JP6895598B2 - 設備点検システム、サーバ、設備点検方法、及び制御プログラム - Google Patents

設備点検システム、サーバ、設備点検方法、及び制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、設備点検システム、サーバ、設備点検方法、及び制御プログラムに関する。
従来から、カメラ等の撮像装置によって撮像された施設内の設備の各種情報を出力する設備管理システムが知られている。この設備管理システムは、撮像装置の位置及び撮像方向を特定し、特定した撮像装置の位置及び撮像方向と設備の位置とに基づいて撮像画像内の設備を判定し、判定した設備に係る各種情報を出力することができる。
例えば、特許文献1には、施設内の機器等のCAD図面に基づいて生成されたCG画像と撮像した撮像画像とを画像マッチングすることにより、撮像した位置及び撮像方向を特定する画像検索システムが記載されている。この画像検索システムでは、特定された位置及び撮像方向によって撮像範囲が特定され、特定された撮像範囲内の各機器に関するメッセージ(作業手順等)が表示される。
特開2012−252477号公報
しかしながら、施設内の設備等は必要に応じて改修されることがあり、改修された内容がCAD図面等へ反映されることが遅れる場合があった。このような場合、特許文献1の画像検索システムでは、CAD図面によるCG画像と実際の撮像画像とが異なることがあり、CG画像と撮像画像との画像マッチングが成功せずに、撮像位置及び撮像方向を特定することができないという問題が生じていた。
また、特許文献1の画像検索システムでは、施設が広大である場合、施設内の設備の数が多くなり、撮像画像と画像マッチングする対象となるCG画像の量が膨大となるため、画像マッチングの処理時間が長くなるという問題も生じていた。
さらに、施設内においては、GPS信号が受信できない場所があるため、GPS信号受信機付きの撮像装置を用いたとしても、撮像位置及び撮像方向を安定して取得することができなかった。
本発明は、このような課題を解決すべくなされたものであり、施設内の点検作業中においてモバイル端末が撮像した位置及び撮像した方向を安定して取得することを可能とする設備点検システム、サーバ、設備点検方法、及び制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る設備点検システムは、複数の点検対象を含む所定の施設内に設置され且つ識別情報及び基点を含む標識、モバイル端末、及び、モバイル端末と送受信可能なサーバを含む設備点検システムであって、モバイル端末は、標識を撮像して撮像情報を取得するための撮像部と、撮像情報をサーバへ送信するための送信部と、撮像情報を表示する表示部と、を有し、サーバは、撮像情報を受信する受信部と、設備配置図情報、及び、識別情報に関連付けられた標識に含まれる基点の3次元位置情報を記憶する記憶部と、撮像情報に基づいて撮像された基点の表示位置情報を取得し、撮像情報に含まれる識別情報に基づいて標識を特定し、特定された標識に基づいて記憶部に記憶されている基点の3次元位置情報を取得し、撮像された基点の表示位置情報及び記憶されている基点の3次元位置情報に基づいて、モバイル端末の3次元位置情報及び撮像方向情報を算出する算出部と、記憶部に記憶されている設備配置図情報、算出された3次元位置情報及び撮像方向情報を表示する表示部と、を有する。
また、本発明に係る設備点検システムにおいて、設備配置図情報は、複数の点検対象の3次元位置情報を含み、記憶部は、複数の点検対象のそれぞれに関連付けられた設備関連情報を更に記憶し、サーバは、算出されたモバイル端末の3次元位置及び複数の点検対象の3次元位置情報に基づいて、モバイル端末の近傍の点検対象を抽出し、抽出された点検対象に関連付けられた設備関連情報をモバイル端末に出力する情報出力部を更に有することが好ましい。
また、本発明に係る設備点検システムにおいて、算出部は、算出されたモバイル端末の3次元位置を頂点とし且つ撮像方向情報を中心方向とする所定角度を有する第1領域情報を算出し、情報出力部は、算出された第1領域情報及び複数の点検対象の3次元位置情報に基づいて、第1領域情報に含まれる点検対象を近傍の点検対象として抽出することが好ましい。
また、本発明に係る設備点検システムにおいて、設備関連情報は、当該点検対象の稼働状況を示す状況情報を含み、モバイル端末は、点検対象の稼働状況を検出する検出部を更に有し、サーバは、近傍の点検対象の稼働状況が検出部によって検出された場合、検出された稼働状況に基づいて、近傍の点検対象の状況情報を更新する情報更新部を更に有することが好ましい。
また、本発明に係る設備点検システムにおいて、記憶部は、複数の点検対象のそれぞれに関連付けられた点検時刻を更に記憶し、算出部は、算出したモバイル端末の3次元位置を中心とした所定範囲の第2領域情報を算出し、情報出力部は、点検対象に関連付けられた点検時刻、算出された第2領域情報、及び複数の点検対象の3次元位置情報に基づいて、現在時刻を含む第1の所定期間内の点検時刻に関連付けられ且つ第2領域情報に含まれる点検対象を近傍の点検対象として抽出することが好ましい。
また、本発明に係る設備点検システムにおいて、算出部は、撮像情報に複数の標識が含まれる場合、撮像情報に含まれる複数の識別情報のそれぞれに基づいて複数の標識のそれぞれを特定し、特定された各標識に基づいて記憶部に記憶されている各標識の基点の3次元位置情報を取得し、撮像された各標識の基点の表示位置情報及び記憶されている各基点の3次元位置情報に基づいて、モバイル端末の3次元位置情報及び撮像方向情報を算出することが好ましい。
また、本発明に係る設備点検システムにおいて、算出部は、算出したモバイル端末の3次元位置を、算出時刻に関連付けて記憶部に記憶し、情報出力部は、現在時刻から第2の所定期間内に含まれる算出時刻において算出されたモバイル端末の複数の3次元位置及び複数の点検対象の3次元位置情報に基づいて、モバイル端末の近傍の点検対象を抽出することが好ましい。
また、本発明に係る設備点検システムにおいて、設備関連情報は、当該点検対象を時系列順に並べた点検対象情報を含み、モバイル端末は、点検対象の点検項目を入力する入力部を更に有し、情報出力部は、抽出された点検対象の点検項目が入力部に入力された場合、点検対象情報を参照して、入力された点検項目の次の点検項目の入力指示をモバイル端末に出力することが好ましい。
本発明に係る設備点検システムは、複数の点検対象を含む所定の施設内に設置され且つ識別情報及び基点を含む標識、モバイル端末、及び、モバイル端末と送受信可能なサーバを含む設備点検システムであって、モバイル端末は、標識を撮像して撮像情報を取得するための撮像部と、撮像情報をサーバへ送信するための送信部と、サーバから送信された設備配置図情報、モバイル端末の3次元位置情報、及び、モバイル端末の撮像方向情報を受信する受信部と、設備配置図情報上に、3次元位置情報、及び、撮像方向情報を表示する表示部と、を有し、サーバは、撮像情報を受信する受信部と、設備配置図情報、及び、識別情報に関連付けられた標識に含まれる基点の3次元位置情報を記憶する記憶部と、撮像情報に基づいて撮像された基点の表示位置情報を取得し、撮像情報に含まれる識別情報に基づいて標識を特定し、特定された標識に基づいて記憶部に記憶されている基点の3次元位置情報を取得し、撮像された基点の表示位置情報及び記憶されている基点の3次元位置情報に基づいて、モバイル端末の3次元位置情報及び撮像方向情報を算出する算出部と、記憶部に記憶されている設備配置図情報、算出された3次元位置情報及び撮像方向情報をモバイル端末に送信する送信部と、を有する。
本発明に係るサーバは、複数の点検対象を含む所定の施設内に設置され且つ識別情報及び基点を含む標識を撮像して撮像情報を取得し、取得した撮像情報を送信且つ表示するモバイル端末と送受信可能なサーバであって、モバイル端末から送信された撮像情報を受信する受信部と、設備配置図情報、及び、識別情報に関連付けられた標識に含まれる基点の3次元位置情報を記憶する記憶部と、撮像情報に基づいて撮像された基点の表示位置情報を取得し、撮像情報に含まれる識別情報に基づいて標識を特定し、特定された標識に基づいて記憶部に記憶されている基点の3次元位置情報を取得し、撮像された基点の表示情報及び記憶されている基点の3次元位置情報に基づいて、モバイル端末の3次元位置情報及び撮像方向情報を算出する算出部と、記憶部に記憶されている設備配置図情報、算出された3次元位置情報及び撮像方向情報を表示する表示部と、を有する。
本発明に係る設備点検方法は、複数の点検対象を含む所定の施設内に設置され且つ識別情報及び基点を含む標識、モバイル端末、及び、モバイル端末と送受信可能なサーバを含む設備点検システムの設備点検方法であって、モバイル端末は、標識を撮像して撮像情報を取得し、撮像情報をサーバへ送信し、撮像情報を表示し、サーバは、撮像情報を受信し、設備配置図情報、及び、識別情報に関連付けられた標識に含まれる基点の3次元位置情報を記憶部に記憶し、撮像情報に基づいて撮像された基点の表示位置情報を取得し、撮像情報に含まれる識別情報に基づいて標識を特定し、特定された標識に基づいて記憶部に記憶されている基点の3次元位置情報を取得し、撮像された基点の表示位置情報及び記憶されている基点の3次元位置情報に基づいて、モバイル端末の3次元位置情報及び撮像方向情報を算出し、記憶部に記憶されている設備配置図情報、算出された3次元位置情報及び撮像方向情報を表示する、ことを含む。
本発明に係る制御プログラムは、複数の点検対象を含む所定の施設内に設置され且つ識別情報及び基点を含む標識を撮像して撮像情報を取得し、取得した撮像情報を送信且つ表示するモバイル端末と送受信可能なサーバに、モバイル端末から送信された撮像情報を受信し、設備配置図情報、及び、識別情報に関連付けられた標識に含まれる基点の3次元位置情報を記憶部に記憶し、撮像情報に基づいて撮像された基点の表示位置情報を取得し、撮像情報に含まれる識別情報に基づいて標識を特定し、特定された標識に基づいて記憶部に記憶されている基点の3次元位置情報を取得し、撮像された基点の表示位置情報及び記憶されている基点の3次元位置情報に基づいて、モバイル端末の3次元位置情報及び撮像方向情報を算出し、記憶部に記憶されている設備配置図情報、算出された3次元位置情報及び撮像方向情報を表示する、ことを実行させる。
本発明に係る設備点検システム、サーバ、設備点検方法、及び制御プログラムによって、施設内の点検作業中においてモバイル端末が撮像した位置及び撮像した方向を安定して取得することが可能となる。
設備点検システム1が有する機能の概要を説明するための機能説明図である。 設備点検システム1の概略構成の一例を示す図である。 (a)は、モバイル端末3の外観の一例を示す斜視図であり、(b)は、モバイル端末3の概略構成の一例を示す図である。 (a)は、モバイル端末3の使用例を示す模式図であり、(b)は、モバイル端末3の表示画面の一例を示す図であり、(c)は、サーバ4の表示画面の一例を示す図である。 サーバ4の概略構成の一例を示す図である。 (a)は、標識2の外観の一例を説明するための模式図であり、(b)は、標識テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 (a)は、設備配置テーブルのデータ構造の一例を示す図であり、(b)は、点検対象テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 設備点検システム1の動作シーケンスの一例を示す図である。 算出処理の動作フローの一例を示す図である。 出力処理の動作フローの一例を示す図である。 (a)は、モバイル端末3の使用例を示す模式図であり、(b)は、モバイル端末3によって取得された撮像情報1110の一例を示す図である。 モバイル端末3の使用例を示す模式図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の様々な実施形態について説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
(設備点検システム1の概要)
図1は、本実施形態の設備点検システム1が有する機能の概要を説明するための機能説明図である。本実施形態の設備点検システム1は、所定の施設内に設置される一又は複数の標識2、モバイル端末3、及び、モバイル端末3と送受信可能なサーバ4を含み、点検作業者等が当該施設内の複数の点検対象を点検する場合に使用される。
なお、所定の施設とは、石油、石油精製、石油化学、ガス、一般化学、電気、製鉄、原子力、石炭、造水、農業、飼料、生化学、食品、医薬品、医療、情報、通信、運輸、流通、備蓄、都市開発、上下水道、産業公害防止、災害防止、環境保全、宇宙開発、建設、土木、測量等に関する施設、紙・パルプ、窯業・セメント、金属精錬、建築資材等の製造、生産に関する施設等である。また、点検対象は、施設内の設備(配管、機器、機械等)からの漏れ、減肉若しくは損傷等の健全性監視、又は、振動、計器類、気温、湿度若しくは特定のガス濃度等、作業員の健康管理のためのバイタル生命センサ等を計測する地点等である。
標識2は、当該標識2を識別するための標識表示情報が表示されたシート状又は板状の表示媒体である。なお、標識2は、標識表示情報が表示可能であればよく、ディスプレイ装置等であってもよい。標識表示情報は、標識ID(Identification)を符号化した、所定の表示態様を有する図形情報又はバーコード等の符号情報である。なお、標識表示情報は、標識IDを示す、文字、数字及び記号等の少なくとも1種類を用いた文字列情報等でもよい。標識IDは、識別情報の一例であり、標識2に関連付けて記憶される。
また、標識2の外形形状に基づいて、基点が認識される。例えば、基点は、標識2が矩形形状である場合、標識2の外形形状を構成する矩形形状の各角の頂点である。なお、標識2に、所定の点状の図形情報が基点として表示されてもよい。
各基点は、標識2が施設内に設置された際に、施設内の所定の座標系に従った各基点の3次元位置情報が関連付けられる。なお、所定の座標系は、施設内の特定の地点を座標原点とし且つ所定のx軸、y軸及びz軸を有する座標系、又は、緯度、経度及び高度で示される地理座標系等である。以降、所定の座標系を、空間座標系と称する場合がある。
モバイル端末3は、点検作業者等によって携帯される端末装置である。なお、モバイル端末3は、施設内を撮像し且つ撮像した撮像情報を取得する撮像機能、取得した撮像情報等を表示する表示機能、及び、サーバ4とのデータの送受信機能を少なくとも有する通信機器であればどのような形態でもよい。例えば、モバイル端末3は、パーソナルコンピュータ(Personal Computer,PC)、ノートPC、多機能携帯電話機(所謂「スマートフォン」)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant,PDA)、デジタルスチルカメラ(Digital Still Camera,DSC)、アクションカメラ、タブレット端末、携帯型ゲーム機等でもよい。
図1の(A)には、モバイル端末3によって撮像された撮像画像の一例が示されている。撮像画像内には、点検作業者が点検する施設内に設置された標識ID「20」の標識2が撮像されている。なお、撮像画像は、静止画像及び動画像のどちらでもよく、また、撮像画像は、撮像情報の一例である。モバイル端末3は、撮像情報を取得するたびに、取得した撮像情報をサーバ4に送信する。
サーバ4は、モバイル端末3によって送信された撮像情報を受信すると、モバイル端末3の3次元位置情報及び撮像方向情報を算出する算出処理を実行する。なお、モバイル端末3の3次元位置情報は、モバイル端末3が撮像情報を取得した時における、施設内の空間座標系に従ったモバイル端末3の3次元位置を示す情報である。撮像方向は、モバイル端末3のカメラ等の撮像部が有する撮像素子の垂直方向且つ被写体方向である。以下、算出処理の概略について説明する。
サーバ4は、受信した撮像情報に標識2が含まれる場合、撮像された標識2に含まれる各基点の表示位置情報を取得する。表示位置情報は、撮像情報における所定の座標点を座標原点とし且つ所定のx軸及びy軸及を有する画像座標系に従った表示位置を示す情報である。
図1の(B)には、モバイル端末3によって撮像された撮像情報に含まれる各基点の表示位置情報の一例が示されている。図1の(B)に示される撮像情報は、矩形形状の撮像画像であり、撮像画像の左上の角の座標点を座標原点とし、矩形形状の横方向をx軸とし、矩形形状の縦方向をy軸とする画像座標系を有する。
サーバ4は、標識2の標識表示情報と標識2の基点に関連付けられた3次元位置情報と設備配置図情報とを記憶している。サーバ4は、取得した撮像情報と記憶している各標識2の標識表示情報とに対して公知の画像マッチング処理を実行し、撮像情報内の標識表示情報を判別するとともに、判別した標識表示情報の標識2の基点の撮像情報における表示位置情報及び標識2の標識IDを取得する。図1の(B)に示される例では、サーバ4は、4つの基点の表示位置情報として、(Xa1,Ya1)、(Xa2,Ya2)、(Xa3,Ya3)及び(Xa4,Ya4)を取得する。
設備配置図情報は、施設内に配置された各設備の外形形状を示す3次元モデル情報を含む。設備の3次元モデル情報は、設備の外観を描画するための設備のサーフェイスを示す、空間座標系の3次元位置情報の集合である。図1の(C)には、設備配置図情報によって特定される設備の外観表示、及び、基点の3次元位置情報によって特定される標識2の表示の一例が示されている。
次に、サーバ4は、取得した標識IDに関連付けて記憶されている標識2を特定し、当該標識2の基点の3次元位置情報を取得する。
次に、サーバ4は、基点の表示位置情報及び基点の3次元位置情報に基づいて、モバイル端末の3次元位置情報及び撮像方向情報を算出する。3次元位置情報及び撮像方向情報の算出では、図1の(D)に示されるように、基点の表示位置情報及び基点の3次元位置情報から、公知の空間後方交会によって撮像情報の外部標定要素が算出され、図1の(E)に示されるように、算出された外部標定要素によって、3次元位置情報及び撮像方向情報が特定される。
そして、サーバ4は、図1の(F)に示されるように、設備配置図情報上に、モバイル端末3の3次元位置情報及び撮像方向情報を重畳表示する。
このように、設備点検システム1は、複数の点検対象を含む所定の施設内に設置され且つ識別情報及び基点を含む標識2を撮像したモバイル端末3の3次元位置情報及び撮像方向情報を算出する。これにより、設備点検システム1は、施設内での点検作業中においてモバイル端末3の撮像位置及び撮像方向を安定して取得することが可能となる。また、施設内に設置する標識2の数は、設備の数よりも少なくてもよく、施設が広大であっても、設備点検システム1は、モバイル端末3の撮像位置及び撮像方向を安定して取得することが可能となる。
なお、上述した図1の説明は、本発明の内容への理解を深めるための説明にすぎない。本発明は、具体的には、次に説明する各実施形態において実施され、且つ、本発明の原則を実質的に超えずに、さまざまな変形例によって実施されてもよい。このような変形例はすべて、本発明および本明細書の開示範囲に含まれる。
(設備点検システム1)
図2は、設備点検システム1の概略構成の一例を示す図である。設備点検システム1は、標識2と、モバイル端末3と、サーバ4とを有する。設備点検システム1は、点検作業者等が所定の施設内の複数の点検対象を点検する場合に使用され、標識2は、所定の施設内に設置される。なお、標識2の設置場所は、モバイル端末3を携帯する点検作業者等が通行する通行エリア近傍であり、標識2の設置数は、所定の施設内の点検対象数以下である。
モバイル端末3とサーバ4とは、通信ネットワークを介して相互に接続され、例えば、アクセスポイント5、ルータ6、及びインターネット7を介して相互に接続される。アクセスポイント5は、所定の施設内で構築される無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントである。サーバ4は、施設内に設置されても、施設外に設置されてもよい。なお、設備点検システム1は、サーバ4を制御するための外部コンピュータ(図示せず)を有してもよい。
サーバ4で実行されるプログラム(例えば、演算プログラム)と、モバイル端末3で実行されるプログラム(例えば、表示プログラム)とは、ハイパーテキスト転送プロトコル(Hypertext Transfer Protocol,HTTP)等の通信プロトコルを用いて通信を行う。
(モバイル端末3)
図3(a)は、モバイル端末3の外観の一例を示す斜視図である。
モバイル端末3は、点検作業者等が操作する操作部33と、取得した撮像情報、又は、後述する設備関連情報等を表示する表示部34と、施設内を撮像し且つ撮像した撮像情報を取得するための撮像部35とを有する。なお、モバイル端末3は、同一の筐体内に、操作部33及び表示部34と撮像部35とを含む構成としてもよい。また、モバイル端末は、ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display,HMD)方式の表示部34を有するウェアラブルコンピュータ(Wearable Computer)であってもよい。
図3(b)は、モバイル端末3の概略構成の一例を示す図である。
モバイル端末3は、図3(a)に示される操作部33、表示部34及び撮像部35の他に、図3(b)に示されるように、端末通信部31、端末記憶部32及び端末処理部36等を備える。
端末通信部31は、主に2.4GHz帯、5GHz帯等を感受帯域とするアンテナを含む、通信インターフェース回路を有する。端末通信部31は、無線LANのアクセスポイント5との間でIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers,Inc.)802.11規格の無線通信方式に基づいて無線通信を行う。なお、端末通信部31の周波数帯域は、上記した周波数帯域に限定されない。そして、端末通信部31は、アクセスポイント5から受信したデータを端末処理部36に供給し、端末処理部36から供給されたデータをアクセスポイント5に送信する。
なお、端末通信部31は、主に2.1GHz帯を感受帯域とするアンテナを含む、通信インターフェース回路を有し、モバイル端末3を通信ネットワーク(図示せず)に接続してもよい。この場合、端末通信部31は、基地局(図示せず)により割り当てられるチャネルを介して、基地局との間でCDMA(Code Division Multiple Access)方式等による無線信号回線を確立し、基地局との間で通信を行う。なお、基地局との間の通信方式は、CDMA方式に限定されず、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式、LTE(Long Term Evolution)方式等の他の通信方式でもよく、今後使用される通信方式でもよい。また、基地局との間の通信方式は、PHS(Personal Handy−phone System)等の他の通信方式でもよい。また、端末通信部31の周波数帯域は、上記した周波数帯域に限定されない。端末通信部31は、基地局から受信したデータを端末処理部36に供給し、端末処理部36から供給されたデータを基地局に送信する。
端末記憶部32は、例えば、半導体メモリを有する。端末記憶部32は、端末処理部36での処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、端末記憶部32は、ドライバプログラムとして、端末通信部31を制御する無線LAN通信デバイスドライバプログラム、操作部33を制御する入力デバイスドライバプログラム、表示部34を制御する出力デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、端末記憶部32は、アプリケーションプログラムとして、表示処理プログラム、データの送信及び受信を行うデータ送受信プログラム等を記憶する。また、端末記憶部32は、データとして、撮像部35が撮像した画像を記憶する。
操作部33は、モバイル端末3の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネル式の入力装置、キーパッド等である。点検作業者等は、このデバイスを用いて、文字、数字等を入力することができる。操作部33は、点検作業者等により操作されると、その操作に対応する信号を発生する。発生した信号は、点検作業者等の指示として、端末処理部36に入力される。
表示部34は、動画像、静止画像等の出力が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネル式の表示装置、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ、HMD等である。表示部34は、端末処理部36から供給される動画像データに応じた動画像、静止画像データに応じた静止画像等を表示する。
撮像部35は、結像光学系、撮像素子及び画像処理部等を有する。結像光学系は、例えば光学レンズであり、被写体からの光束を撮像素子の撮像面上に結像させる。撮像素子は、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等であり、撮像面上に結像した被写体像の画像を出力する。画像処理部は、連続して撮像素子によって生成された画像から、所定期間毎に所定のファイル形式の動画像データを作成して出力する。または、画像処理部は、撮像素子によって生成された画像から所定のファイル形式の静止画像データを作成して出力する。
端末処理部36は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。端末処理部36は、モバイル端末3の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。端末処理部36は、モバイル端末3の各種処理が端末記憶部32に記憶されているプログラム及び操作部33の操作からの出力等に応じて適切な手順で実行されるように、端末通信部31、表示部34、撮像部35等の動作を制御する。端末処理部36は、端末記憶部32に記憶されているプログラム(ドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、端末処理部36は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
端末処理部36は、送受信部361と、表示処理部362とを有する。端末処理部36が有するこれらの各部は、端末処理部36が有するプロセッサ上で実行されるプログラムによって実装される機能モジュールである。あるいは、端末処理部36が有するこれらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、又はファームウェアとしてモバイル端末3に実装されてもよい。
図4(a)は、モバイル端末3の使用例を示す模式図である。
図4(a)に示されるように、点検作業者等は、所定の施設内の複数の点検対象を点検する場合にモバイル端末3を携帯する。点検作業者は、モバイル端末3の撮像部35を、所定の施設内に設置されている標識2を撮影する撮像方向に向けて移動する。また、モバイル端末3は、撮像した撮像情報、又は、サーバ4から送信された各種画面若しくは情報を表示する。
図4(b)は、モバイル端末3の表示画面の一例を示す図であり、及び図4(c)は、サーバ4の表示画面の一例を示す図である。
図4(b)には、モバイル端末3の撮像部35によって取得された標識2を含む撮像情報に、点検対象に関連付けられた設備関連情報401が重畳表示される撮像情報表示画面400が示されている。撮像情報表示画面400に表示される設備関連情報401は、モバイル端末3から所定距離内且つ撮像部35の視野角の範囲内に位置する点検対象に関連付けられた設備関連情報401である。なお、モバイル端末3から所定距離内は、モバイル端末3の近傍の一例であり、撮像部35の視野角は、モバイル端末3の3次元位置を頂点とし且つ撮像方向情報を中心方向とする所定角度の一例である。なお、サーバ4のサーバ表示部43が、撮像情報表示画面400を表示してもよい。
図4(c)には、モバイル端末3の撮像部35によって取得された撮像情報に基づいて算出されたモバイル端末3の3次元位置情報411及び撮像方向情報412が、設備配置図情報上に重畳表示される設備配置図表示画面410が示されている。なお、モバイル端末3の表示部34が、設備配置図表示画面410を表示してもよい。
(サーバ4)
図5は、サーバ4の概略構成の一例を示す図である。
サーバ4は、特に、モバイル端末3の3次元位置情報及び撮像方向情報を算出する算出処理を実行する。この機能を実現するために、サーバ4は、サーバ通信部41と、サーバ記憶部42、サーバ表示部43、サーバ処理部44とを備える。
サーバ通信部41は、サーバ4をインターネット7に接続するための通信インターフェース回路を有する。サーバ通信部41は、モバイル端末3等から受信したデータをサーバ処理部44に供給する。また、サーバ通信部41は、サーバ処理部44から供給されたデータをモバイル端末3等に送信する。
サーバ記憶部42は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置及び光ディスク装置のうちの少なくとも一つを有する。サーバ記憶部42は、サーバ処理部44による処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、サーバ記憶部42は、ドライバプログラムとして、サーバ通信部41を制御する通信デバイスドライバプログラム等を記憶する。各種プログラムは、例えばCD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いてサーバ記憶部42にインストールされてもよい。なお、サーバ記憶部42は、データとして、後述する標識テーブル、設備配置テーブル、点検対象テーブル等を記憶する。
本実施形態でいうテーブルは、データベースの形式の一例であり、データがサーバ内にプールしているような形式であってもよい。また、各テーブルの全て又は一部が、サーバ4とは異なる他のデータベース装置等に記憶されてもよい。
サーバ表示部43は、動画像、静止画像等の出力が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネル式の表示装置、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等である。サーバ表示部43は、サーバ処理部44から供給される動画像データに応じた動画像、静止画像データに応じた静止画像等を表示する。
サーバ処理部44は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。サーバ処理部44は、サーバ4の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。サーバ処理部44は、サーバ4の各種処理がサーバ記憶部42に記憶されているプログラム等に基づいて適切な手順で実行されるように、サーバ通信部41等の動作を制御する。サーバ処理部44は、サーバ記憶部42に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、サーバ処理部44は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
サーバ処理部44は、送受信部441と、算出部442と、情報出力部443とを有する。サーバ処理部44が有するこれらの各部は、サーバ処理部44が有するプロセッサ上で実行されるプログラムによって実装される機能モジュールである。あるいは、サーバ処理部44が有するこれらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、又はファームウェアとしてサーバ4に実装されてもよい。
(標識2)
図6(a)は、標識テーブルによって管理される標識2の外観の一例を説明するための模式図である。
標識2は、標識表示情報と基点とを含む。各基点の3次元位置情報、すなわち、第1基点の3次元位置情報(Xb1,Yb1,Zb1)、第2基点の3次元位置情報(Xb2,Yb2,Zb2)、第3基点の3次元位置情報(Xb3,Yb3,Zb3)、第4基点の3次元位置情報(Xb4,Yb4,Zb4)は、標識2が所定の施設内に設置される際に、点検作業者等によって計測された空間座標系の3次元位置情報である。
図6(b)は、標識テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
標識テーブルには、各標識について、当該標識の標識ID、基点位置情報、イメージ情報及び座標系等が、互いに関連付けられて記憶される。基点位置情報には、各基点について、第1基点の3次元位置情報,第2基点の3次元位置情報,第3基点の3次元位置情報,第4基点の3次元位置情報が記憶される。なお、記憶される基点の3次元位置情報の数は、3つ以上であればよい。座標系は、標識テーブルにおいて記憶されている3次元位置情報の座標系を示す識別情報である。また、イメージ情報には、標識の表示面の画像情報(標識表示情報)のファイル名が記憶される。なお、当該ファイル名に対応する画像情報は、サーバ記憶部42に記憶される。
図7(a)には、設備配置テーブルが示されている。設備配置テーブルには、各設備について、当該設備の設備ID、3次元モデル情報、設備名称、設備図面、座標系等が互いに関連付けて記憶される。なお、設備名称及び設備図面は、設備関連情報の一例である。設備配置テーブルには、設備の他に、計器類及び気温、湿度若しくは特定のガス濃度等を計測する地点等に係る情報が記憶されてもよい。この場合、3次元モデル情報として、計器類又は計測地点の位置情報が記憶される。
図7(b)には、点検対象テーブルが示されている。点検対象テーブルには、各点検対象について、当該点検対象の点検ID、点検時刻、対象情報、点検結果等が、点検を実施する時系列順に従って互いに関連付けて記憶される。点検時刻には、当該点検対象の点検の開始予定時刻及び終了予定時刻が記憶される。なお、点検時刻には、点検の開始予定時刻のみが記憶されてもよい。対象情報は、各点検項目に係る点検対象の設備、計器類、又は計測地点等に係る各種情報を識別するための識別情報であり、例えば、設備の場合は、設備テーブルの設備IDが記憶される。点検結果は、各点検項目に係る点検結果を格納するための格納場所を示す情報であり、例えば、サーバ4のサーバ記憶部42のディレクトリ情報等である。なお、点検対象テーブルは、点検対象情報の一例であり、また、点検対象テーブルに記憶された各種情報は、設備関連情報の一例である。
(設備点検システム1の動作シーケンス)
図8は、設備点検システム1の動作シーケンスの一例を示す図である。この動作シーケンスは、予めサーバ記憶部42及び端末記憶部32に記憶されているプログラムに基づいて、主にサーバ処理部44及び端末処理部36により、サーバ4及びモバイル端末3の各要素と協働して実行される。
最初に、点検作業者等が携帯するモバイル端末3の送受信部361は、点検作業者等による操作部33の操作に応じて、撮像部35によって取得された撮像情報を、端末通信部31を介してサーバ4に送信する(ステップS101)。
次に、サーバ4の送受信部441は、モバイル端末3からサーバ通信部41を介して撮像情報を受信すると、受信した撮像情報を算出部442に渡すとともに、算出処理の実行を算出部442及び情報出力部443に指示する。算出部442及び情報出力部443は、送受信部441から算出処理の実行を指示されると、算出処理を実行する(ステップS102)。算出処理の詳細は後述する。
次に、送受信部441は、算出処理によって出力された各種画面又は情報を表示するための表示データをモバイル端末3にサーバ通信部41を介して送信する(ステップS103)。
次に、モバイル端末3の送受信部361は、端末通信部31を介してサーバ4から表示データを受信すると、表示データに基づく各種画面又は情報の表示を表示処理部362に指示する。そして、表示処理部362は、送受信部361から各種画面の表示を指示されると、撮像部35によって取得された撮像情報及び/又は受信した表示データに基づいて当該表示データに対応する画面を表示する(ステップS104)。
(算出処理)
図9は、算出処理の動作フローの一例を示す図である。図9に示す算出処理は、図8のステップS102において実行される。
最初に、算出部442は、送受信部441から受け取った撮像情報に含まれる標識2の各基点の表示位置情報を取得するとともに、撮像情報に含まれる標識2の標識IDを取得する(ステップS201)。以下、ステップS201の処理について説明する。
まず、算出部442は、標識テーブルに記憶されたイメージ情報に対応する各標識2の画像情報(標識表示情報)と受け取った撮像情報とに対して画像マッチング処理を実行する。そして、受け取った撮像情報に含まれる標識2とマッチングする標識2の画像情報が判別された場合、算出部442は、受け取った撮像情報に含まれる標識2の各基点の撮像情報における表示位置情報を取得するとともに、標識テーブルを参照して、マッチングした標識2の画像情報に関連付けられた標識IDを取得する。以上により、ステップS201の処理は終了する。
なお、標識2の各基点の表示位置情報及び標識2の標識IDの取得処理は、画像マッチング処理に限らない。例えば、標識2の標識表示情報が、QR(Quick Response)コード(「QRコード」は登録商標である。)等のバーコード情報である場合、算出部442が、バーコード情報を認識し、認識したバーコード情報をデコード処理して、埋め込まれた標識IDを取得する処理を行ってもよい。
次に、算出部442は、標識テーブルを参照して、取得した標識IDに関連付けられた基点位置情報を取得する(ステップS202)。
次に、算出部442は、取得した基点の表示位置情報及び基点位置情報から、公知の空間後方交会を用いて、取得した撮像情報の外部標定要素を算出し、外部標定要素のうちのカメラの3次元座標をモバイル端末3の3次元位置情報として特定し、外部標定要素のうちの3軸の回転角に基づいて撮像方向情報を算出する(ステップS203)。なお、外部標定要素の算出では、3点以上の基点の表示位置情報が用いられる。
そして、情報出力部443は、出力処理を実行し(ステップS204)、一連のステップを終了する。出力処理の詳細は後述する。
(出力処理)
図10は、出力処理の動作フローの一例を示す図である。図10に示す出力処理は、図9のステップS204において実行される。
最初に、情報出力部443は、算出部442によって算出されたモバイル端末3の3次元位置情報の近傍に点検対象があるか否かを判定する(ステップS301)。ステップS301の処理では、情報出力部443は、設備配置テーブルに記憶された3次元モデル情報を参照して、モバイル端末3の3次元位置情報から所定距離の範囲内に、点検対象となる設備、計器類、又は計測地点等が含まれるか否かを判定する。なお、モバイル端末3の3次元位置情報から所定距離の範囲の情報は、第2領域情報の一例である。
情報出力部443は、モバイル端末3の3次元位置情報の近傍に点検対象がないと判定した場合(ステップS301−No)、ステップS303に処理を進める。
情報出力部443は、モバイル端末3の3次元位置情報の近傍に点検対象があると判定した場合(ステップS301−Yes)、3次元位置情報の近傍にあると判定された点検対象の設備関連情報を出力する(ステップS302)。すなわち、情報出力部443は、設備配置テーブルを参照して、3次元位置情報の近傍にあると判定された点検対象の設備、計器類、又は計測地点に関連付けられた設備名称及び/又は設備図面等を抽出し、抽出した設備名称及び/又は設備図面等を表示するための表示データを出力する。なお、情報出力部443は、点検対象テーブルを参照して、3次元位置情報の近傍にあると判定された点検対象に係る各種情報を抽出し、抽出した各種情報を表示するための表示データを出力してもよい。なお、情報出力部443は、抽出した設備名称及び/又は設備図面等を表示するための表示データをサーバ表示部43に表示してもよい。
次に、情報出力部443は、モバイル端末3の3次元位置情報の近傍の3次元モデル情報を抽出する。そして、情報出力部443は、抽出した3次元モデル情報を設備配置図情報としてサーバ表示部43に表示するとともに、算出部442によって算出されたモバイル端末3の3次元位置情報及び撮像方向情報をサーバ表示部43に表示し(ステップS303)、一連のステップを終了する。
以上説明してきたように、設備点検システム1は、複数の点検対象を含む所定の施設内に設置され且つ識別情報及び基点を含む標識2を撮像したモバイル端末3の3次元位置情報及び撮像方向情報を、当該モバイル端末3に提供する。これにより、設備点検システム1は、施設内において点検作業中のモバイル端末3に対して、当該モバイル端末3の撮像位置及び撮像方向を安定して提供することが可能となる。
(変形例1)
なお、図10で示される出力処理のステップS301において、情報出力部443は、モバイル端末3の3次元位置情報の近傍に位置し且つ撮像部35の視野角の範囲内に位置する点検対象があるか否かを判定してもよい。この場合、算出部442は、算出されたモバイル端末の3次元位置情報を頂点とし且つ撮像方向情報を中心方向とする所定角度(例えば、視野角等)を有する第1領域情報を算出する。次に、情報出力部443は、第1領域情報内に点検対象があるか否かを判定する。これにより、点検作業者等は、実際に見ている方向に存在する点検対象のみを抽出することが可能となり、不要な点検対象の出力を防止することが可能となる。
(変形例2)
また、設備関連情報として、点検対象の稼働状況を示す状況情報が含まれてもよい。例えば、稼働状況は、稼働中の設備に係る計器類の数値、又は、設備の稼働によって発生する熱、水蒸気、ガス等である。この場合、モバイル端末3は、稼働状況を検出するための検出部を更に有し、サーバ4は、状況情報を更新するための情報更新部を更に有してもよい。検出部は、撮像部35によって撮像された計器類の画像情報から計器類の数値を判別する画像認識装置や、室温を計測する室温センサ、湿度を計測する湿度センサ、ガスの濃度を計測するガスセンサ等である。サーバ4の情報更新部は、モバイル端末3から送信された点検対象の稼働状況を示す状況情報が、情報出力部443によって抽出された点検対象に係る状況情報である場合、送信された状況情報に基づいて、抽出された点検対象に係る状況情報を更新する。これにより、点検作業者等は、周辺に存在する点検対象に係る状況情報を自動的に更新することが可能となる。
(変形例3)
また、図10で示される出力処理のステップS301において、情報出力部443は、点検対象テーブルに記憶された点検時刻を参照し、モバイル端末3の3次元位置情報を中心とした第2領域情報内に位置し且つ現在時刻を含む第1の所定期間内の点検時刻に関連付けられた点検対象があるか否かを判定してもよい。これにより、点検作業者等は、周辺に位置する点検対象の中から現在点検すべき点検対象のみを点検対象として抽出することが可能となり、不要な点検対象の出力を防止することが可能となる。
(変形例4)
また、撮像情報に複数の標識2が含まれる場合、算出部442及び情報出力部443は、撮像情報に含まれる複数の標識2のそれぞれを特定し、複数の標識2のそれぞれの標識2に含まれる基点に基づいて算出処理を実行してもよい。以下、図11(a)に示すモバイル端末3の使用例を示す模式図及び図11(b)に示す撮像情報1110を用いて説明する。図11(a)に示されるように、点検作業者等の操作に応じて、撮像部35は、所定の施設内に設置されている標識のうち、複数の標識2a、2bを含む撮像情報1110を取得する。撮像情報1110は、図11(b)に示されるように複数の標識2a、2bを含む。算出部442は、撮像情報に含まれる複数の標識2a、2bのそれぞれを特定し、複数の標識2a、2bのそれぞれに含まれる基点に基づいて算出処理を実行する。これにより、撮像情報に含まれる標識2の数の増加に伴い、基点の数も増加するため、精度の高いモバイル端末3の3次元位置情報及び撮像方向情報を算出することが可能となる。
(変形例5)
また、情報出力部443は、図10で示される出力処理のステップS301において、現在時刻から第2の所定期間内に含まれる時刻において算出されたモバイル端末3の複数の3次元位置情報に基づいて、モバイル端末3の近傍の点検対象を抽出してもよい。なお、3次元位置情報が算出された時刻は、算出時刻の一例である。以下、図12に示すモバイル端末3の使用例を示す模式図を用いて説明する。図12に示されるように、点検作業者等の操作に応じて、撮像部35は、所定の施設内に設置されている標識のうち、標識2aを含む撮像情報を取得し、算出部442は、上述の算出処理によって、標識2aを含む撮像情報を取得したモバイル端末3の3次元位置情報を算出する。次に、算出部442は、算出したモバイル端末3の3次元位置情報を、算出時刻Taに関連付けてサーバ記憶部42に記憶する。次に、点検作業者等の操作に応じて、撮像部35は、標識2bを含む撮像情報を取得し、算出部442は、上述の算出処理によって、標識2bを含む撮像情報を取得したモバイル端末3の3次元位置情報を算出する。次に、算出部442は、算出したモバイル端末3の3次元位置情報を、算出時刻Tbに関連付けてサーバ記憶部42に記憶する。そして、情報出力部443は、算出時刻Ta及び算出時刻Tbが現在時刻から第2の所定期間内に含まれる場合、算出時刻Ta及び算出時刻Tbのそれぞれにおけるモバイル端末3の3次元位置情報の近傍の点検対象を抽出する。これにより、近い時間内に複数回算出されたモバイル端末3の3次元位置情報に基づいて点検対象を抽出することが可能となる。
(変形例6)
また、モバイル端末3は、点検対象の点検項目を入力する入力部を更に有してもよい。なお、点検項目は、設備関連情報の一例である。この場合、情報出力部443は、図10で示される出力処理のステップS302において、設備関連情報として点検項目を出力する。そして、情報出力部443は、出力された点検対象の点検項目が入力部によって入力された場合に、点検対象テーブルを参照して、次の点検対象の点検項目の入力指示を出力する。これにより、点検作業者等の点検作業の支援を自動的に行うことが可能となる。また、ステップS302において出力された点検対象の点検項目が入力部によって入力されない状態で、モバイル端末3の3次元位置情報すなわち点検作業者等の3次元位置情報が所定距離移動した場合、情報出力部443は、アラーム情報を出力してもよい。これにより、作業の漏れや抜け等のヒューマンエラーを防止することが可能になる。
(変形例7)
標識2の各基点の表示位置情報の算出は、モバイル端末3の端末処理部36によって実行されてもよい。この場合、ステップS101において、モバイル端末3の送受信部361は、撮像部35によって取得された撮像情報とともに、算出された各基点の表示位置情報を、端末通信部31を介してサーバ4に送信する。そして、ステップS201において、算出部442は、送信された各基点の表示位置情報を取得する。これにより、サーバ4側の処理負荷を軽減させることが可能になる。
(変形例8)
モバイル端末3の表示部34は、設備配置図情報、モバイル端末3の3次元位置情報及び撮像方向情報等を表示してもよい。この場合、情報出力部443は、サーバ記憶部42に記憶された設備配置図情報、算出部442によって算出されたモバイル端末3の3次元位置情報及び撮像方向情報等を、モバイル端末3に表示させるために出力する。これにより、サーバ4において表示される表示画面と同じ画面を、モバイル端末3の点検作業者等は閲覧することが可能となり、サーバ4の操作者は、図示しない音声送信装置によって、モバイル端末3に作業指示を音声情報として送信することが可能となる。
当業者は、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換、及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。
1 設備点検システム
2 標識
3 モバイル端末
31 端末通信部
32 端末記憶部
33 操作部
34 表示部
35 撮像部
36 端末処理部
361 送受信部
362 表示処理部
4 サーバ
41 サーバ通信部
42 サーバ記憶部
43 サーバ表示部
44 サーバ処理部
441 送受信部
442 算出部
443 情報出力部
5 アクセスポイント
6 ルータ
7 インターネット

Claims (12)

  1. 複数の点検対象を含む所定の施設内に設置され且つ識別情報及び基点を含む標識、モバイル端末、及び、前記モバイル端末と送受信可能なサーバを含む設備点検システムであって、
    前記モバイル端末は、
    前記標識を撮像して撮像情報を取得するとともに、前記点検対象を撮像して第2の撮像情報を取得するための撮像部と、
    前記点検対象の稼働状況を示す状況情報を前記第2の撮像情報に基づいて検出する検出部と、
    前記撮像情報及び前記状況情報を前記サーバへ送信するための送信部と、を有し、
    前記サーバは、
    前記撮像情報及び前記状況情報を受信する受信部と、
    前記複数の点検対象の3次元位置情報を含む設備配置図情報、識別情報に関連付けられた標識に含まれる基点の3次元位置情報、及び、前記複数の点検対象のそれぞれに関連付けられた、当該点検対象の状況情報を含む設備関連情報を記憶する記憶部と、
    前記撮像情報に基づいて撮像された基点の表示位置情報を取得し、前記撮像情報に含まれる識別情報に基づいて標識を特定し、特定された標識に基づいて前記記憶部に記憶されている基点の3次元位置情報を取得し、前記撮像された基点の表示位置情報及び前記記憶されている基点の3次元位置情報に基づいて、前記モバイル端末の3次元位置情報及び撮像方向情報を算出する算出部と、
    算出された前記モバイル端末の3次元位置及び前記複数の点検対象の3次元位置情報に基づいて、前記モバイル端末の近傍の点検対象を抽出し、前記抽出された点検対象に関連付けられた設備関連情報を前記モバイル端末に出力する情報出力部と、
    前記モバイル端末から受信した状況情報に基づいて、前記近傍の点検対象の設備関連情報を更新する情報更新部と、
    前記記憶部に記憶されている前記設備配置図情報、算出された前記3次元位置情報及び前記撮像方向情報を表示する表示部と、を有する、
    ことを特徴とする設備点検システム。
  2. 前記算出部は、算出された前記モバイル端末の3次元位置を頂点とし且つ前記撮像方向情報を中心方向とする所定角度を有する第1領域情報を算出し、
    前記情報出力部は、算出された前記第1領域情報及び前記複数の点検対象の3次元位置情報に基づいて、前記第1領域情報に含まれる点検対象を前記近傍の点検対象として抽出する、請求項に記載の設備点検システム。
  3. 前記記憶部は、前記複数の点検対象のそれぞれに関連付けられた点検時刻を更に記憶し、
    前記算出部は、算出した前記モバイル端末の3次元位置を中心とした所定範囲の第2領域情報を算出し、
    前記情報出力部は、前記点検対象に関連付けられた点検時刻、算出された前記第2領域情報、及び前記複数の点検対象の3次元位置情報に基づいて、現在時刻を含む第1の所定期間内の前記点検時刻に関連付けられ且つ前記第2領域情報に含まれる点検対象を前記近傍の点検対象として抽出する、請求項1又は2に記載の設備点検システム。
  4. 前記算出部は、前記撮像情報に複数の前記標識が含まれる場合、前記撮像情報に含まれる複数の識別情報のそれぞれに基づいて複数の標識のそれぞれを特定し、特定された各標識に基づいて前記記憶部に記憶されている各標識の基点の3次元位置情報を取得し、前記撮像された各標識の基点の表示位置情報及び前記記憶されている各基点の3次元位置情報に基づいて、前記モバイル端末の3次元位置情報及び撮像方向情報を算出する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の設備点検システム。
  5. 前記算出部は、算出した前記モバイル端末の3次元位置を、算出時刻に関連付けて前記記憶部に記憶し、
    前記情報出力部は、現在時刻から第2の所定期間内に含まれる算出時刻において算出された前記モバイル端末の複数の3次元位置及び前記複数の点検対象の3次元位置情報に基づいて、前記モバイル端末の近傍の点検対象を抽出する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の設備点検システム。
  6. 前記設備関連情報は、当該点検対象を時系列順に並べた点検対象情報を含み、
    前記モバイル端末は、前記点検対象の点検項目を入力する入力部を更に有し、
    前記情報出力部は、前記抽出された点検対象の点検項目が入力部に入力された場合、前記点検対象情報を参照して、前記入力された点検項目の次の点検項目の入力指示を前記モバイル端末に出力する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の設備点検システム。
  7. 複数の点検対象を含む所定の施設内に設置され且つ識別情報及び基点を含む標識、モバイル端末、及び、前記モバイル端末と送受信可能なサーバを含む設備点検システムであって、
    前記モバイル端末は、
    前記標識を撮像して撮像情報を取得するとともに、前記点検対象を撮像して第2の撮像情報を取得するための撮像部と、
    前記点検対象の稼働状況を示す状況情報を前記第2の撮像情報に基づいて検出する検出部と、
    前記撮像情報及び前記状況情報を前記サーバへ送信するための送信部と、
    前記サーバから送信された設備配置図情報、前記モバイル端末の3次元位置情報、及び、前記モバイル端末の撮像方向情報を受信する受信部と、
    前記設備配置図情報上に、前記3次元位置情報、及び、前記撮像方向情報を表示する表示部と、を有し、
    前記サーバは、
    前記撮像情報及び前記状況情報を受信する受信部と、
    前記複数の点検対象の3次元位置情報を含む前記設備配置図情報、識別情報に関連付けられた標識に含まれる基点の3次元位置情報、及び、前記複数の点検対象のそれぞれに関連付けられた、当該点検対象の状況情報を含む設備関連情報を記憶する記憶部と、
    前記撮像情報に基づいて撮像された基点の表示位置情報を取得し、前記撮像情報に含まれる識別情報に基づいて標識を特定し、特定された標識に基づいて前記記憶部に記憶されている基点の3次元位置情報を取得し、前記撮像された基点の表示位置情報及び前記記憶されている基点の3次元位置情報に基づいて、前記モバイル端末の3次元位置情報及び撮像方向情報を算出する算出部と、
    前記記憶部に記憶されている前記設備配置図情報、算出された前記3次元位置情報及び前記撮像方向情報を前記モバイル端末に出力するとともに、算出された前記モバイル端末の3次元位置及び前記複数の点検対象の3次元位置情報に基づいて、前記モバイル端末の近傍の点検対象を抽出し、前記抽出された点検対象に関連付けられた設備関連情報を前記モバイル端末に出力する情報出力部と、
    前記モバイル端末から受信した状況情報に基づいて、前記近傍の点検対象の設備関連情報を更新する情報更新部と、を有する、
    ことを特徴とする設備点検システム。
  8. 複数の点検対象を含む所定の施設内に設置され且つ識別情報及び基点を含む標識、モバイル端末、及び、前記モバイル端末と送受信可能なサーバを含む設備点検システムの設備点検方法であって、
    前記モバイル端末は、
    前記標識を撮像して撮像情報を取得するとともに、前記点検対象を撮像して第2の撮像情報を取得し、
    前記点検対象の稼働状況を示す状況情報を前記第2の撮像情報に基づいて検出し、
    前記撮像情報及び前記状況情報を前記サーバへ送信し
    記サーバは、
    前記撮像情報及び前記状況情報を受信し、
    前記複数の点検対象の3次元位置情報を含む設備配置図情報、識別情報に関連付けられた標識に含まれる基点の3次元位置情報、及び、前記複数の点検対象のそれぞれに関連付けられた、当該点検対象の状況情報を含む設備関連情報を記憶部に記憶し、
    前記撮像情報に基づいて撮像された基点の表示位置情報を取得し、前記撮像情報に含まれる識別情報に基づいて標識を特定し、特定された標識に基づいて前記記憶部に記憶されている基点の3次元位置情報を取得し、前記撮像された基点の表示位置情報及び前記記憶されている基点の3次元位置情報に基づいて、前記モバイル端末の3次元位置情報及び撮像方向情報を算出し、
    算出された前記モバイル端末の3次元位置及び前記複数の点検対象の3次元位置情報に基づいて、前記モバイル端末の近傍の点検対象を抽出し、前記抽出された点検対象に関連付けられた設備関連情報を前記モバイル端末に出力し、
    前記モバイル端末から受信した状況情報に基づいて、前記近傍の点検対象の設備関連情報を更新し、
    前記記憶部に記憶されている前記設備配置図情報、算出された前記3次元位置情報及び前記撮像方向情報を表示する、
    ことを含むことを特徴とする設備点検方法。
  9. 複数の点検対象を含む所定の施設内に設置され且つ識別情報及び基点を含む標識、モバイル端末、及び、前記モバイル端末と送受信可能なサーバを含む設備点検システムであって、
    前記モバイル端末は、
    前記標識を撮像して撮像情報を取得するための撮像部と、
    前記撮像情報を前記サーバへ送信するための送信部と、
    前記点検対象の点検項目を入力する入力部と、を有し、
    前記サーバは、
    前記撮像情報を受信する受信部と、
    前記複数の点検対象の3次元位置情報を含む設備配置図情報、識別情報に関連付けられた標識に含まれる基点の3次元位置情報、及び、前記複数の点検対象のそれぞれに関連付けられた、当該点検対象についての点検項目を記憶する記憶部と、
    前記撮像情報に基づいて撮像された基点の表示位置情報を取得し、前記撮像情報に含まれる識別情報に基づいて標識を特定し、特定された標識に基づいて前記記憶部に記憶されている基点の3次元位置情報を取得し、前記撮像された基点の表示位置情報及び前記記憶されている基点の3次元位置情報に基づいて、前記モバイル端末の3次元位置情報及び撮像方向情報を算出する算出部と、
    算出された前記モバイル端末の3次元位置及び前記複数の点検対象の3次元位置情報に基づいて、前記モバイル端末の近傍の点検対象を抽出し、前記抽出された点検対象に関連付けられた点検項目を前記モバイル端末に出力する情報出力部と、を有し、
    前記情報出力部は、前記出力した点検項目が前記入力部によって入力されない状態で、前記モバイル端末の3次元位置情報が所定距離以上移動した場合、アラーム情報を出力する、
    ことを特徴とする設備点検システム。
  10. 複数の点検対象を含む所定の施設内に設置され且つ識別情報及び基点を含む標識を撮像して撮像情報を取得し、前記取得した撮像情報を送信し、前記点検対象についての点検項目を入力するモバイル端末と送受信可能なサーバであって、
    前記モバイル端末から送信された撮像情報を受信する受信部と、
    前記複数の点検対象の3次元位置情報を含む設備配置図情報、識別情報に関連付けられた標識に含まれる基点の3次元位置情報、及び、前記複数の点検対象のそれぞれに関連付けられた、当該点検対象についての点検項目を記憶する記憶部と、
    前記撮像情報に基づいて撮像された基点の表示位置情報を取得し、前記撮像情報に含まれる識別情報に基づいて標識を特定し、特定された標識に基づいて前記記憶部に記憶されている基点の3次元位置情報を取得し、前記撮像された基点の表示位置情報及び前記記憶されている基点の3次元位置情報に基づいて、前記モバイル端末の3次元位置情報及び撮像方向情報を算出する算出部と、
    算出された前記モバイル端末の3次元位置及び前記複数の点検対象の3次元位置情報に基づいて、前記モバイル端末の近傍の点検対象を抽出し、前記抽出された点検対象に関連付けられた点検項目を前記モバイル端末に出力する情報出力部と、を有し、
    前記情報出力部は、前記出力した点検項目が前記モバイル端末によって入力されない状態で、前記モバイル端末の3次元位置情報が所定距離以上移動した場合、アラーム情報を出力する、
    ことを特徴とするサーバ。
  11. 複数の点検対象を含む所定の施設内に設置され且つ識別情報及び基点を含む標識、モバイル端末、及び、前記モバイル端末と送受信可能なサーバを含む設備点検システムの設備点検方法であって、
    前記モバイル端末は、
    前記標識を撮像して撮像情報を取得し、
    前記撮像情報を前記サーバへ送信し、
    前記点検対象の点検項目を入力し、
    前記サーバは、
    前記撮像情報を受信し、
    前記複数の点検対象の3次元位置情報を含む設備配置図情報、識別情報に関連付けられた標識に含まれる基点の3次元位置情報、及び、前記複数の点検対象のそれぞれに関連付けられた、当該点検対象についての点検項目を記憶部に記憶し、
    前記撮像情報に基づいて撮像された基点の表示位置情報を取得し、前記撮像情報に含まれる識別情報に基づいて標識を特定し、特定された標識に基づいて前記記憶部に記憶されている基点の3次元位置情報を取得し、前記撮像された基点の表示位置情報及び前記記憶されている基点の3次元位置情報に基づいて、前記モバイル端末の3次元位置情報及び撮像方向情報を算出し、
    算出された前記モバイル端末の3次元位置及び前記複数の点検対象の3次元位置情報に基づいて、前記モバイル端末の近傍の点検対象を抽出し、前記抽出された点検対象に関連付けられた点検項目を前記モバイル端末に出力し、
    前記出力した点検項目が前記モバイル端末によって入力されない状態で、前記モバイル端末の3次元位置情報が所定距離以上移動した場合、アラーム情報を出力する、
    ことを含むことを特徴とする設備点検方法。
  12. 複数の点検対象を含む所定の施設内に設置され且つ識別情報及び基点を含む標識を撮像して撮像情報を取得し、前記取得した撮像情報を送信し、前記点検対象についての点検項目を入力するモバイル端末と送受信可能なサーバに、
    前記モバイル端末から送信された撮像情報を受信し、
    前記複数の点検対象の3次元位置情報を含む設備配置図情報、識別情報に関連付けられた標識に含まれる基点の3次元位置情報、及び、前記複数の点検対象のそれぞれに関連付けられた、当該点検対象についての点検項目を記憶し、
    前記撮像情報に基づいて撮像された基点の表示位置情報を取得し、前記撮像情報に含まれる識別情報に基づいて標識を特定し、特定された標識に基づいて前記記憶されている基点の3次元位置情報を取得し、前記撮像された基点の表示位置情報及び前記記憶されている基点の3次元位置情報に基づいて、前記モバイル端末の3次元位置情報及び撮像方向情報を算出し、
    算出された前記モバイル端末の3次元位置及び前記複数の点検対象の3次元位置情報に基づいて、前記モバイル端末の近傍の点検対象を抽出し、前記抽出された点検対象に関連付けられた点検項目を前記モバイル端末に出力し、
    前記出力した点検項目が前記モバイル端末によって入力されない状態で、前記モバイル端末の3次元位置情報が所定距離以上移動した場合、アラーム情報を出力する、
    ことを実行させる制御プログラム。
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