JP2016192947A - 粉末原料茶製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】配置的に困難だった製茶方法や、大型の第一乾燥機を配置することなく、短時間で、省エネルギーな茶葉を製造することを目的としている。【解決手段】処理胴内へ吹き込んだ熱風にて茶葉を殺青する茶葉熱風殺青装置にて茶葉を殺青し、取り出した後、再び茶葉熱風殺青装置にて茶葉を殺青処理することを特徴とする粉末原料茶製造方法。【選択図】図1
Description
本発明は、粉末茶の原料となる茶(粉末原料茶)を製造する方法に関するものである。
粉末原料茶は、通常急須で飲むための茶葉を使用することがあった。急須で飲むための茶葉は、形状を針のような形状に整え、急須で茶葉を広げながら、茶葉のエキスが湯に染み出すようなものとなっている。しかし、粉末茶の場合は、茶葉を粉砕してしまうため形状を整える必要がなく、すべてを飲食してしまうため茶葉のエキスを湯に染み出させる必要もない。そこで、粉末原料茶を製造する場合には、急須で飲むための茶葉から形状を整える工程を省略する製造方法が行われている。
茶生葉の酸化酵素を不活性化する殺青装置として、本出願人は特許文献1のような茶葉熱風殺青装置を発明している。この茶葉熱風殺青装置によって、蒸熱処理による殺青装置より処理能力が高くなり、熱効率も良くなる。
上記特許文献1の茶葉熱風殺青装置を用いた粉末原料茶製造方法としては、従来、図3に示すように、茶生葉コンテナ→茶生葉カッター→茶生葉流量計→茶葉熱風殺青装置→冷却機→第一乾燥機スクリュー分離機→風力選別機→第二乾燥機という並びになります。乾燥機は二台必要であり、第一乾燥機に投入する茶葉の嵩が大きいために、第一乾燥機は大型のものが必要であった。
図3のような製茶方法は、既設の製茶工場に導入する場合に、配置的に非常に困難な問題だった。茶葉熱風殺青装置がかなりの能力で茶葉を殺青処理することができる。しかし、第一乾燥機がそれを滞留させることなく処理する能力がなければ、茶葉熱風殺青装置を途中で止めなければならない。それぞれの装置の能力を十分に発揮できるかどうかは、第一乾燥機の能力にかかっていた。
配置的に困難だった製茶方法や、大型の第一乾燥機を配置することなく、短時間で、省エネルギーな茶葉を製造することを目的としている。
本発明の第1手段は、処理胴内へ吹き込んだ熱風にて茶葉を殺青する茶葉熱風殺青装置にて茶葉を殺青し、取り出した後、再び茶葉熱風殺青装置にて茶葉を殺青処理することを特徴とする粉末原料茶製造方法。本発明の第2手段は、上記第1手段において、茶葉熱風殺青装置から取り出した茶葉を冷却機に入れる。
茶葉熱風殺青装置へ再び投入することによって、従来必要とされていた大型の第一乾燥機が不要となり、既設の製茶工場に設置する場合に既設の乾燥機を流用でき、有効となった。
更に、茶生葉の処理能力が大幅に向上する。通常の碾茶工場は100kg/H、茶葉熱風殺青装置1台使いでは250〜300kg/Hであり、300kg/H以上が期待できる。近年、粉末茶の需要が非常に高まる中、大量にかつ安価に粉末原料茶を生産できる。
図1を参照して、粉末原料茶製造方法の一例を説明する。図1は茶生葉が処理される製茶機械を示したものである。製茶機械と製茶機械の間はコンベヤ等で接続されている。まず茶生葉コンテナから茶生葉を取り出し、茶生葉カッターに投入して小さくする。次に、茶生葉回転篩機にて細かな切れ葉を取り除き、茶生葉を再び茶生葉カッターに投入して小さくする。次の茶生葉流量計では、茶生葉を一定量にして、茶葉熱風殺青装置Aに投入する。
茶葉熱風殺青装置Aの一例を図2に示す。処理胴カバー2内の処理胴1は、茶葉13を一端から投入する投入口を備えており、この投入口には投入装置3によって茶葉13を連続的、定量的に投入する。処理胴1は駆動装置4によって回転する。この処理胴1の一端には熱風供給手段として熱風吹出管7が挿入されており、この熱風吹出管7は任意の長さの筒であり、通気性部材で構成され、熱風を吹き込む。この熱風吹出管7の形状はこの限りではなく、筒の先端から熱風を吹き込むもの、筒の一部を通気性部材で構成するものなど、他の形状でもよい。この熱風吹出管7へ供給する熱風は、熱風発生器5によって発生させており、処理胴1の外側は熱風供給管6により構成され、熱風発生器5と熱風吹出管7とをつないでいる。処理胴1の内側の熱風吹出管7は留具(図示しない)により処理胴1に固定され、処理胴1と一緒に回転する。熱風供給管6の途中に温度計(図示しない)を設け、熱風の温度を監視、調整している。熱風発生器5は、約250〜400度の熱風、好ましくは350度前後の熱風を、15〜40立方メートル/分程度の風量で供給することができるものであり、温度、風量のいずれも調整可能になっていて、茶葉の性状や殺青度合い等に応じて変更する。
処理胴1の内面には長手方向にほぼ直線形状な桟1Aが複数本取り付けられており、茶葉13が処理胴1内を拡散し、移動するようになっている。本実施例の場合、処理胴1は直径約1000ミリ、全長約5000ミリと比較的大型である。材料は1.5ミリ程度のSUS製で、処理胴1を直接加熱しないので、熱容量の小さい薄板を使用するができる。処理胴1の回転数は最高30rpm程度で、無段階に調整可能とし、茶葉の乾燥度合(在胴時間)をコントロール可能となっている。処理胴1の傾斜によっても、在胴時間の調整をすることができる。
処理胴1の他端の取出口の外側には茶葉13の取出と排気を兼ねたシュート9があり、茶葉13は下方に落ち、排気は上部に抜ける構造になっている。シュート9の上部に排気管8を立てれば十分に排気可能だが、強制排気装置を設置しても良い。
以上のような装置に茶葉13を投入するため、まず、茶葉13をコンベヤ11により投入装置3へ供給する。茶葉は投入装置3により定量化され、移送される。投入口から処理胴1内へ入った茶葉13は、熱風吹出管7より吹出した約250〜400度の熱風、好ましくは350度前後の熱風に当たって、乾燥が行なわれる。この時、直線形状の桟1Aにより茶葉13を万遍無く拡散して、均一に熱風に当てることができ、他端方向へ移動させることができる。茶葉の乾燥度合いは、処理胴1の回転数や、傾斜角度、熱風温度、熱風量などで調整をする。処理胴1で乾燥された茶葉は、処理胴1の取出口より落下し、シュート9の下部からコンベヤ12上へのり、次の製茶機械(図示しない)へ搬送される。排気は、排気管8から良好に排気される。
この茶葉熱風殺青装置Aはあくまでも一例であり、熱風により茶葉を殺青することができる装置であれば、他の茶葉熱風殺青装置でもよい。
茶葉熱風殺青装置から出た茶葉は冷却機で冷まし、細かな切れ葉等を取り除き、再度、茶葉熱風殺青装置へ投入する。生葉の性状、機械の設定にもよるが、W.B.で30%前後の水分減となる。その後、スクリュー分離機へ投入して、重量物を取り除き、風力選別機へ投入して重量物を取り除く。選別した茶葉は製茶用乾燥機にて乾燥をする。スクリュー分離機や風力選別機にて選別された重量物は、棒用乾燥機にて乾燥し、風力選別機にて重量物でないものを製茶用乾燥機へ投入して、茶葉を混合する。
茶葉の嵩が小さくなり、乾燥機は比較的小型のもので十分である。既設の工場にこのラインを導入または増設する場合には、既存機械を流用できるということで非常に有効である。
A 茶葉熱風殺青装置
1 処理胴
1A 桟
2 処理胴カバー
3 投入装置
4 駆動装置
5 熱風発生器
6 熱風供給管
7 熱風供給管
8 排気管
9 シュート
10 機枠
11 コンベヤ
12 コンベヤ
13 茶葉
15 作業者
1 処理胴
1A 桟
2 処理胴カバー
3 投入装置
4 駆動装置
5 熱風発生器
6 熱風供給管
7 熱風供給管
8 排気管
9 シュート
10 機枠
11 コンベヤ
12 コンベヤ
13 茶葉
15 作業者
Claims (2)
- 処理胴内へ吹き込んだ熱風にて茶葉を殺青する茶葉熱風殺青装置にて茶葉を殺青し、取り出した後、再び茶葉熱風殺青装置にて茶葉を殺青処理することを特徴とする粉末原料茶製造方法。
- 茶葉熱風殺青装置から取り出した茶葉を冷却機に入れることを特徴とする請求項1記載の粉末原料茶製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015075515A JP2016192947A (ja) | 2015-04-02 | 2015-04-02 | 粉末原料茶製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015075515A JP2016192947A (ja) | 2015-04-02 | 2015-04-02 | 粉末原料茶製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016192947A true JP2016192947A (ja) | 2016-11-17 |
Family
ID=57322283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015075515A Pending JP2016192947A (ja) | 2015-04-02 | 2015-04-02 | 粉末原料茶製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016192947A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108684835A (zh) * | 2018-03-06 | 2018-10-23 | 浙江红五环制茶装备股份有限公司 | 一种自动化碾茶生产线 |
CN108740111A (zh) * | 2018-06-29 | 2018-11-06 | 余庆县正泰茶业发展有限公司 | 一种白茶的加工设备 |
JP7430318B2 (ja) | 2019-10-09 | 2024-02-13 | 株式会社寺田製作所 | 茶葉熱風処理装置 |
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2015
- 2015-04-02 JP JP2015075515A patent/JP2016192947A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108684835A (zh) * | 2018-03-06 | 2018-10-23 | 浙江红五环制茶装备股份有限公司 | 一种自动化碾茶生产线 |
CN108740111A (zh) * | 2018-06-29 | 2018-11-06 | 余庆县正泰茶业发展有限公司 | 一种白茶的加工设备 |
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