JP2016194447A - 構造物監視センサ装置、構造物監視システム、並びに監視サーバ - Google Patents

構造物監視センサ装置、構造物監視システム、並びに監視サーバ Download PDF

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Abstract

【課題】各種構造物の状態を適切にモニタリングできる技術を提供することを目的の一つとする。
【解決手段】構造物に弾性部材を介して取り付けられたセンサと、センサによって測定された構造物の測定データを処理するデータ処理部とを有し、データ処理部は、弾性部材の特性に基づいて測定データを補正する構造物監視センサ装置が提供される。弾性部材は粘接着性を有するシート状であってもよく、データ処理部はこの弾性部材がセンサの測定データに与える影響を補正する機能を有する。補正データは記憶部に記憶され、データ処理部は記憶部から補正データを読み出す。
【選択図】図3

Description

本発明の一実施形態は、構造物の状態を検査し、モニタリングし、情報を収集するシステム、装置、方法に関する。
道路、鉄道、港湾、ダム、建築物等の社会資本を構成する構造物の老朽化に対し、適切な維持管理が求められている。例えば、自動車道路や鉄道等における橋梁、トンネル、法面におけるコンクリート壁等においては、外壁の剥落があると大きな事故の原因となるため、定期的な点検及び検査を行い、必要箇所の補修工事が適宜行われている。
建造物の検査は、人手に頼って行われる場合もあるが、各種センサを利用して自動的に行う技術が開発されている。例えば、道路施設の保守管理に必要な情報を収集するために、道路設備の状態をセンサによって監視するシステムが開示されている(特許文献1参照)。この監視システムは、道路設備にセンサを設置し、当該センサによって測定された情報を路側ユニットに設けられたメモリに蓄積させている。メモリに蓄積された情報は走行中の点検車両に搭載された車載ユニットによって読み出され、当該車載ユニットはメモリに読み出された情報を蓄積している。
特開2010−117837号公報
特許文献1に記載された監視システムは、センサによって測定された情報の取得を容易化することに着眼点が置かれているのみであり、センサによって正確に建造物の状態をモニタリングしているか否かの検討がされていない。橋梁や建造物等の外壁にセンサを取り付けるには、その構造物の強度に影響を与えない形式で、モニタリング用のセンサを取り付ける必要がある。例えば、センサ部又はセンサを搭載したモニタリング装置を接着剤で建造物に取り付けることが考えられる。しかし、センサが建造物に直接的に接していないことにより、本来得られるべきセンサ信号が取得されず、異常が放置されてしまう可能性がある。
本発明は、このような問題に鑑み、各種構造物の状態を適切にモニタリングできる技術を提供することを目的の一つとする。
本発明の一実施形態によれば、構造物に弾性部材を介して取り付けられたセンサと、センサによって測定された構造物の測定データを処理するデータ処理部とを有し、データ処理部は弾性部材の特性に基づいて測定データを補正する構造物監視センサ装置が提供される。
本発明の一実施形態によれば、構造物に弾性部材を介して取り付けられたセンサと、センサによって測定された構造物の測定データを処理するデータ処理部とを有し、データ処理部は弾性部材の特性に基づいて測定データを補正する構造物監視センサ装置と、この構造物監視センサ装置から出力される測定データを収集する監視サーバを含む構造物監視システムが提供される。
本発明の一実施形態によれば、構造物に弾性部材を介して設置された構造物監視センサ装置から出力される測定データを受信するデータ受信部と、測定データを補正するデータ補正部とを有し、データ補正部は弾性部材の特性に基づいて測定データを補正する監視サーバが提供される。
本発明の一実施形態によれば、データ処理部は弾性部材の特性に基づいて測定データを補正することにより、構造物の状態を適切にモニタリングすることができる。
本発明の一実施形態に係る構造物監視システムの一態様を示す図である。 本発明の一実施形態に係る構造物監視センサ装置の取り付け構造を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る構造物監視センサ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る構造物監視センサ装置におけるデータ処理部の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る構造物監視センサ装置におけるデータ処理部の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る構造物監視センサ装置におけるデータ処理部の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る構造物監視センサ装置におけるデータ処理部の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る構造物監視センサ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る構造物監視センサ装置におけるデータ処理部の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る構造物監視センサ装置におけるデータ処理部の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る構造物監視センサ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る構造物監視センサ装置におけるデータ処理部の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る構造物監視センサ装置におけるデータ処理部の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る構造物監視センサ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る構造物監視センサ装置におけるデータ処理部の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る構造物監視センサ装置におけるデータ処理部の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る構造物監視センサ装置におけるデータ処理部の動作の一例を示すフローチャートである。 弾性部材の硬度に違いによる振動データと周波数スペクトルの特性を示す図である。 本発明の一実施形態に係る構造物監視システムの一態様を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面等を参照しながら説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に例示する実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
本明細書において、ある部材又は領域が他の部材又は領域の「上に(又は下に)」あるとする場合、特段の限定がない限りこれは他の部材又は領域の直上(又は直下)にある場合のみでなく他の部材又は領域の上方(又は下方)にある場合を含み、すなわち、他の部材又は領域の上方(又は下方)において間に別の構成要素が含まれている場合も含む。
[第1の実施形態]
本発明に係る構造物監視センサ装置の一実施形態について説明する。本実施形態に係る構造物監視センサ装置は、センサ部及びセンサ部で得られた測定データを補正する補正データ記憶部が含まれる。
<構造物監視システム>
図1は、構造物監視センサ装置100を含む構造物監視システムの一態様を示す。構造物監視センサ装置100は、弾性部材156を介して構造物158に取り付けられている。構造物監視センサ装置100は、センサ部102、データ処理部104、補正データ記憶部106、データ通信部108、電源部110を含んでいる。構造物監視センサ装置100は、中継器174を介して監視サーバ160と接続されている。構造物監視センサ装置100で取得された測定データは、監視サーバ160の記録媒体180に記憶される。
センサ部102は、構造物158の状態を検知するセンサを含んでいる。センサ部102から出力される測定データはデータ処理部104に出力される。データ処理部104は、補正データ記憶部106に記憶されている補正データを用いて測定データを補正する。データ通信部108は、補正された測定データを中継機174に送信する。構造物監視センサ装置100と中継器174は無線又は有線で接続され通信可能な様態に置かれている。
中継器174は電気通信回線を介して監視サーバ160と接続されている。中継器174は構造物監視センサ装置100から受信した測定データを監視サーバ160に送信する。なお、中継器174は、親機と子機に分割され、子機が構造物監視センサ装置100と直接的に通信する構成を有していてもよい。いずれにしても、中継器174は構造物監視センサ装置100の近くに配置され、近距離無線により測定データの収集をする機能を有している。
監視サーバ160の記録媒体180に蓄積されたデータは、対象とする構造物の状態の異常を検知するときに用いられる。また、記録媒体180に蓄積されたデータは、対象とする構造物の状態を解析する際に利用される。
なお、図1で示す構造物監視センサ装置100、中継器174及び監視サーバ160の構成は一例であり、他の機器が介在していてもよい。例えば、構造物監視センサ装置100と中継器174の間、また中継器174と監視サーバ160の間に、他の機材が介在していてもよい。
<構造物監視センサ装置の取り付け構造>
図2(A)及び(B)は、本発明の一実施形態に係る構造物監視センサ装置100の取り付け形態を示す。本実施形態に係る構造物監視センサ装置100は、センサ部102、データ処理部104、補正データ記憶部106、データ通信部108を含む。図2(A)は、これら各部材がパッケージ部材112の内部に含まれる態様を模式的に示す。
図2(A)において、パッケージ部材112は、セラミック、強化プラスチック等の耐候性を有する素材が用いられる。パッケージ部材112は、センサ部102、データ処理部104、補正データ記憶部106、データ通信部108を内包している。パッケージ部材112により、構造物監視センサ装置100の耐候性を高め、屋外の構造物158に取り付けることを可能としている。
構造物監視センサ装置100は、弾性部材156を介して構造物158に取り付けられる。構造物監視センサ装置100のパッケージ部材112と構造物158との間には、弾性部材156が介在している。弾性部材156は接着性を有し、構造物監視センサ装置100を構造物158に固定する機能を有する。
構造物監視センサ装置100の構造物158への取り付け方式として締結具によって固定する方式もある。しかし、構造物158にボルト等を植設すると、ダメージを与えることになるので、構造物監視センサ装置100の取り付け方式として好ましくないと考えられる。図2(A)で示すように、構造物監視センサ装置100を、弾性部材156を介して構造物158に取り付けることで、ダメージを与えないようにすることができる。なお、構造物158は、弾性部材156の取り付け表面を清浄化、平坦化するような加工は当然に許容される。例えば、構造物158の取り付け表面にプライマ加工をする等の処理がされていてもよい。
図2(B)は、構造物監視センサ装置100において、センサ114がパッケージ部材112で内包される本体から分離して取り付けられる態様を示す。センサ114はパッケージ部材112の外側に配置され、封止材154によって覆われている。センサ114とデータ処理部104との間における信号の送受信は、有線又は無線によって行われる。センサ114は、弾性部材156を介して構造物158に取り付けられる。なお、図2(B)において、センサ114の信号を増幅する増幅回路、A/D変換回路等は、センサ114と共に本体から分離されて設けられていてもよいし、センサ114から離れて本体内に設けられていてもよい。
弾性部材156は、弾性体であって接着性を有する。弾性部材156は有機材料で形成され、例えば接着剤であってもよい。接着剤としてシート状の形態を有していてもよい。例えば、弾性部材156として接着シート又は粘着フィルムを用いることができる。また、弾性部材156は、ゴム等の弾性体の表面に、粘着性又は接着性を有する有機材料が付着された形態を有していてもよい。
弾性部材156は、光硬化性の接着剤又は接着シートであってもよい。弾性部材156は、光硬化性を有することで、構造物監視センサ装置100や構造物158に熱的なダメージを与えずに両者を接着することができる。
弾性部材156として、粘接着性を有し、アクリル系樹脂を含むと共に、液状エポキシ樹脂、固形エポキシ樹脂及び潜在性の硬化剤又は紫外線や電子線を照射することにより塩基を発生する硬化触媒とメルカプト基を有する硬化剤もしくはフェノール性水酸基を有する硬化剤を含むものを用いてもよい。より具体的には、ガラス転移温度が15℃以下であって、メタクリレート・アクリレート・メタクリレートからなるトリブロック共重合体であるアクリル系樹脂を含むとともに、液状エポキシ樹脂、固形エポキシ樹脂及び潜在性の硬化剤又は紫外線や電子線を照射することにより塩基を発生する硬化触媒とメルカプト基を有する硬化剤もしくはフェノール性水酸基を有する硬化剤をさらに含むものを用いてもよい。
図2(A)及び(B)で示すように、構造物監視センサ装置100は、構造物158に弾性部材156を介して固定される。この固定構造は、センサ114が構造物158に直接接触していないことを意味する。すなわち、構造物監視センサ装置100において、センサ114は弾性部材156を介して構造物158の状態を検知している。センサ114が構造物に直接接触している場合と、弾性部材156を介して配置されている場合とでは、得られるセンサ信号に違いが生じる。また、弾性部材156が経時変化することによる影響も考慮する必要がある。例えば、センサ114として加速度センサを用いた場合、弾性部材156が経時変化により弾性力が変化すると、センサ信号から得られる振動数(または周波数)が変化する。
また、構造物監視センサ装置100の取り付け工事、すなわちセンサ114の取り付け状態のばらつきによって、検出されるセンサ信号の強度がばらつくことが問題となる。構造物158の状態を監視するセンサ114の出力信号が、取り付け部材の影響を受け、経時変化により物性値が変化することで変動すると、正確な情報を得ることができない。このような問題があると、構造物158に異常が生じても、それを検知できないか、異常の程度を正確に把握することができない。
本実施形態に係る構造物監視センサ装置100は、センサ信号を補正するデータを予め用意しておき、このデータを補正データ記憶部106に記憶されている。データ処理部104は、センサ部102からセンサ信号が入力されたとき、補正データ記憶部106に記憶された補正データを用いてセンサ信号を演算処理し、補正センサ信号を生成する。以下に、構造物監視センサ装置100の各構成を説明する。
<構造物監視センサ装置の構成1>
図3は、本実施形態に係る構造物監視センサ装置100aの構成を示す。構造物監視センサ装置100aは、センサ部102a、データ処理部104a、データ通信部108、補正データ記憶部106、電源部110を含む。
<センサ部>
センサ部102aは、第1のセンサ114aを含んでいる。また、センサ部102aは、第1の増幅回路116a、第1のA/D変換回路118aが含まれている。第1のセンサ114aは慣性力(加速度、角速度)、歪み、音響波、超音波、電磁波等の各物性値のいずれか一つを検知可能なセンサが適用される。第1の増幅回路116aは第1のセンサ114aから出力されるセンサ信号を増幅し、第1のA/D変換回路118aは、センサ信号をアナログ信号からデジタル信号に変換して出力する。なお、図3で示すセンサ部102の構成は例示であり、第1のセンサ114aから出力される信号を読み取り変換する方式は、他の構成が採用されてもよい。
構造物監視センサ装置100aは、図2(A)又は(B)で示すように弾性部材156を介して構造物158に固定される。第1のセンサ114aは弾性部材156を介して構造物158の状態を測定する。第1のセンサ114aから出力される測定データは、同じセンサが構造物158に直接的に接触しているときに得られる測定データと異なっている場合がある。本実施形態に係る構造物監視センサ装置100aは、弾性部材156の影響を排除するために、データ処理部104aがセンサ信号を補正する機能を有する。
構造物監視センサ装置100が監視の対象とする構造物158は、道路設備、鉄道設備、港湾設備、空港設備、送信設備、送電設備、建築物(ビルディング等)、その他の建造物である。例えば、道路設備及び鉄道設備であれば、橋梁、橋脚、トンネル、法面、その他道路設備の付属物(表示板、信号機、架線等)である。これらの構造物は、欠陥があったり、劣化が進行したりすると、安全性、信頼性に影響を及ぼす。
構造物監視センサ装置100は、このような構造物の振動、剥落、ひび割れ、位置ずれ、傾き等の変化を監視対象とする。構造物監視センサ装置100は、構造物の状態を監視するために、第1のセンサ114aとして、加速度センサ、角速度センサ、音響センサ、表面弾性波センサ、超音波センサ、歪みセンサ、GPS(グローバルポジションシステム)センサ、距離センサ(測距センサ)等を用いる。例えば、構造物の振動、剥落、傾きに対しては、加速度センサ、角速度センサを用いて状態を検知することができる。構造物のひび割れに対しては、音響センサ、表面弾性波センサ、超音波センサ、歪みセンサを用いて検知することができる。構造物の歪みに対してはひずみセンサを用いて検知することができる。構造部の位置ずれに対しては、GPSセンサ、距離センサを用いて検知することができる。構造物の傾きに対しては、加速度センサを用いて検知することができる。
より具体的に例示すれば、道路設備及び鉄道設備に含まれるトンネルは、内壁のひび割れ、歪み、剥落が監視対象とされる。この場合、内壁のひび割れ、歪みに対しては、センサとして音響センサ、表面弾性波センサ、超音波センサ、歪みセンサを用いて状態の変化を検知する。また、内壁の剥落に対しては、加速度センサ、角速度センサを用いて状態の変化を検知する。道路設備や鉄道設備の橋梁及び橋脚は、振動、コンクリートの剥落、ひび割れ、溶接部又は締結部の疲労(鋼材)が監視対象とされる。この場合、振動、コンクリートの剥落に対しては、加速度センサを用い、ひび割れ、溶接部又は締結部の疲労に対しては、音響センサ、表面弾性波センサ、超音波センサ、歪みセンサを用いて状態の変化を検知する。道路設備や鉄道設備の法面については、位置ずれ、ひび割れ等が監視対象とされる。この場合、GPSセンサ、距離センサ、気圧センサ、加速度センサを用いて状態の変化を検知する。道路設備及び鉄道設備の他道路設備であれば、傾き、振動、溶接部又は締結部の疲労(鋼材)が監視対象とされる。この場合、傾き、振動に対しては、加速度センサ、角速度センサを用い、溶接部又は締結部の疲労に対しては、音響センサ、表面弾性波センサ、超音波センサ、歪みセンサを用いて状態の変化を検知する。建築物については、傾き、振動、ひび割れ、歪み等が監視対象とされる。この場合、傾き、振動に対しては、加速度センサ、角速度センサを用い、ひび割れ、歪みに対しては音響センサ、表面弾性波センサ、超音波センサ、歪みセンサが用いられる。
<データ処理部と補正データ記憶部>
データ処理部104aは、センサ部102aから出力される測定データを補正する。データ処理部104aは、入力された測定データを、補正データ記憶部106から読み出される補正データを用い、弾性部材156の影響を受けない、本来得られるべき測定データとなるように補正する。補正データ記憶部106は不揮発性メモリで構成されている。補正データ記憶部106は、第1のセンサ114aに対する補正データが記憶されている。補正データは、弾性部材156が第1のセンサ114aの測定データに影響を与えるとき、その影響による計測値のずれを校正するデータを含んでいる。
また、補正データ記憶部106に記憶される補正データは、第1のセンサ114aの個体差のばらつきを補正するデータが含まれていてもよい。また、補正データとして、構造物監視センサ装置100aの施工状態によって第1のセンサ114aの計測値に与えるとき、その施工ばらつきを補償するデータが含まれていてもよい。
図4は、データ処理部104aの機能的構成を示す。データ処理部104aは、測定データ入力部120、補正データ読取部122、データ補正部124、測定データ出力部126を含む。測定データ入力部120は、センサ部102から出力される測定データが入力される。補正データ読取部122は、補正データ記憶部106から補正データを読み出す。データ補正部124は、入力された測定データと補正データを用い、演算処理をして補正された測定データを生成する。補正された測定データは、第1のセンサ114aが弾性部材156から受ける影響を排除した適正な値を示すものとなっている。測定データ出力部126は、補正された測定データをデータ通信部108に出力する。
補正データ記憶部106に記憶される補正データは暗号化されていてもよい。この場合、補正データを補正データ記憶部106に記憶するとき暗号化処理をし、補正データを読み出すとき復号化処理をすればよい。補正データを暗号化して記憶することで、センサ部102から出力される測定データの改竄を防止することができる。また、補正データを暗号化して記憶することで、構造物監視センサ装置の偽造を防止することができる。それにより、構造物監視センサ装置の偽造品が流通するのを防ぐことができる。
なお、図3及び図4は、データ処理部104aと補正データ記憶部106が別の構成として示されている。しかし、本実施形態はこれに限定されず、例えば、データ処理部104aの一部に補正データ記憶部106が含まれていてもよい。図4は、データ処理部104aの機能的構成を示すが、これらの機能はマイクロプロセッサとその動作を制御するソフトウェアにより実現される。また、図4で示す機能はマイクロコンピュータによって実現されていてもよい。
<データ通信部>
図3は、構造物監視センサ装置100aに含まれるデータ通信部108の構成を例示する。データ通信部108は、RF回路132、D/A変換回路134、高周波増幅回路136、アンテナ回路138を含んでいる。データ通信部108は、データ処理部104aで補正された測定データを監視サーバ160に送信する。RF回路132は、測定データを送信可能なフォーマットに変換し変調する機能を有する。D/A変換回路134はデジタル信号をアナログ信号に変換し、増幅回路136によって送信信号を増幅し、アンテナ回路138によって送信する。また、データ通信部108は、アンテナ回路138による無線通信に代えて、有線で信号を出力するように構成されていてもよい。かかる場合、データ通信部108はケーブルと接続するコネクタが備えられていてもよい。
<電源部>
図3において、電源部110は、構造物監視センサ装置100の任意の構成として含まれる。電源部110は、蓄電池142、電源コントローラ144を含んでいる。蓄電池142は繰り返し充電及び放電が可能な二次電池であってもよい。電源コントローラ144は蓄電池142の充電及び放電を制御する。また、蓄電池142を充電する発電素子140が設けられていてもよい。発電素子140としては、光起電力素子(太陽電池)、振動発電機、熱電発電機などの環境発電機や、無線給電を用いることができる。
構造物監視センサ装置100aは、電源部110を有することで、電気配線を施工することなく、構造物158に取り付けることができる。構造物監視センサ装置100aは、電源部110から駆動電力が供給され、自律的に構造物158の状態を監視することが可能となる。
<構造物監視センサ装置の動作1>
構造物監視センサ装置100aは、センサ部102aで構造物158の物性値を測定し、得られた測定データをデータ処理部104aで補正して出力する。図5は、データ処理部104aの基本的な動作をフローチャートで示す。データ処理部104aは、測定データ入力部120がセンサ部102から測定データを読み取る(S001)。また、データ処理部104aは、補正データ読取部122が補正データ記憶部106から補正データを読み出す(S002)。なお、データ処理部104aは、測定データと補正データを読み取る順番に特に限定はなく、測定データと補正データを同時に読み出してもよく、また、予め補正データを読み出しておきてもよい。データ処理部104aは、補正データを用いて測定データ補正する(S003)。そして、補正された測定データを出力する(S004)。
本実施形態によれば、センサ部102aが構造物158の状態を常時計測し、例えば、その測定データを監視サーバ160に蓄積することができる。
このように、本実施形態に係る構造物監視センサ装置100aによれば、第1のセンサ114が構造物158の状態を測定するときに、弾性部材156の影響を受けた測定データを計測したとしても、データ処理部104がその影響を補正して、適正な測定データを得ることができる。
[第2の実施形態]
本実施形態は、第1の実施形態に対し、データ処理部の構成が異なる構造物監視センサ装置の構成を示す。
<構造物監視センサ装置の構成2>
構造物監視センサ装置100bは、常時監視対象の構造物に対し、測定データが一定水準を超えた場合にのみ、当該測定データを出力する機能を有していてもよい。
図6は、そのような機能を有する構造物監視センサ装置100bの、データ処理部104bの構成を示す。図6において、測定データ入力部120、補正データ読取部122、データ補正部124、測定データ出力部126の機能は、図4で示すものと同様である。図6において、データ比較部128は、データ補正部124から出力された測定データと、比較データ記憶部130に記憶されたデータを対比する。データ比較部128は、測定データが比較データに対して一定水準以上に変動している場合、その測定データを測定データ出力部126から出力するように制御する。一方、データ比較部128は、測定データが比較データに対して一定水準以上に変動していない場合、その測定データは、測定データ出力部126から出力されないように制御する。
<構造物監視センサ装置の動作2>
図7は、このときのデータ処理部104bの動作をフローチャートで示す。データ処理部104bは、測定データ入力部120がセンサ部102から測定データを読み取り(S011)、補正データ読取部122が補正データ記憶部106から補正データを読みとり(S012)、補正データを用いて測定データ補正する(S013)。
データ比較部128は、比較データ記憶部130から比較データを読み出す(S014)。データ比較部128は、測定データが比較データからどの程度乖離しているのかを比較評価する(S015)。そして、測定データの比較データからの乖離値が一定範囲内(許容範囲内)である場合(Yの場合)には、測定データを出力せず終了する。測定データの比較データからの乖離値が一定範囲を超えている場合(許容範囲外)には、測定データを出力する(S016)。
例えば、測定対象が、構造物の歪みや位置ずれである場合、比較データは許容水準を示す歪み値や位置の変動値となる。データ比較部128は、測定データ(歪みデータ、位置ずれデータ)と比較データを対比して、許容値を超える場合その測定データを出力し、許容値を超えない場合には測定データを出力しないようにすることができる。
一方、測定対象が、構造物のひび割れや外壁の剥落を対象とする場合、比較データは平常時に測定され得る計測値(バックグランドデータ)、または1計測前などの事前の所定の測定データを用いることができる。構造物のひび割れや外壁の剥落は突発的に発生するので、これを検知する加速度センサや音響センサの測定データは、常時に測定され得る計測値(バックグランドデータ)又は一つ前などの事前の所定の計測における測定データから乖離する。データ比較部128は、このような測定データ(加速度データ、音響データ)と比較データを対比して、許容値を超える場合その測定データを出力し、許容値を超えない場合には測定データを出力しないようにすることができる。
図6で示す構成によれば、構造物監視センサ装置100bは、異常値が検出されたときに、測定データを監視サーバに出力することができる。それにより、構造物監視センサ装置100bは、測定データの送信回数を減らすことができるので、消費電力を低減することができる。また、監視サーバは異常の発生を素早く検知することができる。
[第3の実施形態]
本実施形態は、第1の実施形態に対し、センサ部の構成が異なる構造物監視センサ装置の構成を示す。以下では、第1の実施形態と相違する部分を中心に説明する。
<構造物監視センサ装置の構成3>
図8は、構造物監視センサ装置100cにおいて、センサ部102cに複数のセンサが設けられる態様を示す。第1のセンサ114aは、構造物の状態を検知するセンサである。第1のセンサ114aは、構造物の振動、剥落、ひび割れ、歪み、位置ずれ、傾き等を、物性値の測定により検知する。第2のセンサ114bは、構造物以外の測定環境を検知するセンサである。第2のセンサ114bは温度、湿度、気圧等の環境データを測定する。
センサ部102cは、第1のセンサ114a及び第2のセンサ114bのセンサ信号を、増幅し、またデジタルデータに変換してデータ処理部104cに出力する。構造物監視センサ装置100cは、測定環境のデータを取得する第2のセンサ114bを有し、第1のセンサ114aで得られる構造物158の測定データに加え、測定時の温度データや湿度データを得ることができる。また、第2のセンサ114bで環境データを測定することにより、温度データ等に基づいて、第1のセンサ114aから得られるセンサ信号を補正することもできる。構造物監視センサ装置100cは、第1のセンサ114aから得られたセンサ信号が温度や湿度の影響により変動する場合、その変動を第2のセンサ114bで得られた測定データに基づいて、データ処理部104cにおいて補正するようにしてもよい。
図9は、第1のセンサ114aで得られた測定データを、補正データによって補正すると共に、第2のセンサ114bで測定される測定データ(温度データ、湿度データ等)を用いてより適切に補正するデータ処理部104cの機能的構成を示す。データ処理部104cは、第1の測定データ入力部120a、第2の測定データ入力部120b、第1のデータ補正部124a、補正データ読取部122、第2のデータ補正部124b、測定データ出力部126を含んでいる。第1の測定データ入力部120aは第1のセンサ114aのセンサ信号が入力され、第2の測定データ入力部120bは第2のセンサ114bのセンサ信号が入力される。
第1のデータ補正部124aは、第2の測定データ入力部120bから入力された温度データや湿度データに基づき、第1の補正データ記憶部106aから補正データを読み出して、第1の測定データ入力部120aから入力されたセンサ信号を補正する。第1の補正データ記憶部106aには、例えば、第1のセンサ114aにおける温度係数が記録された温度補償テーブルが記憶されている。
補正データ読取部122は、第2の補正データ記憶部106bから補正データを読み出す。第2のデータ補正部124bは、第1のデータ補正部124aから出力されたセンサ信号と補正データを用い、演算処理をして補正された測定データを生成する。補正された測定データは、第1のセンサ114aが弾性部材156から受ける影響を排除した、適正な計測値を示すものとなっている。測定データ出力部126は、補正された測定データをデータ通信回路108に出力する。
なお、図9は、データ処理部104cと、第1の補正データ記憶部106a及び第2の補正データ記憶部106bが別体となった構成を示すが、本実施形態はこれに限定されない。例えば、データ処理部104cの一部に、第1の補正データ記憶部106a及び第2の補正データ記憶部106bが含まれる構成を有していてもよい。図9は、データ処理部104aの機能的構成を示すが、これらの機能はマイクロプロセッサとその動作を制御するソフトウェアにより実現される。
また、本実施形態においても、データ処理部104cにおいて、第2の実施形態で示すデータ比較部128、比較データ記憶部130の構成が付加されていてもよい。
<構造物監視センサ装置の動作3>
構造物監視センサ装置100cは、センサ部102cにおいて第1のセンサ114aで構造物158の状態を測定し第1の測定データを得る。また、第2のセンサ114bで測定環境を測定し第2の測定データを得る。そして、第1のセンサ114aで得られる第1の測定データをデータ処理部104cで補正して、補正された測定データを出力する。
図10は、データ処理部104cの動作をフローチャートで示す。まず、センサ部102cから、第1の測定データ入力部120aに、第1のセンサ114aが測定した第1の測定データが入力される(S021)。第2の測定データ入力部120bに、第2のセンサ114bが測定した第2の測定データが入力される(S022)。第1のデータ補正部124aは、第2のセンサ114bが検知した第2の測定データが異常値であるか否かを判断する(S023)。例えば、第2のセンサ114bから温度データが取得される場合、検知された温度が第1のセンサ114aの測定許容範囲を超える温度を示す場合、異常値と判断する。この場合、第1のデータ補正部124aは、第2のセンサ114bによるセンサ信号が異常値を示すことを通知する信号を出力し(S029)、この処理は終了する。
第1のデータ補正部124aは、第2のセンサ114bが検知したセンサ信号が規定範囲内にある場合(S023)、第1の補正データ記憶部106aから補正データを読み出す(S024)。そして、第1の測定データを補正する(S025)。第1の補正データ記憶部106aには、第1のセンサ114aの各温度における補正係数がデータテーブルとして記憶されている。次いで、補正データ読取部122が第2の補正データ記憶部106bから補正データを読み出す(S026)。第2のデータ補正部124bは、補正データを用いて測定データ補正する(S027)。そして、補正された測定データを出力する(S028)。
なお、第2のセンサ114bで得られる測定データは、弾性部材156の温度特性を補償するために用いてもよい。
本実施形態に係る構造物監視センサ装置100cによれば、第1のセンサ114aが構造物158の状態を表す物性値を測定するときに弾性部材156の影響を受けたとしても、データ処理部104がその影響を補正して、適正な測定データを得ることができる。さらに、第1のセンサ114aのおかれた環境データを取得し、その測定環境による影響を補償した測定データを得ることもできる。例えば、構造物監視センサ装置100cは、弾性部材156の影響を補正し、さらに温度補償された測定データを出力することができる。
[第4の実施形態]
本実施形態は、第1の実施形態に対し、センサ部の構成が異なる構造物監視センサ装置の構成を示す。以下では、第1の実施形態と相違する部分を中心に説明する。
<構造物監視センサ装置の構成4>
図11は、構造物監視センサ装置100dのセンサ部102dに複数のセンサが設けられる態様を示す。第1のセンサ114a、第2のセンサ114bは第3の実施形態で示すものと同様である。本実施形態では、センサ部102dに第3のセンサ114cがさらに設けられている。第3のセンサ114cは、弾性部材156の状態を検知するセンサである。例えば、弾性部材156の物性値が経時変化するとき、第3のセンサ114cによりその物性値の変化を検出する。第3のセンサ114cは、弾性部材156の電気インピーダンス、歪み、音響波、電磁波、イオン濃度のいずれか一つを測定可能なセンサを用いる。第3のセンサ114cとしては、インピーダンスセンサ、歪みセンサ、音響センサ、イオンセンサなどが適用される。
構造物監視センサ装置100dは、弾性部材156の経時変化を検知する第3のセンサ114cを有することにより、構造物158の物性値を検知する第1のセンサ114aから得られるセンサ信号をより適切に補正することができる。また、構造物監視センサ装置100dは、第1のセンサ114aから得られた測定データが温度や湿度の影響により変動する場合、第2のセンサ114bによって得られる測定データによって補正することもできる。
センサ部102dは、第3のセンサ114cに対応して第3の増幅回路116c、第3のA/D変換回路118cが設けられている。
図12は、本実施形態に係るデータ処理部104dの機能的構成をブロック図で示す。データ処理部104dは、第1の測定データ入力部120a、第2の測定データ入力部120b、第3の測定データ入力部120c、第1のデータ補正部124a、補正データ読取部122、第2のデータ補正部124b、測定データ出力部126を含んでいる。
図12で示すデータ処理部104dにおいて、第1の測定データ入力部120a、第2の測定データ入力部120b、第1のデータ補正部124aで行われる処理は、第3の実施形態と同様である。補正データ読取部122は、第2の補正データ記憶部106bから補正データを読み出す。第2のデータ補正部124bは、第1のデータ補正部124aから出力された第1の測定データと第2の補正データ記憶部106bから読み出された補正データを用い、演算処理をして補正された測定データを生成する。このとき、補正データ読取部122によって第2の補正データ記憶部106bから読み出される補正データは、弾性部材156の劣化度合いを反映したデータとなる。
第3の測定データ入力部120cに入力される第3の測定データは、第3のセンサ114cから得られる。第3の測定データは、補正データ読取部122に入力される。本実施形態において、第2の補正データ記憶部106bは、弾性部材156の経時変化データが記憶されている。例えば、第3のセンサ114cの出力値と補正係数の関係が補正テーブルとして記憶されている。補正データ読取部122は、第3の測定データに基づいて対応する補正データを読み出す。第2のデータ補正部124bによって補正された測定データは、第1のセンサ114aが弾性部材156から受ける影響を排除した、適正な計測値を示すものとなる。測定データ出力部126は、補正された測定データをデータ通信部108に出力する。
なお、図12は、データ処理部104dと、第1の補正データ記憶部106a及び第2の補正データ記憶部106bが分離した構成を示すが、本実施形態はこれに限定されない。例えば、データ処理部104dの一部に、第1の補正データ記憶部106a及び第2の補正データ記憶部106bが含まれる構成を有していてもよい。図12は、データ処理部104dの機能的構成を示すが、これらの機能はマイクロプロセッサとその動作を制御するソフトウェアにより実現される。
また、本実施形態においても、データ処理部104dにおいて、第2の実施形態で示すデータ比較部128、比較データ記憶部130の構成が付加されていてもよい。
<構造物監視センサ装置の動作4>
構造物監視センサ装置100dは、センサ部102dにおいて第1のセンサ114aで構造物158の物性値を測定し、第2のセンサ114bで第1のセンサ114aが置かれた環境データを測定する。さらに、第3のセンサ114cで弾性部材156の状態(物性値)を測定し、第1のセンサ114aから得られる測定データを補正する。
図13は、データ処理部104cの基本的な動作をフローチャートで示す。図13において、第1のセンサ信号読取り(S021)、第2のセンサ信号読取り(S022)、異常値の判定(S023)、第2のセンサ信号の異常を通知(S029)、第1の補正データの読取り(S024)、第1のセンサ信号の補正(S025)の各処理は、第3の実施形態と同様である。
第1のセンサ信号の補正(S025)を行った後、第3の測定データ入力部120cが第3のセンサ114cのセンサ信号を読取り、そのデータに基づいて補正データ読取部が第2の補正データ記憶部から補正データを読み出す(S031)。第2のデータ補正部124bは、補正データを用いて測定データ補正する(S033)。そして、補正された測定データを出力する(S034)。第2の補正データ記憶部106bから読み出される補正データは、弾性部材156の状態を反映した補正データとなっている。
本実施形態に係る構造物監視センサ装置100dによれば、第1のセンサ114aが構造物158の状態を表す物性値を計測するときに弾性部材156の影響を受けたとしても、データ処理部104がその影響を補正して、適正な測定データを得ることができる。さらに、弾性部材156の劣化状態を反映した補正をすることができる。
[第5の実施形態]
本実施形態は、第1の実施形態に対し、センサ部の構成が異なる構造物監視センサ装置の構成を示す。以下では、第1の実施形態と相違する部分を中心に説明する。
<構造物監視センサ装置の構成5>
図14は、参照振動発生部が設けられた構造物監視センサ装置100eの態様を示す。センサ部102a、データ通信部108、電源部110の構成は、第1の実施形態と同様である。構造物監視センサ装置100eは、参照振動発生部146を含んでいる。参照振動発生部146は、それ自体が所定の周波数で振動する。構造物監視センサ装置100eは、参照振動発生部146が振動し、センサ114aがその振動を検知する。構造物監視センサ装置100eは、参照振動発生部146の振動を基準振動として用いることで、センサ114aの補正をすることが可能となる。
図14は、参照振動発生部146が、第1のセンサ114aと同様にパッケージ内に設けられている一態様を示す。参照振動発生部146は振動子によってパッケージを振動させ、第1のセンサ114aはその振動を検知する。図2(A)で示すように、パッケージ部材は弾性部材156を介して構造物158に取り付けられる。参照振動発生部146が振動することによるパッケージ部材112への影響は、弾性部材の影響を受けるので、この特性を利用して第1のセンサ114aから得られる測定データを補正することができる。なお、参照振動発生部146は、第1のセンサ114aが参照振動に基づく振動を検知できるように配置されていればよく、パッケージ部材112の外部に設けられていてもよい。
図15は、本実施形態に係るデータ処理部104eの機能的構成を示す。データ処理部104eは、測定データ入力部120、データ解析部150、比較評価部152、データ補正部124、補正データ出力部126、参照振動制御部148を含んでいる。測定データ入力部120には、センサ部102aから測定データが入力される。データ解析部150は、測定データを解析する。例えば、測定データが加速度センサから得られる振動データである場合、データ解析部150はフーリエ変換をしてピーク周波数を求める。データ解析部150は、解析結果を記憶部106に記憶させる。また、データ解析部150は測定データの解析結果を比較評価部152に出力する。データ補正部124は記憶部106に記憶されているデータを読み出し、補正データ出力部126に出力する。
比較評価部152では、データ解析部150から出力された解析結果と、記憶部106から読み出したデータを比較評価する。例えば、データ解析部150において前述のように測定データからピーク周波数が得られる場合、当該ピーク周波数の初期値と、時間経過後の測定により得られるピーク周波数の値を比較評価する。
データ補正部124は、測定データを補正する。本実施形態の例に従えば、時間経過後の測定により得られるピーク周波数の値が初期値からずれている場合、そのずれを補うように時間経過後の測定データを補正する。補正データ出力部126は、補正された測定データを出力する。
なお、図15は、データ処理部104eと、記憶部106が別体となった構成を示すが、本実施形態はこれに限定されない。例えば、データ処理部104eの一部に、記憶部106が含まれる構成されてもよい。図15は、データ処理部104eの機能的構成を示すが、これらの機能はマイクロプロセッサとその動作を制御するソフトウェアにより実現される。
また、本実施形態においても、データ処理部104eにおいて、第2の実施形態で示すデータ比較部128、比較データ記憶部130の構成が付加されていてもよい。
<構造物監視センサ装置の動作5>
構造物監視センサ装置100eは、センサ部102aにおいて第1のセンサ114aで構造物158の状態を測定する。構造物監視センサ装置100eは、参照振動発生部146を動作させて振動を発生させると共に、その振動を第1のセンサ114aで測定する。このような動作を、構造物監視センサ装置100eを弾性部材によって構造物に設置したときと、経時後に測定したときに行い、それぞれで得られる測定データを比較することで、適切な補正をすることができる。以下、その方法の一例を、図16を参照して説明する。
<動作例1>
図16は、データ処理部104eの動作の一例を示すフローチャートである。最初に、構造物監視センサ装置100eを設置したときの測定データ(初期振動データ)を取得する(S041)。この処理では、参照振動制御部148が参照振動発生部146を一定周波数で振動させ、第1のセンサ114aでその振動を測定する。
データ解析部150において、前ステップで得られた測定データの解析をする(S042)。例えば、第1のセンサ114aで測定された振動データをフーリエ変換してピーク周波数を求める。データ解析部150において得られたピーク周波数は、初期値として記憶部106に記憶される。
次に、構造物監視センサ装置100eを構造物に取り付けた後における測定データを取得する(S043)。このときも同様に、参照振動制御部148が参照振動発生部146を一定周波数で振動させ、第1のセンサ114aでその振動を測定する。この測定によって得られた測定データ(経過時振動データ)をデータ解析部150において同様に解析し、ピーク周波数を求める。
比較評価部152は記憶部106から構造物監視センサ装置100eの取り付け時に測定された測定データ(初期振動データ)読み出し、今回の測定データ(経過時振動データ)と比較評価を行う。比較評価部152は、測定データから得られるピーク振動周波数を比較し、初期値と経過時の値にずれがないかを比較評価する(S045)。
比較評価の結果、測定データから得られるピーク振動周波数を比較し、初期値と経過時の値にずれがない場合は、構造物158の状態を測定する(S047)。初期値と経過時の値にずれがある場合には、ピーク周波数のずれを補正する補正データを生成し(S046)、記憶部106に記憶させる。
構造物158の測定が行われると、測定データ入力部120に測定データが入力される(S047)。そして、データ解析部により得られた測定データをフーリエ変換して周波数スペクトルを求め、ピーク周波数を取得する。データ補正部124は、補正値の有無を確認し(S048)、補正値が記憶部106に記憶されている場合には、対象物の測定データから得られた周波数スペクトルのピーク周波数を補正する。そして、補正された周波数スペクトルを逆フーリエ変換し、補正された測定データ(振動データ)を生成する(S049)。そして、補正された測定データを補正データ出力部126から出力する(S050)。一方、補正値が無く、補正の必要がない場合には、補正を行わず、ステップS047で得られた測定データ(振動データ)を補正データ出力部126から出力する(S050)。
<動作例2>
図17は、データ処理部104eの動作の他の一例を示すフローチャートである。最初に、構造物監視センサ装置100eを設置したときの測定データ(初期振動データ)を取得する(S051)。この処理では、参照振動制御部148が参照振動発生部146を一定周波数で振動させ、第1のセンサ114aでその参照振動を測定する。また、測定対象の測定データ(振動データ)も取得する(S051)。
データ解析部150において、参照振動の周波数スペクトルを求め、ピーク周波数を初期として記憶部106に記憶する(S052)。
次に、構造物監視センサ装置100eを構造物に取り付けた後における、参照振動発生部146の振動により得られる参照周波数と、測定対象の測定データ(振動データ)を取得する(S053)。そして、このステップで測定された経時参照周波数と初期参照周波数を対比する(S055)。対比の結果、経時参照周波数と初期参照周波数のピーク周波数にずれが生じている場合、補正値を導出し(S056)し、測定対象の測定データ(振動データ)について、そのずれに対する補正を行う(S057)。
そして、補正された、測定対象の測定データ(振動データ)を出力する(S058)。一方、ステップS055で、経時参照周波数と初期参照周波数のピーク周波数にずれがない場合、測定対象の測定データ(振動データ)をそのまま出力する。
<測定データ>
図18(A)〜(D)は、弾性部材の硬度の違いによる振動データと周波数スペクトルの特性を示す。なお、評価に用いたサンプルは、図18(E)で示すように、センサ114が弾性部材156を介して中コンクリート片182に取り付けられている。中コンクリート片182の表面にはプライマ184が施されている。中コンクリート片182の下側には振動子186が設けられて、中コンクリート片182全体が振動する構造を有している。センサ114は加速度センサが用いられ、X軸及びY軸(水平方向)の振動周波数を求めている。振動子186は50Hzで振動するものが用いられている。
弾性部材156としては、厚さ0.1mmの光硬化性の粘着シートが用いられている。弾性部材156の硬度は、光硬化性の粘着シートの反応率により制御されている。図18(A)及び(B)は硬化剤の反応率50%の試料であり、図18(C)及び(D)は反応率80%の試料の特性が示されている。なお、弾性部材156は、反応率が高い程、硬度が高くなっている。
図18(A)及び(C)は、振動データを示し、図18(B)及び(D)は、それぞれの振動データをフーリエ変換することで得られた周波数スペクトルを示す。図18(B)において、弾性部材の硬化剤の反応率が50%の試料は、ピーク周波数が約16Hzであるのに対し、弾性部材の硬化剤の反応率が80%の試料は、ピーク周波数が約23Hzとなっている。すなわち、試料を同じ周波数で振動させたとき、弾性部材156の反応率が高い程(硬度が高いほど)、センサ114で測定される周波数が高周波数にシフトすることを示している。
図18の結果は、構造部監視センサ装置を、弾性部材を用いて構造物に取り付けたとき、センサによって得られる測定データは、時間の経過と共に変動し得ることを示している。それによって、構造物の状態を正確に評価できないおそれが生じる。しかしながら、本実施形態によれば、構造物に構造部監視センサ装置を取り付けた後のある時点で測定される参照振動に基づく周波数スペクトルを基準とすることで、その後に構造物から測定される測定データを適正な値になるように補正することができる。
本実施形態で示すように、構造物監視センサ装置100eに参照振動発生部を設けることにより、構造物監視センサ装置100eを実際に構造物158に取り付けた状態で測定されるデータを初期値とし、その初期値に基づいて実際に測定される対象物の測定データを補正することができる。
[第6の実施形態]
本実施形態は、構造物監視センサ装置100で測定される測定データを、構造物監視サーバ160が受信して、当該サーパ内で測定データの補正を行う一例を示す。
図19は、構造物監視システムの一態様を示す。構造物監視センサ装置100fは、中継器174と無線又は有線により通信可能な状態に接続されている。中継器174は電気通信回線を通じて監視サーバ160と接続されている。
構造物監視センサ装置100fは、センサ部102、データ通信部108を含み、電源部110も付加されている。監視サーバ160は、データ受信部162、データ補正部164、補正データ読取部166、補正データ記憶部168を含んでいる。また、監視サーバ160のデータ出力部170は、構造物監視センサ装置100fから出力され、監視サーバ160で処理されたデータをストレージサーバ172に出力する。ストレージサーバ172に蓄積される測定データは、対象となる構造物の劣化状態、補修の要否、補修の内容を判断するデータをして、各種の分析に用いることができる。
なお、図19で示す構造物監視センサ装置100f、中継器174及び監視サーバ160の構成は一例であり、他の機器が介在していてもよい。例えば、構造物監視センサ装置100fと中継器174の間、また中継器174と監視サーバ160の間に、他の機材が介在していてもよい。
本実施形態では、構造物監視センサ装置100fはセンサ部102で構造物158の状態を測定し、その測定データをデータ通信部108から中継器174に送信する。センサ部102、データ通信部108の構成に限定はなく、例えば、第1の実施形態と同様の構成を有していてもよい。構造物監視センサ装置100fは弾性部材156を介して構造物158に取り付けられている。本実施形態のように、構造物監視センサ装置100においてデータ処理部を省略することで、装置の小型化を図ることができ、消費電力を削減することができる。
監視サーバ160において、データ受信部162は、構造物監視センサ装置100fから送られる測定データ(1次データ)を受信する。データ補正部164は、測定データの補正を行う。データ補正部164は、取得された測定データを、補正データ読取部166が補正データ記憶部168から読み出される補正データを用いて測定データを補正する。データ補正部164は、構造物監視センサ装置100fから送られる測定データ(1次データ)を補正する。補正データ記憶部168は、測定データ(1次データ)に対する補正データが記憶されている。補正データは、弾性部材156がセンサ部102で得られる測定データに影響を与えるとき、その影響による計測値のずれを校正するデータを含んでいる。
また、補正データ記憶部168に記憶される補正データは、構造物監視センサ装置100fの個体間のばらつきを補正するデータが含まれていてもよい。例えば、構造物監視センサ装置100fの施工状態によって測定データに与えるとき、そのばらつきを補償するデータが含まれていてもよい。
監視サーバ160において、データ補正部164は、第1の実施形態〜第5の実施形態で示すものと同様の機能的構成を有していればよい。それにより、構造物監視センサ装置100fから送信される測定データを適宜補正することができる。
本実施形態によれば、構造物監視センサ装置100fが構造物158の状態を計測し測定データを出力する。監視サーバ160は、受信した測定データを補正する機能を有することで、構造物監視センサ装置100fの取り付け状態に依存しない正確なデータを取得することができる。
以上、本発明の実施の形態について、代表的な例に基づいて説明してきた。これらは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能であり、例えば、測定データ出力部から出力されるデータは、補正された生データ、それを加工したデータ、一定水準以上に変動していることを示すデータのいずれでもよい。
100・・・構造物監視センサ装置、102・・・センサ部、104・・・データ処理部、106・・・補正データ記憶部、108・・・データ通信部、110・・・電源部、112・・・パッケージ部材、114・・・センサ、116・・・増幅回路、118・・・A/D変換回路、120・・・測定データ入力部、122・・・補正データ読取部、124・・・データ補正部、126・・・測定データ出力部、128・・・データ比較部、130・・・比較データ記憶部、132・・・RF回路、134・・・D/A変換回路、136・・・高周波増幅回路、138・・・アンテナ回路、140・・・発電素子、142・・・蓄電池、144・・・電源コントローラ、146・・・参照振動発生部、148・・・参照振動制御部、150・・・データ解析部、152・・・比較評価部、154・・・封止材、156・・・弾性部材、158・・・構造物、160・・・監視サーバ、162・・・データ受信部、164・・・データ補正部、166・・・補正データ読取部、168・・・補正データ記憶部、170・・・データ出力部、172・・・ストレージサーバ、174・・・中継器、180・・・記録媒体、182・・・中コンクリート片、184・・・プライマ、186・・・振動子

Claims (18)

  1. 構造物に弾性部材を介して取り付けられたセンサと、前記センサによって測定された前記構造物の測定データを処理するデータ処理部と、を有し、
    前記データ処理部は、前記弾性部材の特性に基づいて前記測定データを補正する
    ことを特徴とする構造物監視センサ装置。
  2. 前記センサと前記データ処理部とは、パッケージ部材に内包され、前記構造物と前記パッケージ部材との間に前記弾性部材が設けられている、請求項1に記載の構造物監視センサ装置。
  3. 前記データ処理部はパッケージ部材に内包され、前記センサは前記パッケージ部材の外側に設けられている、請求項1に記載の構造物監視センサ装置。
  4. 前記センサが置かれた環境データを検知する第2のセンサを有する、請求項1に記載の構造物監視センサ装置。
  5. 前記データ処理部は、前記第2のセンサで測定された環境データによって、前記センサによって測定された前記測定データを補正する、請求項4に記載の構造物監視センサ装置。
  6. 前記弾性部材の特性を検知する第3のセンサを有し、前記データ処理部は、前記第3のセンサの測定データに基づいて前記測定データを補正する、請求項1に記載の構造物監視センサ装置。
  7. 前記センサは、加速度、角速度、歪み、音響波、超音波、電磁波等の各物性値のいずれか一つを検知可能なセンサである、請求項1に記載の構造物監視センサ装置。
  8. 前記センサは、加速度センサ、角速度センサ、音響センサ、表面弾性波センサ、超音波センサ、歪みセンサ、GPS(グローバルポジションシステム)センサ、距離センサ(測距センサ)のいずれか一つを含む、請求項1に記載の構造物監視センサ装置。
  9. 前記測定データを補正する補正データが記憶された記憶部を含む、請求項1に記載の構造物監視センサ装置。
  10. 前記記憶部に、前記補正データが暗号化されて記憶されている、請求項9に記載の構造物監視センサ装置。
  11. 前記弾性部材が、有機材料である、請求項1に記載の構造物監視センサ装置。
  12. 前記弾性部材が、接着剤である、請求項1に記載の構造物監視センサ装置。
  13. 前記弾性部材が、接着シートである、請求項1に記載の構造物監視センサ装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の構造物監視センサ装置と、前記構造物監視センサ装置から出力される測定データを収集する監視サーバを含む、構造物監視システム。
  15. 構造物に弾性部材を介して設置された構造物監視センサ装置から出力される測定データを受信するデータ受信部と、前記測定データを補正するデータ補正部と、を有し、
    前記データ補正部は、前記弾性部材の特性に基づいて前記測定データを補正する
    ことを特徴とする監視サーバ。
  16. 前記測定データが、加速度センサ、歪みセンサ、音響センサ、表面弾性波センサ、温度センサ又は赤外線センサから出力されたデータである、請求項15に記載の監視サーバ。
  17. 前記測定データを補正する補正データが記憶された記憶部を含む、請求項15に記載の監視サーバ。
  18. 前記補正データは、前記弾性部材が前記構造物監視センサ装置に与える影響を補正する、請求項15に記載の監視サーバ。
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