JP2016193525A - 紙揃え機構、及び製本装置 - Google Patents

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Masashi Kato
雅士 加藤
弘 ▲高▼見
弘 ▲高▼見
Hiroshi Takami
山本 稔
Minoru Yamamoto
稔 山本
山口 晃志郎
Koshiro Yamaguchi
晃志郎 山口
和馬 宝上
Kazuma Hojo
和馬 宝上
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Abstract

【課題】用紙を精度良く集積でき且つ小型化した紙揃え機構、及び製本装置を提供する。
【解決手段】
製本装置1の紙揃え機構1100は、テーブル1110、右揃え板、及び前揃え板150を備える。テーブル1110は、載置面1121と傾斜部1134を備える。載置面1121は水平方向と略平行に延びる。傾斜部1134は、載置面1121に対して、右揃え板と前揃え板150の夫々と反対側に配置される。傾斜部1134は、下側に向かうほど、載置面1121に近接する方向に傾斜する。傾斜部1134の水平方向に対する勾配は、載置面1121よりも大きい。
【選択図】図17

Description

本発明は、紙揃え機構、及び紙揃え機構を備えた製本装置に関する。
紙揃え機構は、搬送された複数枚の用紙を集積し且つ揃える。例えば、特許文献1に開示の紙揃え機構は、排出口から排出された用紙を揃える。紙揃え機構は、枠体、及び二つのガイド板を備える。二つのガイド板は、夫々、枠体の上面に設けられる。排出口から排出された用紙は、枠体の上面に集積され、二つのガイド板の夫々と当接する位置にて揃えられる。
特開平5−318960号公報
上記紙揃え機構では、枠体の上面が一つの平面によって形成される。従って、用紙が二つのガイド板の夫々と当接する位置で精度良く揃えられるためには、枠体を大きく傾ける必要がある。よって、紙揃え機構が大型化する場合がある。
本発明の目的は、用紙を精度良く集積でき且つ小型化した紙揃え機構、及び製本装置を提供することである。
本発明の第一態様に係る紙揃え機構は、水平方向と略平行な第一方向と、前記水平方向と略平行であり且つ前記第一方向と直交する第二方向と、前記第一方向とは反対方向である第三方向と、前記第二方向とは反対方向である第四方向の夫々の方向について長さを有し、前記第一方向へ順次搬送された用紙が積み重ねられて載置される用紙集積部と、前記第一方向と直交する平面である第一規制面を有し、前記用紙集積部の前記第一方向の端部と対向する第一対向位置にて、前記用紙集積部に載置される前記用紙の前記第一方向の端部に前記第一規制面を接触させ、前記用紙が前記第一対向位置よりも前記第一方向へ移動することを規制する第一規制部材と、前記第二方向と直交する平面である第二規制面を有し、前記用紙集積部の前記第二方向の端部と対向する第二対向位置にて、前記用紙集積部に載置される前記用紙の前記第二方向の端部に前記第二規制面を接触させ、前記用紙が前記第二対向位置よりも前記第二方向へ移動することを規制する第二規制部材とを備えた紙揃え機構であって、前記用紙集積部は、前記第一対向位置にある前記第一規制面に沿って延びる第一辺部と、前記第二対向位置にある前記第二規制面に沿って延びる第二辺部とを含み、上側を向く平面である載置面と、前記載置面に対して前記第一対向位置及び前記第二対向位置のそれぞれと反対側に配置された部位を含み、下側に向かうほど前記載置面に近接する方向に傾斜し、且つ前記水平方向に対する勾配が前記載置面よりも大きい傾斜部とを備えたことを特徴とする。
上記態様によれば、傾斜部は、用紙集積部に載置される用紙を、第一対向位置にある第一規制面と、第二対向位置にある第二規制面とに当接する位置まで案内する。紙揃え機構は、用紙集積部に載置される用紙を精度良く集積できる。また、紙揃え機構は、載置面に傾斜部を備えるだけで用紙を精度良く集積できるので、小型化できる。以上より、紙揃え機構は、用紙を精度良く集積でき且つ小型化できる。
前記紙揃え機構において、前記傾斜部の少なくとも一部は、前記載置面のうち、前記第一対向位置にある前記第一規制面を含む第一仮想平面と、前記第二対向位置にある前記第二規制面を含む第二仮想平面とが交わる位置である特定位置に最も近接する部位よりも、上側にあってもよい。この場合、傾斜部は、用紙のうち第一方向側且つ第二方向側にある角部を、特定位置に位置決めし易い。よって、紙揃え機構は、用紙を精度良く集積できる。
前記紙揃え機構は、前記用紙集積部に振動を付与する振動付与手段を備えてもよい。この場合、用紙集積部に振動が付与されることによって、傾斜部と接触する用紙は、案内され易い。よって、紙揃え機構は、用紙を精度良く集積できる。
前記紙揃え機構において、前記振動付与手段は、出力軸を有するモータと、前記出力軸に対して偏心して固定した偏心部材とを備えてもよい。この場合、偏心部材が出力軸に偏心して固定されるだけで、振動付与手段は実現される。よって、紙揃え機構は、振動付与手段を簡易化できる。
前記紙揃え機構において、前記モータは、前記傾斜部に取り付けられてもよい。この場合、モータは、傾斜部に直接振動を付与する。よって、傾斜部に接触する用紙は、第一対向位置にある第一規制面と、第二対向位置にある第二規制面とに当接する位置まで案内され易い。
前記紙揃え機構において、前記傾斜部は、前記第二辺部よりも前記第四方向の側となる位置に設けられてもよい。この場合、用紙集積部に集積される複数枚の用紙である用紙束のうち、第二方向側の部位は、第二方向と平行な方向に亘って、載置面と平行になる。よって、紙揃え機構は、用紙集積部に集積される用紙の位置ずれを抑制できる。
前記紙揃え機構において、前記傾斜部は、前記第一辺部よりも前記第三方向の側となる位置に設けられてもよい。この場合、搬送される用紙のうち第一方向側の部位が、第一方向に向かうほど上側に湾曲している場合であっても、傾斜部は、用紙の第三方向側且つ第四方向側の部位と接触する。よって、用紙の第一方向側の部位が、第一方向に向かうほど上側に湾曲している場合であっても、用紙は精度良く集積される。
前記紙揃え機構において、前記傾斜部の少なくとも一部は、前記第一辺部を含み、且つ、前記第一方向と直交する第三仮想平面に含まれてもよい。この場合、搬送される用紙が、第一方向と平行な方向に亘って直線状に延びる姿勢である場合、傾斜部は、用紙の第三方向の端から用紙の第一方向の端に亘って、接触できる。よって、第一方向と平行な方向に亘って直線状に延びる用紙は、精度良く集積される。
前記紙揃え機構は、上面に前記載置面が形成された板状体である載置部を備え、前記傾斜部は、前記載置部と一体に形成されてもよい。この場合、傾斜部と載置部とが一体に形成されているので、用紙集積部は構成を簡易化できる。
前記紙揃え機構は、上面に前記載置面が形成された板状体である載置部を備え、前記傾斜部は、前記載置部とは別体に形成され、且つ前記載置部に対して離脱可能に装着されてもよい。この場合、用紙集積部に集積される用紙に応じて、傾斜部が他の傾斜部と交換可能となる。
前記紙揃え機構において、前記載置部は、複数の前記傾斜部のいずれかが選択的に着脱され、前記複数の傾斜部は、前記勾配と前記載置面に対する位置との少なくとも一方が互いに異なってもよい。この場合、搬送される用紙のサイズ等に応じて、載置部に最も適した傾斜部が選択的に装着される。よって、紙揃え機構は、用紙のサイズ等に応じて、用紙の集積を実行できる。
前記紙揃え機構は、複数の前記用紙集積部のいずれかが選択的に着脱される装着部を備え、前記複数の用紙集積部は、前記第一方向と前記第二方向との夫々の方向における長さのうち、少なくとも一方の方向における長さが互いに異なってもよい。この場合、搬送される用紙のサイズ等に応じて、装着部には最も適した装着部が選択的に装着される。よって、紙揃え機構は、用紙のサイズ等に応じて、用紙の集積を実行できる。
前記紙揃え機構は、複数の前記用紙集積部のいずれかが選択的に着脱される装着部を備え、前記複数の用紙集積部は、前記第一規制部材と前記第二規制部材とに対する位置が互いに異なってもよい。この場合、搬送される用紙のサイズ等に応じて、装着部には最も適した装着部が選択的に装着される。よって、紙揃え機構は、用紙のサイズ等に応じて、用紙の集積を実行できる。
前記紙揃え機構において、前記傾斜部は、前記水平方向と略平行に延びる第一面の前記載置面側の端部と、鉛直方向と略平行に延びる第二面の上端部とを接続する第一角部と、前記第一面よりも下側で前記水平方向と略平行に延びる第三面の前記載置面側の端部と、前記第二面よりも前記第一方向の側で前記鉛直方向と略平行に延びる第四面の上端部とを接続する第二角部であって、前記第一角部を通過し、且つ前記載置面と平行な第四仮想平面よりも下側に配置された第二角部とを備えてもよい。この場合、傾斜部と接触する用紙は、第一角部と第二角部によって形成される仮想的な面に沿って、案内される。用紙は、第一対向位置にある第一規制面と、第二対向位置にある第二規制面とに当接する位置まで変位する。用紙の第三方向側且つ第四方向側の部位は、第一角部と第二角部としか接触しない。用紙と傾斜部との接触面積が低減されるので、用紙に作用する摩擦力は低減する。よって、紙揃え機構は、用紙を精度良く集積できる。
前記紙揃え機構において、前記傾斜部は、下側に向かうほど前記載置面に近接する方向に傾斜して直線状に延び、且つ前記勾配が前記載置面よりも大きい第一延設部と、前記第一延設部に対して、前記第一延設部の延設方向と交差し且つ前記水平方向と略平行な方向に離間して設けられ、前記勾配が前記第一延設部と略等しく、且つ直線状に延びる第二延設部とを備えてもよい。この場合、搬送される用紙は、第一延設部及び第二延設部によって形成される仮想的な面に沿って、案内される。用紙は、第一対向位置にある第一規制面と、第二対向位置にある第二規制面とに当接する位置まで変位する。用紙のうち、第三方向側且つ第四方向側の部位は、第一延設部と第二延設部とのみ接触する。用紙と傾斜部との接触面積が低減するので、用紙に作用する摩擦力が低減する。よって、紙揃え機構は、用紙を精度良く集積できる。
前記紙揃え機構において、前記傾斜部は、前記勾配が20°〜40°となる平面部であってもよい。この場合、勾配が20°以上であることによって、傾斜部は用紙を案内し易い。また、勾配が40°以下であることによって、用紙のうち第五辺部の上方にある部位と、載置面との離間距離が抑制される。これにより、傾斜部によって案内された用紙は、変位しにくい。以上より、紙揃え機構は安定して用紙の集積を実行できる。
前記紙揃え機構において、前記傾斜部は、下側に向けて湾曲して延びる湾曲面部であってもよい。この場合、紙揃え機構は、用紙を、第一対向位置にある第一規制面と、第二対向位置にある第二規制面とに当接する位置まで、円滑に案内できる。
前記紙揃え機構において、前記載置面は、前記水平方向と略平行に延びてもよい。この場合、紙揃え機構は、用紙を安定して載置面に集積できる。
本発明の第二態様に係る製本装置は、前記紙揃え機構と、前記第二規制部材を、前記第二対向位置と、前記用紙集積部から離隔する離隔位置との間で移動させる移動手段と、前記移動手段が前記第二規制部材を前記離隔位置まで移動させた場合、前記用紙集積部に集積された複数枚の前記用紙である用紙束の前記第二方向の端面に、接着剤を塗布する塗布手段とを備えたことを特徴とする。上記態様によれば、紙揃え機構によって、用紙束の第二方向の端面は、略面一に揃えられている。よって、塗布手段は、用紙束の第二方向の端面に、適量の接着剤を安定して塗布し易い。
前記製本装置は、前記塗布手段によって前記接着剤が塗布された前記端面に、前記用紙束を包む表紙を貼り付ける表紙貼付手段を備えてもよい。この場合、塗布手段によって、用紙束の第二方向の端面には、適量の接着剤が塗布されている。よって、表紙貼付手段によって表紙が貼り付けられた用紙束である冊子は、良好な見栄えとなる。
製本装置1の斜視図である。 製本装置1の正面図である。 紙揃え機構100及び糊塗布機構300の斜視図である。 紙揃え機構の斜視図である。 束操作部130の斜視図である。 用紙集積工程における紙揃え機構の右側面図である。 初期状態にある第二プリンタ4、表紙供給部6、及び表紙保持機構400の左側面図である。 初期状態にある可動部401の斜視図である。 図6に続き、用紙集積工程における紙揃え機構の右側面図である。 図9に続き、用紙集積工程における紙揃え機構の右側面図である。 図10に続き、糊塗布工程における紙揃え機構及び糊塗布機構の右側面図である。 表紙搬送工程における第二プリンタ4、表紙供給部6、及び表紙保持機構400の左側面図である。 図12に続き、表紙搬送工程における第二プリンタ4、表紙供給部6、及び表紙保持機構400の左側面図である。 表紙貼付工程における紙揃え機構及び表紙保持機構の右側面図である。 図14に続き、表紙貼付工程における紙揃え機構及び表紙保持機構の右側面図である。 図15に続き、表紙貼付工程における紙揃え機構及び表紙保持機構の右側面図である。 紙揃え機構100の変形例である紙揃え機構1100の斜視図である。 テーブル1110の平面図である。 テーブル1170の平面図である。 テーブル1110に用紙8Aが集積される流れを示す説明図である。 テーブル1110の第一変形例であるテーブル1210の背面図である。 テーブル1110の第二変形例であるテーブル1250の斜視図である。
<1.製本装置1の概略構造>
図1〜図3を参照し、製本装置1の概略構造を説明する。以下の説明では、図1の左下側、右上側、左上側、右下側、上側、下側を夫々、製本装置1の前側、後側、左側、右側、上側、下側とする。本実施形態では、製本装置1の上下方向は、鉛直方向と略平行である。製本装置1は、本体枠2、第一プリンタ3、第二プリンタ4、用紙供給部5、表紙供給部6、紙揃え機構100、糊塗布機構300、表紙保持機構400、及び制御部900を含む。本体枠2は、直方体状のフレーム構造を有する。紙揃え機構100、糊塗布機構300、表紙保持機構400、及び制御部900は、本体枠2の内側に配置される。
第一プリンタ3は、本体枠2の左側に設けられた設置台25に載置される。第一プリンタ3は、製本装置1で作成される冊子の中身(又は本文)を構成する複数の用紙8A(図4参照)に画像を印刷するプリンタである。第二プリンタ4は、本体枠2の上面を覆う天板21に載置される。第二プリンタ4は、製本装置1で作成される冊子の表紙9(図12参照)に画像を印刷するプリンタである。表紙9は、後述の用紙束8を被覆可能な大きさ及び形状を有する。
用紙供給部5は、第一プリンタ3から排出された印刷済みの用紙8Aを、本体枠2の左側から紙揃え機構100に搬送する。用紙供給部5は、搬送される用紙8Aを検知可能な検知部5Aを備える。検知部5Aは、一例として非接触式のセンサである。検知部5Aは、接触式のセンサであってもよい。表紙供給口22は、天板21の前縁部に設けられる。表紙供給部6は、天板21上に設けられ、且つ、表紙供給口22と第二プリンタ4との間にある。表紙供給部6は、第二プリンタ4から排出された印刷済みの表紙9を、表紙供給口22に向けて案内する。
紙揃え機構100は、用紙束8の保持及び紙揃えを実行する機構である。用紙束8は、所定の積載方向(本実施形態では、上下方向)に重ねられた複数の用紙8Aである。用紙束8の紙揃えは、用紙束端面を積載方向に沿って略面一に揃える動作である。用紙束端面は、用紙束8のうちで、積載方向と直交する方向の端面である。用紙束8の前端面は、前側の用紙束端面である。用紙束8の右端面は、右側の用紙束端面である。
糊塗布機構300は、用紙束8の前端面に、表紙9を貼付け可能な接着部を形成する機構である。表紙保持機構400は、表紙供給部6から供給された表紙9を保持し、且つ保持した表紙9を用紙束8の前端面に貼付ける機構である。制御部900は、図示外のCPU、ROM、RAM等を含むコントローラである。CPUはROMに記憶されたプログラムに基づいて、製本装置1の製本動作を制御する。制御部900は、本開示に係る制御を実行可能なコンピュータ(例えば、パソコン、マイコン、ASIC)であればよい。
<2.紙揃え機構100>
図3〜図6を参照して、紙揃え機構100を説明する。図4は、束操作部130と搬送部102の一部とを除いた、紙揃え機構100の斜視図である。図6は、紙揃え機構100のうち、束操作部130を除いた可動部101、及び押圧板200を図示する(後述の図9〜図11、図14〜図16も同様)。図6は、用紙供給部5及び接触部材103を模式的に図示する(後述の図9、図10も同様)。図3に示すように、紙揃え機構100は、可動部101、搬送部102、及び接触部材103を含む。
可動部101を説明する。図4に示すように、可動部101は、テーブル110、支持台111、連結部112、四つの支持柱113、振動モータ114、駆動モータ117、束操作部130(図3参照)、右揃え板140、前揃え板150等を含む。支持台111は、前後方向及び左右方向に延び、且つ左右方向に長い矩形状の板状部材である。連結部112は、支持台111の下面に設けられた、ナット(図示外)を有する部材である。
四つの支持柱113は、支持台111の上面に立設される。四つの支持柱113は、平面視でテーブル110の中心を挟んだ四点で、テーブル110を下方から支持する。図6に示すように、各支持柱113は、固定軸113A及び可動軸113Bを含む。固定軸113Aは、支持台111から上方に延びる筒状体であり、圧縮コイルバネ(図示外)を収容する。可動軸113Bは、固定軸113Aの内部から上方に延びる筒状体であり、圧縮コイルバネによって上方に付勢される。可動軸113Bの上端部は、テーブル110の下面に連結される。
図4に示すように、テーブル110は、前後方向及び左右方向に延び、且つ左右方向に長い矩形状の板状部材である。テーブル110は、本体枠2の内部に搬送された用紙8Aを積み重ねて保持可能な面である載置面110Aを有する。載置面110Aに保持可能な用紙束8の上下方向長さの上限値(つまり、用紙束8の厚みの上限値)を、用紙束厚みの上限値という。載置面110Aは、第一プリンタ3で印刷される用紙8Aよりも一回り大きい。
図6に示すように、振動モータ114は、支持台111の上面に設けられ、且つテーブル110の直下に配置される。振動モータ114は、上方に延びる振動軸114Aを上下方向に往復移動させることが可能である。軸受115は、振動モータ114の上方に設けられ、振動軸114Aの周面を支持する。連結部116は、テーブル110の下面中央部に設けられる。振動軸114Aの上端部は、連結部116に連結される。
テーブル110は、振動モータ114が振動軸114Aを駆動しない場合、各可動軸113Bを介して上方に付勢されて、所定の上下方向位置に保持される。テーブル110は、振動モータ114が振動軸114Aを駆動する場合、振動軸114Aと連動して上下方向に移動する。各可動軸113Bは、テーブル110が下方に移動するのに伴って、圧縮コイルバネの付勢力に抗って下方に移動する。これにより、テーブル110は上下方向に振動する。
図4に示すように、右揃え板140は、テーブル110の右側に設けられた、上下方向及び前後方向に延びる矩形状の板状体である。右揃え板140は、載置面110Aよりも上方に延びて、載置面110A上にある用紙束8の右端面に対して右側から対向する。載置面110Aから右揃え板140の上端部までの上下方向長さは、用紙束厚みの上限値よりも大きい。本実施形態では、右揃え板140の前後方向長さは、テーブル110の前後方向長さの略三分の一である。右揃え板140は、テーブル110の右辺中央部と対向する位置に設けられる。
図4及び図6に示すように、前揃え板150は、テーブル110の前端部に沿って左右方向に延びる、右側面視で略Lの字状の板状体である。前揃え板150は、対向面150A及び支持面150Bを有する。対向面150A及び支持面150Bの各左右方向長さは、テーブル110の左右方向長さと略等しい。対向面150A及び支持面150Bは、互いに直交する方向に延びる。
図6に示すように、回転軸151は、テーブル110の前端部の下側に設けられた、左右方向に延びる軸である。回転軸151は、支持面150Bを挟んだ対向面150Aとは反対側で、前揃え板150を左右方向に貫通する。前揃え板150は、回転軸151と連動して回転可能である。プーリ119は、回転軸151の右端部に設けられる。
駆動モータ117は、テーブル110の下面の前側部分に設けられる。駆動モータ117は、右方に延びる回転軸117Aを回転可能である。プーリ118は、回転軸117Aの先端に設けられる。ベルト120は、プーリ118,119に架け渡される。回転軸151は、回転軸117Aが回転駆動する場合、プーリ118,119及びベルト120を介して回転する。これにより前揃え板150は、第一回転位置と第二回転位置とに変位可能である。
図4及び図6に示すように、前揃え板150が第一回転位置にある場合、対向面150Aは接触位置に配置される。接触位置は、対向面150Aが載置面110Aに供給された用紙8Aの前端部に接触可能な位置である。接触位置にある対向面150Aは、テーブル110の前側に配置され、且つ上下方向及び左右方向に延びる。このとき対向面150Aは、載置面110Aよりも上方に延びて、載置面110A上にある用紙束8の前端面に対して前側から対向する。載置面110Aから前揃え板150の上端部までの上下方向長さ(即ち、対向面150Aの上下方向長さ)は、用紙束厚みの上限値よりも大きい。
前揃え板150が第一回転位置にある場合、支持面150Bは支持位置に配置される。支持位置は、支持面150Bが載置面110Aの前側において用紙束8の前縁部を下側から支持する位置である。支持位置にある支持面150Bは、テーブル110の前側に配置され、且つ前後方向及び左右方向に延びる。このとき支持面150Bは、載置面110Aと略面一となり、載置面110Aから連続して前方に延びる。支持面150Bの前端部は、対向面150Aの下端部に接続する。
前揃え板150が第二回転位置にある場合、前揃え板150はテーブル110の下側に配置される(図11参照)。対向面150Aは非接触位置に配置される。非接触位置は、対向面150Aが載置面110Aに供給された用紙8Aから離隔する位置である。支持面150Bは非支持位置に配置される。非支持位置は、支持面150Bが用紙束8の前縁部から離隔する位置である。
図3及び図5に示すように、束操作部130は、支持枠131、昇降モータ134、可動板141、押圧板200等を含む。支持枠131は、一対の支持柱131A、上連結板131B、及び下連結板131Cを含む。一対の支持柱131Aは、テーブル110の左右両側に夫々設けられた、支持台111の上面から上方に延びる柱状部材である。一対の支持柱131Aは、側面視で右揃え板140よりも若干前側にあり、且つ後述の接触部材103よりも上方に延びる。上連結板131Bは、一対の支持柱131Aの各上端部に架け渡された、左右方向に延びる板状部材である。下連結板131Cは、上連結板131Bの下方において、一対の支持柱131Aに架け渡された、左右方向に延びる板状部材である。
L字金具133は、上連結板131Bの上面中央部に設けられる。L字金具133は、上連結板131Bの上面に固定される底壁と、底壁の右端部から上方に延びる右壁を有する。昇降モータ134は、L字金具133の右壁の右面に固定される。昇降モータ134は、L字金具133の右壁を貫通して左方に延びる軸を回転可能である。傘歯車135は、昇降モータ134の軸の先端に設けられる。
軸受132は、下連結板131Cの左右方向中央部に設けられる。ネジ軸136は軸受132から上方に延びる。軸受132はネジ軸136を回転自在に支持する。ネジ軸136の上端部は、上連結板131B及びL字金具133の底壁を貫通して上方に延びる。傘歯車137は、ネジ軸136の上端に設けられる。傘歯車137は、傘歯車135と噛み合う。ナット138は、上連結板131Bと下連結板131Cとの間に設けられる。ネジ軸136はナット138に挿通されて、公知のボールねじを構成する。
可動板141は、ナット138の前側に連結された、左右方向に延びる板状部材である。一対のガイドレール139は、上連結板131Bと下連結板131Cとの間に設けられ、且つネジ軸136の左右両側で上下方向に延びる。可動板141は、一対のガイドレール139に沿って上下方向に移動可能である。一対の連結板142は、可動板141の左右両端部から下方に延びる板状部材である。一対の連結板142は、可動板141の下方で押圧板200を支持する。
上記の構造により、昇降モータ134が回転駆動すると、傘歯車135,137を介してネジ軸136が回転して、ナット138が上下方向に移動する。押圧板200も、可動板141及び一対の連結板142を介して上下方向に移動する。これにより押圧板200は、その可動範囲の下側部分にある押圧位置と、その可動範囲の上側部分にある非押圧位置とに変位可能である。図5に示すように、押圧位置は、押圧板200が載置面110Aに保持された用紙束8を下方に押圧する位置である(図10参照)。図3及び図6に示すように、非押圧位置は、押圧板200が載置面110Aに保持された用紙束8から離隔する位置である。
図5及び図6に示すように、押圧板200は、第一板201、第二板202、駆動モータ209等を含む。第一板201は、前後方向及び左右方向に延び、且つ左右方向に長い矩形状の板状部材である。第一板201の左右方向長さは、テーブル110の左右方向長さと略等しい。一対の連結板142の各下端部は、第一板201の上面の後縁部に連結される。第一板201の下面は、略水平な第一押圧面201Aである。第一押圧面201Aは、載置面110Aの前縁部と上下方向に対向する。
一対の軸支部203は、第一板201の上面の前縁部に設けられ、且つ第一板201の左右方向中心を挟んで左右に並ぶ。回転軸205は、一対の軸支部203の間を左右方向に延びる。一対の軸支部203は、回転軸205の両端部を回転自在に支持する。ウォームホイール206は、回転軸205の左右方向中心に設けられる。駆動モータ209は、第一板201の上側、且つ回転軸205の後側に設けられる。駆動モータ209は、下方に延びる軸(図示外)を回転可能である。ウォーム(図示外)は、駆動モータ209の軸に設けられる。駆動モータ209のウォームは、ウォームホイール206と噛み合って、公知のウォームギアを構成する。
一対の支持部204は、回転軸205の左右両縁部に固定されている。各支持部204は、一対の軸支部203よりも回転軸205の径方向外側に突出した部分である突出部を有する。各支持部204の突出部は、第二板202に連結する。第二板202は、左右方向に長い矩形状の板状部材である。第二板202の左右方向長さは、第一板201の左右方向長さと略等しい。第二板202のうち、後述の作用位置において下側を向く平面は、第二押圧面202Aである。
上記の構造により、駆動モータ209が回転駆動すると、ウォーム(図示外)及びウォームホイール206を介して回転軸205が回転する。第二板202も一対の軸支部203を介して回転する。これにより第二板202は、作用位置と非作用位置とに変位可能である。
図5に示すように、第二板202が作用位置にある場合、第二板202が第一板201の前側に配置される。第二押圧面202Aは、第一押圧面201Aと略面一となり、第一押圧面201Aから連続して前方に延びる。このとき第二押圧面202Aは、支持位置にある支持面150B(図6参照)と上下方向に対向する。第二押圧面202Aの前後方向長さは、支持面150Bの前後方向長さと略等しい。図6に示すように、第二板202が非作用位置にある場合、第二板202が第一押圧面201Aよりも上側に配置される。
搬送部102を説明する。図3及び図4に示すように、搬送部102は、支持台111の下側に設けられ、搬送モータ121、ネジ軸125、一対のガイドレール126等を含む。搬送モータ121は、搬送部102の後端部に設けられ、後方に延びる軸(図示外)を回転可能である。プーリ122は、搬送モータ121の軸に設けられる。ネジ軸125は、搬送モータ121の上側で前後方向に延びる。ネジ軸125は連結部112のナット(図示外)に挿通されて、公知のボールねじを構成する。プーリ123は、ネジ軸125の後端部に設けられる。ベルト124は、プーリ122,123に架け渡される。
一対のガイドレール126は、ネジ軸125を挟んだ左右両側で前後方向に延びる。一対のガイドレール126は、糊塗布機構300を経由して表紙保持機構400(図1参照)まで前方に延びる。一対のガイドレール126は、支持台111の左右両縁部の下側に設けられ、支持台111を移動可能に支持する。搬送モータ121が回転駆動すると、プーリ122,123及びベルト124を介してネジ軸125が回転して、連結部112が前後方向に移動する。これにより可動部101は一対のガイドレール126に沿って、本体枠2の内部を前後方向に直線移動する。
テーブル110は可動部101の移動に伴って、所定の可動範囲内を前後方向に移動可能である。テーブル110の可動範囲は、第一搬送位置を含む。図3、図4及び図6に示すように、第一搬送位置は、用紙供給部5によって供給された用紙8Aが載置面110A上に排出される、テーブル110の前後方向位置である。第一搬送位置にあるテーブル110は、平面視で、用紙供給部5から排出された直後の用紙8Aよりも若干前方に配置されている。用紙供給部5から排出される用紙8Aの長辺及び短辺は夫々、製本装置1の左右方向及び前後方向と平行である。用紙供給部5から排出される用紙8Aの右端部は、用紙8Aの搬送方向の下流側端部である。
接触位置にある対向面150Aは、テーブル110が第一搬送位置にある状態で、載置面110Aに向けて落下する用紙8Aの前端部に前側から接触し、その前端部を第一規制位置に位置決め可能である。第一規制位置は、テーブル110に集積される用紙8Aの前端部の予め定められた適正位置である。第一規制位置は、平面視で左右方向に延びる仮想直線上の位置である。つまり、接触位置にある対向面150Aは、第一規制位置を通って略鉛直方向に延びる基準面である。第一規制位置は、後述の糊塗布領域に含まれる。
右揃え板140は、テーブル110が第一搬送位置にある状態で、載置面110Aに向けて落下する用紙8Aの右端部に右側から接触し、その右端部を第二規制位置に位置決め可能である。第二規制位置は、テーブル110に集積される用紙8Aの右端部の予め定められた適正位置である。第二規制位置は、平面視でテーブル110の右側で前後方向に延びる仮想直線上の位置である。つまり、右揃え板140の左面は、第二規制位置を通って略鉛直方向に延びる基準面である。
接触部材103を説明する。図3及び図4に示すように、接触部材103は束操作部130の後側、且つ用紙排出位置の右側に設けられる。用紙排出位置は、用紙供給部5から用紙8Aが排出される位置である(図6参照)。接触部材103の上下方向位置は、テーブル110よりも上側、且つ用紙排出位置よりも若干下側である。接触部材103は、後側接触部180及び前側接触部190を含む。
図4及び図6に示すように、後側接触部180は、側面視で用紙排出位置の後側下方に設けられる。後側接触部180は、平面視でテーブル110よりも若干後側にある。後側接触部180は、後レール部181、駆動モータ182、及び軸部183を含む。後レール部181は、左右方向に延びる板状部材であり、左側面視でLの字状である。後レール部181は、平面視でテーブル110よりも左右方向に延びている。
後レール部181の内側の角部を形成する二つの面は、第一面181A及び第二面181Bである。第一面181A及び第二面181Bは、互いに直交する方向に延びる。軸部183は、後レール部181の内側の角部に沿って固定された、左右方向に延びる軸である。軸部183の左端部は、本体枠2によって回転自在に支持される。軸部183の右端部は、本体枠2に固定された駆動モータ182に接続する。駆動モータ182は、軸部183を回転可能である。
駆動モータ182が軸部183を回転させると、後レール部181は軸部183を中心に回転して、初期位置と作動位置とに変位可能である。図4及び図6に示すように、後レール部181が初期位置にある場合、第一面181Aは上向きの水平面であり、且つ第二面181Bは前向きの垂直面である。このとき、第一面181Aの前後方向長さは、第二面181Bの上下方向長さよりも大きい。図示しないが、後レール部181が作動位置にある場合、第一面181Aは前向きの垂直面であり、且つ第二面181Bは下向きの水平面である。
図4及び図6に示すように、前側接触部190は、側面視で用紙排出位置の前側下方に設けられる。前側接触部190は、平面視でテーブル110の前縁部よりも若干後側にある。前側接触部190は、後側接触部180と略前後対称であり、前レール部191、駆動モータ192、及び軸部193を含む。前レール部191は、左右方向に延びる板状部材であり、右側面視でLの字状である。前レール部191の内側の角部を形成する二つの面は、第一面191A及び第二面191Bである。軸部193は、前レール部191の内側の角部に沿って固定される。軸部193の左端部は、本体枠2によって回転自在に支持される。軸部193の右端部は、本体枠2に固定された駆動モータ192に接続する。
駆動モータ192が軸部193を回転させると、前レール部191は軸部193を中心に回転して、初期位置と作動位置とに変位可能である。図4及び図6に示すように、前レール部191が初期位置にある場合、第一面191Aは上向きの水平面であり、且つ第二面191Bは後向きの垂直面である。前レール部191が作動位置にある場合、第一面191Aは後向きの垂直面であり、且つ第二面191Bは下向きの水平面である(図9参照)。
<3.糊塗布機構300の構造>
図3を参照して、糊塗布機構300の構造を説明する。糊塗布機構300は、第一搬送位置のテーブル110よりも前側に配置される。糊塗布機構300は、可動部301及び搬送部302を含む。可動部301は、支持部311、駆動モータ319、糊塗布部340等を含む。支持部311は、上下方向及び左右方向に延びる矩形状の板状体である。上ガイド部312は、支持部311の上端部に設けられた部材であり、左右方向に貫通する孔を有する。下ガイド部313は、支持部311の下端部に設けられた部材であり、ナット(図示外)が設けられている。
糊塗布部340は、支持部311の後面側に設けられる。糊塗布部340は、内部に糊塗布ローラ350及び糊を収容可能な箱状体である。糊塗布ローラ350は、糊塗布部340の内部で回転自在に支持される。糊塗布ローラ350は、糊が付着可能な周面を有し、且つ上下方向に延びる軸(図示外)を中心に回転可能な円柱体である。糊塗布部340の内部に貯留された糊は、ヒータ(図示外)によって加熱溶解される。
糊塗布ローラ350の軸の上端部は、糊塗布部340から上方に突出する。プーリ317は、糊塗布ローラ350の軸の上端部に設けられる。駆動モータ319は、支持部311の後面の上側部分に設けられる。プーリ(図示外)は、駆動モータ319から下方に延びる軸(図示外)に設けられる。ベルト316は、プーリ317と、駆動モータ319の軸に設けられたプーリとに架け渡される。
糊塗布口346は、糊塗布部340の後面から前方に切り欠かれた開口である。糊塗布口346は、糊塗布ローラ350の周面の一部を、糊塗布部340の内部から後方向に露出させる。糊塗布ローラ350の周面のうちで糊塗布口346から露出する部分を、糊塗布ローラ350の糊塗布面という。糊塗布面は、先述の第一規制位置と略同一の前後方向位置にある。糊塗布面は、載置面110A上にある用紙束8よりも上下方向に延びる。
搬送部302は、搬送モータ(図示外)、ネジ軸303、ガイド軸304等を含む。底部302Aは、一対のガイドレール126の前側部分の下方に設けられた、搬送部102よりも左右方向に延びる板状部材である。一対の側板302Bは、底部302Aの左右方向両端部から上方に延び、且つ搬送部102を挟んだ左右両側で対向する板状部材である。
ネジ軸303は、底部302Aの上側に配置され、且つ一対の側板302Bの間で左右方向に延びる。ネジ軸303は、下ガイド部313のナットに挿通されて、公知のボールねじを構成する。搬送モータは、底部302Aの左端部に設けられ、ネジ軸303を回転可能である。ガイド軸304は、一対の側板302Bの各上端部に架け渡される軸体である。ガイド軸304は、上ガイド部312の穴に挿通される。ガイド軸304は、上ガイド部312を介して、支持部311を移動可能に支持する。
搬送部302の搬送モータがネジ軸303を回転駆動すると、下ガイド部313が左右方向に移動する。これにより支持部311は、上ガイド部312に挿通されたガイド軸304に沿って左右方向に移動する。糊塗布部340は支持部311の移動に伴って、第一搬送位置にあるテーブル110よりも前側で左右方向に移動する。糊塗布部340は、テーブル110の可動範囲を左右方向に亘って移動可能である。糊塗布部340の移動に伴って糊塗布面が移動する軌跡を、糊塗布部340の糊塗布領域という。
糊塗布ローラ350は、駆動モータ319が回転駆動すると、ベルト316及びプーリ317を介して回転する。糊塗布部340の内部で糊塗布ローラ350の周面に供給された糊が、糊塗布口346に移動する。糊塗布面に接触又は近接する対象物に、糊が塗布される。これにより、糊塗布部340は、少なくとも用紙束8の左右方向長さに亘って、左右方向に移動しながら糊塗布領域内で糊を塗布できる。
<4.表紙保持機構400>
図7及び図8を参照して、表紙保持機構400を説明する。図7は、左側面視で、第二プリンタ4、表紙供給部6、及び表紙保持機構400の位置関係を示す(後述の図12、図13も同様)。表紙保持機構400は、テーブル110及び糊塗布機構300(図3参照)よりも前側に配置される。表紙保持機構400は、可動部401及び搬送部402を含む。
可動部401は、平面視で表紙供給口22(図1参照)の範囲内に配置される。可動部401は、正面視で略正方形状の板状体である支持板411を備える。支持板411の背面側に、突当て板460、第一クランプ403、及び第二クランプ404が設けられる。突当て板460は、支持板411の後面側の上下方向略中央に設けられた、左右方向に延びる矩形状の板状体である。
第一クランプ403は、表紙保持機構400に供給される表紙9を前後方向から挟持可能な部材である。第一クランプ403は、上下方向に並んで配置された上クランプ430及び下クランプ440を含む。上クランプ430及び下クランプ440は、後レール415,416に沿って上下方向に移動可能である。
上クランプ430は、後板431、前板432、及び一対のソレノイド433,435を含む。後板431及び前板432は、前後方向に対向配置された矩形状の板状体である。一対のソレノイド433,435は夫々、開閉リンク434,436を介して、後板431及び前板432を互いに近接又は離隔する方向に移動させる。下クランプ440は、上クランプ430と同様の構造である。下クランプ440は、後板441、前板442、一対のソレノイド443,445を含む。一対のソレノイド443,445は夫々、開閉リンク444,446を介して、後板441及び前板442を互いに近接又は離隔する方向に移動させる。
後板431と前板432との隙間が、操作領域430Aである。後板441と前板442との隙間が、操作領域440Aである。操作領域430A,440Aは、表紙保持機構400から表紙9が供給される、左右方向に延びる空間である。後板431及び前板432が互いに近接する方向に移動すると、操作領域430Aが閉鎖状態になる。後板431及び前板432が互いに離隔する方向に移動すると、操作領域430Aが開放状態になる。同様に操作領域440Aは、開放状態及び閉鎖状態に変化可能である。
昇降モータ450は、可動部401の上端部のやや左側に設けられる。プーリ451,452は夫々、可動部401の左上端部及び左下端部に設けられる。
昇降モータ450から左方向に延びる軸(図示外)は、プーリ451に連結される。ベルト453は、プーリ451,452に架け渡される。連結部454は、後板441とベルト453とを連結する部材である。位置決め板455は、可動部401の右上端部のやや下側に設けられた板状体である。
上記の構造により、昇降モータ450が駆動すると、下クランプ440が後レール415,416に沿って移動する。下クランプ440が上クランプ430に接触していない場合、上クランプ430は上基準位置に保持される。上基準位置(図7、図8参照)は、後板431の位置決め突起が位置決め板455によって支持される、上クランプ430の上下方向位置である。上方向に移動する下クランプ440は、上基準位置の上クランプ430に下側から接触して、上クランプ430を支持した状態で上方向に移動する。上クランプ430及び下クランプ440は上下方向に並んだ状態で、各々の可動範囲の上端部まで移動する。
下クランプ440がその可動範囲の上端部から下方向に移動する場合、下クランプ440によって支持される上クランプ430は、自重によって上基準位置まで下方向に移動する。その後、下クランプ440は上クランプ430から離隔して下方向に移動する。下方向に移動する下クランプ440は、下基準位置を経由して、その可動範囲の下端部まで移動可能である。下基準位置(図7、図8参照)は、突当て板460を挟んで上基準位置と上下方向に対称となる、下クランプ440の上下方向位置である。上基準位置から下基準位置までの距離は、表紙保持機構400に供給される表紙9の上下方向長さよりも若干小さい。
第二クランプ404は、冊子10(図16参照)を上下方向から挟持可能な部材である。第二クランプ404は、突当て板460を挟んで上下両側に配置された上クランプ470及び下クランプ480を含む。上クランプ470及び下クランプ480は、前レール417,418に沿って上下方向に移動可能である。クランプ体472は、上クランプ470の後端部から下側に突出する板状体である。クランプ体482は、下クランプ480の後端部から上側に突出する板状体である。
昇降モータ490は、可動部401の上端部中央に設けられる。昇降モータ490は、昇降モータ490から下方に延びるネジ軸491を軸心まわりに回転可能である。ネジ軸491は、上クランプ470のナット(図示外)及び下クランプ480のナット(図示外)に挿通される。ネジ軸491が一方向に回転した場合に、上クランプ470のナットがネジ軸491の回転運動を変換する直線運動の方向と、下クランプ480のナットがネジ軸491の回転運動を変換する直線運動の方向とは、互いに反対の方向である。
上記の構造により、昇降モータ490がネジ軸491を回転させると、上クランプ470及び下クランプ480は、突当て板460を挟んで上下対称に、互いに近接又は離隔する方向に移動する。上クランプ470は、突当て板460の上端部に接触する位置まで、下方向に移動可能である。下クランプ480は、突当て板460の下端部に接触する位置まで、上方向に移動可能である。上クランプ470がその可動範囲の下端部に移動し、且つ下クランプ480がその可動範囲の上端部に移動したとき、クランプ体472,482の上下方向距離が最も小さくなる。このとき、クランプ体472,482の上下方向距離は、冊子10の上下方向長さよりも小さい。
搬送部402は、可動部401の前側に設けられる。搬送部402は、搬送モータ422の駆動力によって、支持板411を上下方向に移動させる。このとき可動部401は、本体枠2の内側且つ糊塗布部340よりも前側で上下方向に移動する。可動部401がその可動範囲の下端部にある場合、可動部401の全体が本体枠2の内部に収容される(図1及び図7参照)。可動部401は、可動部401が表紙供給口22を介して本体枠2の上側に突出する位置まで、上方向に移動可能である(図12参照)。可動部401の可動範囲は、貼付基準位置を含む。貼付基準位置は、正面視で突当て板460が載置面110A上にある用紙束8の全体を覆う、可動部401の上下方向位置である。
<5.製本装置1の製本動作>
以下、製本装置1の製本動作を工程毎に説明する。ユーザが制御部900(図1参照)に製本動作の開始指示を入力すると、制御部900の制御によって以下の製本動作が実行される。
<5−1.初期化工程>
まず制御部900は、製本装置1を初期状態に復帰させる初期化工程を実行する。初期化工程によって、紙揃え機構100、糊塗布機構300、表紙保持機構400等が、初期状態に夫々制御される。紙揃え機構100が初期状態に制御された場合、テーブル110は第一搬送位置にある(図3、図4参照)。図6に示すように、前揃え板150は第一回転位置にある。押圧板200は非押圧位置にある。第二板202は非作用位置にある。接触部材103では、後レール部181と前レール部191が夫々初期位置にある。
図3に示すように、糊塗布機構300が初期状態に制御された場合、糊塗布部340は退避位置に位置決めされ、且つ糊塗布ローラ350の回転は停止する。退避位置は、テーブル110の可動範囲よりも右側にある、糊塗布部340の可動範囲の右端部である。図7及び図8に示すように、表紙保持機構400が初期状態に制御された場合、可動部401がその可動範囲の下端部にある。第一クランプ403では、上クランプ430が上基準位置にあり、且つ下クランプ440が下基準位置にある。操作領域430A,440Aは、何れも閉鎖状態にある。第二クランプ404では、上クランプ470がその可動範囲の上端部にあり、且つ下クランプ480がその可動範囲の下端部にある。
<5−2.用紙集積工程>
初期化工程の実行後、制御部900からの印刷指示又はユーザによる印刷指示に応じて、第一プリンタ3(図1参照)は冊子の中身に表す画像を複数の用紙8Aに順次印刷する。制御部900は、第一プリンタ3の印刷動作と並行して用紙集積工程を実行する。用紙集積工程は、第一プリンタ3で印刷された用紙8Aを、紙揃え機構100によって集積する工程である。
図4、図6、図9、及び図10を参照して、用紙集積工程を説明する。図4及び図6に示すように、まず制御部900は用紙供給部5を駆動して、第一プリンタ3から排出された印刷済みの用紙8Aを本体枠2の内部に搬送させる。制御部900は振動モータ114を駆動して、テーブル110を振動させる。
用紙供給部5は、初期位置にある後レール部181と前レール部191の間に向けて、用紙8Aを用紙排出位置から排出する。排出された用紙8Aは慣性で右方に移動しながら、後レール部181と前レール部191に向けて自重で落下する。落下する用紙8Aの後端部は、後レール部181に接触し、第一面181Aによって下側から支持される。落下する用紙8Aの前端部は、前レール部191に接触し、第一面191Aによって下側から支持される。このとき第二面181B,191Bは、用紙8Aの前後移動を規制して、用紙8Aを右方に案内する。
次いで図9に示すように、制御部900は駆動モータ192(図4参照)を駆動して、前レール部191を初期位置から作動位置に変位させる。用紙8Aの前端部は、第一面191Aから離隔して、第一面181A上にある用紙8Aの後端部よりも低い位置に落下する。従って用紙8Aは、用紙8Aに作用する慣性力と重力とによって、右前方に移動しながら落下する。用紙8Aの後端部は、第一面181Aから前側に離隔する。このとき制御部900は駆動モータ182(図4参照)を駆動して、後レール部181を初期位置から作動位置に変位させてもよい。これにより、用紙8Aをよりスムーズに落下させることができる。
接触部材103から落下する用紙8Aは、非押圧位置にある押圧板200の下方を経由して、右前側に下方傾斜した姿勢で載置面110Aに向けて落下する。一枚目の用紙8Aは、載置面110A上に直接落下する。二枚目以降の用紙8Aは、載置面110Aに載置済みの用紙8A上に重なる。つまり接触部材103は、用紙8Aが右前側に付勢されるように、用紙8Aを載置面110Aに供給する。用紙8Aの前端部は、接触位置にある対向面150Aに接触して、第一規制位置に位置決めされる。用紙8Aの右端部は、右揃え板140に接触して、第二規制位置に位置決めされる。
図10に示すように、制御部900は、次の用紙8Aが用紙排出位置から排出される前に、前レール部191を作動位置から初期位置に変位させる。制御部900は、次の用紙8Aが用紙排出位置から排出される毎に、上記と同様に前レール部191を初期位置から作動位置に変位させる処理を繰り返す。載置面110Aに落下した複数の用紙8Aは、各々の前端部及び右端部が位置決めされた状態で、テーブル110に集積される。
集積された複数の用紙8Aは、載置面110A上で用紙束8を形成する。テーブル110の上下振動によって、上下方向に隣り合う用紙8Aの隙間に介在する空気が追い出される。用紙束8では、上下方向に隣り合う用紙8Aが互いに面接触する。用紙束8の前端面及び右端面は夫々、第一規制位置及び第二規制位置に沿って略面一に揃えられる。用紙束8の前縁部は、支持位置にある支持面150B上で支持される。その後、制御部900は振動モータ114を停止して、テーブル110の上下振動を終了する。
<5−3.用紙押圧工程>
制御部900は用紙集積工程の実行後、用紙押圧工程を実行する。用紙押圧工程は、テーブル110上の用紙束8を押圧板200で押圧する工程である。図10を参照して、用紙押圧工程を説明する。まず制御部900は駆動モータ209(図5参照)を駆動して、第二板202を非作用位置から作用位置に変位させる。第一押圧面201A及び第二押圧面202Aは、互いに略面一且つ略水平な平面を形成する。なお、制御部900は、用紙押圧工程を開始する前(例えば、初期化工程又は用紙集積工程)において、予め第二板202を作用位置に変位させてもよい。
次いで、制御部900は、昇降モータ134(図5参照)を駆動して、押圧板200を非押圧位置から下方に移動させて、押圧位置に変位させる。即ち押圧板200は、第二板202が作用位置に変位した状態で、押圧位置まで下方に移動する。第一押圧面201A及び第二押圧面202Aは、用紙束8を上側から略同時に押圧する。用紙束8の一部は、第一押圧面201Aと載置面110Aとの間で挟持される。用紙束8の前縁部は、作用位置にある第二押圧面202Aと、支持位置にある支持面150Bとの間で挟持される。これにより、用紙束8の前縁部では、複数の用紙8Aが隙間なく揃えられる。
<5−4.糊塗布工程>
制御部900は用紙押圧工程の実行後、糊塗布工程を実行する。糊塗布工程は、用紙束8の前端面に糊を塗布する工程である。図11を参照して、糊塗布工程を説明する。図11は、糊塗布機構300(図3参照)のうち、糊塗布部340を示す。
まず制御部900は、駆動モータ209(図5参照)を駆動して、第二板202を作用位置から非作用位置に変位させる。制御部900は、駆動モータ117を駆動して、前揃え板150を第一回転位置から第二回転位置に変位させる。対向面150A及び支持面150Bは、非接触位置及び非支持位置に夫々変位する。これにより、第二板202及び前揃え板150は、互いに離隔する方向に移動する。用紙束8の前縁部は、第二押圧面202A及び支持面150Bから解放され、テーブル110及び押圧板200から前側に突出する。
次いで、制御部900は搬送部302(図3参照)の搬送モータを駆動して、糊塗布部340を左右方向に往復移動させ、且つ駆動モータ319(図3参照)を駆動して糊塗布ローラ350を回転させる。糊塗布ローラ350の糊塗布面は、糊塗布部340の糊塗布領域にある用紙束8の前端面に糊を塗布する。これにより、複数の用紙8Aが集積された後に用紙束8を移動させる必要なく、用紙束8の前端面に接着部が形成される。
<5−5.表紙搬送工程>
初期化工程の実行後、制御部900からの印刷指示又はユーザによる印刷指示に応じて、第二プリンタ4(図1参照)は冊子の表紙に表す画像を表紙9に印刷する。制御部900は第二プリンタ4の印刷動作と並行して、表紙搬送工程を実行する。表紙搬送工程は、第二プリンタ4で印刷された表紙9を、本体枠2の内部に搬送する工程である。
図12及び図13を参照して、表紙搬送工程を説明する。図12に示すように、まず制御部900は、可動部401をその可動範囲の下端部から上方向に移動して、受取位置に位置決めする。受取位置は、可動部401が表紙供給口22(図1参照)を介して本体枠2の上側に突出する、可動部401の上下方向位置である。制御部900は、上クランプ430及び下クランプ440を、各々の可動範囲の上端部まで移動して、表紙供給部6の直下に位置決めする。
次いで制御部900は、操作領域430A,440A(図8参照)を開放状態に制御する。第二プリンタ4で印刷された表紙9は、表紙供給部6によって表紙供給口22に向けて案内される。表紙供給部6から排出された表紙9は、上クランプ430の操作領域430Aに進入する。更に表紙9は、上クランプ430の直下に位置する下クランプ440の操作領域440Aに進入する。制御部900は、表紙9の下辺部が操作領域440Aに進入すると、操作領域440Aを閉鎖する。表紙9の下辺部が、後板441(図8参照)と前板442(図8参照)との間で挟持される。
次いで、図13に示すように、制御部900は、表紙9の下辺部を挟持する下クランプ440を下方向に移動させる。このとき上クランプ430は、操作領域430Aに表紙9が挿入された状態で、自重によって上基準位置まで下方向に移動させる。上クランプ430が上基準位置に達したのち、下クランプ440は上クランプ430から離隔して下基準位置まで移動される。制御部900は、下クランプ440が下基準位置まで移動すると、操作領域430Aを閉鎖する。表紙9の上辺部が、後板431(図8参照)と前板432(図8参照)との間で挟持される。これにより上クランプ430及び下クランプ440は、表紙9を上下方向及び左右方向に延びる姿勢で保持する。
次いで制御部900は、表紙9を保持する可動部401を貼付基準位置まで下方向に移動させる。本実施形態では、可動部401が貼付基準位置にある場合、可動部401に保持された表紙9の上下方向中心と、テーブル110上にある用紙束8(図11参照)の上下方向中心とが略一致する。尚、可動部401が貼付基準位置にある場合、可動部401に保持された表紙9の印刷領域の上下方向中心と、テーブル110上にある用紙束8の上下方向中心とが略一致してもよい。
<5−6.表紙貼付工程>
制御部900は表紙搬送工程及び糊塗布工程の実行後、表紙貼付工程を実行する。表紙貼付工程は、表紙保持機構400に保持された表紙9を、糊が塗布された用紙束8に貼付ける工程である。図14〜図16を参照して、表紙貼付工程を説明する。図14は、初期状態にある表紙保持機構400(図8参照)のうち、上クランプ430、下クランプ440、突当て板460、上クランプ470、及び下クランプ480を模式的に示す。図15及び図16は、表紙保持機構400のうち、突当て板460、上クランプ470、及び下クランプ480を模式的に示す。
図14に示すように、制御部900は搬送モータ121(図3参照)を駆動して、テーブル110を第一搬送位置から前方に移動させる。用紙束8は、第一押圧面201Aと載置面110Aとに挟持された状態で前方に移動する。テーブル110は、第二搬送位置まで前方に移動される。第二搬送位置は、用紙束8の前端面が突当て板460に押圧される、テーブル110の前後方向位置である。
テーブル110は、第一搬送位置から第二搬送位置に移動する途中で、第三搬送位置を経由する。第三搬送位置は、用紙束8の前端面が表紙保持機構400に保持された表紙9に接触する、テーブル110の前後方向位置である。用紙束8の前端面に形成された接着部と表紙9とが接触する位置を、接触位置という。図14の仮想線で示すように、上クランプ430は表紙9を接触位置よりも上側で保持し、且つ下クランプ440は表紙9を接触位置よりも下側で保持する。
上クランプ430及び下クランプ440によって保持されている表紙9は、テーブル110が第三搬送位置に達すると、用紙束8の前端面に形成された接着部に貼り付けられる。制御部900は、テーブル110が第三搬送位置から第二搬送位置に移動するとき、操作領域430A,440Aを開放する。これにより、テーブル110が第三搬送位置から第二搬送位置に移動するのに伴って、上クランプ430から開放された表紙9の上辺部が、操作領域430Aから下方に抜け出す。同時に、下クランプ440から開放された表紙9の下辺部が、操作領域440Aから上方に抜け出す。テーブル110が第二搬送位置に達すると、用紙束8の前端面は表紙9を介して突当て板460に押圧される。これにより表紙9は、用紙束8の接着部に対して確実に貼り付けられる。
次いで、図15に示すように、制御部900は昇降モータ490(図8参照)を駆動して、上クランプ470及び下クランプ480を互いに近接する方向に移動させる。下方向に移動するクランプ体472は、表紙9を上側から用紙束8の前縁部に付勢して、表紙9の上側部分を後方に折り曲げる。上方向に移動するクランプ体482は、表紙9を下側から用紙束8の前縁部に付勢して、表紙9の下側部分を後方に折り曲げる。表紙9で包まれた用紙束8である冊子10(図16参照)が作成される。クランプ体472,482は、突当て板460の後側において、冊子10の前縁部を上下両側から挟持する。
次いで、図16に示すように、制御部900は昇降モータ134(図5参照)を駆動して、押圧板200を押圧位置から上方に移動させて、非押圧位置に変位させる。更に制御部900は、搬送モータ121(図3参照)を駆動して、テーブル110を第二搬送位置から第一搬送位置まで後方に移動させる。これにより冊子10は、テーブル110から前側に離隔する。冊子10は、その前縁部がクランプ体472,482で挟持された状態で、自重により後方下側に垂下する。その後、制御部900は昇降モータ490(図8参照)を駆動して、上クランプ470及び下クランプ480を互いに離隔する方向に移動させる。作業者は、クランプ体472,482による挟持が解除された冊子10を、本体枠2の内部から回収する。
<6.紙揃え機構1100>
図17〜図20を参照し、上述した紙揃え機構100の変形例である紙揃え機構1100を説明する。なお、紙揃え機構100と同一の構成については、同一符号を付して説明を省略する。図18、図20では第一搬送位置にあるテーブル1110の簡略化された平面図を図示する。図19では第一搬送位置にあるテーブル1170の簡略化された平面図を図示する。図18、図19では、用紙束8の図示を省略する(図21、図22も同様)。
紙揃え機構1100は、テーブル110に代えて、テーブル1110又はテーブル1170(図19参照)が可動軸113Bに離脱可能に装着される点を除いて、紙揃え機構100と同様の構成である。
テーブル1110,1170の概要を説明する。テーブル1110,1170は、用紙供給部5(図2参照)によって搬送される各用紙8Aの右前側の角部を、特定位置Q(図18、図19参照)に位置決めさせる。特定位置Qは、第一仮想平面1191と第二仮想平面1192が交わる位置である。第一仮想平面1191は、右揃え板140の左面である規制面140Aを含む仮想平面であり、左右方向と直交して延びる。第二仮想平面1192は、第一回転位置にある対向面150Aを含む仮想平面であり、前後方向と直交して延びる。以下、用紙8Aの右前側の角部を特定位置Qに位置決めすることを、「用紙8Aを特定位置Qに位置決めする」という。
図17に示すように、テーブル1110は、載置部1120と案内部1130を含む。載置部1120は、右揃え板140(図18参照)の左側、且つ、第一回転位置にある前揃え板150の後側に配置される。載置部1120は平面視で略矩形状の板状体である。案内部1130は、載置部1120の上面の左後部に設けられる。案内部1130は、テーブル1110に集積される各用紙8Aを特定位置Qに向けて案内する。
載置部1120は載置面1121を含む。本実施形態の載置面1121は、一例として、載置部1120の上面のうち、案内部1130の下方にある部位を除いた部位である。載置面1121は、第一回転位置にある支持面150B(図6参照)と略面一であり、水平方向と略平行に延びる。
図18に示すように、載置面1121の形状は、一例として、平面視で五角形状である。載置面1121は、第一辺部1111、第二辺部1112、第三辺部1113、第四辺部1114、及び第五辺部1115を含む。第一辺部1111、第二辺部1112、第三辺部1113、第四辺部1114、及び第五辺部1115は、いずれも直線状に延びる辺部である。第一辺部1111は、規制面140Aに沿って、前後方向に延びる。第二辺部1112は、第一辺部1111の前端から左方へ延びる。第二辺部1112は、第一回転位置にある対向面150Aに沿って延びる。第三辺部1113は、第二辺部1112の左端から後方へ延びる。第四辺部1114は、第一辺部1111の後端から左方へ延びる。第五辺部1115は、第三辺部1113の後端と、第四辺部1114の左端とを接続する。第五辺部1115は、右側へ向かうほど、後側へ向かう方向に傾斜して延びる。
図17に示すように、載置部1120は、設置面1122を含む。設置面1122は、載置部1120の上面のうち、案内部1130の下方に位置する面である。設置面1122には、二つの円形状の穴部1122Aが設けられる。
案内部1130は、支持棒1131,1132、及び傾斜部1134を備える。支持棒1131,1132は、いずれも上下方向に延びる円柱体である。支持棒1131は、支持棒1132よりも僅かに上下方向に短い。支持棒1131,1132の下端部は、夫々、二つの穴部1122Aに取り付けられる。支持棒1131,1132は、二つの穴部1122Aに対して着脱可能である。
傾斜部1134は、第五辺部1115に対して第一辺部1111と第二辺部1112の夫々に対して反対側に配置される。傾斜部1134は、一例として、三角形状の板状体である。傾斜部1134は、支持棒1131,1132の上端部によって支持される。傾斜部1134は、第五辺部1115から左後側に向かうほど、上側に直線状に延びる平面部である。換言すると、傾斜部1134は、下側に向かうほど、載置面1121に近接する方向に直線状に傾斜する平面部である。傾斜部1134の左後部は、載置面1121の接近部位1121Aよりも上側にある。接近部位1121Aは、載置面1121のうち、特定位置Qに最も近接する部位である。
傾斜部1134の水平方向に対する勾配(図17で示す角度θ)は、例えば、20°〜40°であることが好ましい。本実施形態の傾斜部1134の水平方向に対する勾配は、一例として30°である。
案内部1130は、案内部1150,1160のいずれかと交換可能である。即ち、案内部1130,1150,1160は、載置部1120とは別体である。
案内部1150は、傾斜部1134に代えて傾斜部1154を含む点を除いて、案内部1130と同様の構成である。傾斜部1154の下端部は、載置部1120の上面のうち、第五辺部1115に対して設置面1122とは反対側となる部位と接続する。即ち、傾斜部1154と傾斜部1134は、載置面1121に対する配置位置が互いに異なる。傾斜部1154は、特定位置Qに向けて下側に湾曲して延びる湾曲面部である。
傾斜部1154の下側部の、水平方向に対する勾配は、傾斜部1134の勾配よりも小さい。傾斜部1154の上側部の、水平方向に対する勾配は、傾斜部1134の勾配よりも大きい。即ち、傾斜部1154と傾斜部1134は、水平方向に対する勾配が互いに異なる。
案内部1160は、支持棒1161,1162と、傾斜部1164を含む。支持棒1161,1162は、いずれも、支持棒1131,1132よりも上下方向に長い円柱体である。傾斜部1164は、三角形状に形成された板状体である。傾斜部1164は、下側に向かうほど、載置面1121に近接する方向に直線状に傾斜する。傾斜部1164の水平方向に対する勾配は、一例として40°である。傾斜部1164の下端部は、載置部1120の上面のうち、第五辺部1115に対して載置面1121とは反対側となる部位と接続する。即ち、傾斜部1164と傾斜部1134は、水平方向に対する勾配と載置面1121に対する位置とのいずれもが、互いに異なる。
傾斜部1164は、第一延設部1164Aと第二延設部1164Bを含む。第一延設部1164Aと第二延設部1164Bは、傾斜部1164の右面1164Cに設けられた凸部である。右面1164Cは、傾斜部1164のうち右上側を向く面である。第一延設部1164Aと第二延設部1164Bは、夫々、右面1164Cと略平行に直線状に延びる。第一延設部1164Aと第二延設部1164Bは、第五辺部1115と平行な方向に沿って互いに離間する。
第一延設部1164Aと第二延設部1164Bは、一例として、下側へ向かうほど互いに離間するように配置される。第一延設部1164Aと第二延設部1164Bは、互いに平行となるように配置されてもよい。第一延設部1164Aと第二延設部1164Bのうち、右面1164Cから離間する方向の端部には、仮想案内面1169が形成される。仮想案内面1169は、右面1164Cと略平行である。
ユーザは、案内部1130を案内部1150,1160のいずれかに交換する場合、案内部1130の支持棒1131,1132を二つの穴部1122Aから取り外し、案内部1150の支持棒1131,1132、又は、案内部1160の支持棒1161,1162を、二つの穴部1122Aに取り付ける。これにより、ユーザは、案内部1130を、案内部1150,1160のいずれかに交換できる。
図19を参照し、テーブル1170を説明する。テーブル1170は、載置部1171と案内部1175を含む。載置部1171は平面視で略矩形状の板状体である。左右方向及び前後方向の夫々の方向において、載置部1171は載置部1120よりも短い。即ち、テーブル1170とテーブル1110(図18参照)は、右揃え板140と、第一対向位置にある前揃え板150との夫々に対する位置が互いに異なる。
案内部1175は、載置部1171の左端部の前部と、載置部1171の右端部の後部とを通過し上下方向に延びる仮想的な平面(図示略)よりも後側に設けられる。載置部1171の上面のうち、案内部1175の下方にある部位を除いた部位は、載置面1172である。載置面1172は第一辺部1172Aを含む。第一辺部1172Aは、規制面140Aに沿って前後方向に直線状に延びる。
案内部1175は、支持棒1131,1132と傾斜部1176を含む。支持棒1131,1132の下端部は、載置部1171の上面のうち、案内部1175の下方の部位に設けられた円形状の穴部(図示略)に、取り付けられる。
傾斜部1176は支持棒1131,1132の上端部によって支持される。傾斜部1176は、一例として、四角形状の板状部材である。傾斜部1176は、前下側に向けて直線状に傾斜する。即ち、案内部1175は、下側に向かうほど、載置面1172に近接する方向に直線状に傾斜する。傾斜部1176の水平方向に対する勾配は、一例として30°である。
傾斜部1176の右端は、第三仮想平面1193に含まれる。第三仮想平面1193は、載置面1172の第一辺部1172Aを含み、且つ左右方向と直交して延びる仮想平面である。
ユーザは、テーブル1110をテーブル1170に交換する場合、テーブル1110(図17参照)を可動軸113B(図17参照)から取り外して、テーブル1170を可動軸113Bに取り付ける。これにより、ユーザはテーブル1110をテーブル1170に交換できる。
<7.紙揃え機構1100による用紙集積工程>
図17、図18、及び図20を参照し、紙揃え機構1100による用紙集積工程を説明する。はじめに、紙揃え機構1100による用紙集積工程と、上述した紙揃え機構100による集積工程との違いを説明する。第一搬送位置にあるテーブル1110又はテーブル1170が、接触部材103(図4参照)から落下する用紙8Aを集積する場合に、案内部1130,1150,1160,1175が用紙8Aを案内する点においてのみ、紙揃え機構100,1100の用紙集積工程は、互いに異なる。従って、用紙8Aが特定位置に位置決めされる方法のみを以下説明する。
図20を参照し、テーブル1110が用紙8Aを特定位置Qに位置決めする方法を説明する。接触部材103から落下する用紙8Aは、載置面1121及び傾斜部1134に落下する(図20(a))。用紙8Aのうち傾斜部1134と接触する部位は、自重によって、右前側へ変位する。これにより、1枚目の用紙8Aの右端部は、右揃え板140の規制面140Aと接触し、用紙8Aの前端部は、第一回転位置にある対向面150Aとに接触する。これにより、用紙8Aは、案内部1130によって、特定位置Qに位置決めされる(図20(b))。尚、このとき用紙8Aの左後部は傾斜部1134に載置されており、用紙8Aのうち第五辺部1115の上方にある部位は、載置面1121から僅かに上方に離隔している。
用紙8Aが傾斜部1134によって案内される場合、テーブル1110は、振動モータ114(図17参照)によって振動を付与されている。よって、用紙8Aは、傾斜部1134によって特定位置Qまで案内され易い。尚、特定位置Qに位置決めされた用紙8Aの左後部は、傾斜部1134に載置される。2枚目以降の用紙8Aは、1枚目の用紙8Aと同様に、傾斜部1134によって特定位置Qに位置決めされる。紙揃え機構1100は、特定位置Qに位置決めされた用紙束8を集積できる。特定位置Qに位置決めされた用紙束8は、夫々が特定位置Qに位置決めされた複数枚の用紙8Aである。
詳細な図示を省略するが、案内部1150(図17参照)が用紙8Aを特定位置Qに位置決めする方法は、案内部1130が用紙8Aを位置決めする方法と同様である。即ち、傾斜部1154に落下した用紙8Aの左後部は、傾斜部1154に沿って右前側へ変位する。これにより、案内部1150は、用紙8Aを特定位置Qに位置決めできる。傾斜部1154が湾曲しているので、案内部1150によって案内される用紙8Aは、円滑に右前側に変位し易い。
案内部1160(図17参照)が用紙8Aを特定位置Qに位置決めする方法は、案内部1130が用紙8Aを位置決めする方法と同様である。即ち、第一延設部1164Aと第二延設部1164Bに落下した用紙8Aの左後部は、仮想案内面1169に沿って右前側に変位する。これにより、案内部1160は、用紙8Aを特定位置Qに位置決めできる。
詳細な図示を省略するが、テーブル1110に代えてテーブル1170(図19参照)が、用紙8Aを特定位置Qに位置決めする方法も同様である。即ち、傾斜部1176は、テーブル1170に落下した用紙8Aを、右前側へ案内し、特定位置Qに位置決めする。
傾斜部1176の右端は、第三仮想平面1193に含まれる。用紙供給部5(図2参照)が供給する用紙8Aが、左右方向の長さに亘って直線状に延びる姿勢である場合、傾斜部1176は、用紙8Aの左端から右端に至る部位と接触できる。従って、傾斜部1176は、用紙8Aを特定位置Qに案内し易い。
<8.本実施形態に関する備考>
以上、本変形例によれば、テーブル1110に落下する用紙8Aは、案内部1130の傾斜部1134によって右前側に案内されて、特定位置Qに位置決めされる。従って、紙揃え機構1100は、テーブル1110に落下する用紙8Aを、特定位置Qに位置決めして精度良く集積できる。紙揃え機構1100は、水平方向と平行に延びる載置面1121に、傾斜部1134を備えるだけで、用紙8Aを特定位置Qに位置決めさせることができる。これにより、テーブル1110の全体を、下側に向かうほど、特定位置Qに近接する方向に傾ける必要はない。紙揃え機構1100は小型化できる。以上より、紙揃え機構1100は、用紙8Aを精度良く集積でき且つ小型化できる。製本装置1は、紙揃え機構100に代えて紙揃え機構1100を備えることで、用紙8Aを特定位置Qに精度良く集積でき且つ小型化できる。
糊塗布機構300の糊塗布部340は、用紙束8の前端面に糊を塗布する。用紙束8は特定位置Qに精度良く位置決めされているので、用紙束8の前端面は略面一に揃えられている。よって、糊塗布機構300は、用紙束8の前端面に、適量の糊を安定して塗布し易い。また、表紙保持機構400は、糊が塗布された用紙束8の前端面に、表紙9を貼り付ける。用紙束8の前端面には、適量の糊が塗布されている。よって、製本装置1は、冊子10の見栄えを良好にできる。
傾斜部1134の左後部は、載置面1121の接近部位1121Aよりも上側にある。傾斜部1134と接触する用紙8Aの左後部は、自重によって右前側へ案内され易い。用紙8Aの右前側の角部は、特定位置Qに変位し易い。よって、紙揃え機構1100は、テーブル1110に載置される用紙8Aを特定位置Qに精度良く集積できる。
振動モータ114が振動することによって、傾斜部1134と接触する用紙8Aの左後部は、右前側へ案内され易い。用紙8Aは、特定位置Qに位置決めされ易い。よって、紙揃え機構1100は、用紙8Aを特定位置Qに精度良く集積できる。
傾斜部1134は、第五辺部1115に対して後側に設けられる。即ち、傾斜部1134は、第二辺部1112に対して後側に設けられる。従って、載置面1121は、傾斜部1134よりも前側で左右方向長さに亘って水平方向と平行に延びる部位を含む。特定位置Qに位置決めされた用紙束8のうち、傾斜部1134よりも前側にある部位は、左右方向長さに亘って、載置面1121と略平行になる。載置面1121は水平方向と略平行である。よって、紙揃え機構1100は、テーブル1110に集積される用紙束8の位置ズレを抑制できる。また、用紙束8のうち前側の部位が左右方向に亘って載置面1121と平行になることによって、押圧板200は支持面150Bとの間で用紙束8を押圧し易い。よって、糊塗布部340は、押圧板200によって押圧される用紙束8の前端面に安定して糊を塗布し易い。
傾斜部1134は、第五辺部1115に対して左側に設けられる。即ち、傾斜部1134は、第一辺部1111に対して左側に設けられる。用紙供給部5が供給する用紙8Aの右部が、右方に向かうほど上側に湾曲している場合であっても、傾斜部1134は、用紙8Aの左後部に対して接触し、右前側へ案内できる。よって、用紙供給部5が供給する用紙8Aの右部が、右方に向かうほど上側に湾曲している場合であっても、用紙8Aは特定位置Qに精度良く位置決めされる。
テーブル1170の傾斜部1176の右端は、第三仮想平面1193に含まれる。用紙供給部5(図2参照)が供給する用紙8Aが、左右方向の長さに亘って直線状に延びる姿勢である場合、傾斜部1176は、用紙8Aの左端から右端に至る部位と接触できる。従って、傾斜部1176は、左右方向に沿って直線状に延びる用紙8Aを特定位置Qに案内し易い。
案内部1130は、載置部1120に対して離脱可能に装着される。即ち、傾斜部1134は、載置部1120に対して離脱可能に装着される。従って、紙揃え機構1100は、集積される用紙8Aに応じて、傾斜部1134を、傾斜部1154,1164等の他の傾斜部に交換できる。
載置部1120は、案内部1130,1150,1160のいずれかが選択的に着脱される。即ち、載置部1120は、傾斜部1134,1154,1164のいずれかが選択的に着脱される。傾斜部1134と傾斜部1154は、夫々、水平方向に対する勾配と載置面1121に対する位置とが互いに異なる。同様に、傾斜部1134と傾斜部1164は、夫々、水平方向に対する勾配と載置面1121に対する位置とが互いに異なる。ユーザは、用紙8Aのサイズ、剛性等に応じて、傾斜部1134,1154,1164のうち、最も適した傾斜部を選択的に載置部1120に装着させればよい。よって、紙揃え機構1100は、集積させる用紙8Aのサイズ、剛性等に応じて、用紙8Aの集積を実行できる。
テーブル1110,1170は、左右方向と前後方向の夫々の方向における長さが互いに異なる。ユーザは、用紙供給部5が供給する用紙8Aのサイズ、剛性等に応じて、テーブル1110,1170のうち適したテーブルを選択的に可動軸113Bに装着する。よって、紙揃え機構1100は、集積させる用紙8Aのサイズ、剛性等に応じて、用紙8Aの集積を実行できる。
テーブル1110,1170は、右揃え板140と、第一対向位置にある対向面150Aとの夫々に対する位置が互いに異なる。ユーザは、用紙供給部5が供給する用紙8Aのサイズ、剛性等に応じて、テーブル1110,1170のいずれかを選択的に可動軸113Bに装着させる。よって、紙揃え機構1100は、集積させる用紙8Aのサイズ、剛性等に応じて、用紙8Aの集積を実行できる。
傾斜部1164は、第一延設部1164Aと第二延設部1164Bを備える。第一延設部1164Aと第二延設部1164Bに落下した用紙8Aの左後部は、仮想案内面1169に沿って右前側に変位し、特定位置Qで位置決めされる。用紙8Aの左後部は、第一延設部1164Aと第二延設部1164Bの夫々の上部とのみ接触する。用紙8Aと案内部1160との接触面積が低減するので、用紙8Aに作用する摩擦力は低減する。用紙8Aは右前側へ変位し易い。よって、傾斜部1164は、用紙8Aを特定位置Qに位置決めし易い。
傾斜部1134の水平方向に対する勾配は30°であり、20°〜40°に含まれる。勾配が20°以上であることで、接触部材103から落下し傾斜部1134と接触する用紙8Aは、自重により、右前側へ変位し易い。勾配が40°以下であることで、用紙8Aのうち第五辺部1115の上方にある部位と、載置面1121との離間距離は、抑制される。これにより、テーブル1110に集積される用紙束8は、特定位置Qに位置決めされた後に、外力を加えられる場合であっても、特定位置Qから変位しにくい。例えば、本実施形態において、製本装置1は、特定位置Qに位置決めした用紙束8の前部を、押圧板200と支持面150Bとの間で挟む。この時、用紙束8の姿勢は変わりにくい。従って、用紙束8は、押圧板200と支持面150Bとの間で挟まれる場合であっても、特定位置Qから位置ズレしにくい。以上より、傾斜部1134の水平方向に対する勾配が30°であることで、紙揃え機構1100は、用紙8Aを特定位置Qに位置決めし易く、且つ、位置決めされた用紙束8の特定位置Qからの位置ズレを抑制できる。即ち、紙揃え機構1100は、安定した用紙8Aの集積を実行できる。
傾斜部1154に落下した用紙8Aの左後部は、傾斜部1154に沿って右前側へ変位する。これにより、案内部1150は、用紙8Aを特定位置Qに位置決めできる。傾斜部1154が湾曲する湾曲面部であるので、案内部1150によって案内される用紙8Aは、円滑に右前側に変位し易い。
載置面1121は水平方向と略平行に延びる。これにより、紙揃え機構1100は、載置面1121に載置される用紙8Aを、安定して載置できる。
尚、上記実施形態において、テーブル1110,1170は、本発明の「用紙集積部」の一例である。規制面140Aは、本発明の「第一規制面」の一例である。右揃え板140は、本発明の「第一規制部材」の一例である。対向面150Aは、本発明の「第二規制面」の一例である。前揃え板150は、本発明の「第二規制部材」の一例である。振動モータ114は、本発明の「振動付与手段」の一例である。可動軸113Bは、本発明の「装着部」の一例である。駆動モータ117は、本発明の「移動手段」の一例である。糊塗布機構300は、本発明の「塗布手段」の一例である。表紙保持機構400は、本発明の「表紙貼付手段」の一例である。糊は、本発明の「接着剤」の一例である。右方向は、本発明の「第一方向」の一例である。前方向は、本発明の「第二方向」の一例である。左方向は、本発明の「第三方向」の一例である。後方向は、本発明の「第四方向」の一例である。第一回転位置は、本発明の「第二対向位置」の一例である。
紙揃え機構1100は、上記実施形態に限定されない。紙揃え機構1100の載置部1120は、傾斜部1134,1154,1164のいずれかが離脱可能に装着される代わりに、例えば傾斜部1134が固定されていてもよい。また、載置部1120の載置面1121は、水平方向と略平行である代わりに、特定位置Qに向かうほど、下側に傾斜してもよい。この場合、載置面1121の水平方向に対する勾配は、傾斜部1134の水平方向に対する夫々の勾配よりも小さい。これより、傾斜部1134と接触する用紙8Aの右後部は、右前側に案内され易い。また、テーブル1110,1170は、右揃え板140が一体的に形成されていてもよい。
傾斜部1134の下端部は、載置面1121の上面と接続される代わりに、載置面1121に対して、上側に隙間を空けて配置されてもよい。傾斜部1134は、載置面1121に対して、特定位置Qとは反対側に隙間を空けて配置されてもよい。
案内部1130は、載置部1120と別体に形成されていなくてもよい。テーブル1110に振動を付与する振動手段としての振動モータ114は、支持台111に設けられていなくてもよい。例えば、図21に示すように、テーブル1110の第一変形例であるテーブル1210は、載置部1120に代えて載置部1220を備え、傾斜部1134に代えて傾斜部1234を備える。尚、図21では、テーブル1110の背面図を概念的に図示する。載置部1220と傾斜部1234は、一体に形成される。この場合、テーブル1210の構成は簡易化される。
傾斜部1234の下面には、振動モータ114の変形例である振動モータ1214が設けられる。振動モータ1214は、出力軸1215と偏心カム1217を備える。偏心カム1217は、出力軸1215に対して偏心して固定される。振動モータ1214が出力軸1215を回転させると、偏心カム1217は出力軸1215を中心に回転する。これにより、振動モータ1214は、傾斜部1234に振動を付与する。つまり、偏心カム1217が出力軸1215に偏心して固定される構成だけで、テーブル1210に振動を付与する振動付与手段は、実現される。従って、振動付与手段は簡易化される。また、振動モータ1214は、傾斜部1234の下面に設けられるので、傾斜部1234に対して直接振動を付与する。傾斜部1234は、振動し易い。傾斜部1234と接触する用紙8Aの右後部は、右前側に案内され易い。よって、用紙8Aは精度良く特定位置Qに位置決めされる。本変形例において、テーブル1210は、本発明の「用紙集積部」の一例である。振動モータ1214は、本発明の「モータ」の一例である。偏心カム1217は、本発明の「偏心部材」の一例である。
図22を参照し、テーブル1110の第二変形例であるテーブル1250を説明する。テーブル1250は、載置部1120に案内部1130,1150,1160のいずれかが着脱可能である代わりに、載置部1120に案内部1260が固定されている点を除いて、テーブル1110と同様の構成である。載置部1120の上面のうち、案内部1260の下方にある部位を除いた部位が載置面1299である。載置面1299は、載置面1121よりも広い。
案内部1260は、第一面1261、第二面1262、第三面1263、及び第四面1264を備える。第一面1261は、水平方向と略平行に延びる。第一面1261は平面視で円弧状である。第二面1262は第一面1261の右前側の端から、鉛直方向に沿って下方に延びる。第二面1262は、左後側へ向けて円弧状に湾曲して延びる。第三面1263は、第二面1262の下端から、水平方向に沿って右前側へ延びる。第三面1263は平面視で円弧状である。第四面1264は、第三面1263の右前側の端から鉛直方向に沿って下方に延び、載置面1299と接続する。第四面1264は左後側へ向けて円弧状に湾曲して延びる。
第一面1261の右前側の端と、第二面1262の上端とを接続する部分は、第一角部1271である。第三面1263の右前側の端と、第四面1264の上端とを接続する部分は、第二角部1272である。第二角部1272は、第一角部1271よりも下側に配置される。第二角部1272は、第四仮想平面1194よりも下側に配置される。第四仮想平面1194は、第一角部1271を含み、且つ、載置面1299と略平行な仮想的な平面である。第四仮想平面1194は水平方向と略平行である。
第一角部1271と第二角部1272は、仮想案内面1269を形成する。仮想案内面1269は、第一角部1271と第二角部1272を含む仮想平面である。仮想案内面1269の水平方向に対する勾配は、例えば50°である。仮想案内面1269は、下側に向かうほど載置面1299に近接する方向に傾斜し、且つ水平方向に対する勾配が載置面1299よりも大きい。
テーブル1250が用紙8Aを集積する方法を説明する。接触部材103から落下する用紙8Aの左後部は、第一角部1271と第二角部1272とに接触する。用紙8Aの左後部は、仮想案内面1269に沿って、右前側に変位する。これにより、案内部1260は、用紙8Aを特定位置Qに位置決めできる。用紙8Aの左後部は、第一角部1271と第二角部1272とにしか接触しない。用紙8Aと案内部1260との接触面積が低減する。用紙8Aの左後部に作用する摩擦力は低減する。よって、用紙8Aは特定位置Qに精度良く位置決めされる。本変形例において、テーブル1250は、本発明の「用紙集積部」の一例である。第一角部1271と第二角部1272は、本発明の「傾斜部」の一例である。
1 製本装置
8A 用紙
9 表紙
113B 可動軸
114 振動モータ
117 駆動モータ
140 右揃え板
140A 規制面
150 前揃え板
150A 対向面
300 糊塗布機構
400 表紙保持機構
1100 紙揃え機構
1110,1170,1210,1250 テーブル
1111,1172A 第一辺部
1112 第二辺部
1113 第三辺部
1114 第四辺部
1120,1171,1220 載置部
1121,1172,1299 載置面
1121A 接近部位
1134,1154,1164,1176 傾斜部
1164A 第一延設部
1164B 第二延設部
1191 第一仮想平面
1192 第二仮想平面
1193 第三仮想平面
1194 第四仮想平面
1214 振動モータ
1215 出力軸
1217 偏心カム
1261 第一面
1262 第二面
1263 第三面
1264 第四面
1271 第一角部
1272 第二角部
Q 特定位置
θ 角度

Claims (20)

  1. 水平方向と略平行な第一方向と、前記水平方向と略平行であり且つ前記第一方向と直交する第二方向と、前記第一方向とは反対方向である第三方向と、前記第二方向とは反対方向である第四方向の夫々の方向について長さを有し、前記第一方向へ順次搬送された用紙が積み重ねられて載置される用紙集積部と、
    前記第一方向と直交する平面である第一規制面を有し、前記用紙集積部の前記第一方向の端部と対向する第一対向位置にて、前記用紙集積部に載置される前記用紙の前記第一方向の端部に前記第一規制面を接触させ、前記用紙が前記第一対向位置よりも前記第一方向へ移動することを規制する第一規制部材と、
    前記第二方向と直交する平面である第二規制面を有し、前記用紙集積部の前記第二方向の端部と対向する第二対向位置にて、前記用紙集積部に載置される前記用紙の前記第二方向の端部に前記第二規制面を接触させ、前記用紙が前記第二対向位置よりも前記第二方向へ移動することを規制する第二規制部材と
    を備えた紙揃え機構であって、
    前記用紙集積部は、
    前記第一対向位置にある前記第一規制面に沿って延びる第一辺部と、前記第二対向位置にある前記第二規制面に沿って延びる第二辺部とを含み、上側を向く平面である載置面と、
    前記載置面に対して前記第一対向位置及び前記第二対向位置のそれぞれと反対側に配置された部位を含み、下側に向かうほど前記載置面に近接する方向に傾斜し、且つ前記水平方向に対する勾配が前記載置面よりも大きい傾斜部と
    を備えたことを特徴とする紙揃え機構。
  2. 前記傾斜部の少なくとも一部は、前記載置面のうち、前記第一対向位置にある前記第一規制面を含む第一仮想平面と、前記第二対向位置にある前記第二規制面を含む第二仮想平面とが交わる位置である特定位置に最も近接する部位よりも、上側にあることを特徴とする請求項1に記載の紙揃え機構。
  3. 前記用紙集積部に振動を付与する振動付与手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の紙揃え機構。
  4. 前記振動付与手段は、
    出力軸を有するモータと、
    前記出力軸に対して偏心して固定した偏心部材と
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の紙揃え機構。
  5. 前記モータは、前記傾斜部に取り付けられたことを特徴とする請求項4に記載の紙揃え機構。
  6. 前記傾斜部は、前記第二辺部よりも前記第四方向の側となる位置に設けられたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の紙揃え機構。
  7. 前記傾斜部は、前記第一辺部よりも前記第三方向の側となる位置に設けられたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の紙揃え機構。
  8. 前記傾斜部の少なくとも一部は、前記第一辺部を含み、且つ、前記第一方向と直交する第三仮想平面に含まれることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の紙揃え機構。
  9. 上面に前記載置面が形成された板状体である載置部を備え、
    前記傾斜部は、前記載置部と一体に形成されることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の紙揃え機構。
  10. 上面に前記載置面が形成された板状体である載置部を備え、
    前記傾斜部は、前記載置部とは別体に形成され、且つ前記載置部に対して離脱可能に装着されることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の紙揃え機構。
  11. 前記載置部は、複数の前記傾斜部のいずれかが選択的に着脱され、
    前記複数の傾斜部は、前記勾配と前記載置面に対する位置との少なくとも一方が互いに異なることを特徴とする請求項10に記載の紙揃え機構。
  12. 複数の前記用紙集積部のいずれかが選択的に着脱される装着部を備え、
    前記複数の用紙集積部は、前記第一方向と前記第二方向との夫々の方向における長さのうち、少なくとも一方の方向における長さが互いに異なることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の紙揃え機構。
  13. 複数の前記用紙集積部のいずれかが選択的に着脱される装着部を備え、
    前記複数の用紙集積部は、前記第一規制部材と前記第二規制部材とに対する位置が互いに異なることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の紙揃え機構。
  14. 前記傾斜部は、
    前記水平方向と略平行に延びる第一面の前記載置面側の端部と、鉛直方向と略平行に延びる第二面の上端部とを接続する第一角部と、
    前記第一面よりも下側で前記水平方向と略平行に延びる第三面の前記載置面側の端部と、前記第二面よりも前記第一方向の側で前記鉛直方向と略平行に延びる第四面の上端部とを接続する第二角部であって、前記第一角部を通過し、且つ前記載置面と平行な第四仮想平面よりも下側に配置された第二角部と
    を備えたことを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の紙揃え機構。
  15. 前記傾斜部は、
    下側に向かうほど前記載置面に近接する方向に傾斜して直線状に延び、且つ前記勾配が前記載置面よりも大きい第一延設部と、
    前記第一延設部に対して、前記第一延設部の延設方向と交差し且つ前記水平方向と略平行な方向に離間して設けられ、前記勾配が前記第一延設部と略等しく、且つ直線状に延びる第二延設部と
    を備えたことを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の紙揃え機構。
  16. 前記傾斜部は、前記勾配が20°〜40°となる平面部であることを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載の紙揃え機構。
  17. 前記傾斜部は、下側に向けて湾曲して延びる湾曲面部であることを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載の紙揃え機構。
  18. 前記載置面は、前記水平方向と略平行に延びることを特徴とする請求項1から17のいずれかに記載の紙揃え機構。
  19. 請求項1から18のいずれかに記載の紙揃え機構と、
    前記第二規制部材を、前記第二対向位置と、前記用紙集積部から離隔する離隔位置との間で移動させる移動手段と、
    前記移動手段が前記第二規制部材を前記離隔位置まで移動させた場合、前記用紙集積部に集積された複数枚の前記用紙である用紙束の前記第二方向の端面に、接着剤を塗布する塗布手段と
    を備えたことを特徴とする製本装置。
  20. 前記塗布手段によって前記接着剤が塗布された前記端面に、前記用紙束を包む表紙を貼り付ける表紙貼付手段を備えたことを特徴とする請求項19に記載の製本装置。
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