は、受信された各室内機2Dの信号受信通知に対応する電流値情報の中の、最も小さい値の電流値情報である。
比較結果取得部36Dは、判定情報取得部37で取得された室内機2Dごとの電流値情報を比較し、電流値情報の値が最小の室内機2Dを、リモートコントローラ3Dとの離れ度合いが最も小さい室内機であると判定し、当該室内機2D内の吸込グリル14を当該リモコン信号による制御対象として特定する。
〈第4実施形態による空調システムの動作〉
次に、本実施形態による空調システム1Dの動作について説明する。本実施形態において、リモートコントローラ3Dのリモコン信号生成部32Dには、第2実施形態と同様に4つの電流値情報が保持されている。また本実施形態においては、リモートコントローラ3D内に、4つの電流値情報に従ってそれぞれの電流値を流して送信したときの、リモートコントローラ3Dからの赤外線LEDの到達距離の情報は保持する必要はない。
これらの情報が保持された状態で、空調システム1Dの管理を行う作業員により、室内機2D−1の吸込グリル14−1を降下させるために、当該作業員が所持しているリモートコントローラ3Dの操作ボタン31が1回押下操作されると、第2実施形態と同様に、リモートコントローラ3Dで保持した電流値情報に基づいて4つのリモコン信号が生成され、室外機2Dに送信される。
リモコン信号が受光されたときに各室内機2Dで実行される処理は、第2実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
次に、各室内機2Dから送信された信号受信通知が、リモートコントローラ3Dで受信されたときに実行される処理について、図11のフローチャートを参照して説明する。
まずリモートコントローラ3Dのリモコン通信部34において、各室内機2D−1〜2D−3から送信された信号受信通知が受信されると(S41の「YES」)、判定情報取得部37において、リモートコントローラ3Dと各室内機2Dとの離れ度合いを判定するための判定情報が取得される(S42)。ここで取得される判定情報は、受信された各室内機2Dの信号受信通知に対応する電流値情報の中の、最も小さい値の電流値情報であり、室内機2D−1に関しては電流値情報2mAが取得され、室内機2D−2に関しては電流値情報3mAが取得され、室内機2D−3に関しては電流値情報4mAが取得される。
次に、ステップS21において信号受信通知が受信されてから所定時間が経過したと判定されると(S43の「YES」)、比較結果取得部36Dにおいて、ステップS42で取得された、各室内機2Dに関する電流値情報が比較され、電流値情報の値が最小の室内機2D−1が、リモートコントローラ3Dとの離れ度合いが最も小さい室内機であると判定され、当該室内機2D−1が制御信号による制御対象として特定される(S44)。
次に、リモコン信号生成部32Dにおいて、吸込グリル14−1の昇降指示情報を含むリモコン信号が生成される。生成された昇降指示情報を含むリモコン信号は、リモコン通信部34から室内機2D−1に到達可能な電流値(2mA以上)の電流を赤外線LEDに流すことで、無線送信される(S45)。
室内機2D−1では、吸込グリル14−1の昇降指示情報を含むリモコン信号が受信され、これに基づいて昇降制御部163D−1によりグリル昇降ユニット17−1が駆動されて吸込グリル14−1が降下するよう制御される。
以上の第4実施形態においても、簡易な構成で、第2実施形態と同様にリモートコントローラ3Dにおける1回の操作で、リモートコントローラ3Dから最も近い距離にある室内機2D−1の吸込みグリル14−1のみを降下させることができ、近隣にいる作業員や在室者の安全を確保することができる。
上述した第4実施形態においては、リモートコントローラと各空調室内機との離れ度合いをそれぞれ判定する機能、および、判定した結果を用いて、当該コントローラから最も近い位置にある室内機の吸込グリルのみの昇降を指示する機能を、各室内機またはリモートコントローラ内に備えた場合について説明したが、これらの装置から独立し、各室内機またはリモートコントローラに接続された集中管理装置内に備えるようにしてもよい。
また、他の実施形態として、第1実施形態または第2実施形態の通信距離判定部において、受信したリモコン信号の数が最も多い室内機を、リモートコントローラに最も近い室内機として判定するようにしてもよい。また、第3実施形態または第4実施形態の比較結果取得部において、受信した信号受信通知の数が最も多い室内機を、リモートコントローラに最も近い室内機として判定するようにしてもよい。
また、上述した第3実施形態および第4実施形態においては、リモートコントローラと各室内機との離れ度合いを判定するための判定情報を取得する機能、および、取得した情報を用いて、当該コントローラから最も近い位置にある室内機の吸込グリルのみの昇降を指示する機能を、各室内機またはリモートコントローラ内に備えた場合について説明したが、これらの装置から独立し、各室内機またはリモートコントローラに接続された管理装置内に備えるようにしてもよい。
さらに、第1ないし第4の実施形態においては、無線のリモコン信号として強度の異なる赤外線信号を用いたが、赤外線は光信号であるため指向性が高く、送信方向によって信号強度と距離の関係がばらつく。そこで、一般的な無指向性の無線信号を用いて、各々到達距離の異なる複数種類の信号を組み合わせたものをリモコン信号としても良い。たとえば、順次送信されるリモコン信号として、近距離については、無線PAN信号(10m未満)を使用し、中短距離は60GHz帯の無線LAN(10〜30m),遠距離には5GHz帯の無線LANを使用する。この場合、リモコン信号の信号形態そのものが異なるので、無線信号に組み込む到達距離の大きさを識別可能な識別データは、無線信号の形態そのものがデータとして兼用できるため、新たな識別データをリモコン信号に追加する必要がない。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1A、1B、1C、1D…空調システム
2A、2A−1、2A−2、2A−3、2B、2B−1、2B−2、2B−3、2C、2C−1、2C−2、2C−3、2D、2D−1、2D−2、2D−3…室内機
3A、3B、3C、3D…リモートコントローラ、4…通信ライン
11…室内ユニット本体、12…天井パネル、13…吸込口
14、14−1、14−2、14−3…吸込グリル、15…室内ファン
16A、16A−1、16A−2、16A−3、16B、16B−1、16B−2、16B−3、16C、16C−1、16C−2、16C−3、16D、16D−1、16D−2、16D−3…室内制御器
17、17−1、17−2、17−3…グリル昇降ユニット、18…吹出開口
19、19−1、19−2、19−3…受光部、20…スリット、21…吊りワイヤー
22−1、22−2、22−3…室内機通信部、31…操作ボタン
32A、32B、32C、32D…リモコン信号生成部、33…送信回路
34…リモコン通信部、35…通信距離判定部、36B、36D…比較結果取得部
161A−1、161A−2、161A−3…通信距離判定部
162A−1、162A−2、162A−3…比較結果取得部
163A−1、163A−2、163A−3、163B−1、163B−2、163B−3、163C−1、163C−2、163C−3、163D−1、163D−2、163D−3…昇降制御部
331…DA出力部、332…赤外線送信出力部、333…AD出力部

Claims (15)

  1. 信号送信指示が入力される入力部と、
    前記信号送信指示が入力されると、各々の無線信号の到達距離の大きさを識別可能な識別データを含む、複数の到達距離が異なる無線信号を送信する送信部と
    備えたことを特徴とする送信器。
  2. 前記送信部は、複数の到達距離が異なる無線信号を所定時間間隔で順次送信することを特徴とする請求項1に記載の送信器。
  3. 前記無線信号は、赤外線信号であることを特徴とする請求項1または2に記載の送信器。
  4. 送信器から送信された、到達距離の大きさを識別可能な識別データを含む無線信号を受信する受信部と、
    前記受信部で受信した無線信号に含まれる識別データに基づいて、前記送信器からの通信距離、または、前記送信器との離れ度合いを判定する判定部と
    を備えたことを特徴とする受信器。
  5. 信号送信指示が入力されると、各々の無線信号の到達距離の大きさを識別可能な識別データを含む、複数の到達距離が異なる無線信号を送信する送信器と、
    前記送信器から送信された無線信号を受信する受信器と、
    前記識別データごとの、対応する無線信号の到達距離の情報を予め保持し、前記受信器で受信した無線信号に含まれる識別データに基づいて、前記送信器から前記受信器までの通信距離を判定する通信距離判定装置と
    を備えたことを特徴とする通信距離判定システム。
  6. 信号送信指示が入力されると、各々の無線信号の到達距離の大きさを識別可能な識別データを含む、複数の到達距離が異なる無線信号を送信する送信器と、
    前記送信器から送信された無線信号を受信する複数の受信器と、
    前記複数の受信器ぞれぞれで受信した無線信号に含まれる識別データに基づいて、前記送信器と前記複数の受信器それぞれとの離れ度合いを判定する相対位置判定装置と
    を備えたことを特徴とする相対位置判定システム。
  7. 前記相対位置判定装置が、前記複数の受信器それぞれに接続された機器に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の相対位置判定システム。
  8. 前記相対位置判定装置が、前記複数の受信器それぞれに接続された機器と通信可能に接続されている管理装置に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の相対位置判定システム。
  9. 信号送信指示が入力される入力部と、
    前記信号送信指示が入力されると、複数の到達距離が異なる無線信号を順次送信する送信部と
    備えたことを特徴とする送信器。
  10. 信号送信指示が入力されると、複数の到達距離が異なる無線信号を順次送信する送信器と、
    前記送信器から送信された無線信号を受信する複数の受信器と、
    前記複数の受信器から、各々の受信器が受信した無線信号に基づき前記送信器から最も近い受信器を判定する相対位置判定装置と
    を備えたことを特徴とする相対位置判定システム。
  11. 前記相対位置判定装置は、複数の受信器のうち、受信した無線信号の数が最も多い受信器を、前記送信器から最も近い受信器であると判定することを特徴とする請求項6〜8もしくは10のいずれか1項に記載の相対位置判定システム。
  12. 前記複数の受信器にはそれぞれ機器が接続され、
    前記送信器が送信する無線信号には、さらに前記機器の動作を制御するための制御信号が含まれ、
    前記相対位置判定装置における判定結果に基づいて前記送信器から最も近い受信器を特定し、特定した受信器に接続された機器の動作を、前記制御信号に基づいて制御する機器制御装置をさらに備える
    ことを特徴とする請求項6〜8もしくは10のいずれか1項に記載の相対位置判定システム。
  13. 送信器が、信号送信指示が入力されると、複数の到達距離が異なる無線信号を順次送信し、
    受信器が、前記送信器から送信された無線信号を受信し、
    相対位置判定装置が、前記複数の受信器から、各々の受信器が受信した無線信号に基づき前記送信器から最も近い受信器を判定する
    ことを特徴とする通信距離判定方法。
  14. 送信器が、信号送信指示が入力されたときに、各々の無線信号の到達距離の大きさを識別可能な識別データを含む、複数の到達距離が異なる無線信号を送信し、
    受信器が、前記送信器から送信された無線信号を受信し、
    通信距離判定装置が、前記識別データごとの、対応する無線信号の到達距離の情報を予め保持し、前記受信器で受信した無線信号に含まれる識別データに基づいて、前記送信器から前記受信器までの通信距離を判定する
    ことを特徴とする通信距離判定方法。
  15. 送信器が、信号送信指示が入力されたときに、各々の無線信号の到達距離の大きさを識別可能な識別データを含む、複数の到達距離が異なる無線信号を送信し、
    複数の受信器が、前記送信器から送信された無線信号を受信し、
    相対位置判定装置が、前記複数の受信器ぞれぞれで受信した無線信号に含まれる識別データに基づいて、前記送信器と前記複数の受信器それぞれとの離れ度合いを判定する
    ことを特徴とする相対位置判定方法。
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