JP2016194840A - 試験システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
試験システム400は、受信機側端末4の通信部42と、作業者側端末5の通信部51と、作業者側端末5の制御部56とを備え、受信機2の表示部22の表示灯が点灯した場合に、受信機側端末4の通信部42は、画像情報を送信し、作業者側端末5の通信部51は、通信部42が送信した画像情報を受信し、作業者側端末5の制御部56は、通信部51が受信した画像情報に基づいて、試験結果情報を出力する。
【選択図】図1
Description
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、第1試験情報が出力された場合に、第1試験情報に基づく第2試験情報を送信し、送信した第2試験情報に基づいて、防災システムの試験の結果を示す試験結果情報を出力する試験システムに関するものである。
最初に、本実施の形態に係る防災システム及び試験システムの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る防災システム及び試験システムを示すブロック図である。
まず、防災システム100は、災害を防止するためのシステムであり、建築物に設けられている。この防災システム100は、感知器11〜15、及び受信機2を備えており、感知器11〜15、及び受信機2は、回線31、32を介して通信できるように接続されている。具体的には、感知器11〜13と受信機2とは、回線31を介して接続されており、感知器14、15と受信機2とは、回線32を介して接続されている。
感知器1は、監視領域における異常の発生を検出する防災検出手段である。具体的には、この感知器1は、火災やガス漏れ等の異常の発生を検出した場合に発報信号を、自己が接続されている回線3を介して出力する防災端末であり、例えば、煙感知器、ガス感知器、又は熱感知器等であって、所定の法令に定められている設置基準を満たすように、監視領域内の天井や壁に取り付けられている。なお、ここでは、感知器11〜感知器15が各々、建築物の2階第1実験室、2階研究室、2階第2実験室、1階研究室、1階第1実験室に設けられていることとして、以下説明する。
受信機2は、各種信号を受信して、受信した信号に応じた処理を行う防災受信手段である。具体的には、この受信機2は、感知器1が設けられている位置から離れている管理室に設置されており、操作部21、表示部22、音響部23、記憶部24、及び制御部25を備える。
次に、試験システム400は、動作試験を行うためのシステムであり、受信機側端末4、及び作業者側端末5を備える。
受信機側端末4は、受信機2側で用いられる第1端末であり、受信機2の表示部22を撮影できるように管理室に設けられており、例えば、図2に示すように、支持アーム200を用いて設置されている。
作業者側端末5は、監視領域側において用いられる第2端末であり、通信部51、タッチパネル52、ディスプレイ53、位置検出部54、記憶部55、及び制御部56を備える。
次に、このように構成された試験システム400によって行われる試験処理について説明する。なお、「試験処理」とは、動作試験を行うための処理であり、試験システム400の電源スイッチをオンした場合に起動する。ここでは、図2に示すように、受信機側端末4が受信機2の表示部22を撮影できるように、支持アーム200を用いて受信機側端末4を設置した後、切替ボタン211を操作することにより、受信機2の運転モードを試験モードに切り替えた場合について説明する。
次に、図1の試験システム400を用いて行われる動作試験の試験例について、回線31を指定する回線指定情報が入力された後に、感知器11を指定する機器指定情報が入力される場合の例を説明する。
このように本実施の形態によれば、図1の受信機2の表示部22の表示状態に応じた画像情報に基づいて、試験結果情報を出力することができるので、発報信号を出力する作業と試験結果を確認する作業とを、一人の作業者が行うことができ、動作試験を行う作業効率を向上させることができる。また、図2の受信機2の表示灯221の表示状態を示す画像情報を送信した場合、受信機2の表示灯221の表示状態についての試験結果情報を出力することができるので、受信機2側に移動せずに、当該受信機2の表示灯221の表示状態を確認すことができ、前述のように作業効率を向上させることができる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。例えば、図1の作業者側端末5の試験判定部562が、受信機側端末4に設けられていることとし、防災システム100が正常であるか否かの判定を受信機側端末4側で行い、判定結果を作業者側端末5に送信することとしてもよい。
また、上記実施の形態では、図1の受信機2の表示部22の表示状態に基づいて、動作試験を行う場合について説明したが、他の状態に基づいて動作試験を行うこととしてもよい。例えば、受信機2の音響部23から出力される警報音に基づいて、動作試験を行うこととしてもよい。この場合について具体的には、受信機2の試験部252は、発報信号を受信した場合に、警報音を出力することにより、発報信号を受信したことを示す情報(第1試験情報)を出力し、発報信号を受信しない場合に、警報音を出力しないように受信機2を制御し、また、受信機側端末4に、マイク等の集音手段が設けられていることとする。そして、受信機側端末4の制御部44は、集音手段を介して警報音を検出した場合に、警報音を検出したことを示す情報(第2試験情報)を、作業者側端末5に送信し、作業者側端末5の制御部56は、前述の送信された情報に基づいて、防災システム100が正常であるか否かの判定を行い、この判定結果に基づいて所定の処理を行った後、点検票を出力することとする。また、この場合について、受信機2が発報信号を受信した回線毎に、異なる音階又は音量の警報音が出力されることとし、指定する音階又は音量の警報音を検出した場合に、受信機側端末4が警報音を検出したことを示す情報を送信することとしてもよい。
また、上記実施の形態では、図1の受信機2の表示部22の表示状態が変化した場合に、画像情報の送信を行うことについて説明したが、他の情報を送信することとしてもよい。例えば、受信機2の表示部22の表示状態が変化した場合に、表示状態が変化したことを示すメッセージ(第2試験情報)を、作業者側端末5に送信することとしてもよい。この場合、作業者側端末5は、この送信されたメッセージに基づいて、防災システム100が正常であるか否かの判定を行い、この判定結果に基づいて所定の処理を行った後、点検票を出力することとする。
また、上記実施の形態では、図1のタッチパネル52の操作入力により、図5のSA5で機器指定情報が作業者側端末5に入力される場合について説明したが、他の手法により機器指定情報が入力されることとしてもよい。例えば、作業者側端末5に試験開始ボタンが設けられており、この試験開始ボタンを押下した場合に、位置検出部54が検出した位置の周辺に設けられている感知器を指定する機器指定情報が入力されることとしてもよい。
また、上記実施の形態において、図5のSA8で、動作試験の終了を表示するために、動作試験が終了した試験対象感知器に対応する感知器シンボルの表示状態を、変更することとしてもよい。また、指定感知器全ての動作試験が終了していない場合において、例えば所定のマニュアル操作を行って動作試験を終了した場合、図8の案内画面6c上に所定の警告メッセージを表示することとしてもよい。
また、上記実施の形態において、図6の案内画面6aの受信機表示部画像61として、動作試験を開始する前に、受信機側端末4を用いて撮影した受信機2の表示部22の画像を用いてもよい。
また、上記実施の形態では、図1の受信機側端末4と作業者側端末5との間で無線通信を行う場合について説明したが、他の通信手法で通信を行うこととしてもよい。例えば、受信機側端末4と作業者側端末5とが所定の通信線で接続されており、当該所定の通信線を用いて、これらの端末同士が有線通信を行うこととしてもよい。
また、上記実施の形態において、図1の作業者側端末5に対して、計時機能、経路表示機能、及び経路記憶機能が設けられていることとしてもよい。
また、上記実施の形態では、図5のSA5において図4の「試験機能」=「自動」の感知器を指定する機器指定情報が入力されない場合について説明したが、作業者による操作入力次第では(例えば、図7の感知器シンボル92を押圧した場合)、「試験機能」=「自動」の感知器を指定する機器情報も入力されることになる。また、図5のSA5において、「試験機能」=「自動」の感知器を指定する機器情報が入力された場合、所定の警告メッセージ(例えば、「自動試験機能を有している感知器ですが、動作試験を行いますか?」等)が表示されることとしてもよい。
また、上記実施の形態では、図5のSB3において、図2の表示部22における表示灯221のうちの、図5のSB2で受信した回線指定情報が指定する回線に対応する表示灯の表示状態が変化した場合に撮影すると判定し、当該回線指定情報が指定する回線に対応する表示灯の表示状態が変化しない場合に撮影しないと判定する場合について説明したが、これに限られない。例えば、図5のSB2で受信した回線指定情報が指定する回線に関わらず、図2の表示部22における表示灯221のうちの少なくとも何れか一つの表示灯の表示状態が変化した場合に撮影すると判定し、表示部22における表示灯221のうちの何れの表示灯の表示状態も変化しない場合(つまり、表示状態が変化した表示灯が無い場合)に撮影しないと判定するようにしてもよい。このように構成した場合、図5のSB2で受信した回線指定情報が誤っている場合(つまり、感知器11から発報信号を出力させる場合において、図1の回線32が指定されている場合等)においても、図2の表示部22の表示状態を確認することができる。また、回線指定情報が図1の回線31を指定する場合において、他の回線(つまり、回線32)に接続されている感知器(つまり、感知器14、15)が監視領域における異常の発生を実際に検出し発報信号を出力した場合においても、表示部22の表示状態を確認することができ、動作試験の最中においても異常の発生を認識することができる。また、複数名(例えば、2名)の作業者各々が、図1の作業者側端末5を用いて、複数の回線(例えば、回線31、32)に接続されている感知器について動作試験を行う場合においても、複数名の作業者各々が、図2の表示部22の表示状態を確認することができる。
また、上記実施の形態における図5のSA8において、試験結果情報を記憶すると共に表示するようにしてもよい。具体的には、動作試験が終了した防災端末についての、SA7の判定結果(具体的には、防災システム100が正常であるか否かの判定の判定結果)を、試験結果情報として表示する。この判定結果の表示手法は任意であるが、例えば、図8の「2階第1実験室」とチェックボックス81の近傍(例えば、チェックボックス81の左側等)に、正常である場合には「○」印を付し、正常でない場合には「×」印を付すようにしてもよい。
また、上記実施の形態における図5のSA8において、変形例の「(試験結果情報の表示について)」に記載されているように試験結果情報を表示した後に、再送要求を行えるようにしてもよい。ここで「再送要求」とは、画像情報を再送することの要求であり、具体的には、図1の作業者側端末5のタッチパネル52を介して入力されて、当該作業者側端末5から受信機側端末4に送信される要求である。そして、この再送要求を受信した受信機側端末5は、図5のSB5のようにして、画像情報を再度送信する。なお、この画像情報を再度送信する場合、再度の撮影を行った上で画像情報を再度送信するようにしてもよいし、再度の撮影を行わずに前回の画像情報を再度送信するようにしてもよい。このように構成した場合、例えば、画像情報に関する情報処理の誤り、又は、当該画像情報の通信不具合等により、一時的に画像情報を送信することが出来なかった場合においても、画像情報を再度送信することにより、試験結果情報を確実に出力することができる。
付記1の試験システムは、防災端末と防災受信機とを有する防災システムのための試験システムであって、前記防災端末は、発報信号を前記防災受信機に送信し、前記防災受信機は、前記防災システムの試験を行う場合において、前記発報信号を受信した場合に、前記防災システムの試験に関する第1試験情報を出力し、前記試験システムは、前記第1試験情報が出力された場合に、前記第1試験情報に基づく第2試験情報を送信する送信手段と、前記試験システムの前記送信手段が送信した前記第2試験情報を受信する受信手段と、前記試験システムの前記受信手段が受信した前記第2試験情報に基づいて、前記防災システムの試験の結果を示す試験結果情報を出力する出力手段と、を備える。
付記1に記載の試験システムによれば、防災受信機から出力された第1試験情報に応じた第2試験情報に基づいて、試験結果情報を出力することができるので、発報信号を出力する作業と試験結果を確認する作業とを、一人の作業者が行うことができ、防災システムの試験を行う作業効率を向上させることができる。また、防災受信機の表示灯の表示状態を示す情報を、第2試験情報として送信した場合、防災受信機の表示灯の表示状態についての試験結果情報を出力することができるので、防災受信機側に移動せずに、当該防災受信機の表示灯の表示状態を確認すことができ、前述のように作業効率を向上させることができる。
2 受信機
3、31、32 回線
4 受信機側端末
5 作業者側端末
6a、6b、6c 案内画面
7 地図画像
8 チェックリスト
21 操作部
22 表示部
23 音響部
24、43、55 記憶部
25、44、56 制御部
41 撮影部
42、51 通信部
52 タッチパネル
53 ディスプレイ
54 位置検出部
61 受信機表示部画像
61a、61b 表示灯画像
71 領域
81、82、83 チェックボックス
91、92、93 感知器シンボル
94 自位置シンボル
100 防災システム
200 支持アーム
211 切替ボタン
221、221a、221b 表示灯
231 スピーカ
251 監視部
252 試験部
400 試験システム
441 撮影制御部
561 表示制御部
562 試験判定部
Claims (9)
- 防災端末と防災受信機とを有する防災システムのための試験システムであって、
前記防災端末は、発報信号を前記防災受信機に送信し、
前記防災受信機は、前記防災システムの試験を行う場合において、前記発報信号を受信した場合に、前記防災システムの試験に関する第1試験情報を出力し、
前記試験システムは、
前記第1試験情報が出力された場合に、前記第1試験情報に基づく第2試験情報を送信する送信手段と、
前記試験システムの前記送信手段が送信した前記第2試験情報を受信する受信手段と、
前記試験システムの前記受信手段が受信した前記第2試験情報に基づいて、前記防災システムの試験の結果を示す試験結果情報を出力する出力手段と、
を備える試験システム。 - 前記試験システムは、
前記試験システムの前記受信手段が受信した前記第2試験情報に基づいて、前記防災システムが正常であるか否かを判定する判定手段、を備え、
前記試験システムの前記出力手段は、前記試験システムの前記判定手段の判定結果を示す情報を、前記試験結果情報として出力する、
請求項1に記載の試験システム。 - 前記防災受信機は、前記第1試験情報が表示される表示手段、を有し、
前記試験システムは、前記防災受信機の前記表示手段に前記第1試験情報が表示された場合に、前記防災受信機の前記表示手段を撮影する撮影手段、を備え、
前記試験システムの前記送信手段は、前記試験システムの前記撮影手段が撮影した画像を示す画像情報を、前記第2試験情報として送信する、
請求項1又は2に記載の試験システム。 - 前記試験システムの前記受信手段は、前記画像情報を受信し、
前記試験システムの前記出力手段は、前記試験システムの前記受信手段が受信した前記画像情報を、前記試験結果情報として出力する、
請求項3に記載の試験システム。 - 前記防災受信機の表示手段には、前記第1試験情報が表示される複数の領域が設けられており、
前記試験システムは、
前記複数の領域における、撮影するべき領域を指定する領域指定情報が入力される入力手段、を備え、
前記試験システムの前記撮影手段は、前記試験システムの前記入力手段に入力された前記領域指定情報が指定する領域に前記第1試験情報が表示された場合に、前記防災受信機の前記表示手段を撮影する、
請求項3又は4に記載の試験システム。 - 前記試験システムの前記撮影手段は、前記試験システムの前記入力手段に入力された前記領域指定情報が指定する領域以外の領域に前記第1試験情報が表示された場合に、前記防災受信機の前記表示手段を撮影する、
請求項5に記載の試験システム。 - 前記第2試験情報を再送することを要求するための再送要求が入力される要求入力手段、を備え、
前記試験システムの前記送信手段は、前記試験システムの前記要求入力手段に前記再送要求が入力された場合に、前記第2試験情報を再度送信する、
請求項1から6いずれか一項に記載の試験システム。 - 前記試験システムは、
前記防災システムの試験の案内をする案内手段、を備える、
請求項1から7いずれか一項に記載の試験システム。 - 前記試験システムは、
前記試験システムの前記送信手段を有する第1端末と、
前記試験システムの前記受信手段及び前記試験システムの前記出力手段を有しており、前記第1端末と通信を行う第2端末と、を備える、
請求項1から8いずれか一項に記載の試験システム。
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