JP2016194840A - 試験システム - Google Patents

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Abstract

【課題】防災システムの試験を行う作業効率を向上させることができる、試験システムを提供する。
【解決手段】
試験システム400は、受信機側端末4の通信部42と、作業者側端末5の通信部51と、作業者側端末5の制御部56とを備え、受信機2の表示部22の表示灯が点灯した場合に、受信機側端末4の通信部42は、画像情報を送信し、作業者側端末5の通信部51は、通信部42が送信した画像情報を受信し、作業者側端末5の制御部56は、通信部51が受信した画像情報に基づいて、試験結果情報を出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、試験システムに関する。
従来、防災のために用いられる防災システムが知られている。この防災システムは、異常を検出した場合に発報信号を出力する感知器と、当該感知器からの発報信号を受信して、異常発生を報知する受信機とを備えている。そして、この防災システムについては、正常に動作することを確認する動作試験が定期的に行われているが、当該動作試験では、火災信号を出力させる作業を感知器側で行う作業者と、動作試験の試験結果として受信機の状態を受信機側で確認する作業者と、を含む複数名の作業者を要するために、当該動作試験を行うために手間を要していた。
そこで、動作試験の手間を軽減するために、一名の作業者によって動作試験を行うことができる防災システムが提案されている(例えば、特許文献1)。この防災システムは、前述の感知器に加えて、動作試験のための通信手段を有する受信機を備えている。そして、この通信手段は、動作試験を行う場合に、作業者の携帯端末との間で無線通信を行うことにより、受信機が受信した異常信号を当該携帯端末に対して送信しており、作業者は、異常信号を出力するための作業を感知器側で行った後、当該感知器側において、携帯端末を用いて受信機の状態の確認を行っている。
特開2003-109137号公報
しかしながら、特許文献1の防災システムの携帯端末では、受信機から送信された異常信号を受信し、この受信した異常信号に基づいて、受信機の状態を確認できるようにしているので、この異常信号を用いて伝達することができない受信機の状態(例えば、受信機の表示灯の表示状態等)を、当該携帯端末を用いて確認するのが困難となる可能性があった。この場合、受信機の状態を確認するために、感知器側から受信機側に移動する必要があるので、防災システムにおける動作試験を行うための手間が増大する虞があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、防災システムの試験を行う作業効率を向上させることができる、試験システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の試験システムは、防災端末と防災受信機とを有する防災システムのための試験システムであって、前記防災端末は、発報信号を前記防災受信機に送信し、前記防災受信機は、前記防災システムの試験を行う場合において、前記発報信号を受信した場合に、前記防災システムの試験に関する第1試験情報を出力し、前記試験システムは、前記第1試験情報が出力された場合に、前記第1試験情報に基づく第2試験情報を送信する送信手段と、前記試験システムの前記送信手段が送信した前記第2試験情報を受信する受信手段と、前記試験システムの前記受信手段が受信した前記第2試験情報に基づいて、前記防災システムの試験の結果を示す試験結果情報を出力する出力手段と、を備える。
また、請求項2に記載の試験システムは、請求項1に記載の試験システムにおいて、前記試験システムは、前記試験システムの前記受信手段が受信した前記第2試験情報に基づいて、前記防災システムが正常であるか否かを判定する判定手段を備え、前記試験システムの前記出力手段は、前記試験システムの前記判定手段の判定結果を示す情報を、前記試験結果情報として出力する。
また、請求項3に記載の試験システムは、請求項1又は2に記載の試験システムにおいて、前記防災受信機は、前記第1試験情報が表示される表示手段を有し、前記試験システムは、前記防災受信機の前記表示手段に前記第1試験情報が表示された場合に、前記防災受信機の前記表示手段を撮影する撮影手段を備え、前記試験システムの前記送信手段は、前記試験システムの前記撮影手段が撮影した画像を示す画像情報を、前記第2試験情報として送信する。
また、請求項4に記載の試験システムは、請求項3に記載の試験システムにおいて、前記試験システムの前記受信手段は、前記画像情報を受信し、前記試験システムの前記出力手段は、前記試験システムの前記受信手段が受信した前記画像情報を、前記試験結果情報として出力する。
また、請求項5に記載の試験システムは、請求項3又は4に記載の試験システムにおいて、前記防災受信機の表示手段には、前記第1試験情報が表示される複数の領域が設けられており、前記試験システムは、前記複数の領域における、撮影するべき領域を指定する領域指定情報が入力される入力手段を備え、前記試験システムの前記撮影手段は、前記試験システムの前記入力手段に入力された前記領域指定情報が指定する領域に前記第1試験情報が表示された場合に、前記防災受信機の前記表示手段を撮影する。
また、請求項6に記載の試験システムは、請求項5に記載の試験システムにおいて、前記試験システムの前記撮影手段は、前記試験システムの前記入力手段に入力された前記領域指定情報が指定する領域以外の領域に前記第1試験情報が表示された場合に、前記防災受信機の前記表示手段を撮影する。
また、請求項7に記載の試験システムは、請求項1から6いずれか一項に記載の試験システムにおいて、前記第2試験情報を再送することを要求するための再送要求が入力される要求入力手段を備え、前記試験システムの前記送信手段は、前記試験システムの前記要求入力手段に前記再送要求が入力された場合に、前記第2試験情報を再度送信する。
また、請求項8に記載の試験システムは、請求項1から7いずれか一項に記載の試験システムにおいて、前記試験システムは、前記防災システムの試験の案内をする案内手段を備える。
また、請求項9に記載の試験システムは、請求項1から8いずれか一項に記載の試験システムにおいて、前記試験システムは、前記試験システムの前記送信手段を有する第1端末と、前記試験システムの前記受信手段及び前記試験システムの前記出力手段を有しており、前記第1端末と通信を行う第2端末とを備える。
請求項1に記載の試験システムによれば、防災受信機から出力された第1試験情報に応じた第2試験情報に基づいて、試験結果情報を出力することができるので、発報信号を出力する作業と試験結果を確認する作業とを、一人の作業者が行うことができ、防災システムの試験を行う作業効率を向上させることができる。また、防災受信機の表示灯の表示状態を示す情報を、第2試験情報として送信した場合、防災受信機の表示灯の表示状態についての試験結果情報を出力することができるので、防災受信機側に移動せずに、当該防災受信機の表示灯の表示状態を確認すことができ、前述のように作業効率を向上させることができる。
請求項2に記載の試験システムによれば、防災システムが正常であるか否かの判定結果を示す情報を、試験結果情報として出力するので、当該判定を作業者が行うのが不要となり、判定についての人為的過誤を防止し、防災システムの試験の試験精度を向上させることができる。
請求項3に記載の試験システムによれば、防災受信機の表示手段に第1試験情報が表示されたことをトリガとして、撮影及び撮影した画像を示す画像情報の送信を行うので、通信を常時行う必要性が無くなり、防災システムの試験のための通信量を低減させることができる。
請求項4に記載の試験システムによれば、防災受信機における表示手段の画像を示す画像情報を、試験結果情報として出力するので、防災受信機側に移動せずに、防災受信機の表示手段の表示状態を確認することができ、防災システムの試験を行う作業効率を向上させることができる。
請求項5に記載の試験システムによれば、撮影するためのトリガとしての領域を指定することができるので、防災システムの試験内容に応じて適切な撮影を行うことができ、防災システムの試験の試験精度を向上させることができる。
請求項6に記載の試験システムによれば、領域指定情報が指定する領域以外の領域に第1試験情報が表示された場合においても撮影することができるので、領域指定情報が指定する領域に第1試験情報が表示されたか否かに関わらず、防災受信機の表示手段の表示状態を確認することができ、防災を行いつつ防災システムの試験を確実に行うことができる。従って、例えば、入力手段に入力された領域指定情報が誤っている場合においても、防災受信機の表示手段の表示状態を確認することができ、この場合において、防災システムの試験を行うことができる。また、例えば、防災システムの試験を行っている最中に、防災システムが監視する監視領域において異常が発生したことにより、防災端末が発報信号を送信した場合においても、防災受信機の表示手段の表示状態を確認することができ、防災を行いつつ防災システムの試験を行うことができる。
請求項7に記載の試験システムによれば、再送要求が入力された場合に、第2試験情報を再度送信することができるので、防災システムの試験の結果を示す試験結果情報を確実に出力することができ、防災システムの試験の結果を確実に確認することができる。従って、例えば、第2試験情報に関する情報処理の誤り、又は、当該第2試験情報の通信不具合等により、一時的に第2試験情報を送信することが出来なかった場合においても、第2試験情報を再度送信することにより、試験結果情報を確実に出力することができる。
請求項8に記載の試験システムによれば、防災システムの試験の案内をするので、当該案内に沿って、効率的に防災システムの試験を行うことができ、防災システムの試験を行う作業効率を向上させることができる。
請求項9に記載の試験システムによれば、第1端末と第2端末とを備えているので、防災受信機側と防災端末側とが離れている場合においても、これらの端末を用いて通信することができ、防災システムの試験を確実に行うことができる。
本発明の実施の形態に係る防災システム及び試験システムを示すブロック図である。 受信機と支持アームの斜視図である。 回線特定情報を示す図である。 防災端末特定情報を示す図である。 試験システムの処理のフローチャートである。 案内画面の第1の表示例である。 案内画面の第2の表示例である。 案内画面の第3の表示例である。
以下に、本発明に係る試験システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
〔実施の形態の基本的概念〕
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、第1試験情報が出力された場合に、第1試験情報に基づく第2試験情報を送信し、送信した第2試験情報に基づいて、防災システムの試験の結果を示す試験結果情報を出力する試験システムに関するものである。
ここで、「監視領域」は、防災システムによる監視対象となっている領域であり、例えば、建築物の部屋、廊下、階段等を含む概念である。
また、以下の実施の形態においては、本発明を防災受信機としてのP型の受信機、及び防災端末として感知器に適用した例を示すが、発報信号を出力した感知器を個別に特定することが可能な防災受信機としてのR型の受信機に対しても、感知器以外の防災端末(例えば、発信機等)に対しても適用することができる。
(構成)
最初に、本実施の形態に係る防災システム及び試験システムの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る防災システム及び試験システムを示すブロック図である。
(構成‐防災システム)
まず、防災システム100は、災害を防止するためのシステムであり、建築物に設けられている。この防災システム100は、感知器11〜15、及び受信機2を備えており、感知器11〜15、及び受信機2は、回線31、32を介して通信できるように接続されている。具体的には、感知器11〜13と受信機2とは、回線31を介して接続されており、感知器14、15と受信機2とは、回線32を介して接続されている。
なお、防災システム100には、建築物の規模に応じて、感知器11〜15以外の感知器、及び回線31、32以外の回線も設けられることになるが、ここでは、感知器11〜15、回線31、32を用いて、以下説明する。また、感知器11〜15を区別する必要がない場合には、単に「感知器1」と総称し、回線31、32を区別する必要がない場合には、単に「回線3」と総称することとする。
(構成‐防災システム‐感知器)
感知器1は、監視領域における異常の発生を検出する防災検出手段である。具体的には、この感知器1は、火災やガス漏れ等の異常の発生を検出した場合に発報信号を、自己が接続されている回線3を介して出力する防災端末であり、例えば、煙感知器、ガス感知器、又は熱感知器等であって、所定の法令に定められている設置基準を満たすように、監視領域内の天井や壁に取り付けられている。なお、ここでは、感知器11〜感知器15が各々、建築物の2階第1実験室、2階研究室、2階第2実験室、1階研究室、1階第1実験室に設けられていることとして、以下説明する。
(構成‐防災システム‐受信機)
受信機2は、各種信号を受信して、受信した信号に応じた処理を行う防災受信手段である。具体的には、この受信機2は、感知器1が設けられている位置から離れている管理室に設置されており、操作部21、表示部22、音響部23、記憶部24、及び制御部25を備える。
操作部21は、受信機2に対する各種の操作を行うための操作手段である。ここで、図2は、受信機と支持アームの斜視図である。この操作部21は、具体的には、図2に示すように、切替ボタン211等を備えて構成されている。
切替ボタン211は、受信機2の運転モードを、通常監視モード又は試験モードの何れかに切り替えるためのボタンである。ここで、「通常監視モード」とは、監視領域での異常の発生を監視するための受信機2の運転モードであり、受信機2の運転モードがこの通常監視モードに切り替えられている場合、防災システム100の動作試験(以下、単に「動作試験」)は行われない。なお、「動作試験」とは、防災システム100が正常に動作するか否かを確認する点検の試験である。また、「試験モード」とは、動作試験を行うための受信機2の運転モードであり、動作試験を行う場合、受信機2の運転モードをこの試験モードに切り替える必要がある。
図1に戻って、表示部22は、防災に関する各種情報を表示するための表示手段であり、具体的には、各種情報を表示する表示灯又はディスプレイ等を備えて構成されている。更に具体的には、図2に示すように、表示灯221a及び表示灯221bを含む複数の表示灯221(複数の領域)を備えて構成されている。この表示灯221各々について具体的には、受信機2に接続されている回線に対応付けられており、対応付けられている回線に接続されている感知器の状態(例えば、発報信号を出力したか否か)を表示するものである。ここでは、表示灯221aが回線31に対応付けられており、表示灯221bが回線32に対応付けられていることとして、以下説明する。
図1に戻って、音響部23は、防災に関する各種警報音を出力するための音響手段であり、具体的には、図2に示すように、各種警報音を出力するスピーカ231等を備えて構成されている。
受信機2に設けた記憶部24は、受信機2の動作に必要なプログラム及び各種デ−タが記憶されている記憶手段である。
図1の受信機2に設けた制御部25は、受信機2に関する各種の制御を行う制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケ−ションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデ−タを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュ−タである。特に、実施の形態に係るプログラムは、任意の記録媒体又はネットワ−クを介して制御部25にインストールされることで、制御部25の各部を実質的に構成する(後述する受信機側端末4の制御部44、及び作業者側端末5の制御部56も同様とする)。
この制御部25は、機能概念的に、監視部251及び試験部252を有する。
この監視部251は、受信機2の運転モードが通常監視モードに切り替えられている場合に、監視領域での異常の発生を監視するための処理を行う監視手段である。なお、監視部251によって行われる処理としては、公知の処理が行われることとする。
また、試験部252は、受信機2の運転モードが試験モードに切り替えられている場合に、動作試験のための処理を行う試験手段である。なお、試験部252により行われる処理については、後述する。
(構成‐試験システム)
次に、試験システム400は、動作試験を行うためのシステムであり、受信機側端末4、及び作業者側端末5を備える。
(構成‐試験システム‐受信機側端末)
受信機側端末4は、受信機2側で用いられる第1端末であり、受信機2の表示部22を撮影できるように管理室に設けられており、例えば、図2に示すように、支持アーム200を用いて設置されている。
ここで、支持アーム200は、受信機側端末4を支持する支持手段であり、具体的には、受信機側端末4が受信機2の表示部22を撮影できるよう当該受信機側端末4を設置するためのアームであり、例えば、受信機2の正面上部における隅に着脱自在に取り付けられるアームである。なお、支持アーム200の受信機2への取り付け手法については、任意であり、例えば、受信機2が金属製である場合には、支持アーム200における受信機2側の端部に磁性体を設けて、当該磁性体の磁力を利用して取り付けられることとしてもよいし、受信機2が金属製であるか否かに関わらず、受信機2及び支持アーム200に、互いに係合する係合部を設けて、当該係合部を利用して取り付けられることとしてもよい。
図1に戻って、受信機側端末4について具体的には、動作試験を行う作業者による携帯が可能な携帯端末であり、例えば、携帯電話機又はパーソナルコンピュータ等を含む汎用的に用いられる装置、又は、受信機2のための専用装置等によって構成されている(後述する作業者側端末5も同様とする)。そして、この受信機側端末4は、撮影部41、通信部42、記憶部43及び制御部44を備える。
撮影部41は、受信機2の表示部22を撮影するための撮影手段であり、具体的には、カメラレンズ、及びイメージセンサ等を備えて構成されている。そして、この撮影部41は、後述する撮影制御部441での判定のために、撮影を行わない場合においても、備えられているイメージセンサによる光電変換に基づいて、撮影対象物の画像を常時取得するように構成されている。
受信機側端末4に設けた通信部42は、後述する作業者側端末5との間で無線通信を行うための通信手段であり、特に、撮影部41が撮影した画像を示す画像情報を送信する送信手段である。そして、この通信部42は、具体的には、無線通信回路等を備えて構成されている(後述する作業者側端末5の通信部51も同様とする)。
受信機側端末4に設けた記憶部43は、受信機側端末4の動作に必要なプログラム及び各種デ−タが記憶されている記憶手段である。
受信機側端末4に設けた制御部44は、受信機側端末4に関する各種の制御を行う制御手段であり、機能概念的に、撮影制御部441を有する。この撮影制御部441は、撮影部41を制御する撮影制御手段である。なお、撮影制御部441により行われる処理については、後述する。
(構成‐試験システム‐作業者側端末)
作業者側端末5は、監視領域側において用いられる第2端末であり、通信部51、タッチパネル52、ディスプレイ53、位置検出部54、記憶部55、及び制御部56を備える。
作業者側端末5に設けた通信部51は、受信機側端末4との間で無線通信を行うための通信手段であり、特に、受信機側端末4から送信された画像情報を受信する受信手段である。
タッチパネル52は、作業者の指等で押圧されることにより、当該作業者から各種操作入力を受け付ける入力手段である。このタッチパネル52は、透明又は半透明状に形成され、ディスプレイ53の前面において当該ディスプレイ53の表示面と重畳するように設けられている。このタッチパネル52としては、例えば、抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段を備えた公知のタッチパネルを用いることができる。
ディスプレイ53は、後述する表示制御部561の制御に基づいて各種の画像を表示出力する出力手段であり、具体的には、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ等を用いることができる。
位置検出部54は、作業者側端末5の現在位置を検出する現在位置検出手段であり、具体的には、GPS又は地磁気センサ(いずれも図示省略)を備えて構成されており、現在の作業者側端末5の位置(座標)及び方位等を公知の方法にて検出する。
作業者側端末5に設けた記憶部55は、作業者側端末5の動作に必要なプログラム及び各種デ−タが記憶されている記憶手段であり、具体的には、画面情報、地図情報、回線特定情報、防災端末特定情報、及び表示部特定情報等が記憶されている。
ここで、「画面情報」とは、ディスプレイ53に表示する画面を生成するための情報であり、具体的には、画面自体、画面のサイズ、画面中に表示する情報(例えば、図2の受信機2の表示部22の画像等)等を含む情報である。
また、「地図情報」とは、建築物を示す図面に関する情報であり、具体的には、防災システム100が設けられている建築物の平面図を生成するための情報であり、例えば、平面図を生成するための公知のデータ(例えば、柱、壁等の所定の部材の位置、大きさ、形状等のデータ)を用いることができる。
また、図3は、回線特定情報を示す図である。この「回線特定情報」とは、受信機2の回線に関する情報を特定する情報であり、具体的には、項目「回線」、及び「防災端末識別情報」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「回線」に対応する情報は、受信機2に接続されている回線を特定する情報(図3の「回線31」等)である。項目「防災端末識別情報」に対応する情報は、項目「回線」が特定する回線に接続されている防災端末を一意に識別するための識別情報(以下、端末ID)を特定する情報(図3の「感知器ID11」等)である。なお、図3の感知器ID11〜感知器ID15は各々、感知器11〜15の端末IDに対応している。
また、図4は、防災端末特定情報を示す図である。この「防災端末特定情報」とは、図1の防災システム100に含まれている防災端末を特定する情報であり、具体的には、項目「防災端末識別情報」、項目「種別」、項目「形状」、項目「設置位置」、及び項目「試験機能」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。
ここで、項目「防災端末識別情報」に対応する情報(図4の「感知器ID11」等)は、図3の項目「防災端末識別情報」に対応する情報と同様である。項目「種別」に対応する情報(図4の「熱」、「煙」)は、対応する防災端末の種別を特定する情報(以下、種別情報)であり、具体的には、「熱」は熱感知器を特定しており、「煙」は煙感知器を特定している。また、項目「形状」に対応する情報(図4の「外形画像情報D1」等)は、対応する防災端末の外観形状を特定する情報(以下、形状情報)であり、具体的には、外観形状の画像情報を特定している。また、項目「設置位置」に対応する情報(図4の「2階第1実験室」等)は、対応する防災端末が設置されている位置を特定する情報(以下、設置位置情報)である。また、項目「試験機能」に対応する情報(図4の「自動」、「非自動」等)は、対応する防災端末が自動試験機能を有しているか否かを特定する情報(以下、試験機能情報)であり、具体的には、「自動」は自動試験機能を有していることを特定しており、「非自動」は自動試験機能を有していないことを特定している。ここで、「自動試験機能」とは、感知器が所定時間毎に自己診断の処理を行う機能であり、例えば、この自動試験機能を有している感知器に対しては、動作試験を行う必要がないことが、所定の法令により定められている。
また、「表示部特定情報」とは、図2の受信機2の表示部22に関する情報を特定する情報であり、具体的には、表示部22に備えられている複数の表示灯221各々が対応付けられている回線を示す情報(以下、対応回線情報)と、複数の表示灯221各々の位置を示す情報(以下、表示灯位置情報)とが含まれている。そして、対応回線情報については、例えば、表示灯221aが回線31に対応付けられており、表示灯221bが回線32に対応付けられていること等が特定されている。また、表示灯位置情報については、例えば、複数の表示灯221各々の相対位置が特定されており、具体的には、表示灯221aが複数の表示灯221のうちの最上部且つ最左側に設けられていること、表示灯221bが複数の表示灯221のうちの最上部の直下且つ最左側に設けられていること等が特定されている。
図1に戻って、作業者側端末5に設けた制御部56は、作業者側端末5に関する各種の制御を行う制御手段であり、機能概念的に、表示制御部561及び試験判定部562を有する。そして、表示制御部561は、ディスプレイ53に画像を表示するための制御を行う表示制御手段であり、特に、動作試験の案内のための画像を表示するための制御を行う案内手段である。また、試験判定部562は、動作試験に関する判定を行う判定手段である。なお、これら制御部56の各部により行われる処理については、後述する。
(処理)
次に、このように構成された試験システム400によって行われる試験処理について説明する。なお、「試験処理」とは、動作試験を行うための処理であり、試験システム400の電源スイッチをオンした場合に起動する。ここでは、図2に示すように、受信機側端末4が受信機2の表示部22を撮影できるように、支持アーム200を用いて受信機側端末4を設置した後、切替ボタン211を操作することにより、受信機2の運転モードを試験モードに切り替えた場合について説明する。
図5は、試験システムの処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。また、図6〜図8は、案内画面の表示例である。
まず、図5のSB1において受信機側端末4の制御部44は、画像情報を送信する。具体的には、図1の撮影部41を用いて、受信機2の表示部22を撮影し、当該撮影した画像を示す画像情報を、通信部42を介して作業者側端末5に送信する。一方、作業者側端末5は、当該送信された画像情報を受信して記憶部55に記憶する。
図5に戻って、SA1において作業者側端末5の表示制御部561は、記憶部55に記憶されている画面情報(つまり、SB1において送信された画像情報)に基づいて、図6の案内画面6aを生成し、生成した案内画面6aのディスプレイ53に表示する。ここで、「案内画面」6aとは、動作試験を案内するための画面であり、具体的には、受信機表示部画像61を含んでいる画面である。「受信機表示部画像」61とは、図2の受信機2の表示部22の画像であり、具体的には、図6に示すように、図2の複数の表示灯211各々に対応する表示灯画像を含んでいる画像である。この受信機表示部画像61の表示灯について具体的には、表示灯画像61a、61b各々は、図2の表示灯211a、211bに対応している画像である
図5に戻って、次に、SA2において作業者側端末5の制御部56は、後述の回線指定情報が入力されたか否かを監視する。具体的には、図1のタッチパネル52を介して回線指定情報が入力されたか否かを監視する。そして、回線指定情報が入力された場合(SA2のYES)、SA3に移行する。また、回線指定情報が入力されなかった場合(SA2のNO)、再度、SA2に移行する。
ここで、「回線指定情報」とは、試験対象の回線を指定する情報であり、具体的には、図1の回線31又は回線32を指定する情報であって、後述するように、受信機2の表示灯221の撮影するべき表示灯を指定する領域指定情報でもあり、例えば、タッチパネル52を操作することにより入力される情報である。なお、この回線指定情報を入力するための操作については任意であるが、例えば、図6の受信機表示部画像61における各表示灯画像を、作業者が押圧することにより、押圧した画像に対応する回線を指定する回線指定情報が入力されることとしてもよい。そして、この場合、表示灯画像61aを押圧した場合、この押圧した表示灯画像61aに対応する図2の表示灯221aが対応付けられている回線31を指定する回線指定情報が入力され、表示灯画像61bを押圧した場合、この押圧した表示灯画像61bに対応する図2の表示灯221bが対応付けられている回線32を指定する回線指定情報が入力される。
図5に戻って、次に、SA3において作業者側端末5の制御部56は、SA2で入力された回線指定情報を送信する。具体的には、回線指定情報を、通信部51を介して受信機側端末4に送信する。
次に、SA4において作業者側端末5の表示制御部561は、記憶部55に記憶されている地図情報、回線特定情報、及び防災端末特定情報等に基づいて、図6の案内画面6aを図7の案内画面6bに更新し、更新した案内画面6bをディスプレイ53に表示する。具体的には、図7に示すように、地図画像7とチェックリスト8を生成し、生成したこれらの情報を表示することにより更新する。
ここで、「地図画像」7とは、建築物の平面図に対応する画像であり、具体的には、図5のSA2で入力された回線指定情報が指定する回線に接続されている感知器(以下、指定感知器)が設けられている部分の平面図に対応する画像であって、例えば、平面図自体及び感知器シンボル、及び自位置シンボル94を含む画像である。そして、「感知器シンボル」とは、防災システム100に含まれている感知器のうちの、指定感知器に対応するシンボルである。例えば、SA2の回線指定情報が回線31を指定するものである場合、図1の感知器11〜13に対応する感知器シンボル91〜93が表示されることになる。また、「自位置シンボル」94とは、作業者側端末5の位置を示すシンボルであり、具体的には、位置検出部54の検出結果に対応する位置に表示されるシンボルである。
そして、地図画像7の生成について具体的には、表示制御部561は、図3の回線特定情報の中から、SA2で入力された回線指定情報が指定する回線に対応する端末IDを、指定感知器の端末IDとして特定し、図4の防災端末特定情報の中から、前述の特定した指定感知器の端末IDに対応する設置位置情報を取得し、この後、これら特定した端末ID及び取得した設置位置情報と、地図情報、位置検出部54の検出結果に基づいて、地図画像7を生成する。
例えば、図5のSA2で入力された回線指定情報が回線31を指定するものである場合、図3の「感知器ID11」、「感知器ID12」、「感知器ID13」を、指定感知器の端末IDとして特定し、図4の「2階第1実験室」、「2階研究室」、「2階第2実験室」を設置位置情報として取得する。この後、取得した設置位置特定情報に対応する平面図の生成及び表示を地図情報に基づいて行い、前述の特定した端末ID(例えば、「感知器ID11」)に対応する感知器シンボル(例えば、「感知器シンボル91」)を、対応する位置(例えば、「2階第1実験室」に対応する図7の領域71)に表示し、位置検出部54の検出結果に対応する位置に自位置シンボル94を表示することにより、地図画像7を生成する。そして、このような地図画像7の構成により、作業者は、自己及び感知器の位置を確認することが可能となる。
また、図7の「チェックリスト」8とは、動作試験の進捗又は当該動作試験を行うことの要否等の確認を行うための情報であって、具体的には、試験対象感知器の設置位置を示す情報(図7の「2階第1実験室」等のテキスト)と、当該情報に対応するチェックボックス81〜83が含まれている情報である。
そして、チェックリスト8の生成について具体的には、「地図画像7の生成」と同様にして、指定感知器の端末IDを特定した後、図4の防災端末特定情報の中から、前述の特定した端末IDに対応する設置位置情報及び試験機能情報を取得し、この後、これら特定した端末ID、取得した設置位置情報、及び取得した試験機能情報に基づいて、チェックリスト8を生成する。
例えば、図5のSA2で入力された回線指定情報が回線31を指定するものである場合、「地図画像7の生成」と同様にして、図3の「感知器ID11」、「感知器ID12」、「感知器ID13」を、指定感知器の端末IDとして特定した後、図4の「2階第1実験室」、「2階研究室」、「2階第2実験室」を設置位置情報とて取得し、また、図4の「非自動」、「自動」、「非自動」を試験機能情報として取得する。この後、取得した設置位置情報に対応するテキスト(「2階第1実験室」、「2階研究室」、「2階第2実験室」)及びこれらに対応するチェックボックス81〜83を表示する。次に、試験機能情報=自動に対応する感知器については動作試験を行う必要がないので、動作試験を行う必要がないことを示すために、この試験機能情報=自動に対応する設置位置情報(ここでは、「2階研究室」)に対応するテキストの表示状態を他テキストとは異なる表示状態(例えば、網掛け、グレースケール等)にすることにより、チェックリスト8を生成する。そして、このようなチェックリスト8の構成により、作業者は、動作試験の要否等を判断することが可能となる。
図5に戻って、次に、SA5において作業者側端末5の制御部56は、後述の機器指定情報が入力されたか否かを監視する。具体的には、図1のタッチパネル52を介して機器指定情報が入力されたか否かを監視する。そして、機器指定情報が入力された場合(SA5のYES)、SA6に移行する。また、機器指定情報が入力されなかった場合(SA5のNO)、再度、SA5に移行する。
ここで、「機器指定情報」とは、発報信号を出力させる対象の防災端末(以下、試験対象感知器)を指定する情報であり、具体的には、指定感知器のうちの一の感知器を指定する情報であって、例えば、タッチパネル52を操作することにより入力される情報である。なお、この機器指定情報を入力するための操作については任意であるが、例えば、図7の地図画像7における感知器シンボルを、作業者が押圧すことにより、押圧した画像に対応する感知器を指定する機器指定情報が入力されることとしてもよい。そして、この場合、例えば、感知器シンボル91を押圧した場合、この押圧した感知器シンボル91に対応する図1の感知器11を指定する機器指定情報が入力される。
図5に戻って、次に、SA6において作業者側端末5の表示制御部561は、記憶部55に記憶されている防災端末特定情報等に基づいて、機器情報をディスプレイ53に表示する。ここで、「機器情報」とは、試験対象感知器に関する情報であり、具体的には、種別情報及び形状情報等を含む情報である。SA6について具体的には、表示制御部561は、図4の防災端末特定情報の中から、SA5で入力された機器情報が指定する感知器に対応する種別情報及び形状情報を、試験対象感知器の種別情報及び形状情報として取得し、取得したこれらの情報を表示する。例えば、SA5で入力された機器指定情報が感知器11を指定するものである場合、図4の「煙」及び「外形画像情報D1」を、試験対象感知器の種別情報及び形状情報として取得し、取得したこれらの情報を表示する。そして、このように種別情報及び形状情報を表示することにより、作業者は、動作試験の内容を把握して、当該動作試験で用いる試験器具等を把握することが可能となる。
図5に戻って、一方、SB2において受信機側端末4の制御部44は、回線指定情報を受信したか否かを監視する。具体的には、通信部42を介して作業者側端末5から回線指定情報を受信したか否かを監視する。そして、回線指定情報を受信した場合(SB2のYES)、SB3に移行する。また、回線指定情報を受信しなかった場合(SB2のNO)、再度、SB2に移行する。
次に、SB3において受信機側端末4の撮影制御部441は、図2の受信機2の表示部22を撮影するか否かを判定する。具体的には、まず、表示部22における表示灯221のうちの、図5のSB2で受信した回線指定情報が指定する回線に対応する表示灯を、図1の記憶部55に記憶されている表示部特定情報の対応回線情報を参照することにより特定し、図2の複数の表示灯221のうちの、この特定した表示灯の位置を表示部特定情報の表示灯位置情報を参照することにより特定する。この後、撮影部41を介して入力される表示部22の画像について複数の表示灯221を認識する所定の画像認識を行うことにより、当該画像における前述の特定した表示灯の位置に対応する部分の表示状態(以下、対応部分の表示状態)が変化したか否かを、判定する。そして、対応部分の表示状態が変化した場合、撮影すると判定し(SB3のYES)、SB4に移行する。また、対応部分の表示状態が変化しない場合、撮影しないと判定し(SB3のNO)、再度、SA2に移行する。なお、所定の画像認識処理としては、公知の画像認識処理を用いることができる。
このSB3の判定について例えば、回線31を指定する回線指定情報をSB2で受信した場合、「表示灯221a」を特定し、この特定した表示灯221aの位置として「表示灯221のうちの最上部且つ最左側」を特定し、この後、所定の画像認識処理を行うことにより、対応部分の表示状態が変化したか否かを、判定する。
ここで、表示灯の状態については、図1の受信機2の試験部252は、運転モードが試験モードに切り替えられた場合に、図2の表示灯221を全て消灯する。この後、発報信号を受信しない場合は、試験部252は、表示灯221の全てを消灯したままの状態にする(つまり、表示灯221の状態を変化させない)。一方、発報信号を受信した場合、試験部252は、発報信号を受信した回線に対応する表示灯を点灯させる(つまり、表示灯221の状態を変化させる)ことにより、発報信号を受信したことを示す情報(第1試験情報)を出力した後、所定時間経過後に、点灯させた当該表示灯を消灯する。
図5に戻って、例えば、SB2で受信した回線指定情報が指定する回線が回線31である場合において、図2の表示灯221aの表示状態が変化した場合(例えば、消灯した状態から点灯した状態になった場合)、撮影すると判定し、また、表示灯221aの表示状態が変化しない(例えば、消灯したままの状態である)場合、撮影しないと判定する。
図5に戻って、次に、SB4において受信機側端末4の撮影制御部441は、撮影部41を用いて、受信機2の表示部22を撮影する。
図5に戻って、次に、SB5において受信機側端末4の制御部44は、SB4で撮影した画像を示す画像情報(第2試験情報)を送信する。具体的には、画像情報を、通信部42を介して作業者側端末5に送信する。
一方、SA7において作業者側端末5の試験判定部562は、防災システム100が正常であるか否かを判定する。具体的な判定手法については任意であるが、以下に示す判定手法を用いて判定を行ってもよい。判定手法について具体的には、SA5で機器指定情報が入力されてから所定時間(例えば、数分)以内に画像情報を受信し、且つ、受信した画像情報においてSA2で入力された回線指定情報に対応する表示灯のみが点灯している場合、防災システム100が正常であると判定する。一方、SA5で機器指定情報が入力されてから所定時間以内に画像情報を受信しなかった場合、又は、受信した画像情報においてSA2で入力された回線指定情報に対応する表示灯以外の表示灯も点灯している場合、防災システム100が正常でないと判定する。
次に、SA8において作業者側端末5の表示制御部561は、試験対象感知器の動作試験の結果を示す試験結果情報の記憶等を行う。具体的には、SA7の判定結果を示す情報、又は、受信機側端末4が受信した画像情報等を、試験結果情報として記憶部55に記憶したり、動作試験が終了したことを、図8の案内画面6cに表示したりする。この表示について具体的には、動作試験が終了した防災端末に対応する情報(例えば、図8の「2階第1実験室」とチェックボックス81)の表示状態を変化させる(例えば、網掛け、グレースケール、チェックボックスに印を付す等)。そして、このように表示状態を変化させることにより、作業者は、動作試験を終了した防災端末を把握することができるので、同じ端末から複数回発報信号を出力させる等の、作業ミスが発生するのを防止することができる。
図5に戻って、次に、SA9において作業者側端末5の制御部56は、指定感知器の動作試験を終了するか否かを判定する。具体的には、指定感知器のうちの、図4の試験機能情報が「非自動」となっている感知器全てについて動作試験が行われたか否かを判定する。そして、指定感知器のうちの、試験機能情報が「非自動」となっている感知器全てについて動作試験が行われた場合、指定感知器の動作試験を終了すると判定し(SA9のYES)、SA10に移行する。また、指定感知器のうちの、試験機能情報が「非自動」となっている感知器全てについて動作試験が行われわけではない場合、指定感知器の動作試験を終了しないと判定し(SA9のNO)、SA5に移行する。
図5に戻って、次に、SA10において作業者側端末5の制御部56は、動作試験自体を終了するか否かを判定する。具体的には、図1のタッチパネル52を介して入力される情報に基づいて判定する。そして、作業者からの終了命令が所定時間以内に入力された場合、動作試験自体を終了すると判定し(SA10のYES)、SA11に移行する。また、作業者からの終了命令が所定時間以内に入力されない場合、動作試験自体を終了しないと判定し(SA10のNO)、SA1に移行する。
次に、SA11において作業者側端末5の制御部56は、SA8で記憶された試験結果情報に基づいて、動作試験の結果を示す情報を含む点検票を生成し、生成した点検票を出力する。具体的には、SA8で記憶された判定結果を示す情報を、回線毎に集計して、この集計結果を含む点検票を生成し、生成した点検票をディスプレイ53に表示して出力したり、プリンター等に送信して出力したりする。なお、この点検票には、前述の集計結果以外に、SA8で記憶された画像情報、又は作業者による手入力に基づくその他の必要な情報も含まれていることとしてもよい。そして、点検票を自動的に生成することが可能となるので、点検票を手作業にて作成する必要がなくなり、当該点検票を迅速且つ正確に出力することが可能となる。
(動作試験の試験例)
次に、図1の試験システム400を用いて行われる動作試験の試験例について、回線31を指定する回線指定情報が入力された後に、感知器11を指定する機器指定情報が入力される場合の例を説明する。
まず、図1の受信機2の運転モードを試験モードに切り替えた上で、図2に示すように、支持アーム200を用いて受信機側端末4を設置する。そして、試験システム400の電源スイッチをオンした場合に、図6の案内画面6aが作業者側端末5に表示され、この後、作業者が表示灯画像61aを押圧した場合、図7の案内画面6bが表示されると共に、回線31を指定する回線指定情報が作業者側端末5から受信機側端末4に送信される。
次に、作業者が、図7の感知器シンボル91を押圧した場合、図1の感知器11の種別情報(図4の「煙」が特定する情報)及び形状情報(図4の「外形画像情報D1」)が表示される。この場合、作業者は、煙感知器用の試験器具を用いる必要があることと等を確認した上で、図7の案内画面6bを参考にしつつ感知器11の位置に移動し、この後、感知器11に対して発報信号を出力させるための作業を行う。
次に、図2の受信機2の表示灯221aが点灯した場合、図1の受信機側端末4は、撮影を行った後、画像情報を作業者側端末5に送信し、この後、作業者側端末4は、防災システム100が正常であるか否かを判定し、判定結果等を試験結果情報として記憶した上で、図8の案内画面6cを表示した後、必要に応じて上述の処理と同様な処理を繰り返し行い、点検票を出力した後、動作試験を終了する。
(実施の形態の効果)
このように本実施の形態によれば、図1の受信機2の表示部22の表示状態に応じた画像情報に基づいて、試験結果情報を出力することができるので、発報信号を出力する作業と試験結果を確認する作業とを、一人の作業者が行うことができ、動作試験を行う作業効率を向上させることができる。また、図2の受信機2の表示灯221の表示状態を示す画像情報を送信した場合、受信機2の表示灯221の表示状態についての試験結果情報を出力することができるので、受信機2側に移動せずに、当該受信機2の表示灯221の表示状態を確認すことができ、前述のように作業効率を向上させることができる。
また、防災システム100が正常であるか否かの判定結果を示す情報を、試験結果情報として出力するので、当該判定を作業者が行うのが不要となり、判定についての人為的過誤を防止し、動作試験の試験精度を向上させることができる。
また、受信機2の表示灯221が点灯したことをトリガとして、撮影及び撮影した画像を示す画像情報の送信を行うので、通信を常時行う必要性が無くなり、動作試験のための通信量を低減させることができる。
また、受信機2における表示部22の画像を示す画像情報を、試験結果情報として出力するので、受信機2側に移動せずに、受信機2の表示部22の表示状態を確認することができ、動作試験を行う作業効率を向上させることができる。
また、撮影するためのトリガとしての表示灯を指定することができるので、動作試験の内容に応じて適切な撮影を行うことができ、動作試験の試験精度を向上させることができる。
また、動作試験の案内をするので、当該案内に沿って効率的に動作試験を行うことができ、動作試験を行う作業効率を向上させることができる。
また、受信機側端末4と作業者側端末5とを備えているので、受信機4と感知器1とが離れている場合においても、これらの受信機側端末4及び作業者側端末5を用いて通信することができ、動作試験を確実に行うことができる。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
(分散や統合について)
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。例えば、図1の作業者側端末5の試験判定部562が、受信機側端末4に設けられていることとし、防災システム100が正常であるか否かの判定を受信機側端末4側で行い、判定結果を作業者側端末5に送信することとしてもよい。
(警報音による動作試験について)
また、上記実施の形態では、図1の受信機2の表示部22の表示状態に基づいて、動作試験を行う場合について説明したが、他の状態に基づいて動作試験を行うこととしてもよい。例えば、受信機2の音響部23から出力される警報音に基づいて、動作試験を行うこととしてもよい。この場合について具体的には、受信機2の試験部252は、発報信号を受信した場合に、警報音を出力することにより、発報信号を受信したことを示す情報(第1試験情報)を出力し、発報信号を受信しない場合に、警報音を出力しないように受信機2を制御し、また、受信機側端末4に、マイク等の集音手段が設けられていることとする。そして、受信機側端末4の制御部44は、集音手段を介して警報音を検出した場合に、警報音を検出したことを示す情報(第2試験情報)を、作業者側端末5に送信し、作業者側端末5の制御部56は、前述の送信された情報に基づいて、防災システム100が正常であるか否かの判定を行い、この判定結果に基づいて所定の処理を行った後、点検票を出力することとする。また、この場合について、受信機2が発報信号を受信した回線毎に、異なる音階又は音量の警報音が出力されることとし、指定する音階又は音量の警報音を検出した場合に、受信機側端末4が警報音を検出したことを示す情報を送信することとしてもよい。
また、この変形例と上記実施の形態とを組み合わせて、集音手段を介して警報音を検出した場合に、受信機側端末4が、受信機2の表示部22を撮影して画像情報を送信したり、受信機2の表示部22の表示状態が変化し、且つ、集音手段を介して警報音を検出した場合に、撮影及び画像情報の送信を行うようにしたりしてもよい。
(画像情報の送信について)
また、上記実施の形態では、図1の受信機2の表示部22の表示状態が変化した場合に、画像情報の送信を行うことについて説明したが、他の情報を送信することとしてもよい。例えば、受信機2の表示部22の表示状態が変化した場合に、表示状態が変化したことを示すメッセージ(第2試験情報)を、作業者側端末5に送信することとしてもよい。この場合、作業者側端末5は、この送信されたメッセージに基づいて、防災システム100が正常であるか否かの判定を行い、この判定結果に基づいて所定の処理を行った後、点検票を出力することとする。
(機器指定情報について)
また、上記実施の形態では、図1のタッチパネル52の操作入力により、図5のSA5で機器指定情報が作業者側端末5に入力される場合について説明したが、他の手法により機器指定情報が入力されることとしてもよい。例えば、作業者側端末5に試験開始ボタンが設けられており、この試験開始ボタンを押下した場合に、位置検出部54が検出した位置の周辺に設けられている感知器を指定する機器指定情報が入力されることとしてもよい。
(案内画面について)
また、上記実施の形態において、図5のSA8で、動作試験の終了を表示するために、動作試験が終了した試験対象感知器に対応する感知器シンボルの表示状態を、変更することとしてもよい。また、指定感知器全ての動作試験が終了していない場合において、例えば所定のマニュアル操作を行って動作試験を終了した場合、図8の案内画面6c上に所定の警告メッセージを表示することとしてもよい。
(受信機表示部画像について)
また、上記実施の形態において、図6の案内画面6aの受信機表示部画像61として、動作試験を開始する前に、受信機側端末4を用いて撮影した受信機2の表示部22の画像を用いてもよい。
(通信について)
また、上記実施の形態では、図1の受信機側端末4と作業者側端末5との間で無線通信を行う場合について説明したが、他の通信手法で通信を行うこととしてもよい。例えば、受信機側端末4と作業者側端末5とが所定の通信線で接続されており、当該所定の通信線を用いて、これらの端末同士が有線通信を行うこととしてもよい。
(作業者側端末の機能について)
また、上記実施の形態において、図1の作業者側端末5に対して、計時機能、経路表示機能、及び経路記憶機能が設けられていることとしてもよい。
まず、「計時機能」とは、図1の感知器1が異常を検出した時から、図2の受信機2の表示灯221が点灯する時までの時間に対応する時間(以下、蓄積時間)を計測するための機能であり、具体的には、作業者側端末5に計時開始ボタンが設けられていることとし、この計時開始ボタンを操作した時から、図5のSB5で送信させる画像情報を作業者側端末5が受信した時までの時間を計測し、計測結果を試験結果情報として出力する機能である。そして、この計時機能を用いることにより、発報信号を出力する作業を行う場合に、計時開始ボタンを操作することにより、蓄積時間を計時することが可能となる。なお、前述の計時開始ボタンについては、作業者が発報信号を出力させるために用いる試験器具に設けられていることとしてもよい。
また、「経路表示機能」とは、動作試験を行うのに最適な経路に関する情報を表示する機能であり、具体的には、試験時間が最短となるようにするための、試験対象感知器の指定順序、及び作業者が進むべき経路を表示する機能である。指定順序及び経路について具体的には、作業者側端末5の現在位置からの移動距離が最短となるような指定順序、及び経路を表示することとしてもよい。そして、この経路表示機能を用いることにより、作業者の移動の無駄を取り除くことができるので、動作試験の作業効率を向上させることができる。
また、「経路記憶機能」とは、動作試験を行うのに最適な経路に関する情報を記憶する機能であり、具体的には、前述の経路表示機能を用いて表示した経路を記憶したり、マニュアル入力された経路を記憶したりする機能である。そして、この経路記憶機能を用いることにより、記憶された経路を読み出して、以前と同じ経路にて動作試験を行うことが可能となる。
(機器指定情報について)
また、上記実施の形態では、図5のSA5において図4の「試験機能」=「自動」の感知器を指定する機器指定情報が入力されない場合について説明したが、作業者による操作入力次第では(例えば、図7の感知器シンボル92を押圧した場合)、「試験機能」=「自動」の感知器を指定する機器情報も入力されることになる。また、図5のSA5において、「試験機能」=「自動」の感知器を指定する機器情報が入力された場合、所定の警告メッセージ(例えば、「自動試験機能を有している感知器ですが、動作試験を行いますか?」等)が表示されることとしてもよい。
(撮影について)
また、上記実施の形態では、図5のSB3において、図2の表示部22における表示灯221のうちの、図5のSB2で受信した回線指定情報が指定する回線に対応する表示灯の表示状態が変化した場合に撮影すると判定し、当該回線指定情報が指定する回線に対応する表示灯の表示状態が変化しない場合に撮影しないと判定する場合について説明したが、これに限られない。例えば、図5のSB2で受信した回線指定情報が指定する回線に関わらず、図2の表示部22における表示灯221のうちの少なくとも何れか一つの表示灯の表示状態が変化した場合に撮影すると判定し、表示部22における表示灯221のうちの何れの表示灯の表示状態も変化しない場合(つまり、表示状態が変化した表示灯が無い場合)に撮影しないと判定するようにしてもよい。このように構成した場合、図5のSB2で受信した回線指定情報が誤っている場合(つまり、感知器11から発報信号を出力させる場合において、図1の回線32が指定されている場合等)においても、図2の表示部22の表示状態を確認することができる。また、回線指定情報が図1の回線31を指定する場合において、他の回線(つまり、回線32)に接続されている感知器(つまり、感知器14、15)が監視領域における異常の発生を実際に検出し発報信号を出力した場合においても、表示部22の表示状態を確認することができ、動作試験の最中においても異常の発生を認識することができる。また、複数名(例えば、2名)の作業者各々が、図1の作業者側端末5を用いて、複数の回線(例えば、回線31、32)に接続されている感知器について動作試験を行う場合においても、複数名の作業者各々が、図2の表示部22の表示状態を確認することができる。
また、撮影するか否かの判定について、この変形例に記載されている構成と、実施の形態に記載されている構成と、を撮影モードによって切り替えられるようにしてもよい。ここで、「撮影モード」とは、図2の受信機2の表示部22を撮影するトリガについてのモードであり、具体的には、回線指定情報対応モード、及び回線指定情報非対応モードを含んでいるモードである。「回線指定情報対応モード」は、回線指定情報に従って撮影するモードであり、「回線指定情報非対応モード」は、回線指定情報に関わらず撮影するモードである。これらの各モードは、図1の作業者側端末5のタッチパネル52を介して入力されて、受信機側端末4に送信されて設定される。そして、回線指定情報対応モードが設定された場合、図5のSB3において、実施の形態中に記載されているように、回線指定情報が指定する回線に対応する表示灯の表示状態が変化した場合に撮影すると判定し、当該回線指定情報が指定する回線に対応する表示灯の表示状態が変化しない場合に撮影しないと判定する。また、回線指定情報非対応モードが設定された場合、変形例に記載されているように、図2の表示部22における表示灯221のうちの少なくとも何れか一つの表示灯の表示状態が変化した場合に撮影すると判定し、表示部22における表示灯221のうちの何れの表示灯の表示状態も変化しない場合(つまり、表示状態が変化した表示灯が無い場合)に撮影しないと判定する。
(試験結果情報の表示について)
また、上記実施の形態における図5のSA8において、試験結果情報を記憶すると共に表示するようにしてもよい。具体的には、動作試験が終了した防災端末についての、SA7の判定結果(具体的には、防災システム100が正常であるか否かの判定の判定結果)を、試験結果情報として表示する。この判定結果の表示手法は任意であるが、例えば、図8の「2階第1実験室」とチェックボックス81の近傍(例えば、チェックボックス81の左側等)に、正常である場合には「○」印を付し、正常でない場合には「×」印を付すようにしてもよい。
(再送要求について)
また、上記実施の形態における図5のSA8において、変形例の「(試験結果情報の表示について)」に記載されているように試験結果情報を表示した後に、再送要求を行えるようにしてもよい。ここで「再送要求」とは、画像情報を再送することの要求であり、具体的には、図1の作業者側端末5のタッチパネル52を介して入力されて、当該作業者側端末5から受信機側端末4に送信される要求である。そして、この再送要求を受信した受信機側端末5は、図5のSB5のようにして、画像情報を再度送信する。なお、この画像情報を再度送信する場合、再度の撮影を行った上で画像情報を再度送信するようにしてもよいし、再度の撮影を行わずに前回の画像情報を再度送信するようにしてもよい。このように構成した場合、例えば、画像情報に関する情報処理の誤り、又は、当該画像情報の通信不具合等により、一時的に画像情報を送信することが出来なかった場合においても、画像情報を再度送信することにより、試験結果情報を確実に出力することができる。
(付記)
付記1の試験システムは、防災端末と防災受信機とを有する防災システムのための試験システムであって、前記防災端末は、発報信号を前記防災受信機に送信し、前記防災受信機は、前記防災システムの試験を行う場合において、前記発報信号を受信した場合に、前記防災システムの試験に関する第1試験情報を出力し、前記試験システムは、前記第1試験情報が出力された場合に、前記第1試験情報に基づく第2試験情報を送信する送信手段と、前記試験システムの前記送信手段が送信した前記第2試験情報を受信する受信手段と、前記試験システムの前記受信手段が受信した前記第2試験情報に基づいて、前記防災システムの試験の結果を示す試験結果情報を出力する出力手段と、を備える。
また、付記2の試験システムは、付記1に記載の試験システムにおいて、前記試験システムは、前記試験システムの前記受信手段が受信した前記第2試験情報に基づいて、前記防災システムが正常であるか否かを判定する判定手段を備え、前記試験システムの前記出力手段は、前記試験システムの前記判定手段の判定結果を示す情報を、前記試験結果情報として出力する。
また、付記3の試験システムは、付記1又は2に記載の試験システムにおいて、前記防災受信機は、前記第1試験情報が表示される表示手段を有し、前記試験システムは、前記防災受信機の前記表示手段に前記第1試験情報が表示された場合に、前記防災受信機の前記表示手段を撮影する撮影手段を備え、前記試験システムの前記送信手段は、前記試験システムの前記撮影手段が撮影した画像を示す画像情報を、前記第2試験情報として送信する。
また、付記4の試験システムは、付記3に記載の試験システムにおいて、前記試験システムの前記受信手段は、前記画像情報を受信し、前記試験システムの前記出力手段は、前記試験システムの前記受信手段が受信した前記画像情報を、前記試験結果情報として出力する。
また、付記5の試験システムは、付記3又は4に記載の試験システムにおいて、前記防災受信機の表示手段には、前記第1試験情報が表示される複数の領域が設けられており、前記試験システムは、前記複数の領域における、撮影するべき領域を指定する領域指定情報が入力される入力手段、を備え、前記試験システムの前記撮影手段は、前記試験システムの前記入力手段に入力された前記領域指定情報が指定する領域に前記第1試験情報が表示された場合に、前記防災受信機の前記表示手段を撮影する。
また、付記6の試験システムは、付記5に記載の試験システムにおいて、前記試験システムの前記撮影手段は、前記試験システムの前記入力手段に入力された前記領域指定情報が指定する領域以外の領域に前記第1試験情報が表示された場合に、前記防災受信機の前記表示手段を撮影する。
また、付記7の試験システムは、付記1から6いずれか一項に記載の試験システムにおいて、前記第2試験情報を再送することを要求するための再送要求が入力される要求入力手段、を備え、前記試験システムの前記送信手段は、前記試験システムの前記要求入力手段に前記再送要求が入力された場合に、前記第2試験情報を再度送信する。
また、付記8の試験システムは、付記1から7いずれか一項に記載の試験システムにおいて、前記試験システムは、前記防災システムの試験の案内をする案内手段、を備える。
また、付記9の試験システムは、付記1から8いずれか一項に記載の試験システムにおいて、前記試験システムは、前記試験システムの前記送信手段を有する第1端末と、前記試験システムの前記受信手段及び前記試験システムの前記出力手段を有しており、前記第1端末と通信を行う第2端末と、を備える。
(付記の効果)
付記1に記載の試験システムによれば、防災受信機から出力された第1試験情報に応じた第2試験情報に基づいて、試験結果情報を出力することができるので、発報信号を出力する作業と試験結果を確認する作業とを、一人の作業者が行うことができ、防災システムの試験を行う作業効率を向上させることができる。また、防災受信機の表示灯の表示状態を示す情報を、第2試験情報として送信した場合、防災受信機の表示灯の表示状態についての試験結果情報を出力することができるので、防災受信機側に移動せずに、当該防災受信機の表示灯の表示状態を確認すことができ、前述のように作業効率を向上させることができる。
付記2に記載の試験システムによれば、防災システムが正常であるか否かの判定結果を示す情報を、試験結果情報として出力するので、当該判定を作業者が行うのが不要となり、判定についての人為的過誤を防止し、防災システムの試験の試験精度を向上させることができる。
付記3に記載の試験システムによれば、防災受信機の表示手段に第1試験情報が表示されたことをトリガとして、撮影及び撮影した画像を示す画像情報の送信を行うので、通信を常時行う必要性が無くなり、防災システムの試験のための通信量を低減させることができる。
付記4に記載の試験システムによれば、防災受信機における表示手段の画像を示す画像情報を、試験結果情報として出力するので、防災受信機側に移動せずに、防災受信機の表示手段の表示状態を確認することができ、防災システムの試験を行う作業効率を向上させることができる。
付記5に記載の試験システムによれば、撮影するためのトリガとしての領域を指定することができるので、防災システムの試験内容に応じて適切な撮影を行うことができ、防災システムの試験の試験精度を向上させることができる。
付記6に記載の試験システムによれば、領域指定情報が指定する領域以外の領域に第1試験情報が表示された場合においても撮影することができるので、領域指定情報が指定する領域に第1試験情報が表示されたか否かに関わらず、防災受信機の表示手段の表示状態を確認することができ、防災を行いつつ防災システムの試験を確実に行うことができる。従って、例えば、入力手段に入力された領域指定情報が誤っている場合においても、防災受信機の表示手段の表示状態を確認することができ、この場合において、防災システムの試験を行うことができる。また、例えば、防災システムの試験を行っている最中に、防災システムが監視する監視領域において異常が発生したことにより、防災端末が発報信号を送信した場合においても、防災受信機の表示手段の表示状態を確認することができ、防災を行いつつ防災システムの試験を行うことができる。
付記7に記載の試験システムによれば、再送要求が入力された場合に、第2試験情報を再度送信することができるので、防災システムの試験の結果を示す試験結果情報を確実に出力することができ、防災システムの試験の結果を確実に確認することができる。従って、例えば、第2試験情報に関する情報処理の誤り、又は、当該第2試験情報の通信不具合等により、一時的に第2試験情報を送信することが出来なかった場合においても、第2試験情報を再度送信することにより、試験結果情報を確実に出力することができる。
付記8に記載の試験システムによれば、防災システムの試験の案内をするので、当該案内に沿って、効率的に防災システムの試験を行うことができ、防災システムの試験を行う作業効率を向上させることができる。
付記9に記載の試験システムによれば、第1端末と第2端末とを備えているので、防災受信機側と防災端末側とが離れている場合においても、これらの端末を用いて通信することができ、防災システムの試験を確実に行うことができる。
1、11、12、13、14、15 感知器
2 受信機
3、31、32 回線
4 受信機側端末
5 作業者側端末
6a、6b、6c 案内画面
7 地図画像
8 チェックリスト
21 操作部
22 表示部
23 音響部
24、43、55 記憶部
25、44、56 制御部
41 撮影部
42、51 通信部
52 タッチパネル
53 ディスプレイ
54 位置検出部
61 受信機表示部画像
61a、61b 表示灯画像
71 領域
81、82、83 チェックボックス
91、92、93 感知器シンボル
94 自位置シンボル
100 防災システム
200 支持アーム
211 切替ボタン
221、221a、221b 表示灯
231 スピーカ
251 監視部
252 試験部
400 試験システム
441 撮影制御部
561 表示制御部
562 試験判定部

Claims (9)

  1. 防災端末と防災受信機とを有する防災システムのための試験システムであって、
    前記防災端末は、発報信号を前記防災受信機に送信し、
    前記防災受信機は、前記防災システムの試験を行う場合において、前記発報信号を受信した場合に、前記防災システムの試験に関する第1試験情報を出力し、
    前記試験システムは、
    前記第1試験情報が出力された場合に、前記第1試験情報に基づく第2試験情報を送信する送信手段と、
    前記試験システムの前記送信手段が送信した前記第2試験情報を受信する受信手段と、
    前記試験システムの前記受信手段が受信した前記第2試験情報に基づいて、前記防災システムの試験の結果を示す試験結果情報を出力する出力手段と、
    を備える試験システム。
  2. 前記試験システムは、
    前記試験システムの前記受信手段が受信した前記第2試験情報に基づいて、前記防災システムが正常であるか否かを判定する判定手段、を備え、
    前記試験システムの前記出力手段は、前記試験システムの前記判定手段の判定結果を示す情報を、前記試験結果情報として出力する、
    請求項1に記載の試験システム。
  3. 前記防災受信機は、前記第1試験情報が表示される表示手段、を有し、
    前記試験システムは、前記防災受信機の前記表示手段に前記第1試験情報が表示された場合に、前記防災受信機の前記表示手段を撮影する撮影手段、を備え、
    前記試験システムの前記送信手段は、前記試験システムの前記撮影手段が撮影した画像を示す画像情報を、前記第2試験情報として送信する、
    請求項1又は2に記載の試験システム。
  4. 前記試験システムの前記受信手段は、前記画像情報を受信し、
    前記試験システムの前記出力手段は、前記試験システムの前記受信手段が受信した前記画像情報を、前記試験結果情報として出力する、
    請求項3に記載の試験システム。
  5. 前記防災受信機の表示手段には、前記第1試験情報が表示される複数の領域が設けられており、
    前記試験システムは、
    前記複数の領域における、撮影するべき領域を指定する領域指定情報が入力される入力手段、を備え、
    前記試験システムの前記撮影手段は、前記試験システムの前記入力手段に入力された前記領域指定情報が指定する領域に前記第1試験情報が表示された場合に、前記防災受信機の前記表示手段を撮影する、
    請求項3又は4に記載の試験システム。
  6. 前記試験システムの前記撮影手段は、前記試験システムの前記入力手段に入力された前記領域指定情報が指定する領域以外の領域に前記第1試験情報が表示された場合に、前記防災受信機の前記表示手段を撮影する、
    請求項5に記載の試験システム。
  7. 前記第2試験情報を再送することを要求するための再送要求が入力される要求入力手段、を備え、
    前記試験システムの前記送信手段は、前記試験システムの前記要求入力手段に前記再送要求が入力された場合に、前記第2試験情報を再度送信する、
    請求項1から6いずれか一項に記載の試験システム。
  8. 前記試験システムは、
    前記防災システムの試験の案内をする案内手段、を備える、
    請求項1から7いずれか一項に記載の試験システム。
  9. 前記試験システムは、
    前記試験システムの前記送信手段を有する第1端末と、
    前記試験システムの前記受信手段及び前記試験システムの前記出力手段を有しており、前記第1端末と通信を行う第2端末と、を備える、
    請求項1から8いずれか一項に記載の試験システム。
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