JP2016194502A - バーン・イン・テスト用治具及びバーン・イン・テスト方法 - Google Patents

バーン・イン・テスト用治具及びバーン・イン・テスト方法 Download PDF

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浩介 茂木
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義則 田村
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Abstract

【課題】バーン・イン・テスト用治具に設置した個々のLSIの加熱温度を適正に制御してLSIのバーン・イン・テストを行う。【解決手段】印刷配線板に多端子電子部品を設置してバーン・イン・テストを行うバーン・イン・テスト用治具において、前記印刷配線板に複数の前記多端子電子部品が設置され、前記印刷配線板に、前記多端子電子部品の各端子を電気接続させる配線パターンの内部端子が形成され、該配線パターンの内部端子を露出させる開口部を有する厚膜レジスト材のパターンが形成され、前記多端子電子部品を押える印刷配線板構成の押え板を備え、該印刷配線板構成の押え板が前記多端子電子部品を加圧し、前記多端子電子部品の各端子を前記印刷配線板の前記内部端子に加圧して接触させる押えゴムを備え、複数の前記多端子電子部品に接触させて温度を測定する複数の温度測定用熱電対を前記印刷配線板構成の押え板の配線パターンに電気接続させる。【選択図】図7

Description

本発明は、例えばQFP,SOP,LCC等のサーフェースマウントデバイスや、TCP等のLSIに対するバーン・イン・テストを行う時に使用されるバーン・イン・テスト用治具及びバーン・イン・テスト方法に関する。
バーン・イン・テストは、LSI等の多端子電子部品を高温下で実際に駆動させることにより、多端子電子部品に内在する回復性不良や短寿命等の潜在不良を加速抽出するためのテストであり、通常、全てのLSIに対して行われている。
このバーン・イン・テストを行う際には、多端子電子部品の各端子に電源や信号を供給するとともに、多端子電子部品からの信号を該多端子電子部品の各端子から取り出す必要があるが、この電源の供給及び信号の授受を行うためにバーン・イン・テスト用治具が用いられる。
従来、ICのバーンイン作業に用いられるバーンインボードには、ボード本体にソケットを装着し、バーンイン作業時にICをソケットに装填しているものが多用されていた。
また、特許文献1では、バーンインボードとして、フラットなプリント基板上にフラットな電極を形成し、ICリードのフラット部分をその電極部に加圧し、保持、装着するいわゆるソケットレス構造のバーンインボードが提案されている。
特開昭62−238472号公報
LSIのバーンインは、バーンインボードのソケットにLSIを装着した状態で高温下に曝し、バーンインボードの入力端子を介してLSIに電圧を長時間に渡り印加する。その為には、LSIのICリードとバーンインボードの電極部のコンタクトを維持する為に、ICリードをバーンインボードの電極部に安定した圧力で加圧した状態を保持することが必要である。それとともに、LSIの加熱温度を適正に管理してバーン・イン・テストを行う必要がある。
特許文献1のソケットレス構造のバーンインボードを用いたバーン・イン・テスト用治具では、バーンインボードの電極部に対向させたICリードを押さえて固定するために、押え板の下方に突出させた押圧部材でICリードの各々若しくは全体をバーンインボードに向けて機械的に加圧して電気接続させて、LSIのバーン・イン・テストを行う。
しかし、特許文献1の技術では、LSIの加熱温度を測定する温度測定手段がバーンインボード内には無かったので、バーン・イン・テストにおける個々のLSIの加熱温度が適正に把握できなかった。
このため、LSIの加熱温度を適正に管理するための温度測定の精度が良く無い問題があった。また、バーン・イン・テスト用治具に設置した個々のLSIの加熱温度を同じ温度にするように適正に温度制御が行われ無い問題があった。
そのため、本発明の課題は、バーン・イン・テスト用治具に設置した個々のLSIの加熱温度を適正に制御してLSIのバーン・イン・テストを行うことにある。
本発明は、上記課題を達成するために、印刷配線板に多端子電子部品を設置してバーン・イン・テストを行うバーン・イン・テスト用治具において、
前記印刷配線板に複数の前記多端子電子部品が設置され、
前記印刷配線板に、前記多端子電子部品の各端子を電気接続させる配線パターンの内部端子が形成され、該配線パターンの内部端子を露出させる開口部を有する厚膜レジスト材のパターンが形成され、
前記多端子電子部品を押える印刷配線板構成の押え板を備え、
該印刷配線板構成の押え板が前記多端子電子部品を加圧し、前記多端子電子部品の各端子を前記印刷配線板の前記内部端子に加圧して接触させる押えゴムを備え、
複数の前記多端子電子部品に接触させて温度を測定する複数の温度測定用熱電対が前記印刷配線板構成の押え板の配線パターンに電気接続されていることを特徴とするバーン・イン・テスト用治具である。
本発明によれば、印刷配線板上に厚膜レジスト材を形成し、その厚膜レジスト材には印刷配線板の内部端子を露出させる開口部を形成し、その開口部内に多端子電子部品の端子を落し込んで押え板の押えゴムで加圧することによって、多端子電子部品の各端子と印刷配線板の内部端子とを個々に電気的に接続させ、かつ、温度測定用熱電対で多端子電子部品の温度を測定しながらバーン・イン・テストを行うことができる効果がある。
また、本発明は、印刷配線板に多端子電子部品を設置してバーン・イン・テストを行うバーン・イン・テスト用治具において、
前記印刷配線板に複数の前記多端子電子部品が設置され、
前記印刷配線板に、前記多端子電子部品の各端子を電気接続させる配線パターンの内部端子が形成され、該配線パターンの内部端子を露出させる開口部を有する厚膜レジスト材のパターンが形成され、
前記多端子電子部品を押える押え板を備え、
該押さえ板が前記多端子電子部品を加圧し、前記多端子電子部品の各端子を前記印刷配線板の前記内部端子に加圧して接触させる押えゴムを備え、
複数の前記多端子電子部品に接触させて温度を測定する複数の温度測定用熱電対が前記印刷配線板の配線パターンに電気接続されていることを特徴とするバーン・イン・テスト用治具である。
また、本発明は、上記のバーン・イン・テスト用治具であって、前記印刷配線板に前記多端子電子部品を嵌め込む部品嵌め込み領域を備えたことを特徴とするバーン・イン・テスト用治具である。
また、本発明は、上記のバーン・イン・テスト用治具であって、前記押え板に前記多端子電子部品を嵌め込む部品嵌め込み領域を備えたことを特徴とするバーン・イン・テスト用治具である。
また、本発明は、上記のバーン・イン・テスト用治具であって、厚み方向に導電性を有する導電部と絶縁部が分離している異方導電性シートを、前記印刷配線板の前記厚膜レジスト材の開口部内の前記内部端子上に設置したことを特徴とするバーン・イン・テスト用治具である。
また、本発明は、上記のバーン・イン・テスト用治具であって、前記多端子電子部品がチップサイズパッケージであって、前記厚膜レジスト材のパターンの前記開口部に前記チップサイズパッケージの端子の位置ずれを防止するガイド機能を持たせていることを特徴とするバーン・イン・テスト用治具である。
また、本発明は、上記のバーン・イン・テスト用治具であって、前記印刷配線板が他の多端子電子部品の押え板を兼ねる印刷配線板構成の押え板であって、該印刷配線板構成の押え板が前記他の多端子電子部品を押さえ、該他の多端子電子部品の下に他の印刷配線板を設置した積層構成で複数層に設置した多端子電子部品を同時にバーン・イン・テストすることを特徴とするバーン・イン・テスト用治具である。
また、本発明は、上記のバーン・イン・テスト用治具を用いて行うバーン・イン・テスト方法であって、前記押え板を予備加熱する工程と、前記印刷配線板上に前記多端子電子部品を搭載する工程と、前記多端子電子部品が搭載された印刷配線板上の前記多端子電子部品を予備加熱された前記押え板で押えて前記多端子電子部品をバーン・イン・テストする工程を有することを特徴とするバーン・イン・テスト方法である。
また、本発明は、上記のバーン・イン・テスト用治具を用いて行うバーン・イン・テスト方法であって、前記押え板及び前記押え板を兼ねる印刷配線板構成の押え板である前記印刷配線板を予備加熱する工程と、
前記他の印刷配線板上に前記他の多端子電子部品を搭載する工程と、
前記他の多端子電子部品を予備加熱された前記押え板を兼ねる印刷配線板構成の押え板である前記印刷配線板で押さえる工程と、
該印刷配線板構成の押え板である前記印刷配線板上に前記多端子電子部品を搭載する工程と、
該多端子電子部品を前記予備加熱された押え板で押える工程と、
前記多端子電子部品と前記他の多端子電子部品をバーン・イン・テストする工程を有することを特徴とするバーン・イン・テスト方法である。
本発明によれば、印刷配線板上に厚膜レジスト材を形成し、その厚膜レジスト材には印刷配線板の内部端子を露出させる開口部を形成し、その開口部内にLSI等の多端子電子部品の端子を落し込んで多端子電子部品を押え板で押えて加圧することによって、複数の多端子電子部品の各端子と印刷配線板の内部端子とを個々に電気的に接続させることができる。そして、印刷配線板又は印刷配線板構成の押え板の配線パターンに温度測定用熱電対を電気接続して複数の多端子電子部品の温度を測定しながらバーン・イン・テストを行う。それにより、複数の多端子電子部品の加熱温度を精度良く測定し、加熱温度を適正に管理して複数の多端子電子部品のバーン・イン・テストを同時に行うことができる効果がある。
第1の実施形態のバーン・イン・テスト治具の要部断面図である。 第1の実施形態のバーン・イン・テスト治具の印刷配線板の平面図である。 第2の実施形態のバーン・イン・テスト治具の要部断面図である。 第3の実施形態のバーン・イン・テスト治具の要部断面図である。 第4の実施形態のバーン・イン・テスト治具の要部断面図である。 第5の実施形態のバーン・イン・テスト治具の要部断面図である。 第6の実施形態のバーン・イン・テスト治具の要部の図である。(a)その断面図である。(b)その組み立て構造の断面図である。(c)その平面図である。 第6の実施形態の変形例4のバーン・イン・テスト治具の要部の図である。(a)その断面図である。(b)その組み立て構造の断面図である。(c)その平面図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態を、図1と図2を参照して説明する。本実施形態は、図1のように、多端子電子部品1を印刷配線板10と押え板20の間にサンドイッチ状に挟み込んでバーン・イン・テストを行う。
(印刷配線板)
印刷配線板10は、例えばBT板、ポリイミド基板、FR−5等の耐熱性の有機樹脂基板材料で構成されている。そして、印刷配線板10には配線パターン11cを形成し、図2のように、印刷配線板10の外部との入出力端子とする外部端子11aを印刷配線板10の端子部の上下面に設け、印刷配線板10の上面に内部端子11bを設け、外部端子11aと内部端子11bを配線パターン11cで電気接続する。
印刷配線板10の内部端子11bは、多端子電子部品1の端子1aに対向させる入出力端子であり、図1(a)のように、内部端子11bを印刷配線板10の上面に露出させる。そして、内部端子11bが異方導電性シート2を介して、LSI等の多端子電子部品1の各端子(アウターリード)1aに電気接続させる。
また、図1(a)のように、印刷配線板10の上面に厚膜レジスト材12を形成し、内部端子11bの位置に厚膜レジスト材12の開口部12aを形成し、内部端子11bの面を開口部12aから露出させるとともに、内部端子11b以外の部分の配線パターン11cを厚膜レジスト材12で絶縁する。
また、印刷配線板10の上面に、多端子電子部品1を嵌め込む溝等の部品嵌め込み領域13を形成する。印刷配線板10の部品嵌め込み領域13は、印刷配線板10をザグる方法でも、印刷配線板10に、部品嵌め込み領域13の外側に枠材を設置する方法でも部品嵌め込み領域13を形成することができる。
また、印刷配線板10の内部端子11bの表面に金めっき膜を形成する。それにより、内部端子11bと異方導電性シート2の導体との接触抵抗を低くすることができる効果がある。
本実施形態の印刷配線板10は、内部端子11bの面を開口部12aから露出させた厚膜レジスト材12を用いることで、厚膜レジスト材12のパターンに、印刷配線板10上に設置する多端子電子部品1の設置の位置ずれを防止するガイド機能を持たせる。それにより、多端子電子部品1の印刷配線板10上への設置の位置合わせ精度が良好に保たれる効果がある。
(温度測定用熱電対)
更に、印刷配線板10の上面の多端子電子部品1を嵌め込む部品嵌め込み領域13に温度測定用熱電対14を設置し配線パターン11cに電気接続する。この温度測定用熱電対14によって、多端子電子部品1の温度を観察しながらバーン・イン・テスト処理を進めることができる効果がある。
(異方導電性シート)
印刷配線板10の内部端子11bと多端子電子部品1の各端子の間には、異方導電性シート2が介装されている。この異方導電性シート2は、図1(b)のように厚さ方向に金めっき細線等の線状導体2aを密に埋め込んだ、柔らかい弾性を有する絶縁性のシート部材、たとえばシリコーンゴムシートなどで構成することができる。
図1(b)のように、線状導体2aは、異方導電性シート2の表裏面からわずかに突出するようにしてあるので、裏面側に置かれた印刷配線板10の内部端子11bと表面側に置かれた多端子電子部品1のリード線先端の端子1aとを軽いタッチで確実に接続することができる。
また、その他の異方導電性シート2として、ゴムなどの絶縁性材料と、接続端子間を接続する導電性材料が交互に配置され、複数の導通経路を確保する、ゼブラゴム(異方導電性ゴム)を用いる事もできる。
異方導電性シート2は、図1(a)のように、印刷配線板10上に形成した厚膜レジスト材12の開口部12aに埋め込んで設置する。
異方導電性シート2は、その絶縁性材料のシリコーンゴムシートなどのゴム材の弾力性によって、その異方導電性シート2への多端子電子部品1の端子1aを印刷配線板10の内部端子11b側に加圧する際のクッションになる効果がある。
(押え板)
図1(c)のように、厚さ3mm程度の押え板20を用いて、多端子電子部品1の各端子1aを下方に加圧して各端子1aと異方導電性シート2の各上接点を圧接し、異方導電性シート2の各下接点と印刷配線板10の各内部端子11bをそれぞれ圧接させる。
図1(a)のように、押え板20は、多端子電子部品1の上部を覆って取り付ける。押え板20の下面には、多端子電子部品1の上部を嵌め込む溝等の部品嵌め込み領域22を形成する。そして、押え板20の下面に一対の押えゴム21を設置し、押えゴム21を下方に突出させる。この押えゴム21によって、押え板20の下の多端子電子部品1の各端子1aを下方に押して、印刷配線板10に押し付ける。
押え板20は、エポキシ樹脂、ゴム、ポリテトラフルオロエチレンなどの絶縁性部材で構成しても良く、また、熱伝導性の良い金属板で構成しても良い。また、押え板20の部品嵌め込み領域22は、押え板20をザグって溝を形成する方法でも、押え板20の下面に、部品嵌め込み領域22の外側の枠材を設置する方法でも形成することができる。
押え板20の厚さを3mm程度にする。そうすることで、押え板20に溝を掘って部品嵌め込み領域22を形成しても、押えゴム21に加えるストレスにより所定箇所に集中するストレスに十分に耐える剛性を押え板20に持たせることができる効果がある。
また、押え板20に設置する押えゴム21は、多端子電子部品1本体には触れずに、多端子電子部品1の各端子1aのみに接触させ、この多端子電子部品1の各端子1aを印刷配線板10に垂直方向に押圧する位置に設置する。
押え板20に部品嵌め込み領域22を形成し、その部品嵌め込み領域22に多端子電子部品1を嵌め込むことで、多端子電子部品1の位置を合わせるようにする。
図1(c)のように、押え板20で多端子電子部品1の上部を覆って、多端子電子部品1を印刷配線板10と押え板20の間にサンドイッチ状に挟み込み、多端子電子部品1の各端子1aを上側から押えゴム21で加圧して、異方導電性シート2に押し当て、異方導電性シート2を介して印刷配線板10の各内部端子11bに電気的に接続させる。
(バーン・イン・テスト方法)
多端子電子部品1のバーン・イン・テストを行うには、先ず、図1(a)のように、印刷配線板10上の所定の位置の厚膜レジスト材12の開口部12aに異方導電性シート2を嵌め込んでおく。そして、図1(c)のように、厚膜レジスト材の開口部12a内に検査すべき多端子電子部品1の各端子1aを落し込んで異方導電性シート2と接触させる。
印刷配線板10の厚膜レジスト材の開口部12a内に検査すべき多端子電子部品1の各端子1aを落し込んで異方導電性シート2と接触させて、多端子電子部品1を印刷配線板10上に設置する。
多端子電子部品1の印刷配線板10への搭載は、人手により搭載しても良く、あるいは、LSIマウンタにより多端子電子部品1を印刷配線板10へ自動搭載し、多端子電子部品1の搭載された印刷配線板10を自動回収して次工程に進むようにすることもできる。
LSIマウンタを利用する際に、LSIマウンタにより多端子電子部品1を外観検査してから印刷配線板10へ搭載するLSIマウンタを用いることが望ましい。そうすることで、多端子電子部品1の印刷配線板10への搭載時間を短くできる効果があり、かつ、多端子電子部品1を外観検査する検査費用も低減できる効果がある。
押え板20は、バーン・イン・テストを開始する以前に所定の温度に予備加熱しておき、バーン・イン・テストに供する。所定の温度に予備加熱しておいた押え板20を、多端子電子部品1の搭載された印刷配線板10の上に被せて、多端子電子部品1を押え板20と印刷配線板10の間に挟み込んでバーン・イン・テストを開始する。
そのように、予備加熱しておいた押え板20で多端子電子部品1を押えることで、多端子電子部品1を予備加熱しておいた押え板20によって短時間で規定温度まで温度上昇させる事が可能になり、バーン・イン・テスト時間を短縮できる効果がある。
また、予備加熱しておいた1つの押え板20に複数の多端子電子部品1を接触させて直接に加熱することで、印刷配線板10へ搭載した複数の多端子電子部品1を一斉に同じ温度に加熱し、印刷配線板10上の複数の多端子電子部品1が均一に同じ温度に加熱され、印刷配線板10上の搭載位置に影響されずに同一温度条件で複数の多端子電子部品1をバーン・イン・テストできる効果がある。
そして、予備加熱しておいた押え板20を、その多端子電子部品1の上部を覆って取り付ける。押え板20は、部品嵌め込み領域22に多端子電子部品1を嵌め込むことで多端子電子部品1の位置を合わせ、押えゴム21で多端子電子部品1の各端子1aを下方に印刷配線板10側に押し付ける。
この状態で、バーン・イン・テストを開始し、高温度下で印刷配線板10の外部端子11aから供給した電源や信号を、内部端子11bから異方導電性シート2を介して多端子電子部品1の各端子1aに供給する。また、多端子電子部品1の各端子1aからの信号を異方導電性シート2を介して内部端子11bが受け取り印刷配線板10の外部端子11aからその信号を取り出してバーン・イン・テスト用の測定装置に伝える回路構成によりバーン・イン・テストを行う。
また、印刷配線板10上に設置した各多端子電子部品1の温度を、各多端子電子部品1を埋め込んだ部品嵌め込み領域13に設置した温度測定用熱電対14で測定し、その温度測定信号を印刷配線板10の外部端子11aから取り出してバーン・イン・テスト用の測
定装置に伝える。
こうして、異方導電性シート2を介在させることで、印刷配線板10の各内部端子11bに多端子電子部品1の各端子1aを面接触で電気接続して、電気接続の接触面積を大きくすることができる。
また、厚膜レジスト材の開口部12aに異方導電性シート2及び多端子電子部品1の両者の位置決めを同時に行うことによって、位置決め精度を良く行うことができ、多端子電子部品1の各端子1aと印刷配線板10の各内部端子11bとの間の導通を確実に確保でき、バーン・イン・テストを正確に行うことができる効果がある。
更に、各多端子電子部品1の温度を、各多端子電子部品1を埋め込んだ部品嵌め込み領域13に設置した温度測定用熱電対14で各多端子電子部品1の温度を測定することで、各多端子電子部品1の温度を測定しながらバーン・イン・テストをすることができる。これにより、各多端子電子部品1のバーン・イン・テストの測定データを各多端子電子部品1の温度に関連させて取得できる効果がある。それにより、バーン・イン・テストの測定精度を高めることができる効果がある。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態を、図3を参照して説明する。第2の実施形態は、図3(a)のように、第1の実施形態の印刷配線板10を押え板20と一体化した構造の印刷配線板10aを用いる。
第2の実施形態では、図3(b)のように、印刷配線板10a上に多端子電子部品3を設置するが、印刷配線板10aには、押え板20の機能も兼ねさせる。すなわち、印刷配線板10aの下に設置した押えゴム21で、下に設置した多端子電子部品4の端子1aを、その下の印刷配線板10に押し付ける。
印刷配線板10aの下面には、多端子電子部品4を嵌め込む溝等の部品嵌め込み領域15を形成する。そして、印刷配線板10aの下面に一対の押えゴム21を設置し、押えゴム21を下方に突出させる。この押えゴム21によって、印刷配線板10aの下の多端子電子部品4の各端子1aを下方に押して、下側の印刷配線板10に押し付ける。
第1の実施形態と同様に、印刷配線板10aの上面に内部端子11bを設けて、異方導電性シート2を介して、多端子電子部品1の各端子1aに電気接続させるようにする。
また、印刷配線板10aの上面に厚膜レジスト材12を形成し、内部端子11b以外の部分の配線パターン11cを厚膜レジスト材12で絶縁する。
そして、印刷配線板10aの上面に、多端子電子部品3を嵌め込む部品嵌め込み領域13を形成し、その部品嵌め込み領域13の部分に温度測定用熱電対14を設置し配線パターン11cに電気接続する。
(変形例1)
変形例1として、印刷配線板10aの下面に形成した部品嵌め込み領域15に温度測定用熱電対14を設置し、その温度測定用熱電対14を配線パターン11cに電気接続しても良い。また、温度測定用熱電対14を部品嵌め込み領域13と部品嵌め込み領域15の両方に設置しても良い。
印刷配線板10aの内部端子11b上に、異方導電性シート2を厚膜レジスト材12の
開口部12aに埋め込んで設置する。
この押え板20を兼ねた印刷配線板10aの厚さを3mm程度に形成する。それにより、印刷配線板10aには部品嵌め込み領域15を形成し、更に押えゴム21に加えるストレスにより印刷配線板10aの所定箇所に集中するストレスに十分に耐える剛性を印刷配線板10aに持たせることができる効果がある。
押え板20を兼ねる印刷配線板10aは、バーン・イン・テストを開始する以前に所定の温度に予備加熱しておき、バーン・イン・テストに供する。所定の温度に予備加熱しておいた印刷配線板10aを、その下の、多端子電子部品1の搭載された印刷配線板10aの上に被せて、多端子電子部品1を上下の印刷配線板10aの間に挟み込む。
次に、その最上層の印刷配線板10aの上に多端子電子部品1を搭載し、その上に所定の温度に予備加熱しておいた印刷配線板10aを被せて、多端子電子部品1を上下の印刷配線板10aの間に挟み込む。
こうして、印刷配線板10aと多端子電子部品1とを交互に積層して複数の多端子電子部品1の層を印刷配線板10aの層の間にサンドイッチ状に挟み込んだ多層の構造体を構成して、第1の実施形態と同様にしてバーン・イン・テストを行う。
そして、バーン・イン・テストの際に、第1の実施形態と同様に、温度測定用熱電対14によって、多端子電子部品1の温度を観察しながらバーン・イン・テスト処理を進め、各多端子電子部品1のバーン・イン・テストの測定データを各多端子電子部品1の温度に関連させて取得する。
(変形例2)
変形例2として、バーン・イン・テスト用治具の最上層に、押え板20を兼ねた印刷配線板10aを設置することができる。その印刷配線板10aの下面側の部品嵌め込み領域15の部分に温度測定用熱電対14を設置し配線パターン11cに電気接続した印刷配線板10aを用いることができる。また、バーン・イン・テスト用治具の最下層に設置する印刷配線板10aは、第1の実施形態の印刷配線板10を用いることができる。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態を、図4を参照して説明する。第3の実施形態は、図4(a)のように、第2の実施形態と同様の、押え板20と一体化した構造の印刷配線板10aを用いる。第3の実施形態では、異方導電性シート2を用いずに、多端子電子部品1の端子1aを直接に印刷配線板10の内部端子11bに接触させる。そして、押え板20の押えゴム21によって、多端子電子部品1の端子1aを印刷配線板10aの内部端子11bに加圧して接触させる。
<第4の実施形態>
本発明の第4の実施形態を、図5を参照して説明する。第4の実施形態は、図5(a)のように、押え板20を兼ねる構造の印刷配線板10aを用いる。また、第4の実施形態では、図5(a)のように、半田ボール1bを端子1aに持つ多端子電子部品1をバーン・イン・テストする。
第4の実施形態では、図5(b)のように、下側に半田ボール1bの端子が突出した多端子電子部品4をバーン・イン・テストするために、多端子電子部品4に上から被せる印刷配線板10aの下側の面に多端子電子部品4を嵌め込む部品嵌め込み領域15を形成し、その部品嵌め込み領域15内に温度測定用熱電対14を設置する。その温度測定用熱電対14を配線パターン11cを介して印刷配線板10aの外部端子11aまで電気接続する。
そして、その温度測定用熱電対14を多端子電子部品4の上面に接触させて、多端子電子部品4の温度を測定しつつ多端子電子部品4をバーン・イン・テストする。
また、第4の実施形態では、図5(b)のように、第3の実施形態と同様に、多端子電子部品3の端子1aの半田ボール1bを直接に印刷配線板10aの内部端子11bに接触させ、押え板20を兼ねる印刷配線板10aの押えゴム21によって、半田ボール1bの上部の多端子電子部品3の部分を印刷配線板10aの内部端子11bに加圧して接触させる。
<第5の実施形態>
本発明の第5の実施形態を、図6を参照して説明する。第5の実施形態は、印刷配線板10aの下面に枠材15cを貼り付けるかあるいは厚膜レジストパターンで枠材15cを形成することで、その枠材15cの枠材内壁15bで囲まれた部品嵌め込み領域15を有する部品嵌め込み構造を印刷配線板10aの下面に形成する点に特徴がある。そして、その枠材内壁15bで囲まれた部品嵌め込み領域15に多端子電子部品1の一種のCSP(チップサイズパッケージ)1cを嵌め込む。
なお、部品嵌め込み構造を形成する枠材15cは、部品嵌め込み領域15の領域の外周の一部に設置するのみでも良い。例えば部品嵌め込み領域15の領域の外周の四隅に枠材15cを設置し、その4つの枠材15cの間に隙間を開けた部品嵌め込み構造構造を形成しても良い。
(変形例3)
変形例3として、印刷配線板10aのスルーホールに設置したガイドピンを枠材15cとすることもできる。枠材内壁15bは、部品嵌め込み領域15を囲む枠材15cの、チップサイズパッケージ1cの辺に接させる側壁を枠材内壁15bとして利用することができる。すなわち、枠材15cには、印刷配線板10aをチップサイズパッケージ1cに位置を合わせる機能を満足する任意の構造物を用いることができる。
また、多端子電子部品1(チップサイズパッケージ1c)を上から押さえる押さえゴム21を、枠材内壁15bで囲まれる部品嵌め込み領域15の領域内に設置し、多端子電子部品1(チップサイズパッケージ1c)を嵌め込む部品嵌め込み領域15内から押さえゴム21で多端子電子部品1(チップサイズパッケージ1c)の上面を押える。
第5の実施形態は、図6のように、押え板20と一体化した構造の印刷配線板10aを用いて、図6(a)のように、多端子電子部品1(チップサイズパッケージ1c)をバーン・イン・テストする。
このチップサイズパッケージ1cは、以下の様にして製造する。先ず、電子素子の回路を形成した半導体ウエハに多端子電子部品1のパッケージ加工処理を加えることで、電極端子1aとして半田ボールや金のスタッドバンプ等の金属バンプ1dを半導体ウエハから突出させて形成する。次に、その半導体ウエハをダイシングして個片の半導体チップを切り離すことで、チップサイズパッケージ1cを製造する。
第5の実施形態では、図6(b)のように、下側に電極端子1aとして金属バンプ1dが突出したCSP(チップサイズパッケージ)3cを印刷配線板10aの上側の面に設置し、その印刷配線板10aの下側の面にCSP(チップサイズパッケージ)4cを設置す
る。そして、そのチップサイズパッケージ4cを、更に下側に設置した他の印刷配線板10で支える。また、チップサイズパッケージ3cの上に印刷配線板構成の押え板20aを被せる。
(印刷配線板の下部構造)
チップサイズパッケージ3cの上に設置する印刷配線板構成の押え板20a及びチップサイズパッケージ4cの上に設置する印刷配線板10aの下面には、CSP(チップサイズパッケージ)の四隅の位置にCSP(チップサイズパッケージ)の四隅を嵌め込む枠材15cを設置する。その枠材15cにより部品嵌め込み領域15を形成する。
そして、四隅の枠材15cの枠材内壁15bをCSP(チップサイズパッケージ)の四隅に接させることで、印刷配線板10aをCSP(チップサイズパッケージ)と位置合わせする。
また、CSP(チップサイズパッケージ)の上に被せる印刷配線板構成の押え板20a及び印刷配線10aの下面に押えゴム21を設置する。その押さえゴム21によって、CSP(チップサイズパッケージ)を下側に押し下げる圧力を加え、そのCSP(チップサイズパッケージ)の金属バンプ3dを、その下側に設置した印刷配線板10a及び印刷配線板10の内部端子11bに加圧して接触させる。
更に、その印刷配線板10a及び印刷配線板構成の押え板20aの下面に、下側のCSP(チップサイズパッケージ)に接させてCSP(チップサイズパッケージ)の温度を測定する温度測定用熱電対14を設置し、その温度測定用熱電対14を印刷配線板10a及び印刷配線板構成の押え板20aの配線パターン11cを介して外部端子11aまで電気接続する。
また、印刷配線板10a及び印刷配線板構成の押え板20aの下面と温度測定用熱電対14の間に押さえゴム21bを設置することが望ましい。印刷配線板10a及び印刷配線板構成の押え板20aの下面の押さえゴム21bによって温度測定用熱電対14を押し下げてチップサイズパッケージ3cの上面に接触させる。
こうして複数のCSP(チップサイズパッケージ)を、印刷配線板構成の押え板20aと印刷配線板10aと印刷配線板10の間に挟んだ積層構造でバーン・イン・テストする。
(印刷配線板の上部構造)
上側にチップサイズパッケージ3cを設置する印刷配線板10aの上面には、その上側に設置するチップサイズパッケージ3cの複数の金属バンプ3dを接触させて電気接続する内部端子11bを形成する。そして、その内部端子11bの面を開口部12aから露出させた厚膜レジスト材12を印刷配線板10aの上面に形成する。
図6(a)の様に、チップサイズパッケージ3cの金属バンプ3dを印刷配線板10aの厚膜レジスト材の開口部12a内に落とし込んで印刷配線板10aの内部端子11bに電気接続させる。
(印刷配線板とCSPの積層)
この印刷配線板10aを用い、図6(b)の様に、チップサイズパッケージ3cとチップサイズパッケージ4cを、印刷配線板構成の押え板20aと印刷配線板10aと印刷配線板10の間に挟んだ積層構造で、同時に通電してバーン・イン・テストを実施する。
即ち、図6(b)の様に、印刷配線板構成の押え板20a及び印刷配線板10aの温度測定用熱電対14をCSP(チップサイズパッケージ)の上面に接触させてCSP(チップサイズパッケージ)の温度を測定しつつ、CSP(チップサイズパッケージ)の金属バンプ1dを印刷配線板10a及び印刷配線板10の内部端子11bに電気接続させて通電させてCSP(チップサイズパッケージ)をバーン・イン・テストする。
<第6の実施形態>
本発明の第6の実施形態を、図7を参照して説明する。第6の実施形態は、印刷配線板構成の押え板20aと印刷配線板10の間に多端子電子部品1の一種のチップサイズパッケージ1cをサンドイッチ状に挟んでバーン・イン・テストを行う。特に、印刷配線板10上に複数のチップサイズパッケージ1cを設置し、それらを印刷配線板構成の押え板20aで押えてバーン・イン・テストを行う。
また、チップサイズパッケージ1cの近傍に周辺部品30を実装してチップサイズパッケージ1cに電気接続し、回路に通電しながらバーン・イン・テストを行う。
(チップサイズパッケージ)
このチップサイズパッケージ1cは、第5の実施形態と同様にして、半導体ウエハをダイシングして個片の半導体チップを切り離すことで、チップサイズパッケージ1cを製造する。
(印刷配線板構成の押え板)
チップサイズパッケージ1cの上に設置する印刷配線板構成の押え板20aの下面に複数の温度測定用熱電対14を設置し、その温度測定用熱電対14を下側のチップサイズパッケージ1cに接触させて温度を測定する。
各チップサイズパッケージ1cに接触させる複数の温度測定用熱電対14は、印刷配線板構成の押え板20aの各配線パターン11cに電気接続し、その配線パターン11cを介して各外部端子11aに電気接続する。
また、印刷配線板構成の押え板20aの下面と温度測定用熱電対14の間に押さえゴム21bを設置することが望ましい。印刷配線板構成の押え板20aの下面の押さえゴム21bによって温度測定用熱電対14を押し下げることで温度測定用熱電対14をチップサイズパッケージ1cの上面に接触させ易くなる効果がある。
(印刷配線板)
上側にチップサイズパッケージ1cを設置する印刷配線板10の上面には、その上側に設置するチップサイズパッケージ1cの複数の金属バンプ1dを接触させて電気接続する内部端子11bを形成する。
次に、印刷配線板10の上面に、チップサイズパッケージ1cの金属バンプ1dの位置ずれを防止するガイド機能を有する厚膜レジスト材12のパターンを形成する。即ち、図7(a)の様に、その厚膜レジスト材の開口部12aに内部端子11bの面を露出させ、その内部端子11bの面上に異方導電性シート2を設置する。
次に、図7(b)の様に、チップサイズパッケージ1cの金属バンプ1dを、印刷配線板10の厚膜レジスト材の開口部12aをガイドとして、その厚膜レジスト材の開口部12a内に落とし込んでチップサイズパッケージ1cを設置する。そうして、金属バンプ1dを異方導電性シート2を介して印刷配線板10の内部端子11bに電気接続させる。
図7(c)の平面図の様に、印刷配線板10上に複数のチップサイズパッケージ1cを設置して同時に通電して、印刷配線板構成の押え板20aに各チップサイズパッケージ1c毎に設置した複数の温度測定用熱電対14を用いて、各チップサイズパッケージ1cの温度を個別に測定しながらバーン・イン・テストを行う。
ここで、チップサイズパッケージ1cの金属バンプ1dを異方導電性シート2を介して印刷配線板10の内部端子11bに電気接続させることで、チップサイズパッケージ1cを印刷配線板構成の押え板20aで押えて加圧する加圧力を異方導電性シート2が吸収するクッションになる効果がある。
また、印刷配線板10の、チップサイズパッケージ1cを設置する領域の近傍に、チップサイズパッケージ1cを動作させる回路の抵抗、コンデンサ、トランジスタ等の周辺部品30を実装してチップサイズパッケージ1cに電気接続する。
図7(c)のように、印刷配線板10にソケットを用いずにチップサイズパッケージ1cを設置するので、チップサイズパッケージ1cの近傍に周辺部品30を実装することができる。
従来のチップサイズパッケージ1c用のソケットを用いる場合に比べると、従来は、例えば一辺が8.5mmの四角形のチップサイズパッケージ1cを設置するソケットが、一辺が31mmの四角形の大きな領域を占有していた。その大きなソケットを無くすことができるので、チップサイズパッケージ1c当たりの占有面積を10分の1程度に小さくできる効果がある。
そのため、チップサイズパッケージ1cの近傍に周辺部品30を設置できる。そして、周辺部品30との間の配線パターン11cの長さを短くでき、実使用環境に近い状態の電気回路でチップサイズパッケージ1cをバーン・イン・テストできる。それにより、バーン・イン・テストの測定精度を向上させることができる効果がある。
また、印刷配線板構成の押え板20aの複数の温度測定用熱電対14を、印刷配線板10に搭載された複数のチップサイズパッケージ1cの上面に接触させて温度を測定しつつ、チップサイズパッケージ1cの金属バンプ1dを印刷配線板10の内部端子11bに電気接続させて周辺部品30と通電させながらチップサイズパッケージ1cのバーン・イン・テストを行う。
それに用いる印刷配線板構成の押え板20aは、バーン・イン・テストを開始する以前に所定の温度に予備加熱しておき、バーン・イン・テストに供する。所定の温度に予備加熱しておいた印刷配線板構成の押え板20aを、印刷配線板10に搭載された複数のチップサイズパッケージ1cの上に被せて、チップサイズパッケージ1cを印刷配線板構成の押え板20aと印刷配線板10の間に挟み込んでバーン・イン・テストを開始する。
こうして予備加熱しておいた印刷配線板構成の押え板20aでチップサイズパッケージ1cを押えることで、チップサイズパッケージ1cを予備加熱しておいた印刷配線板構成の押え板20aによって短時間で規定温度まで温度上昇させる事が可能になり、バーン・イン・テスト時間を短縮できる効果がある。
予備加熱しておいた1つの印刷配線板構成の押え板20aに複数のチップサイズパッケージ1cを接触させて直接に加熱することで、印刷配線板10へ搭載した複数のチップサイズパッケージ1cを同時に同じ温度に加熱する。そうして、印刷配線板10上の複数のチップサイズパッケージ1cを均一に同じ温度に加熱してバーン・イン・テストする。
これにより複数のチップサイズパッケージ1cを、印刷配線板10上の搭載位置に影響されずに同一温度条件でバーン・イン・テストできる効果がある。
この状態で、バーン・イン・テストを開始し、高温度下で印刷配線板10の外部端子11aから供給した電源や信号を、内部端子11bから異方導電性シート2を介してチップサイズパッケージ1cの各金属バンプ1dに供給する。
また、チップサイズパッケージ1cの各金属バンプ1dからの信号を、異方導電性シート2を介して内部端子11bが受け取り印刷配線板10の外部端子11aから取り出してバーン・イン・テスト用の測定装置に伝えてバーン・イン・テストを行う。
それと同時に、印刷配線板10上に設置した各チップサイズパッケージ1cの温度を、各チップサイズパッケージ1c上の印刷配線板構成の押え板20aに設置した温度測定用熱電対14で測定し、その温度測定信号を印刷配線板10の外部端子11aから取り出してバーン・イン・テスト用の測定装置に伝える。
それにより、各チップサイズパッケージ1cの温度を測定しながらバーン・イン・テストをすることができるので、各チップサイズパッケージ1cのバーン・イン・テストの測定データを各チップサイズパッケージ1cの温度に関連させて取得できる効果がある。それにより、バーン・イン・テストの測定精度を高めることができる効果がある。
本実施形態により、半導体ウエハをダイシングして個片の半導体チップを切り離して製造したチップサイズパッケージ1cの複数を印刷配線板10上に設置し、そのチップサイズパッケージ1cを、上から予備加熱した印刷配線板構成の押え板20aで押えてバーン・イン・テストをする。
それにより、従来の、半導体ウエハ状態でバーン・イン・テストを行う場合に問題となっていた、ダイシング加工によって欠陥を生じたチップサイズパッケージ1cを、ウエハ(チップ)にストレスを加えるダイシング加工後に容易に検査することができるようになる。そのため、適切な段階の工程でチップサイズパッケージ1cを選別することができるようになる効果がある。
本実施形態により、ソケットを使用しないソケットレス構造で、サイズと高さと信号数と金属バンプ1dのピッチの自由度が高いチップサイズパッケージ1cに適合させた印刷配線板10を用いた低コストでバーン・イン・テスト用治具を構成できる効果がある。それにより、低コストでチップサイズパッケージ1cのバーン・イン・テストを実施することができる効果がある。
(変形例4)
変形例4として、図8のように、異方導電性シート2を用いずに、チップサイズパッケージ1cの金属バンプ1dを直接に印刷配線板10の内部端子11bに接触させてバーン・イン・テストを行うこともできる。その場合に、図8(a)のように、各金属バンプ1d毎に厚膜レジスト材の開口部12aを形成することが望ましい。
それにより、多数の金属バンプ1dの各々が各厚膜レジスト材の開口部12aに位置が合わせられるので、その金属バンプ1dの全体が集合したチップサイズパッケージ1cの印刷配線板10への実装の位置合わせの精度が良くなる効果がある。
1、3、4・・・多端子電子部品
1a・・・端子
1b・・・半田ボール
1c、3c、4c・・・CSP(チップサイズパッケージ)
1d、3d、4d・・・金属バンプ
2・・・異方導電性シート
2a・・・線状導体
10、10a・・・印刷配線板
11a・・・外部端子
11b・・・内部端子
11c・・・配線パターン
12・・・厚膜レジスト材
12a・・・厚膜レジスト材の開口部
13・・・部品嵌め込み領域
14・・・温度測定用熱電対
15・・・部品嵌め込み領域
15b・・・枠材内壁
15c・・・枠材
20・・・押え板
20a・・・印刷配線板構成の押え板
21・・・押えゴム
22・・・部品嵌め込み領域
30・・・周辺部品

Claims (9)

  1. 印刷配線板に多端子電子部品を設置してバーン・イン・テストを行うバーン・イン・テスト用治具において、
    前記印刷配線板に複数の前記多端子電子部品が設置され、
    前記印刷配線板に、前記多端子電子部品の各端子を電気接続させる配線パターンの内部端子が形成され、該配線パターンの内部端子を露出させる開口部を有する厚膜レジスト材のパターンが形成され、
    前記多端子電子部品を押える印刷配線板構成の押え板を備え、
    該印刷配線板構成の押え板が前記多端子電子部品を加圧し、前記多端子電子部品の各端子を前記印刷配線板の前記内部端子に加圧して接触させる押えゴムを備え、
    複数の前記多端子電子部品に接触させて温度を測定する複数の温度測定用熱電対が前記印刷配線板構成の押え板の配線パターンに電気接続されていることを特徴とするバーン・イン・テスト用治具。
  2. 印刷配線板に多端子電子部品を設置してバーン・イン・テストを行うバーン・イン・テスト用治具において、
    前記印刷配線板に複数の前記多端子電子部品が設置され、
    前記印刷配線板に、前記多端子電子部品の各端子を電気接続させる配線パターンの内部端子が形成され、該配線パターンの内部端子を露出させる開口部を有する厚膜レジスト材のパターンが形成され、
    前記多端子電子部品を押える押え板を備え、
    該押さえ板が前記多端子電子部品を加圧し、前記多端子電子部品の各端子を前記印刷配線板の前記内部端子に加圧して接触させる押えゴムを備え、
    複数の前記多端子電子部品に接触させて温度を測定する複数の温度測定用熱電対が前記印刷配線板の配線パターンに電気接続されていることを特徴とするバーン・イン・テスト用治具。
  3. 請求項1又は2に記載のバーン・イン・テスト用治具であって、前記印刷配線板に前記多端子電子部品を嵌め込む部品嵌め込み領域を備えたことを特徴とするバーン・イン・テスト用治具。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載のバーン・イン・テスト用治具であって、前記押え板に前記多端子電子部品を嵌め込む部品嵌め込み領域を備えたことを特徴とするバーン・イン・テスト用治具。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載のバーン・イン・テスト用治具であって、
    厚み方向に導電性を有する導電部と絶縁部が分離している異方導電性シートを、前記印刷配線板の前記厚膜レジスト材の開口部内の前記内部端子上に設置したことを特徴とするバーン・イン・テスト用治具。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項に記載のバーン・イン・テスト用治具であって、
    前記多端子電子部品がチップサイズパッケージであって、前記厚膜レジスト材のパターンの前記開口部に前記チップサイズパッケージの端子の位置ずれを防止するガイド機能を持たせていることを特徴とするバーン・イン・テスト用治具。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載のバーン・イン・テスト用治具であって、
    前記印刷配線板が他の多端子電子部品の押え板を兼ねる印刷配線板構成の押え板であって、
    該印刷配線板構成の押え板が前記他の多端子電子部品を押さえ、該他の多端子電子部品の
    下に他の印刷配線板を設置した積層構成で複数層に設置した多端子電子部品を同時にバーン・イン・テストすることを特徴とするバーン・イン・テスト用治具。
  8. 請求項1乃至7の何れか一項に記載のバーン・イン・テスト用治具を用いて行うバーン・イン・テスト方法であって、前記押え板を予備加熱する工程と、前記印刷配線板上に前記多端子電子部品を搭載する工程と、前記多端子電子部品が搭載された印刷配線板上の前記多端子電子部品を予備加熱された前記押え板で押えて前記多端子電子部品をバーン・イン・テストする工程を有することを特徴とするバーン・イン・テスト方法。
  9. 請求項7記載のバーン・イン・テスト用治具を用いて行うバーン・イン・テスト方法であって、前記押え板及び前記押え板を兼ねる印刷配線板構成の押え板である前記印刷配線板を予備加熱する工程と、
    前記他の印刷配線板上に前記他の多端子電子部品を搭載する工程と、
    前記他の多端子電子部品を予備加熱された前記押え板を兼ねる印刷配線板構成の押え板である前記印刷配線板で押さえる工程と、
    該印刷配線板構成の押え板である前記印刷配線板上に前記多端子電子部品を搭載する工程と、
    該多端子電子部品を前記予備加熱された押え板で押える工程と、
    前記多端子電子部品と前記他の多端子電子部品をバーン・イン・テストする工程を有することを特徴とするバーン・イン・テスト方法。
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