JP2016193630A - 洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造時に早い段階で異常を容易に確認することができる洗浄装置を提供すること。
【解決手段】ヘッドランプ洗浄装置は、長尺筒状のシリンダ部材と、シリンダ部材の先端に対して出没可能に設けられる長尺筒状のピストン部材13と、ピストン部材13の先端側に設けられ該ピストン部材13の内部流路13dと連通した弁用開口13eが形成された弁受け部13fと、内部流路13d及び弁用開口13eを介して給送された洗浄液を洗浄対象に噴射するための噴射口21を有したノズル部と、弁用開口13eを塞ぐように弁受け部13fに押圧接触され、内部流路13d内の圧力が予め設定した値以上となると内部流路13dを噴射口21に連通する弁体23と、弁体23を弁受け部13f側に付勢する圧縮コイルばね24とを備える。そして、圧縮コイルばね24を支持する付勢支持部13gは、弁受け部13fと一体成形される。
【選択図】図6

Description

本発明は、洗浄液を噴射するための洗浄装置に関するものである。
従来から車両には、洗浄液を噴射するための洗浄装置が備えられている。そして、ヘッドランプ等の洗浄対象を洗浄する洗浄装置等は、例えばフロントバンパの内部(裏側)に配設され、洗浄時のみ外部に突出して洗浄液をヘッドランプ等の洗浄対象に噴射する。このような洗浄装置としては、シリンダ部材に対して出没可能に設けられる長尺筒状のピストン部の先端側にピストン部の内部流路と連通した弁用開口が設けられ、弁用開口を塞ぐように弁体が押圧接触され、ピストン部の内部流路内の圧力が高くなると弁体が移動して内部流路が噴射口に連通されるものがある(例えば、特許文献1参照)。このような洗浄装置では、内部流路に給送される洗浄液の圧力によってピストン部材が突出され、更にその後、洗浄液の圧力が高まると弁体が移動されて噴射口から洗浄液が噴射される。
特開2012−218706号公報
ところで、上記した洗浄装置では、弁体を付勢する弁付勢部材が、弁用開口が形成された部材とは別体の蓋部材に支持されているため、蓋部材が組み付けられるまで弁体の押圧接触状態が決定されないことになる。そして、蓋部材は流路を閉塞してしまうため、例えば、蓋部材の組み付け時に弁体が傾く等、弁体の押圧接触状態が異常となっても、その状態を外部から確認することが困難となってしまう。このことは、例えば、全ての部品を組み付けた後での不良率を増加させる原因となり、ひいては洗浄装置の高コスト化を招く原因となる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、製造時に早い段階で異常を容易に確認することができる洗浄装置を提供することにある。
上記課題を解決する洗浄装置は、長尺筒状のシリンダ部材と、前記シリンダ部材の先端に対して出没可能に設けられる長尺筒状のピストン部と、前記ピストン部の先端側に設けられ該ピストン部の内部流路と連通した弁用開口が形成された弁受け部と、前記内部流路及び前記弁用開口を介して給送された洗浄液を洗浄対象に噴射するための噴射口を有したノズル部と、前記弁用開口を塞ぐように前記弁受け部に押圧接触され、前記内部流路内の圧力が予め設定した値以上となると前記内部流路を前記噴射口に連通する弁体と、前記弁体を前記弁受け部側に付勢する弁付勢部材とを備えた洗浄装置であって、前記弁付勢部材を支持する付勢支持部は、前記弁受け部と一体成形される。
同構成によれば、弁付勢部材を支持する付勢支持部は、弁用開口が形成された弁受け部と一体成形されるため、その一体成形物の付勢支持部に弁付勢部材を支持させつつ弁用開口を塞ぐように弁体を弁受け部に押圧接触させることができる。よって、別体の部材に依存することなく弁体の押圧接触状態を決定することができ、例えば、各部材が全て組み付けられていない状態であって弁体が露出した状態で弁体の押圧接触状態が正常であるか否かを確認することができる。詳しくは、例えば、弁受け部とは別体で構成されたノズル部に付勢支持部が形成された場合では、ノズル部が組み付けられるまで弁体の押圧接触状態が決定されず、ノズル部の組み付け時に弁体が傾く等、押圧接触状態が異常となっても、その状態を外部から確認することは困難となってしまう虞がある。これに対して、上記構成では、ノズル部を組み付ける前に(弁体等が覆われてしまう前に)、弁体の押圧接触状態が決定され、正常であるか否かを外部から(目視等にて)容易に確認することができる。よって、製造時に早い段階で異常を容易に確認することができ、例えば、全ての部品を組み付けた後での不良率を低下させることができ、ひいては洗浄装置の低コスト化を図ることが可能となる。
上記洗浄装置において、前記弁用開口は、前記ピストン部の長手方向に沿って貫通した開口とされ、前記弁受け部の外側には前記ピストン部の長手方向に沿って立設部が形成され、前記付勢支持部は、前記立設部の先端から前記弁用開口と対向する位置に延びて形成され、前記弁付勢部材は、一端側が前記付勢支持部に支持されて他端側が前記弁体を前記長手方向に沿って付勢する圧縮コイルばねとされることが好ましい。
同構成によれば、弁用開口に付勢支持部を対向させ、その付勢支持部に支持された圧縮コイルばねにて弁体を弁用開口側に安定して(真っ直ぐに)付勢させることができる。よって、弁体を(弁用開口を塞ぐように)弁受け部に安定して押圧接触させることができ、内部流路内の圧力が予め設定した値に達していない状態では、洗浄液の漏れ等を安定して防止することができる。
上記洗浄装置において、前記立設部には、前記長手方向に沿った前記弁体の移動を案内するガイド部が設けられることが好ましい。
同構成によれば、立設部には、前記長手方向に沿った弁体の移動を案内するガイド部が設けられるため、例えば、弁体が長手方向と直交する方向にずれてしまうことが防止される。
上記洗浄装置において、前記弁用開口は、前記ピストン部の長手方向に沿って延びて先端が閉塞された弁用筒状部の側方に貫通した開口とされ、前記付勢支持部は、前記弁用筒状部に形成された支持溝とされ、前記弁付勢部材は、基端部が前記支持溝に挿入されることで支持されて先端部が前記弁体を前記弁用筒状部の側方の外側から内側に付勢する板ばねとされることが好ましい。
同構成によれば、板ばねを用いた構成としながら、製造時に早い段階で異常を容易に確認することができる。
本発明の洗浄装置では、製造時に早い段階で異常を容易に確認することができる。
一実施形態における車両の一部拡大斜視図。 (a)は一実施形態におけるヘッドランプ洗浄装置の正面図。(b)は同じくヘッドランプ洗浄装置の一部断面図。 一実施形態におけるヘッドランプ洗浄装置の一部拡大断面図。 図2(a)のA−A線に沿った断面図。 一実施形態におけるヘッドランプ洗浄装置の一部分解斜視図。 一実施形態におけるヘッドランプ洗浄装置の一部分解斜視図。 一実施形態におけるピストン部材、弁体及び圧縮コイルばねの一部斜視図。 一実施形態におけるピストン部材及び弁体の一部断面図。 (a)及び(b)は、一実施形態におけるヘッドランプ洗浄装置の作用を説明するための断面図。 一実施形態におけるヘッドランプ洗浄装置の作用を説明するための一部拡大断面図。 一実施形態における発振室の作用を説明するための模式図。 別例におけるピストン部材、弁体及び板ばねの一部斜視図。 別例におけるピストン部材、弁体及び板ばねの一部分解斜視図。 別例におけるヘッドランプ洗浄装置の一部拡大断面図。 別例におけるヘッドランプ洗浄装置の一部拡大断面図。 別例におけるヘッドランプ洗浄装置の作用を説明するための一部拡大断面図。
以下、ヘッドランプ洗浄装置の一実施形態を図1〜図11に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、ヘッドランプ光源2と、該ヘッドランプ光源2を覆うヘッドランプカバー3とが設けられている。そして、車両ボディとしてのフロントバンパ4の内部(裏側)には、洗浄時にフロントバンパ4から外部に突出してヘッドランプカバー3に洗浄液を噴射するためのノズル部材5を備えたヘッドランプ洗浄装置6が設けられている。尚、ノズル部材5の先端部には、非洗浄時の突出していない状態で前記フロントバンパ4の外表面と面一の外表面を有するノズルカバー部材7が固定されている。
図2(a)及び図2(b)に示すように、ヘッドランプ洗浄装置6は、前記ノズル部材5の他に、フロントバンパ4の内部(裏側)に固定される樹脂製で長尺筒状のシリンダ部材11と、該シリンダ部材11の先端部に嵌着された蓋部材12とを備える。シリンダ部材11の基端部には、洗浄液が導入される洗浄液導入部11aが突出して(本実施形態では屈曲しつつ突出して)一体成形され、該洗浄液導入部11aには、外部の洗浄液供給路としてのホースHが接続され、該ホースHを介して図示しない電動ポンプが接続されることになる。
前記ノズル部材5は、シリンダ部材11の先端(詳しくは蓋部材12の中央開口12a)に対して出没可能に設けられる長尺筒状のピストン部としてのピストン部材13と、ピストン部材13の先端に嵌着されたノズル支持部材14と、ノズル支持部材14に支持された2つのノズルボディ15と、各ノズルボディ15に嵌着されたノズルチップ16とを有する。尚、本実施形態では、ノズル支持部材14、ノズルボディ15及びノズルチップ16がノズル部を構成している。
詳しくは、図3に示すように、ピストン部材13の先端部(図中、上端部)には、その外径が小さくされた内嵌部13aが形成されている。又、図2(b)に示すように、ピストン部材13の基端部には、外径が大きくされた一対の外延部13bが形成されることでそれらの間に環状凹部13cが形成され、該環状凹部13cには環状のシール部材17が外嵌されて収容されている。このシール部材17は、シリンダ部材11の内周面と摺接可能且つ液密に密着している。又、ピストン部材13は、その内部がピストン部材13の長手方向に沿って延びる内部流路13dとされ、ピストン部材13の先端部には内部流路13dと連通した開口であってピストン部材13の長手方向に沿って貫通した開口である弁用開口13eが形成され、ピストン部材13の弁用開口13eが形成される先端面は弁受け部13fとされている。
図3に示すように、ノズル支持部材14は、前記内嵌部13aに外嵌される外嵌筒部14aと、該外嵌筒部14aと略同径のまま延びてその内部が弁収容室18とされる弁収容筒部14bと、弁収容筒部14bよりも内径が小さくされて延びる流路筒部14cとを有する。又、図3及び図4に示すように、ノズル支持部材14は、流路筒部14cの周方向の一部であって180°離間した位置で流路筒部14cの内部と連通した渦発生室19を内部に有する2つの渦発生部14dと、各渦発生部14dから延びて前記ノズルボディ15を支持するノズル支持部14e(図4参照)とを有する。図4に示すように、本実施形態の渦発生室19は、略円錐形状に形成され、流路筒部14c内から流入する洗浄液に渦を発生させて、ノズル支持部14e側(ノズルボディ15側)に洗浄液を流すようになっている。言い換えれば、渦発生室19は、ノズルボディ15直前の上流側に設けられて洗浄液に渦を発生させている。又、図4に示すように、ノズル支持部14eは、その内面が球体を転動可能に保持可能な球面凹部14fとされている。
そして、図4及び図5に示すように、前記球面凹部14fには、ノズルボディ15の球面部15aが転動可能に保持されている。ノズルボディ15は、外形が球面状の前記球面部15aと、該球面部15aを貫通して外部に開口する略直方体形状の空間を有するチップ収容部15bとを有し、該チップ収容部15bにノズルチップ16が収容保持されている。ノズルチップ16は、略直方体形状の輪郭を有して形成され、チップ収容部15bの外部開口部から圧入されて該チップ収容部15bに収容保持される。ノズルチップ16には、チップ収容部15bの内面(上面)とともに発振室20を構成する発振室構成溝16a(図5参照)が形成されている。発振室20は、導入された洗浄液を噴射口21の直前の上流側で一部を下流側へとフィードバックさせるフィードバック流路を左右に一対備えるタイプの形状(パターン)に形成されており、洗浄液を左右(車両の幅方向)に振動させる。これにより、図11に模式的に示すように、噴射口21から噴射される洗浄液は左右に振動されて広がりをもった拡散噴射とされる。
尚、前記噴射口21の角度、即ち噴射される洗浄液の角度は、ノズルボディ15が組み付けられた状態において前記球面部15aを球面凹部14f内で転動させることで調整可能とされている。そして、2つのノズルボディ15は、例えば、一方がヘッドランプカバー3におけるロービーム用の前記ヘッドランプ光源2(図1参照)と対応した位置に角度が設定され、他方がヘッドランプカバー3におけるハイビーム用のヘッドランプ光源(図示略)と対応した位置に角度が設定される。
又、図2(b)に示すように、ヘッドランプ洗浄装置6は、一端がシリンダ部材11の先端部に設けられた蓋部材12に支持され、他端がピストン部材13の前記外延部13bを付勢することで、ピストン部材13をシリンダ部材11内に没入させる方向に付勢する圧縮コイルばね22を備えている。
又、図3に示すように、前記弁収容室18には、前記弁用開口13eを塞ぐように弁受け部13fに押圧接触され、内部流路13d内の圧力が予め設定した値以上(ピストン部材13をシリンダ部材11内から伸長させるのに必要な内部流路13d内の圧力よりも大きな圧力)となると内部流路13dを噴射口21に連通する弁体23が設けられている。
この弁体23は、弁付勢部材としての圧縮コイルばね24によって弁受け部13f側に付勢され、圧縮コイルばね24は、弁受け部13fが形成されるピストン部材13に一体成形された付勢支持部13gに支持されている。
詳述すると、図6〜図8に示すように、本実施形態では、ピストン部材13の弁受け部13fの外側にはピストン部材13の長手方向に沿って延びる立設部13hが形成されている。本実施形態の立設部13hは、前記弁用開口13eを中心とした弁受け部13fの外側に180°間隔で一対形成されている。そして、前記付勢支持部13gは、立設部13hの先端から弁用開口13eと対向する位置に延びて、言い換えると、一対の立設部13hの先端同士を連結するように延びて形成されている。付勢支持部13gの弁用開口13eと対向する面には、圧縮コイルばね24が外嵌される凸部13jが形成され、圧縮コイルばね24は、凸部13jに外嵌されつつ一端側が付勢支持部13gに支持されて、他端側が弁体23を前記長手方向に沿って弁受け部13f側に付勢するように設けられている。弁体23は、ゴム材よりなり、略四角形の板状に形成され、付勢支持部13gと対向する面に圧縮コイルばね24が外嵌される凸部23aが形成されている。
又、立設部13hには、ピストン部材13の長手方向に沿った弁体23の移動を案内するガイド部13kが形成されている。詳しくは、まず、図8に示すように、ピストン部材13の長手方向から見て、弁体23の各辺の中央には、内側に円弧状に凹むようにガイド溝23bが形成されている。そして、ガイド部13kは、立設部13hの内側の面における中央に、前記ガイド溝23bに嵌る円弧状に突出して形成され、前記ピストン部材13の長手方向(図8中、紙面直交方向)に沿って長く形成されている。これにより、弁体23は、ピストン部材13の長手方向と直交する方向にずれてしまうことが防止されつつ、ピストン部材13の長手方向に沿った移動が許容されている。又、本実施形態では、弁体23の4つの辺の全てにガイド溝23bが形成されているため、組み付け時にガイド部13kに対して大きく回転させて位置合わせする必要が無く、組み付け時の位置合わせが容易となる。又、ガイド部13kが嵌められない2つのガイド溝23bは、洗浄液が流れる流路の一部となり、流路の断面積が増えることになるため、洗浄液が流れ易くなる。
上記構成により、弁体23は、内部流路13d内の圧力が予め設定した値以上となると、圧縮コイルばね24の付勢力に抗して移動され(図9(b)及び図10参照)、前記弁用開口13eが開放されて内部流路13dが前記噴射口21に連通される。
次に、上記のように構成されたヘッドランプ洗浄装置6の作用について説明する。
例えば、運転席に設けられたウォッシャスイッチが操作される等、ヘッドランプカバー3を洗浄させるための操作が行われると、電動ポンプが駆動され、ホースH及び洗浄液導入部11aを介して洗浄液がピストン部材13の内部流路13dに給送される。
すると、まず図9(a)に示すように、弁体23が弁用開口13eを閉塞しているため洗浄液の圧力によってピストン部材13が圧縮コイルばね22の付勢力に抗してシリンダ部材11の先端(蓋部材12の中央開口12a)から突出し、噴射口21(図4参照)がフロントバンパ4から突出してヘッドランプカバー3に向いた伸長状態となる。
そして、次に図9(b)及び図10に示すように、それ以上の伸長が出来ず内部流路13d内の圧力が高まると(予め設定した値以上となると)、弁体23は圧縮コイルばね24の付勢力に抗して移動され、弁用開口13eが開放されて内部流路13dから噴射口21に洗浄液が給送され、該噴射口21からヘッドランプカバー3に洗浄液が噴射される。
このとき、洗浄液は、渦発生室19を通過する際に、渦が発生され、その遠心力によって外側(流れる方向の軸線に対して離れる方向側)に力が加わりつつ発振室20に流れ、発振室20を通過する際に、大きく左右に発振されて噴射口21から噴射される。これによって、車両の左右方向に広範囲で上下方向にも多少広範囲な所望の洗浄範囲Z1(図1中、一点鎖線参照)を含むような洗浄範囲Z2(図1中、二点鎖線参照)が洗浄される。
次に、上記実施形態の特徴的な効果を以下に記載する。
(1)圧縮コイルばね24を支持する付勢支持部13gは、弁用開口13eが形成された弁受け部13fと一体成形されるため、その一体成形物の付勢支持部13gに圧縮コイルばね24を支持させつつ弁用開口13eを塞ぐように弁体23を弁受け部13fに押圧接触させることができる。よって、別体の部材に依存することなく弁体23の押圧接触状態を決定することができ、例えば、各部材(ノズル支持部材14等)が全て組み付けられていない状態であって弁体23が露出した状態で弁体23の押圧接触状態が正常であるか否かを確認することができる。詳しくは、例えば、ノズル部材5のノズル支持部材14に付勢支持部が形成された場合では、ノズル支持部材14が組み付けられるまで弁体23の押圧接触状態が決定されず、ノズル支持部材14の組み付け時に弁体23が傾く等、押圧接触状態が異常となっても、その状態を外部から確認することは困難となってしまう虞がある。これに対して、上記構成では、ノズル支持部材14を組み付ける前に(弁体23等が覆われてしまう前に)、弁体23の押圧接触状態が決定され、その押圧接触状態が正常であるか否かを外部から(目視等にて)容易に確認することができる。よって、製造時に早い段階で異常を容易に確認することができ、例えば、全ての部品を組み付けた後での不良率を低下させることができ、ひいてはヘッドランプ洗浄装置6の低コスト化を図ることが可能となる。
(2)弁受け部13fの外側にはピストン部材13の長手方向に沿って立設部13hが形成され、付勢支持部13gは、立設部13hの先端から弁用開口13eと対向する位置に延びて形成され、弁体23を付勢する弁付勢部材は、一端側が付勢支持部13gに支持されて他端側が弁体23を前記長手方向に沿って付勢する圧縮コイルばね24とされる。これにより、弁用開口13eに付勢支持部13gを対向させ、その付勢支持部13gに支持された圧縮コイルばね24にて弁体23を弁用開口13e側に安定して(真っ直ぐに)付勢させることができる。よって、弁体23を(弁用開口13eを塞ぐように)弁受け部13fに安定して押圧接触させることができ、内部流路13d内の圧力が予め設定した値に達していない状態では、洗浄液の漏れ等を安定して防止することができる。
(3)立設部13hは、弁用開口13eを中心とした弁受け部13fの外側に180°間隔で一対形成される。よって、例えば、立設部13hが1つしか形成されない構成に比べて、立設部13hの先端から弁用開口13eと対向する位置に延びて形成される付勢支持部13gの姿勢が安定し、弁体23を弁用開口13e側に、より一層安定して(真っ直ぐに)付勢させることができる。
(4)立設部13hには、ピストン部材13の長手方向に沿った弁体23の移動を案内するガイド部13kが設けられるため、例えば、弁体23が長手方向と直交する方向にずれてしまうことが防止される。
(5)弁受け部13fは、ピストン部材13と一体成形されるため、別体とされたものに比べて、部品点数を少なくすることが可能となる。
上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、弁付勢部材は圧縮コイルばね24であって、付勢支持部13gは立設部13hの先端から弁用開口13eと対向する位置に延びて形成される構成としたが、弁付勢部材は圧縮コイルばね24以外の弁付勢部材としてもよいし、その弁付勢部材を支持する付勢支持部は弁受け部と一体成形されれば他の構成に変更してもよい。
例えば、図12〜図16に示すように、変更してもよい。この例では、ピストン部材13の先端部には、該ピストン部材13の長手方向に沿って延びて先端が閉塞された弁用筒状部13mが形成されている。そして、弁用筒状部13mには、その側方に(径方向に)貫通した開口である弁用開口13nが形成され、弁用筒状部13mにおける弁用開口13nの外側の周囲が弁受け部13pとされている。尚、この例では弁用開口13nは、弁用筒状部13mに180°間隔で一対形成されている。又、弁用筒状部13mには、付勢支持部としての支持溝13qが形成されている。この支持溝13qは、弁用筒状部13mの先端面を分割するように凹設されている。そして、支持溝13qには、基端部32aが挿入されることで支持されて先端部が弁体31を弁用筒状部13mの側方の外側から内側に(即ち径方向内側に)付勢する板ばね32が組み付けられている。この板ばね32は、基端部32aが前記支持溝13qに嵌る平板状に形成され、支持溝13qの両側から突出した部位がそれぞれ弁用筒状部13mに巻き付くように延びてその両先端部に設けられたゴム材よりなる弁体31を径方向内側に(前記弁用開口13n側に)付勢している。
又、この例(図12〜図16参照)におけるノズル支持部材14は、前記弁収容筒部14b及び流路筒部14cの内側に前記弁用筒状部13mを収容するように(前記ピストン部材13の長手方向に沿って)組み付けられ、組み付けられた状態で前記板ばね32の基端部32aの支持溝13qからの抜け方向の移動を規制する規制部14gを有する。この例の規制部14gは、2つの渦発生部14dの上部を連結する上壁から弁用筒状部13mの先端面と当接する位置まで延びて形成されている。
このようにしても、内部流路13d内の圧力が高まると(予め設定した値以上となると)、弁体31は板ばね32の付勢力に抗して径方向外側に移動され(図16参照)、弁用開口13nが開放されて内部流路13dから前記噴射口21に洗浄液が給送され、該噴射口21からヘッドランプカバー3に洗浄液が噴射される。
そして、板ばね32を支持する支持溝13qは、弁用開口13nが形成された弁受け部13pと一体成形されるため、ノズル支持部材14を組み付ける前に(弁体31等が覆われてしまう前に)、弁体31の押圧接触状態が決定され、その押圧接触状態が正常であるか否かを外部から(目視等にて)容易に確認することができる。よって、製造時に早い段階で異常を容易に確認することができ、例えば、全ての部品を組み付けた後での不良率を低下させることができ、ひいてはヘッドランプ洗浄装置6の低コスト化を図ることが可能となる。
又、ノズル支持部材14は、弁用筒状部13mを収容するように組み付けられ、組み付けられた状態で板ばね32の基端部32aの支持溝13qからの抜け方向の移動を規制する規制部14gを有するため、製造後に板ばね32の基端部32aが支持溝13qから抜けてしまうことが防止される。
・上記実施形態では、立設部13hは、弁用開口13eを中心とした弁受け部13fの外側に180°間隔で一対形成されるとしたが、これに限定されず、例えば、他の間隔で一対形成してもよいし、数を1つや3つ以上としてもよい。
・上記実施形態では、立設部13hには、ピストン部材13の長手方向に沿った弁体23の移動を案内するガイド部13kが設けられるとしたが、これに限定されず、ガイド部13kが設けられていない構成としてもよい。
・上記実施形態では、弁受け部13fは、ピストン部材13と一体成形されるとしたが、これに限定されず、別体としてもよい。尚、この場合、勿論、弁受け部が形成された部材に、弁付勢部材を支持する付勢支持部を一体成形する。
・上記実施形態では、噴射口21から噴射される洗浄液が拡散噴射とされる構成(即ち発振室20を有する構成)としたが、これに限定されず、例えば、噴射される洗浄液が直線的なジェット噴射とされる等、他の噴射パターンで洗浄液が噴射される構成に変更してもよい。尚、勿論、2つの噴射口からそれぞれ異なる噴射パターンで洗浄液が噴射される構成としてもよい。
・上記実施形態では、ノズル部材5(ノズル部)は、噴射口21の角度が調整可能とされるとしたが、これに限定されず、組み付けた後に噴射口21の角度が調整不能となる構成に変更してもよい。
・上記実施形態では、ノズル部材5(ノズル部)は、洗浄液に渦を発生させる渦発生室19を有する構成としたが、これに限定されず、渦発生室19を有していない構成に変更してもよい。
・上記実施形態では、噴射口21を2つ備えたノズル部材5(ノズル部)としたが、これに限定されず、噴射口を1つしか備えていないノズル部材(ノズル部)としてもよいし、3つ以上備えたノズル部材(ノズル部)に変更してもよい。
・上記実施形態では、ヘッドランプカバー3におけるヘッドランプ光源2と対応した位置を洗浄対象として洗浄するヘッドランプ洗浄装置6に具体化したが、これに限定されず、例えば、車載カメラやミリ波レーダーやコーナーセンサ等の外部送受信面を洗浄対象として洗浄液を噴射する洗浄装置に具体化してもよい。
上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項2又は3に記載の洗浄装置において、前記立設部は、前記弁用開口を中心とした前記弁受け部の外側に180°間隔で一対形成されたことを特徴とする洗浄装置。
同構成によれば、立設部は、弁用開口を中心とした前記弁受け部の外側に180°間隔で一対形成されるため、例えば、立設部が1つしか形成されない構成に比べて、立設部の先端から弁用開口と対向する位置に延びて形成される付勢支持部の姿勢が安定し、弁体を弁用開口側に、より一層安定して(真っ直ぐに)付勢させることができる。
(ロ)請求項4に記載の洗浄装置において、前記ノズル部は、前記弁用筒状部を収容するように組み付けられるものであり、組み付けられた状態で前記板ばねの基端部の前記支持溝からの抜け方向の移動を規制する規制部を有することを特徴とする洗浄装置。
同構成によれば、ノズル部は、弁用筒状部を収容するように組み付けられるものであり、組み付けられた状態で前記板ばねの基端部の前記支持溝からの抜け方向の移動を規制する規制部を有するため、製造後に板ばねの基端部が支持溝から抜けてしまうことが防止される。
(ハ)請求項1乃至4及び上記(イ)、(ロ)のいずれか1つに記載の洗浄装置において、前記弁受け部は、前記ピストン部と一体成形されたことを特徴とする洗浄装置。
同構成によれば、弁受け部は、ピストン部と一体成形されるため、別体とされたものに比べて、部品点数を少なくすることが可能となる。
6…ヘッドランプ洗浄装置(洗浄装置)、11…シリンダ部材、13…ピストン部材(ピストン部)、13d…内部流路、13e,13n…弁用開口、13f,13p…弁受け部、13g…付勢支持部、13h…立設部、13k…ガイド部、13m…弁用筒状部、13q…支持溝(付勢支持部)、14…ノズル部の一部を構成するノズル支持部材、15…ノズル部の一部を構成するノズルボディ、16…ノズル部の一部を構成するノズルチップ、21…噴射口、23,31…弁体、24…圧縮コイルばね(弁付勢部材)、32…板ばね(弁付勢部材)。

Claims (4)

  1. 長尺筒状のシリンダ部材と、
    前記シリンダ部材の先端に対して出没可能に設けられる長尺筒状のピストン部と、
    前記ピストン部の先端側に設けられ該ピストン部の内部流路と連通した弁用開口が形成された弁受け部と、
    前記内部流路及び前記弁用開口を介して給送された洗浄液を洗浄対象に噴射するための噴射口を有したノズル部と、
    前記弁用開口を塞ぐように前記弁受け部に押圧接触され、前記内部流路内の圧力が予め設定した値以上となると前記内部流路を前記噴射口に連通する弁体と、
    前記弁体を前記弁受け部側に付勢する弁付勢部材と
    を備えた洗浄装置であって、
    前記弁付勢部材を支持する付勢支持部は、前記弁受け部と一体成形されたことを特徴とする洗浄装置。
  2. 請求項1に記載の洗浄装置において、
    前記弁用開口は、前記ピストン部の長手方向に沿って貫通した開口とされ、
    前記弁受け部の外側には前記ピストン部の長手方向に沿って立設部が形成され、
    前記付勢支持部は、前記立設部の先端から前記弁用開口と対向する位置に延びて形成され、
    前記弁付勢部材は、一端側が前記付勢支持部に支持されて他端側が前記弁体を前記長手方向に沿って付勢する圧縮コイルばねとされたことを特徴とする洗浄装置。
  3. 請求項2に記載の洗浄装置において、
    前記立設部には、前記長手方向に沿った前記弁体の移動を案内するガイド部が設けられたことを特徴とする洗浄装置。
  4. 請求項1に記載の洗浄装置において、
    前記弁用開口は、前記ピストン部の長手方向に沿って延びて先端が閉塞された弁用筒状部の側方に貫通した開口とされ、
    前記付勢支持部は、前記弁用筒状部に形成された支持溝とされ、
    前記弁付勢部材は、基端部が前記支持溝に挿入されることで支持されて先端部が前記弁体を前記弁用筒状部の側方の外側から内側に付勢する板ばねとされたことを特徴とする洗浄装置。
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