JP2016193700A - 電動油圧パワーステアリング装置および荷役車両 - Google Patents

電動油圧パワーステアリング装置および荷役車両 Download PDF

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Abstract

【課題】電動モータの消費エネルギーを抑えることができ、かつ、オペレータへの衝撃を抑制できる電動油圧パワーステアリング装置および荷役車両を提供する。
【解決手段】電動モータ31でポンプ22を駆動することにより操舵力を発生させる電動油圧パワーステアリング装置6は、制御回路33を備える。制御回路33は、ハンドル4に付与される操作力を検知し、検知された操作力に基づいて電動モータ31を制御する。制御回路33は、検知された操作力の大きさが所定の第1基準値を超えるときは、ポンプ22の駆動を維持するように電動モータ31を制御する。さらに、制御回路33は、検知された操作力の大きさが第1基準値よりも小さい所定の第2基準値を超える場合は、所定の猶予時間が経過した時に電動モータ31を停止させ、検知された操作力の大きさが第2基準値を超えない場合は、猶予時間が経過するよりも早く電動モータ31を停止させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動モータでポンプを駆動することにより操舵力を発生させる電動油圧パワーステアリング装置と、これを備えた荷役車両とに関するものである。
エネルギー消費を抑える電動油圧パワーステアリング装置として、車両が走行していない時である車両停止時において、ハンドルに付与される操作力が大きい場合には、電動モータを駆動させ、操作力が小さい場合には、電動モータを停止させるものが知られている(例えば特許文献1の[0058]参照)。
特許文献1には、停車と判断したとき、操舵トルクと所定のトルク閾値とを比較し、操舵トルクがトルク閾値よりも大きければモータを駆動させ、操舵トルクがトルク閾値よりも小さければ、モータを即停止させることが記載されている。
しかし、特許文献1に記載の構成では、ハンドルに付与される操作力が所定の基準値よりも小さくなったとき、電動モータが直ちに停止されるため、電動油圧パワーステアリング装置が発生させる操舵力が直ちに消滅する。これにより、ハンドルの舵角を維持するためにオペレータがハンドルに操作力を付与しているときに、例えば、ハンドルが中立状態に復帰するように動くことによって、ハンドルを握るオペレータに衝撃が加わるおそれがある。また、例えば、路面からの負荷反力がハンドルに伝えられることによって、ハンドルを握るオペレータに衝撃が加わるおそれがある。
特開2006−7916号公報([0058]、[図11])
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであって、電動モータの消費エネルギーを抑えることができ、かつ、オペレータへの衝撃を抑制できる電動油圧パワーステアリング装置および荷役車両を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の電動油圧パワーステアリング装置は、電動モータでポンプを駆動することにより操舵力を発生させる電動油圧パワーステアリング装置において、ハンドルに付与される操作力を検知する操作力検知部と、検知された前記操作力に基づいて前記電動モータを制御するモータ制御部とを備え、前記モータ制御部は、前記ハンドルに大きな操作力が付与されているか否かの判断基準となる第1基準値と、検知された前記操作力の大きさとを比較して、検知された前記操作力の大きさが前記第1基準値を超えるときは、前記ポンプの駆動を維持するように前記電動モータを制御し、さらに、前記モータ制御部は、検知された前記操作力の大きさが前記第1基準値を超えないときは、前記第1基準値よりも小さい第2基準値と、検知された前記操作力の大きさとを比較して、検知された前記操作力の大きさが前記第2基準値を超える場合は、検知された前記操作力の大きさが前記第1基準値よりも小さくなってから所定の猶予時間が経過した時に前記電動モータを停止させ、検知された前記操作力の大きさが前記第2基準値を超えない場合は、検知された前記操作力の大きさが前記第1基準値よりも小さくなってから前記猶予時間が経過するよりも早く前記電動モータを停止させることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電動油圧パワーステアリング装置において、前記操作力検知部は、前記電動モータの電流値に基づいて前記操作力を検知することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の電動油圧パワーステアリング装置において、前記ハンドルの回転角を検出する回転角センサを備え、前記モータ制御部は、前記操作力検知部で検知された前記電動モータの電流値と、前記回転角センサによって検出された前記回転角の変化量とに基づいて、前記電動モータの回転速度を変化させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電動油圧パワーステアリング装置において、検知された前記操作力の大きさが前記第1基準値を超えないとき、前記モータ制御部は、検知された前記操作力の大きさが前記第2基準値を超える場合は、検知された前記操作力の大きさが前記第2基準値を超えない場合に比べて、前記電動モータの回転速度の減速スピードを小さくすることを特徴とする。
請求項5に記載の荷役車両は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の電動油圧パワーステアリング装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、電動モータの消費エネルギーを抑えることができ、かつ、オペレータへの衝撃を抑制できる電動油圧パワーステアリング装置および荷役車両を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る荷役車両の上面図である。 同実施形態に係る荷役車両が備える電動油圧パワーステアリング装置の構成図である。 モータ回転速度制御の流れを示すフローチャートである。 (A)は、ポンプの駆動を直ちに停止する場合の電動モータの回転速度の時間変化を示すグラフであり、(B)は、ポンプの駆動を猶予時間後に停止する場合の電動モータの回転速度の時間変化を示すグラフである。
図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る荷役車両および電動油圧パワーステアリング装置を説明する。図1は、荷役車両を簡略化して示す図であり、図2は、電動油圧パワーステアリング装置を簡略化して示す図である。
図1に示すように、荷役車両1は、駆動輪である前輪2と、操舵輪である後輪3と、オペレータ(図示略)により操作されるハンドル4と、前方に突出したフォーク5とを備えているフォークリフトである。荷役車両1は、荷物が積まれたパレット(図示略)にフォーク5を挿し込んで荷役を行う。
前輪2は、電動機等の動力発生器(図示略)を動力源として回転するように構成されており、後輪3の舵角は、ハンドル4の操作に伴って変化するように構成されている。ハンドル4は、中立状態から右旋回方向および左旋回方向への回転運動が可能に構成されている。
また、荷役車両1は、電動油圧パワーステアリング装置6(図2参照)を備えている。電動油圧パワーステアリング装置6(以下、「EHPS装置6」)は、ハンドル4の動きを後輪3に伝えるための操舵力を発生させる操舵装置である。ハンドル4が中立状態であるとき、後輪3は前方を向く。
図2に示すように、EHPS装置6は、ハンドル4に接続されたシャフト11と、後輪3に接続されたロッド12と、作動油を貯留するタンク21と、作動油を送り出すポンプ22と、作動油が供給されるシリンダ23と、作動油の流れる方向および流量を制御する制御弁24と、ポンプ22を駆動する電動モータ31と、ハンドル4の回転角を検出する回転角センサ32と、電動モータ31を制御する制御回路33とを備えている。
シャフト11は、ハンドル4とともに、矢印A1,A2の方向に回転運動が可能に構成されている。ロッド12は、シリンダ23に対して矢印B1,B2の方向に平行移動が可能に構成されるとともに、後輪3と連動するように構成されている。
タンク21は、作動油としてのパワーステアリングフルードを貯留している。タンク21には、タンク21から送り出された作動油が通る油路41と、タンク21に回収される作動油が通る油路42とが接続されている。
ポンプ22は、作動油を輸送する流体機械であって、例えばギヤポンプにより構成されている。ポンプ22には、油路41が接続されるとともに、ポンプ22から送り出された作動油が通る油路43が接続されている。
シリンダ23は、第1油圧室23Aと第2油圧室23Bとを有しており、ロッド12を動かす油圧を発生させる。シリンダ23には、第1油圧室23Aへ供給される作動油が通る油路44と、第2油圧室23Bへ供給される作動油が通る油路45とが接続されている。第1油圧室23Aに作動油が供給されると、第1油圧室23Aの油圧が高まることによって、ロッド12が矢印B1の方向に移動するとともに第2油圧室23Bから作動油が排出される。図2中のロッド12および後輪3は、第1油圧室23Aの油圧が高まった状態を示している。また、第2油圧室23Bに作動油が供給されると、第2油圧室23Bの油圧が高まることによって、ロッド12が矢印B2の方向に移動するとともに第1油圧室23Aから作動油が排出される。
制御弁24は、作動油の流れる方向を制御する方向制御弁であり、かつ、作動油の流量を制御する流量制御弁である。制御弁24には、油路42〜45が接続されている。制御弁24は、シャフト11とともに回転する弁体24Aと、作動油の流れにより動作するジロータ24Bとを備えている。制御弁24は、ハンドル4が中立状態であるとき、すなわちシャフト11および弁体24Aの回転角が0°であるときは、ポンプ22から送り出された作動油がタンク21に戻るように油路43と油路42とを連通して、制御弁24内の圧力が高くなることを防ぐ。ハンドル4が中立状態から回転したとき、制御弁24は、ハンドル4が回転した方向、すなわちシャフト11および弁体24Aの回転方向に基づいて、第1油圧室23Aおよび第2油圧室23Bの一方を作動油供給先として選択し、ポンプ22から送り出された作動油が作動油供給先に流れるように作動油の流れる方向を制御する。具体的には、制御弁24は、ハンドル4およびシャフト11が矢印A1の方向に回転したとき、第1油圧室23Aに作動油が流れるように油路43と油路44とを連通するとともに、第2油圧室23Bから排出された作動油がタンク21に回収されるように油路42と油路45とを連通する。また、制御弁24は、ハンドル4およびシャフト11が矢印A2の方向に回転したとき、第2油圧室23Bに作動油が供給されるように油路43と油路45とを連通するとともに、第1油圧室23Aから排出された作動油がタンク21に回収されるように油路42と油路44とを連通する。ジロータ24Bは、油路43と油路44,45とを連通する油路に設けられている。ジロータ24Bは、弁体24Aに接続された外歯車と、外歯車の一部と噛み合う内歯車とで構成された油圧モータである。ハンドル4が中立状態から回転しているとき、ジロータ24Bの外歯車は、制御弁24に流入した作動油の圧力が高まることによって回転する。こうして、制御弁24は、ジロータ24Bで作動油を油路44,45に送り出すことによって作動油の流量を制御するとともに、作動油の流れを利用してシャフト11および弁体24Aの回転をアシストする。また、制御弁24は、ハンドル4が中立状態であるとき、油路44,45を閉じることによって、路面からの負荷反力がハンドル4に伝わることを防ぐ。また、制御弁24には、中立復帰機構(図示略)が設けられており、中立復帰機構は、ハンドル4が中立状態から回転したときに、ハンドル4が中立状態に復帰するための復帰力を弁体24Aに付与する。以上のように構成された制御弁24として、米イートン社製のオービットロール(登録商標)を用いることができる。
電動モータ31は、バッテリ(図示略)から供給される電力によって動作する原動機である。電動モータ31は、ポンプ22に接続された出力軸31Aを有しており、出力軸31Aを回転させることでポンプ22を駆動する。所定時間当たりの出力軸31Aの回転数、すなわち電動モータ31の回転速度は、制御回路33によって制御される。
回転角センサ32は、例えばエンコーダにより構成される。回転角センサ32は、シャフト11の回転角を検知し、シャフト11の回転角に基づいてハンドル4の回転角を検出する。
制御回路33は、電動モータ31の駆動回路を含む集積回路により構成され、電動モータ31を制御するモータ制御部として機能する。また、制御回路33は、電動モータ31に流れる電流の大きさ(電流値)を検知するセンサ回路を含んでいる。電動モータ31の電流値は、作動油を送り出すための電動モータ31の負荷を表す。制御回路33は、ハンドル4に付与される操作力を検知する操作力検知部として機能し、電動モータ31の電流値を検出し、その電流値に基づいて操作力を検知する。制御回路33は、停車時において、検知された操作力(以下「操作力F]という)に基づいて電動モータ31を制御するモータ回転速度制御を行う。電動モータ31の回転速度の制御態様は、操作力Fの大きさと所定の第1基準値F1および第2基準値F2との大小関係に応じて変化する。第1基準値F1は、オペレータがハンドル4を強く握った際にハンドル4に付与される操作力の大きさであって、ハンドル4に大きな操作力が付与されているか否かの判断基準となる大きさである。また、第2基準値F2は、第1基準値F1よりも小さく、オペレータがハンドル4を握っているか否かの判断基準となる大きさである。また、制御回路33は、ハンドル4が動かされているとき、操作力として検知された電動モータ31の電流値と、回転角センサ32で検出されたハンドル4の回転角の変化量とに基づいて、電動モータ31の回転速度を変化させる。
図3および図4を参照して、制御回路33が行うモータ回転速度制御の流れを説明する。モータ回転速度制御は、図3に示す一連の処理が繰り返し行われることによって、荷役車両1の稼働開始後から稼働停止時まで行われ続ける。
まず、制御回路33は、ハンドル4に付与されている操作力を検知し(ステップS1)、ハンドル4に大きな操作力が付与されているか否かを判断する(ステップS2)。具体的には、制御回路33は、ステップS1での操作力Fの大きさと第1基準値F1とを比較し、操作力Fの大きさが第1基準値F1を超えているとき、ハンドル4に大きな操作力が付与されていると判定し、操作力Fの大きさが第1基準値F1を超えていないとき、ハンドル4に大きな操作力が付与されていないと判定する。
制御回路33は、ハンドル4に大きな操作力が付与されているとステップS2で判定したとき、電動モータ31の回転速度が所定の回転速度N1以上となるように電動モータ31を制御して、ポンプ22の駆動を維持する(ステップS3)。一方、制御回路33は、ハンドル4に大きな操作力が付与されていないとステップS2で判定したとき、オペレータがハンドル4を握っているか否かを判断する(ステップS4)。具体的には、制御回路33は、ステップS1での操作力Fの大きさと第2基準値F2とを比較し、操作力Fの大きさが第2基準値F2を超えているとき、オペレータがハンドル4を握っていると判定し、操作力Fの大きさが第2基準値F2を超えていないとき、オペレータがハンドル4を握っていないと判定する。
制御回路33は、オペレータがハンドル4を握っていないとステップS4で判定したとき、ポンプ22の駆動を直ちに停止させるように、図4(A)に示すように電動モータ31を停止させる(ステップS5)。図4(A)において、時刻T1は、操作力Fの大きさが第1基準値F1および第2基準値F2よりも小さくなった時を示しており、時刻T2は、電動モータ31が停止した時を示している。図4(A)の時刻T1から時刻T2までの時間は微小時間である。したがって、ハンドル4に大きな操作力が付与されていないと判定されたとき、かつ、オペレータがハンドル4を握っていないと判定されたとき、電動モータ31は直ちに停止する。
一方、制御回路33は、オペレータがハンドル4を握っているとステップS4で判定したとき、ポンプ22の駆動を猶予時間後に停止させるように、図4(B)に示すように電動モータ31を停止させる(ステップS6)。図4(B)において、時刻T1は、操作力Fの大きさが第1基準値F1よりも小さくなった時を示しており、時刻T2は、電動モータ31が停止した時を示している。猶予時間Tdは、図4(B)の時刻T1から時刻T2までの時間であって、図4(A)の時刻T1から時刻T2までの微小時間に比べて長い。制御回路33は、電動モータ31の減速スピード(所定時間における回転速度の低下量)を制御し、猶予時間Tdにおいて電動モータ31の回転速度が徐々に低くなるように電動モータ31を制御する。したがって、ハンドル4に大きな操作力が付与されていないと判定されたとき、かつ、オペレータがハンドル4を握っていると判定されたときは、操作力Fの大きさが第1基準値F1よりも小さくなってから猶予時間Tdが経過した時に電動モータ31が停止する。
なお、制御回路33は、猶予時間Td中にハンドル4に付与されている操作力を検知することで、操作力の再検知に基づくモータ回転速度制御を行う。具体的には、制御回路33は、猶予時間Td中の操作力Fの大きさが第1基準値F1を超えるときは、電動モータ31の停止をキャンセルし、電動モータ31の回転速度が所定の回転速度N1以上となるように電動モータ31を制御する。また、制御回路33は、猶予時間Td中の操作力Fの大きさが第2基準値F2を超えないときは、猶予時間Tdの経過を待たずに、電動モータ31を直ちに停止させる。
以上のように構成されたEHPS装置6は、電動モータ31でポンプ22を駆動することにより操舵力を発生させる。具体的には、電動モータ31がポンプ22を駆動することによって、作動油が制御弁24に送られ、作動油の圧力によってジロータ24Bが動き、ジロータ24Bは制御弁24から作動油を送り出す。オペレータがハンドル4を矢印A1(図2参照)で示す右旋回方向に回転させた場合は、作動油は制御弁24から第1油圧室23Aに供給され、EHPS装置6は、ロッド12を矢印B1(図2参照)の方向に移動させることにより、後輪3を左方に向ける操舵力を発生させる。一方、オペレータがハンドル4を矢印A2(図2参照)で示す左旋回方向に回転させた場合は、作動油は制御弁24から第2油圧室23Bに供給され、EHPS装置6は、ロッド12を矢印B2(図2参照)の方向に移動させることにより、後輪3を右方に向ける操舵力を発生させる。また、ハンドル4に付与されている操作力に応じて、すなわち検知された操作力に応じて、ポンプ22の駆動を維持するか、ポンプ22の駆動を直ちに停止するか、ポンプ22の駆動を所定時間後に停止するかが選択される。
上記実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)制御回路33は、操作力Fの大きさが第1基準値F1を超えるときは、ポンプ22の駆動を維持するように電動モータ31を制御する。このため、操作力Fの大きさが第1基準値F1を超える場合、すなわちオペレータがハンドル4を握って舵角を維持している蓋然性が高い場合には、操舵力を発生させ続けることによって、操舵力の消滅に起因するハンドル4を介したオペレータへの衝撃を抑制できる。また、制御回路33は、操作力Fの大きさが第1基準値F1を超えないときは、操作力Fの大きさが第2基準値F2を超える場合は、操作力Fの大きさが第1基準値F1よりも小さくなってから所定の猶予時間Tdが経過した時に電動モータ31を停止させ、操作力Fの大きさが第2基準値F2を超えない場合は、操作力Fの大きさが第1基準値F1よりも小さくなってから所定の猶予時間Tdが経過するよりも早く電動モータ31を停止させる。このため、操作力Fの大きさが第1基準値F1を超えない場合は、電動モータを停止させることによって、電動モータ31の消費エネルギーを抑えることができる。さらに、操作力Fの大きさが第2基準値F2を超えない場合、すなわちオペレータがハンドル4を握っていない蓋然性が高い場合は、猶予時間Tdが経過するよりも早く電動モータ31を停止することで、電動モータ31の消費エネルギーを一層抑えることができる。また、操作力Fの大きさが第2基準値F2を超える場合、すなわちオペレータがハンドル4を握っている蓋然性が高い場合は、猶予時間Tdが経過するまで電動モータ31を停止させないため、猶予時間Td中において第1基準値F1を超える操作力がハンドル4に付与されることにより、電動モータ31の回転速度を速やかに高くすることができる。
(2)制御回路33は、電動モータ31の電流値に基づいて操作力を検知するため、トルクセンサを用いずに操作力を検知することができ、EHPS装置6の構成を簡略化することができる。
(3)制御回路33は、電動モータ31の電流値と、回転角センサ32によって検出されたハンドル4の回転角の変化量とに基づいて、電動モータ31の回転速度を変化させる。このため、電動モータ31の電流値のみに基づいて電動モータ31の回転速度を制御する場合に比べて、電動モータ31の制御態様の自由度を高めることができ、操舵フィーリングの向上を図ることができる。
(4)操作力Fの大きさが第1基準値F1を超えないときに、制御回路33は、操作力Fの大きさが第2基準値F2を超える場合は、操作力Fの大きさが第2基準値F2を超えない場合に比べて、電動モータ31の回転速度の減速スピードを小さくする。このため、電動モータ31の回転速度を徐々に低くすることによって、猶予時間Tdにおいて電動モータ31の回転速度を所定の回転速度N1で維持する場合に比べて、電動モータ31の消費エネルギーを抑えることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、上記実施形態の構成を適宜変更することもできる。例えば、上記構成を以下のように変更して実施することもでき、以下の変更を組み合わせることもできる。
・猶予時間Tdにおいて電動モータ31の回転速度を所定の回転速度N1を維持するように構成してもよい。すなわち、制御回路33は、猶予時間Tdにおいて電動モータ31の回転速度を徐々に低くしなくてもよく、猶予時間Tdの経過後に電動モータ31を直ちに停止してもよい。
・操作力検知部は、モータ制御部と異なる手段により構成してもよい。例えば、シャフト11に付与されたトルクを検出するトルクセンサにより操作力検知部を構成することもできる。すなわち、操作力検知部は、電動モータ31の電流値に基づいて操作力を検知しなくてもよい。
1 荷役車両
3 後輪(操舵輪)
4 ハンドル
6 電動油圧パワーステアリング装置
11 シャフト
12 ロッド
21 タンク
22 ポンプ
23 シリンダ
23A 第1油圧室
23B 第2油圧室
24 制御弁
24A 弁体
24B ジロータ
31 電動モータ
31A 出力軸
32 回転角センサ
33 制御回路(操作力検知部、モータ制御部)
41〜45 油路
Td 猶予時間
上記課題を解決するため、請求項1に記載の電動油圧パワーステアリング装置は、電動モータでポンプを駆動することにより操舵力を発生させる電動油圧パワーステアリング装置において、ハンドルに付与される操作力を検知する操作力検知部と、検知された前記操作力に基づいて前記電動モータを制御するモータ制御部とを備え、前記モータ制御部は、前記ハンドルに大きな操作力が付与されているか否かの判断基準となる第1基準値と、検知された前記操作力の大きさとを比較して、(a)検知された前記操作力の大きさが前記第1基準値を超えるときは、前記ポンプの駆動維持するように前記電動モータを制御し、(b)検知された前記操作力の大きさが前記第1基準値を超えないときは、さらに、前記第1基準値よりも小さい第2基準値と、検知された前記操作力の大きさとを比較して、(b−1)検知された前記操作力の大きさが前記第2基準値を超える場合は、検知された前記操作力の大きさが前記第1基準値よりも小さくなってから所定の猶予時間が経過した、前記ポンプの駆動が停止するように前記電動モータを停止させ、(b−2)検知された前記操作力の大きさが前記第2基準値を超えない場合は、検知された前記操作力の大きさが前記第1基準値よりも小さくなってから前記猶予時間が経過する前に、前記ポンプの駆動が停止するように前記電動モータを停止させることを特徴とする。

Claims (5)

  1. 電動モータでポンプを駆動することにより操舵力を発生させる電動油圧パワーステアリング装置において、
    ハンドルに付与される操作力を検知する操作力検知部と、
    検知された前記操作力に基づいて前記電動モータを制御するモータ制御部とを備え、
    前記モータ制御部は、前記ハンドルに大きな操作力が付与されているか否かの判断基準となる第1基準値と、検知された前記操作力の大きさとを比較して、検知された前記操作力の大きさが前記第1基準値を超えるときは、前記ポンプの駆動を維持するように前記電動モータを制御し、
    さらに、前記モータ制御部は、検知された前記操作力の大きさが前記第1基準値を超えないときは、前記第1基準値よりも小さい第2基準値と、検知された前記操作力の大きさとを比較して、検知された前記操作力の大きさが前記第2基準値を超える場合は、検知された前記操作力の大きさが前記第1基準値よりも小さくなってから所定の猶予時間が経過した時に前記電動モータを停止させ、検知された前記操作力の大きさが前記第2基準値を超えない場合は、検知された前記操作力の大きさが前記第1基準値よりも小さくなってから前記猶予時間が経過するよりも早く前記電動モータを停止させる
    ことを特徴とする電動油圧パワーステアリング装置。
  2. 前記操作力検知部は、前記電動モータの電流値に基づいて前記操作力を検知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動油圧パワーステアリング装置。
  3. 前記ハンドルの回転角を検出する回転角センサを備え、
    前記モータ制御部は、前記操作力検知部で検知された前記電動モータの電流値と、前記回転角センサによって検出された前記回転角の変化量とに基づいて、前記電動モータの回転速度を変化させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の電動油圧パワーステアリング装置。
  4. 検知された前記操作力の大きさが前記第1基準値を超えないとき、前記モータ制御部は、検知された前記操作力の大きさが前記第2基準値を超える場合は、検知された前記操作力の大きさが前記第2基準値を超えない場合に比べて、前記電動モータの回転速度の減速スピードを小さくする
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電動油圧パワーステアリング装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の電動油圧パワーステアリング装置を備える
    ことを特徴とする荷役車両。
JP2015075587A 2015-04-02 2015-04-02 電動油圧パワーステアリング装置および荷役車両 Active JP6292630B2 (ja)

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